男「未来の俺の妻?」女「はい」(72)
「では、次のニュースです。昨夜未明、○○県△△市の自宅にて5歳の少女が殺害されました。犯人は合鍵を使って家に侵入し、物を荒らさず速やかに現金のみを盗んで犯行に及んだ事から、血縁者もしくは頻繁に家に出入りしていた者の犯行とみて警察は捜査を続けています。また殺害されたのは少女のみで……」
男「ひでぇニュースだな…なになに、狂気的なストーカーの線もあるのか。俺も気をつけねぇと…」
女「はい。朝のコーヒーですよ、男さん」コトッ
男「おう、サンキュ」
男「………ん?」
女「じゃあ私は洗濯物を干してきますね」
男「ちょっと待てぇぇぃぃいい!!あんた誰だよ!?てかどうやって家に入ったんだ!?」
女「合鍵で普通に入りましたよ?」
男「へ?あ…合鍵…?」
女「はい」
男(見知らぬ女性が合鍵で勝手に家に侵入……)
男「ぎゃあー!殺されるぅー!」
女「どうしてそうなるんですか!?」
男「だってお前、ストーカーなんだろ!?」
女「………酷いです、男さん」ウル
男「えっ?ちょ、ちょっと…」アセアセ
女「私はあなたの妻なのにストーカー扱いするなんて…」ポロポロ
男「そ、そうだよな!お前は俺の妻なのに酷い事言ってすまん!………へ?妻?」
女「はい」グスン
男「……誰の?」
女「男さんの」
男「いやいや、俺はまだ結婚してないから」
女「知ってますよ。私達が結婚するのは今から20年後ですから」
男「……はい?」
女「そういえばまだ言ってませんでしたね、うっかりしてました。でも、とりあえず洗濯物干してきていいですか?それから全部お話しますので」
男「お、おう………いや、洗濯物なんてどうでもいいから今話せよ」
女「今日は午後から雨ですので今のうちに干さないと乾きません。つまり今は洗濯物の方が重要です」
男「…うん、もうそれでいいや。早く終わらせてきてください」
女「はい!」
____________________
男「20年後の未来から来た俺の妻?」
女「はい、そうです」
男「なるほど、だから合鍵を持ってたのか………って、そんなこと信じられるかァ!そもそも20年足らずでタイムマシンが出来るはずないだろ!!」
女「あっ、私が作りました」
男「お前が作ったの!?スゲーな!!」
女「どうしても男さんに会いたくて、つい…///」
男「そんな軽い理由で作れるもんじゃないでしょ!?」
女「軽くありません!私の男さんに会いたいという想いは地球より重いんです!!」
男「そ、そうなのか?あ…ありがとう…」
女「今だってこんなに若い男さんに会えて嬉しすぎて…興奮しすぎて……今すぐ襲いたいという衝動を必死に抑えてるんですよ!!」
男「お願いですからそのまま抑えててください」
女「あっ…は、はしたないこと言ってすいません!今は私の方が大人なのに…」
男「えっ?年上!?同い年ぐらいだと思ってた…」
女「そんなに若く見えますか?」
男「お、おう…若くて綺麗だと俺は思うぞ…///」
女「……それって『襲っていい』っていう合図ですか?」
男「違うわ!普通に褒めただけだよ!!」
女「チッ」
男「キャラが崩壊してきてるぞ」
女「それで私が未来から来たってことは信じてもらえましたか?」
男「まだ100%は信じられないけど、もしそれが本当だとしたら……どうしてタイムマシンを作ってまで今の俺に会いに来たんだ?20年後の俺には会いたくても会えない…つまり、もうこの世には居ない…ってことなのか?」
女「………はい、そうです」
男「そうか……病気か?それとも事故か?」
女「…ある事件に巻き込まれて…殺されました」
男「おお…意外と波乱万丈な人生だな」
女「でも安心してください!私が来たからにはもう大丈夫です!絶対に男さんを死なせません!」
