雪歩「体感型異能力バトルゲーム」 (260)

アイドルがゲームで能力バトルするssです
若干安価使用
更新遅いかもしれません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397033819

スタッフ「では、今回皆様にはチームでトーナメントバトルをしていただきます」

「「「「「…………」」」」」

スタッフ「おや……どうしましたか?」

伊織「どうしましたか? じゃないわよ!!」

亜美「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!」

真美「詳しい仕事内容を知らされないままバスに乗ったと思ったら見覚えのある場所に来ていた……な、何を言ってるか以下略!」

千早「プロデューサー……これは、どういうことですか?」

P「……すまん。社長の要請には逆らえないんだ……」

貴音「つまり、この仕事を再びとってきたのは高木殿……ということでしょうか」

社長「うむ。実はここの社長とは旧知の仲でね」

律子「そんなことを聞きたいんじゃありません! この仕事は前回限りだって約束しましたよね!?」

あずさ「約束、破ったんですか?」

社長「まさか。私は約束は守る」

律子「どの口が言うんですか? こうしてまたここに仕事に来ているじゃないですか!」

社長「前回までのは『試遊兼宣伝』の仕事で、今回のは『宣伝』の仕事だよ。別の仕事だ……約束は守ってる」

律子「そんな言い訳が通用すると思ってるんですか?」

社長「逆に訊きたいんだが……君達は何故、『気に入らないから』で仕事を途中で投げ出せると思っているのかね? 何様のつもりだ?」

千早「……ですから、気に入らないからではなく──」

社長「同じだよ。続けていたらおかしくなる? そんなわけないだろう。君達は自分のことを、ゲームと現実の区別もつかない馬鹿だと思っているのかね?」

P(……実際には、親御さんから苦情がくる程度にはおかしくなってたんだけどなぁ)

社長(大丈夫だ。こう言っておけば、ある程度区別はつくようになるだろう)

小鳥(なんでこの二人は脳内で会話できてんのかしら)

社長「こんな言い方はしたくないがね……うちも企業として、収益は出さねばならない」

社長「特にこの仕事は、既に最後まですることを契約してある。途中で投げ出せば、当然契約違反だ……それよって損失も出る」

社長「私は、君達のことを第一に考えた経営方針を持ってはいるが……それでも、やらねばならない仕事なのだ。どうか分かってほしい」

律子「っ……」

千早「…………」

スタッフ「……というか、うちのゲームの悪口は帰ってから言ってもらえませんかねぇ。正直傷つきます」

伊織「あ、あんた達がこんなゲーム作るからでしょうが」

スタッフ「うーん……うちのゲームが人を狂わせるなら、『戦場の絆』をやっている人も狂ってないとおかしいと思うんですけど」

P「……ま、まあまあ! あんまり深く考えないで、楽しめばいいじゃないか! ゲームなんだし」

スタッフ「ああ、そういえば誰かさんのおかげで、カプセルに鍵をつけた方がいいということが分かったので、ちゃんとつけておきました。ご安心ください」

春香「わーやったーうれしいなー」

P「ごめんなさい……ほんとごめんなさい……」

スタッフ「いえいえ、お陰様で完成前に気づけましたよ」

春香「そうですよねー。事件が起きてからじゃ遅いですもんねー。あーよかった、私が尊い犠牲になることで未然に防げたよー」

P「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

やよい「春香さん……大変でしたね……」

春香「うえぃ!? な、なんでやよいが知ってるの!?」

やよい「あ、えと、小鳥さんに……」

春香「……すいません、今回って小鳥さんも出るんですか?」

スタッフ「はい。需要あるところに供給あり……CMを見た人からの要請がありましたので」

春香「やったぁ♪」

小鳥「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

千早「……ねえ高槻さん、私にも教えてもらえないかしら」

やよい「はわっ、ご、ごめんなさい……さすがに春香さんがかわいそうかなーって」

千早「そう……」

春香「ち、千早ちゃんは知らなくていいよぉ!」

千早「……私は今まで、自分は春香の親友だと思っていたのだけれど……違ったのかしら」

春香「そ、そんなことないよ! 千早ちゃんは親友だよ!」

千早「じゃあどうして、私に教えてくれないの? 私は、春香の悲しみも共有したいの。だから……」

春香「うぅ……じゃ、じゃあ、千早ちゃんのチームが優勝したら教えてあげるよ!」

千早「え……? 春香は、私と同じチームになる気が無いの……?」

春香「そ、そうじゃないよ!?」

千早「じゃあどうして?」

春香「そ、それは……」

スタッフ「今回のチーム分けはランダムですからね。恐らく、天海様はそれを考慮してあのような言い方にしたのでしょう」

春香「そう! そゆこと!」

千早「そうなの……よかった……」


春香(あ、ありがとうございます……助かりました)ボソッ

スタッフ(いえいえ……このぐらい、天海様の『素晴らしい』プレイが見られることを思えば、どうということありませんよ)ボソッ

春香(……あはは……参ったな……もうあのキャラは捨てたんだけどなぁ)

真「…………」

雪歩「ど、どうしたの? 真ちゃん。気合い入ってるね」

真「……前回ボクはいいとこなしだったからね……挽回のチャンスが貰えて、嬉しいんだ」

スタッフ「あ、それと前回の反省を活かし、皆様が『技』と呼んでいたバグは使えないようにしてあります……あまりに不公平ですからね」

真「……よしっ!」グッ

響「他に変更点はないのか?」

スタッフ「そうですね……まず、能力の使用に一定の制限を設けました」

美希「制限?」

スタッフ「はい。実際に一般に公開した場合のことを考え……例えば全方位攻撃を永遠に続けるなど、戦略性の薄いプレイをさせないためです」

スタッフ「まあ、皆様にはあまり関係ありませんがね」

スタッフ「では、今回のルール説明に移ります」

スタッフ「試合は三対三のチームバトル。方式はトーナメントです。例によって能力は最後まで同じものを使用してもらいます」

スタッフ「また、今回は途中の試合で味方が死亡したり、怪我をした場合、次の試合に反映させていただきます」

亜美「それって、もしいおりんが死んだら、いおりんのチームが勝ち残ったとしても、次からの試合にいおりんは出れないってこと?」

真美「もしいおりんが片腕もがれちゃったら、次の試合でもいおりんは片腕がないままってこと?」

スタッフ「はい」

伊織「……あんたら、覚えときなさいよ?」

亜美「おやおや~? 勝率も身長も低い人が何か言ってますなぁ真美隊長」

真美「えっ、それは言い過ぎだよ、亜美」

亜美「えっ」

伊織「ぶっ潰してやるわ……亜美」

亜美「えっ」

あずさ「あの~。質問なんですけど、チームバトルって、どういう風にするんでしょうか~?」

スタッフ「基本的には、バトルロイヤルと同じです。ランダムに決めたステージにそれぞればらまき、各々戦っていただきます」

貴音「早めに仲間を見つけ出した方が有利……ということでしょうか」

響「だろうな……正直、能力によっては一人相手にするのもキツいのに、三人同時なんてやってられないぞ」

スタッフ「ま、そろそろチーム分けと参りましょうか……それでは」

第一チーム
>>10
>>11
>>12

ちは まこ あずさ

はるか

すまん
まこと
下にずらして

スタッフ「第一チームは、菊地様、天海様、我那覇様です」

真「ちぇっ、どうせなら二人とは敵同士であたりたかったなぁ……」

春香「まあまあ、決まっちゃったものはしょうがないよ。二人とも、頑張ろうね!」

響「もちろん! 目指すは優勝だぞ!」

亜美「うーむ……なんとなく負けそうなチームですなー」

真美「はるるんが唯一の救いとはいえ……もう技が使えないからね。厳しいかな?」

伊織(甘いわね……春香はともかく、真も響も高い身体能力を持ってるわ。能力によっては、相当厄介よ)

第二チーム
>>16
>>17
>>18

伊織

美樹

あずさ

これ前スレとかあるの?

スタッフ「第二チームは、水瀬様、三浦様、星井様です」

伊織「あんた達! この伊織ちゃんと同じチームになったからには、しっかりしなさいよね!」

あずさ「は~い」

美希「なの~……zzZ」

伊織「ぐ……」

律子「ほら美希、起きなさい。最初の試合でしょ」

美希「だったらあんたが代わりに戦ってよ……!」

律子「 あ゙ ? 」

美希「!? ち、違うの! 今のはミキ……なんだけどミキじゃないの! ほんとだよ!? ミキあんなこと言わないもん!」

雪歩(……そういえば、あずささんってゲーム内では迷子にならないのかな……?)

>>19
一応あります

真「体感型超能力バトルゲーム。モード『ハンティング』」
真「体感型超能力バトルゲーム。モード『ハンティング』」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389458916/)

すいません、騙すつもりじゃなかったんです……
ただ、前回ノリでシリーズ終わりって書いてしまったんで……
言い訳ですが
(アイドルの誰かを悪役にした)シリーズが最後だったってことにさせてください……

PN

>>24
春香 >>25
>>26
伊織 >>27
美希 >>28
あずさ >>29

PN(プレイヤーネーム)というのは、能力を決める際に、何かしらの文字が必要なので安価で決めるだけです
何でもいいです。文字なら何でも

押忍!真ちゃん

ポラギノール

煮凝り


縺上&縺昴≧縺昴≧

鼻毛ボーボー

いやらしいおばさん

スタッフ「それでは、第一チームと第二チームの試合を開始致します」

真「負けないよ……! 伊織!」

伊織「ふん、あんた達なんかが、この伊織ちゃんと愉快な下僕達に勝てるわけないでしょ?」

春香(二人とも勝率はブービー争いレベルなのに、よくこんなこと言えるなぁ)


美希「……ねえ春香。ミキ、春香にだけは負けないよ?」

春香「あれ? 突然のライバル宣言? ……私、なんかしたっけ?」

美希「春香は目立ち過ぎなの! 例えゲームでも、ミキはキラキラしたいの!」

春香「そっか……じゃあ、電気的な能力がくるといいね!」

美希「そういうことじゃないの!」


響「そういえば自分、あんまりあずささんが戦ってるとこ見たことないぞ?」

あずさ「……ええ、私弱いからすぐ負けちゃうのよ~。お手柔らかにね?」

響「……ふーん」

ステージ >>34
(どこでもいいけど、できれば初期状態の6人がお互いを認識できないレベルの広さで)

視点 >>35
(真、春香、響、伊織、美希、あずさ、の中から)

巨大男子トイレフィールド

富士山

──────
─────
────

真「ん……」

真「……って、ええ!?」

真(何ここ! 男子トイレ!? でっか!)

真「うわぁ……こうも便器が並んでると、圧巻だなぁ……」

真(いくつか、他の部屋への通路がある……ここには小便器しかないけど、他の部屋は個室もあるのかな?)

真(いやそれよりも……このステージ、身を隠せる場所が少ない。出会ってしまえば、戦闘は免れないね)

真「……まあいいさ。もとから、逃げるつもりなんてない」

真「とりあえずは……他の部屋に移動しようかな」テクテク

真(にしても、男子トイレかぁ……久しぶりに入るなぁ)

真(……あの時以来だっけか)


………
………………
………………………

先生『掃除の時間よ……あら、この班女の子が多いわね。悪いけど、菊地さんには男子の掃除を手伝ってもらってもいいかしら?』

真『はい!』

先生『じゃあ、お願いね』スタスタ

真『よし! 頑張るぞー!』

『……なあ菊地。お前って、本当は男なんだろー?』

真『へ? 違うよ! ボクは女の子だよ!』

『じゃあなんで自分のことボクって言ってんだよー』

『だいたい、男みたいな服着てるしよー』

真『そ、それは……お父さんが……』

『なあ、こいつが本当に女か試してみよーぜ!』

『いいね!』

真『な、何言ってんだよ!』

『おらっ!』ガシッ

真『は、離せよ!』

『ほら! 今のうちにパンツおろせ!』

『わかった!』

真『!? や、やめろっ!』ジタバタ

『あばれんな……あばれんなよ』

『よーし! おろすぜ!』

真『や、やめろぉぉぉぉぉっ!!!』

…………………………
……………………
………………


真「……変なこと、思い出しちゃったな……」

コツ…コツ…

真「!」

真(誰か来るッ!)

