まどか「魔法少女? めんどくさいことになりそうだね」(102)

早乙女「今日はみなさんに大事なお話があります。心して聞くように」

早乙女「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?」

早乙女「はい、中沢君!」

中沢「ふん、くだらない質問だな……そんなものはどっちでもよかろう?」

中沢「俺は何のひねりもない卵を割って焼いただけのものなど食わん」

早乙女「その通り!どっちでもよろしい!」

早乙女「たかが卵の焼き加減なんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

早乙女「女子のみなさんは、くれぐれも半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!」

早乙女「そして、男子のみなさんは、絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」

さやか「駄目だったか」

まどか「駄目だったんだね」

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朝の行き遅れと厨二のやり取り、変わらないいつもの朝に私と隣の席のさやかはいつものリアクションをする。
私、【鹿目まどか】の望みはいつもの毎日を変わらず過ごすことだけ、朝起きて学校で勉強して友達と話して帰って寝る
そんな変わらない平凡な毎日を過ごしたいと思っている。
要は私は普通でありたいのだ、だから私は頑張って普通であろうとしているし、普通に過ごせていると思う。
だから今はこれでいいと思っている。


早乙女「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

さやか「そっちを後回しかよ!」

やっと行き遅れの愚痴が終わったようだ、売れ残りは大変だね閉店まで売れこっちゃうと廃棄物として処分されちゃうからね。同情するよ
転校生か……変なのが来なければなんでもいいや、眼鏡で根暗な奴ならなくて済む

早乙女「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」

さやか「うお、すげー美人!」

入ってきたのは、黒髪ロングで不思議な雰囲気を纏った美少女だった。

早乙女「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう」

ほむら「【暁美ほむら】です。よろしくお願いします」

……ん? もう終わり?

早乙女「えぇと…暁美さん?」

ああ、クールキャラがかっこいいとか思っちゃってるタイプか、それとも単なるコミュ障かな?
ってなんであんなにこっちみてるの? みてるっていうか睨んできてるってレベルだよね、あれ?


ホームルームが終わって転校生の周りには人が集まっていた。
よかったね、しばらくの間はクラスの人気者だよ!
関係ないけどミッション系ってなんかかっこいいね、なんか以来受けて敵と戦ってそうなイメージがするっていうか
まあ実際はそんなことないけど

仁美「不思議な雰囲気の人ですよね、暁美さん」

さやか「ねえ、まどか。あの子知り合い?何かさっき思いっきりガン飛ばされてなかった?」

飛ばされてたね、うん、飛ばされてたよなんでだろうね
私がこの学校の番長だということを一目で見抜いたのかな? 後で喧嘩売られちゃうのかな?
でも残念ながら私はこの学校の番長とかじゃないし、そもそもいまどきそんな恥ずかしい制度は残ってないよ。
私はうさぎさん」みたいに弱いんだから喧嘩を売るのはやめてね。

ほむら「ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら」

そういえば心臓が弱くて入院してたって言ってたな、心配したクラスメイトが案内を申し出るが

ほむら「いえ、おかまいなく。係の人にお願いしますから」

といって断る、保健委員さん大変だなー私って何委員だったっけ?
今一番HOTな転校生の暁美さんが立ち上がってこちらに来る、おいおい何の用だよ
こちらを見る暁美、おいおい保険係誰だよ早くつれてってあげなよ。

ほむら「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」

ほむら「連れてって貰える? 保健室」

私が保健委員だった、ちくしょうめんどくさい

私と暁美さんの二人で保健室に向かって歩く、暁美さんは早歩き私の目の前を歩く
って随分元気そうじゃないですか、しかも道知ってる風だし案内いらないじゃないかな?
間違った道教えて迷子にしてやろうか? この学校広いし転校生一人くらいどうだってできるよ(?)

まあとりあえず無言で歩くのも気分が悪いから話しかけとこうかな。

まどか「ねえ、暁美さん」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「何かしら?」

まどか「えーと……なんで私が保健委員だって知ってたのかな?」

ほむら「早乙女先生から聞いたの」

まどか「へーそうなんだー」

会話終わっちゃったよ、まあ行き遅れくらいからしか聞かないだろうし当然の返しだけどさ、
名前のこと話題に出そうと思ったけど、DQNネームだということを気にしてるかもしれないからなぁ……

そんなことを考えていたら目の前を歩いていた暁美さんが急に立ち止まってこちらを向く、道でもわからなくなったのかな? 
まあ案内してないんだから当然なんだろうけど。

ほむら「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」

いきなり何言ってるの? ほむほむちゃん、さっきから気になってたけどフルネーム……

まどか「あたりまえだよ」

私はきっぱりと答える、当然だ、全部私が普通を演じるために必要不可欠なものだから

ほむら「本当に?」

しつけえな


まどか「うん、ほんとうだよ! 嘘なわけないよ!」

意味もなく元気よく返してやった

ほむら「そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね」

ほむら「さもなければ、全てを失うことになる」

ほむら「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」

まどか「は?」

まさか電波だったの? なんか電波受信して未来でもみえちゃったの? ほむほむちゃん
言った後、ほむほむちゃんは案内はもういいといい立ち去っていく。

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「何かしら?」

私が呼び止めると、ほむらちゃんは立ち止まってこちらを見る。

まどか「保健室はそっちじゃないよ! そこを右にまがってしばらく行ったところだよ!」

ほむら「えっ? あ、ありがとう」

ほむらちゃんは私が言ったとおり右に曲がっていった、実は右に曲がるというのは嘘

迷って涙目になるほむらちゃんの姿目に浮かぶようだよ、言ったでしょ? 転校生一人くらいどうだってできる(?)って。

唐突だけど、私には普通であって平凡に過ごすことの最大の障害がある。

放課後、未来デパート

私はいまクラスメイトの【美樹さやか】と一緒にデパートのCDコーナーに来ている。
さやかちゃんはクラシックのコーナーでなぜかノリノリで頭を上下に振り回している、
さやかちゃんは幼馴染の【上条恭介】君へのお見舞いのCDを買っているらしいがいつもクラシックコーナーにいるのになぜか特撮の音楽のCDを買って行っている。
さやかちゃんの行動は時々わからない。

私も趣味の演歌のCDを視聴していたら……

???『たすけて……』

「!?」

私はある反応をキャッチする、私にとってはいつも慣れした親しんでいるものであり私の嫌悪する異常、非日常である。

まどか「これは……魔翌力反応……?」

???『たすけて……まどか……』

まどか『うるさい、ちょっと黙ってて!』


私の普通であって平凡に過ごすための最大の障害……

それは私自身の異常、非日常を見つけるとなぜか自らかかわってしまうという性格である。



私は、魔力反応のあったほうに向かう、ちなみにこのときわたしはほとんど勢いというかなんというかほとんど無意識に行動してしまっている。

さやか「え、まどか?」

???『まど……』

まどか『黙っててよ、探査の邪魔』

???『ちょ……』

なんかテレパシーかけてきてたうるさい声との通信を切る、まあ助けてとか言ってたけど方向は同じだからいいよね。
そんなことはどうでもいい問題は魔力反応だ、反応は小さい、正直言って雑魚だけど魔力の波長のパターンが今まで見たことのないものだから気になる
そしてもう一つ、仮想空間【フィールド】を形成しようとしている魔力の動きを感じる、
この魔力反応は先ほどのとパターンが同じ、波長が違うから同じ存在が放っているものではないということはわかる。

まどか(初めて感知する魔力のパターンだけど、若干人間に近い……)

私は反応のあったほうに向う、関係者以外立ち入り禁止の扉をくぐり魔力反応のある場所につく、だがそこには何もいない。

まどか(物陰に隠れて様子を見守ったほうがいいかな?)

私はそう思い、身を隠そうとしたがその前に私の目の前に何かが落ちてきた
私はそれをつまんで拾い上げ確認する。

まどか(見たことのない生物……魔力反応はあるけどパターンは読み取れない……)

まどか「死んでるのかな? いや、まだ息はある……」

私が謎の生物を調べていると、突然声がかかる。

ほむら「そいつから離れて」


声の主は転校生のほむらだった、変な格好でこちらを睨みつけてきている
なんかみてて思うが転校そうそうキャラ立てまくって恥ずかしくないのだろうか?

魔力を調べると先ほど反応があった魔力の主は目の前のほむらのようだった。
ほむらはこちら、謎の生物に対して殺意を向けている、この生物に恨みでもあるのか、それとも動物を虐待することに快楽を感じる性癖でもあるのだろうか。
ちょうどいい、何か知ってそうだしこの生物について聞いてみるかな、まあ答えてくれるとも限らないけど。

まどか「ねぇ……これはあなたがやったの?」

まどか「この生き物は……」

ほむら「貴女には関係無い」

きっぱりと言われた、何も言うつもりはないってことなのかな?