男「それはありがたいんだが……俺なんかを守る為に危険を犯したりしないでくれよな」
女「……やっぱり昔の男さんも、未来の男さんも変わらないんですね」
男「…何か嫌だな。そうやって未来の俺と比較されるのは…」
女「ふふふ、早くも嫉妬ですか?」
男「べ、別にそんなんじゃねぇ!///」
女「あー……もう我慢の限界です」
男「へ?」
ダキッ
男「ちょっ!?///」
女「男さんの温もり!男さんのニオイ!やっぱりたまらないです!」ギュウゥゥゥゥ
男「や、やめろって!(胸の感触が…///)」
女「本当に…たまらないです……あったかいです…」ポロポロ
男(そうか、そうだよな……彼女にとって俺は、死んでしまった最愛の人だもんな…)
男「ご、ごめんな…お前を残して死んじゃって…(これでいいのか?///)」ナデナデ
女「……ありがとうございます。私を気遣って、未来の男さんを演じてくれて…」グスン
男「別に演じるってほどじゃねぇけど…」
女「でも…お前って言い方は違います。これからはちゃんと名前で女って呼んでくださいね」ニコ
男「お、おう、わかったよ……お…女///………えっ?これから?」
女「はい。これから私もここで一緒に暮らします」
男「はあ!?いやいや、俺の殺される原因を詳しく教えてくれたらそれでもう死ぬのは防げるじゃん!それに帰れば生き返ってるんじゃないのか?」
女「はっきり言ってもう殺される心配はありませんが…」
男「何でわかんだよ」
女「私の愛のパワーで犯人をやっつけちゃいましたから!」ドヤッ
男「…で、何で帰らないんだ?」
女「そこはスルーですか…で、帰らない理由は単純に帰る方法がないからです」
男「自分でタイムマシン作ったんだろ?」
女「はい。でも私の作ったタイムマシンは乗り物タイプではなく転送タイプ、つまり片道切符なので帰りの切符はありません。しかも私がこっちに来た後に悪用されないよう、時限爆弾を仕掛けて起きましたので今頃木っ端微塵ですよ」
男「何それ怖い」
女「と、いうことでこれから末永くよろしくお願いしますね」ニコ
男「で、でも親父達も一緒に暮らしてるし…」
女「あっ、先ほどテーブルに書置きが置いてありましたよ」
男「本当?」
女「はい、これです」
男「どれどれ…『また一年ほど旅に出る 父&母より』……短っ!?てか昨日帰ってきたばっかだぞ!あのクソ親共め…!」クシャ
女「これで安心してイチャイチャ出来ますね」
男「し、しねぇよ!///」
女「私とイチャイチャしたくないんですか?」ウルウル
男「し、したくないわけじゃないけど…いくら未来の妻とはいえまだ知り合ったばっかなんだから、そういうことはもう少しお互いのことをよく知ってからじゃないと…///」
女「……そんな可愛い反応されたら我慢出来ませんよ」グイッ
男「ちょっ、待っ!?」
女「んん~~~❤」チュウゥゥゥゥゥ
男「んん~~~!?///」
女「ぷはぁ!ごちそうさまでした❤」ニコ
男「い…いきなり何すんだよ!///ファーストキスだったんだぞ!」
女「まあ!未来ではファーストキスを奪うことが出来なかったので、それは嬉しい誤算です!」
男「えっ?つまり俺はこれから何人かと付き合ってからお前…じゃなくて女と結婚するってことなのか」
女「何人と言いますか……一人だけなんですが、その…」
男「ん?」
女「こ、この話はやめにして朝ごはんにしましょう!すぐに作りますから待っててくださいね!」タタタタタタッ
男「ちょっと!……まだ聞きたいことがあったのに…」
トントン ジュゥゥゥ…
女「ふんふふ~ん♪」トントン
男(女性が料理してるとこを見るのって…何かいいな。それに……女の唇…やわらかかったなぁ///)
女「卵は目玉焼きよりも甘めの卵焼きの方が好きですよね?」
男「お、おう!」
