ナレーター「プロSSアンチの朝は遅い」 (97)

東京中野区。
閑静な住宅街の一画。
ここに一軒のアパートがある。
プロアンチ>>1の仕事場である。

世界でも有数のプロを名乗るSSアンチ。
彼らの仕事は決して世間に知らされるものではない。

我々は、プロアンチの一日を追った。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464520866

※SSとは、サイドストーリーまたはショートストーリーの略。主にファンによる非公式の二次創作小説を指す。

Q.朝、遅いですね?

俺「ははは、メンタル管理は大切ですからね。不規則な生活で精神をどう荒ぶらせるか。これが大切なんです」

日が登った後、人々が行動した後から>>1は動き始める。

俺「他の奴なんかが創作活動やれてるのは(荒らしてる)俺のアンチ活動のおかげなんです。
だから誰よりも活動してる奴を知らないと」

そう語る>>1の目は誰よりも濁っている。
言葉遣いは一見丁寧なようにも見える、だがアンチに一切の妥協はない。
>>1の狂信的行為はそこにあるという。

Q.これからお仕事ですか?

「いえ、違います、あ、いや、そうなのかな?もう公私混同しちゃって(笑)」

起床して昼前十一時ぐらいからだらだら一時間、
>>1はネットをする。
アンチを始めた時から、これを毎日続けている、と笑う。

「昼飯前が大事なところがありますからね。大切なんですよ、これ」

「くっさ」
プロアンチはネットのあいさつも仕事の内だと語る
Q 月並みな質問ですが プロアンチになろうって思ったきっかけは?

「んー 何だろなー 自分はもともと作者やってたんですよ
ある日ふいに何か中途半端な作品の癖に俺より人気の奴にものすごい腹がたってきちゃって。
乙って言おうと考えた時期もありましたよ でもそんなの自分じゃなくなる気がして....すごいジレンマですよ
だったらいっそのこと本格的にアンチになっちゃおっかな?みたいな(笑)これしか生き方知らないしね」

昼十二時。
だらだらしながら煽ってきた>>1は真横になってテレビをつけ始める。

Q.休憩ですか?

「いえ、暇潰しになんかないかとね。この時間は(テレビで昔は見てた)体内時計的にいいともですから」

こんなところまでタモロスの影響の余波が来ているのだろうか

十二時五十分
>>1がテレビから離れ、台所に向かう。
取り出したのは箱詰のカップラーメン。
手馴れた動きで水の分量を図り沸かし始める。
目線の先はテレビから離れない。
同時進行させることで、作業時間を減らす工夫だ。

Q.大変ですね?

「いやぁ、やっぱりカップラーメンの方が美味いですからね。なんと言っても」

一時。
>>1は急に慌ただしく動き始めた。
湧いたお湯を片手にカップラーメンに入れながら
フォークを出す。

すぐに出来上がるカップラーメンと100均のフォーク。地元産ではないらっかせい
これも、アンチを始めた頃から変わらないという。

「効率の面もありますけど、これを食べることで最初の煽りを終えた、って気分のほうが大きいかな」

一切の抜かりはなく、箸を使わずに素早く食べ終わる>>1

時刻はまだ、一時五分だ。

Q.これからお仕事ですか?

「すいません、静かに」

我々クルーを諌める>>1

「耳を済ましてください。声がほら、きた、きたきたきた、ほら声がするでしょう?笑い声が」

確認したがどこにも笑い声がしない。

「近所の中学校の女子が水着に着替える前なんですよ」

この声を聞くことで社会とつながっている実感をもつ、と>>1は語る。

「ほら、こんな仕事でしょう?社会に切り離されてるんじゃ無いかって恐怖に怯えていたころ、
この声に気づいてね、それからは日課なんですよ」

こうして中学生や着替える女子の声や足音を確認することで
JCになった気分を味わえる、と言う。
アンチならではの、妄想である。

一時四十五分。

「ふぅ、もういいかな」

沈黙を破ったのは、>>1であった。

「これ以上は限界ですからね。一度出す事が大切なんですよ」

あまり深くやりすぎると、赤玉がでてきてしまう。
赤玉が出ると次世代の生命をたたれる可能性がある危険な作業なのだ。

Q.怖くは無いんですか?

