ユミル「なあ、そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃねえの?」(76)

コニー「はぁ、今さら好きだなんて言えねえよな……」
の続編です

前作を簡単に説明すればライナーとベルトルトはホモです。

ユミル「コニー、一ついいか?」

コニー「なんだ?」

ユミル「お前が私に告って付き合い始めて何日たった?」

コニー「あ?えーっと、4日か?」

ユミル「そうだな、4日だな」

コニー「もう4日も経ってたのか」

ユミル「そうだ、もう4日も経ってんだよ」

コニー「それで?どうしたんだ?」

ユミル「なあ、そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃねえの?」

コニー「えっ?」

ユミル「お前一度も私の名前呼んだことねえぞ?」

コニー「悪い、いざ呼ぼうとしたら恥ずかしくてよ」

ユミル「はぁ~、んなことだろうとは思ってたけどよ」

ユミル「まあ『ブス』ってのはなくなったけど『お前』とか『おい』とか」

ユミル「そろそろやめようぜ?さすがの私も傷つくぜ?」

コニー「わっ悪い!傷ついてた何て思ってなかったんだ!」

コニー「本当に悪かった!な?」

ユミル「あー?じゃあちゃんと名前で呼べよ」

コニー「わ、わかった!これからそうする!」

ユミル「それは当たり前だろうが」

ユミル「私は今呼んでくれって言ってんだよバーカ」

コニー「えっ?今か?」

ユミル「なんだよ、嫌なのか?」

コニー「嫌じゃねえけどよ、急に言われるとな」

ユミル「はぁ~情けねえ、もういいわ、じゃあな」スクッ

コニー「まっ待ってくれ、なあ、おい!?」

ユミル「…………」スタスタ

コニー「待てよ!なあ!?ゆっ……ユミル!!」

ユミル「なんだコニー」クルッ

コニー「その、もう少し話そうぜ!な?頼む!」

ユミル「彼氏がそういうなら仕方ねえな、もう少し一緒にいてやるか」

コニー「か彼氏ってお前」

ユミル「あ?違うのか?後『お前』じゃねえ」

コニー「ちっ違わねぇ!すまんゆっユミル!」

ユミル「なんださっきから『ゆっユミル』ってユミルだけだっつぅの」

コニー「すまん、その呼び慣れてなくて」

ユミル「わかってるよバーカ」

コニー「そうか、でも今のは正直焦ったぜ?マジで慌てたぞ」

ユミル「そうかい、それはよかったよ」

コニー「は?なんだそれ俺は全然よくねぇよ」

ユミル「焦るって事は私の事好きって事だろ?ならいい事じゃねえか」

コニー「え?お前もしかして試したのか?」

ユミル「だから『お前』じゃねえっつってんだろうが」

コニー「すまん、でも俺そんなにユ……ミルを好きに見えなかったか?」

ユミル「違う違う、ああでもしないと名前呼んでくれないだろお前は」

ユミル「まあ呼ばれなかったら明日から口も効いてなかったかもな」

コニー「怖いこと言わないでくれ、マジで」

ユミル「いいじゃねえか、こうして仲良く話してんだからさ」

コニー「そ、それもそうだな、俺も名前で呼べるようになったしな」

ユミル「そうか?ならもう一回呼んでみてくれ」

コニー「えっ?」

ユミル「呼べるんだろ?私の名前、恥ずかしがらずにさ」

コニー「ユ……ミル……」

ユミル「なんだそれ?呼んでんのかそれ」

コニー「ユミル!ユミル!ユミル!」

ユミル「ははは、わかったわかった、からかって悪かったって」

コニー「お前なあ、もう少し性格直せよなぁ」

ユミル「次『お前』って言ったら部屋に戻るからな?」

コニー「ええ!?酷くねえかそれ」

ユミル「そっちのが酷いだろ、自分の女を名前で呼ばないって」

ユミル「毎日私は枕を濡らしてたってのになぁ~」

コニー「えっ!?マジか!?本当に悪かったよ!」

ユミル「冗談だよバーカ」

コニー「よかった~」

ユミル「後よ、性格直せってのは無理だ、これはもう性分だからな」

ユミル「こんな私は嫌か?」

