あずさ「蜜夜」(16)
百合でエロです。
特に山場等ない濡れ場だけの作品です。
苦手な方はそっ閉じするかブラウザバックを推奨します。
それでは次から投下していきます。
「んっ……ふぁ……」
接触していた唇同士が離れる。
間にかかる露の橋が、その口づけの甘さと熱を物語っていた。
「はぁ……ふふっ」
その甘美さに思わず笑みが零れる。
「どうしたんですか?」
その笑いの意味を怪訝な顔で尋ねられた。
「いえ、あんまりにも心地よくて、幸せで」
衒い無く率直な気持ちを述べた。
好きな相手との口付けは、それだけで心地良さと快感を運んでくれる。
何度経験しても、それは変わらない。
「そうですか、それは良かったです」
私の言葉に納得がいったのか、微笑み返してくれた。
その笑顔が眩しくて、愛おしくて、私は両腕で柔らかなその肢体を抱きしめる。
「どうしました、あずささん?」
突然抱きしめられた事に対して不思議そうな表情を浮かべながら問いかけられた。
「うふふ、音無さんがあんまりにも可愛いから。抱き締めたくなっちゃいました」
私が答えると音無さんの表情はまた笑顔に戻り、背中に腕を回して抱き締め返してくれた。
お互いの体温を確かめ合うように肌を重ね、唇を重ねる。
ベッドの上で一糸纏わぬ姿で抱き合う私達、触れ合っていた音無さんの頬が離れて大きな瞳が私の目を見据えた。
それが何を意味しているのか、何を求めているのか。
考えるより先に私は目を閉じ、少しだけ顎を突き出した。
「ん……っ」
唇が触れるか触れないか、啄むような口づけを数回繰り返して音無さんの目がもう一度私の顔を捉えた。
「ふふっ。随分と物欲しそうな顔してますね」
悪戯を仕掛けた子供のように嗤う彼女は妖艶で、とても美しく、そして意地悪だった。
おあずけをされた私は、悪戯の仕返しとばかりに押し倒し強引に唇を奪った。
「きゃっ……んっ!」
急な出来事に驚いた表情を見せたが、口づけにその瞳が蕩けていくのがわかる。
酸素を欲し呼吸しようと唇が少し開くのを感じ、そこへすかさず舌をねじ込んだ。
「んん……っ!?」
組み伏せられて抵抗できない音無さんに跨り、貪るように口内を蹂躙する。
お互いの唾液がぴちゃぴちゃと淫らな音を立てて私の中の情欲更にを煽った。
傷つけないよう気をつけながら人差し指を耳の穴に挿し込むと、頭の中で水音が響くのかすぐに大きな反応を見せる。
体をよじり、吐息が漏れ、その隙間から快感に喘ぐ声が溢れてきた。
「は……っ……あっ……はぁ……っ……んっ」
押し寄せる快感の波から逃れようとしているが、逃すまいと更に舌を絡ませ、吸う。
「んっ……ん~」
私が舌で口内を撫でる度、面白いように反応する音無さん。
「あず……ひゃ……もっ……りゃめ……っ」
呂律の回らない声を発し、抵抗をする。
耳から指を抜き、唇を離す。
「やめちゃって、いいんですか……?」
すっかり蕩けた顔の音無さんを見下ろして言い放った。
「……っ」
一度目を見開き、すぐさま私から逸らすように視線を泳がせる音無さん。
その様子に、動揺を見て取った私はたわわに実った胸の片方にそっと触れてもう一度問いかける。
「ひぅ……!」
「音無さん。このまま、やめちゃってもいいんですか?」
そう言うと音無さんは体を震わせ、目に涙を浮かべながらさっきまで私に吸われていた口を開いた。
「……めないで……さい」
蚊の鳴くような細い声を発する音無さん。
「はい?何ですか?」
聞き返すと、視線を背けたまま声を出した。
「……やめないで、ください……。さいごまで……して……」
背筋にゾクゾクとした電流のようなものが走り、組み伏せられている彼女が愛しくてたまらなくなる。
そのまま覆いかぶさってまた唇を食む。
今度はさっきのように荒っぽいキスではなく、愛を確かめ合うようなそんなキスを。
「はっ…あ……っ……んんっ」
唇を吸いながら豊満な乳房に指を這わせる。
びくりと反応し、上体が反り返った。
柔らかく反発する半球を指先で弄び、唇から首筋へ舌を這わせる。
「ふっ……んぅ……っ」
「あ…っ。あずささ……んっ」
鎖骨の辺りを丹念に舐り、舌は更に南下。
右の山を舌先で愛撫し、左手で山頂を弄ぶ。
「やっ……くぅ……んっ……はっ……あぁ……っ!」
山頂の突起を口に含み、飴玉を転がすように舌で愛撫する。
大きく身体が跳ね、快楽に喘ぐ音無さん。
「~~~~~ッ!」
びくびくと体を震わせながら絶頂を迎え、そのままベッドの上で息を切らせている。
「うふふ……。気持ちよかったですか?音無さん」
「はぁ~……っ…は、い……すごく……はぁ…っく……気持ちよ……良かったです……」
私の問いかけに、音無さんは息を乱しながら答えた。
「ふふっ、良かった。それじゃあ今日はこの辺で…」
終わりにしましょうか。
と、言いかけた時だった。
「あのっ。…………も、もっと……」
「え?」
「もっと、してくださ……い。お願いします……」
思いがけないお願いに、私も一瞬面食らってしまいましたがすぐに自分の頬が綻ぶのがわかりました。
「うふふ、それじゃあ……」
期待と興奮の入り混じった目が私に向けられる。
「今夜は、寝させませんからね。音無さん……」
長い、夜が始まった―――――。
終わりです。
あずピヨが増えて欲しいと思い書きました。
みんなもっとあずピヨを書けばいいと思います。
それではお目汚し失礼しました。
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