男(俺の好みも知ってるのか…ていうかまだ俺の未来の妻だって信じられない。だって20年後ってことは、俺は40で女はいってても25、6ぐらいだから…15歳差以上!?つ、つまり今の時代の女は幼稚園生以下……犯罪じゃん)
女「ん?」
男(よくこんな若くて綺麗で胸がデカくてエロい妻をゲットしたな…ハッスルしすぎだろ、未来の俺)ジー
女「……男さん、そんなに見つめないでくださいよ。また襲いたくなっちゃいます❤」
男「み、見ないからそれはもうやめてくれ!///」プイッ
ピンポーン
男「ん?誰だ?こんな朝早くから来る馬鹿は…」スタスタ
女「………」
ガチャ
幼馴染「よっ」
男「…お前かよ」
幼馴染「うっさい。私だって来たくて来てるわけじゃないの。それよりほら」スッ
男「ん?何だこれ」
幼馴染「弁当(エサ)。あんたこれから大学でしょ?昼にでもお食べ」
男「俺はお前のペットじゃねぇ。そもそも何でお前が俺の弁当を持ってくるんだ?」
幼馴染「おじさんとおばさんにあんたの世話を頼まれて、しょうがなく作ってあげたの。感謝しなさい」
男「余計なことしやがって……そんなこと頼む前に行き先ぐらい教えろってんだよ」
幼馴染「今度はエジプトだって」
男「何で親の行き先を息子が知らなくてお前が知ってんだよ!」
幼馴染「お隣さんだからよ」
男「理由になってねぇよ!」
幼馴染「そんなことより……あんたの後ろに居る、包丁を持って今にも刺してきそうな人は…誰?」
男「えっ?」クルッ
女「………」つ包丁
男「お、女…さん…?」
女「…はっ!す、すいません!お料理中だったものですから!」パッ
スパッ
女「痛っ!」
男「だ、大丈夫か!?」
女「は、はい…落とした包丁で少し足を切っちゃっただけですから…」
幼馴染「見せて」
女「えっ?」
幼馴染「私はこれでも医療系の専門学校に行ってるの。男、救急箱持ってきて」
男「お、おう!」ダッ
女「あ…ありがとうございます…幼馴染さん」
幼馴染「…私の名前、男から聞いたの?」
女「…はい。この時代の男さんではありませんけど…」
幼馴染「…ごめん。言ってる意味がわからないんだけど…」
____________________
幼馴染「はい。これでお終い」
女「あ、ありがとうございます!」ペコ
幼馴染「礼を言われるほどのことじゃないわ。縫ったわけじゃないんだし」
女「ご、ごめんなさい…」
幼馴染「謝ることでも無いわよ」
男「………」
幼馴染「…で、結局誰なの?この人」
男「えっと、それは…説明し辛いんだけど…」
女「………わ、私は男さんの妻です!」
男「ちょっと!いきなりそれ言うとややこしくなるだろ!」
女「………」
幼馴染「………本当?」
男「えっ?まぁ、あってると言えばあってるけど…」
幼馴染「ふ~ん……ややこしそうだから深くは聞かないわ。二人とも、お幸せに…じゃ、私はバイトがあるから帰る。あっ、弁当もいらなそうだから持って帰るわね」スタスタ
男「お、おう…悪いな」
バタンッ
女「………」
男「…何であんなこと言ったんだよ」
女「じ…事実じゃないですか」
男「だからって何の説明も無しに、いきなり妻だなんて言っても信じてもらえないだろ!それに…何だが幼馴染によそよそしかったし…未来であいつと仲良くないのか?」
女「………仲良くないです」
男「何で?」
女「それは……言いたくありません」
男「…わかった。言いたくないのなら無理して聞かない。じゃあ朝飯食って大学行ってくるわ」
女「はい…今すぐ朝ごはんの準備します」スタスタ
男(一体未来で何があったんだ?)
____________________
男(女はあの性格を見るかぎり幼馴染を特別毛嫌いするなんて考えにくい…そして幼馴染も変人だけど根は良いから、毒は吐いても人に嫌われるような奴じゃないんだが…そもそも二人に接点なんてあるのか?)
