可奈「新人と」春香「先輩」 (103)
映画のその後(バックダンサー組がアイドルになった後の話です。ネタバレ微妙に注意。
舞台としてはグリマスの765劇場です。それぞれのキャラ達を短編で書いていきたいと思っています。
書き溜めが少ないので遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
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【春香
【春香
あれ、二回とも投稿できてない…なんでだろう
【春香&千早×可奈】
春香「765劇場かぁ、なんだか最初の私たちを思い出すね」
千早「そうね、あの頃は事務所も小さくて」
千早「プロデューサーが頑張ってくれたのよね」
ガヤガヤ…カナチャンヨカッタヨー
アハハ、セリカチャンダッテ
春香「ん?…あれは!」
千早「あら、可奈ちゃんね」
春香「ちょっと呼んでくる!」トテトテ
春香「かーなーちゃんっ」
可奈「え?…あ!春香ちゃ…天海先輩!」
春香「よかった!可奈ちゃんもちゃんとアイドルになれたんだね!」
可奈「はい!先輩のおかげです!」
春香「ちっ、ちがうよ!可奈ちゃんが頑張ったから」
可奈「でも、一度はアイドルを諦めようとした私を励ましてくれたのは先輩ですから!やっぱり先輩のおかげです」
春香「えへへ…照れるなぁ」
千早「春香も頑張ったのよね、あの時は」
千早「ライブどうしよーって泣きついてきたり」
春香「もう、そのことは言わないでよ」エヘヘヘ
可奈「これから先輩と一緒に仕事できるなんて…もうすっごく楽しみで楽しみで仕方ありません!」
千早「あらあら、よかったわね、春香」
春香「うん、私も楽しみ!」
春香「あ、そうだ!可奈ちゃん」ゴソゴソ
可奈「え、ど、どうしました?」
春香「合宿の時、サインをあげたでしょ?」
可奈「はい、あのパンダ、今でも宝物です!…けど、何ですか?」
春香「私も、可奈ちゃんのサイン欲しいなぁって」ハイ、コレ
可奈「あぁ、なるほどー……え!?私のサイン!?で、でも、私のサインなんてもらっても」
春香「ほら、せっかくアイドルになったんだし、あの時のお返しに」
可奈「でもまだ、人にサインなんて書いたことなくて」
千早「あら、それじゃあ春香が初めてでいいじゃない」
春香「ね、お願い!」
可奈「じゃ、じゃあ…」カキカキ
可奈「ど、どうでしょう…慣れてなくて変になっちゃいました」エヘヘ
可奈「やっぱり、書き慣れてないと難しいですね」
春香「ううん、すっごく可愛いよ!私もこれ、宝物にするね!」
可奈「天海先輩…」
春香「それと、私のこと春香ちゃんって呼んでもいいんだよ」
春香「ほら、せっかくアイドルになったんだし」
可奈「い、いやっ、それは、私、せんぱっ、はるかちゃっ」
千早「うふふ、いいのよ、自由に呼んであげて」
可奈「えっと…やっぱり、先輩で」
春香「そっかー、残念」
千早「ね、一枚写真撮っていいかしら」
可奈「私を?」
春香「ほら、笑顔で」
千早「何言ってるの?春香もよ」
春香「え?」
千早「ほら、早く」
春香「んー、じゃあ二人で並んで」ホラッピース
千早「はい、チーズ」パシャ
春香「可奈ちゃんかわいかったよ!」
可奈「せ、先輩こそ!」
春香「可奈ちゃん、ちゃんと体型も維持してるみたいだね」
可奈「食べすぎには気をつけてますから」エヘン
千早「それが普通よ」
可奈「…これからも気をつけます」シュン
千早「写真は今度、プロデューサー経由で渡すわね」
ワタシオカシヅクリスキダヨー
ポテチオイシイ
ガヤガヤワチャワチャ
千早「…あら、春香、そろそろ時間が」
春香「え、あっ!じゃあ、私たちはもう行かなきゃ!またね」
可奈「はい、天海先輩と…あ、そうだ、如月先輩!」