来た相手
>>41のコンマ下一桁

1~2 春香
3~4 響
5~6 伊織
7~8 美希
9~0 あずさ

はい

美希「あれ、真クン?」

真「美希か……」

美希「うーん。ミキ、できれば春香と戦いたかったんだけどなー」

真「……ボクじゃ、不満かい?」

美希「ううん? そんなことないよ? だって……」


美希「いい準備運動になるもん」


真「……へぇ」

真「これは流石に、聞き逃せないなぁ……」

美希「別にいいよ? 聞き逃しても。何度でも言ってあげるの」

美希「真クンは、弱っちぃから、楽勝なの」

真「……っ」

真(……ふぅ、危ない危ない)

真(もしこれが、美希との初めての戦いなら、多分突っ込んで行ってた……ミキの思い通りに)

真(でも今は違う。一度負けた経験があるからこそ、警戒できる。美希は、侮れない!)

美希「……どうしたの? かかってこないの?」

真「……どうしようかな」

真(美希の能力が何かは分からないけれど……少なくともボクの能力は、直接的な攻撃じゃない)

真(当ててから、ボク自身による追撃が必要だ……でも、できるか?)

真(……美希の能力が知りたい……)

真(今までボクは、相手のことを考えてこなかった。でも、それじゃあ駄目なんだ……!)

真(自分の能力に自信があるなら、尚更相手の能力を警戒しなくちゃいけない……!)

真(自分の策に自信があるなら! 尚更相手の罠を警戒しなくちゃならない!)

真(勝つということは! 相手に『敬意』を払うことで得られるものだッ!!)

美希「あふぅ……まだなの?」

真(これほど待っているということは、美希は突撃してくるボクを確実に倒せる自信があるということ……ならボクは、美希に立ち向かう選択はできない)

真(これは、チームバトルなんだ……捨て身の特攻はできない。無理して不利な相手に当たる必要はない。大丈夫、ボクの方が足は速い……)

真(……これは、『逃走』じゃあない……『撤退』だ!)ダッ!

美希「あれ……結局逃げちゃうんだ……? つまんないの」

美希「じゃあもういいや、ばいばい……『殲滅微塵(エリミネーターゴースト)』」ブワッ

ズズズ…ガシィ!

真「なっ!?」ガクッ

ビタン!

真「っ痛……」

真(な、なんだ……? 足を掴まれた?)

真「っ!」

真(み、美希から……砂でできた手が伸びてる!?)

真(これが美希の能力……! しまった、てっきり美希は、ボクが向かってくるのを待ってるんだと思ってた……でも違った!)

真(美希はただ、いつでもボクを殺せるから! 動かなかっただけなんだ!!)

美希「……せめて少しくらい、カッコいいとこ見せてほしかったの」

真「…………」

美希「しょーじき言って、今の真クンは殺すに値しないの。だから、自分でリタイアしてほしいな」

真「……嫌だって、言ったら?」

美希「……しょーがないから、カラカラに渇いて、干からびて、死んでもらうの……『殲滅微塵』」ズズズ…

真「ぐっ……!」

真(ほ、本当に干からびていってる……! ま、まずい! 何とかしなきゃ──)

真「! そ、そうだ!」ダンッ

真(油断か偶然か……幸いにも、掴まれているのは片足だけ! これぐらいなら、まだ動ける!)グッ

美希「…………」

真「ここは男子トイレ……つまりトイレだ!」ガシッ

美希「……当たり前なの」

真「だから! こうして……パイプをぶっ壊せばっ!」バキッ!!

ブシャアアア…

真「水が出るッ!」

美希「…………」

真「どうだ! これで美希の砂は、使い物に……ならな……」

真「……あれ?」

真(き、気のせいかな……? さっきよりも、締め付けが強くなってるような……)

美希「……ほんと、ガッカリなの」

ブンッ

真「うわぁっ!?」

ドガアッ!

真「げふっ……」

真「ご、ごほっ」

美希「……なんか、真クンが可哀想だから教えてあげるけど……」

美希「ミキの能力は、別に砂を操る能力じゃないよ?」

真「……え……?」

美希「ミキの能力は、この塵自体を操る能力なの。だから、乾いてようが湿ってようが、かんけーないの」

真「そ、そんな……」

美希「もうあんまりにもガッカリしすぎて、逆にイライラしてきたの」

美希「真クン……ちょっと、ミキの能力の実験台になってもらうね?」

真「へ……?」

美希「じゃあまずは、攻撃力がどれくらいなのか、確かめようかな」

真「ま、待っ──」ドゴォッ!!!

真「ごぶっ……が……ぁ……」

美希「うーん……やっぱり、そこまで高くはないんだね。これじゃ、ちょっと不安かな?」

真「……はぁっ……はぁっ……待って……美希……」

美希「次は、吸収力? だっけ……まあ、それかな」

真「……ぁぁぁぁぁああああああっ!!!」ズズズ

サラ…サラ…サラサラサラ

美希「あはっ☆ 真クンの左腕が乾きすぎて崩れちゃったの」

真「……あ……ぅあ……」ポロ…

美希「……!」

真「……っく……うぇぇ……」ボロボロ

美希「……あはっ、次は、正確さを試してみるの!」

真「……みきぃ……」ボロボロ

美希「こーやってー」ズズズ

真「!」

美希「真クンの服を脱がせてみるの!」ズズズ

真「……ぁ……」

『なあ、こいつが本当に女か試してみよーぜ!』

真「……ぃゃぁ……」

『ほら! 今のうちにパンツおろせ!』

真「……ゃだ…………めろ……」

『よーし! おろすぜ!』

美希「……あはっ☆ なんて、じょうだ──」

真「やめろぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

美希「っ!?」

真「……はあっ……はあっ……」

美希「…………あ、ご、ごめんね? ミキ、ちょっとちょーしに乗りすぎてたの……」

真「…………」

美希「……ま、真クン?」

真「……美希」

美希「な、なに……?」

真「いたんだよ……昔、美希みたいなことを……ボクにしたやつが」

美希「え……あ、そ、それはその……ごめ──」

真「どうなったと思う?」

美希「え?」

真「そいつら、どうなったと思う?」

美希「……わ、わかんないの」

真「だろうね」

………
…………
………………

先生『なんですか!? 今の声──!?』

真『…………』

先生『ぁ……だ、誰か! 救急車! 救急車を呼ん……うぉぇえぇえええええっ!』

真『…………』

…………………
………………
…………


真「今から美希も、同じ目に遭わせてあげるよ」

美希「っ……ごめんなの真クン! 『殲滅微塵(エリミネーターゴースト)』!」ズズズ

ガシィ!

真「…………」

美希「真クンには、後でちゃんと謝るの! でも今は──」

真「『追憶叫喚(ビューティフルワールド)』」

美希「……!? う、うぉぇえぇえええええっ!!!」ビシャッ

真「…………」スタスタ

美希「……はぁっ……はぁっ……おえっ」

真「…………」スタスタ

美希「……! 『殲滅微──」

真「『追憶叫喚』」

美希「おえっ……げ、げぶ……かはっ」

真「…………」

美希「……も、ゆるし……」

真「…………」ドゴォッ!!

美希「ぁがっ……」

真「…………」ドガッ

美希「……!」

真「…………」ガキッ!

美希「──!」 

真「」ドゴッ バギッ

メキッ ドスッ

グリッ マスッ

……グシャッ

真「……ふう」

真「そうかぁ……やっぱり、限界だったかぁ」

真「頑張ってればー、努力すればー、なんて言葉を掲げてきたけど、やっぱり違ったんだよ」

真「ボクに必要なのは……『覚悟』だったんだ。殺すとか殺さないとか、そんなんじゃあない……」

真「相手に対して、非情になる覚悟だったんだよ……そうすれば、勝てるんだよ」

真「こんな風に」

次の視点>>54

……なんで謎の設定つけた挙げ句、また悪役作ったんだろ……
疲れてるのかな……

伊織で

伊織「……え?」

伊織「な、なによここ……トイレ?」

伊織(それにしては、見たことない形の便器が……って、もしかしてここは……)

伊織「だ、男子トイレ……?」

伊織(……ふ、ふっざけんじゃないわよ! なんで! なんでこの伊織ちゃんが男子トイレなんかに!)

伊織「くっ……一刻も早く終わらせてやるわ! そしてさっさとここから出る!」

出会う相手
>>62 のコンマ下一桁

12 
34 あずさ
56 
78 春香
90 響

あまは

伊織「……はぁ」テクテク

伊織(さっきから、誰にも会わないわね……)

伊織(となると、このステージは蟻の巣みたいに、あちこち繋がっているということかしら?)

伊織「…………」テクテク

伊織(私の能力……『昏迷急報(モータルアイズ)』……)

伊織(ある特定の未来を見るって書いてあったけど……まだ何も見えない)

伊織(少なくとも、この能力の及ぶ範囲には、その特定の未来とやらはないってことかしらね……)

伊織(ま、何にせよ直接的な戦闘向きじゃないのは確か……さっさとあずさか美希と合流したいところだわ)

出会う相手
>>65

12あずさ
34真
56春香
78響
90あずさ

ぺい

伊織「……!」

伊織(さっきまでの部屋とは違う……個室があるわ)

伊織(念の為、慎重に、誰かが潜んでないか……調べないといけないかしら)

ガチャ

伊織(……いない)

バタン

ガチャ…バタン
ガチャ…バタン
ガチャ…バタン
ガチャ…バタン
ガチャ…バタン

伊織(……どうやら、この部屋には誰もいなかったみたいね)

伊織(……少し、疲れたことだし、この中で休憩でもしようかしら?)

伊織(襲われたら厄介だけど……このまま歩き通しもつらいわ。仕方ないわね)ガチャ

あずさ「あら、伊織ちゃ──」

バタン

伊織「…………」

伊織「…………」

伊織「…………」ガチャ

あずさ「?」

伊織「……久しぶりね、あずさ」

あずさ「そうね~。ここ、迷路みたいになってたから、誰とも会えなくて寂しかったのよ~」

伊織「そう……」

あずさ「伊織ちゃんは、もう誰かに会ったのかしら~?」

伊織「まだよ……っていうか……」


伊織「なんなのよあんたは!? なんでついさっき見た時は誰もいなかった所から出てくるわけ!? だいたいなんであんたも当たり前のように会話してんのよ!! ちょっとはおかしいって自覚しなさいよっていうかゲーム中に座ってくつろいでんじゃないわよぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!」


あずさ「あ、あら~」

もうちょっと男子トイレフィールドを活かしてバトルした方がいいんじゃない?