男(………あっ、俺か。てことは……いやいや、ありえないって……でも、それしか考えられねぇ…)
男「はぁ…」
友「何深い溜息ついてんだよ」
男「ちょっと色々あってな…」
友「それより今の授業のノート見せてくんねぇか?」
男「悪りぃ…考え事しててほとんど書いてない」
友「はあ!?それじゃお前と友達してる意味ねぇじゃん!」
男「ほぅ…そこまで言うなら友達やめてやるよ」
友「ちょっ、せめて今度提出のレポート見せてからやめてくれ!」
男「友達はやめていいのかよ」
「おい、あのオンナ誰だ?」
「うわー綺麗な人ね」
友「むっ!美女が俺を呼んでいる!」クルッ
男「何だよそのレーダーは」
友「おおー!まさしく美女!!俺のドストライクだぜ!」
男「お前、基本的にオンナにはみんな同じこと言ってるだろ…どれどれ」クルッ
女「あっ!男さ~~~ん!」フリフリ
男「」ブファ
友「なん…だと…!?呼んでるのが俺ではなく男だと!?」ガクッ
男「な…何で大学に来てんだよ!」
女「男さんと離れ離れがさみしくて…あとお弁当作ってきました!」
友「おい、テメェ…いつからリア充になったんだ?てか本当にお前の彼女なのか?錯覚だろ?そうだと言え!!」
男(まぁ…彼女ではないんだけどな)
女「あっ、お久しぶりです友さん」ペコ
友「えっ?」
男「お、おい!お前からしたら久しぶりでも、こいつからしたら初対面なんだぞ!」
友「夢の中でお会いしましたかな?お嬢さん」ギュッ
女「相変わらず変な人ですね。あと気安く手触らないでください。吐き気がしてくるので」ニコ
友「」ガーン
男「よ、容赦ねぇな…」
女「未来でもこんな感じでセクハラしてくるので、つい」
男「…未来でもこいつと会ったりするのか?」
女「はい。よく私達の研究室に来るメーカーさんなんですよ」
男「ふ~ん……えっ?私達の研究室?」
女「そういえば言ってませんでしたね。男さんはこの大学の准教授で、私は男さんの研究室の学生だったんですよ」
男「お、俺が准教授!?まったく想像出来ねぇ…てか生徒に手を出したのかよ、俺…」
女「男さんが手を出したというより、私が一目惚れしてアプローチしたんです」
男「お、おう…恥ずかしいから一目惚れとか言うなよ///」
女「…ふふふ、未来でもまったく同じこと言ってましたよ。『一目惚れとか言うな、恥ずかしいだろ』ってね。男さんは本当に恥ずかしがり屋さんなんですね」クスッ
男「う、うるせぇ!」
女「それより一緒にお弁当食べましょう」ニコ
男「お、おう…」
友「そ、そのランチ…わたくしめも…ご一緒してよろしいですか…?」ヨロヨロ
女「絶対に嫌です。友さんと食べるなら家畜と一緒に食べた方がまだマシです」
友「」
男「おーい、生きてるかー?」
____________________
女「それで酷いんですよ、友さんは!メーカーさんなのに研究室に直接売り込みに来て、私にセクハラしてくるんです!一度警察に突き出そうと考えた事があるぐらいですよ!男さんのお友達だからそんなことしませんでしたけど」プンプン!
男「あいつは大人になっても変わらないんだな…」
女「男さんだって変わってないですよ。ほら、お弁当を開けてみてください」
男「おう」パカ
男「あっ」
女「どうですか?重箱ではないんですが、男さんがいつも食べてるカツ重です」
男「確かにいつも学校でカツ重食ってるが…」
女「ほら、食べてみればわかりますから」
男「じゃ、じゃあ…いただきます」パクッ
男「えっ?この味は…」
女「ふっふっふ…男さんが食堂やお店のカツ重よりも、売店やコンビニのカツ重の方が好みだって知ってますから!」ドヤッ
男「態々この味を再現したのか?」モグモグ
女「はい!売店のおばさんに作り方を教わったんです!」
男「凄い努力だな。でも……いつも食べてるのよりも俺好みっていうか、とにかく普通のよりも美味いんだけど」
女「それは私オリジナルの隠し味が入ってるからですよ」
男「隠し味?」
女「媚薬ですよ、び・や・く❤」
男「」ブフォ
女「もちろん冗談ですけど」
男「お前が言うと冗談に聞こえねぇ…」
女「本当の隠し味は…私の愛情ですよ」ニコ
男「…ホンっと恥ずかしげも無くそういうこと言うよな///」
女「照れてますね」ニヤニヤ
男「その大人の余裕がむかつく…」
女「だって今は私の方が大人ですも~ん。ほら、それより残りを食べてくださいよ」
男「わかったよ…」
女「あっ、私が食べさせてあげましょうか?口移しで」
男「じ、自分で食うわ!」
男「………」モグモグ
女「~~~♪」ジー
男(めっちゃ見つめられてて食べづらい…そんなことより今朝のこと聞かなくちゃ…)
男「……なぁ、幼馴染のことなんだけどさ」
女「……カ、カツ重だけでは栄養があれなので野菜も持ってきたんですよ!食べてください!」アセアセ
男「あいつは俺の…元カノなのか?」
女「………」
男「…やっぱそうなのか」
女「…違います。前の彼女じゃありません」
男「えっ?違うの?なんだよかったぁ~俺はてっきりそれが原因で仲が悪いと思って…」
女「彼女じゃなくて……奥さんです」
男「………へ?」
女「幼馴染さんは……男さんの前の奥さんなんです」
男「」
女「今から10年後…まだ私と男さんが出会う前に二人は……結ばれました」
男「う…売れ残り同士でくっ付いたのかな?あははは…」
女「私にはそう言ってましたが…どうやら男さんからプロポーズしたそうです」
男「oh…」
女「………洗濯物干しっぱなしで来てしまったので、私は先に帰りますね」
男「ま、待て!」
女「午後の授業が始まってしまいますよ。せっかく作ったんですから残さず食べてくださいね…」スタスタ
男「女……」
____________________
男(さすがに幼馴染が前妻は予想外すぎた……そりゃ仲は悪いだろうな)スタスタスタ
ピタッ
男「………家に入りづれぇ」
ヤ、ヤメテクダサイ!オサナナジミサン!