まどか「でもこの子、けがしてるよ?」

ほむら「そう、そんなのはどうでもいい」

ほむら「そいつをこちらに渡しなさい」

聞く耳持たないってことかな? 
……まあでもそこまで執着することでもないし、平凡でありたいのにこういうことにかかわってしまうのは私の悪い癖だ。
さっさとこのぼろ雑巾みたいなのを渡してここから離れよう、突然いなくなってさやかちゃんも心配しているだろう。

まどか「わかったよ、いまわ……」

私がほむらちゃんにぼろ雑巾を渡そうとした時だった、突然目の前が真っ白になる。
なんだ、この白い粉は?

さやか「まどか、こっち!」

謎の白い粉はの正体はさやかちゃんのばらまいた消火器の粉だった。
そのままさやかちゃんは私の腕をつかんで引っ張っていく、空になった消火器はほむらちゃんに投げつけていた。当たり所悪けりゃ死ぬよ?
そしてそのまま私はさやかちゃんに引っ張られてその場から逃げ去った、ってぼろ雑巾もって持ってきちゃったよいらないよこんなの、余計なことしないでよさやかちゃん。


さやか「何よあいつ。今度はコスプレで通り魔かよ!つーか何それ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」

まどか「わからないよなんだろうねこの生き物、ひどい怪我だけど」

私はさやかちゃんに引っ張られて走っている、謎の生物を抱いて
本当になんで持ってきちゃったんだろう……どさくさに紛れて捨ててくればよかった……

さやか「あれ?非常口は?どこよここ」

周りの風景は先ほどとは違い、変な空間となっている。
これは間違いない、先ほど感じた二つの魔力反応のひとつ……私たちは何者かが作った仮想空間【フィールド】に入り込んでしまったようだ。

さやか「あーもう、どうなってんのさ!」

だけど作りが甘い、空間の綻びを探してそこに反発する魔力を流し込めばこの空間に穴をあけられる、そしてその穴を偶然見つけたように装えば私の秘密もばれずにここから逃げ出せる。
それにしてもこれだけの仮想空間を持っていながらこの魔力の小ささは何なのだろうか……

まどか(まあそんなことは今はいいかな……今はここから脱出することを考えないと)

そう考え小さな疑問はひとまず置いといて、空間のほころびを探す……だがしかし

まどか「なにかいる……」

いつの間にか私とさやかちゃんは綿にひげがついた変なのに囲まれていた。

さやか「冗談だよね?私、悪い夢でも見てるんだよね?ねえ、まどか!」

突然の事態に混乱するさやかちゃん、当然だ、突然こんな非日常に巻き込まれてしまったのだから 。
それにしてもこいつらはなんだろう、魔族の一種だろうか? だがしかしこの魔力のパターンは魔族というよりもむしろ人間に近い。
まあこいつらを見る限り完全なる雑魚だということがわかる、知能もなさそうだし攻撃すればプリント紙を破くようにあっさり倒せるだろう。
襲う相手が悪かったね、秘密がばれる恐れがあるけど私の日常を壊そうとするのなら容赦はしない、これ以上厄介ごとに巻き込まれる前に片づけさせてもらうよ。
まあ最初に厄介ごとに首を突っ込んだのは私だけどね。

この程度なら対して魔力を使うまでもない、そう思った時だった
突然新たな魔力反応が現れる、そして近づいてきていた綿ひげの数匹が打ち抜かれ消滅した

まどか(いったい何? これ以上めんどくさいことにならないでほしいなあ)

新たに現れた魔力反応の主そして綿ひげを倒した人物が言った。

???「危なかったわね。でももう大丈夫」

そこにいたのはまさに魔法少女って格好をした金髪ドリルの少女だった。痛たたたた
それにしても髪の毛がドリルになってるの初めて見たよ、あれで戦うのかな? きっと銃はバランスをとるためのものなのだろう、そうだったら面白い。

金髪は私が抱いている、ぼろ雑巾を見ていった

???「あら、QBを助けてくれたのね。ありがとう」

???「その子は私の大切な友達なの」

ぼろ雑巾と友達だなんて酔狂な人もいたものだね、きっとこの人は友達がいないのかもしれない。

???「あなたたちQBが見えてるようね」

見えてないってことにしてもいいですか?

???「その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。2年生?」

???「そうそう、自己紹介しないとね」

???「でも、その前に」

???「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」

すげぇこの人こっち置いてけぼりでどんどん話を続けてるよ、名前だけでも言ってほしいな。

???「ハッ!」

掛け声とともに金髪ドリルは綿ひげに銃弾を撃ち込む、マスケット銃を撃っては捨てまた次をとって撃っては捨てる。
近づいてきたのは持ち手の部分で殴り飛ばす、数分で金髪ドリルは敵を殲滅し終えた。
いや、こいつらの大元は逃げたみたいだけど。まあ私には追う義務もないから無視しておこう

さやか「も、戻った!」

そして周りを覆っていた仮想空間【フィールド】が壊れ周りの景色が元に戻る。
そして金髪ドリルが何もない空間に話しかける、いやほむらちゃんの魔力反応があるからいいるっていうのはわかってるけど。

???「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい」

???「今回はあなたに譲ってあげる」

金髪ドリルは不敵にほほ笑みながらそう言い放つ。

ほむら「私が用があるのは……」

それに対してほむたちゃんが何かを言うが……

???「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」

と警戒心と敵意をあらわにしていった

???「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

金髪ドリルがそういったあとほむらちゃんは姿を消した、おそらく立ち去ったのだろう。
ほむらちゃんが立ち去った後金髪ドリルはぼろ雑巾を抱き上げた、するとぼろ雑巾の傷が癒え、雑巾になった

QB「ありがとうマミ、助かったよ」

ぼろ雑巾……QB(キュゥべえ)は立ち上がり金髪ドリル……マミにお礼を言う
なるほど金髪ドリルさんはマミってあだ名で呼ばれてるのか

マミ「お礼はこの子たちに。私は通りかかっただけだから」

QB「どうもありがとう。僕の名前はキュゥべえ、QBってよんでくれ」

……ん? この声なんか聞き覚えがあるぞ?

まどか「あの時……私を呼んだのはあなた?」

QB「そうだよ、鹿目まどか、それと美樹さやか」

さやか「何で、私たちの名前を?」

QB「僕、君たちにお願いがあって来たんだ」

ここでQBさやかちゃんの質問をスルー

まどか「お願い?」

なんかめんどくさいなあ……さっさとお断りして家に帰りたい……



QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」

魔法少女? ……めんどくさいことになりそうだね……

そろそろ原作と違った展開があってもええんちゃうか

なんでこのまどか魔法少女ちゃうのに魔翌力わかるん?
分かりやすく説明してくれたらそれはとっても嬉しいなって?

>>19
頑張って原作と違う展開にしていけたらいいとおもっています

>>20
まどかの言う魔力云々と魔法少女は別物と考えてください

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マミ「私は巴マミ、あなたたちと同じ、見滝原中の3年生」
マミ「そしてキュゥべえと契約した、魔法少女よ」

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巴家

あの後、マミさんの家に招待され魔法少女やマミさんが戦っている敵【魔女】について説明された。
正直厄介ごとに巻き込まれるのは嫌なので私は帰りたかったのだがもうすでに大分かかわってしまっているため帰りづらく
興味津々の様子のさやかちゃんとともにマミさんの家に招待されてしまったのだ。

それにしても魔法少女なんてものがいたなんて知らなかったよ、それが魔女とたたかってると……
【魔女】が敵か……、私的にはなんか複雑だなあ……まあ私"たち"が使っている魔法とはものが違うみたいだからもちろん関連する団体とか考えとかが違うんだろうけど……
まあいいか、それより気になるのは魔法少女と魔女の魔力の波長のパターンが両方とも同じであるというもの

魔力のパターンとは人間が無意識出している魔力の波長、これは人それぞれ違い、指紋などのように絶対に同じ波長をもっている人はいない
その魔力の波長を生物としての種族ごとにを大まかに分けたもので、それを見れば人間か否かを見抜くことができる、

しかしこの魔力のパターンを見分けるのは非常に難しく私もほとんど見抜くことはできない
なのでこの件に関しては私の気のせいかもしれないので、気にしないことにしよう。

私がそんなことを考えていると、マミさんがこんなことを言い出した。

マミ「そうだ、提案なんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」

まどか「は?」

マミ「魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてみればいいわ」

思わず紅茶吹き出しそうになった、マミさんさっき「死と隣り合わせ」とか言ってたじゃないですか
「自分はベテランだから絶対大丈夫」とか考えてるんじゃないんですか? それってちょっとうぬぼれすぎなんじゃないんですか?
自分が死んだあとのことは考えてないんですか? 「自分が死んだ後のことなんざ知ったこっちゃないぜHAHAHA」ってやつですか? ちょっとそれは無責任なんじゃないかな?

