父『明日から命狙われるから注意しろ』 男「嘘乙」(117)

父『嘘じゃねーよ』

男「んな冗談よりも、たまには家に帰ってこいや」

父『なんだい? 母さんも一緒について来ちゃったから寂しいのかい?』

男「ちげーよ、義妹が寂しがってんだよ」

父『俺たちが駆け落ちしたことは知っているよな』

男「また話し始めたよこのハゲ」

父『ハゲてねーよ! 実は俺の元々の家はn――』プチッ

男(久しぶりに連絡きてこれかよ、うざすぎて切ったわ)

prrr…… 『父』


男(うぜぇ……義妹は部活でまだだしなぁ……飯でも作っておこうかな)

―――
――


義妹「ただいま、兄さん」

男「おう」

義妹「夕飯を作ってくれたんですね!」

男「ふふふ、俺が数年の研究で編み出したふわふわオムライスだぜ」

義妹「それは楽しみですね! 着替えてきます!」タッ

男「おう」

―――
――


義妹「美味しかったです、ありがとうございます」

男「そうか、そう言ってくれるだけでも嬉しいぜ」カチャカチャ

義妹「ああ、私も手伝いますよ」

男「いやいいよ、ゆっくりしてくれ」

義妹「でも……」

男「義妹には家事を任せっきりだからな、このぐらいはさせてくれ」

義妹「わ、分かりました」

男(義妹と最初に会ったのは5年前だっけな……なんかいろいろゴタゴタでこうなったけど……)

男(一回、駆け落ちして母さんが亡くなって……そしたらまた駆け落ちして再婚して……なんなんだまじであのハゲ)カチャカチャ

男「よし……終わりっと」

義妹「あ、あの兄さん」

男「ん? どうしたんだ」

義妹「あの……ちょっとお話が……」

男「長くなる感じ?」

義妹「ええ」

男「最初に二人ともお風呂入りおったあとでいい?」

義妹「あ、はい」

―――
――


男「うい、コーヒ―作った」コトッ

義妹「ありがとうございます」ズズッ……

男「んで、話ってなんだ?」

義妹「あの……お父様からなにか言ってませんでした?」

男「え? ハゲが?……なんかくだらないこと言ってたな」

義妹「どんなですか?」

男「なんかくだらない冗談だよ、なんか俺が命を狙われるとかな」

義妹「事実です」

男「は?……えっと、なにかの冗談か?」

義妹「いえ……違います……」

男(義妹がこんな冗談言うとは思えねぇ……いやでも……)

男「意味がわからないんだけど……」

義妹「では説明をさせてもらいます」

義妹「兄さんはお父様の実家をご存知ですか?」

男「いや知らないな、行ったことも聞いたこともなかったな」

義妹「お父様の実家は昔から続く名家なんです、それもとても大きな」

男「お、おう……」

義妹「もともと次期当主にはずだったお父様でしたがどうしても結婚をしたい人がいたんです」

男「ああ……俺の母さんか」

義妹「はい、二人はあまりにも身分が違いすぎましたので駆け落ちをしました」

義妹「しかし兄さんを産んだあとにすぐに兄さんのお母様は他界してしまい、次は私の母と……」

男「駆け落ちしたな……」

義妹「はい、私の家もその……ある仕事柄で名家の家だったんです」

男「まじか(じょ、冗談じゃねぇよな……真剣な顔してるしよ……)」

義妹「しかし問題が起きてしまったのです、つい先日にお父様のお父さん、当主がなくなったのです」

男(なんか話が見えてきたかもしれん……)

義妹「巨大な一族だったためにかなりの影響を及ぼす家だったのですが、正当な後継がいない問題がでました……」

男「長男は駆け落ちだもんな……」

義妹「血筋で言えば、お父様の次に男さんに当主権があるのです」

男(え? これって冗談だよな?)

義妹「しかしそれをよく思わないものは多くいるのです……」

男「そりゃまぁ……」

義妹「ここでお父様が断ればよかったのですが……」

男「まさか……」

義妹「はい、引き受けてしまいました……」

男「なにやってんだあのハゲ!」

男(え? てか信じていいの? 普通に考えたら重度の中二病なんだけど……)

義妹「それに反感をもつ親族や家の人たちが殺し屋などを雇ってお父様とお兄様を殺すことに……」

男「はいストップ!!!!!!」

義妹「ど、どうしたんですか?」

男「う、うそだよな? え、エイプリルーフは昨日だったんだぜ?」

義妹「事実です」

義妹「というか、エイプリルフールは一週間前に終わってます」

男「あはっはは~、全くもう義妹も冗談を言うようになったのか!」

義妹「事実です」

男「そ、そろそろドッキリ大成功でいいんじゃないか?」

義妹「すみません、事実です」

男「え、だってこんなアニメみたいな……」

義妹「しかし事実です」

男「嘘だろ?」

義妹「天変地異がひっくり返っても事実なのです」

男「ま、まじかー……」ヒキッ

男「え、えっと……とりあえずその話が事実としてだ、俺って死ぬんじゃね?」

義妹「そうですね」

男「死にたくない!死にたくない!!!だって俺ってあれだぜ!? まだ童貞だぜ!? 彼女いないんだぜ!!!」

義妹「生死の有無に童貞も彼女がいるかも関係ありませんよ」

男「乙女が童貞なんて口にだしてはいけません!」

義妹「それでは引っ越しますよ」

男「は?え?」

義妹「こんな薄っぺらい一軒家で安心できませんので」

男「転校?」

義妹「いえ、あまり距離は変わらないので大丈夫ですよ」

男「えっと……荷物は?」

義妹「最低限のものをもって早く行きましょう」

男「荷造りは?」

義妹「命か物、どちらが大事ですか?」

男「デスヨネー。 アハハハ、ミョウニコッテルジョークダナー」

義妹「ジョークか冗談か嘘かは明日になれば否応にも分かりますよ」

男「え、はい……」ピーンポーン

義妹「あ、お向かいがきましたね、さあ行きましょう」グイッ

男「え!? ちょっとまって!」

そして一日のサイクルを今日もまた終了させていくはずだったのだが……

男「どうして俺は黒塗りの車に乗ってるんだ……」

義妹「防弾なので安心してください、9x19mmパラベラム弾なら余裕で防げますよ」

男「ぱ、パラジクロ? え?」

義妹「なんでもありません」

男「あの、前で運転をしているごっついおっさんは……」

義妹「お父様の実家で雇われいるボディーガードみたいなものです、黒服さんって呼んでください」

男「あ……よろしくお願いします(なんか凝ってるなぁ……いつドッキリ大成功っていうんだろぉ)」

黒服「うっす……」

義妹「学校にはいつものように登下校してもらいます」

男「え? 命が狙われてるのに?」

義妹「次期当主になるかもしれませんので勉学はしないと、それに関係ない第三者が大勢いますので安心できると思います」

男「お、おう」

義妹「登下校はなるべく私が付きますので」

男「え、えっと……義妹はな、なんだ?」

義妹「はい、私は――」ドゴン!!! ドドドド

突如として車内に轟音が鳴り響くと車体が横にスライドしながら横転していく

男「うわああああああ!!!!!!!」

義妹「兄さん大丈夫ですか!?」

男「は、はやくでねぇと!」

義妹「だめです!狙撃されます!」

男「そ、狙撃!?」

黒服「スモークっす」カシュッ

男「え!?」 ドゴンッ!

義妹「貫通した!? まさか――!!」

黒服「いまっす」

義妹「早く出ますよ!」ダッ

男「うおっぉお!?」

義妹(狙撃銃でも貫通は困難なのに……まさか対物ライフル!? そこまでしてお兄様を!?)

黒服「この路地をぬけるっす」ダッ

男「ひえええェェェェ!!!!」 ドゴンッ!!!!

