久「遂に卒業かぁ…」 (126)

久「うぇえええぇえ~~~~~~ん!!! じゃき! ゆうぎぃ! どどがぁ! ずがぐん! ばごぉっ!! いばばでありがどぉ!!!(咲、優希、和、須賀くん、まこ。今までありがとう)」


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ウエエエエエエエエエンッッ!!
ウエエエエエエエエエンッッ!!



咲「……まさか竹井先輩がここまで涙脆い人だったなんて……」

優希「もしかしたら私らも泣いちゃうかもなぁって思ってたけど…」

京太郎「なんつーか、泣くタイミング逃しちまったな」

和「まぁ、竹井先輩も実はメンタル弱いですからねぇ。あそこまで泣くとは思いませんでしたけど…」

咲「……そして………」









まこ「びざぁ~っ!! だいがぐ行っでぼ、げんぎでな~っ!!(久、大学行っても元気でな)」

咲「まこ先輩も号泣してるね」

京太郎「まぁ、俺らとは付き合いの長さが違うからなぁ。想いの重さも違うんだろ」

優希「…………重い想い……だじぇ」

和「真面目な顔してなに地味にボケてるんですか?」

優希「重い想い…おもい、おもい………あ、ホントだ。気付かなかったじぇ」

和「素ですか!?」







久「しゃきぃ!!」

咲「はぃいっ!?」ビクッ

久「しゃき…ヒクッ……ばだだがいだがらわてゃしはゆべをがなえるごどがでぎだ……ヒクッ……ありがどう……。ごれがらびろんなびどがあなだのだいさぐをじてぐるどおぼうけど……ヒック……がんばっでにぇ! だにがぞうだんじたいごどがあればびづでもぎいであげるがらで?」

咲「え? あ、はい」

咲(全く聞き取れなかった…)





久「どどがも……ヒクッ……だいがいぢゅうがらいろいろ…ヒック…ぐぢだじしだっでごべんで? ……ヒック…あだだのばーじゃん…どでもぎれいだがら……ヒクッ……いばのばまののどがでびでね? ばだいづが…ばーじゃんうぢばしょうで?」

和「え? あ……え?」

和(……多分良いこと言ったんでしょうけど……)





久「ゆうぎぼ……ヒック……ぜんごぐたいがいでばだじのいうごどしんじでぐででありがどうで? ……ヒクッ……あだだががんばっでぐれだがら、あだじぼがんばるごどができだ……ヒック……バイドじでぎゅうりょうはいっだら……ヒクッ……ダゴズ奢ってあげるがだ……がんばっでね」

優希「…お、おう………」

優希(『タコス』だけなんとか分かったじぇ)





久「ずがぐんぼ…ざづようばがりばかせぢゃっで…ごべんべ? ……ヒクッ…ぜんごぐたいがいゆうじょうぼ、あだだがいだがっだらゆべとばばでおわっでだどおぼうわ……ヒック……ばーじゃんでわがらだいごどあっだらなんでもおじえであげるがだ……ヒクッ…いづでぼぞうだんじでで?」

京太郎「えっと……はい…」

京太郎(一応日本語……だよなぁ…?)

久「ばごぉ……ヒクッ……いぢでんどどぎはだいがいにだじであげられだぐでごべんで? ………ズズッ…まごがはいっでぐれだがっだらわだじもぜんごぐだいがいあぎらべでだどおぼう……ヒック……ごんだわだじにづいでぎでくべでありがどうで?」

まこ「ごぢらごぞ…ヒック……にでんがんありがどうだ? ……ヒック……ぜんごぐにづれででっでぐれね……ゆべびさぜでぐえで……ヒクッ……」

久「ぢがうぼん!! がんしゃずるのはごっぢのほうだぼん!! ……ヒクッ……ぜんごぐにづれでっでぐれだのはばごのほうだもん!!」

まこ「ぢがう!! ……グスッ……おんじがわじらをびちびいでぐれだんじゃ!! だがら……ヒック……だがらありがどうぼごっちどぜりふじゃ!!」








優希「おぉ! 会話が成立してるじぇ!?」

咲「何言ってるかは相変わらず聞き取れないけどね」

京太郎「俺たちも二年後にはああやって会話してんのかなぁ」

和「まず来年、まこ先輩の言葉を聞き取れるかが問題ですね」









久「……グスッ………ふぅ。久しぶりに号泣しちゃった」



和「あ、やっと泣き止みましたか」

優希「30分くらい泣き続けてたじぇ」

咲「竹井先輩がこんなに泣くなんて…すこし驚きましたよ」

久「あら……ヒック……私、元々泣き虫なのよ? 豆腐メンタルだし………ヒクッ……」

京太郎「まぁ実はメンタル弱いってのはなんとなく知ってましたけど……」

まこ「でも…グスッ……わしは久が泣いてるところとか見たことないがのう……ヒクッ…」





久「………私、泣き虫な以上に弱虫なの。泣いてるところを他人に見られるのが怖いから、人の前では泣かないように我慢してるだけ。……全国大会の二回戦なんて本当に泣きそうだったんだから」

優希「全国大会の二回戦………あぁ、ダルいの人たちとやった時だじぇ!」

久「えぇ…あの時は調子崩しちゃって、泣かなかった自分を褒めてあげたいくらいよ!」

京太郎「でも、途中から持ち直してませんでした?」

久「まあね? でも、そうやってちょっと緊張しただけで調子崩して。調子崩しただけで泣きそうになるくらい、私は弱虫なの」

久「だから……私はみんなのこと、とても尊敬してるのよ?」

咲「………尊敬、ですか?」

久「そうよ? あなたたちは私なんかよりずっとずっと強いんだから」

久「嫌な思い出を乗り越えて、前に進もうと決意した咲も」

久「どんな不利な状況でも、目を逸らさずに向き合えた優希も」

久「自分の信念に忠実で、絶対に曲がらない意思を持った和も」

久「他人を支える為に、あらゆる努力を惜しまなかった須賀くんも」

久「過去を疎かにしないで、積み重ねてきたものを大切に出来るまこも」



久「私は嫌な思い出からは目を反らしちゃうし、不利な状況に目を瞑ることもある。信念を突き通す強さもないし、人の為よりも自分の為に動いちゃうし、過去の経験もすぐ疎かにしちゃうしね」