コニー「そんな事ねえよ、正直今のユミルじゃなきゃ付き合ってなかったかもしれねぇし」

ユミル「そっか、ありがとよ」

コニー「ああ!しかしなんか会話が増えたのはいいんだけどさ」

コニー「なんか付き合ってるっつう実感?みたいなのはまだ少ねえな」

ユミル「なんだ?欲求不満か?」

コニー「はぁああ!?なっなんでそうなんだよ!?」

ユミル「男女が付き合った実感がわく手っ取り早い方法だろ」

コニー「いや、俺は一緒に出掛けたりとかさ」

ユミル「わかってるよ、冗談だっつうの、マジに受け取るな」

コニー「あのなぁ……

カーンカーンカーン

コニー「あっ消灯の鐘か、戻るぞユミ……」

チュッ

コニー「はっ?」

ユミル「今はこれくらいで我慢しとけ、また明日な!」タッタッ

コニー「えっ?あっ、お、おやすみ……!?」

とりあえずここまでです

男子寮

ガチャ バタン

ジャン「おっ、色男のお帰りか」

フランツ「えっ?そんな、ハンナにはよくいわr」

ジャン「うっせーお前じゃねぇよフランツ!横のコニーの事だ」

コニー「えっ?俺?」

ジャン「お前以外にいるか?あのユミルを落としたんだぜ?なあマルコ?」

マルコ「そうだけどからかうのはよしなよジャン」

ベルトルト「そうだよ、ライナーの方が色男だよ」

ジャン「悪いがホモは黙っててくれ、頼むからよ」

ベルトルト「なっ、酷い!」

ベルトルト(出身はトロスト区だったな、覚えてろよ!)

ジャン「で、何処までいったんだコニー」

コニー「は?この前マルコ達と街に行ったくらいだけだぞ?」

ジャン「はぁ?違う違う、俺が聞いてんのは何処まで進んだのかだ」

ジャン「わかりやすく言えばどこまでやったかって事だよ」

コニー「はぁ!?いっ言えるかそんな事!!」

ジャン「いいじゃねえかよそれくらい、まさかキスもまだか?」

コニー「きっキスくらい!」

ジャン「したのか?」

コニー「した……っつうかされた、さっき」

ジャン「マジかよ、ユミルからか?情けねえなコニーよぉ」

コニー「うるっせえな、いいだろそのくらい!お前こそミカサとどうなんだよ!」

ジャン「今ミカサは関係ないだろ!」

コニー「自分の思いも伝えられない奴が」

マルコ「二人ともその辺にしよう、あまりうるさいと教官がくるからさ、ね?」

コニジャン「悪いマルコ……」

女子寮

ガチャ バタン

クリスタ「おかえりユミル」

ユミル「ん、ただいまクリスタ」

ミーナ「枕を濡らす女のおかえりね!」

ハンナ「えっ、ユミルそんなに溜まっt」

ユミル「ちげぇ……つーかミーナさん?どこから聞いてたのかな?」

ミーナ「えっ?彼氏がそういうなら~辺りかしら」

ユミル「あっこからか……」

ハンナ「何それコニーが言うならなんなの!?あんなことやこんなこともって事!?」

ユミル「クリスタ、こいつらどうにかしてくれ……」

クリスタ「私も聞きたいんだけどな~、ダメ?」

ユミル「ダメ」

クリスタ「いいもんミーナに聞くから!ミーナ~」

ユミル「お前ら程々にしとけよ?教官くるぞ?」

クリミーハン「わかってまーす」

ユミル「はぁ~、私は寝るから明かり消してくれ」

クリスタ「はいはい、おやすみユミル」

ユミル「ああ、おやすみクリスタ」

朝・男子寮

コニー「なあフランツ、お前最初ハンナとどこ行った?」

フランツ「えっ?」

コニー「いやさ、今度そのさ、ユミル誘ってどっか行きたいなって」

フランツ「ああ、つまりデートだね」

コニー「えっと、まあそう……だな」

フランツ「僕達はお昼食べてお互いの買物して気付いたら宿の前でさ」

コニー「宿?」

フランツ「うん、まあそのまま入ってヤっちゃったんだよね」

コニー「えっ、マジかよ……」

フランツ「うん、お互い初めてでさ……って何言わせるんだいコニー」

コニー「いや、おかげで朝から目が覚めたわ」

フランツ「そうかい?まああまり参考にはしないほうがいいかもね」

コニー「ああ、そうする」

コニー(はぁ、やっぱマルコに相談したほうがいいのか?)

