上条「福引で一方通行が当たった」(781)
・キャラ崩壊
・SS初心者
・のんびり投下
よろしくお願いします
■福引所
係員「おーめーでーとぉ~ごーざーいーまぁ~す!!」カランカラーン
上条「へ……一等!?」
係員「はい、いやぁ最終日まで出なかったものですから。
このまま一等なしかと思いましたよ」
上条「うおおおおお! 幸せだぁあああ!! 景品は……」
係員「一方通行一年分になります!」
上条「……はい?」
係員「さっそく景品置き場に移動しましょうか。
向こうのショーウィンドウをお借りしているんですけども」
上条「あの……上条さんの、聞き間違い、ですよね?」
係員「行きましょう!」テクテク
上条「うわっ、何だこの人だかり!」
係員「一等の商品を始め豪華なものばかりですから、見物客ですよ」
上条「え、一方通行もショーウィンドウに展示してるのか!?」
係員「一等でましたよー! 道をあけてくださーい!」
ザワザワ エー マジカヨー ネラッテタノニー ガヤガヤ
一方通行「」スヤスヤ
上条「マジでショーウィンドウに入ってる……しかも寝てる……」
係員「展示中は電源OFFモードですので、
お家に帰ってからスイッチを入れてあげてください!」
上条「これ連れて帰るの!?」
係員「はい!」
■上条家
上条「一方通行が予想外に軽くて助かったが……ドアが開けられない!」
上条「不幸だ……」
上条「おーいインデックス! 開けてくれ―!」ドンドン
ガチャ
インデックス「おかえりとーま! おなかすいたんだよ!」
上条「はいはいただいま。よいしょっと……」
インデックス「ん? ……とーま!? また女の子を連れ込んで!」
上条「ち、ちがう! 一方通行だよ! 福引で当たったんだ!」
インデックス「……とーま、人間は福引の景品なんかにならないんだよ?
言い訳ならもうちょっと考えて欲しいかも」
上条「上条さんは本当の事を言ってるのに!」
インデックス「とにかく説明して!」
上条「説明って言っても……まあ上がらせてくれよ」
上条「……ってわけで、俺も驚いてるんですよ」
インデックス「うーん、嘘にしては突拍子が無さ過ぎるし、そういうそぶりもないし」
上条「あ、そういえば確か、係の人が家に着いたらスイッチをナントカって……」
インデックス「スイッチ?」
上条「このチョーカーについてるツマミか?」
カチッ
一方通行「ぶはっ!?」ガバッ
上条「うお」
一方通行「三下ァあああ!! よくも一等なンざ出してくれたなァ!?」ガクガク
上条「おおおおち、おち落ちついて!」ガクガクガク
一方通行「ここがオマエの家かァ?」
インデックス「そうなんだよ、白い人!」
一方通行「シスター、お前もここに住ンでンんか……」
インデックス「そうなんだよー」
一方通行「クソ、面倒なことになりやがった……」
上条「あのーお聞きしたいんですが」
一方通行「あン?」
上条「一方通行さんはどうして福引の景品になっていたんでせうか?」
一方通行「それを説明するには、まず俺が8兆の借金を背負った事からなンだが……」
上条「借金の額までやばいな」
インデックス「それだけあれば好きなものを好きなだけ食べられたかも……」ジュルリ
一方通行「カクカクシカジカグループハヘンタイダラケ」
上条「なるほど、じゃあ暗部の稼ぎで借金を?」
一方通行「あァ、返そうとしてたンだが、どうやらたりなかったらしィ」
インデックス「修羅場だね」
一方通行「俺の所有品は今身につけてるモン以外全部差し押さえられちまった。
ついでに言うと杖もねェから歩けねェ」
インデックス「可哀そうな子羊なんだよ……」
上条「そ、それって大丈夫なのか!?」
一方通行「ダメに決ってンだろ三下が!
オマエそンなことも分からねェのか!? ボケたジジイか!」
上条「うう……それは八つ当たりじゃ……」
一方通行「ンで一文無しになった俺はとうとう」
上条「」ゴクリ
一方通行「ネットオークションにかけれらたンだ」
上条「本人を!?」
一方通行「うン、本人を」
インデックス「人身売買は人としてのモラルに反するんだよ!
ちょっと酷すぎるかも!」
一方通行「幸い俺には第一位の能力がありやがる。
相場より少々高値で落札されることは救いだったんだが……」
インデックス「本人が無関心ってどういうことなのかな!?」
上条「あのー、参考までに、御幾らほどで?」
一方通行「即決価格は17億。落札したのは学園都市のショッピングモール運営派閥だァ」
インデックス「約1300万ポンドってことになるのかな? すごすぎるかも!」
上条「じゅーななおく……! っていうと1円玉が」
一方通行「17億枚だなァ」
上条「つまり重さに換算して1700トン!」
一方通行「あァ……まァそうなるけど……」
上条「一方通行……ごめんな、なんか床に座らせちゃってて……ベッドに座るか?」
一方通行「おィやめろ。なンかムカつく」
上条「まるで骨董品の皿で毎日飯を食っていたような気分なんだよ……」
一方通行「チッ」
上条「でも何でショッピングモールが一方通行を?」
一方通行「売り上げの活性化に使おうとしてるらしィ。
最初はポスターだのCMだの撮られたなァ」
上条「CM……まさか今放映してるアレか?」
一方通行「レベル5の容姿はあンま知られてねェけど、俺の髪とか目の色は知られてンから。
そういう奴がCMに出りゃちっとは珍しがられて儲かるンじゃねェの?」
インデックス「あ、ちょうどあのCMがやってるんだよ!」
鈴科百合子 キラキラニコニコ
ナレーター「春物バーゲンセールはセブンスミスト」
鈴科百合子「明日までェ☆」ウインク
一方通行「あァ、あれ俺ェ」
上条「詐欺だッ……!!」
インデックス「不覚にもかわいいんだよ……負けた気がするかも……」
上条「あれ? ってことはお前、まさか女の子!? 鈴科百合子さんっ!?」ズザザッ
一方通行「はァ? 見て分かんねェのか」
上条「え、ええーっと……」ジーッ
インデックス「うーん、正直なところどっちにも見えるんだよ?」
一方通行「男。多分なァ。だからあれは女装ォ」
上条「多分!?」
一方通行「色々あるンだよ、外部刺激とかホルモンとか、薬品の後遺症とか!」
インデックス「あくせられーた、本当に困っているならイギリス正教の門を叩くんだよ……
一見オオカミなのに迷える子羊すぎるかも」
上条「見た目はウサギかハツカネズミっぽいかもな」
インデックス「ジャパニーズホワイトってやつかも!」
一方通行「この野郎……一応気にしてるンだぞコレ」
上条「綺麗な色だと思うけどなー?」サラーリ
一方通行「オマエは素でそう言うことをいうのをやめろ。だから一級建築士って言われンだ」ハァ
インデックス「本人にフラグを立ててるって自覚が無いのが一番始末が悪いんだよ」プリプリ
上条「あ、あははー……」
一方通行「あとはマネキン代わりにショーケースに入れられたりしてたンだが、終いには福引の景品にされたらしィ。
そのころは電源OFFられてたから全然気付けなかったンだケド」
上条「さらっと言うけどそれ監禁ではないでせうか?」
一方通行「べっつにィ? スキルアウトに絡まれなくて安眠できりゃいい。コーヒー呑めたら最高ォ」
上条「いやいやいや。CMとか女装とかマネキンとか
その……恥ずかしいことを強要されてだなぁ?」
一方通行「恥ずかしいって……別に全裸を全国放送されたわけでもねェし?
無茶言われンのは実験で慣れてるからなァ」
インデックス「羞恥を感じるレベルが恐ろしく高いんだよ」
一方通行「別に女の服でも似合ってりゃ問題ねェだろォがよォ」シレッ
上条「自分で言った……でも言い返せねぇ……」ガックシ
インデックス「ち、ちくしょうなんだよ……」ガックシ
上条「といっても、よりによって福引の景品にすることはないんじゃ」
一方通行「あの福引券ってのは1000円買い物ごとだろ?
毎年豪華な景品目当てに期間中は買い物客が増えるンだよ。
景品が豪華ならその分売り上げも倍増ってなァ」
インデックス「つまり今年の豪華な景品っていうのがあくせられーたってことなのかな?」
一方通行「ン。誰も一等を引かなきゃ次の年までノンビリできたンだがなァ?」
上条「うぐっ」
一方通行「まァいい。ンで? 俺はどこで寝りゃいい?」
上条「えっ」
一方通行「寮は引き払ってンし、黄泉川と芳川には打ち止めを預けてる。
これ以上迷惑はかけらンねェから帰る家はねェンだよ」
上条「……えーと、選択肢としてはもはやキッチンくらいしか空いている所が無いのですが」
一方通行「ンじゃそこでいい。シーツくらい寄越せよなァ?」
インデックス「あくせられーた、一緒にベッドで寝る?」
一方通行「そンな隙間があるンなら家主を寝かせてやれ」ワシャワシャ
インデックス「でもとーまは一緒に寝てくれないんだよ」
上条「当たり前ですよ」
一方通行「居候の身だ。大人しくしててやっから」
上条「何だかとんでもない景品を当てちまったけど……一方通行」
一方通行「ン?」
上条「これからよろしくな!」
インデックス「よろしくなんだよ!」
一方通行「、あ、あァ……よろしくゥ」ペコ
この物語は
アクセラレータ
莫大な借金を背負った福引の景品が
イマジンブレイカー
貧乏学生と共に節約生活に勤しみ、借金苦を抜け出すまでの
サクセスストーリー(仮)である。
1日目 END
今日はここで終わりです。
板的にアレなら依頼出してきます。
SS板は初めてで勝手が分からないので、
「こうしたら?」というご意見・ご指摘があれば是非よろしくお願いします。
アッー!は多分ありません。
近いうちにまた来ます。それでは失礼します。
>>1です。こんばんは。
えっと、色々ありがとうございます。
他の景品については、借金苦で売り飛ばされたのが
この話では一方さんくらいだったということで。
でもそういわれると気になっちゃうので
誰かレベル5福引きの話とかやってくれたらいいなあとか思いました。
2等の帝凍庫がほしいです。
あと、恋愛要素はあったとしてもかなり薄い気がします。
みんななかよし。
じゃあ投下させていただきます。
上条当麻の朝は早い。
上条「」ムクリ
上条「うう、6時か……寝坊寸前だな……」
寝ぼけ眼をこすりながらバスタブに広げてあった布団を畳む。
脱衣所に用意してあった制服に着替える。
その上から清潔そうなエプロンを身につけ、腰で紐を結んだ。
こらえきれない大あくびはご愛敬だ。
いつものようにすり足でキッチンに向かうのは7つの大罪のうちの1つ、
暴食を極めたシスターに、これでもかというほどの大量の朝食を作ってやるため
である。
上条「ん?」ポリポリ
ふと足元を見れば、いつもどおり、カーテンが朝日を遮り薄暗い廊下。
しかし今日ばかりはキッチンから漏れた明かりがフローリングをほんのり照らしていた。
上条(キッチンの電気、つけっぱなしにしてたっけ?)ボーッ
昨晩のことを思い出そうと空回る寝起きの脳みそを
リズミカルにまな板を鳴らす包丁の音と、柔らかい出汁の匂いが刺激していく。
上条「……へっ!?」
わずかに残った眠気を振り払い、上条当麻は自宅のキッチンに駆け込んだ。
味見用の小皿で味噌汁の塩気を確かめる人影が、それに気づいたようにゆっくり
と振り返る。
上条当麻が人影に理想としていた年上の管理人お姉さんの幻想を重ねるほどの暇
も与えず、
その人影は
一方通行「……あ゛ァ? おはよォ三s」
一方通行「drtghhンm寝wwyqtvgにう」バターン!
上条「一方通行ぁあああ――――ッ!!?」
虚ろな目を上条当麻に向けたまま昏倒した。
インデックス「とーまー! 朝っぱらからうるさいかも!」プンスカ
上条「すみません……」
一方通行「面目ねェ……あンな醜態を晒しちまうとはなァ」グッタリ
上条「いやいや、気にするなって! まあ充電が切れたらああなるのにはびっくりしたけどな」
インデックス「最初から教えておいてくれればよかったのに!」
一方通行「ごめン……でも三下の携帯がド○モで助かった」
上条「まさかそのチョーカーの充電器がド○モ携帯の充電器と同じだったとは」
一方通行「いや、充電器まで差し押さえられた時、マジでヤベェと思って冥土返しに泣きついてなァ。
改良してもらったンだよ。○uと迷ったけどド○モで正解だぜ」フゥ
上条「でもそこまでして朝飯作ってくれなくても……あ、もしかして腹減ってたか?」
一方通行「いや、どっちかっつうと俺は少食な方だ。気にすンな。
……俺ァタダ飯喰らいだからなァ。ちょっと手伝ってやろうと思っただけだ」
上条「ああ……どっかのシスターさんに聞かせてあげたいほど健気なお言葉!」ジーン
インデックス「うぅ~!
でも、私に必要以上に火の元や刃物に近寄るなー! って言ったのはとーまかも」
上条「うぐっ、そうでした」シュン
一方通行「あ、あァー、そのォ……なンつーか」
インデックス「?」
一方通行「今は杖がねェから能力使用で立ってるンだが、それでも30分は動けるしィ。
基本的には俺が作ったり、手伝いしてやるよ」
上条「ありがとう……ありがとう……!!」ガッシ
一方通行「手ェ離せ! お前が触ってっと紫外線の反射もできねェンだよ!
窓越しでも日差しが痛ェンだ!」ヒリヒリ
上条「っと、すまんすまん! あんまり嬉しかったからさ!」パッ
インデックス「ふんだ! 一方通行ばっかし褒めて!」
一方通行「チビシスターには俺がちっとずつ教えてやるから。一緒に手伝いしよォぜェ」ワシャワシャ
インデックス「あくせられーた……今ここにイギリス正教のロザリオがあったら
迷わず首にかけてあげるシーンかも……!」
一方通行「貧乏の辛みはある程度身にしみたンだよ。
オークションにかけられることになるまで1カ月ほどマジで一文無しで過ごしたからなァ」
上条「上条さんより不幸ではないでせうか?」
一方通行「そうなるまえに打ち止めを黄泉川に預けられてよかったぜ」
インデックス「ドキュメンタリー化決定なんだよ」
一方通行「食える雑草とパンの耳と同僚の情けを食って生きたわ。
同時に料理とかも覚えたからまァいいンだけどよォ」ウフフフフ
上条「もうそんな思いしなくていいんだぞ? 一応スーパーの特売で買い物ができるからな」グスッ
一方通行「ありがとよヒーロー」
インデックス「さぁ、みんなであったかいご飯を食べるんだよ! 私もおなかペコペコかも!」グスッ
上条「今朝は一方通行が作ってくれたからなー!」
一方通行「味噌汁と出汁巻きしかねェけどなァ……」
上条「上条さんの家では十二分ですよー!」
上条「それではみなさん」
上条インデックス一方通行「「「いただきます」」」
インデックス「ん、いつものお味噌汁とちょっと味が違うんかも!」ズズー
一方通行「……口に合わねェか?」
インデックス「ううん、おいしいんだよ! あくせられーた!」ガツガツ
上条「うん、玉子焼も旨いぞ」モグモグ
一方通行「ン……」モクモク
上条「一方通行は玉子焼は甘い派なんだな」
一方通行「? 出汁巻きは甘いもンじゃねェの? 寿司の玉子とか、甘かったし」
上条「家庭によって違うんだよ。
上条さんは醤油味派なんだけど、甘いのも旨いな。色もきれいだし」
一方通行「あァそォ」モクモク
一方通行(家庭によってかァ……)モクモク
上条「って、もうこんな時間じゃねーか!!」
一方通行「ン? あ、ああ、学校行くのか?」
上条「そうそう! だー、時間ねぇ! 行ってきます!」
インデックス「いってらっしゃいなんだよ!」
一方通行「……学校なァ」
インデックス「私もごちそうさま! 食器下げてくるんだよ!」
一方通行「頼む」
インデックス「わかったんだよー!」テクテク
一方通行「……なァ、この部屋椅子とかねェのか?
座りながらならキッチンで作業できるンだが」
インデックス「うーん、ここにはないかも。
でも、お隣に貸してくれるか聞いてみるんだよ!」
一方通行「隣?」
インデックス「ちょっとまってね、あくせられーた!」タタター
一方通行「あ、あァ……」
「まいかー! おはようなんだよー!」ピンポンピンポーン
一方通行(学生寮で隣近所と付き合いがあるねェ?
……普通はあるもンなのかァ?)
「んー? どうしたー?」
「あのね、余ってる椅子とか、あったら貸してほしいかも!」
「椅子かー。確かにお掃除ロボットに乗ってるかベッドとか床に座ることが多いからなー」
「舞夏ー? どうかしたのかにゃー?」
「おお、丁度いい。兄貴が持って行ってあげてくれー」
「椅子? わかったぜい」
インデックス「わぁ、ありがたいかも!」ガチャ
土御門「いやいや、かまわんぜよー……ん?」
一方通行「」ポカーン
土御門「」ガシャンッ
一方通行「つ、土御d」
土御門「一方通行ーッ!! 心配したんだにゃああああああああああああ!!!」ガッシ! ミシミシミシッ!
一方通行「ぎゃあああああああああ!!?」
インデックス「おお、すごいタックルなんだよ!」
土御門「携帯は仕事用のやつまで差し押さえられて通じないままだし!家は引き払われてほぼホームレス状態だし!
海原も結標も数週間遇ってないっていうし! 一方通行は連絡まで一方通行ってか!やかましいにゃー!
しかも結標が最後に見かけた時スキルアウトに囲まれてたとか! まさかお前ならって、信じてたぜい?
でもでも、グループのアジトのどこ探してもいないし! なんかもう悪い予感ばっかり脳内を過るもんだぜよ!
意地はって金受け取らないから一文無しのままだったんだろうし! この意地っ張り一方通行野朗が!
せめて襲い掛かってきたスキルアウトの身包み剥ぐくらいならいいじゃないかと思わないでもないけどにゃー!
しかしそんな優しさというかプライドの所為で、どっかでお腹を空かせ過ぎて行き倒れてるんじゃないかと!
挙句の果てにはショーケースにぶち込まれてる第一位を見たなんて噂もまことしやかに囁かれてたんだぜい!
お父さんはっ! お父さんは心配だったんだにゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ブワァッ
一方通行「誰がお父さンだっ!! きめェ喋り方しやがって! っつゥか存在自体がきめェ!
そもそもオマエらから金を恵まれるくらいなら売り飛ばされた方がマシだっつの放せ!」ゲシゲシ
土御門「ん? 売り飛ばされた?」
一方通行「ン? ……あ」
土御門「……金に物を言わせてウチの一方通行をレイプして[らめぇぇっ!]だと!?」
一方通行「オイ。俺がいつのオマエの息子になったンですかァ?
脳味噌お花なンじゃねェの割って見てやろうかァ?」
土御門「いいぜぃ。上やんが一方通行を思い通りに出来るってなら
まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺してやるぜよおおおお!!!」ズズズズズ
一方通行「待てこらアホ御門! あいつにそンな金があるか考えろォ!」
土御門「……それもそーだにゃー」シュン
インデックス「実はあくせられーたはカクカクシカジカスフィンクスノオナカモフモフ
……って感じでとーまの家にいるんだよ!」
土御門「ショーケースの噂は本当だったってことか。
もっと早くパパが助けに行っていれば……すまないにゃあ一方通行ん」
一方通行「きめェ」ゲシッ!
インデックス「さっきからそればっかりかも」
ミスりました!
土御門のセリフは
土御門「……金に物を言わせてウチの一方通行を[ピーーー]して[らめぇぇっ!]だと!?」
ってなったらよかったのに!
これだから初心者は!
土御門「丁度その時期にグループ総出で離れた学区の研究所の警護なんかやらされてたばっかりに。
それも多分上が情報操作したんだろうがな」
一方通行「別に俺は無事だっつの。さっさと椅子置いて帰れェ」
土御門「ああ、一方通行が使うのかにゃー?
ウチではしばらく使ってないし、これは返さなくていいぜよ」
一方通行「マジでっ!!」
土御門「マジマジ。杖もないと大変だろうしにゃー」
一方通行「わかってるじゃねェかアホ御門ォ!」
土御門「いやー、それほどでもないにゃー! あ、お父さんって呼んでいいぜよ!」
一方通行「それはいらねェ」
インデックス「うーん、ちょっとくーるすぎるかも」
「バカ兄貴ー! 学校に遅れるぞー!」
土御門「あぁっ!? 時間がっ!」
一方通行「ふン、これから暗部の仕事の時はこっちに車回せよォ」
土御門「ああ。そんじゃいってくるぜぃ!」バタバタ
一方通行「オマエの家じゃねェよ」フリフリ
インデックス「騒がしすぎなんだよ……でも、椅子は手に入ったかも!」
一方通行「おォ。早速洗い物すっか。皿拭くの手伝えよ」
インデックス「わかったんだよ! どうやるの?」
一方通行「俺が洗ったのを渡すから、布巾はめた両手でだなァ……」ザブザブ
インデックス「りょーかいなんだよ!」キュッキュ
短いですが、今日はここまでで。
とんでもないミスをしちまいました。ごめんなさい。
あと父御門いいですね!
一週間以内に来ます。
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
なんか長くなってきたのでチマチマ投下することにしました。
充電しつづける……その発想はなかった!
そして自分も「しらねぇあまい」と読みました。
こんな感じかと思いました↓
天井「お風呂は命の洗濯だぞ、一方通行」
一方通行「……誰ですかァ?」
じゃあ今日も投下させていただきます。
■学校
上条「はぁ……不幸d」
青ピ土御門「「そげぶ!!」」クワッ
上条「何でだよ!?」
土御門「なんか今の上やんが不幸とか言うとムカつくんだにゃー」
青ピ「せやせや。何が不幸なん? この幸せ者!」
土御門「そうだにゃー! よく思い返して見るといいぜよ」
上条「うーん、たしかに……」
上条(昨日はなんだかんだでインデックスに一度も噛みつかれなかったな。
今日も朝飯の支度もしないで済んだ……)
上条「けど、走って来たのに結局ギリギリで遅刻するわ、シャーペンの芯が全部折れてるわ……」
青ピ「ええやん遅刻! わざわざ小萌センセに至近距離で叱ってもろたやろ?」
土御門「それで喜ぶのはお前だけだにゃー」
青ピ「さらに遅刻してガッツリお説教くろたつっちーには言われたないなぁ! 羨ましいわ」ハァ
上条「挙句の果てには上履きのヘリ踏まれて転んだせいで、購買パン売り切れ。昼飯抜き。
お前らはちゃっかり弁当持参だし、ああ、腹減ったぁ……やっぱ不幸だ……」グギュルルル
青ピ「僕のはお弁当っちゅーか、下宿先の売れ残りパンやけどね」
土御門「やはりここは舞夏の愛義妹メイド弁当持参の俺が勝ち組だぜい!」パンパカパー!!
青ピ「ああーええなぁー! どっかにおらんかなー僕に弁当作ってくれるような可愛い子!」クネクネ
上条「弁当かー」
土御門「上やんは自炊できるんだから、弁当作ってくればいいにゃー」
上条「弁当箱に詰める前に居候に食われるな」
青ピ「居候て、この前のシスターちゃん?
……それとも昨日連れ込んだ白い髪の子かい? なぁ……? 上やん」ゴゴゴ
上条「……へ?」
ザワザワザワ ツレコンダ…… カミジョウクンガ? ヤダー フケツ ザワザワザワ
上条「のあああああっ!!? なんでこういう時だけ会話を聞かれているのでせうか!?」
土御門「ふむ。その話ちょっと詳しく頼むぜい青ピ君」
青ピ「僕は見たんやでぇ、ぐったりと体を預ける華奢な人影をおぶって寮へと帰る上やんを!」
土御門「ぐったり。ほう」
上条「いやあれは……」
土御門「被告人は静粛にするぜよ! 証人、続けて。そのときどんな様子でしたかにゃー?」
上条「犯罪者扱い!? これは学級裁判ってやつですか!?」
青ピ「背中の子はさっき言ったように髪が白くて、ほっそい子でしたぁ。
寝てたんか、顔はよう見えへんかったけど……セブンスミストのCMの子に似とったような」
土御門「その時の上やんの様子は?」
青ピ「なんか焦っとるような、困っとるような。人目を気にしてたような気がしますなぁ」
上条「てめぇ……怪しそうな証言をするなーっ!」
土御門「判決、有罪。被告人の上やんは拉致監禁容疑で逮捕。罰金8兆円だにゃー!」
上条「その額流行ってるんでせうか!?」
青ピ「なぁなぁ、あの子なんなん!? またたらしこんだんかい!」
上条「違うっての! あいつは男で、えっと……友人! そう、友人なんだよ、ただの!」
青ピ「ゆうじん? 上やんは男友達なら誰でも担いで持って帰るんかい!」
ズザザザザッ!!
上条「ああっ!? クラスのみんなが音を立てて引いているっ!
上条さんにそんな趣味はありませんよ!」
土御門「ふん。友人かにゃあ」
上条「そうそう、病弱な奴でさ!
立ちくらみがするっていうから一旦俺の家で休んでもらったんだよ」アセアセ
青ピ「……ま、上やんがそこまで言うならそう言うことにしときますわ」
土御門「んー、交友関係が広がるのはいいこと……かにゃー?」ブツブツ
上条「どうした? 土御門ー?」ヒラヒラ
土御門「育児って、むずかしいもんだよにゃー」フゥ
上条(隠し子でもいたんだろうか……)
■上条家
インデックス「オナカガヘッタンダヨ」
一方通行「ン? ……もう昼か。情けない声出してンじゃねェぞチビシスター」ゴロゴロ
インデックス「うぐぐぅ……とーまめ、またおひるごはんをよういしわすれてるかも」
一方通行「冷蔵庫ン中は、と。微妙だな」パカッ
インデックス「もうおなかとせなかがくっついちゃうんだよおおおお!!」
一方通行「わァったよ、作ってやるからその頭の悪ィ喋り方をやめろ!」
インデックス「ほんとっ!? もうかんじにへんかんするよりょくもないんだよ!」
一方通行「チッ、手伝えよォ?」カチッ スタスタ
インデックス「うんっ!」トテトテ
一方通行「キャベツ、豚バラが少量……おっ、天カスがあるじゃねェか。
いいぜェ三下。分かってンじゃねェか!」ニマニマ
インデックス「お腹一杯になるかな?」
一方通行「してやるよ。……あとは里芋、ン、紅ショウガ発見ン!」
インデックス「期待がふくらむかも」
一方通行「よし、昼飯はお好み焼きだな。オラ、エプロンつけろ」
インデックス「はーい! ……ありゃ? 後のヒモが、あれれ?」モタモタ
一方通行「貸せ、ったく、しょうがねェな」テキパキ
インデックス「おおーありがとうなんだよ! あくせられーた、お兄ちゃんみたいかも!」
一方通行「こンなチビっこい妹いりませンー」ワシャワシャ
インデックス「そこまでチビじゃないんだよ! もう!」
一方通行「まずは手洗え。ンで里芋洗っとけ。4つくらいかァ?」
インデックス「はーい!」ジャブジャブ
一方通行「紅ショウガとキャベツをみじん切りで……多めにしとくか」トントントン
インデックス「洗えたよ!」
一方通行「おし。そしたら里芋はラップにくるンで、柔らかくなるまで、1~2分くらいでいい。
チンしとけ。分かるかァ?」
インデックス「デンシレンジは私でもつかえるんだから!」ピッピッ
一方通行「ハイハイスゴイスゴイ……キャベツこンくらいか」トントントン
インデックス「あ、できたんだよ!」チーン
一方通行「熱いから火傷すンなよ? 水につけとけ。冷めるまで見張ってろォ」
インデックス「らじゃー!」シュビ!