久「だから、みんなは私なんかよりも強いんだから」

まこ「さっきから気にかかるんじゃが……その、私『なんか』っていうのやめんか?」

久「え?」

まこ「んなこと言ったら、久はわしよりも何倍も強いぞ?」





咲「楽しい思い出を作る為に全力になれる」

優希「一度目を逸らしても、また向き直れる」

和「信念を曲げてでも勝ちに行こうと思える」

京太郎「他人の応援に応える為に努力出来る」

まこ「過去に囚われず、自分だけの道を作ることが出来る」

まこ「何より、弱虫な自分を隠す為、強くあろうとすることが出来る」

まこ「その姿を見て、誰も久のことを弱いとは思わんよ。それはまごう事なき強者の姿じゃ」

まこ「この世界でお前さんのことを弱いと思うとるのは久、お前だけじゃ。そうじゃろ?」





優希「勿論だじぇ!」

和「えぇ、部長は強いですよ。間違いありません」

咲「むしろ弱いところを探す方が大変なくらい?」

京太郎「ってか部長が弱いとかいったら、俺なんて生きてる価値すら怪しいし…」

まこ「な? お前さんが強いって言ったやつら全員が、久のことを強いと思うとる。これでもまだ自分は弱いと言うか?」



久「みん……な……?」





まこ「弱虫じゃろうが泣き虫じゃろうが、お前さんの強さは本物じゃ。胸張って大学でも頑張ってきんさい」

久「まこ……」

京太郎「よし、みんな。言うなら今だ」

咲「お、あれだね? 今やるの?」

和「そうですね。元部長からのありがたいお言葉も頂けたことですし」

優希「それじゃあいくぞ!」

久「え? 何々?」

「せーのっ」








『竹井先輩。卒業おめでとうございます!!』

『大学でも頑張ってください!!』

『今まで、ありがとうございました!!』

久「…………………」





まこ「あれじゃ。卒業式の棒読みの挨拶なんかじゃ感謝の気持ちは伝えきれんからのう」



和「ありがとうの言葉でしか表すことができませんが、言葉以上に感謝しています。本当にありがとうございました!!」

優希「大学でも先輩の名前が見れること、期待してるじぇ!! もちろん私たちも大学まで名前を轟かせてみせるじぇ!」

京太郎「俺が卒業するころには必ず先輩にだって追いついてみせます!! だから先輩はそのさらにずっと先を行ってください!!」

咲「何かを信じて、それに向かって努力すれば夢は叶えられるということを教えてくれたのは、他でもない竹井先輩なんですから!!」

まこ「ま、おめでとうを言いたくない気持ちもあるがのう。できればもうちょっと一緒に打っていたかったけん……先に待っとってな? いつか追いついてみせるけん」



久「みんな…………」グスッ



久「………びんだ、ありがどぉっ!!!」ビエエエエエエンッ!!




和「あ、また泣きだしました」

優希「あ~、またしばらく会話が続かなくなるじぇ」

京太郎「ま、慰めるのはまこ先輩がするだろ。俺たちは送別会の準備だ」

咲「だね。それじゃあ準備しよっか」

まこ「…う、やばい。また貰い泣きしそうじゃ……」グスッ














久・まこ「「うええええええええええええええええんっ!!!!!」」



カンッ

こんな感じで各校の卒業の様子をいくつか書いて、100レスくらいで終わるつもりです。
姫松、千里山、阿知賀、白糸台、宮守あたりは書く予定。
新道寺は方言分かんないので書けないです、ごめんなさい。


一週間以内には全部書ききるつもりなので、適当に見てくれれば嬉しいです。
それではおやすみなさい。

あ、読み直したら「大会」のような気がしてきた

できたら鶴賀と風越もお願いしたい

永水は学校が特殊すぎてどんな卒業式やるのか想像できんな…

夜遅くにこんばんわ。


今日は姫松のターンや!!