マルコ「おはようコニー、どうかした?」

コニー「ああおはよう、いやな、ユミルとどっか行きてえなと思ってよ」

コニー「どこかいい場所ないか考えてたんだよ」

マルコ「なるほどね、コニーはどこか行きたい所あるの?」

コニー「俺か?俺は別にユミルとどっか行けたらそれでいいから特にはねえな」

マルコ「そっか、でもユミルもきっと同じじゃないかな?」

コニー「どういうことだ?」

マルコ「ユミルもコニーと一緒ならどこでもいいと思ってるよきっと」

コニー「うーん、そうか?」

マルコ「そうだよ、何なら後で聞いてみなよ」

コニー「わかった、後で聞いてみる」

とりあえずここまで
レスくれた方ありがとうございます

朝・女子寮

クリスタ「おはようユミル」

ユミル「んぁー、おはよう」

ミーナ「ユミル枕を濡らして寝れなかったのかな?なんちゃって」

ユミル「ミーナさん、ちょっとこちらへ」

ミーナ「い、嫌よ、ユミル今ひとごrキャアアァアァアア」ミシミシ

ユミル「これに懲りたら二度と馬鹿な真似はよすんだな」ミシミシ

ミーナ「わかった!わかりましたからぁぁああ!!」

ユミル「お前らもわかったな?」

クリハン「わ、わかりました!!」

ユミル「はぁ~、私のまわりはバカが集まりやすいのか……?」

クリスタ「ね、ねえユミル、今度の休日まだ空いてる?」

ユミル「今のところ空いてるな、なんだどっか行きたいのか?」

クリスタ「うん、昨日の夜に三人で話してて今度皆でどこか行きたいなって」

ユミル「別に私はいいけどハンナってのは珍しいな、フランツはいいのか?」

ハンナ「私だってたまには女の子同士で出掛けたいんだよ」

ユミル「ふ~ん、まあミーナは独り身だしクリスタは私いないと何もできないしな」

ミーナ「ちょっと!つい最近までこっち側だったくせに!」ズキズキ

クリスタ「別に私だってユミルがいなくても色々出来るよ!?」

ユミル「はいはい、わかりましたよ~」

ワイワイギャーギャー

朝・食堂

コニー「おはよう、ユミル」

ユミル「おう、おはよう」

クリスタ「おはようコニー」

コニー「おう、クリスタもおはよう」

ユミル「朝からどうした?」

コニー「いや何処でもいいんだけどさ、今度の休み一緒に出掛けねえか?」

ユミル「ああ、無理だわ」

コニー「えっ……?」

ユミル「今度の休日クリスタと後バカ二人と出掛けるんだわ」

ミーハン「誰がバカですって!?」

ユミル「昨日誘ってくれりゃあよかったな」

コニー「そっか、悪いな、次からはもっと早く誘うわ」シュン

クリスタ「ちょっと、コニー可哀相だよ!」ヒソヒソ

ユミル「あ?しょうがねえだろ、お前らとの先約あるんだし」

ミーナ「声大きいわよ!私達断ってデートしたらよかったのに」ヒソヒソ

ハンナ「さすがに私も可哀相だと思うわ」ヒソヒソ

ユミル「なんだ?悪いのは私か?」ヒソヒソ

クリスタ「ねっねえコニー?ユミルは勘違いしてるのよ」

コニー「……勘違い?」

クリスタ「そう!私達が一緒に出掛けるのは午前中だけ!」

ミーナ「そうそう!午後から解散よ!」

ハンナ「午後から私はフランツとデートだもん!」

ユミル「はあ、お前らなあ……そういう事らしいぞコニー」

コニー「えっと、じゃあ昼からならいいのか!?」

ユミル「そういうこった、それでいいか?」

コニー「当たり前だ!よかった~」

クリスタ「ごめんねコニー、そういう事だから朝だけユミル借りるね?」