―――
――


-マンション-

義妹「ここが私たちの新しい家です……」

男「お、おう……」

黒服「私は仕事に戻りますっす」

義妹「ありがとう」

男「いやえっと……なんかめっちゃデカイマンションすね……」

義妹「当然です、お父様の一族が建てられた防犯には完璧なマンションです」

男「え、えっと……なんつうか……」

義妹「分かりましたか? 事実だったことを……」

男「お、おう……」

ると妹は俺の前で跪く……

男「え、おい……」

義妹「一生あなたをお守りいたします」スッ

男「え、義妹は一体なんなんだ……」

義妹「元々、家の方がそういう仕事の家系なんですよ」クスッ

不覚にも俺はこの混乱している状況の中であるのにも関わらず、義妹の笑顔に見とれてしまった。

男「そ、そっか……」


-朝-

義妹「さあ朝食を食べて学校にいきますよ」

男「え、でも……昨日みてぇなことがあったのに大丈夫なのか?」

義妹「暗殺といっても多くの一般人の前で殺すのは禁止になっているそうなんです、隠蔽ができないので」

男「え、まじで? つか信じれるの?」

義妹「これは確かな情報なので」

男(普通に怖いんですけど……)

>>14

最初に す を忘れてた

-登校中-

男(え? 車じゃなくて普通に歩きっていいのか……)

義妹「今日からは2年生ですね」

男「お、おう」

義妹「兄さんとか同じクラスなので安心してください」

男「え? なんでわかるの?」

義妹「秘密です」フフッ

男(不安です……)


―――
――


友「おう! また同じクラスだな」

男「嬉しいぞ親友」

友「おうおう」イエェーイェー

幼馴染「ちょっと男!」

男「幼馴染なんだよ」

幼馴染「なんで私にだまって学校に行ったの! びっくりしたじゃない朝おきたら誰もいないじゃない!」

男「え? あ……」

義妹「兄さん、さっきから『え?』がクセになってません?」

男「うるせぇ……」

幼馴染「せ、説明しなさいよ!」

義妹「すいません……家庭の事情でちょっと引っ越さなければならなくなりまして……」

幼馴染「え? そ、そうなの」

友「まじかよ」

男「いや、引っ越すっていってもちょっとだけだぞ?」

幼馴染「そうなんだ……」

義妹「急に決まってしまったので……すみません」

幼馴染「家庭の事情だったらしょうがないよ」

幼馴染「そっか~隣にはもういないんだぁ」

男「なんかすまんな」

幼馴染「いや別にいいよ」

友「ぐぬぬ、羨ましいやつだな」

男「なにがだよ」

友「うるせぇ……」

委員長「みんな同じクラスなんだ!」

男「委員長も?」

委員長「そうですよ!」

幼馴染「今年も委員長をお願いします!」

委員長「こ、今年もやろっかな」

友「応援してるぜ」

義妹「期待してますよ」

ガラッ

担任「おら、お前らちゃんと座れ~」

   前

│友  幼馴染

│男  義妹

│   委員長
壁――――――




男「座席近っ!?」

友「奇跡の配置だな……」

幼馴染「出席番号じゃなくて勝手に決められるのにこれはすごいわ……」

委員長「賑やかになりそうですね!」

義妹「よかったです」ニヤニヤ

男(なんかしたんだろうな……)

男「つかなんで俺の後ろあいてんの?」

義妹「なんででしょうね」

友「なんか転校生らしいぜ」

幼馴染「まじ!? 先に言いなさいよ!」

友「いやなんか職員室でなんとなく耳にしたから……」

義妹(こんな急に? 転校生なんて聞いていなかったはずですが……)

委員長「楽しみですね」

男「そうだな」

担任「そこうるさいぞー! お前らに連絡があるぞ、なんと転校生だ」

 エーマジー? ウッソオンナノコカナ ミタイミタイ

担任「入ってこい」

転校生「♪~」

 エーカワイクナイ!? スゲェー 

転校生「今日からこの学校にきます転校生でーす♪ みんなヨロシクね♪」キョロキョロ……ジロッ

 オーオーー!!!

男(?)

義妹(まさか!?)

担任「えっと、席はだな2つ空いてるなぁ……んじゃ廊下側に」

転校生「せんせ~♪ 転校生は窓側がいいでーす」

担任「いやしかしな」

転校生「おねがいしますヨ~♪」

担任「あぁ……でも」

転校生「あっは♪ 先生むかつく~めっちゃ殺したいナぁ~」ギロッ

担任「ま、窓側でいいぞ」ビクッ

 ザワザワ……

転校生「おかまいなく~♪」

友「ほぉ……」

男「?」スタッ

転校生「君の後ろになるからよろしくネ~♪」スッ…パシッ

転校生「ん? なんで転校生の腕を掴んでるのかナ?」

義妹「握手はあとでいいと思いますのでまずは座ってください」

転校生「きゃ~怖いわ~♪ ホントにむかつくぅ~」ギロッ

義妹「そうですか?気が合いますね」ギロッ

担任「こ、こらこら喧嘩をするな」

転校生「ごめんなさ~イ」

義妹「すみません」

男(……。)

―――
――


モブ1「転校生ってどこからきたの!?」

モブ2「好きなことってなに~!」

モブ3「髪きれいだよね!」

転校生「ごめーん、興味ない~♪」

 エッ…… ナンカヒドクナイ? 

転校生「ちょっと鬱陶しいから関わらないでくれたら嬉しいかモ~♪」

 ア、ウンゴメンネ イコウゼ ウゼェ

義妹「……。」

転校生「ちょっと~怖いから睨まないでヨ~♪」

義妹「睨んでませんよ」

幼馴染「だめだよ喧嘩したら! あ、私は幼馴染だよ! よろしくね!」

転校生「興味ない~てかちょっとテンションうざいかモ~♪」

幼馴染「ごめんね……」

委員長「あなた、言葉遣いにもうちょっと気をつけたほうがいいわよ!」

転校生「ゴッメーン♪ でもお前に言われる資格ないシ~♪」

友「きっついねぇ……」

 ザワザワ……

転校生「そ れ よ り ♪」







転校生「メインディッシュは男君でいいんだよね♪」

義妹(やっぱり!?)

男「お、お前っ……!!!」ガタッ

 ドウシタ? ナニナニ メインディッシュ?


転校生「だめだゾ~♪ こんなところで騒いだら」オクチチャック

男「……」ギロッ

友「どうしたんだよ男」

男「い、いや……なんでもない」

幼馴染「ほんとに?」


- 昼休み -

義妹「転校生さんちょっといいですか」

転校生「やダ♪ お昼休みは堪能したいしー」

男「おい……」

義妹「兄さんはついてこなくていいですから」グイッ

転校生「おい、触んなよ♪」バッ

義妹「ダメです来てください」ガシッ

転校生「ちょっと間接いたーい♪」

 ケンカケンカ? ダイジョウブカ?

男「いいのか?」

義妹「大丈夫ですよ兄さん」グイッ

転校生「さっきから兄さん兄さんキモーイ♪ ブラコンってやつ~?」

義妹「黙ってついてこい」ボソッ

転校生「あっは~♪ ちょっと義妹ちゃんに校内見学でもしてもらおっかなぁ♪ とりあえず屋上だよな」

義妹「ええ」

- 屋上 -


転校生「でっ♪ なにかなブラコン♪」

義妹「あなたは殺し屋ですよね」

転校生「なに? 殺し屋~♪ なにその美しくない職業♪

義妹「……質問を変えます、兄さんを殺す気ですよね」

転校生「人聞きわるーい♪ 殺すなんて、タダ……楽にしてあげるだけだよ?」

義妹「失せろ」ドッ

転校生「ヤダ~いきなり蹴り入れてくるぅ? しかもちょっと本気の蹴りだし♪」

転校生「やってみなさいよクソガキ」ジャキッ

義妹(ナイフ……)