>>18
そうですよ~。

>>23
おう考えといてやるよ(書くとは言ってない、書かないとも言ってない)。

洋榎「はぁ~、うちらも遂に卒業かぁ。なんちゅーか…えらい長い三年間やったなぁ」

由子「そう? 私はすっごく短く感じたのよー」

洋榎「そうか~? 恭子はどないや?」

恭子「ウチもえらい早う感じたけどなぁ。なぁ、由子」

由子「のよー」

洋榎「う~ん…長く感じとったんはウチだけか?」



恭子「ちなみに、なんで子供の頃は時間の流れが遅く感じるか知っとる?」

洋榎「知らん」

由子「あ、私知ってるのよー。確か子供は知らないことが多いから日々の感動も多いからやんね…………あ、なるほど」

恭子「うん、まぁ…そういうことやろな」

洋榎「………ようわからんけど…ウチ貶されとる?」

恭子「んなことないで?」

由子「のよー」

絹恵「あ、お姉ちゃん。卒業おめでとう!! 末原先輩と真瀬先輩も、卒業おめでとうございます」

漫「卒業おめでとうございます、先輩方。あ、あと監督は記念撮影したいからってカメラ取りに行きました。なんでちょっと遅れて来ると思います」




洋榎「お、噂をすれば姫松の現主将とエースのおでましや」

由子「誰も噂なんてしてないのよー」

恭子「それよりも漫ちゃん。絹恵ちゃんは一人ずつ名前呼んでくれたのに、ウチらを三人まとめて『先輩方』とはどうゆうことや~?」

漫「え、えぇ~? ……まさかそんなんで額に落書きしたりしませんよね?」

恭子「あ、そういえば額に落書きでお仕置きって手があったかぁ~。せやなぁ、んじゃ落書きしよか」

漫「…………あ~、これ墓穴掘った感じや」

恭子「『頑…張…れ…よ』っと! うし、過去最高の出来や!」

漫「うぅ~、先輩と過ごす最後の日なのにこんな仕打ち………」

恭子「最後の日やからや! もうウチがこうやって額に落書きすることもないんやで? そう考えたら少しは感慨深くなるやろ?」

漫「いえ全然。やっとかぁって感じです」

洋榎「お。姫松の新エース上重漫様が調子に乗っとるなぁ?」

由子「これは私らからもお仕置きやねー」

漫「えぇ~!? もう落書きされてんのに……」

洋榎「これはあれや、寄せ書きや。色紙の代わりにデコに寄せ書きするんや」

由子「そうなのよー。観念し?」

絹恵「あははっ。災難やねェ、漫ちゃん」





由子「ん? そういえば絹ちゃんが落書きされてないのは不平等なのよー」

漫「せやせやっ。私ばっか落書きされんのはおかしいわ!!」

絹恵「え…えぇー!? ウチも!?」

洋榎「せやなぁ。恭子~、もう一本油性ペンない?」

恭子「あ~、生憎油性ペンは今由子が使ってる一本しかないわ~」

絹恵「さ、サインペンないならしゃーないな。ウチの落書きはなしってことで…」

漫「あ、油性ペンならウチが持ってますよ?」

絹恵「なん……やと……?」

漫「絹ちゃん…死なばもろともや……」

絹恵「はぁ…私のデコに燦然と輝く『負けるな!』の文字」

漫「へへ~、これでお揃いやね~」

洋榎「先輩からの置き土産やで。大事にしいや?」



絹恵「……でも、このままやと今度はお姉ちゃんがハミゴになってまうなぁ」

漫「せやなぁ。絹ちゃんは愛宕先輩と二人で帰るもんなぁ……愛宕先輩だけデコに寄せ書きなしってのはなんかおかしいやんなぁ~、絹ちゃん」

洋榎「………ん? な、なんやその目は?」

漫「絹ちゃん。骨は拾ってな」

絹恵「任せとき」



ガシッ



洋榎「な、何するんや漫!! は、離せぇ!!」

漫「さぁ、やるんや絹ちゃん!! 愛宕先輩は私に任せて!!」

洋榎「きょ、恭子! 由子!! た、助けてくれ!!」

恭子「ん~…まぁ、ええんちゃう? 姉妹揃ってデコに落書きあっても」

由子「仲良し姉妹なのよ~」

絹恵「ふふっ、観念しぃ。お姉ちゃん」

洋榎「ぬ、ぬぁああぁああぁああぁあっ!!!」ジタバタ

絹恵「これでお揃いやね、お姉ちゃん」

漫「ププッ…よう似合うてますよ、愛宕先輩」

洋榎「くそぉ~、この洋榎様ともあろう者が後輩に後れを取るとは…ちゅーか誰が『ちっちゃい方』やねん絹ぅ!! …………ん?」

恭子「ん、どうしたんや? 洋榎」



洋榎「……………デコに落書きされてるもんが三人。落書きされてないもんが二人……」キラン

漫「…………ほほう、言われてみればそうですねぇ」キラン

絹恵「これは残りの先輩方も仲間に入れたらななぁ……」キラン

恭子「な……なんやと!?」

由子「は…反逆のスズーシュ、R2なのよー!?」



洋榎「絹! 漫! やつらを捕えよ!!」

絹漫「ラジャ!!」

恭子「す…漫…!? 落ち着くんや、話せばわかる!!」ジタバタ

漫「えぇ、話せば分かりますとも。その意思疎通の為にもまずは先輩にも仲間になってもらわなですわ」ガシッ

由子「き、絹ちゃんは先輩想いの優しい子やんな!?」ジタバタ

絹「えぇ。ですから、先輩を仲間外れになんてしませんよ?」ガシッ

洋榎「ようやった。さぁ二人とも、今日が年貢の納め時や」

恭子「は…離せぇえぇえぇえぇえぇええっ!!!」










郁乃「あらあら~、カメラ見つけて戻ってきたら……みんなえらいおもろい顔になってもうて~」



恭子「洋榎が顔以外にも落書きするからや!! なんやねんこのぐるぐるほっぺは!!」

洋榎「なっ!? 元は由子が絹に髭書いたからや!! ウチはそれに便乗しただけや」

由子「わ、私のせいなのよーっ!?」

漫「いえ、元はといえば末原先輩が落書きしたのが原因です!! 全ては末原先輩のせいです!!」

恭子「ほぉ~? まだ落書きされ足らんのか、漫ちゃんは」

漫「ひぅうっ!? もう私ほとんど顔真っ黒なのに!?」

絹恵「そうやっていらんこと言うから……」





郁乃「ま、こっちのがおもろいしえっか~。それじゃあ撮るで~」

絹恵「え? この顔のままでですか!?」

洋榎「タイムイズマネーや! このままでええ!!」

恭子「おもろい顔の洋榎はともかく、おもろい顔の絹ちゃんってのは新鮮やな」

洋榎「どういう意味や!!」

郁乃「はいはいじゃあみんな笑って~。はい、チーズ~」





カシャッ





郁乃「………ふふっ。なんやかんや言って…みんな、今までで最高の笑顔やないの~」




カンッ

ほら、昔遊戯王で『代行天使』ってデッキが流行ったじゃん?
だからたまには天使ないくのんがいてもいいかな~、なんて。


姫松の卒業式はみんなでバカ騒ぎしてそうだな~っと思ってこうなりました。


ちなみにいくのんがカメラを探してるときの呪文は勿論「スエハラー」です。
おかげでカメラも見つかったようです。ナイス末原、略してナイスエハラー。


つーわけで今日は寝ます。
おやすみなさい。

こんばんわ。

千里山のキャラが思ったように掴めない…。
もしかしたら違和感あるかも…。


よし、怒られながら一歩ずつ成長していこう!!