伊織「っはあ……はあ……」

あずさ「な、なんだかよく分からないけど、ごめんなさいね?」

伊織「……もういいわよ」

あずさ「そう?」

伊織「はあ……でもまあよかったわ……」

伊織「ようやく、相手と戦う準備ができたもの」

あずさ「ええ~、私も嬉しいわ」

あずさ「ようやく、頼りになりそうな味方と合流できたもの」

伊織「…………は?」

伊織「ちょっとあんた……もしかして、あんたも非攻撃的な能力なんじゃないでしょうね……?」

あずさ「ええと、その……ごめんなさい。私、まだ自分の能力を理解できてないのよ」

伊織「? どういうこと?」

あずさ「説明はあったんだけど……分かりにくかったというか……」

伊織「ああ……まあ、ここの能力説明はなんだか遠まわしな時があるものね」

あずさ「ごめんなさいね?」

伊織「いいわよ別に……それより、私に書かれていた説明を教えなさい」

あずさ「えっと──」

あずさ「──って書いてあったわ」

伊織「……ふうん?」

伊織(『テンプレートにする能力』……ねえ)

あずさ「伊織ちゃん、分かるかしら?」

伊織「ええ、まあ……分からないこともないわ……」

伊織「多分だけど……えっと、ドラマや映画なんかで、よくある展開ってあるでしょ?」

あずさ「食パンくわえて走ってる学生が曲がり角で異性にぶつかる……みたいなのかしら?」

伊織「……よくあるかしら? それ。……まあそれはともかく、そういうお決まりの展開を作ったりする能力ってことだと思うわ」

あずさ「つまり、こうして会話してたら突然相手に襲われちゃう……みたいな展開もつくれるってこと?」

伊織「ええ、おそらく──!?」

相手 >>73

春香か響か真


>>68
書いてるとステージを失念してしまうので、ステージを活かすのが苦手なんです……
一応、できる限りは頑張ります

………
…………
……………

ドガッ

伊織『……ぅ……』

『────』

伊織『ぉえっ……』ビシャ

ドスッ

伊織『ぁ……』フラ

ドサッ

『────』

……………
…………
………

伊織「はぁ……はぁ……」

あずさ「い、伊織ちゃん? どうしたの……?」

伊織「っ……」

伊織(い、今のは……? もしかして、私の能力?)

伊織(自分以外は、はっきりとは見えなかったけど……殴られてた?)

伊織「っ! こんなことしてる場合じゃないわ……行くわよあずさ!」

あずさ「え? え? ど、どこに?」

伊織「どこでもいいわよ! とにかく早く!」

あずさ「! 伊織ちゃん!」

伊織「なによ──」

「『追憶叫喚(ビューティフルワールド)』」

伊織「!? ……ぅえっ……!」グッ

あずさ「っ……んぷ……」グッ

真「はあっ!」ドガッ

伊織「がっ……!」

伊織(な、何!? 急すぎて……ついていけない!)

あずさ「ま、真ちゃん!?」

真「たぁっ!」ダッ

ドンッ

あずさ「きゃぁっ!」

真「ふぅ……二人とも甘いなぁ。こんな所で、のんきに立ち話だなんて」

伊織「っ……な、なによ……不意打ちだなんて、あんたらしくないじゃない」

真「知らないよ、そんなの」ガシッ

バキッ!

伊織「がっ……!」

伊織(ち、違う……! 今までの真と比べて! 明らかに何かが違うッ!)

真「さて。本当は、自分でボタンを押してくれたら楽でいいんだけどね……押す気はあるかい?」

伊織「……あるわけ……ないでしょ」

真「だろうね、伊織ならそう言うと思ってたよ。あずささんも同じですか?」

あずさ「ごほっ……ええ……もちろんよ」

真「はぁ……参ったなぁ」

伊織「…………」

伊織(今の言葉はつまり……真は、能力で私達を殺せないということ)

伊織(……恐らくこのままだと私は、あの未来通りになってしまうわね……)

真「……ま、いいか」

あずさ「……真ちゃん?」

真「なんですか?」

あずさ「……どうかしたの? また、あの時みたいな雰囲気になってるけど」

真「え? ……ああ、そういえば、そんなこともありましたね」

真「……そうかぁ……結局、あずささんの言う通りになっちゃったわけか」

あずさ「ええ……そうね」

伊織(真の能力は分からないけど、恐らくさっきの『嫌な気分』が答えね……だから、そこは考えなくてもいい)

伊織(問題は……今、この状況をどう切り抜けるかよ)

伊織(私の能力は、今もずっと、さっきと同じ未来を映している……)

伊織(でも多分……私自身では未来を変えるのは不可能。だから、あずさの能力になんとかしてもらうしかないッ)

真「ところで伊織。さっきから黙ってるけど、どうしたんだい?」

伊織「!」

真「ひょっとして……密かにボクへの攻撃を準備しているのかな?」

伊織「……それができたらいいんだけどね……」

伊織(真の攻撃手段は単純な暴力……でも、だからといって脅威にならないわけじゃない)

伊織(いいえ、むしろこの状況ではかなり厄介! 特にこいつの場合は、個室に逃げ込むこともできないもの!)

真「それはつまり……伊織の能力は攻撃的じゃないってことかな?」

伊織「……そうよ。私の能力は、『昏迷急報(モータルアイズ)』。未来を見る能力よ」

真「未来予想図……か。それで? 何か見える?」

伊織「ええ。さっきからずっと、あんたにぶん殴られて倒れる未来が見えてるわ」

伊織(しかも、段々鮮明になっていってる気がする……)

真「いい精度だね……で、あずささんの能力は?」

あずさ「私の能力は──」


伊織(……この状況を打破できる唯一の頼りが……あずさの能力)

伊織(急すぎて気づくのが遅れたけど、恐らくこの状況は、あずさの能力によるものじゃないかしら?……直前の会話から察するにね)

伊織(多分だけど、無意識に発動するタイプよね。だって、あずさがこんなことを望む筈がないもの)

伊織(まあそんなことより……こうして考える時間ができたお陰で、打開策が思いついたわ)

伊織(よく考えたら、これはチーム戦だもの……私達だけで戦う必要はないのよね)

真「……ふーん、なんだか、よく分からない能力なんですね」

あずさ「ええ」

伊織(あずさに、こう思わせればいいのよ……)

伊織(こういう時、仲間が助けに来るのが『お決まり』だ──ってね)

真「……それはともかく、そろそろいいかな? いい加減、こんな所からはおさらばしたいからね」

伊織「……私達を倒した所で、すぐに出れるわけじゃないけどね」

真「? なんで?」

伊織「え? なんでって……これはチーム戦よ? 私達を倒したって、まだ美希がいるでしょ?」

真「……ふっ、ふふ……そういうことか……だからさっきから、随分大人しくしてたんだね」

伊織「な、なによ……なにがおかしいのよ!」

真「残念なお知らせだけどね……美希はもう死んだよ?」

伊織「……な、なんですって……?」

真「美希はもう死んだんだってば……ボクに、殺されたよ」

あずさ「嘘……」

真「すごかったよ? 頭を蹴り続けてたら、頭蓋骨割れて脳味噌出ちゃってさ……」

伊織「……!」

真「ま、流石に見てて気分のいいものじゃないから、さっさとその場を後にしたけどね」

伊織「……嘘よ!」

真「嘘じゃない。本当のことだよ」

伊織「嘘! 絶対に嘘! あんたなんかに……あの美希が! 負けるわけないでしょ!?」

真「しつこいなぁ……本当に死んだんだってば」

伊織「このっ……!」バッ!

真「おっと」ガシッ

伊織「離しなさいよ! この嘘つき!」

真「…………」ブンッ

ドガッ

伊織「ぁがっ……」

真「まったく……どうしたんだよ伊織。そんなに美希が殺されたことがショックかい?」

伊織「だ……だから……殺されてないって言ってんでしょ……! あんたの嘘なんか信じないわよ!」

真「……はぁ」グリッ

伊織「ああああああああっ!」

あずさ「伊織ちゃんっ!」

真「やめてくださいよ? あずささん……あなたまで向かってきたら、流石にボクも能力を使わざるをえません」

真「美希みたいに苦しんで死ぬ羽目になりますよ?」

あずさ「っ……」

伊織「……だから……美希は……生きてるって……言ってんでしょうが……」

真「まだ言うのかい……? いったいどうしたんだよ伊織。らしくないよ」

伊織「うるさい! 美希は生きてる! 絶対に!」

真「……ああもう! いい加減にしろ! 美希は死んだんだよ!」ドガッ

伊織「ぐっ……ち、違う……」

真「違わない! 現実──じゃないけど! 現実を見ろよ!」ドスッ

伊織「っ……美希は……生きてる……」

真「っ!!!」ドガァッ!

伊織「ぁ……美……希は……」

バキッ

伊織「っ…………生きて……」

メキッ

伊織「…………」

ドガッ

伊織「……ぅ……」

真「『追憶叫喚』!」

伊織「ぉえっ……」ビシャ

ドスッ

伊織「ぁ……」フラ

あずさ「伊織ちゃん!」

ゴン…ズズ

伊織「…………」

真「はぁ……はぁ……」

伊織「…………」

真「……そういえば、伊織は未来が見れたんだったっけ……どうやら、予知通りの未来になったようだね」

伊織「…………ち……がう……」

真「! ……なんだ、まだ意識があったのか。なら、今度こそ──」

伊織「ちがう……わ……未来は──」


伊織「──変わった」


「『殲滅微塵(エリミネーターゴースト)』!」

真「なっ──」

ドスゥッ

真「がはっ……!」

伊織「……ったく……来るのが遅いわよ……」

「ごめんね? でこちゃん」

伊織「でこちゃんゆーなっての……」

真「嘘……だろ……? 確かに殺したはずなのに……!」

あずさ「み……美希ちゃん!?」

美希「うん! ミキだよ!」

あずさ「……よかったぁ……」

美希「ちょっと待っててね……今、真クンに仕返しするの」

真「ぐ! 『追憶──」

美希「……やっ!」

真「ぐうっ!? や、やめ──」

バシュッ!

あずさ「……ま、真ちゃんの顔から……砂がいっぱい……」

伊織「……ぐっろ……」

美希「ふう……」

あずさ「……え、えっと、訊いてもいいかしら? 美希ちゃんは、どうして生きてるの? あれは、真ちゃんの嘘だったの?」

美希「んー……えっとね、ミキも殺されそうになったんだけど……何故か頭のあたりから出てきた塵を、真クンが脳味噌と間違えたみたいなの」

美希「それでも、ダメージが大きかったからそのまましばらく寝ちゃってたんだけどね」

伊織「……ふぅん」

美希「それで、目が覚めてから動き出してたらでこちゃんの声が聞こえたから、ここに来れたの」

あずさ「……なんだか、出来すぎたお話ね」

伊織「いえ……それがあんたの能力なのよ」

あずさ「えっ?」

伊織「考えてもみなさい、塵と脳を間違えるなんて、普通ありえないわよ。例え血まみれだったとしてもね」

あずさ「じゃあ……どうして?」

伊織「あんたの能力がそうさせたのよ。なんとなく、あんたの能力の使い方が分かってきたわ……」

伊織「『テンプレートにする能力』……これはつまり、自分を『主人公』にできるってことよ」

あずさ「私を……主人公に?」

伊織「そう。例えばさっきみたいに、死んだと思った仲間が助けに来てくれるとか、そんな展開も作れる……いえ、作られるのよ。勝手にね」

美希「それってつまり……絶対勝てる能力ってことじゃないの?」

伊織「まあ、そうなのかもね。言ってしまえば、『主人公補正』の能力だもの」

あずさ「主人公補正……?」

伊織「大抵、主人公が死んだりしたら、物語が上手くいかないでしょ? だから主人公は普通死なないし、異性が寄って来るし、紅茶かけた銃を使用不能にできるのよ」

伊織「前の春香の、『運命を操る能力』に近いかもね」

美希「すごいのあずさ!」

あずさ「そ、そんな能力だったなんて……」

伊織「さ、そろそろ行きましょうか。また襲われたらたまったもんじゃないわ」

あずさ「あら? 伊織ちゃん、立てるの? というより……傷が治ってきてる?」

伊織「主人公の仲間が、いつまでも傷が治らないと、大変でしょ?」

あずさ「そ、そういうものなのかしら~?」

伊織「そういうもんなのよ」

美希「そういうものなの」

あずさ「そ、そう……」

次の視点>>93

はるるん

春香「……ここが……男子トイレ……」

春香(男の人って、本当に立ってするんだね……楽そうでいいなぁ)

春香(でも、こんなのでどうやってするのかな……? っていうか恥ずかしくないの?)

