・このSS咲-Saki- のクロスオーバー物です。
・主人公は須賀京太郎です。
・割と節操無く色々な作品のキャラが出ます(キャラ解説はする予定)。
・更新は1~2週間ごと。
・本筋のストーリーはペルソナじゃないです。
・超展開ありです。
・初投稿なので至らない点が多数あると思います。
・6~7話程度で終わらせる予定。
以上が駄目な方はご注意ください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393841475
―――???―――
???「ようこそ、お初にお目にかかる」
???「私はフィレモン」
フィレモン「意識と無意識の狭間に住まう者」
フィレモン「さて、君は自分が誰であるか名乗ることが出来るかね?」
少年「相手が名乗ったんだから、こっちも名乗るのが礼儀ってやつだろう…」
少年「だが断る」
フィレモン「……………え?」
少年(この須賀京太郎が最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…というわけじゃないけどさ)
京太郎(何処とも分からない怪しげな場所で、変な仮面を付けた得体のしれないおっさん?に名前を名乗るのは抵抗あるって)
○須賀京太郎(咲-Saki-)
原作では数少ない男(空気)キャラ。アニメ版のOPでは最後の1カットのみだが、原作より(妄想要員として)出番が若干増え、阿知賀編ではまさかの登場(ただし最終回の清澄登場シーンではやっぱりハブられてる)と優遇されているのかされてないのか微妙なライン。
麻雀の腕は予選初日で敗退する程度だが、公式ファンブックで潜在能力は5段階中4なので才能は無くはない模様。
原作では声優補正か女顔化が進んでおり、作風的に実は女性であり事情があって男装していたのだという展開になる可能性が微レ存である。
○フィレモン(ペルソナシリーズ)
蝶の仮面をつけた壮年男性。意識と無意識の狭間に住まい、己の人生に立ち塞がる困難へと立ち向かう人間にきっかけを与え見守る存在。
そしてある意味ペルソナシリーズの黒幕の一人。
因みにペルソナ3,4に出ているイゴールはこの人の従者。あとやたら肩幅や手足が長い。
京太郎(そもそも俺は部室でネトマやってたはずなんだが)
京太郎(気がつけばこのおっさん?の前で立ってたわけで、全く現状が分からないんだよな)
フィレモン「……………」
京太郎(何か知らないけど絶句しちゃってるよこの人…)
京太郎(逆上して襲われるのも嫌だし、名前くらい教えたほうが良いか?)
フィレモン「す―――」
京太郎「す?」
フィレモン「素晴らしい!!」
京太郎「斜め上の反応が帰ってきた!?」
フィレモン「今までここに来た者は名乗るか名乗らないか、2つのどちらかだった」
フィレモン「しかし、新しい第三の選択をする者が現れた!」
フィレモン「これは人が新しい領域に踏み込んだことに他ならない!!」
フィレモン「まさにすばら!超すばらです!!」
京太郎「どっかから電波を受信しちゃってる!?」
フィレモン「ここで彼にペルソナを与えることは簡単だ」
フィレモン「だがそれでは可能性の幅を狭めることになってしまう!」
京太郎(ペルソナ?……昔どっかで聞いたことのあるような………)
長身の少女「ねえ、ペルソナ様って知ってる?」
長身の少女「幸せを運んでくれるおまじないなんだってー」
長身の少女「皆が幸せになってくれたら私ちょーうれしいよー」
フィレモンってことはニャル様もでるのかな?
フィレモン「君の周りでは今、世界の行く末を決める大きな惨禍が起きようとしている」
京太郎「あ、帰ってきた…って、さらっと恐ろしい事言ってる!?」
フィレモン「しかし、例えそれに巻き込まれたとしても!」
フィレモン「新しい可能性を見せてくれた君なら自分の力で乗り越えられるはずだ!」
京太郎「いや、一人で納得しないで色々と説明してくれよ!」
フィレモン「さあ、戻りたまえ」
フィレモン「君があるべき時間と空の下へ―――」
京太郎「だから人の話を聞けえええぇぇぇぇ―――!!!」
???「新しい可能性ですか……」
???「丁度良いですし、彼には“アレ”になってもらいましょう」
―――清澄高校 麻雀部室―――
京太郎「う~ん………はっ!?」ガンバッチャッタガンバッタワレワレ
京太郎「夢・・・か?」トウナンシャーペーワーイワーイ
京太郎「あ~、この着信音は咲か」ピッ
京太郎「どうした咲?合宿先でさっそく迷子か?」
咲「いつも迷子になってるみたいに言わないでよ京ちゃん!」
○宮永咲(咲-Saki-)
原作の主人公(ラスボス)。
普段のドジで泣き虫な姿とは裏腹に、麻雀ではここぞという場面で驚異的な打ち筋を魅せる。(公式紹介より)
京太郎とは中学時代のクラスメートあるいは幼馴染みという設定だが、公式で二人の過去話が語られる可能性は、
一般人がエヴァンゲリオンを起動させる確率程度であると思われるのでどちらでもさして変わらないだろう。
京太郎(いや、何時も迷子になってるだろ)
京太郎「それで、もう合宿所についたのか?」
咲「あ、うん。こっちは一息ついたところ。京ちゃんはちゃんと留守番してる?」
京太郎「してるしてる。上級卓目指してネトマで特打の真っ最中だよ」
咲「そっか。あ、部長がパソコンに入ってる牌譜が必要になったからメールで送ってほしいって」
京太郎「了解。わざわざ電話してきた理由はそれか」ファイルヲヒライテ
咲「あとそれと…ペルソナ様って覚えてる?」
京太郎「………あ~懐かしいなあ、子供の時にそんなのやったっけ」メールニテンプ
○ペルソナ様(ペルソナシリーズ)
数人で四角を作り、「ペルソナ様、ペルソナ様、おいでください」と唱えながら、一人が隅に立っている人に向かって歩き、肩を叩く。
肩を叩かれた人が、今度は呪文を唱えながら歩き、同じ行動を繰り返す。
これを人数分続けると、その場に超常現象が起きたり、自分の願いがかなったりするという都市伝説。
咲「その時の夢を見ちゃってさ。なんか懐かしくなっちゃって」
京太郎(あの時いた面子は、咲以外は偶然公園にいただけで、あれ以来会うことは無かった)
京太郎(咲のお姉さんとか妙に影の薄い子、俺より背が低いのにお姉さんぶる子とか他にも個性的な奴らだったな)
京太郎(特に二回りくらい大きいのに、咲みたいにほっとけない感じの子……)
京太郎(そういえば、名前も聞いてなかったっけ…)
京太郎(皆元気にしてるかな?)
京太郎「これを送信っと――終わったぞ咲」ポチットナ
咲「え、もう?早いね京ちゃん」
京太郎「牌譜作りは俺も手伝ってたからな」
京太郎「他にも何か追加で必要だったら何時でも声をかけてくれよ」
京太郎「力仕事が必要なら何時でも駆けつけるぜ!」キリッ
咲「…それで本命は?」
京太郎「和や風越の部長はもちろん、鶴賀と龍門渕はメガネっ娘は着痩せするタイプと見た」デレ~
咲「はいダウト」
京太郎「くそっ!誘導尋問だったか!」
咲「それ以前の問題だったよ」ハアー
京太郎「まあ冗談はさておき―――」
咲「…………………………………」
京太郎「いや、本当に冗談だからな?」
咲「ふふ…分かってるってば」
咲(京ちゃんは女の子を傷つけるようなことは絶対にしないってね)
京太郎「本当にそう思ってるのかよ…まあいいや」
京太郎「県代表クラスが集まるなんて、めったにない機会なんだから思いっきり打ってこいよ!」
咲「うん!今からすごい楽しみだよ!!」
咲「あ、そろそろ集合の時間だから…」
京太郎「おう、土産楽しみにしてからな」ピッ
京太郎(咲の奴もここに連れてきた時からずいぶん変わったな。
いや、成長したっていうのかな)
京太郎(中学時代より前向きになったし、度胸もついてきた)
京太郎(とはいえ、麻雀以外はまだまだ抜けてるししっかりフォローしてやらんとな)ピコン
京太郎「…ん?セキュリティソフトに何か引っかかったな」
京太郎「何々、悪魔召喚プログラム?題名からして地雷臭しかしないな」
京太郎「完全にデリートしてと…」
???(なんですと~~!?)
京太郎「さて、俺もネトマを頑張りますか!」
???「そんなに真面目にやらなくても良いんじゃないですか?休んでもバチは当たりませんよ」
京太郎「そうはいかねえよ。初日敗退とか清澄の顔に泥を塗っちまったし来年こそ汚名返上しないとな」
???「顔に似合わず真面目というか仲間想いなんですね」
京太郎「顔に似合わずは余計って――って誰だ!?」
???「私ですか・・・?」ニョキニョキ
京太郎(パ、パソコンから何か出てきた!!?)
???「こんにちは京太郎さん」スタッ
京太郎(女の子?でもどこかで見たような・・・?)
???「いつもニコニコ あなたの隣に這いよる混沌ニャルラトホテプです!」
ニャル子「気軽にニャル子さんと読んで下さい」
○ニャルラトホテプ(クトゥルフ神話)
クトゥルフ神話を代表する神性の一柱。
その能力の高さや万能性からTRPGや創作物のトリックスターや黒幕としても人気な存在。
○ニャル子(這いよれ!ニャル子さん)
原作ではニャルラトホテプ星という星からきた宇宙人で、本名は別にあるが地球人には発音しにくいとのこと。
ラヴクラフト(クトゥルフ神話の創始者)最大の誤算であり、日本人に見つかった結果がこれである。
ただし、本家のクトゥルフ神話でもニャルラトホテプは女性の姿で登場してたりする。
このSSでは劇中アニメ扱い。
京太郎「ニャルラトホテプのニャル子って…あのアニメの?」
ニャル子「まあ姿を借りただけなんですけどね」
ニャル子「この姿のほうが色々と便利なんですよ」
ニャル子「いや~、悪魔召喚プログラムを誤って起動させる京太郎さん!」
ニャル子「暴走した悪魔に襲われ大ピンチ!」
ニャル子「あわやというところを私が颯爽と助ける…という劇的な登場を予定していたんですがうまくいかないものですね」
○悪魔召喚プログラム(女神転生シリーズ)
その名のとおり悪魔を呼び出すためのプログラム。
よくあるファンタジーの召喚魔法のように召喚した悪魔を隷属させる機能はついていない。
その為、シリーズ中でこれが広まった為に事件が起こった、もしくはさらに悪化するといった結果をもたらしたこともある。
京太郎「よくわからんが、一歩間違えれば俺死んでないかそれ?」
ニャル子「よくわからないと言いつつ、冷静にツッコミを入れる辺り私が見込んだだけありますね」
京太郎「ツッコミの才能だけで、異常事態に巻き込まれるのは理不尽極まりないな!」
ニャル子「さて、まずは前置き無しで最初からクライマックスとばかりに要件を言ってしまいますね」
ニャル子「京太郎さん…」
ニャル子「私と契約して“ザ・ヒーロー”になってよ★」
今日の本編はここまでです。
後で時間があればおまけを上げる予定。
>>6
やっぱり予想できちゃいますよね…
ヤイルカメーン!
パンツがないけどパンツ番長の出番があるのかないのか
そういやメガテン4だとJKだったな、閣下は
おまけ
『メモ』
京太郎「そういえば皆、俺宛にメモを残してくれてたんだよな」
咲『頑張って京ちゃん』
京太郎「おう、見てろよ。まずはみんなと打って最後までトバされいようになってやるぜ」
和『目指せ上級卓です』
京太郎「そうだな、今のレートだとキツイけど頑張るぜ!」
優希『さみしくても耐えろ!』
京太郎「そういえば合宿先ってタコス売ってるのか?前の合宿の時は俺が店まで走って買いに行ってたが」
まこ『お土産買ってきちゃる』
京太郎「染谷先輩の優しさは五臓六腑に染み渡るでぇ~」
久『備品の買い出しよろしく』
京太郎「ファッキューヒッサ!!」
このあと滅茶苦茶買い出しした。
なお、久からお土産として合宿の写真(風呂あがりの浴衣姿やはだけて際どい姿等)を貰ったとさ。
安定と信頼のヒッサ
支援
おまけ2
『ネトマ友達』
――――ボイスチャット――――
京太郎(俺は部活で手の空いたときはいつもネトマをやっている)
京太郎(そして長いことネトマをやってると仲良くなる人も出来るわけで……)
京太郎「こんにちは」
ローゼン閣下「よお」
パンチ「こんにちは」
京太郎「大統領魂さんはまだ来てないみたいですね」
パンチ「約束していた時間までまだありますし、もう少し話でもしていましょう」
京太郎「そうそう、さっき二人が紹介してくれたムダづも流さんとおかもPさんと打ちましたよ」
京太郎「牌譜を取ったので送りますね」
ローゼン閣下「おう、どれどれ…なんだラスじゃねえか」
京太郎「うう~すみません。まさかあそこでムダづも流さんが裸単騎大四喜をあがるとは思いませんでした」
パンチ「まあ、そういう日もありますよ」
ローゼン閣下「それにしてもこのハギヨシってやつは中々やりやがるな」
ローゼン閣下「うちにスカウトしたいくらいだぜ」
京太郎「あ、パンチさん。前に教えてもらった掃除の仕方を試したら、部室がすごく綺麗になりました。ありがとうございます」
パンチ「いえいえ、貴方には色々と日本の風習や文化を教えてもらってますからね」
パンチ「私もお世話になってるんだから互い様ですよ」
京太郎(海外から来ている人なのかな?それにしては日本語が流暢だよな)
京太郎「あ、パンチさんはタコスって作れますか?」
京太郎「ネットとかのレシピを見てやってみたんですが、中々しっくりこなくて……」
パンチ「タコスか…すみません、宗教上の理由で肉や魚は駄目なんですよ」
京太郎「あ…失礼しました、パンチさんは厳しい仏教の方でしたね」
京太郎「たしかローゼン閣下さんはキリスト教でしたっけ?」
ローゼン閣下「まあな。俺みたいなのがキリシタンなんて、主も嫌な顔をするかもしれんがね」
パンチ「いえいえ、貴方のような方が信徒でいてくれることはイエスも誇りに思うはずですよ」
ローゼン閣下「イエスねえ…ずいぶん、親しげに言うもんだな」
パンチ「あ、ついいつもの調子で…じゃなかった、お気に触ったのなら謝ります」
ローゼン閣下「別に俺は怒っちゃいねえし、キリスト様もそんなことで怒るほど器は小さくないはずさ」
足ふきマットにされても全然怒らないから……
大統領魂「ハローエブリワン!」
京太郎「あ、大統領魂さんこんにちは」
大統領魂「遅くなってすまない」
大統領魂「秘書からラブコールがかかってね。せっかく日本でバカンスだというのに、明日にはまたステイツさ」
大統領魂「今日の対局が終わったら、しばらくネトマは出来そうにない」
ローゼン閣下「俺も職場がきな臭くなってきてな。しばらくはこれそうにないぜ」
パンチ「実は私も休暇中の身なのですが、どうも職場が色々ごたごたしてきたみたいで復帰しないといけないかもしれないんですよ」
京太郎「なんというか…社会人は大変なんですね」
大統領魂「学生には学生なりに大変なことがあるだろう?」
京太郎「それはそうですけど、大人と比べると…」
パンチ「比べる必要なんてないですよ」
パンチ「大切なのは直面した事態にどれだけ真剣に、そして真摯に向き合えるかということです」
ローゼン閣下「お前さんだって、全力でやりたいこととやらなきゃいけないことがあるんだろ?」
ローゼン閣下「まずはそいつを頑張れば良いのさ」
京太郎「皆さん…ありがとうございます!」
大統領魂(パンチのアバターから後光が出てるが、これにそんなエフェクトはあったか?)
パンチ「さて、そろそろ対局を始めましょうか」
京太郎「はい!よろしくお願いします!!」
大統領魂「では…レッツパーリィィィィィィィィィ!!」
京太郎はこの三人とアルで顔を合わせることになる…が、それはまだ少し後の話である。
訂正
京太郎はこの三人とリアルで顔を合わせることになる…が、それはまだ少し後の話である。
おまけ終了
おまけの3人の解説は本編に出てからの予定です。
Welcome !to White House!!
大統領自らが前線にでるとか、フロムのステイツは色々おかしい
フィレモンがすばらいってるかとおもうと、可愛いなwww
純ニキやはっちゃんかなと思ったらムダヅモ勢じゃんかww
今日は2話の途中まであげます。
>>33
海外サイトが選ぶ【ゲームの政治家トップ10】のトップは伊達では無いです。
>>37
すばら先輩は彼とは別の意味でポジティヴマインドの塊ですよね。
>>38
咲世界の麻雀普及率からして、外交も麻雀で解決しててもおかしくない。
それでは始めます
―――???―――
咲「和ちゃん……」
和「宮永咲…ここに来たということは片岡優希を倒したようですね」
和「これでカオス陣営はほぼ壊滅。後は貴方を倒せば世界は私達、ロウ陣営が手にすることになります」
咲「もう止めようよ和ちゃん!私は―――」
和「貴方も見てきたでしょう?荒廃した世界…救いを求める力無き人々…」
和「救世主として選ばれた私にはこの世界と人々を導いてゆく義務がある」
咲「だからって人の意志や自由を奪うようなやりかたはおかしいよ!」
和「この荒廃した世界ではロウの元に統制されなければ人は生きていけない」
和「私は既にそう選択した!そしてそれを貴方は否定した!!」
和「もはや賽は投げられているんですよ…!!」
和「さあ…その命、神に返しなさい!」
咲「和ちゃんーーー!!」
和「――――――」
咲「どうして…どうしてこんなことになったの!?」
咲「私は…私はこんな結末を望んで無かった!!」
咲「私はただ皆と平和に暮らせる世界が欲しかっただけなのに!!」
咲「部長…染谷先輩…優希ちゃん…和ちゃん…」
咲「京ちゃん!!」
―――部室――――
京太郎「咲!?」ココロハショウジキ
京太郎「夢か…ってまたこれかよ!」ドキツモカイカン
京太郎「…とりあえず、携帯出るか」ピッ
優希「よお犬!寂しくて枕を濡らしてないか?」
京太郎「安心しろ。むしろ喧しいのがいなくて晴れやかな気分だよ」
優希「なんだと~~!」
片岡優希(咲-Saki-)
清澄高校1年生。団体戦では先鋒を務める。
語尾に「じょ」や「だじぇ」という不思議な口癖をもつ、元気(脳天気)で活発(ぽんこつ)な女の子。(公式紹介より)
作中では先鋒にエースを置くというセオリーがあるため、どれだけ強くなっても展開の都合上かませになりやすいというかわいそうな立場にいる。
京太郎「それより練習はどうした?そろそろ他の学校も到着してるだろ?」
優希「今日は部長の提案で一日自由時間ということになったじぇ」
京太郎「それで暇になったから電話してきたわけか。」
京太郎「あ、行く前に渡した俺お手製のタコスはどうだった?」
優希「まずい!もう一個!」
京太郎「お前が作れ作れうるさいから四苦八苦頑張って作ったんだぞコラ!」
優希「タコスには嘘を付けないじぇ」
京太郎(まあ正直そのリアクションは予想出来たけどな…優希がいつも食べてるのと比べると…って俺も思うし)
優希「で、でもまあ……初めてにしては上出来だったじぇ」
優希「もし私をうまいと言わせるタコスを作ったら、ご褒美を用意してやるじょ!」
京太郎「ご褒美ねえ…」
優希「うむ!犬のしつけには飴と鞭だって部長が言ってたしな」
京太郎(部長が言ってる犬はペットのことで俺のことじゃない……はずだよな?)
京太郎「あと、これからはそういう犬発言は周りが身内だけの時にしろよ」
優希「なんでだじぇ?」
京太郎「男を犬呼ばわりして、好き勝手に雑用を押し付ける女を客観的に見てどう思うよ?」
優希「じょ!?」グサッ
京太郎「全国大会では今まで以上にギャラリーがいるし、記者も来るんだから変な噂や記事を書かれたら面倒だろ?」
優希「……京太郎は犬って呼ばれるのは嫌だったのか……?」シュン
京太郎「俺はお前が本気で言ってるなんて思ってないから問題無い」
優希「そ、そっか……」ホッ
京太郎「さっき身内だけなら良いって言ったろ?」
京太郎「ある程度付き合いがあれば、お前が凄い友達想いの良い奴だって分かるからな」
優希「な、いきなり変なことを言うなバカ犬!」
京太郎「変なことって何だよ!?」
京太郎「だったら和に聞いてみろ。俺と同じこと言うはずだぜ」
優希「と、とにかく!タコス修行はしっかりやっておくんだじょ!じゃあな!!」ガチャッ
京太郎「しょんぼりしたと思ったらこれか…まあこっちの方があいつらしいよな」
京太郎「ん?テーブルに何かあるな?」
『今日のところはおいとましますね京太郎さん』
京太郎「このメモは……あれは夢じゃなかったのか?」
『いきなり全部話せば貴方は混乱するでしょうから、詳しい事は次の機会に話すとします』
『ただ一つだけ伝えておきます』
『今見せた夢はこれから先に起こりうる可能性の未来です』
京太郎「…!?」ゾクッ
京太郎「なんだよそれ?」
京太郎(俺が見た夢って……)
京太郎(崩壊している世界に…どうゆう訳か殺しあいをしていた咲達………)
京太郎(そして咲達の周りにいた化け物………)
京太郎「ダメだ…何が何だかわからない………」
今日はここまでです。
因みに前回みたいに1~2週間かけてから1話作るか、今回みたいに途中でも3,4日であげるのと、どっちが良いですかね?
安価ないなら、まとめて読みたい
まーた東京は壊滅してしまうのか
おお
待ってますよー
兎と哭きの竜でウサキングギドラできるな
>>58.60
予定通り投下できずすみません。
今日も結局、前半部分だけの投下になります。
その代わり、最後に簡単な安価を入れる予定です。
>>59
頭にウサが付くだけなのにマスコット的なイメージしか出てこない…
一話の副題を入れるのを忘れてました。
第一話「夢見るままに待ちいたり」
それでは第二話を再開します。
あと今回は試験的に地の文を入れてみます。
受け付けない人がいたらすみません
――― 帰り道 ―――
時刻はまだ昼前といったところ、京太郎は家路についていた
予定では午後もネトマや牌譜の整理、掃除等雑用をするつもりだったし、昼食に練習で作ったタコスも用意していた。
しかし、非日常的なイベントが立て続けに起こった身としては、現場(部室)から離れないと
頭をcoolにするどころかkoolになりかねなかったのだ。
京太郎(こんなものはとっとと破り捨てて、無かったことにするのが一番だって分かってはいるんだけどさ…)
ポケットに入っている紙…ニャル子が残していたメモの感触を確かめながらため息をつく。
京太郎(家で昼をすませたら、一眠りして…それから買い出しに行くか)
こんな精神状態でも今後の予定に雑用を入れる辺り彼の下っ端根性…もとい縁の下の力持ち気質が伺える。
そして……
京太郎(あそこにいる人、やけにキョロキョロしてるけど、もしかして道に迷ったのか?)
困っている人をほって置けない根っからのお人好しであった。
京太郎(綺麗な人だな…そしてスーツの上からでもわかるレベルのおもち持ち!)
近づいてみると薄い紫色の髪を後ろに束ねた大人の女性だと分かった。
京太郎「あの何かお困りですか。道とかなら教えられますけど?」
女性「…ノーサンキュー、結構です」
京太郎(あれ?何か妙に警戒されてる?)
京太郎は自分が何かおかしなことをしたのか振り返ってみた。
第三者の目から見たばあい―――金髪の一見遊んでるような若者が見知らぬ女性に声をかけている―――
京太郎(ナンパだこれぇぇーー!?)
京太郎(そりゃ警戒されても仕方がない…なんとか誤解をとかないと!)
京太郎「あのですね、別にナンパってわけじゃないんですよ!これっぽっちも下心とかないんです!あ、もちろんあなたに魅力が無いとかじゃなくて、美人過ぎてむしろそっち目的だと声がかけられないぐらいです!だからそのですね~~」
女性「…ぷ、くすくすくす」
京太郎「ほへ?」
女性「ソーリー。あまりに必死なものだからついね」
京太郎「…正直に滑稽だったって言っても良いですよ」
女性「そこまで卑下することも無いですよ。まあユニークだったのも否定しないですが」
女性「やれやれ、この程度のシチュエーションで余裕を無くすとは、私もまだまだですね」ボソ
京太郎(あれ?そういえばこの人って…)
京太郎は以前、麻雀の勉強目的で買った麻雀雑誌(表紙のはやりんに惹かれた訳ではない)の期待のホープ特集を思い出した。
京太郎「もしかして麻雀プロの戒能良子さんですか?」
良子「イエスアイ・アム。私のようなルーキーをよくご存知で」
戒能 良子(咲-Saki-)
昨年、ルーキーオブザイヤーとシルバーシューターを受賞した新進気鋭のプロ雀士。
英語が混ざった独特な喋り方が特徴。
本編では中東の元傭兵でイタコ、ソロモン王の力で役満を和了った等、噂されたが本人は否定している。
しかし、プロ麻雀せんべいカードのイラストはどう見てもイタコである。
京太郎「いえいえ、今一番期待の新人だって雑誌にも載ってましたし、有名人ですよ!」
京太郎(サインもらって良いかな?でもプライベート中だったら悪いし…)
良子「一枚ぐらいならノープロブレムですよ」
京太郎「え、口に出してましたか?」
良子「ノー。今、一緒に来ている人も君みたいなフェイスをしていましたからね」
京太郎「…もしかして、その人のことを探してたんですか?」
良子「イエス…ちょっとあってその人と逸れてしまったんです」
良子「君より一回りビックな長身で、ストレートの髪型をした女性なんだが、何処かでルックしませんでした?」
京太郎「いえ、見ていないですね」
京太郎の身長は182cm。それより大きい人間なら目立つし、その気が無くても覚えているはずだ。
京太郎「俺も探すのを手伝いましょうか?」
良子「気持ちだけ受け取ります。近くにはいると思うのですぐに見つかるでしょう」
京太郎「待ち合わせ場所とかは決めてるんですか?」
良子「ノー、決めていませんね」
京太郎「じゃあ、そこの十字路を右に曲がってちょっといった所に公園があるんですが、
もしそれらしい人がいたらそこで待っていてもらうよう伝えますよ」
京太郎「それなら、入れ違いも少なくなるでしょうから」
京太郎的には携帯番号を聞いておいた方が確実だと思ったが、それこそナンパになってしまうので止めておいた。
良子「…分かりました。ただ、無理に探すネセサリーは無いですからね。絶対ですよ」
妙な念の押しように少し違和感を覚えたが、京太郎は素直に頷くことにした。
――― 公園 ―――
良子と別れた後、京太郎は件の公園に足を運んだ。
公園にはブランコやシーソー、砂場にベンチと古いものであるがひと通り揃っていた。
京太郎(公園か…そういえばここでペルソナ様をやったんだよな)
京太郎(懐かしいな。ガキの頃はよく咲や友達と遊んだもんだ)
京太郎(あそこのブランコからどれだけ靴を飛ばせるかとか、砂場で城を作ったり、咲に駄々こねられておままごとしたり)
京太郎(それにしても昔と比べて、遊具の塗装や錆が結構目立つな)
京太郎(あそこのベンチなんて人が倒れてるし・・・ってえええ!?)