転校生はスカートを捲るようにして太ももに隠していたバタフライナイフを取り出すと、器用に素早く開閉させて飛び込む

義妹「くっ……!」

転校生「いい反応~♪ てか何その金属の短い定規~♪ ちょっと普通より硬いみたいだけド」バッ

すると転校生はもう一つバタフライナイフを取り出すと両手で開閉操作をなんども器用に繰り返す、その操作が脅しなのか、
クセなのかは分からない

義妹「二本にしたって変わりませんよ」

転校生「転校生なんか舐められてる~♪うっぜぇ!」バッ

義妹「あなたの喋り方よりは全然うざくないです」ドガッ

両者とも攻撃を防ぎそしてスキをみて攻撃を繰り返す。

転校生「いった~い♪ ふざけんな!!!!」ガシッ

義妹「っ!」

転校生「ブラコンつよ~い♪ そんな金属の棒でよくできるわねぇ」ザッ

義妹「褒めても別になにもでませんよ?」ザッ

転校生「内蔵とかでちゃうかも~♪」バッ 

義妹が前に飛び出した瞬間に転校生の手に持っていたバタフライナイフを義妹の足元に投げつける。

転校生「ごっめ~ん♪ 休み時間おわりなの♪ また後でね♪」 キーンコーンカーンコーン……

義妹「そんなこと通じるとでも?」

転校生「いまやったら楽しくねーだろ? 安心しろよ、ちゃんと場所は考えてあるし教えてやるよ」

義妹「……」

転校生「はいは~いまたネ♪」ギィッ

寝ます~また時間があれば今日ぐらいに書いていきます

それでは続きを書いていきます

-放課後-

義妹「兄さん帰りますよ」

男「おう」

友「じゃーなお二人さん」

幼馴染「部活いこっと」

委員長「委員会にでないといけませんね」ガラッ

義妹「それでは行きますか」

男「ういーっす」

転校生「あはっ♪」ザッ

男「な、なんだよ」

義妹「兄さん下がってください」スッ

転校生「そんなに殺気を出さなくてもいいわヨ♪ どうせまだやらないんだし~」

義妹「そんなの信じれますか」

転校生「転校生はそういうのこだわるタイプなの~♪」

義妹「そうですね」

男「いやいやお前から距離とってただろ」

転校生「だって興味ないも~ん」

義妹「行きましょう兄さん」グイッ

転校生「じゃあ私も一緒に帰っちゃおっかナ♪」

男「ちょっと……」

転校生「二人とも仲いいわね~なに~? 禁断の愛ってやつなの♪」

義妹「そんなわけないです」

男「お、おい……いいのかよこんな近くにいて」ボソッ

義妹「今は殺さないと言っているので大丈夫ですよ」ボソッ

男「信じられるのか?」ボソッ

義妹「彼女には殺す時の自分の流儀ってのがあるのでしょう、プライドも高いので……大丈夫だと思います」ボソッ

転校生「ちょっと~転校生を抜きにして勝手にお話しないでくんな~い」ギュッ

男「ひ、ひっつくな///」

転校生「やっだ~男君なに興奮してるノ~♪」

義妹「ちょっとなにやってるんですか!」ギュッ

男「お前も腕を掴むな!」

転校生「やだ~♪ ブラコンちゃん必死~♪」

義妹「や、やめてください」

男「いいからお前ら離せよ///」

転校生「男君は殺そうとしている相手に欲情しちゃうのかな♪」ウフフ

男「んなわけあるか!」

義妹「兄さん……」ジッ

男「うっ……」

転校生「まあ、そんなことどうでもいいんだけど~♪ 周りに人いないよね」

義妹(!?)ゾクッ

男「えっ?」

転校生「ほら、もう来ちゃったね早漏さん♪」ブォン!! カキンッ!!……パラパラ

男(!? 真っ二つに切れた銃弾!? え!? 銃弾ってナイフで捕らえれるもんなのか無理だろ!?)

義妹「兄さん人通りが多いところに行きますよ!」ダッ

転校生「私の獲物に手をださないでよ♪ 根暗野郎」カキンッ

義妹「狙撃……どっから!」ダッ

男「つかなんでその狙撃に反応できるんだよぉ!? 人間じゃねぇだろ!!」

転校生「人間じゃないとかヒドイ♪ 相手も相当な距離からうってるよね♪」カンッ!!……パラパラ

転校生「うっざ~もう刃がだめになっちゃてるし~」ポイッ

- マンション -

義妹「で、なんであなたがここに?」

転校生「だってほかに行くとこないし~♪」

男「お前って俺のこと狙ってるんだよな?」

転校生「そうなの♪ だから誰にも取られたくないし邪魔されたくないの♪」

男(いつ殺される分からん……)ヒキッ

転校生「大丈夫よ~殺すときは前もって言ってあげるわヨ♪」

義妹(これを利用するべきですかね……)

義妹「明確にはいつぐらいに兄さんを狙うんですか」

転校生「気分次第♪ でも当分はまだかナ~♪」

転校生「でも私のクライアントもそこまで急かしてないし♪ それにやる気出な~い」

義妹「そうですか……(やはりその間だけ利用させてもらいますか)」

男「ちょっと聞きたいんですけど転校生さん」

転校生「転校生でいいわよ♪ で?なぁに?」

男「普通の人間って狙撃に反応できるの……?」

転校生「愛と努力があれば反射速度も動体視力も上がるのよ~♪」

男「お、おう(化物だ)」

男「義妹も反応できちゃったり?」ヒキッ

義妹「さあ? どうでしょうね」クスッ

転校生「ご飯でも作ってあげようかぁ~」

義妹「信用できません、私がやります」

転校生「無理しちゃってかわいい♪」ギュッ

義妹「やめてください」

男(なんか仲良さそうだなおい!)

―――
――


男「んじゃ、おやすみな」

義妹「おやすみなさい」

転校生「おやすみ~♪」

 バタン

男「まてまてまてまて、なんでおまえが俺のベットに来るんだ」

転校生「いいじゃない~だっていつ取られちゃうかこわいもの♪」

男「そういう問題じゃないような」

転校生「そういう問題♪」

義妹「だめです、さっさとリビングのソファーで寝てください」グイッ

転校生「アハハ♪ やだこの子うざ~い♪」パシッ

義妹「はやく出ますよ」ガシッドッパシッ

転校生「お断り~♪」ガシッドガッ

男「やめろやめろ!なに格闘を繰り広げてんだ!」

 ――ベッド――
 │     │
 │転 男 妹│
 │     │
 │     │
  ――――――


男(どうしてこうなった!!!!!!)

転校生「男君~♪」ギュッ

妹「兄さんに抱きつかないでください」グイッ

転校生「いいじゃないの、抱き枕がないと寝れないのよ転校生は♪」グイッ

男(無心だ無心になるんだおれ……俺を殺すやつと守るやつが一緒のベッドってどういう状況だ!!素数を数えよう……あ、素数分かんねぇわ)

転校生「男君の体あったか~い♪」ギュー

義妹「やめてください!」グイッ

男(もう死んでもいいかも)

転校生「♪」

- 朝 -

男(うん、寝れるわけがないよね)

義妹「おはようございます兄さん」

転校生「おっはよ~♪」

義妹「さあ行きましょう兄さん」

転校生「男くんはー転校生といくのよ~♪」ギュッ

義妹「その汚い手を離してください」グイッ

転校生「ブラコンも汚い手、してるわよ?」

義妹「一緒にしないでください」バッ

転校生「アハハハ! やっぱちょームカつく♪」パシッ

義妹「そうですか、私も同じことを思っています」トッドッパシッ

転校生「ブラコンと同じ思考回路とかふゆか~い♪」ガシッバッドド

男(こいつらの日課は格闘なのか……)

男「やめやめ、飯食うぞ」
   
転校生「転校生も食べわ~♪」スッ

>>38

みすった 転校生「転校生も食べるわ~♪」

俺は昨日まで平凡な男子高校生として生活をしていたはずだ!なのになぜ今のおれはこんな物騒なことに巻き込まれているんだ!

-登校中-


男「あ、あの? 転校生さん……もうちょっと離れてくれません?」

転校生「呼び捨てっていったでしょ~♪てかはなさな~い♪」ギュッ

義妹「離れてください!」

 ザワザワ… ナンダアレ

男「おはよー」

友「おう、おは……なんだその状況」

転校生「おはよ~♪」

友「なんでお前ばっかりなんだよ!!!」

男「なにがだよ!」

幼馴染「おはよう三人とも、ず、随分と仲良くなったんだね……」

転校生「だって、一晩一緒に過ごしたし♪」

幼馴染「一晩!?」

男「誤解だ!!!!」

義妹「そうです、私たち三人で過ごしました」

男「おい!」

幼馴染「嘘……」

友「3P」ゴクリ

男「ちげぇよ!」

委員長「不潔です」

男「おい!」

 ガラッ

担任「お前ら座れ~」


-1時限目-

教師「はい、この時代の人々たちは~」

転校生「zz……」

男(寝てるし……)チラッ

義妹「……。」

男(義妹は成績優秀だからなぁ……きちんと勉強してんな)

友「zZZ……」

幼馴染「……。」ポチポチ

男(あいつは携帯かよ……ん?)ブーブー

男(誰からだよ)ピッ

幼馴染『転校生さんとはどういう関係なの!?』

男(あいつ……)チラッ

幼馴染「……」チラッ

男『別になんにもないぞ』

幼馴染『本当に?』

男『ホントだ』

転校生「あ~ちょ~授業だるいー♪」

男(先生に聞こえるだろ……)