「怖くないですね。ただ、あと何年やれるか。わからない。その時どうなるのかも。ただ、続けたいですね。生きてる限りは」

そう気持ち悪く卑屈そうに醜く嘲笑う>>1には、確かに、アンチの面影が見えた。

二時。
涎を垂らすために>>1はエロ本に見いる。
エロと同時に妄想も兼ねる。

「こうして昼に二回しとけば、夕方と夜にはもう一回ずつできるでしょう?」

熟練の技が、光る。

Q.夕方、と言うと?

「射精が、ですね。夕方は窓を開けてますから女子中学生がよく見えるんですよ」

二時半。

エロ本から抜いてきた>>1は、
おもむろにカツラを眺めだした。

Q.これから外出ですか?

「違いますよ、急な性欲が来た時に、禿げる前の精力を思い出せるでしょう?
オカズなら窓から。夕方になれば帰宅している女子中学生」

この変態性欲こそがアンチならではの続ける秘訣である、と>>1は語る。

三時。
荒らしを終え、喜んだ>>1が笑顔になってくる。

Q.これからのご予定は?

「そうですね。まずは作者チェックかな。今日読むスレは、まずこれからです」

『製作者スレ』
『○○SS雑談スレ』
『痛い製作者晒しスレpart○○』

Q.これは?

「荒らされても仕方ない作者チェックですよ。目立って気に食わない奴がいたらストーキングを開始します
そのために作者情報は欠かせません」

プロアンチを続けるという粘着気質は、決して譲らない。
>>1の異常執着は読み込むスレにも現れていた。

五時。
SSを閉じた>>1は机に立つ。

「これから射精するんです。昼があれなもんで、夕方には少し力を入れないと」

そうして窓から女子中学生を眺め出し、上下運動に取り掛かる。

毎日、一時間かけてオナってるというのだから、驚きだ。

Q.今日のメニューは?

「女子中学生が通りますからね。素材をいかして露出オナニーでもやろうかな。って」

Q.素材?

「JCですね。JCは経験が玉石混交です。経験がなければイチモツにも目を大きく見開きますからね」

Q.お詳しいですね?

「まあ、露出オナするのも好きですし、これもAVの視聴で得た知識ですね」

こうして、エロを通して得た知識をすぐに活かせるのがこの変態性欲の醍醐味であり、強みだという。

一時間ほどオナをして出来上がる妄想。
我々クルーも反吐を催した。

「今日は特に上手にできたな」

満足の行く、出来らしい。

夜、七時。

掲示板で見てきたIDやコテハンを細かくチェックする。
一つ一つの動作が洗練されて無駄の無い動きだ。

「そりゃあ、毎日、この時間になったら見てますからね。コツっていうか、慣れですよ。慣れ」

本日煽るコテハンは
『逃げちゃダメだ◆Evanno』

「あまり有名じゃ無いかもしれませんが、このコテハンの作品は作者が厨二臭いので」

長いアンチ期間の間に、有名作の作者はほとんど荒らしたという>>1

荒らし方にも、アンチのセンスが光る。

Q.年間どれくらいの数を?

「そうですね。一日最低でも一人。アンチを始めてからは作者がネット公開中のものは基本、
マイナーな作者でもはしごして見る様になりましたから、年間3000くらいかなぁ」

この膨大な量は、決して手は緩めない。

「アンチとして第一線で活躍できる期間は限られてますからね。いかに効率よく作者を潰し、有意義に使うか。
多分、他のプロ(のアンチ)たちも同じ命題と戦っていると思いますよ」

夜八時
読者同士の煽りにまで発展した様子を見ながら笑みを浮かべていた>>1は評価サイトを見に行き、2点をつける。

Q.早いですね?
※※↓以降プロの発言は長文につき貴方の健康を害する恐れがあります用法用量を守って正しくお読み下さい※※(省略可)

まあ、いつも最初に低い点数をつけることが大事なんですよ。低すぎてもダメ。
みんなが低評価にしだしたら更に点数を下げる
他で高評価されている作品には、平凡な点数をつける。高評価なのに1点だとアンチの仕業だってバレちゃいますから 
肝心なのは点数を下げることじゃない。
モチベを下げさせる為に作者の読者やファンや信者なんて気持ち悪いものを潰すことなんです。
悪評を立たせればこっちの勝ちですね。だから信者の数が増える前までに叩く。そのためには

人気が出た作品のあとがきのコピペ化

普通のあとがきですらも何回も繰り返せば、不思議なもので痛く見えてきますからね。
コピペ化のメリットは、より作品や作者に負のイメージを付きまとわせることができるんですよ。
また煽り耐性がない作者には、作品のイチャモンや言葉尻を掴まえて、揚げ足を取りにいくんですよ。
パクリだろとか、そうすりゃその手の人間はすぐ落ちる。

