モバP「事務所の本棚」 (56)
今回もニッチに好き勝手やります
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モバP「天の光は全て星」
モバP「天の光は全て星」 - SSまとめ速報
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前作です 読まなくても平気です
ーCGプロ、会議室ー
P「えーと…都合が悪くて来られない人はしょうがないとして…みんな揃ったな」
凛「急に何人か集めてどうしたのプロデューサー?」
P「ああいやちょっと言いたいことがあってな」
杏「えーめんどくさそー…」
P「この間、事務所の休憩室に本棚を置いたよな」
奈緒「ああアレ?」
比奈「みんなが好きな本を持ち寄るアレっスよね」
晶葉「だが助手よ、それがどうかしたのか?」
美優「何か問題でも…」
P「問題…といえば問題になりますね」
ちひろ「と、言うと?」
P「確かに、俺は好きな本を持ってきてくれって言いましたよ
番組で話すネタにもなるし、見聞も広まると思ってそう言いましたよ」
P「でも…持ってくる本が問題なんだよ」
P「休憩室の本棚はみんなが使うもの…大人組や中高生組だけじゃなく、年少組も使う
だからこそ…ちょっと問題が起きているんだ」
凛「私は何も問題ないって思ったけど…」
P「ああ、凛は大丈夫だ
凛は『アルジャーノンに花束を』を持っきてくれてたよな、森久保が楽しそうに読んでたぞ」
凛「じゃあなんで私呼ばれたの?」
P「お手本というか見本というか…まあそういうもんだ」
P「ここにはいないけど文香も小説を何本か持ってきてくれてたな、こどもも、おとなも、おねーさんも読めるようなやつを」
美優「あの…私が持ってきた『パステル家族』は…」
P「ああ、美優さんのそれもみんなが読める漫画なので良いと思います」
P「あとここに来てない人で
・向井拓海→天元突破グレンラガン(コミカライズ)
・姫川友紀→ダイヤのエース
・結城晴→じゅういちぶんのいち
・及川雫→銀の匙~Silver Spoon~
・大和亜季→ワールドトリガー
・佐藤心→スラムダンク
・安倍菜々→のらくろ
…くらいがみんなが楽しく読める範囲の本かな」
みく「よくわからんにゃあ」
杏(のらくろ!?)
P「んでここからがグレーゾーン、レナさん、みく、卯月の三人だ」
奈緒「グレーゾーンが三人だけってことは…」
比奈「残りはみんなアウトってことになるんスかね」
レナ「私、何か問題があったかしら?」
奈緒「アタシも心当たりがないけど」
P「ええまあ…さっきも言った通り、事務所の本棚はみんなが使うし、置いてある本は誰が読むのかわからないんです
だからグロテスクな描写や性的な描写が多い作品は少しマズイんじゃないかと…」
レナ「…確かに、それなら私が持ってきた『今際の国のアリス』はダメね」
卯月「私も『進撃の巨人』を面白いと思って持ってきたんですけど…怖いところが多いですもんね」
みく「え、みくの『からくりサーカス』もダメなの?」
P「セーフティラインとして、L.M.B.Gの誰が読んでも大丈夫なものが好ましいな
みくの『からくりサーカス』もトラウマになるシーンが多いし、『進撃の巨人』、『今際の国のアリス』もグロいシーンが多いからあまりあいつらに見せたくないし」
みく「そういうことならしょうがないにゃあ…」
卯月「確かに…チョイスとしては間違ってましたね」
レナ「面白いのに…」
比奈「アタシもくらぶのきんぐ戦とか大好きっスよ」
P「さてと、ここからはブラックゾーンだ…実際、年少組に被害が出ているやつも多い」
あんず「被害って」
P「まず奈緒、奈緒は何を持ってきた?」
奈緒「……『HELLSING』です」
