上条「CQC!!」 (87)

インデックスの噛み付き攻撃。
これほど、高威力かつ迅速に当てられる攻撃は無い。

10万3000冊の知識をつかっているのだろうか。
彼女のあの攻撃だけはどうしても避けられない。

ならこのまま泣き寝入りしてインデックスに噛み付かれる日々を肩を震わせながら過ごせばいいのか……?

否!

噛み付かれるなら阻止すればいい!
ついでに拘束しちゃえばいい!
愚問とかもやってみたり!
流石になげとばしはしないけど!

上条「よし……CQCを学びに行くぜ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394198847

上条「善はいそげだ!」

とぅるる……とぅるる……(MGSの無線の音)

チュローン(応答した時の音)

土御門「こちら、シスコン軍曹、どうしたフラグメーカー?」

上条(フラグメーカー……?)

上条「シスコン軍曹、さっきメールを送っただろう?その通りだ。CQCを教えてくれ。」

ちなみに、これまでの中二臭い雰囲気は、上条からの「CQC教えてくれ」のメールから成る雰囲気である。

つまり土御門もノリノリである。

土御門「分かった。だがな、俺がお前をボコした時使った体術はCQCではないんだ。」

土御門「先駆けてCQCの専門家をお呼びした。紹介しよう。」

とぅるる……とぅるる……

上条(ん?誰か無線に乱入したのかな?)

ちゅろーん

??(土御門、聞こえてるか?)

野太い男の声が聞こえた。

土御門「あぁ。良好だ。では紹介する。彼がCQCの専門家……」

土御門「コードネーム、スネークだ。」

スネーク「あぁ、紹介のとおりだ。よろしく、フラグメーカー」

上条「お世話になるぜ、スネーク。」

スネーク「よし、俺の無線番号はー000ー」

カッコ良く無線番号とか言ってるが、彼らは普通の携帯電話を、トークモードにして使っている。
無線ではないので、当然番号も携帯番号となる。

上条「了解だ。では訓練はいつからだ?」

スネーク「今からだ。お前の家に今からお邪魔するぞ。」

上条「え?今から?それはちょっと……」

いいかけた瞬間、何者かが上条家のベランダへと続くガラス窓をガバっと開けて前転の容量で転がり入ってきた。
慌てて構えを取る上条、
そして銃をこちらに向けてサッと構えた。

スネーク「ふふ……待たせたな!」

上条「いや待ってねーよ!一瞬だったわ!そんなに早く動けんならアーセナルギアの時もさっさと出てこいよ!つかお前がスネーク!?土御門のノリ的にてっきり知人かと……」

スネーク「戦場で悠長に会話している時間はない!まずはどれだけ戦闘能力があるのか見抜く!いくぞ!」

そう言って構えていた銃を投げ捨てると、スネークはファイティングポーズをとった。

上条「戦場で悠長に無線会話してんのは誰だよ!?」

二人が動き出した

スネークってネイキッドの方?

スネーク「今からだ。お前の家に今からお邪魔するぞ。」

上条「え?今から?それはちょっと……」

いいかけた瞬間、何者かが上条家のベランダへと続くガラス窓をガバっと開けて前転の容量で転がり入ってきた。
慌てて構えを取る上条、
そして銃をこちらに向けてサッと構えた。

スネーク「ふふ……待たせたな!」

上条「いや待ってねーよ!一瞬だったわ!そんなに早く動けんならアーセナルギアの時もさっさと出てこいよ!つかお前がスネーク!?土御門のノリ的にてっきり知人かと……」

スネーク「戦場で悠長に会話している時間はない!まずはどれだけ戦闘能力があるのか見抜く!いくぞ!」

そう言って構えていた銃を投げ捨てると、スネークはファイティングポーズをとった。

上条「戦場で悠長に無線会話してんのは誰だよ!?」

二人が動き出した

>>8
誰だろうな。考えとらん。

ここやっぱ狭くね?
の上条からの提案で場所は近くの広場へと移る。

スネーク「仕切り直しだ!いくぞ!」

上条「よし!いくぜ!」

いよいよ、二人は交差した。

先に動いたのはスネーク。

軽い右の拳を素早く放つ。
上条は首を逆に傾けて軽くかわす。

続いて左のストレート。
上条は、半歩ほど飛ぶようにして下がり、左足を軸に体を廻し、右足でバックキックを放つ。

それと同時に、スネークはジャンプして右足で回し蹴りをいれた。

2人の脚が交差する。
当然、カウンターを狙った上条のバックキックより正面から勢い良く放ったスネークの回し蹴りの方が威力があった。

上条の脚が弾かれた。脛の辺りを蹴られた衝撃で思わず脚を引っ込めた上条。
彼を支える軸足が左一本になる。

追い討ちをかけようと、スネークが距離を詰めたのを見たので、倒れ込むように飛び込み前転でスネークとの距離をあける。

空けた距離を一瞬にしてスネークが詰める。

上条は、転がった勢いを活かし、低い姿勢からスネークの足元を自分の足で貼らう。

これがようやく先手となった。
パタ、っとスネークの体制がやや傾く。

その瞬間を逃しはしない。
上条は立ち上がりの勢いをも乗せて、彼の顎に向け脳しんとう必須のアッパーカットを右手で放つ。

しかし出が遅かった。
脚を大股に開き体制を整えたスネークは自分の顎に向かってくる驚異に冷静に対処する。

ここで初めて上条当麻はCQCの真髄をしる。

体重を後ろにかけ、下から上へと上がってくる腕を掴む。
と、同時にがら空きになった上条の胴へと左の拳を胸に突き上げるように入れる。

掴んだ腕から力が抜けたので、そのまま内側に捻り回し、自分の方へと引っ張る。

当然、好きにさせまいと、上条の左手が勢い良くスネークへと出てきたが、それは左手で捕まえておく。

今度は上条の、足が動くだろう。
スネークは右手で上条の膝の裏を蹴って膝から下を無理矢理脱力させる。

それと同時に思い切り上条を半回転させ、背を自分に向けさせる。

あとは、右腕を上条の首元に回し、一瞬だけ開放された両手を、上条の後ろで再度捕まえる。

拘束完了だ。

上条「うっわ……何されたかわかんなかったわ。あんたスゲーな。」

スネーク「フラグメーカー、お前も荒削りだが確かに光る物を持っているな。特に俺の一発目の三段攻撃を回避するとは。いいセンスだ!」

三段攻撃は、おそらく一番初めに放ってきた右、左、回し蹴りのことを行っているのだろう。(MGS2の格闘攻撃をイメージしてくれ!)