担任「……」ピクッ

>>45

教師が担任になってたすまん




転校生「暇ぁ~」

委員長「転校生さん先生に聞こえますよ」ボソッ

転校生「興味なーい♪」

教師「……」イライラ

 ザワザワ……

転校生「男君ー♪ なんか遊ばない?♪」

男「俺に振るな、そして勉強しようぜ」

転校生「え~♪ だって先生の教え方が無駄すぎてつまんな~い♪」

男「おいおいおい」

友「zz……んあ?」

教師「……」イライラ

転校生「てかちょっと疲れちゃったぁ~♪」

教師「転校生静かにしろ!」バンッ

 ザワザワ

転校生「アハハ、キレてる~きも~い♪」

教師「教師を馬鹿にするのもいい加減にしろ!授業を受ける気がないのならでていけ!」

転校生「別に馬鹿にしてないわよー♪ てか教科書を読むだけが授業ってどうなの?おっさん♪」

教師「お前に何がわかるんだ!」バンッ

転校生「事実じゃないですかぁ♪ 教科書を呼んで授業をこなしてるだけじゃないですか♪ もっと工夫して楽しませてくださいヨ♪」

教師「……っ! ふざけるな!」ドンッ

転校生「物にまで当たるんですね♪ うっわぁ~程度が低いんですネ♪」

教師「今すぐ生徒指導にこい!!!」

転校生「うっせぇーだまれハゲ、みっともねぇんだよ」ジロッ

教師「……っ!」ゾクッ

義妹「そのへんにしといてください、先生、転校生さん、授業の進行の邪魔ですので」

教師「邪魔だと!? 教師の俺も邪魔だというのか!」

義妹「はい、事実なので」ニコッ

教師「……っ、授業にもどるぞ……」

男(こえぇ……)

幼馴染(うわぁ……義妹ちゃんと転校生さん二人は怖いなぁ……)

転校生「♪~」

友(もうやだこのクラス……)

-昼休み-

転校生「学食にいこーか~♪」

男「おれ?」

転校生「うん♪」

男「どっちでもいいぞ」

義妹「なら私も」

転校生「ブラコンに興味な~い♪」

義妹「ダメです」

転校生「いきましょーね♪」ギュッ

男「お、おう……」

義妹「だめです」ギュッ

転校生「離してくれないかなーその汚い手を♪」

義妹「あなたよりはましですよ」

転校生「知らないわね♪」ズイッ

男「うお!?」

義妹「やめてください」パシッ

転校生「その腕話してよ」イラッ

義妹「いやです」

転校生「アハッ、むかつく~♪」バッ

義妹「……」バシッ

男「はいはいストップ、こんなところで暴れる気か」

義妹「……すいません」スッ

転校生「スキあり~♪」グイッ

ガラッ

義妹「待ってください」ダッ

友(あいつら怖すぎだろ……)

委員長(恐ろしい……)

 ザワザワ

幼馴染(……)


-放課後-

義妹「ほとんど皆さん教室から出て行かれましたね」

男「んじゃ、俺たちも帰るか」

転校生「転校生も帰ろうかしら♪」

幼馴染「まって、ちょっと転校生さんに用事があるんだけど!」

転校生「ごっめ~ん興味なーい♪」

義妹「先に行ってますね」

男「またあしたな」

転校生「ちょっと転校生もいっしょにかえるわよ」

幼馴染「待ってください」グイッ

転校生「鬱陶しいわね」パシッ

幼馴染「なんであなたのような方が男につきまとうの?」

転校生「あなたには関係ないわ~♪」

幼馴染「義妹ちゃんはまだ許しますけどあなたは違いますよね」グイッ

転校生「なにがよ?」

幼馴染「あなたからは男への愛情を感じられない」

転校生「愛情? アハハ、笑っちゃーう♪」

幼馴染「ただ遊ぶだけに近づいてるんですか?」

転校生「そんなところかしら♪」


幼馴染「は?」ジロッ


転校生「!?……なによその目つき♪」

転校生「あ~分かっちゃった♪ 男君があなたは好きなのね♪ それで私に取られて彼はあなたに見向きもしないから嫉妬てやつかな♪ アハハ」

幼馴染「男に近づかないでください」ボソッ

転校生「きこえなーい♪」

幼馴染「男に近づくな!」バッ

幼馴染はそう言うと素早く転校生の懐に潜り込む

転校生「……っ!?」

気づいたときには背負い投げをされる最中で体は宙に浮いていたが、転校生の化物のような身体能力で体を大きくひねることで
幼馴染から無理矢理手をほどいて回るように着地する。

転校生「ちょっとアンタなにすんのよ!」トッ

幼馴染「甘い」バッ

転校生(はやい!? このままじゃ顎に拳が……!!!)スッ

間一髪で幼馴染のアッパーカットを顎に僅かに擦らせながらも避ける転校生

転校生「アハハ……少しかすっただけなのにこの揺れ……(直撃していたらやばかった)」ヨロヨロ

幼馴染「かなりの反応速度ですね」

転校生「あんた何者よ」

幼馴染「あなたには関係ありませんよ」スッ

転校生(こいつ、かなり素手に自信があるわね)

転校生(格闘だけでいったらあのブラコンよりも強いんじゃないのかしら)

転校生「転校生ってあんまり素手って好きじゃないのよね~♪」

そう言うと転校生は太ももに隠してあるバタフライナイフを持つために手を伸ばしたがその手は空を切った

転校生「!?」

幼馴染「あー、探しものってこれですか?」

幼馴染の手には本来転校生の太ももにあるはずのバタフライナイフが4本握られていた

転校生「アハハ、いつの間にとったのかしらねぇ♪ まさか背負い投げの時かしら?」

幼馴染「いえ、あなたが私のアッパーを避けた隙にですよ、あなたが宙を舞っている時に見つけましたから」

転校生「なるほどねぇ♪(端からあのアッパーを避けるのも計算のうちだったわけか)」

幼馴染「それで、あなたはまだ男に近づくんですか?」スッ

転校生「どうでしょうねぇ♪(見たことのない構えね……)」

転校生は背中に隠しといたナイフに手を伸ばした瞬間、それを確認した幼馴染が素早く飛び込んでいく

転校生「アハハッハハハ!!!! あなたって足技も得意なのね♪」ドッズバッ

幼馴染「そんな薄い金属の板なんてすぐさまへし折りますよ」パシッ

転校生「あなたの靴って随分と硬いのねぇ……なにを仕込んでいるのかしら!!!」ガキッ

幼馴染「ふふ、それは秘密だよ!」ニヤッ

転校生「恐ろしい子ね」カキンッ

幼馴染が繰り出した蹴りが見事に転校生のナイフを吹き飛ばす、そして畳み掛けるようにもう一本のナイフを根元からへし折ったのだ
しかしそのまま素手で攻撃を始める転校生

転校生「軽量化を求めてバタフライナイフにしたのがダメだったかしら」ドッ

幼馴染「今頃遅いよ、降参かな?」ガシッ

転校生「転校生なめられてるーうわ~ムカつく」イラッ

すると転校生がベルトに手をかけると思いっきり金具を引き抜きながら幼馴染の首に向かってそれを振り抜いたのだ

転校生「おしい♪」

幼馴染「反応が少し遅かったら首ごと切り落とされてたね」

幼馴染の喉には5センチほどの傷ができており、そこから血が垂れていた

幼馴染「ベルトにナイフを仕込んでいたんだね」

転校生「これであなたを薄切り肉にしてあげるわ」ギロッ

幼馴染「じゃあ、私はミンチにしようかな」ギロッ

-朝-

黒服「いってらっしゃいっす」

男「行ってきまーす」

義妹「それではまた」

男「つか転校生のやつ結局こなかったな」

義妹「あの人が来てもセキュリティはあの人を逃しませんよ……」

男「まあ、でも不思議だなあそこまで一緒に来たがってたのに」

義妹「気でも変わったのでしょう」

男「そんなもんかな」

義妹「そんなものじゃないんですかね」

- 学校 -


担任「転校生がいないみたいだが、誰か知っているか?」

 エー? サボリジャナイノ カモネ

担任「そっか、あともう一つな、昨夜に見回りの先生がこの教室に来た時に机などが倒れていたようだ、心当たりがある者はいないか」

 エーコワイ ケンカ?

担任「これも誰も知らないか、んじゃ以上な」ガラッ

男(昨日まであんなにベタベタしてたのにどこいったんだ?)

