赤「もう戦隊のリーダー辞めたい……」(534)

精霊「ええ!?今なんて言ったデシか!?」

赤「もう戦隊のリーダー辞めたい……って言った」

精霊「きゅ、急にどうしたデシ!?そんなの困るデシよ!」

赤「急にじゃねぇよ!もう結構前から考えてたことなんだよ!」

精霊「どうしたデシ?いつもの赤らしくないデシ」

赤「どうしたもこうしたもねぇよぉ…畜生ぉおおおおお!」

精霊「赤が負のオーラに覆われていくデシ…!これはまずいデシ!」


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赤「今他のメンバーが居ないから、ぶっちゃけるけどよ」

精霊「何デシか?」

赤「何で俺ら5人が選ばれたわけ?」

精霊「それは君ら5人が正義を愛し、悪を憎む、高潔な精神の持ち主だからデシ!」

赤「まぁ確かにそれは分かるよ、リーダーの俺が言うのもなんだが俺らは最高のチームだ」

精霊「そうデシそうデシ!」

赤「青(男)はパッと見クールでいけすかねぇ野郎だと思ってたけど、内には誰より熱い心を持ってるし」

精霊「青は無愛想だけど実は優しいデシ!」

赤「緑(男)は天然優男で何考えてるか分かんない時もあるが、実は1番肝が座ってるし」

精霊「緑が作る料理は最高デシ!」

赤「黄(女)はどじっ子でミスも多いけど、駄目な自分をなんとかしようといつも努力してる」

精霊「黄は稽古場にいつも誰よりも早く来てるデシ!」

赤「桃(女)は現実主義でたまにキツイこと言うけど、俺らのこと本当に気にかけてるし、心配してくれる」

精霊「桃が頭を撫でてくれると幸せな気持ちになるデシ!」

赤「本当にいいメンバーだと思うよ、あぁ本当にいい奴らだ」

精霊「じゃあ一体何の不満があるデシ?」

赤「なんで男3対女2なわけ?」

精霊「へ?」

赤「だからぁあああああ!なんで男3女2なんていうメンバー構成かって聞いてんだよ!?」

精霊「そ、それは仕方ないデシ!君ら5人が選ばれたんデシから!」

赤「あいのりじゃねぇんだからさぁあ!男が一人余るようなチーム組むなよおおお!」

赤「なんなら男5人がまだマシだったわ!こんな気持ちを味わうくらいならあああ!」

精霊「男5人…い、嫌すぎるデシ」

赤「おめえやっぱ恣意的に女をメンバーに入れてるだろぉお!?正直に言えこらああ!」

精霊「今のはただの独り言デシ!それに僕が選んでるわけじゃないデシ!」

精霊「というか男が一人多いからって何が困るデシか!?」

赤「…お前それマジで言ってんの?」

精霊「僕は嘘なんかつかないデシ!」

赤「はぁあああ…まぁそもそもお前にこんなこと言っても分かるわけないか」

精霊「今馬鹿にしたデシね!?」

赤「いやいやもういいよ、雄か雌かも分からん謎生物に話すことじゃなかったわ」

精霊「ムー!いいから話すデシ!この僕がお悩み解決するデシ!」

赤「は~馬鹿らしい、なんか一気にトーンダウンしたわ」

コンコン

執事「お二人とも、お茶とお菓子はいかがですか?」

精霊「お菓子!?いるデシ!」

赤「単純な奴め。馬鹿話で喉も渇いたし一杯もらえますか?」

執事「かしこまりました」

精霊「はー美味しいデシー」

赤「……」

執事「どうなさいました?」

赤「え!?あ、あぁ何がです?」

執事「先ほどから浮かない顔をしておいでです。紅茶が口に合いませんでしたか?」

赤「そんなことないです!いつも通り執事さんが淹れる紅茶は最高ですよ!」

執事「それはなによりです」

赤「ただ少し悩みというか、嫌なことがあって」

執事「その話、お聞かせ願いますか?」

赤「……俺ら5人初めて会ってから、この半年間ずっと戦ってきて、最初は息はあわねーし喧嘩もしました」

赤「でも喧嘩するたび仲直りして、そんでまた戦って、少しずつ戦いでも息があってきて」

赤「負けそうにもなったけど、5人でなんとか乗り越えてまた強くなったと思うんです」

赤「そうやって仲良くなってく内に、友情以上の感情がメンバーの中で出てきたみたいで」

執事「……そうでしたか」

赤「そりゃ男と女だから、そういうことになるのは仕方ないとは思うんです。特に俺らは命かけて戦ってるから」

赤「でもそうやって二人の仲が深まってるのみると、なんか嫌な気持ちになって」

赤「嫉妬なのかとかよく分かんないけど、胸がモヤモヤしてきて……」

赤「それにあいつらは互いの気持ちが分かっても、きっとそういう関係にはならないと思うんです。」

赤「いや、きっとじゃなく絶対、あいつら優しいから俺やみんなに遠慮する。」

赤「そんなあいつらを見てると余計イライラして、俺だけが除け者にされたみたいで」

赤「大好きで最高のメンバーなのに、俺だけ馬鹿なことで悩んでイラついて八つ当たりみたいなことして」

赤「こんな俺リーダー失格です。いやこのチームに居る資格もない…!」

執事「…そのようなことはございませんよ」

執事「貴方はしっかりリーダーを務めておいでです、このチームのリーダーは貴方しかいません」

赤「でもこんなんじゃいつかみんながバラバラに!」

キュイーーーーーーーーーーーーーーーン!

精霊「嫌な気配デシ!悪魔たちがやってくるデシ!」

赤「ちっ!場所は?」

精霊「西の街の方デシ!」

赤「執事さん!4人に連絡頼みます!」

執事「かしこまりました」

赤「そんじゃあいってきます!」

バタバタバタッ!

精霊「あっというまに出ていったデシ」

執事「えぇ。彼の熱き正義の心こそがレッドの証です。さてさて急いで連絡しましょう。」

 ―西の街―

ボス悪魔「ぐえっへっへっへ!人間どもを殺しつくせぇええええええええ!」

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオオオ!」

キャー! タスケテクレー! ハヤクニゲロー! ナンデコノマチガ!

ボス悪魔「いい悲鳴だぁなああああ!もっと聞かせろぉおおおおお!」

ドグシャアアアアアアアアアアアアン!

ウワー!ムスメガームスメガー! オカーサーン!ウエエエエエ!

ボス悪魔「最高の気分だぁああ!ぐえはっはっはっは!」

赤「そこまでだ!くそ悪魔ども!」

『装甲変身!』

ボス悪魔「おうおう!お早い御登場だなあああ!お一人様だがなぁあ!」

赤「へっ!てめぇらなんざ俺一人でも十分なんだよ!」

ボス悪魔「そんならやってみろ!行けザコどもおおおおお!」

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!」

赤「ザコがいくら来ても同じなんだよ!」

赤「(にしてもあいつら遅ぇな…!何してんだよ!)」

赤「(ただの買出しにどこまで行ってんだ!どこかでよろしくやってんじゃねぇのか!)」

赤「(ってこんな下衆いこと考えてる場合じぇねぇだろこの馬鹿野郎が!)」

幼女「ふぇええん!おかあさーーん!」

母親「あなただけでも早く逃げなさい…!」

幼女「やだー!ひとりいやだー!おかあさーん!」

母親「我侭言わないの!早く逃げなさい!」

ボス悪魔「んんん?おもしろいものみっーーーーーーーーーけ!ザコどもそいつを足止めしとけよ!」

赤「おいてめぇ!ブサイクガエル!お前の相手は俺だろうが!」

ボス悪魔「そんなん知るかぁああ!俺は人間の悲鳴が聞ければ満足なんだよおおおおお!」

赤「どけよザコども!ワラワラ出てきやがって!」

ボス悪魔「ハローおじょーちゃーん!どうして逃げないのー?」

幼女「あぁ、あぁぁあ…」

ボス悪魔「そっかそっか逃げれないのかー、ママが瓦礫に挟まれてるもんねー」

ボス悪魔「そんじゃあ優しい俺様が仲良く一緒に地獄まで逃がしてあげるよおおおおおお!」

赤「ちくしょおおおおおおおお!やめろおおおおおおおおお

『装甲変身!』

ガキーーーーーンッ!

ボス悪魔「なにぃいいいいい!?」

青「……この外道が!」

緑「食らえ!ウインドスラッシュ!」

ボス悪魔「ちぃいいいい!厄介な奴らが来たみたいだなぁああ!」

黄「よしよしもう大丈夫だからね、お母さんも助けてあげる!はああああああああ!」

ゴロゴローーーン!(瓦礫をどかす音デシ!)

幼女「えええええええん!おかあさーん!」

母親「あぁ!幼女!良かった!」

桃「お二人とも走れますね?急いでここから逃げてください!橋の方は安全ですから!」

母親「ありがとうございます!ありがとうございます!」

赤「ったく!遅ぇんだよお前ら!ギリギリだったじゃねぇか!」

青「…悪かった」

緑「街に入る橋に避難してた人が溢れててね、思ったよりてまどったよ」

黄「ごめんなさい!私が買出しで迷子になったせいで…!」

桃「落ち込むのは、後にしなさい!」

黄「は、はい!すいません!」

ボス悪魔「俺の楽しみを奪いやがってぇええええ!許さんぞおおおおおお!」

赤「うるせえ化け物!俺ら5人が揃ったからにはもうてめぇもお終いだ!」

赤「赤き焔は勇気の剣!レッドナイト!」

青「青き大空は自由の剣!ブルーナイト!」

緑「緑の疾風は知性の剣!グリーンナイト!」

黄「黄色の大地は恵みの剣!イエローナイト!」

桃「花香る桃は安らぎの剣!ピンクナイト!」

「 「 「 「 「我ら!悪を切り裂く5本の剣!」 」 」 」 」

「 「 「 「 「騎士道戦隊!グランドナイツ!」 」 」 」 」

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!!(バックで爆発)

ボス悪魔「かかれザコ悪魔ぁああああああ!奴らを蹴散らせぇええ!」

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオオ!」

赤「うっしゃ!行くぞみんな!」

青「ピンク、サポート頼む」

桃「了解!後ろは任せて!」

黄「私も行きます!」

緑「って一人で突っ込んじゃ駄目だってば!待ってよイエロー!」

赤「おいみんな!?あれ!?……」ポツ-ン

赤「(まただよ…!なんで戦闘になると自然と2-2-1になるんですかぁあ!?)」

赤「(俺は一人でも大丈夫ってか!?まぁ実際大丈夫ですけどね!俺強いからさ!)」ズバッズバッ!

キシャアアアアアアアアアアアアアア!ウボアアアアアアア!

赤「(駄目だぞ俺…!こんなこと考えてるようじゃリーダー失格だ!俺はレッドだリーダーだ!)」

緑「イエロー!大丈夫?」

黄「ありがとうございますグリーン!」

桃「後ろが隙だらけよブルー」

青「お前に任せている、だから問題無い」

赤「(でもさぁレッドだろうがさぁリーダーだろうがさぁ!)」

赤「むかつくもんはむかつくんだよ!ちっくしょおおおお!」


黄「レッドさん…凄いです!」

緑「あぁ、向かうところ敵無しって感じだね。流石僕らのリーダー」

青「…負けてられん!」

桃「対抗意識燃やしちゃって、意外と子供っぽいんだから」

赤「(悪気も無く自然といちゃいちゃしやがってぇえ!そっちのほうがよっぽどくるんだよおお!)」

赤「(執事さんすまねぇ…!かっこつけておきながら心のダークサイド丸出しだぜ!)」

ボス悪魔「調子にのんじゃねぇえええぞ!人間風情があああああ!」

赤「ようやくやる気になったか!このブサイクガエル!」

ボス悪魔「俺様はシーホースだ!二度と蛙と言うんじゃねぇええ!」

桃「レッド!出過ぎよ!」

赤「お前らはザコを頼んだ!こいつは俺が一人で倒す!」

黄「えぇ!?無茶ですよ!」

緑「落ち着いてレッド!僕らとの合流を待つんだ!」

青「逸るな…!らしくない!」

赤「(ゴチャゴチャうるせぇえなぁあもうう!人の気も知らないでさぁあああ!)」

赤「(いっそのこと『付き合ってマース☆』って開き直ってくれよ!そしたら気分的に楽だわ!)」

赤「聖剣よ!俺の燃える想いを力に変えろ!」

赤「(なんか変な感じで燃え滾ってるけどなあああああああ!)」

ボス悪魔「くたばれえええええ!ナイトレッドォオオオオオオ!」

赤「 爆 炎 十 文 字 ! 」

ズバズバ!シュウウウウウウウウウウ!

赤「 斬 !」

ボス悪魔「俺は蛙じゃねえええええええ!」

ドゴーーーーーーーーーーーーン!

赤「黒い…爆炎?」

赤「(なんでだ?いつもなら真っ赤な炎が……そうか、聖剣は俺の想いを力に変える武器)」


赤「(俺がくだらねぇことで嫉妬してるから、聖剣から黒い炎が出たんだ)」

赤「(なにが赤き焔は勇気の剣だ!これじゃあ悪魔どもと変わんねぇじゃねぇか!)」

赤「(こんな俺なんかにリーダーの資格があるっていうのか?…執事さん)」

黄「すごかったですよ!レッドさん!」

緑「あぁ、正に一騎当千の活躍だね。」

赤「んなことねぇよ」

桃「確かに凄かった、でもワンマンプレーは良くないわ。私たちはチームなんだから。」

赤「あぁわりぃ、次からは気をつけるわ」

桃「気の入ってない返事ね、本当にどうしたの?どこか怪我してる?」

赤「そんなんじゃねぇって、怒られて落ち込んでるだけだよ」

青「あの黒い炎は、新しい技か?」

黄「びっくりしました!いつもの真っ赤な炎じゃなくて真っ黒でしたから!」

緑「それは僕も思ったよ、凄い威力だったけどなんか違和感があった」

黄「違和感、ですか?」

緑「うん、あの炎は僕らグランドナイツが使う力というより、むしろ悪魔達が使う力に」

赤「……っつ!俺、具合悪いから先に帰るわ!わりぃ!」

タタタタッ!

桃「レッド!?ちょっと待ちなさい!待ちなさいってば!」

緑「タハハ…もしかしてやらかした?」

桃「…グリーン」ジトー

緑「ご、ごめん!気になったからついに口に出たんだ!」

桃「思ったことを口に出す時は一回頭で考えましょうって前に注意したわよね?」ゴゴゴゴゴ

緑「ごめんなさい!以後気をつけます!」

青「だがグリーンの言うことも一理ある、あの力は危険だ」

青「あの黒い炎はいずれ使い手すら焼き尽くす、そんな気がした」

黄「それってつまりレッドさんが危ないってことですか!?」

青「あくまで俺の勘に過ぎない、だが」

桃「俺の勘は今まで外れたことがない、でしょ?」

青「……そういうことだ」

緑「とにかく手分けしてレッドを探そうよ、どうして黒い炎が出たかも気になるところだし」

黄「そうですよ!このままじゃレッドさんが大変なことに!」

『もしもし、みなさん聞こえてますか?』

桃「聞こえてますよ、執事さん」

『悪魔征伐お疲れ様です、そちらにナイトレッドは居るでしょうか?』

緑「いやそれがですね、ハハハハ…」

桃「戦闘が終わった後すぐに、一人でどこかに行ってしまったんです」ジトー

『そうでしたか、呼び出しにも応じないのでまさかとは思いましたが』

黄「心配しないでください執事さん!私たちが見つけてきます!」

『いえいえそのことですが、皆様はお城に帰ってきてください』

黄「えぇ!!でもこのままじゃレッドさんが危ないんですよ!?」

『それは私も承知しております』

緑「執事さんには何か考えがあるんですか?」

『いえいえ、そのようなものはございません』

『ただ人間悩みの一つや二つあるものです、例えそれが正義の騎士であろうとも』

『悩みというのは友に相談したいものもあれば、一人で熟考して答えを出したいものもある』

『そういうものではないかと思ったまでです』

桃「つまり執事さんは今レッドが悩んでいることは一人で解決すべきものだと?」

『彼が皆様に相談していない今は、そうあるべきではないかと』

桃「分かりました、今から4人でお城に戻ります」

『お早い帰りをお待ちしております』

桃「ということみたいだから、帰りましょう」

黄「う~…でも大丈夫なんでしょうか?」

青「心配するな、あいつは強い」

緑「そうそう、なんてったって僕らのリーダーだからね」

桃「執事さんが事情は知っているみたいだし、本人からの相談があるまでは見守っておきましょう」

黄「そういうものでしょうか。…レッドさん晩御飯までに帰ってくるといいんですけど」

緑「さーて早く帰ってレッドが悩みも忘れるくらい美味しい晩御飯を作りますか!」

桃「それはいいわね、私も手伝うわ」

「 「 「それは駄目!!!」 」 」

―悪魔城―

カツカツカツカツ!バーン!

幹部悪魔「おやおや何事ですか?」

女幹部「……」

幹部悪魔「これはこれは女幹部さん、どうしたんですそんな険しい顔して。綺麗な顔が台無しですよ」

女幹部「どういうことだ?」

幹部悪魔「どういうことだ、とは?何のことでしょう?」

女幹部「しらばっくれるな!今回出陣するのは私の部下だったはずだ!」

幹部悪魔「あぁあぁそのことでしたか、どうやら何か手違いがあったようですねぇ」

女幹部「手違いだと?出陣する予定だった私の部下が何者かに殺された、それも何かの手違いか?」

幹部悪魔「この悪魔城でそんな事件が起こるとは、なんと嘆かわしい!早速調査を始めましょう!」

女幹部「あくまで知らぬ存ぜぬを貫くか…!いい度胸だな!」

コピペミスって文章消えた、めんどくさ
バイトだから一旦落ちます
女幹部人気だねwwwwww

帰ってきて元気だったら更新する
再開は2時ごろになるデシ!
2時くらいに書き込みなかったら寝たと思ってくれデシ!

再開するよ☆

女幹部「だが貴様が私の出陣を横取りしたのは事実!これは重大な軍規違反だ!」

女幹部「このことは大総統に報告させてもらう!震えて処分を待つのだな!」

幹部悪魔「あぁあぁ、そういえば言い忘れていたこことがありました」

幹部悪魔「今回の出陣の件、大総統は既にご存知ですよ」

女幹部「なんだと…?ならばなぜ貴様が無事でここにいる!?」

幹部悪魔「大総統は今回の出陣が貴女の番であることも当然ご存知でした」

幹部悪魔「その上で私の出陣をお許しになった、それが何を意味するか分かりませんか?」

女幹部「大総統が私をお見限りになったと、そう言いたいのか!」

幹部悪魔「どうでしょうねぇ?ただ私は事実を話しただけ、それだけですよ」

女幹部「そのようなことがあるか!大総統がまさかそんな…!」

幹部悪魔「おぉっとそろそろ軍議の時間ですよ、私は先に議場に行っています」

幹部悪魔「それではまた軍議の場で、失礼」

スタスタスタスタ…バタン

女幹部「大総統が私を見限っただと…そんなことがあるものか!」

女幹部「(だが現にあいつは軍規違反を起こしてなお、生きている)」

女幹部「(まさか本当に…私の居場所はまた無くなるのか?)」

女幹部「(嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁあああああ!もう戻りたくないあんな生活…!)」

女幹部「見返さなければ…!あいつを!大総統を!グランドナイツを抹殺して!」

女幹部「ふふふっははははっ!見ていてください大総統!私の本気をお目にかけましょう!」

―丘の展望台―

赤「はぁあああ…(緑に言われたことが図星すぎて逃げてきちまった)」

赤「なぁにやってんだか俺は…一人で熱くなってよ」

赤「みんなに駄目出しされて、怒って逃げて、その原因が『彼女が居なくて寂しいです』だもんな」

赤「こんな駄目男が正義のヒーローやってていいのかよ?」

赤「(別にみんなが好き合ってるのが嫌なわけじゃねぇ、むしろ嬉しいんだ)」

赤「(俺が大好きな奴同士がを互いを好きになって、付き合おうってんだ)」

赤「(そのこと自体はすんげー嬉しいんだ!でもさ!)」

赤「(なんか自然と甘い雰囲気が出てたり!何気なく手が触れ合ってたり!)」

赤「(さっきの戦闘みたいに俺を無視するわけでもなく自然とはぶられてるとさぁあ!)」

赤「心がモヤモヤしてくるんだよおおおおおおおおおお!ちくしょおおおおおおおお!」

チクショオオオオオオオオオオオオオ!ショオオオオオオオ!ショオオオオ!ショオオ!…

赤「このままじゃ俺ダークサイドに落ちちゃうよぉ!助けてぇええオビワン=ケノービ!」

赤「ヨーダの爺には用は無いですううううう!おいしいとこだけ持ってて何がジェダイマスターだよ!」

精霊「(なんか赤がヤバイことになってるデシ…!)」

精霊「(執事やみんなからは止められたけど赤が心配で探してみたら)」

精霊「(一人で展望台でヤバイ独り言を絶叫してたデシ!)」

精霊「(こ、これは見なかったことにしたほうがいいデシ!)」

ガサガサッ!

赤「何奴っ!!」

精霊「(ひぃいいいこのままじゃばれるデシ!なんとか誤魔化すデシ!)」

赤「なんかこの辺から物音が」

精霊「にゃおおおんデシ、みゃあみゃあデシ」

赤「……」

精霊「(なんとか誤魔化せてるデシか?もう一押しデシ!)にゃあにゃあデシ」

赤「なーんだ猫か」

精霊「(ほっデシ)」

赤「ってなると思ったかあああああああ!馬鹿精霊ぃいいいい!」

精霊「ぎゃああああああああデシぃいいい!ばれてるデシぃいいいい!」

赤「泣き真似は上手かったな、最初はマジで猫かと思ったよ」

赤「ただ猫が語尾にデシデシつけるかよ!この馬鹿!」

精霊「盲点だったデシ!…一生の不覚デシ!」

赤「こんなんが一生の不覚って、つまんねー生涯だなおい」

精霊「と、とにかくこんなとこで一人で叫んで何してるデシか!」

赤「お前見てたな…?」

精霊「そりゃもうバッチリ見てたデシ!(エッヘン)」

赤「誇らしげにしてんじゃねえ!どこからだ!どこから見てた!?」

精霊「あそこの草むらからデシ!」

赤「そういう意味じゃなくてだな!いつから俺のこと見てた!?」

精霊「えーと『彼女がいなくて寂しい』とか言ってたころからデシ!」

赤「きゃああああああああああああ!お前ぇええええ!居るんなら声かけろよぉおおお!」

精霊「とてつもなくヤバイ雰囲気だったから声かけ辛かったんデシ!」

赤「死にてぇえええええ!恥ずすぎるぅううううううううう!」

精霊「ところで彼女って誰のことデシか?誰か居なくなったんデシか?」

赤「……まぁ見つかったのがお前だったのが唯一の救いかもな」

精霊「また馬鹿にしてるデシね!いい加減怒るデシよ!」

赤「わりぃわりぃ、それに心配もかけたみたいだしな」

精霊「む!そうデシよ!もともとは赤がお城に帰ってこないからデシ!」

赤「こんなとこまで一人で来てくれて、あんがとな」ナデナデ

精霊「ぬふふふふふ」

赤「なんだよ、気持ち悪い笑い方だな」

精霊「赤に撫でられるとなんだかくすぐったいデシ」

赤「そんならもっと撫で回してやんよ!おりゃああ!」ガシガシ!

精霊「ぬふふふふやめるデシ!にゃはははくすぐったいデシぃ!」

『赤、聞こえてる?』

赤「ん?桃か、聞こえてるぞ」ガシガシ

『お城から精霊が居なくなったのよ、まさかとは思うんだけど』

精霊「助けてデシぃいいいい!にょははは息ぐるしくなってきたデシぃいいい!」

『…あんた達何してんの?』

赤「ちょっと馬鹿精霊に復讐と日ごろのお仕置きをな」ガシガシ

精霊「ぬふふふふ僕が悪かったデシぃいいい!にゃはははは反省してるデシ!」

『はぁあああ…とにかく精霊と一緒に居るのね?』

赤「おう、丘の展望台にな」

精霊「あ、あとちょっとで死んでたデシ…!」

『そんな遠くまで…赤、精霊はあんたのこと心配してお城を飛び出したのよ』

赤「わかってるよ、みんなにも心配かけたな」

『それはいいから早く帰ってきなさい、今何時だと思ってるの?』

赤「今何時って…ぬぉお!9時半!?いつのまにこんなに時間が!」

『そうよ、早く帰ってこないとお風呂ぬるくなっちゃうわよ』

赤「あ、時間が分かると何か急に腹減ってきた…」

精霊「僕も笑い疲れてお腹減ったデシ!」

『今緑が料理温めなおしてるわ、帰ってくるころには準備できてるだろうから帰ってきなさい』

赤「了解しました!」

『少しはスッキリした?』

赤「解決はしてないけど、少しは」

『ならいいわ、じゃあ早くね』

赤「…うしっ!馬鹿精霊!おぶされ!ダッシュで帰るぞ!」

精霊「言われなくとも背中に乗っかってるデシ!」

赤「お前反省してねぇだろ?」

精霊「反省してるデシ!海より深く反省したデシ!」

赤「調子のいい奴め、まぁいいや!しっかり掴まれよ!」

ダダダダダダッ!