スネーク「……お前、戦い慣れているだろう。それに、どうも右手が攻撃の主体だな。利き手なのか?右手に頼ってる気がするぞ。」

あの一瞬で見抜くとは、さすがと言ったところか。

上条「あぁ……俺も相当な修羅場をかいくぐってきてるんだよ。」

上条「……というか、離してくれないか?」

スネーク「甘いな……フンっ!」

CQC、拘束からの発展、投げ技をくらった。
STN3000!!

上条「いててて……」

擦りむいた所に、スネークの持っていた絆創膏を貼りながら、上条は彼にに話しかける。

上条「よく考えてみれば、あのノリでアンタよく来てくれたよな。ありがとう。」

スネーク「気にするな……こちらに野暮用があったしな。」

そう。彼は元気にステルスしてきた後である。
今回は割と簡単だったので、体力を持て余していたのだ。
そこへ、土御門から、面白い奴がいるぞ。と連絡が入り、行ってみたのだ。
確かに面白かったので、良しとする。

スネーク「とりあえずこれからだ。お前は多少筋肉があるようだが、その程度では足りんな。基礎体力をつけよう。反射神経や、危機察知能力は十分と見る。あとは技術だ。それと、右手に頼るのもやめねばならんな。」

上条「そのことなんだけどな、俺の右手、実は異能の力ならなんでも消せるっつー『幻想殺し』が宿っているんだ。」

スネーク「異能の力……?例えば?」

上条「異能の力に限られるけどな……摂取三千度の炎、十億ポルトの雷撃の槍、かめは〇波、螺〇丸とか。基本消せないものはないぞ。」

スネーク(なるほど……普通の高校生でありながら、戦闘要員ときいたが)そういうことだったのか。

スネーク「なるほど。つまり、異能人(異能の力を使う人)と闘う際に、その異能を消すステップが必要なので、右手に頼っていたのか。」

上条「そうかもな……闘った中には、右手でしか触れられなかったやつとかもいたしな。それも視野に入れてCQCを教えてくれないか?」

スネーク(面白くなってきたな……)

上条「ついでに噛み付き攻撃の対処法も教えてくれ。あ!あと電撃ビリビリの、対処も知ってたら教えて欲しいな」

スネーク「……?あぁ分かった(ヴォルギンとならやりあったことあるからな。なんとかなんだろ。)……よし!訓練開始だ!ファイアー!」


少年へと、伝説の傭兵スネーク監修の厳しい訓練が始まった。

とりあえず今日はここまで!
本当はインデックスやみこっちゃんにCQCかけるssを考えてたんだけど……
スネークとの絡み書くだけで疲れちったw
構想しか無かったから……

とりあえず、アイデアに出てる分まで書き終わったら、誰にCQCかける?みたいな安価になるかも。わからんけど。

とりあえず、レスしてくれた人ありがとう!
また覗いてくれると嬉しいな!

スネークの厳しい訓練にも耐え抜き、ついに免許皆伝の試験を受けることになった上条。

その宣言を受けた時には、ようやく来たか……と喜んだ。
これでようやくインデックスにもCQCが使えるようになると。

スネークの訓練を受ける際に約束されたことがある。
それは、『免許皆伝を認めるまで他の誰かにCQCを使わない』こと。
未熟なCQCを他人に披露するなど、下手な絵を見せるようで小っ恥ずかしいと言われたからだ。

上条は素直に従った。
対処する術をほどほどにもちながら、なくなくインデックスに噛み付かれた。
それも終わりを迎える。

スネーク「免許皆伝試験の内容を発表する。」

スネーク「俺の師匠、ザ・ボスを降伏させることだ。」

上条「スネークの……師匠を……?」

スネーク「あぁ。未だに俺もかなわない。投げられたら骨折は免れない。……が、勿論手加減はしてくれる予定だ。」

上条「分かった。必ず降伏させてその試験、突破してみせる!」

スネーク「よく言った!それでこそ俺の一番弟子だ!」

上条「おう!」

こうして上条は、特殊部隊の母とまで言われたザ・ボスと手合わせすることになったのだ。

そうして迎えた免許皆伝試験当日。

上条は初めてザ・ボスと面識した。


ザ・ボス「おや?スネーク。面白い奴と手合わせしてみないか、と言われたから来てみたが……まさかこんな青臭いガキだとは……」

あって早々小馬鹿にされた。

スネーク「ボス、人は見た目じゃない。教えてくれたのはボスだったはずだ。」

スネーク「紹介しよう。俺の一番弟子、カミジョウトウマだ。」

ザ・ボス「あらあら。まさかお前が弟子を取るとは。冗談かい?」

スネーク「冗談じゃない。彼は俺と鍛錬し、鍛え、確かな者になった。」

ザ・ボス「自惚れてるのか?」

スネーク「御託はいい。やればわかる。」

ザ・ボス「ふっ……つまらなかったら腕一本は持っていくぞ?」

スネーク「構わん。」

上条は置いてきぼりされた挙句えげつない会話が聞こえたが、スネークの師匠というくらいだ。
十分覚悟はしている。

ザ・ボス「よし……さぁかかってきな坊や。女だからって甘く見るなよ。手を抜いた瞬間、腕一本だぞ」

よほど腕一本が好きなのか。

上条「もっていかせるつもりはない!」

決戦が始まった

戦いの火蓋は切って落とされた。

だが、双方ともジリジリと間合いを詰めては開ける。といった事を繰り返していた。
どちらも決定打を打たない。

上条は、右手に加え、雄叫びを挙げながら突っ込んでいく癖もあった。
それに対し、雄叫びを上げるなど、攻撃をしますと宣言してるようなもの。
また、相手の構え方や、挙動、目の動きまでしっかり見てとってから行動するように教えられたのだ。

ザ・ボス(ほう……構え方は独自だが、基本はきちんと抑えている。模範生といったところだな。)

上条はどの型にもはまらない構えをとっていた。
もちろんCQCを習うのも、構え方からきちんとやる。
そのCQCの、構え方ではない。
が、スキがない凛とした構えをとっている。既に応用を取っているのだ。
それだけで、スネークがどれだけ上条に入れ込んだか理解した。

あんま進まんかったけど今日は終わりにしますー

まぁ、細かいことは気にせんといて(笑)
ビックボスが学園都市にいる時点でいろいろごちゃごちゃだからなー(笑)

……

痺れを切らし、先に動いたのはザ・ボスの方だった。
しかし、深くは踏み込まない。半歩出て上条の腹をねらう。

上条(来るっー!)