千早「…どうしたの?」
可奈「私、歌は好きなんですけど…どうにも下手で」
可奈「私が歌おうとすると、みんな逃げてっちゃうくらい…」
春香「そ、それは…酷いね」
千早「昔の春香もそうだったじゃない」
春香「…え?」
加奈「なので………お願いします、こんど歌を教えてください!」
千早「あら、いいわよ」
加奈「…え?」
千早「でも、私のレッスンはハードよ?ついてこれるかしら」
加奈「は、はい!頑張ります」
春香「それじゃあ、今度こそまたね」
千早「それと、私のことも千早、でいいわよ」
加奈「えーと、それじゃあ」
加奈「春香先輩、千早先輩、ありがとうございます!」
その後その一
このみ「あら、サインの練習?」
可奈「はい!次会うときにはもっと上手くなろうと思って」
このみ「…誰にかしら?」
可奈「憧れの人です!」
このみ「うんうん、目標があるのはいいことよね♪」
このみ「………私もサインの練習しようかしら、大人のお姉さんとして」
その後その二
春香「千早ちゃんと特訓かぁ、可奈ちゃん大丈夫かな」
千早「あら、やる気があれば大丈夫よ」
春香「……そうなのかな」
千早「ええ、そうよ」
春香「ところで千早ちゃん」
千早「どうしたの?春香」
春香「さっきのって、私の歌が下手ってことだよね」
千早「…なんのこと?ほら、時間ないんだから急ぎましょう」ダッ
春香「あ、千早ちゃんが逃げた!」
【伊織&真×志保】
志保(やっとアイドルになれたけど…)
志保(今のままじゃこれまでとほとんど変わらない)
伊織「アンタ、待ちなさいよ」
志保「あ、水瀬先輩と、菊地先輩…」
伊織「アンタもとうとうアイドルね」
志保「…ええ、これで先輩とも敵同士です」
真「よかったね」
志保「そのことを言うためだけにここまで来たんですか」
真「いや、伊織は志保をお祝いに」
伊織「アンタは黙ってなさい」
志保「…一体、なんなんですか」
伊織「ほら、これ」
志保「これは…腕時計?」
伊織「アンタによ。アイドルになったら時間は重要だもの」
志保「なんでこれを私に?先輩は敵に物をあげるんですか?」
伊織「むしろ敵同士、だからよ。今はトップアイドルと新人アイドルですもの、アンタが私に敵うはずなんてない」
志保「ええ、わかっています。…つまり、このプレゼントはお遊びですか?私は一生追い付けないから、と」
志保「それとも、私にプレゼントをすることでいいことをした、と。そういう自己満足ですか」
志保「それなら、これはお返しします。欲しくありません」
真「志保ちゃん!伊織にその言い方は」
伊織「ええ、もしかしたら本当にそうかもしれないわね」
真「伊織!?」
志保「やっぱり」
伊織「…違うわよ、その逆。アンタには早くここまで登ってきてほしい。そして、対等に勝負して欲しいの」
真「僕も同じだな。僕らと同じ場所まで早く登ってきてもらわないと。同じアリーナで踊った一員としても」
伊織「私と同じステージに立ったとき。その時こそ全力で戦いに行くわよ」ニヒヒッ
真「ま、僕たちもここで待ってる訳じゃないから。どんどん上を目指すつもりだし」
真「だからこそ。早くここまで追い付いて欲しいんだ」
伊織「私はね、アンタに期待してるのよ」
伊織「あの合宿のころからずっと」
志保「…随分と上からな言葉ですね」
伊織「ええ、トップアイドルですもの」ファサッ
真「あはは」
伊織「そのプレゼントに対して何を思うかはアンタ次第よ」
伊織「ただ、私はアンタを認めてこれを贈った。それだけは覚えておきなさいよね」
志保「やっぱり、先輩方の考え方は私には理解できません」
志保「私を認めて、なんて……でも、これは頂いておきます」
伊織「あら、そう。よかったわ」
志保「それでは、お先に」スタスタ
伊織「待ちなさいよ!もう少し…行っちゃったわね」