京太郎は急いでベンチ前で倒れている黒尽くめの人影に駆け寄った。
京太郎「だ、大丈夫ですか!?」
???「う~ん、もう食べられないよ~」
京太郎「あ、大丈夫だなこれ」
これはベンチで寝ていて、そこからずり落ちただけだなと京太郎は判断した。
落ちた時点で起きないのは、ずぶといなとも思うが。
近寄って分かったが、どうやらかなり長身で黒髪の美少女だった。
京太郎「でも、この人何処かで・・・?」
今日2度目になる京太郎による記憶の本棚整理を開始した。
京太郎(部長が集めていた、全国の代表選手のデータで見たことがある……)
京太郎「…もしかして宮守女子の姉帯豊音さん?」
姉帯 豊音(咲-Saki-)
宮守女子高校3年生。高身長である一方、乙女な側面を持っており、涙もろい。(公式ry)
具体的な身長は197cm。キン肉マンソルジャーや赤木剛憲と同じである。
六曜をモチーフにした能力を所持しているが具体的にわかっているのは団体戦までで先負、友引だけ。残りが明かされるのはいったい何年後だろうか……間違ってもスカイライダー99の技のようにはなって欲しくないところ。
豊音「ほえ?…きょ―――」
京太郎「あ、起きました?どこか痛かったり気分が悪かったりしますか?」
京太郎(経緯はどうあれ、万一にも頭を打ってたりしたら救急車を呼ぶ必要があるからな)
豊音「…大丈夫だよ~。心配してくれてありがとう~」ググ~
あう~とお腹を抑えながら頬を赤らめる豊音。
聞けば、朝から何もたべていないという。
豊音「だ、ダイエットだと思えば大丈夫だよ~、やったことないけど…」ググ~
京太郎「え~と、これ食べますか?」
なんだこの小動物チックな可愛さはと思いつつ京太郎はかばんから昼用に作っていたタコスを取り出した。
豊音「これって・・・クレープ?」
京太郎「いえ、タコスっていいます。まあ見た目は似てますよね。」
豊音「うわ~、タコスなんて初めてだよ~。本当に食べて良いの?」
京太郎「はい。俺はお腹すいてないので」
実際、京太郎は言われるまで今が昼すぎだと忘れていた。
部室にいた時から非日常的なイベント続きで空腹も吹き飛んでいたのだ。
豊音「じゃあ・・・いただきます」アムッ
豊音「ん~おいしいよ~!」
京太郎「ありがとうございます。知り合い曰くまだまだみたいですが…」
豊音「そんなこと無いよ!」
社交辞令ではなく本気だと目で訴えていた。
豊音「このタコスはすごくぽかぽかしてるよ~」
京太郎「ぽかぽか?」
作ったのは朝方なので当然、タコスは冷めている。
豊音「うん!食べてもらう人への愛情がすっごく詰まってる。だから食べてて幸せな気持ちになるよ~」
京太郎「そ、そうですか…」
恥ずかしいセリフ禁止と言いそうになったのをぐっとこらえた。
京太郎「あの…もしかして、戒能さんと一緒にこちらに来ました?」
京太郎は彼女が探していた女性の特徴が豊音と一致していることに今更ながら気がついた。
豊音「え?何で知ってるの~?」
京太郎はさきほどした会話をかいつまんで話した。
豊音「そっか~、じゃあここにいれば戒能さんは来てくれるんだね」
京太郎「何時になるかは分からないですけど…」
こんなことになるならやっぱり携帯番号を聞いておくべきだった思う京太郎だった。
携帯を持っていないかと豊音に聞くと、電池切れだと帰ってきた。
当たり前だが良子の番号は覚えていないそうだ。
ならばダメ元で良子の携帯番号を知ってそうな人の携帯番号を覚えているかと聞いてみると、
豊音「あ、熊倉先生のなら覚えているよ~」
元々、良子と一緒にいるのはその人の計らいだという。
多少遠回りになったが、こうして彼らは良子と連絡を取ることに成功したのだった。
良子にはつい先程別れたばかりの少年からいきなり電話が来たことでずいぶんと驚かれたが。
京太郎(さて、戒能さんに伝えることは伝えたけど…)
1.姉帯さんに自己紹介をする。
2.戒能さんともう少し話をする。
安価直下↓
京太郎がやれることは終わったのでこのまま帰ることも出来たのだが……
豊音「………」チラチラ
京太郎(姉帯さんが俺の事をちらちら見てるのはどういう意図があるのだろうか…)
京太郎「え~と、戒能さんが来るまで暇つぶしの相手をしましょうか?」
豊音「え、良いの!?」ピカー
すごい笑顔で返事が来た。
どうやらこれが正解だったらしいと胸を撫で下ろしつつ京太郎はベンチに座った。
京太郎「あ、そういえばまだ名前も言ってませんでしたね」
京太郎「はじめまして。俺は清澄高校1年、麻雀部の須賀京太郎です」
よくよく考えたら、京太郎は自己紹介すらしていなかった。
あまりに自然に会話が進んだので失念していたのだ。
豊音「あ……宮守女子の姉帯豊音です」ペコリ
京太郎(何だろう今の間は?)
その後、二人は自己紹介を含めてお互いの事を色々話した。
学校のこと、友達のこと、部活動のこと。
もちろん、大会では戦うことになるから部員の打ち筋までは話さないように京太郎は注意した。豊音の方もそれは分かっていると思っていたが…
豊音「それでね、シロって迷った後は不思議と―――」
京太郎「姉帯さんそれ以上はまずいです!」
豊音「???」
どうして駄目なのかわかっていない豊音に京太郎が説明すると
豊音「うわ!そうだよね、駄目だよね!危なかったよ~」
京太郎「俺が言うのもアレですけど情報戦は大切ですし、注意したほうが良いですよ姉帯さん」
豊音「うん、熊倉先生もそう言ってたよ。ありがとう須賀君!」
京太郎(ここは出来る限り情報を引き出した方が清澄の為になるんだろうけど…この人が相手だと罪悪感が半端ない!)
合宿で頑張っているだろう仲間に内心謝罪する京太郎であった。
本日はここまで
後半は三日後に投下します。
待ってるぜ
>>75
待たせたな!
実際こうやってコメントがある内はエターにならないよう頑張ろうと思います。
それでは今夜から始めます。
なお今回も最後にささやかな安価があります
豊音「それでね~、それでね~!」
京太郎(部活友達の事を話す姉帯さんは本当に楽しそうだ。でも…)
友達の事を話す豊音の様子に京太郎は何ともいえない違和感を覚えていた。
豊音「早く帰って皆と…」
京太郎「姉帯さん?」
豊音「ううん、何でもないよ~」グス
顔を伏せて京太郎からは見えないようにしていたが、涙目になっていることは容易に想像がついた。
京太郎(やっぱり何かあるみたいだ)
そもそも、全国大会も近いのに、岩手にいるはずの彼女が長野にいること自体おかしな話だった。
京太郎(だからといって、会ったばかりで事情の知らない俺がむやみに突っ込んでも迷惑かけるだけだしな)
何か深い事情があるのだろうが、自分が関わるべきじゃないよなと京太郎は考えた。
しかし…
男「見つけたぞ!」
京太郎「え?」
豊音「そんな…どうしてここに……?」
彼はその深い事情に誰よりも深く関わることになるのだった……
男2「葛葉の女は俺達の仲間が足止めしているアル」
男3「おとなしく捕まるデス」
京太郎(何だこいつらは…?全員黒いスーツにサングラスとか見るからに怪しいぞ!?)
京太郎(状況は全く理解できないが、姉帯さんが捕まるのが最善だって事だけはありえないのは分かる。ここは……)
京太郎「逃げましょう姉帯さん!」
京太郎「地の理はこっちにありますからね。疲れて走れなくなってもお姫様抱っこします!」
豊音「わ、わ、私こんな身体だから重いよ~?」
京太郎「大丈夫!部活で鍛えてますから!」シュッ
豊音「須賀君は麻雀部だったよね~?」
京太郎「それにかわいい女の子の前では男は普段の3倍の力を発揮出来ます!」
豊音「か、かわいい!?男の人からそんなこと言われたの初めてだよ~」///
男2「イチャイチャしてるんじゃないアル!」
京太郎(しまった!テンションに任せて変な事を言ってしまった……)
京太郎(姉帯さんだから良かったけど、これが和だったらドン引き間違いなしだったな……)
麻雀部は過酷な部活だからな
自動卓を担いだりしなきゃいけないし
男3「逃げようとしても無駄デス。この辺りには結界を張ったデス」
京太郎(結界?漫画とかによくある不思議空間か?いやいくらなんでもそれは無いだろう)
京太郎(きっと、この辺り一帯を仲間が囲っているとかそうゆう意味だよな)
男1「あくまで抵抗するというのなら……」
男達は携帯を取り出すと、何かしらの操作を始めた。
それを見た豊音は顔を強張らせた。
男1「召喚……夜魔インプ!」
男2「召喚アル……外道スライム!」
男3「召喚デス……妖鬼ボーグル!」
彼らの呼び声と共に携帯から様々な異形の存在が現れた。
ゲームで見慣れた光景だが、現実にそれを直視すればそのおぞましさが本能を抉る。
京太郎「ひっ……!」
その光景は否応なく京太郎に嫌悪感や恐怖心を植え付ける。
京太郎「何なんだよあれは…?」
豊音「あれは悪魔だよ…そしてそれを操り悪事を働くのがダークサマナー!」
デビルサマナー(デビルサマナーシリーズ)
悪魔を従える者をデビルサマナー(悪魔召喚師)と呼ぶ。
ヤタガラスなどの組織の作ったルールに従うフリーサマナーやヤタガラスに所属する葛葉一族などの”デビルサマナー”と、
サマナー同士のルールよりも己の欲望を第一に考えるサマナーや犯罪組織に所属するサマナー”ダークサマナー”の二通りに分類される。
京太郎(夢で見た化け物達もその悪魔って奴なのか。じゃあそれを操っていた咲達も……)
ダークサマナー1「どうやらあの女以外にも協力者がいたみたいだな」
豊音「…!この人は関係ないよ~!」
ダークサマナー1「だとしても、目撃者は排除する」
豊音「そんな……」
ダークサマナー2「リア充死すべし、慈悲は無いアル」
ダークサマナー3「アイエエエ!ダークサマナー!ダークサマナーナンデ!?」
京太郎「お前が言うのかよそれ…」
京太郎(美人と美少女にお近づきになれたと思っていたらいきなり命を狙われる羽目になったでござる)
京太郎(あれか?運の総量うんぬんってやつか?女の子と会話しただけで尽きるとかどんだけ用量が無いんだよ!?)
豊音「下がって須賀君…」
京太郎「姉帯さん……?」
豊音「須賀君は…私が守る!」
豊音「来て…………ペルソナ!!」カッ
京太郎(こ、今度は姉帯さんから何か出てきた…これは…大蛇!?)
豊音「お願いします…ミシャグジさま!!!
ミシャグジさま「我は汝…汝は我…我は汝の心の海より出でし者…祟を司る、土着神の頂点ミシャグジなり!!」
ミシャグジさま(葛葉ライドウシリーズ)
古くは縄文時代より人々から崇められおり、外から来た神様に勝手に喧嘩をふっかけられたあげく、縄張りを奪われたかわいそうな神様
白蛇の姿をしており、断じてアレではない。(ソウルハッカーズ版は完璧にアレだが)
シリーズを通して中堅~上位クラスの実力を持つ。
アルカナは「塔」
ミシャグジ“さま”までが正式名称である。
さまをつけなかったせいで酷い目にあったからね、しかたないね
京太郎(自分の身体から出した…あの黒服達とは違うのか?)
豊音「これはペルソナって言うんだよ~」
ペルソナ(ペルソナシリーズ)
人の心の奥底にある、表面には現れていない別人格「もう一人の自分」が具現化した特殊能力。
シリーズによって仕様が異なり、1,2ではフィレモンから渡され、3,4では例外を覗いて素養や特殊なシチュエーションによって会得する。
そこ、スタ○ドとか言わない!注:ペルソナスタッフは荒木飛呂彦先生に許可をもらっています!
豊音「行きますよ~、ミシャグジさま!」
ミシャグジさま「大暴れ!!」
御柱を乱暴に振り回す…ただそれだけで嵐のような勢いが生まれ、必殺の一撃と化す!
悪魔達「ギャ~~!」
京太郎「す、すげえ…、一発で全部ぶっ飛ばした…」
素人の京太郎から見ても、実力の違いが比べることすらおこがましいレベルのものだとハッキリと分かった。
ダークサマナー2「さ、さすがはミシャグジさまアル………」
ダークサマナー1「まさにケタ違いだな…だが俺達も無策で来たわけじゃない」
ダークサマナー3「再び召喚デス!」
やられたそばから次々と悪魔を召喚するダークサマナー達。
それを一撃のもとに粉砕するミシャグジさま。
京太郎は豊音達の圧勝で終わると信じて疑わなかった。
豊音「はあ…はあ…」
ダークサマナー1「やはり昨日から体力が回復しきれていないみたいだな」
しかしその予想は簡単に崩れていった。
ダークサマナー3「昨日はさんざん手を焼かされたデス」
京太郎(そうか、姉帯さんがベンチで寝てたのは…寝ざるを得ないほど消耗していたからなんだ)
ダークサマナー1「こちらはまだまだ、悪魔のストックはあるぞ」
ダークサマナー2「圧倒的じゃないか、我が悪魔達はアル」
京太郎(やばい、このままじゃ押し負ける!)
豊音「…須賀君、ここは私がなんとかするから逃げて……」
京太郎「逃げてって…結界があるから逃げられないんじゃ…?」
豊音「うん、だから最後に頑張って結界に穴を開けるから、須賀君はそこから逃げて」
豊音「戒能さんに会えば、後は何とかしてもらえると思うから安心してよ~」
京太郎「俺はって…じゃあ姉帯さんはどうなるんだよ!?」
豊音「元々、こうなったのは私の責任だから。須賀君だけでも無事に返さなきゃ…」
京太郎「姉帯さん……」
ここに来てようやく、京太郎は豊音と話をしていた時の違和感が分かった。
京太郎(彼女はこうやって岩手にいる友達とも別れることにしたんだ……)
京太郎(皆を巻き込まないように…心細さや辛いのも我慢して……)
そんな彼女を見てどうすべきか?どうしたいのか?
ただ震えているだけで良いのか?足を竦ませている場合か?
京太郎は自分に問いただし………迷うこと無く答えを見出した。
京太郎「確かに姉帯さんがここで一人で戦ってくれれば俺は逃げきれるだろう……」
京太郎「だが断る」
豊音「えええ~~~!??」ガガーン
京太郎「この須賀京太郎が最も好きな事のひとつは可愛い女の子で妄想することだ……」
豊音「…へ?」
京太郎「今ここで、その可愛い女の子を見捨てたら、その事実が一生頭にこびりつくでしょう」
京太郎「そうなったら、一生妄想が出来なくなります!」
京太郎「それに……」
豊音「あ……」
京太郎は豊音の手を掴んだ。
痛くしないように……それでいて自分の意志が伝わるよう堅く握った。
京太郎「こうして震えてる女の子を見殺しにしていくなんてのは男として絶対に出来ない!!」
京太郎「俺は自分の勝手でここに残ります。だから姉帯さんは俺に罪悪感も負い目も感じる必要は無いんです」
京太郎「俺も貴方も自分の事情でここにいる……俺達は対等なんですよ姉帯さん」
豊音「…………………………」
京太郎(ち、沈黙が痛い……)
豊音「………豊音だよ~」
京太郎「え?」
豊音「私と須賀君は対等なんだよね?だったら豊音だよ~」
京太郎「分かりました……豊音さん」
京太郎「じゃあ豊音さん、俺の事も名前で呼んで下さい」
豊音「……京くんって呼んじゃ駄目…かな?」
京太郎「……はい。全く問題ありませんよ豊音さん」
豊音「うん…うん…京くん!!」
ダークサマナー2「汚れ仕事をしていたら目の前でイチャつかれた件について」
ダークサマナー2「リア充爆発…させたいけど出来ないアル!」
ダークサマナー3「ミシャグジさまがお前ら空気読めよってこっち睨んでる…ような気がするデス!」
ダークサマナー1「顕現していないのにこの重圧。さすがは上級の悪魔だけあるということか」
京太郎「豊音さん、今から俺も前に出ます。いくら俺が無力でも目の前に出てきたらあいつらも無視は出来ません」ボソ
京太郎「今の1対3で拮抗状態ですから、1対2や1対1なら豊音さんに勝機が出てきます」ボソ
豊音「それだと京くんが危険すぎるよ~」ボソ
京太郎「今までの戦いで、相手の手牌はだいたい分かりました。避けるのに集中すればある程度持つはずです」
京太郎「さっきも言いましたが部活で足は鍛えられてます」シュッ
豊音「無理だと思ったら絶対に下がってよ~」
京太郎「了解です」
京太郎(無理して捕まろうものなら豊音さんにも迷惑がかかるからな)
ダークサマナー1「おいおい、前に出てきて何のつもりだ?まさか悪魔と殴りあうつもりか?」
京太郎「悪魔は無理でも、お前ら人間になら効くんじゃないか?」
ダークサマナー2「リア充来た!これで爆殺できるアル!」
ダークサマナー3「飛んで火に入る夏の虫デス」
京太郎「ふ、それは俺の奥の手を見てから言ってもらおうか?」
ダークサマナー1「奥の手…だと……?」
京太郎はおもむろに右手を天にかざし……
京太郎「出ろおぉぉ~~ニャル子ぉぉ~~~~!!」パチ~ン
ダークサマナー達「「「何!?」」」
豊音「え、だれだれ?」
~~~♪~~~~~♪~~~~♪
ダークサマナー1「な、何だこの口笛は?」
ダークサマナー2「あそこアル!」
???「天が呼ぶ、地が呼ぶ、京太郎さんが呼ぶ!悪を倒せと私を呼ぶ!!」
輝く銀髪をなびかせて、少女は悪魔が闊歩する戦場に口上を響かせる。
ニャル子「私は這い寄る混沌!ニャルラトホテプのニャル子さん!!!」シャキーン
ダークサマナー1「ちっ!まだ仲間がいたのか!?」
ダークサマナー2「また女アルか!?チキショーアル!」
ダークサマナー3「ちょっと待って欲しいデス。俺達にはスライムがいるデス、後は分かるデスね?」
ダークサマナー2「……」b
ニャル子「とおっ!」スタッ
お約束通り空中で一回転した後、京太郎のそばに着地した。
ニャル子「よく私がいると気が付きましたね京太郎さん」
京太郎「お前、俺にピンチがどうのとか言ったの忘れたのか?」
ニャル子「…一応言っておきますが、この状況は私が仕組んだことじゃないですよ」
京太郎「でも美味しい場面だと思っただろ?」
ニャル子「はい!!」
0.1秒もかからない即答であった。
京太郎(はあ~、まあ出てきただけ良しとしよう…)
ニャル子「でも私が呼びかけを無視したらどうするつもりだったんですか?」
京太郎「元から出てきたらラッキー程度の気持ちだったよ。本命はあいつらの注意をこっちに向ける事だったからな」
そしてフリーになった豊音に奇襲をしてもらうのが京太郎の腹積もりだった。
ニャル子「私はUFO扱いですか…」
未確認で神出鬼没、ついでにやろうと思えば宙も浮けそうなところは同じである。
ニャル子「でもあちらの方もおもいっきり引っかかってましたよ」
豊音「あう…ごめん京くん……」
京太郎「はは…どんまいです豊音さん…」
ニャル子「でもあれだけ威勢よく言って何も無かったら、赤っ恥をかいてたところですね」
京太郎「豊音さんの命がかかってるんだ。恥の一つや二つで済むなら喜んでかいてやるよ」
豊音「京くん……」
ニャル子(思っていたより冷静に行動してますね……)
作品が作品だけにニャル子がすげえ不気味で怖い
豊音「ところで京くん、その人?は悪魔みたいだけどお友達…なのかな?」
ニャル子「あっと、失礼しました」
ニャル子「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプ、です!」
ニャル子「気軽にニャル子さんとお呼び下さい」
京太郎「そのくだりは毎回やらないと駄目なのか?」
豊音「私は姉帯豊音っていいます」ペコリ
京太郎「そして物騒なキャッチフレーズを華麗にスルーしますか豊音さん…」
ニャル子「お互い積もる話もあるでしょうが、まずはゴミ掃除と行きましょう」
ダークサマナー1「ゴミってのは俺達の事か?」
京太郎「…いつの間にか奴らの悪魔が増えてる?」
ニャル子「私達が話している間に悪魔を補充してたんですね。ちゃっかりしてます」
ダークサマナー1「抜け目がないと言ってもらいたいな」
ダークサマナー2「ありったけのスライムを放出したアル!」
ダークサマナー3「RECの準備もバッチリデス!」
ミシャグジさま「お主ら、少し頭を冷やそうか?」
ダークサマナー2&3「!?」
ニャル子「ふむ…その様子からしてあなた達のcompは大量に召喚できる代わりに低級のものしか召喚できない仕様のようですね」
ダークサマナー1「だから何だ?一人増えようが物量で押しつぶしてやるぜ」
ニャル子「ならば私は対悪魔用宇宙CQCをお見せしましょう」
京太郎「宇宙CQC…いったいどんな技なんだ?」
ニャル子「いきますよ……………マハジオ!」
ニャル子の詠唱と共に雷光がほとばしる!
ダークサマナー&悪魔「「「ぐわ~~!」」」ビリビリ
ミシャグジさま「あれはまさしくマハジオ!」
豊音「知っているんですかミシャグジさま!?」
ミシャグジさま「うむ、あれは魔界魔法の一つで電撃を相手に与えることの出来るものぢゃ」
京太郎「やっぱり強かったり、使い手が極端に少なかったりするんですか?」
ミシャグジさま「むしろ魔界ではポピュラーな魔法ぢゃ。ワシはもっと強いの使えるし」
京太郎「宇宙CQCェェ…」
ニャル子「む、失礼な。私の宇宙CQCはここからが本番ですよ!」
ダークサマナー1「く、身体がしびれて動けない」SHOCK状態
ダークサマナー2「だが、これもすぐに治るアル」SHOCK状態
ダークサマナー3「その時がお前たちの最後デス」SHOCK状態
ニャル子「何勘違いしているんだ?」
ダークサマナー2「ひょ?」
ニャル子「まだ私のバトルフェイズは終了してないぜ!」
ニャル子「もう一回、マハジオ!」
ダークサマナー&悪魔「「「ぐわ~~!」」」
ダークサマナー1「ちょ、待て」SHOCK状態
ニャル子「待ちません、マハジオ!」
ダークサマナー2「こ、これは卑怯アル…」SHOCK状態
ニャル子「君がッ 泣くまで マハジオをやめないッ!」
ダークサマナー3「う、ウエ~~」SHOCK状態
京太郎「相手が泣きだしたぞ?」
ニャル子「あれは涙じゃない…心の汗です!マハジオ!」
京太郎「ひどい青春もあったもんだな」
ニャル子「これが宇宙CQC『ジオループ』です!」
ジオループ(真・女神転生1)
文字通りジオでハメ倒すしろもの
ジオをくらうと一定確率でSHOCK状態になり行動不能になるが、それをひたすら繰り返すことで相手に何もさせずに倒す攻略法
真・女神転生1ではジオ耐性を持たないボスが意外と多く、ひたすらジオを使えばネタ抜きに勝ててしまう……
ダークサマナー2「あ、でもちょっと気持ちよくなってきたアル」
ニャル子「あ、姉帯さん。そこのHENTAIはミシャグジさまでお願いします」
豊音「分かったよ~」
ニャル子達は一生懸命戦っている
ダークサマナー達「…………」チーン
ニャル子「こいつはミンチよりひでぇや」
京太郎「お前が言うな…」
豊音「し、死んでないよね?」
ニャル子「優しいですねえ、峰打ちですから安心して下さい」
京太郎(雷に峰打ちなんてあるのか?)
