雪ノ下「比企谷くんは大きいおっぱいのほうが好みなのかしら?」(167)


比企谷「どうした雪ノ下、昼食に変なものでも食べたか」

雪ノ下「安心しなさい。私は正気よ」

比企谷「とてもそうには見えねえよ」

雪ノ下「いいから答えなさい。巨乳?貧乳?」

比企谷「だからどうしてそんなことを聞きたいんだ!俺の性癖なんて知ってどうする?」

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雪ノ下「危機回避のためよ」

比企谷「危機回避?」

雪ノ下「ええそうよ。悲しいことだけれど、この部は麗しい少女が二人と糞畜生一匹がいつも閉ざされて空間に一定の時間拘束されているの」

比企谷「お前はそんなに放課後の部活動に俺が居ることが苦痛か」

雪ノ下「こんな中で何が起きるかわかったものではないでしょう。だからまずあなたの好みを把握することで危機回避をできるようにしておきたいの」

作者はsageなくてええんやで

>>4
デフォでなってて気づかんかった
サンクス

比企谷「それならむ、胸の大きさじゃなくて、俺が何フェチと聞けばいいんじゃないのか」

雪ノ下「誰があなたのフェチズムなんか知りたいと言ったのかしら?」

比企谷「違うのか」

雪ノ下「別にあなたが女性のどこに興奮するかなんて興味がないわ。ええ本当よまったく。でももし比企谷くんがどうしても言いたいというのなら聞いてあげないこともないわ。本当は嫌だけれど私は奉仕部なの、部員の願いも助けることができないなんて情けないわ。だからもったいぶらなくても結構よ。さあはやくあなたの

比企谷「落ち着け雪ノ下。一体どっちなんだよ」

雪ノ下「……少し取り乱してしまったようね」

比企谷「その混乱したら捲し立てる癖どうにかしたほうがいいぞ」

雪ノ下「善処するわ」

雪ノ下「話を戻すけれど、ここであなたの性の捌け口となる可能性があるのは私と由比ヶ浜さんだけでしょ」

比企谷「まず俺が襲うわけがないという常識的判断をしてくれないか」

雪ノ下「なら単純に私と由比ヶ浜さんが対立する部分に関して、あなたはどちらが好みが聞けば早いと思わないかしら」

比企谷「無視か」

比企谷「でもそれってどっちかを犠牲にするってことかよ」

雪ノ下「いいえ違うわ」

比企谷「また違うのか」

雪ノ下「狙われやすい方を守るためよ」

比企谷「そうですか。大変美しい友情ですね(棒」

雪ノ下「だからまず、私と由比ヶ浜さんとちがう部分において、あなたが発情しそうなのといったら胸じゃないかしら」

比企谷「自分で言っていて悲しくならないのか」

雪ノ下「何かしら?ヒキガエルくん」

ヒキガエル「だからそう呼ぶのはやm、はいスイマセン僕が全面的に悪かったです許して下さい」

比企谷「しかし最初の聞き方だと俺が大きいほうが好きだと決めつけているように思うんだが」

雪ノ下「あら違うのかしら。由比ヶ浜さんの一部を見る目がいつもは腐っているくせにその時だけは鮮度が戻ったかのように生き生きとしていた気がするのだけれど。一部を見る目が」

比企谷「強調するなよ。……まあ確かに大きほうが好みではあるが」

雪ノ下「」

比企谷「おいどうした雪ノ下、氷の女王が間違って自分を凍らせちまったかのようにアホみたいな顔で固まってるけど大丈夫か」

雪ノ下「ええ大丈夫よ、大丈夫だから。比企谷くんは由比ヶ浜さんが好きというわけね。わかったわ」

比企谷「ちょっとまてええええええええええ」

雪ノ下「なにかしらその耳に触るような声をわざわざ大きくして」

比企谷「どうしてその結論に達するのか説明いただきたい」

雪ノ下「あら間違っているかしら。比企谷くんは巨乳が好き、巨乳なのは由比ヶ浜さん、よって比企谷くんは由比ヶ浜さんが好き」

比企谷「子供でもわかる三段論法的にはあっているけれど間違っている!」

雪ノ下「覆しようのない簡単な証明だと思うけれど」

比企谷「こんなんで人間関係をまとめられるお前の頭の中身が簡単すぎて心配になるよ」

雪ノ下「人間関係という言葉にそもそも縁がないあなたに言われたくないわ」

比企谷「お前が言うな」

比企谷「俺は別に由比ヶ浜を好きなわけではないぞ」

雪ノ下「でも巨乳は好きなんでしょ?」

比企谷「だからって大きければ誰でも好きになるとは限らないだろ。そうだとしても何故選択肢が由比ヶ浜だけなんだ、平塚先生だって当てはまるだろうが」

雪ノ下「あなた教師に欲情しているの?」

比企谷「例えばの話だ」

雪ノ下「巨乳に教師が好き……だめね、比企谷くんの交友関係では平塚先生しかいないわ」

比企谷「例えばだ!そしてなんで俺の交友関係把握しているんだよ」

雪ノ下「調べたもの」

比企谷「は?」

雪ノ下「なんでもないわ」

比企谷「いやちょっと

雪ノ下「比企谷くんは平塚先生が好きなのね」

比企谷「いやいやいやいやいや」

ちょい休む

雪ノ下「当てはまるじゃない」

比企谷「なんでそんなに単純な思考なんだよ、お前特進クラスじゃなかったのか」

雪ノ下「不愉快ね、それならあなたが違うことの説明をして見せなさい」

比企谷「上から目線だな」

比企谷「いいか、まず性癖=恋愛対象ということがそもそもおかしい」

雪ノ下「どうしてかしら、男性が異性に興味を持つ重要な判断項目でしょ?」

比企谷「おまえはパイナップルが好きだからといって酢豚が好きか」

雪ノ下「言っている意味がよくわからないわ」

比企谷「ようするに、1つの食材が好きだからといってそれが入っている料理が好きだとは言い切れない。食材を大きい胸に、料理を由比ヶ浜や平塚先生に変えても同じだ」

雪ノ下「大概はその料理が好きだと思うわ」

比企谷「でも人間はそれが総てではないだろう。それに酢豚のようにいくらパイナップル好きだからと言っても酢豚好きとは限らないし、パイナップルが入っているからこそ嫌うこともあるはずだ」