義妹(ちょっと気になりますね)

幼馴染「……」

義妹「幼馴染はたしか放課後に転校生とお話してましたよね」

幼馴染「うん」

義妹「なにを話してたんですか?」

幼馴染「え~ちょっと秘密だよ!」

義妹「そうですか、だったらその首のキズやあちらこちらに見える切り傷はなんですか?」

幼馴染「ちょっと転んじゃったんだ」

義妹「転んだだけではそんな傷ができるわけがないですよ(無理がある、あきらかにこの傷は……)」

幼馴染「てか、だったらってなにかな?」ジロッ

義妹「いえ、もしかしたら喧嘩でもされたのかと」

幼馴染「そんなわけないよ、ちょっとお話をしただけだよ……お話をね」

義妹「そうですか分かりました(拳にはアザですか)」

義妹「随分と激しい転び方をしたんですね、まるで切れ味のいいナイフに切られたみたいな」ニコッ

幼馴染「そうだね」ニコッ

男(?)

友「二人はなんの話をしてんだ?」

男「分からん」

委員長「あ、昨日のドラマみた?」

友「おう」

男「ドラマとかみないわ……」

-昼休み-

義妹「すいません兄さん」

男「なんだ?」

義妹「ちょっと来てもらえないでしょうか」

男「え、飯は?」

義妹「後でいいでしょう」

-屋上-

男「んでどうしたんだ」

義妹「幼馴染について話がありまして」

男「幼馴染? どうしたんだ?」

義妹「それがですね――」ガチャ

幼馴染「あ~こんなところにいたんだ!」

男「どうしたんだよ幼馴染」

幼馴染「二人の姿が見えなかったから探したんだよ!」

男「悪いな」

男「義妹、なんだっけ?」

義妹「いえ……なんでもありません」

幼馴染「男、ちょっと義妹ちゃんと話があるから先行ってて」

男「わかったわ、早くしろよ」ガチャッ

幼馴染「うん」バイバイ

幼馴染「で、何を言おうとしたのかな?義妹ちゃん」

義妹「別にただの世間話ですよ」

幼馴染「こんなところで?」ニコッ

義妹「はい」ニコッ

幼馴染「嘘ならさ、もっと真っ当な嘘を言ってよね」ニヤッ

義妹「あなたは……なんなんですか?」

幼馴染「なにって幼馴染だよ?」

義妹「あなたが転校生さんに危害を加えたことは分かってるんです」

幼馴染「危害ってひどいな~あれは正当防衛だよ!」

義妹「認めるんですね」

義妹「転校生さんがどうなったかは知りませんが、あなたは普通ではないですよね」

幼馴染「普通じゃないってひどくない?」

義妹「転校生さんはそれなりの戦闘技術を持っていたはずです、そんな彼女と一戦交えておいて平然としているのはおかしいですよね」

幼馴染「なんのこと? むしろそんな転校生さんとそれを知っている義妹ちゃんが不思議だなぁ」ニヤッ

義妹「正直に言ってください、あなたはなんなんですか?」

幼馴染「だから男と昔からの知り合いの幼馴染だよ」

義妹「……」ジロッ

幼馴染「あ、義妹ちゃんって転校生さんと仲良かったよね」

義妹「仲良くないです」

幼馴染「少なくとも私よりはいいでしょ、これあげるよ」ポイッ

義妹「これ!?(転校生さんが持っていたバタフライナイフ……)」

幼馴染「義妹ちゃん」

義妹「なんですか」ジロッ

幼馴染「あんまり、男に迷惑をかけないでね」ニコッ

義妹「どういうことですか」

幼馴染「あなたは私よりも男の近くにいるんだからちゃんと守ってよねってことだよ」

義妹「話が見えないのですが」

幼馴染「だから義妹ちゃんは男を守れるほどの技量があるのかなってことだよ」ニヤァ

義妹「あなたはいったい……!?」ドゴッ!?

義妹「ガハッ……ゲホッゲホ……(迂闊だった! 話に集中し過ぎて反応できなかった……)」

幼馴染「困るなぁ、手加減したのに防げないなんて、転校生さんでも防げたのになー、本気でやってたら内蔵パーンだったね」ニコッ

義妹「な、なにが目的なんですか?」

幼馴染「私は男を守りたいだけだよ? ありとあらゆる災厄からね」

義妹「なるほど……」

幼馴染「今は許してあげるけど力不足だと判断したらいつでも義妹ちゃんの首はへし折ってあげるからね」

義妹「そうですか、あまり私を舐めてもらっても困りますよ」

幼馴染「期待して楽しみにしてるよ! 私は先に戻るからね」ガチャッ

義妹「……(さて、このバタフライナイフはどうしましょうか)」

義妹(どうやら思う以上に事は混乱してきてますね……)

それでは寝ますのでまた今日のうちに書き進めていきたいです

転校生死んだだと(´・ω・`)


好きなキャラだったのに(´;Д;`)

書き始めていきます

- 五限目 -

教師「カリウムやナトリウムなどイオン化傾向の~」

義妹(これまでに接触を確認できた殺し屋は最初の対物ライフル、そして転校生さん、狙撃手……それにグレーの幼馴染)

義妹(正直、幼馴染は兄さんの家と関係あるかすら分からない、個人的感情でただ守っているだけなのか?)チラッ

幼馴染「zzz」

義妹(それにしても少なくとも転校生さんと一戦を交えたはず、それなのに普通に学校に来ることができるってことはかなりの腕というのも確かなはず)

男「おい義妹」

義妹(転校生さんの安否も気になりますね)

男「おい」ポン

義妹「あ、なんですか?」

男「どうしたんだよお前、普段は真面目に授業を受けているのになんか上の空になってんぞ」

義妹「すいません、ちょっと勉強のことで考え事ですよ」

男「そうならいいけど、なんか助けになれることがあるなら言ってくれ」

義妹「はい(やっぱり兄さんは優しいですね……でも)」

義妹(兄さんは弱すぎる)

義妹(幼馴染の言うことが本当ならば兄さん側にいる人物は、黒服さん達と幼馴染、グレーの転校生さん……そして私ですね                                 

   数だけを見れば圧倒的にこちらのほうが少ない、しかも幼馴染と転校生さんのようにいつ亀裂が生まれるかわからない

   少なくとも近接格闘なら幼馴染の方が圧倒的に強いですが所詮は近接格闘……転校生さんみたいな化物並みの能力で銃

弾を捉えれると考えるのは難しいですね……ある意味、一番に転校生さんが都合のいい存在だったのかもしれませんね
  
   まさに人間対狙撃防衛兵器と言ったところでしょうか)クスッ

担任「はい、ここまでだ~」

友「終わったぁ~」

男「まだ授業あるからな」

友「げっ……」

幼馴染「睡眠時間が増えるね」

義妹(コマが足りない)チラッ

男「寝るな勉強しろ」

委員長「そうだよ」

幼馴染「義妹ちゃん2人がいじめてくるよ~」

義妹「……そうですね、でも勉学はしっかりしないとダメですよ(白々しい……)」ニコッ

-放課後-

後輩「せんぱーい」

男「ん? 後輩じゃんどうしたの?」

後輩「ちょっと先輩にお話があるんですがいいっすか?」

男「話? 別にいいけど」

後輩「ちょっと来てください」グイッ

男「義妹ちょっと、待っててくれ」

義妹「はい(あの人……完全に殺す気ですね、この学校には他にも居そうですね)」

幼馴染「……」ジロッ

義妹(そんなに見なくても分かってますよ)ガラッ

-空き教室-

男「なんだここ」

後輩「誰も使ってないですからね、私が勝手に物とかおいてんすよ」

男「だめだろ」

後輩「まあまあ、お茶でも飲みましょうよ」

後輩「先輩はコーヒーすか? 紅茶っすか?」

男「んじゃ紅茶で、あとストレートな」

後輩「ういっす」カポッ

後輩(あ~先輩とはもっと仲良くしたかったんですけどねぇ……まあ、もとから先輩の監視っつうことでこの学校来ましたしね)

男「んで、話ってなんなんだ?」

後輩「お茶飲みながら話しますよ、そこの棚にクッキーあるんでとってください(この任務も今日で最後っすね)」

男「先輩をもっと丁重に扱いなさい」ガラッ

後輩「以後気をつけます~(以後なんざねぇけどな)」チラッ…サラー

男「チョコクッキーじゃんやった」

後輩「よかったっすね(テトロドトキシン3gmもサービスしますねぇ)」ニヤッ

男「うまっ」ポリポリ

後輩「先に食べないでくださいよ」

男「勝手に手が動いたわ」

後輩「もう(最後の晩餐ってかぁ?)」ニヤニヤ

男「相変わらず後輩はかわいいな」

後輩「お世辞はいいですよっと」カシャ

男「お、できたか」

後輩「ストレートでいいっすよね」

男「さんきゅー」

後輩「いえいえ(安心してくださいよ、一口飲んだぐらいじゃ死にませんからねぇ……じっくりと体内に取り込んでもいますか)」

男「おら座れよ」

後輩「ここは私の部屋なんすけどね(まあ、先輩は飲むのが早いですかね)」

男「学校の教室だろ」カチャッ

後輩「そっすね(はやく飲め)」

男「んで、話ってなんなんだ」

後輩「あぁそうですね……(飲め!)