ニャル子「それで、実際どうします?」ボソ
京太郎「どうするって?」ボソ
ニャル子「この人達を生かしておいたら、またやってくるかもしれません」
京太郎「そうならないように……ってことか?」
ニャル子「はい、もちろん彼女には内緒にしてです」
ニャル子「京太郎さんどうする、処す?処す?」
京太郎「…いや、止めとくよ」
京太郎「この機械さえ無ければ悪魔を呼べないんだろ?それで充分だ」
京太郎の手には、彼らから押収した携帯電話型compがあった。
comp(女神転生シリーズ)
悪魔召喚プログラムがインストールされたコンピュータ。
ノートパソコン、アームターミナル(ハンドヘルドコンピューター)、銃を模した特殊なコンピュータ(通称GUMP)、エレキギター型、ニンテンドーDS型等、シリーズや使用者によって独自の形態をしている。
ダークサマナー1「…殺っちまった方が後腐れ無いぞ」
豊音「あ、気がついたよ~」
京太郎「仮にお前たちにとどめを刺しても、今度はお前達の知り合いに恨まれるだろ。どっちしろ変わらない」
ダークサマナー2「俺達にそんなのいないアル…」
ニャル子「地球は愛が棲まう星ですよ!」
ニャル子「誰かが君を愛してる!誰かが君を信じてる!誰かが君を求めてる!」
ダークサマナー3「そうデスね!そう言われるとどこかでそんな人がいる気がするデス!」
京太郎(積極的にトドメを刺そうとした奴のセリフじゃないな……)
豊音「今はいなくても、お天道様に向ってまっすぐに立ってれば必ず出来るよ~」
豊音「私もお母さんから言われたんだけど、おかげで自慢の友達が出来たんだよ~」
ダークサマナー1(カタギになれってことか。まあガキにやられたうえ、説教までされたんじゃ、この先やってけないだろうけどな……)
ニャル子「その辺りは、あそこでじっくり考えて下さい」
ダークサマナー2「あそこアル?」
ニャル子「不連続時空間~!さあ悪い子は、どんどんしまっちゃおうね~」
ダークサマナー3「あ~れ~デ~ス~」
京太郎「え~と、一応聞いとくけど大丈夫なんだよな?」
ニャル子「はい!ガオン!ではありませんので、事が終わったらちゃんと出しますよ」
COMPといえば真1・IFでは自作のハンドに組み込んでいたのに真Ⅳだと一般人のスマホに入れられるから科学の
進歩はすごいわ。
ニャル子「さて、京太郎さん。あんな状況だったとはいえ私を呼んだということは、契約を結ぶ気になったと思ってよろしいですよね?」
豊音「契約…?」
京太郎「ええっと実は―――」
豊音「ザ・ヒーローか…京くんにピッタリだね」
京太郎「そうですか?」
豊音「うん!だって何度も私を助けてくれたんだから~」
京太郎「でもそれはニャル子がいてくれたからで―――」
京太郎(ん?何度も?京くん呼びといい、もしかしてこの人は……)
ニャル子「因みに私は、京太郎さんがいなかったら手を出しませんでしたよ」
ニャル子「厄介な人に目を付けられちゃいますから……」
???「それは私の事ですか、ニャルラトホテプ?」
京太郎「この声は…」
豊音「戒能さん!」
良子「無事で何よりです姉帯。ボーイも彼女を助けてくれてサンキューです」
ニャル子「…何時から盗み聞きしていたんですか?」
良子「あらかた貴方が悪魔をクリーンした辺りからです」
良子「状況を把握するために少しハイドさせていただきました」
良子「二人共、その悪魔から離れて下さい」
そう言うと良子は懐から管のような物を取り出した。
ニャル子「封魔管ですか…ずいぶんと古風な物を使いますね」
良子「葛葉四天王、葛葉ゲイリンの名にかけて貴方を討たせていただくプロセスです!」
この喋り方でゲイリンかw
なるほど
葛葉四天王(葛葉ライドウシリーズ)
日本という国家を霊的に守護する組織“ヤタガラス”に従事する四家系。
世襲制ではなく襲名制であり、分かっている名前は葛葉ライドウとゲイリンだけである。
原作を知っている人には勘違いされやすいが葛葉キョウジは四天王では無い。
豊音「戒能さん!その悪魔さんは私を助けてくれたんだよ!」
ニャル子「ぷるぷる、悪いニャルラトホテプじゃないよ」
良子「姉帯、彼女は善意でレスキューしたわけじゃありません。彼女の奸計に貴方と彼は利用価値があるとジャッジしたからです」
ニャル子「奸計とは心外ですね。世界平和の為にちょっと暗躍してるだけです」
良子「私はこれ以上貴方とトークをするつもりはありません」
豊音「ど、どうしよう~京く~ん~」
豊音はこのままでは良くないと思ってはいたが、どうすれば良いのかわからずオロオロし、京太郎は……
京太郎「どうしようと言われましても…」
正直、京太郎も判断しあぐねていた。
そもそも、ニャル子とはほとんど会話をしたことも無かったし、信用できると断言できる根拠を持ち合わせていない。
あとは専門家である良子に全部任せたほうが最良ではないかとも思った。
京太郎(でも…思惑はどうあれ、助けてもらっちまったしな)
用が済んだからポイ捨てというのは京太郎にはどうしても出来なかった。
まず京太郎は一触即発の状況をなんとかしようと決めた。
そして今にも、燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦になりそうな両者に割って入った。
京太郎「ストぉぉップーーーーー!!」
ニャル子「京太郎さん……」
京太郎「二人共!まずは落ち着いて話し合いましょうよ!」
良子「それはインポッシブルな相談です」
京太郎「何でですか?」
良子「彼女は強力な能力もデンジャーですが、それより恐ろしいのはトーク力です」
良子「彼女はその口先だけで何人ものライフを狂わせているんです」
自分もある程度の修練を積んでいるし、修羅場も潜っていると自負している。
だが相手は百戦錬磨のニャルラトホテプである。
彼女と言葉による駆け引きで勝てるとは到底思えなかった。
良子「私は彼女が何をトークしても、ビリーブする気にはなれません」
煙に巻かれるならだけならともかく最悪、彼女の良いように動かされる可能性がある。
それに自分にはまだ他の任務も残っている。
そんな自分に出来る、これからニャルラトホテプが起こす、
もしくは起こしているであろう事件を最小限に食い止める方法は問答無用で倒すしかないという判断だった。
京太郎(俺もニャル子の事は何も知らないし、戒能さんを説得できる材料がまったくないな…)
その道のプロフェッショナルである彼女の言葉をアマチュア以前の問題である京太郎には覆すことが出来なかった。
京太郎(…………………待てよ、発想を逆転させるんだ)
京太郎(話し合わなくても良いんだと……)
京太郎「分かりました。話し合いは諦めます」
良子「アンダースタンドしてくれましたか。でしたらここから離れて―――」
京太郎「ニャル子、お前の言動を証明できる証拠品はいないか?」
良子「え?」
ニャル子「…そう来ましたか」
京太郎「戒能さん、言葉が信じられないなら、物で証明してもらうのは駄目ですか?」
良子「それは屁理屈では?」
京太郎「確かにそうです。でも即興で用意する訳ですから、嘘だった時のボロは言葉の時より分かりやすいはずです」
良子「それはそうですが……」
良子もこのまま何も話さず戦うことが最良であるとは思ってはいなかった。
ニャルラトホテプが何を企んでいるのか?協力者はいるのか?
彼女はニャル子の企てについて何一つ情報を得られていないのだ。
情報が得られるなら是非とも欲しいと考えていた。
良子(彼の言い分にも一理ありますか…さて、ニャルラトホテプはこの提案にどうリアクションします…?)
ニャル子「分かりました。物では無いですが、とある人を紹介します」
ニャル子「彼らだったら、貴方達も信用せざるをえないでしょう」
豊音「彼らって?」
ニャル子「それは会ってのお楽しみということで。ちょっと待ってください」ピッ
京太郎(悪魔も普通に携帯とか使うんだな)
ニャル子「あ、いえっささん?私です。今大丈夫ですか?」
ニャル子「ほら、前に言ってた件…はいそうです良い人が見つかりました…」
ニャル子「でもおまけがついてきちゃいまして…」
ニャル子「…じゃあ彼女たちを今から連れて行きますので…はい…そうゆう段取りで…では」ピッ
ニャル子「先方とアポイントが取れたので今から待ち合わせの場所に移動しましょう」
ニャル子「私がいちにのさんっと言ったらその場を跳んでください」
京太郎「え、何で?」
ニャル子「それでは…いちにのさん!」ピョン
京太郎「ちょ、いきなりかよ!」ピョン
豊音「え、えいっ」ピョン
良子「ジャンプ!」ピョン
―――東京 立川―――
豊音「あ、あれ?ここどこ?」
ニャル子「東京の立川です」
京太郎「俺達、ただジャンプしただけだよな・・・?」
ニャル子「ほら、よくテレビであるじゃないですか。その場をジャンプしたら、目的地についてたっていうの」
豊音「あ~、テレビの人達ってこうやって移動してたんだ~」
京太郎「騙されないでください、あれは編集してるだけですから…」
良子「これはトラフーリという移動魔法ですね」
良子(ですがこの移動距離……さすがはニャルラトホテプですね)
良子「それで、その証人というのは何処にいるんですか?」
ニャル子「近くにはいるはずですが…あ、いましたあそこです」
京太郎「なあ豊音さん。あの独特なパンチパーマ…すごく見覚えがあるんですけど…」
豊音「そうだね。それにあのロン毛の人もすっごく見覚えがあるよ~」
良子「ま、まさか……!?」
???「やあこんにちは、オフ会以来だねナイアちゃん」
ニャル子「はいこんにちはいえっささん」
ニャル子「そちらとは直接会うのは初めてでしたね」
???「そうだね。よろしくねナイアさん」
???「それで、そこの少年が例の?」
ニャル子「はい、そうです。あなた方からはどう見えますか」
???「特別、何かに愛されている訳でも、身に何かを宿しているわけではないようだね」
???「何かしらの力も感じない…本当にどこにでもいる普通の人って感じだよ」
ニャル子「だが、それがいい!」
京太郎「あの~」
???「ああごめん。いきなり値踏みするような真似なんて失礼だったよね」
???「僕達、名乗ってもいなかったしね」
イエス「私はイエス。そしてこっちがブッダだよ」
ブッダ「よろしくね、京太郎君」
京太郎「……………」
豊音「……………」
良子「……………」
三人「「「ええええ~~~~~~!!!????」」」
第二話『京太郎はチートな面子に囲まれるようです』 了
乙
京太郎はどうなるのか
これでようやく物語全体の1/3が終わりました。
先は長いなあ……
>>80
他にも真夏の炎天下で買い出しに行くわけですし、下手な運動部より鍛えられてます。
>>86
うん、しかたないよね。
>>98
元のクトゥルフ神話的にはそれで正しいんですけどね…
>>106
元祖はBASIC言語で組まれ、しかも容量はたったの10MBでしたから、今なら家電にでも入れられそう。
>>108
このクロスを考えた大本がこれです。
>>118
これからもチートに囲まれ続けます。
今日はもう遅いので、安価先だけ決めようと思います。
おまけ
『インターミッション』
京太郎(立ち話もなんだからと家まで案内されてるわけなんだが……)
京太郎(ただ黙って歩くだけというのも何だし、誰かに話しかけてみるか)
誰に話しかけるか安価 ↓直下
唐突な鳴上悠に吹いた
こちらこそ、この場にいる人でつけとけば良かったですね。
豊音か良子さんのどちらかが来ると思ってたから少しビックリ。
書いてたら筆が進んだのでこのまま投下します。
ブッダ「えっと、京太郎君。少し良いかな」
京太郎「は、はい。ブッダ…様。何でございますでしょうか?」
ブッダ「あ~、そんな固くならないで。君も仏教徒って訳じゃないしね」
京太郎「じゃあ…ブッダさん?」
ブッダ「うん、それで大丈夫だよ」
京太郎(そういえば、この人の声に聞き覚えがあるんだよな…)
ブッダ「君ってもしかして、ネット麻雀をやってたりするかい?」
京太郎(そうそう、この声はネトマのボイスチャットでよく聞く―――)
京太郎「もしかして”パンチ“さん!?」
ブッダ「やっぱり”京太郎”君だったか!」
京太郎「…そうか、じゃあ相方のロン毛さんというのはキリスト様だったんですね」
イエス「え、なになに。もしかしてネットで仲良くなったていうあの子?」
イエス「あ、私のことも様付けしなくて構わないよ京太郎君」
ブッダ「そうそう。いや~こんな偶然もあるんだね」ハハハ
京太郎「そうですね。びっくりですよ」ハハハ
イエス「これも父さんの思し召しかな」ハハハ
豊音「うわ~、もう仲良くなってる。ちょー羨ましいよ~」
ニャル子「混沌もビックリのコミュ力ですね」
良子(今後、悪魔との交渉メインのミッションでは彼にサポートしてもらうのも有りですね)
おまけは以上です。
次は来週の土日に投下予定です。
京太郎はコミュの魔物という風潮
アリです
>>126
実際、あの環境でハブられずにいることはすごいと思う。
筆がおもったより進んだし後日になるけどもう一人書けそう。
この場にいる人でブッダ以外。
↓直下
筆が軽い・・・こんなしあわせな気持ちで書くなんてはじめて。もう、なにも怖くない。
京太郎「豊音さん、身体は大丈夫ですか?」
豊音「大丈夫だよ~。心配性だな~京くんは~」
京太郎「…分かりました。でも辛かったら何時でも言ってくださいね」
京太郎(振り返ってみると、結局疲れることは何もしてないんだよな俺)
豊音「うん、その時は肩を貸してもらうね」
ニャル子「何を言っているんですか豊音さん!」
豊音「え?」
ニャル子「彼が言っているのは肩ではなく、お姫様だっこのことですよ!」
豊音「ええ~~!!」///
豊音「た、確かにあの時してくれるって言ってたけど…それは非常時だから仕方なくで…」
京太郎「豊音さんさえ良ければ何時でもしますよ俺!」
豊音「あれ?京くんもノリ気!?」
京太郎「美人をお姫様だっこするなんて男冥利に尽きますからね!」
豊音「わ、私も嫌って訳じゃないよ~、こうゆう身体だから憧れもするし~、でもでも~」ワタワタ
京太郎&ニャル子(豊音さんはかわいいな~)ニヤニヤ
本当に今日はこれでおしまい!
いつもこんな調子で書けたらなあ……
乙
そういえばロン毛さんのお父様って2で出てたよね
>>131,132
本気出すのは数十年後だから(震え声
次回は説明回だけど、なかなか上手くまとまらない
そんな訳で気分転換がてらおまけを投下してみる。
おまけ
『聖人との繋がり方』
京太郎「なあニャル子、お前ってどうゆう経緯であの二人と知り合いになったんだ?」
良子「それは私も知りたいですね。どんな接点があったのかイマジネーションが出来ません」
ニャル子「イエスさんとはエルダー・テイルで知り合ったんですよ」
豊音「エルダー・テイル?」
ニャル子「デモハンと並ぶ、世界的に有名なネットゲームです」
ニャル子「ゲーマーの中では、歯ごたえのある本場のゲームをやりたければこれをやれっていう評価を受けてます」
豊音「それは面白そうだよ~」
京太郎「俺も無料招待チケットでやったけど面白かったですよ。本格的にやるとなると月額なのが難点なんだよな…」
京太郎「…って、聖人がネトゲとかやってんの!?」
ニャル子「ちなみにイエスさんとお弟子さん達のギルドは結構有名なんですよ」
京太郎「しかも弟子ぐるみでやりこんでる!?」
イエス「私はいえっさでニャル子ちゃんはナイアってハンドルネームでやってるんだけど、ニャル子ちゃんとはレイドでよく共闘しているんだ」
ニャル子「いや~、どれも熱い戦いでした」
イエス「特に西風の旅団と競り合った時は弟子達がすごかったよね」
ニャル子「“ハーレム許すまじ!!”の合言葉で、しっと団のような他ギルドも巻き込んであれほどヒートアップしたレイドも珍しかったですね」
ニャル子「そんな感じでイエスさんとは仲良くなって、ブッダさんもイエスさんに紹介してもらったんです」
京太郎「邪神と聖人の繋がりがそんな軽い感じで良いのか…」
豊音「私は京くんとブッダさんが知り合いだったことも驚きだよ~」
京太郎「ネット越しですけどね」
ブッダ「私はキーボードやネットに慣れる為にネット麻雀を始めたんだけど、その時初めて卓を囲んだのが彼だったんだ」
良子(仏が軽快にキーボードを打つ姿…中々にシュールな光景です)
京太郎「俺もブッダさんも麻雀は初心者だったから、親近感が沸いてお節介を焼いたんです。だけど…」
イエス「だけど?」
京太郎「ブッダさん、三日で高レイト卓を打てるようになっちゃいました……」
イエス「…彼は天性の三日坊主だからね。私も気持ちは分かるよ……」ポンポン
京太郎「…はい」
イエス(それでも、こうして繋がりが続いているのはブッダの人柄なのか京太郎君の人柄なのか……)
京太郎「ブッダさん、キーボードの方はあれからどうですか?」
ブッダ「そっちは中々上達しないんだよね…」
京太郎「苦手意識があると中々上達しないって聞きますし、これも修行の一つだと思ってやってみるのはどうですか?」
ブッダ「ふむ…苦行の一環と考えればありかな……」
京太郎「もしくはキーボードがスムーズに打てれば、より多くの人に教えを伝えられると考えながらやるとか……」
ブッダ「確かに時代に即した布教の形というのも大事だよね」
ブッダ「ありがとう。もう少し頑張ってみるよ」
京太郎「俺も良いタイピングソフトが無いか探しときますね」
イエス(…きっと両方だね)ウンウン
今日はここまで
ログ・ホライズンのアニメは外伝要素を上手くおまけしてて面白かったです。
原作ストックは無いけど2期はどうするんだろう?
本編は頑張って予告通り来週末に投下しようと思います。
某所で聞いた、主人公補正をキャンセルされた主人公キャラはどんなのかという例えで京太郎が出た時はすごくしっくりきました。
ちょっと考えたんですが、やっぱり週一である程度出来たところまで投下するスタイルで行こうと思います。
それでは第三話を始めます。
―――― 数年前 公園 ――――
少年「なあおねえさん?どうしてそんなすみにいるんだよ?」
長身の少女「え、え~と~」
少年「もしかしていっしょにあそびたいのか?」
長身の少女「う、うん…」
少年「じゃあいまからみんなでおにごっこするからまざりなよ!」
長身の少女「で、でもみんなとは初対面だよ~」
少年「だいじょうぶ!ここにいるのはきょうともだちになったやつばかりだから」
長身の少女「でも私、大きいからきっと怖がるよ~」
少年「ん~だったらともだちになろうぜ!」
長身の少女「と、友達…!?」
少年「ともだちのともだちはともだちだ!」
少年「ともだちをこわがったりするやつなんていないだろ?」
長身の少女「……私なんかとなってくれるの?」
少年「おれはひとをみためではんだんしないおとこだからな!」
長身の少女「友達か~初めての友達だよ~。ちょ~嬉しいよ~!」
遠くにいる少女「きょうちゃ~ん!みんなまってるよ~!」
少年「おう!いまいく~!」
長身の少女(きょうちゃんか………)
少年「いこうぜおねえさん!」
長身の少女「わかったよ~京くん!」
―――― 現在 東京 立川 アパート前 ―――
京太郎「ここがお二人が住んでる場所ですか?」
ブッダ「うん、バカンスでイエスとルームシェアしてるんだ」
豊音「ルームシェアか~、二人は仲良しさんなんですね~」
イエス「教義は違えど、お互い通じ合うところがあってね」
良子「聖人二人がステイするような場所には見えませんが……」ボソボソ
京太郎「実は部屋は異空間で広々としてるとか?」ボソボソ
二人は充分ありえると頷きあいながら部屋に入った。
イエス「それじゃあ、中へどうぞ」
イエスに案内された部屋は和8帖一間の風呂なしという紛うことない―――
ニャル子「残念!普通の安アパートでした!」
京太郎「安いは余計だ!」シツレイダロ
―――― アパートの一室 ――――
ブッダ「粗茶ですがどうぞ……」
豊音「ありがとうございます~」
京太郎「イエスさんもどうぞ……」
イエス「ありがとう京太郎君」
良子「ここに来るのは初めてなのに、彼は何でナチュラルにお茶を手伝っているのでしょうか?」
ニャル子「日頃の部活動の賜物ですよ」ホロリ
良子(彼からは麻雀部と聞いていましたが…?)
イエス「さて…まずは改めて自己紹介をしようかな。私は神の子イエス」
ブッダ「私はゴータマ・シッダールタ。ブッダで構わないよ」
イエス(聖☆おにいさん)
言わずと知れたキリスト教の祖。
世紀末を無事に終え、今はバカンスとして人間界に降りている。
ブッダとはミレニアム越えの友情パワーを生み出せる間柄。
天然ボケなところもあるがあのユダを免罪符5枚で許すほどの器の持ち主。
ネット関係に強く、テレビドラマの感想を綴ったブログ「ドラマンダラ」を書いていおり、ファンから神扱いされている。
ブッダ(聖☆おにいさん)
目覚めた人という名を持つ仏教の祖
温厚な性格だが、倹約家なのでイエスの無駄遣いには厳しい。
徳が高いことを考えたり言葉にすると本人の意志とは無関係に後光が差してしまう。
産声は天上天下唯我独尊であった為、ちょっと頭冷やそうか?と毎年誕生日には盛大に甘茶をぶっかけられている。
イエス「事情の説明をしてほしいということだけど、何処から話せば良いかな?」
京太郎「事情といえば、俺って豊音さんのことも全く知らないんですよね」
豊音「…実を言うと私もよく分からないんだよ~」
豊音「いきなり襲われた所を熊倉先生と戒能さんに助けられて……ペルソナの能力もその時初めて使えたんだよ~」
豊音「その後すぐに戒能さんに連れられて必死に逃げてたらあの公園についたんだよ~」
良子「一度ブレイクしたら説明するつもりだったんですが、そうする暇もありませんでしたからね」
ニャル子「私達がこれからする話は豊音さん達ともかなり関係している話ですよ」
豊音「そうなの~?」
ニャル子「ええ。なので一緒に説明してしまいましょう」
ニャル子「私ことニャルラトホテプが、あ、ニャルラトホテプといっても分霊ですよ。分霊っていうのはNARUTOの影分身みたいなものと考えてください。ちなみに同じ分霊といっても力量はバラつきがあって、私はその中でどれくらいかというとニャル子がやられたようだな、フフフ…奴はニャルラトホテプ分霊四天王の中で最弱、ニャルラトホテプ四天王の面汚しよってくらいのレベルですね。そんな私がこうして京太郎さんにザ・ヒーローをしていただきたいと言った理由は色々ありますが、ひとつに天界のタカ派の暴走で地上がデストピアかヒャッハーな人が跋扈するリアル世紀末になるのを防いで欲しいというのがあります。そうそう、モヒカンって世紀末な世の中でどうやってセットしてるんでしょうね?ワックスなんてあんな状況じゃあ絶対手に入らないと思うのですが。天界にもそんな肩パットが横行する世界になることを望んでいないのもいるわけで、ブッダさんやイエスさんもその中の一人です。私もそんな夢も希望もアニメも漫画も無い世界は嫌ですよ。でも手っ取り早くタカ派をぶっ飛ばして終わらせるというのもちょっと出来ない状況にありまして。そもそもなんでタカ派の面子が行動をおこしたかというとゲートと呼ばれる魔界と繋がる道が不完全ながらできてしまったのが原因でして、それを利用しているのが自衛隊の――――」
京太郎「長いんだよ切って喋れよ連射砲かお前は!しかも半分近くどうでもいい話だし!!」スパ~ン
ブッダ(淀みなく雑誌を丸めてハリセン代わりにした…!)
イエス(そしてあの流れるようなツッコミ…できるね彼)
良子「なるほど確かに私達とディープに関係している話みたいですね」
京太郎「今ので分かったんですか!?」
良子「だいたい分かりました」
京太郎「え?もしかして俺の理解力が低いのか?」
豊音「うう~~」プシュ~
京太郎「良かった…豊音さんも頭から煙を出してる………」
京太郎「…ってよくねえよ!豊音さんお茶飲んで落ち着いて!」
ニャル子「キャラとしてのお約束を果たしたところで…では改めてお話しましょう」
ニャル子「まず発端は、とある開発者がターミナル…いわゆる転送装置の開発しようとしたことでした」
ニャル子「まあ結局、開発は途中で打ち切られてしまい、不完全な物が残りました」
京太郎「打ち切られたってことは、開発が上手くいかなかったってことか?」
ニャル子「いえ、完成の目処は立っていました」
豊音「じゃあ何で途中で止めちゃったの?作れてたらすごい大発明だったよ~」
ニャル子「そもそも開発者本人がターミナルを作ろうとした理由が…」
良子「理由が?」
ニャル子「二次元の世界に行く為だったんです」
京太郎「」ヽ(__ __ヽ)コケッ!!
ニャル子「そして装置開発を止めたのも…行けたとしても理想の世界である可能性は低いし、だったら創った方が確実じゃね。ってことでバーチャルリアリティ装置の開発に転向したというのが理由です」
因みに現在はとある会社と手を組みVRMMORPGの作成に取り組んでいるがそれはまた別の話である。
京太郎「才能の無駄遣いってレベルじゃ無いな……」
ニャル子「そして放置されていた装置に目を付けたのが自衛隊の将校ゴトウでした」
良子「……そのゴトウという男こそが、姉帯を狙っているブラックカーテンです」
京太郎・豊音「「…!!」」
ニャル子「ゴトウがターミナルを解析した結果、偶然にも不完全ながら魔界と繋がったゲートが出来てしまいました」
良子「それが原因で最近、悪魔が異常発生しています……」
京太郎「都会ではそんな物騒な事が起きていたんですか……」
良子「ヤタガラスが総出で対処しているので、被害の出るギリギリの所で食い止めています」
ニャル子「ゴトウはゲートから出てきた悪魔と契約を交わし急速に力を伸ばしています」
ニャル子「そしてゲートをより活性化させ、魔王を召喚する為に利用としようとしているのが……」
良子「姉帯豊音……貴方です」
豊音「………」ブル
京太郎「そいつらは豊音さんをどうするつもりなんですか?」
良子「姉帯本人に自覚は無いでしょうが、彼女は大量の生体マグネタイトをボディに蓄えることが出来る体質です。ゴトウはそれを儀式に利用してゲートの活性化を目論んでいるんです」
生体マグネタイトMAG(女神転生シリーズ)
悪魔が物質界(人間界)で活動するために必要なエネルギー。
悪魔は本来肉体を持たない生物であるため、物質界では自らの肉体の実体化を維持するためにMAGを消費し続ける。
消費する量は基本的にその悪魔の力量に比例する。
京太郎「もし、そんなことになったら豊音さんは…?」
良子「…彼女がいくらスペシャルでも、ボディが耐えられるはずは無い…ですね」
豊音「………」ギュッ
ニャル子(そしてある程度偽装された後、公園にでもポイっで終わりですね)
京太郎「じゃあ、そのゴトウって奴を倒さないと豊音さんは……」
ニャル子「ところがギッチョン。そうは単純な話じゃないんですよ」
京太郎「まだ何かあるのかよ?」
良子「アメリカ合衆国大使のトールマンですね?」
ニャル子「知っていましたか、さすがはヤタガラスですね」
京太郎「アメリカまで一枚噛んでるのか?」
ニャル子「正確に言えば、天界がですね」
イエス「実は彼、トールマンは天界からの使者なんだよ」
ニャル子「そしてトールマンは【悪魔に侵された街を浄化する】という名目の下に、ICBMを東京に落とそうとしています」
京太郎・豊音「「ICBM~~!!?」」
ICBM(女神転生シリーズ)
ICBMとは大陸間弾道弾(大陸間弾道ミサイル、Inter Continental Ballistic Missiles)のこと。
弾道ミサイルの一種で、長距離弾道ミサイルのうち5500km以上の射程を持つものの事をいう。
女神転生シリーズに置いてその後の歴史を決める重要な分岐点。
豊音「で、でもヤタガラスさん達が頑張ってるから、そんなに街が酷いことにはなっていないんだよね?」
ニャル子「ぶっちゃけ悪魔云々はただの口実です。真の目的は神を崇拝する者達だけの世界…千年王国を造ることですから」
ブッダ「念の為に言っておきたいんだけど、天界の全員がそれを望んでいるわけじゃないんだ」
イエス「むしろ、少数派といってもいいね」
京太郎「だったらブッダさん達の力で…が出来たら苦労しませんよね」
ブッダ「ごめんね。天界にもプチ派閥みたいなのがあって……」
イエス「父さんもこの件についてはだんまりなんだ。おかげで皆もどうしたものかと対処しあぐねているんだ」
イエス「ミカエルも、何も聞いてないけどラッパを吹くべきなの?空気読めってこと?って周囲をキョロキョロしちゃってるんだよ」
京太郎「とりあえずラッパは取り上げてください!!」
ニャル子「皮肉な話ですがそんなトールマンに対して抑止力になっているのがゴトウなんです」
良子「そしてゴトウが表立ってアクションできないのもトールマンの存在があるからなんです」
本日はここまで。
春休み合体スペシャルが意外と面白かった。
映画も見に行こうかなあ……
始めた当初はサクサク投下して終わりにしようとしたのに実際書き始めるとすっごく遅い……
頻繁に投下している安価スレの人達は改めてすごいなと思う。
ちょっと長くなりそうなので今日と明日に分けて投下します。
真・女神転生か、懐かしい
ニュートラルルート激ムズだったけど、やりがいのあるゲームだったわ
京太郎「なんというか…聞けば聞くほど俺の出る幕は無いような気がするんですが……」
良子「その通りです。貴方はこの件からハンドを引くべきです」
ニャル子「………」
良子「貴方にはそもそも、関わる理由がありません」
京太郎(確かにそうなんだけど……)チラ
豊音「あのね京くん!私は大丈夫だよ~!」
京太郎「豊音さん……」
豊音「ミシャグジさまや戒能さんもいるし、きっと何とかなるよ~ だから……」
豊音「もう、京くんがあんな危ない事をしなくて良いんだよ……」
京太郎(俺は…俺は……)イマヲヌケダソウ~
思考の海に入りかけた京太郎の懐から携帯の着信音が流れる。
ブッダ達は私達に構わず出て良いよと手振りした。
和「もしもし…須賀君ですか?原村です」
原村和(咲-Saki-)
清澄高校麻雀部の1年生で、団体戦では副将を務める。インターミドル個人戦優勝という実績を持つ注目選手の一人(公式以下略)
完全なデジタル派、そんなオカルトありえませんと完全否定する点など他の麻雀漫画だったら噛ませ犬になりそうな人物。
京太郎とは同学年だけど絡みが少なく、チームのメンバーを思い浮かべる場面で京太郎だけハブったりと、もしかしたら麻雀部員の中で京太郎への好感度が一番低いのはこの人ではなかろうか………
京太郎「どうしたんだ和?優希がタコスが足りないと暴れだしたか?」
和「確かに近くの売店でタコスが売っていなかった事に色々言っていましたが…今回は貴方に相談があって電話しました」
和「その…須賀君には言い辛いのですが……他の学校の方々は、清澄麻雀部は私達5人だけだと思っていたそうです」
京太郎「まあ俺は予選初日で敗退した身だしな」
和「それで貴方の事を話したら、男性とはいえ一人だけ留守番というのはかわいそうと風越の部長さんから感想が出てきたんです」
京太郎(風越女子の部長さん…容姿だけじゃなくて心まで綺麗だったんですね……)
和「他の人達もその感想に同調し始めて、それを聞いた染谷先輩が積極的に意見を取りまとめてくれたんです」
和「その結果、泊まり込みは無理でも、日帰りだったら良いんじゃないかという話になったんです」
京太郎(染谷先輩の優しさはホンマ天井知らずやな~)
和「それでどうしますか?明日は始発に乗れば、こちらの練習開始時間に充分間に合うと思いますが?」
京太郎「えっと……」
???(行っちまえば良いじゃないか)ニョロ
京太郎(頭の中に変な奴が……誰だよ!?)