男「えっ!?幼馴染が来てるのか!?修羅場じゃん!てか今の叫び声って…」
オトコサン、タスケテクダサイ!
男「あいつ何してんだよ!!」ダッ
ザッ
男「おい!!やめろ!!」
女「お…男さん……」ウルウル
男「……おい、幼馴染。何してんだ?」
幼馴染「何って…オッパイを揉みしだいてんのよ」モミモミモミ
女「ひゃあ!そ、そんなに揉まないでくださいよ~!///」
男「とりあえず揉むのやめて説明しろ」
幼馴染「いや、単純にデカイと思ったから揉んだだけ。大きなオッパイがあったら揉むのが礼儀でしょ?」モミモミモミ
女「あっ…やっ…///」
男「いや、そんな礼儀ねぇよ。それと揉むのやめろって言ってんだろ」
幼馴染「あーこのオッパイは俺だけのモノだ!的な?」モミモミモミ
女「そ、それ以上はっ、…ぁんっ///」
男「もうそれでいいからやめろ!!」
幼馴染「ふぅ…ごちそうさまでした」スッキリ
女「お…お粗末さまでした…」グッタリ
幼馴染「全然お粗末じゃないでしょ、そのオッパイは」
男「いいから帰れ変態」
幼馴染「私は女さんに呼ばれてきたの。あんたに帰れって言われても帰らないわ」
男「えっ?女が?」
女「や…やっぱり仲良くなりたいんですもん。未来でも今でも、幼馴染さんは男さんにとって大事な人ですから…」
男「女…」
幼馴染「未来とかよくわかんないけど、大事な人って言うと語弊があるわ。こいつとはただの腐れ縁。あなたが思ってるような関係じゃない」
男(それがそうでもねぇんだよ…)
幼馴染「ま、私も女さんと仲良くなりたいからいいけど。じゃあせっかくだけど夕飯は遠慮するわね」
女「えっ!?せっかく幼馴染さんの好きな鰻を買ってきたのに…」
男「おいおい、カツに鰻ってそんな贅沢なもんばっか買ってお金は大丈夫なのか?」
女「こっちに来る前に実家から拝借してきたので心配いりません」
男「…盗んだのか?」
女「いえ…は、拝借ですよ…」
男(盗んだんだな…)
女「それより幼馴染さんの為に鰻を買ったので、せめて家に持って帰って食べてくださいよ」
幼馴染「そう?じゃあありがたく食べさせてもらうわ、ありがとね。でも何か私もお礼したいから…これを男にあげる」
男「ん?何で俺?」
つコンドーム
幼馴染「鰻を食べてしっかりと精力をつけなさい」グッ
男「余計なお世話だ!!」
幼馴染「じゃあまたね、女さん。男、明日童貞卒業パーティーやってあげるから楽しみにしてて。あっ、お楽しみはこれからか」
男「はよ帰れ!!」
バタンッ
女「…幼馴染さんって面白い方なんですね。知りませんでした」クスッ
男「面白いというか変人というか…」
女「でも、一つだけ勘違いしてます」
男「勘違い?」
女「コンドームなんていりません!やっぱり生じゃないと…」
男「まずヤらねぇよ!?どうして俺の周りは変態ばっかなんだ!!」
女「私をこんな体にしたのは男さんなんですよ?」
男「えっ!?」
女「手足を拘束したり、猿轡をしたり、その状態で三日三晩あんなことやこんなことを…」
男「俺が一番の変態だったのか!?」
女「いえ、私がする方です」
男「される側ー!やっぱ一番はお前だ!!」
女「でも男さんも喜んでいましたよ?」
男「まさかのドM!?俺にそんな性癖が!?」
女「では!今夜のお楽しみの為にも鰻を食べて体力もとい精力をつけましょう!」
男「楽しみません!!///」
____________________
男「ふぅ…」チャポン
男(今日は色々あったなぁ…いきなり俺の未来の妻が現れて、その妻が痴女で、さらに幼馴染が前妻だなんて……ありえねー)
男「てか今日から女と暮らすのか…あんな美人な女性と暮らせるのは嬉しいけど、俺の理性が持つのか?」
女「理性なんて捨てちゃえばいいんですよ」
男「そういうわけにはいかねぇだろ……うおおい!平然と風呂に入ってくんな!!」
女「大丈夫です、服は着てますから。お背中を流すだけですよ」