適正な批評、批判と中傷の違いがわからない作者とかね

冷静になればなんてこともないのに慌てふためいて変な対応や変な言葉を発するキチガイ作者どもばかりですよ

そうして皆に痛い作者だって思わせれば勝ちな所ありますよね、痛い作者だからしょうがないってね。
ところがメンタルも出来てるし、作品もいい。たまにそういう奴もいるから面白い
圧倒的に能力の高い作者が潰れる様子を見るのは最高の愉悦ですね

ひたすら粘着して鬱に追い込むやり方もありますよ

まとめサイトは作者以上に見にいきますよ。読者層が違いますからね。そこでも徹底的にネガキャンすることが重要です
能力の高い作者は面白いものを作れるんです。だからこそ、作者の人格攻撃をするんですよ
これは意外に、普通の層に効きますね。

結構、この作品は面白い、その程度に思っている信者ではない普通の読者層は即離れますからね
人は結局、他人の評判でものを考えますからね。
噂のない所に煙はって言いますけれど、その噂をデタラメに作ればいいんですよ。騒いだものの勝ちです
後は作者がチヤホヤされている、それを気に食わないという人間が絶対に出てきますからね。

嫉妬していることなんて認めずに同じように誹謗中傷する輩。大体、底辺作者ですね

ゲーム作者はゲーム作者、歌い手は歌い手、絵師は絵師、実況は実況、
同ジャンルにいて自分が脳内では勝ってるけど実際は圧倒的格差で負けている
こいつらを利用するんですよ。簡単です。こいつらは自分が嫉妬していることに気付かない愚か者だらけですからね、
底辺作者は人気作者憎しで人気作者が何をしていても許さない。底辺作者が同じ事をしていたら許すのにね。
坊主憎けりゃ袈裟までって奴ですよ。
底辺の奴らは一貫性のないクズ共です。作者が誰かで態度を豹変させますからね

結局どんなデタラメでも「そうだそうだ(人気)作者が悪いって同意しますよ」すると、まともな受け手は離れていきますからね

>>1は作者に嫉妬しているかって?
そんな、している訳ないですよ、冗談でもそういうのやめて下さい

他の誹謗中傷する人間は例外なく嫉妬していますが、自分はそういうのとは一線を画すというか、なんというか(笑)
消費者主義が蔓延すれば受け手が神のように振る舞えます
だからといって他人の創作物を潰そうなんて自己中心的な人間は傲慢以外の何者でもありませんよ
その傲慢さが嫉妬や自分が絶対的に正しいという主観も相俟って誹謗中傷に走らせます
普段は他人に構って貰えない。しかし荒らしを正当化することで他人と関われる唯一の手段になります

彼らは自己矛盾を抱えた悲しい生き物たちですよ

潰した作者?

うーん、色々いるからなぁ、フリーゲームの分野の作者もいますよね。魔女のなんたらとか?
そんな作品の名前なんてあっさり答えるわけないじゃないですか。有名作の作者や名前はボカす、これも基本ですよ。
それとなく匂わせる、知っている人間は嫌う。知らない人間に興味を持たせることさせない。これも重要ですよ。
まぁ見てくださいこの作者について語る掲示板、人格攻撃としてきた行動に対してのイチャモンだらけでしょう?

ふふふ、当たり前でしょ?作品はいいんですから。

それにいい作者というのは結構尖っていますからね、どこでも叩けばいいんですよ、普通の人がしていない部分を叩けばいい
そうして三流作者のそこそこの作品をあげる。そうすれば、そこそこの作品は話題にならず名前だけ上がり続けます。
三流作者は大いに作品作ればいいんですよ、どうせ面白いものなんて作れないから叩く意味がない。
作れるようになったら過去作をボロクソにいう

要は気に食わなければ叩く、それだけでいいんです

そうすればその部分はなくなる、そしたらその作者の作品は平凡になる
叩く理由なんてなんでもいいんですよ。エロ禁止だろ、やモラル、下手くそとか。適当にいちゃもんつければいいんです。
まぁ有能な作者が作ったら、作品は結局面白いんですけどね。
でもそんなことは認めませんよ。お前は無能だって、つまらんってデタラメを吹聴しまくるんですよ。
そうしたら、後は簡単ですよ

簡単とは?