真「ま、受け取ってくれたんだし」
伊織「ホント、あの子は楽しみね」ニヒヒッ
その後その一
桃子「あれ、志保お姉ちゃん、その腕時計どうしたの?それ、結構高い時計だよね」
志保「これは…私が越える相手よ」
桃子「へぇー、そうなんだ!志保さん、何だか機嫌よさそうだね」
志保「…そんなこと無いわよ」
桃子(時計が越える相手って、志保お姉ちゃんは何を言ってるんだろう)
桃子(疲れてるのかな)
その後その二
真「伊織ってさ」
伊織「どうしたの」
真「志保のこと大好きだよね」
伊織「バカ、そんなこと……そうね、なんだかあの子を見てると、昔の私を思い出すのよね」
真「あー、確かに」
伊織「かといって、それを肯定されるとなんだかイライラするわね」
真「で、やっぱりあの時計は高級品?」
伊織「割と安物よ、60万くらいの」
真「…は?」
伊織「どうしたの?いきなり固まって」
真「僕の持ってる腕時計、一万円もしないんだけと…」
次の組み合わせは【亜美&真美×杏奈】です。
夜に投下します。
(それまでに書き溜めておきます)
【亜美&真美×杏奈】
杏奈「今日は…夕方まで……何もない」
杏奈「だから…」
杏奈「事務所に…こもって……新作…ゲーム…する」
ガチャ
亜美「あー、杏奈っちだ」
真美「ほんとだー!いぇーい、杏奈っち」
杏奈「あ、…亜美さんと…真美さん」
亜美「お、そのゲーム、シリーズ最新作じゃん!」
真美「杏奈っち、やろーやろー!」
杏奈「う、うん…」
ポチッ…テレレレレーン
亜美「やはり新作はグラフィックから違いますなぁ、真美隊員」フムフム
真美「いやいやー、音楽もこだわってるようですぞ、亜美隊員」ウムウム
杏奈「うん……グラフィックを、次世代機にあわせて…より細かく作り込んであって……」
杏奈「音楽は…全部オーケストラの、録り下ろし」
杏奈「作曲は、今まで担当したAさんと…新人のBさんが二人で作って…………」
亜美「…あ、これは」
真美「ヤバイよ」
杏奈「それで…それぞれ相手のアレンジを…むぎゅ」
亜美「よ~し、杏奈っち、そろそろゲームを始めようではないか!」
真美「ナイス亜美隊員!(小声)」
杏奈「え、あ、…ごめんなさい、つい」
亜美「んっふっふー、杏奈っちのゲームに対する情熱はとてもよくわかった!」
真美「しかーし!ゲームで我々ふたりに勝てる者はいないのだ~!」
亜美「さあ、かかってくるがよい!」
杏奈「う、うん、じゃぁ……」
[十分後]
亜美「まさか……」
真美「これまでとは……」
亜美/真美「……まけました…ガクリ」
杏奈「…えへへ、これ…得意だから」
亜美「もー、杏奈っち強すぎっしょ~」
真美「真美たち二人がかりでも瞬殺だしー」
杏奈「…ご、ごめんなさい」
亜美「いやいや~謝ることはないっしょ」
真美「次は真美たちが勝てばいいだけなのだよ!」
亜美「というわけで……」
亜美/真美「いざ勝負!」
[数時間後]
亜美「けっきょく」
真美「一度も」
杏奈「……勝てなかったね」
杏奈「えっと……杏奈、もう行かなきゃ」
亜美「勝ち逃げとは~」
真美「ずるいですな~」
杏奈「…え、あ」アセアセ
亜美「杏奈っち!亜美たちは修業を続ける!」
真美「次に真美たちと会ったとき、それが杏奈っちが負けるときだ!」
杏奈「………次も、負けない」
亜美「それじゃー杏奈っち、また会う日まで!」
真美「ばいば~い」
杏奈「……うん、亜美ちゃん…真美ちゃん」
その後その一
杏奈「みんなーっ!今日も元気かなー?」
ゲンキー!
杏奈「杏奈、今日もヒビッとがんばっちゃうよ~♪」
ジュリア「おっ、今日の杏奈はいつもよりも元気だな!」
杏奈「杏奈はいつでもテンションMaxだよ~!」
ジュリア「よーし!アタシも今日はアゲていくぜ!」
ウォー!!ジュリアサイコー!!アンナイツデモイッショダヨー!!
