モバP「『ダイスキドリンク』?」 (129)

注意
※コレジャナイ感
※百合要素
※駄文

ちひろ「あれ? ここに置いてあった『ダイスキドリンク』……どこにいったんでしょうか」

ちひろ「うーん、あれって飲んで一番に見た人が好きになる飲み物ですから、大切に扱いたかったんですけど」

ちひろ「スタドリのビンで置いておいたのがいけなかったんでしょうか。プロデューサーさんが飲んじゃったとか……?」

ちひろ「だとしたら戦争ですよね」

ちひろ「あれ、あれは……」


P「……」

乃々「……」ベター

P「……乃々、暑いから離れてくれないか。パソコンが打ちづらい」

乃々「むーりぃー……」

P「いや、無理じゃないだろ。離れるだけでいいんだぞ」

乃々「むーりぃー」

P「……」ガタッ スッ

乃々「あっ……」

P「……」

乃々「……い、いぢめですか?」ウルウル

P(し、仕事以外で涙目、だと?)

ちひろ(あー……まさか)

P「ち、ちひろさん助けてください。疲れたって言ってましたから、乃々にスタドリ飲ませたら……」

ちひろ「はい、ごめんなさい。それ、私のせいです」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368039500

P(ダイスキドリンク?)

ちひろ(はい、おそらくプロデューサーさんが乃々ちゃんに飲ませたのがそれです)

P(とんでもないドリンク造ってくれましたね……)

ちひろ(スタドリ作ってたらできちゃったんですよ、決してやましい気持ちはありませんって)

ちひろ(一応需要とか考えてスタドリのビンに入れてなんとなく保管しようかと思ってただけです)

P(廃棄してください! それで、どうするんですかこれ)

乃々「……うう」ウルウル

ちひろ(とりあえず、程よく接してください。あんまり突き放しますとショック大きくなっちゃいそうですし)

P(……まだ大人しそうな乃々で助かった、と言ったところか)

ちひろ(では、私は仕事に戻りますので、どうぞ)

P(何かあったらフォローお願いしますね)

ちひろ(通報する準備はできてますよ)

P(しませんよ! その気があったら今頃豚箱ですって!)

ちひろ(それもそうですね)

乃々「く、くっついちゃ……ダメなんですか……?」

P「……まぁ、ちょっとだけな」

乃々「!」

トトト...

ペタッ

乃々「……」

P「……」

P「……」チラッ

乃々「……」プイッ

P(好きになっても視線は逸らすのか)

乃々「……あ、あの」

P「なんだ?」

乃々「その、ひ、膝のうえ……」

P「乗りたいのか?」

乃々「……」コクコク

P「……じっとしてろよ」ポンポン

乃々「あ、は、はい……」

乃々「よ、よいしょ」

P(割とフィットするな)

乃々「……」カァァァ

P(ものすごい硬直してる)

P(しかし、乃々ぐらいの子を膝乗せたままタイピング結構ムズいな。まぁ、仕方ないか)カタカタカタ

P「……」カタカタカタ

乃々「……」

乃々「……プ、プロデューサーさん」

P「今度は何だ?」

乃々「あ、あたし……ダメな子ですか?」

P「唐突に……何でだ?」

乃々「だ、だって……し、仕事とか逃げ出しちゃたこともありましたし……」

P「確かに逃げ出した時は冷や汗かいたが……」

乃々「め、迷惑……でしたか……?」

P「最近じゃ逃げ出さないだろ? いいんだよ、それで。迷惑かかった分乃々も頑張ってるじゃないか」

乃々「そ、そうなんですか……」

P「この前のゴシックな衣装とかかわいかったしなぁ」

乃々「か、かわいい……あ、あう……」カァァァ

ちひろ(あの恋的な恥ずかしさの表情の乃々ちゃん、レアね)

P「何だかんだいって、乃々もアイドルとして十分やっていけれて、俺は安心してるよ」

乃々「……」

P「最初の頃と比べて本当に良くなってるぞ。ステージに出てもちゃんとやれるし、成長したなぁ」ナデナデ

乃々「……あ、頭……あう……」

P「おっ、すまん。嫌だったか?」

乃々「い、嫌じゃないですけど……」

P「そうか。……あっ、仕事やらなきゃ」カタカタ

乃々「……」

P「……」カタカタ

乃々「……むぅー」トントン

P「……後でな」

乃々「むぅー」トントン

P「……はいはい」ナデナデ

乃々「……」

ちひろ(凄い平和……)

乃々「あうあうあう……」カァァァァ

P「結構早く解けるんですね、1時間ちょいですか」

ちひろ「被害とかあまり無くて良かったですね」

乃々「……あうあうあう……」カァァァァ

P「ここにかなり被害負った子がいるんですが」

ちひろ「……ノーコメントです」

P「大丈夫か? 一時的に俺みたいな奴を好きになって乃々も災難だったな」ポンポン

乃々「ひっ、あ……! ば、ばかぁ……!」ウルウル

トトト...

P「……」

ちひろ「……」

P「……乃々に暴言吐かれた。俺もう、むーりぃー」

ちひろ「お、女心は複雑なんですよ!(この鈍感が……)」

P「……本当に好きって思われてたとしても、今じゃ答えれそうにも無いからあんなこと言っただけで……あーあ、まずいこと言ったかなぁ……」

ちひろ(鈍感じゃない!?)

P「もうダメだ……」ズーン

ちひろ「だ、大丈夫ですよ! 乃々ちゃんも明日にはいつものように目を逸らしてくれますって!」

P「合っていますけど慰めになってませんよ、それ……っていうか、元々ちひろさんが作ったダイスキドリンクのせいじゃないですか」

ちひろ「ま、まぁ、これはちゃんと保管しておきますから」スッ

P「なんで持ってるんですか、それ」

ちひろ「今からしまうんですよ」

P「早くしまってくださいよ。そんな飲んだら人を好きになるとか危なそうなもの」

まゆ「話は聞かせてもらいましたぁ」

P「まゆっ!?」

ちひろ「まゆちゃん!?」

まゆ「ちひろさんが持ってるそれが飲んだ人を好きになるドリンクですよね?」

P(うん?)

ちひろ(えっ?)

P(え、まさか……まゆ、俺の言葉を聞き違えた?)

まゆ「いけないですよぉ、ちひろさん。こんな危ないものはまゆが処分しちゃいますからぁ……」サッ

ちひろ「あっ、速っ!? じゃなくて、ちょっとまゆちゃん!? それはそういう物じゃ——」

P「そ、そうだぞ! 何か勘違いして——」

まゆ「んぐっ、んぐっ……ぷはっ」

ちひろ「あ、飲んじゃダメなのにっ!?」

まゆ「何がダメなんですか?」チラッ

ちひろ「あっ」

P「あっ」

P(ドリンク飲んだ瞬間まゆの視線がちひろさん方に。……つまり)

まゆ「……」

ちひろ「あ、その、えっと……」

まゆ「ちひろさぁん……♪」

P(あ、これアカン)

ちひろ「な、何かなぁー、まゆちゃん?」

まゆ「まゆ、最近頑張ってるの。ちひろさん、褒めてくれる?」

ちひろ「そ、そうね。最近ライブ続きでまゆちゃん疲れてるもんね」

まゆ「そうなんですよ。……まゆ、ちひろさんにしてもらいたいことがあるんですけど、お時間ってありますかぁ?」

ちひろ「で、でも今はお仕事が……」

P(やっておきます、私がやっておきますから! 1時間頑張ってください!)

ちひろ(あ、ありがとうございます!)

ちひろ「あまり長くはできないけど、大丈夫よ」

まゆ「わぁ、じゃあ、まゆ……ちひろさんに膝枕してもらいたいです」

ちひろ「そ、それだけでいいの?」

まゆ「はい♪」

ちひろ(……無理難題じゃなくて良かったわ)

まゆ「ちひろさんの膝、気持ちいいです……」

ちひろ「そ、そう? ありがとう」

ちひろ(プロデューサーさん以外にこんな満面の笑み見せるまゆちゃんとか、誰が想像できるんですかね)

ちひろ(こうしてみると、まゆちゃんもかわいい子なのよね。オーラが他の子と違うだけで)

まゆ「……」ジー

ちひろ「ど、どうしたの?」

まゆ「まだ、まゆは褒めてもらってないですよぉ?」

ちひろ「あ、ごめんなさい。……ライブ頑張ったね、まゆちゃん」ナデナデ

まゆ「うふふ……♪」

ちひろ(かわいい、かわいいんですけど。これが本当はプロデューサーさんに向けるものだと思うと、とてつもない罪悪感が……!)ズキズキ

まゆ「……ちひろさぁん」

ちひろ「何?」

まゆ「……まゆは幸せですよぉ。アイドルとして輝けて、好きな人と一緒に居ることができて……本当に幸せです♪」

ちひろ(聞いてますか、聞いてますかプロデューサーさんっ! これ、私に向けての言葉じゃないですからね!)

P(バッチリ聞いてますから! 今心に刻み込んでますから!)

ちひろ「……なら、もっと幸せになれるように、頑張って欲しいですね」

まゆ「もちろんですよ。うふふ……この赤い糸は絶対途切れさせませんから……」

P(ああ、愛が重い……)

ちひろ(……頑張ってくださいね)

—————

まゆ「……」

ちひろ「ご、ごめんなさい。本当にごめんなさい……」

まゆ「いいですよ。ちゃんとまゆの声はプロデューサーさんに届いてましたし」

まゆ「それに、あのドリンクを飲んだのはまゆのせいですから。でも、もう作らないでくださいよ?」

ちひろ「は、はい」

まゆ「それと、ちひろさん」

ちひろ「……な、何ですか?」

まゆ「……膝枕、心地よかったですよぉ」

ちひろ「えっ?」

まゆ「二度は言いません」

一旦ここまでで

ノリでここまでやっちゃったので、なるべく頑張ろうと思います

http://i.imgur.com/XvJhM5H.jpg
http://i.imgur.com/FGGRKma.jpg
森久保乃々(14)

http://i.imgur.com/Lq9or9p.jpg
http://i.imgur.com/K910gM5.jpg
佐久間まゆ(16)