と思った時には既に上条の腹にザ・ボスの拳がめり込んでいた。

初めは軽目に出たが、上条の反応が遅れたのを直感してフルストレートにもって行ったのだ。

強烈な吐き気を無視して、とにかく目の前の者に拳を振った。
研ぎ澄まされなてないその拳は切れ味のない日本刀に等しい。
乱暴に振るっても当たらないものなのだ。

ザ・ボスはその拳を右へ左へと受け流し、ある瞬間に上条を捕まえる。
左手で上条の、左腕をつかみ、右手は上条の胸辺りにおいてある。

上条(この体制はーっ)

まずい!

と思考が追いつく前に地面に張り倒された。
背中からの強打に内蔵が飛びてるかと思うほどの、鈍痛が上条の体をかけめぐる。

上条「ぐはっ!」

ザ・ボス「この程度か?くたばってるんじゃない。早く立つんだ!」

ザ・ボス(なるほど……確かに面白いな……フフ)

上条は確かにザ・ボスの一発目に対処しきれず、張り倒された。
だが、『反応はした。』攻撃が来ると感じ取ったのだ。
ザ・ボスが動いた瞬間、上条の目が確かに見開かれた。それを彼女はみたのだ。
それだけでも十分と言えた。
上条の、センスは見えた。
面白い。

そう思ったからザ・ボスは上条に立てと命じた。

上条がヒューヒューと息を整えつつ立ち上がる。
その目は闘志に燃えていた。

面白い。

ザ・ボスとの手合わせを始め、一発目の張り倒しをくらったあと、上条は2回ほど投げられる。

そして、幾時間がたち上条の意識が朦朧としだしてきた頃。
それは5分だったのか、それとも10分なのかは分からなかった。

上条は『わざわざ』投げられ痛い思いをして得た必勝法にたどり着く。

上条(やはり思ったとおり。一番始めの腹一発以降、あまり格闘にはもっていかない。俺が仕掛けるか、ちょっかいをだしてから一連の流れでCQCに持っていく……)

上条(立ち振る舞いもまるでスキがない。一見無駄に見える動きで全てをカバーしている。)


上条(……かけられたCQCはほぼ全てが受け流す物だった。やはり俺より馬力はないみたいだな……)

スキのない動き、立ち振る舞い。そして確実に体力を削ってくるCQC攻撃。
下手にでれば受け流され投げられる。

だからこそ必勝法があるのだ。

一方、ザ・ボスの方もそろそろ潮時だと感じてきた。

ザ・ボスは上条を上出来だと思った。
その道の大人でさえもザ・ボスに3回も地面に無理やり着面させられれば、負けを認めてくる。

しかし、上条は貪欲に勝利を狙ってくる。
徐々に上条の攻撃が迫ってきている感覚は素直に恐怖を覚えた。
ザ・ボスを前に7分向かってくるものは上条の他に一人しか見ていない。
その一人はスネークだ。

そして、視界の隅でヨレヨレの上条がまた立ち上がった。
次で終わり。

上条の動きにもキレが無くなってきている。これ以上は……
だからザ・ボスは驚いた。

上条がさっきとは違う、恐ろしい早さで右手を振るってきたからだ。

ザ・ボス「まだ動けるのか」

しかし右のストレートは単調。
もっとも威力があるが、その分もっとも避けやすい。
そして、CQCにはもってこい。

ザ・ボス「これで、終わり……だぞ!」

やはりザ・ボスは受け流しのCQCをする。

右手を素直に全力でザ・ボスに振った。
やはり、受け流すつもりだ。
だから、かわされ、右腕を掴まれた瞬間、思い切り前に飛んだ。
当然、ザ・ボスもつられてバランスを崩される

ザ・ボス「ーーーなっ!?」

ザ・ボスは慌てて手を引く。
上条の意図を読み取ったからだ。

上条「逃がさない!」

自分の腕を掴んでいたザ・ボスの腕を今度は掴みにかかる。

ザ・ボスを捕まえた瞬間、迅速な体重移動を行ってそのままザ・ボスを直投げした。


ズダン!とキレイに投げられたザ・ボスが、仰向けに地面に着面した。

ザ・ボス「ぷふっ、はは、ハッハッハ!」

仰向けに地面に寝たまま突然笑い出した。

ザ・ボス「いーやまいった、いいね!最高に面白かったよ!」

ザ・ボス「投げられたのは久しぶりだ!」


スネーク「ッハハッ、ボス、降参するのか?」

見ていたスネークが口を挟んだを

ザ・ボス「あぁ。降参だ。さすがに一度投げられてはなぁ。私も若くはないからな。」

スネーク「よし!フラグメイカー!改めカミジョウトウマ!お前は無事俺の訓練を耐え抜き、ついにCQCの技術を会得した!今日からそれを認める!」

上条「マジ!?いよっしゃーっ!!」

上条が飛んで喜んだ。顔は満面の笑顔
。次の瞬間には痛みでしかめっ面にもどったが。

とりあえず、無事、免許皆伝になった。

今日の分は終わりです!
次の投下でようやくインデックスにCQCをかけられそうです!