その後その二
亜美「ところで真美隊員」
真美「なんだい亜美隊員」
亜美「最後、きづいたかね?」
真美「杏奈っちの最後の発言かい?」
亜美「そう、杏奈っちの亜美たちへの呼びかた」
真美「さん、からちゃん、になってたね~」
亜美「さらに杏奈っちはそれに気付いていない様子」
真美「なるほど~、杏奈っち、カワイイじゃないか」
亜美/真美「んっふっふ~」
次回【貴音&ミキ×美代子】は22:00くらいから投下します
【貴音&ミキ×美代子】
美代子「プロデューサー…あれ、いない」
貴音「そちらのプロデューサー殿は、私プロデューサー殿と連れだって先程出ていきました」
美代子「あ、そうですか…どうも」
たちの
貴音「ところで、その袋に入っているのは」
美代子「これ、プロデューサーに食べてもらおうと思ったんですけど………て、あれ?」
貴音「どうしました?」
美代子「四条、先…輩?」
【貴音&ミキ×美奈子】
美奈子「プロデューサー…あれ、いない」
貴音「そちらのプロデューサー殿は、私プロデューサー殿と連れだって先程出ていきました」
美奈子「あ、そうですか…どうも」
貴音「ところで、その袋に入っているのは」
美奈子「これ、プロデューサーに食べてもらおうと思ったんですけど………て、あれ?」
貴音「どうしました?」
美奈子「四条、先…輩?」
四条「なんでしょう」
美奈子「…自然に会話しすぎて気付きませんでした」
貴音「いいのですよ、別に」
美奈子「いや、そういうわけにも」
貴音「いいのです。それと、これから私のことは貴音、と呼んでください」
美奈子「えぇと…じゃぁ、貴音……さん」
貴音「はい、なんでしょう」
美奈子「これ…………食べますか?」
貴音「これは…らぁめんではありませんか」
ミキ「おにぎりもあるのー!」
美奈子「はい、プロデューサーのために…ってうわぁ!なんで机の下から!」
ミキ「ミキも食べていいかな?」
美奈子「あ、はい、どうぞ!星井さん」
ミキ「ミキのことも名前で呼んで欲しいのー、ミキって」
美奈子「あ、はい、じゃあ…ミキさん」
ミキ「はいなのー!」
美奈子「たくさんありますから、好きなだけどうぞ!」
貴音「しかし、これはプロデューサー殿のために作られた物のはず…私たちが食べても」
美奈子「プロデューサーもいないらしいですし、料理は冷めると美味しくないですから!どうぞどうぞ」
貴音「それでは」
ミキ「いただきますなの」
貴音「コクがありながら後味はさっぱりしたすぅぷ」ズルズル
ミキ「おにぎり、ちょうどいいかたさに握られてるの」モグモグ
貴音「そして、そのコクによく合う太麺」
ミキ「梅干しがお米の味を引き出してるの」
貴音「予想以上の出来です」
ミキ「このおにぎり、物凄くおいしいの!」
美奈子「そんなに言われると、お世辞でも嬉しいです♪」
貴音「まさか、このらぁめん… あなたが作ったのですか」
美奈子「あ、私の家が中華料理屋なんです。それで、手伝ってるうちに料理とか、覚えちゃったんですよね」
ミキ「このおにぎりも」
美奈子「はい♪プロデューサーに美味しく食べてもらいたいな~って」
貴音「佐竹殿」
美奈子「こっちこそ、美奈子でいいですよ」
貴音「これら…全てプロデューサーのために?」
美奈子「…はい、そうですけど」
ミキ「ラーメンが大盛りで」
貴音「たくさんのおにぎり」
ミキ「…プロデューサーは食べられるの?」
美奈子「はい、いつも喜んで食べてくれます!」
貴音「面妖な」
ミキ(きっとプロデューサー、心の中で泣いてるの…)
美奈子「そうだ♪」
貴音「どうなさいましたか?」
美奈子「貴音さん達のプロデューサーにも差し入れをあげようかなーって」
貴音「なんと」
ミキ(ハニー肥満の危機なの!)
貴音「しかし、それでは美奈子殿が」アセアセ
美奈子「大丈夫です!私、料理好きですから」
ミキ「ミキは、アイドルの仕事を頑張ったほうがいいと思うの」アセアセ
美奈子「アイドルも料理も両立させてこそだと思うんです!」
美奈子「それに、貴音さん達のプロデューサー、少し痩せすぎだと思うんですよね~」
貴音「…そうでしょうか」
ミキ(この流れは危ないの)
ミキ「ミキは別にー」
美奈子「貴音さんとミキさんが食べてるのを見て、更にやる気が湧いてきましたっ!それでは、ありがとうございました♪」
ミキ「……いっちゃったの」
その後その一
麗花「あら、今日は差し入れないんですか」
美奈子「大丈夫です!明日はいつもよりたくさん作ってきますから」
麗花「やった♪楽しみです」
美奈子「よし、これからは作れるだけ作ってこよう!」
その後その二
貴音「……どうしましょう」
ミキ「ミキにも分からないの」
貴音「…プロデューサー殿には多めに営業に出てもらいましょうか」
ミキ「…それがいいの」
貴音「………………わたくしは、例えプロデューサー殿が太ってしまっても」
ミキ「…貴音には渡さないの」
次は【雪歩&小鳥×百合子】です。気を長く待っていてください。お願いします
【雪歩&小鳥×百合子】
百合子「……」
小鳥「会議室に来てみたら」
雪歩「百合子ちゃん、本を読んでるんですね」
小鳥「にしては、ページが動いていない様子」
雪歩「…うーん、百合子ちゃん、考え事でしょうか」
小鳥「いえ、あれは…」
小鳥(きっと百合子ちゃんはあの本を読みながら妄想をしているはず)
小鳥(顔に出ないように訓練はしていても、同じ趣味を持つ私には分かる!)
