P「あずささん、アイドル辞めたらどうです?」あずさ「」 (142)

P「そして僕と結婚して幸せになるなんてどうです?」

あずさ「///」

あらあら~(勝者の笑み)

あらあら~(負け犬を笑う微笑み)

あらあら?(浮気を疑う目)

真美「安価で兄ちゃんとエッチする!!」

ふっふっふー!タイトルどおりだよ諸君!
って訳でせつめーだよ!安価は絶対で
きもくてもグロくてもーやるんだよ!
んーと、後は、みんな喧嘩なしでね!んじゃ
スタートいくよー
レッツらゴー!!

でスレたてお願いします!誰か!

あらあら~(独身女性には出来ない微笑み)

ーーー会議室ーーー

P「あずささん、もうアイドル辞めませんか?」

あずさ「え………な、なん……………………」

P「お気づいたかも知れませんが先日のライブなどのアイドル活動に限界が感じられます。」

あずさ「……………」

P「だから、アイドルやめて結婚しよう。」

あずさ「え?ええ?え?………………い、いまなんて?」

みたいなのはよ書いてよ

続きまだです~?

P「だから、アイドルやめて結婚しよう(相手が自分だとは言ってない)」

P「ここに数枚お見合い写真があります。 好きな方をを選んでください」

あずさ「ちょっとおっしゃっている意味が…」

P「この方なんてどうですか? 47歳メディア関係会社取締役。 ちょっと歳の差が気になりますが、このご時世に歳の差なんて些細な問題ですよ」

あずさ「いや…あの…」

P「アイドルと結婚となれば、あちらさんも話題作りができて嬉しいでしょう。 どうですか?」

あら、いいですね~

あずさ「私そういうのはちょっと…」

P「あー、そうですか…やはり20歳近くも歳が離れていると世代が違って会話が続かないかもしれませんね」

あずさ「いやそういうわけでは」

P「じゃあこの方はどうです? 31歳俳優…とはいえ最近は役者業よりバラエティで活躍していますが」

あずさ「えっと…」

P「早急に子どもを作って育休から復帰、イクメン&カリスマママさんタレントで売り出すのもいいかもしれませんね」

P「少子化対策の方向から仕事が来るかもしれません。 少なくとも今よりは仕事にメリハリがつきますし、何より仕事数も増える」

あずさ「……」

P「どうです?」

これはあずささんがパッドをつけて乳びんたするレベル
はよはよ

おうあくしろよ

あずさ「あの…お見合いは…ちょっと…」

P「いやぁ、自然恋愛に憧れるのもわかりますがね、現在のアイドルという仕事柄、恋愛はイメージ的にNGなんですよ」

P「もちろん最近では大手を振って恋愛するアイドルも多々いますが、あずささんはそういう方向で売ってないでしょう? だとすればお見合いからの電撃結婚発表、これが一番です」