雪ノ下「じゃああなたは巨乳だからこそ好きではないこともあるということかしら」

比企谷「ある」

雪ノ下「それはどういう理由で?」

比企谷「肩幅とくびれと身長だ」

雪ノ下「?」

比企谷「胸が大き女性っていうのはな、肩幅が大きかったり身長が高かったりくびれがなかったりする場合が結構多いんだよ」

雪ノ下「……くびれに関しては服の上からだと判断しづらいと思うのだけれど」

比企谷「ぐ……ある程度はわかるだろ」

雪ノ下「比企谷くんとあろうものが不確定な情報を信じるのね」

比企谷「目で見たものが総てじゃないさ」

雪ノ下「あなたはくびれが無い女性が嫌いなの?」

比企谷「嫌いというよりくびれがある方が好きなだけだ」

雪ノ下「そ、そう」

比企谷「うなじとかちょっとした曲線のラインが綺麗なのが好きなんだよ」

雪ノ下「///」

比企谷「どっちかっていうと肩幅が広いと大きいとかが嫌なんだけどな」

雪ノ下「どうしてかしら」

比企谷「ゴリラっぽくて」

雪ノ下「目が死んだ魚のようなあなたに言われたくは無いでしょうね」

比企谷「ぐぬぬ」

雪ノ下「比企谷くんのいうことが正しいとして、関係ないことではあるけれどうして肩幅が広くなるのかしらかしら」

比企谷「なんでそうなのかは知らないが、男が女装するときにバランスをとるために盛るという話を聞いたことがあるから、重いものを支えるのに自然と大きくなるのかもな。身長も同じ理由か」

雪ノ下「どこで聞いたの?」

比企谷「漫画とラノベだ」

雪ノ下「信憑性に欠ける上に日本語が間違っているわよ。それは読んだというべき」

比企谷「今そこは関係ないだろ」

ファンタジスタ読みたいからコンビに行ってくる
帰ってきたら投下する

ファンタジスタ休みだったよ……
コンフェデの結果にでも気を使ったか……

違う場所からなのでID変わってるけど>>1です
続き投下します


雪ノ下「身長が高いのはどうしてかしら。今の会話の内容から言えば、この項目さえなかったら平塚先生はストライクゾーンど真ん中な気がするのだけれど」

比企谷「あの人はそれ以前に年齢という問題があるだろ……」

雪ノ下「若ければいいの?」

比企谷「いや、自分より目線が高い存在は怖いんだぞ意外と」

雪ノ下「たしかに、それほど身長ないものねあなた」

比企谷「平均値だ。もしかして貶しているのか」

雪ノ下「(そこも含めて安心あさせられるのだけれどね)」

比企谷「ん?なんて言った?聞こえなかった」


雪ノ下「なんでもないわ。たしかに、女性にとっても上から見下ろされる視線は恐れるものや不快なものがもあるわ」

比企谷「お前の場合は身長関係なく見下しているけどな」

雪ノ下「なにか言ったかしら」

比企谷「いーえ」

雪ノ下「ということは肩幅が広くなくて、身長もそこそこ、くびれのラインがわかる巨乳の娘ならいいって事かしら」

比企谷「ロリ巨乳とかもいやだぞ。そもそもロリはねえ」

雪ノ下「ロリ……ロリータのことかしら。あなた犯罪者なの」

比企谷「ちげーって。幼いガキだけじゃなくて今じゃ童顔や低身長みたいな奴のことも言うんだよ」

雪ノ下「そう、なら身長は高くも低くもないって事ね」

比企谷「そうだな」

雪ノ下「随分と生意気な理想ね。身の程をわきまえるって言葉を知らないのかしら」

比企谷「うるせえ」


雪ノ下「それでも由比ヶ浜さんはどの項目からも漏れない気がするのだけれど」

比企谷「だから由比ヶ浜ねーって」

雪ノ下「だって彼女身長も高すぎるってほどでもないし、肩幅は普通、くびれもしっかりあるじゃない。キャンプの川遊びでしっかり見ているはずでしょう?」

比企谷「そうなんだが、やっぱねえな」

雪ノ下「なぜ?」

比企谷「なんかエロいなーとは思うけど激しく興奮するほどじゃない」

雪ノ下「……ごめんなさい気持ち悪いわ」

比企谷「謝るな。逆に傷つく」

比企谷「おまえ、例えば猫になら何でも興奮するか?」

雪ノ下「猫はすべて可愛いと思うわ」

比企谷「質問が悪かった。お前が一番可愛いと思う猫はなんだ?」

雪ノ下「難しい質問ね……もし家で飼っているのならその猫と答えるのでしょうけれど」

比企谷「そうか、ならパンさん以上に可愛い創作上のパンダはいるか?」

雪ノ下「特にいないわ。可愛らしいパンダはいるけれど、パンさんが一番よ」

比企谷「そうだろう。じゃあちょっと話を変えるがいいか?」

雪ノ下「構わないわ。面白くなかったら恐ろしい目に合わせるけれど」

比企谷「なんで会話に面白さを求めるんだ、お前は長話には必ずオチをつけなっきゃキレる大阪人か」

雪ノ下「いえ、千葉県民よ」

比企谷「マジレスすんな」

雪ノ下「マジ……?」

比企谷「知らなくてもいい単語だ。ほっとけ」


比企谷「まず異性を好きになるポイントだ」

雪ノ下「ふむ」

比企谷「まあ普通は、仲良く会話してたらとか、そんなんで勘違いしちゃって、みたいなありふれた内容が当たり前なんだが。おまえはそれじゃ納得しないだろう」

雪ノ下「……え、ええ」

比企谷「もし色々な項目ごとに判断して好きになるというのなら、お前の言うように当然性癖も含まれるだろう。しかしその性癖は例えば胸が小さいか大きいかという二者択一のものではない」