と散々心の中で毒づく私、まあ私がいるから問題ないんだけどさ……

マミ「そのうえで、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、じっくり考えてみるべきだと思うの」

さやか「あたし行きますよ! 魔法少女体験ツアー! マミさんの戦っているところ見てみたいです!」

さやかちゃんはノリノリの様子、ずいぶん危ないツアーがあったものだねさやかちゃん

さやか「まどかも行くよね!」

当然行くよねと言わんばかりにさやかちゃんが話を振ってくるその問いに私は当然……

まどか「私は……やめとくよ」

断った、私は厄介ごとに自ら首を突っ込む悪癖があるが、本来は平凡に過ごしたいだけの女の子だ、当然ながら魔法少女体験ツアーなんて参加するわけがない。
そんな危ないものに参加できるか! 私は家に帰らせてもらうからな!

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夜、公園

マミさんの家でのお茶会から数時間たって夜、私は一人公園である人物を待っていた
その人物は私と同じ魔術師である、ただその人物は厨二病なのか痛々しい言動が多く若干絡みづらい。
その人物とは……

中沢「急に呼び出して何の用だ鹿目よ、この俺が出向いてやったのだくだらないことをぬかすなよ?」

クラスメイトの中沢である。

おい中沢調子乗んな

中沢は仮面にマントという痛い格好で現れる、正直中沢は一緒にいたくない人間ナンバー1だよ

まどか「中沢君さあ……その言動、少しは抑えたほうがいいよ?」

将来恥ずかしい思いをするよ?

中沢「鹿目貴様……、まさかそんなくだらないことを言うために俺を呼んだんじゃないだろうな?」

中沢「俺はくだらないことが嫌いだ、本当にこれだけのために呼んだのなら貴様にしかるべき罰を与えねばならんぞ?」

はあ……、まあいって治るなら黒歴史にはならないよね
どうやら中沢は虫の居所が悪かったらしくご立腹のようで、こちらをにらみながら話してくる。

中沢「一度まぐれで勝った程度であまり図に乗るなよ鹿目?」

そういう中沢に私は不敵にほほ笑み言い返す。

まどか「完敗した人がそういうこと言っても負け犬の遠吠えにしかならないよ?」

中沢「いい度胸だ、今日ここで貴様を潰しどちらが上だかわからせてやる!」

しまった……思った以上に中沢の虫の居所が悪かったようだ、中沢が詠唱を始めてしまった

中沢「仮想空間展開【フィールドオープン】!!」

中沢の仮想空間が展開され、周りの景色が灰色になる
仮想空間【フィールド】とは、魔力によって広げられた幻想と現実のはざまの空間であり、実際には存在しない空間であると定義されているもので
仮想空間内をいくら破壊しても現実世界に何の影響もないため、魔術師が戦う時には大抵の場合展開されている。
その広さは展開した人間の魔力の量で決まる、今回の仮想空間の広さは公園を丸ごと包み込むほどであり
一人でこれだけの広さの仮想空間を展開できる中沢はかなりの魔力の持ち主である。

ってこんなことしてる場合じゃなくて!

まどか「わ、私はべつに戦いに来たわけじゃなくて……」

中沢「ふん、今日の俺は機嫌が悪い……」

中沢「震えて……壊れろ!!」

中沢君が右手を突き出す、その右手から空気のが振動し衝撃波の弾となりこちらに放たれる
当たったらシャレにならないので私はそれをよける、この魔法は威力はあるが直線的にしか飛ばないのでよけるのはたやすい
それに中沢君も当てる気がなかったのが幸いした。

私がよけた衝撃弾はそのまま地面に当たり、地面を大きく削る
この魔法は衝撃波を収束、圧縮して目標に当たった時にそれを一気に開放する技で、一般人や並の魔術師相手なら一撃必殺の威力を誇る


それにしても「震えて……壊れろ!!」って……、やっぱり中沢君は痛いな……。

これって、二人でごっこ遊びしてる微笑ましい光景なんかねぇ?

中沢「ふん、よけたか」

まどか「ま、待ってよ! 話を」

中沢「話なら貴様を倒した後で……ん?」

中沢は構えて次を詠唱しようとしたとき、突然動きを止める

中沢「ちっ、俺としたことが……こんなくだらないミスを……」

まどか「ど、どうしたの中沢君?」

中沢「エンペラーと呼べ……ハッ!」

中沢君が手を突き出す、すると金属をはじいたような音がした後地面に銃弾が落ちる。

まどか「え、どういうこと!?」

中沢「何者かからの攻撃だ……魔力探知してみろ、俺たちのほかにもう一人この仮想空間に入ってきているようだ」

仮想空間を展開するときに巻き込んだ? いや銃で攻撃してきたということは敵!?

中沢「誰だ! 出てこい!」

中沢君が叫ぶ、だが何の反応もない
私は魔力探知を始める、波長さえわかれば後で探しやすい。だけど……

中沢「ふん、興が覚めた……」

探知が終わる前に中沢が仮想空間を閉じてしまった。
この厨二野郎! 10年後くらいエンペラーって呼んで古傷えぐってあげるよ!


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公園の雑木林の影

???「なんなのあれ……!?」

???「何かまどかがおかしいしただのモブだったはずの中沢が厨二病になって、なんか撃ってるし!?」

???「今回のループは何かが何かがおかしい……」

???「いったい何が起こってるの……?」

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夜、公園

いろいろあったけどとりあえず落ち着いた様子の中沢に、今日昼間聞いた魔法少女について話した。

中沢「ふむ……魔法少女にソウルジェム……魔女にグリーフシード……か……」

中沢「鹿目……お前アニメの見すぎなんじゃないのか? 空想と現実の区別くらいつけろ……」

まどか「」

中沢君にだけは言われたくなかったよちくしょう……
厨二病が素の中沢君にだけは……

中沢「まあ冗談は置いておくとして」

ぶっころすぞ

中沢「お前、この件を俺に教えてどうしたいのだ? 鹿目はどうするつもりなのか?」

まどか「いやあ、中沢君ってそういうのに興味あるかと思って」

中沢「貴様……馬鹿にしてるのか?」

中沢君がにらみつけてくる、だがさっきのように機嫌が悪いわけではないらしくすぐに表情を元に戻す。

まどか「後私はこれ以上かかわらないようにしようかなって」

中沢「何故だ?」

まどか「私は普通で平凡に暮らしたいと思っているの」

まあそれの最大の障害は自分自身だけど

中沢「俺は魔法少女などというくだらないことにかかわっている暇はない……」

ふーんじゃあ、この件はみんなノータッチってことかな?

中沢「いや、鹿目貴様は魔法少女体験ツアーとやらに参加してきたらどうだ?」

中沢は「ククク……」と笑ってそういった
はい? 何をいってるのこの厨二は、なんで私がそんなことを
これ以上厄介ごとに巻き込まれたくない、最初に巻き込まれに行ったのは私だけど……

中沢「まあ、どうせ貴様は自らかかわっていくことになる……絶対にな……」

中沢は不吉な言葉を残して去って行った。
本当に自分からかかわりに行きそうだからいやだなって……そう思う。

まどか「まあいろいろ考えてもしょうがないし夜も遅いから帰ろっと」

そして次の日、私は結局魔法少女体験コースに参加させられることになっていた
その理由はさやかちゃんにしつこく誘われたためだ、だって断るごとにマミさんが残念そうな顔を強めていくからことわりづらくなっちゃって
しかもQBは「心配なら契約すればいいよ」「危なくなったら契約すれば大丈夫さ」「進研ゼロなら送られてきた教材を一教科10分やるだけで勉強も部活も恋愛も大成功さ! さあ今すぐ申し込んで始めよう!」
などと契約契約うるさいばかり、肩から叩き落とそうかと思った。

そして今私とさやかちゃんは魔法少女見学のため集合していた。

さやか「いやー緊張するねえまどか」


と緊張感ゼロの様子のさやかちゃんに私は「そうだねー」と一言返しておく、
なんかわくわくしてるようだけどまさかこれから危険なところに行くってのに「楽しみ」とか考えてないよね? まあいくらさやかちゃんでもさすがに……

さやか「でも楽しみだね! マミさんの戦いを見るの!」

考えてたよさすがさやかちゃん! まるで流れる石のようだね!

マミ「駄目よ美樹さんそんな気持ちじゃ、私がいるとはいえ危険なところに行くのは変わりないのだから」

マミさんが現れさやかちゃんを窘める、マミさんの格好は……普通だよかった
中沢と同じ匂いがするからもしかして同類なんじゃないかと危惧していたのだが杞憂だったようだ。

マミ「さて、それじゃ魔法少女体験コース第一弾、張り切っていってみましょうか」

さやか「おー!」

さやかちゃんが掛け声をあげ張り切る、さっきから気になってたけどさやかちゃんが手に持っているものはなんだろう? 
魔法少女体験だしやっぱりトレント(バール)かな? 魔法少女といえばバールだし(?)

今のところつまんない

マミ「二人とも準備はいい?」

さやか「準備になってるかどうか分からないけど…持って来ました!何もないよりはマシかと思って」

そういってさやかちゃんは金属バットを取り出す……
貴様ァ! 神聖なバットをこんなところに持ち出してどういうつもりだ! それでも野球部か!