コニー「え?いや、全然構わねぇよ」

ユミル「あのなあ、私は物じゃねえぞ?」

コニー「いやわかってるけどさ、あーよかったぜ」

ユミル「喜びすぎだろお前」

クリスタ「それだけユミルが愛されてるって事だよ」フフ

ユミル「恥ずかしい事をサラっと言うなよ、後バカ二人も笑ってんなよ?」

ミーナ「ユミルも可愛い所あるnイヤァァアアア」ミシミシ

ハンナ「照れてる照れtキャアァアァアア」ミシミシ

フランツ「ハンナ!!」

ユミル「二人とも最後の言葉は何がいい?」ミシミシ

ミーナ「すみませんでしたぁぁああぁあ!!」ミシミシ

ハンナ「フランツ助けてぇぇぇええぇ!!」ミシミシ

フランツ「ユミル!ハンナだけでも!ハンナだけでも解放してくれ!」

ユミル「はあ、さっさとバカ嫁つれてけ」

ハンナ「し、死ぬかと思ったわ……フランツありがとう」ズキズキ

フランツ「いいんだよハンナ、すぐに助けられなくてごめんね」

ミーナ「誰も私を助けてはくれないのね……クリスタも……」ズキズキ

クリスタ「えっあっうん、ごめんねミーナ」

コニー「俺もユミルを怒らせるのだけはやめよう……」

ガチャ

キース「今しがた女の悲鳴が聞こえたが誰か説明してもらおう」

ミカサ「ミーナとハンナがサシャの放屁に驚いた声です、身がでたような音でした」

サシャ「!?!?!?」

キース「また貴様か、慎みを覚えろ、早く着替えてこい」ハナツマミ

サシャ「!?!?!?」

ガチャ バタン

サシャ「ちょっとミカサ!何て事言うんですか!?」

ミカサ「やめて、臭いがうつる……」

サシャ「ちょっと冗談でもやめて下さい!傷付きますよ!?」

ミカサ「悪かった、パンを少し上げるので許して」

サシャ「仕方ないですねぇ、でももうやめて下さいね?」

ミカサ「わかってる」

ユミル「ほらよ」

ミーナ「私もはい」

ハンナ「ごめんね、はい」

サシャ「パァン!こんなにいいんですか?」

ユミル「ああ、ミカサとわけろよ?」

サシャ「仕方ないですね、はいミカサ」

ミカサ「ありがとうサシャ」

ユミル「しかし焦ったぜ、まさか教官がくるとはな」

ミーナ「もうやめてよね?」

ハンナ「ホントホント」

ユミル「反省の色が見えないな、もう一回……」

ミーハン「ごめんなさい」

ユミル「わかればいいんだよ」

ハンナ「フランツ~ユミルがいじめるわ~」

フランツ「次からは守るからね!」

ミーナ「アニ~どうして助けてくれないの~」

アニ「……ホモ好きはちょっと」

ミーナ「えっ!?」

コニー「なあ、時間も少ねえし早く食べちまおうぜ」

ユミル「そうだな、クリスタも早く食べろ」

クリスタ「うん、いただきます」

ミーナ「私も混ぜて……」

コニー「?そこ座れよ」

ミーナ「ありがとうコニー、ユミルに飽きたら待ってるわ」

ユミル「お前は何言ってんだ」ミシミシ

ミーナ「ごめんなさいぃぃいぃ!!冗談ですぅぅううう!!」ミシミシ

ユミル「お前次はないからな」

ミーナ「こんなに手出てるのに!?」ズキズキ

ここまで

休日前夜・男子寮

コニー「マルコー、明日朝暇?」

マルコ「ごめんね、明日はジャンと約束があるんだ」

コニー「いや、いきなり誘おうとした俺が悪いから気にすんな」

マルコ「うん、明日は頑張ってね」

コニー「おう、ありがとな」

フランツ「コニー、よかったら一緒に出掛けようか?」

コニー「おっフランツか、そうだな丁度いいな、よろしくな」