春香「…………」

春香「!」

春香(そうか! チャックの間からアレを出してするんだ! だからこんなのでも周りの人に見られなくて──)

春香「……!」ブンブン

春香(……変なこと考えてないで、さっさとゲームに戻ろう)

次コンマ >>96

12 伊あ美
34 響
56 伊あ美
78 響
90

それっ

春香「…………!」テクテク

春香(……あれは……)

春香「……響ちゃん?」

響「んー? お、春香か?」

春香「…………はぁ……駄目駄目、全然駄目。まるで似てない」

響「え?」

春香「分かってるんだよ……? 偽物だって」

響「え? え? な、何言ってるんだ?」

春香「覚悟ッ!」バッ

響「ええええええ!?」

春香「…………」ギュッ

響「……あ、あれ?」

春香「うんうん、偽物じゃないみたいだね、よかったよかった」

響「……あ……も、もー! いきなり襲ってきたかと思ってびっくりしたじゃないかー!」

春香「えへへ、ごめんごめん。念の為だよ、念の為」

響「まったくもう……」

春香「さ、それじゃ行こっか。私は後ろを警戒するから、響ちゃんは前に気をつけてね」

響「? わ、わかったぞ」

次コンマ

1234567 伊織チーム
890

テクテク

響「……なあ春香ー」

春香「なに?」

響「暇だから、しりとりでもしないか?」

春香「やだ」

響「えー、なんでだ?」

春香「だって響ちゃん、負けそうになったら自分で言葉を作って沖縄弁って言い張るもん」

響「だから! あれはほんとにうちなーぐちだってば!」

春香「沖縄弁無しならやってもいいよ?」

響「……じゃあいいや」

春香「…………」


美希「……あ、春香!」


春香「!」

響「!」

春香「美希……それに、伊織とあずささんまで……」

伊織「ようやく会えたわね……まったく、このステージ、広過ぎるんじゃないかしら?」

響「そうだな。こっちも結構退屈してたところだぞ」

美希「ミキ達はそうでもなかったよ?」

あずさ「…………」

春香(……一見、普通に並んでいるように見えるけど、よく見ると伊織とあずささんは少しさがっている……)

春香(主戦力は美希……かな?)

春香「(響ちゃん)」

響「(ん? なんだ?)」

春香「(能力……使っちゃって)」

響「(ん、わかったぞ)」

伊織「……何二人で内緒話してんのよ」

美希「もう始めてもいい?」

春香「あ、待って。ちょっと訊きたいんだけど、真知らない?」

美希「真クンなら、ミキ達が倒したよ?」

春香「! ……じゃあ、ついでにもう一つ、訊いてもいいかな?」

あずさ「なにかしら?」

春香「伊織達の、その余裕はなんなの?」

美希「ふふん。それはね、ミキ達が絶対に負けないからなの!」

春香「?」

美希「だって、春香じゃミキ達には勝てないもん」

春香「それは、どういうことかな?」

美希「あずさは主人公なの! だから、負けないって思うな!」

伊織「ちょっと美希! ペラペラ喋ってんじゃないわよ!」

美希「むー! でこちゃんうるさいの!」

伊織「でこちゃん言うなって言ってんでしょ!?」

あずさ「ふ、二人とも……?」

春香「あずささん、今の話はどういう意味なんですか?」

あずさ「……どういう意味って言われても……その、私にはよく分からないけど、伊織ちゃんの話だと、私の能力は『主人公補正』? みたいな能力らしくて……?」

春香「ああ、なるほど」

あずさ「だから……えっと……だから……なんだったかしら~?」

春香「主人公補正がある……だから、負けない。そんなところですか?」

あずさ「そう! それよそれ~!」

春香(主人公補正……ね。よく分かんないけど、まあいいか)

美希「Zzz」

伊織「なーにねてんのよーみきー、おきなさいよー……ひっく」ペシペシ

あずさ「あら~楽しそうね~。私もまーぜて♪」

春香「……もう、いいかな」スタスタ

ポチ ポチ ポチ

響「おっ、ボタンで決着するの、久しぶりだな」

春香「まあ、大抵の場合、殺す方が楽だからね」

シュン シュン シュン

響「……もう終わりなのかー」

春香「うん」

響「じゃあ、美希の言ってたことはなんだったんだ? 春香は勝てないとかなんとか……」

春香「さあ? ただ、もし本当に主人公補正の能力だったとしても、もし本当に主人公だったとしても、負けないわけじゃないし……」

春香「そもそも、そんなものに頼っていい気になってる相手に、負けるわけないでしょ?」

響「まあ、いい気にさせてたのは自分なんだけどね……にしても、真が脱落かぁ」

春香「まあ、幸いにも私達、一人一人が戦える能力だからね……別にいいんじゃないかな」

『試合終了。我那覇様、天海様の勝利です』

───
────
─────

モニタールーム

スタッフ「では、次の組み合わせを決めましょうか」

やよい「あれ? 春香さん達、帰って来てないですよ?」

スタッフ「いいんですよ。今、それぞれ行くべき場所に行ってますから。いちいち接続しなおすのも面倒ですしね」

律子「やっぱり、私達もはいってるんですよね?」

スタッフ「ええ。余りをなくすために秋月様、音無様、P様もはいってます……それでは──」

第三チーム
>>110
>>111
>>112
(名前とPN同時に)


間を開けてしまったのに、まだ見てくれている人がいてよかった

ところで、コンマと安価、どっちで展開を決めたいですか?
初めてコンマを使ってみましたが、安価の方がいいですかね

千早PNただのまな板

コンマでもいいと思うよ
どっちにしろ楽しませてもらってる

他にひといないのかな?

雪歩PNホワイトドリラー

いないみたいなんでもういっちょ

やよいPNもやし祭り

スタッフ「第三チームは、如月様、萩原様、高槻様です」

真美「うわぁ……」

亜美「はるるんに匹敵する人達が集結しちゃったよ」

律子「勝率の高い三人ね」

小鳥「チームオブちんちくりんね」

やよい「小鳥さん……血ぃみんことにはおさまりつかんですよ……?」

小鳥「!?」


雪歩「…………」

千早「……ちんちくりん……ねぇ?」チラッ

雪歩「え、な、何……?」

千早「いいえ? 何でも──いえ、なにもないわ」ジロッ

雪歩「ひうぅ……」

真美(……なんでわざわざ言い換えてまで自分を傷つけるんだろ……)

第四チーム

>>116
>>117
>>118
(名前とPN同時)

亜美:あみんちゅ

真美:スタートスター

貴音PNお尻先輩

スタッフ「第四チームは双海亜美様、双海真美様、四条様です」

真美「真美(100万パワー)+亜美(100万パワー)で200万パワー!!」

亜美「お姫ちんが加わり、200万×2の400万 パワー!!」

真美亜美「「そして、いつもの3倍能力を上手く使えば、400万×3の チームオブちんちくりん!お前達をうわまわる 1200万パワーだーっ!! 」」

千早 雪歩 やよい「「「……?」」」


真美「とまあそれはさておきやったね! 亜美と同じチームだYo!」

亜美「しかもお姫ちんまで! これはもう勝利しかないですな~!」

貴音「……先ほどの理論はよく分かりませんが、二人とも、油断していてはいけませんよ?」

亜美真美「「分かってるYo!」」


スタッフ「それでは、試合の準備をしてください」

ステージ >>122
視点 >>123

天空の城ラピュタ

真美

すいませんが、ラピュタの構造が分からないので他のステージで
>>125

酔っ払いのおっさんまみれの公園

─────
────
───

真美「……ん。……? ……!? ぅおえっ!」

真美(なにここ!? くさっ! くっさ! 酒くさっ! しかもカレー臭がひどい!)

「うい~」「~♪」
「ひっく」「Zzz」
「ぉえええええ」「う~い」

真美「……うわぁ」

真美(こんなとこ、アイドルに来させる場所じゃないよ……)

真美「…………」

真美(まあ、でも……)

真美(今回ばかりは、ちょーありがたいね)

相手>>131

1~2 千早
3~4 雪歩
5~6 やよい
7~8 亜美
9~0 貴音

ほい

真美「んー……」

真美(どーもこのおっちゃん達は無限に出てくるっぽいねー。さっきからぜんぜん減らないし)

真美(ま、おかげで真美の能力を試せたからいいけどさ)

真美(……そろそろ敵を探そうかな?)

真美(本当は全部まとめてやっちゃった方が早いけど、流石に亜美とお姫ちんにもーしわけないからねー)

タッ

真美「!?」バッ

やよい「『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』ッ!」ズバアッ

真美「うあああっ!?」スパァン!

真美(う、腕が落とされたッ!!)

やよい「やあああっ!」ブン

真美「ぐっ!」サッ

やよい「たあっ!」ブン

真美「っ……このぉ!」ダッ

やよい「!」

真美「やっ!」バキッ

やよい「うっ……!」

真美「りゃあ!」ドス

やよい「っ……けほっ」

ガシッ

真美「はぁ、はぁ…………刀……ね」

やよい「は、離してっ」グッ

真美「やだよ……よくもまあ、真美の腕を……」

やよい「っ!」ドスッ

真美「あだっ!?」

真美(……いてて……片腕がないから、ガードもできやしないよ……)

真美(でもまあ、こうして手を掴んで刀を使えなくしていれば、少なくとも殺される恐れはないもんね)

真美(……後は──)

真美「残念だけど……やよいっちはここでリタイアだよ──『漆黒背理(ダークネスダークネス)』!」ズ…

やよい「っ! な、なにこれ……『闇』?」

真美「そ。真美の能力は、『闇』を操る能力。もちろん、前回のやよいっちとはまた別の能力だけどね……」ズズ…

やよい「て、手が……!」

真美「真美の闇は、やよいっちが使ってたやつと違って相手を貫くとか、そんなことはできないよ……でもね?」

真美「こうして、相手を取り込むことはできる!」ズズズ…

やよい「……っ!」

真美「そろそろいいかな? お別れだよ……やよいっち」

やよい「…………私の能力は、『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』。居合い切りの能力」

真美「……?」

やよい「刀を抜いた瞬間のみ、自由自在に切れる能力だよ」

真美「……あ、そう? でも、こうして刀を持った手を掴まれてる以上、刀を抜くことなんてできないよ?」

やよい「本当に?」

真美「?」

やよい「本当に、手を掴まれてたら刀は抜けない?」

真美「……何? 真美をからかって時間稼ぎしてるの?」

やよい「違うよ?」

真美「じゃあなにさ……分けわかんないこと言わないでよ」

やよい「私が言いたいのはね……真美」

チャキ

真美「はっ!?」

やよい「刀を抜くだけなら、『足』でもできるってことだよ!」

真美「う、うそ──」

やよい「『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』!!」

ズバアッ!

真美「──っ!」ブシャアッ

やよい「……ふぅ」

真美「う……あ」

ドサ

真美「……な……なんで……」

やよい「……私の能力は、刀を抜いた瞬間のみ“刀の届く範囲を”自由自在に切れる能力……だよ」

真美「……ずるい……」

やよい「……それじゃ、とどめさしちゃうね?」スッ


真美(……あーあ、負けかな……)

真美(真美の油断って言われればそれまでだけどさ……普通、足でも発動できるなんて思わないっしょ……)

やよい「じゃあね」スウッ

真美(真美の……『漆黒背理(ダークネスダークネス)』……)

真美(命あるものと、能力で生まれたものを取り込む闇を操る能力……)

真美(最初は、この能力なら勝てるって思ったのになあ……やっぱりせっかくおっちゃんがこんなにいるんだから、敵も味方も取り込んじゃえばよかったかな……)

真美(ていうかこのおっちゃん達、真美達のこと一切気にかけないね……酔ってうろつくだけじゃん)

やよい「っ!」ブン

真美(ああ……終わる……)

真美(……あれ?)