つーわけで投下していくよ~。

セーラ「祝! 卒! 業!!」

怜「悪! 即! 斬! ……ゴホゴホッ」

竜華「あぁそんな大声出すから……あんたに牙突は無理やで」

怜「いやあんなんそもそも普通の人間には無理やろ…」

浩子「あ、先輩方。卒業おめでとうございます」

泉「あ、ほんまや! 卒業おめでとうございます」

セーラ「あ、ふなQこと船久保浩子ともうすぐ高二になる高一最強や」

怜「ホンマや。新人戦の個人戦で原村さんに負けて『来年はウチが勝つ! 来年こそウチが高一最強やと証明したる!!』っちゅう伝説の言葉を残した高一最強や」

竜華「もぉ~、そんな弄ったらんでええやん。大星さんに負けたときに『くっ…強い! これが高校100年生の力か…!?』って言っとった高一最強ちゃんのことを」





泉「うぇえええぇええん、船久保先輩~! みんながウチのこと苛める~」

浩子「まぁええやんええやん。それだけ愛されとるんや」ナデナデ

怜「あ、泉。ええこと教えたろか?」

泉「? なんですか?」

怜「泉。確かに今のあんたは『まだ』高一最強ちゃう。んでもって、あんたももう高二や。このままやと例え最強になったとしても、高一最強やのうて高二最強や」

竜華「せやなぁ。高一は人生で一回しかないもんなぁ」

怜「……と、思うやろ? ところがどっこい、高校生には高一をもう一回やり直す裏技があるんや」

セーラ「な、なんやてぇ!?」

怜「セーラや竜華が知らんのも無理はない。これは病弱なせいで常にその危機と隣り合わせにあったウチくらいしか知り得んかったことや」

竜華「な…なんなんや…!? その裏技ってのは…!?」

怜「ふふっ、それはなぁ…」

泉「まさか留年しろとか言いませんよね?」









怜「……………………………」

泉「……………………………」

怜「泉」

泉「はい?」





怜「……………一つ年下相手なら、勝てるんちゃう?」

泉「やっぱ留年かいなぁあああぁああぁあああっ!!」

怜「はっはっは。やっぱ泉は弄りがいがあるなぁ」

セーラ「逐一本気で反応してくれるからな~」

泉「留年なんて嫌やぁ! アホの子にはなりたない!!」

浩子「泉、その発言がすでにアホっぽいってのは言わん方がええか?」

竜華「ふなQ、言うとる言うとる」







セーラ「ま、なんやかんやで泉は強なる思うけどな」

竜華「千里山でも異例の一年レギュラーやからなぁ。セーラでもレギュラー入りは二年からやったのに」

泉「え…えへへっ。そんな褒められても何も出ませんよ~?」



浩子「原村には負けたけどな」

泉「ぐさっ」

セーラ「大星にも負けたけどな」

泉「ぐさっ、ぐさっ。てか江口先輩は誉めるのか貶すのかどっちなんですか!?」

セーラ「俺は三回悪口言うよりも、一回上げてから落とす方が好きやねん」

竜華「いや、そんな12000一回みたいなノリで言われてもあんまかっこようないで?」

竜華「でも、ウチらも卒業したら離れ離れかぁ…」

怜「ま、ウチと竜華は大学同じやけどな」

浩子「江口先輩はプロ行きですもんね」

セーラ「おう。一足先にちょっと上におる化け物どもとやりあってくるわ」

泉「園城寺先輩と清水谷先輩も強いところにスカウトされてましたよね? はぁ~、なんか先輩らがえらい遠くに行ってしまうように感じるわ」

セーラ「大丈夫大丈夫。ふなQも泉もすぐ同じところまで来れるわ」

泉「え~? ホンマですか?」

セーラ「ずっと努力続けとったらな~」

浩子「努力ですか……」

セーラ「そもそも実らへん努力なんてあるはずないねん。報われる報われへんは別にしてな」

竜華「………………」

セーラ「だから俺はプロになるし、竜華も怜もわざわざ強い大学行くんや」

怜「………………」

セーラ「プロ入りも、大学も、ゴールやない。そこはまだスタートラインや」

浩子「………………」

セーラ「だから、二人も努力し続けぇや。努力し続ける限り、立ち止まってまうことはあっても、後ろに下がってまうことはないんやから」

泉「………………」

セーラ「……えっと………だからな…………そのやな………」






セーラ「………あかん。今んなってかっこつけたんが恥ずかしくなってきた」

竜華「そこまで言ったら最後まで言いきりいや!!」

怜「アカン、竜華。セーラがヘタレや!!」

セーラ「だ…誰がヘタレや!!」

竜華「あんたやあんた! 千里山のヘタレ代表江口セーラや!!」





泉「で、続きは何言おうとしたんですか?」

セーラ「べ…別にもういいやろ? 要は努力を続けろってことや!!」

浩子「え~? 気になって麻雀集中できませんよ? このままやと努力もできそうにないですわ」

セーラ「む…むぅ……」

竜華「ほら、なんて言おうとしたんや? セーラ」