京太郎の頭の中で唐突に下半身が蛇の姿をした男が現れた。
マーラ(俺か?俺は悪魔のマーラだよ)
マーラ(聖☆おにいさん)
下半身が蛇の男性で煩悩の化身。
他の悪魔との交流が無くいわゆるぼっち。
一応、ブッダにメールを頻繁に送ったり、ルシファーにフェイスブックでフレンド申請したりしているのだが……
なおこの世界ではご立派なお方も別に存在する。
ご立派様ーーーーーー!
ブッダ「この気配は……」
イエス「彼の頭に直接イメージを送っているみたいだね」
良子「このメンバーが近くにいる中で、よく手を出す気になりましたね」
良子「いやメンバーで、コントロール出来るのは彼だけだったからですか」
ニャル子「皆さん、追い払うのはもう少し待ってください」
ブッダ「何か考えがあるみたいだね。分かったよ。もう少しだけ待つことにするよ」
良子「…………」
豊音「皆何の事を言ってるの~?」
マーラ(俺が何者かなんでどうでも良いだろ?それよりこの画像を見てみろよ)
頭の中の蛇男が取り出したIPADには、見覚えのある人物達の姿が映っていた。
京太郎(おお、こいつはまさか合宿先の画像か!?)
京太郎(やっぱり湯上がり姿は色っぽいな~。改めてみると、集まってるのは美少女ばかりだよな……)
マーラ(まったくだ。こんなところにいないでとっとと帰ろうぜ?)
京太郎(そうだな、上手くすればラッキースケベみたいな展開だって……)
京太郎(……って何で悪魔がIPAD持って説明してんだよ!?)
マーラ(便利なんだよIPAD。資料の集計とか編集が簡単だし、入滅しそうな奴を見つけたらすぐプレゼンできるよう携帯できるし)
京太郎(悪魔にも近代化の波が来てのか……)
マーラ(天界だって似たようなもんだぞ?今度あいつらが撮ったPV見せてやるよ)
京太郎(PV!?気にはなるけど天界のだから堅苦しそうだな)
マーラ(俺も見たけど爆笑モノだったぜ。あまりに笑えるから踏み絵的なものと勘違いする奴が天界で多発したとか)
京太郎(やべ~…超見たくなってきた!)
マーラ(じゃ、じゃあ動画送るからメアドを―――)
京太郎(後でブッダさん達に頼んで見せてもらおう)
マーラ(あ、うん……)
京太郎(……今って、こう…今後の事を真剣に悩む場面だよな?何でこんな話してんだ俺達?)
マーラ(お前が煩悩よりもツッコミを優先したからだろ?)
京太郎(まあそうなんだが、普通はさあ…色々と悩み抜いた末に、マーラよ去れ!みたいな感じになるもんじゃないか?)
マーラ(もしくは俺の誘惑に乗って、欲望に忠実な堕落した人生を送るようになるかだな。俺はこっちがおススメだ)
マーラ(そもそも、人間なんて100年足らずの短い生じゃねえか?やりたいことをやったもん勝ちだろ?)
京太郎(俺のやりたいこと………)
マーラ(誰かに遠慮する必要なんて無い…ほら…自分に正直になれって………)
マーラ(想像してみろよ。お前の大好きなおっぱいの大きな女の子に囲まれて麻雀を楽しむ姿をよ………)
京太郎(……そうだよな…どんなに考えたって、俺が一番やりたいことは決まってる!)
マーラ(お、ようやく堕落する気になったか?)
京太郎「和、少し待っててもらって良いか?」
京太郎はそう言って携帯を保留にして、良子達に向き直った。
京太郎「良子さんの言う通り、素人の俺が首を突っ込むべきじゃないし、下手しなくても死にかける目にあうだろう……」
京太郎「だが断る」
良子「ハー!?」
マーラ(何だと!?)
京太郎「この須賀京太郎が最も好きな事のひとつは悪魔の誘惑に「NO」と断ってやる事だ」
二人の反応を脇に置いて京太郎はまずは携帯の保留状態を解除した。
京太郎「和、魅力的なお誘いなんだけどよ…実はこっちで“絶対に”外せない用事が出きちまって、そっちには行けそうに無いんだ」
和「…そうですか……」
京太郎「せっかく染谷先輩が働きかけてくれたっていうのにな……先輩にはこっちから謝っておくぜ」
和(須賀君…もしかして貴方は……)
京太郎「俺の事は気にせず、全国に向けて頑張ってくれよ和!」
京太郎「俺も皆が全国で無事に打てるよう全力で頑張るからさ」
和「……分かりました。ただ一つだけ言わせて下さい」
和「私達は6人揃って清澄麻雀部です。それだけは忘れないでください」
京太郎「お、おう分かった?」
和「それでは失礼します」ピッ
マーラ様の誘惑を断るとかすごいことをしてないか
京太郎(和は何が言いたかったんだろうか…?いやまずはこっちが先だな)
京太郎「戒能さん、聞いての通りだ。悪いけど首を突っ込ませてもらうぜ」
良子「ですが……」
京太郎「俺は死ぬのは怖いし、迷惑をかけるんじゃないかと不安ですし、合宿に参加して麻雀も楽しみたい!」
京太郎「でも俺が一番やりたいことは何かって自分に聞いたら、答えは即答で返ってくるんです!」
京太郎「俺は………豊音さんを助けたい!!」
京太郎「関わる理由?豊音さんと俺はずっと昔から友達だ!理由なんてそれでおつりがきます!!」
豊音「京くん…思い出してくれたんだ~」
京太郎「遅くなってすみません豊音さん」
京太郎「ニャル子、お前が何を考えてるのかは正直わからん!」
京太郎「だけど、友達を助けるのに必要ってんならザ・ヒーロー…やってやるぜ!!」
ニャル子「その言葉が聞きたかった!」
京太郎「戒能さん、俺みたいな素人がいるのは迷惑なのは分かってます」
京太郎「でもお願いします!なんでもしますから俺に友達を助けさせてください!!」
ニャル子「ん、今何でもするって――」
イエス「はい、ニャル子ちゃんは黙ってようね」
良子「………はあ~、そもそも、私に君をストップする権利は無いんですよね……」
京太郎「戒能さん、それじゃあ……」
良子「良子で構いませんよ京太郎。これからは貴方にバックを預けることになりそうですからね」
京太郎「…はい、良子さん!」
イエス「ねえブッダ……」
ブッダ「イエス、私も貴方と同じ気持です」
イエス「そうか…京太郎君、私達も決めたよ。私達は君の事を全力でサポートする!」
ブッダ「今の僕達は直接戦うことは出来ないけど、出来る限りの事をするよ!」
京太郎「良いんですか!?派閥とか神の意志とか……」
イエス「君の言葉には大きなアガペーが込められていた」
イエス「私はそのアガペーこそが人の未来をより良くするものだと信じているんだ」
イエス「父さんは今回の事には何も言わない……是とも非ともね」
イエス「だから私は計画を阻止することが父さんの意志だと判断して行動するよ」
ブッダ「京太郎、よくマーラの誘惑を跳ね除けましたね」
ブッダ「その人を想う強き心を持ち続けていれば、貴方は必ず正しき未来を歩むことが出来るでしょう」
ブッダ「仏として私はそんな貴方の一助となるよう力添えしたいのです」
京太郎(ご、後光が指している!比喩抜きで!)
豊音(ま、眩しいよ~)
イエス「元々、ニャル子ちゃんから、君の後ろ盾になってほしいと頼まれていたしね」
豊音「だから、ニャル子さんは二人を紹介したんですね~」
ブッダ「牽制が目的だから名前だけ貸してくれれば良いと言われていたんだけどね……」
ブッダ「実を言えば、それ自体も私達は迷っていたんだよ。名前だけとはいえ下手な人間に肩入れして事態を余計に悪化させないかってね」
ニャル子(だからこそ、このお二人が積極的に力を貸そうとするこの状況は完全に予想外なんですよね……)
ほら、イエスとブッダがいると周囲の人も覚醒するから…
ニャル子「さて…話はまとまったところで、これからどうしますか京太郎さん?」
京太郎「どうするって……う~ん………」
豊音を守ると決めたは良いが、どうすればこの状況を解決できるのか、明確なビジョンを京太郎は持っていなかった。
京太郎「そういえば良子さん達は、俺達と会わなかったらどうするつもりだったんですか?」
良子「ヤタガラスで用意した隠れ家で身を潜めるつもりでした」
確かにどこかに隠れるのが一番安全だろう。だがいつまでこの状況が続くか分からない。
京太郎「俺としては何とか短期間でケリを付けたいんですよね……」
豊音「でも無茶は駄目だよ~」
京太郎「分かってます。でも俺は貴方の命だけじゃなくて笑顔も守りたいと思ってるんです」
長引けば豊音はインターハイを欠場しなくてはならなくなる。
それはつまり宮守女子の棄権に繋がる。
例え事情を知った仲間が許しても豊音自身は一生自分を責めるだろう。
豊音「…気持ちは嬉しいよ~。でも京くんが傷つくのはすっごく悲しいんだよ~」
京太郎「ありがとうございます。俺も自分の身の丈は理解してますんで安心して下さい」
豊音「京くんが無理しようとしたら力尽くで止めるからね~」
京太郎「というわけで他力本願で逃げるという選択肢は出来る限り無しの方向で」
ニャル子「じゃあ、カチコミですね。どっちから行きますか?」
京太郎「話を聞く限りそれも駄目だろう…それを説明したのはお前だよな?」
京太郎(そもそも、俺の勝利条件は豊音さんを守り通すことだ。つまり例の二人と無理に戦う必要は無い……だから………)
京太郎「良子さん、ゴトウがやろうとしている儀式を再起不能になるくらい潰すことって不可能ですか?」
良子「……なるほど、儀式さえ無くなれば姉帯が狙わる理由も無くなりますからね」
良子「それに、ゴトウには政府が、トールマンにはアメリカ本国が動きはじめています。儀式を阻止してタイムを稼げれば、この自体の収束に繋がる可能性も出てきます」
良子「ただ、問題の儀式場が何処にあるのか、ヤタガラスの諜報機関にも情報が無いですし――――」
???「それなら俺が知ってるぜ」
一同「「!?」」
全員の視線が声を主に向けられると、そこには上半身がベスト一枚の青年が京太郎に出されたお茶を飲んで寛いでいた。
良子(いつの間に部屋の中に!?全く気づかなかった!?)
イエス「お前はルシファー!!どうしてここで寛いでいるんだ!?」
三人「「「ル、ルシファーーー!!??」」」
ルシファー(聖☆おにいさん)
誰もが知ってる悪魔の大御所だが、ブッダ曰く健康優良不良天使。
実際、身内には面倒見が良く、節分の日には、家から追い出された鬼達にカップヌードルを配っていた。
また、イエスが恐れるほどのリア充である。
さすが閣下フリーダムだな。敵勢力の拠点で酒を飲んだり、女装したり女子高校生になるほどな
ルシファー「ああん?別に俺が何処で寛いでてもテメエらには関係ないだろ?」
ブッダ「いやいや、ここは私達の部屋だから。それと京太郎君も何で普通にお茶のおかわりを出してるの?」
京太郎「えっと、わざわざ手土産まで持ってきてくれてるし、すごく自然に寛いでるからてっきりそういった関係なのかと…」
イエス「確かに関係者といえば関係者だけど……」
ニャル子「それで貴方は何の用でここに来たんですかルシファーさん?」
ルシファー「ちょっと散歩してたら面白そうな話が聞こえてきたんでな。暇だったから覗きにきたんだよ」
ブッダ「暇って…君は今回の一件に関わってはいないのかい?」
ルシファー「今の所はな。後はお前らが今言ってた儀式って奴の結果次第だな」
京太郎「……それでさっきの口ぶりからして、儀式の場所を教えてくれるんですか」
ルシファー「教えてやっても良いけどよ…タダでって訳にもなあ~」
イエス「金銭を要求する気かい?」
ルシファー「バーロー、こちとら地獄の魔王だぞ?はした金なんているかよ」
ルシファー「そうだな……おれとのゲームで勝ったら教えてやるよ。それにハンデとして勝負方法はお前ら人間の流儀に合わせてやる」
京太郎「……分かりました。その勝負受けます」
良子「京太郎!相手はあのルシファーですよ!?」
京太郎「だからこそ…これはチャンスなんです」
京太郎「相手がルシファーなら情報の正しさは折り紙付きです」
京太郎「しかも内容が殺し合いじゃなくゲーム……つまりどんなに小さくとも勝ち目がある勝負なんです!」
もちろんゲームといっても仕掛ける側によっては勝ち目がゼロのものもあるだろう。
しかしあのルシファーが暇つぶしとはいえ、そんな“つまらない”勝負をしかけるような小物であるはずが無いというのが京太郎の考えだった。
京太郎「ゲームは負ける可能性がある…だからこそ燃えるものですからね」
ルシファー「わかってるじゃねえか人間!」ニヤリ
あと今はブッダさん達がいるので死ぬことはないはずっていう保険があるのもあります、と良子にだけ聞こえるように京太郎は呟いた。
良子(京太郎…君は……)
良子は自分がこの京太郎という少年を見誤っていたことに気がついた。
確かに起点は単純な感情によるものだが、具体的な行動に関しては常に冷静かつ理性的だった。
状況を把握し、自分の力量を考えらうえで最善の行動を取る。
現状では彼は自分以上にそれを行っているのだ………
良子(這い寄る混沌に仏、神の子に魔王…そんな類を見ないほどのカオスな状況というのも私がクールになりきれない理由といえばそうですが……)
彼がそういったオカルト知識が薄いのも良い方向に向かった結果なのだろう。
良子(ならば私が行うべきは、それが悪い方向に行こうとした時にストッパーとなることですね)
京太郎「あの…やっぱり勝手に決めたのを怒ってますか?」
良子「いえ、貴方の判断がベストでしょう。自信を持って下さい」
ルシファー「いい感じに黄昏時だな…それじゃあ案内してやるよ、俺達のホームグラウンドにな」
こうして京太郎達は夕焼け空の下、ルシファーの先導で悪魔達のホームグラウンドに向かうことになったのだった。
本日はここまで
続きは明日投下します。
最後に途中で今いる面子でだれと話をするかだけ安価をとります。
安価 直下↓
京太郎「なあ前から聞きたかったんだが、お前が夢で見せた映像って何だったんだ?」
ニャル子「あれはこことは極めて近く、限りなく遠い世界…まあ一言でいえばパラレルワールドです」
ニャル子「細かい差異はありますが、概ねこちらと同じ情勢の世界ですね」
京太郎「俺がお前と出会わなかった世界か……そういえば咲や和は出てきたけど、優希は出て来なかったな」
ニャル子「彼女ですか…彼女は………」
――― 邪教の館 ―――
咲「本気…なんだね……優希ちゃん?」
優希「止めてくれるな咲ちゃん。もうこれしか道はないじょ!」
和「確かに、今のこの世界では優希が生きていくにはこれしか方法が無いのは分かってます………」
優希「泣くなじぇ和ちゃん!こうなるのは本望なんだからな!」
優希「そう…この荒廃した世界…タコス無しで生きていくためには……」
優希「私自身がタコスになることだじぇ!!」
ニャル子「そんな感じでタコスと合体してタコス人間になりました」
京太郎(………あの優希だからボケなのか本気なのかツッコミ辛い!!)
ニャル子が安価で選ばれたらこんな感じで平行世界の話や裏話をする予定。
投下は明日になるけどもう一人くらいはいけそう。
安価 ↓直下
咲ヒロインを押しのけて安価を取るイエス様とブッダ様の人気はマジで神だと思う。
京太郎「あのイエスさん、さっき天界でPVを撮ったってマーラから聞いたんですが、見せてもらうことって出来ますか?
イエス・ブッダ「…!!」
京太郎「あの…二人共どうして目をそらすんですか?」
イエス「い、いやそんなことは無いよ……」
ブッダ「そ、そうだね。別に後ろめたいことは無いしね」
イエス・ブッダ(自分のは良いけどブッダ(イエス)のを見せるのはまずい!)
イエス「そうだね…まずはゼウスさんのを見せてあげるよ」
ブッダ(ごめんなさいゼウスさん!)
京太郎「携帯で見れるんですね。どれどれ~」
豊音「私も見たいよ~。え~と、これは牧場かな~?」
京太郎「真ん中の角ばってる牛は明らかにポリゴン―――」
→「ジャーン」という効果音と爆発と共に現れる真顔のゼウスの顔と字幕
良子「……今度は神殿ですね」
→「ジャーン」という効果音と爆発と共に現れる真顔のゼウスの顔と字幕
豊音「……これは天気図かな?」
→「ジャーン」という効果音と大地が割れて現れる真顔のゼウスの顔と字幕
一同「……………」
京太郎「……コレ………」
ブッダ「完成品を見た本人は目を丸くしたそうだよ」
京太郎「むしろこれを発禁にしなかったのが不思議なくらいだよ!」
良子「これが天界のセンスですか……」
イエス「これを天界のスタンダードにされても困るかな」
豊音「い、インパクトはあったと思うよ~」
ブッダ「フォローありがとう、豊音さん」
ニャル子「他のも見ますか…?」
京太郎「遠慮しとく……」
本日は本当にここまで!
>>155
ジオループとかバグ技もあったけど、攻略情報抜きだとかなり難しいですよね。
>>161
ご立派様はちゃんと別にいます。
>>167
ご立派様だったらアウトだったかも……
>>171
それを加味してシリアスに考えるとニャルラトホテプにとってこの二人は相性最悪ですね。
>>175,176
閣下は割とどんな作品でもフリーダムだと思う
自分のもヤバイっすよwwww
>>186
文化の違いって奴ですね……
ちょっとおまけを投下します。
本編はちゃんと夜に投下する予定です。
おまけ
『分霊』
良子「それにしても、どうやってルシファーは儀式の場所を知ったのでしょうか?」
イエス「ルシファーは神出鬼没だから知ってても不思議じゃないけどね……」
ルシファー「あいつらがゲートを活性化させて喚ぼうとしてんのが、俺だからな。遠くからでも気配で分かるんだよ」
豊音「え?でも、もうここにルシファーさんはいますけど…?」
ルシファー「精確に言えば、俺以外のルシファーの分霊だな」
京太郎「分霊ってニャル子が言ってた分身みたいなものだったっけ?」
良子「はい。ハイクラスの悪魔や天使達は地上に存在するだけど大量のマグネタイトを消費します。その為、自分のコピーを何体か作り地上に送るんです」
ニャル子「例えばですね―――」
―――― 魔界 某所 ――――
マーラ「くそ~後もう少しだったのに~」
ご立派なマーラ「ふむ、また失敗か……」
マーラ「あ、オジキ!すんませんまたマーラの名前に泥を塗っちまって……」
ご立派なマーラ「な~に、気にするな!ワシはお前に期待しとるからな!」
ご立派なマーラ(実際、手段はどうあれブッダに精神的ダメージを与えとるしな)
ご立派なマーラ「目の付けどころは悪くなかったぞい。あの小僧は金や地位より煩悩を優先するタチのようじゃからな」
マーラ「でも結局、堕落するにはいたりませんでした……」
ご立派なマーラ「人間には目先の欲より、人の愛や絆を第一に優先するものもおる。そういった人間にはそれを崩すところからやらねばならん」
マーラ「なるほど…勉強になるっす!」
ご立派なマーラ「お主はマーラの中でも群を抜いて勤勉だからのう。これからも精進すればきっと芽はでるはずじゃ」
マーラ「ありがとうございます!早速リベンジしてきます!」
ご立派なマーラ(しかし、ブッダ達に認められし者か…もし縁があれば仲魔になるのも面白いかもしれんのう……)
ルシファー「俺も分霊の一人だが他にも力をもった分霊が何人か地獄にいるのさ」
豊音「じゃあ、ブッダさん達も分霊なの~?」
ブッダ「いや、私達は本体だよ」
京太郎「え…?」
ニャル子「この神様達はチート枠です」
ニャル子「召喚者と契約していない悪魔がマグネタイトを補給するには、人間を食べたり、あはぁ~んなことをする他に、信者からの信仰という形で得ることができるんです」
豊音「あ~、仏教とかキリスト教は世界中にあるもんね~」
イエス「他所に迷惑をかけないよう今は力を厳重に封印しているけどね」
ブッダ「だから今の私達は戦闘力が皆無なんだよ」
ニャル子「それでも周りに奇跡が漏れてしまうほど、お二人に供給されるマグネタイトの量はすごいんですよ」
ニャル子「因みに私ことニャルラトホテプがこの姿でいるのも信仰の恩恵を受けているからです」
ニャル子「はら、某動画では殿堂入りレベルのコメントと再生数が出てるじゃないですか」
京太郎「あれも信仰…なのか……?」
ルシファー「俺も分霊とはいえこうして、好きに地上を闊歩できるのも信仰があるおかげだな」
良子「悪魔信仰ですね……」
ルシファー「日本だと14歳前後が多いぜ」
京太郎「それは中二病だ!!」
おまけはここまで!
ちなみに>>1がご立派様を知ったのはメガテンではなく某所で投下された異世界にご立派様が召喚されるクロスSSでした
乙
ルシファーが上半身ベスト一枚で下半身何も着てないのかと思った
いずれカオスヒーローやロウヒーローも登場するのかな?
そして原作通りでいけばストーカー女ゆりこも、いずれ……
>>192
ルシファー「魔族のオシャレはガマンだけどそれはねえわ」
>>193
ぶっちゃけると、ブッダとイエスを覗いた今いる面子がそれらに当たります。
それじゃ本編の投下を開始します。
途中と最後で安価があるのでよろしくお願いします。
イエス「こ、この道は……!?」
ブッダ「しっているのかいイエス!?」
イエス「間違いない…この先にあるのはまさしく彼らのホームグラウンド!」
良子「あのイエスさまが震えている!?」
京太郎「いったいどんな場所なんだ……!?」
ルシファー「着いたぜ……ここが俺達のホームグラウンドだ」
京太郎「……どう見てもあれをする場所ですよね?」
良子「……どうルックしてもそうですね」
豊音「私、こうゆうところテレビで見たことあるよ~」
ニャル子「あいつの噂でチャンバも走りそうな場所ですね」
イエス「くっ!やっぱりここだったか……!」
ブッダ「まあ君にとっては嫌な思い出の場所だよね……」
ルシファー「さあ始めようぜ…………サッカーバトルをな!」
京太郎「何でさ!!?」
―――― 立川 フットサル場 ―――――
ルシファー「え?人間って何かあればサッカーバトルで解決するだろ?」
京太郎「それは別世界の超次元サッカーだよ!?」
超次元サッカー(イナズマイレブン)
百聞は一見にしかず。とりあえずこの動画を見てくれれば超次元サッカーとはどんなものかわかっていただけるだろう。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6586838
超次元サッカーの世界では時空を守るのも、星の命運を決めるのもサッカーで解決します。
一応、普通に学生の全国大会や世界大会はある。(ただし、ドーピングや兵器売買が関わっている)
京太郎「結局、サッカーのルールで人数だけ5人にするってことになったわけだけど……」
良子「ここにいるのは6人ですから誰かがサブに回りますね」
イエス「私は運動が苦手だから―――」
豊音「神様のサッカーか~きっとすごいプレイなんだろうな~。ちょ~楽しみだよ~」
イエス「ま、任せてよ!私のスーパープレイを魅せちゃうよ!」
ブッダ(純粋な期待には弱いからなイエスは……)
京太郎「戦闘力的にここは俺が抜けるべきか?」
ニャル子「いえ、京太郎さんはサッカー経験者ですよね」
京太郎「たしかに中学時代はサッカー部だったけど……」
ニャル子「じゃあ私が抜けますね。ちょうど面白そうなポジションが空いていましたので」
ニャル子「そうそう、チーム名は何にします?」
京太郎「チーム名か…それじゃあ……」
京太郎チーム名 安価直下↓
ルシファー「ちなみに俺達のチーム名は……」
ルシファーチーム名 安価↓2
ニャル子「さあ、ダークフレームマスターズVS俺たち悪魔族の試合がまもなく始まります!」
ニャル子「実況は私、みんな大好きニャル子さん!解説は魔界の造幣局局長兼参謀という名の中間管理職、宰相ルキフグスさんです!」
ルキフグス「閣下早く帰って仕事して下さい」
ニャル子「ダークフレームマスターズはキーパーにブッダさん。守りには良子さん、イエスさん。攻めに京太郎さんと豊音さんがポジションについています」
ルキフグス「個人の能力値は高いですが、経験者が須賀京太郎だけというのが難点ですね」
京太郎(直前に中二病の話題が出たから思いつきでチーム名を付けたけど……)
ブッダ(ダークフレームマスターズ…私達神様も一緒のチームなんだけどな……)
イエス(でもちょっと格好良いかも……)
ニャル子「ちなみに京太郎さんには私特性の宇宙シューズや名状しがたいミサンガのようなものを付けてもらい、一時的に超次元サッカー仕様となっています」
京太郎「見た目がすげー怖いんだけどな……」
豊音「ミサンガがうねってるように見えるよ~」
ニャル子「対する俺たち悪魔族はキーパーには意外にもルシファーさん。そして他のメンバーは色とりどりの鬼で構成されています」
ルキフグス「彼らは毎年、節分時に寒さを凌ぐためフットサルをしていると聞いています。チームワークなら負けないでしょう」
イエス「今の若い人に分からないよねこのチーム名……」
ブッダ「こんな名前をつけるって…彼、地獄より地上にいる時間の方が長いんじゃないかな……」
ニャル子「ちなみに控えにはあのジャック・オ・ランタンさんがいたりします」
ニャル子「それではダークフレームマスターズVS俺たち悪魔族!サッカーバトルがいよいよ始まります!」
ここからは実況と解説と共に白熱のサッカーバトルをダイジェストでお送りします
ニャル子「俺たち悪魔族からのキックオフで試合開始です」ピー
赤鬼「いきなり必殺技オニ! ど根性バット!」
ニャル子「意表をつくいきなりの先制シュート!赤鬼が青鬼の足を掴んで、バットよろしくボールを打った~!」
ルキフグス「一見振り回してる方がすごく見えますが、振り回されている方も一切微動だにしていないのがポイントですね」
ブッダ「確かコツは…シュタタタタタン ドババババーンだっけ?よ~し……」
ブッダ「ムゲン・ザ・ハンド!」
ニャル子「ブッダさんの背後から無数の手が飛び出てボールを受け止めた~!」
ルキフグス「千手観音を思わせる技ですね」
ブッダ「今度はこっちの番だよ。京太郎君!」
ニャル子「ボールが京太郎さんに渡った~。今度はダークフレームマスターのシュートチャンス!」
京太郎「ブーストが掛かってる今なら打てる!中学時代に出来なかったあの技を!」
京太郎「ホワイトハリケーン!」
ニャル子「京太郎さんの足から、竜巻が飛び出した~!」
ルキフグス「こんなシュートを目指していたとか、彼は中学時代にどんなサッカーをしていたんでしょうか?」
ルシファー「そっちが千手観音ならこっちはこれだ! 魔王・ザ・ハンド!」
ニャル子「ルシファーの後ろから謎の魔王が出てきてシュートを止めた~!」
ルシファー「親戚にはマジンさんがいるそうです」
ニャル子「ルシファーからボールをもらった黄鬼がゴールに迫る!」
豊音「こっから先は通さないよ~! ザ・タワー!」
ニャル子「豊音さんが足元から飛び出した巨大な塔に乗り、そこから電撃を相手に落としたぞ~!」
ルキフグス「この技、電撃は良いとして塔を出す意味はあるんでしょうかね?」
青鬼「必殺技だけがサッカーじゃないオニ。来い、精鋭兵ポーン!」
ニャル子「青鬼の背後から何か出てきましたが、これは今までの必殺技と少し違いますね」
ルキフグス「選手の気が具現化したもの…まあペルソナのサッカー版みたいなものですね」
良子「ならば私も化身を使いましょう…白尾神タマズサ!」
京太郎「巨乳キタぁぁ~~~~~~~~~!!!」
ニャル子「うわ~すごいテンションですね。気持ちは分かりますが」
ルキフグス「若いですね。隣にいる女性が何ともいえない視線を向けているのに気付いていませんよ」
なんで超次元サッカーできてるんだよwww
ダークフレーム…黒縁メガネかな?