P「昨日は大変でしたね」

ちひろ「そうですね……乃々ちゃんはあの後どうだったんですか?」

P「どうやらあの時触ったことがダメらしくて、なんとか許してもらえました」

ちひろ「スキンシップするのも一苦労ですね」

P「他の子でもあんまり触れすぎると公の場で通報されますからね……怖い世の中です。そっちはどうだったんですか?」

ちひろ「プロデューサーさんは絶対に取らないという条件の下、完全に許されました」

P「私の事は完全に気にしない方向ですか」

ちひろ「だって、競争倍率激高な上に下手に取ったら尚更危険な人、好きになっても怖いだけですし……」

P「うおぁぁぁぁぁぁー!! なんでこんなに愛が重いんだー!」

ちひろ「……何十人ものアイドルを育て上げてきてますものねぇ。しかも」

P「俺の未来は……はぁ……あぁ、ちひろさん、いつものお願いします」チャリーン

ちひろ「はい、どうぞ」ブンッ

P「危ないけどナイススロー」パシッ

P「ところでこれ、アレじゃないですよね」

ちひろ「大丈夫ですよ、ちゃんとスタミナドリンクなはずです。たぶん」

P「たぶん?」

ちひろ「元々、アレはドリンクを作るときに時たまできてしまうものですし。もしかしたら今あるスタドリの在庫の一部は……ってことも」

ちひろ「処分するにも見た目じゃ殆ど分からないやっかいな物なんですよ。間違って捨てたらもったいないですし……」

P「私、スタドリ好きなんですけどね、それを聞くとどうも飲みづらいといいますか」

ちひろ「大丈夫ですよ、今は私以外誰もいませんし」

P「1時間経ったとしても誰も来る予定無いし……いいか」ゴクゴク

P「うーん、美味い。疲れも取れますし、これで100円ですからそこらの栄養ドリンク顔負けですよ」

ちひろ「ありがとうございます」

P「……うん、アレじゃないですよね。普通ですよね?」

ちひろ「それが私を好きになった態度だとしたら逆にビックリしますが」

文字消し忘れた ちひろ「〜ものねぇ。しかも」→「ものねぇ」

<ニョワー

P「ん?」

きらり「Pちゃーん、ちひろちゃーん、こんちゃー☆ 今日もがんばってるにぃ?」

ちひろ「こんにちわー」

P「きらり? 今日はオフじゃないのか?」

きらり「きらりね、せいそーボランティアしてたの! いーっぱい頑張ったから、Pちゃんに褒めてもらおーって思ったにぃ!」

P「清掃ボランティアか。偉いぞ、きらり!」

きらり「にゃはー! Pちゃんもっと褒めて褒めてー☆」

ちひろ「きらりちゃんは相変わらずですねぇ」

P「本当ですよ。そうだ……きらり、ボランティアやって疲れてないか?」

きらり「うゆ? うーん、確かに疲れたにぃ。ずぅーっとお外でお仕事

P「じゃあ、ちひろさん、私のおごりで」チャリーン

ちひろ「いいんですか?」ブンッ

P「何がですか? ほら、きらり、これ飲むと疲れが和らぐぞ」

きらり「これ、Pちゃんがいつも飲んでるやつにぃ! きらりも飲むぅー!」ゴクゴク

ちひろ「いえ、もしかしたらアレが混じってるかもしれないって……」

P「……あ゛」

ちひろ「素で忘れてたんですかっ!? 癖で渡しちゃった私もですけど!」

きらり「ぷはー☆ おぉー! なんだかばっちし! きらりんぱわーぜんかーい?」

P「だ、大丈夫か、きらり」

きらり「うゆ?」

P「……良かった、大丈夫みたいだな」

きらり「……んー」

ちひろ「あ、あの、きらりちゃん?」

きらり「にょ、にょ、にょ……にょわーっ!」ガバッ

P「うおっ!?」

きらり「なんかPちゃん、今日すごくかわいいー!? なにこれヤバーイ☆」ギュー

P(アレだったかー!)

ちひろ(アレでしたねー!)

きらり「今日のPちゃんのかわいさぱーぺき! きらり、Pちゃんはぐはぐすぅー!」ギュー

P(ちひろさん、これどうしたら)

ちひろ(残念ですが、1時間程度拘束されててください)

P(ま、まぁきらりだし……大丈夫ですよね)

きらり「うぇへへ……きらりははぴはぴだにぃ☆」ギュウウウ

P「って、ちょ、痛くなってきた! きらり、ストップ!」

きらり「にょ? あ、あわわわ! Pちゃんごめんね、痛かったにぃ?」

P「だ、大丈夫だけど、今度からもっと優しくな」

きらり「うん、きらり痛いのやーだから、Pちゃんにも痛くならないようにはぴはぴすぅー。どうかにぃ?」ギュー

P「はは、それぐらいならいいよ」

早苗「こーんにちはー♪」

P「っ!?」

ちひろ「!?」

きらり「うゆ?」

早苗「おや、きらりちゃんとPくんがお取り込み中だったかな?」

P「さ、早苗さん、オフだったんじゃ?」

早苗「私もきらりちゃんと一緒にボランティアしててねー。この後暇だしついでで来ちゃった♪」

ちひろ「そ、そうだったんですか」

早苗「ところでちひろちゃん。きらりちゃんがPくんに抱きついてるけど、これは一体どういうことかな?」

ちひろ「えっと、きらりちゃんがボランティアしたご褒美として、プロデューサーさんがいいようにさてれると言いますか……」

きらり「そうだにぃ☆ 今のかわいいPちゃんはきらりのものー!」ギュー

早苗「あはは、そうなんだ。じゃあ私もご褒美もらおっかなー?」

P「えっ?」

早苗「ちひろちゃん、お姉さんにあれちょーだい」

ちひろ「あ、あれですか?」

早苗「そうそう、Pくんがいつも飲んでる疲れが吹き飛ぶドリンクだっけ?」

ちひろ「あー、スタミナドリンクですね。でしたら一応……」

P(渡すんですか?)チラッ

ちひろ(無理に渡さないのも怪しまれそうですし……ここは祈るしか)チラッ

早苗「おおー。じゃ、1本貰うねー」

早苗「一度飲んでみたかったのよねー。美味しそうにPくんが飲むもんだからお姉さん飲みたくなっちゃって……」

早苗「元気はつらーつ!」ゴクゴク

ちひろ「それは違いますよ!?」

早苗「何これ、美味しいじゃない! ちひろちゃんには今後もお世話になっちゃいそうだわー」

ちひろ「あはは……ありがとうございます」

早苗「……ところでちひろちゃん」

ちひろ「はい、何ですか?」

早苗「……ふふ、よく見るとちひろちゃんってかわいいわねぇ……」ペロリ

ちひろ(こ、これもですかー!?)

P(な、南無南無……)

一旦〆です。
画像大先生、感謝感激!

http://i.imgur.com/qu7cT2c.jpg
http://i.imgur.com/CiRhjSY.jpg
諸星きらり(17)

http://i.imgur.com/f9QXZmi.jpg
http://i.imgur.com/MyruEMR.jpg
片桐早苗(28)

脱字を改善しないと… 「ずぅーとお外でお仕事 → 「〜ずぅーっとお外でお仕事してたにぃ☆」

早苗「いやー、お姉さんかわいい子には目が無くてねー」ジリジリ

ちひろ「そ、それって男性限定じゃないんですか?」

早苗「確かにかわいい男の子もいいけど……女の子も愛でたいものなのよっ!」ガバッ

ちひろ「ひぃっ!」

早苗「うりうりー♪ ちひろちゃん、思ったより肌すべすべじゃなーい?」ベタベタ

ちひろ「や、やめてください! う、動けない……!?」

P(そりゃ、早苗さんかなりの実力者だし……諦めてください)

ちひろ(そ、そんなぁ)

早苗「んー、この三つ編……すごく時間かかってそうねー、どうなってるの?」

ちひろ「あ、あの、早苗さん、後で言いますから放して欲しいです……」

早苗「だーめ、少しはお姉さんに身を任せちゃいなさい♪」サワサワ

ちひろ「ひゃ!? ど、どこ触ってるんですか!? 身を任せると同時に大切なものも任せちゃいそうなんですって!」

P「何してるんですか、元警官」

早苗「やーねぇ、Pくん。これは取調べなのよ?」

ちひろ「どこがですか!」

きらり「うゆー☆ 早苗ちゃん、はぴはぴしてぅ?」

早苗「してるしてるー!」

ちひろ「こっちはしてません!」

P「あ、あはは……」

P(……あのダイスキってもしかして、恋愛じゃない方も適応されるんですか? 同性だと特に)

ちひろ(この様子だとそうかもしれませんね。単に親友以上にべたべた引っ付くとかそんな感じが)

早苗「ふーむ、こっちは……結構あるわねー」ムニムニ

ちひろ「って、い、いやーっ!? 引っ付くってレベルじゃなーい!」

P「110番通報した方がいいんじゃないかなこれ。警官に元警官止めてもらわないといけないような……普通の警官で早苗さん止めれるかなぁ」

きらり「にょわぁ……」ジー

P「どうした?」

きらり「Pちゃんもちひろちゃんみたいに触られた方がはぴはぴすぅ?」

P「それはない」

ちひろ「あははは、ちょ、だめ……そこくすぐられると弱いんです……!」

早苗「ここかー、ここがええのんかー?」ニヤニヤ

早苗「ち、ちひろちゃん、ごめんね?」

きらに「にょわわぁ……Pちゃんとずっとぎゅって……きらり、はずかしいにぃ……」カァァァ

ちひろ「ぜぇ……ぜぇ……もうボロボロです……」

P「だ、大丈夫ですか?」

早苗「んー、ドリンクのせい、ねぇ。何か効果中は普通にやってたのに、いざ切れると記憶が残ってるのがもやもやするわー」

早苗「あと、ちひろちゃん弄ったところは、ちょっと心残りあるかも。かわいかったし」

ちひろ「ひっ……また何かする気ですか!?」

早苗「しないわよ! 人をセクハラ魔人みたいに言わないで欲しいわ!」

P「正気に戻っても散々弄ってた人が言いますか」

ちひろ「えっ?」

早苗「あっ」

ちひろ「さ、早苗さん?」

早苗「そうだ、お姉さん帰らなきゃ! じゃ、失礼!」

ちひろ「に、逃げられた!」

P「早苗さん……」

きらり「……ね、ねね、Pちゃん」

P「ん?」

きらり「きらりにぎゅってされて、はぴはぴした? した?」

P「ああ、優しい匂いがして、とってもはぴはぴしたぞ」

きらに「にゃはー! Pちゃん大好きー!」ギュウウゥゥゥ……

P「あ、こら、力加減……ああああ!?」

ちひろ「プロデューサーさん!?」

きらに→きらり 一体どうやったら。アイドル名間違えるのは一番のNGだってそれ……

—————

P「……」

ちひろ「……」

P「……お互い結構なダメージ受けましたね」

ちひろ「そうですね……湿布どうぞ」

P「助かります。きらりも意外と力あるんだよなぁ……いつつ」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「作り方改良して、あんなものできないようにしますね」

P「是非お願いします。余ったドリンクは……」

ちひろ「私が責任持ってしっかり家で処分します」

P「じゃあ、私が家に持って帰りますよ」

ちひろ「えっ?」

P「いや、そんな美味しい物処分するのもったいないかなって……」

ちひろ「好きですねぇ……」

P「そのドリンクに出会ってから健康診断も良好ですからね、ちひろさんには頭が上がりません」

ちひろ「じゃあ、今日の夜、奢ってください!」

P「……安い店なら」

ちひろ「回るお寿司でもいいんですよ」

P「じゃあ、それで」

ちひろ「絶対ですからね」

P「分かりました分かりました。……仕事、終わらせましょうか」

ちひろ「あっ……そういえば、1時間は無視してましたね……」

今日はここまで。
投稿する時に間違いが多すぎなので、明日はもうちょっと冷静に投稿します……
アイドル名間違えるのはマジでNG

ちひろ「昨日でスタドリの造り方の改良も終わりましたよ!」ドンッ

P「うおっ、瓶ケース!?」

ちひろ「ダンボール製で自作ですけどね」

P「器用ですね。それじゃ今日も1本貰いますよ」チャリーン

ちひろ「はーい」

P「……あれ、味は変わらないんですね?」ゴクゴク

ちひろ「作り方の改良しただけですから! これで大丈夫なはずです、たぶん……」

ちひろ(できれば今とかじゃなくて、1人の時に飲んでもらいたいんですが)

