エレン「根拠か…最近休みのデートを断られたりしたし…あとは…」

アルミン「あとは…？」

エレン「格闘訓練とかも組んでくれなかったりだな…」

アルミン「ふ～ん」

エレン「ふ～んて…」

アルミン「そんなこと、誰でもあると思うよ。気にし過ぎだって」

エレン「そうかな…」

アルミン「そうだよ、それに僕に相談してくれるのは嬉しいけどさ…」

エレン「なんだ、まずかったか？」

アルミン「女子寮でのことを知らないと意味ないんじゃないかな…」

エレン「ああ、そういうことか…」

エレン「実は既に女子にも相談はしてるんだよ」

アルミン「誰？」

エレン「ミーナだな」

アルミン「あ、賢い選択だね。アニとも仲が良いし…」

エレン「ああ、それでさ…」

違う所

ライナー「なに？どういうことだ…？」

アニ「だから…エレンの奴が…浮気してるんじゃないかって…」

ライナー「なんと…あいつが浮気！？」

アニ「バカ、声が大きいよ」

ライナー「ああ、すまねぇ…」

ライナー「しかし、あいつは、真面目な奴だと思ってたから、浮気なんてするとは思えんが…」

アニ「私だってそう思ってたさ…」

アニ「でも、意外と遊び人かもしれないよ」

ライナー「そうか？」

アニ「悲しいよ…全く…」

ライナー「で、相手は誰なんだ？目星はついてるんだろ？」

アニ「うん、ミーナじゃないかな」

ライナー「な、なんと…！」

ライナー「お前の親友じゃねぇか…！」

アニ「そうだね…」

アルミン「ええ！ライナーと！？」

エレン「ああ…お前も驚くよな…」

アルミン「もちろん驚くよ…」

エレン「でも、思い当たる節はあるんだよな」

エレン「あの二人、結構気はあってるし…ライナーは投げ飛ばされたりしてるけど、格闘訓練の相性も悪くない…」

エレン「アニは格闘技強い奴は好きだろうからさ…」

続きは夜にでも書きます

アルミン（う～ん、エレンの勘違いの可能性が高いと思うけど…）

アルミン（エレンて頑固なところあるから、ここは慎重に…）

アルミン「ミーナはなんて言ってるの？」

エレン「それとなく、ライナーのことをアニに聞いてくれることになってる」

アルミン「そうなんだ」


アニ「さっき、ミーナから明日の格闘訓練誰と組むのか聞かれてさ…」

ライナー「おう、なんて言ったんだ？」

アニ「とりあえず、あんたの名前出しておいた」

ライナー「なにしてんだよ、お前は…」

アニ「今度の休みの予定も聞かれたから…特にないって言っておいた」

ライナー「で、ミーナはなんて言ってんだ？」

アニ「それ以上なにも聞かなかったけどさ…」

ライナー「そもそも、お前がミーナとエレンが浮気してると思ってる根拠はなんなんだ？」


アニ「あの二人、こっそり二人きりで会ってるみたいなんだよ」

ライナー「マジか？」

アニ「うん」

ライナー「いつ会ってるとか、わかるのか？」

アニ「休憩時間とか、夕食後とかだね。実際見たわけじゃないけど…」

アニ「某クリスタから聞いたんだよ」

ライナー「全然、某になってないけどな…」

アニ「あの子、案外そういうの好きみたいでさ、目撃したらしいよ」

ライナー「ということは、クリスタがアニに言ってきたんだな」


アニ「うん、そういうこと」

ライナー「おいおい、エレンの奴…マジなのか…」

ミーナ「ここにいたんだ、エレン」

エレン「ミーナ、聞いてくれたか？」

ミーナ「うん、聞いたよ。明日はライナーと組むって言ってた」

エレン「な……アニ…」

アルミン「それは、本当？」

ミーナ「それと、今度の休みだけど、予定がないんだってさ」

エレン「デートの約束は断られたんだよ」

ミーナ「ひょっとして、ライナーとの約束があるのかもしれないよ」

エレン「そ、そんな…！」

アルミン「と、とにかくエレンも落ち着いて。明日確認してみたらいいと思うよ」

エレン「ああ、わかった…」