一方通行「小麦粉……あった。重層もあるな。ちょっと入れとくか」ゴソゴソ
インデックス「じゅうそう? って、おいしいの?」
一方通行「フワァッとすンだよ。入れすぎると苦ェけど。
……ンで冷水と、めんつゆ、マヨネーズ、溶かしバターもチョイ入れる」ドポドポ
インデックス「おおー」
一方通行「サクッと混ぜて、天カスとキャベツと紅ショウガ投入」ドサドサ
インデックス「あ、おいも冷めたかも!」
一方通行「ン。皮剥くぞ。こンな感じで、ツルッと取れるから剥いとけ。
できたらこのポリ袋に入れろ」ヒョイ
インデックス「うん!」ペリペリ
一方通行「フライパンあっためとくかァ……」
インデックス「できたんだよー!」
一方通行「おー。うまくできてンな。手洗っとけ。痒くなンぞ」
インデックス「あわわ!」ジャブジャブ
一方通行「里芋はポリ袋の上から適当に叩いて揉んで潰す!」ドンドンモミモミ
インデックス「やりたいんだよ! 私も!」
一方通行「あァ、好きなだけやれ」
インデックス「わーい!」コネコネ
一方通行「気がすンだらボウルに入れろ。生地にならねェからなァ」
インデックス「!! もうできたんだよ!」パッ
一方通行「ヨシ。 重層入ってるし、今回もサクッと混ぜてェ……」マゼマゼ
一方通行「生地完成ィ~」パンパカパー!
インデックス「やったんだよー!」パチパチパチ!
一方通行「次、焼くぞ」
インデックス「何を手伝えばいいのかな!?」
一方通行「火ィ使うのはまだ危ねェから、テーブル拭いてハシでも並べてろ」ワシャワシャ
インデックス「ラジャーなんだよ!」トテトテトテ
一方通行「ン、油ちょい多めでカンカンに熱してから……生地」ジュワー!
一方通行「生地の上に鰹節のっけて、豚バラを2枚並べる。
その中間、真ん中あたりの生地をくぼませて、卵を落とす、っと」コンコンパカ
一方通行「フタして弱火にしてと。しばし待つか……」
一方通行「3分、そろそろだな。……いくぜェ! ベクトル返しィ!!」カチッ
ポーン
スタッ! ジュワー
一方通行「良い焼き色……」ニヘラ
一方通行「ちなみに玉子は微妙に白身が半熟かァ? くらいでいい。
ひっくり返して黄身が潰れるのがベストだからなァ」ウンウン
インデックス「あくせられーた、独り言がおおいんだよ!」
一方通行「良いンですゥー! 俺が良いって言ったら良いンですゥー!」
インデックス「むー! でもお昼ご飯を作ってくれてるから、聞かなかったことにしてあげるかも」
一方通行「ハイハイドーモ。また蓋しといて、と。チビシスター! 皿ァ!」
インデックス「こっちなんだよー!」
一方通行「ほらよォ」パカッ
インデックス「おおー!」
一方通行「ソースとマヨネーズかけて……最近のマヨネーズは口が細くなっててラクだよなァ」ウネウネ
インデックス「確かに便利かも。かつおぶしと青のりもかけるんだよ!」パッパッ
一方通行「おおかけろかけろ」ジュワー
インデックス「ふわぁ、いいにおい……美味しそうかも!」ジュルリ
一方通行「冷めないうちに食えよ。俺の分は焼き始めたばっかだ。まだかかる」
インデックス「あくせられーたが来るまで待ってるよ!」
一方通行「……フン」
一方通行「できたァ」
インデックス「じゃあ改めて……」
一方通行「あ、待て、交換だァ」ヒョイ
インデックス「へ? でも、そっちは冷めて……」
一方通行「俺ァ猫舌なンだよ。それに、こっちの方がでけェぞ?」
インデックス「えへへ。ありがとうなんだよ、あくせられーた!」
一方通行「ン」
「「いただきます」」
今日はここまでで。
なかなか進まなくてごめんなさい。
あと短くてごめんなさい。
お好み焼きは実際ヤマイモをおろして入れたりするんでしょうけど、
里芋でももっちり美味しくできます。
地味におすすめです。
次はまた一週間以内には来ます。
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
結構間が空いてしまいました。
無念。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■閑話
一方通行「おい……」
スフィンクス「にゃー」
一方通行「何なァンですかァ? いい加減にしろオマエ」
スフィンクス「なー」
一方通行「重いンですけどォ……降りろクソ猫」
スフィンクス「なぅ」ゴロゴロ
一方通行「ちっげーよ、お前が[ピザ]いンだろォが。俺の脚なンざ堅くて居心地わりィだろ」
スフィンクス「マーオ……」
一方通行「あ、そォ。そりゃ残念でしたァ、ってか? 別にそンくらい付き合ってやれ」
スフィンクス「むーぁ」ゴロゴロゴロ
一方通行「ンン……くすぐってェンですけどォ……」
スフィンクス「ふむぁ」
一方通行「……もォいい、勝手にしろォ」ワシャワシャ
スフィンクス「にぃー」ゴロゴロゴロゴロ
インデックス「……超能力って、すごいんだよ!」コッソリ
■学校
上条「はーっ、やっと帰れる!」
土御門「おっさんくさいにゃー」
青ピ「なぁなぁお二人さん、今日ゲーセン寄っていかへん?
新しいシリーズ入っててん、試しに行きたいんやけど」
上条「あー……悪ぃ、今日は特売行きたいから」
土御門「俺も遠慮しとくぜよ。舞夏が待ってるしにゃー」
青ピ「あらん、振られてもたー! なら僕もやめとこかな。
今度上やんが都合のいい日に3人で行こ!」
土御門「男3人でむさくるしいぜい」
上条「しょうがないだろ、一緒に行ってくれる彼女なら上条さんも欲しいくらいですよ」
青ピ「今のは割と本気でイラっと来たわぁ」
上条「んじゃ俺スーパー早くいかなきゃ行けないから、またな!」
青ピ「ほな、また明日」
上条「えーと、とりあえず米と……卵残ってたら2パックくらいか」
土御門「上やーん!」
上条「ん? 土御門?」
土御門「スーパーってあそこのスーパーかにゃー? 俺も舞夏に買い物頼まれてるんだぜよ」
上条「おお、じゃあ一緒にいこうぜ!」
■スーパー
上条「なぁ土御門」
土御門「ん?」
上条「俺は今から修羅の道に突入するが、お前は特売素人だ。
あんまり無理してついてくるなよ。ここから別行動だ」
土御門「?」
上条「じゃ、一周回ってくる」シュッ!
土御門「早ッ!? あの速度と身のこなし、そこらの暗部より上だぜよ……」
土御門「えーっと、頼まれたのは醤油と砂糖だったかにゃー?」テクテク
上条「悪い悪い、戻った」
土御門「おー、早かったにゃ……」
土御門(あの短時間でカゴが一杯に……!?)
上条「いやぁ、今日は卵がお一人様1パック99円でなぁ!
頼む土御門、一緒に並んでくれ」フカブカ
土御門「そ、それは構わんけど……」ヒクッ
上条「タイムセールは買いまわったから、あとは肉類か」
土御門「まだ買うのかにゃー!?」ガガーン!!
上条「大喰らいが居るからなぁ。鶏ムネは2パック取れたけど、もう少し見に行く」
土御門「わかったぜよ……」
上条「んー、豚は定価か……厳しいな」
土御門「はぁ……上やん、今日の買い物は俺が出してやるぜよ。
好きなだけ買ってけばいいぜい」
上条「はぁっ!? なんでそんないきなり!?」
土御門「気にすんな。養育費みたいなもんだにゃー」
上条(インデックスの食費ってことか?)
土御門(あの子の事だから、まとまった肉を食いたがるだろうしにゃー。
最近食ってなさそうだし、流石にもやしにもやしばかり食わせたら可哀そうだぜい)
上条「じゃあ、本当にいいのか?」
土御門「ああ。この牛肉なんか買ってくといいにゃー」
上条「ブーッ!? 100g680円ですことよっ!?」
土御門「かまわんぜい……あともうちょっとマシな野菜でも買い足すぜよ……」
上条「えーと、それではトマトとニンジンとチンゲンサイと……!」
土御門「魚も買うぜよー……」
店員「お会計、12,098円になります、
とミサカは目の前の男子高生二人組という変わったお客に金品を要求します」
上条「ヒッ!? い、いちま……!?」サーッ
土御門「カードで」
店員「かしこまりました、とミサカはスーパーでこの金額の買い物をして、
それでも顔色一つ変えない高校生に内心舌打ちしながら答えました」チッ!
上条「土御門様! マジでありがとう!」キラキラキラ
土御門(良いんだぜよ……暗部の高給が役に立つなら、これで良いんだぜい……)
■寮前
上条「いやぁ、本当にありがとうな! なんか俺にできることとかあったら手伝うぞ!」
土御門「いやいや、本当に構わないんだにゃー。その分居候に食わせてやって欲しいぜよ」
上条「ああ……って、居候「たち」?」
土御門「それと明日なんだが……」ゴニョゴニョ
上条「? ……ふむふむ。なんだそんなことか! 俺は良いけど」
土御門「おう、頼んだぜい!」
上条「ああ、またな!」
■上条家
ガチャ
上条「ただい……ま?」
インデックス「」スヤスヤ
一方通行「」スピスピ
スフィンクス「」ムニャムニャ
上条「……」サッ カチカチ
上条「……」ピロリーン♪
上条「……よしっ」パタン
トントントン グツグツ ザー……
一方通行「ン?」パチ
インデックス「」スヤスヤ
一方通行(あれェ? チビシスター、寝てンのかァ)ボケー
一方通行(窓の外、暗ェなァ。もう夜かァ……)ゴシゴシ
一方通行「」ネムネム
一方通行「夜ゥ!?」ガバッ!!
上条「うおっ!?」ビクゥ!
一方通行「さ、三下……帰ってたのか? って、あれ、俺……」
上条「ははは、ただいま。よく寝てたな」
一方通行「寝……」サーッ
上条「ん? どうした一方通行、顔色悪いぞ」
一方通行「晩メシ……風呂、あの、洗濯物……」
上条「ああ、風呂掃除ならもうやったし、洗濯物は取り込んで畳んだぞ。
飯はもうすぐできるから、ちょっと待っててくr」
一方通行「……悪ィ」シュン
上条「あの、一方通行、さん? 大丈夫ですか?」
一方通行(三下から見りゃ俺はタダ飯喰らいの居候なンだよな。
杖なしで歩けねェから、せめて家ン中の仕事くらいしねェと、追い出されちまう)モヤモヤ
上条「もしもーし? どうしたんだー?」
一方通行(一年間路上で生活するのはちょっとなァ……
追い出されたらまた、別の三下ン所に飯たかりにいくのかァ)モヤモヤモヤモヤ
一方通行(情けねェよなァ……俺、第一位なのに、ノライヌみてェ)ションボリ
上条「おーい、なぁっ!?」ヒラヒラ
一方通行「いやだァ……」ボソ
上条「へ?」
一方通行「(家事や宿題なら)何でもするからァ! 頼むから追い出すンじゃねェよ……!
今日は失敗しちまったけどォ、明日の夜は(夕食作りを)頑張るからァ!」ガシッ
上条「は……はいいいいいいいいいいっ!?」
一方通行「金はねェけど、大体の事はできっからよォ! 体で(労働して)返せばいいンだろォが!?
俺、お前に見捨てられたら(路上で餓えて)死ぬしかねェンだよ!」
上条「わかった! 分かったからせめて静かに……!」パシッ
上条(誤解される! こんな場面を見られたら何かが誤解されてしまうっ!!)
一方通行「むぐうゥっ……!?」
インデックス「……とーま」
上条「ひゃいっ!?」
インデックス「とーまは一体何をしているのかな?」ニコ
上条「い、いんでっくす、さん? あの、これは……」ギギギ
インデックス「私はねとーま。足が不自由なあくせられーたをベッドに押さえつけて、
口を右手でふさいで馬乗りになってる、とーまに質問しているんだよ?」ニコニコ
一方通行「ンーっ! ぶはっ!」
上条「はっ!? い、いや、これにはワケが!
……そう、お前が寝てた所為で肝心な部分を聞いていなかっただけで」パッ!
インデックス「もんどーむよー! なんだよおおおおお!!!」ギラリ
\ ガブリシャス! /
\ ン ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア !!!! /
\ サンシタァアアア!? /
2日目 END
今日はここまでで。
一方通行さんは性別も一方通行さんなのでBなLにはなりません。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
>>199
土御門「いやいや、本当に構わないんだにゃー。その分居候に食わせてやって欲しいぜよ」
上条「ああ……って、居候「たち」?」
正しくは
土御門「いやいや、本当に構わないんだにゃー。その分居候たちに食わせてやって欲しいぜよ」
?
* * *
一方通行「三下ァー、朝飯できたぜェ?」
上条「おう、ありがとな一方通行!」
インデックス「はやくはやく!」
「「「いただきまァす!」」」
上条「今日は洋食なんだな。あ、このオムレツうまい。チーズ入りか」モグモグ
一方通行「あァ、パンがあったからな。俺はどっちかってェと朝は洋食派なンだよ」モクモク
インデックス「私もなんだよ! このブリティッシュ風ブレックファスト!
はぁ、この焼きトマト……これぞジャスティスかも!」ウットリ
上条「上条さんは和食派かな」
一方通行「あ……悪ィ、明日は和食に……」オロオロ
上条「だー! 昨日の夜の繰り返しはもういいって! 洋食嫌いじゃないですし!」アセアセ
一方通行「そ、ォか」ホッ
インデックス「あくせられーたはマイナス思考かも」ガツガツ
一方通行「うるせえなァ……こちとら切羽つまってンだよ」プイ
上条「あ、洋食と言えば……」ゴソゴソ
インデックス「むー! とーまったら食事中にカバンを漁るなんてお行儀悪いかも!」
一方通行「お前が言うな。ついてンぞ」フキ
インデックス「ひゃっ! ありがとうなんだよ!」
一方通行「もっとゆっくり食え。とらねェから」
上条「いやぁつい忘れてた。ホラ、一方通行!」ポイ
一方通行「っと、何だァこの袋?」パシッ
上条「開けてみろって」
一方通行「?」ガサゴソ
インデックス「あくせられーたにだけお土産? ずるいかも!」
上条「アナタは昨日の夜クッキー食わせてやったのをわすれてしまったのでせうか?」
インデックス「ハッ、確かにあのクッキーは美味しかったんだよ!」
一方通行「……なっ!? こ、これっ!!!」ワナワナ
上条「安物で悪いけど、 イ ン ス タ ン ト コ ー ヒ ー 」
一方通行「ふあァ……っ、これ……くれンのかァ!?」トローン
インデックス「目が釘付けなんだよ……」
一方通行「これェ! あれだろ? 湯を入れるだけでコーヒーになる魔法の粉ァ!」ホワーン
インデックス「魔術の気配は感じないかも!」
上条「あ、ああ……水とか牛乳にも溶けるぞ」
一方通行「水に……! ああっ、三下ァ……! ありがとォ!」ギュッ!
上条「瓶抱きしめてないで、淹れてくれば良いんじゃないのか?」
一方通行「!? 今飲んでいいのかァ!?」
上条「ああ。初めてなら上条さんが淹れ方を教えてあげませう! といっても簡単だけど」
一方通行「コーヒーなンてすげェ久しぶりな気がするゥ……」トローン
インデックス(マタタビをかじった時のスフィンクスみたいになってるかも……)
上条「お前はブラックだっけ?」
一方通行「!」コクコクコク!!
上条「じゃあ入れるのはインスタントの粉だけだな。
砂糖入れる時は最初に粉と良く混ぜておくと良いんだぜ」
一方通行「へェ……」キラキラ
上条「ほら、瓶のフタあけて」
一方通行「ン」パカッ
一方通行(あァあああァあァァ!! コーヒーの匂いだァ!)トローン
上条(ここまでカフェイン中毒が酷いとコーヒーが危ない薬に見える……)ゴクリ
一方通行「……開いたぜ?」ニヤニヤ
上条「ああ、じゃあ大体ティースプーン一杯くらいをカップに入れてくれ」
一方通行「こンなちょびっとでコーヒーになるンだなァ……」サラサラ
上条「そしたら熱湯をここに注ぎます!」ジャー
一方通行「おおおおお!!!」キラキラ
上条「はい完成」
一方通行「楽勝じゃねェか! すげェなオイ!」バシバシ!
上条「痛ッ! 痛いからやめなさい一方通行! テンションおかしいぞ!」
一方通行「それ……」ジーッ
上条「ん? ああ、飲んでいいけど、熱いから気をつけて……」スッ
一方通行「問題ねェ」カチッ
上条「おい」
一方通行「熱のベクトルを操作ァ!」
上条「能力者って……・能力者って……!!」クッ!
一方通行「ほわァ……」スンスンスーハースーハー
インデックス「今にも喉をごろごろ鳴らしそうなんだよ」
一方通行「飲んでいいか?」
上条「早く飲めよ、もう!」
一方通行「ン」ゴクゴクゴクゴクゴク
インデックス「おおー! 良い飲みっぷりかも!」
一方通行「……ぶはァっ!!」
上条「お前が普段飲んでる缶コーヒーより味は落ちるかもしれないけど、手軽だろ?」
一方通行「はァああ……っ」ブルブルッ トローン
上条「……だめだ。トリップ中だ」
* * *
上条「なぁ、一方通行ー?」
インデックス「とーま。聞いてないかも」
一方通行「ああ、確かに味、香り、コク、その他において比べ物にならねェってのは確かだ。
実際泥水かってくらいの代物だぜェ。でもこの苦み、風味! そしてカフェイン感!
俺の体細胞が欲しがっていた物質だァ! もうこれナシじゃ生きていけねェマジで。
ここ数週間の異常なのどの渇きの原因が分かったわ。コーヒー偉大。むしろ神だァ。
つーかこれはこれでファミレスのドリンクバーのアイスコーヒーに似てるかもなァ?
むしろ飲み慣れれば癖がなくてイケるかもしれねェっつーかコーヒーうめェ!」ゴキュゴキュ
上条「一方通行、5杯目だぞ。もうやめときなさい!」スッ
一方通行「あァッ!? まだ5杯しか飲んでねェじゃねェか! 返せ三下ァ!」バチバチバチ
上条「屋内で空気を圧縮するなッ!」ビシッ!
一方通行「痛ェっ!?」
* * *
上条「じゃあ、行ってきます!」
インデックス「いってらっしゃいなんだよ!」
一方通行「行ってこい」
上条「今日は買い物ないから早く帰るからな」バタン
インデックス「あくせられーた、約束は守るんだよ?」
一方通行「はいはいィ……」チラッ
(インスタントコーヒー)
【一日五杯まで!】 ペタッ!
一方通行「……ちっくしょォ」
インデックス「あくせられーたの健康を心配するがゆえ、かも!」
結標「そうよ。だいたいあなた飲みすぎよ? 5杯でも多いくらいだわ」
インデックス「黒いものを飲んでも色黒にはなれないかも……
私もイカスミパスタに嵌ったことがあったけど、髪は銀色のままだったし」
一方通行「そういう意味で飲ンでたわけじゃねェよ!」
一方通行「そして何でここに居やがる結標ェえええ!!!」ウガアアア!!
結標「お邪魔してるわ」ニコッ
インデックス「あくせられーたのお友達? いらっしゃいかも!」ニコッ
一方通行「~っ、殴るぞオマエ!」
結標「やめてよ、結構トラウマなんだから」ムッ!
一方通行「もしもしィ、警備員詰所ですかァ? ショタコンの不法侵入者が……」
結標「電話没収!」シュン!
一方通行「……・本当何しに来やがったァ!? 仕事か!?」イライライラ
インデックス「お仕事してたの!?」
一方通行「どォいう意味ですかァ?
このクソチビシスターが、ニートの自分と一緒にすンな!」ツネッ
インデックス「いふぁいんひゃよー!」
結標(兄妹みたいね……)ホノボノ
結標「上条当麻から聞いていないかしら? 今日は一日借りる約束なのよ」
一方通行「何をォ?」
結標「もちろん学園都市の第一位サマを!」フン
インデックス「おでかけかな? いってらっしゃいなんだよ!」
一方通行「はァ!? ちょ、聞いてね……」
結標「いってきまーす♪」シュンッ!!
一方通行「なにしやg」シュンッ!!
インデックス「……さて、あくせられーたが用意してくれた昼ご飯を食べるんだよ!」
■グループのアジト
結標「はぁい、到着ー」シュンッ!!
一方通行「……ンだこの三下がァああああ!?」シュンッ!!
パンパーン!!!
一方通行「うおっ!?」ビクゥ
土御門「おかえり~! 一方通行~!」パチパチパチ
海原「お久しぶりです~!」パチパチパチパチ
一方通行「……心臓に悪ィンだよクソが!
クラッカーなンて鳴らしてンじゃねェ! 銃声かと思っただろォが!」チッ!
土御門「まぁー物騒な子だにゃーこの子ったら」
海原「ははは……恥ずかしがっているだけですよ」
一方通行「キモい」
土御門「またそんな言葉づかいして、お父さんは悲しいですたい」ヨヨヨ
一方通行「誰が父だ。口元が笑ってンだよ嘘泣きやめろキモ御門」ゲシッ
結標「じゃあ私のことは「あわきお姉ちゃん」でいいわよ!」
海原「えっ、そういう流れなんですか? それじゃ僕は「エツァリお兄ちゃん」で」
一方通行「海原あっちいけ。お前の面が視界に入ると胸糞悪くなるンだよ」シッシッ
海原「ええっ!? 僕にだけ冷たすぎませんか!?」ガガーン!
一方通行「うるせェ。ゲロかけられてェのかマジ吐きそう」
海原「お父さん、一方通行が冷たいです」
土御門「お前の父になった覚えはないぜよ」
海原「みんな僕に冷たすぎますよ……はぁ……」シュン
一方通行「ンで? 今日は何の任務だァ?」
土御門「あらあらお仕事熱心だにゃー。でも残念ながら今日はオフだぜい」
一方通行「だったら呼ぶなボケ。俺は帰る」
海原「せっかく一方通行さんのために皆集まったんですよ?」
結標「そうそう!」
一方通行「……あァ?」
土御門「何を隠そう、今日は生活必需品も差し押さえられちゃった一方通行の
身の回り品をそろえる会だにゃー!」パンパカパー!
一方通行「えっ」
海原「安モノですみませんが、今日からこれをお使いください」スッ
一方通行「……松葉杖?」
海原「歩けないと不自由でしょうし、それじゃ買い物も行けないでしょう?」ニコッ
一方通行「……ありがとォ、エツァリお兄ちゃン」
海原「嬉しいですけどこの距離は何なんでしょう?」
一方通行「これ以上近づくとゲロ吐く。いいから杖よこせよ。くれるンだろ?」
海原「そろそろ泣きますよ?」
結標「ずるいわよ海原!!」
海原「結標さん……ゲロかけられたいんですか……!?」ドンビキ
結標「違うわよ! 羨ましいのよ! お兄ちゃんが!」
土御門「目がマジだぜよ」
結標「あんたら2人と違って一方通行はまだショタ部類に入るのよ!」クワッ
一方通行「……呼ンでやってもいい」
結標「えっ!!???」バッ
一方通行「あわきお姉ちゃン、服買ってくれ」サラッ
結標「何着でも買ってあげるわ!」キリッ
土御門「一方通行、お前にはプライドってもんがないのかにゃー?」
一方通行「プライドなンてモンは借金のカタに売られてったなァ」
土御門「そうか……ところで俺の事をお父さんと呼ぶイベントは?」
一方通行「ねェよジジイ」
土御門「ゲフッ!! 何という辛口……酷いぜい……」
結標「さ、お買いもの行きましょ! お姉ちゃんが何でも買ってあげるわ!」
一方通行「うン、ありがとォ」
結標「同僚としてみるとド畜生でしかないのに、
ショタとしてみるとなんて可愛いのこの子ったら!」ハァハァ
海原「では自分もご一緒しm」
一方通行「え……!?」ビクッ
海原「……わかりました留守番してます。その傷ついたような顔やめてください」
土御門「あ、じゃあお父さんが……」
一方通行「お前の事を一瞬でも先輩だと思った俺が憎い」ハァ
土御門「……なんか深く刺さるぜよ」
海原「留守番しましょう? ね?」ポン
土御門「うん……」ションボリ
結標「それじゃいってきます☆」シュンッ!!
一方通行「じゃァなクソ野郎どもがァ!」ニヤァ シュンッ!!
海原土御門((今すごい邪悪な顔したー!!))ガガーン!
今日はここまでで。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
コーヒーでトリップしている一方通行の顔が…
自分でも狂っていると思うが…フフフ…その…
天草模様な○%シリーズの蕩け切った神裂みたいな顔で再生された
一方さんにとってコーヒーはマタタビか…
さっきうちのぬこにマタタビやって痴態をハァハァ見てたところだったので
一方さんに置き換えて想像したらヤバすぎて鼻水出た
メロメロになってるところでマタタビ取り上げようとすると、本当に一瞬で目つきが変わって
猫パンチが飛んでくるんだぜ…マジご褒美
媚薬みたいなもんか。
>>236
やってきたが
…一方通行に脳内変換されて今まで悶えてた
総合のコーヒー媚薬はもしや…?
>>1です。こんにちは。
>>235
なんかもうそれであってる気がします。
>>237 >>243
良いご主人さまですね!
ウチのご主人さま(二歳♂)はマタタビを吸うと赤ちゃん返りするのか、
下僕の耳たぶをチュッチュカミカミペロペロモミモミしてきます。
>>249
>>241さんのアイデアをちょこっと拝借しました。
勝手にすみません!
あと前回投下分の海原の一人称が軒並み「僕」になってました。
「自分」でしたね。脳内補完よろしくおねがいします。
古泉と被るんですよね。ごめんなさい。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■セブンスミスト
結標「はい到着! 」
一方通行「っとォ……」ヨロ
結標「あら大丈夫?」パシッ
一方通行「ああ、やっぱ使い慣れた奴じゃねェと使いづらいな」フリフリ
結標「松葉杖とあの杖じゃそんなに違うのかしら?」
一方通行「ある意味じゃ生命線なンだよ。金が入ったら取り換えさねェと」
結標「あれも売れたのよね。誰が買ったのかしら……」
一方通行「さァ」
結標「グループの情報網を使って調べてるんだけど、
あの杖の買い取り主は分かってないのよ」
一方通行「暗部の情報網を何に使ってンだよ……いいけどよ……
とはいえ、あのカスタムは俺専用って所だ。精々研究機関か……」
結標「もしかしたら一方通行コレクターかもしれないわね!」アハハ
一方通行「……」
結標「え……何、心当たりでもあるの? 何、ストーカーとか!?」
一方通行「いや、大方俺が取り返したいものをピンポイントで買い占めて
どうあっても返さない事で悦にいる三下だろォ」ウンウン
結標「敵が多すぎるんじゃないの……」
■とあるマンション
垣根「ふ……へ、へっぐしッ!
誰だ学園都市の第二位がイケメンだなんて噂してんの!」グシグシ
ピンポーン
宅配便「お荷物でーす!」
垣根「はぁーい!」
宅配便「ハンコかサインください」
垣根「あ、じゃあサインで」シャシャシャッ
宅配便(なんか芸能人みたいなサインされた……)
垣根「ハイ!」
宅配便「あ、ありがとうございます。それじゃ、これ荷物です。それでは!」
垣根「お疲れ様でーす!」
バタン
垣根「ふっふっふ……」
ベリバリ パカッ!
垣根「ついに手に入れたぜ! 第一位専用杖!」パンパカパー!!
垣根「フフフ……って、うわぁ、なんかめっちゃカスタムしてある……
これ触ったら爆発するんじゃねぇか……」ビクビク
垣根「でも、これを返さない限り第一位は威力半減だぜ! 俺頭いい!」ヘヘン
垣根「まさかこれだけで1700万もするとは思わなかったけど。
でも俺にとってははした金だもんねー!」ハッハー!
垣根「もしかしたらこれをダシに第一位ともう一回コンタクトとっちゃったりしてなー!」
垣根「……福引、毎日通ったのにな。一等ばかりか、二等の……すら……」ハァ グスッ
垣根「……」ゴシゴシゴシ!!
垣根「ちょ、ちょっと使って歩いてみちゃったりなんかして……」カツンカツン
垣根「歩きづら! っつーか微妙に低い! 第一位背ちっちゃ!
あ、俺がでかいのか!? いや、でもちっちゃこれ! ちっちゃー!」ガーン!!