人もいないし寝ーるー!落ちるー!
多分明日も更新すーるー!
じゃあねー!

おっはー
再開するよ☆

 ―悪魔城・軍議場―

幹部悪魔「それではこれより軍議を開始しましょう」

女幹部「……」

幹部悪魔「ここ最近の我々対グランドナイツの戦績は散々なものです」

幹部悪魔「我々の敗北に次ぐ敗北、多くの悪魔が奴らに討ち取られました」

幹部悪魔「何度か窮地に追い込んだものの、その度奴らは力を増しその窮地を打開してきた」

幹部悪魔「幹部は私を含め、残すは二人となってしまった。これは大変由々しき事態です」

女幹部「随分とグランドナイツのことを買っておいでだな」

幹部悪魔「えぇえぇ私はグランドナイツを敵として評価していますよ、彼らは幾度も我等の予想を裏切ってきた」

幹部悪魔「それはひとえに我ら幹部達がグランドナイツを見くびっていたからに他なりません」

女幹部「我ら、だと?勝手に私も数に含めないでもらおうか?」

幹部悪魔「おやおや、貴女もここのところグランドナイツに負け続きではありませんか?」

幹部悪魔「まぁ前回の出陣で敗北を喫した私が言えたことではありませんがね」

女幹部「くっ…!大総統!前回の出陣は私の予定でしたが、手違いにより幹部悪魔が出陣致しました!」

幹部悪魔「そのことなら既に大総統に報告しお許しを得ていますよ」

女幹部「貴様をこの場で糾弾する気はない!大総統!次の出陣を私にお任せください!」

女幹部「必ずや私がグランドナイツを抹殺してみせます!」

幹部悪魔「そこまで言うからには何か策がおありですか?」

女幹部「私自らが出陣しよう!」

ザワザワ…!

幹部悪魔「ほぅ…女幹部自らですか」

女幹部「大総統、そのことについてお願いしたい儀があります」

大総統「申せ」

女幹部「確実な勝利を期すため、大総統から拝謁した魔王剣を振るうことの許可を頂けますでしょうか?」

幹部悪魔「(!…そうきましたか)」

大総統「魔王剣は正に両刃の剣、主に恐るべき破壊の力を与える代わりに、主の命を蝕む」

大総統「そのことを踏まえた上の発言であろうな?」

女幹部「…覚悟は出来ております!」

大総統「その覚悟やよし、よかろう魔王剣の使用を許可しよう」

女幹部「有り難き幸せ!必ずや大総統に勝利をもたらしましょう!」

大総統「幹部悪魔よ、手違いを二度許すほど我は寛大ではないぞ?分かっておるな?」

幹部悪魔「なっ!失礼…心得ております」

女幹部「では早速私は出陣の準備に入ります!」

大総統「よかろう、ではこれにて軍議を終了する」

女幹部「(覚悟しておくがいい!グランドナイツ!それに幹部悪魔よ!)」

女幹部「(私の魔翌力と魔王剣があれば万が一にも負けは無い!)」

女幹部「(グランドナイツを抹殺した後は、幹部悪魔!貴様をその座から引き摺り下ろしてやる!)」

幹部悪魔「(よくも私の顔に泥を塗ってくれましたねぇ、混ざり物の分際で)」

幹部悪魔「(ふっふっふ、その勝気な顔を苦痛に歪めるのは大変な愉悦でしょうねぇ…)」

幹部悪魔「(楽しみにしていてください、最高のショーを用意しておきましょう)」

>>66
なんか変なミスがある
6行目「魔翌力」ね

魔翌力だよ馬鹿か俺は

なんかおかしい、もうしらん。まぁ分かるでしょ


 ―グランドナイツ城・稽古場―

「 「……」 」

緑「始め!」

赤「おりゃあああああ!」

青「ふんっ!」

カンカンッ!

赤「ふんっ!ふんっ!どりゃあああ!」

青「……」

青「(疲れのせいか動きが単調になってきたな、次の大振りで勝負に出る…!)」

赤「(得意の足捌きが遅くなってるぜ!一気に畳み掛けてやる!)」

カンカンカン!ガッ!

赤「(この足の動き!右に体を移動するつまりだな!)」

青「(目つきが変わった!それに呼吸も深い!)」

「 「(今 だ !)」 」

ビシュン!

赤「なに!」

青「…どうやら引き分けだな」

緑「これで二人の対戦は、トータル赤の48勝、青の65勝、引き分け72回」

赤「ちっ!青、もう一回だ!」

青「…望むところだ」

桃「はーい!二人ともストッープ!」

赤「なんだよ、桃!いいところなのに!」

青「…邪魔するな」

桃「明らかにオーバーワークよ、今悪魔が攻めてきたらあんたらどうするの?」

赤「そん時はそん時だろ!今は全力で稽古する!」

青「こいつとの勝負のほうが得るものは大きい」

桃「あんたらねぇ…!いいから休みなさい!休息も私たちの仕事の内よ!」

赤「分かったよ、あー疲れたー!」

青「ふぅ…喉が乾いた」

桃「はい。タオルにスポドリ、それとレモンの蜂蜜漬けよ」

赤「お!サンキュー!そんじゃあいただきまーす!」

青「待て赤!…この蜂蜜漬けを作ったのは誰だ?」

赤「んぐっ!」ピタッ!

緑「安心してー!作ったのは僕だからー!」

赤「(…ゴクンッ!)危ねー!もう口に入れてたからどうなることかと思った!」

青「緑作なら安心して食える」

桃「ちょっと待ちなさい!男たち!」

赤「あんだよ、おまえも食いたいの?」

桃「今のやりとり!女の子に対して失礼だとは思わないの!」

青「つい最近、究極に不味いレモンの蜂蜜漬けを作ったのは誰だ?」

桃「ぐぬぬ!……私です」

赤「(その究極に不味い蜂蜜漬け、俺存在すら知らなかったんですけど!)」

赤「(なんで青だけ知ってるのかな?聞くまでもないか!はっはっはっは!)」

緑「レモンの蜂蜜漬けを失敗するって、桃の料理音痴も大概だね」

桃「違うわ!普通に作ったの!ちょっと隠し味にカレー粉と魚醤をいれただけなの!」

緑「隠し味になんでまた、そんな匂いの強いものを」

青「料理に関してはお前を一切信用しない、俺はそう決めた」

赤「(料理作ってくれる人がいるだけいいじゃねぇか!ちくしょおおお!)」

赤「(あー駄目だ駄目だ!こんなこと考えるなああああああ!煩悩退散!心頭滅却!)」

黄「ふぅ、ただいま戻りました!」

緑「お帰り、さっぱりした?」

黄「はい!顔を洗って気分爽快です!あ、お二人も休憩してるんですね!」

緑「渋々だけどね、流石に桃に止められたよ」

黄「はぁああ、お二人とも流石です!私も頑張らなくちゃ!」

緑「いやいや、黄があの二人のペースに合わせたら倒れちゃうよ」

黄「そうですよね、でもお二人の試合を見てるとやる気が出てくるんです!」

緑「その気持ちは分かるけどね、二人の実力はいまや殆ど拮抗してるから稽古も見ごたえがあるよ」

緑「赤は手数と剣圧で敵を圧倒する先の先タイプだけど、青との稽古で敵の動きを先読みすることを覚えた」

緑「青は攻撃をいなし相手の隙につけこむ後の先タイプだけど、時には踏み込む勇気も必要だと知った」

緑「その証拠に、最近の二人の試合は20戦中その12回が引き分けだ」

黄「はぁああああ…!」

緑「ん?どうしたの?僕の顔に何かついてる?」

黄「すごいです!緑さん!流石の分析です!」

緑「いやいや、いつも二人の試合の審判してるからね。このくらいのことは分かるよ」

黄「謙遜することありません!すごいものはすごいんです!」

緑「はははっ!黄にかかれば、僕の観察癖も笑窪になっちゃうんだね」

赤「(向こうは向こうで楽しそうだなー…あの二人は自然とああいう雰囲気を作り出すんだよなー)」

赤「(付き合い始めの恋人が出す甘い雰囲気というわけでなく…見ていてほのぼのするつーか)」

赤「(まぁ俺女の子と付き合ったことねーから甘い雰囲気とか分かんないんだけど!)」

赤「(あぁああ心が穢れてるぅうう、なんて矮小な人間なんだ俺はあああ!)」

桃「…ちょっと緑」ヒソヒソ

緑「最近の赤をどう思うかって?」ヒソヒソ

桃「そうやって相手の発言を先読みするのも止めなさい、相手によっては怒り出すわよ」

緑「善処します。基本的には今まで通りだと思うよ、やけに思いつめてる時があるけど」

桃「そうなのよね。元々稽古熱心ではあったけど、今日みたいな無茶することは無かったわ。」

緑「僕らが見てないとこで無茶してる様じゃ問題だけど、そんなことも無いみたいだし」

桃「私たちが見てないとこで無茶なんかしてたら、それこそお説教じゃあ済まさないわよ」

緑「結局のところ、赤の悩みを解決出来るのは赤自身なんだ」

緑「もし僕らに相談してくれたとしても、僕らはその手伝いしか出来ない」

桃「分かってはいるんだけどね。仲間が悩んでるのに、その手伝いも出来ないのは歯痒いわ」

緑「なんだか益々みんなのお母さんが板についてきたね」

桃「それって褒め言葉?」

緑「もちろん、掛け値なしの褒め言葉だよ」

桃「あなたもニヤケ顔に益々磨きがかかってきたわね」

緑「タハハ、これは手厳しい」

黄「あの二人、何をヒソヒソ話してるんでしょうね?」

赤「さぁな、料理の作り方でも聞いてるんじゃね?」

青「無駄だとは思うが」

桃「青、聞こえてるわよ」ニッコリ

黄「(笑顔だけど、目が笑ってないですぅうう!)」

赤「(笑顔は攻撃の表情だって何かの漫画で読んだな…!)」

精霊「みんなぁあああ!大変デシぃいいい!」

赤「どうした!?また悪魔どもか!?」

精霊「そうデシ!そうなんデシけど!」

桃「落ち着いて。一体何があったの?」

精霊「奴らの幹部の一人、女幹部が来たデシ!」

「 「 「 「 「 ! ! ! ! !」 」 」 」 」

緑「幹部相手は久しぶりだね」

桃「えぇ、二ヶ月ぶりってところかしら」

黄「うぅうう、前の幹部もとんでもなく強かったのに、またあんなのが相手だなんて…」

青「…(ギリッ!)」

赤「みんな!手出してくれ!」

精霊「赤!そんな場合じゃないデシ!」

赤「うるせぇ!いいからほらみんな!こう手のひら上に向けて!」

「 「 「 「……」 」 」 」

赤「揃いも揃って剣まめと傷だらけの汚い手だな、桃と黄なんか女の子なのによ」

桃「ほっといて」

黄「恥ずかしいですぅ…」

赤「でもよ俺は知ってる、このまめの数だけ俺らは努力してきた、この傷の数だけ俺らは命を守ってきた」

赤「幹部どもは確かに強ぇ、きっとまた激闘になるだろう。でも勝てる!俺らなら!」

赤「このまめが、この傷が教えてくれる気がすんだ、俺らならどんな苦難も乗り越えられるって!」

赤「行こうぜみんな!ぱぱっと終わらせて緑の料理で大宴会だ!」

緑「(さっきまで不安だったのにな、根拠は無いけど自信が溢れてくる)」

黄「(不思議です…今ならどんな敵でも倒せそうな気がします)」

桃「(こういうところは何があっても敵わないわね)」

青「(これこそがナイトレッドたる所以だろうな、俺には逆立ちしても出来ん)」

赤「行くぜみんな!グランドナイツ!出陣だ!」

「 「 「 「お う !」 」 」 」

 ―見覚えのある荒地―

女幹部「待ちくたびれたぞ!グランドナイツ!」

緑「全くだねレディを待たせるなんて騎士道に反することだ、ここは謝ろう」

黄「そんなこと言ってる場合じゃないですよぉ!」

青「待たせてすまん」

桃「貴方、緑の天然が少し移ってきてない?」

赤「悪魔もしっかりレディ扱いか、よし覚えておこう」

女幹部「随分と余裕ではないか?恐怖で狂ったか?」

赤「わりぃが頭も体も絶好調だぜ!てめぇのほうこそ覚悟は出来てるだろうな!?」

青「お前が明日の朝日を見ることは無い…!」

桃「君個人に恨みは無いが、ここで倒させてもらうよ!」

黄「観念してください!」

桃「同じ女だからって容赦しないわよ!」

女幹部「ふふふっ!それでこそ我ら悪魔の宿敵よ!来るがいい!グランドナイツ!」

女幹部「悪魔軍最高幹部が一人、女幹部!推して参る!」

きりがいいから飯食う、昼寝もするかも
遅くても3時くらいには再開する

再開するよ☆

女幹部「喰らえぇええええ!メデューサウィップ!」

ビシィイイイイイイイイイイイ!

赤「あぶねっ!」

緑「これは…鞭にあたったところが石になっている」

女幹部「そうだ!このメデューサウィップは触れたもの全てを石と化す!」

女幹部「それはお前らの聖剣とて例外ではない!」

赤「ご丁寧に説明ありがとよ!そんじゃあ避け続ければいいだけだろうが!」

女幹部「そうはいくかな?行け!使い魔たちよ!奴らの動きを奪え!」

黄「きゃあ!何ですか!このたくさんの蝙蝠!」

青「…これでは自由に動けん!」

女幹部「はっはっはっは!踊れ踊れ!グランドナイツよ!死の踊りをな!」

赤「(ちくしょう!このままじゃ袋小路だ!何とかしねぇと!)」

桃「ブルー!」

青「(ピンク……なるほど!そういうことか!)」

青「頼んだぞ!ピンク!」

桃「えぇ!」

女幹部「やけくそで突っ込んできたか!それこそ思う壺だ!」

女幹部「聖剣か己かどちらを犠牲にするか選ぶのだな!ナイトピンク!」

桃「くっ…!」

キーン!

女幹部「はっはっは!恐怖に耐えれず剣で受けたな!これでお前の力は奪ったも同然!」

女幹部「ほぉらああああ!次は貴様の体だ!」

桃「(聖剣を石化したことで若干の油断が生まれたわね…!)今よブルー!」

青「おう!」

女幹部「次はブルーナイトか!くらえメデューサウィップ!」

桃「そうはさせないわ!」

女幹部「メデューサウィップを石化した剣で絡め取っただと…!」

青「はああああああ!」

ズバッ!

女幹部「くぅうううううう!よくも大総統から授かりし武器を…!」

女幹部「だがピンクナイト!貴様の聖剣は石と化した!」

熱い青春と友情と恋愛模様(未満)のやりきれなさか……ふ(遠い目)
人望はあるけど使命に対する熱心さとかリーダーシップによるもので
対個人のやりとりに関して他の男性2人に水をあけられた結果かのぅ

ちょくちょく読者から書かれてることではあるけど
戦闘系やるならsagaは覚えたほうがいいよ
E-mail欄にsagaね。「さげ」ではなく「さが」
「saga(さが)」をメール欄に入れると「[ピーーー]」とか「魔翌力」とかが普通に出るようになる
入れないと[ピー]に自動変換されたり「翌」が入ったりする

ちなみに「sage(さげ)」だとリストの上に上がらなくなるので読者はsageておくべき

ごめんsaga忘れたので

熱い青春と友情と恋愛模様(未満)のやりきれなさか……ふ(遠い目)
人望はあるけど使命に対する熱心さとかリーダーシップによるもので
対個人のやりとりに関して他の男性2人に水をあけられた結果かのぅ

ちょくちょく読者から書かれてることではあるけど
戦闘系やるならsagaは覚えたほうがいいよ
E-mail欄にsagaね。「さげ」ではなく「さが」
「saga(さが)」をメール欄に入れると「死ね」とか「魔力」とかが普通に出るようになる
入れないと[ピー]に自動変換されたり「翌」が入ったりする

ちなみに「sage(さげ)」だとリストの上に上がらなくなるので読者はsageておくべき

桃「それはどうかしら?フラワーヒーリング!」

女幹部「なに!聖剣が元に戻っていく!」

桃「私の剣は安らぎの剣、自分の傷を治すくらいなんてことないわ」

女幹部「この短時間で作戦を思いつき、実行したというのか!片方がしくじれば互いに石になったのに!」

青「俺はピンクを信じている、それだけで十分だ」

桃「貴方たち悪魔には分からないでしょうけどね」

赤「ナイスコンビネーションだぜ!二人とも!」

黄「ピンクが急に突っ込んだときはどうなることかと思いました!」

緑「さぁてこれで君のほうが無力になったわけだ、まだ戦うかい?」

>>97
サンキュー

女幹部「はっはっは!どうやら幹部悪魔の言う通り貴様らを見くびっていたようだ!」

女幹部「伊達に幹部達を討ち取ってきたわけではない!」

桃「やけになってる…ってわけじゃなさそうね」

赤「あぁ、あいつには何か奥の手がある!」

女幹部「出来れば使いたく無かったのだが、仕方あるまい!」

女幹部「出でよ!魔王剣!主の下に!」

黄「みなさん見てください!空が真っ暗に!」

緑「…これはやばいね、桁違いに」

赤「空を割って、剣が…!」

女幹部「これこそ大総統より授かりし魔王剣!」

女幹部「さぁ魔王剣よ!我が全てを喰らえ!その代償に我に力を与えよ!」

青「なんて禍々しい力だ…!」

黄「立ってるだけなのに震えがとまらないです…!」

女幹部「ガフッ!ぐぅうう!」

女幹部「(どうやら一撃が限界のようだな)」ツー

赤「(あいつ口から血が!…そういや我が全てを喰らえとかどうとか言ってたな)」

赤「…みんな次の一撃に力の全てを込めろ!」

赤「長く続くと危ねぇ、俺らもあいつも」

桃「そうね、あんなのまともに相手してたら身が持たないわ」

緑「なんだか気になることも言ってたしね」

黄「あの方、とても無理してる気がします!私たちで止めないと!」

青「悪を切り裂くのが俺らの使命だ…!」

赤「よっしゃあああ!聖剣よ!行くぜぇえええ!」

「 「 「 「 「聖剣よ!我らの思いを力にに変えろ!」 」 」 」 」

「 「 「 「 「奥 義 ! 聖 騎 士 王 大 列 斬 !」 」 」 」 」

「魔王剣よ!我が憎しみを力に変えろ」

「喰らえぇええええええ!悪 魔 王 聖 断 斬!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

「 「 「 「 「うわああああああああ!」 」 」 」 」

赤「くっ…みんな無事か!?くそっ体中がいてぇ!」 

緑「なんとか無事だよー虫の息だけど」

黄「グリーンが咄嗟にかばってくれたおかげです」

桃「こっちも生きてるわ、とても無事とはいえないけど」

青「こちらも無事だ」

赤「女幹部はどうなってる!?」

女幹部「ぐぅううううう!今の一撃で生きているだとぉおおおおお!」

緑「あちらさんも中々しぶといね」 

桃「でもこっち同様、満身創痍みたいね」

黄「とにかく、あの剣だけでも壊しておかないと!」

青「あの剣は危険すぎる…!もはや災厄そのものと言っていい!」 

赤「あぁ!みんな力を振り絞れ!勝負を決めるぞ!」

幹部悪魔「おやおやぁ!なにやら面白いことになっていますねえええ!」

青「誰だ!?」

幹部悪魔「グランドナイツのみなさん始めまして!私悪魔軍の幹部の一人、幹部悪魔と申します」

桃「そんな…!幹部がもう一人だなんて…!」

女幹部「貴様ぁああ!何をしにきたぁあああ!」

幹部悪魔「おぉ怖い!貴女の手助けに来たというのに」

女幹部「そんなもの頼んでいない!今すぐここから去れ!」

幹部悪魔「そういうわけにいきませんねぇこんな好機、そうありませんから」

緑「(どうする、レッド?)」

赤「(とてもじゃねぇが幹部二人を相手に出来ねぇ…機を見て逃げるぞ!)」

幹部悪魔「私の邪魔者が全員ここに揃っているのですからねぇ!!!」

赤「(この悪意…!やべぇのが来る!)みんな逃げろ!」

青「くそっ!」

黄「は、はいっ!」

緑「了解!」

桃「それしかないわね…!」

幹部悪魔「遅いですよ!みなさんまとめて死になさい!ダークネスインパクト!」

赤「そうは問屋がおろさねぇてなぁあ!」ズバッ!

青「レッド!」

桃「あの馬鹿!」

幹部悪魔「ぬぅうううううう?!私の右手がああああ!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

赤「うぉおおおおおおおおお!?」

女幹部「くっ…!(体の自由が効かない…!)」

ガラガラガラガラぁああああああああ!!

桃「みんないる!?」

緑「あぁ!」

黄「はい!」

青「くそっ!レッドめ!馬鹿な真似を!」

桃「待ちなさい!ブルー!」

青「止めるな!」

桃「幹部悪魔の技が不発して山そのものが崩れかかってるわ」

桃「このままでは麓の村の住人が危ない…!私たちが避難誘導しなくちゃ!」

青「それは執事に任せておけばいい!」

桃「落ち着きなさい!ブルーナイト!」パシーン!

桃「私だって今すぐにでもレッドを助けに行きたいわよ!それでも私たちは騎士なの!」

桃「悪に怯える命を助けるのが私たちの使命!今私たちの助けを待つ人がいるわ!」

桃「そしてなにより、この状況でレッドの安全を優先したら、私たちは彼の騎士道を裏切ることになるわ!」

桃「それでもいいの、ブルーナイト?」

青「…くそっ!それならばこんなところで話す時間も惜しい!早く救助に向かうぞ!」

黄「はい!急ぎましょう!」

緑「いつも辛い役目を押し付けて悪いね、本来最年長の僕がやるべきなのに」

桃「性格の問題よ、貴方にこういうのは向いてないわ」

緑「そうかもね、でもやっぱりごめん。一言謝っておくよ」

桃「ありがとう、私たちも急ぎましょう!」

幹部悪魔「「右手に傷を負いましたか。深手ではありませんが無理は禁物ですねぇ」

幹部悪魔「ナイトレッドと女幹部を仕留めた、それだけでも収穫としては十分ですか」

幹部悪魔「念には念を入れて、ザコ悪魔どもに周囲の捜索をさせておきますか」

―地下・坑道後―

赤「いつつつ…ここは一体?」

赤「自然に出来た空洞ってのはないな、明らかに人工物だ」

赤「ふ~む、どうやら荒地の地下には坑道があったみたいだな」

赤「幹部悪魔の技で地面が掘り起こされて、俺はこの坑道に落ちた、そんなとこか?」

赤「っ!…いてぇぇえ、忘れてけど体中傷だらけだった、でも歩けないってわけでもないか」

赤「とにかく出口を探さないと!つーかその前に暗い!明かり!」

赤「聖剣よ!炎を灯せ!おぉーし、これで明かりは確保した!後は出口を探すだけ!」

赤「なんか子供のころ思い出すな、こういうの!プレシャス探すぜ!みたいな!」

ここ十数年の戦隊は知らないけど、なるほど、ここのレッドが相手不在に嘆いてると思ったら、かつてのブルーポジション(敵女幹部との悲恋とか)なのか……
まぁレッドがそうだった戦隊もあった気もしますが。

