イケメン「だけど、あんまりお薬とかに頼りたくはないです」

女医師「そうは言っても、来院したのは眠れなくて辛いからでしょう？」


イケメン「は、はい」


女医師「では一応、睡眠導入剤を処方します」

イケメン「ち、ちょっとそれはマズいですよ！！」

女医師「何故ですか？　何か理由でも？」


イケメン「……怖いんです」


イケメン「そういうお薬って、副作用とかあるんですよね？」

女医師「運転などの作業には確かに影響しますが、まだ学生ですよね？」


女医師「服用後にそういった作業をするような事もないでしょうし」

イケメン「あの、そういうんじゃなくて……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

女医師「何です？」ｷｮﾄﾝ


イケメン「友達に勃起しなくなるとか言われて」


女医師「えっ、彼女いんの？」

イケメン「へ？」


女医師「マジかよ……あー、もうやってらんねー」ﾀﾞﾗｰﾝ

イケメン「（イメージが一瞬で変わった……可愛いけど）」


女医師「ちくしょう、せっかく理想の男に逢えたと思ったのにぃ……」


イケメン「あ、あのっ！！」

女医師「あー聞きたくない聞きたくないっ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


イケメン「僕はそんな」

女医師「優しい顔して謝れば済むと思ってんだろ」ｷﾞﾛｯ


イケメン「（えぇ……）」


女医師「なあ？　そんな簡単な女だと思うなよ？　なあ？」

イケメン「ち、違っ」


女医師「はいはい、違わない違わない」

イケメン「それに彼女はいま


女医師「います！？いません！？ハイどっち！！」ﾀﾞﾝｯ

イケメン「い、いま

女医師「何だ！！　今はいませんってか！？」ｶﾞﾝｯ


イケメン「（ちょっと子供っぽい。何か、イイなぁ）」ｼﾞｯ


女医師「何だよ、何見てんだよ？」ｸﾞｲｯ


イケメン「うわっ？！　近っ…」

女医師「言いたいことあるなら言え。男だろ？」ｼﾞｨｯ

イケメン「かっ、可愛いくて綺麗な人だと思いました！！」


女医師「今日の夜、空いてる？」


イケメン「なへっ！？」

女医師「ダメ。あー、ダメダメ。まだ高校生でしょ？」


イケメン「は？」

女医師「親御さん心配させちゃ、ダメでしょ？」ﾂﾝｯ

イケメン「（答えてもないのに拒否。そして、急にお姉さんぶり始めた）」


女医師「ちょっと聞いてる？　エッチなこと、考えちゃった？」ﾌﾌｯ


イケメン「うっ…ち、ちょっとは考えました/////」ｶｧｧ


女医師「（あれっ？　これ、いけんじゃね？）」ｼﾞｨｯ

イケメン「は、恥ずかしいんで、ちょっと見ないで下さい///」


女医師「（たまんねえ……可愛いすぎんだろ）」ｷﾞｭｯ


イケメン「てて手がっ！？」ﾋﾞｸｯ

女医師「うわっ！！　びっくりしたぁ。手ぐらい握ったことあるだろ？」

イケメン「な、ないですよ！？」


イケメン「だからあのっ、あんまりからかわないで下さい！！」

女医師「童貞か？」

イケメン「は、はい？」


女医師「チェリーなボーイか？」


イケメン「いやっ、そんな」


女医師「えっ、手握ったことないのにセックスはしてんの？」

イケメン「え！？　いやっ」


女医師「エッチしてんの？　まぐわってんの？」


イケメン「いやそんな

女医師「毎日か、とっかえひっかえ抱いてんのか」


イケメン「！！」


女医師「童顔で可愛い顔して、やっぱり顔が良いと女に困らないわけか」ﾊｧ

女医師「いやいや、こりゃあ恐れ入りました」


イケメン「……」ｲﾗｯ

イケメン「童貞です」

イケメン「僕は、そんな男じゃないです」ｷｯﾊﾟﾘ


女医師「うっ////」


イケメン「女医師先生はどうなんですか？」

女医師「は、はぁ？////」


イケメン「綺麗だし知的だし可愛いし、男性ならほっとかない」ｼﾞｯ


女医師「あわわわわ////」ｶｧｧｯ

イケメン「そんな仕草されたら、どんな男性も惚れちゃいますよ？」ｶﾞｼｯ

女医師「うにっ////！？」


イケメン「女医師先生こそ、とっかえひっかえなんじゃないですか？」


女医師「そ、そんなことっ


イケメン「別にいいですけど」ﾊﾟｯ


女医師「えっ…」

イケメン「どうせ、僕が慌てる姿を見て楽しんでただけでしょ？」


女医師「ち、違うよ。私はただ

イケメン「もう帰ります。ありがとうございました」ｽｸｯ


女医師「ま、待って！！」ｷﾞｭｯ

イケメン「なっ////　は、離して下さいよっ！！」


女医師「や、やだっ！！」ｷﾞｭｳｳ

イケメン「（ダメだ抵抗できない。可愛いすぎるよ、この人）」

女医師「ごめんなさい。私、こういうの全然慣れてないんだ……」


女医師「ずっと、ずっとずっと見た目だけで判断されてきた」


イケメン「………」


女医師「格好良いとかクールだとか、近寄り…辛いとか……言わ…れて」ｸﾞｽｯ


イケメン「（女医師先生、泣いてる……見た目、か）」


イケメン「（今までずっと、本当の気持ちを隠してたのかな？　もしそうだなら、辛いに決まってる）」

女医師「だから、だから私

イケメン「女医師先…女医師さんっ」ｶﾞｼｯ


女医師「ひゃ、ひゃい！！」ﾋﾞｸｯ


イケメン「ぼ、僕はっ、女医師さんのような女性は、あのっ、そのっ……」ｱﾀﾌﾀ


イケメン「（なに口ごもってるんだ勇気出せ！！　男だろ！！）」ｸﾞｯ

イケメン「とても素敵だと思うし、そのっ…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

イケメン「（馬鹿野郎！！　口に出さなきゃ伝わらないだろ！！）」


イケメン「（で、でも、こんなに緊張するの初めてだ……）」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

イケメン「（僕だって周りから勝手にイメージ決め付けられて……）」


イケメン「って、違う！！」ﾀﾞﾝｯ

女医師「違うの！？」

イケメン「い、いやっ、違いません！！」


イケメン「と、とにかくっ、僕は女医師さんのような女性が……」

イケメン「すっ、好きです！！」

女医師「ひぇっ！？」


イケメン「女医師さん」ｽﾞｲｯ

女医師「はっ、はわわわわっ////」ｶｧｧｯ


イケメン「い、一度しか言えないので、ちゃんと聞いて下さい」ｼﾞｯ

女医師「わっ、分かりました……」ﾋﾞｸｯ

イケメン「すぅ…はぁ…」ｸﾞｯ



イケメン「あなたに一目惚れしました」

イケメン「女医師さん、もしよければ、僕と付き合って下さい！！」




女医師「っ////　はっ、はいっ！！」

おわり