男「偉く勿体ぶるんだな」スッ

後輩「あのですね(触れた)」

 シュバッパリーン!!

男「あっつ!? 割れたぞ!?」

後輩「!?……なんのつもりっすか義妹さん」ギロッ

義妹「それはこっちのセリフですよ後輩さん」ニコッ

男「え? 義妹!? つかこの飛ばしたやつって転校生のバタフライナイフ!?」

義妹「兄さんこっちにきてください!」バッ

後輩「逃がさないっすよ!」スッ

男「け、拳銃!?」

義妹(H&K USPですか)スチャッ

義妹は後輩がトリガーを引く前に指に向かってナイフを投げつける

後輩「あぶないっすね!!!」スカッ……パンッ!!

義妹「躊躇なくよく撃てますね!」バッ

義妹は一気に後輩との距離を詰め拳銃を握る腕を掴もうとするが、後輩は拳銃を鈍器のように振り回してそれを止める

後輩「大胆は私の取り柄っすからねぇ!!!」パンッパンッ!!!

ほぼ0距離からの射撃であったが間一髪のところで銃口をそらすことができ銃弾二発が壁にめり込む

義妹「端からこの学校に来たのも兄さんの監視ですか」バッ

後輩「そっすよ、元々は監視だったんすけどね! それが殺しに変わったってわけっすよ!」パンッ!

バタフライナイフを後輩の顔に切り込むがそれを簡単に避ける後輩

後輩「そっちこそ躊躇ないっすね!」パンッ

義妹「あなたの攻撃、なかなか当たらないですね」ガシャッ

後輩「そっちもっすね!」パシッ

二人の周りには後輩の茶色に染めた髪の毛と義妹の黒い髪が宙を舞っている

後輩「おらぁ!!」パンッパンッパンッ

義妹の頬を掠るように銃弾が通ると一瞬だけ義妹の意識がそれに逸れたのだ

後輩(チャンス)ニヤッ バッ

後輩は足に隠していたナイフを下から突き上げるように力いっぱいに刺し込んでいく

後輩(なっ!?)