女幹部「のん気なものだな」

赤「お前は女幹部じゃねぇか!お前も爆発に巻き込まれてたのか」

女幹部「うるさい男だ…見れば分かるだろう」

赤「見れば分かるって、つーかお前怪我してるな」

女幹部「貴様らにつけられた傷ではない…ここに落ちたときに怪我したものだ」

赤「どっちでもかまわねぇよんなもん、ちょっと待ってろ」

女幹部「…何をする気だ?」

赤「えぇと確かバトルアーマーの内ポケットにピンクからもらったミニ救急箱が、あったあった」

赤「じっとしてろよ、俺包帯結ぶの苦手だから」

女幹部「何をする気だと聞いているのだ、答えろ」

赤「目の前に怪我人がいて、俺は救急箱を持ってる。やることなんか一つしかねぇだろ」

女幹部「辞めろ…!私はお前らの敵だぞ!」

赤「だな、ちょっと沁みるぞ」

女幹部「っつ!辞めろ!聞こえなかったのか!?」

赤「少し痛いのくらい我慢しろよ、子供じゃねぇんだから」

女幹部「そういうことじゃない!私は女幹部でお前はレッドナイトだぞ!」

赤「それがどうかしたか?」

女幹部「だから!私とお前は敵同士じゃないか!なのになんで!」

赤「そんな小せぇこと気にしてのんかよ」

女幹部「小さいことだと…?」

赤「おう。目の前で助けを求めてる奴がいる、だから助ける。人も悪魔も関係ねぇんだよ」

女幹部「私は助けを求めていない!」

赤「んん、そう言われるとそうだな。まぁいいじゃん、その辺はテキトーで」

女幹部「私は良くない!いいから離れろ!」

赤「あぁもう!暴れんなって!包帯が上手く巻けんだろが!」

女幹部「巻かなくていい!私の前から消えろ!」

赤「だーかーら暴れんなって!怪我してるんだぞお前は!」

女幹部「うるさい!とっとと消え…っつぅううううう!」

赤「ほら!だから言ってるじゃねぇか!大人しくしてろって!」

女幹部「ぐっ!くぅうううう」ツー

赤「お前また口から血が…!」

女幹部「触るな!」

赤「(あの魔王剣ってのは相当やばい代物みたいだな)」

赤「(とにかくこんなとこじゃ十分な治療も出来ねぇ…!早く脱出しないと!)」

女幹部「くううううう!(体が内側から焼けるようだ!)」

赤「おいお前大丈夫か!?脂汗がすげぇぞ!」

女幹部「うるさい…!いいから消えろナイトレッド!」

赤「そんなわけにいくか!」

女幹部「お前どこを触っている!?何をする気だ!きゃああ!?」

赤「暴れんな!おんぶするだけだ!」

女幹部「おんぶ!?辞めろ!ただでさえ恥さらしなのにその上おんぶだと!?」

面白いんだけどナイトレッドなのかレッドナイトなのかはっきりしてや

暇、みんな好きな戦隊ソング書いてけ、初めて来た奴も。俺「バイオミックソルジャー」と「心はタマゴ」



赤「自分の足じゃ歩けねぇだろ!だからおんぶしてやるってだけだ!」

女幹部「どうしてお前はそう、人の話を聞かない!?」

赤「うるせえええええ!さっさと乗る!」ポスッ

女幹部「うわっ!」

赤「とにかく抜け出せそうなところ探すぞ、こんな穴倉で死んでたまるかってんだ」

女幹部「もういい疲れた…勝手にしろ」

赤「そうそう、怪我人は大人しくしてるのが一番」


>>116
うげマジだごめん

赤「しかしお前も間抜けだよな。せっかく仲間が来たのに、その仲間の攻撃でこんなんなって」

赤「半分は俺のせいみたいなもんだが」

女幹部「あいつは仲間などでない。同じ幹部の一人、それだけだ」

赤「うへ、そんなもんか。でもそれって寂しくねぇか?」

女幹部「馬鹿げたことを言うな、我々は悪魔だぞ」

赤「かもしんねぇけどさ」

女幹部「悪魔は己が本能に忠実に生きる、究極的なまでに利己的と言っていい」

女幹部「だから我らの間にあるのは利害関係のみだ。利用できるものは利用し、価値が無くなれば消す」

女幹部「それ以上の何かなど悪魔には存在しない、仲間など以ての外だ」

赤「悪魔にだって友情はあるんだー!と何かの漫画で読んだんだが」

女幹部「くだらんな。それに人間のほうがよっぽど醜いではないか」

女幹部「友情などと甘い言葉を並べておきながら、心の底では常に裏切れられやしないか怯えている」

女幹部「そして上っ面だけの笑顔を浮かべ、自らを押し殺し、相手の顔色の探りあい」

女幹部「我々よりも貴様ら人間のほうが『悪魔』なのではないか?」

赤「かもな、否定はしねぇよ。けどよ、それでも俺は人間が好きなんだ」

赤「汚ねぇところも綺麗なところも合わせてな」

赤「それに正義の騎士名乗ってる俺も、心の中はドロッドロだしな!」

女幹部「…貴様は馬鹿だな、とてつもなく」

赤「よく言われるよ、それも仲間からな」

赤「ぐぅぅ、はぁーはぁー」

女幹部「お前…もう私は大丈夫だ!早く降ろせ!」

赤「嘘つくなよ、それにあと少しだから我慢してくれ」

女幹部「あと少しだと?何を根拠に…」

赤「さっきから微かに風を感じる。この先が外と通じてるはずだ」

女幹部「だからといって脱出出来るとは限るまい!先にお前の体力が尽きるかもしれんぞ!」

赤「お?俺の心配してくれんの?サンキュー」

女幹部「…くっ!そのような軽口が叩けるならまだ死にはしないな!さっさと歩け!」

赤「そっちこそまだまだいけそうだな!」

女幹部「確かに外に通じてはいるな」

赤「うん、青い空が点で見える」

女幹部「ふっふっふ。あのような高い位置に、あの小さな穴。到底脱出は不可能だ」

赤「いやまだ手はある、穴があるってことはここの地面は脆いはずだ。それを内側からぶっ飛ばせば」

女幹部「そのような大技を使う体力が残っているのか?」

女幹部「私にはもうそんな体力残っていない、意識を保つので精一杯だ」

女幹部「お前も私よりマシなだけで似たようなものだろう?」

赤「それは…!」

女幹部「もう諦めろ、ここで私とお前は朽ちる運命なんだ」

赤「俺がな、この世で一番嫌いな言葉は『諦める』で、次点が『運命』だ」

赤「俺は絶対諦めねぇ、最後の最後まで生きることにしがみついてやる!」

女幹部「勝手に…くっ!なんだこの光は!」

赤「聖剣が…!輝きだした!?」

『聖剣は君らの強い想いを力に変えるんデシ!』

赤「そうか、そういうことか!おい!女幹部!お前も聖剣を握れ!」

女幹部「なに…?」

赤「いいからほら!早くしろ!」

女幹部「急かすな!これでいいのか?」

風呂と飯、書き溜めは尽きてきたし名前は間違えてるし散々デシ!
遅くても9時くらいには再開したいと思う

バイオミックソルジャーに心はタマゴといい>>1はED派かww
どっちもいい曲ですよね。

最近の戦隊ソングはハリケンジャーOPくらいしか知らないが、昔のアニソンと同じくこういうのは基本的に子供が覚えやすくできてて、ノリも歌詞もいい歌が多い。
つまり全部好きでちょうどいい……はダメ?
ちなみにデンジマン(4歳)からジェットマン(15歳)までがきちんとリアルタイムで観た戦隊。

むりくり上位5曲を上げるとすれば
1位:超電子バイオマン(はずせない)
2位:光戦隊マスクマン(はずせない)
3位:ジャッカー電撃隊(ジャッカァァ……)
4位:太陽戦隊サンバルカン(串田節!)
5位:ハリケンジャー参上!(テレビサイズだと5位内に入らないが、フルver.繰り返し開始の変調する「この星を~」で順位が上がる)
OPばっかだ…。
ジェットマンとかライブマンとか(中略)とか入れたかった!ww

白い肌に紫のレオタードと銀タイツ、ごつい肩アーマーと虎柄のファー。
きつめな切れ長の目の下に一本線の紫の刺青?、唇も紫。
見た目は色っぽい女王様なんだけど実際はお堅い女騎士タイプを想像してる。

再開だー!ウォウウォウウォウ!

赤「あぁ。それで心から強く思うんだ、『生きたい』って」

女幹部「それに何の意味がある?」

赤「聖剣は想いを力に変える武器、例えそれがどんな想いでもな」

赤「(俺の嫉妬心までこいつは力に変えた、それなら…!)」

赤「だから俺らの生きたいという想いも、こいつは力に変えてくれるはずだ!」

女幹部「悪魔である私の想いもか?」

赤「あぁ!こいつならきっとやってくれる!そう信じてる!」

女幹部「私を生かしてどうする?またお前らの敵になるかもしれんぞ」

赤「そんときゃまた俺らグランドナイツが全力で相手してやらぁ!」

女幹部「つくづく馬鹿だな、お前というやつは」

赤「お前、俺のこと馬鹿馬鹿言い過ぎだろ!話してまだ間もないのに!」

女幹部「いいだろう。どうせここで尽きる命だ、お前に賭けてやる」

赤「だから、そういうネガティブなこと言うなっての!」

赤「はああああああ!まだだ!まだ力が足りねぇ!」

女幹部「うるさい!集中できん!」

女幹部「(『生きたい』か…そもそもなぜ私はまだ生きている?)」

女幹部「(全てを失い、ただひたすらに復讐のためだけに戦ってきた)」

女幹部「(そう、あの日から私は死んだも同然だ。今ここに居るのはただの抜け殻)」

女幹部「(本当に死ぬ勇気もないのに、醜く生にしがみつく、愚かな女に過ぎない)」

赤「おい!女幹部!なにボーッとしてんだ!?願えよ!生きたいって!」

赤「悪魔ってのは本能に忠実なんだろ!そんなら生きたいはずだろが!」

女幹部「レッドナイト、お前はなぜ生きている?」

赤「へ?なんだ急に?」

女幹部「聞きたいんだ、答えてくれ」

赤「俺には夢がある、小さいころからの夢がな」

赤「そいつを叶えるまでは死んでも死にきれねぇ、それが俺の生きる理由だ」

女幹部「夢か、お前らしい答えだな」

赤「るせぇな!お前にも夢や目標くらいあんだろが!」

女幹部「ないよ、そんなもの。私に残されたのは復讐だけ」

女幹部「夢も希望も無く、終わりの無い復讐を続けるただの抜け殻。そんな私にお前は生きろというのか?」

赤「お前の過去に何があったか俺は知らない、でも一つだけ言っときたいことがある」

赤「生きてくれ!生きてりゃその内いいことある!」

赤「お前の復讐も忘れさせてくれるような、すんげーいいことがあるはずなんだ!」

赤「だから生きろ!女幹部!誰でもなく、自分自身のために!」

女幹部「…暑苦しい男だな、お前は」

キュイイイイイイイイイイイイイイイイン!

赤「(聖剣が輝きを増した…!)それだけが取り得なんでな!」

赤「よし!これだけ力溜まればいけるはずだ!」

赤「いくぜ!女幹部!覚悟は出来てるか?」

女幹部「今更、そんなことを聞くな!」

赤「それもそうか!そんじゃあ行くぞ!」

「 「 聖剣よ!全ての力を解き放て!」 」

キュイイイイイイイイイイイイイイイイン

「 「 はあああああああああああああああああああああ!」 」

ボゴオオオオオオオオオオオオオオン!

赤「はぁはぁ、やったな、地面ごと吹き…飛ばして、やったぜ…」ガクッ

女幹部「レッドナイト!?」ガバッ

赤「スースー」

女幹部「寝ているのか、図太い男だ」

女幹部「怪我した体で私を半日以上おぶっていたのだから無理もないか…」

女幹部「(怪我…!体から痛みが消えている!焼け付くような胸の痛みも無い!)」

女幹部「(聖剣は想いを力に変えるのだったな)」

女幹部「(ならば私たちの生きたいという思いに応え、傷を癒したとしても不思議ではないか)」

女幹部「レッドナイトよ、敵の前で堂々と寝るとは油断したものだな」

女幹部「今お前の命を握っているのは私だぞ…!」

赤「スースー」

女幹部「(起きる気配も無いか)馬鹿面を晒しおって」

女幹部「さらばだレッドナイト、次に会ったとき私はお前を殺す」

女幹部「…覚悟しておくのだな!」

ザコ悪魔「…グォオオオオ」

『(えぇ見ていますよ、なんとも面白いところに出くわしましたねぇ)』

『(レッドナイトは放っておきなさい、それよりもっと面白いことを考え付きました)』

『(ふふふ楽しみにしていてください、女幹部さん)』

「…か、…きて、あ…てるん…」

赤「(んー?なんだようるせぇな、まだ眠いんだよ)」

赤「(こちとら疲れてるんだよ、坑道で女幹部おんぶしてたんだから)」

赤「(ん?待てよ女幹部…?そうだ女幹部!)」

桃「赤!起きなさい!生きてるんでしょ!ねぇってば!」

赤「うぉおおおおおおおおおお!?」

緑「やっとお目覚めかい、リーダー」

黄「ふええええええん良かったですぅううう!起きないから死んじゃったかと思いました!」

桃「本当よ、よくこんなところで熟睡できるわね」

青「図太い男だと知っていたが、ここまでとはな」

赤「みんな…どうしてここに?」

桃「それはこっちのセリフよ、全く」

緑「麓の村の救助を終えて、赤の探索をしてたらいきなり山肌が爆発したんだ。びっくりしたよ」

黄「それで爆発が起こった場所に急いで駆けつけたんです!」

青「そうしたら、案の定お前がいたというわけだ」

桃「まさか寝てるなんて思わなかったけどね」

赤「そっか、ってそれはいいんだ!女幹部は!?」

緑「女幹部がどうしたんだい?」

赤「いや俺、あいつと地下の坑道で会って」

黄「えぇえええ!だ、大丈夫だったんですか!?」

赤「怪我してたから応急処置して、歩けないみたいだからおんぶして、出口探してたんだ」

青「おいちょっと待て」

桃「…突っ込みたいところだけど、話を最後まで聞きましょう」

赤「何とか外に通じる穴見つけたけど、高いし小さいしでとても脱出できそうになくて」

緑「ふんふん、それで?」

赤「どうしようか悩んでたら、聖剣が急に光出したんだ。それで二人で聖剣握って内側から坑道をボカーンと」

黄「それって女幹部と協力したってことですか!?」

赤「いや、結果的にそうなっただけで!あいつすんげー反抗的だったし!」

桃「言いたいことは山ほどあるけど、私たちが着いたときここに居たのは赤だけよ」

青「敵の幹部と手を結んだなど…!有り得んぞ!」

赤「仕方なくだぞ!俺一人じゃ助かんなかったからさ!」

桃「青の性格じゃ絶対有り得ないでしょうね、きっと私でも無理よ」

緑「でもそこが我らのリーダーの長所でもあり、短所でもある」

黄「もうすごいというか、変ですよね正直」

赤「くうううう!?黄にそういうこと言われると一番傷つく!」

桃「ふっ、本当よ。さっきまで殺し合いしてた奴と協力するなんて変人の域ね」

青「馬鹿も行き過ぎると救えんな」

緑「はっはっは!黄にそこまで言わせるなんて赤はやっぱりおかしいんだよ!僕と同じで!」

赤「うぇえええ!?緑よりはマシだろ!なぁみんな!」

緑「だってさ、みんなどう思う?」

青「甲乙つけがたいな」

桃「どっちもどっちね」

黄「どっちが変かとかそういう問題じゃないと思います」

緑「はははっ、変人サイドに仲間入りー」

赤「俺は変人じゃねえええええええ!」

―悪魔城―

モブ悪魔「女幹部様が帰還されました!幹部悪魔様への会見を望んでおられるそうです!」

幹部悪魔「えぇいいですよ、お通ししなさい」

幹部悪魔「(さぁ、貴女はどんな顔をしてくれますかねぇ?)」

女幹部「よくぞ会見に応じたな…!」

幹部悪魔「おぉ!よくぞご無事でお帰りになりました!」

女幹部「誰のせいだと思っている!」

幹部悪魔「おや?私のせいと?あのままだと貴女はグランドナイツに討ち取られていましたよ?」

女幹部「そうかもしれんな、だが貴様は明らかに私ごとグランドナイツを葬ろうとした!」

女幹部「私怨による同朋殺しは最も重い罪だ!それは分かっているだろうな!」

幹部悪魔「えぇ勿論存じていますよ、では女幹部さんこれは知っていますか?」

幹部悪魔「敵前逃亡も同朋殺しに並ぶ重大な罪だと!」

桃と黄、君らが赤の気を引いてればそんなことも起きなかったわけだが。
『ピンク空間でぼっち気分満喫中+敵だが美人な女幹部=はじめてのきょうどうさぎょう』
あと青……。赤が馬鹿で緑と赤が甲乙付けがたい変人で、自分はクールで立派な人とか何様さ。青様かw

女幹部「なんだと…!」

幹部悪魔「この映像に覚えがあるはずでしょう!写っているのはあなたなのですから!」

女幹部「これは…!(坑道から脱出した後の映像…!)」

幹部悪魔「貴女はまだ息があるレッドナイトを見逃し!おめおめと悪魔城に帰ってきた!」

幹部悪魔「これを敵前逃亡を言わずしてなんといいましょうか!?」

女幹部「くっ!貴様ぁああ!(こうなったらここでこいつを始末する!あとで同朋殺しの罪を被せればいい!)」

幹部悪魔「ぉおおっと無駄ですよ!これを御覧なさい!」

『 私怨による同朋殺しと敵前逃亡の罪により女幹部を極刑に処する 』

女幹部「これは…!大総統直々の勅命…!」

幹部悪魔「そうですよ!貴女はもう幹部ですらない!ただの咎人です!」

幹部悪魔「敵前逃亡だけでは極刑まで至りませんからね、貴女の部下が殺害された罪も被せておきました」

幹部悪魔「貴女は二つもの大罪を犯した、まぁ同朋殺しは私なんですがねぇええ!ひゃーはっはっは!」

女幹部「おのれぇえええええええ!」

幹部悪魔「ふっふっふ!いいですねぇ苦悶に歪むその表情!ゆっくり眺めたいものですが時間が無い!」

幹部悪魔「同朋たちよ!ここにいるのは幹部ではない!同朋を殺した罪人であり、敵前逃亡した反逆者だ!」

幹部悪魔「あの者を殺せ!討ち取ったものには褒美を取らせるぞ!」

グオオオオオオオオオ!ホウビホウビ!アイツヲコロシテオレガカンブニ!グヘヘヘヘヘ…

女幹部「くっ!(この数を相手にするのは不可能だ!)」バンッ!

モブ悪魔「逃げたぞ!追えぇえええええ!」

幹部悪魔「逃がすな!どこまでも追いかけるのだ!地の果てまでも!地獄の果てまでもな!はーはっは!」

『お前の復讐も忘れさせてくれるような、すんげーいいことがあるはずなんだ!』

女幹部「(レッドナイトよ、つくづく私は呪われた身らしい…)」

女幹部「(いや、これが当然の報いかもしれん。復讐に穢れたこの私のな)」

バイトだ 落ちる
2時くらいまたやるかも
寝るかも

月曜提出のレポートを日曜の昼に思い出したぜぇ~
かなりあせったけどなんとか終わったぜぇ~再開するぜぇ~

―グランドナイツ城・娯楽室―

黄「まだ雨止みませんね、1枚交換します」

緑「天気予報だと明後日まで雨らしいよ、2枚チェンジで」

桃「洗濯物が溜まっちゃって大変よ、2枚チェンジ」

緑「女幹部との戦いでこっちも疲弊してるから、ちょうどいいじゃないか」

青「……」

桃「青はどうするの?これで最後のチェンジよ」

青「…5枚チェンジ」

桃「ポーカーのルール知ってるわよね?」

青「馬鹿にするな」

桃「はいはい5枚チェンジね」

青「…………」ズーン

緑「それじゃあ手札オープン、僕はフルハウス」

桃「私はフラッシュよ」

青「…ワンペア」

黄「フォーカードです!えへへ、また勝っちゃいました!」

青「…また負けた」

桃「いやあんたは負けて当然だから。黄はこういうゲームじゃ負け知らずね」

緑「ばばぬき、大富豪、7ならべ、ブラックジャック。さっきから全部黄の一人勝ちだよ」

黄「えへへ!昔からカードの引きはすごくいいんです!」

緑「赤!考え事してないで一緒にトランプどうだい?」

赤「うんあんがと、でも今はいいや」

青「…お前が入らないと俺の一人負けになる」

桃「考え事なんてらしくないわよ、ほら一緒にどう?」

黄「そうですよ!5人でポーカーしましょう!」

赤「わりぃ、…なんかそういう気分じゃねぇんだ」

黄「そうですか…」

桃「まぁ無理強いはしないわ」

 『夢も希望も無く、終わりの無い復讐を続けるただの抜け殻。そんな私にお前は生きろというのか?』

赤「(復讐か…あいつの過去に一体何があったんだろうな)」

赤「(自分のことをただの抜け殻だなんて、そんな寂しいこと言うなよ…!)」

赤「(でも俺は何も知らない、あいつの痛みも苦しみも)」

赤「(生きる価値を見失うほどの憎しみなんて俺には想像も出来ねぇ)」

赤「(あいつはそれだけの憎しみを背負って生きてきたんだ、どんだけ苦しいんだよそれ)」

赤「(何とかしてやりたい、例えあいつの憎しみを晴らすことは出来なくても)」

赤「(これからの生き方、復讐に縛られていない楽しい明日をあいつに見せてやりたい)」

赤「(って言っても俺とあいつは敵同士なんだけどさ。はあああ…どうすりゃいいんだよ?)」

赤「はぁああ…」

「 「 「 「………」 」 」 」ジー

緑「…どうにも重症みたいだね」

桃「えぇ、あれはよくないわ」

黄「この前の出陣以来、ずっとあんな感じですね」

青「無い頭で何を考えているのかはしらんがな」

桃「次から次に悩みの種を抱えてきて、頭が痛いわ」

緑「赤は優しいからね、他人の悩みにも本気で頭を悩ますんだから」

緑「それが例え悪魔であってもね」

桃「女幹部のことで頭を悩ませてるってこと?」

緑「勘だけどね。というかそれ以外なにか原因が考えられるかい?」

黄「言われてみればそうですね…」

桃「はぁああ優しいってのも行き過ぎると考え物ね。ある意味自己中より厄介だわ」

精霊「グーグー…む!?…あれ?おかしいデシね」

黄「どうかしました、精霊さん?」

精霊「いや悪魔が来たと思ったんデシけど、すぐに分からなくなったデシ」

青「寝ぼけただけではないのか?」

精霊「う~んそうかもしんないデシ、本当に一瞬だったデシ」

精霊「でもこの前の女幹部が来たときと同じ感覚だったデシ!」

赤「おい精霊!それマジか!?」

精霊「感覚は似てたデシ!でも本当に悪魔が来たかは分かんないデシよ!」

赤「おい精霊!それマジか!?」

精霊「感覚は似てたデシ!でも本当に悪魔が来たかは分かんないデシよ!」

赤「どこだ?」

精霊「ん~一瞬だったから詳しい場所は分かんないけど、北の方デシ!」

赤「北だな!ちょっと行ってくるわ!」

桃「ちょっと赤!ワンマンプレーは止しなさいって注意したばっかりでしょ?」

赤「本当に悪魔が来たかもわかんねぇんだ、なにも全員で行くことねぇだろ」

赤「それにもし女幹部が来たんだとしたら、俺が行かなくぢゃならないんだ」

桃「どうして?女幹部は悪魔、私たちの敵よ?」

赤「あいつは復讐に囚われているだけだ、心まで悪魔になったわけじゃねぇ」

「 「 ………… 」 」

桃「…もし悪魔が来てたらすぐに私たちに連絡すること、決して無茶はしないこと、その二つが条件よ」

赤「すまねぇな、いつも俺の我侭につき合わせちまって」

桃「その逆よ、あなたはもっと我侭になりなさい。いつも人のことばかり気にしてるんだから」

赤「そうか?俺は好き勝手やってるつもりだけどな」

桃「本当に救いようの無いほど馬鹿ね」

赤「かもな!そんじゃあ行ってくるわ!」

青「…良かったのか?」

桃「止めても無駄よ、馬鹿だもの」

緑「これ以上無い理由だね」

黄「(でもなんだか悪い予感がします…黒い何かが迫ってくるみたいな)」

 ―山・坑道の残骸―

女幹部「ぐぅうう…(なんとか人間界まで逃げてきたが、もう限界だ…!)」

女幹部「(…疲れと痛みで今にも気を失いそうだ、足が鉛のように重い、震えも止まらない)」

女幹部「(ここで死ぬのか…私は。せっかくここから抜け出し生き延びたというのに)」

『俺には夢がある、小さいころからの夢がな』  『生きてくれ!生きてりゃその内いいことある!』

女幹部「(今わの際に思い出すのが、お前のこととはな…皮肉なものだ)」

赤「やっぱりここだったか…!」

女幹部「(この男の声、やかましい聞き覚えのある声は…)」

赤「北なんてアバウト過ぎる案内しやがって!この山が北の方だってこと覚えてたから良かったけどよ!」

女幹部「お前はレッドナイトか…?」

赤「そういや変身前の姿を見せるの初めてだったな。そうだよ、俺がレッドナイトの赤だ」

女幹部「ならばよし。剣を構えろレッドナイト、決着をつけるぞ!」

赤「おまえ!そんなボロボロなのに何言ってんだよ!」

女幹部「黙れ…!剣を構えないのならこちらから行くぞ!はぁあああああ!」

赤「止せって!そんな体で動いたらマジで死ぬぞ!」

女幹部「構うものかぁあああ!もう私には復讐しか残っていない!」

赤「!!」

女幹部「地位も、部下も、全て失った!また私の居場所は無くなった!」

女幹部「もう私には復讐しかないのだあああああああ!」

赤「そんなこと言うな!言わないでくれ!」

キーン!

女幹部「くっ!」

ガバッ!

