モバP「はぁ…杏とアリスかわええ…」 (55)
ちひろ「なに見てるんですか?」
P「ガールズ&パンツァーと神様のメモ帳っていうアニメです」
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ちひろ「またアニメ見てるんですか」
P「いいじゃないですか」
ちひろ「まぁいいですよ。この前貸してくれた日常っていうアニメ面白かったし」
P「でしょう!?2クールあったのがすごいうれしいですよね」
ちひろ「で、今回のこれは面白いんですか?」
P「もちろんですよ!」
ちひろ「へー。紹介してもらえます?」
P「いい選択ですね、ちひろさん」
ちひろ(なんとなくウザい)
P「まず、ガールズ&パンツァーっていうのは、『登場人物の名前を全部覚えることが登竜門』と言われるほど主人公側の登場人物が多いです」
ちひろ「そんなにですか?」
P「ええ、ジャンル的に言うとスポ根に近いので、主人公のチームのほかにも、色々なチームがあります。」
ちひろ「へぇ」
P「数えてみたところ、主人公チーム5名、歴女が集まった歴女チーム4名、一年生が集まった一年生チーム6名、バレー部の復活を夢にしたバレー部チーム4名、生徒会で構成された生徒会チーム3名、風紀委員で構成された風紀委員会チーム3名、自動車部が集まった自動車部チーム4名、ネトゲで知り合い集まったネット戦車ゲームチーム3名。主人公チーム側は合計で32名います」
ちひろ「マジで登竜門ですね。てか大杉」
P「戦車で戦う武道、『戦車道』が乙女の嗜む伝統的な武道として存在している世界です」
ちひろ「どんな世界だ」
P「そんな中、戦車道の家元である西住みほ、愛称みぽりんが戦車道から逃げたくなり、戦車道のない学校にわざわざ転校します」
ちひろ「どんな学校だ」
P「その中でもですね、生徒会チームに属している角谷杏っていう子が大好きなんですよ!」
ちひろ「へぇ、どんなタイプの子なんですか?」
P「まぁそうですね。杏は…」
ちひろ(いきなり呼び捨てになった)
P「まぁ他人に仕事投げるタイプですね。普段はあまりやる気がないと言っていいでしょう」
ちひろ「ふぅん。面白そうなタイプですね」
P「そこが可愛いところなんですよ」
杏「だりー……なんで来なきゃいけないんだよ……出なきゃよかった……帰ろっかな……」
杏「ああでもそしたらここまで来た労力が無駄になってしまう……」
杏「ほんとこの女子寮から歩いた分のアメも請求しよう」
杏「ああもうめんど…」カ゛チャ
P「それでですね!そこからが杏がいかに可愛いかの話になってくるんですね!」
ちひろ「へぇ、どうなるんですか?」
杏「!?」サッ
P「今誰か来ました?」
ちひろ「……あ、風ですよ。風でドア開いたんじゃないですか?」
P「まぁそうですね」
杏(あ、杏の話……?なんか気になるな……」
P「ほら、普段やる気ないじゃないですか。杏は」
ちひろ「そうですね。話を聞いててもそう思います」
杏(チッ…ちょっとぐらいは褒めろよ……)
P「でもですね、戦ってるときに自ら指揮をとり、抜群の射的で敵の多くを足止め、2両撃破という戦績を残しました!」
ちひろ「すごいですね!」
杏(……!?!?なに言ってんの!?戦い!?射的!?撃破!?)
杏(あ………そうだ。最近戦争ゲーム始めたんだった。なんで知ってんの)
P「その前の敵に突っ込んでいくときの台詞がまた感動的なんですよぉ……!!」
ちひろ「ほうほう!!」
杏(台詞……?あ、そういえば……)
杏自室
杏『よっしゃあ!決める!ここは決める!杏の邪魔は誰にもさせない!』
杏『杏の弾は貴様の心までも打ち抜いてやるぅぅぅぅ!!』カチカチ
杏『やったー!!撃破ぁ!やったぜ杏!敵が減ったよ!』
杏(なんで知ってんの!?なんで知ってんの!?)
P「もうそこは自分でも涙を隠し得ませんでしたよ」
ちひろ「ふーん……その台詞は言ってくれないんですか?」
杏(言うなよ!言うなよプロデューサー!)
P「これは自分で聞いたほうがいいですよ!今度貸します」
杏(もっと悪い方向いっちゃった!!)
杏(ふざけやがって……なに杏の独り言録音してやがんだ!ばーか!ていうか変態!)
P「でも、そんな杏も、人を引きつけるカリスマ性があるんですよ……」
ちひろ「わかります。じゃなかったら仲間は付いてきませんよ」
杏(むっ……)
P「もうなぁ……普段はやる気がなくて人任せで大丈夫かこいつってなるような奴だけど……」
杏(なんだと!)
