アイマス四コマ風味SS (182)
イライラして立てた。
後悔はしないが公開する。
注意
・意味の分からないCP多々存在
・キャラ崩壊
・グリマス勢力が出たりなんだり
嫌ならまっこまっこりーんを三回唱えてブラウザバック推奨。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398136226
【女……の子?】
P「皆聞いてくれ。今日は新しいアイドルを連れてきたんだ!」
美希「ぶー、ミキというものがありながら浮気なんて、そんなのないの」
亜美「ミキミキったら独占欲丸出しですな」
真美「昼ドラの空気だねぇ」
伊織「はいはい少し黙ってなさいよ……で、どんな子なの?」
P「それは今からのお楽しみさ。よし、入って良いぞ昴!」
皆「わくわくわくわく」
昴「失礼しまーす。うわっ、本当にかわいい子ばっかじゃねぇか……えっと俺は永吉昴、この人にスカウトされたから来たんだ。親には女の子らしくなれって言われてたし、なんか面白そうだから……アイドル、全力でやるつもりだよ。よろしくな!」
皆「男……の子?」
【同族】
真「へぇ、昴も野球が好きなんだ。僕も響も、結構やれるよ?」
昴「はあーそうなんだ。アイドルの子はそう言うのはやらないって思ってたぜ」
真「ははは。まぁ普通はそうだけどさ、僕はほら少し女の子っぽくないしね」
昴「真先輩は十分可愛いって、自信持とうぜ」
真「そ、そうかな?」
昴「おう!」
雪歩「二人とも、お茶淹れたよ」
真「ありがと雪歩」
昴「サンキューな先輩」
雪歩「ふふふ、いいえー。お菓子もあるから、持ってくるね」
真「…………」
昴「雪歩先輩ってしとやかで女の子らしいよな」ズズズ
真「うん、僕も雪歩みたいになりたいんだけどね」ズズズ
真「確か、昴も女の子らしくなるために此処に来たんだよね?」ズズズ
昴「ああ。大体そんな感じ」ズズズ
真「……頑張って女の子らしくなろうね!」力瘤グググ
昴「おう!」ニカッ
律子「まずはスカートで胡座するのをやめなさいねー」
【似て非なる者】
真「よし、じゃあ女の子らしいお手本行くよ!」
せーのっ! キャッピピピーン
みんなぁ一緒にまっこまっこりーーん!!
わたしはみんなのアイドル菊地真ちゃんなりよー!
真「ふぅ」
昴「……すげぇ、すげぇ可愛かったぞ先輩!」
真「へへへ、そうかな?」
昴「あぁ!……お、俺も行くぞ!」
せーのっ! キャッピピピーン
全員一緒にすっばすっばるーーん!!
あなたのアイドル永吉昴ちゃんなりよー!
昴「ど、どうだ!」///
真「うーん。はじめてにしては良かったけど、恥じらいがあったね。これは可愛いくなるためのものだから、恥ずかしがっちゃだめだよ?……ねぇ響もプロデューサーもそう思うだろ?」
響「ぶっちゃけ真よる昴のほうが可愛いかったぞ?もじもじしてて」
P「まぁ恥じらう姿の方が可愛く見えるもんだしな。昴、羞恥心は捨てちゃダメだぞ」
昴「う、うん」
真「……」
【イタズラと誓い】
美希「スカートばさー……春香、もう少し色気のあるパンツにした方が良いの。ババ臭いかな」
春香「のわの」
美希「スカートばさー…………千早さんは少しオシャレしようよ。オシャレは見えないところから始まって、身嗜みになるんだよー?」
千早「スカートめくりからの説教なんて……くっ」
美希「よし、じゃ最後は雪歩にスカートばさー!!」
雪歩「きゃぁあぁぁ!?」
美希「アハ、良いリアクションなの………雪歩は黒のTバ」
雪歩「……」ジャキッ
美希「ご、ごめんなさいなの」
雪歩「もう!次にやったら頭から埋めるからね美希ちゃん!」
美希「もう二度とやらないと思うな。ううん、やらないって誓うの」
雪歩「神様に?」
美希「イチゴババロアオニギリに」
雪歩「!?」
【禁断症状】
美希「スカートめくりは楽しいけど、もう出来る相手が殆どいないの……」
美希「貴音は貴音ではて?とか言うだけだし、あずさはあらあらで済ませちゃうし、やよいにはなんかやりづらいし、デコちゃん出掛けちゃったし、律子はスーツだし響はそもそもハーパンだし!!」
美希「むー、スカートめくりしたいのー!暇過ぎてスカートめくりがしたいのー!」バサバサ
昴「真先輩がいるじゃねぇか」
美希「!?」
昴「よっ!」
美希「……いつからそこに?」
昴「え、美希がスカートばさーってやってるあたりから?」
美希「最初からなの」
【しるか】
美希「昴君、ミキはスカートめくりがしたいの」ジリジリ
昴「そ、そうかよ」アトズサリ
美希「ナノ!!」シュシュッ
昴「うわっ」サッ
美希「ちっ、真君に劣らない運動神経だとぉ?」
昴「お前そんな性格だったか?もう少し気怠げな奴だったんじゃ……」
美希「昴君に【スカートめくりにハマった】美希の何がわかるの!?」
昴「そ、そりゃまだ数日しか会ってないけどよ……」
美希「……」
昴「……」
美希「ねぇ昴君」
昴「なんだ?」
美希「スカートって良いよね」シュッ
昴「しるか」サッ
【誘惑】
伊織「ただいま……って、え?」
美希「てりゃりゃりゃりゃりゃああ」シュバババババ
昴「ふっ……甘い」スバババババ
伊織「これなんてドラゴンボール?」
やよい「お帰りなさい伊織ちゃん」
伊織「ただいま、やよい……で、これはなんの修羅場なの?」
やよい「うっうー、私もよく分からないけど……多分大切な事を争ってるんだよ」
音無「(スカートめくりが理由だなんて言えないなぁ」
律子「あら伊織、帰ってきたのね」
伊織「ただいま……律子、なんでスカートなの?」
律子「なんでって?」
伊織「だって、朝はズボンだったじゃない」
律子「まぁ見てればわかるわよ……昴、美希!埃が舞うから静かにしなさーい!!」
昴「い、いや美希を止めてから言ってくれ!」
美希「ミキは止まらないの、ノンストップスカートメクーリなの!!」
律子「美希、私だけを見なさい!」
美希「なんて威力の俺様発言なの!けど、いまどき【りつみき】なんて流行らな……い?」
美希「律子……スカートなの?」
律子「えぇ」
美希「や、やったぁぁぁぁ!ミキ、律子にスカートメクーリするの!!」
律子「うふふ。さぁ美希、早くきなさーい(棒」
【結果と自爆】
美希「い゛だだだだだだだだぁぁい!」ミシミシ
律子「スカートめくりなんて馬鹿な事をするんじゃ、あーりーまーせーん!」
真美「でたーっ、秋月律子のアイアンクロー!」
亜美「解説のまこちんさん、どうですかあれは→」
真「角度、威力、ともに最高レベルのアイアンクローだね。それより僕がスカートめくりの対象にならないのはどうしてだよ」
雪歩「真ちゃんには恥じらいがないからじゃないかな?」
あずさ「スカートの下にジャージを履いてるからじゃないかしら?」
響「スカートが捲れて下着が見えても、まるで気にしないからじゃないか?」
真「みんな酷いよ!」
美希「良いから助けてぇぇぇぇ!」
律子「まずは反省しなさい、反省を!」
【男たち】
高木「いやぁ昼間から飲む酒は実に旨いな」
黒井「ジジ臭いぞ高木。もう少し上品に飲めんのか」
P「あははは(なぜ俺がここに」
黒井「私のセレブな会社ならともかく、貴様の三流プロダクションでは、全員が米つきバッタのように働かなくてはならんのではないか?こんな所に呼び出したかと思えばさっさと酒を出しおって」
高木「まぁまぁ、そういわずに飲もうじゃないか。せっかくうちのユニットとジュピターの合同ライブが決定したのだし、祝い酒くらい良いだろう?」
黒井「ふん。あの小うるさい眼鏡プロデューサーはこの件を知っているのか?」
高木「まだ言ってないよ。反対されるからね」
P「あとで律子にアイアンクローされても知りませんから……あと、俺車なんで酒はちょっと」
高木「既に代行を頼んであるよ。気にせず飲みたまえ」
黒井「そうだ、これは高木の奢りだ。好きに飲んでしまえ……マスター、オーヘントッシャンをロックで頼む」
高木「お、飲みやすさで選ぶかい?じゃあ私はグレンフィディックでもお願いしようかね」
P「オーヘン?グレフィ……?」
【酒の事実】
P「ぷはーっ!冷えたビールって最高だなぁ!!」
高木「おいおいプロデューサー君。ペースが早くないかね?」
P「そうですか?まだ序の口ですよ」
黒井「ふむ、貴様飲みに関しては三流ではなく二流のようだな」
P「あはは。ただ飲むだけですけどね」
高木「中毒にならないように頼むよ」
P「はい。あ、さっき黒井社長が頼んでたウィスキー下さい。ロックで」
黒井「底なしだな」
P「伊達に小鳥さんと毎日飲んでませんよ」
高木「毎日?君たちは結構バラバラで帰るじゃないか」
黒井「店で待ち合わせというわけか。あまり安っぽい店だと小鳥ちゃんに失礼だぞ」
P「安っぽいもなにも俺んちで飲んでますからね?」
高木「君ぃ、いつも遅いのに毎日飲んで居るだなんて健康に悪いだろう」
P「でもこの頃は12時前には眠れてますから、そう大変でもないですって」
黒井「だが、小鳥ちゃんが夜道を歩く羽目になるのは頂けないな。タクシーは呼んでいるのだろうな?」
P「呼びませんよ?」
高木「送っているのかい?」
P「いえ」
黒井「あ、歩きで帰らせているのか!?」
P「え?いやいや、小鳥さんの家は俺の家なんだから帰るもなにも無いでしょう」
高木「……」
黒井「……」
【さがしびと】
音無「あら、このよっちゃんイカは誰のかしら?」
律子「……」
伊織「……」
亜美「……あずさお姉ちゃん」
あずさ「わ、私じゃないわよ!?」
千早「社長かプロデューサーのものじゃないんですか?」
貴音「ふむ、では二人に聞いてみましょうか」
千早「四条さん、こんなことで電話するなんて……」
貴音「違うみたいですね」キュピーン
一同「……!?」
響「何度見ても貴音のテレパシーはすごいぞ」
昴「スゴいな、テレパシー」
貴音「まぁ、本当は適当に言ってみただけなのですが」
伊織「……」
やよい「うっうー、でも社長とプロデューサーを抜かした全員が此処に居ますよ?」
雪歩「お客様の落とし物?」
音無「さすがにイカを持ち物にしているお客様は居ないでしょう……」
一同「……」
【心当たり】
伊織「(あれ私のじゃない?」
律子「(あれ私のじゃないかしら?」
伊織「(一昨日の営業帰りに10パックくらい買ったのよね……」
律子「(懐かしくて沢山買ったけど、多かったわ」
伊織「(食べきれなくて事務所の茶請けの中に隠したんだけど」
律子「(まさか今更見つかるなんて」
伊織「(そもそもよっちゃんイカの何が悪いのかしら」
律子「(酢の物はアイドルに似合わないからねぇ」
伊織「(よっちゃんイカ、良いじゃない。美味しいわよ」
律子「(まぁそのうちこの話題から逸れるでしょうし、気にしないでいよう」
伊織「(そうだ、私がよっちゃんイカのイメージアイドルになれば良いんじゃないかしら!?」
美希「(あの二人なんか考えてる気がするの」
【そうるふーど】
女A「ね、ねぇあれって……」
男B「あれは」
男A「間違いない」
貴音「こ、こここ、これ、これが一日七食限定のすぴりっとらぁめん……ですか。なんと鮮やかな味わいのすぅぷでしょう」
男女男「四条貴音だ……!」
貴音「ふふふふふふふふふ、素晴らしい。真らぁめんとは素晴らしいものですね」
男A「サイン貰えないかな?」
女A「ラーメンのまえに立つ貴音ちゃんに、変なことは言えないわよ」
響「……なぁ伊織」
伊織「……なによ」
響「自分達ってアイドルとしてのオーラ、無いのかな?」
伊織「ラーメンを前にした貴音の横にいるのよ?オーラなんてかき消されるわよ」
貴音「美味!美味!なんという美味!」
店主「良い食いっぷりだな姉ちゃん」
貴音「御店主殿のらぁめんが真美味でありますれば……この程度、朝飯前の前で御座います」
響「朝飯前か……」
伊織「並び始めたのが三時で今は八時だし、朝ご飯は食べてないから」
響「確かに朝飯前だなー」
グリマスキャラは昴とエミリーと志保しかしらぬー
【テンプレ】
P「あー飲んだ飲んだ。いや、奢りだと異常に旨いなぁ」
P「でも、高木社長も黒井社長もあんまりアルコールに強くないんだな。五瓶しか飲んでないのに潰れちゃうなんて……結局まだ四時だし」
P「このまま事務所に帰るのは流石にマズいし、車は社長に任せて歩いて帰ろう」
P「ブラブラ寄り道して行くかなー…………ん?」
??「oh、タコヤキ美味しいです!」
??「オスシもスキヤキも、とっても美味しかったし、フジヤマも綺麗でしたー」
P「テンプレ外国人だー!!」
??「!?」
【邂逅】
??「?……?」
P「あぁすまない。ただちょっと大声を上げたい気分だったんだ」
??「そうですか」
P「えっと、君は一人かい?」
??「いえ。友達を待っています」
P「へぇ(自分で聞いておいてなんだが、答えちゃダメだろ」
P「旅行かなにか?」
??「アイドルになりたくて来たんです!」
P「アイドル」
??「お、可笑しいでしょうか?」
P「いや(純正の外人美少女はうちには居ないタイプだしな……誘ってみるか」
P「もし君が良ければだけど、うちに来ないか?」
??「え?」
P「うち、結構有名なプロダクションなんだけど」
??「で、でも」
P「なにも必ず入れって訳じゃない。見学するだけでも良いからさ」
??「それなら、お願いしま」
??「駄目よエミリー」
P「!?」
【有る意味自業自得】
エミリー「志保さん?」
P「志保さん?」
志保「エミリー、そんな本当にプロダクションの人間かどうか分からない人に着いていってはダメよ。仮にその人がプロダクションの人だとしても、絶対にダメ」
エミリー「けれど、袖が触れ合うのも縁であるって志保さんが教えてくれたんじゃありませんか」
志保「触れて良い縁なら着いていくのもいいけど、それは駄目な縁よ」
P「(昔の千早みたいな目だなぁ……懐かしい」
P「(いけない。俺も何か言わないと」
P「ちょっと待ってくれ。好きに言ってくれるが、どうしてうちじゃ駄目なんだ?」