男「け、結構です!///」
女「そうですか…じゃあ一緒に入りますね!」ヌギヌギ
男「入るな!出てけーーー!!」
女「わかりましたよ…」トボトボ
男「はぁ…はぁ…少しは段階ってもんを考えろよな」
____________________
男「……で、何してんだ?」
女「何って…ベッドで寝てます」
男「うん、それ俺のベッドな」
女「つまり私達のベッドってことです!」
男「違う。女の布団はちゃんと用意したろ?そっちで寝ろ」
女「嫌です。これは譲れません」
男「…わかった。俺が布団で寝るよ」スタスタ
ダキッ
女「……一緒に寝てくださいよ」
男「…駄目だ」
女「お願いします…男さんの温もりを感じさせてください」ギュッ
男「……はぁ、絶対に襲うなよ?」
女「はい、襲いません!」
男「………」
女「~~~♪」ギュゥゥゥゥゥ
男「…あのですね、女さん。そんなに抱きつかれると寝れないんですが…」
女「ふふふ、今日は寝かしませんよ?」
男「やっぱ布団で…」
女「じょ、冗談です!もう抱きつきませんから一緒に寝てください!」
男(まったく…童貞の俺には抱きつくだけで刺激が強すぎんだよ。ましてやデカイ胸が背中に当たるし…///)
女「……ごめんなさい、男さん」
男「謝るなら最初からやるなよ」
女「そのことじゃありません…幼馴染さんのことです。本当なら男さんは私より先に幼馴染さんと結ばれる運命だったのに……私は奥さんだと先に宣言することで幼馴染さんに付け入る隙を与えないようにしました」
男「………」
女「私は本当にズルくて醜いオンナです…でも、黙って見てられなかったんです。幼馴染さんに男さんを盗られてしまうのが……怖かったんです」
男「……俺は正直、まだ女のことを妻だとは思えない。さすがに今日会ったばっかだからな。そういう点では幼馴染の方が圧倒的に有利だ」
女「………」
男「でも…たった一日だけど、俺は確実に女に…惹かれてる」
女「男さん…」
男「俺達はまだ夫婦じゃない。だから今の俺じゃ女の欲求は満たすことは出来ない…だけど今の俺でもその不安は取り除いてやれる。俺はこれから少しずつお前を好きになる…ゆっくりかもしれないけど、絶対に浮気なんてしないから安心してくれ」ナデナデ
女「…はい。何年先でもいいです…私、待ってますからちゃんとプロポーズしてくださいね」ニコ
男「おう」
女「じゃあ、先払いの誓いのキスを…」チュー
男「お、襲わないって約束しただろ!」
女「むー…二人が同意すればいいんですよね?じゃあ…えい!」ダキッ
男「おい!」
女「キスしていいって言うまで寝かしません!」ギュウゥゥゥゥゥ
男「わ、わかったよ!キ…キスだけだからな…///」
女「ふっふっふ…では!」ニヤリ
男「ちょっ、ディープはだm―チュウゥゥゥゥゥ
男「んん~~~~~っ!?///」
女「ん~~~~~❤…ぷはぁ!」
男「はぁ…はぁ…お、お前…!///」
女「さあ、今度は舌を入れましょう!」ガシッ
男「ま…待って!心の準備が…///」
女「嫌です…んっ…ぁむ、んちゅ…」
男(し、舌絡ませ過ぎだろ!///やっべ、めっちゃ気持ちいい…さすが人妻……てか俺の嫁)
女「男さん…むちゅ…大好きで…ちゅっ、んんっ…」
男「んっ、……俺もだ…」モミ
女「ちゅぱっ!……はい、駄目でーす!今日はキスだけって約束なのでオッパイを揉むのは禁止です!」ガシッ
男「なっ!?」
女「男さんが言ったんですよ?でも、襲っちゃ駄目って約束を解除してくれるなら、たっぷり揉ませてあげますけど…どうしますか?」ニヤニヤ
男「ぐっ…!じゃ、じゃあ……胸はあきらめるか」
女「そ、そんなぁ!?」ガーン
男(フッ……めちゃめちゃ揉みてぇーーーー!!だがな…未来の俺はドMかも知れないが、今の俺はドS…まではいかないがSであることは確かだ!この場を支配するのは俺だ!)