P「大丈夫、お見合いという形が嫌なら、仕事の関係者を通じて~とでも発表したらいいんです。 ファンもそちらの方が安心するでしょう」

あずさ「そういう問題では…!」

P「ああそうそう、そういう問題の前に相手でしたね。 ではこの方は? 大手流通業のお偉いさん…の息子さんです」

P「まぁ、今はまだ系列の課長手前ですが、この方とあずささんが結婚してくだされば…大きい声では言いづらいですが、スポンサーには困らなくなります」

P「どうです?」

あずさ「Pさん…私にアイドルを辞めるどころか、政略結婚をしろと…そう仰るのですか」

P「そうです」

あずさ「えっ」

P「ま、政略結婚って表現はちょっと古いですが…うーん、どうしましょうね」

あずさ「言いたい事があればはっきり仰ってください。 私、受け止めます」

P「あ、そう? じゃあはっきり言うけどね」

あずさ「はい」

P「現状ではアイドルはもう無理だわ、お前」

あずさ「」

あずさ「無理…ですか。 でも私はまだ」

P「やりたいことがあるとか、活躍したいとか、色色あるとは思うけどね」

P「こっちも商売なんすわ。 いつまでも同じものを店頭に置いておくことはできないのよ」

あずさ「でも」

P「先月のCD売上、どうでした?」

あずさ「…過去最低でした」

P「うん。 先週の出演番組、見た?」

あずさ「…私が喋った部分はほぼカットされてました」

P「うん、ちゃんと把握してんじゃん」

あずさ「でも先日のライブは…! 減ってはきているもののそれなりの来場者数で」

P「サクラにいくらばら撒いたと思う?」

あずさ「…えっ?」

あずさ「えっ? …えっ?」

P「もちろん知ってると思うけど、この事務所には他にもアイドルいるよね」

あずさ「…はい」

P「その子らのライブ客数…いやこの際大きく括って、CDやTVの視聴率その他諸々含めた集客力とでも言おうかな」

P「その集客力、君の何倍あると思う?」

あずさ「…2倍ほど…ですか」

P「ん、謙虚なのはいいけど違うな。 約1.5倍だ」

あずさ「…受け止めます」

P「下から数えて2番目の春香と比べてこの差だ、トップと比べるのは止めておこうか。 …計算メンドいし」

P「ぶっちゃけ、トップ勢の儲けで君のライブの赤を埋めているのが現状でね」

あずさ「それは…知りませんでした」

P「知らなかった、か。 でも勘づいてはいたんじゃないの?」

あずさ「……!」

P「まぁ今はどっちでもいいから追求せずにおこう」

P「で、どうする?」

あずさ「…何がですか」

P「会話でまで迷子にならないでほしいな…今後のことだよ。 アイドルはもう無理d」

あずさ「どうにか!」

あずさ「どうにかもう少しアイドルを続けるわけにはいかないでしょうか…!」

P「うーん…いや、名乗るだけなら誰でもなれるんだけどね、アイドル。 でもそれって自称じゃん」

P「こちらとしても心苦しいのは同じなんだけどね、さっきも言ったように君は活動すればするほど赤字になるのが現実で」

P「トップ勢の売り上げ…いや、もうはっきり言おう。 他の子のチャンスを壊してまで、足を引っ張ってまでアイドルやりたい?」

あずさ「そ、そんな大げさな…」

P「大げさ? まぁ部分的には大げさかもしれないね。 売り上げ上位の子たちから見れば、君へのフォローなんて痛くも痒くもない」

P「だが下位の子たちはどうだ? 本来受けられるはずだったフォローや補填、それが全て君に回される」

P「十分な広告が打てない、ライブ会場の規模を若干下げざるを得ない、君を嫌うMCの番組から呼ばれない」

P「他人の夢を吸い取ってまで、君はアイドルを続けるか?」

あずさ「ここの子たちに迷惑がかかるというのなら…」

P「事務所移籍? それは既にこっちで考えたよ。 でも無理だ」

P「話題作りにはいい案だと思ったんだけどさ、引き取り手が現れなくてね」

あずさ「…その口ぶりだと、既に打診済みのように聞こえるんですが」

P「正式な打診ではないよ。 この業界だとさ、ほら、同業同士でのパーティーとかあるじゃん」

P「そこで軽~く聞いてみたのよ、ウチの三浦あずさどうですかーって。 まぁどの事務所のPも苦笑いで終わったけどね」

あずさ「…わかりました、もういいです…」

あずさ「どうしようもないんですね、私」