セーラ「えっと……だからな………?」






セーラ「次会う時は、もっと高みで……や」





怜「ヒューヒュー! かっこうぃい!!」

浩子「いよっ、大統領!!」

セーラ「ええい! やかましい!!」



竜華「『次会う時は、もっと高みで……や』キリッ」

怜「『次会う怜は、もっと高みで……や』キリッ」

セーラ「うるさい!! 最後やねんから少しくらいかっこつけてもええやないか!!」

泉「いや、わざわざかっこつけんでも江口先輩はかっこいいですよ?」

浩子「むしろ黙ってた方が多分かっこいいですよ?」

セーラ「ええい、黙れ黙れぇ!! お前ら次会った時は麻雀でボッコボコのケチョンケチョンにしたるからな?」

竜華「次会う時っていつやろなぁ…?」

怜「『次会う怜は、もっと高みで……や』………ブホッ!!」

竜華「笑ったわアカン、怜!! セーラは後輩にかっこつけようとしてええこと言ったんやから」

セーラ「あぁ~~~、もうこの話しやめや!! 卒業記念に最後の麻雀するで、麻雀!!」

怜「よしっ、ウチも打つ! 今日は調子良さそうやし……高みも目指さなアカンしな………ププッ」

竜華「あ、怜が打つんやったらウチは休んどくわ。怜とはこれからもたくさん打つやろし」

浩子「んじゃあウチと泉入れて4人ですね。最後やし、遠慮なくトップ狙わして貰いますよ~?」

泉「ウチも今日は負けてられへん! 今日は高一最強やのうて、千里山最強を目指していきます!!」

泉(………『高み』かぁ……。江口先輩も園城寺先輩も清水谷先輩も………えらい遠いところにおるなぁ……)

泉(……まぁ、まずは原村や! 上にいるもんから順番に一個ずつ倒していけばいつか…………いつか私もそこに行けるやろ!!)

泉(……待っとってくださいね、先輩方。いつか必ず、追いついてみせますんで……)






泉「………先輩方」

怜「ん?」

セーラ「なんや?」

竜華「どしたん?」





「改めまして………先に卒業、おめでとうございます!!」






カンッ(付け忘れた…)


千里山はスポ魂っぽい卒業式が最初に思いついたので、こんなのになりました。
んで、スポ魂イメージはセーラのせいだと思ったので、セーラにスポ魂っぽいこと言わせてみました。



泉は男子インハイチャンプと同格だったり全国クラスの千里山で一年レギュラーだったりと、実はものすごいポテンシャルを秘めてるんじゃないかと思ってたりします。
頑張れ、泉!
負けるな、泉!



ほんじゃま今日はこの辺で、おやすみなさい。





監督出すの忘れてたとは言えない(あ、ちなみに監督は姫松の卒業式に顔出してるのでここにはいないという設定です)。



こんばんわ。

すいません。
なんか目が充血しててやばそうな感じなので、今日はあんまパソコンはしない方がよさそうだと勝手に判断させていただきます。
なので今日の投下はないです。

ごめんなさい。
おやすみなさい。

こんばんわ。

どうやら花粉症のようですね。
つーわけで、特に問題はなかったっぽいです。

なので今日は投下していきますよ~。
書き溜めないのでかなり遅いと思いますが。

宥「玄ちゃああぁああぁああああぁああんっ!!!」

玄「お姉ちゃああぁああぁああああぁああんっ!!!」

宥「玄ちゃん! 私が卒業しても、頑張ってね?」

玄「お姉ちゃんも…卒業しても、元気でね?」

宥「…………グスッ」

玄「………グスッ」





宥「玄ちゃああぁああぁああああぁああんっ!!! やっぱり離れたくないよぉおおおぉおおっ!!!」ガシッ

玄「お姉ちゃああぁああぁああああぁああんっ!!!」ガシッ

憧「いや、あんたたち帰り道も一緒じゃない」

灼「というか、宥さんは実家継ぐからそもそも二人は離れないんじゃ…」

穏乃「私達、みんな家業がありますしねぇ」





晴絵「お、宥。You卒業おめでとうだよYou」

灼「ハルちゃん!!」

宥「あ、赤土先生。ありがとうございます」ナデナデ

玄「お姉ちゃああぁああぁああああぁああんっ!!! ……でへへ、お姉ちゃんのおもち……」

憧「やめなさい」ペシッ

玄「あう…憧ちゃん酷い……」

晴絵「いやぁ~。それにしても、宥が卒業かぁ~。寂しくなるなぁ」

宥「あの…私は旅館の後を継ぐので、よろしければまた会いにきてください」ペコッ

晴絵「時間があればね~。ほら、私またプロになるからさ」

穏乃「あ、そっか…宥さんは阿知賀に残るけど……」

灼「ハルちゃんは、プロになって奈良から出ていっちゃうんだ……」

晴絵「あ~…ほら、そんな辛気臭い顔しないの! 大丈夫だって、麻雀してればそのうちまたころっと出会うでしょ! 実際私も一度プロになったってのに、こうしてみんなと一緒に麻雀部やってるんだからさ」