フランツ「こちらこそ、ハンナがユミルを取っちゃったみたいで」

コニー「お互い様だろ」

フランツ「そうだね、朝は何処か行きたい店でも?」

コニー「ああ、ちょっとユミルに何か買って行こうかと思ってよ」

休日前夜・女子寮

クリスタ「明日は何着て行こうかな~♪」

ミーナ「ちょっと待った!!」

クリスタ「えっ?」

ミーナ「貴女に服装を選ぶ権限はありません!」

クリスタ「えっええぇぇえええ!!?なっ何でよ!?」

ハンナ「クリスタ、私からもお願いするわ、貴女の恰好は私達が選びます」

クリスタ「ハンナまで……ユミル!二人に何か言ってあげて!?」

ユミル「悪いがクリスタ、今回だけはその……味方をしてやれん……」

クリスタ「ええぇえ!?ユミルまで!?嘘でしょ?ねえ?えっホントに?」

ユミミーハン「ホントに」

クリスタ「そんなぁ……」

ユミル「しかし明日は何すんだ?」

クリスタ「えっ?言ってなかったっけ?」

ミーナ「み、皆で甘いもの食べようって言ってたじゃない!?ね、ハンナ」

ハンナ「そうそう」

クリスタ「あれ?ゆみ」

ミーナ「クリスタ!?そうよね!?」

クリスタ「そっそうだったわ!」

ユミル「?何か隠してるな?今なら地獄の手前で許してやるから言え」

ミーナ「隠してない!隠してない!」

ユミル「本当かハンナ?」

ハンナ「はい!誓って本当です!」

ユミル「クリスタ?」

クリスタ「本当だよ!信じて!?」

ユミル「はいはいわかりましたよ、はぁ、私は寝るからお前らもさっさと寝ろよ?」

クリミーハン「はーい」

ミーナ「危なかったわ」ヒソヒソ

ハンナ「そうね、ファインプレーよミーナ」ヒソヒソ

クリスタ「ごめんね、内緒なの忘れてた」ヒソヒソ

ミーナ「ばれなかったからいいわよ」ヒソヒソ

ハンナ「明日はユミルを可愛くしてコニーに喜んで貰いましょう」ヒソヒソ

ミーナ「覚えてなさいよユミル、あの日の痛み忘れないんだからね!」ヒソヒソ

クリスタ「あ、あれはミーナが悪いでしょー」ヒソヒソ

ミーナ「なっ、クリスタはユミルの味方なの!?」

ワイワイヒソヒソ

サシャ(悪戯娘三人とお母さんみたい、ユミルも大変ですねぇ……)

朝・街(男)

フランツ「街に来たのはいいけど何買うか決めてるのかい?」

コニー「これってのは決めてねえな、何がいいかな?やっぱ女には花とかか?」

フランツ「うーん、嬉しいのは嬉しいだろうけどやめた方がいいと思う」

コニー「喜ぶのにやめた方がいいのか?」

フランツ「デート中花をどうするつもりだい?」

コニー「え?普通に渡して終わりだろ?」

フランツ「ユミルはデート中ずっと花を持ってるのかい?」

コニー「?何かおかしいか?」

フランツ「ハッキリ言うと邪魔だよ、デート中ずっと手が塞がってしまうよ」

コニー「あ!」

フランツ「遊んでる時も買い物中も邪魔だろ?」

コニー「そうだな、花はやめとこう」

フランツ「邪魔にならない小さな物や身につけられる物が無難じゃない?」

フランツ「後は一緒に食べられる物とか」

コニー「なるほどなぁ、でも昼飯は一緒に食うから食べ物はやめとこうかな」

フランツ「そうだね、それに食べたばかりの物や気分じゃない物だったら悲惨だからね」

コニー「フランツは何か買うもんとかあるのか?」

フランツ「んー、特にはないけどいいものがあればハンナに買ってあげようかな」

コニー「そうか、まあ昼まで時間あるし適当に見てまわろうぜ」

フランツ「そうだね」

朝・街(女)