P「そんなことはない! だからこうして苦肉の策としてお見合いを」

あずさ「結婚相手ぐらい自分で……自分で自由に選ばせてください!」

P「いい加減にしろ! 同じことを言い放って引退した亜美がどうなったか忘れたのか!」

あずさ「……」

P「……」

あずさ「……ごめんなさい」

P「……いや、こちらもすまなかった。 亜美の話はよそう」

あずさ「……はい」

P「とにかく、今は君の今後についてだけ話し合おう」

あずさ「はい」

P「話を整理して、こちらの考えをまとめよう」

P「君はもうアイドルは無理だ。 人気的にも、資金…こちらの事情的にも」

P「だが僅かながらもまだファンはいる。 このファンをいかに悲しませずに…君にアイドルを辞めてもらうか」

P「そしてたどり着いたのがお見合いからの寿引退だ。 先ほども言ったが、お見合いは我々にとっても苦肉の策でもある」

P「それだけは忘れないでほしい」

あずさ「…はい」

P「そして、今度は君の言い分だが…」

あずさ「まだアイドルを続けたいです」

P「…平行線か」

P「ハァ…結婚も悪くはないと思うんだがなぁ」

あずさ「結婚が悪いんじゃありません、プロセスと着地点の問題です」

あずさ「現に、あれだけ渋ってた伊織ちゃんもいざ結婚したら」

P「その話題は止めろ。 誰が聞いているかわからん」

あずさ「あ…すいません」

P「アイドルもダメ、結婚もダメ、かー…」

あずさ「アイドルはまだ…!」

P「……チッ(もうこんなに時間使っちまった)」

あずさ「私、頑張ります!」

あずさ「スタジオへの道もちゃんと覚えます! 収録でボーッとするのも控えます! ドラマのセリフも…Pさんのカンペなしで言えるように努力します!」

あずさ「だから…」

あずさ「だからお願いします…!」

あずさ「アイドル…続けさせてください…」

P「あのさ…」

あずさ「……はい」

P「まだ道覚えてなかったの? どれだけあの施設にお世話になったと思ってんの?」

あずさ「ごめんなさい」

P「収録でボーッとしてなくても、カットされるときはスパッと切られるよね?」

あずさ「ごめんなさい」

P「ドラマのセリフも、最近は通行人Cとかの役ばかりだからそもそもセリフないよね?」

あずさ「ごめんなさい」

P「ハァ…」

あずさ「私…どうすれば…」

P「いやだから結婚」

あずさ「どうすればアイドルを続けられるのでしょうか…」

P「だーかーら!」

P「よしわかった! よーくわかった!」

P「これだけ俺がダメだと、お前はもうアイドル無理だと! そう言ってるのに」

P「まだアイドルを続けたいと! そう言うんだな!」

あずさ「…はい」

P「事務所内ですら最下位なんだぞ!」

あずさ「私は…諦めたくありません! 夢なんです!」

あずさ「たとえ最下位でも、たとえPに反対されても、アイドルでいたいんです!」

P「他人の足を引っ張ってでもアイドルをやるのか!」

あずさ「う……そうならないよう今後努力します!」

P「その心意気はよし! だが俺は、今後お前のプロデュースからは手を引かせてもらう!」

あずさ「えっ」

読んでる奴がいるから書く人がいるんだよ?
はよはよ

あずさ「…どうしてそんな事言うんですか」

P「当たり前だ! こんな扱いにくいアイドルなんか今後育てられるか!」机ビターン

あずさ「……!」

P「泣いたって無駄だね! これぐらいで泣くならそれこそアイドル辞めちまえ!」

あずさ「そんな」

社長「おや…こんな遅い時間まで、まだ2人とも残ってたのかい」

P「あ、社長……ギリギリまですいません」

社長「話し合いは終わったかな?」

あずさ「いえまだ」

P「はい、終わりました」

あずさ「え……」

P「これからもアイドルを続ける、という方向で話はまとまりました」

社長「…そうか」

P「残業代も心配でしょうし、俺はそろそろ失礼します」

あずさ「いや、まだ」

P「明日からの事は律子にでも伝えておくわ、じゃ、お疲れ」

社長「気を付けてな」

あずさ「……」

社長「あずさ君」

あずさ「はい」

社長「アイドル、続けるのか」

あずさ「……はい」

社長「茨の道になるだろうが、改めて頑張ってくれたまえ」

あずさ「はい……!」