上条「いやー長く厳しい闘いであったなぁ……」

あれからすぐスネークは外へと帰ってしまった。
なんでも世界を核戦争の危機から救う仕事があるとか。
なんとも面白い冗談をいうんだな、と上条は思った。
後に外へと帰った彼が、とある島で軍事蜂起をして核打つぞこらぁ!と脅したり、自分のクローンに倒されたりとするが、それはまた別の話。

ともかく。
彼らの師匠弟子関係は堅い絆で結ばれていて、スネークが外へと帰る事を告げたときは、

上条「じゃああああっっくぅ!」

スネーク「とーまぁぁああっ!」

とか熱い熱血ドラマが繰り広げられた。
今思えば恥ずかしいことをした。が後悔はしていない。

そうして、ここ最近上条に生傷が増えてることを気にし始めているインデックスの元へと帰るのであった。

スーパーへ寄り、晩御飯の食材を買ってから寮へと帰る。

その途中で土御門に出くわした。

土御門「ようカミやん、免許皆伝してもらったって?」

上条「おう、まぁな。結構ギリギリだったけどな……」

土御門「ということは……?ようやく対抗できるのか?」

上条「ッフフフフ!その通りだよ!今日からCQCをする事を許可してもらえた!これでインデックスの噛み付き攻撃にも臆しないぜ!噛み付かれる前に捕まえてポイだぜぇ!ッハハッッハハッッハハッ!」

上条は偉く上機嫌である。
それもそうだろう。恐怖の対象がひとつ減ったのだ。
嬉しくない訳がない。

土御門「ほう……だがやカミやん?今何時?」

上条「え?何時って……どぅぇええ!?もうこんな時間!?晩飯が遅いってインデックスに怒られるぅ!?」

上条「悪い土御門!俺帰る!今回のはお前もありがとな!」

それだけ言うと上条は走って帰っていった。

土御門「CQCの前に本来在るべき男を教えるべきだったにゃー。あれじゃあどっちが居候だかわかんないぜよ……」

1人残された土御門は不幸な友人を憂いつつも他人事のように呟いた。

上条「ッハァハァ……」

激しく息をしながらようやく自分の寮へと戻る。

上条「ハァ……ハァ……」

拙い足取りで階段をのぼり、自室へのドアを開ける。

上条「ただいまー、いやー悪いなインデックス。友達と話し込んでたら遅くなっちゃって今すぐ飯作るから……」

と、早速言い訳を初めて気づいた。
インデックスが上条の帰宅に全く反応しない。

いつもならパタパタと駆け寄ってくるハズなのだが。

お前は犬かよ、とか言いながらも結構嬉しかった上条にとっては少し寂しい気分になる。
その時に「とうまの犬なら……」とボソッと呟いたインデックス。もちろん、難聴ヒーローには聞こえなかったが。

寝てんのかな?と思いながら手を洗い、リビングへ入る。

するとそこには。

俯いてるインデックスがいた。

上条「あれ?起きてたのか。寝てんのかと思ったよ」

上条「じゃあ今から飯つくるから……」

そこまで、言ったところで俯いていたインデックスがバッと顔をあげた。
そして上条はビックリする。
何故か?
インデックスが泣いていたから。

荷物を適当に置き、インデックスに寄って隣に屈む。

上条「お前……どうしたんだ?」

言ってインデックスの肩に手を載せた。

やがて少女はか細い声で語る。

インちゃん「とうま……また怪我したの?」

上条「あぁ?コレか?たいしたことねーぞ?」

上条は自分の顔をつついて答えた。
インデックスは顔の擦り傷について言ったようだ。
今日、ザ・ボスに散々投げられてついた傷。

インちゃん「とうま、昨日も怪我して帰ってきたよね?」

上条「えっ?……あぁ腕の傷?あれもたいしたことねーぞ?」

ザ・ボスに勝つんだ!と前日にスネークと盛り上がってついた傷だ。

ここ最近、スネークの訓練を受けるようになって上条の体に生傷が増えている。
それは、投げたり投げられたりしてるからであって、決して「傷付けるために振るわれた力」ではない。
むしろスネークも傷が増えている。
素人の上条と付き合ったのだ。無理もない。

むしろ上条的には傷が増える度に(俺、頑張ってるなぁ……)としみじみと思ったりしたのだが、それを気にかけているようだ。

インちゃん「とうま!」

インデックスは泣きながら叫び、そばに屈んでいた上条を押し倒して抱きついた。

上条「ふへっ!?イ、インデックスさん!?」

上条という下敷きにベッタリくっ付くインデックス。腕を回され、脚も回されてしまったので身動きが取れない。

インデックスというキャラに埋もれていた本来の女の子を思い出す。
優しい匂いがするし、なんか慎ましい物を感じる。
うはぁ……と思ってきたところで上条は正気を呼んで取り戻す。

上条「い、いったいどうなさったのでせうか?姫……」

インちゃん「とうま、いつもそう言って……私の知らないトコロで傷ついて……なんで私には何も言ってくれないの?」

インちゃん「私……とうまが傷つくの嫌……いつもいつも笑顔でそう言って……その内何処かへ消えてしまいそうで怖いの……」

所々に嗚咽を含みながら言葉を紡ぐ。
そして、上条はインデックスがなにかとてつもない勘違いをしてるな、ということに気づく。

上条「い、インデックス……とりあえず離して……」

どこから話せば誤解を溶けるか。
おそらく上条がまた魔術師とでも闘っているとか思っているのだろう。

インちゃん「やだ!断るかも!もうずっととうまをはなさない!ずっと私は抱きつくの!身動き取れなければ傷つくことないもん!」

ギューっとインちゃんのホールドが強くなり、思わずかすかな声をあげる上条。

上条(や、ヤバイ!いろいろヤバイが取り敢えずヤバイ!息子もヤバイ!)

どうすれば……どうしたら……

上条「い、インデックス!落ち着いて聞いてくれよ?」

インちゃん「うん……」

上条「こ、この傷はな、格闘技の訓練をしてる時についたもんなんだ。決してどっかの魔術師とかと闘っていたわけではないぞ。お前が思ってるような問題にも突っ込んでない。純粋に訓練の過程でついたもんなんだ。」

インちゃん「……え?つまりとうまは特に危ない事はやってなかったってこと?」

このパティーンは。
あぁ……死んだかな。と思ったが、ようやくCQCの出番か?と場違いな期待をした。

インちゃん「そう……よかった……」

……あれ?
インデックスはさらに鳴き声をあげると、再度上条をだきなおした。
ずっと上条の胸に顔をうずめていたので、上条のシャツの胸あたりはインデックスの涙でびしょびしょだ。

インちゃん「とうまー、どこにも行かないで。私と離れないで……もう心配したくないの……私の、私の我が儘かもだけど……」


上条「わかったよ。大丈夫。俺はお前の所に帰ってくるから安心してくれよ。つか、俺も何も言わなくてごめん……」

インちゃん「いいの、とうまが居ればそれでいいから。ねぇとうまもギュッてして……

インデックスのホールドが少しゆるくなった。

上条は腕を抜くと、ゆっくりとインデックスの腰にまわして、抱いた。

インちゃん「とうま……あったかいね……」

上条「そ、そうか……?」

そして二人はしばらく無言になった。


……二人が抱き合ってから二十分がたった頃。
その間に何度も上条はインデックスから脱出しようとしたが、インデックスが許してくれなかった。

上条「い、インデックス……そろそろ離れてくれないと、飯が……食えなくなっちまうぞ?」

すこし冗談混じり気に言う。

寝落ちしたw
見てくれてる人ありがとな!