敵の敵は味方。という格言があります。作者を嫌いな人間同士は味方であり仲間なんです。
こいつらが集まればどうなるかわかりますか?
延々と作者の愚痴や文句を言い出します。そうすれば今度はこいつらが、その作者を嫌いなコミュを作ります。

烏合の衆が集まればネットのどこかで延々と悪口を垂れ流します。

ネット掲示板で過去の事をいつまでたっても責め続けます。勿論、当事者である作者がいなくなってもです。
で、無視なんて出来ず永遠に終わりません。作者も悪いところがあったりするから責められるのは当然の事かもしれません。
でもね、その責められるべきことを止めても、作者を嫌いなコミュは続きます。

そして誰もが検証不可避なことまでデタラメにデッチ上げながら永遠に作者を許しません

彼らは何故ここまで執着するのですか?

何かしらの優位に立ちたい人間は多いんです、ですが現実は残酷なもので理不尽な目にしかあっていない。
つまり優位に立ちたいけど現実では立てない。それを認めたくない人間はなんとかして優越感を勝ち取ろうとします

じゃどうするか……一番簡単なのは他人を見下すことですよ

人は他者を責めている時に自分は責められずに見下すことで楽して優越感に浸れますからね。
能力のない人間程、これにハマります。
そこの能力のなさを認めた上で努力する人間はプロアンチにはなれません。そういう人間は駄目ですね

まぁそういった人間が集まってくるところには集まるものですよ
一度、こういったコミュニティが形成されれば、作者がいなくなっても無限に続きます。
嫌悪という感情を利用すれば、実験動物のラットのように、こいつらは喜々として罵詈雑言を並び立てますよ。

叩く人間は優越に浸ってはいますが、こいつらはヘイトを利用している人間に操られているだけなんです。

もっと大きな問題がありそこから話題を逸らしたい相手などからね。
他にも荒らすのが目的ではなく自己の利益を脅かす存在を貶める為に荒らす場合もありますがね。
これはSS作者に対してだけの荒らしではなく、SSという場を提供してくれている人間にも攻撃します。
自己の利益の為に他者へ不利益を被らせるやり方。

このSSを提供している場がなければ○○という場が盛り上がるのに。
(この作者がいなければ俺のSSが盛り上がるのに)

別の場所を盛り上げたい人間が元の場所を排除したいがために、アンチの仕業に思わせて自己の利益に誘導させるんです。

今の世の中は自己を守る為に他者を攻撃するのも珍しくはない。
既得権益を排除させたり目を逸らす為に仮想的を作ればいいときもあります。
例えば難しい社会問題があれば芸能人のスキャンダルで目先の興味を変えるみたいなやり方でね。
目には目を。パナマにはスキャンダルを。ということです

ふふふ、それらを操っているのは誰かって?愚問ですよ。

だから情報収集は欠かせません

twitterなんかでSS作者を見つけた時はミミックが宝箱を背負ってきた気分です
まずは、えええぇ!!あの作者さんなんですか!!ファンなんです!とファン目線をちらつかせる。
尊敬されたりチヤホヤされて気分の悪い作者なんていないからフォロバなんて余裕です
そして、地域情報から年代、趣味と全て情報収集します
この情報を怠らないことが重要です。この情報こそが後々にまで響く金鉱脈なんですから

サジェスト汚染に埋没するワードですよ、ふふ

プロの作家は叩かないのか?

んー嗜む程度には叩きますよ。常識の範疇ではね、でも本領を発揮してまでは叩きません。
そこは別の、プロを叩くプロがいますから(アンチにもプロを叩くアンチやら色々な種類がいるようだ)

それにプロは守ってくれる人も多いですからね。
まだ守る人が少ないうちに叩くこれも基本、叩くのもなるべく弱い相手ですよ、
いや、相手は強くても、相手の能力ではなく、相手のバックボーンが弱いうちですかね、

プロはメンタルが強い人も多いし、能力の高さを証明しています。

そういう相手にこっちが何を言っても負け犬の遠吠えになるだけなんです。

能力のある作者が表舞台に立つ前に叩く、うーん、ハンタのヒソカの逆ですね。自分の場合の美学です。
ゴンを見つけたらスグに後ろからやる、それだけ。
作者を守る人間さえいなければね、なので有能な作者はデビューと同時かそれ以前に叩く。これ、基本ですよ、
だから、いい作品を作る作者だなと思ったら読者は守ればいいんですよ、そんなことはさせませんがね。