赤「復讐しか残ってないとか、そんな悲しいこと言わないでくれ…!」ダキッ

女幹部「何をする、離せ!」

赤「嫌だ、離さねぇ…!ここで離したらお前死んじゃうから」

女幹部「離せと言っているだろう…!」ボロボロッ

赤「嫌だっつてんだろ!絶対離さねぇ…!」

女幹部「うぅ…わああああああ!なぜだ!なぜ私ばかりこんな目にあわなければならないのだ!?」

女幹部「私はただ母さんとの穏やかな生活が続けばそれで良かったのに…!それだけしか望まないのに!」

女幹部「復讐なんてどうでもいい!ただ母さんさえ居てくれればよかっただけなのに…!」

女幹部「うぅああああああああああああああああああああ!」

赤「泣けよ…!泣けるってことはお前にはまだ残ってるはずなんだ…!」

赤「復讐だけじゃない何かがきっとあるんだ…!」

女幹部「うぅううう・・・うゎあああああああああああああ!」ボロボロッ

赤「ずっと居てやるから…!お前が泣き止んでもずっと!」

―山奥・赤の実家―

「起きなさい 『 』 朝ごはん出来てるわよ」

女幹部「(これは夢か?でもとても懐かして暖かくて心地いい)」

女幹部「(こんな気分になるのは何時ぶりだろう?母さんの夢を見るのも久しぶりだ)」

女幹部「(なんだろう、いい匂いがする。昔大好きだった匂いによく似てる…)」

女幹部「(そうだ、母さんが作ってくれた味噌汁の匂いに」

女幹部「…ここは?」

赤「お!起きた!良かった~!」

女幹部「ここは、どこだ?」

赤「俺の実家だよ、今は家主不在だけどな」

女幹部「なぜ私はここに…くっ!」

赤「大丈夫か?無理すんなよ。目立った傷は治療したけど、小さい傷がまだ残ってるんだ」

女幹部「…傷を治してくれたのか?」

赤「あぁ。桃のフラワーヒーリングほどじゃないけど、俺の聖剣も治癒術が使えるんだ」

女幹部「そうか、手間をかけたな」

赤「礼なんかいいって!むしろこっちが謝らなきゃいけねーのに!」

女幹部「お前が謝ることは…………なぜ私は浴衣に着替えているんだ?」

こんだけしか更新できなくて申し訳ないがバイトで落ちます
本当にすまぬ、すまぬ。許してくだせぇ。お代官様。

パチ屋でお掃除のバイトなんだがウルトラマンタロウの新台が入って
ずっと見てたら遅くなっちゃった☆
明日は月曜だからあんま起きれないけど再開

赤「いやそれはな!お前の鎧みたいな服、びしょ濡れだったしさ!それに体中傷だらけだったし!」

赤「そのままじゃあ体は冷えるし!俺も治癒術使えないし!仕方なくしかたなーくだな!」

女幹部「見たのか?」

赤「見てない!見てはいない!目隠ししてたから!」

女幹部「見てはいない?ならば他には何かしたんだな?」

赤「着替させる時はそりゃさ!体に触んなきゃ出来ないじゃん!だから不可抗力であって…ぐおお!」

女幹部「お前…!寝込みを襲うとはそれでも騎士か!?」シュンシュン!

赤「悪かった!許してくれ!人ん家の物投げるなって!そんな暴れると傷が開くぞ!」

女幹部「うるさい!この変態!それでも正義の騎士か!」シュンシュンシュン!

赤「ごめん!つーか大人しくしてろって!まだ完治してないんだぞ!」

女幹部「黙れ黙れ黙れ!人の体を好き勝手にまさぐりおって!」

赤「なんか俺がすんげー変態みたいじゃん!違うからな!俺だって好きでやったわけではないぞ!」

女幹部「そういう問題では無い!」シュゥウウウウウウウウン!

赤「ぐはっ!…ナイスストレートだ!」

赤「いてー少しは加減してくれよ」

女幹部「自業自得だ!騎士として恥を知れ!」

赤「だから悪かったって!ほら味噌汁飲め、体冷えてるだろ」

女幹部「いい」

赤「いいじゃなくて!ほら飲めって!温まるから!」

女幹部「…分かった、いただきます」

赤「おう、出来たてだから気をつけろよ」

女幹部「……美味しい」

赤「そりゃよかった」

女幹部「あぁグスッ…ほんとに…おいしい…」ポロポロッ

赤「あれ!?どうした?傷が痛いのか?」

女幹部「違う…味噌汁なんて久しぶりで…暖かくて」ポロポロッ

女幹部「自分でも分からないけど…涙が、止まらないんだ」ポロポロッ

赤「いっぱい作ったからさ、おかわりもあるから。」

―お風呂―

女幹部「ふぅ…」

女幹部「(こうしてのんびり風呂に入るのも何時以来だろう?)」

女幹部「(悪魔城では一時も心が休まることは無かった、こんな穏やかな気持ちになることも)」

女幹部「(忘れていたのか、忘れたかっただけなのか。こんな普通の幸せが私にもあったことを)」

女幹部「(全てを無くしたと思っていたのに…まだ残っているものがあった)」

赤「お~い!温くねぇか~?」

女幹部「え!?お前、なんで窓の外に居る!?次は覗きか!?」

赤「違うっての!うちの風呂は薪で沸かしてるんだよ!」

女幹部「薪の風呂…どれだけ田舎なんだここは」

赤「山奥だからなーまぁ住めば中々いいとこだぜ」

女幹部「電気や水道はどうしてるんだ?」

赤「電気は太陽光に発電機、水は山の湧き水を引いてきてる。ってお前なんでそんなこと知ってんの?」

女幹部「私は元々人間だ、当然だろう」

赤「ふーん」

女幹部「驚かないのか?」

赤「なんとなくそうじゃねぇかなとは思ってた」

女幹部「…そうか」

赤「聞かせてくれねぇか?お前の過去に何があったのか」

女幹部「聞いて面白い話ではないぞ?」

赤「聞きたいんだ」

きりがいいし眠いんだー!ごめーん!
明日半ドンだから頑張るから許してー!
ほんとにごめんねごめんねー!

ジグザグ再開ロード

私は母さんと二人暮らしだった。物心つく前から父はいなかった。

別にそのことを不幸だと思ったことはない。

母さんは私を育てるために必死で働き、それを寂しいと思うことはあった。

それでも母さんは私に精一杯の愛情をくれた。小さいアパートでの生活は幸せだった。

貧しいが満ち足りた生活、そこには特別ではない普通の幸せがあった。

この生活が終わるなんて私は想像もしていなかった。当時の私は幼すぎて知らなかった。

幸せなんてものは、ほんの些細なことで簡単に崩れていくことを。

私が10歳の誕生日、いつもどおり母さんとささやかなパーティをして、

普段と変わらない日常が、何事も無く終わるはずだった。

忘れもしない。布団に入って、母さんが撫でてくれるのを感じながら、眠ったんだ。

夢の中で、私は暗闇の海にいた。誰もいない夜の海に私は一人で居た。

怖くて、寂しくて、泣きながら私は母さんを探して歩き回った。

そのうち潮が満ちてきて、私は海に飲み込まれていった。

泳ごうにも水が足を捕らえて離してくれなくて、どんどん深いところに引きずり込まれて、

溺れて死ぬんじゃないかと思ったとき、私は目を覚ました。

怖い夢を見たせいか寝汗が酷くて、気持ち悪くて、洗面台に行ったんだ。

すぐに気づいたよ、なんてたって肌が青色になっていたんだからな。

信じられなかった、まだ夢だと思った。どうしていいか分からなくてまだ寝ている母さんに抱きついた。

起きた母さんの驚いたような悲しいような顔をみて分かったよ、あぁ夢じゃないんだって。

母さんは泣きながら私を抱きしめてくれた。大丈夫だよ、母さんがいるからって囁いてくれた。

どうしようもなく不安だったけど、母さんが居てくれば、きっと大丈夫だと本気で信じていた。

その日以降、私は家から出ることを母さんから禁止された。学校にも行けなくなった。

自分がおかしいことは理解出来る年齢だったから、一日中家で大人しくしてたよ。

2週間くらい経ったころだろうか、警察が我が家にやってきたのは。

学校を無断で休んでいたし、私も電話に一切出なかったからな。学校側から連絡が入ったのだろう。

そのときは母さんがなんとか誤魔化して、事なきを得たが、周囲の好機の目からは逃げられなかった。

奴らは自らの醜い好奇心を、正義という名で正当化し、私たちの生活を脅かすようになった。

常に母さんは誰かに見張られ、奴らは自分のちっぽけな正義の心を満たしていた。

終いには奴らは母さんや私たちの家に嫌がらせを始めた。

まるで自分が虐待された子供を救おうとする善良な人間だと言わんばかりにな。

母さんは忍耐強い人だったが、決して強い人間ではなかった。

もう限界だったんだ。そして、その日はやってきた。

朝になっても母さんは仕事に行かなくて、部屋で遊ぶ私を優しい目で眺めていた。

私は母さんと一日中一緒に居れるのがうれしくて無邪気にはしゃいでいたよ。

夕方になってそろそろ晩御飯の時間だという時に、母さんは私を抱きしめ泣いた。

ただごめんね、ごめんねと繰り返して泣いていたよ。

私は自分のせいで母さんが泣いているのが辛くて、悲しくて、胸に顔をうずめて一緒になって泣いた。

気づくと部屋には黒い煙が充満していた。母さんの体からは少しずつ力が抜けていった。

今思えば、母さんは私と共に心中しようとしたのだろう。

もう自分では娘を守れない。娘がこのまま世間の慰み者になるくらいなら、いっそとな。

母さんと一緒に死ねればどれだけ良かったか。だが私は死ねなかった。

既に悪魔と化した私の体は、母さんと共に天国に行くことすら許してくれなかった。

母さんが居ない地獄のような世界に私は一人で放り出されたのだ。

私の心は絶望に飲まれようとした。その時に声が聞こえたんだ。

『このままでいいのか?貴様の母を葬った人間が憎くはないのか?復讐せずに死ねるのか?』

『もし復讐を望むなら、我は貴様に力を授けよう、人間どもを滅ぼす力を』

『我は大総統、悪魔の王にして人間を滅ぼすもの。同朋よ人間への復讐を望むなら、我らは貴様を歓迎しよう』

恐怖もあった、だがそれ以上に嬉しかったよ。

こんな私を必要としてくれること、あの下衆どもに復讐できることがな。

迷いはしなかった、母さんがいないこの世界には何の未練も無かった。

『貴様の願いを聞き入れよう。魔王剣よこの者の憎しみを喰らえ、その代償に力を授けよ』

目が覚めると私の手には魔王剣があった。体からは今まで感じたことも無い力が溢れてきた。

私は復讐を決行した。いとも簡単だったよ、剣を刺すだけで奴らは絶命した。

だが仇を殺してもなお、私の憎しみは拭えなかった。

なぜあんな優しい母さんが死なねばならなかったのか?

母さんは殺されたんだ!人間に!人間が掲げる正義の名の下に!

ならば私は復讐しよう!人間に!正義に!悪の限りを尽くすことで!

女幹部「そこから何年かのことは正直言うとよく覚えていない」

女幹部「ただ大総統の命令をこなす日々が続いた。任務をこなすことで階級も上がり、
    
    気づけば最高幹部に一人になっていた」

赤「……」

女幹部「どうだ、つまらん話だったろう?」

赤「ありがとな、話してくれて」

女幹部「礼を言われる筋合いは無い」

赤「言いたくなったんだ、だから言う」

女幹部「このことを誰かに話すのは初めてだ」

赤「そっか、まぁ悪魔にこんなこと話してもな」

女幹部「のぼせた、私はあがるぞ」

赤「長いこと浸かってたしな、タオルは2番目の引き出しに入ってるから」

女幹部「…私は風呂から上がると言ったんだぞ」

赤「早いところ上がれよーのぼせて倒れたらてーへんだー」

女幹部「お前がそこにいるから湯船から出れんのだ!それくらい気づけ!」

赤「ご、ごめん!言われてみればそうだな!すぐに立ち去りまーす!」

―赤の私室―

赤「はああああ疲れたー、この家不便すぎんだよな」

赤「(さてこれからどうしたもんかな、桃には悪魔が来てたら連絡するよう言われたのに)」

赤「(かといって女幹部とグランドナイツ城に帰るわけにもいかないし)」

赤「(黙って隠しとおせることでも無い、明日にはみんなには何らかの報告しないと。心配もしてるだろうし)」

赤「(でもどう報告すればいいんだよ?女幹部を実家に連れ込んで一晩を共にしましたってか?)」

赤「(みんなから殺されるな。くそっ緑がニヤニヤしながら事情を聞いてくるのが容易に想像出来るぜ!)」

赤「(桃からは説教されて、青からは皮肉言われて、黄からは呆れられて。あれ?これっていつも通りだな)」

赤「(…みんなならきっと分かってくれるよな!明日正直に全部話そう!うし決めた!)」

赤「(そうと決めたら早く寝よう!ここからグランドナイツ城くそ遠いし!)」

キィ…バタン

女幹部「……」

赤「お前どうしたんだ?トイレなら廊下の突き当たりだぞ」

女幹部「お前に聞きたいことがある」

赤「なんだよ?」

女幹部「お前は、私を、抱きたいか?」

赤「…は?」

女幹部「質問しているのだ!答えてくれ!」

赤「チョイ待て!抱くってのはつまりそういう意味か!?」

女幹部「言葉通りの意味だ、いいから答えろ!お前は私を抱きたいのか?」

赤「いや急にそんなこと言われても!ええええ!?ど、どゆこと?」

女幹部「…ならばお前は何の下心も無く私を助けたのか?」

女幹部「ただひたすらに自らの正義を実現するためだけに私を助けたのか!?」

赤「いやそういうわけでは…!」

女幹部「頼む…答えてくれ!」

赤「俺だって若い男なんだ!そういう感情抜きでお前を助けたかって言われたら否定はできねぇよ!」

赤「これで答えとして満足か!?」

女幹部「そうか、ならばいいんだ。……答えてくれてありがとう」ニコッ

赤「 ! (あぁあああ必死に押さえ込んでたけど、もう無理もう我慢の限界)」

女幹部「すまなかったな、こんな…じかん・・・に…んちゅ、ふむっ」

赤「はむっ、お前が悪いんだぞ…ちゅうちゅっ」

女幹部「ちゅる…ちゅっちゅう…」

赤「(むしろ唇押し付けてきた…)はぁ…んむっちゅう…れろっ」

女幹部「んむぅうう!?…れろっちゅむぺろっ」

赤「(嫌がるどころか舌が絡んで…!)れろっ、じゅるちゅく…ぷはっ」

女幹部「はぁ…はぁ…もうしないのか?」

赤「これから色々する前に言っておくよ、俺はお前が好きだ」

赤「坑道で別れてからお前のことばっか考えてた、お前を復讐から解放してやりたいってずっと」

赤「その気持ちが何なのか解んなかったけど、今なら自信を持って言える。俺はお前を愛してる」

赤「お前を助けたのは正義のためなんかじゃねぇ、愛する人を助けたかったからだ」

赤「だから俺はお前を抱く。お前を愛してるから、お前の全てが欲しいから、いいな?」

女幹部「私もお前が好きだ…!」

女幹部「幹部悪魔に裏切られ追っ手から逃げてるとき、何度もお前のことを思い出した…!」

女幹部「お前の声を聞きたいと思った、お前に触れたいと思った、お前が恋しくて堪らなかった」

女幹部「抱いてくれ、赤を愛しているから、私の全てをお前にあげたいから」

ヒーロー物なんていう子供向けの題材だからエロシーン入れるか若干迷ってるデシ!
エロ不要論者にコテンパンに叩かれたことあるから慎重になってるデシ!
だからみんなの意見プリーズ、もしあれなら全カット朝チュンだ。

いよし!9時になった!ここから先は大人の時間だ!
朝チュン希望者は悪いがPCをそっ閉じしてくれ!

赤「んしょっと、お前軽いな」ギシッ

女幹部「余計なことをいうな…むうっ、ちゅっう、ぱはっ」

赤「だな、れるっちゅ」シュルルル…

女幹部「あっ…脱がすのか?」

赤「(浴衣だからもう半分脱げてるみたいなもんだけど)うん、駄目か?」

女幹部「駄目ではない、だが、出来れば、明るいのは…嫌だ」

赤「それは聞けないお願いだな」

女幹部「どうして、こんな青肌の醜い体など見ても面白くないだろう…?だから」

赤「綺麗だ」ツーペロッ

女幹部「ひゃううん!お前、何を・・・!ひぁ!」

赤「綺麗だよ、心からそう思ってる」

女幹部「世辞を言うな…!はぁ…くぅううん!」

赤「本当だって、ほら」

女幹部「熱い、これがお前の…」

赤「あぁ生まれて初めてだ、こんなに興奮すんの。お前が欲しくて堪んねぇ」

女幹部「…私もだ、こんな気持ちになれるなんて思ってもなかった」

赤「だから明るいままで、楽しませてもらう」チュウ

女幹部「それとこれは…話が!ひゃああん!」

赤「キスマーク付いちまった」

女幹部「そうだな、青い肌だからよく目立つ。もっと付けてくれ、お前のものになったみたいで嬉しい…」

赤「言われなくとも」チュッチュッ

女幹部「うん、もっとして…!お前のものだって印を付けてくれ…!」

赤「ちゅう、むちゅれるっ」クチュ

女幹部「ちゅう…むぅううう!ちょっと待ってそこは…!」

赤「(あーあー聞こえなーい)」クチュ

女幹部「待ってくれ頼む…!そこはゾクゾクし過ぎて…!ふむぅうううん!ちゅるっ、ぱっはぁ」

赤「れるっ、じゅるるるる、ちゅぱっ」

女幹部「まって、ちゅ、もう、むぅううううううううううううう!」ビクン!

赤「んむぅ!?っぱは、お前もしかして」

女幹部「辞めろって言ったのにぃ…この…馬鹿ぁ!」

赤「わりぃ!頭がカッーとしちまって!」

女幹部「優しくしろぉ…私は、こんなことするの、お前が初めてなんだぞ」グズッ

赤「(うぐぅ!また俺の理性を破壊しかねない仕草しやがって!)ごめん、次は優しくするから。んむっ」

女幹部「むぅっ、ちゅっちゅ…んぁ!」ビクッ!

赤「(これでも強いのか…こんくらいなら大丈夫かな?)」クチュ

女幹部「んぁう、はぁ、それくらいなら、だいじょぶ、ふぅぁ」

赤「うん分かった、ちゅうっ」

女幹部「ちゅっちゅっ、れろっじゅる、キス、もっと、むぅ、欲しい」

赤「俺も、もっとしたい。うむうっ、れろぉおちゅるる、ちゅう」

女幹部「はぁ…はぁ…いつまでもこのままでは辛いだろう?」サワッ

赤「ぬぉ!もう限界だわ、いまにも射ちまいそうだ」

女幹部「もう準備は出来てる…挿れてくれ」

赤「…分かった。お前をもらう、俺のものにする」

女幹部「あぁ。私をお前のものにしてくれ」

赤「くっうう!(きっつ!本当に全部入るのか!これ!)」

女幹部「つううううう!躊躇わないでくれ!そのまま…!」

赤「分かった…!我慢しろよ!ぐぅううううう!」ブチブチッ!

女幹部「くはっ!はぁ…はぁ…全部入ったのか?」

赤「あぁ、これでお前は俺のもんだ、もう後悔しても遅いぞ」

女幹部「んちゅ、馬鹿者、ちゅっちゅ、後悔などするものか…!お前こそ後悔してないだろうな?」

赤「むぅう、馬鹿言え、れるっ、するわけねぇだろ」

女幹部「ならばそんなこと聞くな!馬鹿っ!…愛してると言っただろう!」

赤「お前の気持ちを疑ったわけじゃねぇんだ!その、ごめん…」

女幹部「もういいから、もっと愛してくれ。お前の愛を、私にくれ、んむっ」

赤「ちゅむ、むぅ、、好きだ、これからはずっと一緒だ、お前が一人だった分も一緒に居よう」

女幹部「好きだ、愛してる、お前がいない世界なんてもう考えれない、ずっと一緒に居てくれ」

赤「そろそろ動いても大丈夫か?マジでやばいかも」

女幹部「もう痛みも引いた。だから、いいぞ」

赤「乱暴になっちまったらごめん」

女幹部「遠慮しなくていい、好きに動いてくれ」

赤「優しくするよう努力はするよ」

女幹部「くっうう、んん、はぁああ、気持ち、いいのか?」

赤「あぁ、やべぇ、こんなの初めてだ…!気持ちよすぎて、どうにかなりそうだ…!」

女幹部「んぁ、くうううん、ふぁあ私も、少し、んんん!、気持ちいい、ふにゃああ!」

赤「(やけに反応良かったな、たぶんこの辺かな?)」

女幹部「いや、それだめぇええ!ふにゅう、なにこれ、こんなの、みゅうう知らない」

赤「…気持ちいい?」

女幹部「わかんにゃい、ひゃあああ!へんにゃの、こんなのしらにゃい」

赤「(呂律が回らなくなってる、、、可愛すぎる…!)俺もすぐだから、我慢してくれ…!」

女幹部「こわいよ、ゾクゾクしすぎてこわいよぉ、ギュッてして、チューしてぇ」

赤「ちゅっちゅ、うむっぅううう、じゅるれろっ、女幹部、好きだ!」ギュッ!

女幹部「ちがうの、私のにゃまえ、『  』、かあさんがくれたの、『  』って呼んで」

「『  』、好きだ。愛してる、これからはずっと一緒だ!」

「わたしもすき…!はにゃれたくない…!ずっといっしょがいい!」

「くっ…!そろそろマジでいきそうだ!」

「にゃ、なかはだめ。あかちゃんできちゃう、から、わたしみたいな、かあいそうな、こどもができちゃうから」

「 ! …中にだすからな、できたらそん時は責任取る」

「だめだっていってうのにぃいいい、なんかくるぅう、んんんにゃああああああ」

「ぐっうううううう!…はぁ…はぁ、可愛そうだとか言わないでくれよ…!もう二度と言わないでくれ」ポロポロッ

「ないてるの…?ごめんね…うんわかった。もうにどといわないよ、だからなかないで」

赤「もう体は大丈夫か?」

女幹部「まだ少しヒリヒリするけど、もう大丈夫」

赤「最後のほう乱暴にしちまったな、ごめん優しくするっていったのに」

女幹部「謝らないでくれ。わたしも、その、気持ちよかったから」

赤「そっか、そんならよかった。(ぐああああああ!可愛すぎるぅううううううう!)」

女幹部「…赤はどうだった?気持ちよかったのか?」

赤「いやそりゃもう、まじで昇天するかと思ったくらい」

女幹部「そうか、それならよかった」ニコッ

赤「あー可愛い、なんでそんなに可愛いの?」ギュッ

女幹部「なっ!そんなの知るか!…馬鹿め」

赤「そういやさ、疑問つーか質問なんだけど」

女幹部「なんだ?」

赤「10歳のときに悪魔軍に合流して、そっから今まで何年くらい経ったんだ?」

女幹部「8年だ」

赤「8年…ん!?ってことはお前18歳!?」

女幹部「そういうことになる」

赤「(18歳ってことは黄と同い年!つーか未成年じゃねぇか!あれこれ逮捕される?)」

赤「ということは18歳の女の子が『推して参る!』とか『メデューサウィップ!』とか小痛い発言を…ぶほぉ!」

女幹部「そ、それを言うな!魔界の瘴気を吸っていると心に悪意が満ちて、そういう言葉遣いになるんだ!」

赤「(マジかよ!魔界恐るべし!俺と青が魔界に行ったら黒歴史を掘り起こされそうだ!)」

女幹部「お前はどうしてそう空気が読めない!?それは今言うべきことなのか!?」

赤「これは全面的に俺が悪かった!確かに嫌だよな!黒歴史ほじくりかえされるのは!」

女幹部「あああああ!うるさい!お前はもう黙ってろ!」ダキッ!

赤「おごふううう!みぞおちに、ゴホッ!頭突きすんな!」

女幹部「お前は黙って私の抱き枕になっていればいいんだ…この大馬鹿」

赤「へーい了解しましたお姫様」ナデナデ

女幹部「それ気持ちいい…止めないで」

赤「はいはい、甘えんぼになっちゃってまぁ」

女幹部「うるさい…くぁあ、静かにしろ」

赤「なぁもし子供が出来てもよ、ここなら誰の目にも触れることなく、暮らせると思うんだ」

赤「だからここで一緒に暮らそう、全て忘れてここで」

女幹部「それはいいな…夢、みたいだ…」

赤「あぁ……お休み」

女幹部「お、やす・・・み…」

赤「(さて俺も寝るかな。…明日は大変なことになるだろし。まぁそれも覚悟の内だ)」

赤「(俺はこいつと一緒に居るって決めた、だからけじめをつけなきゃならない)」

赤「(自分勝手なのもいいとこだが、俺にはこれしか思いつかねぇんだ)」

甥っ子がPC使いたいとごねだしやがった、家族共用の使えってか寝ろ
でも我が家のヒエラルキー底辺の俺は姉に逆らえないのだ
ああああああああああああくそおおおおおおおがきがあああああ
ニコニコ見たいだけだろがあああああああああああ
マジごめん落ちる

甥っ子にこのスレ見られてしまえ

>>247
マジ勘弁☆あ姉が本格的にヒスりだしたすたこらさっさだぜ!

