あずさ「但だ長酔を願い 醒めるを用いず」 (25)


ある夜


P「あずささん……」

あずさ「はい?」

P「飲み過ぎは体に毒ですよ。」


あずさ「いいじゃないですか、お酒は命を削る鉋(かんな)ですから。」

P「百薬の長って言いたいんだろうですけど、それは百害あって一利なしと殆ど同じニュアンスでも使えますからね。」

あずさ「あらあら? そうだったかしらぁ?」

あずさ「まぁ、良いじゃないの。」プシュー


P「もう……」

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あずさ「ほら、プロデューサーさんも。お酒がぬるくなってしまいますよ。」

P「あずささん、僕は……(そんなに早くのめないんですよ。)」

あずさ「あらぁ(全然飲めない人だったのね…)」

あずさ「分かったわ。」ヒョイッ



P「ちょっと!!」

あずさ「あたしが飲んじゃいますね。」

P「ちょっと!!」



ゴクッ ゴクッ


フラッ


あずさ「あら?」

P「ああ、もう。そんな勢いよく飲むから!」



P「ホラ、一度横になってください。」

あずさ「ああ、でもこの気分のいい感じ! 酔ってきたわぁ。」

P「酔ってきたじゃないですよ。僕はタオル濡らしてきますから。」


スクッ




台所


ジャアアアアッ

P「ふぅ…まったく。二日酔いにでもなって明日からの仕事に支障が出たら僕の責任なのに……。」

P「プロデューサーである僕がしっかりしないと……か。」ギュッ!ギュッ!





部屋


P「お待たせしまし…た。うわっ!!」

あずさ(下着)「あら? どうしましたか。」

P「どうしましたかじゃないですよ! なんで下着姿…」

あずさ「だって…暑いですからぁ。」



P(待つんだ。KOOLになれ、KOOLに。)

P(こういうときはどうやって対応するべきか。)




想定1:良く見ると汗だらけなので、先のタオルで拭いてあげる。


P「もう……あずささん。汗だらけじゃないですか。」スッ

P「僕が……吹いて上げますよ。」フキフキ


あずさ「あっ……もっとやさしく……。」

あずさ「いやーん。」




次の日


あずさ「……そんなわけで。」

響「プ…プロデューサーの変態!」

美希「不潔なの! ミキ幻滅しちゃった!」

千早「がっかりです、暫く話しかけてこないでください。」

雪歩「………キモい。」ボソッ





P「ってな事に……。」

あずさ「?」



ケース2 : だけど放っておくのもどうかと思うのでタオルだけでも渡してみる


P「ハァ……、あずささん。ダメですよ。」ファサッ!

あずさ「つめたいっ!」


P「僕じゃなかったら、勘違いして襲われてますよ。」

P「汗でネトネトして変な感じでしょうから、それで拭いてさっぱりしてください。」


あずさ「…………。」






次の日


あずさ「……そんなわけで。」

亜美「ええっ! それはないよ兄ちゃん!」

春香「プロデューサーさん! 童貞ですよ、童貞!」

真「失望しました。みくにゃんのファンやめます。」

雪歩「……この童貞野郎が。」ボソッ




P「どうすればいいんだよー!」

あずさ「あのー。」



P「ちょっとまってください。今困っているんですから。」クルッ

あずさ「あのー。タオル持ってきて下さったんですよね。」

P「あっ。」








P「僕のワイシャツでよろしければ。」

あずさ「すみませんねぇ。」

P「……しまった!」

あずさ「どうされましたか?」ドタプーン



P(なんでよりによってワイシャツを選ぶんだよ!)

P(眼のやり場に……。)


あずさ「?」

あずさ「………。」チラッ

あずさ「!?」ピコーン!



あずさ「プロデューサーさぁん。」




ダキッ


P「!?」

P「なっ!」


あずさ「ドキドキしましたか?」

P「なっ、何を……。」

あずさ「とぼけないでください。私の胸……チラチラみてたじゃないですか。」

P「そんな、見てない……ですよ。」



あずさ「嘘…。」ギュウッ!!

P(ううっ、胸に柔らかい物が……。)

あずさ「いいんですよ………。」ボソッ

P「えっ……。」

あずさ「プロデューサーさんなら。いいかなって思うんです///」ポッ


P(酔っているからなのか、恥ずかしいからなのか。)

P(上気した顔で上目遣いで見られるとなんかこう……。)


あずさ「興奮してきましたかっ」ボソッ

P「!?」




あずさ「嬉しい、私で興奮してくれたんですね。」

P「あずささん……僕は……。」


あずさ「眼を……瞑ってください。」ツムリ

P「あず………さ。」









あずさ「………Zzzzzzz。」

P「ん?」



P「ね……ちゃった。」

P「立ったまま……うそん!」







P「取りあえず…ベットに寝かしてみたけど……。」

あずさ「」スースー



P「……やっぱり。きれいだなぁ。」サラリ



P「あずささん……僕にはプロデューサーとして、あなたをトップアイドルにまで上り詰めさせる義務があります。」

P「それまでは、ただ前を向いて猪突していかないといけません。」

P「貴方を差し置いて先に、恋に身を落とすわけにもいきません。」




P「だけど、もし。その義務が終わったら。」サラリ

P「……その義務がおわっても。」



P「……僕はあなたの隣にいたい。」

P「貴方に、触れていたい。」

P「…好きです。だから、待ってて下さい。」


あずさ「………。」Zzzzzzzz

P「……本人が聞いているわけでもないし。」

P「何を言っているんだか、僕は。」



P「…………寝るか。」



P「僕も……結構起きてしまってたようですね。」バサッ










P「Zzzzzzzzzz.........」

あずさ「…………。」

あずさ「」パチッ


あずさ「いやだ、私ったら。」

P「Zzzzzzz。」

あずさ「………。」



あずさ「ボソボソボソボソボソボソボソボソッ!!」


チュッ



あずさ「////」


バサッ(布団に入る音)


あずさ「////」



.