雪歩「百合子ちゃん、……うぅ、気付いてくれないですぅ……」
小鳥「…」
小鳥「ならば」スッ
小鳥「……わっ!」
百合子「うわぁっ!」
雪歩「きゃぁっ!」
小鳥(やることはわかっているのに驚く雪歩ちゃん可愛い)ニヤニヤ
百合子「え…あ、雪歩さんと…小鳥さん」
雪歩「ご、ごめんなさい、お邪魔ならすぐ出ていきますぅ」
百合子「あ、いえ、むしろお話し合いで使うなら私が出ていきます」
小鳥「あら、いいわよ別に」
小鳥「私達は避難するためにこっちに来ただけだから」
百合子「避難?」
小鳥「今そこで、美奈子ちゃんとミキちゃん達がね…」
百合子「ああ…美奈子さんですか」
小鳥「流石にあの差し入れの量はね」
雪歩「む、無理ですぅ」
小鳥「とまあ、そういうわけよ」
雪歩「じゃ、じゃあ私、お茶入れてきますぅ」パタパタ
小鳥「さて、雪歩ちゃんがいなくなったところで百合子ちゃん」
百合子「どうしました?小鳥さん」
小鳥「どんな妄想をしてたの?」ニヤニヤ
百合子「…あ」
小鳥「大丈夫よ、誰にも言わないから」
百合子「い、いえ、それでも」
小鳥「BL?百合?それとも王子様系?」
百合子「……BL?百合?それは一体……」
小鳥(違った!?……いや、これは百合子ちゃんを新しい世界に導くチャンス!)
小鳥「百合子ちゃん、とりあえずこれを読んでくれないかしら」バサッ
百合子「小鳥さん…今その本をどこから?」
小鳥「乙女の秘密☆」
百合子「は、はぁ」
小鳥(私の厳選したはるちは、そしてゆきまこ同人誌)
小鳥(きっとこの子ならわかってくれるはず!)
百合子「これ、なんですか?」
小鳥「同人誌っていうの」
百合子「は、はあ」ペラ
百合子「!?」
小鳥「驚いているようね、百合子ちゃん」
百合子「え、だって、これ、先輩達が」
小鳥「百合子ちゃん、一つあなたに言っておきたいことがあるの」
百合子「な、なんでしょう」
小鳥「妄想は自由。そして、愛に性別なんて関係無いのよ!」
百合子「…こんな」
小鳥「こんな?」
百合子「こんな世界があったんですね!」
雪歩(作ったお茶に茶柱が立ってた…えへへ)
雪歩(百合子ちゃんと仲良くなれそう♪)
百合子「可奈ちゃんと志保ちゃんみたいな感じですか」
小鳥「そう、そうよ!分かってきたわね百合子ちゃん!」
百合子「私、なんだか楽しくなってきました!」
小鳥(この子は…私を超えられる!そんな気がする!)
小鳥「例えばこの雪歩ちゃん!機は弱いけど勇気を振り絞って――」
雪歩「あの、小鳥さん、百合子ちゃん、お茶が……」
百合子「あ」
小鳥「ピヨォ……」
雪歩「この机の上の本、表紙が……私?」
小鳥(マズい)
百合子(どうしよう…)
小鳥「百合子ちゃん、ここは私にまかせて早く逃げて」ボソッ
百合子「で、でも」
小鳥「私のことは大丈夫よ」
百合子「…わかりました」
百合子「すいません、雪歩さん」
百合子「これから劇場で仕事があったの、忘れていました!」
雪歩「え!大変、百合子ちゃん、急がなきゃ」
百合子「お茶、ありがとうございました!」
雪歩「……小鳥さん、お茶ですぅ」
小鳥「あら、ありがとう。全く、百合子ちゃんは慌てん坊さんね」
小鳥(ゴタゴタの間に同人誌も仕舞えた…百合子ちゃんありがとう!)