四六時再開シンケンジャー

今日はマジ頑張る、話をキリよく終わらせるまで寝ないからみんなも付き合って

赤「おーい起きろー朝だぞー」

女幹部「んぁ、むぅう……」ボー

赤「おい起きてるか?おはよう」

女幹部「おはよう…」ボー

赤「こっち見て言えよ、もう7時だぞ」
 
女幹部「もう7時?まだ7時の間違いだろう?」ボー

赤「お前朝弱いんだな」

女幹部「悪魔界は常に暗い、だから朝と夜とが曖昧になってるんだ…」ボー

赤「なんつー不健康な世界。早寝早起きは騎士の基本だぞ」

女幹部「私は騎士ではない、だからまだ寝てもいい」ボー

赤「おーい、まぁ急に生活ペース変えろとは言わないよ。ちょっと俺出るから留守頼んだぞ」

女幹部「…出かけるのか?」

赤「朝飯はテーブルに置いとくから。腹減ったら勝手に家のもの食ってくれ」

女幹部「そんなことはどうでもいい、どこへ行く?」

赤「グランドナイツ城だ、遅くなっても夜には帰るよ」

女幹部「本当だな?」

赤「ずっと一緒だって言ったろ、用事終わらせたらすぐ帰ってくる」

女幹部「すぐに帰ってくるんだぞ、私にはもうお前しか居ないんだから」

赤「すぐと言われても、ここからグランドナイツ城だと頑張っても夕方になるんだけど」

女幹部「遅い、昼までには帰って来い」

赤「無理だっての!あんま引き止めるとそれだけ帰りが遅くなるぞ」

女幹部「なら早く行け、それで早く帰って来い」

赤「はいはい、そんじゃあ行ってきます」

女幹部「帰ってくるよな?」

赤「あぁ、俺はお前のところに帰ってくるよ。何があってもな」

女幹部「分かった、いってらっしゃい」

―グランドナイツ城―

「 「 「 「グランドナイツを辞める!?」 」 」 」

精霊「じょ、冗談デシよね!?」

赤「冗談でこんなこと言うかよ、もう決めたんだ」

桃「無断外泊して、朝帰りしたと思ったら、いきなり何言い出してるわけ?」

黄「一体どうしちゃったんですか!?」

青「………」

緑「せめて理由を言ってくれないと僕らも了承できないね」

赤「理由は話せない。無茶言ってるのは分かってる」

赤「だけど、俺はみんなを裏切った。だからけじめをつけなきゃいけないんだ」

桃「裏切ったと思うなら、戦いの中でけじめをつけなさい!無責任もいいとこよ!」

黄「そうですよ!いくらなんでも無茶苦茶です!」

赤「分かってるよ無理言ってることは…!でももう決めたんだよ!」

緑「本気、なのかい?」

赤「あぁ、本気だ」

緑「君がグランドナイツを辞めれば、大幅な戦力ダウンだ」

緑「これからも悪魔との戦いは続く、それを君がいない4人で対応しなくちゃならない」

緑「悪魔との戦いは激化する一方だ、きっとまた何度も苦戦するだろう」

緑「僕らはいくら傷ついても、たとえ死んでも構わない。それくらいの覚悟はみんな出来てるはずだ」

緑「でも僕らが守るべき救いを求める人たちの命はどうなる?君が居ることで救えた命が救えなくなるんだ」

赤「………」

緑「それでも君は、グランドナイツを、レッドナイトを辞めるというのかい?」

赤「あぁ、約束したんだ。ずっと一緒だって」

緑「そうか、なら勝手にしてくれ。君の事を仲間だと思っていたがどうやら違ったらしいね」

緑「こんな中途半端で無責任な男に、グランドナイツを名乗る資格は無い。さようなら」

桃「悪いけど、私も緑と同じ気持ちよ。例え何があったにせよこんな中途半端で投げ出すなんて最低だわ」

桃「私も、もう止めないわ。後はあんたが決めなさい、後悔しないようにね」

バタンッ!

精霊「赤!二人とも怒ってるデシ!早く謝りに行くデシ!」

黄「二人とも…!あの一体何があったんですか?私みんなが喧嘩してるの嫌です…!」

青「………」スッ

バキッーーーン!

赤「ぐはっ!」

黄「何してるんですか!いきなり殴り飛ばすなんてあんまりです!」

青「お前のことを、俺はライバルだと、仲間だと思っていた」

青「いや、初めて出来た真に心許せる親友だと思っていた…!」

青「お前はそうではなかったのか!?親友だと思っていたのは俺だけだったのか!?」

赤「んなわけねぇだろ…お前は俺の親友だ」

青「ならばなぜ!?」

赤「約束したんだ…!これからはずっと一緒だって!」

青「その約束というのはそんなにも重いものか!?お前の騎士道を捨てるほどのものなのか!?」

赤「俺の全てを投げ打ってでも守りたいものが出来たんだ」

青「もう何を言っても無駄なようだな。勝手にしろ、もうお前は友でも何でもない」

青「ただの裏切り者だ!どこへなりとも消えろ!」

バタンッ!


黄「私が言いたいことは殆ど皆さんが言っちゃったから、私が最後に言いたいことは一つだけです」

黄「いつも明るくて、どんな時も人のことを気にしてて、どんな時も諦めない、レッドナイトは私の憧れです」

黄「だから私頑張ります!たとえレッドナイトの代わりになれなくても、みんなに希望を与えられるように!」

黄「私が最後に言いたいことはそれだけです」

キィ…バタン

精霊「赤!みんな行っちゃったデシ!馬鹿なこと言ってないで謝るデシ!」

赤「お前との約束もやぶっちまったな、大総統倒して世界に平和を取り戻すって初めに約束したのによ」

精霊「そんなのはどうでもいいデシ!早くみんなと仲直りするデシ!」

赤「そうしたいのは山々だけどよ、時間が無いんだ」

精霊「ちょっと赤!どこに行くデシか!?」

赤「俺のことを待ってる奴がいるんだ、だから早く帰ってやんないと」

バタン

執事「お帰りですか?」

赤「執事さん…」

執事「さきほどから雨が降り出してまいりました、傘をお持ち帰りください」

赤「何も言わないんですか?」

執事「私は一介の執事に過ぎません、ですから何もいうことはございません」

赤「覚悟はしてきたつもりでした。みんなに見限られることも、呆れられることも、失望されることも」

赤「覚悟はしてきたつもりだったのに…!こんなにも胸が痛いんです…!」ポロポロッ

赤「辛い…思ってたのよりも何倍も辛くて苦しい…!でも…それでも俺は!」

赤「それでも俺には、全てを捨ててでも守りたいものが出来たんです…!だから…!」

執事「捨てたと思っていても本当に大事なものは簡単に捨てきれるものではありませんよ」

執事「あなたの騎士道や正義も決して簡単に捨てきれるものではないと私は信じています」

執事「出すぎたことを言いました、非礼をお許しください」

赤「…いえ、それじゃあ俺行きます。、執事さんもお元気で」

執事「えぇ貴方も。それではまた」

コロッケ買うの忘れた、誰か買ってきて

―赤の実家―

赤「…ただいまー」ガラガラッ

女幹部「……」ダキッ

赤「っとと、ただいま」

女幹部「…遅い」

赤「早くても夕方になるって言っただろ?」

女幹部「遅いものは遅い」ギュウ

女幹部「帰ってこないんじゃないかって、置いてかれたんじゃないかって怖かった」

赤「んなことしねぇって」ギュウ

女幹部「…そういって母さんも私を置いていったんだ」

赤「大丈夫だ、俺は死なない。これからはいつもお前のそばにいるから」

赤「(そうだ、こいつのためなら俺は全てを捨てる。例え裏切り者と言われても、親友を無くしても)」

赤「(これが俺に出来るけじめってやつなんだ…!)」

女幹部「どうかした?」

赤「い、いや!腹減ったなーって!朝から何も食ってないから!急いで作るわ!お前も腹減ったろ?」

女幹部「あ、あの晩御飯もう出来てるから」

赤「え?なんで?」

女幹部「私が作ったんだ!…だから、その、一緒に食べようと思って待ってたんだ」

赤「あぁ~可愛いやつめ、いちいち俺のツボを突いてきやがって。狙ってやってんの?」ギュッウウ

女幹部「そ、そんなもの知るか!ご飯が冷めるから早く家に入れ!」

―悪魔城―

幹部悪魔「ようやく右手の傷も完治しましたか…」

幹部悪魔「聖剣でつけられた傷は治りが遅いとは聞いていましたが、まさか3週間もかかるとはね」

幹部悪魔「(女幹部を追放したことで悪魔軍の最高幹部は私一人になった)」

幹部悪魔「(これで悪魔軍の実権は私がほぼ手中に収めたも同然)」

幹部悪魔「(くっくっく…計画は順調に進んでいる、私がこの世界の王になる計画のな)」

幹部悪魔「(悪魔軍を率いて世界の王となるのは大総統ではないこの私こそ相応しい!)」

幹部悪魔「(しかし大総統の力は侮れない…!私の本気でも相打ちに持ち込めるかすら微妙なところだ)」

幹部悪魔「(それに大総統は私のことを便利な駒程度にしか思っていない、いつ私も見限られるか…!)」

幹部悪魔「(まだ幹部が一人になって日が浅い今、大総統の機嫌を損ねたら計画は台無しだ!)」

幹部悪魔「(名実共に悪魔軍を手中に収めるのにはまだ時間が要る…)」

幹部悪魔「(そのためにも今は大総統に使える駒だと思わせておかねばならない)」

幹部悪魔「そろそろ私が自ら動くときが来たようですねぇ」

幹部悪魔「グランドナイツを討ち取り、大総統の信頼回復といきましょうか」

幹部「(今はまだ貴方の駒でいましょう、だがいずれ思い知るでしょう本当の王は誰かということをね)」

幹部悪魔「これより私自らグランドナイツ征伐に出陣します!雑魚悪魔どもよ!ついてきなさい!」

雑魚悪魔「ウォオオオオオオオオオオオオ!」

―グランドナイツ城―

青「黄!どうした!早く立て!」

黄「ゲホッゴホッ!分かってます…!」

青「これくらいでへこたれるな!あいつなら、これくらい楽にこなしていたぞ!」

黄「くぅううう!はぁ…はぁ…もう大丈夫です、続きお願いします」

青「よし、行くぞ!はああああああ!」

黄「せいやああああああ!」

緑「(赤が去ってからおおよそ3週間。今のところ悪魔軍は群発的に攻めてくるだけだ)」

緑「(それに敵は雑魚悪魔ばかり。これはおそらく敵幹部が残すは一人になったのと関係してるだろう)」

緑「(人間界侵攻の実質的な権限は最高幹部達が握っていたようだしね)」

緑「(今はまだ僕ら4人で対応出来ている、でもそれもいつまで持つか)」

緑「(もし今日にでも最後の幹部が攻めてきたら、4人で勝てるとは到底思えない)」

緑「(さてどうしたものかね…)」

桃「なにしてるの、こんなとこで?」

緑「ちょっと考え事をね、青と黄はどうしてる?」

桃「今稽古場で執事さんの手当てを受けてるわ、二人ともボロボロよ体も心も」

桃「こうなっちゃうと嫌でも思い知らされるわ…赤がどれだけ私達にとって支えになっていたか」

緑「居ない人のことを話してもどうにもならないよ、先を考えないと」

桃「それは私も分かってるわ…!でもそう思わずにいられないのよ…!」

桃「赤の強さに、勇気に、優しさに、どれだけ救われていたか私達は分かってなかった…!」

桃「当たり前だと思っていたから、赤が居なくなるなんて思ってもいなかったから」

桃「これは私の個人的な感情だけど、あんなに思いつめてる青をもう見てらんない…!」

桃「赤が抜けた穴を必死に埋めようとして、自分を追い込んでる…!でも私じゃあ何も出来ない!」

桃「今の青を止められるのは赤しかいない…!それが、苦しくて、辛いの…!」

緑「それは僕も同じさ。黄は赤の穴を埋めるんじゃなくて、赤そのものになろうとしてる」

緑「だから必死に青の稽古にも付き合って、無理にでも明るく振舞おうとしてる」

緑「一番幼くて、本当は一番辛いはずなのに。それを我慢して、僕らを励まそうとしてる」

緑「それを見るたびに、胸が締め付けらたみたいに痛むよ。なんたって僕にも作り笑いをしてくるんだから」

緑「でも僕にはどうしようもできない…彼女のことをずっと見てたはずなのに、どうしていいかわからない」

精霊「緑ー!桃ー!嫌な気配がするデシー!」

桃「どうやら弱音を吐いてる場合じゃないみたいね」

緑「あぁ僕らが行かないといけないんだ」

精霊「多分デシが、幹部が来るデシ!」

緑「…嫌な予感ってのはどうしてこう当たるんだろうね」

桃「嫌でもなんでもやるしかないわ…!4人でどこまで出来るかはわからないけど、それでも!」

精霊「むむむううううう!僕はちょっと出かけるデシー!悪魔は東の町のほうに来るはずデシー!」

桃「こんな時にどこ行こうって言うの!?」

精霊「決まってるデシ!赤を連れて帰ってくるデシー!みんなはそれまで待ってるデシー!」

桃「ここから赤の実家までどれだけあると思ってるの!?」

精霊「そんなの根性でなんとかするデシー!」ヒューン

桃「もう!ただでさえ大変なときなのに!」

緑「行かせてあげよう。それに桃も心のどこかで期待してるんだろう?」

緑「赤が本当に自分の騎士道を捨てたわけでは無いことに」

緑「彼の帰りを待つためにも今は僕ら4人が頑張らないと!」

桃「そうね…!今はとにかく私達の出来ることをやりましょう!」

―赤の実家―

赤「ふぅ…薪割りも久々だと重労働だな」

赤「(俺がグランドナイツを辞めて3週間、今のところ世の中平和みたいだ)」

赤「(たまに町に買出しに降りて、色々情報集めてるが、特に目立った話も聞かない)」

赤「(みんなが頑張ってくれてるのか、それとも悪魔がまともに攻めてこないか、どっちかは分かんなかった)」

赤「(みんな強いからな!きっと4人が被害がでかくなる前に悪魔どもを倒してるんだろう!)」

赤「(でも最後の幹部が攻めてきたら…4人でなんとか出来るんだろうか?)」

赤「(駄目だ!どうしてもみんなのことを考えちまう!)」

『あなたの騎士道や正義も決して簡単に捨てきれるものではないと私は信じています』

赤「(やっぱり執事さんの言う通りで、そう簡単に捨てきれないんだな。大事なものってのは)」

赤「(いや簡単に捨てきれないからこそ大事なものなんだよな)」

女幹部「おーい昼ごはんできたよー」

赤「おう!今行くよ!」

赤「(それでも俺は捨てるって決めたんだ!あいつのために!後悔はねぇ!無いはずだ!)」

「 「 いただきまーす!」 」

赤「うん!このメンチカツ上手い!」

女幹部「よかった、お替りもあるから」

赤「うむ!この豚汁も上手いよ!お前何気に家事スキル高いよね」

女幹部「母さんが帰りが遅いときは、私が家事こなしてたから」

赤「あぁーなるほど。俺も両親が基本家に居ないせいで家事スキル上がったもんな」

女幹部「親御さんはなにしてるの?」

赤「冒険家だよ、よーわからんお宝探して世界中飛び回ってる。どっちもピンピンしてるよ」

女幹部「そっか、なら良かった」

赤「(やっぱり母親の死はこいつにとって相当重いことなんだろな)心配すんな、なんたって俺の親だからな」

女幹部「そうかも、ふふふっ」

赤「つーかさ言葉遣いが、かなーり丸くなったな」

女幹部「それは、多分体からもうほとんど瘴気が抜けたからだと思う」

女幹部「悪魔界に居た時はいつも悪い感情が心から溢れ出して来るから、つい攻撃的になってしまう」

赤「じゃあ悪魔も人間界で暮らせば、お前みたいになるってこと?」

女幹部「そもそも悪魔は瘴気からそう長く離れられない。私が平気なのは悪魔と人間のハーフだから」

女幹部「だから大総統は人間界にも瘴気を充満させようとしてる。人間界でも悪魔が生きていけるように」

赤「なーるほど。悪魔軍が一気にドバーッと攻めてこないのは、そういうわけか」

女幹部「…もうこの話お終い」

赤「あ、あぁ。そだな楽しい話でもないし」

女幹部「……ご飯、もう空だよ」

赤「ぬぉ!いつの間に!いやー箸が進む進む!お替り!大盛りで!」

女幹部「分かってる」

赤「くぁああー…薪割り終了ー疲れたー」

女幹部「お疲れ様、これ麦茶」

赤「サンキュー!んぐっんぐっぷはー!沁みるわー!」

女幹部「湧き水って凄く冷たいね、麦茶もすぐに冷えた」

赤「親父がめっちゃ奥から引いてきてるぞ!って自慢気に言ってたからな、ふわぁあ」

女幹部「眠いの?」

赤「うん、目が重い。少し昼寝するわー」

女幹部「あ、あのえっと」

赤「どした?」


女幹部「膝枕、したい」

赤「膝枕したいってことは、お前の頭を俺が膝に乗せればいいのか?」

女幹部「違う!逆!私が膝枕してあげる」

赤「いいって!汗臭いし重いぞ俺!」

女幹部「いいから!」グイッ

赤「引っ張んなって!分かった!膝枕されるよ!」

女幹部「ならいい」

赤「くわああああ…疲れたー」

女幹部「意外と髪がサラサラ」ナデナデ

赤「髪は母さん似だからなー俺、結構自慢なんだ」

女幹部「そうなんだ」

赤「お前の母さんはどんな人だった?」

女幹部「とても優しくて、いつも私のことを気にかけてた。私が泣いてたら抱きしめてくれた」

女幹部「私が怖くて眠れない夜は、いつも膝枕してくれたの。ちょうど今みたいに」

赤「そっか、いい母さんだな」

女幹部「うん、私にとっては最高のお母さんだった」

赤「(すんげー幸せだ、このまま時が止まればいいのにって本気で思う)」

赤「(今まで人の命を守るって漠然とした想いで戦ってたけど、俺が守りたいのはこういうものだったんだ)」

赤「(人の命を守ることで、俺は誰かの幸せの時間を守ってきたんだ)」

赤「(こうして俺が幸せな時間をすごしてる今も、どこかで誰かの命が理由なく奪われてる)」

赤「(本当なら愛する誰かと、こうして満たされた時間を過ごしたはずなのに…!)」ギュッ!

女幹部「…どうかした?」

赤「いや、なんでもねぇ(忘れろ…!俺はこいつと一緒だって約束したんだ…!)」

「…と…ケタデシー!」

女幹部「ん?変な声がする?」

赤「…このどこぞのアニメ声は!」

赤「うぼわあああああああああ!?お前ぇえええ!全速力でタックルしてくんなあああああ!」

女幹部「え?なに?この生き物?」

精霊「むっ?ぎゃあああああああああ女幹部デシぃいいいいいいいいい!」

赤「うるせぇええなもう!人が昼寝してるとこになんなんだよ!」

精霊「昼寝なんてしてる場合じゃないデシ!大変なんデシ!」

赤「大変ってまさか…悪魔どもが来たのか!?」

精霊「それどころじゃないデシ!幹部悪魔が東の町に来てるデシ!皆はもう出陣してるはずデシ!」

女幹部「幹部悪魔…!あいつが自ら出陣したの!?」

精霊「ぎゅあああああ!そうデシぃいいいいいい!殺さないでくれデシぃいいいい!」

赤「落ち着け、こいつはもう悪魔軍じゃない!」

女幹部「赤、幹部悪魔が自ら出るなんて本気の証拠!あいつは卑劣だけど実力は本物」

赤「でも、俺はもうグランドナイツじゃねぇ!こいつを守るために俺は…!」

女幹部「 ! 」

精霊「まだそんなこと言ってるデシか!?みんながピンチなんデシよ!?」

赤「くっ!それでも俺は」

女幹部「…おかしいとは思ってた。グランドナイツのリーダーの赤がなんでずっとここにいるんだろうって」

女幹部「時々悲しい目でどこかを眺めてたのもなんかおかしいとは思ってた」

女幹部「それでも何も聞けなかった。幸せだったから、それを聞いちゃったら赤が居なくなるって思ったから」

赤「お前…気づいてたのか」

女幹部「また大事な人が居なくなるのが、怖くて、何も聞けなかった。でもやっぱりそれは違う…!」

女幹部「赤が私のために大事なものを犠牲にしているのを、私は黙って見ているだけなんて嫌…!」

赤「それは違う!お前のせいじゃない!これは俺の自分勝手なけじめのためだ!」

女幹部「私は赤が好き。いつも誰かのことばかり心配して、真っ直ぐで正義馬鹿の赤が好き」

女幹部「そんな赤だから好きになった!だから私のために貴方の正義を捨てたりしないで!」

赤「でもそれだと…お前との約束が守れなくなっちまう!」

女幹部「そんなことないよ、だって約束は二人のものだから、だから私も約束を守る」

女幹部「あなたが遠くに行くのなら、私があなたについていく」

女幹部「あなたが苦しくて立ち止まったら、そばに居て一緒に悩む」

女幹部「あなたが自分の正義を貫くために戦うなら、わたしはあなたの正義を守るため戦う」

女幹部「だからお願い…!貴方の大事なものを私のために捨てないで!私にも約束を守らせて!」

赤「本当に馬鹿だな俺ってやつは…自分一人で決断して、行動して、その結果がこれだ」

赤「仲間を裏切って、好きな女を泣かせて、本当に嫌になるぜ…!」

女幹部「赤のせいじゃない…全部私の弱さのせい。私が赤に頼りっきりだったから」

赤「んなことねぇよ、俺は心のどこかでみんなに甘えてたんだ。だから…」

精霊「イチャイチャするのはいいから早くするデシぃいいい!」

赤「イチャイチャなんてしてねぇよ!お前も一緒に来てくれるか?」

女幹部「私も戦う…!守られてばかりで居るほど弱くはない!」

赤「よし分かった、じゃあ一緒に来てくれ!精霊!ちょっといいか?」

精霊「まだ何かあるデシか?」

赤「破っちまった約束、上書きするぜ。俺は大総統を倒して世界に平和を取り戻す」

赤「あの時は勢いでそう約束しちまったところもあるが、今はそうじゃねぇ」

赤「この3週間戦いから離れて、好きな人と生活して分かったんだ。俺が本当に守りたかったものが」

赤「だからもう迷わねぇ!俺はこの世界を!平和を!命を!守るために戦う!」

赤「これがお前との新しい約束!そして俺の新しい騎士道だ!」

精霊「僕も約束するデシ!悪魔を倒すまで赤のことを全力でサポートするデシ!」

赤「聖剣も悪かったな!すっかり埃かぶちまって!」

キュイイイイイイイイイイイン!

精霊「聖剣もやる気満々デシ!」

女幹部「行こう…!」

赤「あぁ!行くぜ!(みんななんとか踏ん張っててくれ!)」

―東の町―

青「うおおおおおおおおお!」

幹部悪魔「全くうるさいですねぇ」

青「みんな今だ!」

緑「疾 風 嵐 刃 斬 !」

黄「岩 鉄 粉 砕 斬 !」

桃「花 蝶 乱 舞 斬 !」

ドゴオオオオオオオオオオオオオン!

緑「これで駄目ならもう僕らに打つ手無しだ…!」

幹部悪魔「無駄ですよ、こんな攻撃じゃあねぇ」

黄「傷一つ付いてないなんて…そんな…!」

桃「これが最後の幹部の実力…!」

幹部悪魔「今ので本気なら私の相手じゃあありませんねぇ!ダークネスインパンクトォオオオ!」

「 「 「 「うわああああああああああああ!!」 」 」 」

青「くっ…!あが…!」

幹部悪魔「5人揃っていない貴方達なんて恐れるに値しない、なぜレッドナイトが居ないのです?」

青「貴様に話す道理は無い…!」

幹部悪魔「別に興味もありませんがね。グランドナイツさえ葬れば私は満足ですから!はああああ!」 

青「ぐおおおおおお!」

桃「青!くっ!よくも!」

幹部悪魔「そんな体でよく刃向かいますねぇ、このままだと死にますよ?」

桃「それでも構わない!お前を倒せるなら!」

幹部悪魔「全く理解に苦しみますね、馬鹿馬鹿しくて見てられない」

緑「お前には死んでも分からないだろうさ!」

黄「そうです!これが私達の騎士道なんです!」

幹部悪魔「そうですか。ならばその騎士道とやらを守って、哀れに死になさい!ダークネスインパクト!」

「 「 「ぐあああああああああああああああ!」 」 」

幹部悪魔「これで力の差も分かったでしょう。死ぬのは嫌でしょう?逃げ出しても構わないのですよ?」

青「黙れ…!」

幹部悪魔「しぶといですねぇ、いい加減諦めたらどうです?」

青「あいつならこんなとこで諦めたりはしない…!」

緑「そうだね…『ここから大逆転劇が待ってんだよ!』とか言って笑って立ち上がるだろうさ」

黄「私はもうレッドやみんなに守ってばかりの自分は嫌なんです…!」

桃「ここで諦めたら、レッドに顔向け出来ないわ…!あんだけ啖呵きったんだもの!」

青「行くぞ!みんな!」

幹部悪魔「しつこいですねぇ!まぁいいでしょう!貴方達がここで死ぬことに変わりは無いのですから!」

―東の町・入り口―

赤「ちくしょお、結構時間かかっちまったぜ!」

精霊「大丈夫デシ!まだみんな戦ってるデシ!今ならなんとか間に合うデシ!」

赤「おしっ急ぐぞ!場所はどこだ!」

精霊「町の真ん中デシ!こっちデシ!」

女幹部「待って!何かいる!」

ザコ悪魔「ウォオオオオオオオオオオ!」ワラワラ

赤「この時間の無い時に!お前らの相手してる暇ないんだよ!」

ザコ悪魔「ウォオオオオオオオオオオオオ!」

赤「くそっ!やるしかねぇのか!?」

女幹部「赤は先に行って、こいつらは私が引き受ける」

赤「大丈夫なのか?」

女幹部「みくびらないで。私は元悪魔軍最高幹部、これくらい物の数ではない!」

赤「…若干口調が女幹部寄りになってきてるぞ」

女幹部「い、いいから早く行って!」

赤「分かった!精霊!早く行くぞ」

精霊「いや!僕もここに残って女幹部と一緒に戦うデシ!」

赤「お前は戦闘向きじゃないだろ!馬鹿言ってないで早く来いって!」

精霊「嫌デシ!さっき赤をサポートするって約束したデシ!だから赤の大事な人を守るデシ!」

赤「お前…!」

女幹部「ありがとう精霊さん。赤、行って。精霊は私が守るから」

精霊「違うデシ!僕が君を守るんデシ!」

赤「二人ともすまねぇ…!ここは頼む!」ダッ!