アルミン（本当は、本人に直接聞くのが一番だろうけど…やっぱり、それは恐いよね…浮気されてたらって思うと…）

ライナー「しかし、なんで俺の名前出したんだ？明日エレンと組まないのか？」

アニ「ここ何日かは、エレンとは組んでないよ」

ライナー「そうだったか、なんでだ？」

アニ「そ、それは…あれだよ…」

ライナー「ん？」

アニ「エレンがミーナと一緒にいるのを見たから…その…」

ライナー「成程、妬いたんだな」

アニ「蹴るよ」

ライナー「待て、悪かった。だが、今度の休みもフリーにしてあるのか？」

アニ「いや、そこもさ…さっきの勢いで…その…」

ライナー「妬いた勢いだな」

ﾄﾞｶﾄﾞｶ

ライナー「痛い！本気で痛い！」

アニ「ていうか、おかげで休みが暇になっちゃってね…」

ライナー「じゃあ、ベルトルト交えて3人で遊びに行かないか？

アニ「ああ、いいねそれ」

ライナー「まあ、ベルトルト風邪気味だから来れるかは微妙だけどな」

ライナー「あと、エレンのことは少し忘れとけ。ゆっくり羽伸ばすって意味でも遊んだ方がいいだろ」

アニ「そうかもね」

ライナー「クリスタの目撃情報だけじゃあれだから、俺たちがその現場見てみないとな」

アニ「うん……」

ライナー「恐いか、やっぱり？」

アニ「そんなこと…ないさ…」

ライナー（そんなことありそうだな…思いっきり…）

今日はここまでにしておきますね。

>>1です　再開

翌日の格闘訓練

アニ「てあっ」ﾊﾞｼｨ

ライナー「うぐぐ…なんで、その細い脚からこんな蹴りが…！」

アニ「体重のうまい使い方と…何気に鍛えてるからね」

ライナー「つまり、意外とムキムキってことか？」

ﾄﾞｺﾞﾝ

「ライナーが死んだぞ！タンカ～～！」

エレン「アニ…やっぱり、ライナーと組んでる…」

ミーナ「うひゃあ、ライナー痛そう～～。変わった愛情表現ね」

エレン「しかも、医務室にも付き添うみたいだ…」

アルミン「それは、普通の気がするけどね…あんなことしたんだから…」

エレン「アニ…」ｸﾞｽ

アルミン「なんだか、こじれそうな雰囲気だな～～～」


それから、休日


訓練庁舎入口

アニ「ライナー、遅いよあんた」

ライナー「悪い…待たせたな」

アニ「ベルなんたらはどうなの？」

ライナー「お前…それ、ベルトルトが泣くぞ」

アニ「冗談さ」

ライナー「まあ、風邪だから今日はパスするってよ。非常に残念だそうだ」

アニ「ベルトルト案外身体弱いかもね」

ライナー「そうかもな」


物陰

ミーナ「ほ、本当にライナーと出かけようとしてるよ～～～」

エレン「アニ…」ﾌﾗﾌﾗ

ミーナ「アニとはどうなの？最近」

エレン「た、確かに昨日や今日も素っ気なかったし…最近は恋人らしいことも全然してないし…」

ミーナ「これは、ひょっとして、ひょっとするんじゃ…」


喫茶店

ライナー「で…嫉妬がまだ尾を引いていて、最近は冷たく接してるというわけだな？」

アニ「べ、別に…尾を引いてるわけじゃないけどさ…」

ライナー「そこはいいんだよ。とにかく、今夜にでも二人をつけて、内緒で会ってるか確かめた方がいいかもな」

アニ「う、うん、そうだね」


ミーナ「ちょ…あれってもうデートよね…！」

エレン「ああ…だよな…」

ミーナ（信じてなかったけど…これって本当に…？）

エレン「アニ…嘘だよな…？嘘だと思いたい…」

ミーナ「エレン、落ち着いて。気づかれちゃうよ！」

ライナー「エレンとはデートとかしてたんだろ？」

アニ「まだ２回くらいだけどね」


ライナー「どこまでいってたんだ？」

アニ「ん？この辺りまでしか来てないよ」

ライナー「そうじゃなくて…ほら、身体の付き合いの方だ」

アニ「ここでそういうこと聞く？」

ライナー「ま、いいじゃねぇか」

アニ「キスまでだよ。それ以上はまだ…」

ライナー「ほう、それ以上って具体的にはなんだ？」

アニ「怒らせてる？」

ライナー「ははははは」


エレン「な、なんか…すげぇ楽しそうなんだが…」