……いや別に野球部じゃないけど何故かこのセリフを言いたくなっただけです……忘れてください

マミさんは苦笑いしながら「まあ、そういう覚悟でいてくれるのは助かるわ」と言った。

さやか「まどかは何か持ってきた?」

さやかちゃんが私に話を振ってくる、私に話を振るなよ……何も持ってきてないんだから。
しょうがない、代わりに今日今日教室で拾ったこのノートでも見せるかな。

まどか「あ……何も持ってこなかったよ」

さやか「なーんだまどかは何も持ってこなかったんだ」

まどか「今日拾ったこのノートに気を取られちゃって……」

さやか「ノート? へぇ~気を取られちゃうノートってどんなの? ちょっと見せてよ」

私がそのノートをさやかちゃんに渡す、マミさんも後ろから覗き込んでいる
さやかちゃんはその内容に吹き出し、マミさんは冷や汗を流している
あれは私のクラスの中何とかとかいう厨二病患者の机の中から拾ったものだ。

さやか「こりゃ参ったよ、なんて痛々しい」

マミ「か、鹿目さん? 拾ったものを勝手に人にみせるのはよくないわ」

あれ? ずいぶん焦ってますねマミさん、まさか頼れる先輩魔法少女が厨二病なわけありませんよね?

ここまでです
思ったより見てる人がいたのでうれしいです


>>27
中沢のキャラ覚えてないからこうなっちゃったんだけど確かこんなのでしたよね?

>>29
そういわれるとそう見えてきた

>>38
俺もそう思う

自分でつまらん認めちゃおしまいだろうが

最近同時期に立った同じようなネタのスレ3つのうちでは真ん中だな

その後マミさんがソウルジェムを使って昨日の魔女の魔力をたどるという地味な作業を繰り返し、そして一軒の廃墟の前に来る

さやか「マミさん! あれ!」

さやかちゃんが大声を出し指で示す、示される先にあったのは一人のOLっぽい女性が飛び降りようとする光景だった。
ちょっとやめてよ第一発見者なんてやだよ。

そして女性が飛び降りる、女性の体は重力に従って頭から真っすぐ落ちていく。
これから起こるであろう参事を見ないためかさやかちゃんは目をふさぐ、

QB「うわああああ自殺だ! ひゃあ怖いよう!」

ちょっと黙っててほしいかなって

そして女性は地面に激突し、いわゆる「体を強く打った状態」……にはならなかったにはならなかった、
女性は地面に激突することなく、リボンに優しく受け止められていた。

さやか「ま、マミさん……その女性は……?」

さやかちゃんがマミさんに女性の安否を聞く

マミ「無事よ、安……」

QB「ひいいいいいいい! 早く契約してあの女性の死体をきれいに消してよ!」

マミ「」

錯乱したQBがマミさんの言葉を遮って叫ぶ。

QB「何やってんだよ早くしてよ! もう契約しなくていいから早く変えろうよ! ここからは警察の仕事だよ!」

QBが叫びながら目隠ししていた手をどかし現場を見る。

QB「うええ、なんで僕がこんな目に……」

QB「……」

まどか「……」

さやか「……」

マミ「QB? 大丈夫よ、ちゃんと私が助けたわ」

QB「……」

QB「まあ僕にはちゃんとわかってたけどね、マミが助けるから大丈夫って事」

何言ってんだこいつ

マミさんが助けた女性を解放している時に首筋に紋様を見つけた、微弱な魔力を感じる、見るからにこれが原因なんだろうね。

マミ「魔女の口づけ……やっぱりね」

マミさんが立ち上がって廃墟のほうを見る。

マミ「それにこのソウルジェムの反応、間違いない……ここに魔女がいるわ」

そしてマミさんは立ち上がり廃墟のほうに向かう

さやか「え、この女性は!?」

マミ「気絶してるだけ、行くわよ」

マミさんは気絶している女性を放置して廃墟の中に入っていく。
流石マミさん、こんなところに気絶している女性を放置するなんて、これは私がここに残ってみてたほうがいいんじゃないかな?

さやか「何やってるのーまどかー、早く行こうよー」

そんな私のナイスな提案はなかったことにされ私は、さやかちゃんに引っ張られて廃墟の中に入っていった。
うわーやめろー、私家に帰りたいんだー!

そして私は仮想空間……魔女の結界内に入る、そこでさやかちゃんはマミさんにバットを変なデザインの棍棒に変えられてしまう
そして結界内をしばらく歩くと、なんか小さいのがわらわら出てくる。

マミ「使い魔ね……二人とも絶対に私の傍を離れないでね」

そういうとマミさんは魔法少女の姿へと変身する。

さやか「見て見てまどか! マミさん変身したよ!」

まどか「ほんとだねーすごいすごいー」

ハイテンションになるさやかちゃん、マミさんは無数の銃を召還しそれを雑魚の大群に向けて一斉に射撃した。
マミさんは自分の近くにある銃を手に取り撃っては捨て、近づいてきた敵を打ち終わった銃で殴り飛ばし距離が開いたところで狙いを定めて打ち抜く
大量の銃の一斉射撃による弾幕に晒された敵は次々と消滅していく。

着々と数を減らしていく敵、派手だなーまるで見世物みたいな戦い方だね、まあ魔法少女の宣伝なんだから当たり前なんだろうけど。
さやかちゃんは目をキラキラさせてその様子を見ている。

マミ「ふう……それじゃあ先に進みましょう」

敵を殲滅したマミさんは笑顔でそういって歩き出す、さやかちゃんは尊敬のまなざしで返事をしついていった。

魔女の結界最深部、魔女の間

そしてついに魔女の結界の最深部にたどり着く、そこにいたのはグニャグニャとしていて蝶の羽みたいのが生えた生物(?)だった。

マミ「あれが魔女よ、よく見て?」

さやか「うわ……グロい……」

パッと見半魔族ように見える、いや魔族のなりかけかな?
魔力の波長を見る、間違いなく昨日の奴だ。
魔力ははそこまで強くないように感じる、だけど敵の中心で魔力が収縮されて強くなっていくのを感じるけど……
まあ気にしなくてもいいかな、何かあった時に死ぬのはマミさんだし。

まどか「あれと戦うんですよね?」

マミ「大丈夫よ、負けるものですか!」

そういってマミさんはマスケット銃を召還して魔女に攻撃を仕掛ける、マスケット銃を打ち魔女に風穴を開ける
魔女も抵抗し、攻撃を仕掛けてくるがマミさんはそれを華麗によける、戦いはマミさんが優勢なようだ。

だが戦っているうちにマミさんは魔女の放った弦に捕まってしまった。

さやか「マミさん!」

もがくマミさんに向かってさやかちゃんが叫ぶ、それに対してマミさんは一回ほほ笑んだ後

マミ「大丈夫よ」

そういって自分を拘束している弦から抜け出し「未来の後輩にかっこ悪いところは見せられないわ」と言って魔女に反撃する。
そして、マミさんは魔女を弱らせると大量のリボンで拘束した。
この流れは来るか!? 必殺技!

そしてマミの手元にリボンが集まり巨大な銃となる、そしてそれを魔女に向け……

マミ「ティロ・……」

マミさんの構える巨大な銃に魔力が収束し集まる。

マミ「フィナーレ!!!」

巨大な銃の銃口から巨大な魔力の弾が放たれる、その一撃は魔女を飲み込み魔女を消し去った。

マミ「ふう……終わったわ」

さやか「マミさん!」

魔女を倒しマミさんがこちらに歩いてくる、それにさやかちゃんがマミさんに駆け寄っていく。

まどか(あの魔女の中に固められていた魔力……)

まどか(マミさんの必殺技が当たる直前、不自然に突然消えた……何故……?)