雪ノ下「というと?」


比企谷「単純だ、俺が先に言ったように『何フェチか』だ」

雪ノ下「?」

比企谷「率直に言おう、俺は別に胸の大きさなんか気にしてない」

雪ノ下「!」

比企谷「胸フェチとか特別好きなわけではないんだ。だから俺の項目に胸の大きさなんぞ含まれないんだよ」

雪ノ下「……ということはあなたが異性を好きになるポイント、フェチズムは胸以外にあると?」

比企谷「そうだ。例えばさっき言ったくびれやうなじなんてのがそれに当てはまるな」


雪ノ下「あなたが巨乳の女の子が好きだというわけではないのはよくわかったわ。でも由比ヶ浜さんが違う理由はまだわからないわ」

比企谷「そうだな、今の話でいうのならば項目に当てはまらなかったというべきか」

雪ノ下「どういう意味?」

比企谷「さっきのパンさんの質問にもどるぞ」

雪ノ下「ええそれが?」

比企谷「パンダを俺のフェチ、くびれやうなじに当てはめたのなら由比ヶ浜はパンさんではないってことだ」

雪ノ下「既に他に一番がいるっていうこと?」

比企谷「というより、由比ヶ浜のくびれやうなじは俺の琴線に振れないってことだ」


雪ノ下「由比ヶ浜さんのくびれでは興奮しないってことなのね」

比企谷「そういうことだ」

雪ノ下「でもどうして?彼女、なかなかきれいな体だったじゃない」

比企谷「まあ悪くはなかったが、こればっかりは胸のように大きさとか数字で表せるものではなくインスピレーションみたいなもんだからな。直感的に感じられなかった」

雪ノ下「性癖をさも芸術かのように語るのはやめてくれないかしら」


比企谷「(女体の)神秘と表現されるくらいなのだから、遺産的な目線で見るくらいいいだろう」

雪ノ下「そんな品のない遺産はユネスコが認めないでしょう。それともヒトゲノムくんは富士山をみておっぱいを連想してしまう残念な人なのかしら」

ヒトゲノム「たしかにあの雄大さは遺伝子に直接書きこまれているんじゃないかと思うほど興奮するよな」

比企谷「ってだれが遺伝情報だ、頭文字しかあってねえよ」

雪ノ下「やはり大きい方が好きなのね」

比企谷「そこに戻るな話が進まなくなる」


比企谷「簡単にいえば、一般的な考え方では由比ヶ浜はエロい体をしている。まことにけしからん。だが、俺の好みではない」

雪ノ下「わかったわひとまず理解したわ。平塚先生は身長が高くて怖い、由比ヶ浜さんは好みの体つきではない、だから二人を好きなわけではないと」

比企谷「まあ体だけの関係とかなら一向に構わんが」

雪ノ下「友達もいないのにセックスフレンドを望むとは、とんだクズね比企谷くん。その腐りきった欲望まみれの目をこちらに向けないでくれるかしら汚らわしい」

比企谷「すみません口がすべりました」

雪ノ下「でもセフレを望むのなら肉体的には申し分ないということでしょ?あなたが語った理論と矛盾するのだけれど」

比企谷「だから恋愛における話だ。異性を好きになる項目に当てはめた結果により好みではないと言っているだけであって、普通にエロい体なのだから肉欲的には興味がある」

雪ノ下「そんな欲情をしている時点で十分対象範囲なのは私の気のせいかしら」

比企谷「そもそもこの項目に関して性癖のみで語る時点でおかしい、人を好きになるのは性的興奮だけではないだろう」

雪ノ下「でも重要な判断項目のはずよ」

比企谷「それを最も重要視していたら少子化という問題がうまれることも無いはずだ」

過疎ってんな
用事できたからちょっと離れる

日付変わる前には続きを投下したい

レス期待してるならVIPでやったほうがいいよ

早めに帰ってこれた
以外と人いたのか
>>51本当はvipでやろうとしたけど書き上げた直後に規制なっちまったんだ

続きいくよ


比企谷「例えばの話、その性癖や性的興奮のみで女性を語るのなら雪ノ下さんはかなりの項目に該当する」

雪ノ下「……姉さんに興奮するの」

比企谷「そうだな、くびれもいい感じのラインだし胸も大きいし。身長が少しネックだが平塚先生ほどじゃない。うなじも……まあ大丈夫だろ」

雪ノ下「そう、じゃあ今度からあなたには近づかないように忠告しておくわ。妊娠しても知らないと」

比企谷「おれを犯罪者予備軍にするのはやめろ」


比企谷「確かに好みの体型はしているが、彼女とは付き合えなし好きにもならない」

雪ノ下「どうして?」

比企谷「普通にわかるだろ。あの人とずっと一緒にいたら胃に穴が開くわ」

雪ノ下「……性格がだめって事かしら。たしかにあなた姉さんのことすこし苦手そうだったものね」

比企谷「強化外骨格マジこえー。あの人は社会に溶け込むすべも地位をもつ手段も心得ているし、そのうえ俺みたいな奴の性質を理解した上で的確に封じ込める手立ても考えられるだろうからな。天敵に近いのかも知れない」

雪ノ下「性格も大切な判断項目ってことね」

比企谷「てかそれが最重要だろ普通に考えて」

雪ノ下「そうね、すこし動揺して失念していたわ」

比企谷(この程度の常識を失念するって、どんだけテンパってたんだよ)


雪ノ下「ではセフレにおいて性格は含まれないと?」

比企谷「完全に肉体のみの関係ならな。まあ普通はそんなのないだろうから、ある程度の不一致は許容されるだろうよ。不純な関係なんだからな」

雪ノ下「性格が関係ないのなら、あなたは姉さんともセフレになれるってことかしら」

比企谷「セフレに性格が判断項目として含まれないということは見た目やその……例えばアレの具合が丁度いいとか外面的に互いの益がい一致した場合だろ。たしかに俺は喜ばしいことではないが雪ノ下さんには気に入られている部分があるから0%ではないかもしれん」

雪ノ下「アレ?」

比企谷「た、たとえ外面的に向こうがOKだとしても俺はやはり雪ノ下さんとはセフレにはなれない!」


雪ノ下「なぜ?ある程度の不一致なら許容できるのでしょう?」

比企谷「それにも限度はあるぞ。さっき言ったように雪ノ下さんは天敵に近い存在だし、普通の人間でもヤンデレやメンヘラとか許容範囲を超えたものはいくらセフレでも願い下げだ」