人間は弱いですから、ネガキャンですよ。つまり~~」※※(中略)

休憩の時すら、次を考える。
あまりにキチガイ染みている、数多く語る行為や言葉に、どれだけの作者が泣いてきたのだろうと感じた

悲しくも己の悲哀に気付かず憎悪しつづける、他者を、才能を、可能性を、
無駄に壮大な時間を他者を否定する為に費やす存在、彼らにネットを与える。

『アンチにネット、鬼に金棒、アンチに小判、パンがなければアンチをすればいいじゃない、マリー・アンチワネット、
猜疑心に苛まされる、疑心アンチ、禁忌、アンチッタブル』

しかしながら、ここまでの行為に至るのは一種の尊敬の念が湧く。つまり、彼らはプロなのだ、腐ってもプロ、
それにふわさしい言葉、軽蔑と畏怖と尊敬を込めて、こう言わせて貰おう


やはりアンチは最高に最低の屑である


だからこそ、こういう人間にしかできないのだろう。プロであればなおのこと、そして彼らはとまらない。
アンチとしてひと時も気が休めないと言うと、>>1はおもむろにまぶたを閉じた。

「心理的にも証明されていますが、集団心理を利用するんです。
これはカプ厨の上げ下げの法則で学んだことですが貶める為に別を上げるんです。
人気作者が作品を投下しだしたら、同時にそれよりちょっと人気低めの同ジャンル作者の投下中の作品をベタ褒めする。
ID変えてレスもつけまくる。
そうして、人気のあった実力のある作者の自信をぐらつかせるんです。
後は雑談を利用してみんなが見ている場所で人気作者以外の話題をするんです
人気作者の話題の時は、軽く無視か下げるか誹謗中傷、アンチとわからせない程度にアンチ。
他作品を上げればいいんですよ、つまりそれは~~」

始終語る言葉多すぎて割愛せざるを得なかった。まだまだ方法はあるのだろう

夜九時

妄想から立ち戻り、パソコンを再起動する。
Jane styleを開きSS速報VIPを眺める。

道具は、昔はかちゅーしゃを使っていたが、選び抜いて今のブラウザに落ち着いたという。 ※※プロの発言は~(ry

「昔は選択肢があったけど、今はへりましたね。専ブラ作者も開発終了しきった奴は叩きにいかなといけませんね。
仕事しろって。なぁに、別に毎日メールを50件送ったりwebで問い詰めたりすぐるらいですよ。大したことありません。
メールや、twitterでも何でもいい。この時代いくらでも連絡手段はあるんですから
ないならどこぞの掲示板やSNSで言い続けたらいい。その為の複数アカウントです

大体どんな奴でもちょっとでかい声だして人数いるように思わせれば勝ちですよ。本人だけじゃない、周囲にもそう思わせる。

周囲の空気が作者を嫌っている

そう思わせることです。バカですよこいつら。こっちはたった一人かもしくは同じ底辺同ジャンル作者なんですから(笑)
普通の場合、受け手(読者)は嫌いだと思えば近づきません。粘着してまで誹謗中傷するのは同ジャンル作者だからですよ
あとは上級テクとしてはまず有名作者が投下しても反応しないことですね、まずは様子見です
だが、誰かがこれいいね!と評価しだすとまずいからそこから一気に否定ですよ
点数下げたり、文章のイチャモン
なんでもいいんですよ批判すれば、人の意見に左右されるバカばっかりですからね(笑)

評価されるまではこっちも否定したくてしょうがないけど我慢。ここは自分との戦いですよ、このカス有能作者がってね
誰かが評価をあげればすかさず否定、それまでずっと待機です。これは最初に否定しないパターンの場合です。
何故ならば勇み足で自分がネガティブレスをすればそれが呼び水となって逆にレスがつきますからね。
否定すればするほど賞賛する奴がでてくる。だからこそ我慢です
その為の時間なんて惜しんでられませんからね。
その代わり、いいね!がつけば否定、非難、誹謗中傷、ディス、批判、これらを間髪入れずにしていく余裕も必要です

自分が自演をして相手を自演と決めつける

単純ですが有効です

自演する奴は大抵他人も自作自演すると考えます。
だが、自演しない人間は本当にしない。これでは相手が大人になってしまう。
だからこそこ作者を自演野郎と一方的に決めつけるんです。モラルの低さを相手に押し付けていくんです。
幼稚なことをこちらがやってこのジャンルを見ている層は頭が悪い、民度が低い、
だからダメだと、受け手にそう思わせることです
そうすれば作者自体ではなく、そのジャンル自体が廃れていく

言葉ひとつで全てが変化していくわけですからね

昔、有名な人が嘘を嘘と見抜けない人はインターネットをなんていってました
ですが見抜けない人間ばっかりになってやりやすくなりましたね
まぁこの人達はまだ使えるものを作ってますからね、SS作者よりかはマシな人種ですよ

何故SS作者を目の敵にするかって?