真美(『命あるものを取り込む闇を操る能力』──?)


ズシャッ

ゴロン

やよい「…………」

やよい「…………」クルッ

「……待ちなよやよいっち」

やよい「!?」バッ

真美「まだ終わってないよ……?」

やよい「!? な、生首なのに……なんで……!」

真美「んっふっふ~! ちょいととどめが遅かったね!」スゥ

やよい「……まさか!?」

真美「そう! そのまさか! 真美は──自分自身を取り込んだんだよッ!」

やよい「……!」

やよい「『モータルサプライズ』ッ!」ズバアッ!

真美「!」ブシャアッ

ドクッ ドクッ ドク…ドク……ピタ

真美「…………」ニヤ

やよい「っ……!」

真美「ふぅ~……なるほどね、これが正しい使い方ってわけ……やよいっち!」バッ!

やよい「!」

真美「見てよ! 真美は素晴らしい身体を手に入れたッ! こんなに高く跳ぶこともできる!」

やよい「……!」ダッ

真美「おろ?」スタッ

真美「もお~! 見てって言ったじゃん! 何逃げてんのさー!……って、ああ! おっちゃん達のせいでもう見えなくなっちゃった!」

真美「……はぁ。まあいいか」

真美(追いかけてもいいけど……それより、栄養補給が先だね……)

真美(なんとなく分かったことだけど、この闇のエネルギーは『命』みたいだし……今のうちにおっちゃん達を取り込めるだけ取り込んでおこう)

次の視点>>148

酔っ払いのおっさん

「うい~……ひっく」

ああ……ここはどこだ……公園か?

頭がはっきりしない……どうやら、酔っているようだ。

「げぇっぷ」

しかしなんだここは……? 一体何人いるんだ? 暑苦しい。

「ぅおええええええ」

うおっ! きたねえ! 何しやがる!

……あれ? 体が思うように動かねえ……?
どうなってやがんだ一体……。

「見てよ! 真美は素晴らしい身体を手に入れたッ! こんなに高く跳ぶこともできる!」

……ああ、そうか……これは夢なんだ。
でなきゃあ、人間があんなに高く跳ぶわけがないもんな……。

俺の体が一人でに歩きだす。
そこに俺の意志はない。

ああ……暑苦しい。
早く夢から覚めねえかな……。

次の視点>>153

確かにキャラの限定はしていませんでしたね……
次からおっさんは無しです
ついでに、限定的なステージ(他の作品を知らないと分からないようなもの)も無しです

今度こそ亜美

亜美「……ん。……? ……!? ぅおえっ!」

亜美(なにここ!? くさっ! くっさ! 酒くさっ! しかもカレー臭がひどい!)

亜美「……うわぁ」

亜美(おっちゃん達は亜美のこと気にしてないっぽいけど……やっぱちょっと怖いYo)

亜美(しかも、亜美の能力の邪魔になるかも……)

次視点>>157

ミス
相手コンマ>>157
12 千早
34 雪歩
56
78
90 貴音

へい!

亜美「…………」テクテク

亜美「ん……」ピタ

亜美(……千早お姉ちゃんだ……)


千早「…………」


亜美(……よかった、こっち向いてなくて……ここはひとつ、先制攻撃ってやつを──)

千早「……どうしたのかしら? 突然止まったりして……もしかして、不意打ちする気?」

亜美「……あり?」

千早「その声……亜美ね」

亜美「ありゃりゃ……なんでそこまで分かるのさ?」

千早「なんでと言われても……足音は、酔った人のそれではなかったし……声も、若干真美より高いもの」

亜美「ふーん」

亜美「ま、そんなことより、こうして出会っちゃったからねぃ……勝負! ……してもらうよん」

千早「……悪いけど、断るわ。私の能力は、戦闘向きではないもの」

ダッ

亜美「ちょっ!? いきなり逃げるって……!」ダッ

亜美(追いつけるかな? 周りには障害物が多いとはいっても……千早お姉ちゃんの足はけっこう速い──)

亜美「…………」ピタ…

亜美(……なんだろう、この感覚……!)

亜美(なんだか、追いかけるのは危険なような……ううん違う!)

亜美(きっと! 危険なのは……ここにいることッ!)バッ!

シュバァッ

亜美「うわあああああああああ!?」ジュッ

千早「……くっ」シュウウウ

亜美「はぁっ、はぁっ……」

亜美(い、今、ものすごい速さで襲ってきた……!)

亜美(亜美の目には、千早お姉ちゃんがまるで見えなかった……!)

千早「……何故、避けられたのかしら……?」

亜美「……亜美の能力は、『地核狂乱(ハードコアノイズ)』。『振動』を司る能力」

亜美「感じたんだよ……千早お姉ちゃんから来る、『悪意』? とか、『敵意』? とか、まあそんな感じの波動をね……」

千早「……便利ね」

亜美「そだね……そして──」

亜美「千早お姉ちゃんがこうして攻撃に失敗した以上、今度は亜美の番だよ……!」

千早「っ……」

亜美(千早お姉ちゃんがただの『高速移動する能力』なら……あの逃走に説明がつかないもんね……)

亜美(つまり! 千早お姉ちゃんの能力は、亜美から距離をとらなければ使えない!)

亜美「いくよっ! 『地核狂乱(ハードコアノイズ)』ッ!」ダムッ!

千早「……? 足踏み?」

ズズン…

亜美「そう、足踏み……でも、ただの足踏みじゃない……」

千早「……よく分からないけれど、今の内に、逃げさせてもらうわ!」ダッ

亜美「ちょっとぉ!? この状況で!?」

千早「私は、春香の秘密を暴かなければいけないの! こんな所で負けるわけにはいかないわッ!」タタタ

亜美「ひ、卑怯者──…………なんてね!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

千早「!? じ、地面が……!?」

グラグラグラグラ

亜美「千早お姉ちゃんの能力の発動に、『距離』が必要なんだったら! 千早お姉ちゃんは、必ず距離をとろうとする! そのぐらい、簡単に読めるよ!」

千早「うっ……! くっ……!」グラグラ

亜美「事前に広範囲を激しく揺らす『振動』を発生させた! 亜美はただ! 動けない千早お姉ちゃんに、ありったけの『振動』をぶち込むだけだよッ!」ダッ

千早「……!」

亜美「くらってはじけろ! 『ハードコアノイズ』ッ!」バッ

千早「…………」

千早「愚かね……」

亜美「!?」ブワッ

亜美(なにこれ!? さっきまでとは、比べものにならない『何か』! 単純な悪意とか、殺意とかじゃあない……!)

千早「何故? どうして、私が距離をとったかについて深く考えないの?」

千早「大方、私が距離をとらないと攻撃できないと踏んだのでしょう? じゃあ、私の攻撃を可能にする条件はなんだと思ってたの?」

千早「まさか、それすら考えずに、距離をとられなければ大丈夫だなんて考えてたの……? だとすれば、相当愚かよ」

千早「そしてその愚かさは、そのまま死に繋がるわ──『迅雷回帰(シークレットヴェロシティ)』」シュバァッ

バシュッ!

亜美「……!」

亜美(う……あ……)ドシャッ

千早「……ごめんなさい、亜美。でも私は、勝たなければいけないの」

亜美「…………」コヒュー コヒュー
亜美(千早お姉ちゃんの能力は、なんだったの……?)

千早「その体では、もう喋れないでしょう……でも、言いたいことは分かるわ」

千早「私の能力は、『戻る』能力。あらかじめ定めた、一つの場所にいつでも、どこからでも、『戻る』のよ……光になってね」

亜美「…………」コヒュー コヒュー

千早「一回目の攻撃をかわされたのは、予想外だったわ……でも、タネさえ分かれば、対処はできる」

千早「あなたが私の悪意や敵意を感じるなら、私はあなたを愛する」

千早「……まあ、簡単に言えば、ゲームが故の罪悪感の軽減……みたいなものよ」

亜美「──」

千早「……さようなら、ね」

次視点 >>167



このシリーズは即興で書いてるから楽でいいなぁ
その分、ミスもあったりしますがね……

雪歩

雪歩「…………」

雪歩(萩原雪歩、十七歳)

雪歩(普段から穴を掘っているので、イメージを地面と関連付けられたりもしますが……)

雪歩(今私は、空にいます)

雪歩(そしてその理由は──)


雪歩(男の人がッ! 大の苦手だからですぅぅぅぅぅうううううううううううううううッ!!!)


雪歩(もうやだ!? なにこのステージ無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理ぃ!)

雪歩(ああ、もう、お願い……早く終わって……!)

相手コンマ>>170

12 真美
34 貴音
56 千早
78 やよい
90 

真美って今ゆっくり状態(生首)だったっけ

雪歩(あ、ちなみに私、さっき空にいるって言いましたけど……あれは、本当です)

雪歩(『飛行淘汰(フライングクーデター)』……簡単に言えば、空を飛ぶ能力。私の能力です)

雪歩(……あんまり、戦闘向きじゃないんですけどね)

雪歩(あ、それと、ちゃんと木に紛れてますよ? 下からは見つかりませ──)

雪歩「……あれ?」

雪歩(あれは──真美ちゃん? なんであんなに高く跳んで……?)

雪歩(! やよいちゃんが、こっちに向かって走ってくる……)

やよい「…………」タタタ

バサッバサッ

やよい「!?」チャキ

雪歩「ま、待ってやよいちゃん……私だよ」

やよい「雪歩さん……!」

雪歩「えっと、とりあえず……掴まって?」

やよい「え、あ、はい!」ピョン

ガシッ

雪歩「うん、じゃあ行くよ」

バサッバサッ

バサッバサッ

やよい「……こ、これが、雪歩さんの能力ですか?」

雪歩「うん……ごめんね? 確か、高い所嫌いだったよね?」

やよい「…………」

雪歩「大丈夫だから、目、閉じてて? 私が守っててあげるから」

やよい「……はい」ギュッ

雪歩「……それで? どうしてやよいちゃんは、真美ちゃんから逃げてきたの?」

やよい「……勝てないからです。私一人じゃ、勝てません……」

雪歩「……そうなんだ。……えっと、真美ちゃんと戦った時のこと、詳しく訊かせてもらっても、いい?」

やよい「あ、はい……えっと──」

雪歩「──なるほど……闇で相手を取り込む能力……」

やよい「はい。そして、真美は自分自身を取り込んだんです……」

雪歩「…………」

雪歩(つまりは、自分自身の身体を闇にした……だから、生首だけの状態から身体が戻ったたんだろうね)

雪歩(……流石は真美ちゃん。私の密かなライバルの内の一人……)

やよい「真美に勝つには、どうしたらいいんでしょうか?」

雪歩「……まだ、何も言えないね」

やよい「……そう、ですね。まだまだ、分からないことがありますから……」

雪歩(……そう。まだ、真美ちゃんが回復した理由とかがよく分かってない)

雪歩(そもそも攻撃は効くの? ……うーん……)

やよい「雪歩さん、これからどうするんですか?」

雪歩「……とりあえず、みんなで集まろうか……うん、千早ちゃんも見えるから、連れてこよう」

やよい「う? 雪歩さん、千早さんが見えるんですかー?」

雪歩「ん……まあね」バサッバサッ

雪歩「えっと……やよいちゃん。ちょっとの間、ここにいて貰ってもいいかな?」

やよい「……はい、大丈夫です。……でも、千早さんを迎えに行くんですよね?」

雪歩「そうだけど?」

やよい「あの、飛んでる時に、見つかっちゃったりしませんか?」

雪歩「……多分、大丈夫。四条さんは目があんまりよくないし、真美ちゃんも、この暗さじゃ見えない……はず」

やよい「わかりました。じゃあ、気をつけてくださいね」

雪歩「うん、行ってくる」バサッ

バサッ…バサッ…

雪歩(……うん。今の所、見つかってる様子はない……大丈夫)