雪ノ下「確かに。いくら相手の見た目が好みでもクズ人間と寝たいとは思わないわね」

比企谷「うぐ。それに完全な肉体のみの関係とか、あの人相手には絶対に無理だろ」

雪ノ下「姉さんの性格から言って無理ね」

比企谷「だろ、あと平塚先生も除外だ。絶対肉体関係で終わらない」

雪ノ下「朝起きたら結納とか素敵じゃない」

比企谷「他人ごとなら笑っていられるがな。……マジで誰かはやくもらってやれよ」


雪ノ下「由比ヶ浜さんがセフレでいいというのなら、彼女は性格に置いてある程度は許容できる人間ということなのね」

比企谷「まあ普通に会話できるしな。一緒にいて楽しくないわけではないし」

雪ノ下「なら恋人にななぜなら無いのかしら。あなたが恋人として許せる性格なんて自分のクローンでも作らない限り無理だと思うわ」

比企谷「俺は自分が好きだが、正直こんなめんどくさい奴が恋人なのは自分としても嫌だわ」

雪ノ下「あなたの好みの性格って何なのかしら」

比企谷「目下最有力は戸塚だな」

雪ノ下「戸塚くんは男性よ……なるほど、あなたそういう好みの人だったのね」

比企谷「性格だけで言えばだ!」

比企谷(女だったらどんなによかったかと悩んだことはあったさ、家族で千葉神社に行ったとき絵馬に戸塚の性転換を願ったほどな。その日変な橋の上で雲の向こうから「死んだら女で生き返らせてやれんこともない」とかこえー声が聞こえてくる夢見ちまったけど)

雪ノ下「それでもやはり由比ヶ浜さんがダメな理由がわからないわ。彼女頭はあれだけれど、優しい娘よ」


比企谷「あれなのは結構致命的だと思うぞ。性格という言葉を使っているが、より正確にいうのなら人間性だ」

雪ノ下「あなたが人間性なんて言葉を使うのね。滑稽よ」

比企谷「俺も人間なんでね。要するに優しいとかだけじゃなくてそいつといて楽しいとか面白いって感じることも含めるってわけだ」

雪ノ下「人間性……確かに恋人とだけでなく人と付き合うという意味においても重要なものね」

比企谷「そうだろう。人の心とか含めたことすべてを表しているんだよ」


雪ノ下「では由比ヶ浜さんは人間性がダメなの?」

比企谷「それだけ聞くとあいつがダメなの娘みたく聞こえてしまうが間違ってはいない」

雪ノ下「ずいぶんとひどいことをいうのね」

比企谷「勘違いしてもらっては困るぞ雪ノ下。あいつは別に全く悪いというわけではない」

比企谷「ただ距離が足りてないんだ」


雪ノ下「距離?」

比企谷「楽しい面白いってことは気が合うってことだろ?でもそれって範囲があるんじゃないのか?例えるとするのなら、自分と相手の心理的距離が近いと気が合うということで、その距離には目盛りがある」

比企谷「その目盛りの距離に応じてその人との関係性が決まるんだ。他人、知人、友達、家族、恋人それぞれのな」

比企谷(ちなみに俺は友達と知人から近いゾーンがすっからかんで他人が満杯だということは黙っておこう。悲しくなる)

雪ノ下「大変分かりにくかったけれど、要するに互いの心には距離感があって例えば50mだったら知人、25mで友人みたいに分けられるってことね」

比企谷「まとめてくれてどうもありがとうよ」


雪ノ下「由比ヶ浜さんはそこにおいて恋人となりうる距離にいないってことなのかしら」

比企谷「まあそういうことだな。今まで性癖だ肉欲だなんだつってきたけど、結局親密な間柄になるっていうのはそこが重要なんじゃねえの」

雪ノ下「ならその距離を相手が一気に詰めてきた場合はどうなるのかしら」

比企谷「ないな」

雪ノ下「え?」

比企谷「俺との距離を詰めようなんてやつは男でも戸塚くらいなんだよ……材木座は置いておいて。それなのに女子で、ましてや恋人となる距離まで詰めてくるやつなんかいないな。ただでさえ俺は他人から知人への距離が人より遠いんだ、そんな酔狂なやつは別の思惑があると思うぞ」


雪ノ下「……」

比企谷「それに今はそんな距離にくる前に俺は同じ分かそれ以上へ全力で離れるだろうよ」

比企谷(勘違いして傷つくのはもうごめんだからな)

雪ノ下「……それは結局由比ヶ浜さん、いえ、どんな女子があなたと親しくなろうとあなたは逃げ続けるということ」

比企谷「流石に未来のことはわからないから断定はしかねるが。けどそもそも由比ヶ浜は例えであるし、現在俺と親しくなろうなんて思う女子はいないだろ。友達すらいないんだから」

雪ノ下「可能性をただ否定するのは意味がないことであるし、逃げてばかりでは何も変わらないわよ」

比企谷「逃避だって立派な自己防衛だ。意味もなく近づいて消えないトラウマを量産するくらいなら変わらない方がましだろ」


雪ノ下「それであなたはいいの?」

比企谷「良いもくそもねーが現状には其れなりに満足している。校内じゃあ悪評まみれのクズ人間だが、それでも変わらず接してくれる人はいる。多いとは決して言えないが、少なくともそいつらがいるぶんマシなのかもしれん」

雪ノ下「……」

比企谷「ま、そいつらにも別に友人関係はあるから俺との薄い関係なんてもには消滅するかもしれんが。何せ俺ぼっちだから」

比企谷(関係性を距離で表したが、それは相互から見たものだ。実際には関係性の強さは一方的にしか測れない。距離というよりも濃度のほうが正しい。関わる数自体が少ない俺から見たら濃い繋がりでも、彼らからみたら数多くある薄い繋がりの一つにすぎないのかもしれない。俺は親友かと思ってたけど向こうは違ったよ的な勘違い、実例でいえば俺と材木座みたいな。ああ、またトラウマが……戸塚とはお互い濃い繋がりでいたいっ!)