ザコ悪魔「ウガアアアアアア?ウガアアアアアアア!」

女幹部「待て!ザコ悪魔共!私は悪魔軍の反逆者、女幹部だ!」

女幹部「大総統からの勅命が出ているはずだ!私を討ち取れば地位も名誉も褒美も思いのままだぞ!」

チイメイヨホウビ!アイツコロセ!ダイソウトウノタメニ!

ザコ悪魔「ウガアアアアアアアアアアアアアアア!」

女幹部「来い!雑魚ども!この私が相手だ!」

精霊「僕も居るデシぃいいい!うぉおおおおおシャイニング体当たりデシぃいい!」

ザコ悪魔「うぼわああああああああああああああ!」

もうやばい眠気がマッハ、終わらせると言っておきながらこれだよ!
でももう夜も遅いし台風もひどいしみんな一旦寝てはどうだろう(提案)
言い訳ごめん、明日学校やねん。明日も更新するから許してほしいのねん。
まぁもう人もいないよねはははっ寝ーるー!

とりあえずみんな「ファイブマン、愛のテーマ」でも聞いて落ち着こうぜ
俺個人としては雑談カモカモなんだが、嫌な人がいるなら仕方ないね

再開してラッパピーヤ

「 「 「 「………」 」 」 」

幹部悪魔「やっと静かになりましたか、さてそれでは止めといきしょうかねぇ」

青「まだ…だ、まだ戦える!」

緑「…終わりにはまだ早いよ!」

黄「そうです!ぜっったい諦めません…!」

桃「あんたなんかに…負けないわ!」

幹部悪魔「その根性はたいしたものですがねぇ、私も飽きてきましたよ」

幹部悪魔「もうお終いにしましょうかねぇ、ダークネスインパクトォオオオオオ!」

青「くっ!(これまで・・・なのか)」

「聖剣よ!仲間を守る盾となれ!」

赤「わりぃなみんな、大分遅れちまった!」

青「遅れたで済むか…!」

緑「最高のタイミングで来るんだから」

黄「あ、あぁあああ…!ふぇええええええん」ボロボロ

桃「気持ちは分かるけど泣かないの、戦闘中よ」

黄「は、はいいいい。でも嬉しくてぇええええええ!」ボロボロ

幹部悪魔「おやおやレッドナイト、今までどこに行ってたのですか?」

赤「実家に帰ってたんだよ!女幹部と一緒にな!」

青「なん…だと…!?」

緑「なるほど、そういうこと」

黄「えええ!?ということは、えええええええええ!?」

桃「はぁあああ…薄々そうじゃないかとは思ったわ」

赤「みんな隠しててすまねぇ、これが俺のグランドナイツを辞めた理由だ」

青「お前…そんなことで…!いやもういい、お前らしい理由だ」

緑「何も隠すこと無いのに、恋愛は自由なんだからさ」

黄「悪魔と人間、敵と味方の禁断の愛。ロマンチックですぅ」

桃「ロマンチックかどうかはともかく、女の子はそういうの憧れるわよね」

赤「みんな…!何も言わねぇのか!俺は敵の女幹部を好きになって、勝手にグランドナイツ辞めたんだぞ!?」

青「今お前はここに居る、それが事実だ」

緑「そうそう、赤はそれでも僕らのところに戻ってきた、それで僕は許すよ。まぁあとで事情は聞くけどね」

黄「それを隠してたことに私は一番怒ってます!」

桃「とにかくお説教は幹部悪魔を倒してからよ!」

赤「ありがとうみんな…!うっしゃあ!幹部悪魔!これからグランドナイツの本当の力見せてやるぜ!」

幹部悪魔「おやおやそれは楽しみですねぇえええ!」

赤「いくぜみんな!改めてグランドナイツ出陣だ!」

「 「 「 「おう!」 」 」 」

赤「行くぜ!青!お前は左を頼む!俺は右だ!」

青「分かった!」

幹部悪魔「無駄ですよ!ダークネスインパクト!」

赤「その技はもう見飽きたぜ!」ガキン!

青「この間合いで貴様はその技を撃てない…!そうだな、赤?」

赤「前にお前の技を受けたときに気づいた!お前の技、威力はすげぇが撃つ対象が近すぎると暴発する!」

赤「だから俺に右手を切られた後、地面との距離が近すぎたんでお前の技は暴発したんだ!」

幹部悪魔「よく見ておいでですねぇ、さすがはレッドナイト。ですが足元を御覧になってはいかがです?」

青「これは、足が影に沈む…!」

赤「うぉおおお!なんじゃこりゃ!」

幹部悪魔「そんな分かりやすい弱点に対策をしないと思いますか?その影は私の魔術によるもの」

幹部悪魔「この魔術は私に近づいたものを誰であろうとも闇に引きずり込む、つめが甘いですよ」

緑「つめが甘いのはどっちかな?ウインドスラッシュ!」シュバッ!

幹部悪魔「無駄ですよ!貴方達の攻撃は効きはしない!さっきの攻防でわかってますからねぇ!」

桃「それはどうかしらね?はあああああ!」ズバッ!

黄「喰らえ!ガイアクラッシュ!」ドゴゴゴッ!

幹部悪魔「なにっいいい!ぐわあああああああああ!(聖剣が輝きを取り戻している!?)」

幹部悪魔「ぐぬぬぬうう!(威力も段違いに上がっている!これがグランドナイツの真の力なのか!?)」

マジで誰もレスしてくれないのか…俺は全く気にしないのに
つーか虚しい、人居るのか?


赤「こんなもん田んぼに足がはまった時に比べたら!ふんがっ!ふんっ!」

青「力ずくで抜けるのか?ぬん!はっ!…本当に抜けるものだな」

緑「二人とも大丈夫?ってもう抜け出してるね」

黄「やっぱり私達は5人でチーム、ですよね!」

桃「さっきまでの私達と思わないことね!私達は5人でグランドナイツなのよ!」

幹部悪魔「(レッドナイトが来ただけでここまで変わるとは…!完全に予想外だ!)」

幹部悪魔「(聖剣も完全に輝きを取り戻したか…いやむしろ一層輝きを増している!)」

幹部悪魔「(絶望に沈んでいた心が、再び希望を取り戻したとでもいうのか!)」

幹部悪魔「(やはりこいつらは計画の邪魔だ…!さらに力をつける前にここで仕留めておかねば!)」

幹部悪魔「どうやら本当に先ほどまでの貴方達とは違うようですねぇ」

赤「これが俺達5人の、グランドナイツの力だ!」

青「もう貴様ごときに負けはしない…!グランドナイツが揃ったのだからな!」

緑「さっきまでの相手はただの4人の騎士だ、今の僕らとは全然違うよ」

黄「そうです!私達は5人一緒で、グランドナイツで、誰にも負けない力が出せるんです!」

桃「ま、仲間もろとも私達を倒そうとする貴方には理解出来ないでしょうけどね」

幹部悪魔「ふふふっ、ならば私も先ほどまでとは違う、本気の私をお見せしましょうか!?」ゴキゴキゴキッ!

赤「なっ!体が大きくなってく!」

青「奴も本気では無かったということか!」

緑「大きくなってるのは体だけじゃないみたいだね」

黄「今まで感じたことの無いほどの魔力です…!」

桃「裏を返せばそれだけ幹部悪魔も追い込まれてるってことよ!」

幹部悪魔『勘違いしてもらっては困りますねぇ、貴方達を倒すことなど本来造作も無いことです』

赤「けっ!図体はでかくなっても減らず口は相変わらずだな」

幹部悪魔『この姿になったのは貴方達をここで確実に仕留める為の保険のようなものですよ』

緑「保険にしては随分と大掛かりだね」

幹部悪魔『この姿を見た以上貴方達は残念ながらお終いですよ』

青「そういう台詞は戦ってから言うものだ…!」

幹部悪魔『誇りなさいグランドナイツ!私に本気を出させたことを!あの世でねぇえええええ!』

ドゴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

女幹部「今の衝撃は…!」

精霊「間違いないデシ!みんなが居るほうデシ!」

女幹部「ザコ悪魔は片付いた…私達も赤のところに行きましょう!」

精霊「分かったデシ!急ぐデシ!」




赤「これが、幹部悪魔の本気…!がはっ!」

青「こんな化け物が最後に残っていたとはな…!」

緑「今までの戦いはほんのお遊び程度だったのか…」

黄「こんな、ことって…」

桃「正に、くっ圧倒的ね…!」

幹部悪魔『この体は加減が難しいのが難点ですねぇ、もっと楽しみたかったのですが』

幹部悪魔『変身が解けてしまった貴方達なんて、この指一本でも殺せてしまいますよ』

女幹部「はぁ、はぁ、これは…!」

精霊「町が、無くなってるデシーーーー!」

女幹部「これは一体…!赤!大丈夫!?」

赤「逃げろ!こいつは、化け物だ…!」

幹部悪魔『おやおや女幹部さん!どこへ行ったのかと思ったらまさかレッドナイトと一緒だったとはね!』

女幹部「幹部悪魔!貴様ぁああ!よくも赤を!」

幹部悪魔『つまらない顔になりましたねぇ女幹部さん、悪魔界に居たころの貴女はあんなに美しかったのに』

幹部悪魔『人間を憎み復讐のみを糧とする貴女だからこそ虐めがいもあったんですがねぇ』

赤「この…変態野郎が!」

女幹部「黙れ!私はもう復讐を捨てた!」

幹部悪魔『ならばもう一度思い出させてあげましょうか!貴女の愛する男を殺してねぇえええ!』

女幹部「やめろおおおおおおおおおおお!」

幹部悪魔『いいですねええええその表情!だがまだ足りませんねぇえええ!憎しみがぁあああ!』

幹部悪魔『私を倒す力が欲しいのでしょう!ならば魔王剣を使いなさい!女幹部よ!』

赤「! こいつの話を聞くな!」

幹部悪魔『貴女の愛する男を傷つける私が憎いでしょう?私を殺したいのでしょう?』

幹部悪魔『ならばその手に魔王剣を取りなさい!そして私を憎むのです!』

幹部悪魔『そうすれば私を倒せるかもしれませんよ!?愛する男を救えるかもしれませんよぉおおお!?』

女幹部「出でよ…魔王剣!主の下に!」

赤「幹部悪魔!お前何がしたいんだ!?」

幹部悪魔『あのような腑抜けた顔は女幹部には似合わない!憎しみこそが彼女を最も美しくする!』

幹部悪魔『さぁ女幹部よ!私を憎め!その憎しみを糧とし力を手に入れるのです!』

赤「止めろ!止めるんだ!」

幹部悪魔『黙れぇえええええ!レッドナイトぉおおおおおおお!』

ボゴオオオオオオオオン!

赤「ぐあああああああああ!」

女幹部「赤ぁああ!(力がほしい…!幹部悪魔を倒す力が…!)」

女幹部「魔王剣よ…!我が憎しみを喰らえ!その代償に力を授けよ!」

幹部悪魔『そうです!その表情です!あなたには憎しみこそがよく似合う!』

幹部悪魔『さぁもっと!もっと憎しみに心を染めるのです!』

幹部悪魔『憎しみに満ちた貴女の顔を歪ませるのはどれほどの愉悦でしょうねええええ?』

赤「止めろ、『 』…!もうお前の、そんな顔、みたくねぇんだ…!」

女幹部「ありがとう、赤…でも、それでも私はお前を守りたいんだ…!」

女幹部「(憎むんだ!あいつのことを!私の愛するものを奪う幹部悪魔を!)」

女幹部「魔王剣よ!あいつを倒す力を私に授けろぉおおおおおお!」

幹部悪魔『ひゃーーーはっはっは!見なさいレッドナイト!貴方が救い出した女が再び憎しみに染まる姿を!』

赤「止めるんだああああああああ!」

「私は死んだのか?」

「ここは我が作り出した世界、我と我が主のみしか入れぬ世界だ」

「お前は、魔王剣…!」

「主は我に力を求めた、だが主は迷っておられる。故に我は主に問いかけにきた」

「私は迷ってない…!赤を守るための力がほしいんだ!だから!」

「いや主は迷っておられる、憎しみによる滅びの力を手にすることを」

「それは…!だが力が無いと赤を守れない!」

「愛するものを守るためにその心を憎しみに染めること、主はそれをお望みか?」

「そんなことない!もう私は誰かを憎んだり、誰かに憎まれたり、そんなのは嫌なんだ!」

「赤が教えてくれた…人の温もり、優しさ。復讐に囚われた私をあいつが救ってくれた!」

「人間の全てを許すことは出来ない!それでも私はもう誰かを憎んだりしたくないんだ!」

「それに幹部悪魔を憎む私を見る赤は、とても悲しそうな顔をしていた!赤にあんな顔してほしくない!」

「赤を守りたい!そのための力が欲しいんだああああああああああああああ!」

「愛する人を守るための守護の力を望むか、主よ。ならば我が真名を呼べ」

「真名…?お前は一体…」

「我が真なる名は魔王剣にあらず、我が真の名は…」

キュイイイイイイイイイイイイイン

幹部悪魔『なんだああああああこの光はああああああ!?』

青「くっ眩し、この光は…」

緑「これは僕らのときと同じ」

黄「すごく静かで、綺麗な光です」

桃「体が癒されていく…まるで眠ってるみたいに」

「幹部悪魔、もう私は誰も憎みはしない。決して貴方であろうとも」

幹部『何故だああああ!一体なにがあったああああああ!女幹部ぅうううう!』

「違う、私の本当の名前は一つだけ。大切な母さんがくれた名前」

「私の名前は『黒』、そしてこの剣の名も魔王剣ではない、真なる名は…」
 


「 聖 剣 ブラックナイト 」

黒「聖剣よ!主が命じる!グランドナイツの傷を癒せ!」

キュイイイイイイイイイイイイインン

青「体に力が戻る…!」

緑「これだけの傷を一瞬で治すなんて…」

黄「黒の優しさが伝わってくるみたいです…!」

桃「悪魔がどうとか言ってた自分が恥ずかしいわね…」

黒「赤、大丈夫?」

赤「お前、その剣は…?」

黒「これは聖剣ブラックナイト、魔王剣の本当の姿」

赤「…じゃあおまえも聖剣に選ばれたのか?」

黒「そういうことになる、のかな?」

赤「かな?じゃねええよこの馬鹿ぁああ!あんな無茶しやがってえええええええ!」

黒「ご、ごめんなさい!でも赤を守りたくて必死で!」

赤「約束は二人で守るんだろおおお!もう二度とあんなことしないでくれ!いいな!?」

黒「わ、分かった!約束する!」

赤「いいか!これも約束だからな!約束は守るものなんだって痛てえええ!」

桃「この状況でいつまでイチャついてんのよ」

赤「イチャついてなんかねぇよ!」

緑「どうやら幹部悪魔もお待ちかねみたいだよ」

幹部悪魔『こうなればああああああ!貴様ら全員葬ってくれるわああああああ!』

>桃「この状況でいつまでイチャついてんのよ」
>赤「イチャついてなんかねぇよ!」

こいつらどの口がwwwwwwwwwwwwwwwwww

黒「グランドナイツ、私は赤を守りたい。そのために力を貸してください」

黄「…えへへへ、これからよろしくお願いしますね、黒」

黒「これからって!…私は!」

緑「力を貸してだなんて水臭いよ。君は聖剣に選ばれた騎士、つまり僕らの仲間だ」

青「借りを作る必要など無い、共に戦うぞ…!」

桃「悪魔だからとか、そんなことで負い目を感じることないわ。貴女の優しさは伝わったから」

赤「みんな…みんなああああああああ!」

黒「…じゃあお願いします。赤を守るため、幹部悪魔を倒すため私と一緒に戦ってください!」

黄「はい!これからは6人一緒で戦いましょう!」

緑「これでグランドナイツ城がまた賑やかになるね!」

青「ここのところ静かだったからな…それくらいが丁度いい!」

桃「この戦いが終わったら、みんなで歓迎パーティしないとね!」

赤「よっしゃああああああああああ!みんな!いくぜぇえええええええ!」

『 『 『 『 『 『 装 甲 変 身  ! ! ! ! ! ! 』 』 』 』 』 』

赤「赤き焔は勇気の剣!レッドナイト!」

青「青き天空は自由の剣!ブルーナイト!」

緑「緑の疾風は知性の剣!グリーンナイト!」

黄「黄色の大地は恵みの剣!イエローナイト!」

桃「花香る桃は安らぎの剣!ピンクナイト!」

黒「黒い闇夜は静謐の剣!ブラックナイト!」

「 「 「 「 「 「我ら!悪を切り裂く6本の剣!」 」 」 」 」 」

「 「 「 「 「 「騎士道戦隊!グランドナイツ!」 」 」 」 」 」

幹部悪魔『一人増えたところでぇえええええ!私には敵わないぃいいいいいいい』キュイイイン

緑「またあの一撃が来る…!」

黒「私に任せて…!ブラックディメンジョン!」

幹部悪魔『なにぃいいいいい!私の魔力が消えていくだとおおおおおお!』

黒「私の聖剣は静謐の剣、全ての力を静まらせる…!」

赤「いよっし!今だ!一気に決めるぞ!」

赤「爆 炎 十 文 字 斬 !」

青「天 空 蒼 牙 斬 !」

緑「疾 風 嵐 刃 斬 !」

黄「岩 鉄 粉 砕 斬 !」

桃「花 蝶 乱 舞 斬 !」

黒「月 光 峻 烈 斬!」

幹部悪魔『うぐあああああああああああああああ!』

幹部悪魔『こんな馬鹿なぁあああ私の計画はこんなところで終わりはしなああああい!』

赤「ったく!頑丈な野郎だな!」

青「だが流石の幹部悪魔も今のは効いたようだな…!」

緑「ここらで一気にきめておこうか!」

黄「はい!新生グランドナイツの力!見せてやりましょう!」

桃「6人揃っての初めての奥義、試し打ちには十分すぎる相手ね!」

黒「幹部悪魔よ!貴様との因縁をここで断ち切る!」

幹部悪魔『この世界の王となるのはああああああこの私なのだあああああああ!』

赤「これで終いだ!」

「 「 「 「 「 「 「聖剣よ!我らの思いを力に変えろ!!!!!!」 」 」 」 」 」

「 「 「 「 「 「奥 義 ! 聖 騎 士 王 大 烈 斬 !」 」 」 」 」 」 」

幹部悪魔『こんなことおおおおおおあってはならないいいいいいいいいいいいいい』

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!

「 「 「 「 「 「 征 伐  完 了 ! 」 」 」 」 」 」 」

青「凄い被害だな…」

緑「町の人たちに被害が出ていないとはいえ、町の中心部がほぼ消滅したわけだしね」

青「こんなこと言いたくはないが、よく勝てたものだ」

緑「ピンチの連続だったしね、正直生きた気がしなかったよ」

青「結局俺らはまた赤に助けられたんだな」

緑「いいじゃないかそれでも、僕らは仲間なんだから。5人、いや6人でグランドナイツだ」

青「俺はもっと強くなる…!いつかあいつに胸を張って肩を並べられるように…!」

緑「うん、そうだね。青ならきっと出来るよ」

黄「(ソワソワソワソワ)」

桃「何ソワソワしてんの?」

黄「うひゃあ!えとあの、黒のことが気になって…!」

桃「黒なら赤と向こうで話してるわよ」

黄「そうなんですか!じゃあいいんです!」

桃「・・・黄、私達の中であなたが一番最初に黒に話しかけたわね」

黄「え?それは、これから一緒に戦う仲間だからまず挨拶しないとなーと思いまして」

桃「やっぱ凄いわね、黄は」

黄「そ、そんなことないですぅ!」

桃「私は彼女が悪魔だということに囚われて、彼女の心を見ようとはしなかった」

桃「そんな私に赤はどこかで気づいていたのね、だからグランドナイツを辞めてまで彼女を守ろうとした」

桃「今回の騒動も元を辿れば私のせい…!私が赤や黒を信頼してれば!」

黄「そんなこと言わないでください!」

黄「反省はしなさい!でも自虐は駄目!って私に教えてくれたのは桃なんですよ!」

黄「だからそんなに自分を責めないでください!お願いですから…!」グスグスッ

桃「…私って本当に駄目なお姉さんね。ありがとう黄、あなたは本当にいいこだわ。妹にしたいくらい」

黄「私は、桃のこと、本当のお姉ちゃんみたいに思ってます!」

桃「ありがとう、私も黄のこと本当の妹みたいに思ってるわ」

赤「みんないい奴らだったろ?」

黒「あぁ、こんな私のことも受け入れてくれた、仲間だと言ってくれた。」

赤「なんてたって俺の自慢の仲間だからな!もちろん黒も含めて!」

黒「うん、その気持ち分かるよ。私もいつかみんなの自慢の仲間になりたい…」

赤「つーかさ早く変身解除すれば?」

黒「…やりかたが分かんない」

赤「はああああ!?聖剣が教えてくれなかったのか?」

黒「さっきから話しかけてるけど何にも応答しない…」

赤「元・魔王剣だから少し捻くれてんのか?剣を正眼に構えて『装甲解除』って言えば変身解けるぞ」

黒「えーと、『装甲解除!』」

赤「そうそう、それで……」

赤「お前、その顔…!」

黒「顔がどうかした?」

赤「ちょ、ちょっと待ってろ!…おーい黄!お前手鏡持ち歩いてるだろー!それ貸してくれー!」

赤「こっち投げてくれー!ぅおおおと!サンキュー!これで自分の顔見てみろ!」

黒「顔なんて見ても…私の顔が、元に…戻ってる…」

赤「あぁ!きっと聖剣のおかげだ!粋なことしてくれるなおい!」

黒「あ、あああああ、私、やっと解放されたのかな?憎しみから、復讐から、やっと」ボロボロッ

赤「もう今までのお前は居ない!いまここから生まれ変わったんだ!」

黒「うん、うん。ありがとうブラックナイト」

赤「お前とブラックナイトはこれからが始まりなんだ。だから他にも言うことあるだろ?」

黒「そうだね、これからよろしく。私の聖剣、ブラックナイト」

―グランドナイツ城・食堂―

パンパンパンッ!

緑「それではこれより、グランドナイツの新メンバー、黒の歓迎会を始めまーす!」

「 「 「 いええええええええええええええい」 」 」 「デシぃいいいいい!」

緑「さぁてそれではまず主役にご登場ねがいましょう!どうぞー!」

黄「黒ちゃん!ほら出番だよ!」

黒「こんな格好はずかしい!」

桃『今日の主役が何言ってるの!赤に見せてあげるんでしょ!」

黒「それとこれとは話が別!」

黄「女は度胸と愛嬌です!そーれ!」

黒「きゃあ!」

赤「(胸元がぱっくり開いた黒のロングドレス…!これはヤヴァイ!!)」

黒「…どう?似合ってる?」モジモジ

赤「(モジモジ上目遣いきたああああああああああ!)あぁ似合ってるよ…なんつーか綺麗だ」

黒「あ、ありがとう」

緑「さーて二人のお惚気タイムも挟んだところでー!料理も山海の珍味を揃えておりまーす!」

執事「私と緑様で作らせていただきました」

青「…俺は手伝おうとする桃を監視していた」

桃「一品だけ私が作ったのよ!ほらこれ!」

ゴーーーーーーーン!

赤「(見た目もあれだがとりあえず臭い!)」

黒「(悪魔界でもこんなの見たこと無い!)」

青「…これは俺が責任を持って処分させてもらう」

緑「黄、後で胃薬用意しといてね」

黄「はい!了解しました!」

精霊「黒ー!これからもよろしくデシー!」ポフッ

黒「うん、これからよろしくね」

黄「精霊さんとはもう仲良しなんですね!」

精霊「僕と黒は一緒に戦った仲デシ!いわば戦友デシ!」

黒「そうだね」ヨシヨシ

精霊「あぁー黒の胸は落ち着くデシー!桃や黄に無いふくよかさがあるデシー!」

黄「えええええ!?何言ってるんですかーもう!」

桃「精霊、それはあなたでも触れてはいけない…タブーなのよ!」

赤「おい!こら!この淫獣!黒から離れろおおお!」

精霊「嫌デシぃいいいいいい!フカフカで気持ちいいデシぃいいいい!」

赤「てめえええええ!それは俺のものだぞおおおおおおお!」

「 「 「 「 「 「………・・・」 」 」 」 」 」 」

緑「へぇえええ、黒の胸は赤のものなんだぁあああ?その辺くわしく聞いてないなぁああ!」ニヤニヤ

黄「あのえとそれってえええええ!キュウウぅ…」

青「おい!黄には刺激が強すぎたみたいだな」

桃「おっぱいがなんだっていうのよぉおおおお!」

黒「赤の馬鹿ああ!何でそんなことをここで言うのだ!この変態!」

赤「ごめんって!許せなかったんだよ!淫獣がぁああ!ってか口調がまた戻ってるぞ!」

黒「そんなことしるかあああああああああ!」



騎士道戦隊グランドナイツ 赤い春と六本目の聖剣編  ―了―

おっわおっわりーん☆
疲れたぬほほ

正直最後駆け足感がぱない
まぁしょうがないね

乙 皆くっついてめでたしめでたしか

黒い追加戦士って実は居ないんだよな キングのリキさんは海外で金色認定されたから
敵側の武器が実は正義側の変身アイテムだったってのは良いな
名乗りで闇を前面に出すのは造反者だからか

>>387
ヒュウガ「」

>>392
あれは「番外戦士」であって「追加戦士」ではない
簡単に言えばゴーカイシルバーゴールドモードにお面がくっついてる奴だけが追加戦士で、それ以外は番外だと思ってもらえればOK

考えてみれば追加戦士の加入は中盤だよな
つまりグランドナイツの戦いはまだまだ続くということだ

しかしこの>>1本当に戦隊好きなんだな
「騎士道」が口癖になってるあたりとかすごくそれっぽかった

>>394
正直番外戦士の基準が良く分からんところがあるからなぁ・・・
ゴセイナイトとか何故か追加戦士枠だし

>>403
ipodには戦隊ソングが全部入ってるぜ!勿論EDも!実家にはコロちゃんパックが大量にあるぜ!