女「なら………襲っていいって言うまでずっとキスします!」
男「はあ?」
女「覚悟してくださいね…」ギラギラ
男(狩人の目をしてるぅーーーー!!)
女「男さん…愛してますよ❤」チュ
____________________
チュン チュン
女「んちゅ…ぁむっ、ちゅぱっ!…はぁ…はぁ…もう朝になってしまいましたね」
男「」ゼェ ゼェ
男(ご…拷問だ…途中で襲っていいって言ったのに…聞く耳持たずに朝までずっとキスだけしやがった……)
女「あっ…男さん、唇が腫れてますよ」
男「マ…マジかよ…どんだけキスしてんだ、お前…」ゼェ ゼェ
女「今日は大学行けそうにありませんね…」
男「む、無理…寝かしてくれ」
女「わかりました。じゃあ起きたら…キスの先をしましょうね」ニコ
男「きょ…今日は勘弁してく…れ……zzZ」
女「あらあら、寝ちゃった…さて、私は洗濯物を干してから添い寝しますか」スタスタ
ガタッ
女「痛っ!もう…私ったらいつもこのテーブルに足をぶつけちゃうんだから…あっ、リモコンが…」
ピッ
「次のニュースです。一昨日の××日に起きた『女ちゃん殺人事件』の犯人は未だ見つかっておらず、当日周辺の目撃情報によると25、6歳ぐらいの不審な女性が家の中を窺ってい―プツンッ
女「……さて、お洗濯お洗濯♪」
女「ふぅ…洗濯物も終わったし、男さんに抱きつきながら寝よっと♪」
ガチャ
男「zzZ」スヤスヤ
女「うふふふ、可愛い寝顔ですね。男さん……約束通りもう私を裏切って浮気しないでくださいよ?そしてもう……」
女「私に男さんを殺させないでくださいね❤」チュ
Fin
===================
「こりゃひでぇ有様だな……本当にここが大学准教授夫婦殺害事件のマル被の部屋なのか?」
「はい。ほとんど爆発で原型を留めていませんが…この壁だけ残ってました」
「残った壁一面にマル害の写真…狂気的なストーカーってわけか。まぁ、あんな殺し方をしてりゃ普通じゃねぇわな…」
「奥さんの方は包丁でメッタ刺し…主人の方は全裸で手足拘束して猿轡、そして三日三晩性行為をした後…胸に『愛してる』という文字を包丁で刻んで殺してましたからね…」
「早く捕まえねぇといけないんだが…」
「一応、マル被の足取りはこの部屋で完全に途切れているようです。防犯カメラを見ても部屋に入るとこしか映ってなくて、部屋から出てくる前に部屋が爆発したそうです」
「つまりここに居ねぇとおかしい、ってことか…」
「警部補、こんな物が…」
「ん?…何だこりゃ?」
『今、会いに行きますね。男さん』
「…マル害を追って自殺ですかね?」
「馬鹿野郎、遺体も見つかってねぇんだぞ。どっかで生きてるに決まってんだろ…絶対にな」
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これで完結です
たまにはこういうのもいいかなと思って書きました
ではまた何処かで
このSSまとめへのコメント
素晴らしい。俺好みのSSでした