比企谷「まあそういうことだ。捻くれた理論武装かもしれないが、ぼっちであるお前ならちょっとは理解できるだろ」

雪ノ下「……そうね、悔しいけれど共感してしまう部分もあるわ」

雪ノ下「でも一つ聞くわ。あなたから距離を詰める気はないのかしら」

比企谷「言っている意味がわからん」

雪ノ下「さっきからあなたは詰められた距離に関しては離れると言ったわ。それはつまり受動的ということ。逆に能動的に詰めに行くことはしないのかと聞いたの」

比企谷「意味がわからん。さっぱりわからん」

雪ノ下「だからつまり、

比企谷「俺が進んで友人を作る?雪ノ下雪乃とあろうものがその程度のことも理解できないのか?」


雪ノ下「ッ」

比企谷「そんなことができてたら腐った瞳なんかしてねーし、校内で悪評なんぞがまかれないし、リア充爆発しろとか感想文に書かない。第一、今俺はここにいないだろうが」

雪ノ下「……そうね」

比企谷「それに俺は何もしてない訳じゃない。二度だけだがこの高校に入って友達を作ろうと能動的に動いたぞ」

雪ノ下「っ!」

比企谷「まあ二度とも失敗したがな」

雪ノ下「……」


雪ノ下「ッ」

比企谷「そんなことができてたら腐った瞳なんかしてねーし、校内で悪評なんぞがまかれないし、リア充爆発しろとか感想文に書かない。第一、今俺はここにいないだろうが」

雪ノ下「……そうね」

比企谷「それに俺は何もしてない訳じゃない。二度だけだがこの高校に入って友達を作ろうと能動的に動いたぞ」

雪ノ下「っ!」

比企谷「まあ二度とも失敗したがな」

雪ノ下「……」

風呂はいる~


雪ノ下「……」

比企谷「……」

雪ノ下「……」

比企谷「……」



比企谷(やべえ気まずい)

比企谷(少しムキになりすぎたか。氷の女王がただの氷になっちまった)

雪ノ下「……」

比企谷(てか由比ヶ浜はなにやってるんだ。早くこいよ、いつもみたく「やっはろ~☆」とか頭悪そうな挨拶でこの空気をぶち壊してくれよ)


雪ノ下「……」

比企谷(そもそも今日雪ノ下はどうしたんだ。開幕おっぱいといい色々ぶっとんでるぞ)

雪ノ下「……よ」

比企谷(なんであんなに由比ヶ浜にこだわってんだ。確かにあいつからは何かと視線を感じるが好意ではないだろ。勘違いするなよ八幡、また傷を負いたくはないだろ)

雪ノ下「……らよ」

比企谷(雪ノ下もぼっちとはいえ女子だからわかるはずだろ。それに俺は由比ヶ浜ではなく……ん?)

雪ノ下「……からよ」


比企谷「すまん雪ノ下、もう少し大きな声で言ってくれ。聞こえない」

雪ノ下「





………………………大切にしたいからよ」

比企谷「……は?」

雪ノ下「あなたとの関係は、大切にしたいからよ」


比企谷「どう……いう……意味だ?」

雪ノ下「私があなたと友達になろうとしなかった理由」

比企谷「それは俺がキモいからであって」

雪ノ下「一回目はそうよ」

雪ノ下「でもに次、文化祭の後のは違うの。あれはあなたと親しくなりたくなかったわけじゃないの」

比企谷「だが俺はきっぱりと断られたんだが」

雪ノ下「あなたのと繋がりを友達などという不確かで信じがたいものにしたくなかった」

比企谷「雪ノ下……」


雪ノ下「私はあなたのいうところの友達という距離感は一番信用ならないしだれもそこに置きたくないわ。今までいた事もないものなんて信じられない」

比企谷「由比ヶ浜はどうなってんだよ」

雪ノ下「彼女は……また別よ。友達だけれど違う距離にいる、説明しづらいわね」

比企谷「あっそう」

雪ノ下「あまり気にしないのね」

比企谷「言いたいことはわかるぞ。俺もやっと最近戸塚とか友達と呼べる存在ができたが、それを周りの一般人どもが呼ぶような友達という距離には置きたくない。あんなすぐに切って捨てられる簡単に消えそうな位置にはな」


雪ノ下「文化祭で私はあなたにとても救われたわ。感謝という言葉だけではすましていいと思えないほど。なのに結局あなたが総て泥をかぶる結果となってりまったことを止められなかった」

比企谷「よせ、あれは俺が好んで勝手にやったことだ。同情なんかいらない」

雪ノ下「私を助けてくれた大切な人が関係のない人間から誹謗中傷の的になるのを気にするなという方が無理よ」

比企谷「だからやめろ。そこまで思ってくれているのなら理解して目をつむれ」

比企谷(でなければ俺のやった行動の意味がない。別に感謝して欲しかったわけではない、ただ知り合いが傷つくのを見たくなかっただけだ)

雪ノ下「……あなたはいつも自分だけを傷つけて他人やその周りの世界を守ろうとするわね」


雪ノ下「そんなだから私はやさしいあなたと友達に尚更なれなかった。私の大切にしたい傷だらけ人を嫌いな場所に置きたくなかった。だから言ったの「それは無理」と」

比企谷「……」

雪ノ下「それに今までの会話であなたは距離を詰められることが苦手なのも十分にわかっていたわ」

雪ノ下「あなたが姉さんを苦手なのは、あの人は他人という距離から友達の距離まで一気に詰めようとする人でもあったから。そしてあなたは、近い距離の知人・友達から更に親しい関係になろうとする人には勘違いだと言い聞かせて自分から離れる」