■セブンスミスト
一方通行「……ェくしゅン!!」
結標「やだ可愛い……! 風邪? お姉ちゃんがあっためたげようか!?」
一方通行「ちげェよ変態! 何だァ? 妙に悪寒がしやがる……」グシグシ
結標「薄着だからかしら?」
一方通行「ンー……」
結標「というか、これ、借り物でしょ?」
一方通行「あァ、三下の。身長同じくらいだかンな。借してくれたンだよ」
結標「だと思った。カジュアルすぎるもの。それにサイズ合ってないし」
一方通行「? 身長は同じくらいだっつってンだろ」
結標(袖の長さは合ってるのに……襟ぐり広く見えるし、肩幅は合ってないし。
そもそも上下ともウエスト余ってるし、ジーンズの中で足が泳いでるし……
あ、でもズボンのすそが微妙に足りてないわ……手足長ッ! 羨ましッ!)ズビッ
一方通行「……よだれ拭け」
結標「はっ!?」ゴシゴシ
一方通行(こいつの舐めまわすような目が怖ェ……)
結標「ふぅ……それじゃ今日はしっかりサイズの合ったものを買いましょうか」
一方通行「おゥ」テクテク
■エントランスホール
結標「……」ポカーン
一方通行「どうした?」
結標「どうしたもこうしたもないわよ! 何も思わないわけ!?」
一方通行「何がァ?」
結標「そこらじゅうに貼ってある春物のポスターよ!」
バ バ ー \ 鈴科百合子「お買いものはセブンスミストまでェ!」キラッ / - ン !!
一方通行「……?」
結標「不思議そうな顔で首かしげないでよ可愛いわね!」ウガー!
一方通行「何だ何だよ何ですかァ? そーンなにこのポスターが気になっちゃうってェ?
このバカみてェな三下は!」ピキピキピキ
結標「気にもなるわ!
目の前の鬼畜ショタがゆるふわ森ガールルックで春物の販売促進してるのよ!?」バン!
一方通行「そこまでショタショタ言われると引くし傷つくンですけどォ……」
結標「褒め言葉よこれは。って、そうじゃなくて……
ああ、やっぱりあのCMもホログラムじゃなかったってこと……」ガックリ
一方通行「そンなに変かァこれ……?」シゲシゲ
結標「自分のポスターじろじろ見ない! なんかもう私が恥ずかしいわ」
一方通行「確かにお前の服装は恥ずかしィわな」
結標「なによ、これ動きやすいのよ」ムムム
一方通行「オフの日くらいまともなモン着てりゃいいだろ。
最近は仕事のある日の方が珍しいじゃねェか」
結標「そ、そうだけど……なんか恥ずかしいというか……」
一方通行「じゃあ俺が選んでやるから、気に入ったら買え。そして着ろ」
結標「え!? ちょ……そんないきなり……!」
一方通行「気に入らなきゃ買わなきゃいいじゃねェか。どうせ金出すのはオマエだろォ?
あわき・お・姉・ちゃ・ン?」ニヤニヤ
結標「」ダバダー
一方通行「うォォい! 鼻血鼻血! バカですかァオマエはァ!?」フキフキ
結標「ごめん、見た目病弱系の俺様ショタについて新たな領域を発見したの……」
一方通行「もうお前のサラシ、ピンクじゃなくて赤になってるぞコレ」
結標「もう少ししたら黒くなるから大丈夫よ」
一方通行「ダメだろ洗ってこい! ほら、手洗いあっちにあるからァ!!」
結標「わかったわ」スタスタ
一方通行「お姉ちゃンっつゥか……妹だろ、アレ」ポリポリ
■グループのアジト
海原「……ウノー!」ワーイ!
土御門「残念ドロー4だにゃ~!」
海原「うわああああ何するんですか!?」アワワワ
土御門「色は黄色だぜい?」ニシシ
海原「きいろ、きいろ……うう、1枚引きます」ションボリ
土御門「はーい、ドロー2~!」
海原「ふふん……甘いですね。ここはドロー2重ねで回避です!」バンッ!
土御門「んじゃ俺も回避」ピラ
海原「何でまだ持ってるんですか!」
土御門「もう持ってないなんて言ってないぜよ」
海原「……というか男二人でウノは虚しいのでもうやめませんか?」
土御門「自分の手札が増えた瞬間そういうこと言う奴って……」
海原「そもそも何でここにウノがあるんですか」
土御門「いやぁ、一方通行が久しぶりに来るし。
みんなでワイワイ楽しくおしゃべりしながらやろうかと……」
海原「修学旅行の女子高生みたいなこと言わないでくださいよ」
土御門「じゃあジェンガでもやるかにゃー?」ガッシャガッシャ
海原「やりません! あっ、しかも何気にラブジェンガじゃないですか!
古い! そして何故ここに!? ……はっ!? じじじ自分はそういうシュミないです!」
土御門「誰がお前とラブジェンガを実行するか!
普通にジェンガとしてだけ遊ぼうと思っただけですたい!」
海原「なんだ……良かった……貞操の危機かと思いました」ホッ
土御門「それにこれはウチにあった奴を持ってきただけだぜよ」
海原「家に!? まさか義妹さんと……ふしだら! ふしだらです!」
土御門「ストーカーに言われたくないぜい。
あとさっきから声デカイにゃー。テンション高ー」
海原「あっ……すみません」
海原(ここで謝るからいけないのでしょうか……
エツァリ的には……でも、海原光貴なら……うーん)モンモン
土御門「我儘な海原に合わせてゲームはお開きにしようかにゃー」カタカタ
海原「自分の所為になってますし……もう……」
土御門「そういや例の福引、2等の当たりについて何かわかったか?」キリ
海原(あっ、仕事モードだ)
海原「当たりが出たということだけは分かったのですが、当選者については……」
土御門「タダの福引にしてはセキュリティーが異常だな」
海原「取り扱っている景品が景品ですしね。
第一位の超能力者1年分をはじめとして、海外旅行、家電製品や宝石類。
レジャー施設のチケットやら各地取り寄せグルメやら、もちろん服やバッグの商品券も」
土御門「確かに豪華っちゃ豪華だが、第一位をそこに突っ込むという発想が……」
海原「ちなみに今回の福引期間中は、学園都市外部の企業から
福引券欲しさに取引申し込みが殺到したようです」
土御門「一方通行の能力はどこに行っても万能だ。
裏からも表からも引っ張りだこってところか」
海原「学園都市のショッピングモール系列の売上は一月で去年の年収の50%とか」
土御門「もう17億円、回収してるんじゃないのかにゃー?」
海原「余裕でしてますね。
というか17億は第一位の値段としては破格過ぎたのかもしれません」
土御門「座敷わらしみたいなやつだぜぃ」
海原「……身売りするよりタレント業とかを始めた方が借金完済に近づけたのでは」
土御門「ブフッ……! タ、タレント……」ヒクヒク
海原「いや、あの物おじしない性格ならあるいは……」
土御門「その時は俺がマネージャーで売り込んでやろうかにゃー」
海原「じゃあ自分はボディーガードで」
土御門「結標が秘書兼送迎係か?」
海原「……タレント事務所を起こす時かもしれません」
土御門「ビッグチャンスの予感ぜよ!」
■服屋
結標「へぷしっ!」ズビ
一方通行「腹出してると風邪ひくぜェ?」
結標「んん~、大丈夫よ。あ、次はコレ着てみて!」
一方通行「はァ? こういうのはちょっと……似合わねェだろ……
そもそも普段着じゃねェだr」
結標「絶対いいから! というか見たいの!
お願いお昼ご飯好きなもの食べさせてあげるから!」
一方通行「……肉?」
結標「ここの最上階にあるステーキハウス、評判いいわよ」
一方通行「着てくるゥ!」パァア
結標「計画通り……!」
結標「もういいかしらー?」
一方通行「ンー、よし、着れた」
結標「開けるわよ?」シャーッ
一方通行「……やっぱ髪がコレじゃ合わねェよ、学ラン」
結標「大丈夫。キュンと来たわ」グッ
一方通行「そう言えば俺の制服も差し押さえられたなァ。
一回も着たことねェけど、売れンのかァ? 中古の男子制服って」ンー
結標「長点上機の!? 何で着なかったのよ!」
一方通行「学校行く暇ねェもン。もうコレ脱いでいいか?
そろそろ普通の服買いに行きたいンですけどォ」
結標「普通の服なんて着たことない癖に。いつもウルトラマンでしょ!」
一方通行「……親のセンスが残る事ってあるだろ。無意識に選んでンだよ」
結標「はいはい言いわけ言いわけ!」
一方通行「ンのやろォ……」
■別の店
一方通行「コレとコレと、あとコレ」ポイポイポイ
結標「もっといいお店でもいいわよ? ブランド系はあっちだし」
一方通行「いや、高いモン着てるときに道端で学園都市の借金取りに見つかったら
多分身ぐるみ剥がて売り飛ばされるからな。安モンのがいい」ウフフ
結標「不憫な子……」ウルッ
一方通行「あとコレ」ポイ
結標「……ぱんつ」
一方通行「ダメか。やっぱ流石に女の金で下着を買わせるっつゥのは……」
結標「いいいいいいえ! 別に大丈夫よ! ただ貴方も履くのねって思って!!」ブンブンブン
一方通行「ノーパンだと思われてたのかァ……俺……」ドンヨリ
結標「な……ノ……ッ!? ち、ちが、あの、想像できなかったから!」ブンブンブン!!
一方通行「あの、もォいいから首ぶンぶン振るな。尻尾が当たる」ビチビチビチ!!
結標「しっぽ!? 髪の毛よこれ!」
一方通行「はいはいィ。
長ーいシッポが2本もあって良いですねェ? あわきお姉ちゃンはスゴイなァ」ワシャワシャ
結標「ちょっとー! ぐしゃぐしゃにしないでよー!」
キャッキャ ウフフ
美琴「」ポロッ
黒子「……お姉さま? クレープ落ちましたわよ?」キャッチ
美琴「あ、ありがと……って、んなもの食ってる場合じゃないわよ!!」
黒子「ひゃ!? じゃ、じゃあ黒子が食べてしまいますの!」
美琴「あげるわよ!」
黒子「お姉さまの選んだクレープ美味しいんですの!」モキュモキュ
美琴「アンタ同じの食べてたじゃない……じゃなくて!」
美琴「一方通行ああああああああ!?」
一方通行「ン? おォ、オリジナル」
黒子「あら、お知り合いですn」
結標「」
黒子「」
結標黒子「「んにゃああああああああああっ!!? あの時のおおおおおお!!!」」
一方通行「えっ、何ィ?」ビクゥ
今日はここまでで。
時系列とか細かいことは無視の方向でお願いします。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
垣根「お前はもう俺の物なんだよな?」ハァハァ
一方通行「近づいてくるなよォ…」グスッ
ってなるまであるな
>>1です。こんばんは。
ていとくん人気みたいで嬉しいです。大分キャラ崩壊する予定ですが。
でもアッー!はない、と、思います。ごめんなさい、みんな大好きなのにね、ホモネタ。
あわきんって可愛いですよね。とってもかわいいですよね。うん。それだけです。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■ステーキハウス
黒子「改めて自己紹介を。私は常盤台中学1年の白井黒子と申しますの」
一方通行「俺ァ学園都市の第一位、一方通行だ」
黒子「!? だ、第一位!? お姉様よりも上位の……」ガタッ
一方通行「オマエら二人は……まァ顔は知ってるらしィな」
美琴「アンタ、残骸の時の、よね?」
結標「その時は悪かったわ。二人ともね」
黒子「悪かったで済むとお思いですの? 随分余裕があるんですこと」
一方通行「ンだよ、そっちのチビっこいのとは残骸の時の知り合いか」
黒子「……今チビっこいとおっしゃいまして?」プルプル
美琴「黒子、抑えて。そういう場合じゃないの」
一方通行「ハイハイだったら話は簡単だァ。
この馬鹿みてェな三下、もとい結標には俺がキッツイ仕置きをしといてやったからなァ」
黒子「はい?」
結標「正面からベクトルパンチで鼻骨骨折、前歯と頭蓋にも大分……」ガクブル
黒子「……つまりはリンチ、ですのね?」
一方通行「はァー? 違ェよなァあわきお姉ちゃン? あれはオマエが悪いよなァ?」ネー?
結標「やめてー! 第二のトラウマなのよー! 確かに私が悪かったけどぉ!」グスン
黒子「あ、あ、貴女本当にあの結標淡希ですの!?」
美琴「そうよ! というかアンタも本当に一方通行!?」
一方結標「「え? うン」」キョトーン
美琴黒子((なんか記憶と全然違ぇー!!))ガガーン!!
一方通行「まァそう言うことだから、コイツのことは許してやれ」
結標「ごめんなさい」
美琴「……もういいわ。残骸はあの後正確に回収されたみたいだし、妹達も無事だしね」
黒子「お姉様、でも……」
一方通行「流石常盤台のお嬢様は心が広いなァ。良かったじゃねェか結標」
美琴「アンタねぇ……」
一方通行「妹達の件なら謝らねェ」
美琴「はっ!?」
一方通行「オイオイ、その年でもう難聴ですかァ?
俺が、一万人の妹達を、実験で使った事は、謝らねェって言ったンだよ」
美琴「……」バチバチッ
一方通行「おォ、今なら電極のスイッチは入ってねェからなァ。
反射も設定してねェし。攻撃でも何でも好きにしやがれ、三下」ダラン
美琴「……反射を設定していないって、どういう意味よ。それでもまだ余裕ってこと?」
結標「今現在の一方通行のレベルは実質0に限りなく近い、そういうことよ」
美琴「ぜ、ゼロ!? 何で……」
一方通行「別にィ。ドジっただけだっつゥの」チッ
結標「カクカクシカジカショタセラレータクンカクンカ……というわけで打ち止めを守ったために……」
美琴「そんなことがあったなんて……」ポカーン
黒子「良い人ですの……!」ウルウル
一方通行「余計なこと言うんじゃねェ!」ズビシ!
結標「あ痛!」
結標「でも本当の事じゃない。どうして謝らないの? つまらない意地なら……」
一方通行「フン……俺が謝ったら恨むヤツが居なくなってやり場がねェじゃねェか。
だから俺は謝らねェ」フンス
結標「それは……あのねぇ……」ハァ
美琴「甘いわね」
一方通行「あァ?」
美琴「私がそんな生ぬるい考え方するわけないでしょ!
アンタの事を許すなんて絶対あり得ない。あの子たちの分まで恨むわよ」
一方通行「そォかよ」
美琴「でも勘違いするんじゃないわよ。私が恨んでいるのは『妹達を実験に使った一方通行』。
『妹達を助けた一方通行』、アンタには、すごく感謝してる。ありがと」
黒子「お姉様らしいんですの」クス
一方通行「……屁理屈だなァ」ガシガシ
美琴「な、何よ! 人がせっかく……」
一方通行「うるせェ。謝罪の代わりに約束してやるよ。
この顔した奴は絶対泣かさねェってなァ」ムニッ
美琴「ひたたたた!!! ほっぺひゃはなひなひゃいよー!」ミヨー
黒子「お姉様ー!?」アワワワ
店員「……お料理をお持ちいたしました。
と、ミサカは落ちついた雰囲気の店内で騒ぐお客様を遮るように話しかけました」
一美黒結「「「「ごめンなさい……」」」」
美琴「あ、このハンバーグおいしい」
結標「本当ね」
黒子「お姉様! 黒子のとちょっぴり交換いたしませんこと?
ホラホラ違うのを注文してますの!」
美琴「いいわよー。はいアーン」
黒子「!!! あ、あーんですの!」アー
美琴「ほい。どう?」
黒子「お、美味しいですの~!!」メロメロ
美琴「私にもちょうだいよー」アー
黒子「うふふふふふふ今日のお姉様は何だか可愛らしいんですの!」ハイ
美琴「なんか余計なこと考えるのが面倒くさくなっちゃってね。あ、おいし」モギュモギュ
結標「……」
一方通行「……ンだよ」
結標「あーくん、アーンv」
一方通行「ン」パク
結標「た、食べた! 手からご飯食べたわ!」ガタッ!
美琴「すごい! あの一方通行が!?」ガタッ!
黒子「野良猫みたいな扱いですの……」
一方通行「肉うめェ」モクモク
結標「なんだ、結局肉なら食べるってだけなのね」ガックシ
美琴「二人は……えっと、もしかして付き合ってるの?」
一方結標「「ないない」」ブンブン
美琴「照れもしないで速否定!? アーンしてたのに!? 2人でイチャイチャ買い物してたのに!?」
一方通行「じゃあオマエはそこのチビっこいのと付き合ってるンですかァ?」
美琴「ないない」ブンブン
一方通行「だろ」モクモク
黒子「お姉様。流石の黒子でもたまには傷つくんですのよ」
結標「でも今日は一日弟よねー? 一方通行くん?」
一方通行「あァそォですね、あわきお姉ちゃン」モクモク
結標「うふふ、可愛いー!」キュンキュン
黒子「そもそもどうして「あわきお姉ちゃん」なんですの?」
一方通行「こいつがショタコンだから」スパッ
美琴黒子「「えっ」」
結標「ちょ……! ち、違うわよ!?」
一方通行「お姉ちゃンって呼んだら何でも買ってくれるっていうからよォ」モクモク
結標「あー! あー!」ワタタタタ
黒子「……この場合援助交際になるんですの?」ヒソ
美琴「え、でも第一位が援助を必要とするって……」ヒソ
一方通行「俺今一文無しで借金抱えてンだよ。8兆くらい」
美黒「「」」
一方通行「借金のカタに身ぐるみ売り飛ばされてなァ。
今日はコイツに援助されてンだよ」ネー?
美琴「弱みを握られて奴隷のようにこき使われてるってこと!?」
黒子「その首輪はそういう意味もあったんですの!?」
結標「ちょっとー!? 流石に怒るわよ一方通行!」
一方通行「やっ……ぶたないでェ!!」ビクゥ
結標(被虐待ショタだとおおおおおおおお!!)ブバー!!
一方通行「……なーんてなァ。ホラ、おバカのショタコンさァン、ティッシュですよォ」
結標「ありがとう」ニコニコ ダラダラ
黒子(いずれにしても変態ですの……!)
美琴「何だ、冗談なの」
一方通行「半分はなァ。一文無しはホント」
美琴「あはは……ハイハイ。あ、ところでアンタ、妹とかいる?」
一方通行「妹ォ?」
黒子「下で一方通行さんにそっくりな女性のポスターを拝見しましたの」
一方通行「あァ、あれh」
結標「妹さんなのよね! 双子の!」ババッ!!
美琴「やっぱりー! でもあんまり似てないわねー。超可愛かったもん」
黒子「CMにも出てらっしゃいますわよね? まるでお人形さんのようですの」
美琴「会ってみたいなぁ」ホワン
黒子「ですのー」ホワン
一方通行(おい何しやがる)ヒソ
結標(バカ! どこまで恥の概念が無いのよ!)ヒソ
一方通行(別にいいだろォが)ヒソ
結標(いいから黙ってなさい女装癖!)ヒソ
一方通行(必要に迫られなきゃ着ねェもン)ヒソ
結標(迫られても普通は着ないの!)ヒソ
一方通行(えっ、マジで。緊急時は皆そうだって撮影ン時言われたぜェ!?)ヒソ
結標(騙されやすい子!)ヒソ
美黒((仲良いなぁ……))
店員「食後にコーヒーか紅茶が付きますが、いかがなさいますか?
と、ミサカはポットとカップを乗せたワゴンを押して颯爽登場します」
一方通行「俺、コーh」
結標「一方通行、だめよ。約束したんでしょ? 私は紅茶を、ミルクがいいわね」
一方通行「別にイイだろォが、ンなもン」
美琴「私も紅茶。ストレートね」
黒子「レモンティーをいただきたいんですの!」
一方通行「ほらァ! 何でオマエらだけ好きなもン飲ンで、俺がダメなンですかァ?」
結標「だめったら、だめ。貴方今彼の所有物でしょ。言うこと聞きなさい!」ヒソヒソ
一方通行「どうしてもダメかァ?」チラチラ
結標「く……上目づかいしても……」
一方通行「なァ、お姉ェちゃァン? 本当に、ダメですかァ?」ウルウル
結標「だって、朝……五回も……! こ、紅茶でガマンしなさいっ!」ブルブル
一方通行「もっと苦いくて黒いやつが飲みてェなァ? なァ?」ベタベタ
結標「……秘密だからね」
一方通行「ブラック!」キリッ
店員「かしこまりました、とミサカはあえて何も考えないよう注意しつつポットを手に取りました」
黒子「お姉様もあれくらい黒子に甘えてくれたら嬉しいんですのに……」ハフゥ
美琴「あれは甘えてるというより、からかってるとか、おちょくってるの方が正しいような……」
一方通行「あァ、コーヒーうめェ……」トローン
結標「おのれ……覚えてなさいよ……
成長してショタ脱却した暁には散々このネタであざ笑ってやるわ」ブルブル
■ステーキハウス前
店員「ありがとうございました。
またお越しください、とミサカはレシートをお客様に手渡します」
結標「ご馳走様」
美琴「なんか、私たちまでご馳走になっちゃって悪いわね」
黒子「やっぱり私たちの分は……」
結標「いいのよ。ついでみたいなものだしね」
一方通行「ン、ご苦労」ワッシャワッシャ
結標「……せめて「ありがとう」とか「ご馳走様」とか言いなさいよね」
一方通行「肉とコーヒーが摂取できて満足でェす」
結標「もぉ……」ハァ
一方通行「じゃあ後はオマエの服だけだな。
見つくろったら帰らねェと、三下が帰ってきちまうしィ」
美琴「さんした? 帰ってくる?」ピタ
一方通行「ン? あァ、お前の知り合いだっったかァ」
美琴「え……え!? どういうことなの!? 三下ってまさか……」
黒子「類人猿のことですの?」
一方通行「身ぐるみ売り飛ばされたっつったろォが。
色々あって三下ン家に居候中なンだよ」
美琴「」
■美琴の脳内
上条「ただいまー! エプロン装備の家庭的一方通行~!」
一方通行「のこのこと無様に帰って来やがったな、この三下がァ!
血流操作ァ? 空気を圧縮ゥ? それとも愉・オ・ブ?」ニヤリ
上条「うーん、ご飯はもうできてるのか?」
一方通行「その辺を歩いてたスキルアウトなら肉塊に料理してやったけどなァ」ウケケケケ
上条「ははは。じゃあ冷めないうちにご飯にしようぜ!」ハハハハハ
一方通行「おう、さっさと喰らいやがれ!」アハギャハ
美琴「そんな……バカな……」ズーン
一方通行「おい、お前のオネーサマはどうしたンだ、アレは?」
黒子「え、えーと、持病の癪ですの!
では私たちも寮の門限がございますので失礼いたしますの」アワアワ
結標「あら、残念」
一方通行「おい、オリジナル、聞いてねェみたいだが、お大事にしやがれ……脳を」
黒子「それではごきげんよう~」シュンッ!!
美琴「」シュンッ!!
一方通行「……ンじゃ行くかァ」テクテク
結標「あ、うん……第三位って変わった子だったのね。レベル5って皆こうなの?」
一方通行「俺以外は変人ばっかりでよォ。困っちまうぜ、ったく」フゥ
■グループのアジト
海原「ど、ど……「と」でもいいですか?」
土御門「かまわんぜい」
海原「それじゃ「トラウィスカルパンテクウトリ」!」キリッ
土御門「んー、「龍神キラメイド」かにゃー?」スラッ
海原「また「ど」ですか!? さっきからそればっかり……ど、と、……とー?」
一方通行「何愉快なことしてンですかァ、三下共が」シュンッ!!
結標「ただいま、結構遅くなっちゃったわね」シュンッ!!
土御門「おー、二人ともおかえり~。なんだ、着替えてきたのかにゃー?」
一方通行「三下の服だと動きにくくてなァ」
海原「シマシマはシマシマでも、ウルトラマンじゃないんですね」
一方通行「ウルトラマンって言うンじゃねェ。あれ意外と高いンだよ。
だから安くて似たようなのはにしたンですゥ。それと、あっちいけ」ボーダー
海原「そろそろ泣きますよ。恥も外聞も無く大泣きしますよ!」
一方通行「おォ、泣け泣け。写メってオリジナルに送りつけてやンよ」
土御門「おや? 携帯は持ってるのかにゃ?」
一方通行「あ……無かったァ……悪ィ海原、せっかくの泣き顔を……」ショボーン
海原「まだ泣いてませんけど! ちょっと……何でそんなに落ち込むんですか?
そんなに送信したかったんですか!? ひどい!」
一方通行「チェーンメールってやつに挑戦しようと思ったのによォ……」ションボリ
海原「微妙に古い! って、もういいです!
自分はゲロ吐かれないように部屋の反対側に行ってればいいんですね!?」
結標「ちょっと海原、逆ギレしないでよ。可哀そうじゃない」ナデナデ
海原「貴女の撫でている人の邪悪そうな笑顔見ても同じこと言えるんですか!」
結標「邪悪?」ヒョイ
一方通行「ン?」ニコニコ
結標「……普通じゃない」
海原「えっ」
一方通行「……あはっ」ニヤァ
海原「うああああああ!! もおおおおおおおお!!」モダモダ
土御門「海原うるさいぜい。にしても……」
結標「何よ」
土御門「服が変わると結構かわるもんだにゃー、特に結標」
結標「え、わ、私?」
海原「二人ともデート中のカップルみたいで可愛らしいですよ」
一結「「それはない」」ブンブン
海原(照れもせずに全否定……この年頃として、枯れている……!)
一方通行「ほらァ、別に変じゃねェって言っただろ」ワシャワシャ
結標「でも、こんなヒラヒラしてて……かわいい、けど、私には」モジモジ
土御門「いやいやお嬢さんっぽくて良いと思うぜい?」
結標「……こ、この服は、別に、変装用だもん!
暗部だって分からないように任務しなきゃいけない時用ってだけよ!」プイ
一方通行(耳赤ェ……)
土御門(声上ずってるにゃー……)
海原(その言い訳には無理があります……)
結標「大体これは一方通行が……」ブツブツ
■一時間前、セブンスミスト
一方通行「ンー、これだな」
結標「ええーっ、そんな、フリフリフワフワしたの無理!」
一方通行「シフォンにしても抑えめだし、丈もロングじゃねェか。
今の服装のがオカシイ」
結標「で、でも……せめて色をもっと落としてよ!」
一方通行「落としてンだろ、パステルグリーンに!
ホラ、試着! 着たら見せろ!」ポイ シャーッ
結標「あ、ちょっ……」
一方通行「着るまで出てくンな。靴は没収でェす」ヒョイ
結標「鬼畜! サド!」
一方通行「アー、この靴もダメだな。ブーツとジャケットが要るか……」スタスタ
一方通行「オイ、着れたかァ?」
結標「……」シャー
一方通行「ン。良し。じゃあ上からこのジャケット着てみろ」
結標「え、革ジャン? このワンピースに合わなくない?」
一方通行「フリフリが嫌なンだろ? ショート丈の黒なら大体合うから心配ねェ。
着てみろ、ちょっと雰囲気が落ち着くから」
結標「うん……」ゴソゴソ
一方通行「ンでこっちのロングブーツ履け」
結標「うう……はい……」ガサガサ
一方通行「ベルト。こっちのゴツめのやつがいい」
結標「くうう……」カチャカチャ
一方通行「帽子」
結標「……あー! もうこんなの似合うわけないじゃない!」グス
一方通行「ァー……ホラ、鏡」スッ
結標「ん……へ?」キョトン
店員「とてもお似合いです、お客様。
と、ミサカはお世辞抜きかつ感嘆のため息交じりに褒め称えます」
一方通行「ン。大分マシなンじゃねェの?」
結標「えっと……あの、これ……かわいい?」ヒラッ
一方通行「似合う。俺の見立てだしなァ」ワシャワシャ
結標「……じゃあ買う」
一方通行「うン。着て帰れ。俺もトイレで着替えて来るわ。
流石にこの服は動きづらくなってきた……」
結標「……という流れで仕方なく」
土御門「GJ」ビッシ
一方通行「おォ。もっと褒めろ」フフン
海原「偉いです! すごいです!」ナデナデ
一方通行「……うぷ」オエ……
海原「……もおおおおおおおおお!!!」モダモダ
一方通行「ンじゃ俺ァそろそろ帰ンぜ」
結標「あ、送って行きましょうか?」
一方通行「いや、充電してから歩いて帰る。なンかあっても充電してきゃいけるしなァ」
土御門「待て一方通行、福引の二等の件だが……」
一方通行「何か分かったのか?」
土御門「当てた人物は不明だが、少なくとも学園都市内部の個人らしい。
外部の人間や、企業、機関ではないというところまでしか……」
結標「結局誰が当てたか分からないまま時期が来ちゃったわね」
一方通行「明日か……クソが……」ハァ
海原「福引券を大量に消費し、かつ当てた景品が未だ不明な人物のリストがこちらです」スッ
一方通行「結構居やがるな……ン?」ペラペラ
土御門「どうした? って、これは……」
:
:
垣根提督 2453枚
木原数多 1861枚
御坂美琴 922枚
:
:
一結土海「「「「……」」」」
一方通行「オリジナルは俺の事を知らなかったから……
多分、御坂美琴の正体は妹達だなァ」
土御門「上の二人はあえて見なかったことにしておくぜい」
一方通行「俺も」パタリ
海原「このリストの人間はただ単に個人で多くの福引券を消費した人物というだけです。
もしかすると少数の券で二等を引き当てた人物がいるという可能性も……」
結標「でもこいつらに引かれたら面倒ね」
土御門「ああ、二等……一等よりも大分規模が収縮されているが
それでも十分に危険だからにゃー」
一方通行「ったく、あの福引の企画者は何考えてやがンだァ?」
海原「確かに……」
一方通行「当たっても嬉しくねェし、ショボすぎンだろォが……」
一方通行「 「 一 方 通 行 一 泊 二 日 分 」 なンてよォ」フゥ
結土海(((事の深刻さを分かってない、この子……)))
■上条家
上条「ただいまー!」
インデックス「おかえりなんだよ、とうまー!」ピョーン
一方通行「ン、飯ができてるから手を洗ってこい。風呂は飯の後に沸かす」ビシッ!