P「一応、警戒はしないといけないんですか。これは大丈夫だったみたいですけど」

ちひろ「元々できた原因すら分からないので……ごめんなさい」

P「いえ、いいですよ。アイドル達にはあまり飲ませないようにすればいいんですし」

P「というわけでもう1個先に買っておきますね」チャリーン

ちひろ「はいはーい」

P「……あ、乃々を仕事先に送らなきゃ。ちょっと行ってきます」

ちひろ「いってらっしゃーい」

<ノノー、シゴトダゾー
<エッ、ヤ、ヤメマセンカ? ツカレマスシ……
<ソレコソムーリィー
<ソ、ソンナァ……

ちひろ「あんな事あっても乃々ちゃんはいつも通りねぇ。……ちょっと頬が染まるぐらいですかね」

ちひろ「さて、時間もありますし、お昼のお弁当買ってくることにしましょう」

凛「おはよう、プロデューサー」

未央「プロデューサー、おっはよー!」

みく「Pチャーン、おはにゃー!」

シーン……

凛「誰も居ないね」

未央「……ちひろさんすら居なかったね」

みく「か、空回りだったにゃあ……」

凛「乃々ちゃんと一緒に居るのかな。予定、ボードに書いてあるし」

みく「Pちゃんはしばらく帰ってこないのかにゃー?」

未央「私達のレッスンまでは時間あるし、ちょっとくつろいでいこっか」

みく「……むむっ? Pチャンの机の上にあるこれは……!?」

凛「それ、プロデューサーがいつも飲んでるやつじゃない?」

未央「ちひろさん特製のドリンクだったよね」

みく「飲むたびにPチャンの財布から100円消えるドリンクだにゃ」

未央「これ飲めば疲れが吹き飛ぶからってよく口にしてるけど、どうなんだろう」

凛「……いっつも思うけど、それって絶対危ないものか何か入ってるよね?」

みく「でも、Pチャンが不健康そうなのは見たことないにゃあ……」

未央「ここは1つ……しぶりんが飲んでみるとか?」

凛「私はちょっと……怖いからやめとく」

みく「どんな味か分からないし、みくはちょっと興味あるかにゃあ……」

凛「じゃあ、みくが飲めば?」

みく「分かったにゃ」

未央「おっ、いっちゃうんだ。プロデューサーの勝手に飲んでいいのかなー?」

みく「あとでPチャンに100円渡せば許してくれるはずだにゃ!」

http://i.imgur.com/ImPvTkG.jpg
http://i.imgur.com/cyE7dKU.jpg
渋谷凛(15)

http://i.imgur.com/8lHh3f4.jpg
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本田未央(15)

http://i.imgur.com/LVZJrr6.jpg
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前川みく(15)

みく「んぐっんぐっ……ぷはっ!」

未央「おお、一気に飲んじゃった! どう?」

みく「……美味しいにゃ〜っ! 未央ちゃん、これとっても美味しいにゃ! それになんだか疲れも取れたような気が……」

凛「やっぱり何か変な物入ってるんじゃない?」

未央「まさかそんなー」

みく「……」ジー

未央「あれ、みく? どうしたの?」

みく「みっおちゃーん!」ガバッ

未央「わっ!?」

凛「みく!?」

未央「い、いきなりどうしたの、みく!?」

みく「むふふ……今のみくはね、未央ちゃんに擦り寄る猫なんだにゃー♪」スリスリ

未央「ちょ、ちょっとみく……! し、しぶりん助けて!」

凛「やっぱり何かおかしなの入ってるよ! みく、未央から離れて!」

みく「嫌だにゃー! みくは未央ちゃんの近くがいいにゃ!」ジタバタ

ちひろ「ふぅー、最近のコンビニのサラダって結構美味しいのもあるからつい選んじゃうわねぇ……」

未央「あ、ちひろさん! どこいってたんですか!?」

凛「ちひろさん、なんとかしてください!」

ちひろ「えっ? な、何?」

未央「ねぇ、みく、そろそろ放してくれるかなーって……あー、もう……」

みく「ごろにゃん♪」スリスリ

ちひろ「あっ……」

ちひろ「……っていうことなのよ」

凛「ダイスキドリンクって……」

未央「すごいネーミングセンスだね」

凛「そもそも、ドリンク持ってこなかったらいいんじゃないですか? そうすれば何も問題無いんじゃ……」

未央「みく、ちょっとは離れた方がいいんじゃない?」

みく「いやだにゃー」

凛「……私としては、未央とみくがイチャイチャしてるのを見てなんとも言えない気持ちになってるんですけど」

ちひろ「それは我慢して……。えっとね、スタドリのストック無いと文句言われちゃうんですよ、プロデューサーさんに」

凛「そうなんだ、ダイスキドリンクのことは?」

ちひろ「知ってても持ってきて欲しいっていう要望がプロデューサーさんの方から」

未央「うわー、それはプロデューサーもダメだねぇ」

みく「……未央ちゃん、ちひろさんだけじゃなくてみくのことも見て欲しいにゃ」

未央「はいはい」

みく「未央ちゃん……♪」スリスリ

凛「未央、もしかして結構まんざらでもないの?」

未央「なんかほら、同い年の妹って思い始めたらね、みくがかわいく見えてきた」

凛「ポジティブだね」

未央「それに1時間でしょ? それぐらいだったら遊んでやるさー」

みく「えっ……みくとは遊びだったんだにゃ……?」ウルウル

未央「あっ、ち、違うよ! ウソウソ! ごめんね、みく」

みく「……嘘でもそんなこと言わないで欲しいにゃ」

凛(確かに、かわいいのは分かるかも。こんな甘々なみく見たことないし)

凛(いつもの生意気さとかそういうのも無いから、かわいく見えるのかな)

みく「……ね、ねぇ、未央ちゃん」

未央「何?」

みく「みくね……ちゅーしたいにゃ、にゃーんて……ダメ?」

未央「」

凛「」

ちひろ(あ、あれ?)

今日はここまで
言われたとおり、今後から、ゆっくり頑張ってみます

個人的な問題なのですが、
安価はどうもモチベが上がらなくて……ごめんなさい

みく「……ダメかにゃ?」

未央「ちゅ、チューか。……うん、いいよ」

凛「未央!?」

みく「本当かにゃ!?」

未央(ほ、ほら。みくだって本当はそう思ってないはずだし! 今は好きなようにさせとけばいいじゃん!)コソコソ

凛(でもキスって……それはどうなの)コソコソ

未央(ほっぺならいいでしょ、大丈夫!)コソコソ

みく「じゃ、じゃあ……んー」

凛(……どう見ても唇同士のキスの態勢なんだけど)

未央(大丈夫じゃなかったっ!?)

ちひろ(普通に同性でもキスとか要求しちゃうのね……改良してこっちも改良されたとか……? うーん)

みく「……」チラッ

凛(待ってるよ、未央。どうするの?)コソコソ

未央(ううっ、どうすれば……そうだ!)コソコソ

未央「……」チュッ

みく「……え?」

未央「ごめんね、みく。今はほっぺまでしかできないかなー」

みく「な、何でにゃ!」

未央「ちゃんとしたキスはもうちょっと仲良くなってから……ダメかな?」

みく「うっ……未央ちゃんがそういうならしかたないにゃぁ……でも、いっか♪」

未央(ほら、しぶりん! ほっぺならセーフでしょ! 私のマウスバージンはまだまだ守られてるよっ!)コソコソ

凛(そうだね、うん)コソコソ

凛「……私としてはほっぺもカウントされると思うんだけど」

未央「何か言った?」

凛「なんでもない」

みく「にゃあぁぁ……ふにゃあぁぁ……」

P「……あのソファーで丸まりながらにゃーにゃー言ってるのはなんだ?」

未央「みく」

凛「みく」

ちひろ「みくちゃんです」

P「……おーい、みくー」

みく「Pチャン、今見られたら恥ずかしいから来ちゃダメにゃぁ……絶対変な顔になってるにゃぁ……!」

P「……空のスタドリ見たら大体分かった。改良失敗ですか」

ちひろ「ただの個人差だと思いますが、そのせいで効能が上がってる気も……」

未央「いやー、みくが抱きついてきたりとか、キスを求めてきちゃったりして大変だった——」

みく「ふにゃああああああ!? 未央ちゃん、それを言っちゃダメにゃあああああ!?」カァァァァ

未央「あっはっは! みくったら、照れちゃってー」

P(顔がまるでトマトのようだ)

P「とりあえず、凛は大丈夫だったということか、良かったな」

凛「うん」

凛(……今度からちひろさんにドリンク貰おうかな)

みく「みくは大丈夫じゃにゃいにゃあぁぁー! ふにゃぁー!」

卯月「ごめんねー、ちょっと遅れ……何ですか、これ?」

P「お、卯月、おはよう」

凛「卯月、レッスンの用意しよっか」

卯月「え、う、うん。……未央ちゃん、今どうなってるの? なんでみくちゃんがそんなに顔赤いの?」

未央「えっとね、さっき——」

みく「未央ちゃぁぁぁぁぁん!?」

未央「ごめんごめん。んー、うづりんには秘密!」

卯月「??」

一旦休憩
個人的にNG+1ということで猫モードじゃないみくちゃんを入れたNGが見たい
卯月ちゃんがセンターで
そんな小言。


ちひろ「で、どうするんですか」

P「ドリンクの事ですか?」

ちひろ「はい。今のところ、未央ちゃん達がこの事をアイドルの皆に言おうとしたんですけど、凛ちゃんが止めまして」

ちひろ「『もっと大変な事になると思うよ』の一言で私は納得しました」

P「あー、あはは。……俺か……俺だよなぁ……」

ちひろ「というわけで、うっかり飲まれないためにももう持ってこないほうが」

P「それだけは勘弁してください、あんな美味しくて疲れが取れるドリンクを禁止だなんて[ピーーー]気ですか?」

ちひろ「中毒になるような成分は入れてないはずですが。プロデューサーさんが我慢するだけで平和が訪れるんですけどねぇ」

P「あ、だったら私がちひろさんの家に直接——」

ちひろ「それこそ勘弁してください! 内容がドリンク買いにくるだけだとしても、バレたら最悪皆に干されますよ!?」

P「私が浅はかでした」

ちひろ「変なところで抜けてるんですから……」

のあ「……何の話?」

P「のあっ!? ……のあさんですか」

のあ「……さっきから居たのに、失礼な人ね」

ちひろ(私も今気づきましたけど、黙っていましょう)

のあ「……何の話をしてたの?」

ちひろ「それは——」


ちひろ「——っていうことなんです」

のあ「……なるほど、ね。でも、信じられないわ」

P「まぁ、普通はそうですよね」

のあ「……貴方がいつも飲んでるなら……そんな事は起こらないはず、でしょう?」

ちひろ「だけれど、何度か犠牲になった子がいますし」

P「ちひろさんも被害に遭ったりしてるし」

のあ「……そのドリンクってのは、どこにあるのかしら?」

ちひろ「これですけど、実際にアレなのかは本当に飲むまで分かりませんよ」

のあ「……そう」

のあ「……」ゴクゴク

P「戸惑い無く!?」

ちひろ「のあさん!?」

のあ「……美味ね。毎日飲んでるのも納得するわ」

P「でしょう?」

ちひろ「嬉しいんですけど、状況が状況だけにハラハラします」

のあ「……」ジー

P「な、何も問題ないですよね?」

のあ「……貴方、猫は好きかしら?」

P「猫、ですか? いきなり何を……まぁ、動物の中ではかなり好きな方ですけど」

のあ「……のあにゃんだにゃん」

P「!?」

ちひろ「!?」


のあ「……そんなに呆けた顔をして、どうしたの?」

P「い、いえ、その……のあさんも面白いことするんですねって」

のあ「……気に入らなかったのかしら……」

P「け、決してそういう訳じゃないですけど! むしろ結構ありかもって!」

のあ「……そうかにゃん?」

ちひろ(えっ、あののあさんがこうなっちゃうんですか? えっ、えっ?)

