菜々「はぁ…ウサミンと一回言うごとに年齢が一つ上がっていく、と…」 (51)

菜々「何を言ってるんですか?」

モバP「あ!ほら、今言って…あー…くそっ…」

菜々「あの、大丈夫ですか?主に頭とか…」

モバP「お願いします、ちゃんと聞いてください」

菜々「ちょっと…やめてくださいよ…」

モバP「本当なんですって…!」

菜々「…あの、いや、何を言ってるかわかりませんけど…そんな事ないから大丈夫ですよ!」

菜々「なんと言っても菜々は永遠の18歳なんですから!」

モバP「ああ…あああ…!」

菜々「…あれ?」

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菜々「あはは…間違えちゃいました!」

菜々「菜々はウサミン星人なので、永遠の19歳なんですよ~!」

モバP「あ、あ…ほら!」

菜々「え?…あ、あれ?」

菜々「菜々は永遠の19さ…19s…じゅ…19歳…」

モバP「もうだめだ…おしまいなんだ…」

菜々「あれ!?え?なんで?」

菜々「17歳!17歳!…菜々は永遠の19歳ですっ!!…あれぇ!?」

モバP「もうだめだぁ…」

菜々「な、なんですかこれ!?」

モバP「ああ…」

菜々「つまりなんですか!?メルヘンデビュー歌うごとに32歳もとしをとるって言うんですか!?」

モバP「ははは…セリフこみで34ですよ…」

菜々「何を言ってるんですか!?なんなんですかこれ!?」

モバP「知りませんよぉ…」

菜々「いやいやいや!」

菜々「…ウサミン」

モバP「!!」

菜々「キャハッラブリー20歳☆…うわああ!?」

モバP「…」

菜々「せ…青春があっと言う間に去っていきましたよ!?」

モバP「20歳なら十分に青春ですよ…」

菜々「…」

モバP「…」

菜々「ラブリー20歳…」

菜々「…あれ?これ、ただ自称できなくなるだけじゃあ…」

モバP「…!!」

菜々「…えっと…免許証…」

菜々「あ、あった…ほらここにさん…ゲフンゲフン!」

菜々「永遠の20歳って…」

モバP「…?」

菜々「え?あれ?20?」

モバP「あの…どうか落ち着いて…」

菜々「…」ピポパ

菜々「…」prrrrrrr

菜々「あ、お母さん?私って今年でいくつになるんだっけ?…うん、うん…20…20歳…!?」

菜々「あ、あ…!!」

菜々「あれー!?あれれー!?私20歳!?もしかして私今年で永遠の20歳なんですか!?」

モバP「あ…あの…」

菜々「若返った!?若返っちゃいました!?私20歳ですか!?」

菜々「やったあああああ!!!私20歳!20歳ですよプロデューサー!!!」

菜々「うえへへへへへへ」

人の人生には必ずしも声と言葉が後ろをついて回ります、
他人の声、自分の言葉、文字や娯楽本、はたまた、意思表示として、
そしてその言葉には、極々希に、言霊としての、不思議な力が宿る時があります
特定の呪い文句だったり、特別、自身を高翌揚させる言葉、
おや?……彼女はどうやら『ウサミン』という言葉に、惹かれていたのでしょうか
日常的でない言葉、それ故に、奇妙なナニカが産まれてしまった、
貴方にも、特別な『言葉』があるのかもしれません

菜々「ちょ、ちょ、ちょ~っとお化粧直しに行ってきますね!」

菜々「…」タタタタ

モバP「あ!待っ…あー…」

モバP「どうしよう…」

「ああああああああああああ!!!??」

モバP「うわっ!?」

菜々「見て!見て!見てください!」ダダダダ

モバP「は…はぁ…」

菜々「お化粧!今お化粧してないんですよ!!」

菜々「見てくださいこのもっちもちぷるっぷるの肌!!ほら!ほら触って!!」

モバP「あ…はい…」プニプニ

菜々「きゃああああああ!!!うふっははははははは!!!押し返します!押し返しますよおおおお!!」

菜々「いやぁウサミンパワーですね!!」

モバP「あっ…」

菜々「あーっと今つい言っちゃいましたけど、まだ私…なんと21歳…!永遠の21歳なんですよぉ!!」

モバP「そ、そうですね…」

卯月「あの~…なんかすごい声が聞こえたんですけど、どうかしたんですか?」

モバP「あっ…う、卯月…なんでもない!なんでもないk」

菜々「ああ~っと卯月ちゃん!!いいところに!」

卯月「うわっ!?え、えっと、どうs」

菜々「いくつ!?私の年齢はいくつだったっけ!?」

卯月「え?あ~…えっと…去年、20歳の誕生日…祝ったんだっけ…?じゃあ、今年で21じゃ…」

菜々「そーなんです!そーなんですよ!私永遠の21歳なんです!!」

卯月「し…知ってますけど…」

菜々「うっふへへへへへへへへ」

卯月「ぷ、プロデューサーさん…菜々ちゃんどうしちゃったんですか?」コソコソ

モバP「いや…さぁ…?」

モバP「あの…菜々、さん?」

菜々「なんですか!?なんですか!?」

菜々「ピッチピチの21歳!安部菜々に何かご用ですか!?肉体仕事でもなんでもござれですよぉ!」

モバP「し…知ってますけど…そうじゃなくて、問題はですね、明日、ライブがあることでして…」

菜々「やっふううううう…え?」

卯月「?」

モバP「あー…実はな…」

卯月「はぁ…はぁ…なるほど…」

卯月「…なるほど…って何を言ってるんですか?」

モバP「いや、俺もそう思いたいんだけど…どうも嘘っぽく思えなくてな…」

卯月「…ねえ、菜々さん!ウサミンって言ってみてください!」

菜々「…え?ああ、はい…ウッサミーン!」

卯月「…で、菜々さんっていくつでしたっけ?」

菜々「永遠の22歳ですっ!」

卯月「ほら、変わってない」

モバP「う…うーん…いや、確かにそうなだし…何回か言っても変わってないんだけどさ、どうも違和感が拭えなくて…」

卯月「もう、何言ってるんですかプロデューサーさん!」

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