上条「お、おう、サンキュ……なんだか随分気合入ってるな、一方通行……」
インデックス「今日も私、色々手伝ったんだよ!」
上条「マジかよ。すげーなぁ」ナデナデ
一方通行「あと借りてた服、洗濯しといた。悪かったなァ」
上条「服買えたのか? 金は?」
一方通行「心配すンな、変態女に買わせた」シレッ
上条「変態、ねぇ。ふーん? あ、じゃあ冷める前にご飯にしようぜ!」
一方通行「おう、さっさと手を洗って来やがれ。病原菌持ちこんでンじゃねェぞ三下がァ!」
インデックス「はやくはやくー! シチューが冷めちゃうかも!」
一方通行「三下ァ! ごはンとパンどっちにすンだァ!?」
インデックス「私どっちも!」ハーイ!
上条「じゃあ上条さんは、ごはんで!」ハーイ!
「「「いただきまァす!」」」
三日目 END
■某所
??「奇跡……実際起こってみると呆気ないもの……」ククク
??「「一方通行一泊二日分」……楽しませてもらおうか」
??「明日が楽しみ。ね、一方通行」
今日はここまでで。
グループ編はおしまいです。
最後の人の口調はわざとワヤワヤにしてあるので、ちょっとキャラに合ってないかもしれません。
正体は次回で。
ここでちょっとアンケートです。
1レスが今くらい長くてレス数少なめ投下と、最初くらいの30行前後でレス数多め。
どちらが読みやすいですか?
もしよかったら応えていただけると嬉しいです。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
レスありがとうございます。
行数はこのままで行こうと思います。
それと、今回から投下中はageで行きたいと思います。
問題あったらまた考えますね。色々ありがとう。
前に書いたのは、総合に投下した「コーヒーの媚薬と四色の小瓶」と、
VIPに投下した一方通行「助けろ三下ァ……」ぐらいです。
何だかはずかしい。
あといつもレスありがとうございます。
ニヘニヘしながら読んでる。モチベ上がるし嬉しいです。ほんとありがと!
【注意】
今日はいつもより微妙にモブ(オリキャラ?)が出しゃばります。
苦手な方はご注意。
じゃあ今日も投下させていただきます。
朝日がさんさんと照りつける中、ある男子寮の前に一台のワゴンが停車した。
運転手一人を残し、運送会社の制服を着た3人の男が車を降りる。
そのころ、男子寮の一室。
本来ここにいるはずのない少女が一人、麗しい銀髪を振り乱して声を荒げていた。
「こんなの……こんなの、おかしいんだよ!
あくせられーたはその人に酷いことされるかもしれないの、怖くないの!?」
翡翠のようなグリーンの瞳が、涙の薄い膜をまとって溶けだし始めている。
その緑色を覗くのは真逆の色彩を持つ瞳である。
銀髪碧眼の少女と白髪赤眼の少年の見つめ合う姿は、
カーテン越しの朝日を前に一つの絵画のようにも見えた。
「この都市で俺にそンなこと出来る奴がいる訳ねェだろォが。
ガキはいいから、まだ寝てろ」
乱れた銀髪を手櫛で軽く梳いてやりながら、赤い目の人物はなけなしの荷物を担ぐ。
その軽さが何を象徴しているのかは、今は誰もが考えないようにしていることだ。
「本当にいいのか、それで」
「三下、あのなァ。オマエに心配されるようじゃ俺も大分ガタが来てるみてェだわ」
ククと喉の奥を震わせて少年は笑うが、どこか水分の抜けた声が内心を物語るようで。
何か言いたげにその唇が開きかけた所で、丁度、玄関のチャイムが来客を告げた。
「……じゃァ、行ってくる」
「待ってよっ! あくせられーた!」
「俺が最初に出るから、お前はちょっと待ってろよ」
足にしがみつく少女を邪険に出来ない少年に代わり玄関のドアを開けると、
彼の予想通り、いや、もっと冷たい現実が少年を迎えに来ていた。
「朝早くすみません。一方通行の回収に来ました」
男が三人、通路を塞ぐように立っている。
真ん中の男が手を差し出した。
愛想だけは良い。
ひどく事務的である。
「回収って言い方はやめてくれ」
「では、お預かりいたします」
家主の権限で立ち入らせないこともできたが、元より少年は「借り物」だ。
それに、少年本人が「回収」を望んでいた。
「来ないで! あくせられーたを連れて行かないでっ!」
「すぐ、戻るから」
少女の引きとめる手をそっとはがさせて、少年は迎えの男達の前に立った。
「行き先は?」
「個人情報ですので、着くまで伝えられません」
「……杖を持って行っても?」
「構いません。では、荷物をこちらに」
受け取ろうと、にこやかに差し出した手に荷物を渡す少年の指先が、微かに震えた。
白い前髪の下で苦しげに眉が歪む。
「これだけですか?」
「……ああ、これだけだ」
駆けだして止めようとする少女の手首を、もう一人の少年が掴んで止めた。
少女は切りつけるような視線を彼に向ける。
しかし、その視界に入るのは同じ表情をにじませた顔で。
「とーま、」
「本当に自分から行きたがるわけないだろ……これ以上、困らせるなよ、インデックス」
同居人は自分よりずっとずっと大人だ。
銀の髪の少女はそう思った。
そして、新しくできた同居人の少年のほうに向き直る。
「では、到着までの間スイッチを切りますので」
「……くれぐれも慎重に頼むぜェ?」
「お任せください」
「あくせられーた!」
その声のした方に、少年はすっと掌を向けた。
どうみても分かる、拒絶だった。
献身的な子羊にそれを止めることはできない。
ただ、少女は言った。
「明日のお昼ご飯までには、帰ってきてね……っ!」
「……あァ、分かってる」
カチリ、と。
スイッチの切れる音がした。
* * *
インデックス「うわああああぁぁあぁん!!!
あくせられーたのお昼ご飯が食べられないなんて地獄かもおおおお!!!」ビエー!!
上条「だー! 落ちつきなさい!」
配達員「じゃ、明日のお昼頃お返ししますので」
上条「くれぐれも! くれぐれも気をつけて!」
インデックス「あくせられーたぁあああああああ!!!」ジタバタ
上条「作り置きでシチュー作ってってくれただろ! 我慢しなさい上条さんの手料理で!
配達員さん、今のうちに早く! こいつに咬みつかれないうちに! 早く……っ!」ギリギリ
配達員「は、はぁ……では失礼します」バタン
* * *
抱えられて車に乗せられて行く少年のぐったりとした背中に、
少女インデックスの悲痛な叫びが浴びせられた。
どこからかドナドナのメロディーが風に乗って聞こえて来るような気がした。
■車内
配達員1「やれやれ、こんな人身売買みたいなことしていいのかね?」
配達員3「うーん、正当なルートで購入してるみたいだしセーフじゃないか?」
配達員2「正当なルートで人間は買えませんよ」
配達員3「えーっとお届け先は……あれ、これ梱包しないといけないらしいぞ」
配達員2「人間をですか!?」
配達員1「箱と緩衝材がある」ヒョイ
配達員3「よいしょ……」グイグイ
配達員2「ああ……もっと丁重に扱ってください」
一方通行「fcrあcqww9う0kl居gさwwsxcfrtyghbンjl……」ジタバタ
配達員1「ひぃ! こいつ……動くぞ!?」
配達員2「そりゃ動くきますよ、人間だもの」
配達員3「何何、梱包の際はしっかりと拘束すること」
配達員2「拘束は可哀そうではないでしょうか?」
配達員1「仕方ないよ……拘束服、あったあった」ゴソゴソ
配達員3「よし、じゃあ箱の中に……」ゴトン
一方通行「ぴkmンbvg地ゅhgふェwwsxcvgtれwwくァzx……」ブツブツブツ
配達員1「緩衝材入れるぞ……この柔らかい奴にしよう」フワフワ
配達員2「顔の周りはちゃんと開けてあげましょう!」ガサガサ
配達員3「ポケットに飴ちゃんいれとこ……痩せすぎだこの子……」ゴソゴソ
配達員1「包装紙は!?」
配達員2「自分が包みますよ」
配達員3「えーとリボンの色は何色で頼まれてたかな……」
箱「cxzt7ンjbvcdhjkぉい鵜jmなァb」ガタゴト
■某マンション
ピンポーン
「はい」
「お届けもので―す!」
「御苦労さま」
「それでは、失礼します」
シュルッ
ビリビリビリッ!
パカッ
ガサガサ
カチッ!!
一方通行「ぶあ!?」ガバッ
??「久しぶりだね、一方通行」
一方通行「あ……オマエ、なンで……ッ!?」
■グループのアジト
ピンポーン
土御門「おう、お疲れさんだにゃー!」ガチャ
配達員2「やれやれ、変に気を回して疲れました……」ハァ
【配達員2】原「よっ」ベリベリ
海原「……ふぅ。やっぱりこの顔が落ちつきますね」ポイ
結標「きゃ! 皮膚投げないでよ気持ち悪い!」ズザザッ!!
土御門「それに、海原光貴の顔はお前の顔じゃないんだぜい?」
海原「いやぁ、なんかもう慣れてきちゃいまして。
口調や癖もすっかりウナバライズされちゃいましたし」エヘヘ
結標「変な単語造らないでくれる!?」
土御門「そんなことより、どうだったんだ一方通行の届け先は!」キリ
海結((あ、仕事モードだ……))
結標「まあ場所さえ分かればね。いざとなったら私の空間移動で……」
海原「あー。その事なんですど」
土御門「やはり何か問題が……!」ガタンッ!!
海原「ああっ、お父さん落ちついて! 息子さんは無事ですよ!」アワアワ
土御門「そ、そうか……よかった……」ストン
海原「でも多分僕が配達員に混じっているのに気付いたと思います。
何だか吐き気を催してたみたいですしね」アハハ
結標「どうでもいいわよ! で、配達先は!?」
海原「実は……」
打ち止め「逢いたかったよ――――っ!!! ってミサカはミサカは抱きついてみたり――!!!!」ガバッ
一方通行「打ち止めァあああ!?」
■某マンション、改めファミリーサイド黄泉川家
黄泉川「いやー、ちょっと見ないうちにまた痩せたんじゃん?」
芳川「女性の敵みたいな体質ね」
一方通行「黄泉川、芳川……ェ、これ……一体どうなってやがンだァ!?」キョトキョト
打ち止め「ミサカの類まれなる福引の才能のおかげで、
どうにか二等を引き当てたの! ってミサカはミサカは自らの偉業を誇ってみたり!」
一方通行「って事ァ……」
芳川「一泊二日、」
黄泉川「その間はずーっとここに居られるじゃん!」
一方通行「」ヘナヘナ パタリ
打ち止め「わわわっ!? 大丈夫!?」
一方通行(安心して力抜けた……)ハァ
黄芳打ち「「「おかえり、一方通行!」」」
一方通行「……ただいまァ」
黄泉川「しっかし久しぶりのご対面が……」プププ
芳川「バラの造花まみれ……しかも白い包装紙と真っ赤なリボンで梱包……」クスクス
黄泉川「でも本人は拘束服で芋虫状態じゃん……」プププププ
芳川「何プレイなのかしら……」クスクスクス
一方通行「っだあァァあァ――――!? 何でこンな悪趣味なことになってやがる!」ジタバタ
打ち止め「まだ拘束服解いてないんだから暴れないの!
って、ミサカはミサカはお姉さんぶってみる」カチャカチャ
一方通行「畜生ォおお!!! 何で拘束されてンだふざけンなァ!!! 海原ァあああああ!!」ジタバタ
■グループのアジト
海原「へくちっ!」ズビ
土御門「うわ……」
結標「え、何こいつ。自分のこと可愛いとでも思ってるのかしら……」
海原「!? くしゃみしただけで怒られるなんて!」
■垣根家
垣根「あーあ……二等……」ハァ
垣根「うがああああああ!!! ちくしょーっ!!!」ゴロゴロゴロ ガツンッ!
垣根「あ痛! ……おい誰だよこんな所に杖置いたの! 俺だ!」
垣根「ちくしょー! 二等ー! むしろ一等ー! というか第一位ー!!」モダモダ
垣根「俺のリベンジ計画がぁああああ!!!」
■垣根のリベンジ計画
一方通行「垣根くン、一泊二日よろしくな」
垣根「よろしくしねぇよ第一位! 積年の恨みはらしてやるぜ、表にでな!」
一方通行「歩けねェよ」
垣根「これでも使えい!」ポイ
一方通行「!? これは俺の杖じゃねェか! 何で垣根くンが!?」
垣根「家に来て歩けねえと困るだろうから買ってたんだよ」キリッ
一方通行「垣根くンは優しいし、良く気がつくなァ。流石第二位だな!」
垣根「表に出たらまずゲーセンに行くぞ!」テクテク
一方通行「わかりましたァ」カツンカツン
垣根「俺のUFOキャッチャーのボタンさばきを見せつけて、
第一位のプライドをズタズタにしてやるつもりだったのに!」
垣根「そして景品のでかいぬいぐるみを持ったままでファミレスに入って悪目立ち!
「えー? 男のくせにぬいぐるみ持ってるよあの第一位!」的な罰ゲームをさせるつもりだったのに!」
垣根「一緒にドリンクバーのジュースを混ぜて
どっちが良いミックスを作れるか勝負するつもりだったのに!」
垣根「コーラとオレンジジュースの見た目を裏切る旨さで圧勝の予定だったのにいい!」モダモダモダ
垣根「ちくしょうううううう!!! 俺はいつになったら第一位に復讐できるんだよおおおお!!!」ジタバタゴロゴロ
■木原家
木原「二等……」ズーン
木原「どうするんだよ、福引券もらうためだけに購入したこの商品券の山……」ドッサリ
木原「……狂犬部隊に臨時ボーナスっつって配るか」
木原「クソ、俺の完璧なリベンジ計画がよぉ……」
■木原のリベンジ計画
一方通行「木原くン、一泊二日よろしくな」
木原「何がよろしくだクソガキがぁ!! 今日はとことん実験に付き合ってもらうぜぇ!?」
一方通行「充電が切れたら演算できねェよ」
木原「これでも使えい!」ポイ
一方通行「!? これは俺のチョーカーの充電器じゃねェか! 何で木原くンが!?」
木原「家に来て実験が出来ねぇと困るだろうからなぁ、買ってたんだよ」キリッ
一方通行「木原くンは優しいし、良く気がつくなァ。流石天才だな!」
木原「まずはこの論文にある新しい演算方法を試してもらう! 読み聞かせてやるからここに来い!」ポフポフ
一方通行「わかりましたァ」チョコン
木原「俺の開発した新しい一方通行専用演算法を身につけさせて、
今までの演算法がいかに回りくどいものか思い知らせてやろうと思ったのによお!」
木原「そして新しい演算が上手く使えるか身体検査やって
昔のグラフの数値を最新版に書き変えてやろうと思ってたのによお!」
木原「あいつの好きな銘柄のコーヒー淹れてやって一緒に飲もうと思ってたのによお!
マンデリンベースのブレンド好きなのは俺譲りってなあ!!」
木原「昔みたいに「木原くンの淹れるコーヒーってめちゃくちゃうめェ」って言わせて
俺の偉大さを知らしめる予定があああああ!!!」
木原「福引券を手に入れるためと、充電器の買い取りで数千万損しただけじゃねぇか……」ショボン
木原「失敗失敗。何やってんだかなぁ……俺……」ハァ
今日はここまでで。
ファミリーサイドって、綴りが違えば一家無理心中って意味なんですよね。深い!
あと、ていとくんと木原くンは一方通行のことが大嫌いという設定です。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
オルソラ「あなたに、神のご加護を……」
一方通行「反射ァ」
こういうことですか?
一方通行「俺みたいなクズみたいなヤツァ、お前らみたいな光の世界に住人と一緒にいたらいけねェンだよ。救われねェよなァ。地獄の底まで一方通行だァ…」ションボリ
神裂「救われない者がいると聞いて(ry」バッ
インデックス「あくせられーたみたいないい人にはきっと神のご加護が(ry」バッ
オルソラ「あらあら、神のご加護はあなたのような方にこそ(ry」バッ
リドヴィア「あなたのような困難こそむしろ燃えますので(ry」バッ
ミーシャ「qwwse主drftg救yhuji加護kolp(ry」バッ
エイワス「実に興味深い(ry」バッ
こうですね、わかりますん
>>1です。こんばんは。
今回は遅刻寸前でした。
あぶない、あぶない。
ところでこのスレではなんで男性キャラが人気なのはどうして?
女の子、可愛く書けるように頑張ります。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■黄泉川家
一方通行「次に中くらいヤギのガラガラドンが、
ゴトゴト、ゴトゴトとつり橋を渡って行きましたァ」
打ち止め「食べられちゃうよーっ! ってミサカはミサカはハラハラドキドキ……」キャー!
黄泉川「お、本読んでもらって……良かったじゃん打ち止め」
芳川「微笑ましいわねぇ」ウフフ
打ち止め「そんなに見たって、ここはミサカの特等席だから二人にはゆずれないよって、
ミサカはミサカは立ち退き拒否の姿勢を見せてみる!」
黄泉川「心配しなくても流石に一方通行の膝の上に座る気はないじゃんね」
芳川「あらそう? なかなか出来ない興味深い体験だと思うけど」
一方通行「座り代、10分100円なァ」
打ち止め「お金がかかるの!? って、
ミサカはミサカはぼったくりバーに入店しちゃった人の気持ちになってみたり!」
一方通行「今日は先着一名に限りサービスしてやってもいい」フン
打ち止め「じゃあミサカが先着一名の座を射止めちゃう!
って、ミサカはミサカはあなたの薄い胸板にすりすりしてみるー!」ギュウ
芳川「よかったわ、打ち止めが元気になって」
一方通行「ン? クソガキ、オマエ具合悪かったのかァ? 熱はねェみてェだが」ピト
打ち止め「えっ!? ううん、元気だよッ? ってミサカはミサカは……」
黄泉川「お前がいなくなってからずっとしょんぼりしてたじゃんよ。
二等が当たった時のはしゃぎようはすごかったなぁー?」
打ち止め「あわわわわっ! 何でそんな酷いことバラしちゃうのー!? って、
ミサカはミサカは真っ赤になって非難したり!」
芳川「当たらないまま福引が最終日になっちゃった時は酷かったわね。
酸欠みたいにゼーゼーいいながら「一方通行、一方通行」って……」
黄泉川「あやうく救急車呼ぶ所だったじゃん」
芳川「一方通行中毒の禁断症状は流石の冥土帰しにも治せないわよ?」
打ち止め「ああああもうううう! 二人してミサカをからかって楽しいの!? って、
ミサカはミサカは穴があったら入りたいいいいい!!」モゾモゾ
一方通行「人のTシャツの中に入ってくるンじゃありませン」ズビシ
打ち止め「あ痛!」
黄泉川「ところで一方通行、今日の夜は何が食べたい?
せっかくだから奮発して焼き肉食べに行くとかでもオッケーじゃん!」
一方通行「外で食うのか?」
芳川「あら? 家で食べたいのかしら?」
一方通行「無駄な金かけなくても、家で普通に食えばいいだろォが」
黄泉川「あの一方通行が焼き肉を辞退するなんて……天変地異の前触れじゃん!」
一方通行「うるせェなァ……肉は食いてェに決ってンだろ。
外に食いに行く代わりにオマエが肉料理作りやがれ、この炊飯器女」
黄泉川「そんなに私の手料理が恋しいかー!
そうかそうか! 可愛いとこあるじゃん!!」ワシャワシャ
一方通行「どこをどう聞いたらそンな都合のいい回答を導き出せるンですかァ?」
黄泉川「照れなくてもいいじゃんよー! 遠慮せずに甘えるじゃん!」ギュウ
一方通行「ほら助けろクソガキ、炊飯器魔人が襲来だぜェ?」
打ち止め「とりゃー! ミサカバリアーっ! ビリビリビリー!」パチパチ
黄泉川「ガッシャーン! 静電気バリア突破じゃーん! 反撃開始ー!」コチョコチョコチョ
打ち止め「きゃははは! 脇腹はだめ! あっ、あははっ!
やめてお願いー! って、ミサカはミサカは……きゃはははは!!」ジタバタ
一方通行「よくあれだけ騒げるもンだよなァ……」
芳川「微笑ましくていいと思うけれど。あ、そうだ、これ」チャリン
一方通行「あ? 100円?」
芳川「10分100円でいいんでしょ?」ニコニコ
一方通行「残念ながら今世での営業は終了しましたンで来世でご利用しやがれ」
芳川「あらあら、それは来世でまた会おうって口説き文句かしら?」
一方通行「オマエさァ、めんどくせェって言われねェ?」
芳川「よく分かったわね」
■上条家
上条「あの、インデックス……さん?」ヒヤヒヤ
インデックス「何かな? とーま」トントントン
上条「アナタはそこで一体何をなさっているのでせうか?」ハラハラ
インデックス「見て分かンねェのか三下がァ!」クルッ
上条「ひぃ!」
インデックス「あっ、今のはなかなか似てたかも」
上条「お、おう……それで……その」
インデックス「もう、とーまは鈍いんだよ! お昼ご飯作ってるの!」
上条「……あっ、てめぇ、まさかインデックスの偽物か!?」
インデックス「余程私の噛みつきを喰らいたいと見えるかも」ギラリン
上条「嘘、嘘です! 上条さんが悪かった!」
インデックス「分かればよろしいんだよ」プイ
上条「ふぅ、助かった……って、インデックス、お前料理できたのか?」
インデックス「ううん。でもあくせられーたが作る所を見ていたし、お手伝いもしたんだよ」
上条「一方通行がなぁ。って、俺実はあいつが料理作っている所見た事ないんだよな」
インデックス「うーん、もしかすると、とーまよりも上手かも。
包丁で切るのもすっごく早いし、お手伝いを教えてくれるのも分かりやすいんだよ」
上条「へぇ。いや、でもお前がやってる手伝いって皿洗いとかじゃ……」
インデックス「そんなことないもん!
今朝のお味噌汁に入ってたお豆腐、私が切ったんだよ!?」
上条「道理で形が不ぞろいで……はっ!?」
インデックス「とーま……私をおちょくるのがそんなに楽しいのかな!?」
上条「す、すみません」
インデックス「もう! そろそろ慈愛に満ちたシスターでも堪忍袋の限界なんだよ!
とーまはあっちいってて!」
上条「え!? でも、おいっ!?」
インデックス「キッチンに入ったら噛みつき100連発かも!」
上条「テレビでも見てようかな!」サッ
* * *
インデックス「でーきたっ! 今日のお昼はお好み焼きかもっ!」ホカホカ
上条「」
インデックス「ふふーん! ちょっと形が歪だけど、なかなか上手にできたんだよ!」
上条「」
インデックス「ねー、みてみてとーま! ほら、こっちがとーまの分で……あれ?」
上条「嘘だろ……機械オンチでおっちょこちょいのインデックスさんが……」
インデックス「な!? 流石に失礼かも!!」
上条「っと、悪い悪い。へぇー旨そうにできてるじゃないか。食っていい?」
インデックス「えへへ。めしあがれー!」
上条「いただきます……」モグモグ
インデックス「いただきまーふ!」モッギュモッギュ
上条「お、旨い!」
インデックス「やったー! 大成功かも!」
上条「初めてでこれってすごいんじゃないか?」
インデックス「忘れたの? 私には完全記憶能力があるんだよ。
記憶の中のあくせられーたと同じことをすれば、私でもこれくらいできるんだよ!」
上条「あっ、そうか。にしても頑張ったなぁー。すげー旨いぞ!」ナデナデ
インデックス「ありがと! とーまがおいしいって言ってくれて私も嬉しいかも」ニマニマ
上条「じゃ、冷める前に食っちまうか!」
インデックス「うん! ……ねぇ、ちゃんとご飯食べさせてもらえてるのかな?」
上条「ああ、一方通行か……」
インデックス「かわいそうなんだよ」
上条「大丈夫だって! あいつは強いし、きっとそんな無碍に扱うようなやつはいねぇよ!」
インデックス「……そうだよね。帰ってきたら3人でお祝いするんだよ!」
スフィンクス「にゃああ!!」カリカリ
インデックス「あっ、ごめんスフィンクス! 3人と1匹かも」
上条「んじゃ明日あいつが帰ってきたら一緒に遊びに行くか!」
インデックス「さんせーかもー!」ワー!
■黄泉川家
黄泉川「ほら、アンタのリクエストした肉料理、ロールキャベツじゃーん!」
一方通行「……これ、どうやって作ってンだ?」モクモク
黄泉川「お? 何でそんなこと聞く?」
一方通行「最近作り始めたンだよ」
打ち止め「えーっ!? 家庭的一方通行!?
見たいよー! ってミサカはミサカはあなたのエプロン姿を期待してみたり」
芳川「ちょっと見ない間にたくましくなって……体型以外」ホロリ
一方通行「ア、手が滑って電極のスイッチ入れちまいそう」
芳川「あらまあ怖い」
黄泉川「ふふーん? まあ悪いことではないし、むしろ感心な事じゃんよー。
それに作り方聞くってことは気にいったってことか?」ニシシ
一方通行「ン……」モクモク
黄泉川「ありゃ素直! ……ご褒美に私の分もちょっと分けてやるじゃん!」ワシャワシャグリグリ
一方通行「ンあァ!? 頭撫でンな!」パシッ
黄泉川「レシピも書いてやるじゃんよー!」
一方通行「炊飯器使わないやり方でだかンなァ……」モクモク
打ち止め「ヨミカワにばっかりなでなでさせてズルイよ!
ってミサカはミサカは頬を膨らませながら詰め寄ってみたり」
一方通行「はいはいィ」スッ
打ち止め「ふぇっ!?」
一方通行「あァ? 頭触りてェンじゃなかったのかクソガキ」グリグリ
打ち止め「う、うん!」ワッシャワッシャナデナデナデナデ!!
一方通行「あンま掻きまわすな」
芳川「なんだか犬みたいね」
黄泉川「きっとスピッツ犬とかじゃん?」
* * *
一方通行「もう食えねェ」パタリ
打ち止め「食べてすぐ寝ると牛さんになっちゃうんだよ!
って、ミサカはミサカはソファーに寝っ転がるあなたの顔を覗き込んでみたり」
芳川「コーヒーは要る?」
一方通行「飲む!」ガバッ!
打ち止め「デザートは断ったのに、あなたってちょっと変!
ってミサカはミサカは指差し確認」
一方通行「コーヒーは別腹なンですゥー。オマエだって俺の分までプリン食ったろ」
打ち止め「むむむ!」プクー
一方通行「まァガキらしくていいンじゃねェの? オマエは年相応にしてりゃいいンだよ」
打ち止め「それってどういう意味!? ってミサカはミサカはジト目であなたを睨んでみる」
一方通行「だァから、変に大人ぶった服選ンだり、夜中のドラマ見たりしないで
ガキはガキのうちにしかできねェ事をやればいいじゃねェか」
打ち止め「みみ、ミ、ミサカはもう大人だもんっ!! ……あっ、そうだ!
ちょっと待ってて、ってミサカはミサカはポンと手を叩いて秘密兵器を取りに駆けて行く!」タタター
一方通行「オイ、マンションなンだから走るンじゃねェ!」
打ち止め「ごめんなさーい。でも、コレ見てっ!
じゃーん! って、ミサカはミサカは右手に持ったものをあなたにずずいと差し出してみる!」ズズイ!
