奈緒「はぁ?何言ってんだよ凛。プロデューサーが?ヤンデレになった?」

凛「うん、そう」

奈緒「いやいや、あの糞真面目なプロデューサーがそんなことあるはずないだろ」

凛「本当だって。だって今朝ね･･･」

~事務所~

凛「おはようございます」

P「おう凛、おはよう」

凛「あれ?プロデューサーだけ?」

P「ああ、今は俺だけだが･･･不満か?」

凛「いや、別に」

P「おい、なんだよ。不満があるなら言ってくれよ。治すからさ」

凛「い、いや本当にないって!(なんだこの食い付きようは)」

P「･･････そうか」

凛「･･･はぁ」

P「･･･ん?凛」

凛「な、何?」

P「なんかお前からさ」

P「俺以外の男の匂いがするんだが･･･どうしてだ?」

凛「･･･は?」

凛「いやいや何言ってるのプロデューサー」

P「だってこんな朝から男の匂いがするっておかしいだろ」

凛「いや匂いなんかで分かるわけないじゃん」

P「まぁそんなことはいいから。とにかく俺以外の男と会ったのか?」

凛「会ってないよ」

P「･･･本当か?」

凛「･･･う、うん」

P「･･･」

P「嘘だッ!」

凛「!?」

P「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」

P「俺が凛の匂いをわからない訳がない!それにこんな腐ったような匂いは男の匂いだ!!」

凛「え?ちょっと落ち着いてプロデューサー」

P「凛!!」

凛「は、はい!!」

P「本当のことを言え」

凛「･･･あ、実はね?さっき私のファンだって人に会って、握手してくれって頼まれたn」

P「よし待ってろ今からそいつ消してくる」

凛「待ってよプロデューサー!アイドルにファンがいるのは当然のことでしょ?」

P「まぁそうだが凛を触るアイドルなんて許せん」

凛「そんなこと言ったら握手会だってできないじゃん」

P「んぐ･･･だがなぁ」

凛「じゃあこうしよう!私は握手求められても仕事以外では断るから!」

凛「どう?これならいいでしょ?」

P「ん･･･まぁ仕方ないな。その代わり」

P「ちゃんと“約束”守れよ」ﾆｺｯ

凛「は、はいぃ!」ﾋﾞｸｯ

凛「ってな感じ」

奈緒「匂いって･･･病んでるな･･･」

奈緒「ていうかその肝心のPさんはどこだよ」

凛「うーんとね、あ゛」

奈緒「え?なんだよ」

凛「今日加蓮が風邪で休んでさ･･･プロデューサーがお見舞いに行ったんだった」

奈緒「おい、それってかなりやべぇんじゃないの!?」

凛「でもプロデューサーは私に対して病んでる訳だし･･･///」

奈緒「･･･いや、Pさんは多分」

奈緒「アイドル全員に対して病んでると思う」

~加蓮宅~

加蓮「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ･･･はぁ」

加蓮「風邪ひいちゃったなぁ」

加蓮「どうしよう･･･こんな大事な時期に」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

加蓮「ん?誰だろｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯでも今出れn」

ｶﾞﾁｬ P「加蓮!!大丈夫か!!」

加蓮「え!?Pさん!?」

P「加蓮!大丈夫か!!待ってろ、今すぐ国立の病院に」

加蓮「ただの風邪だから大丈夫だって!!ってそうじゃなくて!」

加蓮「なんで家に入ってこれたの!?」

P「は?何言ってるんだ加蓮」ｷｮﾄﾝ

加蓮「いやそんな心底不思議そうな顔されても!!」

P「なんでって、俺が鍵を持ってるのは当然だろ?」

加蓮「いやいやおかしいって!いくらPさんでも鍵渡した覚えはないよ!!」

P「･･･加蓮」

P「俺とお前の関係はなんだ?」

加蓮「アイドルとプロデューサーだよね!」

P「ああ、愛し合っているアイドルとプロデューサーだな」

加蓮「えっ///愛してるってそんな///･･･じゃなくて!」

P「まぁちっちゃいことは気にすんなよ。待ってろ、今お粥作ってやるからな」

加蓮「え!?ちょ、ちょっと!!」

加蓮(え?いやいやちょっとちょっと)

加蓮(Pさんがなんかおかしいんだけど)

加蓮(渡した覚えないのに何故か鍵持ってるし)

加蓮(なんか聞いたことあるなこれ･･･)

加蓮(ヤンデレ?だっけ。奈緒が言ってた)

加蓮(でもヤンデレってことは恋愛感情があるってことで)

加蓮(え?ていうことはPさんが私のことを好きってこと!?)