憧「……まぁ、それもあまり喜べる理由じゃないけどね」チームノケイエイガッテ…

穏乃「でも、またこうして赤土さんと出会えた! そうやって、麻雀のおかげで灼さんとも新しく知り合えたし、和ともまた麻雀が打てた!!」

宥「私も。麻雀のおかげで、こうして色んな人と関わりを持つことができた」

灼「ハルちゃんに憧れてただけだった私が、麻雀のおかげで前に進むことができた」

玄「麻雀のおかげで、色んなおもちに出会うことも出来た!!」

憧「いや、それは微妙に違う」

晴絵「ま、そういうことだよね。みんなが麻雀やっときゃ少なくとも一つの共通点が残るんだから。だから別れったってそんな悲観することでもないよ」

玄「もしかしたらどこかの雀荘でバッタリってこともありますもんね」

憧「晴絵が勝ちまくって有名になってくれたら一番早いんだけどね。そうすれば多分こっちから会いにいけるし」

灼「ハルちゃんなら大丈夫! すぐに有名になれる!」

穏乃「むしろ赤土さんが有名になって、私たちの店に来てくださいよ! そのまま店の宣伝もしていっちゃって下さい!」

宥「それでしたら私たちもサービスしますよ。ね、玄ちゃん」

玄「もちろん! 松実館は女子プロの生きる伝説(予定)、赤土晴絵を応援しますのだ!!」

灼「私も。ハルちゃんなら最大限サービスする」

憧「私もサービス……って言いたいけど、神社だからね~」

晴絵「私がおみくじ引いたら絶対大吉出るようにしてよ」

憧「え?」

晴絵「あははっ、冗談冗談」

晴絵「……でも、こんだけ教え子に期待されたら、そう簡単には負けられないなぁ~。ま、期待を裏切らない程度には頑張ってみるわ」

宥「はい、私たちも応援しています。プロになっても頑張ってください」

憧「あはは、なんか晴絵の卒業式みたいになってる。卒業するのは宥さんなのにね」





穏乃「ううん。それは違うよ、憧」

憧「え?」

穏乃「赤土さんが卒業するんじゃない。私たちが、赤土さんから卒業するんだよ」

灼「ハルちゃんから…卒業……」

憧「………そっか。ううん、そうね。来年からは宥さんと晴絵なしで勝たないといけないんだもんね」

玄「………そっか……お姉ちゃんが卒業するってことは、私もお姉ちゃんから卒業するってことなんだ……」

宥「………玄ちゃん………」





晴絵「…………私たちだけの卒業式、しよっか」

憧「……それは私たちが晴絵から卒業するための?」

晴絵「それもだけど、私のも」

灼「ハルちゃんも?」]



晴絵「私も、みんなから勇気もらったからさ。みんなが全国で戦ってる姿を見て、もういちどプロになることを決めたから」

晴絵「だから、私もみんなから卒業しないと。一人でも、プロの中で戦っていくために」




「穏乃」



「はい」



「憧」



「はい」



「灼」



「はい」



「玄」



「はい」



「宥」



「はい」











「「「「「赤土先生」」」」」





「はい」








「卒業、おめでとうございます」






カンッ

阿知賀は全員卒業エンドです。

なんか穏乃のキャラが違和感あるかも。
あの子ヤンチャなのに礼儀正しいから書くの難しい。

憧ちゃんも言ってますが、宥姉の卒業なのに、ハルちゃんさんの卒業式みたいになっちゃいました。
プロになっても頑張レジェンド!!



ほんじゃま今日はこの辺で。
おやすみなさい。

レジェンドかっこいいよね。


というわけでこんばんわ。

今日明日は投下はないです。
土日だからね、卒業式もお休みだよね?