雪歩(えっと……あ、いた)

雪歩「千早ちゃん」

千早「……萩原さん?」

雪歩「うん、私……掴まって?」

千早「? ……どこに連れて行く気なの?」

雪歩「あっちの、木の多い所。やよいちゃんはもういるよ」

千早「そう」ガシッ

雪歩「……え、えっと、しっかり掴まっててね」

雪歩(やよいちゃんの名前出した途端に……)

バサッバサッ

やよい「……あ、雪歩さんと千早さん!」」

雪歩「おまたせ、やよいちゃん」

千早「……萩原さん? 高槻さんを、こんな高い所に置き去りにしてたの……?」

雪歩「!?」

雪歩(か、顔が怖いよぅ……)

やよい「わ、私は大丈夫ですよ千早さん!」

千早「……そう? なら、いいのだけれど」

雪歩「…………」

やよい「これで、チームのみんなが揃いましたね」

雪歩「そういえば千早ちゃん、亜美ちゃん知ってる?」

千早「ええ、私が倒したわ」

雪歩「そうなんだ……」

雪歩(……これで、相手は真美ちゃんと四条さん)

雪歩(……四条さんの能力は分からない……でも、なんとなく、真美ちゃんよりはまし……かな)

雪歩「……ねえ二人とも、私は、先に四条さんを倒した方がいいと思うんだけど……どうかな?」

やよい「わたしも、そっちのほうがいいと思います。たぶん、もう真美は簡単には倒せませんから……」

千早「……そうね。話を聞いた限りでは、真美は一筋縄ではいかないのでしょうし……戦闘中の乱入を避けるためにも、先に四条さんを倒しておきたいわね」

雪歩「じゃあ、今から──」

千早「ちょっと待って……先に、全員の能力を把握しておくべきでしょう」

雪歩「あ、そ、そうだね……ごめん、つい……」

やよい「しょうがないですよ。あんまり今まで、協力することってなかったですから」

千早「…………」

雪歩「……千早ちゃん? どうかしたの……?」

千早「……いえ、なんでもないわ」

雪歩「……?」

次視点>>181

貴音

貴音「……また……なのですね」

貴音(またも、争いの場に、無関係な者達が……)

貴音「…………」

「ねえちゃんええケツしとんの~」サワサワ

貴音「!? 痴れ者ッ!」バシッ

「うっ……」

貴音「痴れ者痴れ者痴れ者ッ!!」ドスッ

「ぶげぇっ!」

貴音「痴れ者ォッ!!!」キンッ

「はぅっ」ドサッ

貴音「はあ、はあ……」

貴音(……どうやら、この者達の安否を気にする必要はなさそうですね)

コンマ>>184

12 千早
34 雪歩
56 やよい
7 千早雪歩やよい
890 真美

真美はゆっくりって訳じゃなかったか

貴音「なかなか誰にも会えませんね……」

貴音(……少しだけ、寂しさを感じずにはいられません)

バサッ

貴音「……?」

貴音(羽の音……? しかし、今は夜では……?)クイ

貴音「……何も、見えませんね……」

貴音(そろそろ、こんたくとれんずなるものを使うことも、検討すべきでしょうか──!?)

貴音(な、何かが落ちてきています……それも、それなりの大きさの……)

貴音(……いえ! あれは──人ですッ!)

貴音「くっ……!」サッ

やよい「『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』ッ!」ズバァッ

貴音「っ!」プツ

貴音「うあっ……!」ブシュ

貴音(ふ、不覚……! 『右眼』が……!)ヨロ…

やよい「…………」チャキ!

貴音「や、やよい……!?」

やよい「すみません! 『モータルサプライズ──」グッ

貴音(堪えなさいっ! 今は、痛みに気をとられている場合ではないのです!)

貴音(やよいは、わざわざ刀をしまいました! それは何故!?)

貴音「それは! 『刀を抜く』ことが攻撃に繋がるからですっ!」バシッ!

やよい「うっ!?」ポロ…

貴音「はあっ……!」ガシッ

やよい「!?」

ギュルッ…

貴音「『四条流・山越え』!」

ドゴォッ

やよい「っは……!」

貴音「……さて──」スッ

貴音「っ……」ピタ

貴音(いえ、まだ安心はできませんね……そういえば)

貴音(やよいの能力が、居合いだとするならば……先ほどの羽音は一体……?)

やよい「はーっ、はーっ……」ズリ…

貴音「…………」

貴音(やよいのこの行為……一見すれば、ただの逃走ですが……)

貴音(よく見ると……少し、角度がおかしいですね……?)

やよい「…………」ズリ…ズリ…

貴音(通常、このような逃げ方をする者は、できる限り相手から離れようとまっすぐに逃げる筈です)

貴音(ですがやよいは……僅かに、逃げる方向がずれています)

貴音(……わたくしを、誘い込んでいる……?)

貴音「……『不在機構(くぅでたぁぱぺっと)』」

やよい「!」

貴音「…………」クルッ

やよい「……?」

ヒョイッ

貴音「……ふむ。なかなかの刀ですね……」カチャ

貴音(さて……敵は、雪歩でしょうか千早でしょうか……それともまさか、二人ともでしょうか?)

やよい「……貴音さん? 攻撃……してこないんですか……?」

貴音「わたくしは、あなたに近づきません……どうも、罠である気がしてなりませんので」

やよい「……私を、逃がしてくれるんですか……?」スッ

貴音「ええ。わたくしはこれ以上、あなたに危害を加えたりはしませんよ」

やよい「……そうですか……じゃあ、遠慮なく……」クルッ

ドンッ

やよい「……?」

「いてっ! こらてめえ! どこ見てやがるッ!」

やよい「ご、ごめんなさ……」

「謝って済むと思ったら大間違いだぜッ! 許さねえ……ぶっ殺してやるッ!」

やよい「!?」

「なんだー?」「喧嘩か?」

ワラワラ…

やよい「……! た、貴音さん!?」

貴音「? なんでしょうか?」

やよい「こ、攻撃はしないって……!」

貴音「はて……わたくしは、何もしておりませんよ? あくまで、周りの者達が勝手にしていること……」

「そっぽ向いてんじゃあねぇーぞ! こらッ!」
「どうなってんだあぁ~~? 近頃の餓鬼はよぉ~~~!」
「しつけってやつを……教えてやらなくっちゃあな……」

やよい「! か、囲まれてる……!」

貴音「…………」

貴音(さて……もしもやよいの味方が、やよいを助けるとしたならば……方法は二つでしょうか)

貴音(一つは、やよいがわたくしを誘い込もうとした罠で、攻撃を担当していた者の能力で助けるというもの)

貴音(ですがこれは、罠として使っていた以上、そう簡単に狙いはつけられないのでしょう……まだ、この能力による助けは来ないでしょうね)

貴音(そしてもう一つは──)

バサッ

雪歩「やよいちゃん! 掴まって!」

やよい「ゆ、雪歩さん!? だめです!」

貴音「そう……もう一つは、先ほどの羽音の主が助けるというもの! 待っていましたよっ! 雪歩!」

雪歩「……!」

貴音「ふっ!」シュッ

やよい「! わ、私の刀……!」

雪歩「あっ……!」ブチッ

ドサッ

雪歩「うっ……」ブシュウ

やよい「ゆ、雪歩さん! どうして……こんなの、私の能力で切り抜けられたのに!」

雪歩「……うん……そうだね。でも、例えそれでも……」

雪歩「やよいちゃんに、そんなことはさせられないよ……!」

やよい「……!」

スッ

雪歩「!」

貴音「さあ、この距離まで近づけば……千早の援護も不可能でしょう」

やよい「…………」

貴音「それでは──」

雪歩「っ……」

貴音「……?」

雪歩「……?」

貴音(はて……よく見えませんが……)

貴音(あの辺りは、あんなに暗かったでしょうか──)

ズズズズズズズズズズズズ……

貴音「!?」

貴音(ち、違います……! こ、これはっ!)

雪歩「!?」ズプン
やよい「!?」ズプン

貴音(黒いものが……近づいてきてい──)ズプン

─────
────
───

真美「……ふう」

真美(おっちゃん達が集まっていってたから、誰かいると思ったけど……当たりだったみたいだね)

真美(お姫ちんと、ゆきぴょんと、やよいっちか……おっと、近くに千早お姉ちゃんもいたんだね。じゃあ、これで試合終了かぁ)

真美「とりあえずは……あれ? お姫ちん、眼を怪我してるね……じゃあ、えっと……うん、よし」

真美「『漆黒背理(ダークネスダークネス)』」

ズズズズズズ

貴音「……はっ!? ま、真美……? 突然どこから──いえ、それよりも、あの黒いものは……?」

真美「んー……面倒くさいなぁ。気にしなくていいよ。お姫ちん、もう真美達に、負けは無いからさ……」


真美「『泥船』に乗ったつもりで、安心してなよ」


貴音「…………それを言うなら、『大船』では?」

真美「…………」

貴音「…………」

『試合終了。双海真美様、四条貴音様の勝利です』

──
───
─────

モニタールーム

律子「……もう、アイドルいませんけど……どうするんですか?」

小鳥「私達、シードですか? でも、アイドルのいないチームなんて宣伝に使えないんじゃ……」

P「ていうか、これからはどう進行させるつもりだったんですか?」

高木「うむ……一応、事前に対戦相手を呼んでおいたんだがね……遅れているのかね?」

スタッフ「いえ。先程、急に来れなくなったと連絡がありました」

高木「む……それは、残念だな」

律子「じゃあ、もういいじゃないですか。対戦相手も来れなくなったみたいですし……私達は、戦わなくていいでしょう?」

高木「うーむ……」

律子小鳥Pの試合 >>196
(試合を行うかどうか)

戦わない

つーかこいつら参加してたのか
今回は三人組だから参加しないのかと思ってた

社長「……そうだな、君達の試合は無しでいいか」

社長(これっきりというわけでもない……問題はないだろう)

小鳥「っ」グッ

小鳥(これで、春香ちゃんの報復はさけられる……!)

スタッフ「かしこまりました」

P「……それで、次は決勝戦ですか?」

社長「うむ。本来ならば、試合数の都合から敗者復活戦をする予定だったが……この際、それも無しでよかろう」

スタッフ「では、そのように」

ステージ>>200
視点>>201
(春香、響、真美、貴音)

廃工場

はるるん

『ただいまより、決勝戦を開始します』

シュン

春香「!」

春香(ステージが変わった……っていうか、決勝戦? プロデューサーさん達は戦ってないのかな?)

春香「そしてここは……工場?」

春香(ん、まあ、材料は多そうだし……いいかな)

春香「えっと……この辺の鉄くずでいいよね」

春香「『血塗られた理論(ポリリズム)』」

グニャ……キン!

春香(本当は、ナイフとかがいいけど……プロデューサーさんと約束したし、バットでいいや)ブンブン

コンマ>>204

12 響
34 真美
56 貴音
78 真美 貴音
90

まみたかかもん!