加蓮(なんか嬉しい･･･///これならヤンデレでもいいかな･･･///)

P「おーい、加蓮。お粥出来たぞー」

加蓮「どぅわぁあぁ!!」

P「どうした加蓮。さっきからなんか変だぞ」

加蓮「変なのはPさんだよ･･･」

P「まぁいいや、お粥作ったから食ってくれよ」

加蓮 ﾊﾟｶ「うん･･･ってPさん」

P「なんだ?」

加蓮「なんで赤いの?」

P「うん?お粥か?」

P「んー、俺の愛情、かな?」

加蓮「うわぁ、普通なら凄く嬉しい言葉なのにこの状況だと不安でしかないよ」

加蓮「･･･あとさ、なんでPさんの目が赤いの?」

P「俺の心だよ///」

加蓮「なんで照れてるの」

P「まぁとりあえず召し上がれ」

加蓮「え･･･これ食べるの?」

P「･･･食べれないの?」

加蓮「い、いや食べるよ!食べますよ!」

加蓮 ﾊﾟｸｯ(･･･こ、これは･･･)

P「美味しい?」

加蓮「う、うん、美味しい･･･よ?」

P「そっか、良かった!俺の愛情のおかげかな!」

加蓮「あ、あぁうん、そうかもね、ｱﾊﾊﾊﾊﾊ」

加蓮(そのあと一応全部食べた。でも恐ろしく不味かった)

加蓮(涙のせいで無駄にしょっぱいし血がなんか凄く気持ち悪いし)

加蓮(まぁ白いのが入ってないだけマシと思いながらひたすら食べた)

加蓮「･･･ご、ご馳走さまでした」

P「はい、お粗末さまでした」

加蓮(うぅ･･･気持ち悪い･･･とにかく早く帰ってもらわないと)