月曜日までしばしお待ち下さい。
それでは、おやすみなさい。

こんばんわ~。


そろそろ卒業シーズンも終わりですね。
なので今週中にこのスレも終わらせます。

今日はどこの高校かな?
投下していくよ~。

豊音「うぇええええぇええええんっ!! 今までありがとうございましたぁああぁああああっ!!」ドボドボドボドボドボ

胡桃「豊音うるさいっ!! ………そんなに泣かれたら…私だって悲しく…なって…」グスッ

エイスリン「……………」グスッ←ホワイトボードで顔隠してる

塞「ほら、胡桃もエイちゃんも、我慢しなくていいから……今日は思う存分泣いちゃいなさい」ウルウル





シロ「………そういう塞も、泣くの我慢してるじゃん」

塞「えっ!? いや、違うから! これは…ほら、花粉症で……」グスッ

シロ「そういうのダルい。泣きたいなら泣けばいいと思う」



豊音「うぇええええぇええええん!! 私だけ泣くの我慢出来てないよぉおおおぉっ!! ぼっちだよぉおおぉおおおおっ!!!」ビエー

シロ「ほら、豊音もああ言ってることだし…」

胡桃「そ…そういうシロだって! ホントは泣くの我慢してるんじゃないの!?」グスッ

シロ「ん……………まぁ、ね」

塞「えっ!? 我慢してたの!?」

シロ「…………何? その反応は」

塞「いや、なんていうか。シロはあんまこういうの気にしなさそうだなって思ってたから」グスッ

エイスリン「シロ、クール」グスッ

シロ「……私にだって感情くらいある。ただ…」

胡桃「ただ?」

シロ「……ただ……泣いちゃったら、きっと涙で皆の顔が見えないから……今は泣きたくないだけ」





塞「………何それ? 結局シロだって泣くの我慢してんじゃん」ウルウル

エイスリン「シロダケガマン、ズルイ」ババッ←髪以外真っ黒なシロの絵

豊音「うぇええええぇええええぇえん!! ホントだ、涙で皆の顔が見えないよぉおおぉおおおおおっ!!! ぼっちだよぉおおぉおおおおっ!!」

胡桃「ほら、シロが我が儘言うから豊音がさらに泣いちゃったでしょ!?」ウルウル

シロ「……………しょうがないなぁ………ほら、豊音……しゃがんで。背伸びするのダルい………」

豊音「え? う…うん……」

シロ「……………………」スッ

豊音「!?」





シロ「………これでよく見える……はず」

豊音「…………」

シロ「涙で見えなくなったら…私が拭いてあげるから………だから、皆は思う存分泣けばいい……」

塞「……へぇ。いつもダルいダルい言ってるくせに、人の涙を拭くのはダルくないんだ?」グスッ

シロ「ダルいけど……嫌ではない」

胡桃「バッカみたい!! それじゃあシロが泣けないじゃん!!」

シロ「え……だからそう言ってるじゃん」

豊音「だ…ダメだよ~? それじゃあシロがぼっちだよ~」

エイスリン「シロ、ナカス!!」

塞「だね、私たちだってシロの涙を拭いてあげないと」





シロ「え…なんか話し変わってない? 涙を拭くのと泣かすのは違うような……」

塞「ええい、みんな!! シロをくすぐれ~」

豊エ胡「「「お~っ!!!」」」コチョコチョコチョコチョ

シロ「え…ふぁっ? え、あ…あ…ちょっ…まっ……」

シロ「きゃふっ!? ちょ、は…はは…やめ……」

塞「え~い…こちょこちょこちょこちょ~~~」

豊音「おっかけるけど~? こちょこちょこちょこちょ~」

エイスリン「アタマハネッ!!」

胡桃「ちょっ、エイちゃん!? なんで私をくすぐ…きゃははははははははっ!!!」

シロ「だ…ダル……」

塞「はぁ…はぁ…よし、この調子で……」

豊音「塞、隙あり!!」

塞「え!? あ、豊音!? ちょっ…あははははははははは!!」

豊音「そのままエイちゃんも…そ~れ」

エイスリン「ヒャウ!?」

胡桃「おっと、豊音ばっかにくすぐらせないよ?」

豊音「うひゃうっ!? あっははあはははははは!? ちょ、胡桃…やめ……」












塞「はぁ……はぁ……笑いすぎて死にそ……」

エイスリン「ぎ……give up……」

胡桃「………で…でも……なんとかシロを泣かすことには……成功したよ……」

シロ「だ……ダルぃ……」

豊音「……あはは、さっきまであんなに哀しかったのに……今、ちょー楽しいよ~……」




トシ「あらあら。卒業式だってのになにやってんだか……」

塞「あ……トシさん……」

トシ「てっきり豊音なんかはものすごく泣いてるもんだと思ってたけどねぇ……」

豊音「あはは…さっきまではすっごく泣いてたり……」

トシ「………ま、いいんじゃないかい? 今こうして笑えてるんならさ」




トシ「卒業して、みんなと離れ離れになるのは哀しいことだからね。泣いてしまうのも仕方ないことさ」

トシ「でも…その涙を分かち合えるのなら。その涙を、拭いあえるのなら。そんな仲間がいるのなら。きっと離れ離れになったって大丈夫だよ」

トシ「……卒業しても、頑張っておいで。私の教え子たち………」











トシ「………最後には皆、ちゃんと笑えてたねぇ」

トシ「あのシロまでちょっと笑顔になってたのは驚いたけど…ま、あの子も人の子ってことかね」

トシ「なんにせよ、笑顔で別れられてよかったよ。最後の記憶は、楽しい方がいいに決まってる」

トシ「……………やれやれ。教え子にあんな偉そうなことを言っておきながら、情けないねぇ」





トシ「何歳になっても馴れないものだね…………大切な人たちと別れるというのは」

トシ「…いつかまた、あの子たちとも出会えますように」



カンッ

宮守は可愛い子ばっかだけど(咲の登場人物はみんな可愛いけど)、別れって視点を当てるならトシさんが一番いいと思いました。
最初はシロの予定だったんだけどね。

途中で書きたいことが二転三転したので、よくわからないことになっちゃってますね。
ごめんなさい。

宮守面子はみんなバラバラの進路で、離れ離れになっても切れない絆ってのが似合うと思いました。
みんな同学年ですし。


それでは寝ます。
おやすみなさい。

こんばんわ。

すいません。
今日明日とちょっと投下できそうにないです。

木曜の夜には投下できるようになると思うので、ちょっとだけお待ちください。

それではおやすみなさい。

こんばんわ。

なんとか100レス行きましたね。
これでもう思い残すことは何もない……。

というわけで、今日が一応最後の予定です。


それじゃあ、投下行くよっ!