その後その一
昴「おっす七尾!」
百合子「あ、昴ちゃん…」
昴「どうした?」
百合子「…………翼ちゃんについてどう思う?」
昴「…………は?」
その後その二
小鳥「やっぱり雪歩ちゃんのお茶は美味しいわね」
雪歩「あのぉ…小鳥さん」
小鳥「どうしたの?雪歩ちゃん」
雪歩「結局、あの本って」
小鳥「ピ、ピヨォ」
次回【響&やよい×星梨花】です。
ほどほどにお待ちください
【響&やよい×星梨花】
響「いぬ美とお散歩だぞ!」
やよい「楽しみです!」
トテトテ
星梨花「ジュニオール、きょうはお疲れさま♪」
響「お、星梨花じゃないか」
星梨花「あ、我那覇さんとやよいちゃん」
やよい「うっうー!星梨花ちゃん」ハイターッチ
響「星梨花もお散歩か?」
星梨花「今日はジュニオールとお仕事だったんです♪」
響「その犬、ジュニオールって名前なのか」
やよい「かわいいですっ!」
星梨花「えへへ、なでてもいいですよ」
響「お、やったぞっ」
やよい「やったですっ!」
モフモフーワシャワシャー
星梨花「いぬ美ちゃん、すごく人懐っこいですね♪」
響「いつも自分といっしょにいるからな!」
響「…お、いぬ美もジュニオールと遊びたいみたいだぞ」
星梨花「それじゃあ、公園に行きましょうっ」
やよい「おーっ!」
やよい「うっうー、二匹とも、すごく仲がよさそうですねっ」
響「いぬ美、すごく楽しそうだぞ」
星梨花「ジュニオールも、とっても輝いてます!」
やよい「かわいいですっ」
星梨花「もうちょっとだけ、見ていたいですね」
響「そうだな!」
響「そろそろ」
星梨花「ですね♪」
星梨花「ジュニオールっ」
響「いぬ美っ」
トテトテ…ハフハフ
星梨花「そうだ、やよいちゃん、ジュニオールにおやつあげよっ」
やよい「はわっ、いいんですか?」
響「いぬ美にもおやつ、あげていいぞ」
やよい「やったぁ!」
やよい「い、いぬ美ちゃん…ジュニオールちゃん」
響「そんなに怖がることはないぞ、いぬ美は」
星梨花「そうですよ、やよいちゃん」
やよい「みんな、おやつだよっ」
ワン?ワンワン…ガウッ
やよい「あっ、気付いてくれたみたいですっ!ほーら、たくさんっ…てうわぁっ!」ガバッ
響「あっ!やよい、大丈夫か」
星梨花「ジュニオール!」
星梨花「もう、ダメじゃない、ジュニオール」
響「いぬ美、駄目じゃないか!」
やよい「ま、まあ、悪気があってやったわけしゃないかなーって」
響「でも、やよいいきなり飛びかかられて……」
星梨花「……ものすごく舐められてたよね」
やよい「いいの!わたしは楽しかったからっ」
やよい「今度はちゃんとできましたっ!」
響「おおっ!」
ワンッ!ワンワンッ!
星梨花「ふぅ……よかったです」
響「なあ、星梨花」
星梨花「なんでしょう、我那覇さん」
響「また……つれてきて、いいんだぞ?ジュニオール」
星梨花「え、でも、迷惑じゃ」
響「」フルフル
やよい「」フルフル
星梨花「わかりましたっ♪また、いぬ美ちゃんとも遊びましょうね」
ワンッ
響「お、いぬ美も喜んでるぞ」
星梨花「それでは、わたしは一度、事務所に戻りますね」
響「そうだな、じゃあ、自分達は散歩に戻るぞ」
やよい「うっうー!星梨花ちゃん、ばいばーい」ハイターッチ
星梨花「我那覇さん、やよいちゃん、またねーっ」
その後その一
育「あっ、星梨花ちゃんとジュニオールだっ」
星梨花「育ちゃんだぁっ♪」ハイターッチ
育「(ハイタッチ?)なでていい?」
星梨花「うん!」
ナデナデ…ワウンッ
育「やっぱりジュニオール、かわいいねっ」
星梨花「えへへ、こんどはもう一匹くるんだ♪」
育「…え、星梨花ちゃんもう一匹犬飼うの?」
星梨花「いぬ美ちゃん、かわいかったなぁ」
育「…?」
その後その二
響「星梨花には、今度他の子たちも紹介するんだぞ」
やよい「私にも紹介してくださいっ!」
響「なら、これから家に来るか?」
やよい「いいんですか?」
響「いいぞっ!ねこ吉たちも喜んでくれるはずさ」
やよい「やったぁっ!それじゃ、行きましょう!」
響「だなっ」
【律子&あずさ×奈緒】
律子「えっと、これからの予定はっと……」ペラペラ
律子「奈緒が劇場で…あずささんが打ち合わせね」
律子「私も用事があるし、三人で行きましょうか」
律子「奈緒ー、あずささんー」
奈緒「律子、どうしたん?」
あずさ「なんでしょうー」
律子「奈緒、これから劇場よね」
奈緒「せやけど…どないしたん」
律子「で、あずささんは打ち合わせ」
あずさ「あらあら、そうでしたっけ」
律子「ちょうど二人の目的地も近いし、一緒に行こうって」
奈緒「あれ、律子は」
律子「私も、少しリフレッシュしたい気分だったからいいのよ」
律子(……それと、あずささんを迷子にならないように送り届ける役目ね)
律子「それじゃ、行くわよ」
あずさ「はいー」
奈緒「ん、今行くで」
コトリサン、ヨロシクオネガイシマス
ピヨピヨ……ピヨ?ピヨォッピヨピヨ!