志保「自分で分からないの?」
P「言ってくれ」
志保「昼間っから酔っ払う人間に真っ当な存在が居るものですか」
P「……デスヨネー」
【日本の文化】
エミリー「朝酒朝風呂朝御飯、日本の習慣なのでしょう?」
志保「朝御飯と朝風呂はともかく、朝酒は真っ当じゃないわよ」
エミリー「?」
志保「それに今は朝じゃないし」
P「飲み始めたのは朝なんだ」
志保「……」ジロ
P「スミマセン」
志保「良い?エミリー。こう言うのを世間では駄目人間というの」
エミリー「そうなのですか」
志保「えぇ。それに、私達が行くって言っていたのは765プロでしょう?寄り道はダメよ」
エミリー「そうでした765プロでした」
志保「というわけでアナタはお呼びじゃありませんので。さっさと回れ右をお願いします」
P「765!?」
二人「!?」
P「マジスミマセンでしたー!!」ドゲザー
志保「うわ……」
エミリー「ザッツライ!これが日本の文化を象徴するDogezaですね!」
志保「全然違う!」
【事務所】
P「ただいまー」
美希「お帰りなのプロデュー……プロデューサーが帰ってきたと思ったら、酔っ払いが土下座のままで動いてるの。何を言ってるのか自分でも分からないけど、とりあえず尋常じゃない事だけは分かるの」
志保「ほ、本当に765のプロデューサーだったのね」
エミリー「人を疑ってはイケないということですね」
美希「……アイドル候補生?」
P「ザッツライ」
美希「数日で三人も連れてくるなんて、アハッ。プロデューサーってば手が早いの」
P「昴はスカウトしたけど、この二人は最初からうちにくる予定だったんだ。手が早いなんていうな」
美希「言い訳は小鳥にするの」
P「やましいところなんて何一つないからな。言い訳も何もありはしない!」
音無「お帰りなさいプロデューサー」
P「ただいま帰りました、小鳥さん」
音無「あらあら、可愛い子達ですね。候補生なのかしら?」
エミリー「はい」
志保「一応そうです」
音無「そう。うちは皆仲の良い事務所だから、きっと気に入って貰えるわ!……美希ちゃん、二人を社長室に通してくれる?」
美希「はーい。じゃ、二人とも着いてくるの!」
エミリー「わかりました」
志保「トップアイドルに案内されるなんてね……」
【二度目】
P「よっこいせ。ふぅ、社長と面接してる間に書類用意しないとかないとな」
音無「社長は居ませんよ、朝から出るっていって戻ってませんから。今は律子さんがそこでデスクワークこなしてるので、律子さんにお願いしようかと」
P「そうですか(そういや社長達は飲み屋に放置したんだったな」
音無「えぇ。律子さんカンカンですよ、仕事ほっぽりだして!って」
P「はははは」
音無「笑い事じゃありません!!」
P「……はい」
音無「正座しなさい」
P「あ、はい」
音無「酒臭いです」
P「すみません」
音無「昼間からお酒を呑む人間なんて、まともじゃありませんよ。あの二人が765に入るのを止めてたらどうするつもりだったんです?」
P「いや、その。申し開きのしようがないかなーって」
音無「やよいちゃんの真似をしない!!」
P「すいません!!」
【デジャヴ】
伊織「ただいまー……って」
音無「ガミガミガミガミガミガミガミガミガミ!」
P「スミマセンスミマセンスミマセンスミマセン」
伊織「修羅場があるわ……」
やよい「お帰り伊織ちゃん」
伊織「ただいまやよい……………前にもこんなやりとりしたわね」
やよい「うっうー、バンクって安上がりで良いですよね!私も最低限の力で頑張りますぅ!」
伊織「そ、そうね……(やよいが黒い」
真美「あーお姫ちん、それ真美のポカリだよ!」
貴音「おや、真美味だと思えばそういう訳でしたか」
真美「ぽ、ポカリが真美の味なわけないでしょ!」
貴音「いいえ、とっても美味しゅうございました」
真美「もう!」
亜美「いおりーん、真美がお姫ちんとイチャイチャしてるんだよ→」
伊織「私にふーるーなー!」
やよい「仲良しなのは良いことですー!」
此処から先、ショッキングなCPが乱立し始めるけど、気にしないでね。
【頑張ってます】
真「あーあ、いつになったら僕は可愛いって言われるんだろ」キュキュッ
昴「だから先輩は可愛いって」タタンタン
響「昴の可愛いの基準は低過ぎるんさー。真はまず口癖と性格を直すべきだぞ」スッタタタ
春香「……」クルッ
真「口癖と性格?あ、ほら春香遅れてるよ」タッタダン
春香「……」ダダッダ
響「口癖ならやーりぃ!とか性格なら喧嘩早いとかさー。春香、そこはもっと丁寧に!指先まで意識して」シュタッタタッタ
春香「……」タタンタタンタン
昴「いい感じだぜ春香先輩!口癖はともかく性格は誰かを見習えばいいんじゃないか?」キュキュッキュタン
真「誰か?」タタンタタンタンキュキュッタタン
響「雪歩でも真似してみるか?」スダダダッタタダン
春香「…………」キュキュッタン
真「お、男の人~!?私なんて」スッタタン
響「穴掘って埋まってますぅ」タッタッタッタタタ
真響昴「はははははは」スタタッタタンダダッダタン
春香「……(早くおわれー!!」ダダッダタンキュキュッタンキュキュッ
【憧れ】
律子「ごめんなさいね二人とも。騒々しいところで」
志保「いえ」
エミリー「楽しそうな事務所ですね」
律子「賑やかなのが取り柄みたいなものだしね……私は秋月律子よ。主に竜宮小町のプロデューサーをしているわ」
エミリー「存じております」
律子「え?」
志保「エミリーはアナタに、私は音無小鳥さんに憧れて765を志望した口ですから」
律子「……知る人は知る実力者だった音無さんはともかく、殆ど無名で終わった私に憧れ?」
律子「お世辞は、あまり好きじゃないのだけれど」
エミリー「お世辞ではアリマセン!」
律子「!?」
エミリー「あ、す、スミマセン大声を出してしまって。ただ、お世辞ではないのです」
エミリー「私は、貴女が出演している舞台のVHSを拝見させて頂きました」
律子「……」
エミリー「英国ではアイドルという職業はありません。だから、それを眼にしたとき、とても感動したのです!」
【由来】
エミリー「独りが手を挙げれば舞台下の皆が手を振り上げ応え、独りが跳ねれば一斉に跳ねる。皆が楽しそうでした、光が舞って貴女が舞って、皆が歌う、ファンタスティック!とても素晴らしい、まるで夢を見ているような、そんな光景でした」
志保「……」
エミリー「私も、そこに立ちたいと焦がれてしまうくらいに、素晴らしかったのです。貴女のライブは」
律子「……そこまで言われると、恥ずかしさを通り越して笑いたくなるわね」
エミリー「……」
律子「ただ、ありがとうといっておくわね、エミリー」
エミリー「はい!」
志保「ふふ、良かったわねエミリー」
律子「それじゃあ次はあなたの話を聞かせてね」
志保「……たいした事ではありませんよ」
エミリーは慌てたりしたら英語出しそう
【憧れと相似】
志保「父のCDに、音無さんの歌があったんです」
律子「それって、空?」
志保「はい。綺麗な歌声でした、澄み渡るというのはこういうものなのだと、感じるくらいには。何度か聞いた後に間違って捨てられてしまったそれが、耳にはずっと残っていたんです…………」
志保「歌い手の音無さんがアイドルだと分かったのは、エミリーに出会ってしばらくしてからですけれど」
律子「へぇ」
エミリー「志保さんは、機嫌が良いとその歌を良く口ずさんでいますよね。前に本屋さんで……」
志保「エミリー!」
エミリー「は、はい」
律子「ふふふ。音無さんの歌のファンかぁ……」
志保「ほ、本人には言わないで下さい。その、恥ずかしいので」
律子「わかった、わかったわ(千早みたいな子ね」
【真の王子様】
真「るんるっるんっるるーん。今日のレッスンは楽しかったなぁ、昴があそこまで踊れるなんて嬉しい誤算だったよ」まこりーん
真「響か美希くらいしかついてこれなかったわけだし、これからはもっともっと一生懸命頑張らないと!」
??「真さーん!」
真「!」ドキッ
??「あぁやっぱり真さんだ。お久しぶりです」キラキラ
真「う、うん。久しぶりだね」
??「今帰りですか?」
真「そうだよ」
??「良ければ私と帰りませんか?」キラーン
真「い、良いけど。君の家って僕んちと方向違うよね。迷惑じゃないの?」
??「迷惑だったら誘いませんよ。それに、女性の一人歩きは危険ですからね、送らせて下さい」
真「……じゃ、じゃあお願いしようかな」///
??「はい!!」りゅんりゅん
【帰り道】
??「最近の765プロって勢いが凄いですよね」
真「そ、そうかな」
??「えぇ。今月にはいってやよいちゃんがAランクに、あずささんがSランクに上がったし。聞いた話じゃYMHとジュピターの共演が決まったとか……」
真「ランクはともかく、ジュピターと共演?」
??「石川社長が言っていたんですけど、違うんですか?」
真「うーん。違うユニットの事だし、事務所に行ったのも一昨日と昨日で半月ぶりだったし……」
??「営業あがりとか、寄ったりしないんですか?」
真「前は入り浸ってたけど、今は忙しいし直帰のほうが多いかな。寄っても小鳥さんか社長が居るだけだから」
??「そうですか。私も愛ちゃんも絵理ちゃんも、まだCランクだから余裕があるから……遅い時を除いて必ず寄るようにしてますけど」
真「それで良いと思うよ。亜真美なんて、寂しい寂しいって言いながら抱き付いてくるし。愛も寂しいって言いそうじゃない?」
??「全力で【寂しい低空タックル】される未来しか見えない……」
真「でも、受け止められるようになったんだろ?」
??「えぇ、まぁ馴れましたし」アハハ
真「流石だね…………はぁ」
??「?」
【羨望】
真「……ちょっと羨ましいな」
涼「はい?」
真「ん、涼は元々男らしくなりたかったんでしょ?」
涼「?……そうですね。外見がこんなですから、強くなりたいなぁとは思ってましたけど」
真「女装してた時は可愛いかった」
涼「言わないで下さいよ。可愛いって言われるの、すっごくイヤなんですから」
真「僕は格好いって言われるのが、すっごくイヤなんだよね」
涼「……」
真「君は女装を止めてから、いや、止める少し前から格好良くなっていたけど……僕、いまだに可愛いくなれてない」
真「羨ましいっていうのは、君が成長してるところかな。逆に成長しない自分が嫌いになるよ」
涼「……」
真「僕も、皆に可愛いって言われたいんだけどな……」
涼「…………皆に言われなきゃダメなんですか?」
真「え?」
【どきどき】
涼「真さんは可愛いですよ。ギャップに悩む姿も、清々しいくらいに格好良いところも、訳の分からないテンションでぶりっこをするのも、全部が可愛いです」
真「かか、かわ!?」
涼「と、私が……いや、僕だけが言うのでは不満ですか?」
真「いやその、可愛いなんて、えへへ……へ?」
涼「貴女に可愛いと言うのは、僕だけで良いんだって話です。意味、わかります?」
真「ひゃい!?そ、その……わかるようなわからないような、いやわかるにはわかるけどはっきり、いってくれるとうれしいというか?」
涼「……(テンパるのも可愛いなぁ」
真「……(なんでそんなにキリッとした顔で僕を見るのさー!恥ずかしいよぉ」
涼「……一度しか言いませんよ?」
【その頃】
冬馬「あー、暇だ」
北斗「何を言い出すかと思ったら……」
冬馬「収録もねぇし営業もねぇし学校もねぇんだぞ?自主トレしようかとお前拉致って事務所ビルのトレーニングルームに来たら来たで新人発掘オーディション!とかやってるしよ」
北斗「予定の確認くらいしておけよ」
冬馬「乱入してやろうか」
北斗「やめておけ……ってあれ?」
黒井「あの無駄にアグレッシブな電波少女、諸星きらり。少し様子をみてみるか…………ん?」
冬馬「よう、おっさん」
北斗「おはようございます社長」
黒井「ウィ、おはよう……冬馬、北斗。貴様らは確か今日はOFFではなかったか?」
冬馬「いや自主トレに来たんだけど」
黒井「スタジオは全て埋まってるぞ?」
冬馬「だから暇してんだって。なんか仕事ねぇのか?一日休みってのが落ちかねぇんだよ」
黒井「ワーカーホリックかは貴様らは!?」
【ブラック企業】
黒井「一流を志すなら休暇の取り方くらい覚えろ!」
北斗「いや俺は家でピアノでもって思ってたんですけど、コイツに拉致されまして」
黒井「なら翔太はどうしたんだ」
冬馬「「休日はゴロゴロするって決めてるから」って言って出て来なかった」
黒井「……すこしは動けと言っておけ」
北斗「はい」
冬馬「わかった……やることないなら此処にいる意味もねぇか」
北斗「今日は解散で良いだろ?」
冬馬「おーけー」
黒井「ふん。さっさと帰れワーカーホリックども」
冬馬「へいへい」
黒井「それと冬馬。貴様は明日から三流アイドル達の住処である765プロに一週間通え」
冬馬「は?」
黒井「しばらく出向してろ」
【ひとりごと】
冬馬「なんで俺が765に出向かねえとなんねぇんだよ……」
冬馬「いや、今更765の連中に何か思うところはねえけどさ」
冬馬「けどなぁ……」
回想~??~
??「と、冬馬さん!」
冬馬「よ、よう??。どうした?」
??「?????、してもらっても……良いですか?」
冬馬「べ、べつに良いぜ」
??「???ー、良かったです!」
回想アウト
冬馬「この頃、あいつに会うとやけに緊張するんだよな……あっちもあっちでなんかぎこちないし」
冬馬「はぁ」
きらりん961なのか
>>60
SSの裏できらりんレボリューションが進行してると考えてくれれば幸い
【間】
冬馬「歩きで帰るのなんて久々過ぎて面倒だな」
冬馬「変装用の帽子もサングラスも鬱陶しいし、そこらのコンビニでタクシーでも呼ぼうか……」
涼「………一度しか言いませんよ?」
真「ば、ばっちこい!」
涼「僕は貴女を……あ」
冬馬「?」
真「……え?」
涼「……」