この祝勝ムードの中、私はそのことが気になっていた。








ここまでです


>>43の修正
誤:そして女性は地面に激突し、いわゆる「体を強く打った状態」……にはならなかったにはならなかった、

正:そして女性は地面に激突し、いわゆる「体を強く打った状態」……にはならなかった、

>>41
いやー自分でも何書いてるかわからなくなりまして

>>42
そうなんですか?
いろいろ読みたいのでスレタイのヒント教えてもらえるとうれしいです。

自分でも何書いてるかわからんて適当に書いてるだけのゴミSSってことか

>>48
冗談のつもりだったんですが……
そんなに怒らないで下さいよ、わかりましたこれからはレス返しは控えますよ

マミ「これがグリーフシード、魔女の卵よ」

そういってマミさんは黒い卵のようなようなものを私たちにみせる、
見ようによっては黒いソウルジェムのようにも見えるこの魔女の卵、なんとなく中身のない空っぽのように感じた。

さやか「うええ!? 魔女の卵ですか!?」

さやかちゃんが驚いたような声をあげ、少しグリーフシードと距離をとる

マミ「ふふ、そんなに驚かなくても大丈夫よ」

そういってマミさんはソウルジェムを取り出しこちらに見せる。
昨日より若干濁っているように見える。

マミ「私のソウルジェム、昨日よりちょっと濁ってるでしょ?」

マミ「このグリーフシードをソウルジェムに近づけると……」

そういってマミさんはグリーフシードに自分のソウルジェムを近づける、
するとソウルジェムの濁りがグリーフシードに移りソウルジェムが輝きを放つ。

さやか「おお!」

マミ「こうやって私たち魔法少女は魔力を回復するの」

さやか「へぇ~なるほど~!」

マミ「ふふ……」

マミさんはほほ笑んだ後、手に持っているグリーフシードを誰もいない物陰に向かって投げた
すると投げられたグリーフシードを何者かがキャッチする。

マミ「そのグリーフシード……少し違和感を感じるけど使ってみて大丈夫だったしまだ使えるはずよ、あなたにあげるわ」

マミ「暁美ほむらさん?」

影から姿を現したのは転校生で電波なクラスメイトのほむらちゃんだった。
ほむらちゃんは投げ渡されたグリーフシードをまたマミさんに投げ返してしまう。

マミ「あら、人と分け合うんじゃ不服かしら?」

そりゃ不服だと思うよマミさん、昨日からそんな敵意丸出しの人からの施しは受け取らないんじゃないかな?
いや私は喜んで受け取るけど。

マミ「そう。それがあなたの答えね」

ほむら「貴女の獲物よ。貴女だけの物にすればいい」

ほむらちゃんはそういって姿尾を消した。

さやか「くー! やっぱりやな奴!」

ほむらちゃんが去った後、さやかちゃんが怒りの声を上げる。
まあまあ落ち着きなよ

マミ「美樹さん、あんまり気にしちゃだめよ」

そんなさやかちゃんをマミさんは窘める。

マミ「さて、これから時間はあるかしら?」

あ、すみませんないです。

マミ「もしよろしければこれから、私の家でお茶会なんてどうかしら?」

マミさんが提案をしてくる、なんか行ったらまた魔法少女が云々とか願い事云々とか言われそうだから面倒なんだけど

さやか「行きます! ね、まどかも行くでしょ? よし行こ~!」

勝手に決めないでよ! 私行くって言ってない!

結局さやかちゃんに引っ張られ私はお茶会に強制参加させられることになった。

―――――――――
――――――――――――

魔女の結界があった廃墟

まどかたちが去ってしばらくたった誰もいない廃墟、そこで一人の少女が起きあがる……

否、そこに一人の少女の形をした何かが【生まれた】

少女「ん……」

少女は周りを見渡す

少女「ここ……は……?」

ひとつの疑問を口にし少女は立ち上がる、そしてそこに突然歌声が響いた。

???「ハッピーバースデートゥーユゥー」

それはこの廃墟という場所に不釣り合いなバースデイソングだった
歌っている人物は見た感じ少年に見える、だが少年は真っ白で顔は隠れていて確認できない。

少女「だ……れ……?」

少女がバースデイソングを歌う人物に問いかける。

少年「ハッピーバースディ!」

少年「僕は君の誕生を心からお祝いするよ!」

少年「この歌は新しく生まれた【仲間】へのバースデイソングさ!」

少年「さあ僕と【友達】になろう!」

少年は少女に向かって手を差し伸べる、
少女は少年から逃げるように距離を置く、その瞳にはその少年への不信感であふれている。

少年「ああ、君の性質は不信だったね」

少年はそういって手を引く。

少年「ってあはは、突然現れた知らないやつに親しげに話しかけられたらそりゃあ不信感もいだくよね」

そして少年は笑いながら勝手に納得する、少年のそんな様子に少女はさらに不信感を強くする。

少年「まあ君が生まれる前に会ったことはあるんだけど……まあ覚えてなくて当然か!」

少女「……」

少女はさらに警戒を強める、だが次の瞬間気が付けば少年は少女の目の前にいた、
少女が逃げる間もなく少年は少女の手を握り握手をする。

少年「よろしくね、僕のことは……とりあえず【白い影】とでも呼んでよ、厨二っぽくてかっこいいでしょ?」

少女は突然少年が目の前にいたことに驚き、固まっている。

少年「よろしくね! ゲルトルート!」

ここまでです

>>47
ここの上からまどか関係のSS探していけば見つかるだろ
と思ったけど余計なところ見せるとそこに迷惑かけそうだからスレタイ上げとくわ

まどか「本当の私と向き合えますか?」
ほむら「まどかが……まどかじゃ無い!?」

>>55
なるほど、ありがとうございます!

控えるって言ったけど教えて頂いたのでレスを返すことをお許しください

見滝原総合病院

さやか「はあ……」

ある病室の前でため息をつくさやか、彼女は幼馴染であり想い人の【上條恭介】のお見舞い為にこの病院に来ていた。
彼女は上條恭介と書かれた病室の前でしばらく立ち尽くした後……

さやか「よし!」

一言気合を入れ病室の扉を置けた。
病室の中は広々としていてその広い病室の窓辺にあるベッドの上に目当ての上条恭介は居た。
恭介は病室に入ってきたさやかに気付く

恭介「やあさやか、うれしいよまた来てくれたんだね」

恭介はさやかにそういってほほ笑んだ、さやかはそれに顔を赤くしてしまう
上條恭介はもともとプロのバイオリニストを目指していて周りからも神童と言われていたのだが
ある日事故にあってしまいいまだ左腕と両足が動かず入院してリハビリを繰り返している。

さやか「はい、これお見舞いの品」

さやかが何かが入った紙袋を渡す、恭介はそれを嬉しそうに受け取った。

恭介「今日も何か持ってくれたのかい? いつもありがとう」

そういって恭介は紙袋の中のものを取り出す、中身は一枚のCDだった。

恭介「えーと……FF7……ディスク4……?」

さやか「そ、これでデータファイルが見れるよ!」

恭介は顔を引きつらせる

恭介「ディスク1~3……は?」

さやか「それがあれば十分楽しめると思って……」

恭介「持って来いよ! ディスク4で何を楽しめっての!? メイキングでも見てりゃいいの!?」

けが人とは思えないくらい元気に怒る恭介、さやかはきょとんとしている
だが何かに気付いたように顔を上げると

さやか「明日はディスク3を持ってくるよ!」

恭介「1から持って来いよ! 今日よりも悪いじゃないか!」

怪我をしている左腕を振り上げCDプレイヤーに叩き付ける恭介
どこにそんな力があったのかCDプレイヤーは粉々に砕け散る、幸い中にはに何も入っていなかったようだ。

さやか「ご、ごめんごめん落ち着いて、冗談だから!」

そういってさやかは鞄から別の紙袋を出し、恭介に渡す
恭介はそれをあけ中身を見る

恭介「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」

さやか「後、こないだ先輩の家の本棚の奥で見つけたポエム集も入ってるから暇つぶしに読んでよ」

恭介「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかは人の恥ずかしい過去を見つける天才だね」

笑いをこらえながら恭介はノートをテーブルの端に置き、さやかが持ってきたCDを手に取る

恭介「この人の演奏はいろんな意味ですごいんだ。さやかも聴いてみる?」

さやか「でもCDプレイヤー……」

恭介「大丈夫新しいのがあるから、よく粉々にするから消耗品として買いためてあるんだよ」

そういって笑顔で新しいCDプレイヤーを出と、イヤホンを差し片方を自分の耳に着け片方をさやかに差し出す。

さやか「え、いいの?」

さやかは顔を真っ赤にしてもじもじする、
その様子を見た恭介はほほ笑み、さやかの腕をつかんで一気に抱き寄せ片方の耳にイヤホンを着けた。

恭介「本当はスピーカーで聞かせてあげたいんだけどね……ここは病室だししょうがないか」

さやかは顔を真っ赤にしてうつむく、それを見ながらほほ笑む恭介は子声でつぶやいた

恭介「でもイヤホンだったおかげでこうやってくっつく事ができるからいいかな……僕のさやかと」

二人はしばらく病室で寄り添って音楽を聴いていた……

魔女の結界

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

場面が変わり次の日、今日もまた毎日恒例の魔法少女体験コースが行われていた、しかし今日はまどかはおらず参加者はさやか一人、
今日もマミの華麗な戦いと必殺技の前にさやかは魅了されていた。

