【安価】俺の日常 (30)
まだ少しだけ肌寒い朝。
静かに鳴り響くデジタル時計のアラームを切り、ゆっくりと起き上がる。
俺「やれやれ・・・」
俺は正面のカレンダーを見つめた。
俺「ついに今日が来ちまったか」
そう呟いて立ち上がる。
俺の職業は>>3だ。
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アイドルのマネージャー
俺はアイドルのマネージャーという仕事を持っている。
中々かわいい子だ。
悪くない職だが、一つだけ文句をつけるなら・・・まだアイドルが一人しかもてていないというところだろうか。
俺「ふぅ・・・」ゴシゴシ
洗面所で歯磨きと洗顔をすませる。
清潔を保たなければ、この職は勤まらない。
それらを済ませると、次に冷蔵庫を開ける。
カロリーメイトを取り出し、一気にすう。
体力がないと、この職は勤まらない。
・・・
お気に入りのスーツに着替え、部屋を出た。
ここは大都会東京・・・の端っこ。
俺は電車に乗り換え、乗り継ぎ、ようやく事務所に辿りつく。
俺「おはようございます!」ニッ
さわやかな笑顔で人に挨拶、これは基本だ。
女「おはようございます!」
俺「おはよう」ニッ
この子が俺の担当しているアイドル・・・女ちゃんだ。
実は彼女、こう見えて>>8という性格をしている。
さげまん
さげまん・・・まぁ枕をして媚びているってことだな...。
そのお陰か彼女は中々位の良い地位にいる。
俺「俺としては正直、やめてほしいんだけどな」
女「何がです?」ニコッ
俺「ううん、何でもないよ」
一見、清楚で無邪気なこの少女のどこにそんな黒いところがあるのだろうか。
とは言っても、最近の芸能界ではお偉いさんと寝ることは、極当たり前になってきているのだそうだ。
俺「体調はどう?」
女「ばっちりですっ」
俺に課した使命は二つ。
一つ目は、彼女を立派なスターアイドルにすること。
二つ目は、枕営業をやめさせることだ。
女「今日は何の仕事が入ってるんですか?」
俺「えっと・・・10時から>>17。14時から>>18。16時から>>19が入ってるよ」
女「わかりました」ニコッ
歌番組
遊園地で着ぐるみショーのスーツアクター
温泉ロケ
俺「歌番組は二時間ほどらしいよ。・・・よし、そろそろ行こうか」
女「はーい」
最近ではグループで出ることが多いアイドル。
しかし、うちでは何故か一人でも歌番組にださせてもらえているのだ。
この前、女ちゃんが出した曲はミリオンを突破、すぐさまランキング一位へと輝いた。
タイトルは>>23
紅き情熱は未だ遠く
女「・・・♪」フンフン
俺「お、紅き情熱は未だ遠くかい?」
女「正解ですー」
俺「はは、当たり前さ。マネージャーなんだから」
そうこうしているうちに会場に着いたようだ。
・・・
俺「じゃ、頑張っておいで」
女「はい、いつもありがとうございますっ」
彼女は一人、階段をかけ上げって行く」
女ちゃんが舞台に立ったその瞬間、
「うおおおおおおおおおおおおお!」
物凄い歓声が湧き上がった。
俺「すごいな・・・」
彼女はいつもこんな重圧と戦っているんだ。
それなのに枕営業をしなくちゃならないなんて・・・
・・・
女「ふぅ」
俺「お疲れ様」スッ
女「オレンジジュース・・・ありがとうございます」
番組が終わり、控え室へと戻ってきた。
俺「まだ時間あるし、外食でも行こうか」
女「え? でも顔とか・・・」
俺「変装すれば大丈夫だよ」
たまには、飛び切り美味しいものを食べさせてあげたい。
でも、大事なのは彼女が何を食べたいかだ。
俺「で、何が食べたい?」
女「うーん>>29かな」
俺「>>29かぁ」
イタリアン
俺「イタリアンなら良い店知ってんだ」
女「本当ですかー?」
俺「うん、さっそく行こうよ」
・・・
チリンと心地の良い音が鳴った。
店員「いらっしゃいませ。二名様ですね」
俺「はい」
店員「こちらの席にどうぞ」
俺「あ、あそこの席でも良いですか?」
できるだけ、目立つ席は避けたい。
店員「大丈夫ですよ」
席に座り、メニューを見る。
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