ミーナ「いきなりですがユミルに発表があります!」

ユミル「なんだ?」

ミーナ「今から甘いものは食べに行きません!」

ユミル「まあそんな気はしてたが、で何処に行くんだ?」

ミーナ「服を買いに行きます!」

ユミル「服?別にいいけど、ああクリスタのか?」

クリスタ「ちょっと何でそこで私が出てくるの!ねえユミル!?」

ミーナ「それもあります!」

クリスタ「ええ!?私聞いてないよ!?」

ミーナ「しかしメインはユミル!貴女の服です!」

ユミル「あ?何で私なんだ?」

ハンナ「ユミルってあんまり可愛い恰好しないでしょ?だからたまにはね?」

ユミル「はぁ?何で私がそんな恰好しなきゃならないんだ?」

ハンナ「コニー喜ぶかもよ~」

ユミル「フランツには悪いがハンナは開拓地に行った事にするか」

クリスタ「やめてユミル!」

ユミル「冗談だ、街でまでしねぇよ」

ハンナ「た、助かった……」

クリスタ「でももう少し可愛い恰好しよ?ね?」

ユミル「はぁ、私に可愛い服は似合わねえよ」

クリスタ「そんな事ないよ!それにコニーも言ってたじゃない」

クリスタ「俺のために洒落た恰好してくれって、だから、ね?」

ユミル「言われたけどよ、別に可愛くなくてもいいだろ」

ユミル「はぁ、洒落てればいいんだろ?わかったわかった」

ユミル「そのかわり可愛いのは無しだからな?」

クリスタ「うん、それでもいい!そのネックレスに似合う服探そうね!」

ハンナ「あ、もしかしてこれが噂のネックレス?素敵じゃない」

ミーナ「ユミルったら何気に嬉しかったのね」

ユミル「教官、今からミーナは豚小屋に帰るそうです」

ミーナ「すみませんでした!!」

クリスタ「もうユミルったら」

ユミル「クリスタ忘れてるみたいだがお前も今日は人形だからな?」

クリスタ「えっ?」

ユミル「さっき言ってただろ、お前の服も選ぶって」

ユミル「午後から私とハンナはいないんだ、後はミーナの着せ替え人形だ」

クリスタ「えっ?嘘でしょミーナ?」

ミーナ「今頃気付いた?朝はユミル、昼からは貴女よ?」

ハンナ「ここで話してても仕方ないわ、早く行きましょ?」

ミーナ「そうね、時間は限られてるしね」

ユミル「はぁ~、めんどくせぇ~」

クリスタ「もう、そんなこと言わないの!」

ユミル「はいはい」

クリスタ「はいは一回でしょ」

ユミル「はーい」

ミーナ「仲がよろしいことで」

クリスタ「ミーナまでからかわないの!」

ミーナ「はいはい」

クリスタ「私バカにされてる!?」

ハンナ「ふふふ」

クリスタ「ハンナも笑ってないで助けてよ!」

ハンナ「いいじゃない楽しそうよ?」

クリスタ「えぇ~」

昼・街

コニー「いやぁ助かったぜフランツ」

フランツ「そう?助けになったのならよかったよ」

コニー「もしも俺一人だったらここで花束持って立ってるところだったぜ」

フランツ「ははは、ある意味それも素敵だけどね」

フランツ「おっ、彼女達が来たみたいだよ」

コニー「うわ、何か緊張してきた」

フランツ「僕も初めはそうだったよコニー」


ハンナ「フランツお待たせ~」

フランツ「大丈夫、僕等も今来たところさ、ねコニー」

コニー「あっああ、気にすんな」

ユミル「そうか、それはよかった」

コニー「あ、俺がやったネックレス」

ユミル「ん?ああ、せっかくだからな」

コニー「すげえ嬉しいよ」

ユミル「そうか」

ハンナ「ふふふ、他にも言う事があるんじゃないのコニー」

コニー「え?あっ!その恰好すげえ似合ってる!ネックレスにも合ってるし」

ユミル「本当かぁ?言わされてんじゃねえのか?」

コニー「本当だって!すげえいいよ!惚れ直した!!」

ユミル「言いすぎだろお前、まあそのありがとよ……」

ハンナ「ふふふ、フランツ私はどうかな?」

フランツ「ハンナは日に日にかわいさが増していくね、もしかして妖精なの?」

ハンナ「もう二人が見てるのよフランツったら」

休憩
レスくれた方ありがとうございます
この世界の服装がよくわからないのでそこら辺はご想像におまかせします

ハンナ「それじゃそろそろ行きましょフランツ」