あずさ「酔いがさめなければ……///」ボソッ

あずさ「私は……。」





─ 朝



あずさ「そんなわけで……。」

P「ちょっとあずささん! 所々誇張させないでください!」

美希「いいなぁ、ミキもあずさみたいにハニーとお酒飲みたいの!」

律子「私は……もうすぐだから……絶対に。」ボソツ

小鳥「ヤバいわ……小鳥エンドにならないピヨ。」 ボソボソ

雪歩「あの乳女め……もいでやる」ボソッ




あずさ「ふふふっ、それではプロデューサーさん。」

あずさ「今日も一日、宜しくお願い致します。」


おしまい


書いてて楽しかったです。
読んで下さった方がいるならこの度は有難うございました。



うっかりHTMLすれに依頼忘れてたからもう一作。





─ 真美「肩パットの妖精~♪」 亜美「はいっ!」



タッチ

雪歩「えっ。」

真美「肩パットー……って何やってるのゆきぴょん!」

亜美「うあうあ、間が止まっちゃったよ。」

雪歩「えっ…あの、その。」

亜美・真美「もう!ゆきぴょん!」



雪歩「ご……ゴメンね、こんなダメダメな私は。」

亜美「じょ、じょうだんだよー!だからこんな所で穴をほらないで。」

真美「怒られるの真美達なんだよー。」



律子「あんたたち、まだそれやってたのね……。」

雪歩「律子さん……。」

律子「この子たち、さっきの仕事であった芸人さんのネタにハマっちゃったのよ。」

亜美「両肩に手を置いて……」

亜美「ウィン、ウィン。」


真美「肩パットの妖精~♪」

真美「はいっ!」タッチ


律子「タッチされるとこれをやらないといけないの。」タッチサレル

律子「因みに私は嫌よ。タッチ!」

雪歩「へっ。」

亜美「ホラ、ゆきぴょん!」



ガチャッ!


響「ただいまだぞ~!」

真美「ほら、ゆきぴょん。ひびきんに感染させるんだ!」

雪歩「えっ、あっ。」

響「?」


雪歩「かっ……かかか、肩パットの妖精。はいっ!」タッチ

響「は? 雪歩、何を言ってるんさ?」

雪歩「かっ…肩パットの妖精なんですぅ~。」

響「全然、意味が分からないぞ。」



真美「え~っ、ひびきんもこれ分からないの?」

亜美「このネタ絶対は流行るねただよ~。」

響「えーっ、そんなネタ絶対流行んないよ。」


響「見てて、苛々するもん。」

真美「言ったなぁ!」

亜美「この口が言うたんか~!」グニグニムニムニ

響「グニュ~、コラーヤメロー!」

律子「全く……。」


ガチャッ


貴音「何を騒いでいるのですか響。」

美希「相変わらず騒がしいの。」


響「貴音~。美希~。助けて~!」

美希「何があったか、聞くだけ聞いてあげるの。」

響「肩パットの妖精が!」

美希「は?」




響「……こうこうこういうわけで。」

美希「あっ、それミキも知ってるよ。」

亜美「ホント! じゃあやろうよミキミキ。」

美希「イーヤ。だって恥ずかしいもん。」


真美「なんで! ゆきぴょんはやってくれたよ。」

美希「ミキがやる理由にはならないも~ん。」

真美「ぐぬぬ。」



律子「はいはい、もうお終い。」

真美「え~っ。」

亜美「肩パットやりたいよ~。」


律子「……そんなに肩パットやりたいなら。」

律子「いいのがあるわよ。」ガサッ




全員「え゛っ?」




その後


千早「えっと……。」

春香「これはこれは……」

P「おい律子……。」

律子「ああ、これは……。」



美希「ハ、ハニー。見ないでなの!」ヒャッハー!!

亜美「確かに肩パットだけど……。」ヒャッハー!!

真美「これじゃあ、北斗の拳だよぉ!!」ヒャッハー!!

雪歩「あ、穴を掘って埋めてやるぜ―。」ヒャッハー!!

貴音「これはこれで……ありですね。」ヒャッハー!!

響「うわーん、もうお嫁にいけないぞー。」ヒャッハー!!



律子「余りに肩パット肩パット五月蠅いので。」

律子「プロデューサー達も如何ですか?」ガサッ

P「い....いやっ。いらないよ。」



亜美「りっちゃんもつけてよ~!」

律子「嫌よ。かっこ悪い。」

響「そんな言い訳聞かないさ!」バッ!!


律子「ちょっ! 響! やめっ・・・。」


美希「ハニーも……。」

P「おい、美希?」

美希「ハニーもどう? こっち側ヘきてみる?」ザザザ


P「い……いや。やめて……。」

春香「……。」ヒャッハー!!

千早「……。」ヒャッハー!!


P「春香……千早。何時の間に。」

春香「プロデューサーさんも。」ヒャッハー!!

千早「こちらの世界へ……。」ヒャッハー!!


P「ウ・・・・・・ウワーッ!!」ヒャッハー!!





社長「……何をやっとるのだね。」

おわり


じゃあ。

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