P「でもいざというとき、頼りになって、やるときはやってくれる。そんな飄々とした彼女が……大好きです」
杏(なっ…はぁ…もう……)
杏(全く、このプロデューサーは……)
翌日
P「よっし!ライブ頑張ってこいよ!」
杏「……うん。頑張ってみるよ」
P「なんだ?今日はずいぶんとおとなしいな」
杏「だって杏は……やるときゃやるからね!」
P「ふふっ……そうだな。よっし!いけ杏!」
杏「行ってくるね!プロデューサー!」
\ワァァァァァァァァァ/
別の日
ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」
P「……」ニヤニヤ
ちひろ「まーたアニメですか?」スホ゜ッ
P「うわっ!?急にヘッドホン外さないでくださいよ。びっくりするじゃないですか」
ちひろ「朝の挨拶もできないんですか?」
P「あ、お、おはようございます……」
ちひろ「で、今度は何のアニメ見てるんですか?」
P「神様のメモ帳っていうアニメです」
ちひろ「ふーん。それって面白いんですか?」
P「そうですね……これ、ラノべが原作なんですけど、個人的には原作のほうがよかったと思います」
ちひろ「なんでですか?やっぱり、アニメになるとなんか違うっていうのがあるとか」
P「いや、なんというか、感じ方は人それぞれだと思うんですが、アニメって時間が限定されてるじゃないですか」
ちひろ「はい」
P「でも、この作品はどっちかっていうと、じっくり読んで、感傷に浸るっていう作品なんです。アニメには不向きなんですね」
ちひろ「そうなんですか」
P「推理物っていう感じなので、証拠とか、人の心情の動きとかの描写もあるんですが、そこもアニメなのでそこそこ残されてカット
みたいな感じになっちゃったんですね」
ちひろ「そうなんですか。本だとじっくり読めるから、作品の良さがよく伝わると?」
P「そういうことです」
P「でも、やっぱり個人的にはアニメになって知名度も広がってうれしいですし、ヒロインの声優が小◯唯っていうのが嬉しかったです」
ちひろ「小倉◯好きなんですか」
P「ええ。あの童女のような声が」
ちひろ「童女ってなかなか個性的な例え方ですね」
ちひろ「そのアニメ、ちょっと紹介してください」
P「いい選択ですね。ちひろさんの人生にはまた一つ、この世を生きていくに必要のない徳が積まれましたよ」
ちひろ「なに言ってるんですか」
P「すいません、これ見てるとこういう感じになっちゃうんです。口調が移っちゃって」
ちひろ「よくあります」
P「まず、主人公が高校生の藤島鳴海。天然ジゴロで察しが悪く、でも中身はとても熱い男です」
ちひろ「へぇ、月並みですね」
P「そう思うでしょう?でも、ちゃんと成長していく過程が垣間見えるんです。まぁ原作のほうがしっかりと描写されてるんで、読んでいて楽しいですよ」
ちひろ「ちょっとアニメ見てから原作読むのが楽しみになってきました」
P「そう思ってくれると嬉しいですね」
ちひろ「◯倉唯さんのやってるヒロインっていうのは、どんな子なんですか?」
P「その子がさっき自分の口調が移ってしまった元凶です」
ちひろ「ようするに、そういう子だと」
P「ええ、そういう子です」
P「名前は紫苑寺有子。元々家が嫌で家出してきて、雑居ビルの二階に探偵事務所を建てて籠城しています。簡単に言えば引きこもりです」
P「家出してきたので自分の名前を嫌い、みんなには名前の読み方を変えてアリスと名乗っています」
P「簡単には言い表せないような性格の持ち主なんです。人格についてはあまり詳しく説明出来るか不安です」
ちひろ「難しい子なんですね。」
P「一言で言ってしまえばそういうことです」
P「自分の印象に残ってる台詞は主人公の鳴海に初めて会ったときに言った『ねぇ知っているかい。今現在、地球上ではおよそ3.6秒に一人の割合で、子供が貧困のために死んでいる。実はそれは僕のせいなんだ』っていう台詞です」
ちひろ「その台詞だけで性格の難しさがわかりますね。どういう意味なんですか?」
P「『純粋な可能性の問題だよ。僕に力があれば、その子供達を救うことが出来た。で、あれば、彼らが死んでむしまったのは、僕に力がなかったせいだ』と」
ちひろ「難しいですね」
P「さすがにアニメで伝えるのは難しかったようで、初見の視聴者は理解不能だったようです」
ちひろ「当たり前ですよ。」
P「なのでアリスの性格を説明するには無理なんです。原作を読むと、じわりじわりとわかっていきます」
ちひろ「わかりました」
P「でも、この子ツンデレなんです。ぶっちゃけ」
ちひろ「わぁ。これからアニメも原作も見るのにひどいネタバレですね」
P「でもどうしても説明したい」
ちひろ「気持ちはわからんでもない」