急に始まったインデックスの美化
すでに御坂の扱いが目に見えるというwww
本当こういう奴ってわかりやすいよな

上イン大好物ですぞ

原作もこんなインさんなら、空気とか言われないですむのに...

原作のインなんとかさん? 知らない子ですね…

>>47
お気に召さなかったらすまんな……
みこっちゃんも悪いようにはしないけど、合わんと思ったらUターンしてけれ

>>48
>>49
>>50
あざます!

今日も夜辺りひっそりやるんでお暇があれば是非

インちゃん「そっか……ご飯か……」

上条「お、お前が飯を食うのを忘れていたとは……明日は天変地異が……」

インちゃん「とうま?」

インデックスの白い歯がギラっと輝いた。

上条「まぁ……まぁインデックス、取り敢えず離れよう?」

上条の問いかけにモノおしそうに無言で応じる。
彼女の温もりがまだ上条に残っている。

インデックスはだいぶ落ち着いたらしい。
相変わらず目元は赤く腫れていたけど、今はニッコリと微笑んでいる。

上条「泣かせていた俺がいうのもなんだけど……ひでぇ顔してるぞ?顔洗ってこいよ」

インちゃん「うん……」

いつもなら「レディに対してなんてこというのかも!?」とかなんとか言って噛み付くトコロだが、今日は比較的大人しいようで。
大覇星祭の時みたいな歯がゆい気持になる。

上条「普段から大人しければいいんだけどな。」

上条(しかしまぁ……今日のインデックスは……普段からもっと優しく接したほうがいいのか?でもなぁ……これ以上ないくらいに優しくしてるつもりだぞ……?家事一切は俺やってるし……)

インデックスには上条さえ隣に居れば他には何もいらない。
さっきのインデックスの暴走を体験してもなお、一人のヒーローは一人の少女の気持ちを察してあげることはできなかった。

どんな逆境でも必ず乗り越え、右手だけで周りを護ってきた彼は、少女の気持ち
護る事はできないのだろうか。

インデックス一人ではない。

きっと世界を救い終えたら、建てまくったフラグの回収作業に移るのだろうか。
そこで何人泣くことになるのだろうか……

キッチンに立ち、まな板と包丁を並べて、まだ目の前の生活を送る上条であった。

夕食を終え、風呂に交代で入り、そろそろ寝る時間帯になってきた。

夜10時
高校生には少し早めの就寝になる。
が、いつなんの不幸に襲われるか分からない上条は「寝れる時に寝る」という野生論のようなものを身につけたようだ。

それに最近では、激しい訓練を日々おこなっていたので、帰ったらヘトヘト、というのがセオリーになっていた。

上条「そろそろ寝るかな……お休みインデックス……」

いつも風呂場で寝ている上条は、いつも通り寝具を持って風呂場に行こうとしたトコロで、寝間着の裾あたりを何者かにチョコンと掴まれ引っ張られる。

言わずもがな。インデックスである。

インちゃん「とうま……訓練っていつまでやるの?」

上条「あー……明日からはねーぞ?まぁ家帰って筋トレくらいはしとかないとだけど……」

インちゃん「そうなんだ。ね、ねぇとうま……?その、お風呂場って寝心地いいの?」

上条「住めば都。もう慣れたからそこそこ良いぞ。四方八方から囲まれてる閉鎖空間はな、不思議な安心感があるんだよ」

インちゃん「ふーん。とうまは一人で安心に浸っているんだ?」

上条「いやいや、お前がベッド使ってるから……仕方なくだな」

インちゃん「私も……私も安心したかも」

上条「安心したいって……お前に風呂場で寝かすわけにはいかないだろ?男、上条さんが使うから気にすんな。やわらかいベッドでおねんねしなさい。」

まるで赤子をあやすかのような優しい語りかけで言って聞かせる。
実際は眠くなり、舌が回りづらくなってきたのでゆっくり喋ってるだけなのだが。

だから、次のインデックスの言葉で目がバッチリ覚めることになる。

インちゃん「私が安心するのに閉鎖空間なんていらない。そういう意味じゃないかも……」

インちゃん「私はとうまがいればそれで安心できるから……ねぇ今日だけ……今日だけでいいから……一緒に寝てほしかも」

上条「……、……。」

ダメ!と頭の中では既にジャッジが決まっている。
だが、目の前の……不安な顔をしている少女に「一人で寝ろ」なんて冷たい事は言えなかった。

上条「わかったよ……今日だけな?」

二人してベッドに入る。
上条家のベッドは二人分の体重を経験したことがない。
ギシギシ……とまるでこれから始まることにワクワクしてる様な音に聞こえた。

インデックスの要望で、お互い向き合うようにして寝ている。

あの上条も少々顔を赤くして、「ね、寝れん」とか呟いてたが、その割に、キッチリ五分後には、いくら見つめても、小声で語りかけても、答えてくれなくなった。

彼の規則的な寝息に耳を澄ませつつ、本当に寝たか探りをいれる。

体中ペタペタとちょっかいをだしてと一切の反応は帰ってこなかった。

完璧に寝ていた。

インちゃん「私は聖職者……期待しちゃいけない。……それって、ちょっとさみしいかも」

思わず本音がでた。
彼と自分にはいつの日か別れが来るだろう。
……だから、彼と自分をずっと繋ぐためには既成事実が必要なのだ。
そんなのは簡単に作れる。彼さえそれを望んでくれれば。

しかし、現在こうして少年はそれを望まなかった。
私を傷つけてはいけないと思ったのか。それとも興味がなかったなか。

彼に期待しなくても、無理矢理インデックスがまたがってもいい。
彼女には絶対に後悔しない自信があった。

そこまで考えて頭をふる。
きっと私は疲れてる。だからこんな変な事を考えてしまっている。

とうまは私のモノではない。
いくら私が想っていても仕方無い。

同じベッドの中でも彼との距離は多少あった。
それを全力で詰めて、彼の体に手を回す。

インちゃん「これくらいならいいよね……」

そうして少年の温もりに身をゆだねる委ねて少女もまた眠りについた

今日は終わりです!
CQCは……?みたいな感じになりましたね。さて、そこはどうしようか……

ともかく、見てくれてるみなさん、ありがとうございます!

