初春「佐天さん能力者になったって本当ですか!?」
佐天「うん、『理想』を『現実』に変える能力だって」
初春「理想を……?どんな能力なのかいまいち分かりませんね…」
佐天「結構便利だよ。例えばこのシャボン玉を……」パァァァァ
佐天「ほら、このシャボン玉触ってみてよ」
初春「………あっ!すごい!割れないです!」
佐天「『絶対に割れないシャボン玉』っていう理想を現実に変えたんだよ」
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初春「凄い能力じゃないですか!」
佐天「うーん……私も最初はそう思ってたんだけどその分制限も凄くてさ」
佐天「生物には効かないしそれに能力を使うたびに寿命を1年削ってるんだって」
初春「えええ!寿命を1年削ってる!?
じゃあ佐天さんアホですか!なんでシャボン玉なんてどうでもいいものに能力使ってるんですか!」
佐天「やっぱほら、ノリって大事だからさー」
初春「ノリで寿命を削らないで下さい!」
佐天「しかもこれまだレベル1なんだよねー」
初春「それでレベル1!?じゃあレベルが上がったらいったい……」
佐天「うん、なんかレベル2になったら能力で変えた物の重力を操れるようになるみたいだよ」
初春「は……?重力……ですか?なんか、能力とは無関係じゃないですか?」
佐天「なんでそうなるかなんて私にもわかんないよー」
初春「ま、まあそうですよね…」
初春「でもとにかく佐天さんは今後能力使っちゃダメですよ!寿命削ってるんですからね!」
佐天「うん、なるべく使わないようにする」
初春「なるべくじゃダメですよ!今後一切能力の使用は禁止です!」
佐天「でも私この能力に40回くらい助けられてるし…」
初春「40回……40回!?いったい何したんですか!?」
佐天「お兄さん達についていっただけだよ」
初春「おおぅ………」
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