社長「今日はもう遅い、帰りたまえ。 お疲れさん」

次の日

あずさ「おはようございます」

春香「あずささんが遅刻せずに出社した…だと…?」

真「珍しいね、雪でも降るんじゃない?」

あずさ「私今日からは生まれ変わってアイドルするって決めたんです」

春香「う、うん…?」

社長「皆おはよう。 朝礼を始めるぞ」

律子「連絡するような事ってありましたか?」

社長「1つだけある。 昨日を以てP君が退社した、以上」

あずさ「えっ」

真美「え→、今さら?」

真「かなり前に本人に聞いたよ? 内緒だけど、って」

あずさ「えっ、えっ?」

あずさ「私聞いてません!」

律子「そうなの? 昨日2人で遅くまで残ってたから、お別れ会でもしてるのかと思ってたけど」

あずさ「昨日は…今後の私の話を…」

律子「ん? 引き継ぎの話?」

あずさ「引き継ぎというか…その…」

律子「引き継ぎの話ならとっくの昔に私の手元に来てたのに…。 アイドル三浦あずさ・躍進計画、って大仰なやつがね」

あずさ「アイドル…?」

律子「彼はいつも悩んでたわよ、あずささんをトップアイドルにするにはどうしたらいいんだ~って」

社長「家の都合でどうしても地元に帰らなくてはいけなくなったそうで、半端な状態で君を手放すのをP君も非常に悔しがっておったよ」

あずさ「私…そんな…」

律子「社長、そろそろ…」

社長「ん? あ、うむ。 では朝礼は以上、今日も1日頑張りましょう」

律子「あずささんは朝から基礎レッスン…って何で泣いてるの! レッスンそんなに嫌?」

あずさ「私…私…」

律子「P殿からは厳しくするように言われたからね、ガンガンいくわよ! ほら立って!」

あずさ「……はい……頑張ります! 私……頑張ります!」

律子「よーしその心意気だ!」

数年後

司会者「……というお話があって、三浦さんはアイドルとして成功した、と」

あずさ「成功だなんて……まだまだ途上です」

司会者「ンー謙虚ですねー、しかしその元P氏、今はどうしていらっしゃるのか」

あずさ「私はあれから急に忙しくなって…全然連絡が取れないんです」

司会者「もし会えて、お話ができたらどうしたいですか?」

あずさ「聞きたい事が2つあります」

司会者「なるほどなるほど…では登場していただきましょう、トップアイドル三浦あずさを見出したP…失礼、元P氏ご本人です!」

あずさ「えっ」

司会者「カーテンオープン!」

P「やあ」

あずさ「」ポカーン

P「収録中にボーッとしない!」

司会者「おーっとこれは厳しい元Pですね(笑)」

あずさ「あ、えと、お久しぶりです」

P「あ、どうも」

司会者「んー、これは甘恥ずかしいですねー。 さて三浦さん、聞きたいことがあったようですが…」

あずさ「あ、はい。 じゃあ、えーと、まず1つめですけど」

あずさ「あの日、私に厳しくしたのはやっぱり私を伸ばすために…?」

P「いやー…」

司会者「あー照れてますねー、顔真っ赤ですねー」

あずさ「じゃあ2つめです」

あずさ「あの日持ってきてくださったお見合い写真、全部で72枚ありましたけど」

あずさ「最後の1枚にPの写真が混じってたのは偶然ですか?」

P「それは…いやー…あのですね…」

司会者「これは恥ずかしいですねー…ちなみにどんなお写真でした?」

P「いやいやちょっと!」

あずさ「うふふ、秘密です。 あ、すいません最後にもう1つ質問いいですか?」

司会者「何個でもどうぞー」

あずさ「ここにその写真があるのですが…」

司会者「おおっ!」

あずさ「あらあら、見せませんよ~」

あずさ「それで、このお見合い写真は…今でも有効ですか?」

司会者「おーっ、これは! 何と大胆な! そしてその答えはどうなんだ元P氏!」

P「いやさすがに“現役”トップアイドルに手は出せませんよ」

あずさ「えっ」

司会者「あーっとやはり“元”とはいえP! Pとしてのプライドが勝ったか!」

P「それにこういうのは、やっぱり男から言わないと」

司会者「なるほど」

P「ところで」

P「あずささん、アイドル辞めて俺の嫁になるのはどうです?」

あずさ「」



お疲れ様でした

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