ふと、インデックスの大きい碧眼がパチッと開いた。

インちゃん「あ……い。す」

何かを言った瞬間、数センチで離れていた唇がくっついた。

インちゃん「ん……」

くっついた瞬間、上条は凍った。
初チューだった。
いや、上条の初チューはぶっちゃ男だからあんま問題は無い気がした。

インデックスはどうなんだろう。
野郎と乙女の「初めて」の重要度の違い。
片方は大事に扱われるが、片方は小馬鹿にされる運命にある。

インちゃん「ん~」

くっついたまま、ゴロっと上条の体の上にインデックスが乗り上げた。

上から
掛け布団
インデックス
上条
ベッド

の四層が出来上がる。

上条は凍ったまま動けない。
幸い下の方は通常モードに移行していた。
そのまま上に乗り上げたインデックスとは、依然、唇と唇のラインを開通したまま

舌を入れてきた。

上条「ん、ん??んーー!?!?」

ニュルっと、入ってきたインデックスの舌が上条の舌とくっつく。

ある程度予想のつくものなら回避できるし、阻止もできる。
が、初深チューだった。
もう訳が分からなかった。

あわててインデックスの体を自分の上からどかす。
んー、んー、と呻くような声を出した後、

インちゃん「フフ……なんだか素敵な味のするアイスだったんだよぉ……え、へへ……」

呂律がまわっていない。
完全に寝ぼけていた。
良く見れば、一度開いた目は再び閉じている。

上条「ハァ……ハァ……恐ろしい奴だ……」

たった数秒の出来事だったが、一生忘れられない出来事になるだろう。

しかし、今すぐにでも忘れたい上条であった。

そそくさと起き上がってインデックスの元を離れた上条は、顔を洗う。

鏡で見た自分の顔は……今まで見たことないくらいに真っ赤だった。
ふとさっきの感触を思い出して……

勢いよく顔を洗うと一緒に歯も磨いた。
寝起きはモンダミンで済ませて、出かける前に歯を磨く派の上条にとっては奇行だったりするが、誰も突っ込む者はいない。

唯一突っ込める人間は、まだ寝ていた。
夢でも見ていたのだろうか。
朝一でショッキングな上条にとってはもはやどうでもいいことだった。

上条「インデックスが覚えてないならそれでいい!うん!」

自分は悪くない!うん!

上条「よ~しっ!朝だー!飯だー!」

妙なテンションで台所に立つ上条であった。

そして、件の少女は目を覚ます。

目の辺りをゴシゴシこすりながら、隣の抱き枕(改め上条)が、居なくなってることに気づく。
時計を見れば、朝7時半。
今日は日曜だったはず。

上条なら寝てる時間帯だ。
逆にインデックスは珍しく、遅めの起床だった。

インちゃん「……なんかとてつもない夢を見た気がするんだよ……アイスと言う名の……何かを……」

ボソっとつぶやいた。

顔を洗おう
と、ベッドから出たところで、いい匂いがインデックスの鼻腔をくすぐった。

上条「うぇっ!?起きたのかインデックス!ごはんそろそろできるぞ!?」

あまりの上条の驚きっぷりにインデックスの方が驚いた

インちゃん「起きてきちゃ悪かったのかな?……まぁいいや……」

上条のよそよそしい態度が気になったが、朝ごはんはつつがなく終了した。

上条「ふぃー……インデックスさんの今日のご予定は?」

インちゃん「うーん……あいさとこもえと約束があるから、遊びにいってくるかも。」

上条「なに……?お前、いつからそんな普通の子みたいになったんだ?」

インちゃん「うーん!馬鹿にしないで欲しいかも!私が、ケータイデンワーを使えるようになったのが勝因かも!」

上条「二人のケータイデンワーのアドレスを教えたのは俺だけどな。」

インちゃん「そういうとうまは!?私の事をバカにしたけど!とうまにはなーんにも予定がないんじゃないの!?」

むっ……!と思った上条は自分の携帯をパカッと開いてインデックスに見せつけてやろうかと思ったところで……やめた。

上条「予定……ないこともない。」

なぜか?
(because……)携帯の着信履歴もメールも、最新の5件は全て同一人物だったからだ。

御坂美琴。

彼女は、暇さえアレばしょっちゅうメールを送ってくる病気らしい。
嘘だと思うかい?いや、本当なんだよ。
彼女とのやりとりをみてもらいたい!

from:ビリビリ
title:暇
受信20:56分

なんだけど。


from:アイツ
title:re暇
受信21:01

そうか。

from:ビリビリ
title:rere暇
受信21:03

え?なんか反応うすいわね。
とりあえず面白い話しなさいよ

from:アイツ
title:rerere暇
受信21:08

ねむい
おもしろいだろ?
じゃあな

from:ビリビリ
title:ふざけんな!
受信21:09

アンタねぇ!
私がせっかくメールしてあげてんのよ!?
少しは取り付きなさいよ!

from:アイツ
title:reふざけんな!
受信21:22




from:ビリビリ
title:こら!
受信21:25

空メール!?
ふざけんなー!!
すこしはかまいなさいよー!

_____________________
from:ビリビリ
title:返信しなさいよ!
受信21:30

ねぇ!無視はひどくない!?

_____________________

from:ビリビリ
title:返信してよ!
受信21:35

ねぇってば!

_____________________

from:ビリビリ
title:話があるんだけど……
受信21:40

ねぇ、今度の日曜日会えないかしら?

_____________________

from:アイツ
title:なんだ?
受信21:42

どうした?なんか悩みでもあんのか?

