苗木「みんなと希望ヶ峰学園から脱出したはずなのに、みんながいない、どこなんだここ？」


モノクマ「うぷぷぷ」

苗木「さっきから、笑ってないでなんとかいったらどうなんだよ！！」

モノクマ「ここは、記憶の迷宮、さて、出られるかな？」

苗木「記憶の、迷宮？？」

モノクマ「辛いことから逃げたくなったもの達が住む迷宮、入ったら最後、出られるものは誰一人としていないよ、うぷぷぷ」

苗木「ふざけるな！！希望は前に進む！！僕は進むことをやめない！！」

モノクマ「うぷぷぷ」

モノクマ「えー次の部屋はー恋愛の部屋ー恋愛の部屋ー降り口は自力でみつけてねー」

苗木「なっ！？扉が目の前に！？」

苗木「罠かもしれない、気を付けないと」

ｶﾞﾁｬ

苗木「ここは・・・」

ー希望ヶ峰学園　教室ー

苗木「ここは、希望ヶ峰学園・・！？」

苗木「なんでだよ、僕はあそこから脱出したのに、なんでこんなところに？」

？？？「苗木君、なにをブツブツいってるんですか？」

苗木「え？その声は、舞園さん！？」

舞園「どうしたんですか？苗木君」

苗木「舞園さん、なんで生きてるの？」

舞園「やだ～、苗木君ったら私が死んだような言い方するなんて、もしかして、今日はイジワルなスイッチ入っちゃったんですか？」

苗木「なにをいってるんだ！？、舞園さんは桑田に殺されて、」

舞園「うふふ、そんなことあるわけないじゃないですか、苗木君の彼女の私が、殺されるなんて」

苗木「え？」

舞園「もー、しっかりしてくださいねー私たち付き合って一年たつんですよ？」

苗木「なにをいってるの？舞園さん」

舞園「もー、さやかって呼んでくださいよー約束したでしょ？誠くん」

苗木「これは、いったい、」


モノクマ「うぷぷぷ」

苗木「モノクマ！？」

モノクマ「ここは、俗に言うパラレルワールドだよ」

苗木「パラレルワールド？」

モノクマ「つまりー、ここは舞園さんが創造してた世界なんだよ、」

苗木「ここが、」

モノクマ「うぷぷぷ、僕とあの人がいなければこんなことになってたかもね」

苗木「舞園さんをもてあそぶなんて、僕が許さないぞ！！」

モノクマ「もてあそぶ？なんのこと？」

苗木「今の状況をいってるんだよ！！」

舞園「誠君ーだれとはなしてるんですか？」

モノクマ「ここから出るには、舞園さんの願いをかなえたら出られるかもね、うぷぷぷ」

苗木「モノクマぁぁぁ！！！」

舞園「ま、まこと君、どうしたの？一体！？」

苗木「ハァハァ・・」

舞園「ねぇ、落ち着きましょ？誠君」

苗木「舞園さん、落ち着いて話を聞いてくれる？」

舞園「嫌です、」ﾁｭｯ

苗木「！？」

苗木「むぐぐ、！？」

舞園「ん//ん///」ｸﾁｭ　

苗木「んぐ！？」

舞園「ぷはぁ//ふふ、誠君のキス美味しかった」

苗木「舞園さん、お願いだ、やめてよ」

舞園「誠君が欲しい、すべてが欲しいんです」

苗木「舞園さん、」

舞園「誠君のことなら、なんだってするよ？アイドルだってやめる、誠君のためなら、どんなことも、ね？」

苗木「舞園さん、」

舞園「だから、楽園にいきましょ？一緒に、」

苗木「・・・」

？？？「苗木君、それが貴方の答えなの？」

苗木「！？」

舞園「！？」

苗木「霧切、さん！？」

霧切「呆れたわね、どこかにいなくなったと思ったらこんなところに」

苗木「こ、これには深いわけが！」

舞園「なんで、」

苗木「！？」

舞園「なんで、霧切さんが、邪魔するんですか？」

舞園「なんで、なんで、なんでなんでなんでﾅﾝﾃﾞﾅﾝﾃﾞﾅﾝﾃﾞﾅﾝﾃﾞﾅﾝﾃﾞﾅﾝﾃﾞ」

苗木「霧切さん危ない！」

霧切「キャッ！？」

舞園「貴女はお呼びじゃないんですよ、邪魔なんですよ！！わからないんですか！？」

霧切「少なくとも、死んだ貴女が言うセリフじゃないわよ」

舞園「うるさい！！誰にも邪魔させない！！」

苗木「模擬刀！？どこにそんなものが！」

舞園「うわぁぁぁぁぁ！！」

苗木「霧切さん危ない！！」

霧切「・・」ｽｯ

舞園「！？」

霧切「そんな攻撃当たらないわよ」

舞園「うわぁぁぁぁぁ！！」

霧切「・・」ｽｯ　　ｶﾞｯ

舞園「は、離しなさいよ！！」

霧切「なら、苗木君の話を聞きなさい、」

舞園「！？」

霧切「苗木君、後は分かるわね」

苗木「舞園さん、今の僕は、舞園さんが望む、苗木誠じゃないんだ、そして僕のいる世界は舞園さんは居ないんだ、舞園さんだけじゃない、多くの人が死んだんだ」

舞園「う、嘘、」

苗木「落ち着いて聞いて、」

舞園「・・・」

苗木「僕は、僕たちは、絶望しかのこってない僕の世界を取り戻すために希望ヶ峰学園から脱出したんだ、だからここで立ち止まるわけにはいかないんだ、」

舞園「本当なんですか？」

霧切「事実よ」

苗木「だから、僕と霧切さんを、ここから出して欲しいんだ」

舞園「・・」

苗木「お願い」

舞園「なら、私からもお願い、いいですか？」

苗木「なに？」

舞園「１度でいいから、さやかって呼んでください、一生に１度のお願いです」

苗木「・・」ﾁﾗｯ

霧切「・・」ｺｸｯ

苗木「さやか」

舞園「誠君、あれ？おかしいな、なんで涙が」

苗木「ごめん、さやか」

舞園「私も、ごめんなさい、誠君を騙して脱出しようなんて、考えて、本当に、本当にごめんなさい」

苗木「もういいんだ、」

舞園「ありがとう、苗木君、」

苗木「舞園さん、」

舞園「本当に、ありがとう」ｽｯ

苗木「消えた、」

霧切「彼女の心残りが消えたのよ」

モノクマ「あー、あー、せっかくのいい雰囲気だったのにさー」

苗木「！？」

霧切「！？」

モノクマ「この勝負は君たちの勝ちでいいよ、でもまだまだ、絶望は残ってるんだ、どうなるかな？」

苗木「希望は負けない、」

霧切「たとえ、どんな困難があろうとも、」

苗木「脱出した、みんなと共に絶望を破る、希望は前に進むんだ！！」

モノクマ「うぷぷぷ、そうなるといいねー、じゃあね」ｽｯ

霧切「そろそろ苗木君も起きてちょうだいね」

苗木「え？」

外の世界


苗木「ん？ここは、」

朝日奈「あっ！苗木が目さめたー！！」

十神「やっと起きたか、愚民め」

苗木「あれ？僕はどうしてこうなったんだっけ？」

霧切「覚えてないの？」

苗木「うん」

腐川「は、葉隠のバカが、苗木にそこら辺に生えてるキノコ、食わせて、こうなったのよ、」

苗木「え？」

霧切「なんにも覚えてないの？」

苗木「え？」

葉隠「いやー、よかったべ、」

苗木「葉隠くん、ちょっといいかな」

葉隠「ちょ！？苗木っち！？顔が怖いべ！！」

苗木「大丈夫だよ、葉隠君もあっちの世界に送るだけだからさ」

葉隠「ひえーお助けー！！」

十神「やれやれ、」

朝日奈「もー、二人ともそこらへんにしときなよ」

霧切「まったく、」

腐川「ま、まったく、うるさいわね、あの二人は、」

十神「ところで、霧切、」

霧切「なに？」

十神「お前も、あのキノコを食べたが問題ないのか？」

霧切「あれは、毒キノコなんかじゃないわ」

十神「なん、だと！？どういう事だ説明しろ！！」

霧切「説明なんかしても、理解できないわ、」

十神「なんだと！」

霧切「(そう、あの二人の関係は説明できないものがあるのよ)」

こうして、希望は先に進む、絶望だらけの世界を変えるために。　

終り