>>204
前にもありますが京太郎はニャルラト印の超次元サッカー装備をつけていますので一時的に超次元サッカー仕様になってます。
この後も一進一退の攻防が続き、試合は0対0の状態で終了まで後5分となった。
ルシファー「そろそろ残り時間も少なくなってきたな…こうなったら俺が決めてやるぜ!」
ニャル子「ここで俺たち悪魔族のキーパー交代です。ルシファーがフォワードに入りました」
ルキフグス「閣下の攻撃力はすごいですからね。ダークフレームマスターはかなり厳しい状況になったといえるでしょう」
ニャル子「ですが逆に防御力が弱くなったともいえます。カウンターで勝利を呼び込めるかダークフレームマスター!?」
イエス「ブッダ、ルシファーの相手は私にやらせてくれ」
ブッダ「だけどイエス、ルシファーのシュートなんて受けたら君の体が……」
イエス「彼に父さんの愛の偉大さをもう一度見せたいんだ。頼むよブッダ」
ブッダ「…分かったよイエス。ゴールは任せた!」
ニャル子「ここでダークフレームマスターもキーパーの交代です」
ルシファー「あのもやしがキーパーだと?ずいぶんと舐めた真似してくれるじゃねか」
ルシファー「上等だ!…来やがれ俺の化身!魔界王ゾディアク!!」
ニャル子「ここに来て強力な化身技です!どうするイエスさん!?」
ルシファー「こいつを止めてみな! レッドプリズン!!」
イエス「よ~し、私もとっておきの必殺技を使うよ!」
ルキフグス「あの神々しい気は…まさか……!?」ガタッ
イエス「ゴッドキャッチ!!」バシッ!
ニャル子「お~と! 謎の人物が出てきてシュートを止めた~!」
京太郎「ブッダさん、あの人ってもしかして…?」
ブッダ「ノーコメントでお願いします!」
イエス「ルシファーがゴールを空けた今がチャンスだ京太郎君!」
京太郎「は、はい!」
京太郎(だけどどうする?俺一人じゃ鬼が相手でも止められる可能性が……)
豊音「京くん!」
京太郎「…!分かりました豊音さん!」
ニャル子「目と目で通じ合った二人がゴール目掛けて駆け上がる!」
緑鬼「行かせるかオニ!」
良子「それはこちらのセリフです!ゴーストロック!」
ニャル子「お~と、幽霊の力で鬼たちは動けない!」
ルキフグス「原作では催眠術なんですけどね」
京太郎「一人で駄目なら二人で勝負!」
豊音「私と京くんの合体技!」
京太郎・豊音「「イナズマ1号!!」」
ニャル子「二人のツインシュートが炸裂だ~~!!」
ルキフグス「二人で同時に蹴るだけという必殺技としては単純なシュートですが、シンプルイズベストを体現した技ですね」
紫鬼「だったらこっちはこれだオニ!タフネスブロック!!」
ニャル子「しかし紫鬼、見事な腹筋の力のみでシュートを弾いた~~!」
ルキフグス「シンプル勝負なら負けんと言わんばかりの見事な気合ですね」
ニャル子「紫鬼、これ見よがしに勝利のマッスルポーズをとっています!!」
京太郎「二人で駄目なら……豊音さん!良子さん!」
豊音「了解だよ~!」
良子「OK 京太郎君!」
ミシャグジさま「最後にワシも一発決めようかのお!」
ルキフグス「キーパーが弾いたボールに、ミシャグジさまが電撃を落とした!?」
ニャル子「電撃を帯びたボールは天へと上がり、それに向かって京太郎さん、豊音さん、良子さんの三人が飛んだ!!」
ルキフグス「これは…あの噂の最強必殺技!?」
三人「「「イナズマブレイク!!!」」」ズバ~ン!!
鬼「こんなの止め………ぐわ~~オニ~~」ピピ~
ニャル子「決まった~~!!渾身のイナズマブレイクが ゴールに突き刺さった!!」ピッピッピ~~
ルキフグス「試合終了のホイッスルですか。血沸き肉踊る良い勝負でしたね」
ニャル子「解説ありがとうございましたルキフグスさん。帰ったらまた書類の山との戦いですが頑張ってください!」
ルキフグス「閣下がもう少し働いてくれれば…いえ、もう諦めてますけどね……」
ニャル子「なんというか中間管理職の悲哀を感じる背中ですね」
ルシファー「ふ~、まあそこそこ楽しめたぜ人間…いや京太郎!」
京太郎「俺も久しぶりにサッカーが出来て楽しかったですルシファーさん!」
豊音「お互いの健闘を讃えて握手する…やっぱりスポーツは素晴らしいよ~」
良子「試合の後はノーサイドと言いますが…あれ、片方は魔王なんですよね……」
ルシファー「それじゃあ約束通り教えてやる。あとついでにこいつもくれてやるよ」
京太郎「これは……カード?」
ルシファー「こいつは―――――」
―――― アパート前 ――――
ブッダ「うわ~もうすっかり暗くなっちゃったね」
イエス「そういえば、皆はうちに泊まっていくのかな?」
良子「さすがにそこまでしていただくのは……」
ブッダ「まあこの人数を泊めるにはうちは狭いしね」
良子「出来ればお二人と近い宿泊施設にチェックインしたいですね」
???「ようやく帰ってきたねえ」
ブッダ「ま、松田さん!どうしてこんな夜遅くに!?」
松田幸代(聖☆おにいさん)
ブッダとイエスのアパートの大家。
アパートで騒いでいた四大天使を追い返すほどのおばちゃんパワーの持ち主。
イエス「ブッダ!今月の家賃は確か払ったはずだよね!?」
イエス「うん!それにゴミの分別だってしっかりやってるよ!」
松田「勘違いするんじゃないよ。用があるのはそこのお嬢ちゃん方だよ」
良子「私達ですか?」
松田「トシちゃんから、しばらく何も聞かずに泊めてほしいって頼まれたのさ」
良子(こちらの状況はメールしていましたが、もう手を回してくれているとはさすがですね)
豊音「熊倉先生とお知り合いなんですか~?」
松田「女学生時代からの長い付き合いさ。そして麻雀の好敵手でもあったよ」
良子「あの人のライバル…すごいですね……」
松田「あんた達も中々できそうだね。宿泊代代わりに一局打ってもらおうかね」
豊音「喜んでだよ~」
ニャル子「それでは京太郎さん以外は松田さんにお世話になるということで」
ニャル子「あと京太郎さん、もうしばらくはイエスさんから離れないでくださいね」
京太郎「何でだ?」
ニャル子「ぶっちゃけ、さっきの装備の反動が表に出てないのはイエスさんのオートリジェネ効果のおかげなんですよね」
イエス「確かに私が近づくだけですぐに病人は治ってしまうけどね」
豊音「すっごく便利だよ~」
京太郎「でも治るまで時間がかかってるってことは、それだけやばい反動だったってことだよな……」
ニャル子「さあ松田さん!お部屋に案内して下さい!もうみんなクタクタですからね!!」
京太郎「おい待てやコラぁぁー!!!!」
こうして彼の激動の一日は終わりを告げた。
そしてこれが世界の運命を左右する3日間の始まりでもあったのだった……
第三話『ウェイクアップ!ザ・ヒーロー!』 了
おまけ
『インターミッション2』
――― アパート前 ――――
京太郎「ふ~やっとイエスさんから離れても大丈夫になった」
京太郎「…もう少し外の空気を吸ってから戻るか」
今までの登場人物の中で誰か ↓直下
ルシファー「ロン!地獄の黙示録(アポカリプス・ナウ)! マーラのトビだな」
マーラ「くそっ!地獄待ちとか分かるかよ!」
ブッダ「えげつないな……それにしてもイエスも麻雀強かったんだね、知らなかったよ」
イエス「一時期ハマってね。おかげいつの間にかローマ教皇を決めるのにも麻雀が使われるようになっちゃったよ」
京太郎(ローマ教皇って麻雀で決められてたのか!?)
京太郎「皆さん、夜食の用意出来ましたよ」
ルシファー「お、キタキタ!やっぱ運動の後はお腹が空くもんな~」
ブッダ「京太郎君…台所で何かしてると思ったら……」
イエス「何をさせてるんだよルシファー…疲れてるのに悪いね京太郎君」
京太郎「レトルトがありましたから簡単に済みましたよ」
ブッダ(乳粥か~、私あの臭いはどうしても慣れないんだよな……ん?この匂いは…?)
ルシファー「へ~、食欲をそそるいい匂いがするじゃねえか」
京太郎「ただレトルトを温めるだけじゃ芸がないと思ってカレー粉を加えてみました」
ブッダ「…………」フルフル
京太郎「ブッダさん…? もしかして邪道だったりしますか?」
ブッダ「ありがとう!京太郎君!!」ガバッ
京太郎「え、あ、はい……」
イエス(すごく嬉しそうだなブッダ。今にも五体投地しそうな勢いだよ)
京太郎「えっと…においが駄目でしたら、カレー以外にも香りの強い物を色々と試すのはどうでしょうか?」
ブッダ「そうだね!…こんな単純な事に気付かなかったなんて……」
ブッダ「乳粥とはこうゆうものという固定観念に縛られていました。私もまだまだ修行不足でしたよ……」
京太郎(乳粥一つでそこまで言いますか……)
イエス(結構、根が深かったんだよ京太郎君……)
ルシファー「さて腹ごしらえもすんだし、次はコンビ打ちで行くか?」
ブッダ「それは構わないけど、私達は2000年来のコンビネーションがあるんだよ?」
ルシファー「ハンデとしては充分だよ」
マーラ(コンビ打ち…いつもコンピュータと麻雀やってるから初めてだな……)ドキドキ
ルシファー「そんじゃあ京太郎、お前がおヒキにはいりな!」
マーラ「」ショボーン
京太郎「良いですけど、俺弱いですよ」
ルシファー「構わねえよ。それにもし勝てたら女を紹介してやるよ。もちろんボインのな」
京太郎「地獄の果てでもついてきますぜアニキ!」
ブッダ「それは洒落になってないよ京太郎君!」
イエス「しかも、女ってサキュバスとかネコマタとかだよきっと!目を覚まして京太郎君!」
京太郎「男は地雷と分かっていても踏まなきゃいけない時があるんです!」
京太郎「燃えろ!俺のおもち力(ぢから)!!」
こうして神と悪魔と凡人の狂宴は夜があけるまで続いたという……
これにて本編の投下は終了です。
第三話が終わってようやく全体の半分に漕ぎ着けました。
残り半分…がんばろう……
>>205
黒縁メガネ…つまりP4のことだったのか!?
まだ行けそうなのでもう一人くらい安価をしようかと。
てな訳で 安価↓直下
14秒差か……これは両方書けというお告げと見た。
そんな訳で来週末に本編、その間の平日におまけ2つを投下しようかと思います。
乙 ついにメガテン世界で重要な大破壊があきるかどう、真シリーズ世界かサマナー・ペルソナ世界に分岐どうかの
特異点が始まるのか。
乙。拾ってくれるのはありがたいけど、無理しないでね
ロウヒーロー和、カオスヒーロー優希でリリスが咲さんの愛憎渦巻くシリアス展開も見たかったけど
こっちの展開の方が明るくて面白そうだからいいか
メガテンに聖お兄さん混ぜたからすごいマイルドな感じになってしまった
どんな展開でもなんとかなってしまいそうな安心感、マジパネェ
>>222
実際のところ、サマナー・ペルソナ世界でも葛葉あたりが暗躍してゴトウ達をなんとかしたんだと思うんですよね。
>>223
無理しない範囲でがんばってみます。
その設定で咲さんが自然にヒロイン枠でなくリリス枠に配役されているのがなんとも言えませんね。
>>224
聖☆おにいさん達は元々スパイス程度の出演のつもりだったんですが、毎回安価で取られるからどんどん前に出る結果に……
次回から出番は減る予定なんですけど、また安価で選ばれそうな予感が……
>>191
ひょっとして
ルイズが召喚したアレか?
スタイリッシュ赤コートは出ないかな…なんて思ったりするが
あまり色々と出てこられても収拾がつかなくなるような
それに、すでに天界と悪魔界と異界のトップが出ちゃってるから……
>>226
それですね。テンポが良くて話数が少ないのであっという間でした。
>>227
PXZで知りましたけど、良いキャラですよね彼。
>>228
そうですよね、気をつけます。
風呂敷は広げ終わったのでここからはたたみに入る予定です。
明日は特別な日ということで宣伝も兼ねて安価とは別ものを投下します。
本編との時系列は気にしない方向でお願いします。
特別編
『花祭り』
――――― アパート前 ―――――
4月8日は降誕会。つまり……
ブッダ「みんな…わざわざありがとう!」
お釈迦様の誕生日とされる。
良子「これは私からのプレゼントです」
ブッダ「うわ~すごい数と種類の花だね。とっても綺麗だよ」
その日は花祭り、灌仏会などと呼ばれ様々な草花で飾った花御堂を作られる。
ブッダ「……でも何で私の周りを囲むように置くんだい?」
そして中央には”天上天下唯独尊”のポーズをとった誕生仏の像が置かれる。
梵天「皆さん、準備はいいですか?」
ブッダ「へ、梵天さん?」
豊音「万端だよ~」←水鉄砲装備
京太郎「何時でもいけますよ」←バケツ装備
ブッダ「ま、まさかこの流れはちょ待っ―――」
一同「ハッピーバースデー!ブッダ!!」バシャ~~ン
人々は精一杯の祝の気持ちを込めて甘茶を像にかけている。
豊音「嫌だったなんて知らなかったよ~、ごめんなさいブッダさん!」
ブッダ「…まあ気にしないでね。けしかけた梵天さんが悪いんだし」
ブッダ(花御堂って、実は私が甘茶から逃げられない為に作った訳じゃないよね……?)
京太郎「てっきりビールかけのノリでやるものだとばかり……」
ブッダ「う~ん、それはどちらかというとイエス達のノリだね」
ブッダ「でも、祝おうっていう気持ちが伝わって嬉しかったところもあったから本当に気にしないでね」
良子「二人共、貴方達もそろそろプレゼントを渡したらどうですか」
京太郎「そうですね。あ、このケーキはイエスさんが作ったんですよ」
ブッダ「そうか、手作りだとは思ったけどイエスが作ってくれたのか」
イエス「京太郎君にアドバイスを受けながらね。ちょっと、不格好でごめんね」
ブッダ「いや、あのイエスが作ってくれたんだから感謝して食べるよ」
イエス「あらためてありがとうね、京太郎君。君がついていなかったら包丁を使ったりするのをミカエル達が許してくれなかったよ」
京太郎(実際、後ろで心配そうに待機してた4大天使の視線がちょっと辛かった……)
ブッダ「ところで部屋の脇においてある大量のローソクはどうしたんだい?」
イエス「それはその……バースデーケーキに立てるローソクは年齢の数って聞いたから……」
ブッダ「君は節分の時に懲りたんじゃなかったのかい!?」
良子「ギッチリとローソクが立てられたケーキ……もはやホラーですね」
京太郎「火をつけたら一発で火事になりますね」
豊音「ブッダさん、これは私からのプレゼントだよ~」
ブッダ「これは……可愛らしいお椀だね」
豊音「いつも持ち歩いていないと落ち着かないくらいお椀が好きだって聞いたから、麻雀部の皆と相談しながら選んだよ~」
ブッダ「好きだからって訳じゃないんだけどね…大切に使わせてもらうよ」
京太郎「俺からはこれ…シリコンスチーマーです!」
ブッダ「話には聞いたことがあるよ。たしか、電子レンジで蒸し器代わりが出来るんだよね」
京太郎「蒸し器を使うより簡単で短時間に料理が出来ます」
ブッダ「へ~なるほどね~」
豊音「京くん、最近ますます主夫みたいになってるよ~」
京太郎「そして、蒸し器を使うより光熱費が浮きます」
ブッダ「ありがたく使わせてもらうよ京太郎君!!」
良子「あの…失礼ですがお二人のサイフ事情は……?」
イエス「天界より日本は物価がすごく高いんだよ……」
ブッダ「それにしても、こんな歳になって誕生日を祝われるというのも照れるね……」
京太郎「何を言ってるんですか。誕生日は、生まれてきてくれたことを感謝する日なんですよ」
豊音「私達は、ブッダさんに出会えてとってもありがとうって言いたいんだよ~」
イエスと良子は同じ気持だと頷く。
ブッダ「みんな………!!」ウルウル
京太郎「それじゃああらためて……」
一同「お誕生日おめでとう!!!」
カン!
明日は釈迦様の誕生日。
気が向いたら近くのお寺に足を運んではいかがですしょうか?
ここからは本編時系列に戻ります。
それではもういっそ、聖☆おにいさんクロスSSと開き直るべきかと思いつつイエス編を投下します
―――― コンビ麻雀 オーラス ――――
イエス「―――神は言われた『我々に似せた者を造ろう』」
京太郎「これは…聖書の創世記(ジェネシス)!?」
イエス「雀頭(HEAD)!!」西×2 ラ~ラ~♪
京太郎「ど、どこかから賛美歌が…!?」
イエス「左手(LEFT HAND)!右手(RIGHT HAND)!」白×3 發×3
ブッダ「…これだね」つ中
イエス「体(BODY)! そして足(LEGS)!!」中×3 一索×3
ルシファー「…止められないか!?」
イエス「4つの面子と一つの雀頭で神を模った生き物、即ち人間を造りすべてを支配させよう。これが第六日目の出来事である!!」
イエス「ツモ! 大三元(サントリニテ)!!」
ルシファー「ちい!最後でまくられたか!」
イエス「ふ~、何とか清き心の少年が悪に染まるのを防げたよ……」
ルシファー「ところでよ~、その清き心の少年は聖人の役満をくらって大丈夫なのか?」
イエス「え…?」
京太郎「」チーン
ブッダ「きょ、京太郎君!?しっかり~~!!」
ルシファー「強制昇天とか恐ろしいなあ~おい~」
京太郎「………はっ!?」
ブッダ「あ、帰ってきた!」
ルシファー「よう、何処まで逝ってきたんだ?」
京太郎「えっと…ペトロさん達の所で茶飲み話してきました」
イエス「天国の門まで飛んでたのかい!?」
京太郎「それとブッダさん、梵天さんからの伝言です。悟れ!アナンダ!は今月も締め切り通りに取りに行きます、だそうです」
ブッダ「魔界と一触即発の事態なのにマイペース過ぎるよ梵天さん……」
イエス「本当にごめんよ~京太郎君……」
京太郎「あ、大丈夫です。別に痛かったり苦しかった訳でもないですし……」
イエス「でも微妙に視線を合わせようとしないよね……」
京太郎「それはその……」
京太郎(言えない…天国の門でPVを見たせいで、二人の顔を見ると吹き出しそうになるなんて…!!)
今日はここまで!
豊音編はまた後日に。
乙
ほんと今更だけどメンツすげぇな
過激派に見つからなくてよかったね、京ちゃん
でも、アトラス世界の四大天使って全員かげきhゲフンゲフン
あれ笑っていいやつです
聖お兄さんの天使達も過激派、というか過保護だな
聖☆おにいさんがいるとメガテンやペルソナのダークな雰囲気が台無しだな
そりゃ徳の高い聖人コンビだからな。ダークも浄化されようて
この二人がいればカテドラルもいらんわな
>>239
おかげである程度そのへんに抵抗力があるはず良子さんも現状にドン引きです。
>>240
京太郎自身は何の能力も才能も無いので、過激派には全く知られていません。
>>241
実際に見たら笑う以前に唖然としそう。
>>242
イエスが絡めば充分過激になりますよね彼ら。
>>243
今後もこんな感じで進んでいくのでご了承を……
>>244
あの二人が揃ってると、むしろ信者が暴走してカテドラルを建てそう。
寺に行ってお釈迦様に甘茶もかけたし、豊音編を投下します。
―――― アパート前 ――――
豊音「あれ?どうしたの京くん?」
京太郎「あっちで色々ありまして……一度頭を冷やすために外に出てきたんです。豊音さんこそどうして外に?」
豊音「私も頭を冷やしにかな~」
豊音「……今日は色々あったから、ちょっと寝付けなかったんだよ~」
京太郎「言われてみれば確かに色々ありましたね」
京太郎は自分の今日一日を振り返ってみた。
朝は早起きしてタコスを作り、合宿に行く咲達を見送り。
昼前はネットマージャンでいつもどおりトバされる
その途中で仮面のおっさんによく分からない場所に拉致られる。
夢オチだと思ったら、今度はパソコンの中からニャル子さんがこんにちは。
昼過ぎは気分を変えようと家に帰ろうとしたら、麻雀のトッププロ(おもちもトップレベル!)に岩手の代表選手と立て続けにエンカウント。
仲良くなれてラッキーだと思っていたら今度は黒尽くめの男達に囲まれる。
そのうえ、悪魔を間近で見たせいでリアルSANチェック。
からくも勝利したと思ったら、今度は麻雀のプロあらためオカルトのプロと一触即発状態。
それを回避したと思ったら、仏と神の子を紹介される。
いろいろ考えさせられて、ザ・ヒーローになる覚悟を決めたところで魔王襲来。
何故かサッカーバトルに突入し、正義と勇気のスリープラトンでゴールを決める。
そしてさっきまで神様相手に魔王とダッグで卓を組んでいた。
京太郎「あらためて並べてみると……急転直下なんて言葉じゃ生ぬるい一日でしたね………」
豊音「あははは……」
豊音「でも、ちょうど良かったよ~。京くんには…どうしても伝えておきたかったことがあるから……」
そう言って彼女は真剣な眼差しを京太郎に向けた。
京太郎(伝えたいこと…なんだろう……?…はっ!?これはあれか?フラグが立ってたってことか!?…………うん、それは無いな)
思考がニャル子に毒されてきたかもと一抹の不安を抱えながら京太郎も豊音に向かい合った。
豊音「私も………京太郎君と一緒に戦う!!」
京太郎「え?豊音さんはもう今まで戦ってきましたよね…?」
豊音「ううん……それは全部逃げるためで、自分から戦おうなんて思いもしなかったよ~」
京太郎「それは仕方が無いですよ。豊音さんは理不尽な理由で巻き込まれただけなんですから」
豊音「でも京太郎君が私を…友達を守りたい!って言ったときに気付いたんだよ……私にも絶対に守りたい人達がいるって……!」
京太郎は豊音が宮守女子麻雀部の事を話していた時の様子を思い出した。
あの時の彼女からそれが尊いもの…自慢の宝物…本当に大切なものだということが言外に感じとれていた。
豊音「カッコいいヒーローに守ってもらえるヒロインも憧れるけど…私は京太郎君のようなヒーローになって皆を…京太郎君を守るよ!」
京太郎「・・・・・・分かりました。でも俺のようなは余計ですよ。俺は本物のヒーローみたいにカッコよくも無いし強くも無いですから」
豊音「そんなこと無いよ!京太郎君は昔も今も助けて欲しかった時に手を差し伸べてくれた!私はすごく救われてるんだよ!!」
豊音「それに初めて悪魔と対峙しても、物怖じせずに立ち向かっていく強さをがあるし・・・・・・その・・・あの時はすっごくカッコよかったよ~」ゴニョゴニョ
豊音「とにかく!私にとっては京くんは昔からヒーローだったんだよ~!!」カオマッカ
京太郎(うわ~、すげ~照れるなこれ・・・・・・)オナジクカオマッカ
豊音「……京くん、今後ともよろしくだよ~」
そう言って豊音は手を差し出した。
京太郎「こちらこそ、今後ともよろしく!」
京太郎はその差し出された手と握手を交わす。
公園では震えていたその手からは一切恐れを感じず、逆に彼女の意思の固さ・・・強さがこれでもかと伝わってきた。
京太郎もそれらに答えるよう、しっかりと握り返した。
昔も今も救われたというのなら・・・これからだって救い続けてみせると想いをあらたにして・・・・・・
これにてようやくおまけ安価終了!