敵はマミの必殺、【ティロ・フィナーレ】の前に葬り去られ、マミは優雅に魔法で出した紅茶を飲みさやかのほうに歩いていく

さやか「いやーやっぱりマミさんはかっこいいです!」

マミ「もう、見世物じゃないのよ。危ないことしてるって意識は、忘れないでいてほしいわ」

戦闘を終えて帰ってきたマミを称えるさやか、だが彼女は敵がグリーフシードを落とさなかったことに気が付いたようだ

さやか「なんか最近ずっとはずれですね……」

マミ「使い魔だって放っておけないのよ。成長すれば分裂元と同じ魔女になるから」

さやか「そうなんですか……」

そういって思案顔になるさやか

マミ「さ、行きましょう」

さやかに一言言って歩き出すマミ、さやかはそれに「はい!」と元気よく返事をしてついていった



そんな様子を見ていた物陰から見ていた影が二つ、

ゲルトルート「さっきの……成長すればいつか私の姉妹として生まれたんだよね……」

少女が白い少年に質問する、その質問に少年は答える

白い影「まあ、そうなるかな」

少年はつづける

白い影「まあでも君があの土壇場で生まれたのは非常に運が良かったんだ」

白い影「魔女にすらなってない彼女が生まれる可能性は0、だからそんなに気にしなくてもいいんじゃないかな?」

少女は少年のつづけて言った言葉が聞こえたのか聞こえなかったのかこぶしを握り怒りを露わにする。

ゲルトルート「許さない……」

少女の様子に白い影はため息をつき「やれやれ」と言った後

白い影「落ち着きなよ、今怒ってもしょうがないだろ?」

そういって少女をおちつかせる。

白い影「過ぎてしまったことはしょうがないじゃないか」

白い影「今は、まだやられてない子を守ったほうがいいだろ?」

白い影「そのほうが現実的でいいじゃないか」

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――――――――――――

隣町(さやかたちが魔法少女体験コースに行ってた頃)

今日もまた、さやかちゃんは魔法少女体験コースに出かけていった、まったく物好きだなあ
まあ、普通で平凡に過ごしたい私にとってはそんな非日常体験コースに参加するなんてこってのほかだから今日こそ断ってやった
そして今私はこないだ魔法少女体験に参加させられた鬱憤を晴らすため羽を伸ばしに隣町のゲームセンターまで来ていた、
これで魔法少女なんかにかかわらないで済むぞーやったー!
もうこれ以上魔法少女関係にはかかわらないってきめたんだ! 

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物陰

ほむら「まどかが魔法少女体験コースに参加しないなんて……」

ほむら「それに魔法少女とかかわろうとしないようにしている感じがする……」

ほむら「それにまどかがこの時点で自ら隣町に来るなんて……こんなこと今までなかった……」

ほむら「これは、少し追跡する必要があるわね……」

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――――――――――――

ん? 何か誰かにつけられてる……?
まあいいか襲撃されても、私なら返り討ちにできるし

とりあえず今日は遊ぶぞー! 隣町だからゲーセン荒らししても問題ないよね!

ティヒヒ……おっと変な笑いが出ちゃったよいけないいけない
さて……何しようかな……
お、あの人垣は何だろう……あの赤毛のポニーテールの子がダンレボやってるのか……へぇ、なかなかうまいね。

よーしあそこに乱入してあの八重歯の女の子を叩き潰そっと
ティヒヒ! 唖然とする顔をおがんでやろうかなって。

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物陰

ほむら「まどかが自分から佐倉杏子に近づいていく!?」

ほむら「まさかまどかはマミと杏子の関係を!?」

ほむら「いや……まだ結論を出すのは……」

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赤ポニーテール「お、やるかい?」

まどか「ティヒヒ……お手柔らかにしてくれるとうれしいなって……」

ここまでです

私はこのゲームをやったことはないけど、
見た感じこのゲームは画面に流れている矢印を見てタイミングよく足元の矢印を踏むことで点数を出す物かな。

作業するように踏んでいけば楽に高得点を出せると思う……
だけどこのゲームは踊ることを目的とした音ゲーだ、リズムに合わせて踊らなきゃいけない

まあこの程度のゲーム、初見でも勝つことなんてたやすいよね!
さあ私の踊りでみんなを魅了してあげるよ!

結果

赤い子「へへ、私の勝ちだな!」

……

……負けた……

……この私が負けた……だと……?

赤い子「うおおい! そんなにマジで落ち込むなよ! 惜しかったじゃねえか!」

そんな慰めはいらないよ! 私は今日は暴れに来たのに!
勝たなきゃ意味がないんだよ! 確かに惜しかったけど負けたら意味がないんだよ!

赤い子「まあでもアタシ相手にあそこまで食いついてきたのはアンタが初めてだよ!」

赤い子「あんた名前は……」

まどか「……もう一回やろうよ」

赤い子が何かいってるを遮り私はリベンジを申し込む、負けたままで済ますわけにはいかないからね……

赤い子「おう、やろうやろう!」

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物陰

ほむら「何か始まった……」

ほむら「……」

ほむら「が、がんばれーまどかー」

店員(この子こんな物陰で何してるんだろう……)

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数時間後……私と赤い子はダンレボだけではなくこのゲームセンターのあらゆるゲームで勝負をした
つまりはゲームセンターでたっぷり遊んで満喫したわけだが勝負の結果は……【引き分け】だった。
ゲームセンター内のベンチに大量の景品を抱え私と赤い子は休んでいた……

赤い子「いやーたのしかった!」

まあ引き分けだったわけだけど、楽しかったからいいかな。

まどか「うん、まあでも今度は勝つよ!」

特にダンレボとか

赤い子「おう! まあ勝つのはあたしだけどな!」

杏子「そういえば自己紹介がまだだったな、アタシは【佐倉杏子】ってんだ! アンタの名前は?」

まどか「私はまどか……鹿目まどかだよ、よろしくね!」

自己紹介されたので私も自己紹介をする。
友達が増えるってのはいいことだよね!

杏子「ああ、よろしくな!」

その後、私は杏子ちゃんと別れ帰宅した。

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物陰

ほむら「くー……すー……」

ほむら「ハッ」

QB(バイト店員)「まどかならもう帰ったよ」

ほむら「」

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いやー今日は楽しかったなー
ほむらちゃも物陰からみてないで混ざればよかったのにね。
やっぱり人づきあいが苦手なのかな? あれが噂の転校デビューかな?

まあいっか、帰ろっと

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夜、公園

遊ぶ子供もいなくなり、音一つ無く街灯の明かりが照らすだけの広場に居る二人の少女
一人は最近見滝原に来た魔法少女である暁美ほむら
もう一人は長らく見滝原を守ってきた魔法少女である巴マミ

沈黙する二人の間には重い空気が流れていた、

先に沈黙を破ったのはほむらだった

ほむら「あなたは無関係な一般人を危険に巻き込もうとしている」

ほむらが放ったその一言にマミは不敵に笑う

マミ「彼女たちはQBに選ばれたのよ、無関係じゃないわ」

ほむら「貴女は二人を魔法少女に誘導している」

マミ「それが気に入らないのね……?」

ほむら「そうよ、平和に過ごしている人を巻き込むのはよくないわ」

ほむらとマミの言い合いが続く、まどかとさやかを魔法少女にしたくないほむらに
仲間がほしいマミ、しかもお互いが意見を譲らないため言い合いは平行線となる

マミ「自分より強い魔法少女が現れるのが怖いの?」

マミ「いじめられっ子の発想ね」

その中マミはほむらを挑発する

そんなマミをほむらも挑発し返す

ほむら「そんなこと言って……あなたは仲間が仲間がほしいだけでしょ?」

ほむら「友達いない子の発想ね」

その言葉を聞いたマミの様子ががらりと変わる

マミ「!?」

マミ「ふざけないで! あなたに何がわかるの!?」

激怒したマミが魔法少女の姿に変身しマスケット銃をほむらに向ける
それを見たほむらも魔法少女の姿に変身した

ほむら「その様子……図星だったのかしら?」

マミ「うるさい!」

マミは銃をほむらに向けて構える、引き金に指がかかっておりいつ発砲されてもおかしくない状況である。

ほむら「怒らせてしまったようね……」

ほむら「撃たれるのは嫌だから私は帰らせてもらうわ」

そういってほむらは姿を消す、
その場に残されマミが誰にも聞こえない声でつぶやく

マミ「私だって……寂しいのよ……」

マミ「なかまがほしい……美樹さやか……」

マミ「契約させる……仲間にする……絶対に逃さない……」




ここまでです
コピーミスったり、間違えて空白投稿したりしてしまった……

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――――――――――――

隣町、風見野

ここ最近私は隣町によく来ている、さやかちゃんが魔法少女体験コースに参加するようになったせいで放課後時間が余るようになったからだ。
仁美ちゃんは習い事とかで放課後遊ぶ時間なんてない、だから私は放課後一人で暇を持て余している。

え、私もついていけばいい? 冗談じゃないよ。

普通と平和を愛する私は、魔法少女などという非日常なことには関わりたくない、抜け出せなくなる前に距離を置く
これがいつもよく非日常に自ら突っ込んでしまうという悪癖を持った私の非日常に対する対処法だ。

私は非日常な事件といやになるほどかかわってきた、だから私はただ普通に暮らしたい。
すべての発端はあの厨二病の起こした事件だったなあ……

私には非日常に憧れるさやかちゃんの気持ちがわからない、なんで魔法少女なんてものにあこがれるんだろうね?
QBの話じゃどう考えても願い一つじゃわりに合わないよあんなの。
まあでもこれはさやかちゃんの問題だし、私はもうこの件とは関係ないからまあいいか。

