片桐早苗「Pくん この写真何?」 (33)

こいつおまわりさんです

サナエさんSSです
短いですが宜しければ

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片桐P「あぁ、学生の時の写真ですよ ほら、この端っこの俺」

片桐早苗「うわっ目つき悪っ ってPくん柔道やってたんだ」

P「高校までですけどね」

早苗「へーそうなのね」

P「もともと強い高校じゃなかったですし、部員も少なかったですけど」

早苗「あはは…」

早苗「なんで柔道始めたの?」

P「親父が昔やってて、それで小学生から あと…」

早苗「あと?」

P「漫画の影響もあって」

早苗「それってもしかして…」

「「柔道部物語!」」

P「あ、早苗さんもわかります?」

早苗「そりゃもう、柔道やってる人間にはバイブルみたいなもんよ」

P「全巻揃えてますよ?」

早苗「ほんと!?じゃあ今度読みに行くわ!」

早苗「ちなみに、一番好きなのは?」

P「自分は樋口ですね 袖釣り込みとか真似してました」

早苗「あぁ、あれはかっこいいわよね」

P「早苗さんは?」

早苗「私?星くんよ」

P「おぉなるほど」

早苗「ねぇ、Pくん 一緒に稽古しない?」

P「え?」

早苗「実は、亜季ちゃんと稽古してるの 教えてって頼まれて」

P「そうなんですか」

早苗「ってわけでどう?」

P「久々ですけどいいですか?」

早苗「もちろん!」

:||-………

CGプロスタジオ

P「って、うちの事務所に畳なんてあったんですね」

早苗「私が無理言ってね、敷くやつだけど買ってもらったの」

P「へぇそうなんですか」

早苗「マストレちゃんなんかもたまにやってくのよ」

P「あの人ほんと万能なんだな……」

大和亜希「P殿、早苗殿おはようございます!」

P「おう、おはよう」

亜希「P殿にも武術の心得があるとは」

P「って言っても昔の話だよ?」

早苗「ほら、準備体操始めるわよ」

あ…やべ亜季の字間違ってら

バッ!バッ!

早苗「結構やるじゃない」

P「そうですか? 10本目投げますよっと」

バンッ!

早苗「それじゃあ交代ね」

P「お願いします」

シュッシュッ

P「7っ…8っ…9っ…」

早苗「投げるわよ」

P「10っと!」

早苗「いやぁ!」バーンッ

P「やっぱり低い背負いは効きますね」

早苗「そう?ありがと」

亜季「8!…9!」

P「投げるぞ」

亜季「はいっ!」

P「おりゃ!」バーンッ!

早苗「おぉ綺麗に決まったわね 袖釣り」

P「打ち込みだとうまく行くんですけどね」

早苗「休憩したら乱取り行くわよ」

亜季「1本目行きます!」ビー

P「はいっ!」ザッ

早苗「さぁ!」ババッ

P「小さいとやりづらいなぁ」

早苗「そうかしらっ…と」

早苗(私は小さいから潜り込んでく技でっ!)シュバッ

P(お、小内からの…)

早苗「いゃぁあああ!!」グッ!

P「おりゃ!」ガッ

早苗(もっと潜り込んでいかないと)

P「……」バッバッ!

早苗(Pくんはどんな技で来るのかしら)

P「うぉりゃぁ!」クルッ

早苗(きたっ!背負いっ)グッ!

P「あぁあいっ!!」バッ!

早苗(えっ!?ちがう!切換してきて)

P「さぁああ!!」バーンッ!

早苗「背負いから大外が来るとはね」

P「はぁはぁ…流石に早苗さん相手に投げ技はキツイですって」

早苗「さぁ!次行くわよ!」

P「はぁあいぃ!!」

ビー

亜季「そこまで!2本目行きまーす!」

P「あーしんど……」

亜季「お願いします!」

P「しゃあ!お願いします!!」

P(む…そうか、大和は左組か……)

亜季「さぁさぁさぁ!!」ババッ

亜季(喧嘩四つだから組みづらいっ…ならっ!)バシッ

P「うおっと!」グラッ

亜季「そりゃあああ!」グルッ

P(あっやべっ…)

早苗「よいしょおぉ!」

バーンッ

P「右の一本背負いかよ…」

亜季「よしっ!」

P「でも、投げた後気を抜いちゃだめだぞ」ババッ

亜季「えっ!?」

P「投げて一本も、抑えて一本も同じなんだからな」グゥゥ

亜季「むぅぅ!流石にP殿相手に寝技はっ!」

P「よし、一本 さぁ次行くぞ!」

亜季「はいっ!」

ビー

早苗「終了ー」

P「あーつかれた……」

早苗「Pくんなかなかやるじゃない」

P「いやぁ、最初だけですって 後半バンバン投げられてたじゃないですか」

早苗「そこはなんとかなるわよ」

亜季「P殿は寝技得意ですね」

P「どうしても体格で行こうとするとな」

早苗「おねーさん女の子に寝技はどうかと思うけどな」

P「レンシュウデスカラー」

アハハハハ

早苗「ねぇ、Pくん?」

P「はい?」

早苗「最後に一本勝負してかない?」

P「え?いいですけど?」

早苗「じゃあ勝ったほうがこの後の呑み奢りね」

P「まったくもう…わかりましたよ」

亜季「それでは始めます!始めっ!」

早苗「さぁ!」

P「はいっ!」

早苗(さっきやった通りに低い背負いで行けばっ)ババッ

P「むっ!」

早苗「はぁぁぁいぃい!!」バンッ

亜季「技ありぃ!」

早苗「仕留めそこなったわね」

P(手強いな…それなら)

亜季「始めっ!」

早苗「さぁあ!」

P「しゃあ!」ガバッ

P「さぁさぁさぁ!!!」バババッ

早苗(まずは足技で崩してから)バシッ

P「んっ!」グッ!

早苗(ぐっ…左に回り込まれたっ)バッ!

P「うぉおおりゃあぁ!!」

早苗(腰を落としてっ)

P(くっ!投げ技はキツイかっ)ドサッ

亜季「待てっ!」

P「はぁ…はぁ…」

早苗「あら……Pくんバテてるの?…」

P「早苗さんこそ……人のこと言えませんよ……」

亜季「始めぇ!」

P「うぉりゃ!」

早苗「さぁ!!」

P(早苗さんもバテてきてるな……そろそろ一発決めるか)

早苗(何狙ってるのかしら…背負いか内股か大外か……)

早苗(内股が来る!ってことにしとこ)

P「うぉりゃあ!!」バッ!

早苗(来たっ!内股っ!)ガシッ

P「んあっ?!」

早苗「せいやぁぁあ!!」グルッ

P「背負いっ!」

バーンッ!

亜季「一本!それまで!」

……………-||:

早苗「いやーPくんごちそうさまっ」

亜季「ごちそうさまであります!」

P「とほほ……給料日前だってのに」

亜季「それにしても早苗殿の最後の背負投すごかったであります」

早苗「でしょでしょ?」

P「内股行けたと思ったんだけどなぁ」

亜季「そういえば、346プロのアイドルに聞いたんですが、346プロのプロデューサー」

P「ええと、武内さんだっけ?」

亜季「そうであります 彼も柔道をやってると」

P「へー」

そのころ事務所

千川ちひろ「はい?プロデューサーナンバーワン決定戦ですか?」

終わりんです
奈緒、続かない模様

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