しかしその攻撃を義妹は後輩の手首を両腕で掴むと前へ行く力を利用して前に倒しこむ

義妹「終わりですよ」

這い蹲るように押さえ込まれた後輩の首にはバタフライナイフが当てられていた

後輩「ハハハ、強いっすね先輩……」

義妹「あなたが弱いだけですよ」ニコッ

後輩「ひどいっすね」

男「もういいだろ義妹」

義妹「ですが……」

男「それ以上やる必要はねぇ……」

義妹「いいんですが」

男「いいんだよ、帰るぞ」ガラッ

義妹「待ってください」スッ

後輩「……」

男「後輩、今回はなかったことにしてやる、でもまた何かをしてきたら容赦はしねぇぞ……」

男「義妹がな」ニコッ

義妹「台無しですよ」ガラッ……パタン

後輩「ハハハ、男先輩は優しいな……負けちゃったなぁ、任務も失敗だなぁ」

後輩「どうするっすかねぇ……」カチャッ

義妹と家に帰った、今までの家とは違うのだ、防犯に完璧でそして広くて綺麗なマンションの一角

俺は今まで現実から目を背けてきたのかもしれない、俺がこうやって生活をしているだけで何人も

の命を消してしまうかもしれないということに





義妹「兄さんはそんなことは気にしなくていいんです」

男「気にしないわけにはいかねぇだろ……俺のために命が何個亡くなるんだよ」

義妹「それはこの争いが終わるまでですよ」ニコッ

義妹は優しく微笑むと俺の手を包み込むように握る

男「終わりなんていつ来るんだよ……」

義妹「始まりがない争いが無いように終わりのない争いもないんですよ」

男「俺はみんなが思うほどの器でもねぇ……そんな奴のために」

義妹「いいえ」

義妹「あなたがいるだけで救われる人もいるんです」

男「なんだよそれ……」

義妹「私は兄さんが居てくれるおかげで生きる意味を手に入れました」ニコッ

男「俺が?」

義妹「はい、私だけじゃありませんよ、幼馴染も友、委員長だってそうかもしれません」

男「……」

義妹「形は違えど転校生さんだって兄さんを殺すという依頼を遂行するために生きているかもしれません」

男「あいつに限ってそれはねぇかもな」

義妹「フフ、そうですね、それでも兄さんの殺害任務を受けることによって食いつないでる人もいるんですよ」

男「嫌な感じだな」

義妹「兄さんはその人たちのためにも生きながらえないといけないんです、でも死んだら元も子もないですからね」

男「まったくだな……そっか……」

義妹「だから生きてください、私も全力で生きますので」

男「おう! なんか吹っ切れたわ! なんか護身術とか教えてくれよ義妹!」

義妹「私の特訓は厳しいですよ?」

男「覚悟してるぜ、それにいろんなこともなるべく教えて欲しいな」

義妹「はい」ニコッ

-朝-

黒服「今日も頑張ってくださいっす」

男「ういっす」

義妹「行ってきますね」

男「……後輩のやつどうなるんだろうな」

義妹「分かりません、仮にも暗殺を失敗しているので……」

男「いるといいな」

義妹「そうなんですか?」

男「寂しくなるだろ、俺はあいつのことは嫌いじゃなかったからな」

義妹「そうなんですね、それと幼馴染のことですが」

男「ああ、俺も分からねぇんだ……長い時間あいつと遊んできたけどそんな素振り見たことねぇしな」

義妹「やはり調査をしないといけませんね、転校生さんの安否も気になりますし」

男「すまんな」

義妹「いいですよ」ニコッ

男「んじゃ、今日も一日乗り切りますか~」

-校門-

後輩「おはようございますっす」

男「後輩……」

義妹「おはようございます」

後輩「話、ちょっといいっすか」スッ







-空き教室-

男「なんだよ話って、また俺を殺しに来たのか?」

義妹「……」

後輩「安心してくださいよ、そんなことをやる意味もなくなったっすよ」

男「なくなった?」

後輩「解雇っすよ、任務に失敗したんで」

義妹「それではなぜ学校にまだ?」

後輩「最後に謝りたくて」

男「謝る?」

後輩「先輩たちを騙すような真似をした挙句に男先輩を殺害しようとして……誠に申し訳ございませんでした!」

あの元気でいつもなにかとちょっかいを出してくる後輩が、昨日の放課後に俺を殺そうとした後輩が目の前で土下座をしていたのだ

男「おいやめろって!」

後輩「これは私のけじめです」スッ

義妹「……」

俺は見た、後輩の目に涙を浮かべていたのを

後輩「ハハハ、それではこれで最後っす」

男「……」

後輩「もう二度と会うことはないっすね、でも楽しかったすよここの生活は」ニカッ

男「……っ」

後輩「それでは私はこれで」ガラッ



男「待てよ」

男「お前、まだなんか言ってねぇだろ」

後輩「どういうことっすか」クルッ

男「解雇だけじゃねぇだろ……お前、殺されるんだろ?」

後輩「ハハハ、なに言ってんすか先輩」

男「なら、なんでお前は泣いてんだ?」

後輩「……っ、そ、それは先輩たちと別れるのが悲しいからっす」

男「嘘だな」

男「俺とお前は中学からの付き合いだろ、そんぐらいわかるんだよ、それにさっき言ったよな「わたしのけじめ」って」

後輩「……」

男「それって他の奴からもけじめがあるってことじゃないのか? どうなんだ後輩」

後輩「……ハハハ、先輩には嘘は通せませんね、そっすよ、私は殺されるんです」

男「なんでだ」

後輩「当然、男先輩を殺せなかったすからね、任務失敗ですよ……失敗品の私はいらない子ですからね」

男「……」

後輩「それにクライアントのことを知りすぎてます、だから私よりも遥かに強い奴が先輩と私を殺しに来ます」

後輩「殺されないように頑張ってください」

男「やっぱり親父が家を継ぐことをよくないと思ってる人が多いんだよね、だから俺って味方が少ねぇんだわ」

後輩「言ってる意味が分かりませんが」

男「義妹、俺が使えるお金ってどのくらいあんだ?」

義妹「一生困らないほどには資金はありますよ」

男「そうか」ジッ

後輩「なんすか」

男「俺はお前を買う、クライアントとして」

後輩「はぁ!?」

男「用心棒になれっつってんだよ、味方すくねぇし」

後輩「冗談はやめてくださいよ」

男「冗談じゃねぇよ……」

後輩「……私は男先輩を殺そうとしたんすよ?」

男「だからなんだよ、それについてはお前がしっかりと謝ったじゃねぇか」

後輩「それに私は命だって狙われてるんすよ」

男「それはお互い様じゃねぇか、それに狙ってる奴だって一緒だろうが」

後輩「でも!」

男「俺はお前を買うっていってんだよ、さっきお前が「わたしのけじめ」って言ったよな?」

後輩「はい」

男「あんなもんじゃ足らねぇよ? 俺は命を奪われかけたんだ、だから俺がお前にけじめを提示するんだよ」

男「だから黙って俺の用心棒になれ、それがおまえのけじめでいいだろ?」ニヤッ

後輩「先輩はずるいっす……」グスッ

男「ずるくねぇよ」

後輩「ずるいっす……」グスッ

義妹「……」

後輩「義妹さんはいいんですか?」ゴシゴシ

義妹「ちょうどコマが足りないと思っていたところですので」ニコッ

後輩「コマってひどいっすね」

義妹「嫌ですか?」

後輩「十分っすよ……」

男「おう、俺の命の分だけ働いて貰うぜ」

後輩「はい」ニコッ





-1時限目-

委員長「……」カキカキ

義妹(転校生さんは今日もお休みですか……既に亡くなっているかもしれませんね)ジロッ

幼馴染「……z」ウトウト

義妹(しかしこちらが圧倒的に不利なのは変わりませんね、いつやってくるか分かりませんし)

男「……」カキカキ

義妹(こうやって安全な時間があるだけまだマシですね)

友「zzz…」

義妹(あまりにも私の世界とは違いすぎている風景)

   まさに平和と言ったところでしょうね……よくこの数年間この空気で暮らせましたよ……)









義妹(本当に気持ち悪いですね)

白いスーツをきた若い男が公園の真ん中で座り込んでいた

白服「♪~」

彼の手元には死んだ鳩が寝そべっていた

白服「鳩が豆鉄砲えお喰らうよ~♪」グチュ…ギュチャ

既にその死体は白服によって醜くい肉塊となっている

白服「フフーン♪ 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってよくいうよねぇ♪」

白服「今日の僕の装備はこれにしよかなぁ……」ドスッ!!

白服「あ、銃口でえぐちゃった」

‐マンション‐

後輩「今日からお世話になるっす!」

黒服「うっす」

義妹「今日は黒服さんだけですか?」

黒服「ちょっと本家のほうで問題が出ましてね、そっちに人を回してんすよ」

義妹「そうなんですか」

黒服「この黒服が命をかけて守りますので大丈夫っすよ」

男「無理はしないでくれよ」

黒服「うっす」

義妹「それでは案内しますよ」

後輩「了解っす!」

男(なにしようかな……)

男(つか黒服さんと後輩の喋り方って似てるな……)

後輩「義妹さんと一緒に作ったシチューっすよ! 毒は入れてないっすからね!」

男「入ってたら怖いわ」ズズッ

男「お、うまいな」

義妹「そうですね」

後輩「えへへ、嬉しいっすよ」

男「後で黒服さんにも持ってくよ」

義妹「いえ、私がやりますよ」

男「いいって、そんぐらいはさせてくれよ」

義妹「それではお願いしますね」

男「任せた」

後輩「仲がいいっすね」

男「なんだ? 嫉妬してんのかぁ?」ギュッ

後輩「ちょ! 肩を組まないでください!」

男「ほれほれ~」

義妹「あまり女の子に対してやることじゃないのでやめといたほうがいいですよ兄さん」

―――
――



男「風呂から出たぞ~」

義妹「お湯の電源消しといてください」

後輩「トランプでもやりましょうよ」

男「お、いいな」

義妹「二人だとババぬきつまらいですからね……」

後輩「ずっと二人の駆け引きでしたね」

男「だろうな……」

後輩「カード配るっすよ」

義妹「明日はお休みでしたね」

後輩「どっかいきます?」

男「別にいいぜ?」スッ

義妹「配りますよ……あまり移動して欲しくはないんですけどね」

>>89

誤字った正しくは  

後輩「二人だとババぬきはつまらないですからね……」

-0時-

男「もう0時か」

後輩「随分とやってたんすね」

義妹「時間を忘れていましたね、明日は出かけるようなので寝ましょうか」

男「そうだな」

後輩「え~もうちょっとやりましょうよ」

男「明日やればいいだろ」スッ

 ビービービ!!!

男「なんの音だ?」

義妹「侵入者です!! 黒服さんに連絡をしなければッ!」

後輩「侵入者……私を殺しに来たんすかね」

男「馬鹿、俺もだろ」ポンッ

黒服「侵入者1名っす! もうすぐ近くまで上がってくるっす」ガタン

義妹「なぜセキュリティが反応しなかったのですか!?」

黒服「分かりません! 電気系統を切られていた可能性があるっす、こっちっす!」

黒服「こっちです!」バッ

義妹「!? 中央のエレベーターが上がってきている!」

後輩「みなさん伏せてくださいっす」バッ

男「!?」バッ

 バババババッバババ!!!

義妹(エレベーターのドアごと貫通させてきたッ!!)

黒服「ぐあぁ!」

男「黒服さん脚に!!!」

黒服「先に行ってください!」

後輩「行きますよ先輩」バッ

 ババッバババ!!!

義妹(これは7.92x33mm弾?……なかなかのマニアな人ってことですか?)タッ 

後輩「義妹さんなにしてんすか!」

義妹「相手はプロです! そう簡単に逃がしてもらえるとは思えないのでここで仕留めます」ドンッ!!! 

男「義妹ッ!!!」

白服「ハロ~鳩ちゃんたち」カチャッ

 ババババババッ!!!!

義妹(やはり1947年式カラシニコフ自動小銃ですか)バッ……バン!!

後輩「カラシニコフっすか……」チラッ

男「なにそれ……うぉ!?」 ズダンッ

後輩「AK-47っすよ、ゲームとかで聞いたことあるっすよね」

男「FPSとかで有名だよななんか」

後輩「実際はあんなに有能じゃないんすよね」バッ…パンッ!

男「そうなのか」

後輩「命中率は悪いっすからなかなかこの仕事で使う人なんていませんよ! で、どうするんすか? 逃げるんすか?」パンッ

男「なわけねぇだろ」

後輩「先輩になにができるんすか」パンパンッ!

男「頼んだぞ」

後輩「しょうがないっすね!」バッ!! パンパンパンッ

白服「アハハハッ!! 失敗品の後輩ちゃんじゃないか!」ババババババッ

後輩「ご無沙汰してます白衣さんッ!」ダッパンパンパンッ

男(躊躇なく突っ込んでいってんぞあいつ!)

AK‐47から放たれる銃弾により床や壁を抉るように削っていく

後輩「相変わらずマニアックな銃ばかり使うんですね」シュバッ!!

白服「ハハハッ!! そんな距離から投げた投げナイフで僕を仕留めれると思ったのかい?」カチャッ

後輩との距離は40mほどに間で縮まっていたが、白服の意識は完全に後輩に向けられていた

義妹(リロード、今です!)スチャッ

白服「甘いなァ!!!!」ズンッ

AK‐47のマガジンをブーメランのように義妹に投げ込む白衣

義妹「っ!?」バギッ 

白服「アハハッ!!! やっぱ間近でぶっ殺さないと楽しくないよねぇ!!!」ダッ

義妹(銃剣!? いつの間に装着を!?)バキッ

白服「よくよけれたね!!」ガシャンッ

義妹「知りませんよッ!!!」ドンッカキンッ

義妹は先ほど白服が投げて転がった弾倉に目を送る

義妹(弾が入ってないッ!? しまった!!)