加蓮「あ、あの、Pさん?」

P「ん?なんだ?」

加蓮「あのさ、仕事もあるだろうしもう帰っていいよ?」

P「･･･帰ってほしいのか」

加蓮「い、いやそうじゃなくてね?ほら、私もPさんのこと大好きだからさ、仕事とかも頑張ってほしいんだよ」

P「そうか、俺のこと想ってくれてるんだな」

P「ありがとう!じゃあ俺は戻るよ!じゃあな加蓮、愛してるぜ!」ｶﾞﾁｬ

加蓮「あぁうん、私も愛してるよー」

ﾊﾞﾀﾝ

加蓮「･･･トイレトイレ」

ちょっとご飯なんでオチます。ついでに用事済ませてくるんで遅くなると思います

凛「加蓮大丈夫かな～」

奈緒「心配なんだったら助けに行けよ･･･」

凛「いや私だって怖いし」

奈緒「おい･･･」

ﾋﾟﾛﾘﾝ

奈緒「ん?メールだ」

凛「誰から?」

奈緒「･･･Pさんからだ」

凛「あー、御愁傷様です」

奈緒「ていうか300件近くメール来てるよ･･･」

凛「内容は･･･」

『なぁ奈緒、今日二人でアニメ一緒に見ないか?』

『なぁ』

『なぁって』

『返信くれよ』

『なんか俺悪いことしたか?なら謝るからさ』

『おい』

『なぁなぁなぁなぁなんで返信くれないんだよおいなんでだよ返信くれよなぁお願いだよ返信くれよなぁ頼むなんでもするからなぁ頼むよ』

凛「怖いね･･･」

奈緒「こんな状況で断ったら･･･」

凛「死ぬだろうね」

奈緒「だよなぁ･･･腹括るか･･･」

~奈緒宅~

奈緒「ど、どうぞ」

P「おう、ありがとな!」

奈緒「あ、ああ大丈夫だよ」

P「じゃあなんのアニメ見る?」

奈緒「お、おう、じゃあこれで･･･」

P「お、けっこう最近のだな」

奈緒「じゃ、じゃあ見るか(正直めちゃくちゃこえぇ･･･)」

P「おう!」

~アニメ観賞中~

P「･･･」ｼﾞｰ

奈緒「･･･」ｼﾞｰ

奈緒「ほえ～カッコいいな･･･」ﾎﾞｿｯ

P「･･･奈緒はこういうキャラが好きなのか?」

奈緒「うん、まぁね。このキャラ左目見えなくてーとか厨二臭いけどそこがまたいいっていうか」

P「･･･そうか」

P「奈緒。ちょっと台所借りていいか?」

奈緒「ああいいぜ」

P「サンキュー」

奈緒「･･･」ｼﾞｰ

奈緒(ん?なんか忘れてるような･･･)

P「･･･」ｼﾞｰ

つ包丁

P「･･･」

奈緒「ﾁﾗｯ」

奈緒「うわぁああああぁあ待て待て!!」ﾄﾞﾝｯ

P「うわぁ!何すんだ!」

奈緒「それはこっちのセリフだ!なんで包丁目に突きつけてんだよ!!」

P「だって奈緒は左目見えないのが好きなんだろ!だったら奈緒の理想とする男に少しでも近くなるように俺にできることはすべてやるんだよ!」

奈緒「いややめろよ!それにあれはあくまでもアニメの中での話だろ!」

P「いやダメだ!それじゃ奈緒に嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる」

奈緒(うわぁああぁぁあどうすればいいんだよ!暴走しちまってるよ!)

奈緒(ヤンデレってどうすれば･･･)

奈緒(･･････ん?そうだ!誉めればいいんだ!)

奈緒「い、いや、私はそのままのプロデューサーが好きだからな、うん!余計なことしなくても大丈夫だ!」

P「嫌われる嫌われる嫌われる嫌われる･･･本当か?」

奈緒「あ、ああ!好きだ!もう大好きだ!愛してるぜプロデューサー!」

P「･･･ありがとう!俺も愛してるぜ、奈緒!」

奈緒「ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ」

奈緒(こうして私とPさんの危険なアニメ観賞会は続いた。たびたびPさんは暴走したが大好きなどと愛の言葉を連ねることでその場をおさめた)