簡単ですよ、スポーツできますか?できません。勉強出来ましたか?できません。
音楽やれましたか?やれません。お笑いやれましたか?やれません。
こういった周囲との人間関係があって成立するものは初めからステージの上に立てないわけですよ。
そもそも人とまともな日常会話も話せません。
今は饒舌に語ってる?それはプロアンチに関してはいくらでも語れますよ、プロなんですから。
だけど、楽しい会話なんてできません。
彼女どころか友達いますか?いるわけないでしょ、いたこともないです。

全ての能力が平凡以下の以下、極上の底辺の人間ですよ

だから、普通の人生みたいなの送れないところありますよね、自分は人とは違う。
神に選ばれた人間だから平凡な人生なんて歩めない

何度かぐらいは考えたこともありますよ、平凡な人生。
考えたことぐらいはね、考えたぐらいは……

……もし、あの時少しでもってね、あの時に手を差し伸べてくれる人がいたのなら……ってね

ふと、どうしようもなくやりきれない気持ちに襲われることもありましたね……今では全然(笑)

でもね、いいんですよ、そうやっていなかった事実は変わらない。でも、だからこそ自分が神に選ばれたんだって
初めは自分も作者みたいなのをやって、作ったものに対して、ちょっとの言葉を返してくれるだけで嬉しかった
だけれども、すぐ横を見たら人気の作者がいる
こいつさえいなければ、全部自分の人気になるのに、そう考えが変わっていきましたね

それが最初の乙を言おうかどうか迷いの始まりですよ

今では、潰れた作者や潰した作者を見る度に、心の底から生きててよかったって思えるようになりました
……なんていうんですか、これ(笑)

もしかして、神様がくれたプレゼントだったりするのかな

え?もし生まれ変わって神のような創作者になれるのと、今の人生繰り返すのどっちがいいって?

うーん、そうだな…………(しばしの沈黙の後、重厚に)…………今、かな

だって、創作者になるのは簡単じゃないですか、作品作ればいいだけ、でも、プロアンチは違いますから(笑)
全ての恩恵から見放された人間にしかなれない、神に選ばれし者、選民ですよ

(ここでナレーターは選民の事を不可触賤民[アンタッチャブル]と勘違いしたことをお詫びします)

それに作るということをもう少しだけ考えてみましょうか……SS作者を目の敵にする理由というか……うーん、あ、そうだ!

じゃ、もうちょっと内向的な才能、絵は漫画はアニメはゲームは?こういうのは才能が自分でも一瞬でわかりますよね。
絵を書けば下手だなって。全部一瞬でわかってしまうものばかりです。


でも文章は?一見誰でも出来そうですし、出来ますよね?


ゲーム製作はプログラムか絵できなかったらキツイですけど、文章は日本語ができたらそれでいい
そこでなら人と対等に勝負できる、SSならば卑屈な思いをせずに自分の世界を誇らしげに語ることができる。
可能性の塊じゃないですか。じゃやってみようと!キラキラ目を輝かせたものですよ

今では>>1の濁り澱み腐りきった目が全てを語っている、同族嫌悪ここに極まれりといった所だろうか
ふと、気になるスレを見つけたらしい。
目つきが、鈍く光る。

「ふーん、なになに……作者は初心者です、いっぱいレスしてくれると頑張っちゃいます?」

「そもそもSSのまえがきって予防線をはるのは逃げ口上だろ。
そういう意味でこの作者は荒らされてもしょうがないの一言。やめろカスっと」

「このスレは……。まおゆうはクソ。無職転生は神、書籍化とか最高、なるほどdisと上げ下げね。
お前らの好きな話で煽り合いを読者同士にさせるタイプの作者。今回はスルーっと」

「SS書いた奴にしかわからないこと……えっと、レスがつかないのはどう考えてもお前らが悪い……と」

ものすごい早さでタイピング音が鳴り響く。
時には携帯を駆使し両刀で作者を斬る
プロの本領発揮だ。

「いや、まとめサイトの宣伝効果が全てだよ。気持ち悪いだけとか胸糞、鬱、壊してみたよとかエロ、グロ、ゲロ、ギコギコ
いもむし、クロスしただけとか有名なSSも中身はなくても宣伝すごいし。twitter拡散とかだし」

Q.お詳しいですね?