P「めちゃくちゃ可愛いんです。可愛すぎる」
ちひろ「じゃあ存分に説明してもらいましょうか」
ありす「朝早くに事務所に行って、宿題片付けておこう……」
ありす「家でやって事務所に行くより、効率がいいですよね……そっちのほうが。たぶん」
ありす「おは……」カ゛チャ
P「ああああ……可愛い。アリスめっちゃ可愛い」
ちひろ「なるほど典型的ですね。でも可愛い」
ありす「!?」
ありす(な、なんの話なんでしょう…)
ちひろ「今日風強いですね。ちょっとドア開いちゃいました」
P「最近そうですよねぇ」
P「用事が済んですぐ帰ろうとすると、『……もう帰るのかい?』って何気なく聞いてくるんですよ」
ちひろ「……なるほど、寂しがりやだと」
P「それです!それですよ!」
ちひろ「ほほう……ますます楽しみですね。」
P「あとで見せますよ」
ありす(んん……?そんなこと言いましたっけ……)
ありす(そ、それよりプロデューサーさん、可愛いって……)
ありす(うふふ、やっぱり待っててくれるんですね……)
P「もう今すぐ結婚したい」
ちひろ「だめですよ。犯罪ですよ」
P「ちぇっ」
ありす(本当に邪魔ですね……法律って……)
P「それでですね、アリスは苺が好きなんですけど、報酬を苺で支払おうとしたことがあったんですね」
ちひろ「ほうほう。ひどいですね」
P「でもその後が可愛いんですよ!」
ちひろ「でも見た限り、苺育てられる場所ないじゃないですか。」
P「このビルの屋上で育ててたんですよ。この屋上、キーパーソンになるんでよく覚えていてください」
ちひろ「わかりました」
ありす(な、なんで屋上で苺栽培してること知って……あ、そうか。一回お宅訪問で来たんですよね……)
ありす(しっかり覚えていてくれたんですか……嬉しいです……)
P「もう可愛いなぁ……」
ちひろ「でも、やっぱり一番好きなところは?」
ありす(おお、ぐいぐい来ますねちひろさん)
P「そうですねぇ……やっぱり、ツンデレなところです」
ありす(うんう……うん?)
ちひろ「あー。やっぱりですかぁ」
ありす(ちひろさんまで何を!?)
P「あの僕っ子でツンデレ!!そしてあの小さな体!!これこそもう……萌えの極み!!」
ちひろ「声でかいですよプロデューサーさん」
P「もうね!だってそんな子のどこを嫌いになれっていうんですか!いいじゃないですか!」
ちひろ「はいはい。アリスちゃん大好きさはよーくわかってます」
P「全然わかってないです!まずね、この……」
ありす(わ、私そんなキャラじゃ……いや、そういうのを、プロデューサーさんは望んでいるのかもしれない……)
ありす(私……がんばりますから。プロデューサーさん……!)
ありす(待っていてください、きっとプロデューサーさんの望む私に……!!)
翌日
P「ありす、この仕事の収録時間なんだが……」
ありす「わかってます」
P「え?」
ありす「べ、別にいちいち説明してもらわなくても、わた、ぼくはわかってますから!」
P「あ、そ、そうなんだ……」
ありす「プロデューサーさんなしでも、余裕なんですよ!」
P「そ、そうか……じゃ、頑張ってくれ」
ありす「あっ……い、行っちゃうんですか?」
P「え?うん……普通に行くけど」
ありす「も、もうちょっと、ここにいてください……」
P「ああそう……」
ありす「別に、ぼくがここにいてほしいわけじゃないんですよ!みんなのためなんですから!」
P「そ、そうなんだ。じゃあ居るよ……何するかわかんないけど」
ありす「なっ!ぼっ、ぼくに何をするかわからないって!?」
P「言ってねーよ!」
ありす「そ、そうならそうと早く言ってください!」
P「いやありすが言ったんだろ……」
P「なんかまた事務所が騒がしくなってないですか?」
ちひろ「そうですか?」
杏「ヒャッホォォォォウ!もう誰も杏は止められないよ!!」
ありす「ふむ……代表的な台詞が、『べ、別にあんたのためじゃないんだからね!』ですか……べ、別にあんたのためじゃ……いや、違う……」フ゛ツフ゛ツ
P「ね?」
ちひろ「まぁ騒がしいのはいつも通りじゃないですか」
P「まぁそれもそうですけど」
ちひろ「……ん?なんですか?このCD」
P「ああ、これ最近注目してね歌手なんですけど……」
クラリス「おはようございます…」
P「ClariSが大好きなんですよ!」
クラリス「!?」
終わり
ありがとうございました。読んでくれた人、>>11画像先輩ありがとうございます
幸子Pとして自分がラスボスとして扱われていると勘違いする幸子を提案します
あと>>29の画像先輩ありがとうございます
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