春香「…………」

春香(…………)

春香(…………)

春香(…………)

───────
──────
─────
────
───

視点>>207
(春香、響、真美、貴音)

貴音

貴音「…………」グッ グッ

貴音「……ふむ」

………
…………
……………

『試合終了。双海真美様、四条貴音様の勝利です』

真美『あちゃー、亜美やられちゃってたのかー』

貴音『真美、せめて少しでも説明を……』

真美『んー? んー……まあ、簡単に言えば、今のお姫ちんは真美の能力で作ったお姫ちんって感じかな』

貴音『……それは、どういう』

真美『そのまんまだよ? んで……ああもう、ステージ変わるとあれだから、重要な点だけ言うね』

真美『お姫ちんの身体は、さっきまでより高性能になってる。それと、真美には必要ないから、千早お姉ちゃんとゆきぴょんとやよいっちの能力も付けといたから』

貴音『!?』

『ただいまより、決勝戦を開始します』

シュン

……………
…………
………

貴音(不思議ですね……特に説明を受けたわけでもないのに、能力の内容がある程度わかります)

貴音「……『抜刀遊戯(もぉたるさぷらいず)』」チャキ

ズバアッ

貴音「……なるほど。では、『飛行淘汰(ふらいんぐくぅでたぁ)』」バサアッ

貴音「『迅雷回帰(しぃくれっとゔぇろしてぃ)』」シュパアッ

貴音「……そして、私自身の能力……ですか」

貴音「…………」

貴音(……気がかりなのは、私の身体が造られたものであるという事実……)

貴音(もしも真美が敗れた時、私はどうなるのでしょうか……)

コンマ>>213

123 春香
456 響
789 真美
0  春香 響

はい

貴音「…………」

真美「どったの? お姫ちん。何か考えごと?」

貴音「!?」バッ

真美「?」

貴音「……い、いつからそこに?」

真美「今来たばっかりだよ?」

貴音「……そう、ですか」

貴音(いえ……確かに、げぇむ中は相手の気配を感じにくいですが……それにしても、無さ過ぎるような……?)

貴音「真美……いい加減、教えていただけませんか? 真美の能力を」

真美「え、いや、隠してるつもりはないけど……。真美の能力は、闇を操る能力だよ。ただし、『命あるもの』を吸収するだけの闇だけどね」

貴音「では、私の今の状態はいったいどういう……?」

真美「えっとねー、吸収したものって、ある程度真美の好きにできるんだ。だから、あの時相手ごと吸収したお姫ちんを、復活させただけだよ?」

貴音「つまり、今の私の身体は、闇からできている……ということですか?」

真美「まあね」

貴音「なるほど。では、この能力群は?」

真美「それは、千早お姉ちゃん達の命にくっついてきたやつだよ」

貴音「?」

真美「えっと、どうも『命』って、エネルギーの塊みたいなんだよねー……これが、スタッフのにいちゃんが言ってた『制限』ってやつなのかな?」

真美「まあつまり、『能力』は『命』にくっついてて、それを命ごとお姫ちんにあげたってこと。真美にはそれほど必要じゃなかったしね」

真美「ちなみに、お姫ちんの身体が高性能になってるのは、あのおっちゃん達から貰った命もいくつかあげといたからだよ」

貴音「ふむ……大体のことは分かりました」

真美「そう? んじゃ、早速敵を探しにレッツゴー!」

コンマ>>218

1234 春香
5678 響
90  春香 響

真美「…………」テクテク

貴音「……! 真美、あれを……!」

真美「ん? ああ、はるるんね」

貴音「春香は……何をしているのでしょうか? 一見すれば、ただ呆けているように見えますが……」

真美「まあ、なんでもいいんでない? どーせ真美は負けないしねー」テクテク

貴音「真美……油断をしては……」

真美「油断? そんなのしてないよ」

貴音「……?」

真美「お姫ちんは、蟻を踏み潰す時とか、いちいち油断なんてする? しないっしょ? それと一緒だよ」

貴音「……それを、油断と言うのでは……?」

真美「……もー! 細かいことはどーでもいいじゃん!」

真美「はーるるん!」

春香「……ん、あれ、真美……と貴音さん」

貴音「随分くつろいでいるようですが……それも、戦略ですか?」

春香「え? 別にくつろいでるってわけじゃないですよ?」

貴音「では、何故?」

真美「まあまあいーじゃん! それより、早くやろうよはるるん! 確か、はるるんはまだ能力見せてないよね?」

春香「あれ、そうだっけ……ああ、たぶん能力使ってる時、他の人のこと見てたんだね」

真美「んじゃ見せてよ!」

春香「……なんか真美、自信たっぷりだね?」

真美「うん。だって真美、負ける気しないもん」

春香「ふぅん……いいね? 気楽にプレーできて」

真美「? はるるんはできないの?」

春香「うん。プロデューサーさんに、あんまり酷いことするなって言われたからね……」

真美「……そんなの、守ることないよ!」

春香「え?」

真美「だって、兄ちゃんも『楽しめばいい』って言ってたっしょ? はるるんが楽しいって思えるなら、多少酷いことしてもいいんじゃない?」

春香「……あはは、それだと、私が酷いことして楽しんでるみたいじゃない」

真美「っていうか、本気で来てくんないとつまんないよ! せっかく真美、強くなってるんだもん!」

春香「うーん……そっかぁ。真美は、私に本気で来てほしいんだ?」

真美「うん! 来てよ! 返り討ちにしてあげるから!」

春香「……あっはは……うん、じゃあ……本気、出しちゃおっかな──」

 

ズドンッ!!!

真美「──がはっ!?」メキ ミシ バキ ゴキャ グキ メリ

貴音「!? 真美!?」

貴音(な、何が……!? 全く見え──はっ!?)

貴音「『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』っ!」チャキ


ズバアッ

貴音(手応えなし……)バッ

春香「……危ない危ない……」

貴音(春香……)

貴音「いつのまに、背後に……」

春香「あっという間に……かな」

春香「んーっ! やっぱり、思いっきりやれるっていいですね!」

貴音「…………」

貴音(……『技』は、使えない筈……ならば、これは春香の能力……? ばっとは、能力とは関係なかったのでしょうか?)

春香「……あれ? 真美?」

真美「なに? ……まったく、痛いよ……よくやるね、こんな酷いこと」

春香「……おっかしいなー、立てるようなダメージじゃなかったと思うんだけど……」

真美「真美の身体はもう、人間のよりも高性能だからね……こんなダメージ、すぐ治るよ」

春香「……ふーん?」

貴音(……好機!)タッ

春香「!」

貴音「『抜刀遊戯』!」チャキ


スカッ

春香「おっとと……」

貴音(避けられた……!? そんな間合いでは、なかった筈……!)

春香「うん……どうも貴音さんの能力は、居合い切りの能力みたいですね?」

貴音「…………」

真美「ッ!」シュッ

春香「っ!?」

真美「やあぁっ!」ブン


スカッ

真美「……!?」

春香「……ふぅ、びっくりしちゃった……随分速いんだね?」

貴音(……今の真美の拳は、私でも避けられぬ速さ……! なのに何故!?)

春香「……そういえば、二人とも、無いよね?」

貴音「……無い? 何がですか?」

春香「ボタン」

真美「…………」

貴音「……?」ピト

貴音「……!」

貴音(確かに……。どうやら、私を造る際、真美が無くしたようですね)

春香「……へぇ」

春香「真美は、調べないんだ?」

真美「……あっ」

貴音「……?」

春香「じゃあ、ボタンが無いのは真美の能力だね。そしてそれを知らなかったってことは、もしかして真美は、能力で貴音さんを造ったのかな?」

貴音「!」

春香「となると、私が倒すべきは真美かな? もしかすると、貴音さんを倒しても何度でも復活するかもしれないしね」

真美「……じゃあこっちも言うけど……はるるんの能力は、『時間停止』……でしょ?」

貴音(! なるほど……それなら、先ほどからの春香の動きにも説明が──)

春香「ぶっぶー、はずれー」

真美「……えっ?」

春香「残念だけど違うよ? ……さて、私はどうしようかな。回復力が高くて、ボタンが無いなんて、どうすればいいんだろうね?」

春香「バラバラにでもしてみればいいのかな?」


ズバズバズバズバズバズバッ!

真美「っ!」バラッ

貴音「っ……!?」

貴音(わたくしの持っていた刀を……!? これが時間停止でないとするなら、何の能力ならばこのようなことが……?)

真美「…………」ズズズズズズ…

春香「バラバラでもだめなんだ……となると──」

真美「『漆黒背理(ダークネスダークネス)』ッ!」ズオッ

ブワアッ


春香「! ……煙幕?」

ズズズズズズズズズズズズ

貴音(……なるほど、わたくしや真美は平気な闇ですが、春香にはそうではない……それを利用しての時間稼ぎですか)

ズズズズズズズズ

真美「お姫ちん。『迅雷回帰(シークレットヴェロシティー)』の戻る場所を、ここに設定して」

貴音「ここに……ですか?」

真美「そう。そして『飛行淘汰(フライングクーデター)』で、はるるんの後ろに回り込んで『迅雷回帰』を使って」

貴音「分かりました……が、果たしてあの春香に、それが通用しますか……?」

真美「……しないだろうね」

貴音「……? それではなんの意味もないのでは?」

真美「あるよ。意味はあるし、勝算もある……そのために真美は全てを賭けるし、お姫ちんにも協力してもらう」

貴音「……分かりました。真美がしようとしていることは、わたくしには分かりませんが……わたくしも、全てを賭けましょう」

貴音「わたくしも、真美のその『覚悟』を宿した瞳に、全てを賭けます」バサアッ

バサッ バサッ

貴音「…………」スタッ

春香「……あれ? もしかして貴音さん、真美が逃げるまでの囮ですか?」

貴音「違いますよ……わたくしはあくまで、あなたを倒すために行動しています」

春香「……ふーん。でも、できるんですか? まだ私の能力も分かっていませんよね?」

貴音「……そうですね。ですが……それでも、わたくし達は、あなたを倒してみせます!」

貴音「『迅雷回帰』!」
真美「『漆黒背理(ダークネスダークネス)』ッ!!!」

春香「ッ!?」

 

春香「ああ……ぁぁぁああああああああああああああああッ!!!」ブシャアアア

ドサッ

貴音「!」

貴音(春香の左の手足が無い……つまりそれは、春香がわたくしの通り道にいたということ……しかし、今春香のいるあの場所は、通り道ではなかった筈では……!?)

真美「……や……やっ……た……」ドサッ

貴音「真美!?」

貴音(いつのまに春香の側に……いえ、そういえばわたくしが能力を使う瞬間、既にいたような……と、そんなことより!)

貴音「大丈夫ですか!? 真美!」タッ

真美「だいじょーぶだよ……ちょっと疲れただけだし……それより、はるるんにとどめを……」

春香「……がっ…………な、なんで……」

真美「残念だったね……はるるん。お姫ちんが使ったのは、『光』になれる能力だったんだよ」

春香「……!」

真美「まだ、はるるんの能力はわかんないけど……真美は、少なくとも時間を操っているのは確かだと思った」

真美「だからこうしたんだよ……光は、時間を操っている間も動いてる……じゃないと、何も見えない筈だから」

春香「ぐっ……で、でも! 私はかろうじて通り道を避けたはず!」

真美「避けた……ね。残念だけど……光の通り道は、曲がってたんだよ……っていうか曲げたんだよ。真美がね」

春香「……は……?」

真美「大きな……あまりにも大きな『質量』は、『重力』を作り出す」

春香「……!」

真美「やってみるもんだね……できたよ、一瞬だけね。でも、一瞬で十分だった」

真美「あの一瞬で、咄嗟に真美いる側と逆に逃げたはるるんはこっちに引きつけられた」

真美「そして、同時に光も曲がった……でも、お姫ちんの光は、既に決められた場所に返る……だから、はるるんを通っていった」

春香「……そ、そんなことができるわけ……!」

真美「できるよ。現にできた……ほらお姫ちん、ぼーっとしてないで、早くとどめさしてよ」

貴音「! は、はい」

 

貴音「…………はっ!?」

貴音(春香が……真美が! 消えた……!?)

