男「寝て、覚める」(19)

ただの夢日記です


母「……。」スッ

母はカレーを差し出した。

目の前には、髪の毛やらホコリやらがをどっさり乗ったカレー。

それをスプーンですくい、そして口の中に入れた。

俺は何も疑問を感じない、

ほこりまみれのカレーをひたすら口に入れた。

父「ハァハァハァハァハァ」パンパンパンパン

妹「……」ヌチャッ ヌチャッ

男「……」

妹と父が性交している。それをじっと見つめていた。

パンパンパンパンパンパンパン

委員長「……」

怯えた目で俺を見る。助けを求めているのがわかった。

男「……」

俺は無言だった。そして、何も考えていなかった。

そして、

ズブッ

包丁で刺した

委員長「」ゴポッ

血を吐く。

ズブッ ズブッ ズブッ

男「……。」

血濡れの包丁を見つめる

もう一度刺した。

母「――?」

母はハンマーを指差す

男「」コクリ

俺はうなずく

母が無表情でハンマーを振り上げてくる

母「……!!」ブンッ

ゴッ

視界が揺れる。血が床に飛び散る。


母「――?」

母はスパナを指差す

男「」コクリ

母「――」

母が無表情でスパナを振り上げる

………
……

父「……。」妹「……。」兄「……。」

電車に乗っている。

男「」

俺は駅のホームにいる。

電車の扉が閉まる。電車はそのまま出発し、やがて見えなくなった。

しばらく、電車の去ったほうを見ていた。


駅のホームに目をやる。線路に雑草が生えているだけ。

誰もいない、閑かなホーム。

男「……。」

そこに一人きり。ずっと一人きり。

床にポタポタと雫が落ちたので、それで自分が泣いていることに気づいた。

屋上だ。

誰かが屋上の端に立っている。

先生「……。」

あいつが無表情で俺を見る。

男「――!」

急いで駆け寄る。

先生「」フラッ

あいつが倒れこむ。その手をつかんで引き寄せる。助かったようだ。

そのまま先生の手を取って階段を降りようとする。

そこで、そのまま足を踏み外して

俺は下から見上げていた

俺は囲まれていた。その全員が俺のことを見下ろしていた。

その一人一人の顔を確認する。

父「……」

父が見下ろしていた。仕方ないと諦めた。

兄「……」

兄が見下ろしていた。無視した。

母「……」

母が見下ろしていた。屈辱だった。

妹「……」

妹が見下ろしていた。胸が張り裂けた。

先生「――」

あいつが親しげに何かを話してくる。笑顔だった。

男「~~!」

悔しくて仕方がなかった。

男「――――!」

言葉にならない何かをあいつに言った。

先生「――」ニコニコ

俺はあいつの笑顔を延々と見続けた。

教室。昼休み。

他の人はわいわいと遊んだり話したり、とにかく楽しそうだった。

誰も俺を見ていない。

男「……。」

目の前には、黄色のような緑のような、そんなもやもやした何かが浮いていた。

それを手で圧縮する。力をこめてどんどん圧縮する。

必死に圧縮しているんだけど、誰も俺を見ない。

圧縮して、圧縮して、されに圧縮して手のひらに収まるサイズになったとき。

ドカーン!

急にそれが爆発して、周りを弾け飛ばした。

周りには血みどろのクラスメイト。みんな死んだがそれでも、俺を見ていなかった。


兄「――!」ニコニコ

兄と握手する。

兄「――!」ニコニコ

兄と抱き合う。

兄「――!」ニコニコ

兄を脱がせる。

兄「――!」ニコニコ

再び抱き合う

妹「……。」

兄が妹にすり替わっていた

俺はぎょっとして妹をつきとばした。

夜の道路。周りは真っ暗だ。薄汚れたコンクリートの上に、仰向けで寝そべる。

男「~~。」ガタガタ

とにかく寒かった。

顔を横に向けて遠くを見ると、街灯に照らされた場所があるのを見つけた。

そこはなんとなく暖かそうだ。

しかし、動けない。

床から冷たい温度が伝わる。

寒い。寒い。寒い。

寒いのに、動けなかった。

――今日も目覚めが最悪だった。

でも、それはそれとして身支度を整え学校に行ったのだった。

おしまい。オチなんてない

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