P「……」

のあ「……」ジー

P「見つめられると結構困ります」

のあ「……そうなのにゃん」

ちひろ(眼光が凄い分、なんというか、謎のプレッシャーをかけてるような……)

のあ「……ご主人様、御奉仕するにゃん?」

ちひろ「ブフッ」

P「ご主人様は勘弁願いたいです」

のあ「……じゃあ、主様?」

P「どういう呼び方ですか」

のあ「……そういう呼び方ね」

P「はぁ……流石にそろそろ止めませんか? あと、そのドリンク普通のですよね?」

ちひろ「えっ?」

のあ「……さすがね、もう見破られるなんて」

P「変になる方向が違う気がしましたから」

のあ「……中々手強いわ。……それじゃあ、レッスンに行ってくるわね」

P「はい、いってらっしゃい」

ちひろ「……よく気づきましたね。のあさんがああなるんだから、てっきりまたアレかと」

P「意外とお茶目ですよ、のあさんって」

ちひろ「……イメージできませんねぇ」

今日はここまで
小出し小出しで申し訳ない


P「なんとかならないんですかね、今まで普通だったのに」

ちひろ「ならいいんですけどね」

ありす「こんにちは、プロデューサー。今日のお仕事は——」

P「あれ、ありす? 今日は来ないはずじゃなかったのか」

ありす「ありすって言わないでください。それと、予定ならボードに書いてあると思うんですが」

P「……あっ、すまん。これ予定変更で3日後って事になるんだよ。……悪い、書き直し忘れた」

ありす「……無駄足でしたか。しっかりしてください、プロデューサー」

P「悪かったよ、親に送ってもらってきたんだろ? 帰るなら俺が送るけど」

ありす「いえ、少しここに残ります」

P「そうか」

藍子「こんにちはー」

P「藍子? ……あっ」

藍子「どうしたんですか、プロデューサーさん、確か今日はお仕事ですよね?」

P「い、いやその……すまん……今日のお仕事は3日後なんだ……」

藍子「ええっ、そうだったんですか!?」

P「すまん! 予定変更忘れてそのまんまだったんだ!」

藍子「もー、しっかりしてくださいよっ。じゃあ、ちょっとゆっくりさせてもらいますね」

P「分かった。……本当にすまん」

藍子「今度からこんなこと無いようにしてくださいね。みんなに迷惑かけちゃいますよ?」

P「注意するよ」

ありす「……」ジー

藍子「あれ、橘ちゃん?」

ありす「……」

藍子「……まさか」

P「……」

藍子「私だけならまだいいんですけど……」

ありす「藍子さんまで……」

P「……ツギカラハキヲツケマス」

藍子「ほんっとうに気をつけてくださいね?」

ちひろ(何十人ものアイドルの担当してたら、それは大変ですよね……といいつつ、私も手伝っててこれなんですけど)


ありす「……喉が渇きました。プロデューサー、そのコップの飲み物、飲んでいいですか?」

P「それ? 別にいいけ……」

ありす「ありがとうございます」

P「あっ、ちょ、待て、ストップ!」

ありす「?」ゴクゴク

ありす「ん、美味しい……これ、なんてジュースですか?」

藍子「どんな味?」

ありす「えっとですね……」

ありす「……」ジー

藍子「ど、どんなのだったの?」

ありす「と、とにかく美味しかったです」

P「……」

ちひろ「プロデューサーさん……藍子ちゃん見ている橘ちゃんの頬がほんのり赤く見えるんですけど」

ちひろ「それに、あの飲み物、私は見慣れてる色なんですけどもしかしてアレは……」

P「……ハハハ、ドリンクの色って未だに知らなかったから、コップに入れて飲もうとしたのを……」

ちひろ「……誰も来ないはずだからって言うから渡しましたのに、片付けもせずにアホですか貴方は!?」バチコーン

P「いたっ!?」

藍子「えっ、ちひろさんいきなりどうしたんですか!?」

ちひろ「馬鹿を懲らしめたんです」

ありす「プ、プロデューサーはどこか抜けてますけど、馬鹿ではない気がしますが……」

藍子「そうですよ、橘ちゃんの言うとおりです!」

P「さりげなく酷いね君達」

ありす「あっ……その、藍子さん……」

藍子「何?」

ありす「橘じゃなくて、ありすって呼んでください」

藍子「でも、この前橘ちゃんって呼んで欲しいって……」

P(ありすって言わないと拗ねちゃう場面だぞ)ヒソヒソ

藍子(えっ?)ヒソヒソ

ありす「名前でいいんです」

藍子「そ、そっか。分かった、ありすちゃんでいいんだね?」

ありす「はいっ!」パァァ

ちひろ(ありすちゃんってデレるとこうなっちゃうんですねぇ……)

P(同性だと自分から言うのか。こっちは遠まわしに『ありすでいいです』って言ってる風なんだけど)

藍子「それで、何でちひろさんはプロデューサーを叩いたんですか? それに……」

ちひろ「え、ええーっとね……藍子ちゃん、それもまとめて言うからちょっとこっちに」

藍子「?」スタスタ

ありす「あっ……」

P(あー、アレは『構ってもらいたいのに離れちゃって残念』の目だ)

ちひろ(えっとね、今ありすちゃんが飲んだ飲み物……——なんだけど、それをプロデューサーさんが——しちゃって)ヒソヒソ

藍子(ええっ!? じゃ、じゃあ橘ちゃんって今……)

ちひろ(藍子さんが好きっていう状況ね。LoveなのかLikeなのかは分からないけど)

藍子(そ、そうなんですか……いつまでそのままなんですか?)

ちひろ(1時間ぐらいで終わると思うわ)

藍子(……分かりました、橘ちゃんはまだ小さいですし、ちょっとした子守、ですよね?)

ちひろ(え、えぇ、まぁ)

藍子(分かりました、任せてください)

藍子「えっと、たち……ありすちゃん、今日はお仕事無いみたいだし、少し事務所に居ようか」

ありす「は、はい!」ススス

藍子(さりげなく近寄ってきた!)

P(……同性だとやっぱり近寄りやすいんだろうか、もっとじりじり近づく訳じゃあないんだな)

ちひろ「プロデューサーさんは見てないで仕事してくださいね? ついでに他のアイドルのスケジュールも見直してください!」

P「は、はい。すみませんでした、今すぐ確認します」

ありす「……あ、あの、藍子さん」

藍子「なにかな?」

ありす「ゲーム、一緒にやりませんか?」

藍子「ゲーム?」

ありす「はい、このゲームなんですけど」

藍子(そういえばありすちゃんってゲーム好きなんだっけ、私はそういうの全然やったことないなぁ。でも、一緒にやった方がいいよね)

藍子「どういうの?」

ありす「えっと、こうやってやるもので……」

http://i.imgur.com/UT9qJGx.jpg
http://i.imgur.com/b12L5xh.jpg
橘ありす(12)

http://i.imgur.com/kZK7idF.jpg
http://i.imgur.com/13Fyvty.jpg
高森藍子(16)

藍子「……む、難しい」

ありす「ここはこうやるといいんですよ」

藍子「わっ、ありすちゃんすごい!」

ありす「えへへ」

P(ぐぬぬ、俺もやりたい。スケジュールチェック面倒すぎる……)

ちひろ(仲良くやってるのって絵になりますねぇ)

藍子「んー、でも目が疲れちゃうね、ちょっと辛くなってきたかも」

ありす「藍子さんはそういう人なんですね、ごめんなさい」

藍子「楽しかったから大丈夫だよ。……そういえば、ありすちゃんはお散歩するの?」

ありす「散歩、ですか?」

藍子「うん、あんまりやらないのかな?」

ありす「そうですね……ゲームをやったり、小説とか読んだりしてますから、どちらかといえば家の中の方が多いです」

藍子「そうなんだ。お散歩はいいよー、風は気持ちいいし、太陽は暖かいし。公園とか自然一杯なところだと特に!」

ありす「へぇ……」

藍子「私なんか近所の公園によくお散歩しに行ったりしてね……そうだ、今度はありすちゃんも一緒にお散歩しない?」

ありす「わ、私もですか?」

藍子「うん、きっと楽しいと思うよ!」

ありす「……あ、藍子さんと一緒なら、いいかもしれませんね」

藍子「じゃあ決まりっ」

ちひろ「そういえば、うちの事務所も近くに公園がありましたっけ」

藍子「確かそうですよね……ありすちゃん、今行く?」

ありす「い、今ですか……いいですよ」

藍子「じゃあプロデューサー、私はありすちゃんと一緒にお散歩してきますね!」

ありす(あっ、手……)カァァァ

P「お、おう。気をつけてな」

ちひろ「いってらっしゃーい」

藍子「いってきまーす!」

ありす「い、いってきます」


P「……結構相性合うんじゃないか?」

ちひろ「ありすちゃんと藍子ちゃんですか?」

P「藍子はどっちかっていうとアウトドア派で、ありすは間違いなくインドア派で、互いに分からない部分とかを補うって感じで」

ちひろ「それはありますね」

P「……時間的にうちに戻ったら切れてますよね、ドリンクの効果」

ちひろ「ありすちゃんがプロデューサーにキレる場面も見えますけど」

P「……」

藍子「ただいまー」

ありす「プ、プ、プロデューサーっ!」

P「お、おかえり、どうした、そんなに怒って」

ちひろ(やっぱり……)

ありす「どうしたじゃありませんよ、藍子さんから聞きましたよ!? プロデューサーのせいで私は恥ずかしい思いを……!」

P「恥ずかしかったのか? まんざらでも無いように見えたが」

ありす「あの時は恥ずかしいっていう思いじゃなくて、そういうのを恥ずかしいって思って……わ、分からなくなってきました……!」

ちひろ「プロデューサーさん、やっぱり持ってくるのやめましょう、ね?」

P「……えー」

ちひろ「『えー』じゃありません」

藍子「でもあり……橘ちゃん、お散歩楽しかったでしょ? また今度一緒にお散歩しよっか?」

ありす「あっ……あ、あの……」

藍子「どうしたの?」

ありす「……藍子さんなら、名前でもいいです」

藍子「えっ、いいの?」

ありす「何か今苗字で呼ばれて、変な感じだったって言いますか……とにかく、名前で呼んでもらえますか?」

藍子「そっか。じゃあ……ありすちゃん、また今度お散歩しよっか!」

ありす「……はい!」

藍子「というわけでプロデューサーさん、お願いがあるんですけど」

P「な、なんだ?」

藍子「今度、2人で近くの公園、お散歩しません?」

P(ああっ、拒否できる状況じゃない……!)