さあ本編を書く作業に移ろうか……
まぁ、メガテンだと七日で人類存亡の危機になることもあり、チート機能ありといえ最上級クラスの悪魔・神も一般人が
凹れるようになりますからね
乙~
まぁ何の才能も能力もない京ちゃんだけどコミュ力はカンストしてるしへーきへーき
ポックリ逝っちゃってもヴィシュヌあたりにサマリカームしてもらえばおk
おつー
人修羅とかいうまさに最上級の悪魔
トヨネ「コンゴトモヨロシク」
>>250
そう考えると、何のバックボーンの無いデバサバ2の主人公はたった7日間で創造主を倒してみせたんだよな……
>>251
ただの一般人である京ちゃんだと、一発で灰も残さずにやられる可能性大なのでサマリカームがあっても安心できません。
>>252
あの人?敵に回った時に本気出しすぎです……
>>253
キョウタロウ「オレサマオマエマルカジリ」(意味深)
おまけって短いし見直しが楽なので本編よりもこっちが進んでしまう。
そんな訳で今日もおまけを投下します。
おまけ
『ルシファーの思惑』
―――― 東京 立川 アパート ――――
ルキフグス「失礼します……閣下、少しよろしいですか?」
ブッダ「あ、ルキフグスさんいらっしゃい」
イエス(だんだん、悪魔が家に来ることに慣れてきちゃったな……)
ルシファー「何だよ?仕事しろって話か?オレ以外にもルシファーの分霊はいるだろうが」
ルキフグス「他の方々は幼女になって人体実験まがいのことをしたり、成人になって飲みに出かけたり、女子高校生になって青春を謳歌していたりと貴方同様好き勝手していますよ……それに今回は別の話です」
ルシファー「我ながらほんとフリーダムだよな……それでどんな話だよ?」
ルキフグス「閣下は何故あの少年を気にかけておいでなのですか?」
ルシファー「…どうゆう意味だよ?」
イエス「そういえば…昔から君は力を認めた者に色々と便宜を図るけど、京太郎君は君を認めさせるようなことは一切してないよね」
ルキフグス「仮にサッカーバトルを通して認めたと言われても・・・閣下がわざわざサッカーバトルなどという遠回りなことをしている時点で彼を気にかけている証拠」
ルキフグス「…と先に反論させていただきます」
ルシファー「………」
ルキフグス「天使達の計画を人間達が潰せば、奴らを良い笑いものに出来るという考えもあるでしょう」
ルキフグス「しかし潰すことだけが目的なら、わざわざ何の因縁も無い、戦う能力も無い人間を押す理由が見当らないのです」
ルシファー「……何一つ、特別なモノをもっていないから良いんだよ」
ルキフグス「…?」
ルシファー(あいつの言葉を確かめる為にな……)
―――― 大正二十年 帝都 ――――
とある探偵事務所の屋上、二人の男が立っていた。
一人は上半身がベストだけの男、もう一人は学生服を着た少年だった。
ルシファー「なあライドウ、こんな国なんて捨てて俺達と来いよ」
ライドウ「………」
ライドウと呼ばれた少年はその言葉に見向きもせずに、ただ眼下に広がる町並みを見ている。
ルシファー「アカラナ回廊で知ったんだろ?数十年後、この国が終わることをよ」
ライドウ「………」
ルシファー「お前が身体を張ってやってることは、数十年後には意味をなくすんだぜ」
ライドウ「………」
ルシファー「それともその時代のヤタガラスに託すか?無駄だな、現にお前は未来の葛葉と戦ってるわけだし、組織なんざ時間と共に腐敗するもんだ」
ライドウ「………ッ」キッ
そこで初めてライドウはルシファーの方を向いた
ルシファー「おっと、怒ったか?」
ライドウは静かに首を横に振った。
ライドウ「たとえ、未来でヤタガラスが腐敗しても…自分の名を継ぐものが絶望したとしても…自分のしていることは無駄じゃない」
ルシファー「……何でそう思うんだよ?」
ライドウ「自分が今まで戦いで生き残れてこられたのは、沢山の繋がりや絆があったからだ」
ライドウ「人間は確かに、一人一人はお前達悪魔に比べてか細い存在だ。しかし繋がりや絆さえあればその力を一つにし、強大にすることが出来る」
ライドウ「そしてそれは、神と呼ばれるものすら打倒する力となる。それだけは、たとえ何十年、何百年経とうと変わりはしない」
ライドウ「自分が守った人達の子孫が、自分と同じように絆を結んで未来を変えてくれる。そう信じて、これからも戦い続ける」
ライドウ「自分は十四代目 葛葉ライドウ。帝都の守護者だ」
ルシファー「………くくく、は~ははははは!!おもしれえ!もし未来でお前の言うような奴が現れたら、俺も一枚噛ませてもらおうか。悪魔らしいやり方でな」
ライドウ「何を企んでいる…?」
ルシファー「別に…ただ興味が出てきただけさ。お前の言う力がどんなものかよ」
ゴウト「ライドウ、こんなところにいたのか」
ゴウト「事件の依頼が来た。すぐに事務所に戻れ……誰かと話していたのか?」
ライドウ「………いや、なんでもない。行こう…ゴウト」
ゴウト「うむ!」
―――― 現代 立川 アパート ――――
京太郎「ただいま戻りました…っと、ルキフグスさんでしたっけ?すぐにお茶を淹れますね」
ルキフグス「あ、すぐに失礼しますのでどうぞおかまいなく」
ルシファー(ライドウ…こいつはお前と違って何一つ持っていない男だ)
京太郎「そういえば、ルキフグスさんって造幣局局長兼参謀とかすごい役職の人なんですよね」
ルキフグス「まあ色々と雑務をこなしているだけですけどね。パッとしませんし」
京太郎「俺も部活じゃ雑用係みたいなもんですよ……」
ルキフグス「ははは、お互いに大変ですね」
ルシファー(だが、誰かを守ろうっていう硬い意志と、現在進行形で色んな奴と繋がりを持ち始めてる奴だ)
ルシファー(お前の意思にもっとも近い男だと言えるだろうよ)
ルシファー(そんで最弱な人間だからこそ、お前の言う繋がりや絆の力が本物なのかハッキリするってもんだ)
ルシファー(俺が渡したアレの誘惑に負けるか…それともお前の言う通りの力で未来を変えてみせるか・・・酒でも飲みながらゆっくり見物させてもらうぜ)
以上がルシファーが親切な理由です。
ここのルシファーはアバドン王に出てきた金髪の青年とは別個体です。
なお、今のヤタガラスは以前より権威は落ちていますがちゃんと活動しています。
乙。
予定されてる話数で行くとトールとゴトウをシメてエンディングかも…
崩壊後の東京もやってくれてエエんやで?
東京ディスティニーランドですこやんとデート、とか
スガモプリズンではやりんに裁かれる、とか。
おまけのキャラは解説しないスタンスでしたが、これだけメインだとわからない人は困ると思うので解説します。
葛葉ライドウ(デビルサマナー葛葉ライドウシリーズ)
大正二十年、平時は学校又は「鳴海探偵社」で探偵見習いとして働き、悪魔関係の事件にはデビルサマナーとしてその処理に当たる、十四代目の名を継いだ少年。
学帽と外套がトレードマークの少年。学帽は銭湯や温泉でも脱がない。
好物は大学芋(イベントで即興で決められた)。ゴウトは猫の姿をしたお目付け役。
乙です
実は京太郎達のいる世界は電脳世界で現実世界の実験台だったりとか
十四代目は反転するだけで攻撃を無効化するし、三百メートルのマクロスを仲魔一体と刀で潰し、地球外生命体を倒す
マグネイトが満ちた特殊状況だとはいえ一流でも二体召喚が限界なのに高レベル悪魔を七体召喚する本当の規定外の
歴代最強だからね。あと驚くべきところはこれほどの偉業を一年でやってるとことかね
>>260,261
崩壊後の世界で、水戸黄門のような世直し旅をするネタが浮かんだ。
京太郎「この後光が目に入らぬか。こちらにおわすお方をどなたと心得る! 畏れ多くも仏ブッダと神の子イエスにあらせられるぞ!頭が高い。控えおろう」
>>263,265
あれはメガテンでも屈指のダークなイベントですよね……やってるのはメシア側ですけど。
>>264
デビルサマナー 葛葉ライドウ対コドクノマレビトはガチで名作です。
最近、咲成分が虫の息な気がするけど気のせいだよね。
おまけ投下いきます。
おまけ
『葛葉麻雀録』
京太郎「良子さんにとって麻雀プロは、世を忍ぶ仮の姿ってやつなんですよね?」
良子「イエス。だからといって手を抜いてはいませんが」
京太郎「でもどうして麻雀プロを選んだんですか?裏の家業的に目立つのは良くないような……」
良子「その辺りは事件の内容次第ですね。メジャーだったほうが情報を得やすい事もありますし」
良子「このジョブを選んだのは…まあ葛葉の中で、私が一番麻雀でストロングだったからですかね」
京太郎「そっちの界隈でも麻雀って流行ってるんですか…?」
良子「流行っているというより推奨されているんですよ」
良子「麻雀という狭い領域で自分の能力を如何にコントロールするか…相手との心理的な駆け引きは悪魔相手にも応用できる…といった理屈ですね」
良子「ちなみにこれをファーストに提唱したのは、長いヤタガラスのヒストリーで最強と謳われた十四代目葛葉ライドウだと言われています」
良子「彼は、それまで一度に1体しか悪魔を召還できなかったのを、麻雀を通して修行することで2体の召喚を可能にしたとか」
京太郎「へ~、鹿児島代表の人達はみんな巫女服を着てますけど、その辺りの理由で参加してるんですか?」
良子「ザッツライト。私の従妹もそのメンバーの一人ですよ」
良子(この事件が終わったら紹介するのもグッドかもしれませんね。彼からはスタディできることもあるでしょう………)
――― 大正二十年 帝都 鳴海探偵事務所 ―――
鳴海「ロン!悪いなライドウ …ワハハハ!」
ライドウ「………ッ」
ゴウト(また役満を上がった……何かしらイカサマをしているのは間違い無い!しかし何処で仕込んだのか全く分からん…!?)
ゴウト(ライドウもこやつに勝つ為、悪魔を召喚して対局を積んでいるのだが……)
ゴウト(まあ結果としてそれが修練になって、戦闘でも同時召喚が可能になったのは予想外だったがな………)
鳴海「そう睨むなよライドウ。俺だって好きでやってる訳じゃないんだぜ」
鳴海「これは搦め手でしかけてくる敵の仮想訓練って奴だ。いわば俺の愛の鞭なのよ」
ライドウ「……その愛の鞭が振るわれるのは、いつもツケの支払いを賭けている時だけですが……?」
鳴海「さてライドウ!まだオーラスでお前の親が残ってる、まだ逆転のチャンスはあるぞ!」
ライドウ・ゴウト「ハァ~~~」ヤレヤレダ
最強な十四代目にも理不尽は降り掛かるの巻
これでもライドウは鳴海のことを信頼できる大人と思っています。(尊敬しているとは言っていない)
ちょっとしたネタが浮かんだので安価します
合同合宿に参加している高校から1校
安価↓直下
おまけ
『一方、その頃の合宿場 1日目』
一「そういえば、例の清澄の男子部員。結局来ないんだってね」
純「まあ、いきなりな話だったしそいつにも予定があるんだろ?」
一「やっぱり男子一人だと気後れしちゃうのかな?」
純「それならハギヨシさんも呼べば良かったな……どうした透華?」
透華「………許すまじ、須賀京太郎…!!」ワナワナ
衣「ふむ…咲達の話では有象無象な者と聞いていたがこれは侮れない………」
一「二人して携帯で何を見てるの?」
智紀「…Twitterで今言っていた男子らし人物の画像が上がってる」
純「へ~どれどれ……[近所のフットサルコートで仏と神の子が超次元サッカーをしてるなう]」
一「なうなんて死語まだ使ってる人いるんだ……」
純「いやそっちじゃないだろ?何だよこの画像!?」
衣「この足から竜巻を出してるのが、咲達の言っていた男と似ていると智紀から見せられたのだ」
一「明らかに現実離れしてる……合成だよね?」
智紀「周りの反応もそれと同じ」
透華「私より目立つなんて…こうなったら私もやりますわ!」
純「やるって、Twitterとサッカーのどっちだ?」
一「どっちにしても炎上しそうだから止めてほしいな……」
なお、このツイートは数分後に削除され、大きな話題にはならなかったという……
本日の投下はここまで!
衣の口調はある意味、方言より難しい……
しかし取られる安価はイエスかブッダ
>>278
今回は2つあるから大丈夫だろう(フラグ)
というわけで予告に遅れたお詫びに安価は2つ分取るので堪忍してつかぁさい
頑張って良子さんを取るんだ(使命感)
>>280
実はメインで一度も取られていないという……
―――― 二日目 立川 アパート 部屋 早朝 ―――
豊音「それで京くん、私達にすぐに知らせたいことってなにかな~?」
ニャル子「ふあ~、昨日はネトゲしていたので寝ていないんですよね……」ハヤクネタイ~
京太郎「昨日、サッカーバトルの後、ルシファーさんに儀式の場所を聞いたよな?」
良子「エコービルですね。念のためヤタガラスの情報部で裏づけは取っておきました」
京太郎「あのあと、ルシファーさんがここに来て一緒に麻雀を打ったりしたんですけど……」
良子「よく魔王と打つ気に…いえ、もう何も言いませんよ……」
京太郎「朝に気がついたんですが、それの努力賞だって追加の情報を書き置きで残してくれていたんです」
イエス(口で言わない辺り、彼も素直じゃないよね……)
豊音「ふむふむ……それでどんな事が書いてあったの?」
京太郎「……やつらは儀式を今日の逢魔が時に行うつもりみたいです」
一同「「「……!!?」」」
ニャル子「それはつまり、今日中に豊音さんを奪うつもりということですか?」
京太郎「いえ、どうやら豊音さんとは別のものを代用して儀式を執り行うみたいだ」
ブッダ「…つまり儀式を止めるにはそれまでに乗り込む必要があるということだね」
良子(せめてもう少し時間があれば応援を呼べたのですが……)
豊音「それじゃあ、今から出発したほうが良いのかな?」
良子「いえ、あちらはセキュリティーを厳重にしているでしょうし、無策で飛び込むのはバットでしょう」
良子「儀式が行われるのがダスクだというのなら、それまでに出来るだけ準備を整えてから向うべきでしょう」
京太郎「…じゃあ午前中に作戦を決めて、午後にその準備をしてから突入で良いか?」
ニャル子「それが妥当ですね」
豊音「……作戦会議前に皆に聞いて欲しいことがあるんだよ~」
豊音「―――とゆう訳で私も闘うことにしたのでよろしくお願いしますよ~」
良子「……京太郎はそれで宜しいんですね?」
京太郎「豊音さんの気持ちも分かりますから……」
良子「貴方が納得しているのなら私から言うことはありません」
ニャル子「おや?てっきり反対すると思いましたが」
良子「敵地に攻め入るなら、強力な戦力は必要不可欠。キャットのハンドも借りたいほどです」
良子「デメリットはありますが、メリットがあるのも事実。ならばリーダーの判断に従いましょう」
京太郎「ありがとうござ―――リーダー!?俺が!?」
良子「何を驚いているんですか?そもそもこのメンバーが集まっているのは貴方がいたからですよ」
京太郎「でも、他のみんなの意見も……」
豊音「私は大賛成だよ~!」
イエス「私も」
ブッダ「右に同じだよ」
ニャル子「私はもともと貴方に全部お任せするつもりでしたので」
良子「満場一致ですね。他に何かありますかリーダー?」
京太郎「…ありません………」
京太郎(リーダーかあ………なんかピンと来ないな……) アゲッテンノ wow! wow!
懐にある京太郎の携帯のディスプレイには清澄のぐう聖と表示されていた。
咲や優希なら留守録でも構わないけど、あの人から、しかもこんな朝早くからの電話となると緊急な要件かもしれない。
そう考えた京太郎は、周りに一言断りを入れてから外に出た
京太郎「もしもし、どうしたんですか染谷先輩?」
まこ「おう、ようやく出たか。その様子だと留守電も聞いてないようじゃな」
染谷まこ(咲-Saki-)
清澄高校麻雀部の2年生で、団体戦では次鋒を務める(公式より)
豪気な性格と部員に対して気配りをする様はまさに清澄麻雀部のおかん。
おそらく部の中でメンタルが一番強いのは彼女だろう。
おそらく話が進むにつれて一番画風が変わったのも彼女だろう。
京太郎「あ、すいません。昨日の晩は(魔王とサッカーしたり麻雀したりと)かなりドタバタしてまして……」
まこ「念のため電話してみて正解だったみたいだのう。まあ出来るだけ直接話をしたかったから構わんが」
京太郎「合宿参加の事も本当にすみませんでした!せっかく骨を折ってもらったのに……」
まこ「……そう思うなら、今からする質問に正直に答えんしゃい」
京太郎「…?」
まこ「京太郎…あんたが合宿参加を拒否したのは本当に用事が出来たからか?」
京太郎「どうゆう意味でしょうか?」
まこ「咲や優希は電話ではそんな事を聞いとらんと言うし、和も返事が来るまでに妙な間があったと言うとる」
京太郎「それはその……」
まこ「前にあんたが個人戦で負けた後、清澄の名に泥を塗ったと言うとったな」
まこ「もし、わしらに気を使って合宿に参加しないと言うなら……」
京太郎「言ったら…?」
まこ「首根っこ掴んで引きずってでも合宿場に連れて行く!」
京太郎「想像以上にバイオレンスな回答が来た!?」
ちょっとこれからクーデターを計画してるやつの計画を潰してさらにICBMが降ってくるのを止めて世界が滅びるのを止めて
きますとかしんじないよね
まこ「……あんたが清澄の名に…っと言うた時、正直ガツンときたわ……」
まこ「自分が負けたと言うのに、すぐにわしらの事に気を回す…そんな男にわしらは…わしは何をしてやれていたのかとな……」
京太郎「…染谷先輩はよくしてくれてましたよ」
まこ「わしはそうは思わん!」
京太郎「…!」
まこ「限られた時間、設備、人員ではどうしても取捨選択を迫われる…仕方が無いとしか言えんのは分かる。」
まこ「じゃが……その負債を全部あんたに押し付けて良い理由にはならん!」
まこ「まして…初心者のあんたに自分の弱さに負い目や気後れを持たせてしまうなんてのは論外な話じゃよ……」
京太郎「………」
まこ「む、すまん!つい捲くし立てて―――」
京太郎「……グスッ」ウルウル
まこ「京太郎…?もしかして泣いとるのか?」
サンキューワカメ
京太郎「うう…すいません、染谷先輩がこんなにも俺の事を考えてくれていたんだと思うと……」グスッ
まこ「いや…まあ…わしは先輩じゃからな……」
京太郎「…先輩って本当に苦労人ですよね……こうして必要以上に下を見てしまうんですから」
まこ「…性分じゃからな…もう諦めとるよ」
京太郎「でも今は上を…大会の優勝だけを見て走ってください」
京太郎「先輩の…部の皆が上だけ見て走れるよう、道に転がる躓きそうなゴミや小石を掃除する…それが俺のやりたいことなんです!」
京太郎「それに男ってのは逆境の方が燃えるんですよ!見ててください、今は弱いですけどすぐに皆がいる場所まで駆け上がって見せますから!」
まこ「まったくあんたは……」
気を使ったつもりが、気を使われてしまった。
先輩として情けないとは思いつつも悪い気はしないまこだった。
京太郎「質問の答えですけど、俺に用事が…やりたいことが出来たのは本当です!」
まこ「そうか………まあ何かあったら遠慮なく相談せい」
まこ「わしも一年だけじゃが人生の先達だからのう。麻雀以外の事でも相談に乗ってやるわ」
この男は自分が思っていたより強い人間だった。
だからといって何もしないというのは先輩として、一個人として出来ない。
この辺りが、まこが苦労人と言われた所以だろう。
京太郎「じゃあ一つご相談したいことが……」
まこ「お、早速か。言うてみい」
京太郎「今、とある一件で周りからリーダーになるよう推薦されてるんです」
まこ「それは光栄なことじゃな。それで?」
京太郎「他の皆と比べて劣っている俺に、リーダーなんて務まるものなのかと思っているんです……」
まこ「ふむ…つまり期待に応えられるか不安だと言いたいのじゃな」
京太郎「不安と言いますか…能力も経験も無い俺より他の皆の方が相応しいだろ…っていう感じがして、どうしても腑に落ちないんです」
京太郎(命が関わっている訳だし駄目もとでやるなんて言えないし……)
しばしの沈思黙考の後、まこはこう話し始めた。
まこ「京太郎、鶴賀の部長は誰か知っとるか?」
京太郎「えっと…多分、団体戦で大将だった人じゃないんですか?」
雰囲気や麻雀の腕、合宿の打ち合わせで学校に来ていたことから京太郎はそう判断した。
まこ「外れじゃ。正解は中堅で打っておった人じゃよ」
京太郎「え?あの人ですか?」
京太郎も直接話したことは無いが、テレビや伝え聞いた感じではとてもそうは見えなかった。
まこ「確かに、鶴賀の部員も含めて皆は大将の方が部長っぽいと言うておる。じゃが誰も部長に相応しくないとは冗談でも言わんかった」
京太郎「つまり…一番能力がある人がリーダーとは限らないということですね」
まこ「あんたがどんな面子といるのかは分からん。じゃが、おんしから見てそいつらの目は節穴だと思うか?」
京太郎「まずありえません」キッパリ
まこ「なら問題なかろう。あんたの仲間の目利きを信じんさい」
京太郎「…分かりました。皆が信じてくれた俺を信じて一生懸命頑張ってみます!」
まこ「それとアドバイスを一つ…無理にリーダーぶって肩肘張るようなことはせんことじゃ」
まこ「あんたはあんたらしく、今まで通りに振舞っていれば良い」
京太郎「…肝に銘じておきます」
まこ「よろしい。久もわしが入ったばかりの頃は部長らしく振舞おうとあれこれ空回りしとったからな……」
京太郎「その話、もう少し詳しく!」
まこ「話しても良いが……やっぱり大会の祝勝会までとっておくとするかのう」
京太郎「ははは…楽しみにしてます」
まこ「そろそろ朝食の時間のようじゃな…京太郎、何をしようとしとるのか分からんが、気張っていきんしゃい!」
京太郎「あ、染谷先輩!」
まこ「うん?」
京太郎「ほんっっと~~~~~~~~~~にありがとうございました!!!」ピッ
まこ(…胸につかえてたものがすっかり取れておる……礼を言うのはこちらの方じゃよ京太郎)
京太郎「さて…大会が中止にならないよう、しっかり大掃除の打ち合わせをしないとな!」
京太郎(腹が減っては戦は出来ないということで、作戦会議の前に朝食を取ることになった)
京太郎(豊音さん達は松田さんのところで朝食を取っている。俺はブッダさん達との朝食を終えて皆を待っている状態だ)
京太郎(作戦会議の時間までまだあるし、何かしようかな)
安価 合宿組も可 直下↓ 下2↓
反射的に取ってしまったが、これ人物安価じゃなく行動安価なのか?
>>285
内容的に中二病と思われますね。
>>287
正直、初期の作画だとワカメ呼びも致し方ないような気が……
>>294
人物安価で大丈夫ですよ。そして有限実行はさすがです。
今回の投下はここまでです。安価は後日投下します。
>>285
マスクド上海京ちゃんもそんな感じだったな
向こうは本当のこと言っても信じてもらえなかったが
>>298
ぶっ飛んだ展開で笑った記憶がありますけど、あれって完結したんですかね?
今夜は咲編を投下します。
咲「龍門渕の人達から京ちゃんはサッカーやってたのって言われたけど、なんでそんなこと聞いてきたんだろ?」
京太郎「本人たちに聞けば良いんじゃないか?」
咲「何か画像が消されてる!?とか私がハッキングされたというの!?とかでそれどころじゃなくなったみたいなんだよ」
京太郎「そ、そうか……」
京太郎は、午前の対局までまだ少し時間があり、本を読んでも中途半端になるという理由で咲から電話をかけられていた
咲「和ちゃんと名前で呼び合うようになったんだ!しかも和ちゃんから言ってくれたの!」
京太郎「へ~、そいつは良かったじゃん――――」
和「……………………」
咲「どうして……どうしてこんなことに………」
咲「京ちゃん…?」
京太郎「ん、悪い、ぼうっとしてた」
京太郎(…こんな未来……絶対に起きちゃいけないんだ…!)
咲「……そう」
京太郎(それにしても、この咲の様子は………)
京太郎「……何か溜めてることがあるなら聞くぞ?」
咲「……分かっちゃうか………」
京太郎「まあ長い付き合いだからな」
咲「……お姉ちゃんがインタビューで『私に妹はいない』って………」
京太郎「それは……」
咲「大丈夫だよ京ちゃん……私は全国大会でお姉ちゃんと戦うよ…絶対に……!」
京太郎「……俺はお前達がどうして仲違いしてるのか詳しく知らないし、お前が話してくれるまで聞こうとは思わない」
咲「……ごめんね京ちゃん………」
京太郎「でも二つだけ言わせてくれ。一つは良いにしろ、悪いにしろ、あの人はお前のことを気にかけてるってことだ」
咲「……え?」
京太郎「妹がいないとか、調べればすぐに分かるような嘘を言っている時点で意識してるのは確かだよ」
咲「そうなのかな…?」
京太郎「二つ目、俺の力が必要だと思ったら遠慮なく言えよ。俺だってあの人とは笑顔でまた会いたいって思ってるんだからな」
咲「……うん。その時は遠慮なく頼るよ」
京太郎「約束だからな」
京太郎(そうだよ…この騒動が終わった後にも解決しなきゃならない事はあるんだ。こんな所で躓いてなんていられない!)
今日の投下はここまで!
正直、原作の咲はお姉ちゃん絡みで一杯一杯だと思うんですよね。
それが片付いて、気がついた時には京ちゃんの隣には別の女性が……という展開があったり無かったり。
修羅場になるのか…?
乙です
>>305
修羅場?なにそれ美味しいの?