P「そうだな、『HELLSING』だな」
P「確かに面白いよ、『HELLSING』、俺も少佐の演説とか暗唱できるほど好きだよ」
比奈「奈緒ちゃんはアンデルセン神父が好きなんっスよね」
奈緒「うん…」
杏「杏はウォルターかな」
みく「何の話か全然わからんにゃあ」
P「でもな…子供、というかグロ耐性ない人には絶対薦められないだろう」
比奈「もみじおろしとかグロシーン多いっスもんね」
P「多分途中から読んだんだろうな、みりあがさ、『アハトアハトってなにー?』って純真な顔で聞いてきてよ、俺みりあの口から『アハトアハト』なんて言葉が出るなんて思ってもみなかったよ」
卯月「あはとあはと?何でしょう」
美優「よくわからないですね…」
杏「知らなくて良いことだよ」
P「杏、そういうお前はなにを持ってきたんだっけ?」
杏「何って…『バスタード』だけど」
P「なんで数ある中で『バスタード』を選んだんだよ」
杏「あー…色々見てるとこっちの感覚が麻痺しちゃうからね、セーフだと思った」
P「エロシーンが多すぎるんだよ…他に持ってくるやつの候補はなかったのか?」
杏「『バカテス』とか『デュラララ!!』だったからね、どうせならみんなが知らないようなものをと思ってね」ドヤッ
P「せめてそっちを持ってこいよ…」
凛(会話についていけない…)
レナ(『バスタード』って…名前だけは聞いたことあるわね)
奈緒「え、アタシ『デュラララ!!』見たい」
杏「てゆーかボーダーの基準がわかんないよー、何ならセーフなのさ」
奈緒「…例えばだけど、『東京喰種』は?」
P「アウトだな」
比奈「『僕のヒーローアカデミア』ならどうっスか?」
P「ん、セーフだな」
杏「『ToLoveる』」
P「アウトに決まってんだろ」
奈緒「じゃあ『鋼の錬金術師』」
P「あぁー…うーん…セーフ?」
比奈「『ジョジョの奇妙な冒険』」
P「俺は大好きだけどグロい、アウト」
杏「『はだしのゲン』」
P「セウト」
杏「どっちだよ」
P「いやー学校の図書室にもあるし。」
みく「もう何がなんだかわからんにゃあ…」
凛「わけわからない単語しか飛んでない」
卯月「『鋼の錬金術師』って…映画でしたっけ?」
レナ「『はだしのゲン』なんて久しぶりに聞いたわね」
美優「懐かしいですね」
杏「じゃあプロデューサーはなに持ってきたの?」
奈緒「当然、セーフって言えるものなんだろうな」
P「『太陽少年ジャンゴ』」
奈緒「え?」
P「『太陽少年ジャンゴ』」
比奈「うっわなっついっス」
杏「セーフとアウトのギリギリ攻めてきたね」
奈緒「?聞いたことないな…」
P「さてと…まあここまではいいとして…
さっきからずっと黙ってる晶葉、ちひろさん、ちょっと良いですか?」
二人「」ビクッ
P「どうしてずっと黙ってたんですか?」
晶葉「いやぁ…年少組も読むとすっかり忘れていて…かなりエグいやつを持ってきてしまったなと」
ちひろ「私は普通だと思ってたんですけど…思い返すとちょっと過激かなぁと」
比奈「二人とも罪悪感があったんスか」
P「いや一番ヤバいのお前だからな、比奈」
比奈「え、アタシ?」
奈緒「比奈さんは何を持ってきたの?」
比奈「何って…『レンアイサンプル』っスけど」
P「何でゴリゴリの成人向け持ってくるんだよ!!」
比奈「いやあれくらい普通っスよ!!」
P「普通の軸がブレブレすぎるだろ!千枝が読んじゃったときはもう焦った焦った!!」
杏「うわぁ…さすがにないわぁ…」
奈緒「『バスタード』もそんな変わらないと思うけど」
杏「否定はしない」
凛「これ、この前うちの前にいた猫の写真」
みく「うにゃぁあ…可愛いにゃあ…」
卯月「三毛猫ですね!」
レナ「癒されるわね」
美優「ふふっ、会ってみたい…」
P「まあいい、千枝が読んだ後すぐに回収できたからな…千枝…」