P「……分かった」

藍子「ふふ、約束ですよ。プロデューサーさん」

今日はここまで。
脱字で>>61でちひろさんと藍子ちゃんが「プロデューサーさん」じゃないところが。
見直したのにぃ……

安価はしないです

こういう展開のものは安価形式が殆どで、嫁をリクエストしたい気持ちも分かりますが、
自分自身、安価の期待に答えれるほどの自信が無いのもあります

それと安価だと、自分の文で伸びてるというより安価で伸びてるっていう感じがして、
どうも安価形式はモチベーションが上がらないんです

設定とかは自由に使ってくれて構いませんので、ご理解の方お願いします

P「……ちひろさん」グデー

ちひろ「持ってきてませんからね」

P「くぅ〜……スタドリ無しだとここまで辛いとは……」

ちひろ「全てに全力かけるからこうなるんですよ。これを気に力の入れ具合を調整する手段身に付けてはどうですか?」

P「でも、皆のためにも全てに全力をかけないと……」

ちひろ「そういう所が射落とす原因って分かってますよね」

P「……ハイ、ソウデス」

P「で、でも自然とそうなっちゃうんですよ、全力出さないと申し訳ないというか、皆に嘘ついてるような気がして」

ちひろ「本当に惚れなければイケメンですね、プロデューサーさん」

P「どういう意味ですかそれ!?」

ちひろ「惚れた途端に愛が自分の方に向いてないことに気づいてしまって、悪いように見えてしまうっていう意味です」

P「……」

ちひろ「と、も、か、く。しばらくはそのままですからね」

P「……ハーイ」

—————

ちひろ「ふぅー、一区切り」

ちひろ「アレももうそろそろ改良も終わるし、今度こそ普通のドリンクに……」

菲菲「ちひろさん、ヤッホー!」

ちひろ「あら、フェイフェイちゃん。こんにちは」

菲菲「コンニチハ! 突然だけど、ちひろさん、隠しごとしてるノー?」

ちひろ「えっ、隠し事?」

菲菲「プロデューサーさん最近元気ないネ。心配になって聞いたら『ちひろさんがー』って言ってたヨ?」

ちひろ「ああ、それはね……——ということであって、ちょっと元気が無いだけなんですよ」

菲菲「そうだったノー? それにしても、疲れが取れるドリンク、凄い代物ネー。香港でもそんな効能の漢方すら聞いたことないヨー」

ちひろ「これだけは譲れませんからね」

菲菲「聞いたらふぇいふぇいも飲みたくなってきたヨ、ちひろさん、プロデューサーさんに内緒で飲んでイイ?」

ちひろ「あはは、今は事情で無いんですけど、また今度飲ませてあげますよ」

菲菲「約束ダヨー」

ちひろ「改良完了しました!」チャリーン

ちひろ「早っ!? い、いきますよ」ブンッ

P「ナイスパス!」パシッ ゴクゴク

ちひろ「もう飲んだ!?」

菲菲「ちひろさん、ドリンク、ふぇいふぇいも飲みたいヨー!」

ちひろ「あ、はい、どうぞフェイフェイちゃん」

菲菲「アリガトー♪」

P「かぁーっ! この味、この効能! これですよこれ!」

ちひろ「嬉しそうに飲むのは嬉しいんですけど、中毒は勘弁してくださいね」

P「たぶん手遅れだと思います」

ちひろ「……ですよねぇ」

菲菲「んー、これすっごくおいしいネ! さっきお仕事終わったばっかりなのに、疲れがもうとれたヨ! ちひろさんすごいヨー!」

ちひろ「嬉しいわ」

菲菲「漢方もこれぐらい美味しかったらイイノニ……」

ちひろ(変化無し、よしっ!)

若葉「プロデューサーさーん、仕事終わりましたよー」

P「お、若葉さん、お疲れ様」

菲菲「お疲れさまネー!」

若葉「フェイフェイちゃんもさっきまで仕事してましたよね〜? お疲れ様〜」

若葉「あら、元気ですね、プロデューサーさん」

P「ええ、やっとちひろさんがドリンクの改良をしたって事ですから」

若葉「いつもプロデューサーさんが飲んでたやつですか〜? 確かに最近飲んでませんでしたよね」

ちひろ「あはは、ちょっと問題がありまして……造り方を改良したのでまた飲ませれるようになったんですよ」

若葉「そうなんですか〜、わ、私も貰っていいですか?」

ちひろ「どうぞどうぞ」

菲菲「若葉さん、これ凄くおいしいヨ! 是非飲んだ方がいいネ!」

若葉「わぁ、そうなんですか。ありがとうございます、ちひろさん。いただきますね〜」ゴクゴク

若葉「……っ!」

ちひろ(目が見開いた!?)

若葉「……美味しいです、まさかここまで美味しい物だなんて……プロデューサーさんが飲むのも納得で——」

P「……どうしました?」

若葉「……」ジー

ちひろ(えっ、まさか)

P(ちひろさん? 若葉さんがずっとこっち見てるんですけど……改良したんじゃ?)チラッ

ちひろ(……)

若葉「プロデューサーさん、今お時間ってありますか?」

P「え、えっと、少しデータ整理したらありますよ」

若葉「じゃあ、それまで待ってますね〜」ニコニコ

菲菲「?」


菲菲「若葉さん、ダイジョウブ?」

若葉「大丈夫って、何がですか〜?」

菲菲「ちょっと顔赤いネ。熱?」

若葉「えっ……こ、これは熱じゃないですよ」

菲菲「ホント? なら大丈夫ダネー!」

若葉「そうですよ、大丈夫なんです」

P「……あっ、しまっ。データコピーし忘れ……うわぁぁぁ」

ちひろ「叫ばないでください、バックアップは私の管理ファイルにありますから」

P「ちひろさん、流石です! ありがとうございます!」

若葉(……かっこいいです)ポワァァァ

菲菲「……若葉さん、さっきよりも顔がもっと赤いネ。本当にダイジョウブ?」

若葉「ほ、本当に、大丈夫ですよ!」

菲菲「ダメネ! ふぇいふぇいが確かめるヨー」ペタッ

若葉「……」

菲菲「……普通に熱いネ。プロデューサーさん! 若葉さんが熱かもしれないヨー!」

P「なんだって!? ちひろさん、仮眠室借ります!」ダッ

ちひろ「はーい」

若葉「わ、ちょ、も、持ち上げないでくださ……あうぅ〜」カァァァァ

菲菲「……ふふ、頑張ってくるネ。若葉さん」

ちひろ「フェイフェイちゃん……空気、読めるのね」

菲菲「ふぇいふぇいは何もしてないヨー♪」

http://i.imgur.com/RGbhD7h.jpg
http://i.imgur.com/BppP0dY.jpg
楊菲菲(15)

http://i.imgur.com/aN4MfzS.jpg
http://i.imgur.com/DN406lv.jpg
日下部若葉(20)


P「熱さまシ○トがありましたから、これで冷やしましょう」

若葉「あ、ありがとうございます」

若葉(ね、熱なんて出してませんのに〜……で、でも、プロデューサーさんと2人っきり……)

P「体調が悪いと感じたらすぐに言ってくださいね。すぐ仕事を終わらせに行きますので……」

ガシッ

P「……若葉さん?」

若葉「……プロデューサーさん、私は悪い大人なんですよ〜?」

若葉「私がどうしてもらいたいか、分かってますよね……ふふふ〜」ニコニコ

P(……あっ、急に動いたから考えてなかったけど、今ダイスキドリンク飲んだ状態だった)

P「……分かりました」

若葉「!」

P「……」ナデナデ

若葉「……」

P「……」ナデナデ

若葉「ちーがーいーまーすっ! そーじゃないですっ!」

P「うわっ!?」

若葉「そうじゃないんですっ! わ、私がもっと大人ーな魅力で誘ってるんですよ!? もっとすることがありますよね〜!?」

P(意外と積極的なんですね、若葉さん。っていうか、熱……ですよね?)

P(いや、どうしてもらいたいかとか分かってますけど、実行したら俺の人生と事務所と事務所のアイドル達が終わりかねないんですよ、ね?)

P(そっちこそ分かって欲しいなっていう俺のちっぽけな反論は置いといて、さて、どうするか……)

若葉「も〜、本当にプロデューサーさんは鈍感なんですから……」

P「分かりました、では……上着脱がないといけませんね」

若葉「……ふえっ?」

P「私も寝ていいですよね、隣で」

若葉「えっ……あ、は、はいっ……」

P「では、失礼します」

若葉「ひゃ、ひゃい……」カァァァァ

P(こうしてみると本当に若葉さんは小さいな。親の気持ちで心配になるわ、これ)

若葉「……あ、あうっ、そのっ……」カァァァァ

P「どうしたんですか?」

若葉「あ、あわわ……ち、近いですといいますか……」カァァァァ

P「……でも、こうして貰いたかったんですよね。若葉さん……?」ボソッ

若葉「——っ!」ボンッ

若葉「……きゅぅ〜」

P「あ、気絶した……あれだけ堂々と言い放ったのにいざ来られるとこうなるんですか……もうちょっと耐えれる方がいいですよ」

P(……っていうか、本当に熱ありそうな予感もするし、寝かせよう)

ちひろ「戻ったんですか? 意外と早いですね」

菲菲「今晩は赤飯ネ?」

P「赤飯は違うぞ……ちひろさん、フェイフェイに何か言いました?」

ちひろ「いいえ、何も」

P「とりあえず、ぐっすり眠ってますから起きる頃には……」

菲菲(……あれは何も無かったのネー。若葉さん、残念ネ)

—————

若葉「……うーん、プロデューサーさんがぁ〜……はっ!?」ガバッ

若葉「あ、あれ、私……布団に……?」

若葉「……あ、プロデューサーさんに運んでもらって、それで……」

若葉「い、一緒に布団の中に……あ、あわわ、一緒に……」カァァァァ

若葉「」ボンッ

若葉「……きゅう」バタリ

ガチャ

ちひろ「若葉さーん、起きました? って、あれ? まだ寝てますね……」

P「熱さまシ○トがぬるくなってますね。どれどれ……まだ熱いですね、交換しておきましょう」

菲菲(……まさか、本当に熱なんて思わなかったヨー)

今日はここまで
人選がズレてると友人に言われましたが、こういうのもありだと思います

P「なんかダイスキっていうより、心の声打ち明けるような感じのドリンクな気がしてきました」

ちひろ「そうですかねぇ、みくちゃんの話とかだと違うと思うんですけど」

P「私が対象の時はなんか、そんな感じで……」

ちひろ「それは普段から思ってるから、でしょう? いい加減自分がどれだけ好かれてるか自覚してください」

P「してますって、してなかったらもっと修羅場ですよ」

ちひろ「……確かに」

P「で、改良したんですよね。どうしてまた?」

ちひろ「したはずなんですけどね、ここまで来るともう私じゃあどうしようもないです」

P「造った本人がどうしようもないってどうするんですか」

ちひろ「うーん……容器に入れてから変化するんでしょうか、判断方法がまだ全然……むしろ、改良でもう無いものだと」

P「まぁ、私は飲みますけどね」ゴクゴク

ちひろ(この人絶対当たらないんですよね。もしかして男性には聞かない成分の影響とか? ……うわぁ、ありえそう)

P「よーし、今日も仕事頑張るか」

ちひろ(だとしたらなんて理不尽な……どうしましょう)

P「あ、ちひろさん。スタックするんでもう数本」

ちひろ「いい加減程ほどにしてくださいね」

日菜子「プロデューサーさん、おはようございますぅ〜。むふふ……」

P「おう、日菜子か。まだ午前だぞ? LIVEリハーサルは午後だったはずだが」

日菜子「むふっ、事務所の方が居心地良かったりするんですよぉ。妄想も捗りますし〜」

P「そうか? まぁ、相変わらずで何より……そうだ、喉渇いてないか?」

日菜子「喉ですか? うーん……確かに乾いてますけど……口移しですかぁ? むふ、それは過激すぎますよね……」

P「口移しなんてするか。そっちの冷蔵庫、俺のだけど中にあるやつ何か飲んでもいいから」

日菜子「個人の冷蔵庫ですか、プロデューサーさん贅沢ですね〜」

P「事務所に貢献してるんだから、個人の冷蔵庫ぐらいいいだろうに」

日菜子「それもそうですねぇ〜、じゃあ、遠慮無く貰いますよ?」

P「ああ、好きにしてくれー」

日菜子「好きに……プロデュサーさんのものを好きにする……むふっ、むふふ……!」

P(いかん方向に捗るのはどうなんだろうか)

日菜子「むふ、むふふふ……! ……あっと。それでは、何か貰っちゃいますよぉ」ガチャ

日菜子(お茶とコーヒーとジュース……と、これは……プロデューサーさんがいつも飲んでるヤツ?)

日菜子(……いつも美味しそうに飲んでますよねぇ。どんな味なんでしょうか? 何でもいいって言ってたし……これ、貰っちゃいましょう)

日菜子「1本貰いますねぇ〜」

P「おう。ったくもう、何度も目視してんのにどうしてミスがあるんだろうなぁ……」

日菜子「いただきまーす」ゴクゴク

P「何飲むんだ? ……ん、瓶?」

日菜子「ん〜、いつも飲んでるジュースより美味しいですねぇ。ごちそうさまです」

P(スタドリだァー!?)