冬馬「秋月涼と菊地か。どうしたこんな所で」
真「……」
涼「……」
冬馬「?」
真「!あ、いや、帰りに涼とバッタリ会っちゃって!送ってもらってたんだ!!」
冬馬「そうか」
真「じゃ、じゃあ涼、ここまで送ってくれてありがとう。あとは良いから、アハハハハ…………!!」
冬馬「あ、行っちまった。慌ただしい奴だな」
涼「ですね……ハハ」
【レベルをあげて物理で殴る】
涼「必殺技を考えた」
律子「突然夜中に電話してきたと思ったら、また変な事を考えて……で、何よ必殺技って?」
涼「出会い頭に顎を擦るように殴ってから、鳩尾に蹴りをいれる」
律子「ただの暴力よねそれ!?」
涼「そもそも必ず殺すんだから暴力じゃない」
律子「それはそうだけど、もっとこう別のはないの?」
涼「でも、崩れ落ちる相手の首を脇に抱えてカーフブランディングすれば、流れるような連携技になって【リョースペシャル】って必殺技になるよ?」
律子「え、えらくショービジネスチックな技ね…………って、なに?あんたにプロレスの仕事でも来た感じなの?」
涼「ううん、違うよ」
律子「じゃあどうしたのよ?」
涼「えっと、実は天ヶ瀬冬馬さんを叩きのめす算段をしていたんだけど」
律子「本当にどうしたのよ!?」
【挨拶】
昴「こんにちはー」
伊織「765ではただいまって言うのよ、昴。ただいま小鳥」
昴「え…っと、ただいまー?」
音無「お帰りなさい昴ちゃん、伊織ちゃんもね……」
昴「えへへ」
伊織「ふふふ」
千早「ただいま帰りました」
三人「お帰りなさい」
亜真美「ういっすおいっすただいま帰ったぞよ→」
四人「お帰りなさい(→」
美希「ただいまなのー」
六人「お帰りなさい(なのー(→」
貴音「いま戻りました」
七人「お帰りなさい(なのー(→」
律子「ただいまー」
八人「お帰りなさいなのー(なの!?」
ゆきまこ「帰りましたー」
九人「お帰りなさいなの→」
春香「たっだいまー!皆の春香さ」
十一人「はいはいお帰り」
春香「酷くない!?」
エミリー「うふふ楽しい人達ですね……ただいま帰りました」
志保「帰りました」
十二人「お帰りなさい」
P「ようやく着いたよ」
あずさ「ごめんなさいねプロデューサーさん。また迷っちゃった」
P「あはは、探すのも俺の仕事ですから」
十四「お帰りなさい二人とも」
P「お、全員集まってるか?」
響「自分が後ろにいるんだけどな」
十六人「はいさーい」
伊織「あとはやよいだけね」
??「……着きましたー」
P「お、来たみたいだな」
やよい「ただいまー」ギュッ
冬馬「どうも」ギュッ
十四人「……」
昴志エ「お帰りなさ……どなた?」
【血の雨の予感】
伊織「ななななな、なんでアンタが居るのよ!!」
冬馬「結構な挨拶だな。こっちは一週間此処に行けって言われてんだよ」
P「……聞いてないぞ、そんなこと」
高木「おぉ、良く来てくれたね天ヶ瀬君」
一同「高木社長!」
冬馬「おはようございます」
伊織「(基本的に礼儀正しいのよね、コイツ」
貴音「それで高木殿、天ヶ瀬冬馬がなぜここに?」
冬馬「俺も知りたいぜ。黒井社長からは何も教えて貰ってないからな」
高木「ふむ」
千早「……」ギリギリギリギリギリギリ
響「怖い!怖いぞ千早!」
美希「眠気が吹っ飛ぶの」
P「あ、まさかあれの件ですか?」
やよい「あの件?」
高木「うむ。実は彼のジュピターと、YMHの共演が決まってね……」
真「り、涼の言ってた通りだ」
律子「なんで決まってから報告するのかとか、なんで従兄弟のほうが先に知ってるんだとか、言いたいことがたくさんあるんですが……殴らせてください」
高木「アグレッシブ過ぎだよ君!!」
【いつもどおり】
美希「美希達がこの人達と何かやるの?」
響「言いたくないけど、自分達はAランクユニットでジュピターはSSランクユニットだろ?釣り合わなくないか?」
高木「ははは、ランクは関係ないよ。これはあくまで友好を目的とした共演だからね」
高木「やることも、一緒にレッスンを受けたりTV出演をしたり、フェスを開いたりするくらいだよ」
響「なーんだそれなら安心だ」
美希「あふぅ、驚かさないでほしいの」
やよい「あの、それって結構大事じゃないんですか?」
高木「おっとやよい君は誤魔化されなかったか、あははは」
P「響、お前年長者なんだからな?」
響「……」
亜美「大仕事だねミキミキ」
美希「ミキはいつも通りやれば良いし、そこまで変わらないかな」
律子「自然体なのは良いことよ」
あずさ「レッスンの時に寝たりして、冬馬君を困らせちゃだめよ?」
真美「あまとう、ヒビキンのペット探索頑張ってね?」
響「逃げる前提で話すなー!!」
冬馬「相変わらず騒がしいな……」
【!?】
やよい「じゃあ一週間、一緒にお仕事です!」ギュッ
冬馬「そうだな。頑張んねぇと」ギュッ
千早「……」ギチギチギチ
貴音「いたたたっ」
あずさ「痛い痛い!」
伊織「千早が二人の胸と尻を全力で握ってる……」
美希「あふぅ、手が二本しかなくて良かったの」
真美「とか言って真美達の後ろに逃げ込むのやめようよミキミキ→」
昴「なぁなぁプロデューサー。ちょいと聞きたいんだけど」
P「なんだよ?」
昴「やよいとあの人、付き合ってんの?」
冬馬「はぁ!?」
やよい「ええええ!?」
千早「72を言っているのよ昴!?」
伊織「とりあえずアンタは貴音とあずさから手を離しなさい。二人とも飛んでるから」
エミリー「oh、恋人!確かに二人はとてもお似合いですね!!」
志保「トップアイドルの天ヶ瀬冬馬とやよいのカップル。確かに釣り合いは取れてるわね」
律子「ちょっ、二人とも!」
千早「アマガセトウマウツベシ!!」
真「こ、こら千早とまれって!」ガシッ
P「なんて気迫だ。前にマイクとうまい棒をコッソリ取り替えたときよりも凄い!」
冬馬「あんたはあんたで何やってんだ!?」
千早「72ですってぇ?」ズリズリ
冬馬「言ってねぇよ!その耳で一体何が聞こえてんだ」
千早「また言った!」ズリズリズリズリ
やよい「うぅ……千早さんが怖いです」
冬馬「俺も怖いから背中に張りつくのやめてくれ……」
千早「ギギギギ」
真「ストップストップストーップ!!アイドルの顔じゃないよそれ!」ズリズリ
72って手に決まってるじゃないすかー
俺の中じゃこの二人が鉄板なんだぜ……
【猛獣使い】
真「駄目だ!理性を無くして獣になった千早は、僕じゃ止められない!」
冬馬「くるな、くるな!」
やよい「うぅ」ぎゅっ
伊織「可哀想だけど私には無理ね」
亜真美「ムリっしょ→」
律子「私にもちょっと」
P「俺も無理かな」
音無「ごめんなさいね冬馬君」
エミリー「あ、あの千早様……」
千早「ナ゙ニ゙ガジラ゙エ゙ミ゙リ゙イ゙」
エミリー「なんでもありません」
志保「……」
昴「……」
他「……」
冬馬「まてまて諦めるな、諦めるなよ」
P「こうなれば響に任せるしかないな」
冬馬「我那覇!?」
P「ふ、響はライオン丸やバッファ郎、アナコン太を指一本で手懐けてしまうのだ!」
響「皆良い子だぞ」
冬馬「ありがてえ……高槻、助かるぞ」ソッ
やよい「お願いします響さん」キュッ
響「任せるさー!(イチャイチャしてるなぁ……」
【せんとう】
765ぷろの ちはや があらわれた。
ちはや は まこと のこうそくをうけている
ちはや「ウガガガガガ」
ひびき「おちつくさ ちはや」
ちはや「うううう」
ひびき の よびかけに ちはや のりせいが7もどった
やよい「うっうー ちはやさん やめてくださいぃ」
ちはや「う……」
やよい の えんごがあたった。
ちはや から きょうきが2がきえた。
ひびき「じぶんもみんなも そんな ちはやのすがたを みたくはないぞ」
ぴー「とりもどすんだ ほんとうの じぶんを」
ちはや「………」
ちはや から あしきもののけはいが ぬけきった。
ちはや「わたし………わたしは」
おや? ちはや のようすが……
たかね「ん、ふぅ………おや、一体何があったのですか?」
ちはや「72ぃぃ!?」
おめでとう!
ちはや は ばーさーかー にしんか した。
ちはや「しじょっしじょっ……くっ!」
ちはや の こうげきたいしょうは とうま から たかね にへんこうされた。
まこと「あ、もうむり」
まこと は ちからつきた。
ちはや「ぐがががががが」
たかね「め、面妖なぁぁぁぁぁ」
ひびき「また、まもれなかった……」
ひびき は めのまえがまっくらになった。
【目が覚めました】
千早「……」
伊織「落ち着いた?」
千早「高槻さんが天ヶ瀬冬馬と手を握りあっていたわ」
伊織「見ていればわかるわよ」
千早「……」
伊織「……」
千早「どうして、水瀬さんは何も言わなかったの?」
伊織「言ったじゃない。どうしてアンタが居るのよって」
千早「居る居ないじゃなくて、手を繋いでいたこと、くっついていたことよ。水瀬さんなら噛みつくものだと思っていたわ……」
伊織「アンタと違って、私はやよいの友達だからよ」
千早「友達だから……」
伊織「えぇ、友達だからね」
千早「……」
伊織「アンタは過保護過ぎなのよ。やよいだって恋の一つや二つはするに決まってるでしょうに」
千早「恋……恋」
伊織「私はやよいと対等な友達どうしだから、不必要な保護はしないわ。けど、アンタはあの子のお姉さん気分でいるからそうやって過度に反応するの」
千早「……」
伊織「お姉さん気分が悪い訳じゃないけど、少しは離れて見守るくらいしなさいよね」
千早「……」
【冬馬と765】
冬馬「そんで、結局俺は何をすれば良いんだ。北斗も翔太も別に仕事入ってるから、フリーなの俺だけなんだが」
P「ん……とりあえず、やよいが雑誌のグラビア撮影でいないから、美希と響についてレッスンしてくれ……あぁ候補生達も三人と一緒に行くように」
昴「俺達も?」
P「外部のトップアイドルと一緒にレッスンなんて、普通は出来ないからな。実力を見てこい」
昴志エ「はい!」
冬馬「実力って言っても我那覇も星井も、殆ど俺らと変わらねえだろ」
響「見せるの意味が、外部と内部じゃ違うからなー」
冬馬「良くわからねぇ」
P「ははは。まぁいつもどおりを見せてやってくれれば良いんだよ」
冬馬「ふふん、俺らはいつも全力だからな。着いて来れんのか?」
響「なんくるないさー」
志保「……頑張らないとね」
エミリー「えぇ」
昴「あぁ、やってやるぜ!!」
美希「んー、気合いを入れてるのにキョーシュクだけど、無駄に力を入れる必要なんてないと思うな。やれることだけやれば良いの」
響「美希、そのやれることだけをやるって言うのは、とっても大変なんだぞ?」
美希「大変じゃないとレッスンじゃないの……あふぅ」
【レッスン】
美希「らーらーらーらー」
志保「らららららー」
エミリー「らーらーらーら」
昴「らーららーらー」
冬馬「……(さすがに女のボーカル訓練には参加出来ねぇな」
響「はいはい、大体上手く出来てるさー。志保はもう少し周りに合わせることが出来れば上達が早くなるぞ」
志保「……はい」
美希「昴君とエミリーは、まずリズムを合わせるところからだね。それと昴君は少し姿勢が安定してないなって」
エミリー「はい」
昴「おう……なんつーか同じところに立ってるってのが苦手なんだよな、俺」
響「あ、新しいタイプだぞ……じゃあトップアイドルの鳳凰院凶馬、アドバイス頼むな」
凶馬「すっげぇ久々の改名だな……まぁなんだ、そう言うときは自分が使っている筋肉の動きを追えば良い」
昴「動き?」
凶馬「あぁ。口内から喉、胸から腹って具合に全体の流れを感じるんだ。人体は繋がってるだろ?何処かしらが動けば別の場所も動くから、それを意識していれば落ち着かないって事もないだろうよ」
美希「難しいの」
凶馬「ま、あくまで慣れの問題だからな。永吉、とりあえずはそれでやってみろ」
昴「おーけー」
【やりかた】
響「らーらーらーらー」
昴「らーらーらーらー」
志保「らーらーらーらー」
エミリー「らーらーらーLa」
美希「音止めて」
凶馬「おう」
美希「ボーカルレッスンが初めてのわりにはいい感じだと思うな」
響「肺活量もあるし、仕上がりが楽しみさー」
凶馬「一つ良いか?」
響美希昴「凶馬?」
志保エミ「凶馬さん?」
凶馬「息ぴったりだなお前ら!?……ごほん、スチュアート?」
エミリー「エミリーとお呼びください、冬馬様」
冬馬「さ、さま……」
冬馬「いや良いか。お前、今の発声で最後だけネイティブな発音だったろ?」
エミリー「あ、はいスミマセン」
冬馬「悪いわけじゃねぇよ。逆にそれを武器にするってのはどうかと思っただけなんだ」
響「確かに」
美希「エミリーは765にいなかったタイプなの」
エミリー「……」
志保「……」
昴「?」
【うりかたとしゃちょう】
冬馬「何か問題があるのか?」
エミリー「えっと、はい……」
志保「エミリーはもともと日本文化に憧れていて、アイドルを志したのはその延長ですから」
冬馬「ふぅん?」
響「(あ、黒井社長っぽい」
美希「(黒井社長なの」
冬馬「なんか二人から変な事思われてる気がする」
冬馬「でもまぁ分からないでもないぜスチュアート。自分の国の言葉は使いたくないってんだろ?……まぁ勝負したいポイントってのは、どんなアイドルにでも有るしな……頑張れよ」
エミリー「あ、ありがとうございます!」
志保「へぇ」
昴「(モテるんだろうな冬馬先輩って」
響「おー、冬馬の株があがってるぞ」
美希「あんまり上がりすぎても、やよいが大変だと思うけどな」
冬馬「きこえねーなぁ………あぁ、そういう風にやっていきたいなら、早めにプロデューサーに伝えておけよ。あの人無駄に行動的だからさっさとしねぇと英語たっぷりのデビュー曲もって来ちまうかもだぜ?」
エミリー「わかりました!!」
冬馬「くくく、良い返事だ」ポンポン
エミリー「///」
響美希「(黒井社長だぁぁぁぁ!!」
【おもひでぽろぽろ】
美希「あれは961プロと、事務所を越えたユニットを組むって話になった時の事なの」