律子「……さて、事務所は小鳥さんに任せて来たし」
奈緒「……人の言葉喋っとった?」
あずさ「うふふっ、ほら、行きましょう」
律子「そうですね、じゃあ……ってそっちじゃないですあずささん!」
あずさ「あらあらー」
奈緒「一歩目から間違えるんは予想以上やった」
奈緒「あ、アメちゃん食べます?」
あずさ「いただきますー」
律子「私も、一つちょうだい」
奈緒「ほな、どうぞ」
あずさ「……関西弁って」
律子「どうしたんですか?」
あずさ「いいわねぇ」
奈緒「……急にどないしたんですか」
あずさ「ふふっ、関西弁の奈緒ちゃんは可愛いわぁって」
奈緒「い、いきなり何を言うとるんですか」
律子「でも確かに、関西弁って結構可愛いわね」
奈緒「律子までっ」
あずさ「どないやねん~」
奈緒「……」
律子「……」
奈緒「なんやろな、何かー」
律子「あずささんには似合いませんね」
あずさ「あらあら~、そうでしょうかぁ」
律子「やっぱりこういうのって、もっと元気な感じの子が似合うんですよね」
奈緒「言うて私は関西弁やけど、あずささんには京都弁とかいいと思うねん」
律子「あら、違うの?」
奈緒「なーんか、雰囲気が違う言うかなんちゅうか……」
奈緒「こう、舞子さんみたいな感じやろか」
律子「ああ」
あずさ「なるほど~」
律子「そういう仕事も面白いわね」
奈緒「関西弁やったら、私が教えますよ」
あずさ「あらあら、じゃあその時は~」
奈緒「ところで律子、…………ここ、どこなん?」
律子「…………奇遇ね奈緒、私もちょうどその質問をしようとしていた所よ」
あずさ「あらあら~、迷子みたいですね~」
奈緒「なんであずささんはそう落ち着いてんねん!?」
律子「奈緒、あずささんはね……慣れてるの」
奈緒「言うても」
律子「そもそも、私の責任ね」
律子「つい私がぼんやりとしてしまったばかりに……」
律子「あずささんを押さえることが出来なかった……」
律子「我が生涯の不覚っ!」
あずさ「どうしましょう~」
奈緒「なんでなん?なんであずささんは平気そうなん?」
あずさ「歩いていれば、どこかにはつきますから~」
奈緒「アカン!ソレは一番アカンやつや!」
律子「今どこかちょっと調べて……ってあずささん、どこ行くんですか!?」
その後その一
静香「まったく……遅いですよ、奈緒さん」
奈緒「ちょっと、道に迷ってもうて」
静香「……それでも、こんなに遅れますか?」
奈緒「こ、これ、お土産なんやけど」スッ
静香「お土産?なんでこんな時に」
奈緒「迷ってる途中に見つけたんやけど」
静香「これは水沢うどん…………どこまで迷ってたの?」
その後その二
律子「というわけで」
あずさ「どうしました?」
律子「取ってきました、京都弁の役」
あずさ「仕事が早いですね~」
律子「さっき、京都弁がいいって話を聞いて」
律子「ちょっとそういう仕事がないか聞いてみたら」
律子「時代劇のお姫様役です!京都のはんなりした姫の役を貰いました!」
あずさ「ふふっ、律子さん、お仕事お疲れ様です」
律子「撮影は明後日からです」
律子「はい、台本どうぞ」
あずさ「……あら?」
律子「頑張ってください」
あずさ「……ほ?」
律子「……頑張ってください」
これで本編は終わりとなります。関西弁って難しい…
↓次からは、おまけ【P×グリP】です。
誰得おまけ
【P×グリP】
P「しかし…お前も大変だよなぁ」
グリP「全くだよ、海外行くからーってお前に頼まれて来てみたら、いきなり劇場をプロデュースしろって社長に言われたんだからな」
P「流石に春香たちは律子がプロデュースしてるし、小鳥さんも助けてくれるとはいえな」