日菜子「どうしました、プロデューサーさ……」

日菜子「……」ジー

P(……ん、この反応は……まさか、よりによって大当たりか?)

日菜子「むふ、むふふ。今、プロデューサーさんと2人っきりですよねぇ……王子様と、2人きり……むふっ、むふふふ♪」

P「ひ、日菜子、大丈夫か」

日菜子「大丈夫か、ですか? プロデューサーさんが一緒に居てくれば日菜子はずっと大丈夫ですよぉ。むふ、むふふふ……♪」ダラー

P(よだれ垂らして変な声あげてる時点で見た目は大丈夫じゃないんだがなぁ)

P「お、おい、日菜子?」

日菜子「……むふっ、2人きりになった王子様とお姫様はお城での退屈な毎日を過ごすよりも……むふふ♪」ダラー

P(あ、これダメだ、完全にトリップしてる。……俺、離れてもいいのかな)ソーッ

日菜子「ダメですよプロデューサーさん。日菜子はプロデューサーと一緒がいいんですぅ〜」ガシッ

P「……すまん」

日菜子「いいんですよぉ。その代わり……お姫様抱っこしてもらえますかぁ?」

P「お姫様抱っこ? ……ああ、いいけど。じゃあそのまま立っててくれ」

日菜子「あれ、いいんですか? こ、これは……王子様のお姫様抱っこ……! むふふ……!」

P「いくぞ、よっ」

日菜子「むふっ!? あ、プロデューサーさん……」

P「お姫様抱っこすると顔が近くなるんだよな。……しっかし、軽いなオイ」

日菜子「……妄想が……いえ、現実が今そこに……むふっ、むふふふふ」

P「……満足か?」

日菜子「もうちょっとだけお願いしますよぉ、むふふ。……興奮してきました♪」

P「……そろそろちひろさん戻ってくるかもしれないし、流石降ろすぞ」

日菜子「2人一緒のところぐらい、ちひろさんに見せてあげるのもいいんじゃないですかぁ〜?」

P「いや、それはちょっとマズいんじゃ」

日菜子「ダメですよぉ♪ 日菜子はもーっちょっとこのままでいたいですぅ」ギュッ

P(どうしてこういう時って力強いんだろうな。愛っつうか、恋のの力っつうか……)

日菜子「……こっち見てください、プロデューサーさん」

P「……おう」

日菜子「ああ、かっこいい……むふふふふ……」ダラー

P(よだれ! よだれ垂れてる!)

ちひろ「今戻りましたー……」

日菜子「あ、ちひろさん」

P「おかえりなさい」

ちひろ「…………」

ちひろ「……あっ。お仕事って何か余ってます?」

P「ちょっとスケジュールで見直し途中なのがあるんですけど、そっち確認ってできます?」

ちひろ「分かりました。やっておきますね」

P「ありがとうございます、助かります」

日菜子「……むふ、ちひろさんって空気読めるんですねぇ〜♪」

P(状況を察しただけなんだけどな)


日菜子「むふふふふふ〜♪ 今日の妄想はこれまでに無いほど捗りますよぉ〜」

P「30分お姫様抱っこは流石に辛かったなぁ……日菜子が軽いからまだ良かったが」

ちひろ「お疲れ様です」

P「で、ちひろさん、結構パンチ力ありますね、頭がジンジンします。暴力はあまりよろしくないと思いますが」

ちひろ「全く学習しない人への適度な体罰は必要な事だと思いますが」

ちひろ「日菜子ちゃんは私のドリンク、今度から誤って飲まないように気をつけてね」

日菜子「はーい」

日菜子(プロデューサーさんにお姫様抱っこされるなんて、夢みたいですよぉ)

日菜子(でも、さっきの日菜子はちひろさんのドリンクの力を使った日菜子……自分の力じゃない……)

日菜子「……むふ、でも、ちょっと自信ついてきましたよぉ〜。ちひろさん、ありがとうございますぅ」

ちひろ「えっ? え、ええ」

日菜子「王子様がお姫様を外に連れ出すよりも……」

日菜子「人気の王子様をお姫様が迎えるのもいいかもしれませんねぇ。むふっ、むふふっ♪」

日菜子「それじゃあ、リハーサルの準備してきますねぇ〜」

P「おう、頑張れ」

ちひろ「いってらっしゃーい」

P「……」

ちひろ「……」

P「さーて、仕事仕事——」

ちひろ「……本当にドリンク禁止にしてもいいですか?」

P「むぅーりぃー……」

一旦休憩
それにしても、ここって定期的に落ちるんですね、繋がらない!って少し不安になってました
恥ずかしながら書き溜めはここまでなので、頑張って考えないと……

>>85
毎月のことだからね。
今月は早めに復帰した方。

毎月14日前後は定期鯖落ちだから覚えとくと投下なりレスなりしやすいとおもふ

>>87 >>88
長い事居るのに知らなかった……ありがとうございます


P「あれ、おっかしいなぁ。ドリンクが無い」ゴソゴソ

P「鞄に入れておいたはずなんだが……取られたか?」

P「ヤバイ、またちひろさんに怒られる。今度こそ自己管理して問題起こさないようにしてたのに……」

P「ま、いっか。なんとかなるなる」

P「……なるよな?」

—————

仁奈「幸子おねーさん、幸子おねーさん」

幸子「どうしたんですか? 仁奈ちゃん」

仁奈「さっきこんなものが落ちていたでごぜーますよ!」

幸子「……いつもプロデューサーさんが飲んでる飲み物の瓶ですね、落としたんでしょうか」

仁奈「分からないでごぜーます。もしかして、ポイ捨てしやがったんです?」

幸子「いえ、中身は入ってますよ。これは落としたんでしょうね、いつも飲んでますし」

仁奈「プロデューサーがいつも飲んでやがるのですか? 仁奈もちょっと飲みたいです!」

幸子「うーん、勝手に飲むのはいけないと思いますが……分かりました、ボクが飲んだってことにしてあげましょう」

仁奈「そ、それは悪いでございますよ。……で、でも飲みたいでごぜーます」

幸子「美味しそうに飲んでますからねぇ……」

仁奈「勝手に飲んだらプロデューサー、怒るかな?」

幸子「ふふん、任せてください、ボクがちゃんと言っておきますから。ボクが言うならプロデューサーさんも許してくれるでしょう!」

仁奈「本当でごぜーますか!?」

幸子「プロデューサーさんもそこまで鬼じゃないと思いますし、それにボクはカワイイですからね」

幸子「むせないようにゆっくり飲むのがいいですよ」

仁奈「ありがとうごぜーます! 幸子おねーさん!」

仁奈「んんーっ……蓋が開けれねーごぜーます……硬いです」

幸子「仁奈ちゃん、ちょっと貸してください。……っと、これで飲めますよ」

仁奈「幸子おねーさん、本当にありがとうごぜーます!」

仁奈「んぐっ……んぐっ……」

仁奈「……とーっても美味しいのでごぜーますよっ!」

幸子「本当ですか? 仁奈ちゃんが言うなら本当に美味しいんでしょうね」

仁奈「これはプロデューサーが飲みやがるわけです! 次から仁奈にも……」

仁奈「……」ジー

幸子「どうかしましたか? 仁奈ちゃん」

仁奈「な、なんでもねーのでごぜーますよ、心配しやがらないでください」

幸子「そ、そうですか、何も無いならいいんですよ。何かあったら大変ですからね!」

仁奈「……」

仁奈「我慢できねーでごぜーますっ!」ダキッ

幸子「わわっ!? に、仁奈ちゃん?」

仁奈「幸子おねーさん、温かいでごぜーますよ……」

幸子「いきなり抱きついてどうしたんですか? な、何かあったんですか!?」

幸子「とりあえず離れましょう!」

仁奈「……嫌です」

幸子「えっ」

仁奈「今は幸子おねーさんに抱きつきたいんでごぜーます……ダメですか?」

幸子「……し、仕方ないですね。でも、立ってたら仁奈ちゃんもボクも疲れますから、まず座りましょうね」

仁奈「分かったでごぜーます」

幸子(このドリンク、ちひろさんのドリンクですよね。……ちひろさんならこの仁奈ちゃんの変わりようも知ってるんでしょうか?)

幸子(と、とにかくもうすぐプロデューサーさんが帰ってくるはずです……)

仁奈「幸子おねーさんの膝枕、気持ちいいですよ……」

幸子「そ、そうですか? まぁ、ボクの膝ですからね」

P「あの海あの街角は〜♪ ……ん?」

仁奈「……あ、プロデューサーが帰ってきやがりました」

幸子「……」ジィィィィ

P(打ち合わせから帰ってきたら、雰囲気は和やかなのに幸子からの目線の訴えが痛い)

P「ほ、微笑ましいな」

仁奈「ふふーん、今の幸子おねーさんは仁奈のママでごぜーますよ♪」

幸子「!?」

P「!?」

P「……やっぱ幸子は子供の面倒見がいいんだなぁ。しっかりしてるからかー」

幸子「ボクの言葉を一言も聞かないで話を進めないでください!」

幸子(プロデューサーさん、助けてくださいよ。ボク、この後レッスンなんですけど、仁奈ちゃんが……)ヒソヒソ

P(……あ、本当だ。これはちょっとマズいな)

P「悪い悪い。仁奈、幸子はもうすぐレッスン行かなきゃいけないから、幸子から離れて俺と一緒に居るか?」

仁奈「嫌でごぜーます! 仁奈は幸子おねーさんと離れたくねーです!」

P「……と、いってもなぁ……レッスンに行かないのもダメなのは仁奈も分かってるだろ?」

仁奈「うう……どうしても幸子おねーさんと離れなきゃいけねーですか? プロデューサー……」ウルウル

幸子「うっ……」

P(いかん、ここは1つ……!)

P「そ、そうだな……ん? ……あっ! すまん、幸子! 『間違って今日はレッスンがあるって予定に書いてた!』 すまん!」

幸子(!)

幸子「ぼ、ボクの予定に『本当はレッスンが無いのに書いてしまうなんて』とんでもない人ですねプロデューサーさん!」

P「悪い、本当に悪い!」

幸子「ちゃんと修正してくださいよ?」

P「ああ、分かった!」

仁奈「……幸子おねーさん、レッスンは行かなくていいんですか?」

幸子「そ、そうですね。プロデューサーさんが間違ってたらしいですから」

仁奈「えへへ……じゃあ、今日は一緒でごぜーます!」ギュー

幸子(……今日はレッスンはやれなくてもいいかな……)ギュッ

一旦区切りのしばし休憩です

ところで関係無いですが、私が途中で安価をDISってるような言い方をしましたが、
むしろ安価で書ける人は尊敬してますし、(自分は安価で書けないので)
安価も安価で良い書き方の1つと思っていますので、その事だけは伝えておきます


仁奈「幸子おねーさんは仁奈のこと、撫でやがらないんですか?」

仁奈「プロデューサーはよく仁奈の頭を撫でやがりますよ!」

幸子(仁奈ちゃんなら撫でたくなる気持ちも分かりますが、よく撫でるってのはどうかと思いますね)

幸子「うーん、ボクはあまり人を撫でたことはありませんけど……こうですか?」ナデナデ

仁奈「んっ……とってもあったけー気分になるです……」

仁奈「……そのまま続けてやがってください」

幸子「……ど、どうですか?」ナデナデ

仁奈「安心できるでごぜーます。まるで本当にママに撫でられてるみたいで……」

幸子(子供ができたらこんな風になるんでしょうか。……ボクとプロデューサーさんの子供、とか)ナデナデ

幸子(……せめて、あと2年ですか。……それ以前に皆がプロデューサーさんを狙ってますから、大変ですね)ナデナデ

仁奈「……」

幸子「……あれ? 仁奈ちゃん?」

仁奈「……すーすー」

幸子「寝ちゃったんですね」

幸子「……」ツンツン

仁奈「……むにゃ……」

幸子(頬がすごくプニプニしてます)

P「よーし、今戻っ——!」

幸子「しーっ!」

幸子(声がでかいですよプロデューサーさん! 仁奈ちゃんを起こす気ですか!?)ヒソヒソ

P(す、すまん。しかし、しっかりと抱きつかれてるな)ヒソヒソ

幸子(そうですね。……ところで、ドリンク飲んでから仁奈ちゃんが変になったように見えるんですけど、何か知っていますか?)