「ああ、さっき読んでた作者に近いこと書いてあったので。嫌悪の感覚と結びつけたりするだけですよ。
読者には、作者を嫌わせるのが一番だからね」

Q.いろいろ書き込んでますけど?

「だいたいのカス作者に言うのは自分の絶対的意見ですよ。嘘をつくメリットもありませんし。
>>1の言ってることは全て正しいんです。>>1が神だとわかってないですからね」

Q.それを、誰も知らない、と?

「はは、まあそうですね」

そうして、二時間。
午後十一時。

モニタから顔を離すと、台所に向かう。

「先ほどお湯入れてたんで、すぐですね」

さっとフタを剥がし、カップを抱えて、モニタの前へ。
食事しながらも、ネットはやめない。

これもまた、効率の果てだという。

「これはまあ、アマチュアの人たちもやってる技ですからね。自然体って奴ですよ」

深夜十二時。

ようやく一段落ついたらしく、体もこちらに向ける。

手元にあったティッシュを引っ張り出して、
AVをつける>>1

「みんなやってる深夜とは言え、喘ぎ声はもれない様にね」

普段は夜にしているというオナニーも今日はネットが予定より押したためにこの時間(深夜)になったという。

また一時間。
その間にも何度かネットを見はするものの
基本、上下運動に打ち込んだ。

Q.なぜ、道具を使わないんですか?

「建前をいえば世間体ですかね。TENGAが趣味、といえば許容されやすいですが(道具の愛好者の理解が得られる為)
道具を使うより、肉体を苛めることで見えてくる限界が訪れます。
その時、生きているのか死んでいるのかそういった事がいかに矮小なのかに気付きます。
生命ってなんでしょうね……ふぅ
これ以上語ると哲学に入っちゃうので……誰もが通る道ですよ。
もっとシンプルに言えばアンチよりオナが仕事みたいなところがあるんですけど(笑)」

深夜一時。
またもネットにいりびたる。

夜になろうとタイピング音が鳴り止むことは無い。
衰えないどころか勢いはさらに増す。

「この時間は、本当に勢いがありますから。つい熱が入っちゃって」

この時、ネットのタイピングは、一秒も休むことなく二時まで続いた。

時刻はとうに二時。

風呂に向かう>>1だが、休む気配は無い。

Q.休まないんですか?

「これから有名作者の投下が二つありますからね。風呂はいって頭と目を覚まさないと。
まあ他のスレ荒らして作者発狂してたから寝てもいいんですけど」

作者と読者との距離を離させる、作者と読者を馬鹿にする、作者のモチベーションを失わせる。
これがアンチの譲れない流儀だ。
コメントの最後は絶対に否定的意見で終わらせてしまう。最後に否定することが肝心だからだ。
これは月日がいくらたとうと構わない。

「さて、始まるか」

>>1は真剣な表情で画面を眺める。
膝にはパソコンにつながったキーボードの姿が。

「実況しながら。これが最高なんです」

投下と同時に、キーの音は部屋に広がる。

「もともと、SSを作る仕事(笑)に就こうか迷ったこともあるんですよ、でも今のプロ(のアンチ)をとった。後悔は無いですね」

そう語った>>1
志していただけに見る目も厳しい。



「あー、作者投下速度飛ばしてるよ、おいおい>>1を誰だと思ってるの、そういう演出はさせないよ」

「このコピペ、AA連投っぽいな、絶対他のプロアンチも合流しにきたな」

「おっおっおっ、ガイジかな?キモ!うざっ!うわぁ!つまらん!才能ないよ!文才ないよ!いみわからん。
何か面白いの書いたことある?!!」

「あー、ここはやっぱIDを変えて煽り投下と。自演かな?マジひでえ!くっさ!うわぁ同意、くそつまらん。しねよ」

「他の三流作者は投下してるな、よしべた褒めするか(笑)うわーこの作品すごいです!最高です!
前作教えて下さい!えっあの作者さんだったんですか!」

「よし、まとめサイトが食いついた。
あそこは作者ではなく、最後にレスがいっぱいついているかだけで判断するからな、これで三流作が蔓延するぞ」

「本筋をシリアスに、しかも謎解きっぽく事件の少しずつ輪郭を表していく。
一方でキャラの性格を掴みながらの日常コメディに妥協がない。冗談抜きで市販レベルなんだが何者だよっと」