ミーナ「うん確かに…」

ライナー「良く考えたら、ベルトルトいないから、俺たちデートしてるみたいだな」

アニ「ふん、そうかもね」

ライナー「お前とは気が合うし、こういうのも悪くないな」

アニ「何言ってんだい、同郷だし気心がしれるのは当たり前さ」




エレン「駄目だ…これ以上見てられん…帰ろう…」

ミーナ「うんそうね。とりあえず戻りましょう」

ミーナ（アニ…）

その夜　倉庫の近く

エレン「はあ……」

ミーナ「エレン、大丈夫？」

エレン「ああ…なんとかな…」

ミーナ「訓練とかに影響とかしそう…」

エレン「う…俺班長だしな…」

ミーナ「アニ、誘いにくいだろうし、明日からペア私と組む？」

エレン「ああ、そうしてもらえると助かる…いいか？」

ミーナ「私はいいよ。エレンには助けてもらってるし」

エレン「ありがとな、ミーナ」

アニ「エレン…やっぱり……」ﾌﾗﾌﾗ

ライナー「おいおいおい…こんな人気のないところで…」

ライナー「すげぇ仲良さそうじゃねぇか…」


アニ「…元々、同じ班だからか、仲は悪くないはずだしね」

アニ「よく助けてもらったっていう話しも聞くし…」

アニ「でも、ミーナが…」

ライナー「アニ…平気か？」

アニ「く…へ、平気さ…」

ライナー「で、どうする…？問いただしてみるか？」

アニ「それは…嫌だ…もし、拒絶されたら…今の私は耐えられそうにない…」

ライナー「エレンの野郎…」ｷﾞﾘ

男子寮

ジャン「よっしゃ、久し振りにボーイズトークでもするか」

マルコ「いいね、それ」

ベルトルト「ゴホゴホ、じゃあ、僕も参加しようかな」

ライナー「…」

エレン「…」

アルミン（険悪なムードだね…）

マルコ「定番の好きな人を言ってみようか」

ジャン「俺はミカサしかありえん」

ベルトルト「定番過ぎて突っ込みどころがないね」

ベルトルト「僕は…アニといいたいけど、エレンもいるし…クリスタかな」

マルコ「意外な答えだね、どうして？」

ベルトルト「女神って言われるだけの可愛さを兼ね備えてるから…かな」

ベルトルト「あんな子と付き合えたら、鼻が高いよね」

アルミン「わかる、わかる」

マルコ「アルミンは？」

アルミン「僕もクリスタって言いたいけど…それだと同じだから…ミカサ」

ジャン「なに～～～！？」

アルミン「格好いいし、憧れるね。子供のときからおもってたんだ。恋愛感情とは少し違うけどさ」

ジャン「く…同意せざるをえない…」

ベルトルト「マルコは？

マルコ「僕は…サシャかな」

アルミン「へえ～～」

マルコ「あの食べっぷりは好きだな～～～可愛いし」

ジャン「ライナーはどうだよ？」

ライナー「俺か？」

ベルトルト「聞かなくても、わかるけどね」

ライナー「…アニだな」

エレン「なに？」ﾋﾟｸ

ライナー「…」

アルミン「い、意外だね…」

ライナー「浮気者には、アニは任せておけんと思ったまでだな」

エレン（この野郎…浮気してるのはそっちじゃねぇか…）

エレン「どういうことだ？」

ライナー「さあな」

エレン「…」ｷﾞﾘ

アルミン（うあ～～なんか色々大変だよ～～）

マルコ「え、エレンは…？」（これ聞くのはＮＧな気がする）

エレン（ライナーの野郎…堂々とアニの名前出しやがって…そういう気なら…）

エレン「アニに決まってるだろ」

ライナー（こいつ…堂々と…なんて野郎だ！）

マルコ「だ、だよね…」（なに…この雰囲気…？）

その頃　女子寮

ミーナ「……」

アニ「……」

クリスタ「…ねね、ユミル～」

ユミル「なんだ？」

クリスタ「やっぱり、あの二人様子おかしいよね」

ユミル「クリスタが、ミーナとエレンが一緒にいるのを見かけたって言った後くらいからだな…」

クリスタ「ええ、私のせい？」


ミーナ（信じられないよ、アニがライナーと…所詮、エレンはその程度に見てたってことかな…）

アニ（エレン……ウソだよね…ミーナと…）ｸﾞｽ