再開はプラズマ

―悪魔城―

幹部悪魔「ぐううう…なんとかたどり着きましたか」

幹部悪魔「グランドナイツめ…!よくも私をこのような目に!」

幹部悪魔「くっくっくこうなったら計画などどうでもいい…!今すぐにでも人間どもを蹂躙してやる!」

幹部悪魔「そうだ…!悪魔軍を総動員して人間共を狩りつくしてやる!」

幹部悪魔「グランドナイツよ!自らの無力を思い知らせてやる!」

「みっともない姿だな、幹部悪魔よ」

「無様」

「ぎゃーはっはっは!無様だって!やべーそれ超うける姉貴!」

幹部悪魔「貴様らは!イーリス3兄妹!」

兄悪魔「お前ごときが幹部とは、悪魔軍も落ちたものだ」

姉悪魔「軟弱」

妹悪魔「てめーごときが兄貴に舐めた口聞いてんじゃねぇええぞ!ごらああああ!」

幹部悪魔「貴様らは同朋殺しの罪で大総統により封印されていたはずだ!」

姉悪魔「恩赦」

兄悪魔「私達兄妹の罪は許された、大総統への絶対服従を条件にな」

妹悪魔「久しぶりのシャバの瘴気はうめえええええええ!力が戻ってくるぜええええええ!」

幹部悪魔「こんな狂犬共を解き放つなど、大総統は何を考えているのだ!?」

妹悪魔「あああああああん?分かんねぇのか?お前ら幹部が弱すぎっからだよおお!」

兄悪魔「幹部共が全滅した今、新たに人間界侵攻の司令官が必要だ。大総統は私達を選ばれた」

幹部悪魔「なんだとぉぉおお!?馬鹿を言え!私は生きている!悪魔軍の司令官はこの私だ!」

姉悪魔「否定」

兄悪魔「お前はもう幹部ではない、どこへなりとも去れ」

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!分かり易く言えばクビだよクビ!お前はもう要らねぇえええんだよ!」

姉悪魔「否定」

兄悪魔「お前はもう幹部ではない、どこへなりとも去れ」

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!分かり易く言えばクビだよクビ!お前はもう要らねぇえええんだよ!」

幹部悪魔「そのようなことがあるものかああああああ!」

姉悪魔「事実」

妹悪魔「その必死すぎてマジうけるぜーーーー!ぎゃーはっはっは!」

幹部悪魔「ならば貴様らをここで殺し、私の実力を大総統に示してやろう!」

兄悪魔「せっかく生き残ったというのに馬鹿な奴だ。妹達よ、頼めるか?」

姉悪魔「了解」

妹悪魔「兄貴が言うならしゃーねーなぁ!馬鹿に格の違いを教えてやるぜぇええええ!」

幹部悪魔「それは私の台詞だぁあああああああああ!」

ズバシュ!

姉悪魔「緩慢」

妹悪魔「弱ぇええ!弱すぎんだろおおおお!ぎゃーはっはっは!」

幹部悪魔「ぐはっあ!こんな、こと…あっては、ならな、」

妹悪魔「うるせぇ雑魚!」グシャ!

幹部悪魔「ごわあああああああ!…ば、かな……」

姉悪魔「絶命」

兄悪魔「苦労をかけたな」

妹悪魔「こんな雑魚殺すの苦労でもなんでもねぇよ!ね!姉貴!」

姉悪魔「余裕」

兄悪魔「頼もしい妹達だ、だが幹部悪魔の実力は本来こんなものではない」

兄悪魔「グランドナイツとの戦いですでに致命傷をうけていた」

兄悪魔「幹部悪魔をここまで追い詰めるとは、グランドナイツの実力は本物だ」

妹悪魔「えええええ!?私達も頑張ったのにいいい!兄貴の買い被りすぎじゃねえの?」

兄悪魔「そう拗ねるな、だが敵の実力を客観的に評価するのが勝利への近道だ」

姉悪魔「慰」ヨシヨシ

妹悪魔「やめろよ姉貴!頭撫でんなってぇええ!」

兄悪魔「そして敵は強ければ強いほど倒しがいがあると言う物だ…!」

姉悪魔「微笑」

妹悪魔「へへっ!楽しそうだな兄貴!」

兄悪魔「あぁ…俺を楽しませてくれ!グランドナイツ!」

―グランドナイツ城・稽古場―

桃「黒、来なさい」

黒「…はあああああ!」

桃「踏み込みが甘い!」パシィ!

黒「くっ!」

桃「剣の間合いを早く覚えなさい!今の踏み込みでは、やられにいくようなものよ!」

黒「分かった…!もう一度!」

桃「いい気合ね!もう一番いきましょう!」

桃「ふぅ…疲れた」

赤「お疲れさん、黒はどんな感じ?」

桃「覚えが早いとはいえ、まだまだね」

赤「剣で戦うことは殆ど無かったみたいだしな」

桃「でも体は出来てるし基礎さえ覚えれば、どんどん伸びてくわ」

赤「そっか、そんなら良かった」

桃「えぇ、こっちもしごきがいがあるわ」

赤「…あんま虐めないでくれよ」

桃「あら、それは黒次第よ」

赤「おーい!頼むぜマジで!」

なんかどことなくトリニティ三兄弟思い出すな

桃「剣のことに関しては問題ないわ、それよりも心配なのはあっちよ」

赤「あっち?」

黄「あの、黒ちゃん!この後一緒におやつ食べませんか?」

黒「えと…私はいい、ごめんなさい」

黄「いいんですよ!こっちこそごめんなさい!」

黒「あ、えとごめん」ササッ

黄「あっ!あのー…はぅうう」ショボーン

桃「黄が必死にアプローチしてるけど、黒のほうが避けちゃってるのよ」

赤「悪気は無いんだと思うけどな」

桃「それは黄も分かってるわ、だから落ち込んでるのよ」

赤「桃とはどうなんだ、黒と普通に話したりする?」

桃「少し遠慮がちね、緑と青にもそうみたい。私はそんなに気にしてないけど」

赤「気にしてあげてよー…」

桃「私達は年上だもの、あんまり構うと萎縮しちゃうわ。それに遠慮されても『仕方ない』で済ませられる」

桃「でも黄は同い年だから、あんな風に露骨に避けられちゃうと余計気になるんでしょうね」

赤「うーむ、そういうものか…」

桃「…黄は黒と仲間である前に友達になりたいんだと思う」

桃「あの子内気だから、同世代の友達がいないの。私はあの子にとって姉みたいなものだし」

桃「だから避けられ続けても、黒に話しかけてるんじゃないかしら」

赤「あの二人なら、いい友達になれると思うんだけどな」

桃「私もそう思うわ、何かきっかけがあればいいんだけど」

赤「きっかけね……そうだ!これならいける!」

桃「また変なこと考えてないでしょうね?」

赤「真剣に考えてるっての!」

桃「可愛い黒のことだものね」

赤「そ、そんなんじゃねぇよ!俺はメンバーの仲を取り持つためにだな!」

桃「ふふっ、からかってごめん。で、何する気なの?」

赤「その名も、初めてのおつかい大作戦!」

とりにてぃ三兄弟ってガンダムだっけ?カラミティフォビドゥンレイダーのやつ?あれは三馬鹿だっけ?覚えてない

バイトだー!落ちる2時にやるかもしれない

俺達再開さ!ダイレンジャー!

黄「二人で買出し、ですか?」

桃「え、えぇ。黄と黒の二人に買出しをお願いしたいいんだけど、いいかしら?」ギクシャク

黄「はい!分かりました!く、黒ちゃんも私と一緒でいいかな…?」

黒「…構わない」

桃「わーよかったー!じゃあこの紙に買ってくるもの書いてあるから、二人ともお願いねー」ギクシャク

黄「でも急な買出しですね。3日前にも買出しに行ったばかりなのに」

桃「えーとね!買い忘れたものがあったのよ!そう!きっとそう!」

黒「……」

桃「(あーもう!なんで私が仕掛け人なのよー!?)」

―回想―

赤「黄と黒に二人で買出しに行かせるんだ!二人で買い物すれば仲もググっと急接近するはず!」

桃「赤にしてはまともな計画ね。でも、ついこの間買出し済ませたばかりよ?」

赤「そこは適当に理由つければいいんだよ!買い忘れがあったとかさ!」

桃「買い忘れねぇ…それでお金はどうするの?言っておくけど無駄遣いは厳禁よ」

赤「そこを何とか頼む!別に遊びのために使おうってわけじゃないんだしさ!」

桃「だ・め・よ!一度例外を許すと際限が無くなっちゃうっじゃない」

赤「うぬぅうううう!…分かった!年下組二人のためだ!お金は俺が自腹で出そう!」

桃「私も自費から半分出すわ。これじゃあまるで私が守銭奴みたいだもの」

赤「マジで!?サンキュー!」

桃「それじゃあお金は渡すから、あとは頑張ってね」

赤「ちょっと待ってくれー!もう一つ頼まれてくれー!」

桃「嫌な予感しかしないんだけど…」

赤「二人に買出しをお願いする役を桃にやって欲しいんだ!頼む!この通りだ!」

桃「ええ!?それくらい赤でも出来るでしょ!?」

赤「俺じゃあ駄目なんだよ!黒は勘がいいから、俺からこんなお願いしたらすぐに俺の本意に気づいちまう!」

赤「だから桃しか居ないんだよー!お金出すついでに頼まれてくれ!お願いします!」

桃「もう!分かったわよ!乗りかかった船だもの、やってあげるわ」

桃「(気軽に引き受けるんじゃなかったわ…)じゃあこれお金と買ってくるもの書いたメモね!」ギクシャク

黄「(なんか今日の桃変です…具合でも悪いんでしょうか?)

桃「あと少し余計にお金入れといたから、二人で寄り道でもしてきたらどうかしら?」ギクシャク

黄「えぇ!でもそんなの皆さんに悪いですよ!」

桃「い、いいのよーここのところ戦い続きだしたまには息抜きしてきなさい?」

黄「でもですね…」チラッ

黒「……」

黄「(黒ちゃん無表情ですぅ、私なんかとじゃ楽しくないですよねうぅううう)」

桃「ふぅ、いいから行ってらっしゃい。ここのところ二人ともすれ違いばかりでしょう」

黄「えとあのそれは…!私が黒ちゃんの気持ちを考えずに一方的に話しかけてるだけで!」

黒「そんなことない!黄は悪くないの!私が避けてるだけで!」

桃「はーい!いいから二人で甘いものでも食べて、仲良しこよしになってきなさい!これはお姉ちゃん命令よ!」

桃「お姉ちゃん命令には妹達は絶対服従という不文律がこの世界には存在するの!二人とも、分かった?」

黄「は、はい!分かりました!お姉ちゃん!」

黒「でも私、桃の妹じゃないけど…」

桃「分かったわよね?」ゴゴゴッ

黒「…分かりました」

桃「『分かりました、お姉ちゃん』でしょ?」

黒「わ、分かりました、…お姉ちゃん」テレテレ

桃「(か、可愛い!当初の目的を忘れそうだわ!)いい子ね、じゃあいってらっしゃい!」

黄「うん!じゃあ黒ちゃん行こう!」

黒「う、うん」

バタンッ

赤「…なんなんだよ、最後のお姉ちゃん命令って」

桃「仕方ないでしょ!二人を買出しに行かせたわけだし結果オーライよ!」

赤「黒にお姉ちゃんって呼ばせる必要は無かっただろ?」

桃「それも仕方なくよ!黒に私がお姉ちゃんだと意識させることで買出しに行きやすい雰囲気を作るためよ!」

赤「仕方なくねー…途中から明らかに楽しんでた気が」ジトー

桃「とにかく!これで計画は成功よ!あとは二人次第ね!」

赤「うわ勢いで誤魔化しやがった」

桃「…赤が黒を好きになった気持ちが少しだけ分かったわ。あの子は間違いなく可愛い」

赤「あ、ありがとう。なんかさっきからテンションおかしくない?」

桃「どちらかというとこっちが素よ」

赤「…そっか(青はこれを知った上で桃を好きになったのか?だとしたらすげぇよ)」

―東の町―

黄「んしょっと、これでメモに書いてあるものは全部買いましたね!」

黒「重くない?もう一つ、私が持つ」

黄「大丈夫ですよ!これでも私も鍛えてますから!」

黒「でも私のほうが、どう見ても軽い」

黄「いいんですよ!それに私嬉しくて!」

黒「嬉しい…?どうして?」

黄「さっきから黒ちゃんが普通に話しかけてくれるからです!」

黒「あっ……城ではごめんなさい」ドヨーン

黄「あああ!?ごめん黒ちゃん!なんか今の言い方凄い嫌味言ってるみたいでしたね!」

黄「でもそんなことないんですよ!ただ純粋に嬉しくて!あのそのえとですね」

黒「お、落ち着いて。黄の気持ちは分かってるから」

黒「黄は人を傷つけることを言う人じゃない、それくらいは私でも分かる」

黄「そんなことないです!私口下手だからついさっきみたいな不用意なことを言っちゃうんです!」

黒「私なんて赤以外と、まだまともに口を訊いていない」

黄「私も始めはそうでしたよ!みんなと話すのも緊張してました!だから落ち込むことないです!」

黒「ふふふふっ」

黄「あ、あれ?もしかしてまた私なんか変なこと言っちゃいました!?」

黒「違う、黄は優しいなと思ったらつい笑いが出た」

黄「そんな優しいだなんて、私はただ臆病なだけです」

黒「黄は私が避けても何度も話しかけてくれた、だから臆病じゃない」

黄「そんなことないですよ!」

黒「そんなことある!」

「 「 …… 」 」

「 「 …ぷふっ」 」

黄「あはははっ!黒ちゃん変な顔!ほっぺがふくらんでおかめみたい!」

黒「ふふふっそういう黄も変な顔!ムスッとしてハシビロコウそっくり!」

黄「えぇ~!?というか私ハシビロコウが分かんないよ!」

黒「分からないならいい、でもそっくりふふっ」

黄「気になるよーねぇハシビロコウってなに?」

黒「教えてあげない」

黄「むぅー黒ちゃんは意地悪です!」

黒「ふふふっこんなに笑ったの久しぶり」

黄「えへへっ私もです!あ、アイス売ってますよ!黒ちゃん食べましょう!」ギュッ

黒「あっ…」

黄「甘いもの食べて仲良しこよしになるのがお姉ちゃん命令ですから!ねっ!」

黒「…うん!」

―公園・ベンチ―

黄「んー冷たくて美味しいですね!」

黒「うん、風が気持ちいい」

黄「そうですね!天気もいいし絶好の寄り道日和です!」

オトウサーンコッチ! オーイソッチハアブナイヨー! 

黄「家族連れで来ている人がたくさん居ますね」

黒「…うん、そうだね」

黄「私ね、こういう平和な景色を見るのが大好きなんです!」

黄「誰もが笑顔になるようなこんな風景を見ていると、とても幸せになってまた頑張らなきゃって思えるんです!」

黄「誰もが笑顔になるようなこんな風景を見ていると、とても幸せになってまた頑張らなきゃって思えるんです!」

黄「まだ私はみんなに比べたら未熟だけど、平和も願う気持ちはみんなと一緒です」

黄「だから私は戦うんです。たとえ弱くても、傷ついても。この景色を守るために」

黄「ってごめんなさい!急に変な話しちゃって!」

黒「うぅんそんなことない、それに黄は弱くなんてないよ」

黄「いえいえそんな!私なんてまだまだ半人前です!」

俺にもお姉ちゃん命令が下った…!俺は姉ちゃんの奴隷じゃあねぇーつーの!
くそ姉貴がああああ!なぜ俺が酔ったお前のお迎えに行かねばならぬ!

再開に生きるぜ!

黒「うぅん私なんかより黄はずっと強い。私は嫌われるのが怖くてみんなと関わるのを避けてきた」

黒「私は復讐に囚われ、人間を襲い、みんなを傷つけたから」

黄「でもそれは黒ちゃんが悪いわけじゃありません!」

黒「うぅん、私の罪は許されるものではない。でもこれから私はそれを償っていきたい」

黒「私が奪った幸せはもう取り戻せない、でも新しく生まれた幸せを守ることは出来る。」

黒「騎士に選ばれたからとかそういうことじゃなくて、私自身がそうしたいの」

黒「私も、平和を願う気持ちはみんなと同じでありたいと思うから」

黄「…黒ちゃん。はい!これから一緒に頑張りましょう!」

黒「でも私の贖罪にみんなを巻き込んでもいいのか、とても不安で怖い」

黒「結局私は自分の都合のいいようにみんなを利用してるだけかもしれない…」

黄「いいよ。私のことを巻き込んでも、利用しても」ギュッ

黄「黒が自分自身を許せる時まで、私が黒のこと守ってあげるから」

黒「…どうして?どうしてそんなに優しくしてくれるの?私は貴方達の敵だったのに!」

黄「敵だったとかそんなの関係ない、一番大事なのは今の黒がどうしたいかだよ」

黄「今の黒は自分の過去の罪を償うため、なによりみんなの平和を守るために戦っている」

黄「そんな黒のことを私は仲間として誇らしく思うし、守ってあげたい」

黄「なにより『友達』が悩んでいるなら力を貸してあげたいの」

黒「友達…私と黄は友達?」

黄「きゅ、急に馴れ馴れしかったですよね!あはは、何言ってるんだろ私ったら!今の忘れてください!」

黒「…嫌」

黄「えええええ!?そんなあああ…」

黒「だって黄に『友達』って言われて嬉しかったから、だから忘れたくない」

黄「…うん!私と黒ちゃんは友達です!」

「ニャー」スリスリ

黒「うひゃ!?なんかベンチの下に居る!?」

黄「え?あはっ子猫ですよ!おーい君一人でどうしたのー?」ヒョイ

「ニャー」ゴロゴロ

黄「人懐っこいですね、飼い猫かな?モフモフで可愛いですぅ」

黒「…可愛い」ジー

黄「黒ちゃんも抱っこする?」

黒「うん、してみたい」

黄「はい猫さん、今度はこっちのお姉さんが抱っこしてくれますよー」

「ニャー」

黒「暖かい、それに柔らかい」

「ニャー」モゾモゾ

黒「あれ?どうしたの?あんまり動くと…きゃあ!」

「ニャー」ゴロゴロ

黄「あらら、抱っこよりもお膝の上が良かったんですね」

黒「可愛い…けど動けない」

黄「この猫には黒の優しさが分かるんだと思います、動物に懐かれる人に悪い人は居ませんから」

黒「そうなのかな、だったら嬉しい」

ボゴオオオオオオオオオオオン!

「ニャア!?」ピューン

黒「! 今の音は!?」

黄「分かりません!とにかく行ってみましょう!」

―公園・広場―

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオ!」

キャー! アクマダー! ニゲロー!

妹悪魔「久々の人間界だぜええええええええ!私らが居ない間にうじゃうじゃ害虫が増えてやがるなああ!」

妹悪魔「さあああて害虫駆除の時間だぜええええええ!ザコ悪魔ども!目に付いた人間を残さず殺せ!」

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオオ!」

妹悪魔「さああああああ人間共!震えな!怯えな!泣き叫びな!そして私を楽しませなあああああああ!」

ボゴオオオオオオオンン!

「 「 待ちなさい!」 」

妹悪魔「あぁあああん?なんだあああああてめえら?」

『 『 装甲変身! 』 』

黄「これ以上の狼藉は私達グランドナイツが許しません!」

黒「罪無き人々の命を奪わせはしない!」

妹悪魔「おおおお!?そうかお前らが兄貴が言ってたグランドナイツか!正義の味方気取りでかっこいいー!」

妹悪魔「でもなああああああ!私の邪魔すんじゃねえええええええよ!ダボがあああああああ!」

妹悪魔「喰らえやああああああ!グレイプニールの鎖をなあああああ!」シュルルルルル!

黒「これは・・・!くっ!避けてもついて来る!」

黄「それなら、聖剣で打ち落とします!」キーン

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!意味ねーっての!そんな攻撃!」

黄「傷つきもしないだなんて!」

黒「攻撃が効かないなら力を奪うまで!ブラックディメンジョン!」

妹悪魔「無駄だってのがわかんねぇのかなぁああ!?あぁあああああん!?」

黒「そんな!ブラックディメンジョンも効かないなんて!」

妹悪魔「ほらほらどうしたぁあああああ!?一気に決めてやんぞこらあああああ!」シュルルル!

「 「 きゃあああああ!? 」 」

黄「くっ…!強い!」

黒「幹部悪魔の他にもこれほどの悪魔が居たなんて…!」

妹悪魔「お前らウチを舐めてんのかああああ!?兄貴に認められた実力はこんなもんじゃねえええだろおお!」

妹悪魔「けっつまんね、やっぱ兄貴に買い被りすぎだったなぁあーもう終わらせよ」

コピペミスッたあああもう俺の馬鹿ぁあああ!めしとふろ
読み返すと粗がひどいな、文章の稚拙さを晒すのはある意味チ○ポ晒すより恥ずかしい

「ニャー」

黒「(さっきの子猫が!)」

妹悪魔「私が不機嫌なときにぃいいいピーピーうるせええええ小動物だなあああああ!」シュルルル!

黒「(危ない!間に合って!)」ダッ!

妹悪魔「死ねやあああああああダボがああああああ!」

黒「くっ…!」ダキッ


黒「(どうして…?攻撃が来ない?)」

黄「くぅ!…つくうううう」ドサッ

黒「イエローおおおお!そんな!しっかりして!」

黄「ブラックのほうこそ大丈夫ですか…?それに猫ちゃんも…」

先に始まった戦隊SSが終わってしまった…あかん!このままでは戦隊SSブームが始まる前に終わってしまう!
というわけで一週間ぶりに緊急再開!オーレンジャー!

「(これで6本の聖剣が揃ったか…ここまでは順調に進行している)」

「(幾度も因果を捻じ曲げ、ようやくたどり着いたのだ。誰にも邪魔はさせんぞ)」

「(我が野望が成就する日は近い、そのためにも必要な駒を補充せねばなるまい)」

「(グランドナイツよ、我のために強くなれ。そのときこそ我が宿願の時なのだからな)」

―悪魔城―

幹部悪魔「はぁ…はぁ…ようやく悪魔城に辿りつきましたか」

幹部悪魔「私がこのような屈辱を受けるなど!許さんぞグランドナイツ!」

幹部悪魔「もはや計画などどうでもいい…!悪魔軍を総動員して人間界に侵攻を開始する!」

幹部悪魔「そうだ、それがいい!グランドナイツどもに貴様らが如何に無力かを思い知らせてくれるわ!」

幹部悪魔「はーーーはっは!私を侮辱したこと高くつくぞグランドナイツよ!」

「見苦しいぞ、幹部悪魔よ」

「無様」

「ぎゃーーーーーーはっは!無様だってよおおお!やべぇそれうちのツボだわ姉貴ぃいいい!」

幹部悪魔「お前らは!イーリス三兄妹!」

兄悪魔「お前などが幹部とは悪魔軍も地に落ちたものだな」

姉悪魔「幻滅」

妹悪魔「このダボがあああああ!お前ごときがうちらを呼び捨てにしてんじゃねえええぞこらああああ!」

幹部悪魔「何故貴様らがここにいる!?お前らは同朋殺しの罪で封印されていたはず!」

姉悪魔「恩赦」

兄悪魔「俺達兄妹の罪は許された、大総統に絶対服従するという条件つきでな」

妹悪魔「はあああああ!久しぶりの瘴気だぜえええええええ!体に力が戻ってくるううううう!」

幹部悪魔「こんな狂犬どもを解き放つなど、大総統は一体何を考えているのだ!?」

妹悪魔「てめぇら幹部が弱っすぎからだよ!だから大総統はうちら兄妹の罪を許したのさ!」

兄悪魔「最高幹部が全滅した今人間界侵攻の新しい司令官が必要だ、それに大総統は俺達を選ばれた」

幹部悪魔「全滅しただと!?私はここに生きているではないか!悪魔軍の司令官はこの私だ!」

姉悪魔「解任」

妹悪魔「わかんねぇのかあああ!?おめえはクビだよクビ!ぎゃーはっはっは!」

兄悪魔「お前の椅子はもう悪魔軍には無い、大人しくここから去れ」

幹部悪魔「馬鹿を言えええええええ!悪魔軍の司令官はこの私だぁああああああ!」

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!その必死な顔!ちょーーーうけるわーーーーー!」

姉悪魔「醜悪」

幹部悪魔「ならばここで貴様らを殺して、私こそが司令官にふさわしいことを証明しようではないかああ!」

兄悪魔「助かった命を無駄に散らすとはな、愚かな男だ。妹達よ、頼めるか?」

姉悪魔「快諾」

妹悪魔「兄貴の頼みならしかたねぇええなあああああ!相手してやらああああザコがあああ!」

幹部悪魔「ほざけええええええええ!まずは貴様ら二人を葬ってくれるわああああ!」

ズバシュ!