P(事情は話す。あのドリンクついてだけどな——)

幸子(今はいいです。後でしっかり聞きますから)

P(そうか? 分かった)

仁奈「ぐぅぐぅ……」

幸子(……ふふ、ボクに負けず劣らずのかわいさですね)

後日...

P「——という訳なんだ」

幸子「なんてドリンクなんですか……そんなの落とさないでくださいよ!」

P「あれ、落としてたのか……誰かに盗まれたと思ってたよ」

幸子「ボクが物を盗むと思っているんですか? 最低ですね!」

P「そういう訳じゃないって!」

幸子「そういうことを言うのは自分の管理がしっかりしてない証拠ですよ? だから——」

仁奈「プロデューサー、幸子おねーさん、どうしたんでごぜーますか?」

幸子「あ、仁奈ちゃん。今のはプロデューサーさんがミスしたって話ですよ」

仁奈「それはダメダメでやがりますね。もうちょっと気をしっかりしやがってくだせー」

P「……努力する」

仁奈「そうだ、幸子おねーさん、今度仁奈は着ぐるみライブやるでごぜーますよ! 是非来やがってください!」

幸子「本当ですか? 丁度オフの日になるといいんですけどね」チラッ

P(……分かったよ。調整はしとく)

幸子(それでこそボクのプロデューサーさんですね!)

仁奈「えへへ、幸子おねーさんが来てくれるなら。仁奈はもっと頑張れますよ!」

幸子「頑張りすぎて怪我しないでくださいね」

仁奈「分かってるでごぜーますっ!」

薫「あ、幸子おねーさん! こんにちはー! 幸子おねーさん、薫ねー!」ドタドタドタ

P(あれの件から、幼少組に好かれてるなぁ……幸子)

幸子「薫ちゃん、事務所の中で走ると危ないですよ?」

薫「あっ、ごめんなさい」

幸子「今度からしないようにしてくださいね」

P(まぁ、まんざらでもなさそうだし、いいか)

P「んー、平和に終わって全て良しって事で——」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「幸子ちゃんから聞きましたよ? 説教するのも結構疲れるんですよねぇ……プロデューサーさん?」ニッコリ

P(平和的に終わればよかったのにな……)

http://i.imgur.com/djWjAZO.jpg
http://i.imgur.com/nSTQUQg.jpg
市原仁奈(9)

http://i.imgur.com/GZdjMkm.jpg
http://i.imgur.com/c2SNrjG.jpg
輿水幸子(14)

今日はここまで

絶対に幸子は年下の子の面倒見は良い、間違いないと確信してます
きっと勉強とか丁寧に教えて、『せんせぇより分かりやすい!』とか言われちゃってちょっと照れると思います


ちひろ「……水筒ならいいと思うんですけどねぇ」チャプ

ちひろ「せっかく持ってきたんですけど、プロデューサーさんすぐ出かけてしまいましたし……」

ちひろ「誤って飲まれないように鞄にでもしまって——」

trrrr trrrr

ちひろ「……はい、プロデューサーさんですか? そんなに慌てて、何か忘れ物でもしましたか」

ちひろ「……はい? 今日の打ち合わせの資料を忘れた? ちょっと待ってください、それって大事なお仕事のやつじゃないですか!」

ちひろ「忘れるとかダメでしょう!? 机の一番上の引き出し? ああ、ありました! ○○ライブ・ステージ参考資料って書いてあるやつですよね!」

ちひろ「あ、プロデューサーさんは戻らないでください、今そっち行きますから!」

—————

かな子「こんにちはー……あれ、誰も居ない……?」

かな子「プロデューサーさんとちひろさんにカップケーキの差し入れあげようかなって思ったのになぁ〜」

かな子「……ふぅ、喉渇いちゃった。水筒、水筒」ゴクゴク

かな子「……プロデューサーさんとちひろさんが居ない事務所って新鮮かも?」コトッ

かな子「あっ、もうこんな時間!?」

かな子「え、えっと……カップケーキは……そこの冷蔵庫を借ります!」

かな子「い、急がないと遅刻しちゃう!」

—————

ちひろ「ったく、なんとか間に合って助かりました。プロデューサーさん、本当にうっかりしすぎですよ……」

ちひろ「さてと……水筒ってこっちに置いてたんでしたっけ……あれ、2つある!?」

ちひろ「……こ、こっちですよね。そうですよね」

ちひろ(じゃあ、この水筒は誰の水筒なのかしら……)


かな子「ぜぇ……はぁ……」

ちひろ「か、かな子ちゃん? そんなに疲れて……あ、レッスン終わって帰ってきたんですね」

かな子「は、はい……それと水筒をここに忘れてしまいまして……」

ちひろ「水筒……? 飲み物なら自販機で買ったりとかしなかったんですか?」

かな子「プロデューサーさんとちひろさんへの差し入れのカップケーキ買ってお金が無かったんです……」

ちひろ「カップケーキ?」

かな子「はい、そこの冷蔵庫に入れさせてもらいましたっ。確かプロデューサーさんのだから大丈夫ですよね?」

ちひろ「大丈夫だと思いますよ、あ、このお店……美味しいって評判のお店?」

かな子「そうなんですっ!」

かな子「私の手作りじゃ真似できないぐらい美味しくて、カップケーキはいつも数量限定で買えなかったんですけど、何とか3個手に入れれまして!」

ちひろ「す、凄いですね。そんなのを差し入れだなんて……ありがとうございます」

かな子「いえいえ! あの、プロデューサーさんは?」

ちひろ「事務所外で今度のライブの打ち合わせしていますね。しばらくは帰ってこないと思いますよ」

かな子「そうなんですか……っと、そうだ、水筒水筒……」

ちひろ「水筒ってもしかして……これ?」

かな子「はい、それです!」

ちひろ(まさか同じ水筒を使ってるとは、奇遇ですね……えっ?)

かな子「ずっと喉がカラカラだったんですよぉ〜……これで生き返りますっ」

かな子「……」ゴクゴク

ちひろ(いやまさかー、そんなお約束的な展開なんて……)

かな子「……? お茶じゃない……スポーツドリンクかな? 凄く美味しいけど……」

ちひろ(……ありました)

かな子「ちひろさん、もしかしてこれってちひろさんの水筒……」

かな子「……」ジー

かな子「ご、ごめんなさい。か、勝手に飲んじゃいました……」

ちひろ「い、いえ、いいのよ。じゃあ、こっちがかな子ちゃんの水筒かしら?」

かな子「あっ、はい! こっちじゃなかったらたぶんそれです!」

ちひろ(……ごめんなさいプロデューサーさん。散々説教しておいて私がやってしまいました)

ちひろ(っていうか、これも当たりですか! なんなんですかもう! 私が味見する時は全くそういうことないのに!)

かな子「そうだ。ちひろさん、カップケーキ食べませんか?」

ちひろ「えっ? そうね、今丁度時間はあるし……でも、プロデューサーさんは待たなくていいの?」

かな子「ちひろさんと2人っきりの今がいいんですよっ♪」ニコッ

ちひろ(ああ、断れない……)

かな子「紅茶なんてあるんですね」

ちひろ「緑茶が口に合わない子もいるから、自然と色々揃えちゃうものなんですよ」

かな子「そうなんですか……これ、アップルティーですね? 美味しいですっ」

ちひろ「ありがとう。それにしても、本当に美味しそうね。チラシとかでは見た事あるけれどまさか口にできるなんて……」

かな子「えへへ、本当にギリギリだったんですよ」

ちひろ「それじゃ、かな子ちゃんに感謝して、いただきます」

かな子「どうぞどうぞっ!」

ちひろ「見た目も綺麗ね、味は……」パクッ

ちひろ「うわっ、美味しい!? 甘さ正に絶妙って言うか、そんな感じがしますね」

かな子「でしょう! これが本当にたまらないんですよっ」パクッ

かな子「んん〜っ……♪」

ちひろ(かな子ちゃんの笑顔だけでお腹一杯になりそう)

かな子「ちひろさん、こっちのも食べてみますか? ちょっとだけ味が違うんですよ」

ちひろ「そうなの? じゃあ、ちょっとだけ貰っちゃいましょうか」

かな子「はい、あーん」

ちひろ「っ!」ビクッ

かな子「どうしたんですか? ほら、ちひろさん。あーん♪」

ちひろ「あ、あーん……」パクッ

かな子「どうですか? こっちはすっきりした甘さですよね」

ちひろ「そ、そうですね。くどくないから、すんなり口に入って……」

ちひろ(確かに美味しいけれど、今気になるのは)

かな子「……」ソワソワ

ちひろ(かな子ちゃんが期待の眼差しでこっち見てる事なんですよね)

ちひろ(やっぱりこれ、ですよね……?)

ちひろ「その、えっと……あ、あーん」

かな子「あーん♪」パクッ

かな子「ん〜♪」

ちひろ(これ以上無いほど幸せそうで何よりなんですが、やっぱりその、罪悪感が……)

かな子「ちひろさん、もう一度、あーん♪」

ちひろ「も、もう十分ですよ?」

かな子「えっ。……そ、そうですか……」シュン

ちひろ(あああああ、落ち込ませるともっと罪悪感で凄く胸が締め付けられるような感じがっ!?)

ちひろ「……あーん」

かな子「!」

かな子「えへへ、それっ」

ちひろ「……」パクッ

かな子「今度は私の番っ、あーん♪」

ちひろ「あ、あーん……」


ちひろ(結局、食べ終わるまでこれの繰り返しでした)

ちひろ(あ、ちゃんとプロデューサーの分は残ってますよ?)

今回はここまでで
作品を進めているとまた新しい作品の妄想が広がって大変なことになってしまう……

http://i.imgur.com/JXEBS4I.jpg
http://i.imgur.com/J0q2MpH.jpg
三村かな子こ(17)

http://i.imgur.com/m4NK3Ck.jpg
http://i.imgur.com/c8kDgQu.jpg
三村かな子(17)


P「ちひろさん、今日は本当に助かりました。ありがとうございます」

ちひろ「しっかりしてくださいね、重要な仕事をプロデューサーさんがミスしたらどうしようもないぐらいなんですから」

P「以後気をつけます。ところで……」
かな子「うぅー……」

P「デジャヴなのですが、ソファーで顔真っ赤にしてるのを隠しきれてないかな子はいったいどうして……」

ちひろ「……あ、あはは、実はですね——ということなんです。謝って許してはもらえましたが恥ずかしさであんな風にって感じで……」

ちひろ「私もちょっと恥ずかしかったですけど、かな子ちゃんの笑顔が見れて相殺と言いますか……いえ、罪悪感でマイナスといったところでしょうか」

P「なるほど……あ、かな子。ケーキ差し入れとして買ってきてくれたんだっけ? ありがとうな」

かな子「ふえっ……? は、はいっ、ど、どういたしましてっ」

P「じゃあ、早速頂くとするか」

かな子「……ど、どうぞ」

ちひろ「……」

ちひろ(かな子ちゃん、かな子ちゃん)ヒソヒソ

かな子(な、なんですか?)ヒソヒソ

ちひろ(私にしたみたいにプロデューサーさんにあーんしないの?)ニヤッ

かな子(っ!)カァァァァ

かな子(で、でも、でも、あの時はドリンクのせいでっ……)

ちひろ(本当はしたいんでしょう? ほら、プロデューサーさん1人で食べちゃいますよ?)

かな子(でも……)

P「うわー、これがあの有名店のカップケーキか……とても美味しそうだなぁ」チラッ チラッ

かな子「……プ、プロデューサーさんっ!」

P「どうした?」

かな子「わ、私が、その……た、食べさせてあげますよ?」

P「おっ、いいのか?」

かな子「ほ、ほら……あーんって……」

P「あーん」パクッ

かな子(プ、プロデューサーさんにあーんしちゃった!)

P「……うわっ、めちゃくちゃ美味い。どうなってんだこれ」

ちひろ(プロデューサーさん、その……私もそのカップケーキ食べたいなって。私が食べたのと味違うらしいですし……ね?)ヒソヒソ

P(今は空気読んでくださいね、あげませんよ?)ヒソヒソ

ちひろ(むぅ……仕方ないですね)ヒソヒソ

かな子「プロデューサーさん、今度は私に……」

P「ん、そうだな。ほら、口開けろー」

かな子「あ、あーん」

P「そいっ」

かな子「」パクッ

P「美味いか?」

かな子「……美味しいですよぅ〜」

かな子(ああ……幸せだなぁ♪)パァァァ

ちひろ「……できた……今度こそ、今度こそ改良完了っ!」

ちひろ「休日使ってまで徹夜しましたから今度こそ完璧なはずですっ!」

ちひろ「これでプロデューサーさんも気兼ねなくドリンクが飲めるようになりますね」

ちひろ「……改良費ってプロデューサーさんから貰えるんでしょうか。正直プロデューサーさん以外から需要無いですし」

ちひろ「……まぁ、とりあえずは明日結果を見ることにしましょう」

—————

ちひろ「ふんふんふーん♪」

P「あれ、そのケース……ドリンクそのまま持ってきていいんですか?」

ちひろ「今度こそ改良完了ですよ!」

P「そのまんまでもいい気がするんだけどなぁ、俺が後々バラバラになるぐらいで済むだろうし」

ちひろ「真顔でサラッと絶望の未来を予言しないでください」

P「割と本気でなりそうで怖いんだよなぁ。どれどれ、味の方は……」ゴクゴク

P「いつもの味って感じですね。これこれ……これがいいんですよ。どこを改良したんですか? ちひろさ——」

ちひろ「プロデューサーさんは別に飲んでも変化とかは——」

P「……」ジー

ちひろ「……? どうしたんですか、そんなにじっと見つめて」

P「……ちひろさん、今日も綺麗ですね」

ちひろ「プロデューサーさんから私に綺麗っていう言葉なんて初めて聞きましたが、お世辞か何かですか?」

P「お世辞じゃありませんよ、本当に綺麗で……」ジリジリ

ちひろ(ま、まさか……これってもしかして……)

P「俺、ちひろさんの事が好——」

ちひろ「三十六計逃げるに如かずっ!」ガタッ

P「ま、待ってくださいちひろさんっ!」

ちひろ「こんな状況で待つ訳無いでしょう!? 大の大人が女性に寄ってくるとか普通に逃げますって!」

P「そういうことじゃないですって! 俺の本当の思いをただ言いたいだけで! ゴールインに向かうための一歩なんですよっ!」

ちひろ「それを聞いたら第三者の手によって私の人生が墓場までゴールインしそうなんですけどねっ!?」

P「それでもいいじゃないですか! 一緒にゴールインしましょう!」

ちひろ「よ、よくないですっ! だ、誰か助けてくださーい!」

??「……」

P「くっ……見失った……」

ちひろ(ダンボールって本当に凄いんですね……伝説と呼ばれる人が使うだけありますね)

P「……はぁ、誰を好きになったって別にいいじゃないか」

ちひろ(……独り言?)

P「立場上、アイドル達に好かれるのは凄く嬉しいさ。かわいい女の子、綺麗な女性、その好意受けて嫌な男性とか居ないっつうの」

P「でもさ、結婚とかできるのって1人だけだよな。だったらさ、俺の人生の最高の相方ぐらい俺が決めていいじゃないか……」

P「アイドルだからっていう理由じゃなくて、今だに決めれないから困ってるんだよ。優柔不断っていうかな……うん」

ちひろ(なるほど、意外な言葉がプロデューサーさんの口から……)

P「でもそれは過去の話っ! 今は何だかんだでよく一緒に居てくれて、何気ない会話でも会話してくれて」

P「相談も引き受けてくれて、アイドル達のために一緒に働いてくれていて、しかも綺麗でかわいい、そんないい人が居ますからね!」

ちひろ(えっ?)

P「そうですよね、ちひろさんっ!」パカッ

ちひろ「ひっ!」

P「こんなところで体操座りしてどうしたんですか? まぁ、都合が良いんですけどね!」ガシッ

ちひろ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!? だ、誰か、助けてください!」

P「逃げないでください! 俺の思い、今ここに! ちひろさん、俺とけっ……」

凛「……」

まゆ「……」

ちひろ「あっ」

凛「ちひろさんに何してるんですかプロデューサー!」ゴンッ

P「へぶっ!?」

まゆ「うふふ、プロデューサーさぁん、リボンぐーるぐるしましょう♪」グルグル

P「ま、待て放してくれ、まだちひろさんに……」

凛「言い訳は後で聞くから、あっちに行こうか」ズリズリ

P「あ、ああ……待ってくれぇー……」

ちひろ「た、助かりました……」

ちひろ(告白受けるのに逃げるだけでこんなに怖い思いするなんて……堕ちたプロデューサーさん恐るべし)

凛「……フェイフェイが誰か呼んでたから来たんだけど、どういうこと?」

まゆ「あんな積極的なプロデューサーさん初めて見るんですけど、何かしたんですか?」

菲菲「ちひろさん、ダイジョウブ?」

ちひろ「え、ええ、助かったわ。ありがとうフェイフェイちゃん」

菲菲「事情を話すネ。こっちは何も分からないヨ?」

ちひろ「……えっと、ドリンクの改良の話なんだけど……」

まゆ「……そうだったんですかぁ」

凛「プロデューサーに効果が?」

菲菲「そんなドリンクになってたなんて……ちひろさんのドリンクは漢方よりも神秘に溢れてるヨ!」

ちひろ「え、ええ。……とにかく、油断してました。プロデューサーさんには効果が無いと思って普通に飲ませたんですけどね」

まゆ「あまり作らないでってまゆ、言ったと思うんですけど」

ちひろ「どうしてもできちゃうし、ドリンクがないとプロデューサーさん仕事に力入れすぎて疲れきっちゃうんですよ。それは嫌でしょう?」

まゆ「それはそうですけど……」

凛「それって、まだ私達に効果はあるの?」

ちひろ「たぶん無いはずですけど……飲んでみる?」

凛「うん、貰おうかな。プロデューサーの前で飲めばいいだけの話しだし」

まゆ「ドリンクに頼るには嫌ですけど、結果的にプロデューサーさんのためになるなら」

菲菲「美味しかったし、またふぇいふぇいも貰うヨ」

—————

ちひろ「どうだった?」

凛「うん、3本ぐらい飲んだけど全然」

まゆ「4本飲みましたけど全くですよぉ」

菲菲「とっても美味しかったヨ。2本飲んだけど、ふぇいふぇいは大丈夫ネ!」

ちひろ「……大丈夫そうね、アイドル達が飲むとほぼああなってしまって……と、なると今度はプロデューサーさんが困ることになるのかしら」

ちひろ「プロデューサーさんの状況は?」

凛「なんか涙流しながらブツブツ言ってて怖かった」

ちひろ「……案外、プロデューサーさんの愛も重そうですよ。助けられるまでずっと追いかけられましたし」

菲菲「ちひろさんが追いかけられてたのって、そういう意味? だとしたらそれは相当ダヨ……」

凛(……意外だな。でも、それはそれでいいかも)

まゆ「まゆはいつでも待ってるんですけどねぇ……」

—————

P「……スミマセン、ホンットウニスミマセン」

ちひろ「いいんですよ、本当に怖かったからしばらくはドリンクは禁止ですけどね」

P「うっ……でも仕方ないですね。ドリンクのせいとはいえ、俺があそこまでああなるとは……」

ちひろ「プロデューサーさんの心の声も聞けてよかったんですけどね。人生の相棒ちゃんと選んでくださいよ」

P「は、ははは、そうですね。……ゆっくり選びますよ、ゆっくりとね……」


ちひろ(あれから、テストということでまゆちゃんや凛ちゃんの前でドリンク飲みをプロデューサーさんに何度か強要しましたが)

ちひろ(結局、騒動になったような効果は現れずに、私が作ったドリンクは元通りに……)

ちひろ(効果が無くなった原因含めて殆どのことが分からずにドリンク騒動は治まって事務所には平和な日々が戻りました)

ちひろ(ただ……)

きらり「Pちゃんはきらりのものだにぃ! きらりはPちゃんと一緒にはぴはぴするにぃ!」

まゆ「きらりちゃん……まゆは負けませんよ?」

凛「……」

乃々「あ、あたしも……負けたくはないんですけど……」

若葉「プロデューサーさん、今日の衣装どうですか! 大人の魅力出せてますか!?」

日菜子「むふふ、プロデューサーさん、日菜子がお迎えに来ましたよー。今日のお仕事はずっと一緒ですよねぇ、むふふ♪」

かな子「あ、あのっ、差し入れ……なんですけど……その、お邪魔、ですか?」

P「だぁぁぁぁ、せめて順番に並んで用件を言ってくれ!」

菲菲「プロデューサーさん大変そうダヨー。ちひろさんはプロデューサーさんの事好きじゃないノ?」

ちひろ「私は、こういう関係が一番落ち着きますし、何よりプロデューサーさんを取ったら取ったで皆にも悪いじゃないですか」

菲菲「ちひろさんも中々言うネ」

ちひろ「皆はアイドルで私は事務員ですからね。プロデューサーさんとの恋愛は一番しやすい関係ですけど……」

ちひろ「こういった同僚的な関係が一番楽しいものですよ。惚れなかったらプロデューサーさんはかっこいい人ですからね」

<何だ? 凛……え、この中で誰が一番好きかって? ……ま、待て、今決めろって理不尽じゃないか!? む、むーりぃー!

菲菲「……ちょっと分かるような気がするヨ」

<あっ、ち、ちひろさん! 助けてください! ちょっとデータの修正ミスっちゃって……凛、これは逃げてるんじゃないぞっ!?

ちひろ「はいはい、分かりました。今行きますねー」

<あ、こら、乃々、膝の上に乗るな! ダメですかじゃなくて今ここの人口密度がだな……!
<かな子の差し入れは冷蔵庫に置いて……え? 今一緒に? 状況を見てくれないかなぁ!?

<やっぱり素直に……助けてください、ちひろさーん!

これにて完です、いままでお読みいただきましてありがとうございました
基本的にこういう系はアイドルがプロデューサーにっていうのが殆どだったので
あれやこれやで、ごっちゃになるとこうなるのかな、とか思いつつふと書いたのがきっかけでした

では、HTML依頼しておきます。ありがとうございました。

言い忘れ……
画像先生いつもありがとうございました

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