一方通行「……ブタの貯金箱? 今時なンてモンを……」ヒクッ
打ち止め「そしてそして、じゃじゃじゃーん! って、ミサカはミサカは今度は左手もー!」
一方通行「あァ? スタンプカード? ラジオ体操でもやってンのかァ?」キョトン
打ち止め「ラジオ体操? ううん、これは「お手伝いカード」だよって、ミサカはミサカはふんぞり返る」
一方通行「はァ?」
打ち止め「ミサカは今お手伝いに燃えてるの!
お風呂や玄関のお掃除とか、おつかいの荷物持ちをお手伝いしてね……」
一方通行「おォ。やるじゃねェかクソガキ。そこの穀潰しなンぞより立派だぜェ?」ワシャワシャ
芳川「……コーヒー要らないわね」スタスタ
一方通行「要る、いる! いるゥ!!」アワアワ
芳川「まったく、もう」スッ
打ち止め「感心するのはまだ早い!
って、ミサカはミサカはソファーでくつろぐあなたのお膝にダイビングー!」
一方通行「ずァっ!? っ痛ェなクソガキ!」
打ち止め「ほらほらカードを見て? って、ミサカはミサカはあなたに見えやすいように掲げたり」スッ
一方通行「ン、「たいへんよくできました」……スタンプかァ?」
打ち止め「コレはミサカが上手にお手伝いできたときにヨミカワとヨシカワが押してくれる、
「お手伝いスタンプ」なんだよって、ミサカはミサカは補足してみる」エヘン
芳川「毎日頑張ってるわよね、打ち止めは」ナデナデ
打ち止め「えへへ! それでねっ、スタンプが10個たまると、
ヨミカワがこのブタさんに500円入れてくれるの! ってミサカはミサカはブタさん貯金箱を拝んでみる!」
一方通行「なンだ、小遣い稼ぎかよ……」ハァ
打ち止め「もう結構溜まってるんだよ? ってミサカはミサカはブタさんをそっと揺すってみたり」ジャラジャラ
打ち止め「だからね……」
一方通行「ン?」
打ち止め「あなたがまたオークションに出されたら、
今度こそミサカが買ってあげるねって、ミサカはミサカは宣言したり」
一方通行「……は?」ポカーン
打ち止め「もし売ってもらえなかったら、このお金で福引券をいっぱいためて、来年こそ一等を当てて見せる!
って、ミサカはミサカは胸に燃える野望を吐露してみる!」グッ
一方通行「……」ポカーン
打ち止め「それで、もしも景品にもならなかったら、その時は容赦せずにあなたを奪い返すため
世界中のどこまでも全ミサカ軍を引き連れて迎えににいくからね!
って、ミサカはミサカはイケメン顔であなたの手を取ってみたり!」キリリ!
黄泉川「おお、漢らしいじゃんよ! 燃える展開じゃん!」
一方通行「あ、あァ……その、えっとォ……」カァアー
芳川「あら、真っ赤」
打ち止め「だからあなたはミサカを待っててねって、ミサカはミサカは迫ってみる!」
一方通行「えと、こンな、俺なンかのために……その、」
黄泉川(イイハナシジャンヨー!)
芳川(レア顔ショット連発ね。高く売れるわきっと)カシャーカシャー!
一方通行「ァ、……ありg」ブツンッ! ドサッ!!
一方通行「sclkjfghygftyfhjjkmzmlsjhg」ブツブツブツ
打ち止め「あああああああ――ッ!!! 貴重なデレがあああああああ――ッ!?
ってミサカはミサカはあまりのタイミングに神さまを恨んでみたりいいい!」ギャーギャー
黄泉川「ウチにあの充電器ないじゃんよ!?」バタバタ
芳川「待って、これ端子が変わってるわよ? 携帯の充電器かしら……」アセアセ
打ち止め「ヨミカワとミサカの充電器で合うかなって、ミサカはミサカは焦ってみる!」アワアワ
芳川「……駄目、合わないわ! これド○モの充電器じゃないかしら?」オタオタ
黄泉川「ウチは○u家族割で、ド○モないじゃんよーッ!!」ドタバタ
四日目 END
今日はここまでで。
携帯の充電器が必ず便利とは限りません。
グループは一括契約した仕事用の携帯がド○モ、という設定です。
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
外付け死亡で書きなおしてました。遅れてごめんね。
モデムも本とCDの下敷きで行方不明になり書き込めなかったのでした。
短めですが、のっそり始めさせてもらおうかなーと思ってます。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■上条家
ピンポーン
配達員「お届けものでーす!」
上条「!」ガタッ!
インデックス「帰ってきたんだよっ!」ガタガタッ!!
ガチャ
インデックス「おかえり! あくせ、られー……た?」
配達員「ははは……」
一方通行「はァ……なssssssィやgggggggggggggggggggggg……れ」グッタリ
上条「な、何があったんだ……」
一方通行「ssっさsssァ、ンィbcyswc……しttttttttttttttttttttttttttttttttttttt……」ジタバタ
上条「うわあああああああああ!? なんかバグってる! バグってるってこれ!!」ビックウ!
配達員「とにかく、早く中へ……というか、充電を開始してください!」
上条「こうなった原因に心当たりあるのか!? 電池切れなのかこれ!?」
配達員「それも、説明します……というかもう自分腕が限界なんですよ暴れるからこの人!」ブルブルブル
インデックス「うわーん! あくせられーたがおかしくなってるんだよー!!」
■室内
一方通行「」シーン
配達員「はぁ……」ゼーゼー
上条「大丈夫か?」
配達員「あ、はい」
インデックス「ところで貴方は魔術師なのかな? ちょっと魔術の気配を感じるかも」
上条「何っ!? まさか一方通行は魔術師の所為でバグって……」ガタッ
【配達員】原「あーそれは違うんですけれど、やっぱりバレますよね。自分ですよ」ベリベリ
海原「ふぅ」ズルゥ!
上条「あ、お前アステカの……!」
海原「お久しぶりです、上条当麻」
インデックス「とーま、知り合いなの?」
上条「ああ、前に一度……って、あれ? お前なんで一方通行担いでたんだ? バイト?」
海原「紆余曲折あって今は彼と同僚なんですよ。
二等の行く末調査のために配達員としてもぐりこんだんです」
上条「へぇ。それで、なんで一方通行はあんなにバグってたんだ?」
海原「ええと、何と説明したらいいんでしょうね? ……そうだ、時計って電池切れますよね?」
上条「はぁ? あ、あぁ、まあ切れるな?」
海原「でも一気に完全に切れるわけじゃなくて、
その、最初は遅れるだけだったり、針が行ったり来たりしてから止まりますよね?」
上条「ああ、微妙ながらも電池が残ってるから……ってまさか」
海原「実は……」
■数時間前 黄泉川家
打ち止め「おはよう! 一方通行ーって、ミサカはミサカはあなたににじり寄ってみる!」
一方通行「あァ、クソガkkkkkkkkkkkkkkdjvcvmdgsf……」ガクン
黄泉川「あっ、また電池切れじゃん!?」
芳川「乾電池式充電器を買ったのが間違いなんじゃないかしら……」
黄泉川「でもあの時間に開いてたのはコンビニしかなかったし。
コンビニにはあれしかなかったじゃんよー」
芳川「仮にも一人の人間を動かしている精密機械なんだから。
乾電池では消費に追いつかないのよ」
打ち止め「もう乾電池これが最後だよって、
ミサカはミサカは充電器に新しいのを取りつけながら報告したり」
黄泉川「ええ!? 一番でかいパックを買ってきたじゃんよ!」
芳川「20分も持たないでとっかえひっかえしてれば当たり前だわ」
黄泉川「なんて燃費の悪い奴だ……」
一方通行「ンだとォ!? おいヨミカワ今なンつったァ!?」ガバッ
黄泉川「ううう、この元気な姿もあと15分くらいじゃん……」ヒシッ
一方通行「ぐェ」ギュム
芳川「今から電池を買い足しに行ってたらその間に引き取り業者が来ちゃうわね」ギュッ
打ち止め「うわーん! やだよー! あなたは家の子なの!
ミサカが全部お世話するって約束するからここに居てー!
ってミサカはミサカは地団太踏んでみたりぃいい!!!」ピター
一方通行「おいオマエら何ドサクサに紛れてひっついてンだよ! 圧死するっ!!
の前に誰が捨て犬だァあああ!!! ふざけてンじゃねェぞこのクソ野郎どもがァ!」
打ち止め「やだあー! やだあー!」エグエグエグ
配達員(うわぁ、すごく取りに行きづらい……)コッソリ
■上条家
海原「……とまあ、こんなかんじで」ハァアー
上条「打ち止めのところに引き取られてたのか……
そりゃまた、偶然というべきか、執念というべきなのか」
海原「終いには引き取りに行った自分にまで静電気をぶつけてきたり、なんだりで」
インデックス「それで髪の毛がそんなに逆立ってるんだ。納得かも」
上条「ああ、下敷きでめちゃくちゃ擦ったみたいになってるな」
海原「コレ治らないんですよ……」ピヨンピヨン
一方通行「ゥ……吐きそ……」ウエッ
インデックス「あ、気がついたんだよ!」パアァ!
海原「第一声がそれって……ここまで運んできたのに……潜入までしてたのに……」メソメソ
上条「まあそう気を落とすなって」
一方通行「ン? やけに胸糞悪ィと思ったら海原かァ……」
海原「ええ、そうですよ。
自力であるけなくなった貴方をおんぶしてここまで運んであげた海原ですよ」
一方通行「はいはいありがとよォ、エツァリお兄ちゃァン……」ポリポリ
海原「可愛くないですし、嬉しくもないです」プイ
一方通行「あわきお姉ちゃンには大好評なンだけどなァ?」
海原「自分にもああいうリアクションを求めてるんですか?」
一方通行「……うぷ」
海原「んああああああああああ!!! 本当自分のこと嫌いですね! 楽しいですかコレ!?」モダモダモダ
上条「職場では末っ子ポジションのようだな」コソッ
インデックス「家ではお兄ちゃんぶってるみたいかも」コソッ
一方通行「オイ聞こえてンぞ!」
* * *
海原「それじゃ自分はそろそろ行きますね。彼らにも報告しないといけませんし」
一方通行「あのクソボケどもによろしく言っとけ。
ったく、ストーカー依頼なンていい趣味してンじゃねェか」フン
上条「同僚さんもお前が心配だったんだって! そうツンツンするなよ」
一方通行「ツンツンって何ですかァ? ツンツンしてンのはオマエの頭だボケ」ケケケ
上条「今日は海原も微妙にツンツンだしな」アハハ
海原「うう、コレ収まらないんですから仕方ないじゃないですか」
一方通行「あァー、犯人はクソガキだしな。レベル3ならそんくらいできるだろ。
オイ、頭こっち寄越せ」カチ チョイチョイ
海原「……頭もがないでくださいよ?」スッ
一方通行「オマエは俺を何だと思ってるンですかァ?」ワシャワシャ
海原「うわ!?」
一方通行「おし、治ったぜェ?」ククク
海原「え、本当ですか? ありがとうございます。便利ですね、ベクトル操作」
一方通行「礼は良いから早くあいつらに会いに行けよォ?」ウケケケ
海原「? そうですね? じゃ、失礼します!」テクテク
一方通行「じゃあなァー」ニコニコ フリフリ
海原「??」フリフリ
バタン
■グループのアジト
海原「遅くなりましたー」
結標「まったく、遅いわよ海bくふぁっ……!?」ブルブルブル
土御門「あいつは無事だっtぶふえぁっ……!!!」ブルブルブル
(″
海原「え? どうかしたんですか?」ミョイン
* * *
上条「……で、海原の頭に生えた打ち止めとおそろいアホ毛はいつ直してやるんだ?」
一方通行「一日ぐらい経てば自然に治るようにしてある。
俺を電池切れの時計と一緒にしやがったからなァ。罰ゲームって事だ」ギャハハハ!!
今日はここまでで。
ここでお詫びと弁解タイム。
>>1は一方通行「イヤだ」シリーズが大好きです。
いつかアホ毛ネタをやりたいなぁというほどリスペクトです。
だからパクリじゃない。オマージュ。
なんかこれで迷惑がかかったら「イヤだ」の作者さんごめんなさい。
多分ここには居ないのでしょうがこの場をお借りしてということで。
あとまだ読んだことのない方はおススメです本当! 皆読んだらいいよ! むしろ読め絶対ニダ!
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
>>410
乙~
そういえば地震大丈夫?
>>411
あっ地震の事ですが、>>1宅は特別そこまで被害ないです! ありがとうございます。
外付け死んだくらいですね、被害と言えば。
皆さんも節電とか募金とかそこそこ頑張りつつ適度に緊張をほぐしつつ行きましょうー。
>>1よ公認で喜ぶなら俺の洗礼を受けるがよい
_,,-‐'' ̄ ̄ ̄`''- 、,_
/::::::::::::::::::::::::::::::::: `ヽ
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::_ _;;;;;;;;;` ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::::: /`ヽ:: `''、
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:| :::::::::::::::::::::::::::::::|
. , '´ノ 人ミ‐-
レ〃 人 ヽ、 `、 ≧=.x、 ミニ=-
,イ リ{{ { i\ ,ゞ Y ~ミヾ.ヽ、ヽ下ミ、
、_ノli〃|'ヾ\{ ヾ ゝミへ\^ Уイハミヾilヾヽ,
リノ/l `ィ辷=≦ジ,i∠=弌 ㍉、il ヾl
〃l|/{ { ヘミ=f^~~゙ソ ̄ jzセヨ゙メハi}ミ入_ └
{l リ{ {i ゞミ辷ュ- 、 `¨´ iソ人从二ァ
((-ト{ゞ-ェ< ` ' リ iハ{ゝ-}'´
ゞ=ミi{'=ュ_ -= - _ /八 ゝ,
リ入ミ\ ''' /从ゞ_リ)
_, -‐==ノソ、_Y}}ヾ、 , _ ∠ソく } | ´
-‐‐ニニニ ̄ ~'' ー< ,ハ与=,,_ 〃ー{- )リ
l} \ ´'' ,,Y{{`ー}ァ
リ i.i\ 胤 ′
\ / l i \,/'^ヾェ、
 ̄ ̄`\\ / l \__l} \
\ ヽ, / リ i ∧. ヾ\
|i i. / '/ :l ∧. Yハ
|li f´ミく :l ∧ |} }
今更だが何故>>1は福引で一方通行が当たるという発想に至ったんだ…
純粋に疑問だよ…
幸せ指数急上昇中の>>1です! こんばんはっ!
>>430
流石本場流のアホ毛は違う!
しかしいつも思うんですが、このアホ毛の毛量ってAAだからこそですよね。
きちんとイラスト化しようと思ったら、きっととんでもないことになると思うのです。
>>437
確か身売り話から紆余曲折を経たんだと思います。
元は一方さんでなくて、百合子ちゃんがデリヘルで借金返済する話の予定でした。
ベクトル変身でどんな好みにも対応できる最強の嬢として荒稼ぎしたり。はれんちですね。
ちなみにその設定は、この前総合に投下させてもらった『とある夜間の~』
というネタに一部引き継ぎましたが、結局スレ建てまで至りませんでした!とか宣伝したり。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■地下街
一方通行「……でェ?」
インデックス「? どーしたの? あくせられーた」
一方通行「だからァ、なーンでこンな所まで連れてこられたンですかァ? 俺は」
上条「はー、インデックスさん、こりゃ分かってませんなー」
インデックス「そのようですなーとうま」
一方通行「余程破裂した血袋になりてェと見える……」カチリ
上条「どわ! 待て一方通行! 聞けよ話を!」ペタ
一方通行「聞くも何も話してねェじゃねェか! あと気安く触んな! 能力使えねェだろ」ベシッ
上条「いや、使わせないために触ってる訳ですから。
当たり前でせう……というか最初から能力使わないでください!」
一方通行「使わせないでくださァい」パッパッ
インデックス「もう、あくせられーたは短気すぎるかも。
今日ここに来たのは、あくせられーたのおかえり祝いなんだよ?」
一方通行「なァンですかァ、その愉快な催し物は?」
インデックス「二等が良い人に当てられて良かったねってことだよ!
それにあくせられーたの歓迎会もしてないし……」
一方通行「オマエの家はアレか? 福引で景品が当たるたびに歓迎会を開くタイプか?」
上条「どんなタイプだよっ!」
インデックス「それどころか、私とスフィンクスの歓迎会もしてもらってないかも。
でもあくせられーたは特別だよ!」
一方通行「なンで?」
インデックス「私以上に迷える子羊だもの! 教会は子羊を温かく迎え入れなきゃいけないんだよ。
それがたとえ霊装の「歩く協会」でも、その鉄則は変わらないかも!」
一方通行「」ズビシ!
インデックス「痛ぁあああ!! なんでぶつの! 酷いんだよ!」
一方通行「十字教徒なら左の頬を差し出しやがれ、この不良シスター!
誰が子羊だ、誰がァ!!」
インデックス「それはもちろん、あくせられー……いたたたた!」ズビシズビシ!!
上条「まあまあそのくらいで! ほら、インデックスもお前の事を思って散歩に誘ったんだよ」
一方通行「はァ」
インデックス「前にひょうかと遊びに来たときは途中で色々あったし……
今日はじっくり遊びたいんだよ!」
上条「そうだなー、あの時は、うん」
一方通行「ひょうか? ……ンン? あ、どっかで……」
上条「あはははは! まあインデックスさんの妙な交遊関係は置いといてだな!」
インデックス「あああああ! とーまとーま! 屋台があるんだよっ!
いいにおいがするかもー! ああ、お腹が……」キュルルルルルル
上条「朝飯食ったばっかりだろインデックス! 待て! 走るな!
あああっ、屋台に駆け込むな! ……注文するんじゃありません!!!」タタタ
一方通行「」ポツーン
インデックス「あくせられーたー! このヒヨコさん美味しいんだよ!
とーまが買ってくれるって!」ピョンコピョンコ
上条「ああもう、絶対追加注文するなよ! これでおしまいだからなっ!」
一方通行「……今行く」カッツン、カッツン
「へ? あれ……もしかして、」
垣根「第一位……?」
一方通行「ン?」クルッ
上条「どうした?」
一方通行「いや、何か呼ばれたような……」
インデックス「お友達がいたのかな?」
一方通行「うーン……」キョロキョロ
インデックス「よそ見してるとあくせられーたのヒヨコさんがどんどん減っていくかも!」ヒョイパク
一方通行「あ゛ァ!!? 何時の間に食いやがったこの暴食女ァ!」
垣根(やべ、咄嗟に隠れちまった……というか何故ここに第一位が!)
垣根(あそこに居られたらゲーセンに向かえねぇ……)
垣根(くそっ、隠れなければ堂々と出ていけたというのに、タイミングが!)
垣根(第一位の様子は……)コソッ
一方通行「油断もスキのねェな……」モクモク
垣根(ヒヨコ食ってる――! 似あわねぇ!)ガーン!
垣根(凶悪なツラしてる癖に……っと、連れはどんな奴だ?)
上条「あれ、お前甘いの好きだっけ?」モグモグ
インデックス「ちょっとだけ意外かも」モギュモギュモギュ
一方通行「普通。前は苦手だったけどなァ。
腹に溜まるしカロリー高いって聞いて食い始めたらそこまでマズくなかった」モクモク
上条「それってもう食べ物を燃料としか思ってないだろ?」
インデックス「食べ物に失礼なんだよ!」モギュモギュモギュ
一方通行「ンなことねェよ? 肉とコーヒーはうめェ」
上条「はぁ……じゃあ上条さんのヒヨコ少しやるよ。インデックスに食われた分な」
一方通行「オマエの分ならとっくにチビシスターに食いつくされてンぞ」
上条「ああーっ!?」カラッ
インデックス「ごちそーさまっ!」パン
垣根(ほのぼのしてる――! 仲良さそうだなオイ!)ガガーン!!
垣根(ちょっと変わった組み合わせだな。男の方は同年代でも、暗部っぽくねえし)
垣根(というかあの女の子は……シスター? 男の方の妹か? でも……)
垣根(似てねえな……むしろ色合い的には第一位に似て……はっ!?)ピコーン!
垣根(なるほど、第一位の妹か!)
垣根(となるとあの男は勝手に声をかけて同席してきただけ?
底辺高校の制服みてえだし、それじゃスキルアウト予備軍みたいなもんだな、うん)
■垣根の脳内シュミレーション
上条「可愛いなー! そんなモヤシはほっといて俺と遊ぼうぜ!」ヘッヘッヘ
インデックス「いやああ! お兄ちゃん助けて欲しいんだよ!」
一方通行「やめろよ、妹が嫌がってるだろォ!」バッ
上条「嫌がってなんかないよなー?」
インデックス「いやなんだよー!」
一方通行(ちくしょう、チョーカーのバッテリーが足りなくて能力を使えねェ!)←という脳内設定
垣根「その汚え手をどけろ! スキルアウト野郎!」ババーン!!
一方通行「垣根くン!」
垣根「未元物質アターック!!」バッサァ!
上条「ぐはっ!」バタッ
インデックス「助かったんだよ! ありがとう羽の人!」パァア
一方通行「流石垣根くンだな! もう第一位の座はオマエにやってもいいと思う!」パァア
垣根「礼は要らないぜ」クルッ スタスタスタ
垣根「完璧だな……」フフン
垣根「よし、行くか」スクッ
上条「いくら言っても分からないのかな? インデックスさん。
人のものを勝手にとって食べちゃいけません!」ガー!
インデックス「人のものじゃないもん! とうまのだもん!」
一方通行「やめてやれ、チビシスター。三下が泣きそうだぜ?」
インデックス「それに食べたのはスフィンクスだもんねー?」
スフィンクス「みぁー」
一方通行「オイ、俺の膝に乗るンじゃねェよ。このクソ猫がァ」
垣根「その汚え手をどけろー!!」ババーン!
一方通行「……だってよォ?」ナデナデ
スフィンクス「にゃあ……」ズーン
上条「え、えーと。この方は一方通行のお友達……でせうか?」
一方通行「ンー……?」ジー
垣根「は?」キョトン
一方通行「ココまでは出てきてる」トントン
垣根「はあああああ!? おいおいおいまさか!
俺に「あれほどの事」をしておいて忘れたとは言わせねえぞ第一位!!」バン!!
上条「おおおおおおいいい!!! 何をしたんだ一方通行ーッ!」
一方通行「ン? その呼び方……あ、オマエ、まさかあのメルヘンかァ?」
垣根「何だその思い出し方は!」バンバン!!
上条「ちょ、あんたもテーブル叩くなって! 飲み物零れるだろ!」
垣根「お前さっきから第一位に馴れ馴れしいな……何様だよスキルアウト崩れが」ギロ
上条「す、スキルアウトだぁぁああ!?
そりゃ上条さんはレベル0ですが、スキルアウトではありませんのことよ!」
垣根「え?」
インデックス「そうだよ! すきるあうとって、この街の悪い人の事でしょ?
とうまは悪い人じゃないんだよ!」キッ!!
垣根「ん? ってことはお前は……」
一方通行「ああ、こいつはただ、俺の……あー、オイ、何て言えばイイ? 家主か?」
上条「うーん、友達とかでいいんじゃないか?」ニコ
インデックス「私も! 私もなんだよ!」
一方通行「じゃァそれで。あ、コイツは猫だァ」スッ
スフィンクス「にゃー!」ババーン!!
垣根「」ポカーン
垣根「そ、うか……そうかそうかなるほどよおく解った、解っちまったぜえ」ユラ
一方通行「あン?」
垣根「お前が俺の一等を掠め取りやがったクソったれだって事がなぁああああ!!!」ブチブチ
上条「……一方通行」
一方通行「……」フイ
上条「こっちを向きなさいコラ! この人は何なんだ!? 友達!? 親戚!?
もしやお前のストーカーとかやっちゃうタイプのちょっとアブないお人なのかッ!?」ガクガクガク
一方通行「し、知らねェ! 俺はなンにも……あァあああ揺らすな三下ァあああ!!」ガクガクガク
垣根「ちっげえええ!!! 誰がストーカーだ! しかもこんなしょっぱい野郎のストーカーだと!?
ふざけるのも大概にしやがれ! オイ第一位! お前がはっきり言わねえからこんな……」
一方通行「ちょ、ちょっと待てコラメルヘン野郎!
オマエなァ、こンな人通りの多い所で「第一位」なンて言うンじゃねェよ」ヒソヒソ
垣根「じゃあお前もメルヘン言うな! 俺には垣根帝督って名前があるんだよ!」フン
一方通行「あァ!? あー、まァそォだな……」
垣根(よし、呼べ! 俺を垣根くンと呼ぶがいい!)グッ
一方通行「ていとくン」
垣根「っだあああああああああああ!!!?」ズザザザザザザ
一方通行「何ですかァ? そのリアクションはよォ……」ムス
垣根「い、いや、名字で呼ばれると思ってたからな……
ちょっとビビっちまっただけだ。うん、ちょっと、反射的に、こう」
一方通行「だってよォ「カキネクン」って言いづらくねェか?
「テイトククン」もクが被っちまってるし。
……オマエは何ですかァ? カ行の申し子ですかァ? 言いづらいわボケ」
垣根「笑い声がカ行のお前には言われたくねえよ! この……オイ」
一方通行「なーンなーンでーすかァー?」
垣根「お前の名前なんて知らねえよ。その、何て呼べばイイ?」
一方通行「あァ……まあ能力名で通ってるからな、それでいい。
こいつらだってそう呼ぶしなァ」
垣根「じゃ、じゃあ……ア、一方通行ぁ」テレテレ
一方通行「……気持ち悪」
上条「オイ、大丈夫か一方通行。首筋にまで鳥肌立ってるぞ……」
インデックス「寒いの? あくせられーた」サスサス
一方通行「いや、一瞬マジで吐くかと思ったわ……はは、海原の前じゃあるまいし」
垣根「てめぇ……」ブチ
上条「で、ていとくんは一方通行のストーkもとい、お友達なのか?」
垣根「レベル0ごときがていとくんって呼ぶんじゃねえよ!
あとストーカーでもお友達でもねえ! 俺は、あ、一方通行のライバルって奴だ!!」バーン!
上条「……そうなのか?」クルッ
一方通行「知らねェ」フルフル
垣根「」チーン
一方通行「というかオマエ、さっきの発言蒸し返すようで悪ィンだけどよォ……
「俺の」一等とか言っちまってるって事は、やっぱりあのリストの数字はマジなの?」
垣根「リスト?」
一方通行「福引券の個人使用枚数の多い奴のリスト……オマエ、2453枚も……」ヒクッ
垣根「バカ野郎! 正しくは2488枚だっつうの!
そのリスト作った奴はどこの大馬k……あっ!」
一方通行(バカはオマエだバカ!)
上条(コイツ、馬鹿だ!)
インデックス(よくわかんないけど、この人がおバカってことは分かるんだよ!)
一方通行「あァー……あれだろ?
ていとくンは3等のニューカレドニア3週間の旅が欲しかったンだよな? な?」
上条(あの一方通行がフォローに回っている!)
垣根「ううっ……」ポロポロ
一方通行(泣くンじゃねェー!!)ガーン!
インデックス(泣きだしたんだよー!!)ガガーン!!
上条(泣かしたぁああああ!!)ガガガーン!!!
一方通行「な、泣くなよ……な? 3等狙ってたンだろ?
で、1等と2等が俺だったの思い出して、からかいに来たンだよな? な?」オドオド
垣根「……うう……ちがーもん!」ボロボロ
一方通行(幼児退行してるゥー! めんどくさ――い!!)
上条(うわー! 見た目俺と同年代なのにー! さっきまで偉そうだったのにー!)
インデックス(心が弱いんだよー!)
垣根「あくせられーた……を、たお、して! めいんぷらんになるんだも゛ん゛ー!!」ウワー!!
一方通行(その話まだ引きずってたコイツー!!)
垣根「おれが、いっとうあでて! おれがかづまで! しょうぶするよていだっだの゛に゛ー!」
一方通行「……ヨシヨシ」ワシャ
垣根「うわあああああああああん!! ばかー!」ガシー
一方通行「オマエ鼻水どこで拭いてンだァあああ!? 調子乗ってンじゃねェぞマジで!」
上条「はい、見ないでください、彼は情緒不安定なんですよ。え? ホモの修羅場? 違います!」
インデックス「見世物じゃないんだよー。お願いだからスルーしてあげて欲しいんだよー」
■数分後
垣根「泣いたらスッキリした」フゥ
一方通行「買ってもらったばっかのシャツが……
ていとくンの涙と鼻水でグチョグチョになった……」ズーン
垣根「買って着替えればいいだろ。金は払う」
一方通行「あァ、オマエ金だけはあるもンな」
上条「立ち直りも早いんだな……」
インデックス「あるいみ強いのかな?」
垣根「申し遅れたな。俺は学園都市序列第二位、未元物質の垣根帝督だ」
上条「だ、第二位!? ってことはこいつの下で、ビリビリの……」
一方通行「まぁ、上だな。それと金銭面も第二位の筈だぜェ?