____________________

from:ビリビリ
title:なんだ?じゃないわよ!
受信21:43

起きてんじゃない!
無視すんなや、ごらァーっ!

_____________________

from:アイツ
title:まぁまぁ
受信21:46

だってお前とメールしてると終わる兆しがみえないもん。
つか、毎日毎日メール送ってきて……暇なの?
それとも何?上条さんに愛の告白でもするの?
_____________________

from:ビリビリ
title:〇すわよ……
受信21:48

バッカじゃないの!?
なんであんたなんかに愛の告白なんかしなきゃいけないのよ!
馬鹿なの!?馬鹿でしょ!?

あたしは暇な時はメールしないといけない病気なの!
だから、仕方なくメールしてやってんの!
別に、アンタじゃなくても……

……以下長文

……につき、

……割愛

と、いうことで、日曜日集合ね。こなかったら〇す

_____________________

今日はもう寝ますー

途中メールの方は読みにくかったですね……ごめんなさい

一応、メールを送った美琴からはじまり、美琴→上条→美琴
の順番になっております。

途中、美琴のみのラッシュもありますが、fromのところをさんこうにしてみてください

では

と、美琴とのメール履歴を見ていて気づかなかった。

背後から自分の携帯を見つめてるインデックスの存在に。

インちゃん「へ~ぇ、とうま、短髪とデぇートにいくんだ。ふーん……」

いや、そんなにデート強調しなくても……

上条「いや、デートって……そんな素敵なもんじゃないだろうに。多分一日中ビリビリされて終わるだけだろ……」

CQCの出番があるかもな……

インちゃん「とうまはそうやって……私のいないところでイチャイチャするんだね!いいもんね!別にそんなこと私には関係ないかも!」

上条(コイツ、なんでこんな不機嫌になってんだ?やれやれ……)

と、ここで疑問がでてきた。

上条「ってか、お前が怒る必要なくね?」

あっ、と言った後に気づいた。
いや、本当は言うつもりはなかったのだがうっかり口にだしていたらしい。
上条のこのセリフでシスターはブチギレた。

インちゃん「とうまはもう!いつまで気づかないの!?本当はもう気づいてるんじゃない!?昨日とかいろいろあったでしょ!」

噛み付きバンザイ、で襲いかかってきたインデックスに向かって

上条「な、おちつけインデックス!」

叫ぶ上条に向かって、獰猛シスターインデックスが飛びかかるようにして襲いかかる!

腕2本を前に突き出し、上条を拘束しようとする。

瞬間、上条はインデックスの左腕に向かって右肩を突き出すようにして、空中でインデックスの体制を崩す。

体制を崩され、落下し続けるインデックスを、やや中腰のお姫様抱っこで受け取ると、ベッドに投げ込む。

インちゃん「ふぇっ!?」

素っ頓狂な声を挙げるインデックス、噛み付き攻撃を回避されたのは2度目だ。
一度目は、上条にすかされ頬あたりにキスした時。
この時は抵抗する、たまたま成功した。
という感じだったが、今回は明らかに謀られた。

上条「進化した上条さんをなめるでないぞよ!」

得意になった上条に向かって2度目の攻撃を仕掛ける

インデックスはベッドの上で投げられた状態から四つん這いになる。

ベッドの上で女の子が四つん這い!?
と、聞いたら嬉しいシチュエーションを想像するけど、今ベッドの上で四つん這いになっているのは獰猛シスターであり、決して恥じらう乙女ではない。

インちゃん(次は当てる…!)

インデックスは頭の中で10万3000冊からもっとも効果的に相手に攻め寄る方法はないか検索する。

やはり噛み付きでフィニッシュを飾りたい。

上条の部屋、間取り、置いてある物。
状況をみて発動できると考えられうる魔術の検索を続ける。

果たしてそれは。

あった。

もともとインデックスに魔翌力は無いので、彼女自身は魔術を発動できない。
が、天草式のように、日用品、置いてある物で魔術円陣を組み、それに自然の魔翌力を蓄えさせ発動させる。

つまり、引き金を引くと弾が発射される拳銃の、引き金を引いて弾が発射されるプロセスそのものを彼女が作るのだ。

なんとかの書、第何条何小節。
今回発動するそれは、唱によって引き金を引く必要がある。

インデックスは自身の歩く協会を取り繕っている安全ピンを4本ほど取り外すと、部屋の四方になげる。

上条「お前、何やって……」
インデックス
10万3000冊から探して今の状況で直ちに発動できる魔術。

インちゃん「ーー、ーーー。」

上条の言葉に重ねるようにして、彼には分からない何かを呟く。

その瞬間、インデックスの姿がすぅーっと消えた

上条「な、消え!」

透けるようにして消えたインデックスをキョロキョロと探す。

上条「お前、もしかして天草式的なことを?」

問に答えるように、部屋のどこかで何かが動く物音が聞こえた。

上条の部屋はぶっちゃけ狭い
それに加えて雑多と来た。
隠れる場所も無い。

もう、魔術を使っていることは確定だろう。

そう考えた上条は構えて、右手、幻想殺しをあたりに振り回してみる。

右に、左に、そしてサッと後ろに突き出して、何かを捉えた。

それは柔らかくフニフニしたものだった。

掴んだ瞬間、パキーンのおなじみの音が出た後、
突如その空間にインデックスが現れた

何故かインデックスの顔は真っ赤である。

さぁみなさん、少年は何を掴んでいたのでしょうか!?

正解は少女の慎ましい……( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

チ───(´-ω-`)───ン
……、上条は驚きの速度で右手を引く。

上条「いや、ほんとすんませんマジごめんなさいそんなつもりはありませんでしたはいごめんなさいごめんなさいいやほんとごめんなさい」

即座に呪文を唱え出す上条。
この呪文の極秘、それは頭を地面に擦り付けることで効果が倍増する。
……かもしれないこと。
無論上条は、絶賛土下座なう。

目の前の少女はただ静かに……佇んでいる
真っ赤な顔から徐々に熱が冷めていくのが見てわかる。

アレ?もしかして許してくれるかな?