響「当時、候補生として頭三つくらい飛び抜けてた自分と貴音に、そのユニット結成の話が来たんだ」
美希「ちょうどミキがやる気を出しはじめた頃で、ちょっと外の空気を知るのも良いかなって志願して……」
美希響「フェアリーが結成された(の」
美希「レッスンは大変だったの……二人とも凄かったし」
響「才能しかないって言われてた美希の実力も、その時点で案外に高くて、自分や貴音は必死で頑張ったさー」
美希「もうユニットメンバーって感じじゃなくてただのライバルって感じ?はやく追い越してやるのー!って」
響「結構殺伐としてた覚えがあるな。負けないよ、負けないさー、ってね」
美希「御披露目直前まで、そんな感じでやってたら……」
黒井「ウィ。君たちはユニットというものを理解しているのかね?」
貴音「急に何を仰るのですか黒井殿」
黒井「ふん、バラバラ過ぎて見ておれんのだよ。せっかくフェアリーに相応しい三人を集めたのに、これじゃ一人と二人が同じ場所に居るだけのアイドルだ。妖精とはいえないな」
響「社長は自分たちに馴れ合えっていうのか?」
美希「ミキ、遊びに来た訳じゃないんだけど」
黒井「ノンノン、馴れ合いやら遊びやらと一緒にしないで貰いたいな」
黒井「確かに、簡単に言うなら仲良くなれだ。が、ことはそう単純ではない」
貴音「分かりやすく言ってくださいませんか。あなたの仰りようは、あまりにもあやふや過ぎますので」
黒井「ウィ。理解というのは相手を知らねば出来ぬもの。知るためには深く関わりを持たねばならない」
響「理解の必要が自分たちにはあるのか?ギクシャクはしていても、今のままでトップは目指せるぞ」
黒井「無理だな」
三人「……」
【961】
黒井「幾らバラバラであろうと、パフォーマンスを合わせるなら出来るだろうな。三人は個々の能力が際だっているから、ある程度の相手ならば美希ちゃん+響ちゃん+貴音ちゃんの、単純な足し算で勝って行けるだろう」
美希「ある程度じゃない相手って?Sランクアイドル?……だとしても」
貴音「私達全員がSランクに上がれば問題にはなりませんでしょう」
響「結果理解はいらないのさ」
黒井「ふん、ただのSランクに勝つのは当然だ」
三人「?」
黒井「倒すべき敵は第二の日高舞……765プロの天海春香ちゃんだ」
美希「!?」
貴音「天海春香……ですか」
響「春香……?」
黒井「ウィ」
響「………はっははは、何を言うかと思ったら、そんな世迷い言を」
貴音「日高舞が相手と仰ったならば燃えましょうし、団結も辞さない気構えを持ちましたが、ほぼ無名の彼女が相手では」
響「やる気にもならないぞ。確かに春香は良い奴さー、仲良くなりたくなる雰囲気を持ってるし」
貴音「えぇ。優しい心根の持ち主でという美点を差し抜いても、敵として注視すべきものがありません」
響「元気が取り柄ってアイドルさ」
黒井「……」
美希「春香は」
響「?」
美希「二人が言うほど優しい存在じゃないと思うな」
【天海春香】
美希「春香は怖いよ?最初はどうでも良かったのに、いつの間にか心に入り込むの」
響「なにを言ってるんだ?」
美希「春香は本当に、すぐに誰とでも仲良くなるの。プロデューサー、765のアイドルに他の事務所のアイドル、審査員もスタッフも、警備のオジサンとか売店のオバチャン、通りすがりの他人、どんな人間とでもすぐに、仲良くなれる」
貴音「それが美点なのは私も理解していますが……」
美希「美点なんてものじゃないの、あれは魔性のミリョクってものなの!」
響「お、大袈裟な奴だな美希は。第一魅力がどうこう言っても、春香はそう上手いアイドルじゃないだろ?自分たちの敵になれる存在じゃ……」
黒井「天海春香は愛されるアイドルだ」
貴音「?……はて?アイドルとは愛されるものではありませんか?」
黒井「そうだ。アイドルとは本来そうあるべきものだと私は考えている。765の高木も876の社長もそうだろう」
黒井「だが、今のアイドルはファンに愛してもらっている者ばかりなのだよ」
響「?」
美希「?」
黒井「偽りの自分を見せてファンを獲る。ペット大好き編み物大好き響ちゃんが、冷たいクールを装って特定層を狙っているように」
響「ぱ、パチモンじゃないぞ!それにハム蔵たちは家族だ!」
黒井「高嶺の花を気取っているが、実は弄られキャラな貴音ちゃんのように」
貴音「め、面妖な!少し抜けていると言われるだけです!」
黒井「いつもキラキラっ、シャープに行くの!なんておめめパッチリな美希ちゃんも、本当は常時お眠りスリープモード」
美希「い、いつもいつもお昼寝してばっかりじゃないの。961じゃカッコ悪いかなーってお昼寝してないし!そもそも恥ずかしいし!」
貴音「昼寝?」
美希「弄られキャラ?ペットが家族?」
響「美希が恥ずかしいって………ち、違うぞ!自分はクールなの!本当にクールなんだぞ!」
黒井「とりあえず三人とも、キャラを作りすぎだ……………」
【上げて上げる】
美希「ハムスターなんて近くで見たことなかったの。噛まない?逃げない?」
響「ハム蔵は良い奴だから大丈夫さー」
ハム蔵「ヂュイ!」シャキーン
美希「アハ、敬礼してるの!」つんつん
貴音「真、可愛らしいものですね」
黒井「……(キャラ作りが剥がれた瞬間にこれかぁ」
黒井「ごほん。途中で話を止めるのもあれだから言わせてもらうぞ」
美希「はーい」
響「良いぞー」
貴音「ふふ」
黒井「(帰りたい)まぁあれだ、キャラを作らずそこまで味方を作り上げてしまう天海春香ちゃんは天性のアイドルで……化け物といっていいレベルの物を持っているということだ」
響「社長はどうしてそう思ったんだ?」
黒井「あー……………高木ともう一人、アイドルを見抜く目を持った者が身内にいて、春香ちゃんには才能が有ると言っていてな」
貴音「あやふや過ぎますね」
黒井「だが春香ちゃんがヤバいのは本当だぞ」
美希「……」
黒井「あぁあれだ、オーディションの後で審査員に言葉を貰うことが有るのは知ってるな?」
美希「うん。ミキも何回か怒られた事あるよ」
響「自分も貴音もまだ受けてないから分からないけど、そういうのが有るのは知ってるぞ」
黒井「春香ちゃんは今まで五十回近くオーディションを受けているが、その全てで審査員から言葉を受けているんだ」
美希「!?」
貴音「なんと!!」
響「(なんでそんなに細かく知ってるんだろ」
支援は嬉しいがとりあえず下げようぜ?
ランクは現在形の作中で
SSS・日高舞【引退】
SS・天ヶ瀬冬馬、天海春香
S・星井美希、三浦あずさ、如月千早、菊地真、双海真美、秋月律子【引退】
A・高槻やよい、水瀬伊織、萩原雪歩、我那覇響、伊集院北斗、御手洗翔太
B・四条貴音、双海亜美
C・秋月涼、日高愛、水谷絵理
グリマス組ときらりはデビュー前。
ネタバレだけどユニットとしては
冬馬達ジュピターがSS、やよいと美希と響のYMHがA。
春香と千早のユニット【SpringSound】がA、竜宮小町がB、PフェアリーがS。
位しか決めてねーんよ
【上げて】
美希「そんなにオーディション受けてたの?」
黒井「驚くのはそっちなのか」
貴音「審査員の方は有望な者にのみ言葉を掛けるものと聞きます。天海春香が毎回言葉を受けるとなると、なるほど油断ならぬ相手で有るというのもわかります」
響「まぁそこまでの奴なら、要注意って気を引き締める位のことはするけどな」
美希「三人なら勝てる勝てるの」
貴音「団結、ですね」
響「頑張るさー」
黒井「ウィ。それで良い……仲良くやるんだぞ三人とも」ぽんぽん
響「……」
美希「……」
貴音「おや、私にはありませんか?」
黒井「ふん、やらいでか」ぽんぽん
貴音「なるほど、これは心地よいものですね」
美希「社長は、顔と行動があってないの」
響「まぁ影で顔見えないけどな」
貴音「はて、あの方に影などありましたか?」
美希響「……」
【876】
愛「765!!!765!!!どうして7~6~5!!!」ウキウキ!!!
涼「愛ちゃん?嬉しいのは分かったから静かに歩こうか?」
愛「あ!すみません涼さん!静かにしますね!」ウキウキ!
涼「エクスクラメーション・マークを二個消せば静かになってる訳じゃないからね?」
愛「?」ウキウキ!
涼「何でもないや。ごめん」
愛「そうですか!?」ウキウキ!
涼「うん……それで、愛ちゃんはどうしてそんなにウキウキしてるのかな?」
愛「う、ウキウキしてますか!?」ウキウキ!
涼「とってもウキウキしてるよ。さぁどうして?」
愛「簡単です!!やよいさんに会うからですよ!」ウキウキ!
涼「?やよいちゃんとは結構会ってなかった?」
愛「そんなのおに……………秘密です!!!」ウキウキ!
涼「……」
愛「まーまー、行ーけばわかるのさーですよ!!」ウキウキ!
【お客summer】
春香「帰りました!皆の春香さんですよ、春香さん!」
P「はいはい馬鹿やってないでさっさと入れよ。ただいま帰りました小鳥さん」
音無「お帰りなさい二人とも今来客中で……」
舞「お帰りー」
P「舞さん?」
春香「お久しぶりです!」外行き顔
舞「あはは、相変わらず顔の切り替えが早いわね春香ちゃんは……小鳥ちゃんと話がしたくてつい来ちゃっただけだから、気にしないでね(ハート」
真美「ねぇねぇ兄ちゃん」
P「真美?どうした?」
真美「このオバチャン誰?」
P「!!」
音無「オバ!?ちょっと真美ちゃん!!」
舞「あっはっは、私も引退して10年近く経ってるからね。忘れられても仕方ないか」
P「真美、この人は松田聖子や美空ひばりといった、時代の寵児と比べられても負けなかったアイドルだよ」
音無「日高舞さんよ。知らない?」
真美「?……あ!もしかして愛ちんのママ?」
舞「そうそう、愛のママでーす!」
P「すみません舞さん(随分と丸くなったな、この人も」
舞「まぁまぁ若い子には分からないって。真美ちゃんは今何歳かしら?」
真美「13だよ!」
舞「愛と同じなのね」
真美「うん!」
美希「ただいまなのー!!」
昴「ただいまー!」
P「お、帰ってきたな」
音無「お帰りなさい!」
【!!!】
音無「皆お疲れ様」
志保「音無さん、ただいま帰りました」
エミリー「ただいまです小鳥様」
音無「さ、さま?」
響「やっぱり事務所が一番さー」
美希「あふ、眠いからソファにダイブするの」
舞「やっほー響ちゃーん!」
響「ま、舞さん!」
美希「響の知り合い?」
響「えっと、知り合いっていうか……元SSSランクアイドルの日高舞だよ!」
美希「SSSランクって……春香より上なの?」
春香「上じゃないよ」
美希「え?」
春香「元だもん、もと、もと……わかる?前はSSSランクだったって意味で元。今は違うの。だからね、美希……軽々しく私より上みたいに言わないでくれないかな?」ゴゴゴ
美希「う、うん。ごめんなの春香」ゾクゾク
昴志エ「……」ゾクゾク
P「は、春香!」ゾワ
春香「ふーんだ」
舞「ふふ。やっぱり春香ちゃんって面白いわよね、小鳥ちゃん」
音無「あれを受けて面白いなんて言えるのは舞さんくらいじゃ……」
舞「でも貴女だって怯んで無いじゃないの」
春香「音無さんは凄い人だからですー。図太い人とは違いますー」
響「春香。反骨精神が豊かなのは良いけど、765のイメージダウンになるから止めるんだ」
春香「……むぅ」
響「春香はウチの顔なんだから、誰かに失礼をしちゃ駄目さ」
春香「……はーい」
舞「私は気にしないから良いのに……」
響「そうはいかないさー。ウチは小さいからこういう所をしっかりしないと!」
冬馬「帰ったぞー。まったく、なんで近くにコンビニがないんだこのビルは」
舞「え?」
冬馬「っと随分と騒がしいな、何かあったの……………か」
舞「……………」
冬馬「………」
舞「!」
冬馬「!」
765「…………?」
【お知り合い】
冬馬「なんでアンタが此処にいるんだ!?」
舞「それはこっちのセリフなんだけど!?」
P「知り合い?」
冬馬「知り合いっていうか……」
舞「……」
響「二人とも961プロで関わりが有るのか?」
美希「961?」
響「舞さんは黒井社長と懇意の仲なんさー。961に所属してたころ、社長の仮眠室から舞さんが出て来たのを何回も見たし……冬馬は961のトップだからな。関わりも持てるんじゃないか?」
舞「……ま、まぁそんなところかしらね(見られてたー!!」
冬馬「お、おう。我那覇は良くわかったな(コイツ年のわりに知識皆無かよ」
響「ふっふーん!自分完璧だから推理だって出来るさ」フンスフンス
美希「さすが響、ダンスをやってるだけはあるの!」
P「仮眠室から……」
音無「出てきた?」
エミリー「?ちょっと分からないのですけれど、志保さん、仮眠室から出てくるとどういう意味になるんですか?」
志保「……私たちには早いから、向こうでお茶でも飲みなさいって意味よ」
昴「そうなの?」
志保「しっかりした女の子になれば分かるわ。エミリーも大和撫子になれば分かるから向こうに行くわよ」
昴「マジか。女の子すげー」
エミリー「はやく大和撫子になりたいです」
春香「……候補生の子達がちょっとチョロすぎるんだけど、あれで良いのかな?」
響「?」
美希「?」
春香「はい、春香さんが悪かったので、不思議そうに見ないで下さい!」
【混沌】
音無「仮眠室の件は後でじっくり聞かせてもらうとして……冬馬君とはどういう関係で?」
P「トレーナーを引き受けていたとか?」
冬馬「この人から教わったことなんてなんもねぇよ」
P「なんだ違うのか」
舞「なに言ってんのよ。色々教えてあげたじゃない、女の子の抱き方とか女の子の泣きやませ方とか!」
P音美春「!?」
真美響「……?」
冬馬「ばっちげぇよ!変なこと言ってんじゃねぇ!」
美希「ちょっとコッチ来ないでほしいの」
春香「枕はちょっと……」
響「?」
真美「演技の練習とかじゃないの?」
冬馬「演技ではないんだけどな、ちょっと特殊というか……」
P「冬馬はオバ専で、舞さんは年下食いか……」
音無「妄想が捗りますね!」
舞「飛び火した!?」
貴音「いま食べ物の話をしていましたか?」グゥゥ
P「してないからな。とりあえず真美と響連れてあっち行ってろ」
貴音「はて、食いという言葉が聞こえたのですが…………響、真美も、あちらでお菓子でも食べましょう?」
響「わかったぞ」
真美「おかしーおかし」
美希「……」
春香「……」
冬馬「距離を取るのはやめろ!!」
冬馬「その人の言う女の抱き方ってのはだな……!!」
やよい「うっうー!帰りましたー!!」
愛「おじゃましまーす!!!!!」
涼「っ、だから愛ちゃんボリュームを下げて」
冬馬「あいつの抱き方だの話だ!」
愛「……わたし?」
抱き方だの話だってなんだよ……
訂正、抱き方の話だ
で頼ます
【ろりこん】
やよい「……愛ちゃんの抱き方?」
涼「愛ちゃんの抱き方……」
P「……」
音無「……」
真美「なになにお姫ちん!」
響「貴音ぇ、なんで自分と真美の耳を塞ぐさぁー」
貴音「貴女達には少し早いのですよ。えぇ早いのです」
志保「うわぁ……」
昴「確かにお姫様抱っこしやすそうな体格差だよな」
エミリー「えぇ」
美希「警察を呼ぶべきじゃないかな?」
春香「プロデューサーさん変態ですよ、変態!」
冬馬「……」
舞「…………………………………ねぇ愛」
愛「なに!?ママ!!」
舞「今日仕事じゃなかったかしら」
愛「仕事終わりに遊びに来たんだよ!!」
舞「そうなの。お疲れ様ね。じゃ、今日はお赤飯にしましょうか」
やよい「……」
やよい「冬馬さん……………」うるうる
冬馬「た、高槻?何か勘違いしてるようだから言わせて貰うとだな……」
愛「ママのお赤飯美味しいから大好き!お……冬馬君も一緒食べようね!!」
冬馬「はあ!?」
愛「久しぶりに家に来てよ!また、あーんってしてあげるから!!」
一同「…………」
やよい「……………………ロリコンです」
P「……(やよいが言うなよ」
【悪化】
冬馬「愛、お前ちょっと黙ってろ!」
やよい「(呼び捨て……」
P「(呼び捨てか」
愛「えぇぇ!?なんで!?」
冬馬「ややこしくなるからだ!」
舞「お赤飯の豆は小豆とささげと甘納豆、どれが良い?」
愛「甘納豆!」
冬馬「頼むから黙ってろ……」
やよい「(仲、良いなぁ」
冬馬「なぁ高槻、とりあえず釈明をだな……」
やよい「……」ぷい
765「やよいがそっぽむいたー!!」
涼「まぁ、そりゃそうだよね。二股だし」
愛「二股?ってなんですか涼さん!?」
涼「いやなんでも……ないよ」
真「たっだいまー!!」
千早「帰りました」
あずさ「ただいまぁ……あら、涼ちゃんに愛ちゃん。いらっしゃい」
千早「日高さんに秋月さんはともかく……なんで日高舞がいるのかしら」
舞「は~い千早ちゃん、お赤飯は甘納豆派?」
千早「甘納豆派です」
愛「仲間!」
真「僕はササゲかなぁ」
やよい「…………」
冬馬「あの、あのな、聞いてくれれば誤解も解ける」
やよい「誤解?」ゴゴゴゴゴゴ
冬馬「……」
やよい「うっうぅ、冬馬さんの浮気者」
千早「……」ピキピキ
真「……」
【ぼすせん】
765 の ちはや があらわれた。
ちはや「くかかかかかか」
ちはや は さかんにきせいをあげた。
あい「……?」
あい がふしぎそうなかおで ちはや のうしろにたっている。
とうま「またか……おいきくち」
真「僕は手伝わないからね」
とうま「た、たかつき」
やよい「……」
とうま「……」
とうま は こりつしている。
ちはや「くっくっくっー!!」
ちはや の なぐるこうげき。
とうま「どわ!?」
とうま は よけた。
とうま「まて、きさらぎ。おれのはなしをきけ」
ちはや「くけー」
春香「親友として、千早ちゃんが心配だよ」
響「自分、止めなくて良いのかな?」
貴音「自業自得ですから、するぅしましょう」
とうま「だから、ごかいだっていってんだろ!」
とうま の ことば。
ちはや「くっ」
まるでいみがなかった。
とっぷあいどる ひだか まい のありがたいことば。
まい「とうま よ、それはいまつかうべきわざではないぞ」
とうま「だぁぁぁぁうっせぇぇぇ!!」
あい「おおごえしょうぶならまけないよ!ああああああああ!!!!」
あい が りんしょう をとなえた。
P「!」
音無「!」
美希「!」
とうま「!」
【けいぞく】
とうま「あたまが、あたまがいたい」
まい「ききなれていても、これはきついわ」
あずさ「……」
貴音「あずさ、あずさしっかり!」
春香「のわの」
美希「春香が!アイドルがやっちゃいけない顔をしてるのー!!」
音無「……………」
P「小鳥さん……し、死んでる」
とうま ほか すうめいがだいだめーじをうけた。
ちはや「……………」
ちはや は しろめをむいている。
とうま「……とまったな」
美希「耳を塞いでも響く声なの」
貴音「素晴らしい声量でしたが、窓を閉めていて良かったですね…………それにしても千早は一体何がしたいのでしょうか。急に暴れ出して」
ちはや「……」ぴく
貴音「?」
ちはや「72ですってぇぇ?」
貴音「なんと、気絶していたのでは!?」
千早「くきくきくっ」
美希「じゃあね貴音」
響「自分、貴音の事忘れないから!」
ちはや の こうげきたいしょうが たかね にうつった。
貴音「なんとぉぉぉぉ!?」
響「さよなら、貴音」
志昴エ「…………………」ぐったり
涼「しっかり、みんなしっかり!」
やよい「……」
とうま「……」
【しゅらば?】
冬馬「頼むから聞いてくれ」
やよい「……はい」
舞「……はい」
愛「……はい!!」
P「はいはい舞さんも愛ちゃんも黙ろうね」
涼「話が進まないので」
真「……」
冬馬「(なんで皆コッチをみるんだ)……愛とは別に、高槻が思ってるような関係じゃないんだ」
やよい「……私が二人の関係どう思ってるか、わかるんですか?」
涼「(やよいちゃん……」
P真「(攻めるなぁ」
響「(もう完全に浮気亭主とその奥さんさー」
冬馬「そりゃあれだ、あれ……彼女、的な」
やよい「的じゃわかりません」
冬馬「彼彼女の関係かな!」
P「(というか、やよいと冬馬って相愛なのか?」ひそひそ
真「(やよいはあんな感じだし、冬馬も必死だからそうなんじゃ?」ひそひそ
やよい「私は悲しいです」
冬馬「……」
やよい「好きな人に裏切られる気持ちなんて、味わいたくなかったです」
涼「(やよいちゃん本気みたいですね」ひそひそ
真「///」
涼「……なんで照れるんですか真さん」
【普通の事実】
やよい「言い訳、どうぞ」
冬馬「お、おう。実は、俺と愛は兄妹なんだよ」
やよい「……?」
P「は?」
響「……」
美希「……」
涼「え?」
真「……」
舞「あんたバラすの早くない?もっと溜めなさいよ、詰まらないわね」
冬馬「遅かったからこうなってんだろうが。」
愛「バラしちゃったんだし、外でもお兄ちゃんって呼んで良い?!」
冬馬「ダメに決まってんだろ愛。マスコミに嗅ぎつけられたら困るじゃねえか」
P「ちょ、ちょっとまて!冬馬と愛ちゃんが兄妹ってことは……冬馬は舞さんの息子になるのか?」
舞「えぇ、冬馬は私の息子よ」
音無「おかしい!!」
涼「復活した」
音無「おかしいですよ舞さん!」
舞「あのね小鳥ちゃん。そんなに連呼しないでよ」
音無「だまらっしゃい!!」
舞「……はい」
音無「冬馬君!今何歳!?」
冬馬「十八になりました!はい!」
音無「愛ちゃんは!?」
愛「十三です!!はい!!!!」
音無「舞さんは!?」
舞「三十五だけど?」
音無「でしょ!?年が合わないじゃないですか!!……………って三十五?」
舞「サバ読みって、良いものよねぇ」
やよい「う?う?」
音無「!?!?」
真「混沌だ……」
【!】
音無「三十五マイナス十八は十七、十七歳で子持ち?…………プロフィールだと今は二十九のはずの舞さんがデビューしたのが十五年前、十四歳だから、デビュー前に子持ち……あはは」
志保「お、音無さんが死んだ鳥みたいな目をしている……しかも何を言ってるかわからない」
真「志保、今慣れておかないと色々大変だよ?」
昴「ははぁ、綺麗な三十五だなぁ……」
舞「うふ、ありがとね……昴ちゃんで良いのかしら?」
昴「おう」
やよい「う?う?」
美希「やよい、混乱してる場合じゃないの」
やよい「うぅ……う?美希さん?」
美希「邪魔が入らないうちに冬馬と話を付けた方がいいと思うの。日高母娘は春香と同じで場を乱すのが得意みたいだから」
やよい「うっうー……でもぉ」
冬馬「……?」
あずさ「これはなんの騒ぎなのかしらぁ?」
響「はいさいあずさ。向こうでR18な目に遭ってる貴音を助けてほしいさぁ」
あずさ「R18?あらあら、千早ちゃん。貴音ちゃんのおっぱいを舐めても摘んでも大きくはならないわよぉ?」
千早「くっ」もみもみ
貴音「……」ピクビクンッ
エミリー「あわわわわわ///」
美希「………ね?」
やよい「が、頑張ります!」
冬馬「……(こいつらいつもこんなに混沌としてんのか」
【じごろ】
やよい「と、冬馬さん!」
冬馬「なんだ?」
やよい「ごめんなさい!!」
春香「うーん…………あれ、冬馬君振られたn」ボコッ
美希「悪は滅ぶべしなの」
冬馬「(アグレッシブ過ぎだろ星井)何を謝ってんだよ高槻」
やよい「私、話も聞かないで勝手に怒っちゃって……」
冬馬「別に謝る必要はねえよ。元はあの人が騙くらかすように話したのが悪いんだ」
真「抱き方って、あやし方のことかな?」ひそひそ
涼「泣きやませかたもそうでしょうね」ひそひそ
やよい「でも、もともと私に怒る資格なんてなかったんですよ?つ、付き合ってる訳じゃないんですから///」
冬馬「そ、そりゃあ確かに付き合ってはいねぇけどよ……お前が好きな人って言ってくれて嬉しかったぜ?」
冬馬「俺も、お前の好きだからな!」キリッ
やよい「はぅぅぅ///」
昴「……///」
真「いいなぁ///」
あずさ「私も言われてみたいわねぇ」
真美「あまとうのくせに///」
P「……すげぇ威力だ」
美希「これがSSランクの実力!!」
【そのあと】
伊織「ただいま……って」
やよい「うっうぅ///」
冬馬「そんなくっ付くなよ、恥ずかしいだろ」
真美「ひゅーひゅー」
貴音「ひゅーひゅー」
響「はいさい伊織」
伊織「はいさい響……これは何なの?」
響「砂糖要らずのイチャラブだぞ」
伊織「向こうで鼻血の池に沈む小鳥と、縛られて唸ってる千早を見れば分かるわよ。私が聞きたいのはどうしてこうなったかよ」
響「んー、簡単に言うと斯く斯く然々ってやつだな」
伊織「……………ただの痴話喧嘩に巻き込まれただけよね、それ?」
響「そうとも言うな」
伊織「……」
昴「よう伊織。お疲れ様」
伊織「まぁ疲れてはいないけどね」
昴「へへへ、調子良さそうだな」
律子「また混沌としてる……」
美希「お帰り律子……………………………さん」
律子「口からコーヒー、こぼれてるわよ美希」
美希「可笑しいの、ブラックコーヒーが甘くては大変なの」
律子「はぁ?」
美希「……」
冬馬「……」ぽんぽん
やよい「///」
律子「……………なるほど」
【?】
舞「さてさて、そろそろ私はお暇しようかしらね」
P「もうですか?」
舞「ふふ、主婦には自由な時間が少ないのよ」
愛「パパは忙しくてもママのご飯食べに帰ってくるしね!!」
音無「パパ……舞さん」
舞「なにかしら?」
音無「私、舞さんの旦那様のお名前を聞いたこと無いんですけど」
舞「……」
音無「もしかして、くろ」
舞「はーい秘密でーす」キャピピ
春香「アラフォーが若作りですか。必死ですね」
響「春香?」
春香「……」
真美「あまとう……誰なの?」
冬馬「悪いな、一応これも秘密だから。簡単には言えねぇんだよ」
貴音「一体誰なのでしょうか……開幕検討もつきませんね」
音志美響「(本気で言ってるか?」
高木「ただいま」
一同「社長、お帰りなさい」
高木「おぉ、今日もなかなかの集まり具合だね……おや?」
【無意味】
舞「はーい高木さん、お元気?」
高木「舞君か、ひさしぶりだ。愛君も涼君も良く来たね」
舞「すぐにお暇するから気にしないで」
高木「そうかね?いやはやまったく、君たち夫婦はせっかちだな」
P「!」
音無「社長!」
765「!!」
高木「な、なんだね君たち?」
舞「高木さん。今夫の名前を出すと大変よ?」
高木「(喧嘩しているのか?)ふむ、黒井と何かあったのかね?」
舞「……」
765「うえーい」
【くろい】
舞「ふん!」ギシギシ
真美「ギブ?ギブ?」
高木「のぉぉぉぉぉ」ギチギチギチ
舞「うっかりやさんの癖に良く耐える!」
高木「若いものには負けんよぉ」
やよい「熱い戦いですね!」
春香「社長!ネバギバですよ、ネバギバ!!」
P「さぁ冬馬。向こうのプロレスは無視して吐くんだ」
真「あの口から黒井社長の名前は出たし」
響「舞さんも否定しなかったんだ。もうお仕舞いさー!」
冬馬「くそ、他には秘密だからな?絶対余所じゃ話すなよ?」
亜美「ふむふむ、フリですな?」
冬馬「ちげぇよ!てか何時から居たんだよお前!!」
亜美「最初から居たよ?」
冬馬「嘘付け!」
P「亜真美の入れ替わりやらイリュージョニスト具合に突っ込み入れると、日が昇るからやめい」
律子「黒井社長が父親なのかだけ言えば、みんな大人しくなるわよ」
冬馬「……」
愛「はい!黒井社長が私達のパパなんですよ!!」
貴音「おぉぉ、まさか本当に黒井殿が!?」
響「話の流れで気付いて無かったのは貴音だけさぁ」
貴音「なんと」
P「本名は黒井冬馬と黒井愛、黒井舞ってことになるんだな」
冬馬「そうだな」
【遺伝】
響「そういや冬馬と黒井社長は仕草が似てるよな……気付けなかったのは、自分の不覚だ」
P「普通気付かないだろ」
響「でも961のアイドル候補生時代には、結構深い付き合いが在ったんだぞ?なぁ冬馬?」
冬馬「たまに飯食ったり同じレッスン受けたりな。まぁ深いっても、フェアリーの時からお前達がキャラ作りに必死すぎて近寄れなかったんだけど……」
P「キャラって……」
響「やーめーろーよー」
美希「ミキ、そうやって失言するのが冬馬の悪い所だと思うな!!」
律子「必死ねぇ」
真「そ、そういえば美希が男の人で名前を呼ぶのって、涼と冬馬だけだよね。フェアリーの時に……近寄れなかったんなら、親しくなかった筈だろ?」
冬馬「言われるとわかんねぇな。何でだ?」
美希「んーなんでだっけ?」
亜美「ヨコレンボーですねわかります」
律子「そんな言葉誰から聞いたの?」
亜美「ぴよちゃん!」
P「小鳥さん、あとで説教な」
音無「ぴょょょ」
志保「……」
あずさ「し、志保ちゃん大丈夫?」
【真相~冬馬と美希~】
美希「……(レッスンが終わったけど」
美希「……(たいへん素晴らしくお腹がすいたの」
美希「……(こういう時、765だったらオニギリ沢山食べられるの。だけど、961だとイメージが崩れちゃうから無理なの」
美希「……(マジトップアイドルへの道は険しいの。きっとエベレストに登るほうが簡単なの」
美希「……(お腹すいたのぉ!!」ぐぅぅぅ
961A「星井さん、やっぱギラギラしててカッコイいよな」
961B「そうか?醒めてる感じで近寄りがたいんだが……」
A「それが良いんじゃねぇかよ。クールだぜ」
B「クール好きだよな、お前……」
美希「……(外野が好き勝手言うななの」ギロン
AB「!?」ゾクッ
A「い、行こうぜ」いそいそ
B「あぁぁ、ああそうだな」いそいそ
美希「……(マジイラなの。差し入れの高級弁当とか、マジイラ過ぎるの。美希はオニギリが食べたいのに……」
冬馬「ふぅ。マネージャーが居ないってのはこういう時大変だよなぁ…………っと、星井?」
美希「……木星のリーダー?」
【餌付け】
冬馬「どうしたんだよ、不機嫌そうだな」がさごそ
美希「……関係ないの」
冬馬「そうか」がさごそ
美希「……(ビニール袋?」
冬馬「フェアだからって買いすぎちまったなぁ…対象の商品五百円で一口なんてボリやがって、半額で良いじゃねぇか……」
美希「……(気楽なものなの、美希が空腹なのに」
冬馬「しっかし、この量をどうやって処理するかね……明日も明後日も買いに行くしかねぇのに、食べ切れねぇよ」
美希「……(しょうがないから寝てようっと」
冬馬「んー………あ、おい星井、ちょっと待て!」
美希「……?」
冬馬「ちょいと買いすぎて困ってんだ。幾つか持ってけよ」
美希「……いらない」
冬馬「そう言うな。腐らせちまうのは勿体ないから、頼むぜ」
美希「……」
冬馬「わかった!具は好きなの選んで良い。紅鮭でもオカカでも好きなの持って」
美希「オニギリ!」
冬馬「うえわ!?」
美希「寄越せなの!オニギリ寄越せなの!!」
冬馬「やるから!!全部やるから落ち着けぇ!!!」
【餌付け完了】
美希「はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐ」
冬馬「ダイナミックに食うなぁ……」
美希「飲み物」
冬馬「はいはい」
美希「ゴクゴク……はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐ」
冬馬「三十五個目……」
美希「はぐはぐはぐはぐはぐはぐ……ご馳走さまなの!」
冬馬「なの?」
美希「美味しかったの!空腹は最大の調味料って感じ?」
冬馬「……」
美希「じゃあ美希寝るね。オニギリありがとうなの!!」
冬馬「は?」
美希「…………」スヤスヤ
冬馬「も、もう寝やがった……」
美希「……」オニギリウマイノ
冬馬「こうして見ると、ガキだよな。こいつ」
冬馬「……」
美希【ミキ、なれ合うつもりはないから。そこの所はっきりさせておくね】
冬馬「……全然違うな」ぽんぽん
美希「……くすぐったいの」
冬馬「……」ぽんぽん
美希「……むにゃむにゃ」
冬馬「……」なでりなでり
北斗「入れないな」
翔太「入れないねぇ」
北斗「あれ、俺がやろうとすると、皆苦笑して居なくなるんだよなぁ」
翔太「あははは、顔だけイケメンじゃダメだよね」
北斗「……」
【天然ジゴロを抜いた、駄目な方と常識人】
北斗「さて、仕事が終わってから急行したかいもあって、俺達もようやく765の前に到着したわけだけど」
翔太「帰って勉強したい……うわもう六時じゃん」
北斗「翔太、エンジェルちゃん達と勉強どっちが大切なんだ。あと六時はまだ昼です!」
翔太「勉強」
北斗「ふぅ、これだからお子ちゃまは」
翔太「いやいや僕、もうすぐ試験なんだけど?黒ちゃんが白っちゃけて見えるレベルの黒歴史を高校時代に刻んだ北斗君には分からないだろうけど、僕の中学は結構進んでるんだよ?ジュピターの馬鹿担当北斗君には分からないだろうけど、試験勉強は大変なんだからね?」
北斗「勉強が出来なくても生きていけるから大丈夫。俺なんて、映画のオーディションで試験官と話してる時に「アメリカの大統領っていつからブッシュじゃなくなったんですかね」って言ったら「君おもしろいねwww」って言われて一発採用だったし」
翔太「……」ぶつぶつ
北斗「こら、人と話すときは単語なんて見ない。取り上げだ!」
翔太「返してよ!」
北斗「ダメダメ、渡すとまた見るじゃないか……って、はははは汚い字だなぁ」
翔太「覚えられれば良いんだよ!」
北斗「しかも、字がおかしいし」
翔太「え?嘘!?」
【やっぱり】
翔太「うわぁぁぁ馬鹿の代名詞、961の息をする馬鹿とまで言われた北斗君に間違いを私的されるだなんて……屈辱だよ!」クソガッ
北斗「あ、あぁ悪口を言われるのは良いんだけど、汚い言葉は使わない方が良いと思うよ?」
翔太「……で、どこが間違ってるの?」
北斗「(スルーされたなぁ)何処って言うか、アルファベットが間違ってるんだよ。変な点っぽいの付いてるし」
翔太「アルファベッ………………はぁ、やっぱり北斗君は馬鹿だね」
北斗「え?」
翔太「それ、ドイツ語だから」
北斗「ま、またまたぁ。中学の問題でドイツ語なんて出ないだろ?」
翔太「はん……さて、さっさと挨拶に行こうよ」
北斗「………うん」
ドイツ語アルファベットって言うらしいね。
エスツェット、良い響だ……
今朝届いたワンフォーオールの初回限定版。
それを開けてプロコを見た俺の、腹が死んだ。
72なんたらのあとにF91って続いたあのSR千早の鬼畜プロコを、俺は忘れません。
さようなら、たった今千早&あずさPの友達に一万二千で売り払ったプロコカード。
【園】
北斗「チャオ☆エンジェルちゃんたち!」
765「………」
冬馬「……お前、まじで馬鹿だろ?まじで馬鹿だとは思ってたけどさ、いや本当まじで馬鹿だと分かってたけど言わせてくれ――お前馬鹿だろ」
北斗「し、翔太といい冬馬いい俺を馬鹿馬鹿言い過ぎだぞ!」
翔太「こんばんわー」
北斗「無視!?」
音無「いらっしゃい翔太君」
真美「ハロートイレット」
翔太「トイレはやめてくんない!?」
亜美「相変わらず仲良しですな→」
貴音「私の真美が……たしか、こういうのを「ねとられ」と言うのでしたね小鳥嬢」
音無「そうよ貴音ちゃん!NTR、良いものよ!」
P「小鳥さん家に帰ったらガチ説教ね」
音無「ぴよ」
志保「慣れたわ。慣れたのよ」
昴「な、泣いても良いんだぜ?」
志保「あら、貸すほどの胸があるのかしら?」
昴「ば、バカにすんなよ、これでもBは79あるんだからな!?」
冬馬「昴、男のいる所でそういう事を叫ぶんじゃねぇよ」
昴「あ、悪い先輩」
エミリー「うふふ」
あずさ「……」
千早「ぐるるるるる」
【☆】
北斗「チャオ☆」
美希「あはっ☆」
真美「うっふっふっふ~ん☆」
千早「く☆っ」
真「やーりぃ☆」
北斗「ギ☆ル☆テ☆ィ」
やよい「う☆うー!」
あずさ「あ☆らあ☆ら」
伊織「……」
翔太「……」
冬馬「……なんというか、マスコット的な振る舞いだけはスゴいんだよな、北斗の奴」
翔太「スゴいのは分かるけどさ、あれをライブでやられたら困るんだけど」
P「声援が☆になるんだったか」
律子「声援が星になる?」
P「☆だ」
律子「星?」
音無「☆ですよ律子さん」
律子「??」
冬馬「アンタが正常なだけだから、気にするな」
北斗「チャオ☆」
アイドル「チャオ☆」
北斗「ギ☆ル☆テ☆ィ」
アイドル「ギ☆ル☆テ☆ィ」
春香「変な宗教団体なんですかね、ここ」
響「まぁ、アイドル自体偶像って奴だしな」
【夜の一幕~P編】
P「今日は事務仕事だけだったから楽だったなぁ」ゴクゴク
音無「ふふふ、最近は皆自分で現場に行ってくれますからね」ゴクゴク
P「年少組にはもう少し面倒掛けて貰った方が安心出来るんですけど」ゴクゴク
音無「はい、おかわりです」
P「ありがとう、小鳥さん。最近なにかと物騒じゃないですか、タクシーにもバスにも変な奴が乗り込んできたーって話があるし」ゴクゴク
音無「そうですねぇ、そう言われちゃうと自分達で送り迎えしたほうが良いかも……」ゴクゴク
P「……」ゴクゴク
音無「おつまみ造りますね」
P「いや、おつまみはもう良いです」
音無「そうですか……あ、もう一本開けます?」
P「開けましょう」
音無「……」ゴクゴク
P「……」ゴクゴク
【春香&千早編】
千早「春香、私は眠たいのだけれど」
春香「あはは、眠いなら寝ていて良かったんだよ?」
千早「千早ちゃん家の玄関先で仁王立ナウ、なんてメール貰ったら飛び起きるでしょう、普通は」
春香「えへへ、やっぱりスゴいや千早ちゃん」
千早「訳が分からない事を言わないで頂戴……」
千早「まぁ良いわ、早く入りなさい」
春香「ちーちゃん優しい!」
千早「はいはい」
春香「うわー千早ちゃん家に泊まりに来るなんて久しぶり!」
千早「そうね、半年ぶりかしら」
春香「泊まる気?とは言わないの?」
千早「こんな遅くに訪ねて来た親友を、放り出すわけにはいかないじゃない」
春香「えへへ、親友か」
千早「……それで、何かあったの?」
春香「わかる?」
千早「春香のことなら三割くらい分かるわ」
春香「多いのか分からないね」
千早「他の人ならコンマを割っちゃうもの。多いのよ、きっと」
春香「うふふ、なら少ないかもね……長くなるよ?」
千早「私も明日はオフだから。それを分かってたから家に来たんでしょ?」
春香「ははは、やっぱり千早ちゃんは凄いや。えっと、まずはね……」
千早「うんうん(お夜食、あったかしら」
【がっかり編】
やよい「……」スピー
やよい「……」スピー
やよい「……」スピー
やよい「……」スピー
携帯電話「キミヲミウシナウ、ギルティ」
やよい「……えへへ、冬馬さんぅ」ムニャムニャ
携帯電話「キミヲミウシナウ、ギルティ」
やよい「えへ………………っは!!」ピッ
やよい「冬馬さん!?」
貴音「……も、もうしわけありません。私です」
やよい「なんだ貴音さんですかぁ……なんですか?(あ、すみません貴音さん、大声だしちゃって。ご用事はなんでしょう?」
貴音「本音と建て前が反対では………あぁいえ、少し尋ねたい事がありまして。来月のおぉるすたぁらいぶで私と真美とあなたの三人で歌う「どりーむ」なのですが」
やよい「貴音さん」
貴音「はい?」
やよい「それは、今でないとダメですか?」
貴音「あ、いえ、まだ余裕はありますし、緊急というわけでは」
やよい「こんな時間に、急ぎ以外で電話は掛けないで欲しいかなーって」
ガチャン
やよい「………」スピー
やよい「……」スピー
貴音「まだ、九時半、九時半なのですよやよい、!?」
【フェアリー編】
響「どうしたさ、貴音。やよいも分からないって?」
貴音「……切られてしまいました。どうにも虫の居所が悪かったようで」ウツムキ
響「ま、まぁやよいにだってイライラしてる時はあるさー。きっと家事かなにかで忙しかったんだろ?」
貴音「そうなのでしょうか……嫌われたのかも」
美希「やよいが誰かの事を嫌うなんてありえないの。気にする必要はないと思うな」
貴音「……ですが」
響「はいさい、やめやめ!この話題は終わりさー」
美希「オールスターライブまで時間が無いし、早めに新オーバーマスターとか練習しとかないとね!」
貴音「……そうですね、気を取り直して行きましょう!次はなんの訓練です?」
響「前のライブで貴音が春香ばりに転んで失敗した、ステップの練習さー。牙の抜けた~ないじゃない、までだな」
美希「その次は隣に……なの。前のライブで貴音が春香ばりに音程を外した、この坂道を~ってところ」
美響「ガンバ!」
貴音「……面妖なう」
【三分】
美希「毎朝七時、星井美希の【朝から眠いの!】」
美希「おはようなの!司会のミキだよ?」
美希「皆も知ってるだろうけど、来月頭に765プロのオールスターライブがあるんだ。チケットの予約受付開始時刻は、今日の午後一時から三時まで。沢山のお電話を待ってるの!」
美希「簡単な告知が終わったから、あとは近況報告!」
美希「なんと765プロに新しいアイドルが三人増えましたー!」
美希「真君タイプ、千早さんタイプ、純外国人!皆可愛いから、楽しみに待ってて欲しいの!」
美希「っと、それじゃあそろそろお別れの時間」
美希「ミキはお休みするけど、皆は頑張ってお仕事してね!」
美希「じゃ、おやすみなさい!」
【冠番組】
P「【朝から眠いの】位に短いと、やっぱり美希の良さは出し切れないなぁ」ナデナデ
音無「……」スゥスゥ
P「……時間の延長は無理だろうなぁ。これと言い【響チャレンジ】と言い、うちは短時間番組が多すぎる気がするぞ」
音無「んぅ……Pさん?」
P「おはよう御座います小鳥さん」
音無「…………事務所、行かなくて良いんですか?」
P「十時からの打ち合わせに間に合えば良いからまだ大丈夫。アイドル達も皆直行だったり休みだったり……って、オフだからってまだ寝ぼけてますね?」コツン
音無「ふぁぁ、あふ。眠くないですよーだ」
P「可愛いですよ」
音無「ぴよちゃんはいつでも可愛いのです……………………………今の無し!」
P「くくく、そうですねぇ。ぴよちゃんは確かに可愛い可愛いですねぇ」ナデナデ
音無「!!」ガバッ
P「いえーい、シーツに隠れる小鳥さんマジ可愛い」
音無「しりません!」
【クロス】
P「響、次の響チャレンジの内容が決まったぞ!!」
響「おお!」
P「次はキックターゲットだぞ!」
響「キックターゲット?」
P「ストラックアウトのサッカー版だな」
響「ストラックアウト?」
P「……筋肉番付ってしってる?」
響「………………あぁ、SASUKEか!!」
P「そ、それでも良いけどさぁ」
響「ででで?そのキックターゲットってなんだ?」
P「サッカーボールを蹴って、的を抜くんだよ」
響「おー、今回はまともだな!」
P「蕎麦の味利き、ローソクを一息で幾つ消せるか、一人ドミノ……ろくなのが無いな」
響「ははは、自分一人ドミノは楽しかったぞ?爽快だったなぁ」
P「五時間掛けたもんな……なのに放送は五分っていうな」
響「それが響チャレンジだから仕方ないさー。で、キックターゲットはどこでやるんだ?どこかの体育館か?それともグラウンドか?」
P「ふふ、なんとプロの練習場でやらせてもらうことになったぞ!」
響「おお!?」
P「しかもチャレンジ前に、プロにサッカーを教えて貰えるオマケ付きだ!」
響「おお!!」
P「ま、響チャレンジは他の番組のついでの撮影だけどな」
響「うぎゃあー!ぬか喜びさせないで欲しいぞ!!」
P「で、でもさ?その番組だってお前がMCのスポバラ【我那覇スポーツ】の撮影なんだぜ?」
響「?自分は【我那覇る】じゃスタジオ担当じゃなかった?」
P「今まではな」
響「ふぅん。まぁチャレンジは自分も好きだからな。がんばるさ!」
P「頑張れ響。撮影に協力してくれるのはETUだ!」
響「発表がやっつけ過ぎじゃないか!?」
【ETU】
冬馬「ETUかぁ」
やよい「サッカーは知らないんですけど、強いチームなんですか?」
冬馬「いや、強くはなかったな」
美希「……」スピー
P「すこし前に監督が達海猛に変わって、そっから一気に変わったよな」
美希「……」スピー
響「なんで自分の収録に着いて来るんさ……美希は寝てるし」
北斗「あっははは、皆一緒に仕事するのが契約内容だからね。楽しく行こうよ」
翔太「まぁ仕方ないよね、仕事なわけだし」
響「まぁ良いけどさ……自分、ETUのメンバーは目立つ数人しか知らないぞ?」
P「それはあちらさんも分かってるから大丈夫だ」
やよい「うっうー!サッカーなんて見たことないから楽しみです!」
冬馬「練習風景だから、そこまで期待しとくなよ?」
翔太「北斗君、誰か知っとかないと危ない選手はいる?」
北斗「緑川選手と村越選手、あとは王子かなぁ……」
翔太「王子?」
北斗「ETUの10番だよ。あぁ緑川選手は怪我で離脱してるから居ないだろうから別として……この村越選手は」
P冬美「ミスターETU」
北斗「そうそう……って美希ちゃん知ってるんだ?」
美希「うん……美希は酒井と石神推しかなぁ」
北斗「おぉ!」
美希「最近は椿君も五輪に呼ばれていい感じなの」
やよい「??」
【強面】
達海「突然だけど、今日此処にTVの撮影が来まーす」
選手一同「は!?」
松原「聞いてませんよ監督ー!」
達海「えー?聞いてないの松ちゃん?」
松原「初耳ですよ!!」
黒田「てめぇもっと早く言えよ!」
杉江「別に早く言われたからって何かが変わる訳じゃないだろ、クロ」
ジーノ「もっと良い髪型にすれば良かったかな?ザッキーはどう思う?」
赤崎「別に今のままでも良いんじゃないすか?」
ジーノ「やっぱり少し整えてくるかな」
赤崎「スルーすんなら聴くなよ!」
椿「えっと、それってどこの取材なんですか監督?」
達海「聞いて驚け、これはな……なんだっけ松ちゃん?」
松原「聞かれても分かりませんよ!」
達海「あー、そうか聞いてないんだもんね。使えねー」
世良「どうなんすかね堺さん」
堺「さぁな、あそこに見慣れない車があるからアレじゃねぇの?」
夏木「うぉー!このETUのエースである夏木陽太郎の取材だなぁ!」
石神「ははは、もししっかりした取材なら五輪代表の椿と赤崎に対してだと思うけどな」
有里「はいはい、プロが取材でハシャがないハシャがない」
達海「まーまー、気楽に構えれば良いさ。あんな小さい車で来るんだから、お前たちそこまで期待されてないよ」
一同「おい!」
【はいさい】
響「はいさい、自分我那覇響だぞ!今日はよろしくお願いするさー!」
美希「わー!堺なの石神なの!!」
やよい「皆身体おっきーですね!貴音さんよりおおきいです!」
冬馬「お前ら元気だなぁ」
北斗「女の子は元気が一番だよ、冬馬」
翔太「こんにちは、YMHとジュピターでーす!」
P「今日は取材を受けて頂いてありがとうございます。響も精一杯頑張りますので、短い時間ですがどうか宜しくお願いします」
達海「堅くならなくて良いよ、俺そんな偉くないし」
P「ははは、達海猛は俺みたいなサッカーファンには大きいですよ」
冬馬「そうだぜ、アンタのプレーは憧れの的だしな!」
達海「いやー、面と向かって言われると照れるね」
ジーノ「おやおや、これは可愛らしい子達だね」
響「可愛い!?」
美希「王子はやっぱりキザなの」
ジーノ「キザは嫌かい?」
やよい「うっうー、周りにいないので格好かなーって!」
ジーノ「ありがとうお嬢さん……どうしたんだい君達、固まっちゃって」
選手一同「……トップアイドルだぁ!!」
今になって気づいたけど、堺が酒井になってるな……
【取材】
響「はいさーい、我那覇響だぞ!今日はスタジオを飛び出してETUのグラウンドに来てるんだ!」
響「自分サッカーは全然知らないけど、このETU、飛ぶ鳥を落とす勢いで上位争いに食い込もうとしてるんだって!」
響「そんなETUの中心人物に、今日は話を聞くことになったんだぞ!」
響「はいさーい、達海監督」
達海「はいさーい」
響「長い間昇降格圏内での戦いが続いていたETUを、半年でここまで盛り返させた監督に質問があるさー」
響「ちょっと資料みただけだからよく分からないけど、今季で出場数が多い選手って、前年度では出場機会に恵まれてなかった若手選手が多いなって思うんだけど、それはETUが世代交代をする時期だと思ったからなんさ?」
達海「んー、シーズン初めにやったお遊びのミニゲームで、指示に良く従った奴を選抜したチーム編成だから。結果として若手が目立つけど、緑川やら堺やら石神やら、ベテランが光る場面も多かったから……そうとも言えないかなぁ」
響「じゃあ、また一つの質問だぞ。このチームの中心的選手を教えて欲しいさ」
【そう】
春香「ひまぁぁぁぁ」
千早「そう」
春香「暇すぎて死にそうだよ千早ちゃん!」
千早「そう」
春香「……聞いてないね?」
千早「眠いから仕方がないでしょう。結局、春香のお喋りに付き合ったせいで寝もしないで朝になっちゃったわけだし」
春香「えー、Sランクアイドルは一週間位なら寝ないで生きていけるんだよ?千早ちゃんもSランクアイドルじゃん、頑張りませうよー」
千早「春香のそれはランクの力じゃなくて、失恋パワーでしょう?いつまでプロデューサーに振られたこと根に持ってるのよ」
春香「ぶっぶー、告白する前に小鳥さんと付き合ってることを知ったと告白を止めたから、振られてませーん。ノーカウント、そしてノーエントリーですよ千早ちゃん!」
千早「……」
春香「半目はやめようよぉ」
千早「春香って本当にあざといわね」
春香「え、そうかなぁ」エヘヘ
千早「褒めてないから」
春香「なーんだ、喜んで損した」
千早「そう」
春香「……その言い回し、気に入ったの?」
千早「そう」
春香「……」
【暇】
春香「仕事ないって暇だよね」
千早「勉強すれば良いんじゃないかしら」
春香「何を勉強すれば良いか分からないよ」
千早「苦手な教科は?」
春香「音楽は得意かな」
千早「音楽が得意?リコーダー?ギター?」
春香「なんで歌って選択肢が無いの?」
千早「……ふふふ」
春香「千早ちゃん!」
千早「わ、私は春香の歌は好きだけど……」
春香「けど?」
千早「マニア向けよね」
春香「…………………響チャレンジの収録にくっ付いては行けば良かったね」
千早「プロデューサーの車だもの、席的に私達は乗れないわよ」
春香「むむむ、なら雪歩と伊織について行けば……」
千早「水瀬さんに場を荒らすから来るなって言われなかった?」
春香「貴音さんなら……」
千早「大食いよ?」
春香「……」
千早「……」
春香「暇だねぇ」
千早「眠いわ」
【脇】
世良「近くにアイドルが沢山いるなんて緊張するよなぁ」
椿「そっすね」
夏木「そ、そうだな」
赤崎「三人ともいつだって緊張してんじゃねぇかよ」
ジーノ「ははは、もう少し落ち着けば良いのにねぇ」
赤崎「あんたはマイペース過ぎなんすよ!」
黒田「うっせーぞ馬鹿崎!ダッシュ中くらい静かにやれねぇのかよ!」
石神「お前もうるさいぞ黒田」
堺「ちっ、元気な奴らだ……」
村越「ふっ」
やよい「うっうー!皆さん仲良しさんですね!」
冬馬「そうだな。でも、前シーズンまでは若手とベテランがギクシャクしてたんだぜ?」
北斗「前に来たときには皆つまらなそうに黙って走ってるだけだったから、チームとしての纏まりが出来たってところかな」
美希「村越が練習中に笑顔を見せるのも、すっごく珍しかった記憶があるな」
後藤「皆詳しいようだけど、うちのサポかなにかかな?」
冬馬「俺はそうだな。北斗はあくまでサッカーフリーク、翔太は全然知らない」
美希「ミキはETUと鹿島のサポーターって感じかなぁ。お母さんが鹿島サポでお父さんが、ミックスな感じ」
やよい「私は知らないです……すみません」
有里「い、いやいや!知らなくても大丈夫だからね?」
後藤「有里ちゃん……」
【キック】
響「取材は終わり!監督、ありがとうございますだぞ!また遊びに来るからな!」
達海「おう、いつでも来なよ」
P「……はい、お疲れ様でした監督。響もお疲れな」
響「おー、楽しくお喋り出来たさー。プロデューサー、達海監督はすっごく面白いぞ!」
達海「はは、お嬢ちゃんもなかなか面白かったぜ?」
P「良かったな響、誉められたぞ」
響「えへへ」
達海「よしよし。うん、じゃあお前ら集まれー」
松原「集合ー!」
選手「……」
達海「アイドルが居るからって無駄に集まんの早いね、お前たち」
松原「監督」
達海「今日の練習は初心に返ることをしまーす。はい黒田君、サッカーの初心的な練習ってなーんだ?」
黒田「は?あー、なんだ、そりゃあれだよ」
達海「ジーノ」
ジーノ「リフティングじゃないかな、タッツミー」
達海「正解ー、というわけで今からリフティングをします。わかったかな黒田君」
黒田「……」
【メンバー】
達海「まぁ初心って言っても、リフティングなんてプロなら百は軽く続けられるだろうし、ルールを説明」
黒田「まてよ、百なんて出来ねぇぞ!」
達海「えー、黒田君は出来ないのー?夏木、椿、赤崎?」
赤崎「いや、それは……」
夏木「……無理っす」
椿「……すんません」
達海「あらら、じゃあそれも踏まえてルールを発表するから聞けよ……」
達海「っと、アイドル達にも参加して貰いたいんだけど、駄目かなプロデューサー?」
P「ん?俺はかまいませんよ。皆見てるだけじゃ暇だろうから」
達海「うし、ならまずは三人組を作れー。アイドル達は皆バラけて組むように」
一同「はい」
【リフティング】
美希「楽しみなのー!」ウキウキ
堺「……」
石神「よろしくな、美希ちゃん」
美希「ミキね、堺……さんと石神……さんのファンだから嬉しいな!」
他選手「!!」
やよい「うぅ、足を引っ張っちゃいそうです……」
ジーノ「ははは、楽しくやれば良いよ。ねぇコッシー?」
村越「そうだな。ルールが分からない内ははっきり言えないが、君達が居るんだからムチャは言わないだろう」
やよい「うっうー、とにかく頑張ります!」
響「はいさい、椿!」
椿「う、うす!響ちゃん」
響「はいさい黒田!」
黒田「呼び捨てかよ」
響「はいさい黒田」
黒田「……はいさい」
冬馬「申し訳ないです、男のアイドルで」
夏木「いやぁ、娘はジュピターのファンだから逆に嬉しいっすよ。後でサイン貰えます?」
冬馬「喜んで」
杉江「良かったな夏木」
冬馬「杉さん、俺も後でサイン貰えますか?」
杉江「俺ので良いんなら書くよ」
冬馬「よっし、やる気出たぞ!」
北斗「お願いします」
清川「こちらこそ」
殿山「宜しくー」
北清「いつからそこに!?」
翔太「……」
松原「か、監督、翔太君がやる気失ってますよ!?」
後藤「まぁ俺たちは選手じゃないからしかたないよなぁ」
達海「はいはい。別れたらルールを聞け!」
達海「話は簡単だ。三人で一つのボールをリフティングしろってだけだよ。回数は全員で五十回。アイドル無しのところは百回で固定な」
達海「はいスタート」
【プレー中】
冬馬「よっと」ポン
夏木「……」ポン
杉江「……」ポン
冬馬「……」ポン
夏木「……」ポン
達海「すっげぇな。杉江はともかく夏木が黙々続けてら」
有里「冬馬君がミスをしないの、さすがトップアイドルって感じ」
達海「俺アイドルに興味無かったけど、こいつらのなら聞いても良いかもね」
やよい「えい!」ポコッ
ジーノ「はは、上手い上手い」ポン
村越「……ほら」ポン
やよい「うっうー!」
有里「お父さんが二人いる……」
達海「はっはっは、村越に聞かれたら睨まれるぞ?」
翔太「あー!松ちゃんまたミスった!」
松原「ご、ごめんなさい」
後藤「まぁまぁオジサンだから仕方がないよ。ほら、もう一回」ポン
松原「っは」ポン
翔太「とー」ポン
達海「和気藹々だね。結構結構」
有里「選手がいないから、逆にやりやすいかもしれませんね」
響「はははははは」ボン!
黒田「のわっ!?」ボスッ
椿「おっとっと……」ポン
響「うわはははは」ボンッ
黒田「うぉー!?」ボスッ
椿「うわっ!」
有里「……ダイナミックですね。あ、黒田さんが吹っ飛んだ」
達海「リフティングじゃなくて、これがキックターゲットなんじゃね?」
【キックターゲット】
響「終わったさー!」アハハ
椿「はぁはぁ……」
黒田「」
達海「おーおー、見事に倒れてんな。すげぇキックだったぜ響」
響「えへへ、自分ダンスをやってるからな!」
黒田「……あいつ、なんであんな元気なんだよ」
椿「さぁ?」
響「感覚は掴めたし、もうこのままキックターゲットに移行しても問題ないさー!」
選手「キックターゲット?」
達海「あー、そんな話だったね。有里、準備出来てる?」
有里「ゴールに引っ掛ければすぐに終わりますよ」
達海「そっか。松ちゃん、ちょっとターゲット張ってきてよ」
松原「えぇ!?」
赤崎「後藤さん、キックターゲットって的当てっすよね、それをやるって?」
後藤「あぁ。響チャレンジで使うんだって言う話だよ」
夏木「うぉー、じゃあチャレンジを直に見れるんすね!?」
黒田「うるせえ夏木!」
堺「……響チャレンジ?」
石神「響ちゃんの冠番組だよ」
堺「?我那覇る以外にスポーツ系の番組を持ってるのか」
美希「響チャレンジはスポーツ系じゃなくてゴッタ煮系の番組だよ?」
世良「てか堺さん我那覇スポーツのこと知ってたんすね」
堺「サッカーの速報を見るついでにな」
ジーノ「へぇ、僕も今度見てみようかな」
王子がTV見てる姿ってなんか想像できない
【オンエア】
響「はいさい、我那覇響だぞ!今日の響チャレンジはキックターゲットなんさー!」
ナレーション(P)「ルールを説明しよう。キックターゲットとはゴールに張られた九枚の板を、二十メートル離れた位置からボールを蹴って打ち抜く競技だ。持ち玉は十球、ターゲットを打ち抜ければ持ち玉は減らない。が、持ち玉を無くしてしまうとチャレンジは失敗だ、頑張れ響!」
響「じゃあまずは真ん中の5を抜くぞ!」
ナレーション(P)「おっと響、最初から真ん中を抜くつもりです」
響「さー!」ボフン
ナレーション(P)「蹴ったボールは宣言した5の下、8を射抜く」
響「む、じゃあ次は74の二枚抜きさ。とう!」
ナレーション(P)「見事に宣言通り!テンポよく行こう」
ナレーション(P)「と、順調なのはここまでだった。狙いすぎてのバー直撃や、抜いた所へボールを打ち込むなどしてしまい、上三枚を残して持ち玉は一つとなってしまった」
響「うぅぅ、もう外せ無いよぉ」
響「1と2、抜く!」
ナレーション(P)「気合いを込め直し、ボールを地面に置いた響、さぁ抜けるか?」
響「………だぁ!」ドシュッ
ナレーション(P)「勢いのあるボールはバー直撃、惜しくも」
響「ぶふぁ!………………」ガクッ
ナレーション(P)「跳ね返ったボールが響の顔面に炸裂…………持ち玉は無し、響は気絶。チャレンジは失敗!」
>>159
ジーノだってきっとTVくらい見るよ!!
多分
【穴があったら】
響「うぅ……改めてTVで見ると、こう、なぁ」
伊織「そう?なかなか美味しい画が撮れて良かったじゃない」
響「あの後達海監督は愚か選手達の笑い声で目が覚めて、もう痛みと恥ずかしさで顔真っ赤だったんだぞ!自分は!」
伊織「にひひ、年度末の爆笑NG集が楽しみね」
響「憂鬱だぁ。もう、穴があったら入りたいぞ」
雪歩「……」スチャッ
響「あ、いや良いです。掘らなくて良いです」
【希少価値】
冬馬「我那覇が気絶したからとっとと撤収することになっちまったが、なんとか夏木選手と杉江選手のサインだけは貰っておけたぜ……」
美希「美希も何人かには貰えたけど……」
冬馬「もう少し時間があれば王子とかからもサイン貰えたんだがなぁ」
美希「響、マジ戦犯なの」
律子「……アンタ達はどっちかと言えばサインするほうじゃないの?」
美希「はぁ、これだから眼鏡は駄目なの」
律子「ほほう?言ってみなさい、なにが駄目なのよ」
美希「アイドルなんて幾らでも出てくるけど、凄いサッカー選手はそうそう出て来ないの」
冬馬「そうだそうだ!俺らが消えても変わりは沢山出てきて穴が埋まるけどなぁ」
美希「選手が消えたらフォーメーションから変えなきゃ駄目なの!」
律子「そ、そう……(うわ、こいつらめんどくさ」
冬馬「ざっぱ幾らのアイドルが、求められもしないのに選手にサインするなんて」
美希「言語道断!なの」
律子「……」
響「自分、求められてないけど、ETUの選手一人一人にサイン渡したぞ?クラブハウス経由だけどな」
美冬「…………」
律子「あー」
響「?」
美希「響のサインなんてチラシにでも書けば良いの」
冬馬「そうだな、その後でちり紙交換にだしてやるよ」
響「自分のサインにだって価値はあるからな!?あるんだぞ!?」
よく分からんから読み飛ばしてたけどもしかしてこいつらSideMの連中じゃなかったのか……?
>>165
ジャイアント キリング というサッカー漫画のキャラクター群です。
>>166
なるほど
無知で申し訳ない
>>167
まぁサッカー好きなら軽く知ってますってレベルの作品だから、知らなくても支障はないですよーう。
仮にサイドMのキャラクター達だったら、どんだけ元サッカー選手がいるんだと……(笑)
>>169
今すぐペン入れを行うのだー!
【頑張る】
エミリー「やはり皆様、仲が良いのですね」
小鳥「まぁ小さな事務所だから。ずっと皆で頑張って来たのだし」
志保「私たちはそこに踏み込んで行かなきゃ駄目なんですよね。よし!」
昴「どした?随分とやる気じゃんか」
志保「別に。ただ頑張ろうって思っただけよ」
昴「そっか、へへ。なら俺も気合い入れてくかな」
エミリー「私も、頑張ります!」
雪歩「ふふふ。頑張るのは良いけど、無茶はダメだよ?はい、お茶」
昴「サンキュー先輩!」
志保「あ、ありがとうございます」
エミリー「ありがとうございます雪歩様」
雪歩「さ、様……えっとどういたしまして。音無さんもどうぞ」
小鳥「ありがとう雪歩ちゃん……ん、本当に美味しいわぁ」
P「和んでるとこすまないが、三人とも雪歩について行ってレッスンな」
三人「はい!」
P「雪歩、引率頼むぞ」
雪歩「頑張ります!」
【棚上げ】
貴音「はふはふ……」ズルズルズル
伊織「ねぇ」
貴音「何でしょうか伊織」ズルズルズル
伊織「朝っぱら一体何個カップめんを食べるのよ!?というか何個食べたのよ!?」
貴音「七個ですが?」ズルズルズル
伊織「七個ですが?じゃない!!」
貴音「はて、個数を尋ねたのは伊織ではありませんか」ズルズルズルチュルン
伊織「……美希がオニギリを七個食べていたら、なんて言ってあげる?」
貴音「ご馳走でした…………それは勿論「食べ過ぎですよ、美希」と」
伊織「馬鹿馬鹿!大馬鹿貴音のお尻でか娘!そんなんだから人気投票でお尻ちんなんて無効票が二千も来るのよ!!」
貴音「め、面妖な!これも伊織が聞いたから答えたのですよ!?」
伊織「アンタ、自分はラーメンを七個も食べて「はて?」なんてとぼけるのに、美希には突っ込むの?」
貴音「も……」
伊織「も?」
貴音「盲点でした……」
伊織「えぇぇぇ?」
【引き継ぎ】
千早「おはよう水瀬さん、四条さん」
伊織「……おはよう」
貴音「おはよう御座います千早。今日の仕事は事務所から?」
千早「ええ。今日はレッスン風景の撮影をしたいと言われているので、少し寄ってみました」
貴音「そうですか。お疲れ様です……」バリバリジャー
伊織「アンタ、また!?」
貴音「またと言われましても……」
伊織「八個目よ!八個目!馬鹿じゃないの!?」
貴音「……」ジー
伊織「こ、この尻女、伊織ちゃんを無視してタイマーをガン見している……!?」
千早「仲良しね、二人とも」
伊織「はぁ!?貴音があんまりにもダメダメだから、口を出してるだけよ!!」
千早「ふふふ」
伊織「ふ、ふん!」
貴音「そうプリプリしてはお腹も空きましょう。少し食べませんか?」
伊織「要らないわよ!今何時だと思ってんの?九時よ九時!朝ご飯からそんな経ってないじゃない!!」
貴音「さようですか」ズル゙……
貴音「む………………むぅ」
千早「四条さん?」
貴音「千早。私は用事を思い出しました。すぐに行かねばなりません」
千早「え?」
貴音「ので、あなたにこれを差し上げます。食べかけですがとうぞ、では失礼」タタタタタタタ
伊織「ば!貴音!!」
貴音「あでゅー」バタン
伊織「行っちゃった……」
千早「四条さん、ラーメン置いて行っちゃったわね…………しょうがない。食べるわ」ズルズルズ……
伊織「どう?」
千早「………不味い」
伊織「えー」
【成長】
千早「……四条さんがラーメンを他人に渡す時点で、可笑しいと思うべきだったわ」
千早「うぅ、まだ喉が変な感じ…………撮影までに取れれば良いのだけれど」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……独りでレッスン場まで行くのって、こんなに面倒だったかしら」
千早「独りで行動するのが当たり前だったのに、いつの間にか誰かの声が恋しいくらいになってしまって……」
千早「ふふふ、春香たちのおかげかしらね」
千早「………………………………暇だわ」
千早「歩いてるけれど暇だわ」
千早「良いことを考えていたのにあれだけど、暇だわ」
千早「これはあれね、暇だわ」
千早「暇だ……真には、これが面白いのかしら?」
千早「「やることが無い時には暇だーって言うのが良いんだよ!」って力説してたけど、面白くもなんともないわ」
千早「水瀬さんが「はぁぁぁ?馬鹿なのぉ?」って顔で煽っていたのも頷ける…………っと、着いたわ」
千早「数分の暇を潰せただけ、真には感謝ね。後で五円チョコでもあげましょう」ガチャ
貴音「おや千早、速いですn」
千早「チェリオ!」ドス
貴音「e!?」ザクッ
千早「先のラーメンのお礼です」
貴音「ゴフッ、ゲフッ……の、喉に正拳突とは、まこと千早は逞しくなりましたね」
千早「えぇお陰様で」
【〇〇式レッスン】
雪歩「ポカを誤魔化す動き……てへ?」りんこ
昴「てへ?」りんこ
エミリー「てへ?」りんこ
志保「て、てへ?」りんこ///
雪歩「志保ちゃん、照れちゃヴィジュアルレッスンにならないよ……次は、えへへ転けちゃいました」///
昴「へへへ、転けちゃいましたぁ」//
エミリー「ふふふ、転けちゃいましたっ」///
志保「えへへへ、転けちゃいました」///
雪歩「うんうん、いい感じだね!」
雪歩「次はわざとらしさの欠片もない転びの練習……っ」ドンガラガッシャーン !!
昴「とっとっとぉ」ドンガラガッシャーン
エミリー「……えい」ガッシャン
志保「……!」ドッシャーン!!
雪歩「うわぁ、みんな初めてなのに良く飛べたね!」
昴「これ、マジでこぇぇよ雪歩先輩!」
エミリー「ヴィジュアルではなく演技指導なのでは……」
志保「……」
雪歩「え、でもこれはプロデューサーが直々に作ったレッスンで、これのおかげで765のアイドル達はヴィジュアルの評価が高いんだよ?」
志保「……ちなみに、これの動きの元になった人って」
昴「あの人か」
雪歩「そう、これは春香ちゃんをイメージしたレッスンなんだよ」
雪歩「名付けるなら【オッス、ハルカッス式レッスン!!】」
昴「……だろうなぁ」
【怒】
響「……」セイザー
美希「……」セイザー
冬馬「……」ゴゴゴゴゴ
やよい「あわわわ」ハラハラ
翔太「と、冬馬君?」
北斗「二人とも反省してるし、今日のところは……な、な?」
冬馬「……」ゴゴゴゴゴ
P「皆準備は出来てるか……ってなんだこれ」
P「ほ、北斗。これは一体なんだ、どうしたんだ?」
北斗「そ、それが俺にも良く分からないんですよ」
翔太「やよいちゃんが飲み物買いに行くって言うから、衣装待ちの冬馬君を残して皆で行ったんだけど、美希ちゃんと響ちゃんが財布忘れたから先に行ってって……」
北斗「で、俺達は先に買ったからと戻ったら」
冬馬「……」ゴゴゴゴゴ
響美「……」セイザー
P「こうなってたのか」
【生活指導】
P「なぁ冬馬、一体なにがあったんだ?」
冬馬「別に。我那覇も星井も、不用心じゃないかって話をしてただけだ」フン
P「……美希、響?どんな話をされたのか言ってごらん」
美希「……貴重品を出しっぱなしでいなくなるなって」
響「……私服は散らすなって」
P「真っ当だな」
冬馬「星井はドア脇のテーブルに携帯も財布も置きっぱなし、我那覇は財布出すのにバックを漁って下着をバラまく始末…………今まで良くトラブルに巻き込まれなかったもんだな」
P「迂闊な」
冬馬「携帯のデータもそうだし、金だけなら良くても保険証なんかが抜かれてたら住所がバレるんだぞ?バレたらストーカーとかイタズラ電話とか大変なんだぜ?」
美希「うぅ」
冬馬「お前もだ我那覇。なんの為に控え室と更衣室の二部屋を借りてると思ってんだ。男が居るんだからもう少し恥じらいを持て!」
響「次から気をつけるさぁ……」
P「……」
冬馬「Pさんもだからな!?」
P「お、おれ?」
冬馬「こういう事はちゃんと指導するのが大人の仕事だろ!」
P「す、すまん。そこまで見られてなかった」
冬馬「小さな事務所なんだから、そこをしっかりしないと。仮に財布が無くなったとか騒ぎになったらアッと言う間崩れるぞ!?」
P「……うぅ」
冬馬「三人とも!もっと防犯意識を持て!!」
P美響「……………はい」
【ジュピター体操】
冬馬「ジュピター体操始めー!」
翔太「まずは膝を軽く曲げ伸ばーし、曲げ伸ばし」
北斗「三回決めたら大きく屈んで天高く両手を上げー」
冬馬「イチ ニ サン !」
翔太「上げた勢いのままジャンピーング!」
北斗「しゃがんで飛んで、しゃがんで飛んで!」
冬馬「息を吸ってー、吐いてー、また吸ってー、吐いてー」
北斗「腰を捻って前後に腕を振り回す運動!」
翔太「イチ ニ サン イチ ニ サン !」
冬馬「前屈!前に、前に、後ろに反らし!」
翔太「前に、前に、後ろに反らし!」
北斗「右手を上に、左手を背面に!」
冬馬「コブシを作って」
三人「恋をはじめるポーズ!!」
P「あれで売れるんだから、アイドルってすごいよなぁ」
美希「流れとかガン無視の体操なんだけど」
響「まぁ勢いで流す類のものなんだろ」
やよい「県民体操よりは楽しいです!」
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