白服「はい、アウトぉ~」

銃口が義妹の顔に突きつけられ、引き金が引かれる

後輩「ッ!!」パンパンッ

白服「いってぇ!!??」ババッ!!!

後輩のUSPから放たれた銃弾が白服の肩に入り込みわずがに義妹の頭をそれてAKから銃弾が撃ち込まれる

白服「邪魔すんなッ!!!」バキッ!!!

白服はAKごと後輩に叩きつける

後輩「がッ!?」ヨロッ

義妹(いまだ!)シュタッ

白服「残念でーす」バンッ!!

義妹「…ッ!?(いつの間に片手に拳銃を!?)」ヨロッ

義妹「グッ……(強いッ!)」

白服「だめだよー、女の子がこんな物騒なものもたらさぁ」ガシッ

義妹「……っ」ギロッ

白服「デザートイーグルってよくこんなの撃てるねぇ……肩とか外れないの?」

義妹「ハァハァ……正しい姿勢で撃てば大丈夫です……」

白服「そっか~じゃあ、さっきからちゃんと正しい姿勢で撃ってたからできたんだね」ニコッ

すると白服が義妹の体を踏みつける

義妹「ッ!?」

白服「誰が喋っていいって言ったんだろうね、それじゃあ試し打ちでもしようかな」スッ

男「うおおおおおお!!!!!」

突如として背後に現れた男の手には先ほど投げられたAKが握られており白服の頭に叩き込む直前であった

白服「こっわ」バンッ

男「ッ!? 腕がッ!!!!」ヨロッ

白服は一瞬だけ後ろを見ると最初から持っていたP210で男の腕に撃ち込み、畳み掛けるように腹を蹴り込んだ

すまん、なんかちょいちょい白服が白衣になってたすまん

>>98

気にしないからハヨ

幼馴染乱入ハヨ

白服「ダメだよちゃんと待ってないよさ」

男「グッ……(体が動かねぇ)」

白服「まあいいや、君から殺そうかなぁ」

そう言うと白服はデザートイーグルを男の頭に当てる

白服「んじゃバイバイ!」

白服がトリガーを引こうとした瞬間、体全体に衝撃を感じると10m近くぶっ飛ばさたのだ

白服「……おいおいなんなのかなぁ? 君は」

幼馴染「男の幼馴染だよ?」

男「幼馴染!?」

幼馴染「ちょっと待っててね!」

白服「君の蹴り重いよ……右腕が折れちゃったじゃないか」

幼馴染「両腕モグから安心しろ」バッ

白服「!?」

幼馴染「吹っ飛んでね!」ドゴッ

白服「ッ!?」バンッ

幼馴染「ちょっと遅いかなざ」スッ

白服「アハハハハ!!! 面白い面白いよ!!!!」バンバンッ

幼馴染「お兄さんは全然面白くないね」

幼馴染の放った蹴りが白服の顔を数ミリほど掠って壁にめり込む

白服「恐ろしい子だね!」

幼馴染「左手を叩き潰してあげるよ」ドガンッ

白服「素晴らしい力だね、でも近接格闘だけじゃ生きていけないんだよねッ!」バッ

幼馴染「ッ!?」

男(場所を誘導させてAK-47を拾った!?)

白服「アハハハッ!!! 後ろの少年ごとぶり抜いてやるよォ!!!!」

白服がトリガーを飛行とした瞬間、白服の横にあった窓が突如割られる

白服「ッ!?」ズバッ!!!

転校生「あ~残念~もうちょっとで体が真っ二つだったわね♪」

男「転校生!?」

幼馴染「……」

白服「左腕が使えなくなってしまったじゃないか」ボタボタ

転校生「だからなに~♪ 体を真っ二つにしないと面白くないわねぇ♪」

白服「そんな大きなナイフを持った少女は萌えるけど流石に痛いよ」

転校生「萌? アハハ、おじさんきもーい♪」

白服「まだ僕は20代なんだけどね、ていうかどうやってこの窓を割ったんだい?」

転校生「意味わかんな~い」

白服「ここは防弾ガラスのはずなんだけどね、ナイフで切れるものなのかな」

転校生「愛と努力でできるんじゃないかしら♪」

白服「最近の子供は恐ろしいねまったく」

転校生「おじさんうざいな♪ ぶっ殺してやりたいわ」

白服「怖いなぁ……おじさんはちょっと今日は逃げようかな」

さっきから誤字すまんな





転校生「転校生は許さない~♪」スッ

白服「流石にこれは僕でもきついなぁ」

転校生「逃がさないわよ♪」ザッ

間一髪のところで白服は避けるとなにやらズボンから筒状のものが落ちる

転校生「ッ!?」

パンッ!!!!!!

幼馴染「フラッシュ!?」

男「……ッ!!!」

―――
――


幼馴染「逃しちゃったね」

転校生「窓から逃げちゃったかしら」

男「て、転校生今まで何やってたんだよ」

転校生「ナイフがダメになったから戻って新しくしたのよコイツのせいで」

幼馴染「なんのことかな」ニコッ

転校生「それよりいいの♪」

男「あっ! おいお前ら!!!」

後輩「後輩は大丈夫っす……」

義妹「私も薄いですけど防弾チョッキ着てたので……」

男「よかった……黒服さんだいじょうぶっすか」

黒服「大丈夫っす……申し訳ございません」

男「いいんだよ!! 黒服さんが無事だっただけで!」

義妹「転校生さん生きてたんですね……てっきり幼馴染に殺されたかと思いましたよ」

転校生「弱くないわよ転校生は強いわよ」

幼馴染「私は殺されかけたけどね」ニコッ

後輩「なんかぱないっす」

男(幼馴染ってこんな怖かったんだな)

後輩「なんか人が集まったっすからトランプでもやります?」

男「アホか、みんなの手当だろ」

幼馴染「後輩ちゃんったら」クスス

義妹「幼馴染は家に帰りますか?」

幼馴染「ん~家にはお父さんもお母さんも仕事でしばらく帰ってこないからここにしばらく住もうかな」クスッ

転校生「私は当然ここに住むわね♪」

男「おいまて」

転校生「男はなにか文句でもあるの!」

男「いやだってさ……」

後輩「男先輩モテモテっすね」

男「うるせぇ……」

義妹「とりあえずみなさん手当をしましょう、あとお風呂も」

幼馴染「いいねお風呂」

転校生「転校生一番ね♪」

―――
――


義妹「しかしまさかこんなふうに集まるとは」

男「世の中って怖いな」

後輩「運命ってやつっすね」

幼馴染「お、朝日だよ」

転校生「転校生は寝るね~夜ふかしはお肌の敵なのにイヤね♪」

幼馴染「えーっ! 朝日ぐらい見ようよ」

転校生「嫌よ♪」ガチャッ

男「おいまてこらそこはおれの部屋だぞ」

転校生「ベッド借りるわね♪ 転校生はいつでもwelcomeよ♪」ガチャン

男「welcome……」ゴクリ

義妹「兄さん」ジッ

男「い、行くわけねぇだろ!」

後輩「あれ? なんか躊躇してないっすか?」

男「してねぇよ!」

義妹「私たちも寝ますか」

幼馴染「じゃあ私は転校生さんのところでねるねーおやすみー!」ガチャッ

男「だから俺の部屋なんすけど……」パタン  

 チョ!ナンデキタノヨ イイジャンハイラセテ! イヤヨドキナサイヨ! ドガッバシンッ! アウッ!

男「俺はここのソファーで寝るわ、お前らは二人で義妹のベットで寝ろよ」

義妹「そうしますか……いいですよね後輩さん?」

後輩「いいっすよ」

義妹「それじゃあ寝ましょう」ガチャッ

後輩「先輩おやすみっす」パタン

男「うい……」ストン

男(よかった……今日は誰も死ななくて……いつまでこんな生活をしていくんだろう……)


憂鬱だ


チョットナイフカエシナサイヨ!!! コンナノアブナイデショ イヤヨ オトナシクネルネル! ダキツカナイデヨ!! カンケイナイヨ




男(うるせぇ……)






 zzz!

僕もお休みさせてもらいます!また暇がある時間に書き始めます!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月05日 (土) 09:58:04   ID: Ss8lQZHD

銃好きにはワクワクするss

2 :  SS好きの774さん   2014年04月29日 (火) 16:55:48   ID: Xkv5NpUf

期待してます

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