「『未来』は……『現在』へと形を変え……やがて『過去』になる」

貴音「……!」

「『過去』とは『思い出』……その身に、眼に、耳に、鼻に、舌に、刻んだ記憶……」

貴音(……まさか……でも……何故……)

「でももし……何の『思い出』もない『過去』があったとしたら……? 無駄な時間が、あったとしたら……?」

貴音「…………」クルッ

春香「私の能力『血塗られた理論(ポリリズム)』は、使えないものを『再利用』する能力。『過去』を、『再利用』し、『未来』に変えた! 私だけの『未来』にッ!」

貴音「春香……!」

春香「ふふふ……いいね、真美のこの能力……なるほど、正直どんな能力なのかは分かってなかったけど、ようやく分かったよ……」

春香「ようするに、真美は『闇』の中に大量の人間を造ったわけだ……? 幾つも幾つも、複製して。闇だから体積は変わらない、でも質量だけは変わる。そして、やがて大きな『重力』を産む」

春香「正直、ちょっとよく分からないけど……『できる』と思ったことができた結果って点では、私も一緒だしね……お互い様か」

貴音「っ……」

貴音(何故春香が、真美の能力の詳細を……! それに、真美はどこに……!? まさか──)

貴音「まさか春香! 真美をッ!」

春香「うん、『再利用』した……私の一部として」

貴音「っ……『抜刀遊戯』ッ!」チャキ─

ズバアッ

貴音「ぁうっ……!」ブシュ

春香「私だけの『未来』……それは、流れる時の中に割り込んだ、私だけの時間」

春香「そんな能力、貴音さんが刀を抜くより早く、私が抜いてしまえばいいんですよ。それだけでいい……」

春香「それに、さっき真美が言ってましたよね……あの光になる能力は、行き先が決まっているって。もう、不意打ちでも当たりませんよ」

貴音「…………」

貴音(……もはや、わたくしに勝つ方法はないのでしょう。幸いにも、真美がいなくなってもわたくしの身体は無事なようですが……)

貴音(……ですが、このまま死んだとあっては、真美に顔向けできません)

貴音(……運次第です。この作戦が成功するかどうかは、運次第……それでも、やるしかありませんッ!)ダッ

春香「……逃げた? ……いやいや、逃がすわけないじゃないですか──」タッ─

春香「きゃあっ!?」ドンガラガッシャーン

春香「…………くっ」バッ

ダダッ

コンマ >>243

24680成功
13579失敗

hey!

貴音「…………」タタタ

春香「ちょっとは待ってくださいよぅ、貴音さん」タンッ タンッ

貴音(……肉体の性能は五分……いえ、どうやらあちらの方が、やや劣るようです。それだけ真美が『命』を使ったということでしょうか)

貴音(更に言えば、春香は先ほどから『春香だけの時間』を使いません。おそらく、もうあまり残っていないのでしょう……)

春香「……いつまで逃げ続ける気ですか?」スッ

貴音「…………」

貴音(この作戦には、数多くの運任せな部分がありましたが……ひとまず、うまくいっているようです)

貴音(あとは──)

春香「…………」ヒュッ

ガンッ!

貴音「っ!?」ズデッ

春香「ん、よし。当たった」

貴音「うっ……」

貴音(あ、頭が……?)

春香「そこらの鉄くずを『鉄球』として再利用しました……コントロールには自信なかったんですけど、ちょんと当たりましたね」テクテク

テクテク

春香「鬼ごっこは終わりですよ」ズン!

貴音「がふっ……!」

春香「苦しそうですね。現実なら、ラーメンとか吐き出したりするんですか?」

貴音「…………」

春香「さて……どうしようかな。やっぱり、真美の時みたいにしないと、倒せないかな?」

貴音「…………す」

春香「……ん? 何か言いました?」


貴音「あなたの負けです、春香──『不在機構(くぅでたぁぱぺっと)』」


春香「っ!? まだ能力が ……!?」

貴音「…………」

春香「…………?」

テクテク

「……何してるんだ? 春香」

春香「! ……なんだ、響ちゃんかぁ。見ての通りだよ、もうすぐ終わるからね」

響「……ふーん。で、何してるんだ?」

春香「へ?」

響「自分の……大切な、大切な友達に……何してるんだ春香ァーーーッ!!!」

春香「え? え? え? ちょ、ちょっと待って──」

響「『宴(パレード)』ッ!!!」

春香「っ! …………くっ……」

春香「…………なるほどね、貴音さんの能力……か……」フラ…

貴音「ええ」

春香「…………ちぇっ……しょうが……ない……なぁ……」

ドサッ

響「フーッ! フーッ!」

貴音「猫ですかあなたは……それはさておき、ありがとうございました、響」

ポチッ

響「…………あれ!? え!? じ、自分……なんで──」

シュン

貴音「『不在機構』……周りのものを、相手の敵にする能力……」

貴音(わたくしの作戦は、響に春香を倒してもらうというもの……響が近くにいて、それでいて春香を倒せるかどうかは、運任せでしたが……)

貴音(……しかし、春香は何故……? 『春香だけの時間』も、全くない訳ではなかったでしょうに……)

貴音(……響の能力──はっきりとはどんな能力か分かりませんが──が効くのが、早かったのでしょうか……?)

貴音(それとも──)

貴音「……いえ、そんな訳、ありませんね」スッ

ポチッ

春香「Zzz……」

シュン

貴音(春香は、『味方』だけは攻撃できないなどと……夢の見過ぎでしょう)

『試合終了。四条様の勝利です』

──
───
────

モニタールーム

貴音「…………」ガチャ

響「あッ! 貴音!」ガタッ

貴音「おや、どうなさいましたか? 響」

響「どうなさいましたか? じゃないぞ! もーっ!!」

貴音「ふふっ……もうしわけありませんでしたね」ナデナデ

響「ふぁ…………って! こんなんで騙されないぞ!?」

貴音「はいはい……ふふっ」

響「……うがーッ!!!」


亜美「ねえねえスタッフの兄ちゃん」

真美「いい加減このゲーム、ゲームセンターとかに設置しないのー?」

スタッフ「いえ、既に準備しておりますよ? 今月中には、都内のいくつかのゲームセンターに設置する予定です」

律子「あれ……そうだったんですか」

小鳥「まあ、こんだけちゃんと遊べるようになってますしねぇ」ポンポン

小鳥「?」クルッ

春香「…………」ニコッ

小鳥「」

キャー…

雪歩「…………」

雪歩(……今回は、特に何事もなく、終わりました)

雪歩(でも、気のせいでしょうか? 私だけなんでしょうか?)

雪歩(何か……『残してはいけないもの』を、残してしまってるような……)


千早「……くっ」

真「…………」ギリッ

美希「…………」


雪歩(……そのうち、『残してしまったもの』が、何か大変なことを招かないことを……願います)

終わり

そろそろマンネリ化は避けられないなぁ……
これ以上続けるべきか否か……

あと、能力の説明が必要なら後でやります

天海春香 『血塗られた理論(ポリリズム)』
ものを再利用する能力
再利用とはいえ、基本的には、既に使えなくなったものにしか使えないというわけではない
どちらかというと『同じ材料でできたものに作りかえる能力』と言った方がより真実に近い

『春香だけの時間』
春香がぼーっとすることで無駄にした時間を再利用したもの
春香にだけ時間が流れ、他のものには流れない
時間停止とは厳密には違う


我那覇響 『宴(パレード)』
相手を酔わせる能力
相手との距離が近いほど、即効性が上がる
ほろ酔い程度なら気が大きくなる程度だが、能力を使い続ければいずれ相手は死ぬ。アルコールって怖い


菊地真 『追憶叫喚(ビューティフルワールド)』
過去の嫌な記憶を思い起こさせる
嫌な記憶は自分のでもいいし、相手のでもいい
ただし、相手の嫌な記憶の内容までは分からない。個人情報だから
嫌な記憶は、別にトラウマレベルである必要はない。病気して気分が悪かった時の気分、というようなものも嫌な記憶になる

水瀬伊織 『昏迷急報(モータルアイズ)』
未来の自分が意識を失う場面を見る能力
この時見るのは、あくまで未来を見なかった自分の未来
見た未来を意識し、行動を変えれば未来は変わる


星井美希 『殲滅微塵(エリミネーターゴースト)』
塵を操る能力
塵は、どうやら自分の身体から出ているようだが、どこからなのかはよく分からない
固めて尖らせれば結構な貫通能力を持ち、尖らせなければ結構な破壊力を持つ。壁にもできる
ある程度、色なども変えられるので、慣れれば像を創ったりも


三浦あずさ 『四番目の淘汰(ステレオタイプ)』
展開等をテンプレートにする能力
なにも運命を決めているわけではない。ある程度は、後から変えられている
楽天的な人向けの能力



真「美希はボクが殺した」

伊織「美希は死んでない」
真「うるさい」ドスッ

あずさ(こんなにも、伊織ちゃんが信じながら殴られてるんだもの、美希ちゃんが助けに来るのがテンプレよ)

美希「実は生きてたの」

この時、あずさがテンプレだと考えた時点で真と美希の記憶は改竄されている
考えるまでは、実際に美希は死んでいた
ただし、これは美希の死に方が生きていても不自然過ぎず、尚且つボタン以外での敗北は死体が残る設定だったため起きたことである

『主人公補正の能力』
あずさの能力の、一つの解釈
テンプレ展開が起きるとして、全てあずさ目線でのテンプレであるため、あずさの思い通りになりやすい=あずさが主人公になれる、というもの
ただ、主人公は別段負けない訳ではなく、あくまで負けにくいだけであることを認識してしまうと厄介
主人公は、一旦負け、修行したりして最後に勝つことがある
この能力の場合、一旦負けた時点で続きはなくなるため、普通に負けてしまう

いつの間にか『あずさの能力=主人公補正の能力』になっていたが、途中で明らかに能力が変わるというのも、バトル物の一つのテンプレである

如月千早 『迅雷回帰(シークレットヴェロシティ)』
事前に決めた場所に戻る能力
その場所は、自分のいた場所でなくてはならない。また、一度に一つずつしか決められない
戻る際、身体は光になっており、通り道にあるものは全て突き抜ける


萩原雪歩 『飛行淘汰(フライングクーデター)』
飛ぶための進化をする能力
簡単に言えば空を飛ぶ能力だが、実はちょっと違う
自分の体重を軽くしたり、目をよくしたり、羽根をはやしたり……
鳥そのものになったり、虫そのものになったり……
空を飛ぶ生き物の身体に自らの身体を似せる能力と言ってもいい


高槻やよい 『抜刀遊戯(モータルサプライズ)』
居合い切りの能力
刀を出し、それを抜いた瞬間のみ自由自在な攻撃をする
腕を伸ばして出した刀を持った時、その剣先が届く範囲まで自由に切れる
つまりは、抜いた瞬間刀の届く範囲の空間に、好きな数の『切った』という結果を残す能力
出す刀の大きさは自由だが、あまり大き過ぎると抜けないので注意

双海真美 『漆黒背理(ダークネスダークネス)』
命あるものと、能力で創られたものを取り込む闇を操る能力
闇は、取り込んだものの持つ情報を自由に扱える
相手を取り込んだ時、相手の身体、能力、等を情報として取り込み、それを元に闇で同じものを複製できる
『命』を扱える能力でもあり、取り込んだ命をエネルギーとして自分のものにできる
自らを取り込むと、取り込んだ命を、動く時や治癒する時のエネルギーとして使える身体になる
また、複数命を持っていると、死んだ時も生き返ることができるようになる

『命』
新しくできたもの
各プレイヤーは一人一つこれを持っている
能力と深い関係にあり、これが少なくなると能力が使えない。要はMP


双海亜美 『地核狂乱(ハードコアノイズ)』
振動を司る能力
自由に振動を起こすことができる
また、振動を感じとることもできる
対象は物理的な振動だけでなく、心の動きなんかもそうである


四条貴音 『不在機構(クーデターパペット)』
周りのものを相手の敵にする能力
人間、動物、植物……ステージにある様々なものを、相手の敵にできる
実は『運』なんかも相手の敵にできうる
ただ、あくまで相手の敵になるだけで、自分の味方になるかは分からない

おわり
できる限り分かりやすくなるようにしましたが、分かりにくかったらすみません

このスレは終わりですが、もしまた立てる時があればその時もよろしくお願いします

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