杏「まあまあプロデューサー、誰もが経験する道なんだし」
比奈「通過儀礼っスよ」
P「なんで開き直ってんだ…まあいいや、晶葉、お前が持ってきたのは…」
晶葉「…『スモーキン'パレヱド』だ」
杏「『スモーキン'パレヱド』って『デットマンワンダーランド』の人のやつだっけ?面白いの?」
晶葉「最初はただ機械義肢に惹かれて買ったんだが、面白かったぞ」
P「ああ、面白いよ、面白いけどな、のっけから手の指をローソク代わりにするバースデーケーキが出てくるものはあまり人に薦められないからな
間違って千佳が読んじゃったらしくて、俺はそれを知らずにケーキをお土産で持って行ってしまって…」
晶葉「すまないな、助手よ…」
P「次からはみんなも楽しめるものをな」
P「じゃあ次は…ん?」
奈緒「あれ、みんなは?」
杏「これメモがあるよ」
メモ【これから仕事もあるので帰ります】
比奈「こっちだけで盛り上がりすぎたっスね」
P「まあ好都合だ、ちひろさんの闇を見せずに済むからな」
ちひろ「闇ってなんですか闇って」
*晶葉も漫画を持って帰るために帰りました*
P「さてと…さっき俺はちひろさんの言葉を疑いましたよ」
奈緒「さっき…なんて言ったっけ」
杏「たしか『普通だと思ってたけど思い返すとちょっと過激』って」
P「ちひろさん…『闇金ウシジマくん』を普通だと思ってたってどういうことですか」
比奈「ちひろさん『闇金ウシジマくん』持ってきてたんスか?」
P「ウシジマくんの世界が普通だと思ってる人はじめて見ましたよ」
奈緒「ウシジマくんが普通…」
杏「イカれてる…」
P「ウシジマくんってタイトルだけで判断した桃華が誤って読んでしまって…泣きながら俺に抱きついてきたんですよ」
比奈「桃華ちゃん…かわいそうに…」
ちひろ「ご、ごめんなさい…配慮がたりず
P「まだあるでしょ?」
奈緒「え?」
杏「もしかしてまだ何か持ってきてたの?」
P「ああ…『シマウマ』だ」
杏「」
~『シマウマ』とは?~
エロ、グロ、バイオレンス全てを兼ね備えていて、「絶対に読んではいけない漫画」と言われるほどの衝撃を持つ作品
年少組には薦められない
と、言いつつも普通に面白いのでオススメ
特に11巻のレズシーンは必見
奈緒「『シマウマ』が…普通…?」
杏「悪魔か何かなの?」
ちひろ「た、確かに!ちょっと過激ですけど!そこまで言わなくても…」
比奈「『ちょっと過激』ってレベルじゃねーっスよ!」
奈緒「ちひろさんが怖くなってきた…」
P「『シマウマ』ってタイトルだけで判断したんだろうな…動物がいっぱい出るって思った仁奈が読んじゃって…」
比奈「それは酷っス」
P「仁奈が『ハリネズミのキグルミがこえーでごぜーます』って大泣きしてましたよ」
奈緒「一生モンのトラウマになってるんじゃ…」
ちひろ「ごめんなさいPさん…もうこんなことがないようにします」
P「トラウマをこれ以上生み出すわけにはいきませんからね…これからお願いしますよ」
P「それからみんなも、老若男女が読んで楽しめる本を持ってきてくれよ」
奈緒「それじゃあ、また本棚に入れる用の本を探してくるか」
比奈「今度はちゃんとみんなが楽しめるモンにするっスよ」
杏「ああーでも持って帰るのめんどくさい…」
P「ほらほら、持って行ってやるから」
~次の日~
ちひろ「プロデューサーさん!今日はちゃんと普通のやつを持ってきましたよ!」
P「へぇー、何をもっ…」
『シマウマ外伝 AKAとKIINU』
ちひろ「どうです?今回は普通でしょう?」ドドヤッ
P「結局『シマウマ』じゃねぇかァァァァ!!」
~完~
これで終わりです
ちひろさんはカイジとかも普通のこととして捉えてそう
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