フランツ「そうだね、二人の邪魔しちゃ悪いからね」

フランナ「それじゃ、二人共頑張ってね」

ユミル「それじゃあ私等も行くか」

コニー「そうだな、とりあえず飯でも食いに行くか」

ユミル「手でも繋ぐか?」

コニー「え?」

ユミル「冗談だバーカ」

コニー「よし、繋ごうぜ」グイッ

ユミル「え、おい、お前恥ずかしくねえのかよ」

コニー「恥ずかしいけどよ、別に悪いことしてねえんだしいいだろ」

ユミル「いやまあそうだけどよ」

コニー「それとも嫌だったか?」

ユミル「嫌だったら振りほどいてるよバーカ」

コニー「そっか、よかったぜ!」

飯屋

コニー「なあこれから何処いく?」

ユミル「食いながら喋んなバカ」

コニー「悪い、でどっか行きたいとこあるか?」

ユミル「そういうのは男が決めるもんじゃねえの?大体お前から誘ったんじゃん」

コニー「いやまあそうだけどよ、俺はユミルと一緒なら別に何処でもよかったからさ」

ユミル「お前なぁ、いきなり恥ずかしい事言うなよな」

コニー「そうか?」

ユミル「はぁ、まあ私も何処でも構わないよ」

コニー「すげえなマルコは」

ユミル「?何で今その名前が出てくんだよ」

コニー「いやマルコがさ、ユミルも俺と一緒で何処でもいいと思ってるってさ」

コニー「そんな感じの事言ってたからな」

ユミル「はぁ、あいつも結構な奴だな……」

ユミル「んー、まあそうだな、靴でも見に行くか」

コニー「靴か、いいな!俺も少し見たくなってきたぜ」

ユミル「じゃあ決定だな」

コニー「ああ!あっそうだ、忘れる所だった」

ユミル「どうした?靴はキャンセルか?」

コニー「違う違う、朝にこれ買って来たんだ、やるよ」

ユミル「ん?開けていいのか?」

コニー「おう、開けてくれ!」

ユミル「ん、髪飾りか?」

コニー「いつも一緒の髪飾りだからさ、どうかなって」

コニー「余計なお世話だったか?」

ユミル「いや、ありがとな、大事にするよ」

コニー「その、よかったらさ、今付けてくれよ」

ユミル「はぁ、仕方ねぇなあ、ちょっと待ってろ」

ユミル「どうだ、辺じゃないか?」

コニー「すげえ似合ってる、髪飾りにしてよかったぜ」

ユミル「お前すげえ似合ってる以外に褒め言葉しらねぇのか?」

コニー「ええ!?悪い、俺馬鹿だからよ、でも似合ってるぜ?」

ユミル「ありがとな、何か貰ってばっかだな私は」

コニー「いいって気にすんな、花より安かったし」

ユミル「花?」

コニー「ああ、最初花束でも買おうかと思ってたんだけどフランツに止められた」

ユミル「うわっ、フランツに感謝だな」

コニー「そんなに駄目だったか?」

ユミル「待ち合わせ場所で花束持って待たれてたら私ならそのまま帰るね」

コニー「ひでえなユミル、でもわかった、気をつけるわ」

最初のユミルの台詞
×辺 ○変

ユミル「よし、そろそろ店出るか」

コニー「そうだな」

ユミル「ここは私が奢ってやるよ」

コニー「えっでも」

ユミル「髪飾りの礼だ、少しは返させろ」

コニー「別に気にしなくても」

ユミル「いいから、黙って奢られてろ」

コニー「わかったよ、ごちそうさま」

ユミル「それでいいんだよ、おばちゃん金ここ置いとくから!ごちそうさん」

コニー「そういや今更だけどよ、朝見かけた時違う恰好じゃなかったか?」

ユミル「あー、午前中は三人に服買って貰ってさ、それが今着てる服」

ユミル「朝着てたのはクリスタ達がデートの邪魔だろって持ってくれてる」

コニー「デートって……」

ユミル「デートだろ、他になんつうんだ?」

コニー「デートだな、でもよく服まで買ってくれたな」

ユミル「だよな、やっぱ帰ったら服代返さないとなぁ」

コニー「いいんじゃねえか?」

ユミル「そんな訳にはいかねえだろ」

コニー「そうか?態度で示せばいいんじゃね?」

ユミル「態度ねぇ」

コニー「それより後で公園行かねえ?」

ユミル「お前が私に告った?」

コニー「間違いではないけど他に言い方あるだろ!」

ユミル「いいじゃねえか」

コニー「あのなぁ、で行かね?」

ユミル「他に行くとこもないし靴屋行った後行くか」

靴屋

コニー「どうする、一から作ってもらうか?」

ユミル「合うのがあれば別にその必要ないだろ」

コニー「それもそうだな、とりあえず足のサイズはかってもらうか」





コニー「わかってたけどやっぱり俺の方が小さかった……」

ユミル「こればっかは仕方ねえだろ、落ち込むな」

コニー「そうだな、これからだよな!」

ユミル「はいはい、伸びるといいな」

コニー「クソッ、覚えてろよ!」

ユミル「おっ私丁度いいのあったわ」

コニー「俺もだ、これ下さい!」

公園

コニー「あったあった、このベンチだ」

ユミル「私が初めてフルーツジュース奢って貰ったベンチか」

コニー「違わねえけど違うだろ!」

ユミル「冗談だよ、とりあえず座ろうぜ?」

コニー「そうだな」ドカッ

コニー「しかしすんなり靴見つかったから時間余ったな」

ユミル「そうだなぁ、まあこういうのもいいんじゃねえの?」

ユミル「変に気取られて訳わかんねえとこに連れていかれるよりいいさ」

コニー「訳わかんないねぇ、そういやフランツに初デートの事聞いたらさ」

コニー「気付いたら宿でヤっちゃったとか言ってたな、さすがに引いたなあれは」

ユミル「あいつら……で何だ?そんな話ししてお前も行きたいのか?」

コニー「ちがっ!いやその!いつかはとは思ってるけどさ」

コニー「今日じゃないっていうか、その……」

ユミル「そうか、まあいつかはするかもな、でも今日じゃないんだろ?」

コニー「ああ、責任を取れる男になるまでは駄目だと思う」

ユミル「何だそりゃ、基準はなんだ?」

コニー「憲兵団……少なくとも訓練兵卒業だと思ってる」

ユミル「それは大層な事で」

コニー「俺は真面目に考えてるぜ?それまで待っててくれないか?」

ユミル「まさかプロポーズされるとはな」

コニー「えっ?」

ユミル「わかったよ、憲兵団な、楽させてくれよ?」

コニー「わ、わかった!すげえ頑張って憲兵団に入る!」

ユミル「はいはい、頑張って下さい」

コニー「マジだからな!?約束だからな!?」

ユミル「わかったよ、だから落ち着け」

コニー「落ち着けねえよ、マジかー!すげえうれしいぜ!」

ユミル「はぁ、落ち着くために公園内でも少し歩くか」

コニー「そっそうだな!」

ユミル「あんまはしゃぐと怪我して卒業すら出来なくなるぞ?」

コニー「うっ、それは困るな」

ユミル「だろ?」

コニー「しかしどうしたもんか、どうしよう」

ユミル「まさしく私もそんな気持ちだ、だから落ち着いてくれ」

夜・男子寮

コニー「マルコ!俺は憲兵団に入る!絶対だ!」

マルコ「今更どうしたの?前から言ってるから知ってるよ?」

コニー「そんでユミルに楽させてやる!」

マルコ「そうだね、出来るといいね」

ジャン「どうしたコニー、もうユミルと結婚したつもりか?」

コニー「つもりっつうか約束した」

ジャン「あ?」

コニー「憲兵団に入るからそれまで待ってくれって言ったら」

コニー「ユミルも待ってるって、だから俺憲兵団に入るために頑張るぜ!」

ジャン「おい、それってプロポーズして成功したって事か?」

コニー「あー、結果的にそうなるな!」

ジャン「マジかよ……」

夜・女子寮

ハンナ「フランツがフランツでフランツ」

クリスタ「それでユミルどうだった?」

ユミル「どうって別に、あ、そうだこれ」

クリスタ「え、お金?」

ユミル「服代だ、さすがに悪いだろ」

クリスタ「いらないよ、私達からのプレゼントだって言ったじゃない」

ユミル「でもよ」

ミーナ「いいのいいの、そのかわり今日のデートの事教えてよ」

ユミル「そんなんでいいのか?」

ミーナ「当たり前じゃない」

ユミル「っても飯食って靴屋行って公園でプロポーズされて頷いただけだよ」

ミーナ「成るほどプロポーズされt」

クリミーハン「はあぁぁあぁぁあああぁあ!!!?」



―完―

あれだけ進撃SSがあるのにコニユミが増えないので続編書きました
誤字脱字あったと思いますが最後までみて下さった方、レスくれた方ありがとうございました

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