現場には定型文が次々と飛び出す。

他のプロアンチに対する優しさも普段憎悪している作者への感情からだという。

「他のプロアンチも作者がどれくらい嫌いかがわかれば共感できますし、お互いより深く作者に傷を残せますからね」

「いい最終回だった。二度と書かなくていいよ。見損ないました。さよなら。頑張って書いたんだね。」


今後、人気作者の作品にコメントが誹謗中傷のみや、


それすらも一切つかなくなった時、ネット上から存在が消えた時、プロアンチ勝利確定の瞬間である

時刻は朝の三時

>>1はこれから寝るという。

Q.睡眠時間はどれくらいですか?

「寝たいだけ寝ます。でも射精管理は気をつけているし、起きれば昼前だからね。むしろ眠りすぎて眠いよ(笑)
睡眠自体より大事な三原則は(人を)喰う、オナ、荒らすです」

くうおなあらす。

Q.これを365日、つらくないんですか?

「正直、はじめのうちはやめたいと思ったこともある。毎日、吹き溜まりの感情の行き場所もこれでいいのか。ってね。
人間を憎悪だけし続けるのは並大抵のメンタルじゃやっていけない。

学校や仕事や社会で少しでも人との関わりがあれば、心が安らぎますからね。憎悪を保つのは難しいんですよ。

世の中に不満がある人間は否定や批判をいくらでも出せます。
でもそれだけを持続するのは普通の人間だと不可能に近いんですよ。
友達や知人なんかいる人間は以ての外です。

全ての関係を拒絶した人間にのみ許されるのがプロアンチです。本当に質の良いアンチになるには難易度高いんです。
ただ、プロとして譲っちゃいけないラインを考えた時、
アマとプロの違いは何だろうって考えて。それからかな。ふっきれて専念できる様になったのは(笑)」

Q.ルサンチマン、ですか?

「社会への怨念や憎悪というより…………」

Q.……復讐ですか?

「社会へ復讐をしているのではなく恩返し。プロアンチならではの社会貢献ですね」

(社会貢献……恩返し?恩返し?倍返しの間違いだろうか。だがプロからすれば社会へ恩恵を還元しているのかもしれない)

「なんていうのかな。>>1はこれが天性の才能、向いてる!っていう神のお告げがあったもので。
自分が人生で受けたものを倍にしてネットでお返ししているんです。立派な社会貢献ですよ。
ほら、昔はプロどころか、アンチって、あんまりいなかったじゃん」

Q.確かに少なかったですが

「それが、今、ネット社会のおかげで増加してプロにもなれる。だからこそ頑張ろうって。それが今の俺で。
プロを維持するのは大変だけど、毎日この不規則な生活は満足してる
まぁもっと本音を言えば、

お前らも、早くこっち側に 来・い・よ !!!(手首を格好良くクイッと返す>>1)」

現在、日本に存在する潜在的なアンチはおよそ3650万人。
社会人が鬱憤がてらに何かしらを批判することも珍しくはない。
彼らの多くは上がるものを許さないが下がるものには手を叩き喜んで歓迎する。

増殖していくアンチ。

格差社会や下流社会に溜まったままの怨嗟、それらの捌け口を無差別にどこかしらへと呪いながら叩きつける。
だが更にその中でも日常で息を吸うかの如く活動し続けるアンチは、一握り。

彼らは平等をうそぶく社会の歪な構造が生み出したモンスターなのか、それとも神なのか。
その神々の多くはプロではないアマチュアだという。

プロの門は決して広くなく、なったあとも容易なものでは無い。
それでも確かに、プロのアンチはいた。
世間の影に隠れ、ルサンチマンや怨念と信念を持ってアンチをするものがいる。

次のターゲットは貴方なのかもしれない。

プロアンチ。

彼らは、己の現状を無視し、今日もまた、ネットで他者を否定するためだけにネットを使う(エロ除く)。

午前四時

消灯し、>>1の部屋は闇に包まれたが、布団には明かりがあった。
手元にあるiphoneで、BB2Cを起動し
絶え間なくネットをチェックする。

まばゆく光る画面を見つめ真剣に打ち込む姿。
アンチはそこにいた。

プロアンチ>>1
彼は明日の朝もまた、何時に起きるのかはわからない。

end

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