今夜は良子編を投下します。
―――― 松田家 一室 ――――
ヤタガラスへの報告を終えた良子が居間に戻ると、ニャル子がお茶を飲みながらニュースを見て寛いでいた。
ニャル子「大統領の乗ったエアフォースワンが行方不明ですか…海外も物騒ですね」ズズズ~
良子「ニャル子だけですか、豊音と松田さんは?」
ニャル子「二人は台所で洗い物をしてますよ。ヤタガラスから何か情報はありましたか?」
良子「エコービルには強力な結界が張ってあるので内部の偵察はハードとのことでした」
良子「それと、応援を出すのはインポッシブルだそうです」
ニャル子「どこもゲートの影響で忙しいですからね」
それに下手なサマナーをよこしても足手まといになりますしと言いながら、ニャル子はニチアサキッズタイムにテレビのチャンネルを合わせた。
良子「後は…貴方の処遇については私に一任するとのことでした」
ニャル子「今更ですね。お役所仕事すぎませんか?」
良子「シチュエーションがあまりに異常すぎて、判断に時間がかかったのでしょう」
良子「私が貴方やブッダ様達の事を報告したら、このミッションが終わったら、しばらく休んで良いよとやさしく言われました……」
ニャル子「神と魔王に挟まれている状況に同情しているのか、あまりに突飛な報告をしてきたから頭を心配されているのかどっちなんでしょうね?」
出来れば前者であってほしいと切に思う良子だった。
ニャル子「京太郎さんについては何か言ってこなかったんですか?」
良子「彼に関しても私に一任するとのことでした」
ニャル子「そして出来ればこちらに勧誘しろと」
良子「…盗み聞きしていたのですか?」
ニャル子「魔王と神の両方にコネがあって、組織に入れるうえで何のしがらみも無い人物なんてウルトラレアですからね。簡単に予想できますよ」
それは分かるが、それでは彼自身を蔑ろにしていると良子は思った。
ニャル子「それに貴方だったら、彼を高い確率で勧誘できますし」
良子「私だったら?」
ニャル子「ぶっちゃけ色仕掛けです!」
良子「………」スッ
ニャル子「無言で結界を張ろうとしないで下さい。半分冗談ですから」
良子「ハーフは本気ですか……」
ニャル子「実際、彼はお盛んな十代ですし、なによりおっぱい星人ですから貴方が迫れば一発ですよ」
良子「タマズサを見たときのリアクションがあるから否定できませんね」
ニャル子「貴方が京太郎さんを落とせば、ヤタガラスはコネが出来てハッピー、彼も彼女が出来てハッピー、貴方も行き遅れにならずハッピーと全員幸せになれますよ?」
良子「行き遅れというワードに悪意を感じますね」
ニャル子「麻雀が強いほど婚期が遅れるという都市伝説をどこかで聞いたような気がしただけです」
良子「………なぜ貴方は私をけしかけるような事をするんですか?」
ニャル子「今は豊音さん一強状態ですからね。何とか貴方に巻き返して欲しいんですよ」
良子「何の話ですか……」
ニャル子「ほのぼのとした日常物も悪くないですが、ドロドロの修羅場も見ていて楽しいという話しです」
良子(やはり、ここでデストロイした方がグッドなのではないでしょうか……)
―――― 松田家前 ――――
良子(やはり彼女と会話しているとテンポが狂いますね。一度外の空気を吸ってリフレッシュしましょう)
良子「……ん?…京太郎?どうして外に?」
京太郎「あ、良子さん。ちょっと電話してたんです」
良子「…もしかしてガールフレンドですか?」
京太郎「そんなんじゃないですよ。ただの幼馴染みです」
良子(いわゆる友達以上恋人未満というやつですか………と、いけませんね。ニャル子との会話の所為でどうにも意識してしまいます)
良子(まあ彼は顔立ちも良いですし、性格もまだ僅かな時間しか共有していませんが、好ましいと思います)
良子(あくまでライクであってラブでは無いですが……)
良子(よく考えてみると、彼は不思議な少年です。神や魔王を相手に平然と対応している。普通は敵意が無いと分かっていても、本能的に萎縮してしまうものです)
良子(厳しいトレーニングをしたり、神や魔王、それに近いものと幼い頃から触れ合っているなら話は別ですが……)
照「クシュン」
咲「クシュン」
京太郎「そうゆう良子さんはボーイフレンドいないんですか?」
良子「私ですか?残念ながら今までそういった縁がありませんでした」
京太郎「だったらブッダさん達に縁結びの神様を紹介してもらいますか?」
良子「彼らなら可能でしょうが遠慮しておきます」
京太郎「結婚式の仲人に本物の神様を呼ばなきゃいけなくなりますしね」
良子「ふふふ、そうですね。貴方はどうですか?」
京太郎「縁があってもそれを成就させるのは本人次第ですからね…俺って周りの女子から友達なら良いけど恋人だちょっと…ってよく言われてるんですよ……」
京太郎(次に多いのが咲に悪いし…って意味が分からない理由なんだよな)
良子「意外ですね。貴方はモテる方だと思っていましたが……」
京太郎「恋人いない歴=年齢ですよ……。俺は良子さんに彼氏がいないのがすごく意外です」
良子「そんなに意外ですか?」
京太郎「良子さんほどの美人がフリーだなんて、周りの男が黙ってるはずが無いですから」
良子「……そうゆうジョークを言っているから恋人には…と言われるんですよ」
京太郎「ううう…! でも、冗談ではないですよ。俺だったら絶対にデートに誘ってます!」
良子「……!! じょ、ジョークでは無いにしろそうゆうことを軽々しく言うところが問題なのです!」
京太郎「そ、そうですか……」ショボーン
良子「……ですが…その…この一件が終わったらお望み通りデートでもしますか…?」
京太郎「マジですが!!!」
良子「今回の協力の対価……というと釣り合いが取れませんが―――」
京太郎「オーケーです!むしろお釣りが来るレベルですから!!」
良子(ヤタガラスやニャル子の思惑はともかく、私自身が感謝と労いの気持ちを表したいですし……)
京太郎「ここから先は、気合!入れて!!いきます!!!」
良子(軽い気持ちで言ったつもりなのですここまで喜ばれるとは……まあ私も女ですから悪い気はしませんけどね………)
本日の投下終了!
今までメインキャラなのにあまり出番が無かった良子さんでした。
出番のチャンスを全てブッダさま達にもっていかれたのが原因ですが……
あと、最終回を見直したら名前の事は咲の方から言いだしてた。まあ誤差の範囲ですよね。
本編の続きは出来るなら週末に投下したいと思ってます。
ジョジョ第3部が始まってますが、前シリーズと違ってちょこちょこオリジナルの補完が入っていて、
ストーリーを知っててもすごく楽しめてます。
今日は本編を投下。最後に安価をするので良かったらご参加を……
>>320
ジョジョのEDいいよね!絵もカッコいいし!
エーオーエ~オー
―――― アパートの一室 ――――
京太郎「――――――作戦はこんなところですね。正直完璧とは程遠いですけど……」
良子「パーフェクトな状態で挑むことが出来るのは、寧ろレアですよ京太郎」
ブッダ「それじゃあ準備に取り掛かろうか」
良子「…すみません、私は戦力の補充をしたいので別行動を取らせていただきたいです」
ニャル子「あそこに行くんですね。私も京太郎さんを連れて行きたいと思っていたのでご一緒しますよ」
京太郎(何処に連れて行かれるのか心配だが、良子さんと同じところだし大丈夫だよな…?)
豊音「あの~、実は私も行きたい所があるんだよ~」
イエス「なら4人は一緒に行きなよ。作戦の下準備は全部私達がやっておくから」
京太郎「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えさせてもらいます」
ブッダ「構わないよ。私達は作戦が始まったらやることがないしね」
こうしてアパートを出た数分後、良子は神様達をパシリ同然の役回りをさせている自分に気づき、感覚がマヒし始めていると頭を抱えたのだった。
―――― ホテル業魔殿 ――――
豊音「うわ~豪華なホテルだよ~」
京太郎「豪華は豪華だけど、何か不気味な感じがするな……」
良子「ヴィクトル、例の物のメンテナンスはどうなっていますか?」
ヴィクトル「すでに終わっている。受け取れ」
緋色のマントを羽織った男…ヴィクトルは手のひら大の箱を良子に手渡した。
ヴィクトル(デビルサマナーシリーズ)
悪魔や命を研究している謎の人物で、性格はやや狂気的。
業魔殿では悪魔同士の合体や特定の剣に悪魔の力を宿らせることが出来る。
今は割と落ち着いているが若い頃(大正二十年頃)は、はっちゃけた性格だった。
良子「ありがとうございます。これでフルパワーで挑むことが出来ます」
ヴィクトル「貴様も運のない女だな。それの調整を頼んだ直後に任務だとは」
良子「決戦に間に合ったのですからノープロブレムです」
京太郎「良子さん、それは?」
良子「私が使う、本来の悪魔召喚器です」
業魔殿では召喚器の調整も生業としており、封魔管はこれのメンテナンス期間に使う代替品だと良子は説明した。
京太郎(そういえば、俺はこの人が悪魔召喚してるところ見たこと無いんだよな……)
良子「私の用事は済みましたが、ニャル子は何の用事でここに来たんですが?」
ニャル子「業魔殿といえばやはりアレです。マスター、いつもの!」
ヴィクトル「貴様が来たのは今日が初めて…いや違うか?まあどちらでも良い、ついてこい」
ヴィクトルに案内されたのは地下にある、いかにもな秘密工房だった。
ヴィクトル「ここが我が合体場。悪魔らを合体させ、新たな悪魔を作り出す儀式の場だ」
良子「悪魔合体…京太郎に悪魔を与えるんですね」
ニャル子「はい。敵地に徒手空拳はさすがにアレですので」
ヴィクトル「だがその男はどう見ても素人だ。強い悪魔を従わせることが出来るとは思えんがな」
ニャル子「そこは裏ワザを使います」
ヴィクトル「ほう裏ワザか…それは興味深い」
ニャル子「というわけで、すでに用意した素材がこちらになります」
京太郎「いつの間に…というかこれは……!?」
カピー「キュ~」ココドコ~?
豊音「うわ~可愛いよ~!」
京太郎「俺んちのカピーじゃねえか!?」
カピー(咲 -Saki-)
須賀家のペットであるカピバラ。
カピバラを実際に飼うとなるとすごくお金がかかりそうだが(専用の水槽や餌等)、実は京太郎はかなり裕福な家柄なのかも……
カピバラ自体も高い上に飼育環境の維持費がヤバイぜ!
京太郎「まさかカピーを……」
ニャル子「はい!悪魔合体に―――って無言でハリセンを振るのを止めて下さい!」
京太郎「今なら悪質な冗談で許してやる…だがこれ以上ふざけたことをぬかすなら……」
ニャル子「まずは私の話を聞いて下さい京太郎さん!私だって単なるノリで言ってるわけじゃないんですって!」
京太郎「……わかった」
良子「やばいです。アイが今までにない位にすわってました……」
豊音「ちょっと怖いよ~」
カピー「キュ~」キノウハドウシタノ~
京太郎「ごめんなカピー、昨日は帰れなくて」
豊音「ねえねえ京くん、私も触っていいかな~」
京太郎「どうぞどうぞ、過度に触らなければこいつも嫌がりませんから」
カピー「キュ~」イタクシナケレバイイヨ~
豊音「うわ~い!」
ニャル子「さて、今京太郎さんに必要なのは忠誠心と力の強い悪魔です」
良子「あのカピバラは京太郎にかなり懐いているようですが、だからといって合体した後もそうとは限りませんよ」
ヴィクトル「それにカピバラに何を合体させたとしても、強い悪魔が生まれるとは思えんが……」
ニャル子「あのカピバラが、ケルベロスの転生体だったとしてもですか?」
ヴィクトル「なに…!?」
京太郎「ケルベロスってあの地獄の番犬のことか?」
良子「高位の悪魔や神が人間に転生したという話はありますから、カピバラに転生するというのも可能性がゼロでは無いですが……」
ヴィクトル「ふむ…悪魔と合体させることでその因子を引き出そうということか」
ニャル子「合体相手が低位の悪魔であれば、カピーの意識が強い状態でケルベロスが生まれるはずです」
良子「ケルベロスほどの悪魔なら、確かに戦力としては期待できますが…どうしますか京太郎?」
京太郎「…………」
カピー「キュ~!」ボクヤルヨ、ゴシュジン!
京太郎「カピー……」
カピー「キュ~!」ゴシュジンノタメニナルナラナンニダッテナルヨ!
ニャル子「本人はやる気充分のようですよ京太郎さん」
京太郎「ニャル子の言うとおり、俺は無力だしカピーが力を貸してくれるならすごい助かる………」
京太郎「だが断る」
カピー「キュ~!?」エエエ!?
ニャル子「えええ!?」
京太郎「この須賀京太郎が最も好きな事のひとつは家に帰った時にカピーが出迎えてくれることだ」
京太郎「気持ちは嬉しいけどよカピー。でもお前には家で俺の帰りを待ってて欲しいんだ」
カピー「キュ~……」ゴシュジン……
カピーはパスカル枠か
確かに家族であったパスカルを平然と合体させるって冷静に考えるとあれだな
人としてとてもカッコいいぞこの京太郎
ニャル子「やれやれ、自分が危険な状態だと本当に理解してるんですかね?」
豊音「それだけ京くんにとってカピーは大切なんだよ~」
良子「彼は守る為に命がけで戦うと決めました。彼にとってはカピーも命をかけて守るべきファミリーなんでしょう」
ニャル子「……彼はとことん私の思惑から外れた判断をしてくれますね………」ハ~
ヴィクトル「私としては実際にどうなるか興味はあるが、合体するかどうかはサマナーが決めることだからな」
ヴィクトル「それに自力で力に目覚める可能性もゼロではないだろう。古来より、神や悪魔の影響でただの獣が神格を得た事例はいくつもあるからな」
良子「そういえば、あのカピバラは人語を理解している節がありますね……」
豊音「家に帰す前に、もう一回ナデナデしていいかな?」
京太郎「カピーも喜んでるしどうぞ」
カピー「キュ~!」オネエサンノテハキモチイイヨ~
京太郎(そういえば、昔は咲や照さんともこうして一緒にカピーと遊んだっけ……)
後に、カピーはご主人の為に研鑽を重ね、出会いや経験を通して己の才を開花させる。
人はそんなカピーを、敬意を込めて『グレート・カピー』と呼んだという………
ホテル業魔殿を出て、次は豊音の用事を済ませようとする一行だったが……
豊音「う~ん、なんとなくこの辺りにある感じがするんだけど~」
彼女はそう言ってキョロキョロと周りを見渡す。
良子「説明は聞きましたが、近くにそんな空間がある気配はしませんね……」
ニャル子「……多分、そこの狭い路地の奥にあるんじゃないですか?」
豊音「あ、ホントだ~。ありがとうニャル子さん!」
京太郎「路地の奥ねえ。何も無い…ですよね良子さん?」
良子「そうですね。特に隠し扉や道があるようには……」
豊音「それじゃ、みんなをベルベットルームにご案内~!」
豊音はまるでそこにドアノブがあるかのような仕草をすると………
京太郎・良子「「……!?」
―――― ベルベットルーム ―――――
目をまばたきした瞬間、京太郎達の目の前にバーの様な広い部屋が広がっていた。
良子「……これがペルソナ使いと招かれた者しか入れないベルベットルームですか」
京太郎(フィレモンがいた場所と雰囲気が似てるな……)
そこには耳を閉ざした歌うたいや、盲目のピアニスト、独特な筆使いの絵師、そして……
???「ようこそベルベットルームへ」
イゴール「ここは、人の心の様々なる形を呼び覚ます部屋・・・我らが主、フィレモン様の命により、貴方がたをお待ちしておりました。我が名は、イゴールと申します」
イゴール(ペルソナシリーズ)
フィレモンの従者でペルソナ使いのサポートやペルソナ合体の管理、補助をしている。
長い鼻が特徴で話は小難しいが色々と融通を利かせてくれる良い人である。
中の人ェ…ペルソナ5ではどうなるんだろ
京太郎「あのおっさん、実は偉い人だったんだな……」
豊音「イゴールさん、新しいペルソナをくださいな~」
イゴール「そうですね……今の貴方になら新たなペルソナをお使いになれるでしょう」
豊音「良かった~前みたいに断られずにすんだよ~」
イゴール「それは誤解ですよ豊音様。力の強いペルソナにはそれ相応に使い手の心の力を必要とします。」
イゴール「以前の貴方では、初めから待っていたミシャグジさまより遥かに弱いものしか宿すことが出来なかったのです」
これは特段、豊音の精神力が弱かったわけでは無い。豊音が最初から持っていたミシャグジさまが強すぎたのだ。
ミシャグジさまが強すぎて、下位ペルソナに出来る事のほとんどはミシャグジさまで事足りてしまった。
その結果、他のペルソナを持つメリットが全く無くなってしまったのだ。
ならば、まずはミシャグジさまを使いこなすことに専念するべきだというのがその時のイゴールの考えだった。
イゴール「しかし今の貴方は以前こちらに来られた時より、心の在りようが強くなっています」
イゴール「戦いを経験した事と…何か決意のようなモノをお持ちになったご様子。それが貴方に新しいペルソナを目覚めさせたのです」
イゴール「この短期間でミシャグジさまと同等のペルソナを宿せるようになるとは、私も驚いております」
豊音「ううん、私だけの力じゃないよ~」チラッ
イゴール「……なるほど彼ですか」チラッ
京太郎「???」
ヴィクトルは本当に半世紀後だとめちゃ渋いかっこいいおじ様なんだよな。ライドウのあれはまだ彼を作った頃の本人に
は黒歴史のノリを引きづっていてサマナー時代にやっとまともになったと思う。
イゴール「京太郎様、貴方のことはフィレモン様より聞き及んでおります。貴方がここに訪れることがあれば、お助けするよう仰せつかっています」
京太郎「あの、俺にも豊音さんみたいにペルソナを貰えたりしませんか?」
イゴール「申し訳ありませんが、ここでは何かの形で”契約”を果たされた方のみにペルソナを与える決まりとなっております」
良子「フィレモンの問に答えるというのがその契約に当たるわけですね」
京太郎(そういえば、なんだかんだであの時は名前を言わなかったんだよな)
イゴール(かのモノであれば自由に京太郎様へ、ペルソナを与えられるのでしょうが……)
イゴール「代わりといってはなんですが、貴方の未来について少し占いましょう」
イゴールはテーブルにタロットを並べ始める。
京太郎「あ、結構です。お気持ちだけ貰っときます」
イゴール「……占いはお嫌いでしたか?」
京太郎「そういうわけじゃないんですけど……」
京太郎「どんな占いの結果が出てもこれからやることは変わりませんから。良い目が出ても油断になるし、悪い目が出ても余計なプレッシャーになるだけかなって」
イゴールはその言葉にハッとして顔をした。
イゴール「……我が主は貴方が持つ未知の可能性に大いな期待をお持ちでした。占うということはその可能性の幅を狭めること……」
イゴール「ありがとうございます京太郎様。危うく私は主のご意思に背くところでした…!
」
京太郎「いや、俺はそんなつもりで言ったんじゃないんだけどな……」
イゴールは深々と頭を下げた。その際、鼻をぶつけて少し痛そうだった。
ベルベットルームでの用事が終わり、外にでるとニャル子がゲーム片手に待っていた。
ニャル子「おかえりなさい皆さん。こちらも一狩り終わったところです」
京太郎「ベルベットルームで見ないと思ったら外にいたのか」
豊音「あ、もしかして置いてっちゃった!?ごめんなさいニャル子さん!」
ニャル子「いえいえ、私があそこに入ると気まずい空気になるので入らなかっただけです」
京太郎「なにやらかしたんだよお前?」
ニャル子「やらかしたというか相性が最悪だというか………とにかく、私達の準備はこれでおしまいですね」
京太郎「露骨に話題を変えやがって……でもまだ時間に余裕があるな。どうするか……」
キャラ安価 安価直下↓
咲
>>341
すみません、合宿組はこの後、別に安価する予定でした。
合宿組の安価は清澄で決定しますのでもう一度安価します
キャラ安価(合宿組以外) 安価直下↓
もしかしてこの安価って照もいけたりしたのかな?
本日の投下はこれで終了です。
コンマ差って……両方書かなきゃ(使命感)
>>321
ジョジョのスタッフは原作愛が半端ないと思う。
>>328
少し調べてみたけど、飼育環境が意外とシビアですよね。
>>331
グレートパスカルのくだり的に本人もご主人の為に望んでそうだけど
>>332
そういってもらえると助かります。
>>336
新キャラか、大穴でフィレモンが復帰が
>>338
あの時代は家賃を払うのも大変だったんだよね。
>>345
さすがに照を本格的に絡ませると収集がつかなくなるのでご勘弁を……
エリザベスがベルベットルームの主ルートもありそう
乙です
ペルソナ様やった面子全員出てくると思ったけどそんなことはなかったぜ!
豊音と良子のダブルヒロイン安価だな。一応ニャル子もヒロイン枠なんだろうけど…
そういえば、もう一人誰かいたような…幼馴染、魔王…うっ、頭が…
ようやく全国編の最終回を見れました。EDは色々と興奮させられましたが一番衝撃だったのは、最後に照が咲と呼んだことでした。
回想にしか出てなかっしトラウマ的に最悪、仲が良かったのは咲の記憶捏造だったということもありえましたので……
今日は合宿組のおまけを投下します
おまけ
『一方、その頃の合宿場 2日目』
咲「う~ん、楽しかった~!」
和「咲さん、まだ午前の対局が終わっただけですよ」
咲「そうだったね和ちゃん」
久(朝はお姉さんの事で心配だったけど、どうやら杞憂だったみたいね)
まこ「なあ咲、あんた練習前に京太郎と電話しとったよな?」
咲「はい、ちょっと世間話をしてました」
まこ「京太郎の用事が何か具体的に聞いたか?」
咲「聞いてないです…でも、よく考えたらどんな用事なんだろう?」
まこ「あいつの話し方からして、私達と無関係とは思えんのじゃが……」
優希「分かったじぇ!」
和「何か心当たりがあるんですか優希?」
優希「ズバリ!タコス修行だじぇ!!」ビシッ
久「あの須賀君が、女の子だらけの合宿に参加しないっていうんだから、そうとう大切な用事なんでしょうね」
優希「無視しないでほしいじぇ!」
和「一応、根拠を聞きましょうか」
優希「一応とか地味にひどいじょのどちゃん……」
優希「京太郎とは昨日電話したが、その時にタコス修行するよう私が言ったからだじぇ!」
咲「確かに、最近京ちゃんはタコス作りに精を出してたけど……」
衣「お~い、咲~ノノカ~!」
咲「あ、衣ちゃん。どうしたの?」
衣「智紀が清澄に見せたいものがあるそうだぞ」
久「あら、私達全員に?何かしら?」
衣「衣達も智紀以外は見てない。早く行こう!」
―――― 合宿場 龍門渕の部屋 ――――
衣「連れてきたぞ智紀」
透華「全員揃いましたわね」
まこ「それで、見せたいものって何なんじゃ?」
智紀「…これ…」
和「これは、ネットに投稿された動画ですね。内容は―――」
キャスター「――――それでは、メキシコ料理店に押し入った強盗を取り押さえた少年。須賀京太郎君にインタビューをしたいと思います」
咲「え?」
キャスター「相手は包丁を持っていたそうですが、須賀君は怖くなかったのですか?」
京太郎「え?何で包丁で怖がるんですか?」
キャスター「え?」
京太郎「え?」
京太郎「あ!そうですね、確かにビビリました!」
キャスター「そ、そうですよね!」
久「これは…今日の昼前に生放送されたワイドショー?」
優希「ここはタコスが評判の東京の店!あいつ一人で行くとは犬のくせに生意気な!」
和「そうゆう問題じゃないですよ!何で彼が東京にいるんですか!?」
まこ「そもそも何でこんな動画がネットにアップされとるんじゃ?」
智紀「最後まで見れば分かる……」
キャスター「貴方の勇気ある行動で犯人を捕らえる事が出来ましたが、凶器を持った犯人に立ち向かったのは、正義感からですか?」
野次馬「ざわざわ…」
歩「東京の昼間だからやっぱり野次馬が多いね」
京太郎「俺が立ち向かった理由…それは……」
キャスター「それは…?」
京太郎「可愛い女の子が見ていたからです!!」
一同「「はあ~~~~!!!??」」
京太郎「女の子の前では、たとえ虚勢であろうとカッコを付ける!それが男というものです!」
京太郎「因みに店員さんには彼氏がいるそうです!」
キャスター「は、はあ……」
優希「わははは!あいつ何馬鹿なこと言ってるんだじぇ!」
純「あははは!全くだな!」
久「まったくあの子は……」
和「えっと…命の危機を脱した所為でナチュラルハイになっているんじゃないでしょうか…多分」
まこ「無理にフォローせんでも良いぞ和……」
咲「………」
京太郎「俺を見て馬鹿だと笑う人はいるでしょう!」
野次馬「ざわざわ……」
京太郎「しかし須賀京太郎!胸を張って断言します!」
野次馬「す…が…!」
京太郎「たとえここで死んでいたとしても、女の子の為ならば…我が一生!一片の悔いなし!!!」
野次馬「「す~が!す~が!!」」
野次馬「「「す~が!す~が!!す~が!!!」」」
キャスター「す、すごい声援です!! …ち、中継を終わります!」ス~ガ!ス~ガ!
智紀「一連の流れがネットで祭りに…動画が投稿されて、爆発的に拡散してる……」
純「野次馬もノリが良かったしな……透華?」
透華「目立ちまくってますわ…しかも…オーディエンスにも大ウケ!!」ワナワナ
透華「私ですらあんな拍手喝采を浴びたことが無いというのに!!」キー!
衣「言動はともかく、それだけの善行をしたのだから当然……ん?どうした咲?」
咲「…わざと…だと思う」
久「わざと…?」
咲「はい、何ていうか何時もの京ちゃんらしくないっていうか……わざと注目を集めてるような感じがするんです」
歩「あ~、言いたい事は分かるかも」
歩「冷静に見ると、一々モーションがオーバーだったし、マジシャンがタネを隠すために反対の方向に注目を向けさせる時と同じ感じがするね」
まこ「ひと目で見抜くとはさすが幼馴染みじゃな」
咲「でも、どうしてそんなことをしたんだろう…?」
ニャル子「いや~、一時はどうなるかと思いましたね」
良子「作戦前なので私達が目立つのはまずいですからね」
良子「フェイスを知られていない彼に注目を集めさせて、私達はその隙に店から離れる…うまくいきましたね」
豊音「京くん…もうやけっぱちになってるよ~」
ニャル子「それにしても可愛い女の子ですか…いったい誰の事を言っていたのでしょうね?」
豊音「店員さんのことじゃないの~?」
ニャル子「だったら、可愛い店員さんがピンチだったからと言うはずですよ」
良子「……これは彼が帰ってきたらクエッションですね」
豊音「異議なしだよ~」
淡「あはあはは!あいつ超ウケルよ~!!」
誠子「笑いすぎだぞ淡。彼のおかげで私達は怪我一つ無いんだから」
尭深「それに彼が注意を引いてくれてるから、すんなり帰れる……」
菫「戒能プロらしき人がいた気がするが、照は見なかったか…照?」
照「…相変わらずだね……」ボソ
菫「何か言ったか?」
照「…何でもない。早く帰って練習しよう」
菫「そうだな、昼食休憩の時間はもう終わってる」
照(助けてくれてありがとう、京くん……)
以上でおまけ合宿編は終了です。
>>347、350
それならむしろキタローが主になってそう。
>>348
合宿組は安価で選ばれれば出るし(震え声)
>>349
あの方は、このスレだとガチで魔王にも救世主にもなれるポテンシャルを秘めてます……
スガ!スガ!スガ!
ちなみに可愛い女の子って誰の事?