淡「うわあああぁああぁああん。テルー!! スミレー!! 卒業したらやだよぉおおぉおおおっ!!!」



誠子「落ち着け淡。二人が気持ちよく卒業出来るように、泣くのは我慢しようって最初に言ったのはお前だろ?」

淡「それでもお別れは嫌だよぉおおぉおおおおっ!! うわあああぁああぁああん!!」





照「落ち着いて、淡。ほら、お菓子分けてあげるから」

淡「…………うん……おいしい……」モグモグ

菫「落ち着いたか?」

淡「………うん」

尭深「でも、そうやって宮永先輩にお菓子貰えるのも今日で最後になるのかぁ………」

淡「!?」ポロリ

照「あ、淡がポロリした」

菫「紛らわしい言い方するな。………念のため言っておくが、お菓子がポロリと落ちただけだぞ?」





淡「うわあああぁああぁああん!! やっぱお別れは嫌だよぉおおぉおおぉおおおおっ!!」

尭深「……振り出しに戻っちゃいましたね」

菫「いや、割とお前のせいだからな?」

誠子「あ~…まぁ、それだけ後輩に慕われてると思って許してやってください」

菫「ん~…許す許さないじゃなくて、なんというか……心配なんだよなぁ。照は割と淡に対して過保護なとこあったし…私たちが卒業しても、淡はやっていけるのか……」

照「大丈夫だよ、菫」

照「淡」

淡「あわっ?」グスッ

照「淡。私たちが卒業するのは、哀しい?」

淡「…………うん。照も菫も、それに他の三年生の先輩たちも……離れたくないよ」

照「……じゃあ、淡がするべきことは、何?」

淡「……私がするべきこと?」

照「そう、淡がするべきこと。今、私たちとの別れを悲しんで、いっぱい泣いた、その後。私たちがいなくなって、後輩が入ってきた後に淡がしないといけないことは……何?」





淡「………テルーや菫みたいな、偉い先輩になること?」

照「ん~…85点」

淡「あわっ!?」

照「先輩になるってところまでは合ってたね。………でも、私や菫みたいになる必要はない」

照「淡は淡らしく、そのまま先輩になればいい。私みたいな無愛想でクールで美人な先輩や、菫みたいなシャープシューターになる必要はない」

菫「ちょっと待て。お前今…」

照「待たない。だから淡は、淡がなりたいような先輩になればいい。淡が先輩として、正しくみんなを導こうとすれば…きっと後輩は、ついて来てくれるから………」



照「だから、別れで泣くのはここが最後。今だけは、どれだけ泣いてもいいから」

淡「テルー………」









淡「うえぇええぇえぇえぇえぇえぇええぇええぇええんっ!!!! まだはにゃれたくないよぉっ!! もっど一緒に麻雀打ちたかったよぉ!! うええぇえええぇえええぇえええぇええええん!!!!」

淡「テルーとも、ズミレとも…三年生の先輩たちとも……もっと麻雀一緒に打ぢだがったよぉおおぉおおぉおおぉおおおぉおおっ!!!!」

ウェエエェエエェエエェエェエンンッ!!
ウエェエエェエエェエェエエエンンッ!!



菫「………やれやれ。なんかいい感じで締められたせいで、さっきの照のふざけた言動にも追及できないじゃないか……」

誠子「まぁ、終わりよければ全てよしとも言いますし……今日くらいは、別にいいじゃないですか」

尭深「これで淡ちゃんも、先輩としての自覚を持てそうですしね」

菫「だな。………やれやれ、これじゃあ淡のことを心配してただけの私の方が過保護みたいじゃないか」

照「菫は元から過保護だからね。仕方ない」

菫「誰のせいだと思っている」

照「淡かな?」

菫「どこぞの方向音痴でお菓子好きで無愛想でクールで美人な同級生のせいだよ」

照「そんなに褒められても……照れる……」

菫「お前のことだとは一言も言ってないけどな」

照「!?」

誠子「それじゃあ、後のことは私たちに任せてください。白糸台のことも、淡のことも、虎姫のことも」

菫「あぁ。期待しているよ、亦野部長」

尭深「先輩方が抜けた後も、私たちチーム虎姫は戦えるということ。必ず証明してみせます」

誠子「先輩たちが抜けたから弱くなった、といわれないよう全力を尽くします」

照「ん、その意気。そういってくれると心強い」

菫「私的にはまだまだだけどな。 『邪魔な先輩方が卒業していなくなったおかげで、チーム虎姫は強くなった』 くらいは言ってくれてもいいんだぞ?」

誠子「そんなこと口が裂けても言えませんよ!! ……………………ただ」

照「ただ?」







誠子「普通に……『強くなった』…くらいは言わせてみせますよ。……先輩方にも、周りにも」






菫「………くくっ、言うじゃないか。……超えてみろ、私たちを……そして、宮永照を!」









照「最後だからちょっとかっこつけたかったの?」

菫「べ…別にいいだろ。ちょっとくらい芝居がかった喋り方したって」

照「……私たちも、負けてられないよ?」

菫「当然だ…………というか、私『たち』って言うな。私はお前も超えるつもりなんだからな」

照「当然。私も超えられないようじゃ、てっぺんには到底届かない」

菫「……それは違うぞ、照。お前を超えて、私が頂に立つ。私たちが雌雄を決するのは、頂点を決める時だ」

照「……ふふっ、今日の菫は強気だね。あの小鍛治さんも越えるって言ってるんだよ?」

菫「あぁ、そうさ。いつか辿りついて見せる。白糸台卒業はその一番初めの、第一歩なんだからな」

照「まだまだ道のりは長いよ? 三尋木プロやはやりんにだって勝たなくちゃいけないんだから」

菫「長くて結構。私たちはまだ昇り始めたばかりなんだからな……この長く険しい、頂きへの道を」



カンッ

というわけで、白糸台は照と菫の男坂(女坂?)エンド。


白糸台は先輩から後輩へのバトンパスをすごく重視してそう。
人数多いところだと大抵そうだと思うけどね。
あと個人的に照は母性溢れる人だと思うので、淡には諭すようにバトン渡してくれそう。


というわけで、一応書きたかった高校は全て終わり。
風越と鶴賀はどうしよう……今週中に気が向いたら書くかも。

というわけで一応まだHTML化はせずに置いときます。
来週の月曜くらいに依頼出すと思うので、それまで投下がなかったら、風越鶴賀は諦めて下さい。

それでは、おやすみなさい。

あ、あと誰か新道寺の卒業式書いてよ(唐突)。
スレ立ててくれたら見に行くからさ。

方言の壁は厚いぜ。

こんばんは&すいません。
鶴賀と風越の卒業ネタが書けなさそうです。
キャップの意思を継いで誰よりもウザくあろうとする池田とそれを影ながら支えるみはるんスーミンとか、かじゅ卒業を前にして泣き顔を見られたくないから必死で隠れるモモとそれを捜す他4人とか、書けそうなのに文章が形にならない。


というわけでHTML依頼出してきます。
出したからと言ってすぐにHTML化されるわけでもないようなので、もし書きこめる内にネタを思いついたら投下するかもです。
期待はしないように。

それではおやすみなさい。

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