そして上条は後に語る。
あの時逃げ出せばよかったと。

インちゃん「いいよとうま、今のは事故だもんね。許して上げるから頭をあげなよ」

ガバっと、上条は頭をあげる。
そこには、シスタースマイルのインデックスがいた。
輝かんばかりの天使の笑顔だった。

上条「ほ、本当ですか……?縄からほどいた時みたいに後からガブっ……とかないですよね……?」

インデックスは、何も答えない。
かわりに、静かに上条の肩に両手を置いた。

上条から嫌な汗がダラダラと滝のように流れる。

インちゃん「わかったから……大人しくしてね?」

未だインデックスの顔には天使の笑顔が張り付いている。
そして、上条の肩を掴んでいたインデックスの両手に恐るべき握力が宿る

上条「い、ぃーっ……」

情けない、声にならない悲鳴をあげる。
ついさっき、トイレにいってなかったら割とマジで漏らしてたかもしれない。
そして両肩は潰されるかも……

インちゃん「ふふふ」

インデックスの小さな口がバカっと開く。
それはまるでホラー映画のゾンビみたいに、口が裂けるんじゃないかと思うくらいの迫力だった。

上条「あ、あ。ああ」

ガブ!!!

上条「あぁぁあああああっあああぁぁぁあ!!!!!!!」

学園都市に絶叫が響き渡る。

上条は、どんなに強い体術を覚えても、人間の根本、恐怖には打ち勝てなかったようだ。

インデックスが一発目を決めてから、上条とインデックスはかれこれ三十分近く乱闘する事になる。

噛み付き攻撃と、上条のCQC。
噛みつきにきて、CQCでさばき、また噛み付きに来る……

そんな応報を何度も繰り返した。

そして、激しい死闘の末、少年は少女をCQCによって拘束する事に成功する。

捕らえられた少女の表情はムスッの擬音が似合うような可愛らしい怒り顔だった。

一方、捕らえた少年は、バトルフィールドから生還してきました。といっても誰もが認めそうなくらいの満身創痍だった。
それに加えヒュウヒュウと細い息をしていて、今にも死にそうだった。

風呂でたら続きいきますね

そして上条から力が抜ける。

ぐらりと上条は揺らぎ、インデックスもろともベッドに倒れ込む。

インデックスの上に乗っかったまま朦朧とした意識でギョロリと目ん玉動かして時計を見れば、午前9時ちょうどだった。

御坂と約束の時間、昼頃まで……あと……
そこまでかんがえて上条は、激戦の疲労で深い眠りについてしまった。

インちゃん「あれ?とうま……?あぁ寝ちゃったの……」

上条の温かさにまたウトウトしてきたインデックスはふと時計を見る。

長い針は、9を指している。
短い針は、12よりほんの少し手前を指している。
時間にして11時50分というところだろうか。

すこしやりすぎちゃったかな、と反省するインデックス。

インちゃん「あいさと昼頃待ち合わせしてるから……そろそろでないと。」

上条から、這い出て支度すると、いってくるんだよ。とだけ書き置きして上条家をあとにした。

さて、少年はいつ、起きるのか。
もはや誰も起こしてくれなくなった部屋の中で、約束の時間に間に合うように起きれるのか。


スミマセン修正
11時50分→11時45分

でお願いします。

今日は終わりです。
インデックスにCQCをかけることが第一でしたが、なんだか曖昧な上に上条さん負けちゃうということになってもうた……

とりあえず、次はみこっちゃんいこうとおもってますが、もはやCQCをかけるネタがおもいつかず、寝てる上条さんにみこっちゃんどうする的な展開でかいていこうとおもってます。

すいません~……

ごめんなさい~
しばらく更新途切れてしまいました~
次スレからいきますね!

例によって上条は美琴との約束に1時間以上過ぎてしまうことになる。

美琴「おっそーーい!!!」

バチバチィ!っと心臓に悪いスパーク音に上条の腰が抜けそうになる。

因みに、ボロボロだった上条はギャグマンガよろしく、すっかり傷は癒えている!

上条「スイマセン!なんか気づいたら寝てしまっていまして!」

美琴「はぁっ!?なんで寝てんのよ!」

上条「……いつもの不幸で……」

美琴「あぁ、そう……じゃあまぁ、罰よ」

上条「え?」

美琴「1時間遅刻した罰……」

上条「……」

実は上条が遅れて来たことに、美琴は内心でほくそ笑んでいた。
また「罰」ということで自分の専用機にできるとおもったからだ。

……前回は妹に取られたりしたが、今回はさせない。

だから今回は、誰も邪魔しにこないところへ……!

上条は内心でビクビク震えていた。

上条(罰……、何をされるんだ……!?)

美琴「そうねぇ、……」

上条「・・・・」

少し躊躇うように、間が空いた。
美琴の表情がめまぐるしく変わっていく。
ニマニマしだしたかと思えば、いきなり顔を真っ赤にしたり、何かを悟ったかのように真顔になったり。

そうしてはじき出した答えは。

美琴「あ、あ、アンタん家に行きたいわね……世の学生寮というのがどんなんか観てみたいし。」

あ、何だそんなことか。
今はインデックスもいないし!

上条「おう!全然構わないぜ!」

美琴「な、全然構わないって……す、少しは……」

なんか顔真っ赤にしだしたけど。

そういやさ。と上条が切りだす。
二人は並んで上条家に向かってる途中だった。

上条「なんでわざわざ俺の家?」

美琴「べ、べつに意味は無いわよ!た、ただ人の家にあがるってこと、なかなか無いなぁ~とおもったから!」

美琴は顔を真っ赤にしたまんまマシンガンの如くバババッ!と喋りきる。

上条が、こうして二人して家に帰るって夫婦みたいだな、と言ってから美琴の様子が明らかにおかしい。

ってか挙動不審。

さっきから携帯の液晶を鏡がわりに髪型や服装を異様に気にしている。
いきなり、後ろをバッと振り返って「邪魔者はいない……」とつぶやいたりしてる。
下着は……とつぶやきだしたあたりでは聴いてはいけないなと本能的にさっして耳を塞いだ上条であった。

そんなアブノーマルな美琴を、引き連れて我が家に帰ってきた上条御一行。

美琴「こ。ここが、あんたんちね、」

上条「なんか不幸の予感……」

そうして寮の、上条戸かかれた部屋にむかっていくのだった。

今日は、おわりにします
なんか空いてからのやっつけ感半端ないですが、許してヒヤシンスσ(´┰`

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom