苗木の部屋

苗木「でもいたずらにしてはやたら装丁がしっかりしてるんだよなぁ」

苗木「中身は超高校級の○○って書かれた後に名前が書いてあるだけだけど」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

苗木「超高校級の探偵、超高校級の不良、超高校級の空手家、
超高校級の奇面、超高校級の決闘者、超高校級のＧＳ、超高校級の、etcetc…」

苗木「…なんかたくさんあるけど被ってたりよくわからないのが多いなぁ」

苗木「一人だけ超小学生級ってなってるし。小学生な上にあやとり使いとその相棒って意味がわからない」

苗木「ん？この人は超高校級の？？？になってるな、名前はフレディさんかぁ 」

苗木「ちょっと面白そうだな、横の銀紙を削るだけって書いてあるしちょっと削ってみよう」 ｶﾘｶﾘ

苗木「削ったけど下に何も書いてないや…もう寝よう」



翌早朝
？？？「…」ﾌﾟｧｰﾝ

苗木「モノクマのアナウンスで起きるのも慣れたなぁ」

苗木「とりあえずご飯ご飯ー」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

苗木「食堂が騒がしいな何だろ？」


食堂
石丸「ええい君は一体誰なんだ！そして何なんだその格好は！」

？？？「…」

石丸「何とか言わないか！」

霧切「話が進まないわ、一旦黙ってくれるかしら」

苗木「一体どうしたの？」

大神「苗木か…朝我々が食堂に来たら見知らぬ男がおったのだ」

朝日奈「ホントびっくりしたよねー！で、今話を聞こうとしてるんだけど…」

桑田「何も喋んねぇんだよ……つーかマジで何なんだコイツ」

大和田「上半身裸サスペンダー、兄弟が取り乱すのもわかるな」

葉隠「人のこと言える格好じゃねえべ」

大和田「テメエが言うんじゃねえ！ぶっとばすぞ！」

霧切「ちょっと静かにしてくれるかしら？」

霧切「話を戻しましょう。こちらから質問しても返答はなし、石丸君の勢いの強さを差し引いても無視というよりは元々言葉がわからないか聞こえないんじゃないかしら」

十神「フン、見た目からして日本語が通じていない可能性はあったが、他の主要言語で話しかけても反応はない」

十神「むしろ日本語の方が反応があるようだ。さっきから必ず正体を聞く度に何かを探している素振りを見せている」

腐川「マルチリンガルだなんて流石白夜様！」

十神「黙れ。いずれにせよ聞こえない訳ではないようだ」

不二咲「でも何を探してるんだろう？」

苗木　（うーんまさか…）

苗木「そういえばモノクマはいないの？モノクマなら何か知ってるんじゃないかな」

山田「モノクマならそこにいますぞ」

苗木「ありゃホントだ。隅っこで何してんの？」

大神「我らがこの男を見つけた後すぐにやってきたのだがこの男を見るなり固まってしまってな。それっきり黙りこんでいる」

セレス「反応が無いとはいえ不気味で近寄りたくはありませんわね」

戦刃（盾子ちゃんからこの人のこと何も聞いてないけど何かあったのかな…？）

前園「おはようございます。みなさんどうかなさったんですか？」

桑田「前園ちゃんが最後か。実はかくかくしかじかでさー」

前園「そうなんですか。何か…変わった人ですね」

？？？「！」

葉隠「ん？前園っちが食堂に来てから何かそいつ反応したべ！」

霧切「もしかして食堂に全員集まるのを待っていたのかしら。様子が先程と変わったみたいだし質問を再開してみましょう」

石丸「ならばもう一度僕が！君は一体何者なんだ！」

大和田「何だ？ポケットから紙を取り出したぞ」

？？？（紙を胸の前に広げる）


『転校生』


一同「「「はあ！？」」」

苗木「」

『超高校級の？？？：フレディ』ﾋﾟｺｰﾝ


葉隠「はあああ！？絶対高校生じゃないべこいつ！」

大和田「だからテメエが言うなよ」

苗木（これは完全にあのカタログだ…）

苗木（こころなしかこっちを見ている気がするし……まさか本当に転校生が来るなんて）

フレディ「＜●＞＜●＞」ｼﾞｰ

モノクマ（おかしい…コイツのデータを探してみたけど何処にも該当者がいない）

モノクマ（大体何処から入ってきた！侵入した形跡もないなんて意味ワカンナイ！）

桑田「生徒手帳も持ってやがる…おいモノクマ説明しろよ！」

モノクマ「え、ああそうでーす！オマエラのために転校生を用意してあげました！」

モノクマ「仲良くしろよー、じゃ！（とりあえずもっと調べないと…）」

十神「おい、何処へ行くモノクマ！クソッ行ったか…」

舞園「結局特に何もわからなかったですね…」

山田「直接質問を続けるしかないようですな」

フレディ「」ﾌﾟｧｰﾝ

腐川「って、トランペット吹き始めた…何なのコイツ」


苗木（本当に何なんだろ…）

後は任せた

やはりあかんか

ああ建てたさ
そして逃げたさ