雪ノ下「そんなあなたと友達になってしまえば、それ以上は先には絶対に進めないこともわかっていたの」

雪ノ下「そうなってしまうのが怖かった、それなら死んでしまったほうがましなほど嫌だった」


雪ノ下「なら、姉さんよりもはやく、勘違いだと思わせないほどの短い時間で、その距離まで一気に踏み込む必要があった」

雪ノ下「だから、友達にはならず、間合いを確かめて、加速を高めるためにじっくりと時間をかけて踏ん張っていたの」


比企谷「……」

雪ノ下「さすがにあなたでもここまで言えばわかるわよね」

比企谷「……ああ」

雪ノ下「・・・・・・わたしは



あなたのことが好き」

雪ノ下「友達なんてなあなあな関係なんか興味はない、恋人になりたいの」

雪ノ下「由比ヶ浜さんと良い関係になってきているのは知っているわ。それでも、わたしはあなたと一緒になりたい」

雪ノ下「わがままかもしれないけれど、私はどうしようももなく比企谷八幡、あなたが好き」

雪ノ下「……返事を聞かせて……あなたはどう思っているの」


比企谷「俺は……その……」

比企谷(……何を言いよどんでいるんだ、ここはそうじゃないだろ比企谷八幡)

比企谷(今までのような俺の勝手な勘違いとかじゃないんだぞ)

比企谷(もしドッキリだとしても、どうせトラウマの一つが増えるだけだろ)

比企谷(ついでに奉仕部にもそれが原因できづらくなったって事にすればここから去ることもできるんだ)

比企谷(騙しだろうと、俺にデメリットは少ない)


比企谷(……なら、俺がここで嘘をつく必要もない)

比企谷(本当に思っていることを言えばいいんだ)

比企谷(はっきりさせろ、今までのケリをつけろ)

比企谷(何のために今俺はここにいるんだ)



比企谷「俺も……お前のことが好きだ」

雪ノ下「っ!」


比企谷「ずっと憧れていた。お前のその生き方、在り方に」

比企谷「俺と同じぼっちでありながら、俺のように腐ったものの見方だけではなくしっかりと芯を持った眼差しが眩しかった」

比企谷「本気で世界を変えようとするその姿勢に、変わらないことで自分を保っている俺は羨望した」

比企谷「一人で頑張っているお前が他人のせいで傷つくのを許せなかった」

比企谷「いつしか、お前という存在に夢中になっていた」

比企谷「俺は、どうしようもなく雪ノ下雪乃が好きみたいだ」


雪ノ下「……ック」

比企谷「?」

雪ノ下「……ックック」

比企谷「ゆ、雪ノ下さん?」

雪ノ下「ックックアハハハハハハハハハハハハハ」

比企谷「!!ど、どうした!?やっぱりドッキリだったか!?」

雪ノ下「ッハッッハッッハッハ、ッハッハ、ッハ、ハ」

雪ノ下「なんだ、簡単なことだったじゃないの」

比企谷「な、何が?」


雪ノ下「あなたに思いを伝えることと、あなたの思いを確認することが」

比企谷「そ、そう?」

雪ノ下「両思いだったなんて。いつもあなたへの好感度や気にしたり、あなたのことを色々調べて共通点を必死に探していたのがバカみたいじゃない」

比企谷「そんな事してたのかよ」

比企谷(それで俺の交友関係まで把握してたのかーって怖っ。……と思ったけど俺の交友範囲それほど広くないし小町あたりから聞けば普通に全部分かりそうだな、ダメだな俺)

比企谷「お前も意外と乙女っていうかアホというか」


雪ノ下「あなたに言われたくはないわ。まったくアプローチもしないなんて、臆病にも程があるわよ」

比企谷「そっちこそデレもみせなかっただろ」

雪ノ下「私はさっきいったようにそれも計算のうちだったもの。あなたみたいなヘタレチキンと一緒にしないでほしいわね」 

比企谷「ぐ、こ、氷の女王の癖に」

雪ノ下「第一、今日私が話題とき不審に思わなかったのかしら」

比企谷「あまりにもお前が堂々としていたので」

雪ノ下「鈍いわね」


雪ノ下「まあいいわ、その辺もこれから調教していけばいいことだし」

比企谷「調教ってお前……エロいぞ」

雪ノ下「すぐにそういう方向へ持っていくのはやめてくれるかしら八幡」

比企谷「いやお前がもともと……八幡?」

雪ノ下「これから恋人同士なのよ?いい加減お互い苗字で呼び合うのはやめましょう」

比企谷「お、おう。それもそうかもな」

雪ノ下「もちろんあなたも私のことは呼び捨てで呼んでもらうわよ」

比企谷「マジか……」

雪ノ下「恥ずかしがらないでくれるかしら」


比企谷「そんな急に言われても」

雪ノ下「お願い」

比企谷(!!!!!上目遣いでおねだりとか卑怯だろ!!!!!)



八幡「……これからよろしくな、ゆ、雪乃」

雪乃「こちらこそよろしく、八幡」




由比ヶ浜(隠れて扉から覗いて様子を伺っていたら)

平塚(どうしてこうなった……)



というわけでVIP書こうとして規制されちまったです
解除されるまで待とうかと思ったけど、レタスとSSは鮮度が大事だってじいちゃんがいってたからこっちでやりました
掲示板に投稿は初めてだけどやっぱ何か言ってもらえるのは嬉しいものです


以下おまけ

おまけ(短いけどぬるっといくよ)


雪乃「ところで、恋人となったはいいのだけれど、今までの会話からすると私は貴方のどの項目に該当したのかしら」

八幡「なんだ藪からスティックに」

雪乃「さっきまでしていた性癖もろもろのことよ」

八幡「ああ、それか」

雪乃「残念ながら私は自分で言うのも何ではあるのだけれど……その……おっぱいは……つ、慎ましやかなほうだわ」

八幡「そこは関係ないといっただろ」


八幡「とりあえず胸の話は置いておこう」

雪乃「わかったわ」

八幡「そうだな、関係性や距離感もまあいいだろ」

雪乃「そうね、もう恋人なのだから関係ないわ」


八幡「性格だが、言ったように俺はお前に憧れていたからな、無論好きだ。毒舌に関してはゆるめになってくれるとありがたいのだが」

雪乃「私もあなたのそのひねくれて斜に構えている性格、嫌いではないわ。ただ時々意味もなくヘタれるのさえなくなってもらえれば私もきついことを言わなくなるのだと思うのだけれど」

八幡「なんだ俺達お似合いじゃないか」

雪乃「ええ、そのようね。ふふ」


パキィ ミシィ


八幡「なんだ?家鳴りか?」


雪乃「新築の家ならまだしも、ここは鉄筋コンクリートの校舎よ」

八幡「じゃあ、今の音は何だったんだ」

雪乃「誰かが何か倒して壊してしまったとか?じゃないかしら」




由比ヶ浜「(先生ダメですって!ゆきのん達に気づかれちゃう!)」

平塚「(リア充[ピーーー]!リア充[ピーーー]!)」

由比ヶ浜「(拳が高速過ぎて高音がなってる!?)」


雪乃「でもおっぱいは小さいのよ……」

八幡「だからその話はもういいだろ!」

雪乃「どうして大きいほうが好みなの?」

八幡「そりゃお前、大きいほうが出来ることが多いだろ」

雪乃「出来ること?なにかしら」

八幡「なにってお前……その……挟んだりとか?擦ったりとか?」

雪乃「挟む、擦る……最低ね。人のおっぱいをそんな目でしか見れないのかしら」

八幡「それ以外にどう見ろと!?」


八幡「もう胸の話はいいだろ、お互い傷しかつくらん」

雪乃「私としては看過できないわ。だって……大きいほうがいいって聞いたとき……さすがに悲しかったわ」

八幡「……別に大きくなくったっていいだろ」

雪乃「え?」

八幡「ゆ、雪乃の全部が可愛いんだから///」

雪乃「八幡……///」




平塚「(大きいほうがいいって言ったじゃないですかああああああああああ)」

由比ヶ浜「(大きいほうがいい、大きいほうがいい、大きいほうがいい、大k(ry )」


雪乃「あとは何だったかしら」

八幡「あー、フェチズムだったけか」

雪乃「そうね、たしかあなたはくびれやうなじといったところを好む性癖だったわね」

八幡「胸なんかよりそっちを重視するな」

雪乃「性格おいて、男の戸塚くんに負けてはしまったけれどここでも劣るとなれば立つ瀬がないわ」

八幡(戸塚もけっこういい線いってるんだがな。でも)

八幡「俺はお前のうなじ好きだぞ」


雪乃「えっ!///」
八幡「いつもは髪おろしてるから見えねーけど、買い物行った時に結んでいたお陰で拝めることができたわ」

八幡「綺麗だったよ」

雪乃「そ、そう。あがとう///」

八幡「まあ戸塚のナイスなうなじは毎日拝めていられるんですがね」

雪乃「……」バキッ

八幡「痛い!雪乃さん痛いって!」


雪乃「う、うなじはともかく、くびれは女性の私のほうがアドバンテージがあるはず」

八幡「くびれつっても、俺は服の上からの想像しかできんがな」

雪乃「夏に水着になっているはずでしょ」

八幡「なってるって、お前ワンピースタイプだったろ」

雪乃「あ」

八幡「由比ヶ浜や平塚先生みたくビキニだったらわかりやすかったんだけどなあ」


八幡(あん時の落胆といったら、しかもデザイン性にこってるのかしらんが肌に密着してないかったからラインもわからなかったし。いつもは見ることのできな不可視領域を合法的に覗けると期待したんだがな。でも巨乳たちを拝められたからまあそれはそれで良かったが)

雪乃「……」ドシュッ

八幡「おふっ!」

雪乃「……」ドシュッドシュッ

八幡「痛い!肋骨の隙間狙って突くとか致命傷を追わせたいのかお前は!」

雪乃「なにか私の機嫌を損ねるような想像をしている気がしたのよ」

八幡「し、してないぞ」


雪乃「……なら見せてあげるわ」

八幡「は?」

雪乃「私のくびれを確認させてあげる」

八幡「あの、雪乃さん?」

雪乃「さすがに脱ぐのはまだ羞恥心が勝るから、服をまくるだけで許して頂戴」


八幡「ここでか!?」

雪乃「一刻もはやいほうがいいわ」

八幡「いややばいだろ!」

雪乃「大丈夫、別にお腹の少し上までまくるていどよ。下着まで見せるわけではないから、良俗に反することはないと思うわ」
八幡「そ、そうなのか」

雪乃「……もし、そうなったとしても、ふ、不可抗力なら多少は許されるのではないかしら///」

八幡「!!」


雪乃「ん……っと……こ、これでいいかしら///」

八幡「」

八幡(なんつーことだ、ここは天国か……違う、ただ雪乃が天使、いや女神なだけだ)

雪乃「あ、あの」

八幡(寸胴のように肉がついて消えることは全くない、かといって肉付きがわるいわけでもない。太りすぎず、痩せすぎず、神々しいまでに見事な曲線を描いている)

雪乃「ね、ねえ」

八幡(きれいな白い肌のおかげでより一層ラインが際立って……素晴らしい)

雪乃「……八幡」

八幡「ん?どうした」

雪乃「なにか言ってもらわないと心配になるのだけれど」


八幡「きれいだぞ」

雪乃「っ!」

八幡「想像していた以上だ」

雪乃「///」

八幡「最高と評していい、この曲線。まさに俺にとってのチョコレートラインだ」

雪乃「チョコレートライン?」

八幡「ドイツのとあるサッカーチームの二人の連携プレーを評した言葉で、見ているだけでも甘くて美味しいチョコレートみたいに最高だという意味だ。俺も、このくびれは見ているだけで興奮が止まらない」

雪乃「ありがとう



…………触って、みたい?」

八幡「なっ!」


雪乃「別に、触っても構わないわよ」

八幡「……いいのか?」

雪乃「わ、私たちはもう恋人同士なのよ?問題はないわ」

八幡「マジか」

雪乃「ええ、だから……ど、どうぞ///」

八幡「そ、それじゃあ」

雪乃「……っん」

八幡「……」




八幡(や、やわらけえ!!)


八幡(なんなの?女の子ってこんなに柔らかいものなの?かまくらの肉球なみに気持ちいいぞ)

八幡(吸い付くような肌触りって赤ん坊だけかと思ったぜ)

八幡(いかん、ずっと触り続けたい)

八幡(なにより、この快感を他の誰かのものになんぞしたくない)

八幡(俺だけのものにしたい)

八幡(ならもう)


八幡「雪乃、結婚しよう」

雪乃「!!」


ドタン!!