言っとくが三位と二位の間はかなり開いてる。レベル5全員に言える事だがよ」
インデックス「それってとってもすごいってこと!?」
垣根「第一位>>>| 越えられない壁×3 |>>>>>>>>俺>>>| 越えられない壁 |>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>超電磁砲(笑)くらいだな」
一方通行「自分で言ってて悲しくならねェのか」
垣根「第……じゃねえ、一方通行に一番近いのが俺ならそれでいーんだよ!」フンス
上条「ちなみに熱狂的なファンとかそういうオチですか?」
インデックス「何だか狂信的かも……」
垣根「誰が! こんな貧弱体型のウサギ色した男女に!!」
一方通行「気にしてること全部指摘しやがって……
俺に負けてゲロぐちゃになった癖に粋がるンじゃねェよ、この三下がァ!」
上条「ゲロぐちゃ!? ズタぼろとかでなく!?」
インデックス「すぷらっただね」
垣根「もう元に戻ったもーん! ノーカンだもーん!」
一方通行「もォやだ」
垣根「というわけで一方通行、俺と勝負しろ!」
一方通行「やだァ! オマエ絶対新しい物質構成してくるもン! あれ演算式設定すンの面倒。
反射膜強化したの貫通するまで攻撃してこなそうだから持久戦だろどォせ!」
上条「何が何やらさっぱりだが、とりあえずビリビリが俺に突っかかって来るようなもんか」
一方垣根イン「「「それは違う」」」
上条「何言ってるんだか! 皆揃いも揃って勝負勝負……一方通行を見なさい!
俺に殴り飛ばされたのにも関わらず毎朝御味噌汁とかを作ってくれるんだぞ!」
インデックス「たしかにそう考えるとあくせられーたのアガペーは海より深いのかも!」
一方通行「それ、絶対オリジナルに言うンじゃねェぞ……
とにかく、勝負なンかしたくねェ。結局俺がオマエの細胞で泥遊びして終わるンだし」
垣根「そんなのやってみなきゃ分からねえだろ!!」
一方通行「タネがバレてンだ。もうオマエの物質解析にそこまで時間かからねェぞ?
だから、そうだなァ……別の種目にしやがれ」
垣根「別?」
一方通行「殺し合い以外なァ」
インデックス「殺生はよくないんだよ」
上条「物騒だなー、ったく、この学園都市の頂点がコレか……」
一方通行「何か文句あるか最下層」スッ
上条「ないよ、ないです、ありません! ですからチョーカーに手をかけるなッ!」バシ
一方通行「オマエもこの忌々しい幻想殺しどけやがれ。
クソが……今度寝てるうちに右手だけもいどくしかねェな」
上条「怖!」
垣根「じゃあ、そうだな……ゲーム」
一方通行「ゲームゥ?」
垣根「この先にゲーセンあるだろ。その中の3種で勝負だ!」グッ!
インデックス「おお、それなら平和だね!」
上条「いいんじゃないか?」
一方通行「中学生かよていとくン……」
垣根「ふん、甘く見てると後悔するぜ? ここのゲーセンは能力者対策万全のハード級だからな!」
一方通行「まァいいけどよォ……立ってやる系のゲームはナシだぜ?
慣れてねェと結構辛いンだよ」
垣根「あ? ああ、お前杖つきだったな……」
一方通行「アレも差し押さえ食って目出度くコレのお世話だよクソ!」バン
上条「こらこら。それ海原にもらったんだろ? 大事にしろよ」
一方通行「アイツもどうせ病院から盗んできたンだろ。
ほら、冥土帰しン所の病院のマークがついてるじゃねェか」
インデックス「あ、ほんとだ! とうまの病室のものと同じマークなんだよ」
上条「それでもわざわざ持ってきてくれたことに変わりないだろ。
もうちょっとあいつに対して、こう、労りとか、感謝の気持ちをだな……」
一方通行「礼は言ったぜ? それにアイツの扱いはなンつーか、自業自得」
垣根「チッ、仕方ね……あっ!」ガタッ!
一方通行「あ? なンだよ、落ちつきねェな」
垣根「……よし、お前ちょっとここで待ってろ」
一方通行「はァ!? テメェで勝負だのなんだの言っといて次は待ってろだァ!?」
垣根「忘れ物思い出した! すぐ戻るから!」タタッ
一方通行「オナニープレイも程々にしやがれ! どうていとくンがよォ!」ガタッ!!
インデックス「お……おな? どー?」
上条「はいー! インデックスさん空がきれいだぞー!!」
インデックス「とうまー、ココ地下街なんだよー?」
一方通行「クソ野郎……行っちまいやがった……童貞の上に早漏ですかァ畜生がァ……」
垣根「おーい!」タッタッタ
上条「戻ってきたぞ」
一方通行「ああ゛!?」
垣根「忘れてた!」ハァハァ
一方通行「忘れ物はもういいのかァ? ボケの始まりですかコラ」
垣根「これ、ハイ!」スッ
一方通行「あ?」
垣根「俺のプリペイドカード! 数十万くらいなら入ってるから!
これで着替えのシャツ買って、ああ、コーヒーならあそこの店が旨いから!」
一方通行「お、オイ……」
垣根「もう昼か……着替えたらあそこの店入ってろ!
オーガニック系のローストビーフサンドの店だけど、お前肉好きだろ?」
一方通行「いや、だから何で知っt……」
垣根「心配するな! 未元物質で飛んで戻れば15分かからねえ!」
一方通行「その前に俺n」
垣根「じゃあな!」タタタタタ
一方通行「」ポツーン
上条「……あいつと何があったんだ?」
インデックス「仲良しだったのかな?」
一方通行「……もォいい。シャツ買ってくるから、オマエら先に店入ってろ。
おい、チビシスター」
インデックス「レディーにその呼び方はやめて欲しいかも」
一方通行「ていとくンのおごりだ。好きなだけサンド食っていいってよ」
インデックス「ほんと!?」
上条「お、おい?」
一方通行「服はどうせ安いもンしか選択肢はねェし。
精々カードの残金分は使わせてもらわねェと、何だか勿体ねェもンなァ」ニヤァ
インデックス「ささ! 行くんだよとうま!」ダッ!
上条「くっ……! ていとくんにはすまないが、
上条さんもお肉をお腹一杯に食べたいオトシゴロなんですよ!」ダッ!
一方通行「よし、せっかくだし着替えと別に服買いたすかァ。
この前靴下買うの忘れてたしなァ……っと、やっぱ歩きづれェ……」カッツン、カッツン
今日はここまでで。
自分で書いといてなんですが、ていとくんうぜえ!
もうすぐスレも半分です。
なんというかSS速報で初めて立てたスレなので感慨深い!
レスとかいつもありがとうございます。
語彙が貧困なので全レスとか出来ませんがじっくり読んでる!
そこでこれを機に、今度何か番外編をやろうと思うので、
次の中に好みのものがあったらついでに選んでくれませんか?
多かった奴を今回は書いてみたいなーと思います。もしよかったら!
1「差し押さえ当日から福引当選までの一方さんダイジェスト」
2「福引最終日、打ち止め24時~奪われたあの人を取り戻せ~」
3「海原のグループ内でのポジションが弄られ役になった訳」
4「オークション前までの一方さんアルバイト奮闘記」
この4つから選んでレスの片隅に添えてくれたら嬉しいです!
次も一週間以内に。
ありがとうございました。
ミ\ /彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
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ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
/ ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\
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/ / |〕 福引き大好き .|| ´\ \
/ │ ..| 帝凍庫クン || | \
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彡 / │ ./..| -―- 、__, |ト、 | ´\ ミ
彡/ │ ../ | '叨¨ヽ `ー-、 || \ | \ ミ
│ / ..|〕 ` ー /叨¨) ..|| \|
r、 |/ ! ヽ, || \ \ ,、
) `ー''"´ ̄ ̄ / | `ヽ.___´, j.| ミ \  ̄` ー‐'´ (_
とニ二ゝソ____/ 彡..| `ニ´ i| ミ |\____(、,二つ
| 彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
\彡 | .|| ミ/
|〕 俺のウンコは ||
| 尻から出る ||
|___________j|
ミ\ /彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
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ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
/ ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\
/ / ̄| || ̄\. \
/ / |〕 帰って来た .|| ´\ \
/ │ ..| 帝凍庫クン || | \
/ /│ |___________j| |\. \
彡 / │ ./..| -―- 、__, |ト、 | ´\ ミ
彡/ │ ../ | '叨¨ヽ `ー-、 || \ | \ ミ
│ / ..|〕 ` ー /叨¨) ..|| \|
r、 |/ ! ヽ, || \ \ ,、
) `ー''"´ ̄ ̄ / | `ヽ.___´, j.| ミ \  ̄` ー‐'´ (_
とニ二ゝソ____/ 彡..| `ニ´ i| ミ |\____(、,二つ
| 彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
\彡 | .|| ミ/
|〕 俺の人生は ||
| 終わらねぇ .||
|___________j|
>>1です。こんばんは。
突然遠出することになって、一週間ほど留守にしてました。
案の定前回から一週間以上経ってる! ひぃ!
かなり短いですが一応ここらへんで生存報告しておくという感じで!
いつもいつも
『土御門「百合子ちゃーん!ご指名でーす!」百合子「はァーい☆」』( 閲 覧 注 意 )
をご愛読くださりありがとうございます!
じゃあ今日も投下させていただきます。
第21話『長年の疑問』
トゥルルルルルルルル ピッ
↓効果音
土御門「お電話ありがとうございますー! デリバリーヘルス・グループ[ワァーオv]ですたい!」
ここは学園都市某所のグループ専用事務所。
デリバリーヘルス・グループは、学園都市で最も高いリピーター率を誇る、
全顧客密着対応型デリバリーヘルスなのである!
土御門「あ、毎度ありがとうございますー。はい、はい、いつものですかにゃー?」
土御門「はい。承りましたー。では時間も、はい、いつも通りで。はーいそれでは失礼しますにゃー」
ピッ
土御門「百合子ちゃーん!」
一方通行「あ゛ァ!? 気安く呼ンでンじゃねェぞゴラァ!!」ガカッ!!
土御門「もうちょっとその凶暴性何とかならないのかにゃー……それより仕事ですたい」
一方通行「マジか」
土御門「いつものアレだよ。『白衣の新人天使研修コース(Bプラン)』」
一方通行「またBかァ……エロなしだから楽だが稼ぎ薄いンだよなァ」
土御門「常連さんなんだから文句言わないで行ってくるんだぜい?」
一方通行「チッ! 面倒くせェなァ……」カチッ
一方通行「ベクトル変身ッ! アクセラレーションッ!」ピカァッ!!
キラキラキラ クルクルクルクル ビシィッ!!
百合子「鈴科百合子(♀)、22歳モードッ!!」ババーン!!
説明しよう!
元々性別一方通行な学園都市の第一位はベクトル操作とか……なんかいい感じの力で
曖昧なホルモンバランスや体格を操作し、年齢や性別を意図的に変える事が出来るのである!
土御門「……前から思ってたんだが、何でお前は性別変える時にクルクルキラキラするんだ?
無言でも出来るんじゃないのかにゃー? それこそ面倒くさそうだぜい」
百合子「決まってンだろ土御門ォ! ンなもンはなァ!」
百合子「その方が打ち止めが喜ぶからだ! 魔法少女とかヒーローみたいだってなァ!」ドーン
土御門「ならば仕方ないな」
百合子「あァ、仕方ねェ。行ってきまァす」スタスタ ガチャッ
第21話(ならば仕方ない) END
第22話『悲しき常連』
スタスタ ガチャ
冥土帰し「おや、時間ぴったりだね?」
百合子「いつもありがとうございますゥ☆ ゆりこでェす!」ニパッ
冥土帰し「……呼んでおいて何だけど、君は仕事になると人が変わるタイプのようだね?」
百合子「お仕事ですからァ!」ニコニコ
冥土帰し「それじゃこれ、着替えだからね? 更衣室はわかるね?」
百合子「もちろンですよォ! 何回来てると思ってるンですか? もう! すぐ行ってきますね!」
スタスタスタ ガチャ タタタター
冥土帰し「……別人だね? まあ杖の扱いが上手くなっているようでよかったよ」
タタタタタ ガチャ
百合子「お待たせしましたァ」ニコッ
冥土帰し「おやおや、随分早いね?」
百合子「急いでたのでベクトル着替えにしましたンで……」
そういいながら、白いナースキャップを乗せたショートの髪をヘアピンで留める。
紅玉のような赤い瞳は普段のような険を欠片も見せず、従順そうにとろりと細められていた。
22歳に「設定」してある筈の体躯は細身。
しかし、まるで少年のように薄く平らな下腹部に対して、腕や脚はなめらかで女性的な優雅な曲線美だ。
そしてその体格に釣り合うギリギリのラインまで慎ましく隆起した双丘が
ナース服越しに胸部を押し上げ、くびれた腰を通って膝丈まで。
少々レトロなAラインのナース服だからこそ、コスプレじみた下品さや押しつけがましさを打ち消す。
完璧なまでに「抑制された」美しさを体現した姿に、机の前のナース愛好家は感慨深げに頷いた。
冥土帰し「それじゃ、いつもの通りに、時間いっぱいまで頼むからね?」
百合子「はい!」ニコッ
百合子「田中さァン! 診察室へお越しくださァい」
百合子「お薬が出ますので帰りに受付で処方箋をお受け取りくださいね」
百合子「お大事にどォぞ」ニコッ
冥土帰し「おや? そろそろ時間だね? お疲れ様」
百合子「あのォ、毎回思うンですが、普通に雑用だけならわざわざデリヘルに頼まなくても……」
冥土帰し「ああ、この前までは本物のナースさんがそうやって仕事中にチラチラ目の前を歩いてくれていたんだがね?
……本当に、この病院の看護師の制服が、パンツスタイルに変わるまでは……ね?」ズーン
百合子「パンツスタイルではダメなンですかァ?」
冥土帰し「いや、あれはあれで良いものだよ? でもね、一服の清涼剤は必要だと思うんだ」
百合子「はァ……しかしバイトを雇った方がいいのでは。性行為も一度もないですから勿体ないような」
冥土帰し「口の軽いかもしれない怪しげなバイトよりはプロを選ぶたちでね? それに」
冥土帰し「僕はナースを犯したいのではなく! ただ視界の端で歩きまわり仕事をする所作を愛でていたいんだよ!!」ババーン!!
百合子「毎度ありがとうございましたァー」
第22話(たとえ90分15000円でも) END
第23話『営業努力』
テクテクテク
百合子「あ゛ァあ~……本番ナシは良いンだが、疲れたァ……」
ドンッ
「うわっ!?」ドサドサドサ
百合子「チッ、気を付けろっての……ン?」
上条「あああーッ! すみませんすみません! うお、レジ袋破れた! 不幸だ……」
百合子「さ……」ハッ!
上条「ん、んん!?」ジーッ
百合子「はい? 大丈夫ですかァ?」ニコニコ
上条(一方通……? いや……)チラリ
百合子「? あ、落としてますよォ」バイーン
上条(年上っぽいし、性別違うし、他人の空似だな!)ピコーン
百合子「ぶつかってすみませェン。私こういうものです。
もし怪我とかあったら連絡してください! あの、本当にすみませンでしたァ」スッ ペコリ
上条「あ、名刺どうも……って、えっ!? あ、いやいや! 俺がぶつかっただけなんで!」ドギマギ
百合子「私急ぎますので、それじゃ……」タタッ
上条「あ……」
百合子「怪我とかなくても、呼びたくなったら連絡くださいねェー!!」フリフリ
上条「な、はぁっ!? それって……」
上条「……行っちゃった。何だあれ? って、これは……」
『デリバリーヘルス・グループ ゆりこ 0X0-XXXX-XXXX』
『良心価格 ご新規様10%オフ!』
上条「……呼びたくなったら、って! うわあああああ! あんな清楚っぽい美人が!
上条さんは信じませんッ! 世界は汚れているううううう!!!」ジタバタモダモダモダ!!!
百合子「どうやら最初の違和感はショックで忘れたようだなァ……」フゥ
第23話(未成年に対するショック療法としても有効) END
第24話『他の人々』
バシーン! バシーン!
結標「ほら! もっと良い声でお鳴きなさいっ!」ビシッ! バシッ!
災謝「らめぇ! そんなにぶったら、あぅっ……!! おかしくなりゅ! なっひゃうう~!!」ハァハァ
結標「キモイ! 臭い! 加齢臭! ヒゲ! ハゲ! 筋肉ダルマッ!!」ビシビシバシビシバシ!!!
ポンポン ナデナデ
浜面(エツァリ)「麦野はいつも頑張ってるな。偉いぞ。俺もみんなもよく見てるよ」ワシャワシャ
麦野「ひっく、はまづら……はまづら……」ギュウ
浜面(エツァリ)「よしよし、寝るまでいてやるからな」ナデナデ
ズダダダダダダ トゥルルルルルル
土御門「そこ! 縫製甘いにゃー! コスプレ用とはいえ、客はリアルを求めているんだぜい!?」
土御門「もしもし。はいお電話ありがとうございますー! はい、ご指名は?」
土御門「あ、コラ! ちゃんとデザインコンセプトを読みとってくれなきゃ困るぜい!」
プルルルルルル プルルルルルル
アレイスター「あっ、もしもし。暇だから話し相手に第一位を3時間ほど……」
『予約いっぱいなんですにゃー。多分お客さんが予約したい時はいつもいっぱいなんで、もうかけて来るな』ブチッ
アレイスター「偉いのに!」
ソワソワ ウロウロ
番外個体「ぎゃはっ! このミサカが偽名で呼びつけたなんてあの人は気づいてないだろうなあ」
一方通行「呼びましたかァ? 番外個体。ご奉仕しに来てやったぜェ?」
番外個体「何で女体でも驚きもしないわけ? 笑おうとしてたのにミサカがっかりー! って、ちょっと、何で…… あっ……!」
第24話(全員多忙の身) END
今日はここまで……なんて嘘です! もう夜中ですがハッピーエイプリールフール!
苦手なのに見ちまったァ……って方は本当にすみません!
尚、福引本編とは全く関わりありませんので切り離してお楽しみください。
それでは短いですが、日付が変わるころからは福引本編投下させていただきます!
■服売場
一方通行「これと、これも。あァ、これもいるか」ポイポイ
一方通行(今の俺が言えた事じゃねェけど、安いよなァ・・・・・・)
「Heavens! お久しぶりね」
一方通行「ン?」クル
クリティカル
布束「寿命中断ッ!」クワッ!
一方通行「ひァっ!?」ビクゥ!!
布束「amazing 随分とまた可愛い悲鳴だわ」
一方通行「びっ・・・・・・っくりさせンなよ、布束センパイ」
布束「however 貴方が勝手に驚いただけでは?
moreover その呼び方はやめてと前に言ったはずよ」
一方通行「あァ、わかったわかった。「砥信さン」」
布束「well いいでしょう」ニコ
一方通行「……つゥかよォ」
布束「?」
一方通行「オマエ、外に出るときは着ないのな。あのフリフリ。
一瞬誰だか解ンなかった……」
布束「ah 今日はこの後調整中の妹達に会いに行くの。普段は外でも着るわ。
制服は質素すぎるわね。but それが良い所なのだけど」ヒラヒラ
一方通行「質素だからって制服の下にペチコート穿く奴も居ねェンじゃねェの?」
布束「下着までは校則でも規制されていないんだから、構わないでしょう」スッ
一方通行「あ」
布束「……by the way 貴方は靴下収集の趣味でもあったのかしら?」ドッサリ
一方通行「いや、ちょっと好きなだけ使っていいカードがあったンで。
この期に大量に買い溜めとこうかと思ってなァ」ニヤニヤ
布束「一度に穿けるのは一足だと思うけれど……
as you are 毎日履いても一か月分くらいあるわ」
一方通行「それもそォだな……ちっと戻すかァ。
このあたりで良ければ砥信さンも何か買いますかァ?」
布束「え?」
一方通行「大分「お世話してイタダイタ」からァ……お返し?」チラ
布束「……but あー……いえ、そうね。ありがとう」フッ
一方通行「ま、俺の金じゃないンですけどねェ」ニヤニヤ
布束「though 私は何も知らなかったことにしましょう」
一方通行「どうせだから普段買わねェようなのにしろよ。フリフリじゃねェやつ」
布束「それもいいかもしれないわ。ここは服だけ?」
一方通行「髪留めとか小物類は向こうにあったぜェ?」
布束「all right それじゃその中から選んで頂戴。制服に合うようなものが良いわ」
一方通行「あァ、はいはい……っと!」ガツッ!
布束「oh 大丈夫?」パシ
一方通行「悪ィ悪ィ。まだこの杖に慣れてねェンだ」
布束「maybe 身長に合っていないか、重すぎるのかもしれないわ」
一方通行「へェ? でも俺の杖はどっかのだれかさンに買われていっちまったし」
布束「そうだったわね。肩を貸してあげるから、行きましょう」スッ
一方通行「ン、どォも」カツ、カツン
■垣根家
バッサバッサバッサ……
垣根「ただいまあああああ!」ガチャッ!!
垣根「えーとどこやったっけ、この間までココに……」
垣根「あ、転がってる時に危ないからソファーの上に置いたんだっけ!?」バッ
垣根「いや、ソファーにダイブするときに当たって痛いからベッドの下に……」サッ
垣根「違う、エロ本取り出す時に邪魔だからってクローゼットに!」ガラッ
垣根「ココかっ!?」チラッ
垣根「ココだろ!?」ガバッ
垣根「じゃあココ!」ウィーン
垣根「えーい!」ピコピコ
垣根「そいやぁ!」バサバサ
垣根「思い出したあああああ!!!」ガラリ
【第一位専用杖】キラキラ
垣根「あったあああああああ!!! やっぱり最後は使ってない冷凍庫に入れといたんだった!」
垣根「さてさて早速……ちべたっ! 霜ついてる!」ヒエヒエ
垣根「……箱に入れた方が良いのかな?」ピタ
垣根「送られてきた箱はさっきテレビの横で見つけたな……」テクテク
垣根「このプチプチはなんかダサいからいらねえかな。
緩衝材っぽくて見た目も良い未元物質を生成……」ウネウネ
垣根「よし。包装紙っぽい未元物質と、リボンっぽい未元物質で包んでと」ガサガサ
垣根「おおお、それっぽいじゃねーか! 心なしかウチに届いた時よりも!」パンパカパー!
垣根「それじゃ行くか! ……うお、結構時間やべえな!」バサァ
垣根「いってきまー」バッサバッサ
■サンドイッチ店
上条「おいしい……」ジーン
インデックス「とうまとうま! こっちのトマトが入ってるやつも美味しいんだよ!」
上条「大量に頼んだし、ちょっとずついろんな種類食べられていいな」
インデックス「久しぶりにおなかいーっぱい食べちゃうかも!」
上条「ああー、牛肉……うめえ……」モクモクモク
一方通行「あ、三下ァー!」カッツン、カッツン
上条「おー、一方通行、遅かっ……たな?」ポロ
布束「oh dear はじめまして」
上条(誰ッ!?)ビクゥ
インデックス「何だか国際的な人なんだね! はじめましてだよ!」
上条「あー、はじめまして?」ペコ
上条(着替え買いに行って長点上機のお姉さんの肩を抱いて現われるのは
一体どういう訳なんでせうか……流石レベル5……)ハァ
一方通行「ン、と。悪ィな砥信さン。重かったか?」
布束「however 貴方は軽いし、そこまで体重をかけていなかったわ」
一方通行「あァ、そォ」
上条「……おい」
一方通行「ン?」
上条「聞いてもいいよな? この長点上機のお姉様はお知り合い……?」
布束「私かしら?」
一方通行「あァ、砥信さン、コイツは俺の……アー、友人で、三下とチビシスター」ビッ
上条「オイ!」
インデックス「チビじゃないかも!」
一方通行「この人は布束砥信さン」ビッ
布束「hi よろしくね、三下さん、チビシスターさん」クスクス
上条「はあ、よろしく……ってそうじゃない!」
インデックス「私の名前は、インデックスっていうんだよ! よろしくね、しのぶ」
一方通行「さンを付けろよ」
上条「それだよ! それ! 俺が聞きたいのはそれ!!」ビシッ
一方通行「……どれですかァ?」
上条「俺の事呼んでみ?」
一方通行「? 三下」
上条「この人は?」
一方通行「砥信さン」
インデックス「私は?」
一方通行「チビシスター」
上条「……黄泉川先生は?」
一方通行「黄泉川」
上条「?」
一方通行「?」
上条「この人は?」
一方通行「砥信さン……って、何なンですかァさっきからァ!?」
上条「お前はそういう感じじゃないだろ! もっとこう、さあ! いいことだけどさあ!」
布束「wait 落ちついて。彼が私の事をそう呼ぶのには理由があるのよ、三下さん。
so 貴方だけが彼に無礼な態度をとられている訳ではないわ」
上条「……」
一方通行「説明しろって言うンだろ? 分かった、分かりましたァ」
上条「よろしい。説明してもらおうか! その明らかな挙動不審の理由をなッ!!」カッ!
インデックス「かも!!」カッ!!
一方通行(そこまで言わなくても……)
一方通行「あー。砥信さンはちょっと前に俺が困ってた時期に色々助けてくれた人でェ」
布束「indead 酷かったのよ。
ガリガリに痩せた子が理解不能な言葉を発しながら目の前に現れた時は……むぐ」パシッ
一方通行「砥ィィィ信さァァァァァァァァン!!? そりゃァちょっと言いすぎなンじゃないですかァ!?」
布束「……ふぁなひて。かむわよ」ギロ
一方通行「ごめンなさい……」サッ
インデックス「おお! なにやら借りてきた子猫のように大人しいんだよ!」
一方通行「まァ、そンなわけでしばらく御厄介になったりして、恩があるンだよ。
それ以前にも色々あったしなァ。色々」ウンウン
上条「おーっと待っていただきましょうかー?
上条さん今とんでもない言葉が聞こえちゃったぞー? 御厄介にだってー?」ヒクヒク
インデックス「あくせられーた……こんな若い娘さんに……不埒かも……」ヨヨヨ
一方通行「? なンで?」
布束「after all 貴方は説明に向いていないのかもしれないわ」ハァ
上条「この天然ジゴロ! 上条さんはお前をそんな子に育てた覚えはありませんのことよっ!」
一方通行「いや、育てられてねェし、そもそもオマエにだけはそォ言われたくねェ」フルフル
布束「particularly 貴方達のご想像されるようなロマンスは無かったと思うけれど……どうかしら?」
一方通行「あれは単に俺がどつきまわされただけじゃァ……痛ェ!」ドスッ
布束「so 年長者には礼儀正しく振舞いなさい」
一方通行「はィ、砥信さン……」シュゥウゥゥウウウゥゥゥ
上条「本当に大丈夫か……お前……」
一方通行「うるせェ! 今の俺に構うなァ!」ガバッ
布束「私は only 彼を送ってきただけだし、そろそろ行くわ。用事もあるの」
インデックス「えー、一緒にご飯食べないの!? しのぶ……さん!」
布束「oh ごめんなさいね、インデックス。また会ったらその時はいただくわ」
一方通行「あ、忘れてた。砥信さン、これ。ヘアピン」プラプラ
布束「ありがとう。……付けて行きたいけれど、鏡を持っていないわ」
一方通行「俺がやりますよォ……やればいいンだろォ?」
布束「so お願いするわ」スッ
一方通行「ン」スッ パチッ
布束「どう?」
一方通行「いいンじゃないですかァ?」
インデックス「かわいいんだよ! いいなー……」チラ
布束「ありがとう。貴方もそういう時はもっと直接褒めるべきよ。素直になりなさい」
上条「よくそんな事平然とできるな、女の人に……って、インデックスさん?
期待のこもった眼で見つめないでほしいのですが!!」
一方通行「後でていとくンにねだれ。
アイツにとってはポケットの小銭を募金箱に入れるよりも嬉しい使い道だろォし」
上条「お前募金するんだ……」
一方通行「あっ……ま、前に一度気まぐれでやったことあるだけですゥ!!」プイ
インデックス「へぇー?」ニヤニヤ
布束「ふふ、仲が良いわね? それじゃ私は行くわ。see you」
一方通行「あァ、またな砥信さン」フリフリ
ドドドドドドドドド
垣根「一方通行ぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁああああああああああ!!!!」ドドドドドドドド
一方通行「おわァ、面倒なのが帰ってきたァ……砥信さン、早く! 俺に構わず!」
布束「え? ええ……またね一方通行、インデックスさん。それに、えーと、三下さん?」
上条「はっ!? あ、いやその、俺の名前は……」
一方通行「居ねェぞ」
上条「名乗ることすらできなかった……!!」
一方通行「あァ、お前が次に会うまではずっと「三下」として認識され続けるンだろォなァ」ニヤニヤ
上条「……不幸だああああああ!!」
今日はここまでで。
布束先輩かわいいよね。大好きです。
もうちょっとだけていとくん編が続きます。
のんびり進行で。
次こそは一週間以内に……!
ありがとうございました。
災謝「らめぇ! そんなにぶったら、あぅっ……!! おかしくなりゅ! なっひゃうう~!!」ハァハァ
災射…
災難誤射で消し間違えたんですね分かりま…ふぅ…
>>1です。こんばんは。
>>577
あわわわ!
「わざわいあやまり」で「災誤」にしようと思ってたのに、変換ミスに気付きませんでした!
エイプリルフールに間に合わない! と焦ってたので、大目に見てくれると嬉しいです。
こっちもばりばり書いて投下しないと駄目ですな!
頑張ります。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■サンドイッチ店
垣根「オイ! なんか今女の子いなかったか!? うちの学校の!」ゼェ、ハァ
一方通行「はァ? 居ねェよ。幻覚じゃないンですかァ?
つゥか遅ェ、20分以上経ってるじゃねェかくたばれ」
垣根「くたばらん!」バーン!!
上条「胸張って言われてもな……」
インデックス「あれ? 何持ってるのかな? ていとく!」
垣根「あ? ああ、これか」キラキラ
一方通行「オイ……まさかそのいかにもアッタマ悪そォな包みを取りに帰ったとか……」
垣根「おお、大正解」
一方通行「やっぱくたばれ」
上条「それ何なんだ?」
垣根「さあな? ほら」ポイ
一方通行「重っ、投げるンじゃねェ!」
垣根「開けてみな」キリ
一方通行「はァ? 気持ち悪ィ……爆弾とかじゃねェだろうな」ビリバリ
上条「豪快な……」
一方通行「っと……あァ!?」カパッ!
インデックス「なーになーに?」ヒョイ
上条「こ、これは……」
垣根「一方通行専用杖だ!」パンパカパー!
一方通行「何でていとくンが持ってンだよ!」
垣根「買った」
一方通行「ちくしょう、販売ルートが見つからねェと思ったら……
オマエこれ直接購入しやがったな!?」
垣根「ああ。結構した」シレッ
一方通行「クソッタレが……で? いくらだ?」
垣根「え? ああ、確か1700万……」
一方通行「吹っかけてンじゃねェぞ三下がァ!!」クワッ
垣根「うおっ!? 何だよいきなり! お前が聞いたんだろ!」
一方通行「足元見やがって、8兆の借金抱えてる俺に1700万なンざ払える訳ねェだろ!」
垣根「?」
一方通行「?」
垣根「いや、これやるよ?」
一方通行「だから金がねェって」
垣根「いらないって」
一方通行「でも1700万」
垣根「それ、俺が買ったときの値段」
一方通行「?」
垣根「?」
一方通行「そンなにしたのか? なのにタダでくれンの?」
垣根「? うん」
一方通行「ていとくン……!」タタタタタ……ガシーッ!!
垣根「ハハハ、いいってことよ」クルクルクル
上条「おいそこ! 感動の再会スペシャルみたいになってますよっ!」
インデックス「1700万……とうまにもあれくらいの心の広さが必要かも」
上条「無茶言うんじゃありません。あれはレベル5界でのみ可能なものなのですよ」
一方通行「つゥか何で買ったンだよ。コイツは俺専用だぜ?」
垣根「ああ、そんくらい分かる。お前意外と背小さいのな」
一方通行「うるっせェ! まさか変な細工とかしてねェだろォな?」
垣根「いや、コレもってりゃ一位に対してアドバンテージとれっかなーと思ったんだけどよ。
ゲーム勝負ならあんま関係ねえし、返しとこうと思ってな。まあ、フェアに行こうぜ」
一方通行「ふーン? まァありがたく頂戴すっけd……冷たァ!!」ヒヤッ
垣根「あ、冷凍庫に入れてあったからな……」
一方通行「なンで!?」
インデックス「ていとく……杖は腐らないかも」
垣根「いや、邪魔だったんで、空いてる冷凍庫に……」
上条「冷凍庫が空いてる!? くそ、これだから金持ちは!!」
垣根「えっ! あ、いや、アイスはちょっと入ってたかもしれねえ!」アワアワ
一方通行「俺も借金背負う前は冷凍がついてねェ冷蔵庫でやっていけてたンだよなァ。
今となっては懐かしすぎて号泣もンだが……よし、異常ねェな」カチャカチャ
上条「このセレブ野郎共め……
上条さんなんてテーマソングが『money,money,money』だというのに……」
垣根「あれ女の歌だろ? 何、逆玉の輿狙いかてめぇは」
上条「へ? そうなの? てっきり貧乏生活の歌かと……」
一方通行「間違っちゃいねェけどな。歌詞英語ったって、中2レベルだろアレ」
上条「どうせ上条さんはバカですよ」ハァ
一方通行「あァー、しっくりくる……やっぱコレだよな」ハァ
上条「もはやスルー!?」
インデックス「とうま、英語なら教えてあげられるかも……」
上条「ああ、インデックスさんが天使に見えますよ」
一方通行(正直コイツなら逆玉の輿もいける気がする)
垣根「つうか、俺も座って良い? 腹減った」
一方通行「の前にコーヒー買ってこい。あとメシも。オマエと同じので良いからよォ」
垣根「あ、そっか。カードくれ」
一方通行「ン。俺着替えて来るわ」
上条(ナチュラルにパシたせた……)
一方通行「ブラックだかンなァ!」
垣根「わかってるっつうの!」
一方通行(何で分かってるンだよ……)
インデックス「私もおかわりが欲しいかも!」
垣根「あー、了解」
上条「まだ食べるというのですかインデックスさん!?」
インデックス「スフィンクス、パンの端っこなら大丈夫だよねー?」
スフィンクス「にゃあ」ガツガツ
上条「えー……っと、じゃあ上条さんも欲しいなー? なんて」
垣根「いやてめぇは来いよ。持ち切れねえだろ?」
上条「うう……」トボトボ
インデックス「あ、ついでに飲み物もー!」
上条「はいはいアイスティーのミルクとガムシロップマシマシのやつですね……
ったく、変な所だけ英国人ぶっちゃって……」
一方通行「オイ、松葉杖置いてくから、ちゃンと見とけよ」
インデックス「杖なんて誰も盗まないかも」
一方通行「あァ……こンなにラクだったンだな……科学ってすげェわ」カツンカツン
インデックス「は、速い……」
■十分後
一方通行「戻った」
インデックス「おかえりなんだよ! あれ、帽子も買ってきたの?」
一方通行「あァ、これ以上知り合いに会っても面倒くせェし」ギュ
インデックス「うん。パーカーに帽子だと確かに「あくせられーた!」って感じではないね」
一方通行「何ですかァ、その感じは」
垣根「一方通行ー、コーヒーだけ取りに来いよ! 重い!」
一方通行「はいはいィ……って、そもそもLサイズ頼むンじゃねェよ」
垣根「? 飲みきれなかったら持ってけばいいじゃねえか」
インデックス「良い匂いがするかもー」
上条「帰ってからのインスタントコーヒーは抜きな」
一方通行「あ゛ァ!? オイ、今日はあと3杯飲めるはずじゃ……」
上条「ていとくンがエスプレッソショット追加してたし、カフェイン増してそうだし」
垣根「良かれと思いました……」
一方通行「クソ……でかした。だがくたばれメルヘン」
垣根「お前その態度人としてどうなの!?」
インデックス「そうだよあくせられーた! 隣人愛かも!」
一方通行「いいンですー。一位だからいいンですゥー」
インデックス「天は人の上に人を作らずなんだよ?」
一方通行「じゃァ俺神で」
垣根「死神のノートで新世界作りそうだよなお前」
一方通行「ンなもン無くても新世界くらい作れるわ」
上条「あぁー、どっかの部族で神の使いを名乗ればいけそう。見た目的に」ウンウン
一方通行「それタダのアルビノ信仰じゃねェか」
垣根「俺もできそうじゃね!」ファサァアア!!
一方通行「驚異の鳥人間として見世物小屋に捕まれ」スタスタ
「「「「いただきまァす」」」」
一方通行「うめェ」モギュモギュ
垣根「だろ!? 割と穴場なんだよなー」
上条「インデックスさーん。もうちょっとペースダウンぷりーず」
インデックス「ダウンしてたら夜までかかってもお腹一杯にならないんだよ?」ガツガツガツ
一方通行「一度解剖されるべきだよなァ、その吸引力」
インデックス「私は「ソージキ」じゃないかも……」
上条「で、この後どうする?」
一方通行「ンー、帰り買い物行かねェとな。今日特売あるか?」
上条「ああ! 詰め放題系のがあったからとりあえず野菜系を中心にですね」
インデックス「お肉は!?」
一方通行「今食ってるだろ」
インデックス「じゃあついでに図書館に寄ってほしいかも! 返却期限が近いし」
上条「げぇー、あれ俺のカードで借りてるんだから、怒られるのは上条さんなんですよ?」
一方通行「じゃあ一旦戻って本持ってこねェと」
垣根「おいコラ! 何を所帯じみてやがる! 俺との勝負はどうなったんだよ!」
一方通行「あァ、そンな感じの事もあったか」ズズー
垣根「そんな……面倒くさそうにコーヒー飲みながら……」ズーン
上条「あーあー、お前がそんなに無碍に扱うから……
ていとくんがテーブルと一体化しちゃってますよー?」
一方通行「チッ、覚えてンよ! ゲーセン3回勝負だろ?」ガジガジ
上条「そんなストロー噛みながら嫌々言われても相手が傷つk……」
垣根「おう!」キラキラニコニコニコ
上条「いや何でもない」
インデックス「じゃあ早速行くんだよ!」
一方通行「はいはい……ていとくン、トレー返してきて」
垣根「おう!」スタスタ
上条「……扱いやすい、タイプなのかな?」
一方通行「扱い方による」ズズー
■地下街ゲームセンター
垣根「やってまいりました!」ババン!
一方通行「つゥか、俺ゲーセンのゲームとかやったことねェンだけど」
垣根「じゃあまず教えるし、練習もありにしようぜ」
上条「意外とフェアだな」
インデックス「何のゲームするの? 早く見たいかも!」
一方通行「ここうるせェ……」
インデックス「私もこういう電子的な騒音は苦手だけど、それより楽しそうなんだよ!」
一方通行「そォか?」チラッ
垣根「1戦目はどの機種にする? お前が決めていいぞ、初心者だし!」ニヤニヤ
一方通行(はしゃいでるな……)
一方通行「チビシスター、俺は分からねェから適当に選べ」
インデックス「いいの? んーと、じゃあ、あれ!」
一方通行「ン?」
上条「な……」
垣根「これは……パンチングマシン!!」
上条(負けたな、一方通行)
インデックス「がんばってね! あくせられーた!」
垣根「まあコレは見ればわかるだろ。3回殴って一番高い数値が得点」
一方通行「ふーん、能力は?」
垣根「このゲーセンは使っても構わねえって店舗だが、機械壊したら負けな。
ちなみに成人男性の平均が100だが、能力者用に上限上げてある」チャリンチャリン
上条「何と言う会話!」
一方通行「じゃあ見本っつゥ事でオマエが先な」
垣根「? まあいいけど」バサッ
上条「おお!」
インデックス「なんだかごく微量だけど、天使の力に酷似したものを感じるかも」
垣根「そぉい!」ドゴォン!!
『798』
上条「うわ……」サーッ
垣根「ん? ちょい加減違ったか。次!」ズガァン!!
『916』
インデックス「す、すごいかも!」
一方通行「この機械3ケタまでしか出ねェのか」ズズー
垣根「もーちょいだな! ラストっ!」ガゴォン!!
『972』パパラパー♪
垣根「うしっ」
上条「言うまでも無くランキング載ったなー」
垣根「ふふん、こういう壊さないように微妙な力加減ってのは結構難しいんだぜ?」
一方通行「三下、これ持ってろ」
上条「ん? コーヒーまだ飲み終わってなかったのか」
一方通行「味わってンだよ」コキコキ
垣根「俺もここまでギリギリ出せたのは初めてだし、まあ精々頑張れ、初心者!」
一方通行「おォ、頑張るわ。金入れろ」ピッ
垣根「あ、うん」チャリンチャリン
上条「ここでもナチュラルにたかるんだな」
一方通行「だってコイツがやろうっていうンだし、いいだろ」
垣根「よし、いつでもいいぜ?」
一方通行「そンじゃ……」デコピンッ ドグシャァッ!!
『999』パパラパー♪
垣根「」
上条「」
インデックス「すごいんだよー!」ピョンコピョンコ
一方通行「はい勝ったァ。チビシスター、オマエやりたがってただろ。あと2回やって良いぞ」
インデックス「じゃあスフィンクスと一回ずつやるー!」
スフィンクス「にゃー!」
インデックス「えいっ!」ポムッ
『45』
インデックス「むー……これは悔しいかも……
スフィンクス! 猫パンチで敵を取ってほしいんだよ!」
スフィンクス「にー」ペチンッ
『21』
インデックス「あうう」ガクリ
一方通行「猫にしては良い方なんじゃねェの」ナデ
スフィンクス「みぁー」ゴロゴロゴロ
上条「ランキング1位と2位がとんでもないことに……」
一方通行「デイリーランキングみてェだしすぐ消える。
この手のはコツが分かってるやつなら結構いけるだろォし」
垣根「お前何したんだよ……」
一方通行「オマエの攻撃の運動量を計測して、それがどれくらいの得点になるのか演算。
ギリギリ999になるような近似値分だけを、有効な角度になるようにベクトル操作で」
一方通行「こう、「びしっ」と」デコピン
垣根「それはズルくねえ!?」
一方通行「俺は初心者だし? そもそも頭脳プレイだからなァ。
ごちゃごちゃうるせェとデコピンくらわすぞ」ググッ
上条「怖ッ! 殺人デコピンじゃねえか!」
一方通行「多分頭蓋骨が爆散するな。
内部の精密機械まで衝撃が行かないようにしてたから人間に打っても脳は無事だろ」
上条「余計に怖いんですけども!?」
一方通行「そォだ。この勝負、勝った方が負けた方に罰ゲームな? 例えば」
垣根「は?」
一方通行「デコピン一回とか?」ニコッ
垣根「」
今日はここまでで。
まだまだ続くよていとくン編。
次こそは一週間以内に、できたらいいな……!
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
皆さんのていとくん好きには目を見張るばかりです。
しっかりしてください。気を確かに持って。
じゃあ今日も投下させていただきます。
■地下街ゲームセンター
垣根「デコピン……破裂……」ブツブツ
一方通行「ったく、煩ェな」ズズー
インデックス「ちょっとかわいそうかも」
上条「あれは流石に怖すぎだろ。負けたら死ねってことじゃねーか!」
一方通行「俺が負けたらこっちがデコピンされンだから別に良くねェか?」
上条「ベクトルデコピンが使えるのはお前だけだろ!
むしろお前にデコピンしたら反射で指がボッキボキに……はっ!?」
一方通行「あァ、その手があったわ。自分が食らう時は能力入れてりゃいいンだよな。
ありがとなァ三下ァ! これでどうあってもていとくンの負けは確定だぜ」
垣根「えっ」
上条「……ごめん、ていとくん」
インデックス「とうま……」
垣根「お前……何てことを……」
一方通行「よし、チビシスター、次どれにするンか決まったか?」
インデックス「ふぇ? んー、と、それじゃ、アレがいいかも!」ズビシ
一方通行「……」
垣根「……」
インデックス「?」
一方通行「他のにしねェ?」
インデックス「これが見てみたいんだよ!」
上条「これ、この前テレビでやってた奴だよな?」
垣根「あぁ……学園都市の技術を集めた体感ダンスゲーム。
従来のステージパネルが無くなり、センサーを使用して全身の動きを採点する奴」
一方通行「つまり何ですかァ、全身全霊を込めて愉快に踊れと?」
インデックス「これがいいったらいいんだよ!」ババーン!
一方通行「くっ……」
垣根「まあ俺もやった事ないけど、これにするしかなさそうだな」
上条「その、頑張れ。二人とも」ポム
一方通行「……金入れて来い」
垣根「了解」チャリンチャリン
インデックス「やったんだよー!」ワーイ!
垣根「まず全身の読み込みをするらしいから、ちょっと動かないで待ってろよ」ウィーン
一方通行「おォ、何か実験っぽいな」
垣根「なー」
上条「普段どんな実験をしてきたんでせう……」
垣根「気にすんなって。んじゃとりあえず、能力使用アリの対戦プレイ、鬼モードと」ピッピッピッ
一方通行「画面に出て来るモーションと同じ動きをしろって事か。
初見のプレイじゃ殆ど動体視力と反射神経だなァ」カチ
垣根「曲何にする? これは2回勝負みてえだけど」ワクワク
一方通行「ランダムでいいンじゃねェか? おらよ」ピッ
『RANDOM』 ポン♪
垣根「ああああー!?
せめて曲くらいは知ってるやつにしようと思ったのにてめぇぇえええええ!!!」
一方通行「じゃあ最初から言えよ……これに知ってる曲が入ってるとは思えねェけど」
『||||||||||||||||||||』 ダララララ…… グルグル
『LOVEドッきゅん』 ドン!
一方通行「えっ?」ポカーン
垣根「んっ?」ポカーン
(参考URL:http://www.youtube.com/watch?v=gyWL0-HjD7k)
オマエノ コト スキ ダケド オレ ホスト ダカラ……
上条「おーい、始まってるぞー?」
一方通行「はっ? オイ糞ていとくンこれ何!? ていとくンの主題歌ですかァ!?」
垣根「違ぇよ誰がホストだ! っつうか俺も知らねぇ!」
インデックス「踊らないと0点なんだよー?」
垣根「くっ! やってやろうじゃねえか!」バッ!
一方通行「な、何だと!?」
上条「止まってると負けるぞ一方通行ー!」
一方通行「クソがァあああああああ!!」ババッ!!
\ ラブ ドッキュンv /
一方通行「」ズーン
上条「大丈夫か……」
インデックス「おおっ! 得点が出たんだよ!」
垣根「俺は507177だな」
一方通行「463992……」
垣根「この勝負、妙なプライドに拘ってる方が負けだぜ! 一方通行!」
一方通行「うぐっ」ギリリ
インデックス「頑張るんだよ!」
一方通行「おい三下ァ……」
上条「はい?」
一方通行「このゲームはそういうモンなンだよなァ?
どれだけ完成度が高いかを競うためのモンであって。
バカみてェに踊るのは普通なンだよなァ?」
上条「んー、まあ、そうだな」
一方通行「よし、そうとわかれば……別に踊ってもおかしくねェ!」ババーン!!
上条「俺はお前の羞恥心の構造がわからん……」
垣根「ふっ、望むところだ!」ババーン!!
インデックス「あ、またランダムになってるんだよ?」
一方通行「何っ……」ハ
垣根「だと……!?」
『||||||||||||||||||||』 ダララララ…… グルグル
『ヘビーローテーション』 ドン!
一方垣根「「畜生ォォおおおおおおおお!!」」アイウォンチュー♪
(参考URL:http://www.youtube.com/watch?v=MispQhpxLk8&feature=fvwrel)
上条「は……速い……!」
垣根「くっ、未元物質で体の浮力を安定……!」バサッ
一方通行「全身の筋肉への電気信号をベクトル操作……!」ギュィイン
垣根「画面に膜を張って視覚を修正、最適化っ!」バシュン
一方通行「重力と遠心力を操作して一瞬ごとに適した動きをっ!」ダダンッ
インデックス「もはや動きがすごいんだよ!」
上条「……あいつら、あれで食っていけるんじゃないか?」
インデックス「よくわからないけど、高度な戦いが繰り広げられているのはわかるかも!」
スフィンクス「にゃー」
インデックス「ほら見てスフィンクス! スコアがどんどん上がっていくんだよ!」
ザワザワ スゲー
ナニアレ ノウリョクシャ カ? ガヤガヤ
上条「って、何やらギャラリーが出来ているのですが……」
インデックス「てれびでもやってたし、有名なんだね、このげーむ」
一方垣根「「おらああああああああああああ!!!」」
ピロリーン♪ カシャカシャ!!
\ ヘビー ローテーション♪ /
ジーッ ハイチーズ!
一方通行「お、終わった……」ゼィゼィ
垣根「クソ、結構やるじゃねえか……」ハァハァ
インデックス「結果がすごいかも!」
垣根「857967ッ!」
一方通行「900573!」
上条「吸収が早いというか、能力がチートというか……」
インデックス「合計が出そうかも」
垣根「俺が1365144で、」
一方通行「1364565……」
上条「すげえ良い勝負だったなコレ」
垣根「ギリギリ勝ったぁああああああ!!!」グッ
一方通行「負けたァあああああ!!!」ズーン
垣根「ふっ、これで一勝一敗だな! 次が勝負だぜ!」
一方通行「クソが……調子に乗ってンじゃねェぞ三下がァ!」
上条「うおっ、一瞬自分のことかと思った」
インデックス「とうまもそれに慣れてきちゃったんだね」
一方通行「ンな事ァどうでもいいンだよ! 次どれにするか決めやがれェ!!」
インデックス「こっちもノってきちゃったかも! じゃあ最後はあれをやるんだよっ!」
垣根「な……」
上条「おいおいあれは……」
一方通行「本気かチビシスター……!」
――そして、戦いは最終局面へ――
短いですが今日はここまでで。
次は一週間以内に、またという感じで。
ありがとうございました。
>>1です。こんばんは。
いや、遅くなってごめんなさいです。
風邪ひいてたりしました。
あと>>1はあんまりゲームに詳しくない。
ゴメンネ……でもちょっとうけて嬉しいです。
あのダンス可愛いよね?
じゃあ今日も投下させていただきます。
■地下街ゲームセンター
一方通行「……まさか、お前との決着がこンなモノになるとはなァ」ニヤリ
ドクンッ!
垣根「ああ、予想もできなかった。だが……」グッ
ドクンッ!
上条「な、まさか、やる気なのか……!?」ゾアッ
ドクンッ!
インデックス「さあ、3回戦目の開始なんだよッ!!」バン
『プリクラコーナー』
ドンッ!!
『男性のみのグループでの立ち入りはご遠慮ください』
ドドンッ!!
スフィンクス「にゃー!」ゴロゴロ
インデックス「最後はぷりくらー、で勝負かも!」バーン!
垣根「よし行くぞ」
一方通行「かかってきやがれ三下がァ……」
上条「えっ、いいのか!? 学園都市のトップ2がプリクラ勝負でいいのか!?」
一方通行「証明写真みてェなもンだろ?」
上条「うん、決定的に違うといいますか、いいますまいか……」
垣根「やべえ! 金入れたら即始まるっぽい! 早く来いお前ら!」
一方通行「何勝手に金入れてるンですかオマエはよォ!!」
『フレームを選んでね!』
垣根「えっ、何? コレ、か?」ピッ
『それじゃ、撮影を始めるよ!』
インデックス「出来上がりの美的センスが得点になるんだよ。
気合い入れて撮ってほしいかも!」
上条「インデックスさん、この声は録音ですよ」
『隣の人と手をつないでね! それじゃいくよ! さん! に!』
垣根「オイこれその通りにしないとダメなのかコレ!」
上条「もういいから繋げよ、ほらていとくん!」スッ
インデックス「あくせられーた! はやくはやく」
一方通行「ほらよォ……」ヒョイ
インデックス「えへへ」ギュウ
垣根「やだよ、なんでこんなしょっぺえ……」カシャ!!
一方通行「あーあ、ていとくンが騒ぐから変な写真になってンじゃねェか」
垣根「いや、あれは指示がおかしいだろ!」
一方通行「あァ? 無理難題を写真に収めるゲームだろォ?」
垣根「そ、そうだったのか……」
上条「まあ黙秘しておきますよ」
『次はみんなで中央によって! アップで撮るよ☆』
垣根「むさくるしいんだよ!」ガンッ
上条「機械に当たるな!」
インデックス「ほらほら、笑って!」
一方通行「はいはいィ……」カシャ
インデックス「……あくせられーた、表情がないんだよ。これは減点かも」
一方通行「何だと!?」
上条「せめて笑えよ」
一方通行「こ、こうか?」ニヤァ
上条「怖いわ! もっと普通に!」
インデックス「あのCMの時みたいに笑って欲しいかも!」
垣根「CM?」キョトン
一方通行「あァー、アレか。ちょっと待て」ゴシゴシ
上条「?」
一方通行「よし。こンな感じかァ?」キラキラニコニコ
垣根「誰だてめえは!!」ガーン
一方通行「表情筋に流れる生体電気を操作して、黄金比で釣りあげてンですゥ」
インデックス「なかなかいいかもしれないんだよ!」
『それじゃ最後の一枚だよ! みんなでカメラに向かってピースしてみよう!』
インデックス「はい!」
上条「だから録音ですって」
垣根「やっとまともな指示が……」
一方通行「早くしやがれ、顔が攣ってきた」
『はい、チーズ☆』カシャ
■らくがきコーナー
垣根「死ねええええええ!!」カリカリカリカリ
一方通行「クソがああああああ!!」カリカリカリカリ
上条「物騒な事言いながらもらくがきはファンシーなんだな……」
インデックス「ねーねーとうま、これって写真がしーるになるんでしょ?」
上条「ああ、そうだよ。書き終わったら出て来るから」
インデックス「じゃあ、それも私のデンワーに貼りたいかも!」
上条「風斬と撮った奴の横に貼ればいいんじゃないか」
インデックス「とうまに貼ってほしいかも。私が貼ると曲がっちゃうんだよ……」
上条「上条さんもあんまりそういうの得意じゃないんだよなぁ」
インデックス「むー、とうま、使えないんだよ!」
上条「一方通行に頼めよ。なんか得意そうだし」
インデックス「おお、それはナイスアイデアなんだよ!」
垣根「終わった……」フラフラ
一方通行「あァ、やりきった」スタスタ
上条「おっ、シールでてきてるぞ!」カタンッ
インデックス「どれどれ、私が採点してあげるかも!」
上条「一枚目は一方通行が書いた奴だな?」
わがまま
↓
``ヽ、__ ヽ
,,、-''´ ```丶-、、_ ヽ
<´ >、 ←KY ,,ィ=ィ´',
/ \ / ( )
/ ていとくん / ヽ / __,,--'"
/ / / / | l ヽ / r'"
/ / ゝ/| | / /| /. . ..| ヽ / ゝ_____
/ ./ /,'\ / .|| ./| l_ィ´| .; ,' | / . . : : : :\
.| / ./==-=リ、 .|| -彡二==.| .,' ,'. . ..| / . . . : : : : : : : :
.| ,' 〈 r;;;ミ .ヽ.|∨ .r;;ミ ./ / / | / . . : : : : : : : : : : :
.| | リ| 、ゝ゚ィ , ゝ゚ィ / // ./") / . . : : : : : : : : : : : : : :
.| /| 〉 // // / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.',./ | .{ .|...........`'.} '"´_._ノ / . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
|! / \ {..............| / l . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :>
//| \ ヽ........ / .| . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :>''
´ |/ヘ__ ヽ====''''/ | . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : >''
/'´ >//.. | . . . . . : : : : : : : : : : : >''
/ "ヘノ_,/ /. | . . . . . . : : : : : : :>''
./ /{〉/ / . . |. . . . . : : : : : : >'
/ / /// . . . . . .ヽ: : : : : : > ←こいつ最高にアホ
// / / . . . : : : : : : : :/
↑
負け犬
インデックス「100点満点で採点すると、10点くらいかも」
垣根「お前ふざけんなよ! 悪口しか書いてねえじゃねえか!」
一方通行「おっと、それは練習用に書いた奴を消し忘れてたンだよな。失敗失敗」ポリポリ
上条「一応10点はやるんだな……優しいなあインデックス」ナデナデ
インデックス「うん。字がやたらうまいから、一つ2点で得点したんだよ」
垣根「クソが……納得できねえ……」
上条「次は垣根が書いた奴、二枚目のやつだな」
インデックス「どれどれ?」
/ / / / ヽ \
借金王→ / / / ! / V ヽ
. / / ///| //l l ヘ ←むかつく
/ l // /_/ il / l リ \ ヽ
もやし→ / / ! j/ / __≧ト、 | // l ト、\
/ l / / |. | ヽ l:::ノヾ`| // l\ ヘ `
/,. l / / |. |  ̄¨` |/≦V l! \ヘ ←一文無し
// リ / / k !. | ij:うl |\ヽ ハ}
/イ / / / /、ー | ! ヽ ム/ ! \ヽ
ロリコン→ / / /イ `ーj l 、___ ´/ l l!リ∧ l `
/ /l / ! ∧ j ‐- _ / .| V
// .j リ リ. / V. | イ | ←無表情
l/ | / | / V ト、 / .l |
/ l/ l / Vl > __ ∧ l | /
死ね→ l / lリ / リヽ |V
イ ̄ ̄¨ >.、 / リ
イ─ 、: : : : : : : >..、 / ←チビ
x<: : :`ヽ \: : : : :: : : : :>、_
__x<: : : : : : : : : :\ \: : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : \ \: : : : : : : : : : : : \
インデックス「5点」
垣根「オイコラ! 何で俺の方が点数低いんだ!」
インデックス「何だかこのぷりくらーからは酷い憎しみが伝わってくるんだよ!
字も汚いし、減点モノかも!」
一方通行「誰がチビでもやしだ負け犬が!」
上条「このチビ発言は同じくらいの身長の上条さんまで敵に回しましたよ」
インデックス「まあ何度も試行錯誤した後が見られるので、オマケの5点なんだよ」
垣根「ち、ちくしょう……」ガクリ
一方通行「おォ、勝った!」
上条「5点対10点って、両方赤点ですからね?」
一方通行「勝てればいいンだよ」
インデックス「あれ、あと1枚は何もかかなかったの?」
一方通行「あァ、時間なかったからな」
| || /.// | : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : 、: :、: : | i : i
| || /.// |:i : : : : / : : : : : : /: : : : : : 、: : :ヽ: ヽ | ト、| 7>>、 ヽ
| || /.// |:|: : : : i: : : : : : : :|:ヽ: ヽヽ: :\: : : ト、: ハ| i| ././ / ヽヽ、 ヽ、 、 ハ
| || / // ノ:|: : : :|: : : : :i: : : :ト、:_>‐、‐、一.、: iNハN ! ,' :i! i l|、、 Vl、ヽ、',. ', ハ
| || / // /イ: |: : :!: /:ハ: :|: : 卞ト、xィ斥ミメ\\乂:V' i :l! l | ヽト、 У、.l_ヽl : lト.ハ
| || / // ,.イ: |: : :|//,公、ハ: :iト、 ヾ=' ´ ` ヽリヽトヽ. | l! l |,-ヽヽ、イ.l旬ハ |r.|lハ
| |.| / // /: :!/乂,.イ{'^ヽNト、\\ -,.イ、 ', i!, ト.llテ旬 ヽ /// V||'| トl、
| | | / .// _ノ,. イ:|: |/: /冫、 jリ、`ヾヽ ` ,.-,.ィ∧.:\ '. 、lヽ!`//' ! .ル| |イ!
| | | / .// ーァ':.∧レ1/:| { jイ ヽ.、 -'‐′∧:.:.:.:.:.} i .l! l :{` 、 、_フ /.::!| |′
| | | / ./ / /´フイ:.:.:.|:.:.:| V ! ` ァ ─‐、 ´:.:.:.:.:.:V Vl ',``ー- ./.:: リ、___
| | | ,' ./ / /:.:.:.:.:.|:.:.∧ V 、 ,.イハ /:ヽ:.:.:.:.:V Ⅶ、、トミ、` <::::::::/ ,!イ::::/ ./:r‐ヽ
| | | / ./ / /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:∧ \ヽ / / |-,V V:.:.∧:.:.| i! ヽハ ヽ、 }: /.::::::/ ./.::::/ /ハ
| |i | / / / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:∧ \ ' ト:.ハ V:.:.:.〉:| ヽl、 ノ.:´:::::::::::/ /.::::::l //.:/〉
| || | ,.' / / |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ハ / 〉-'ヽ!:.:i ヽ V/:.ハ l| ヽ./.:::::::::::::::::::l./.:::::::::`'.:::://.::〉、
| || |__ / / / rナヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.V/ 〈_|_|_レ':.:.| 〉V:.:.:∧ i! ,イヽ:::::::::ト、:::::::l:::::::::::/〉:::::l'.:://'、
| || | } / / /、 /:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:∧ ヽ:.:.:.:.:.:..! / V:.:.:.:| i〈ヽ::::::::::::V:::::::::::::::::/'.:::::::::::l、.′ \
| rリ | / / _/ /::::} |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.∧ \:.:.:.:〈 i V:.:.:.|o .ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ
一方垣根「「誰だよ!」」ガーン!
上条「表情って、すごいなぁ」シミジミ
インデックス「同感かも」
一方通行「何だこのホストみてェなツラはァ! キモチ悪ィなこのクソ野郎が!」
垣根「お前なんか絵柄変わっちゃってるじゃねえか! やべえわ、吐くこれ。キモ過ぎる」オエエ
インデックス「あれ? でもぷりくらーの勝負であくせられーたが勝ったと言うことは……」
垣根「あ?」
上条「ていとくん」ポム
垣根「え?」
上条「ご愁傷様です」
一方通行「よォし、三下。よくやった。そのまま押さえとけ」ゴキ、パキッ
垣根「え? いや、おい、何指鳴らして……おい、おい待てマジで待て」
一方通行「敗者にはデコピン一発の罰ゲームでェーす」スッ
垣根「死ぬーッ!! それはやめろ! まじで死ぬ、今度こそ死ぬ!」ジタバタ
一方通行「そいじゃ行きますかァ」グググッ
垣根「うわああああああああああああああああああああああああああ
ペチッ!
ああああああああああああああああああああああああ、あ?」
一方通行「くっ、ぎゃは! デコピン一発に……あはっ、ビビり過ぎ……」プークスクス
垣根「……」
一方通行「まさに負け犬じゃねェか……恥ずかしい奴……」クスクスクス
垣根「」ジワッ
上条「お?」
垣根「畜生おおおおおお!! いっそ殺せ! 第一位のバーカ! コケて死ね!」バッ
インデックス「あっ、逃げたんだよ!」
一方通行「じゃあなァ、負け犬野郎のていとくゥゥン!」フリフリ
垣根「いつか殺してやるうううううううううううううううううう!!」ダダダダダバサバサバサバサバサ
上条「地下街なのに飛んで逃げた……」
一方通行「よし、面倒な奴も帰ったし、そろそろ帰ろうぜェ」
インデックス「図書館閉まっちゃうかも!」
上条「よーし、じゃあ急いで帰って図書館行って特売だ!
今日は鶏肉とタマゴが安い!」
インデックス「晩御飯はなんなのかな?」
一方通行「タマネギあったし、親子丼だなァ」
インデックス「オヤコドーン! おいしそうかも!」
上条「あ、そういえばインデックスが携帯にさっきのプリクラ貼って欲しいってよ」
一方通行「オマエがやれよ」
上条「そういう細かい作業は苦手なんです」
インデックス「お願い! あくせられーた!」
一方通行「帰ったらなァ……」
インデックス「わーい! よかったよ、スフィンクス」
スフィンクス「にゃー」
五日目 END
今日はここまでで。
次は番外編です。結構遅くなっちゃったなあ。
ていとくん編長すぎたですね。
書き溜めたいので、次は一週間以上かかるかも?
それでは。ありがとうございました。
乙
なんなんだこの学園都市2TOP…なごむ…
1の快気祝いにどぞ。
http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper5089.jpg
>>1です。こんにちは。
いやあ物凄くお久しぶりです。
最近やたら忙しくて、本当すみません。
間があきすぎてもあれなので、出来た所まで投下していきます。
>>651
マジ天使じゃないですか。インデックスかわいい!
というか多分、今まで別のスレでもいただいているので
重ね重ねありがとうございます。素敵です。キッス。
じゃあ今日も投下させていただきます。
上条「福引で一方通行が当たった」
番外編 : とある夜逃げの借金まみれ
■一カ月半ほど前
学園都市の第一位、一方通行は所帯じみた生活を送っていた。
昼を回ったころにようやく起床し、風呂に入る。
適当な場所に食事を取りに向かうのはそろそろ夕方になりそうな時間。
都合が良ければ黄泉川のマンションに行くこともある。
そして仕事が入ればそれをこなし、なければ無いで、アルバイトに向かう。
深夜から早朝にかけてへとへとになって帰宅。
着替えもせず泥のように眠るのが常だ。
さて、何故学園都市の第一位が冴えないフリーター生活を送っているのかと言われれば
ひとえに八兆という天文学的な借金を拵えているからである。
始めは殆ど形だけだった借金も資金難だとか必要経費だとかゴネ始めた上層部のせいで
どうしても払わざるを得ない状況になり、というより、勝手に持って行かれ始めたのである。
ごく久しぶりに銀行の残高を照会して、一方通行は目を疑った。
0である。
すっからかんの、からっけつである。
どういうことだコノ野郎と通帳を記帳すれば、常任理事会経由で諸経費の数々が
どんぶらこっこどんぶらこっと、引き落とされること引き落とされること。
仕舞には月々の奨学金と研究協力の謝礼金の振込先が変更され、ここ1月は収入がない。
いわゆる、天引きという奴である。
さて。天下の第一位も霞を食って生きているわけでもなく。
ご飯と服とねぐら程度は必要とする。
そこでようやく、アルバイトの運びになったわけである。
というのも、今まで通り実験に協力して謝礼金を穫ろうと思い研究所に出向いたはいいが
内容が非人道的すぎてよろしくない。
やれ、絶対能力進化実験の続きをやれだの。
成長後の演算パターンで移植実験をやるから提供しろだの。
反射膜の実験をするから木原数多にひたすら殴られろだの。
最強の脳波観測をしたいから開頭手術を受けろだの。
君よく見たら可愛い顔をしているじゃないかお金が要るんだろうだのといったような始末で。
もちろんそのすべての研究所と阿呆の集団を木端微塵にしてしまったため
銀行の貯蓄分で返済されていた一部の借金を自ら復元してしまい
あれだけ盗られたというのに未だ借金の額は八兆のままである。
さて、哀れ哀れな第一位様はようやく起床。
起きあがるのも面倒くさく、シーツを巻き付けたまま風呂場に這っていく。
その様子はあまりにも怠惰だ。
最も同居人はいないので心配はない。
この借金地獄が始まってから、大事な大事な打ち止め様には黄泉川大明神のご自宅に
お引き取りいただき、現在彼は狭いワンルームに独りぽっちだ。
大層ご立腹の幼女ではあるが、借金のカタにと持って行かれては困る。
何しろ一万近くの軍用クローンの親玉であり、学園都市最強のエンジン部なのだから。
さて、脱衣所などはない狭いユニットバスのドア前に
シーツと服のごったになった抜け殻を残し、中身はようやく風呂場に到達。
密閉性の低い風呂のドアから勢いの足りないシャワーの水音と
漏れでた蒸気がふわんと漂い始めた。
同時刻。
一方通行の入居しているボロいアパート前に、一台のバンが停車する。
中から現れるのは、女4人に男が1人
「オイオイ第一位様がマジにこんなボロアパートに住んでんのかよ?
こりゃあ流石に笑っちゃうわ」
「でも情報筋は確かって訳よ。そもそも電話の女が言ってたんでしょ?
ココで間違いないってことじゃない」
「うん、いるよ。無能力者ばっかりの寮にしては、安定した力場が発生してる」
「マジか。やっぱこの任務……」
「あーうるっせえな! チャキチャキ歩く!
今回は部屋だの内装壊したら不味いんだから、テメェが鍵開けなきゃ困るんだよ」
「うぐ……はい」
荷物をバンから引っ張りだし、勿論エレベーターなどついていない建物に悲鳴を上げつつ
階段を5階まで駆け上がる。
ひときわ小さな人影が、ぐぬぬとうめいてこう漏らした。
「超覚悟してくださいよ、一方通行」
濡れた細い白髪を手櫛で後ろに流し、一方通行はシャワーの水を止めた。
くあ、と一度、大きなあくび。
一瞬だけチョーカーの電源を入れて体表の水分を弾き飛ばす。
能力の無駄遣い甚だしいが、応用力抜群の第一位様でなければできない芸当だけに
許していただきたいものである。
演算の面倒な髪の水気以外を無かったことにして、風呂場を出、下着に足を通す。
大判のタオルで乱暴に髪を拭きつつ、冷蔵庫を開けて
大型ペットボトルのブラックコーヒーを一本抜き取る。
借金まみれでもこれだけは欠かせない彼の燃料だ。
ただしコストパフォーマンスの悪い缶コーヒーから
ボトルコーヒーに切り替えているあたりが金欠を伺わせた。
書き込みで埋め尽くされたカレンダーを眺めながら、それをチビチビと呷る。
今日は一度出てから、夕方に戻ってきて着替える必要がありそうだ。
「ン……面倒くせ……」
ふああ、と大あくび。
未だ寝起き感は薄れていない。
ボトルをベッドサイドに置いて、髪を拭いているタオルに包まる。
あと5分。
服だけ着れば出かけられる。
その前に、あと5分だけ。
ベッドにぼふんと着地し、次の瞬間もう既に眠りの世界に飛び立とうとした彼を
あまりにも不可解な音が引きとめた。
カチカチ、がちゃ。
玄関のドアノブが回る音だ。
そう、毎朝毎晩聞いているそれは、常日頃施錠されているドアが
唯一役目を全うできる瞬間を知らせるためのもので――
「……あァ?」
ぱちりと眼を開く。
常日頃施錠されているドアがパカリと開いている。
こちらを見つめる5人分の眼差しが一方通行を射抜いた。
先頭の女が号令をかける。
「よし! 中のモン全部運び出せ! 車に積む!」
「げぇー! ここエレベーターねぇじゃんか!」
「私はそんなはまづらを応援してる」
「何で5階なんかに住んでるんだか! 結局重労働の決定って訳よ」
「私の窒素装甲で重い物は運びますから、軽いものは手分けしましょう!」
和気藹々である。
ソファーの影に隠れ、ベッドの上で保護色と化している第一位に気付くものは、ない。
「それじゃまずは大物から! ベッド行くわよ、絹旗!」
「超ガッテン承知です!」
わさわさと寄ってきた女二人が、せぇの、と声をかけてベッドを持ち上げた。
「……オイ!」
「ひぃ!?」
ポカン、と口を開けた5人の目が、持ち上げられたベッド上の白い少年に注がれる。
「何なンですかオマエ……」
途端に、ガコンとベッドが床に落とされた。
「らァっ!?」
上に乗っていた為に衝撃をくらい、哀れにも床上に叩き落される。
これが学園都市の第一位か。
腰をしたたかに打ったために涙目になりながらも
一方通行は子供が見たら2秒で泣きだすような形相で彼らを睨む。
「~ッ……! 何してンだゴラァ!
安普請のアパートでベッド取り落とすとか、床ブチ抜く気かクソ野郎!」
その声に最初に反応したのはベッドの脚部分を持っていた麦野沈利である。
こちらも負けずに鬼のような形相で豊かな髪を揺らす。
麦野「クソ野郎はテメェだろぉがよぉ第一位ッ! 何シーツに擬態してんだコラァ!
つーか何でこんな真昼間に部屋に居やがるんだクソニート!」
一方通行「誰がニートだ腐れビッチ! せめてフリーターと言いやがれ!
つゥか何勝手に入ってきてるンですかァ!? 不法侵入の罪でブチ殺すぞ三下がァ!」
がるる、と牙を剥く二頭の獣の間に
ベッドの頭の方を持っていた少女、絹旗最愛の劈くような悲鳴が割って入った。
絹旗「というか……超服を着て下さいッ!!」
一方通行「あァ?」
一方通行は自身の体を見下ろす。
E:ぱんつ
ほか:なし
一方通行「……ッ!!! あ゛あ゛あァあああァああァァァァァァ!!?」
カチリと小さな音の後。
その場に居た全員は部屋の前の廊下に瞬間的に移動させられていた。
ドアの向こうでは、ドタバタと騒音が鳴り響いている。
「……」
不幸なのは一方通行か。
放り出された4人の下敷きになり、弱弱しい呻き声を上げる浜面仕上か。
浜面「お、おもい……」
麦野「ああ゛ん!?」
浜面「嘘嘘嘘麦野はメッチャ軽い! 羽のように!」
麦野「な、何言ってるのよ……」
モジモジと髪を弄りながら浜面の上から腰を上げる麦野。
分からない。女ごころとか全っ然分からない。
滝壺「むぎの、可愛い」
フレンダ「あっずるい! 私だって可愛いと思う訳よ! ねっ!」
滝壺理后とフレンダ・セイヴェルンが横から乗りかかる。
仲の良いことである。
5秒後。
キッチリと服を着込んだ俯きがちの白い少年がドアの陰から現われた。
一方通行「……一旦入れ」
警戒するように胸元で上着を掻き合せる様子が何とも不審である。
大人しくゾロゾロと中に入ってくる5人。
座れと言われ、しぶしぶ床の上にぺたりと腰を下ろす。
一方通行「正直に言え」
仁王立ちだ。
蒼白な顔をした一方通行は視線で焼き殺せそうなほどの絶対零度でもって5人を睨む。
一方通行「み……見やがったか?」
耳が赤い。
麦野「……キモチ悪ぃんだよぉ! テメェは! 思春期のメスガキか!? ああ!?」
麦野がキレる。
正直GJと残りの4人は内心親指を立てた。
一方通行「だ、オマエ、オマエらが悪ィンだろォ!」
だからって顔を赤らめるな。
ここで空気読めない男、浜面が恐る恐る声をかける。
浜面「え? お前もしかして女だっt」
一方通行「死にてェンだな。よォし、死にましょう。つか殺す」
浜面「違えのかよ! じゃあ別にいいだろ下穿いてたんだし!」
絹旗「にしても超ギリギリでしたけどね」
フレンダ「結局男のカラダなんかに興味はないって訳」
一方通行が一つため息をつき、目の前の5人に細い人差し指を向ける。
一方通行「オマエら額出せ。記憶消去すっから……」
浜面「一体お前の体に見られて困る何があった!?」
額を抑えて飛び退るのは浜面が一番早い。
やけに慣れているのは麦野の所為だ。
一方通行「だっ……! そ、その……」
ごにょ、と口ごもる学園都市の第一位。
気色が悪い。5人の内なる声がそろって告げた。
一方通行「ろ……」
滝壺「ろ?」
一方通行「肋骨……が……」
麦野「アバラ?」
絹旗「ああ、超浮いてましたね」
ぶち、と何かが切れる音が聞こえた気がした。
一方通行「……あああァァァ! やっぱり記憶消すッ! ドタマ差し出しやがれ三下共がッ!」
浜面「何故俺の方に来るんd……あああああああああああああイタイイタイめりこんでる!!!」
能力使用の指先がめりめりと頭蓋骨に食い込んでくる感触がした。
錯覚であることを切に願う。
麦野「はいはいそこまでだにゃーん」
一方通行「あァ!?」
余談だが、この時浜面の目にはすっくと立ち上がった麦野が女神のように見えたと言う。
麦野「これなーんだ?」
ポケットから取り出した小型リモコンをゆるく振る。
一方通行「? ……あ」
麦野「はーいスイッチオフ」
カチン、という音と共に、オモチャのようにチャチな作りのスイッチが切られる。
一方通行「あ゛ァっ、オマ……!」
チョーカーの端についていた小さめのランプが不気味にじじ、と点滅。
一方通行「xctryw止jkh」
同時に一方通行がコテリと床に転がり、部屋に一瞬の沈黙が流れた。
麦野「上も嫌な細工するわー……。それじゃ、よし、運ぶ!
とりあえず寮の物じゃない奴には赤札貼っていきましょ」パンパン
絹旗「備え付けってどれですか?」
浜面「えーと、ベッドと棚、テーブル、椅子、冷蔵庫、レンジ、洗面器、風呂椅子……」
フレンダ「全部って訳よ……」
滝壺「じゃあ衣類かな?」
麦野「衣類少ねぇえええ!! 上下3枚ずつってどういうことだオイ! バックパッカーか!」
絹旗「タオルも持っていきますよー」
浜面「いや、そのタオル、寮の貸出だ」
絹旗「これも!?」
フレンダ「シャンプーまで備え付けってどういうことよ!」
滝壺「いい寮だね」
浜面「そうだな……いや、そういう問題じゃないんだけどよ……」
麦野「もう見つかった分だけでいいわ! 浜面は第一位運んで!」
浜面「俺ぇぇえ!? 絹旗とかに……」
絹旗「だ、だって……恥ずかしいから私は超遠慮しときますっ!」
浜面「マジかよ……」
滝壺「はまづら、応援してる」
浜面「ありがとよ滝壺! って、おお、意外に軽いな」
一方通行「mstyhxlbw不myb軽bwfhcb撤回gvrszqjygt」ウゴウゴ
フレンダ「動きがホラーっぽいって訳よ……」
滝壺「ドア開けるのについてってあげるね」
一方通行「zxdfybvm降m阿呆kbhgycxxc死fgy頼hbmlp」
浜面「何か心ないことを言われている気がする」スタスタ
麦野「忘れ物ないわね?」
フレンダ「結局段ボール10個も無かったって訳よ」
滝壺「遊牧民みたいだね」
絹旗「私たちにとっては超ありがたいですが、これ売れるんでしょうか……」
麦野「さあ?」
浜面「じゃあ行くぞ。全員乗ったかー?」
麦野「点呼とるわよ! 1!」
フレンダ「2って訳!」
滝壺「さん」
絹旗「超4です」
浜面「はい、5-」
一方通行「cvrtygwnhme離vjfuignergupnj」
麦野「出発ー!」
絹旗「なにやら遠足みたいですね!」
浜面「行き先は闇オークションの出入り倉庫だけどな」
滝壺「はまづら、お菓子食べる?」
フレンダ「何それ?」
滝壺「ハッピーターンだよ」
麦野「鉄板ね……私にも一個頂戴」
滝壺「はい、むぎの」
キャッキャ ワイワイ
一方通行「……nujko殺b」
■グループのアジト
『アー! ハマヅラァ シャケベントウ カッテナイジャネーカ! サバカンモ ナイッテワケ! ワスレテター』ガガッザザザ
土御門「……」
海原「……」
結標「……」
土海結(どうしてこうなった……!)
海原「何で一方通行さんの自宅に仕掛けた盗聴器からアイテムの声が聞こえるんですか」
土御門「しかもかなり和気藹々ムードだぜい」
結標「というか一方通行の声が全く聞こえないけど」
『……cvrghjnk助ml……』ザザッ
土御門「あっ、居た! 一応この場にいるぞこいつ!」
海原「いやいやいや、完全に電池切れモードじゃないですか!」
結標「ちょっと、車の走行音が聞こえるけど……これまさか拉致されてるんじゃ」
土御門「そういえばこの前電話の男が、もうすぐ一方通行の借金差し押さえに行くって……」
結標「明らかにそれじゃないの! 何で言わないのよ馬鹿ッ!」
土御門「自分の借金くらい自分で何とかするのがグループという組織のあり方だ」キリッ
結標「アンタそのサングラス尻の穴の中に座標移動してやりましょうか!?」
土御門「すまん悪かった、全部俺の責任だにゃー」
海原「差し押さえとなると、本人がこのまま連れ去られるのは不味いのでは?」
結標「そうね、良くてマグロ漁船に乗せられるか、実験材料に……
悪くすればバニーボーイの店ラビリン学園都市店で勤務することになるわ」
海原「な……あの噂に名高い、ですか!?」
土御門「そんな、恐ろしいことになるぜい……」
結標「一刻も早く取り戻さないと、手遅れになるわね……」
土御門「よし、一方通行救出作戦、決行だにゃー! グループー! ファイッ!」
海結「おー!」
今日はここまでで。
またチマチマ進んで行きます。
それでは。ありがとうございました。
乙
ラビリン学園都市店ってどっか他のスレでも見た気がするけど元ネタあんの?
>>1です! お久しぶりです。
私用と他スレのために長らく放置して申し訳ございません!
まだ書いていきたいな、と思っていますし、絶賛ちまちまながらも書き溜め中です。
流石にHTMLはスレも四分の一ほど残っているのでまだ惜しい。
2レスだけ(非常にすみません)でも投下して、近いうちに書き溜めてきます。
とりあえずほんの少しだけ投下で急をしのぐということで。
学園都市の中でも人気の少ない通りと多い通りがある。
例えば、無人バスくらいしか通らないような寂れたバイパスや、工場地帯の真ん中。
そういった一つ一つの細かい情報、または、時間帯ごとの最適化されたルートから
目的地までの無理のない最短経路を割り出していく。
それはパズルを組み上げる行為にも似た、熟練と洞察力。
積んだ荷物や要人を命を賭してまで目的地に無事届けることにパズルと違う点があるなら。
麦野「はまづらぁぁああああ!! テメェ何回工事迂回すりゃ気が済むのかにゃーん?」
浜面「いやだってこの辺いつもは通らねえから工事の時期とかしらなかっ……
すいません! すいません! チリチリなんか聞こえるマジ車内ではやめて!」
フレンダ「やれやれ、浜面のダミ声は古傷に響くって訳よ……ああ、傷が開きそう……」
絹旗「なっ!? フレンダの体が再び超真っ二つになったらどう責任とるんですか!?」
滝壺「……流石のわたしもふれんだを真っ二つにするはまづらは、ちょっと応援できないよ」
浜面「ごめんなさい! 俺が悪かったです! すんません!」
要人が大人しくシートに収まっていないこと。
一方通行「……xecrtvbyuni諦mo,p.」
荷物がうるさいことである。
車の振動でシートからズリ落ちそうになっていた。
絹旗「あらら。うまく安定しないですね。チャイルドシート的なものありませんでしたっけ?」
滝壺「細いからいけるかも……」
浜面「いけねえよ!? シートベルトで固定しとけって!」
絹旗「意識がないからシートベルトだと首が圧迫されそうですね。
ま、まあ仕方ありません! ここは超私が固定します!」
そういうが早いか、荷物の脇の下にひょいと手を入れる。
抱え上げた荷物を、絹旗はほっそりとした自分の太股の上に座らせた。
後ろから回した腕で腹のあたりを抱きしめ、満足そうに背中にすり寄る。
絹旗「まったく仕方がありませんね! こうしていないと超運べませんからね!」
一方通行「wxec苦rvtbnmu離u貧乳j」
ちなみに、石鹸の匂いがした。
時折奇妙にふらつきながら、早朝、ほぼ無人の大通りをかけぬけていく白いバン。
それをビルの上から見下ろす影が3つ。
結標「なんとか見つけられたようね」
土御門「首輪の発信器が生きててよかったぜい」
海原「迷子犬みたいですね!」ウフフ
結標「海原黙ってて」
土御門「ほんとだにゃー! お前緊張感とか、もー、ダメダメですぜお前ほんと……」ハァ
海原「ちょっと言いすぎじゃないですか!? 特に後からのっかかった方!」
結標「方法はどうしましょうか?」
土御門「あの車内のどの位置にいるか分からないというのが辛いな」
海原(あっ、もう仕事モードなんですね?)
結標「「だるまさんがころんだ大作戦」はどう?」
土御門「いや、あれは一方通行の能力に頼った作戦だからな。
「お代官様おやめになって戦法」にしたほうが無難……」
海原「ダメです。手ごろな女性の皮膚がありません。
いっそ「迷子の子猫ちゃん作戦」から「犬のおまわりさんケース」に繋げるのは?」
土御門「うーん。一方通行の意識がないのが不安だが……」ソワソワ
海原「お父さん、落ちついて。息子さんは無事なはずですから……」ソッ
結標「でもそれが一番いいわ。「迷子の子猫ちゃん」で行きましょう!」
土御門「お前が一番負担の大きい作戦だが、やれるのか?」
結標「まかせて」コクリ
土御門「じゃあこの先3つ目の交差点がAポイント。Bポイントの場所は任意で決めろ」
海原「回収はどこで行いますか?」
結標「とりあえずできる人が回収しましょう。3人のうち1人くらいはいけるはずよ」
土御門「よし。2時間後にいつものファミレスに集合な」
海結「「はい」」
土御門「では……始めぇい!」ピー!
はい!
次回は前と同じくらい書き溜めてきますのでHTMLだけはお見逃しください!
ごめんなさい!
それでは!
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