杏子「よ!」

町をぶらついていた私に声をかけてきたのは、前にゲームセンターで勝負をした杏子ちゃんだ。
あれから私がこの町に来るたびにあって遊ぶようになり、こうやって街中で気軽に話しかけられる友達になっていた。

杏子「なんだまた来たのか~アンタも暇人だね~」

そういって杏子ちゃんが笑う、
いやいや杏子ちゃんに暇人とは言われたくないね、私が来るたびにどこからともなく現れるじゃん、いつも暇そうにしてるじゃん

そうやっていつも通り適当なベンチに座って談笑していると杏子ちゃんは抱えている紙袋の中から林檎を一つ取り出し私に差し出す。

杏子「食うかい?」

まどか「もらうよ」

私は林檎を受け取る、杏子ちゃんは食べ物を粗末にする行為が許せないらしく、
こないだ「プチトマトォ」とか言いながら地面にトマトを叩き付けてつぶしている小学生に対して激昂し怒鳴りつけていた。
いや私もあれには怒ったけどさ……

―――――――――――――――――――――――――

その後、私たちはまたいつものゲーセンに行く、一通り遊んだあとで私が唯一負けているダンレボで勝負をする……
結果は……

杏子「くっ引き分けか、アンタだんだん点数近づいてきてるじゃねえか!」

引き分けだった、ちくしょー!

まどか「次は勝つからね!」

ここまでやったんだ、次は負けない

杏子「へへっ、そう簡単に勝ちを譲ってたまるかよ! また点差をつけてやるよ!」

いいよ……だったら今すぐ倒してあげるよ!
私が機械にお金を入れようとしたとき、

杏子「アタシはいいけどアンタ家に帰らなくていいのか? もう外暗くなってるけど」

その言葉を聞き私は時計を確認する、げもうこんな時間……

まどか「う~んそうだね、もう遅いから帰るよ」

まどか「またね、杏子ちゃん」

杏子「ああ! また遊ぼうな!」

―――――――――――――――――――――
―――――――――――――――

物陰

ほむら「なんで私こんなことしてるんだろう」

ほむら「はあ……」

QB「まあ元気だしなよ、心を強く持って!」

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―――――――――――――――――――――

それにしてもほむらちゃんは物陰で何をしてるんだろう?
もしかして一緒に遊びたいのかな? 

魔女の結界

突然だけど私は非日常に巻き込まれていた。

なぜこうなったか?
近道して帰ろうと思って路地裏を歩いていて気が付いたら魔女の結界内にいた
何言ってるのかわからないと思うけど私にもわからない……

暗闇の魔女「」カサカサ

魔女が襲い掛かってくるのを冷静に見つめながら私はため息をついた
まあこうなった以上仕方ない、さっさと片付けて帰ろうかな……

はあ……めんどくさい……
私がそう思っていた時だった

???「ハッ!」

何者かが私の近くに来ていた使い魔を倒していく、

杏子「アンタ運が悪かったな、よりにもよってアタシの友達を襲うなんてな!」

さっきまでゲームセンターで遊んでいた杏子ちゃんだった、あの恰好……マミさんやほむらちゃんのものと同じ……
って杏子ちゃん魔法少女だったの!? 私の周りは魔法少女ばかりか!?

杏子「この説明は後だ! 今はあいつを倒してくる!」

そういって杏子ちゃんは敵に向かっていった、まあ私が戦わなくてもいいならそれでいいかなって。


――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――

ここまで

杏子「くらえ!」

杏子ちゃんが魔女や使い魔と戦う、だが思ったように攻撃が当たらないようで苦戦している
周りが暗闇というのがあの魔女にとって有利なようだ。

杏子「くそっ!暗闇に隠れやがって!」

杏子ちゃんにとっては不利な状況であり、魔女に好きなように弄ばれている。
苦戦する杏子ちゃんに魔女が攻撃を仕掛け、杏子ちゃんを仕留めようとした時だった。

暗闇の魔女「?」

魔女の攻撃したところには杏子ちゃんの姿はなく、杏子ちゃんは攻撃のあったところから少し離れた位置でほむらちゃんに抱えられていた

杏子「え、なんだ!? 何が起こったんだ!?」

ほむら「焦ってはだめよ、集中して」

杏子「誰なんだアンタ一体!」

こんないいタイミングで現れるなんて!
まるで重要人物だよほむらちゃん!

ほむら「私の名前は今はいい、今はやることがあるでしょ?」

マミさんと言いほむらちゃんと言いなんでちょっと名前言うだけのことを後回しにするかなあ……
いやそんな場合じゃないってのはわかってるけど。

杏子「お、おうとりあえず今はあの魔女を……」

ほむら「そう、あの魔女から逃げるわよ」

杏子「ええ!? 逃げんのかよ!」

あれ? ここは共闘して倒す流れじゃないの?

ほむら「あれは暗闇の魔女よ、本来明かりの多い現代では大した強さはないのだけども」

ふむ『本来明かりの多い現代では大した強さはない』……ねぇ

ほむら「あの魔女は暗闇になればなるほど強くなる……ここみたいな完全な暗闇では無敵に近いわ」

無敵に近い……あんなの魔力反応のある方向に攻撃して一撃で仕留めればいいんじゃないのかな? 魔力に変な動きもないし
まあそれでもほむらちゃん達魔法少女ににとっては強敵なんだろうね、まあもし危なくなったら私が倒せばいいかな……このことは隠しておきたいことだけど
はあ……それにしてもめんどくさいなあ……なんで今私こんなことに巻き込まれてるんだろう……

って私が近道しようと思ってこんな道と負ったせいじゃん! 
また自分で厄介ごとに首を突っ込んじゃったよ! せっかく魔法少女とかかわらずに済んだと思ったのに! ちくしょう!

杏子「逃げるって言ってもさあ……あんたこの状況でどう逃げるつもりなんだよ」

魔力だけ見ても周りは敵に囲まれているのがよくわかる、そんな中ほむらちゃんは状況を確認すると軽く舌打ちをした。

ほむら「まさかこんな早い段階で私の魔法を見せることになるなんて……」

ほむら「でも命には代えられない……鹿目まどか、佐倉杏子、私に掴まって!」

お、何か秘策があるのかな? さっき魔法とか言ってたけど瞬間移動とかできるのかな?

杏子「はぁ? なんだよなにするってんだよ、説明しろよ!」

いやここは空気読んでおとなしく従っておこうよ杏子ちゃん……

ほむら「いいから早く! 説明は後でちゃんとするから!」

杏子「こんな状況で急に信用できるかよ!」

QB「うっせえ! 空気読めよ話が進まねえだろ!」

ほむら「ん?」

杏子「ん?」

いやいま何か居た気がするけど気のせいだよ! 今はそんなことを気にしている時間はないよ!

ここまで

まどか「杏子ちゃんここは従っておこうよ」

杏子「はあ!? なんでだよ!」

まどか「だってほかに何の手もないし、可能性があるならそれに従ってみたほうがいいかなって」

杏子「うっ……」

杏子ちゃん気に食わなそうな顔してるなあ……気持ちはわかるけど状況は悪化していくだけだよ?

杏子「ちっ、しょうがねえ! おい今はあんたの案に乗るよ!」

ほむら「そう……なら急いで、時間がないわ」

杏子「アンタに掴まればいいんだよな!」

ほむら「そうよ……いそいで!」

こうして私と杏子ちゃんがほむらちゃんに掴まる、
何が起こるんだろう、やべぇちょっとわくわくさんしてきた。

ほむら「行くわよ」

ほむらちゃんがそういった瞬間世界が灰色に染まった、いや周り真っ暗だからわかんないけど

杏子「おお、なんだなんだ!? 周りのものがみんな固まってんぞ! いや真っ暗だからわかんねぇけど!」

まどか「時間が……止まってるの……? いや真っ暗だからわかんないけど」

時間を操るなんて……漫画ではよく見るけどかなりレアな能力だよ、私でも経験したのは初めてだよ! いや真っ暗だからわかんないけど

ほむら「真っ暗真っ暗うるさいわよ! 悪かったわねわかりにくい能力で!」

やべっ、もったいぶって出した能力を真っ暗だからわかんないとか言われたから怒ってる……だって真っ暗だからわかんないし……。

ほむら「まあいいわ……今のうちに逃げるわよ」

時間止めているうちに倒すって発想がないってことは止めている間もずっと魔力を消費してるってことかな?
まあ私はこの非日常から抜け出せればそれでいいや

時間が停止した空間の中を移動し私たちは魔女の結界を脱出した。
いやでも時間停止って便利だなあ、一度は使ってみたい能力だね。

ほむら「ここまでくれば安心ね……」

杏子「なぁ……」

一息ついたほむらちゃんに杏子ちゃんが話しかける。

ほむら「何かしら?」

杏子「アンタ一体誰なんだ、なぜアタシの名前を知っているんだ?」

杏子「それに魔法少女のアンタにとってアタシはライバルのはずだろ? なんで危険を冒してまで助けてくれたんだ?」

ほむら「ちゃんと説明するわ、約束したもの……でも鹿目まどかには帰ってもらっていいかしら?」

杏子「いいよ、あたしだって最近できたばかりの友達をこんなことに巻き込みたくないしな」

よっしゃ帰れる流れだこれ! これ以上非日常にかかわりたくないし私は帰らせてもらうよ!