幹部悪魔「ごはあああああああああああ!なにいいいいいいいい!」

姉悪魔「脆弱」

妹悪魔「弱えええええええ!弱すぎるぜおめえええええ!ぎゃーはっはっは!」

幹部悪魔「馬鹿な…このような、ことあっては、、ならない…」

妹悪魔「うるせぇぞ雑魚」グシャ

幹部悪魔「くはっ!こ、のわたし…が………」ガクッ

姉悪魔「絶命」

兄悪魔「余計な手間をかけたな」

妹悪魔「いいって兄貴!こんなの手間にも入らねぇっての!ね!姉貴!」

姉悪魔「楽勝」

兄悪魔「相変わらずたくましいことだな、だが幹部悪魔の本来の力はこんなものではなかったはずだ」

兄悪魔「グランドナイツとの戦いで既に致命傷を負っていた」

兄悪魔「幹部悪魔にこれほどの傷を負わせるとは、グランドナイツの実力は紛れも無く本物だ」

妹悪魔「えええええええ!?うちらも頑張ったのにいい!兄貴の買い被りすぎじぇねぇの?」

姉悪魔「慰撫」ヨシヨシ

妹悪魔「ちょっと姉貴!頭撫でんなって!うちはもう餓鬼じゃねぇんだから!」

兄悪魔「そう拗ねるな、敵の実力は正当に評価せねばならない。でないと俺達が負けることになるぞ」

妹悪魔「うちらが人間に負ける!?んなことありえねぇて!兄貴!」

兄悪魔「それならそれでも構わん、だがグランドナイツは侮りがたい力をもっている。それは事実だ」

姉悪魔「兄様 昂奮」

妹悪魔「なーんか兄貴嬉しそうだな!」

兄悪魔「あぁ俺の渇きを満たしてくれ!グランドナイツよ!」

―グランドナイツ城・稽古場―

桃「さぁ黒、いつでも来なさい」

黒「…はあああああ!」ダッ!

桃「踏み込みが甘いわ!」パシィ!

黒「あっ!…参りました」

桃「早く剣に慣れなさい!今のままじゃ敵にやられにいくようなものよ!」

黒「はいっ!」

桃「いい返事、それにいい気合ね!もう一番行きましょうか!」

黒「行きます!はあああああ!」

桃「ふぅ…疲れた」

赤「お疲れ、黒はどんな感じ?」

桃「まだまだね。まずは剣に慣れるところからよ」

赤「悪魔軍ではあんま剣で戦ってなかったみたいだからな」

桃「とはいえ体は出来てるし、上達は早いわ。私もいつまで指導できるかしら?」

赤「そっか、そんならよかったよ」

桃「まぁ剣の腕は心配ないわ。それよりも心配なのはあっちよ」

赤「あっち?」

黄「あの黒ちゃん!よかったらこの後一緒におやつ食べませんか?」

精霊「おやつ!?じゃあ僕もいっしょむぐぅ!?」

緑「(はーいここは空気読んで黙っていようねー)」

黒「あの、私はいい」

黄「いいんですよ!こっちこそ急に誘ってごめんなさい!」

黒「えと、ごめん」サササッ

黄「あ!黒ちゃん!うううう…行っちゃいました」

桃「黄が距離を縮めようとしてるのに、黒が避けちゃってるのよ」

赤「悪気は無いんだと思うんだけどな」

桃「それは黄も分かってるわ、だから余計落ち込んでるのよ」

赤「みんなとはどうなんだ?桃は黒と稽古以外で話したりしてる?」

桃「うーんやっぱり遠慮気味ね、青や緑ともそうみたい。あんまり気にはしてないけど」

赤「いやいやそこは気にしてあげてよ!」

桃「気にはしてるわよ。ただ私達年上組があまり構いすぎると逆に萎縮しちゃうと思うの」

桃「私達は避けられたところで『仕方ないか』で済ませられるけど、同い年の黄はそう割り切れないみたいね」

赤「そういうものかなー…」

桃「・・・黄は黒と仲間である前に友達になりたいんだと思う」

桃「あの子、内気な性格のせいで同世代の友達がいないのよ。私は黄にとって姉みたいなものだし」

桃「だから黒から避けられようとも、めげずに話しかけてるんだと思うわ」

赤「あの二人ならいい友達になれると思うんだけどな」

桃「それは私も同意見よ。何かきっかけがあればいいんだけどね」

赤「きっかけか……閃いたー!これならいける!」

桃「また変なこと考えてないでしょうね?」

赤「んなことねぇて!真面目に考えたつーの!」

桃「可愛い黒のためだものね?」

赤「そ、そんなんじゃねぇよ!俺はリーダーとしてメンバーの仲を取り持つためにだな!

桃「ごめんごめん、それで何を閃いたの?」

赤「ふっふっふ!その名も『はじめてのおつかい大作戦』!」

黄「二人で買出し、ですか?」

桃「え、えぇ。黄と黒の二人に買出しに行ってほしいんだけど、いいかしら?」ギクシャク

黄「随分急な買出しですね、何か急に必要になったんですか?」

桃「それがね!どうも買い忘れがあったみたいなのよー!」ギクシャク

黄「私は大丈夫ですけど、黒ちゃんは私と二人で買出しでも構いませんか?」チラツ

黒「…構わない」

黄「(うぅやっぱり無表情です、私なんかと買出しじゃ楽しくないですよね…)」

桃「(あーもー!何で私が仕掛け人なのよー!?)」

一週間も間を空けたのにどうしてこんなに更新が遅いのだって?
それはね思ったより現実が忙しかったのと他の戦隊SSが叩かれまくりですっかりびびちまってるからさ!
全くチキンな男だぜ!めしとふろだぁあああああ!再開は7時から!微妙に変わってるから違いを探すなんてどうだろうか

再開の彼方へ

―回想―

赤「黄と黒の二人で買い物に行かせれば二人の仲もググッと急接近するはず!」

桃「赤にしてはまともな計画ね。でもこの間買出しに行ったばかりよ?」

赤「そこはなんか適当に理由付ければいいんだよ!買い忘れがあったとかさ!」

桃「二人を買い物に行かせるのはいいとしてお金はどうするの?」

赤「そこをなんとか頼む!別に私用で使おうってわけじゃないだしさ!」

桃「だ・め・よ!一回でも例外を許すと際限が無くなっちゃうじゃない!」

赤「うぐぅ!…分かったよ!年下組二人のためだ!俺が自腹を切ろう!」

桃「私も半分自費から出すわ、これじゃまるで私が守銭奴みたいだもの」

赤「さすが桃!話が分かる!」

桃「それじゃあお金は後で渡すから、あとは頑張ってね」

赤「ちょっと待ってー!もう一つ頼まれてくれー!」

桃「嫌な予感しかしないんだけれど…」

赤「二人に買出しをお願いする役を桃にやって欲しいんだ!頼む!この通りだ!」ドゲザー

桃「えぇ!?それくらい赤でも出来るでしょ!?」

赤「俺じゃ駄目なんだよー!黒は勘がいいから、俺からこんなお願いしたらすぐに俺の本意に気づいちまう!」

赤「だから桃しか居ないんだよー!お金出すついでに頼まれてくれ!お願いします!」ドゲザー

桃「いいから頭を上げなさい!やってあげるから!」

桃「(気軽に引き受けるんじゃなかったわ…)じゃあお金と、買ってくるもの書いたメモね」

桃「それと少し多めにお金入れといたから、二人で寄り道でもしてきなさい」ギクシャク

黄「そんな!みなさんに悪いですよ!」

桃「いいのよ、ここのところ戦い続きだったから。二人で羽でも伸ばしてきなさい」

黄「うぅ、でもですね…」

黒「………」

黄「(黒ちゃんは何も言わないし、やっぱり私なんかと買出し行きたくないんでしょうか…はぅううう)」

桃「二人ともそんな顔しないの。いいから行ってらっしゃい。ここのところ二人ともすれ違いばかりでしょう」

黄「えとあのそれは…!私が黒ちゃんの気持ちを考えずに一方的に話しかけてるだけなんです!」

黒「そんなことない!黄は悪くないの!私がただ避けているだけ!」

桃「はいそこまで!二人で甘いものでも食べて、仲良しこよしになってきなさい!お姉ちゃん命令よ!」

桃「お姉ちゃん命令には妹は絶対服従という不文律がこの世界には存在するの!二人とも、分かった?」


黒「でも私、桃の妹じゃない…」

桃「分かったわよね?」ゴゴゴッ

黒「! 分かりました」

桃「『分かりました、お姉ちゃん』でしょ?」

黒「わ、分かりました、…お姉ちゃん」テレテレ

桃「(か、可愛い!当初の目的を忘れそうだわ!)いい子達ね、じゃあいってらっしゃい!」

黄「うん!じゃあ黒ちゃん行こう!」

黒「う、うん」

バタンッ

赤「…なんなんだよ、最後の『お姉ちゃん命令』って」

桃「仕方ないでしょ!二人を買出しに行かせたわけだし結果オーライよ!」

赤「黒にお姉ちゃんって呼ばせる必要は無かっただろ?」

桃「それも仕方なくよ!黒に私がお姉ちゃんだと意識させることで買出しに行きやすい雰囲気を作るためよ!」

赤「仕方なくねー途中からどうみても楽しんでた気がするんだけど」ジトー

桃「とにかく!これで計画は成功ね!あとは二人次第よ!」

赤「うわっ!勢いで誤魔化しやがった!」

桃「赤が黒を好きになった気持ちが分かったわ。あの子は間違いなく可愛い、妹にしたいわ。」

赤「あ、ありがとう。なんかさっきからテンションおかしくないか?」

桃「どちらかというと、こっちのほうが素よ」

赤「…さいですか(青はこれを知った上で桃を好きになったのか?だとしたらすげぇな)」

ー東の町―

黄「んしょっと、これでメモに書いてあるものは全部買いましたね!」

黒「重くない?もう一つ、私が持つ」

黄「大丈夫ですよ!こう見えて私も鍛えてますから!」

黒「でも私のほうが、どう見ても軽い」

黄「いいんですよ!それに私嬉しいんです!」

黒「嬉しい…?どうして?」

黄「えへへっさっきから黒ちゃんが普通に話しかけてくれるからです!」

黒「あっ!……えと、城ではごめんなさい」ドヨーン

黄「あああ!ごめん黒ちゃん!なんか今の言い方、凄い嫌味言ってるみたいでしたね!」

黄「でもそんなことないんですよ!ただ純粋に嬉しくかったんです!あのそのえとですね」

黒「分かってる、黄は人が傷つくことを言う人間でない」

黒「まだ短い付き合いだけど、それくらいのことは分かっているつもり」

黄「そんなことないです!私口下手だからついさっきみたいな不用意なことを言っちゃうんです!」

黒「私なんて赤以外と、まだまともに口を訊いていない」

黄「始めは私もそうでしたよ!みんなと話すのもすごく緊張してました!だから落ち込むことないですよ!」

黒「ふふふふっ」

黄「あ、あれ?もしかしてまた私なんか変なこと言っちゃいました!?」

黒「違う、黄は優しいなと思ったらつい笑いが出た」

黄「そんな優しいだなんて…私はただ臆病なだけです」

黒「黄は私が避けても何度も話しかけてくれた、だから臆病じゃない」

黄「そんなことないですよ!」

黒「そんなことある」

「 「 …… 」 」

「 「 …ぷふっ」 」

黄「あはははっ!黒ちゃん変な顔!ほっぺがふくらんでおかめみたい!」

黒「ふふふっそういう黄も変な顔!ムスッとしてハシビロコウそっくり!」

黄「えぇ~!?というか私ハシビロコウが分かんないよ!」

黒「分からないならいい、でもそっくりふふっ」

黄「気になるよーねぇハシビロコウってなに?」

黒「教えてあげない」

黄「むぅー黒ちゃんは意地悪です!」

黒「ふふふっこんなに笑ったの久しぶり」

黄「えへへっ私もです!あ、アイス売ってますよ!黒ちゃん食べましょう!」ギュッ

黒「あっ…」

黄「甘いもの食べて仲良しこよしになるのがお姉ちゃん命令ですから!ねっ!」

黒「…うん!」

―公園・ベンチ―

黄「んー冷たくて美味しいですね!」

黒「うん、風が気持ちいい」

黄「そうですね!天気もいいし絶好の寄り道日和です!」

オトウサーンコッチ! オーイソッチハアブナイヨー! 

黄「家族連れで来ている人がたくさん居ますね」

黒「…うん、そうだね」

黄「私ね、こういう平和な景色を見るのが大好きなんです!」

黄「誰もが笑顔になるようなこんな風景を見ていると、とても幸せになってまた頑張らなきゃって思えるんです!」

黄「まだ私はみんなに比べたら未熟だけど、平和を願う気持ちはみんなと一緒です」

黄「だから私は戦うんです。たとえ弱くても、傷ついても。この景色を守るために」

黄「ってごめんなさい!急に変な話しちゃって!」

黒「そんなことない、それに黄は弱くなんてないよ」

黄「いえいえそんな!私なんてまだまだ半人前です!」

黒「私なんかより黄はずっと強い。私は嫌われるのが怖くてみんなと関わるのを避けてきた」

黒「私は復讐に囚われ、人間を襲い、みんなを傷つけたから」

黄「でもそれは黒ちゃんが悪いわけじゃありません!」

黒「うぅん、私の罪は許されるものではない。でもこれから私はそれを償っていきたい」

黒「私が奪った幸せはもう取り戻せない、でも新しく生まれる幸せを守ることは出来る」

黒「騎士に選ばれたからとかそういうことじゃなくて、私自身がそうしたいの」

黒「私も、平和を願う気持ちはみんなと同じでありたいと思うから」

黄「…黒ちゃん。はい!これから一緒に頑張りましょう!」

黒「でも私の贖罪にみんなを巻き込んでもいいのか、とても不安で怖い」

黒「結局私は自分の都合のいいようにみんなを利用してるだけかもしれない…」

黄「いいよ。私のことを巻き込んでも、利用しても」ギュッ

黄「黒が自分自身を許せる時まで、私が黒のこと守ってあげるから」

黒「…どうして?どうしてそんなに優しくしてくれるの?私は貴方達の敵だったのに!」

黄「敵だったとかそんなの関係ない、一番大事なのは今の黒がどうしたいかだよ」

黄「今の黒は自分の過去の罪を償うため、なによりみんなの平和を守るために戦っている」

黄「そんな黒のことを私は仲間として誇らしく思うし、守ってあげたい」

黄「なにより『友達』が悩んでいるなら力を貸してあげたいの」

黒「友達…私と黄は友達?」

黄「きゅ、急に馴れ馴れしかったですよね!あはは、何言ってるんだろ私ったら!今の忘れてください!」

黒「…嫌」

黄「えええええ!?そんなあああ……」ショボーン

黒「だって黄に『友達』って言われて嬉しかったから、だから忘れたくない」

黄「…うん!私と黒ちゃんは友達です!」

「ニャー」スリスリ

黒「うひゃ!?なんかベンチの下に居る!?」

黄「え?あはっ子猫ですよ!おーい君一人でどうしたのー?」ヒョイ

「ニャー」ゴロゴロ

黄「人懐っこいですね、飼い猫かな?モフモフで可愛いですぅ」

黒「…可愛い」ジー

黄「黒ちゃんも抱っこする?」

黒「うん、してみたい」

黄「はい猫ちゃん、今度はこっちのお姉さんが抱っこしてくれますよー」

「ニャー」

黒「暖かい、それに柔らかい」

「ニャー」モゾモゾ

黒「あれ?どうしたの?あんまり動くと…きゃあ!」

「ニャー」ゴロゴロ

黄「あらら、抱っこよりもお膝の上が良かったんですね」

黒「可愛い…けど動けない」

黄「この猫には黒の優しさが分かるんだと思います、動物に懐かれる人に悪い人は居ませんから」

黒「そうなのかな、だったら嬉しい」

ボゴオオオオオオオオオオオン!

「ニャア!?」ピューン

黒「! 今の音は!?」

黄「分かりません!とにかく行ってみましょう!」

―公園・広場―

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオ!」

キャー! アクマダー! ニゲロー!

妹悪魔「久々の人間界だぜええええええええ!うちらが居ない間にうじゃうじゃ害虫が増えてやがるなああ!」

妹悪魔「さああて害虫駆除の時間だぜええええええ!ザコ悪魔ども!目に付いた人間を残さず殺せええ!」

ザコ悪魔「ウオオオオオオオオオオオオ!」

妹悪魔「さあああああ人間共!震えな!怯えな!泣き叫びな!そしてうちを楽しませなあああああああ!」

ボゴオオオオオオオンン!

「 「 待ちなさい!」 」

妹悪魔「あぁん?なんだてめえら?」

『 『 装甲変身! 』 』

黄「これ以上の狼藉は私達グランドナイツが許しません!」

黒「罪無き人々の命を奪わせはしない!」

妹悪魔「おおお!?そうかお前らが兄貴が言ってたグランドナイツか!正義の味方気取りでかっこいいー!」

妹悪魔「でもなああああああ!うちの邪魔すんじゃねえええええええよ!ダボがあああああああ!」

妹悪魔「喰らえやああああああ!グレイプニールの鎖をなあああああ!」シュルルルルル!

黒「これは・・・!くっ!避けてもついて来る!」

黄「それなら、聖剣で打ち落とします!」キーン

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!意味ねーっての!そんな攻撃!」

黄「傷つきもしないだなんて!」

黒「攻撃が効かないなら力を奪うまで!ブラックディメンジョン!」

妹悪魔「無駄だってのがわかんねぇのかなぁああ!?あぁあああああん!?」

黒「そんな!ブラックディメンジョンが効かない!?」

妹悪魔「ほらほらどうしたぁあああああ!?一気に決めてやんぞダボがあああああ!」シュルルル!

「 「 きゃあああああ!? 」 」

黄「くっ…!強い!」

黒「幹部悪魔の他にもこれほどの悪魔が居たなんて…!」

妹悪魔「お前らうちを舐めてんのかああ!?兄貴に認められた実力はこんなもんじゃねえええだろおお!」

妹悪魔「けっつまんねーやっぱ兄貴の買い被りすぎだったなぁ、あああーもう終わらせよ」

「ニャー」

黒「(さっきの子猫が!)」

妹悪魔「うちが不機嫌なときにぃいいいピーピーうるせええええ小動物だなあああああ!」シュルルル!

黒「(危ない!間に合って!)」ダッ!

妹悪魔「死ねやあああああああダボがああああああ!」

黒「くっ…!」ダキッ

黒「(どうして…?攻撃が来ない?)」

黄「くぅ!…つくうううう」ドサッ

黒「イエロー!そんな!しっかりして!」

黄「ブラックのほうこそ大丈夫ですか…?それに猫ちゃんも…」

黒「なんで!?なんで私の盾に!」

黄「さっき言ったじゃないですか、ブラックを守ってあげるって」

黄「それに私達は『友達』だから、危なかったら助けてあげるんです」

黒「そんな…!私のために貴女が傷つくことないのに!」

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!やべえええええうける!超うけるんですけどおおおおおおお!」

妹悪魔「そんな小動物守るのも馬鹿だけどさああ!そんな馬鹿を庇うなんて大馬鹿じゃねえのおおお!?」

黒「黙れ…!」

妹悪魔「あぁあああああん!?何か言ったかザコ!?」

黒「黙れと言った!イエローを侮辱するのは私が許さない!」

妹悪魔「うるせえええええええダボがああああ!お前も死んでろぉおおおおお!」シュルルル!

『 『 『 『 装甲変身! 』 』 』 』

赤「どこ見てやがる!」

青「戦闘中にしゃべりすぎだ!」

妹悪魔「あああああああん!?なんなんだよ次から次によおおおおおお!」

緑「黄!大丈夫かい!」

桃「意識は無いけど、呼吸は正常よ。傷もそんなに深くはないわ」

緑「そっか、それならひとまずは安心だ」

黒「みんな…!イエローが!私を庇って!」

桃「落ち着きなさいブラック!命に別状は無いわ!」

赤「くそっ!俺がへんな計画立てなけりゃこんなことには!」

青「あの悪魔、只者ではないぞ」

妹悪魔「似たようなのが増えやがってええええ!グランドナイツってのは二人じゃねえええのか!」

赤「なんだあいつ?悪魔なのに俺らのこと知らないのか?」

妹悪魔「まぁいいさ!玩具は多いがほうが楽しいしなああああああ!ごふっ!・・・ちっ!息苦しくなってきた」

妹悪魔「瘴気が吸い足りなかったか…あんま無茶すんと兄貴に大目玉喰らうかんな」

妹悪魔「せっかく盛り上がってきたのによおおおお!つまんねえええええ!くそっ!」

青「あいつ!逃げるつもりか!?」

緑「イエローをここまでしておいて逃がすと思うかい!?ウインドスラッシュ!」

妹悪魔「うちのすることを邪魔すんじゃねええええよ!」シュルルル!

緑「くそっ!一体なんだこの鎖!」

妹悪魔「ぎゃーはっはっは!そんじゃあな!グランドナイツさんよおおおおお!」

赤「くそっ!逃げられたか!」

緑「とにかく今は急いで城に帰ろう!」

桃「えぇ、イエローの治療をしないと」

黒「……私のせいだ、私があんなことしなかったら」

青「何があったかは知らないがあまり気にするな。イエローは生きているんだ」

赤「そうだ、それにお前は小さな命を救ったんだ」

「ニャー」

黒「でも私を庇ってイエローが…!」

赤「ならお前はこの子猫を見逃せばよかったって言いたいのか?」

黒「それは…!」

赤「だろう?お前がやったことも黄がやったことも間違いじゃない。だから後悔はすんなよ」

赤「でないと黄がやったことが無駄になっちまうからな」

黒「…うん」

―グランドナイツ城・娯楽室―

桃「ふぅ…黄の治療が終わったわ」

青「容態はどうだ?」

桃「傷はフラワーヒーリングで治したわ。疲れたのかよく寝てるし、明日には問題なく復帰出来ると思う」

精霊「よかったデシぃ!」

緑「はぁあああ,一時はどうなることかと思ったよ」

桃「…黒はどうしてる?」

赤「城に帰ってきたきり部屋に篭りっぱなし。晩飯にも顔出さなかった」

桃「そっちのほうが重傷みたいね」

赤「仲間が目の前で傷つくのは初めての経験だろうからな。思ってたより応えたみたいだ」

赤「(いや、初めてってわけじゃねぇか。大切な人が傷つくって意味では)」

赤「(あいつにとって母親のことはまだ癒えてない傷だ。くそっ!傷をほじくり返すようなことさせちまった!)」

桃「二人の仲が良くなったのが、完全に裏目に出ちゃったわね」

桃「今回の件は二人の仲を取り持とうと買出しに行かせた私の責任だわ、みんなごめんなさい」

赤「ちょっと待てよ!言いだしっぺは俺だろうが!」

桃「オッケーを出したのは私よ。悪魔軍の攻撃が激化してるというのに軽薄だったわ」

緑「責任を問いだしたら僕らも同罪だよ。もっと黒のことを気にするべきだった」

青「あぁ。時が経てば自然と打ち解けるようになるだろうと軽く考えていた」

桃「私達5人にいきなり加わることになったんだもの、『仕方ない』で済ませていいことではなかったのに…!」

赤「みんな、黒のことは俺に任せてくれないか?」

桃「赤に任せるしかないと思う反面、また赤に全部任せてもいいのかとも思うわ」

赤「みんなの気持ちは伝わってるさ。黒は人の思いやりが分からない奴じゃない」

赤「ただ今回のことはあいつの過去の傷にも大きく関わってくるんだ」

赤「だから俺に任せてほしい、あいつの過去を知っているのは俺だけだからな」

緑「そう言われたら、僕らは何もいえないよ」

青「俺らはまだ黒のことを何も知らない、だから頼む」

桃「……結局そうするしかないのね」

赤「そう凹むなって!桃のことをお姉ちゃんって呼んでる時の黒、めっちゃ嬉しそうだったろ!」

桃「あれは、ただ照れてただけでしょ?」

赤「いーーーや!あれは間違いなく喜んでた!俺が言うんだから間違いない!」

緑「いやはやそこまで言い切られると少し妬けるね」

赤「とにかく!黒のことは任せてみんなは休んどいてくれ!」

桃「ありがとう、赤」

赤「礼は言いっこ無し!全員悪かった!だから個々人で反省すること!以上!」

バイトやねん さらばだ 

やっと新しい部分に入ったのに…

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