八幡「ん?またどっかで棚でも倒れたか?」




平塚「学生[ピーーー]、カップル[ピーーー]、婚約[ピーーー]、リア充[ピーーー]」ゴスッゴスッゴスッゴス

由比ヶ浜(先生が床に頭を打ち付けはじめた……)


雪乃「け、結婚て」

八幡「お前をだれかのものになんかしたくない。そんなの耐えられない」

雪乃「八幡……」

八幡「だから俺と結婚してくれ。ずっと一緒にいよう」

雪乃「……」ダキッ

八幡「うおおう!?」

八幡(密着してる!すげえいい匂いがする!)


雪乃「いきなりだけれど……でも、うれしい。幸せ」

雪乃「こちらこそ、お願いするわ」

八幡「お、おう」

雪乃「でも、いきなり恋人から婚約だなんてさすがに色々順序が飛び過ぎだと思うの」

八幡「そうだな」

雪乃「だから……その……」

八幡「ん?」


雪乃「……キ……キス……したい」

八幡(やべー俺の彼女すげー可愛い。これなに?ユキプラス?)

雪乃「だめ……かしら」ギュッ

八幡「ん、んなわけあるか!プロポーズまでしているんだぞ」

雪乃「そうよね」

八幡「ああ」


雪乃「じゃ、じゃあ」

雪乃「……八幡」

八幡「……雪乃」


バァン!!!!!


雪乃・八幡「「!」」


平塚「許さんぞ!校内での不純異性交友は校則違反だ!!」

八幡「い、いたのかよ」

雪乃「ひ、平塚先生、入るときはノックを」

由比ヶ浜「……ゆきのん」

雪乃「由比ヶ浜さん!?」


由比ヶ浜「……」

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん、あ、あのね」

八幡(……チッ、雪乃に辛い思いをさせるわけにはいかないな。そういうのは俺が全部被って守らなければ)


八幡「由比ヶ浜、おれ雪乃と付き合うことになったから」

由比ヶ浜「ッ!」


八幡「んで結婚もするつもりだから」

由比ヶ浜「……そう……なんだ」

雪乃「……」

八幡「ああ、だからなんだ、薄々感じていたが、お前の好意はすまn」



由比ヶ浜「セフレならいいんでしょ!?」



八幡「……は?」

雪乃「」


由比ヶ浜「ヒッキー言ってたよね!?セフレならいいって!」

八幡「お前最初から聞いてたのかよ」

由比ヶ浜「言ってたでしょ!?」

八幡「いや、それは」

由比ヶ浜「言ってたよね!?」

八幡「言ったかもしれんが」

由比ヶ浜「なら」

雪乃「由比ヶ浜さん、それは無理よ」


由比ヶ浜「ゆきのん……」

雪乃「たとえ貴方でも私は許さない。八幡をもう誰からも傷つけさせないし誰にも渡すつもりはないわ」

由比ヶ浜「……おっぱい」

雪乃・八幡「「!?」」


由比ヶ浜「ヒッキーは大きいおっぱいのほうが好きなんでしょ!?だったら大丈夫だよね!」

八幡「いや何が大丈夫なのかわからんし、第一おれは胸に関しては」

雪乃「由比ヶ浜さん、今の話聞いてたかしら」

由比ヶ浜「いくらゆきのんが許さなくても、ヒッキーをゆ、誘惑すれば何もできないでしょ!」

雪乃「っ!」


由比ヶ浜「だったらヒッキーを誘惑して、ね、寝とっちゃうもんね!?」

雪乃「由比ヶ浜さんあなた……」

八幡「おいこらビッチ俺がお前になんか誘惑されてたまるかって」

由比ヶ浜「ひ、ヒッキーなら、いくらでも胸触っていいんだよ?///」

八幡(なん……だと?)


由比ヶ浜「ゆきのんができないことだって、なんでもしてあげるよ」

八幡(なんでも……)

雪乃「八幡」

八幡「バカいえビチヶ浜、その程度で俺が揺らぐわけ無いだろう。なんたって俺は雪乃命だからな、雪乃は俺の嫁」

由比ヶ浜「むー」

八幡「っく」


雪乃「八幡、わかっているだろうけれど敢えて言わせてもらうわ。私は浮気、いえ不倫は絶対に許さないわよ。いかなる理由があろうと、もしそんな事案が発生したら貴方を殺して私と一緒に海に沈んでもらうわ」

八幡「怖っ、そっちのほうが十分事案になると思うぞ」

雪乃「いい?覚悟してね?愛してるわよ旦那様」ニコ
八幡「くっ!怖いこと言ってるのに笑顔がすげー可愛い!俺も愛してる!」




八幡(やはり俺の青春ラブコメは間違っている……青春ラブコメではなくドロドロ愛憎劇だろこれ)




今度こそ了


最高でした
またなんか書いてくれ

アニメしか見てないのですが、ゆきのんが全然デレないのはこういう理由だったらすげー萌えるよねってことdr書き始めました
普段は投稿サイトでぼちぼち書いてるけど全く反応ないからさみしい人間でしたが、支援して下さった方々ありがとう
ポカポカしました

>>132
会話劇たのしーからまた書こうとは思う


ビッチさんがしつこく誘惑するのそれに耐え続けるヒッキー
それをなんとかしなきゃとアタフタしながらテンパるゆきのんとか

あとあと読み直すと誤字脱字等が目立って恥ずかしい
修正版、というより改訂版をそのうちハーメルンのほうに投稿しようかと思います
台本形式ではなく、ヒッキーのセリフを地の文に変えたりと小説形式にしたり、書ければ後日談とかもやるつもりです
ただ、明確な時期は決めていません
ハーメルンのほうでは連載している作品が別にあるので、そっちが落ち着いてきたらやろうかと思います
その際はタイトルはこのスレタイのままでいくつもりです

おうアカウント晒せや
見に行きますから

>>150
義輝じゃねーけどここではまちに関係ないSS宣伝するのもあれだから勘弁
というか本当にいつかやろうぐらいな気持ちなんですよ
多分それよりもまたなにかのSSをこっちに投下するほうが先になるかも

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