杏子「また、魔女の結界に巻き込まれてもいけないから送っていくよ」

ほむら「……」

別に巻き込まれても問題ないけど、せっかくだからお言葉に甘えようかな。

ここまで

――――――――――――――――――――――――

今日私はさやかちゃんと一緒に病院に来ていた、
さやかちゃんが幼馴染の上條君のお見舞いに行くというのでなんとなくついてきたのだ。


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ある病室

???「ん? 今日もさやかが来てくれたな」

???「……もう一人……、さやかの友達の鹿目さんかな?」

???「結構な魔力を感じる……」

???「ふむ……鹿目さんのほかに変な魔力反応を感じるな……」

???「そうだ、ちょうどいい! ある鹿目さんがどの程度か見せてもらおうかな」

???「僕のさやかの友人にふさわしい魔術師であることを願っているよ」

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病院に付いたらさっそく二つの魔力反応を感じた、一つは対して気にもならないものだったので無視
もう一つは魔女の魔力反応だった
ちくしょう……ついてこなければよかった……

さやか「でさー、それで○○がねー」

まあ魔女の魔力反応があったとして私には関係ないし……
まあ出くわさないことを祈ろう

さやか「ちょっとまどか聞いてるー?」

まどか「え?」

おっと、いけないいけない
さやかちゃんの話を聞き流していたよ、友達の話を聞き流すなんて最低だよね

まどか「ごめんね、ちょっと考え事してたよ」

さやか「もー……」

私の言葉にさやかちゃんがふくれっ面になったあと、また話を始める。
今度はちゃんと聞いてないとね

さやか「えーっとね……あ、グリーフシードだ」

まどか「ふむふむ、それでどうしたの……って、え?」

ちょっとさやかちゃんなんでそんな軽い世間話みたいに……
って出くわしちゃったよ!

QB「これは……孵化しかかってるね……」

どこからわいてきたぼろ雑巾

QB「ぼろ雑巾ぼろ雑巾ってうるさいな! 僕だって生きてるんだぞ!」

心を読まれた!?

さやか「ちょっとそれってヤバいんじゃないの!?」

冷静な私に対してさやかちゃんは焦っている様子だ。
いやこれが普通の反応なんだけどさ

さやか「私がここに残るからまどかはマミさん呼んできて!」

まどか「うんわかったよ! 行ってくる!」

実際は戦える私が残ったほうがいいんだけど
さやかちゃんはそのことを知らないし説明をするのも面倒だからおとなしくマミさんを呼んで来よう
さやかちゃんは自分が残るって聞かないだろうし

QB「僕もここに残るよ、危なくなったら契約できるようにね」

まどか「さやかちゃんをよろしくQB!」

そして私は魔力探知を始める、マミさんの魔力はすぐに見つかった。

まどか「マミさんここです!」

マミ「美樹さんとQBは結界に飲み込まれたようね……でもまだたいして時間は立ってないわね。」

当たり前だ、魔力探知で居場所を調べて、そこからすぐに連れてきたんだし
さて……これで私の役目は終わったし……

まどか「ではマミさんを案内したので私はこれで帰ります!」

マミ「え?」

まどか「え?」

結局私も結界の中にに入ることになった……

ここまでです

ああ……なんで私はいつもこんなことに巻き込まれなきゃいけないんだろうか。

私はいまマミさんと一緒に魔女の結界内を歩いている、
この人……以前魔女退治は危険とか言っておいて私が帰ろうとしたら驚いたような目で見てきやがって

なんで私も一緒に魔女の結界になんて入らなきゃいけないの……まあ結局は入った私が悪いんだけど……


それにしてもさっきから何やら変な感覚があるなあ……まるで観察されているような感じ……
観察されるのは不愉快だしそっちを調べに行きたいけどこの状況じゃなあ……
まあこっちには害がないようだし無視しておいてもいいかな……よしそうしよう


それにしても……

まどか「……」

マミ「……」



会話がない……おいなんかしゃべれよ金髪ロール

おっと口が悪くなったね、反省反省

まあこういう時は年下である私から話しかけたほうがいいかな……

えっと……何か話題は……まあ適当でいいや

まどか「この結界お菓子がいっぱいですねー」

状況的にちょっと暢気すぎる話題だけど、まあマミさんケーキ大好きみたいだしまあいいだろう。

マミ「そうね、でも食べちゃダメよおなか壊すから」

いやいや落ちてるものなんか食べないよマミさんじゃあるまいし。

まどか「あははー食べませんよー」


こんなくだらない話をしていたら突然目の前に魔力反応が現れた
この魔力には覚えがある

ほむら「今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」

あ やせい の ほむらが あらわれた

マミ「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」

ほむら「その二人の安全は保証するわ」

え、ほんと? じゃあもういいね私は帰っても……

マミ「信用すると思って?」

マミさんはそういうとリボンズを出してほむらちゃんを拘束した。
どうやらマミさんは緊縛プレイがお好きなようだね

ほむら「ば、馬鹿。こんなことやってる場合じゃ」

マミ「おとなしくしてたら帰りにちゃんと解放してあげるわ」

マミ「さ、行きましょ」

そういってマミさんは先に行く。
いや別に拘束する必要ないんじゃないかな、横取りが狙いでもグリーフシードが出てくるまで手を出してはこないんじゃないかな
まあいいか別に、ちょっと戦力減っただけだし

ここまでです

その後、マミさんのリボンで縛られたほむらちゃんを放置して私とマミさんは結界内をすすんだ。
その道中私が黙って歩いていると、突然マミさんが話しかけてきた。

マミ「鹿目さん……」

まどか「なんですか?」

まだ使い魔が出てきてないにしても、魔女の結界内のそれもそろそろ中心が近くなってきたところでお話とは暢気なものだね。
それにしても何かマミさんから威圧感を感じるなあ……なんだろう。

マミ「願い事について考えてる?」

マミさんは契約の願いについて私に質問をしてくる。
うん、何も考えてませんよわたしは、だって契約するつもりなんてないし。
たった一つの願いだけで戦い続けなければいけないだなんて馬鹿らしいし、私にはそんな代償を支払ってまでかなえたい願いなどない。
そりゃ私にだって願い事がないとは言えないけどさ、今私が一番求めているのは普通の平和な日常なわけで。
それはただでさえ遠いものであるのにわざわざ魔法少女になってさらに遠ざけることもないだろうと思う。

まどか「い、いや~私は……」

マミ「ああもちろん焦っちゃダメよ、魔法少女になりたくないならならなくていいの」

え、いいんですか? じゃあなりません。

マミ「本当はこんなことにかかわらないで過ごしていくのが一番なんだから!」

そうですねその通りですね、じゃあ結界に入る前に帰らせてもらいたかったです。

マミ「その時は私が一人で美樹さんや鹿目さんの日常を守るために戦うわ!」

マミ「今までも一人で戦ってきたんだもの心配はいらないわ!」

なんかマミさん急に"一人"って強調してきてるけど同情で誘ってきてるの?

マミ「それと……さっきの暁美っていう魔法少女の話は聞いちゃだめよ」

マミ「何考えてるかわからないから油断ならないわ」

マミ「まったく契約を阻止しようとしてくるなんてとんでもない、才能ある子は契約しなきゃいけないのに」

マミ「鹿目さん……力はあったほうがいいわよ……自分の身も守れるし」

なんだこの人……さっき無理に契約しなくていいみたいなこと言ってたのに今度はやけに契約を進めてくる……
情緒不安定なのかな……? 怖いなあ……。
確かに力はあったほうがいいのかもしれないけどさ、私は契約なんてしなくても力はあるし……
私の非日常に首を突っ込んでしまう人生の象徴だから忌まわしいものではあるけど。

マミ「でも願い事は慎重にね……私はそんなこと考える余裕はなかったから……」

そういって何か語りだそうとしているマミさん。
いやいいですそういうの、あなたの過去に興味はありません。
さあ早くさやかちゃんを助けに行きましょう。

マミ「私昔ね……」

いいってええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇ!
めんどくさいからそういう話はいらないからあ!

私のそんな心の中での叫びを無視してマミさんは語りだした。

マミさんは昔事故にあって、死にそうなところでQBに出合い契約したことで一命をとりとめたらしい。
その時両親は死んだらしい、ということを聞いた。

なんだこの人は……私の同情を誘って契約をさせたいのだろうか?
なんだかだんだん腹が立ってきたよ。

時間空き過ぎたね二か月近くですよ参ったな
そしてここまで

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