グリP「ノウハウも何も知らない俺にいきなりあの量を押し付けるって……社長何者なんだろうな」
P「まあ、高木社長は……いつものことさ」
グリP「……よくつぶれないよなぁ、765プロ」
P「……だよなぁ」
P「だからか。お前、俺がハリウッド行く前からしてみたら相当太ったよな」
P「前は物凄くしゅっとしてたのに」
グリP「まあ……そうだけど」
P「やっぱ、ストレス太りか」
グリP「…………いやぁ、違うんだよ」
P「?」
グリP「ちょっとアイドル達がな…」
P「どういうことだ?」
グリP「朝事務所にいったら中華料理」
P「あぁ、あの…えーと誰だっけ」
グリP「美奈子ちゃん。佐竹美奈子」
P「そうだそうだ、アリーナで一緒だった」
グリP「あの時は大変だったらしいねぇ」
P「今度話してやるよ」
グリP「昼になったら確実に毎日うどんだ。更に差し入れの中華が来る可能性もある」
P「お、おう」
グリP「夜になったらなったで日本酒を飲まされ強制麻雀大会」
P「…え?」
グリP「ちなみに社長と小鳥さんもいる」
P「小鳥さん最近夜にはいなくなると思ったら…」
グリP「…というわけだ。太るのもわかるだろ」
P「…なんかごめんな」
グリP「ちなみに、美奈子はお前を次の犠牲者として認識したらしい」
P「…ウソ…だろ?」
グリP「……頑張れよ」
P「俺、明日から営業で外回り多くなるかもなー(棒)」
グリP「悪いことは言わない。そうしておけ」
P「さて、そろそろ帰るか」
グリP「そうだな、仕事第一」
P「劇場、か」
グリP「いきなりどうしたよ」
P「……お前がアイドルをプロデュースしてさ」
P「あの時のバックダンサー組もアイドルになった」
グリP「……いきなりどうした、真面目な顔して」
P「これから、どうなるんだろうな」
グリP「……さあ、それこそ神のみぞ知るって奴だろ」
グリP「ま、少なくとも何かは起こるんだろうな」
P「ずっとプロデュースしてきてさ」
グリP「おう」
P「それでも、まだアイツらのことを分かりきってる訳じゃない」
グリP「だろうな。そう簡単に理解できるもんでもないだろ、年頃の女の子なんて」
P「お前の担当アイドルと関わってさ」
グリP「関わって?」
P「お前の言う通り、何かしら起こるんだよ」
グリP「まあな」
P「不安であり楽しみであり……何だろうな、この気持ち」
グリP「……それ、あれだろ、父親が娘を見る気持ち」
P「なるほど」
グリP「なるほどじゃねえよ、老人くさい」
P「うっせえな、お前もしばらくしたら思うようになるんだよ、絶対にな」
グリP「…………まあ、否定はできないな」
グリP「……いやおい、俺より年上いるんだが」
P「諦めろ」
グリP「だがしかし、身長的には小学生だから別にいいのか?」ボソッ
P「なんかいったか?」
グリP「いや、なにも」
P「ほら、早く劇場行け、お前の娘たちが待ってるぞ」
グリP「あ、そうそう、今度お前のとこお邪魔するわ」
P「じゃあお土産持ってこいよ、アイドル全員分」
グリP「うーん、これで足りるか?」スッ
P「なんだそれ……おい、もしかして」
グリP「今の会話、お前の担当アイドル全員の前で流してやるよ」
P「おいやめろ」
グリP「おっと、じゃあ俺は劇場に戻るよ」シュタッ
P「馬鹿、おい馬鹿行くな、戻ってこい!」
P「…………おい、誰かあいつを止めてくれよ」
【おしまい】
おまけが蛇足感、物凄くある。
これまで見てくださった皆さん、ありがとうございました!
ネタを思い付いたら、またミリマスSSを投下しようと思います。その時は今回の物より投稿頻度を多くできれば…
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