~翌日~

凛「大変なことになったね･･･」

奈緒「ああ、どうするか･･･」

加蓮「ていうか二人とも気づいてたんだったら教えてよ･･･」

凛「やっぱりヤンデレといったらまゆじゃない?まゆに相談したらいいんじゃない?」

加蓮「無視ですかそうですか」

奈緒「まゆなら海外ロケでいないぞ･･･」

凛「そんな･･･最後の希望が･･･」

ちょっとネタ切れたんで考えてきます

ヤンデレというよりメンヘラがしっくりくる

>>39,40
まぁ奇行に走っちゃってる愛のあるプロデューサーだと考えてください

オチを潰さないでください(泣)とりあえずちょっとだけ投下します

奈緒「どうしよう･･･ちひろさんはどことなく信用ならないし･･･」

凛「そうだね･･･とりあえず次事務所来た子に相談しよう」

加蓮「ちょっと適当な気もするけどそれしかないかな」

ｶﾞﾁｬ

幸子「おはようございます!何話してたんですか?カワイイボクのことですかね!フフン!」

凛「来ないね～」

加蓮「そうだね～」

幸子「ちょっと!無視しないでくださいよ!こんなにカワイイボクが話しかけてるんですから!」

加蓮「ごめんごめん、幸子がカワイかったからちょっとからかっただけだよ」

幸子「そういう理由だったら仕方ありませんね、許してあげます、ボクはカワイイだけじゃなく心も寛大なので!」ﾄﾞﾔｯ

奈緒「ｱﾊﾊﾊﾊﾊ」

幸子「で?なんの話だったんですか?」

奈緒「ああ、実はな、Pさんがヤンデレになってあーでこーで」

幸子「そんなことがあったんですか･･･」

加蓮「うん･･･だから幸子も気をつけてね」

幸子「ま、まぁボクは怖くもなんともありませんけどね!」

凛「そう」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

凛「もしもし、プロデューサー?うん、幸子が一緒に買い物に行きたいんだってさ」

凛「うん、うん、大丈夫だから。うん、オッケー。はい、じゃあね」

凛「40秒で来るって」

幸子「なんてことしてくれたんですか!」

凛「いやだって幸子が怖くないっていうから」

幸子「買い物したいとまでは言ってないじゃないですか!」

ｶﾞﾁｬ

P「おーい幸子、来たぞー」

加蓮「本当に40秒で来た･･･」

奈緒「スタンバってたの?」

幸子「プ、プロデューサーさん、来てもらっておいてアレなんですけどボクこれから用事があるというかなんというか」

P「もう準備できてるからいくぞ!」ｶﾞｼ

幸子「い、痛い!腕掴まないでください!逃げませんから!」

P「じゃあな、凛、奈緒、加蓮!」

凛・奈緒・加蓮「「「じゃーねー」」」

幸子「たーすーけーてー!!」

~大手ショッピングモール~

P「幸子、何を買うんだ?」

幸子「そ、そうですね、普通に洋服ですかね、ｱﾊﾊ」

P「どうした幸子、なんか変だぞ?」

幸子「いやそんなことないですよ普段通りですよー」

P「うーん、なんかやっぱりいつもと違うような･･･」

幸子「だ、大丈夫ですから!ほら、服買いますよ!」

P「お、おう」

幸子(余計なこと言ったら刺されかねない･･･ここは穏便に･･･いつも通りに･･･)

P「幸子?」

幸子「ふぁい!」

P「おい、やっぱりなにか変だぞ?」

幸子「あ、あっちに行きましょう!」

P「おいちょっと待て幸子!!」ｶﾞｼ

幸子「うわぁぁぁぁ!!!」

P「どうしたんだよさっきから!」

幸子「離してください!離してください!」

P「おいやめろって人いっぱいいるんだから!」

幸子「ﾋｸﾞｯだ、だって･･･」

P「なんだ?そんなに俺が嫌いか?だから逃げようとするのか?なぁ、答えてくれよ。おい、嫌いか?なら治すからさ、文句があるなら言ってくれよ。おい幸子」

幸子「うぎゃああああああああああ」ﾀﾞｯｼｭ

P「なぁ待てよ逃げるなよ逃げんなよ待てよ待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て」

幸子「いいやぁぁぁぁぁああああああああ」

P「待て待て待て待て待て待て待て待て」

幸子(!!あ、あそこに隠れよう!)

幸子「はぁっ、はぁ、はぁ」

幸子(しまった･･･怖すぎて一番とってはいけない行動をしてしまった･･･)

幸子(もうこれ普通に謝って出ていけばなんとかなるんじゃ･･･)ﾁﾗｯ

P「おい幸子どこだよなんで逃げるんだよ出てこいよ」

幸子(ダメだ!やっぱり怖いーー!!)

ちょっと今日はここまでで。

幸子(もう、これは逃げるしかない･･･)ｿｰ

ﾊﾟｷ

幸子()

幸子(なんでこんなところに木の枝が落ちてるんですかぁぁぁぁ!!)

P「」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

P「みぃーっつっけたぁー」ﾆﾔﾘ

幸子「ひぃいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

P「アハハハハハハッハハハハハハハ」

早苗「ちょっと?何してるの?」

幸子「早苗さぁぁぁん!!」

幸子「うわぁぁぁぁぁん早苗さん怖かったですぅぅぅぅぅぅ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

早苗「ちょっとP君なにか弱い女の子泣かせてるの!!」

P「なに言ってるんですか早苗さん俺は幸子が逃げるから追っかけてきただけですよ」

早苗「そりゃそんな風に追っかけてきたら逃げるでしょう!」

P「なんでですかなんでそんなこと言うんですかあ、もしかして早苗さんも俺から逃げるんですか」