乙
照の京くん呼びってなんか新鮮だな
最初のネトマのチャットの時点で問題が八割位解決してないっスかね…。
しかし、この京ちゃんの交友関係はローマ法皇も「パネェ!」と言うレベル。
>>360
その答えは貴方の心のなかに(棒
>>361,362,363
どうも>>1は1巻のお姉さんの印象が強いんですよね。
もし、メインで出すとしたら、いつもはポンコツだけど、いざという時はたよりになるお姉さんという感じかと。
>>364
残りの2割を埋めるのが京ちゃんの仕事です。
今日は>>364を見てカッとなって書いたおまけを投下します。
おまけ
『主の傍にいる者』
これは1日目の夜、神々と麻雀をしていた時の話。
―――― 天国の門 ――――
ベネディクト16世「ごきげんよう、ペトロさま、アンデレさま」
ペトロ「よおラッツィンガー、こっちには慣れたか?」
ベネディクト16世「はい、おかげさまで」
ペトロ「それと、前にも言ったけど俺達に様付けはいらないぜ」
アンデレ「そうそう、もっとフレンドリーにいこうぜ。今度から驚いた時はパネェ!!って言うとか」
ベネディクト16世「……お二人がそう言われるのであれば努力いたします」
京太郎「もしかして、ローマ教皇様?」
ベネディクト16世「元だがね。君は…どうやら生者のようだが、ここは君のような未来ある若者が来るべき場所ではない。早く現世に帰ると良い」
京太郎「そろそろ戻れるとは思うんですけど……トリプルロンをくらったみたいなので時間がかかってるのかも」
ベネディクト16世「ふむ、それならば焦らずゆっくりしていくと良い……」
アンデレ(麻雀で魂が抜けることについては突っ込まないんだな)
ペトロ「くらったみたい…ってやけに曖昧だな」
京太郎「サイを振った瞬間に三人からロン!…ですからね……」
ペトロ「あ~うん…あのお三方だからな……」
アンデレ「まさに神々の麻雀(ラグナロク)」
ペトロ「つうかコンビ打ちだったんだよな?何で相方まであがってんだよ…」
京太郎「あの人の場合、ノリの一言が返ってきそうです」
ペトロ「ノリなら仕方ないな」
アンデレ「うむ、ノリなら仕方ない」
ベネディクト16世「……どうやら、そうとうな雀士と打っているようだが、何という方なのかな?」
京太郎「イエスさんとブッダさんにルシファーさんです」
ベネディクト16世「パネェ!!!!??」
アンデレ(あ、さすがにそっちには驚くか)
京太郎「あ、ルシファーさんからメール来ました。トリプルロンは流局扱いだから早く戻って来い…だそうです」
京太郎「それじゃ、そろそろ帰れると思いますので…」
ペトロ「おう、イエス様によろしくな」
アンデレ「無理しない程度に頑張ってこい。またこっちに来たら相手してやるからよ」
ベネディクト16世「待ちなさい少年!まさか・・・まだ、かの方々との麻雀を続けるつもりか!?」
京太郎「まあ初心者の俺は実力的に場違いなのは分かってます」
ペトロ(そうゆうつもりで言ったわけじゃないんだろうな……)
アンデレ(面子がプチアルマゲドンだもんな……俺なら絶対にパスだわ)
京太郎「でも一度サイを振って始めた以上、最後までやりきるのが、雀士としての最低限の礼儀だと思いますから」
ペトロ(それに悪魔とはいえ女の紹介がかかってるしな)
ベネディクト16世(相手が神であろうと雀士としての挟持を貫くか…初心者であろうと主が同じ卓に付くことを許すだけの男ということか……)
ベネディクト16世「……すまない少年。どうやら私は君の事を見誤っていたようだ。名前を聞かせてもらえないか?」
京太郎「須賀京太郎、ただの何処にでもいる高校生ですよ」
ベネディクト16世「キョウタロウ・スガか…君に神の御加護があらんことを……」
アンデレ(相手はそのイエス様だけどな)
ベネディクト16世「それとお詫びと言っては何だが――――」
―――― ヴァチカン ――――
ピエトロ「神父よ。昨夜、夢の中でベネディクト16世様からお告げが下った」
神父「なんと!?それでいったいどのような内容で?」
ピエトロ「キョウタロウ・スガなる少年が、私を訪ねてくることがあれば、必ず力になるようにと言われた」
神父「キョウタロウ・スガ…名前からして日本人のようですが、いったい、何処の誰なんでしょうか?」
ピエトロ「わからない…私もベネディクト16世様に尋ねたが、ただ一言だけ…私より主の傍にいる者…とだけ答えられた」
神父「天に入るベネディクト16世様より主に近いとは……」
ピエトロ(一部の者しかまだ知らないが、日本の首都は今、緊迫した状態になっている…そのことと何か関係があるのだろうか…?)
本日の投下はここまで!
…ヒロインの話を書かなきゃいけないのに何書いてんだろうか俺は……
まあカッとなってしまったのだから仕方ない
乙です。
おまけを書かせて申し訳ないです。
しかし、神と仏に魔王までアドレス帳に入ってる携帯とか……。その内、凄い神器とかにランクアップしそうですね。
男子、三日会ざれば?。なんて言いますがね。
合宿から帰ってきたら留守を任せた男子部員(雑用係)が神魔仏のトップとメル友になってるとか。そんなん考慮しとらんよ、状態ですね。清澄女子の方々は。
>>372
現実味の無い神魔仏のトップよりも麻雀のトッププロと親密になってることに驚きます。
艦これのイベントを攻略する、SSを投下する、両方やらなくっちゃあならないってのが兼業提督の辛いところだな。
覚悟はいいか?オレはできてる。
そんな訳で今夜に良子編を投下します。
あの世界だと月にP2のヒットラーではない本物のヒットラーが第四帝国として存在してるか飛んでもない世界だからね。
そういえばPSのP2攻略本によると本物のヒットラーもニャル様の干渉受けていてとのこと、オカルト話によくある
ヒットラーの行動を動かした囁く声がニャル様であの電波とおなじこと
京太郎「あ~、やっと開放されましたよ……」
良子「おかえり京太郎。遅かったですね」
京太郎「警察の皆さんから説教を受けてました……」
良子「…普通なら賞賛されるところですが、大衆の前であんなことをシャウトすれば致し方ないですね」
京太郎「あれが無ければ感謝状が貰えたそうですよ」
良子「それは残念でしたね」
京太郎「まあ、名より実を取ったと思えば。それよりも……」
京太郎「前に良子さんが言ってた、ゲートの影響で東京には悪魔が増えてるって話なんですが……あれって犠牲者とかも出てるんですか?」
良子「そうですね…水際で抑えられているので怪我人は出ていますが、死者は報告されていないです。ただ……」
京太郎「今以上にゲートが活性化したら抑えきれない…ですか」
良子「イエス。今日の儀式が行われれば、まず東京の状況は悪化するでしょう」
京太郎「…絶対に阻止しないとですね」
良子「……知り合いに会ったのですか?」
京太郎「顔を見ただけです。あっちは気付いて無いでしょうし、ずいぶんと会っていませんから忘れられてるかもしれません」
良子「それでも守りたいと想う人…なんですね」
京太郎「はい。何時か…いえ、必ず前みたいに笑って話せるようになりたいと思ってます」
京太郎(あいつと…咲と一緒に………)
京太郎「そういえば、ニャル子と豊音さんとは?」
良子「ニャル子は録画予約を忘れていたとハイスピードでダッシュしていきました」
京太郎「…そもそもあいつは何処に住んでるんだ?」
良子「豊音は熊倉さんにコールをしています」
良子「京太郎、彼女の事ですが……ペルソナは確かにストロングですが、彼女自身は戦いには向いていません」
良子「貴方には彼女の心のケアとフォローをお任せしたいです」
京太郎「了解です!……ただ………」
良子「ただ…?」
京太郎「豊音さんだけじゃなくて、良子さんの支えにもなりたい!…て、言ったら生意気だと思いますか?」
良子「…テンイヤー早いと返しますね」
京太郎「ですよね~~」
良子「でも、貴方には期待はしているんですよリーダー」
良子(そして、その貴方への期待こそが私達チームのライフラインでもあります……)
良子達6人は個人の力は強く、目的が同じであっても、立場や思想はバラバラである。
チームとしての経験も繋がりも皆無に等しかった。
そんな面子で目的以外に共通しているのが、須賀京太郎への期待であった。
みなが彼に大なり小なりの期待をしているからこそ、こうしてまとまっていられる。
彼をリーダーにしたのも、それを考慮したからだ。
(逆に彼への期待がロストした時…チームは空中分解するでしょう)
何の能力も知識も無い一般人の少年が何時まで神や邪神達の期待に応えていられるだろうか……
何時切れてもおかしくないほど細いタイトロープを歩いている…良子の頭にはそんなイメージが浮かんだ。
京太郎「その期待、絶対に応えて見せますよ!」
そんな良子のイメージを吹き飛ばすかのごとく、勢い良く彼は即答してみせた。
良子「…その自信はいったい何処から来ているんですか?」
京太郎「良子さんからです!」
良子「え…?」
京太郎「俺がリーダーなんてやって良いのかって悩んだ時…部活の先輩が、自分の信じる仲間が信じてくれる自分を信じれば良い……そう言ってくれたんです」
良子「…良い先輩ですね」
京太郎「自慢の先輩です!」
京太郎「良子さんが考え無しに俺に期待しているはずは無い……だったら俺はそれを信じて全力で応えるだけです!」
良子(どうやら自分は戦いの前にネガティブになっていたようです)
良子(彼ならきっと、“期待”という名の不安定なモノを、“信頼”という確固たるモノに変えてくれる…そんな気がします)
京太郎「それに良子さんとデートをする男なら、それくらい応えられないとですしね!」
良子(…私への期待のハードルもだいぶ高くなってる気がします……)
良子(彼が応える以上、私も期待に応えるのが礼儀)
良子(大人なのですからデートは私がエスコートするべきなのでしょうか……まずいですね…経験なんてほとんど無いですよ……)
新しく出てきた難題に内心汗をかく良子だった。
本日の投下はここまで!
次は週末に予定してます。
>>379
P2のヒットラーはペルソナ使いだったらしいが、自分のペルソナをコントロールしきれなかったのか、元々ニャル様が与えたものなのかどっちなんだろう……
艦これのE-4まで攻略したけど、E-5はクリア出来るのだろうか……
そんなことを考えつつ豊音編を投下します。
豊音「うん…うん…それじゃ………」ピッ
豊音「あ、京くん。どうしたの~」
京太郎「ちょっと遅いなって思って様子を見に来たんです。お邪魔でしたね」
豊音「ううん、丁度終わったところだよ~」
京太郎「相手はたしか岩手の熊倉さん…でしたっけ?」
豊音「うん。皆の様子を聞いてたら長話になっちゃったよ~。ごめんね京くん」
京太郎「部の皆さんには電話しなかったんですか?」
豊音「………みんなの声を聞いたら泣きそうだからしてないよ~………」
そう言う豊音の目はすでに少し潤んでいた。
京太郎はとっさに「無理に俺達と一緒に戦う必要は無い」と言おうとしたが、寸前に堪えらえる事ができた。
彼女を仲間として扱うと決めていたし、その台詞は彼女の決意を愚弄することに他ならなかったからだ。
だから代わりに京太郎はこう言うことにした
京太郎「今泣くのはもったいないですもんね。岩手に帰って、部の皆さんに再会する時までとっておきましょう」
豊音「みんなと会った時は泣いて良いの?」
京太郎「当然です。その時は誰にはばかることなく嬉し泣きしましょう。きっと溜めていた分、気持ちいいはずですよ!」
豊音「…うん!」
豊音の満面の笑みを見ながら京太郎は、彼女が次に流すのは必ず嬉し涙にしてみせる!
そう自分自身に誓うのだった。
京太郎「それに今日の一件がすんなり終われば、明日にも岩手に帰れますよ」
豊音「明日にもか~。あ、でも……」
京太郎「……?」
豊音「その時は京くんとまたお別れなんだよ~……」
京太郎「あ……」
豊音「せっかく再会出来たのにすぐにお別れなんて寂しいよ~」
京太郎「………会うは別れの始めっていいますし、どんな間柄でも何時かは別れが来るものです」
豊音「…そう…だよね……」
京太郎「でも…出会いそのものが無くなる訳じゃありません」
京太郎「俺は昔のことを思い出したから…昨日あの公園にいたんです。豊音さんは?」
豊音「私も、懐かしいなって…あの公園で休むことにしたんだよ~」
京太郎「俺達は昔あの公園で会っていたから…こうしてまた出会えたんです」
豊音「うん。偶然じゃないんだよ~」
京太郎「俺達がお互いを心の底から忘れさえしなければ…死ぬまで繋がりは消えない。俺はそう思います!」
豊音「あ、知ってるよ~。死がふたりを分かつまで…だよね~」
京太郎(意味が微妙に違います!)
豊音「私は京くんと“死がふたりを分かつまで”一緒にいたいよ~」
京太郎「……俺も…同じ気持です………」
京太郎(それくらい親密な友達でいようってことだよな、うん)
豊音「えへへっ、京くんとは“死がふたりを分かつまで”の仲だよ~。ちょ~嬉しいよ~!」
京太郎(豊音さんには他意は無い!分かってはいるけどやはり照れる!!)
後にこのことがあらぬ騒動を招くことを京太郎は知る由もなかった………
本日の投下はここまで!
次の投下は来週末の予定です。
来週末って今日かな。
とりあえずMATU
>>392
来週末って今さ!
せっかくのGWだからなんとかこの三日間で4話を終わらせたい。
艦これの方もE-5が終わってあとは谷風掘りだけだし。
投下は今夜になります。
うん、待ってた。
楽しみ
>>394
期待に応えられるかビクビクしながら投下を始めます。
―――― 吉祥寺 エコービル前 ――――
数年前よりテナントがほとんど入っておらず、ほとんど廃墟ビルと化した建物の前に3人の男女の姿があった。
良子「エコービルですか…色々と不穏な噂は聞いていましたが……」
豊音「ここの五階で儀式が行われるんだよね?」
京太郎「ルシファーさんの話しによればそうですね」
京太郎「これから敵陣に入りますが…二人共作戦は覚えてますか?」
良子「オフコース」
豊音「うん。私達がやることは~」
三人「「「正面突破!」」」
――― 数時間前 ―――
京太郎「正面突破ですか?RPGとかだと王道ですけど、てっきり裏口から侵入とかだと思ってました」
良子「エコービル内は結界が張ってあるようですし、ビル内に侵入すれば否応なくバレてしまいます」
良子「私一人なら隠形の術で隠れることも出来ますが、強力な力やMAGを持っている豊音を隠しきるのはインポッシブルです」
ニャル子「まあそれが出来なかったから、昨日は追手から逃げるのに苦労したんでしょうし」
良子「今は追手が来ていませんし、あちらは私達を完全にロストしているようですね」
イエス「豊音ちゃん、ニャル子さん、良子さんの三人なら、相手が魔王でも無い限りは遅れを取ることはないと思うし、その作戦で異存ないよ」
ブッダ「私やイエスはビルから離れた所で待機しているよ」
良子「それがベターですね。お二方はパワーにセーフティーがかかっていますし、必要以上に前に出ると、魔界の悪魔達を刺激してより大事に発展してしまいます」
イエス(私が戦場に行くとなると、大天使の皆が黙ってないしね……)
豊音「でもブッダさん達がいると、怪我をしてもすぐに治してもらえるから心強いよ~」
ブッダ「私やイエスは戦えないからね、それくらいはさせてもらうよ」
京太郎「……………」
―――― エコービル 1階 ――――
京太郎「人っ子一人いないな」
良子「悪魔の気配もしません…てっきり、すぐに襲いに来ると思っていましたが」
豊音「どうゆうことなんだろ~?」
良子「戦力を温存しているのか…それとも誘っているのか……」
京太郎「どちらにしろ俺達のやることは一緒だ。進もう!」
―――― エコービル 5階 ――――
京太郎「この部屋の中で儀式が行われてるのか……」
良子「大量のMAGを感じますし、間違いないでしょう」
豊音「き、緊張するよ~」
京太郎「…ドアを開けますよ……」
バタン!と勢い良く京太郎はドアを開けた。
そして3人が目にした光景は……
そこには大量の人だかりの姿があり、非日常的な空気に包まれていた。
非日常的といってもそれは陰気なものではなく寧ろ活気に満ちている。
色とりどりの照明に照らされ、ある者はサイリウムを振り、ある集団は揃って独特の踊りや動き、掛け声をかけている。
そしてその大勢の視線の先にあるのは、きらめくステージとそれに負けない輝きを放つアイドル………
京太郎「これ儀式じゃなくてライブだよぉぉぉ~~!!?」
???「みんな~、今日は~はやりのスペシャルライブに来てくれてありがと~~!!」
ファン「は~や~り~ん!!」
京太郎・豊音「「は~や~り~ん!!」」
良子「二人共、釣られてなにコールしてるんですか!」
京太郎「はっ!?生はやりんの姿を見てついテンションが上ってしまいした!」
豊音「私もファンだからつい~。でもさすがトップアイドル!すごいオーラだよ~!」
良子「やれやれです…でもこれはいったいどうゆうことでしょうか……」
京太郎「あれ?あのヲタ芸……」
豊音「何か分かったの京くん?」
京太郎「俺はライブDVDを何本か見てるんですが、あの親衛隊がやってるヲタ芸…今まで見たことの無い動きとコールなんですよね……」
豊音「う~ん、よく見ると私も何か違和感を感じるよ~」
良子「これはもしや……」
???「気がついたようだな」
一同「「「!?」」」
その声と共に今までいた沢山の人の姿は消え、辺りには京太郎達三人、そしてハッピを着た一人の男の姿だけとなった。
???「生贄の少女に葛葉ゲイリン、そっちの小僧は報告には無かったが……どうやらただの一般人のようだな」
京太郎「その腕章は…はやりん親衛隊長!?」
???「…親衛隊長とは世を忍ぶ仮の姿!我が真の名は……超人ドウマンなり!」
名乗りと同時にハッピは弾け飛び、超人ドウマンは法衣の姿を表した。
京太郎「…一応、確認したいんだが、このライブが儀式…なのか?」
ドウマン「いかにも。MAGは人間の強い意志によって作られる。そして今現在、この部屋にはアイドルに対する強い感情が渦巻いている」
ドウマン「親衛隊の踊りや声援を、儀式に必要な呪文や動作にすることで膨大なMAGを生み出しているのだ」
京太郎「エコービルに悪魔がいなかったのは、ファンに危害が及ばないようにするためか」
ドウマン「姉帯豊音の持つMAGに比べれば質も量も落ちるが、今日この日を逃せば儀式を執り行うのは難しくなる…背に腹は代えられんというやつだ」
良子「儀式には月の満ち欠けや星の配置といった物も大切ですからね」
ドウマン「だが都合よく貴様らが来た。まさに飛んで火に入る夏の虫とはこのことだな」
京太郎「俺達に儀式が阻止される可能性は考えないんだな」
ドウマン「なぜ私がお前達に長々と喋ってやっていると思う?」
良子「悪役のお約束かと」
ドウマン「儀式の完遂までまだ時間があること……そして貴様達が既に我の術中にハマっているからだ!」
京太郎「なん…だと……?」
良子「そういえば、身体に力が入らないような……」
豊音「ペルソナが出せないよ~」
ドウマン「そう…この結界では悪魔や異能者の力、そして召喚を封じる結界なのだ。力のないお前達などとるに足らないただの女子供だ」
ドウマン「仮に貴様の仲魔がまだ何処かに潜んでいたとしても、力押しでは決してこの結界はやぶられん」
京太郎(伏兵も織り込み済みか…だとしても!)
京太郎は二人を庇うように前に出る。
ドウマン「……なんのつもりだ小僧?」
京太郎「この結界は、何の力も持っていない俺には無効みたいだな」
ドウマン「だから何だというのだ?まさかお前一人で私を倒すとでも?」
京太郎「何もせずに諦めるよりはマシだろ?」
ドウマン「それは違うな小僧…マハザン!」
強大な風の衝撃が京太郎を襲い、京太郎は紙切れ同然に吹き飛ばされた。
ドウマン「何もしなければ楽に死ねるということだ」
豊音「京くん!!」
京太郎は豊音の声に応えるように立ち上がる。
しかし足元はおぼつかず、立つのがやっとといった状態であった。
京太郎(一発くらっただけでこれかよ……)
ドウマン「ふ、まだ立ち上がるか」
京太郎(意外だって顔はしてないな……さっきのは手加減したってことか)
京太郎はドウマンが何故そうしたのかふらつく頭で必死に推察する。
京太郎(おそらく奴の狙いは、豊音さんに俺が痛めつけられる処を見せることで、彼女の心を折ることだ)
京太郎(彼女を下手に傷つけられないし、性格上、自分より周りが傷つくことが堪えるひとだからな)
京太郎(彼女の心が折れれば、抵抗が減って儀式をよりスムーズに出来る…そんなところか)
京太郎(だったら俺のやるべきことは……)
ドウマン「ならばこれはどうだ?マハラギ」
ドウマンの放った炎が京太郎を包みこむ。
京太郎は地面を転がり周りなんとか火を消そうとする。
豊音「…!」
良子「駄目ですよ豊音さん」
京太郎の元へ行こうとする豊音の肩を彼女は掴む。
良子「貴方が行けば、彼の頑張りが無駄になります。今は耐えることが貴方の戦いです」
豊音「……はい」
京太郎(今の俺がすべきことは何をされても立ち上がること!豊音さんに俺は大丈夫だと示すことだ!)
その後、数分間、彼はドウマンの魔法攻撃にさらされ続けた。
京太郎「ハア……ハア………」
ドウマン「なかなか耐えるな……そろそろ、腕の一本でも落とすとするか」
豊音「……!駄目ぇぇ~~!!」
ドウマン「それでは…マハザ――――――ぬうう!?」
魔法を放とうとした瞬間、突然の衝撃がドウマンを襲った。
ドウマン「侵入者だと!?誰だ!?」
結界内に突如として現れた5人目に全員の視線が集まる。
???「ふう、結界の解析がスローになってしまい、すみませんでした京太郎」
京太郎「いえ、腕の一本は覚悟してたんで早かったくらいですよ」
???「それを本気で言っている貴方には、ハートから感服しますよ」
ドウマン「貴様は……何故だ!?何故貴様がそこにいる!?」
ドウマン「葛葉ゲイリン!!」
良子「イエス アイ アム!」
ドウマン「ならば、生贄の傍にいるのは……」
良子?「…ふふふ、これが私の本体のハンサム顔だ!」
そう言うと彼女は服を掴み、空中に投げ捨てた、
ニャル子「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプ、です!」
そして現れたのは、衣替えをし、ポーズを決めた銀髪の美少女邪神。
ニャル子「それとも今は無貌の神と名乗るべきですかね?」
ドウマン「…謀られたということか……」ギリッ!
今日はここまで!
続きは明日の夜に投下できるよう頑張ります。
はやりんのライブが儀式だったとは…そりゃ天使信仰や偶像崇拝が禁止されるわけだわ
はやりんは天使はっきりわかんだね
イエスアイアムワロタ
日本が毎日儀式が行われている超オカルト大国になるとな
乙です
日本人はアイドルとヌードルが好きです by日清
>>404
り、利用されただけですから……
>>406
はやりんはシノハユでキャラが掘り下げられて嬉しいかぎり
>>407
シンデレラガールズ…表向きはアイドルの大規模イベントだが、真の目的はアイドルの歌や踊りを神に捧げる舞踊に見たて、
日本の霊的防御をより強化する計画である。この計画の起源は大正時代の大帝国劇場にまで遡るとされる…なんてネタが浮かびました。
>>408
カップヌードル(オリジナル)は大好きです。
なんとかキリの良いところまで書けたので今から投下します。
――― 数時間前 ―――
良子「私だけ、別行動?」
京太郎「敵は俺達の戦力を全ては把握していません。分かっているのは豊音さんと良子さんだけです」
京太郎「相手は俺やニャル子の存在を知りません。ニャル子が良子さんに化ければ、貴方は完全にフリーになります」
良子「貴方達がデコイになるということですか……」
京太郎「それもありますが、あっちにはどんな罠があるかわかりません。最悪なのは内側から突破出来ない代物に全員が嵌ってしまうことです」
イエス「確かにその案の方が、儀式を止められる可能性は高いけど……」
良子「……貴方は本当にそれで良いんですね?」
京太郎はその問に静かに頷いた。
―――― エコービル 結界内 ――――
良子(私が別行動を取れば、必然的に無能力者である京太郎がデンジャーな目にあう可能性が一番アップする)
良子(彼はそれをあの時に覚悟していたし、実際にそうなった今も後悔していない……)
良子「貴方のガッツ……しかと見届けさせてもらいましたよ」
ニャル子「どれどれ…いくつか骨折や火傷はありますが、ちゃんと治療すれば問題無いレベルですね」
京太郎「いつつ…と、豊音さん……」
豊音「なに?京くん?」
京太郎「ありがとう…ございます。俺を…信じてくれて」
豊音は京太郎がどれだけ痛めつけられていても、決して目を逸らさず、じっとしていてくれた。
それが、彼女にとってどれだけ辛いことだったか……
京太郎は、彼女が自分の意志を酌んでずっと我慢してくれたことに…良子が来るまで京太郎が耐えると信じてくれたことに感謝していた。
豊音「ありがとうなんて……私はただ見てただけなんだよ~?」
京太郎「豊音さんが…俺を…信じてくれている…だから俺は立ち続けられたんです。それが無かったら…良子さんが来る前に…ぶっ倒れてました」
京太郎「そうしたら…作戦が…台無しでした。だから……お礼を言いたいんです」
豊音「だったら私もありがとうだよ~。京くんが諦めなかったから、私も耐えられたんだよ~」
京太郎「豊音さん……」
豊音「京くん……」
良子「……ムードが出ている所で悪いんですが、そろそろ治療を始めても?」
ニャル子「目と目が合う~瞬間~♪」
豊音「わ、そうだよね!早く治さないと~!」
ニャル子(この良子さんの反応…前回炊きつけた効果はあったみたいですね)ニヤニヤ
あなたは今、ど~んな顔してい~る~の~?
本当にヒーローな精神の強さだなここの京ちゃん
マジカッコいい
京太郎「俺の治療は…後回しで…お願い…します」
良子「しかし……」
京太郎「俺の治療に…使う分の魔力は…あいつに…ぶつけてやってください」
良子「…アイシー。ニャル子、この傷薬で応急処置だけはしておいてください」
ニャル子「おまかせあれ!」
良子「さて……そろそろ始めましょうかドウマン」
ドウマン(ちっ、不意打ちする隙が無かった……だが……)
ドウマン「貴様は無効化しているようだが、そこの二人には結界の効力は働いている。一人で私に敵うと思っているのか?」
良子「ノープロブレム。葛葉四天王の名は伊達では無いとお見せしますよ」
良子は懐からあるものを取り出し指にはめた。
豊音「あれは…指輪?」
ニャル子「あれが良子…葛葉ゲイリン本来の召喚器。彼女は数々の指輪を使い分け、状況に合わせてソロモン72柱の悪魔を召喚します」
ニャル子「その戦いぶりからついた二つ名は“指輪の魔法使い”!」
良子「さあ……ショウタイムです!」
晴人「え、マジで?」
ドウマン「この…マハラギ!」
良子は迫り来る炎に動じず、赤い指輪に意識を集中させ、召喚の呪文を詠唱した。
良子「来たれベリス!26の悪魔の軍団を率いる公爵!」
真紅の鎧を身に纏い、赤い馬に跨った兵士…ベリスによって炎はドウマンに跳ね返される
ドウマン「ぐっ~火炎反射か!?ならばマハザン!」
それを予想していたのか、既に緑の指輪に付け替えていた良子は詠唱する。
良子「来たれデカラビア!30の悪霊軍団を率いる大侯爵!」
五芒星型の悪魔が風の衝撃をものともせずに受け止める
京太郎「すごい…ドウマンの魔法をことごとく無効化してる……」
ニャル子「彼女は最上級クラスを除いたソロモン72柱の悪魔を手持ちの指輪だけで召喚できます」
ニャル子「相手に合わせて耐性、弱点を持った悪魔をあらゆる状況で臨機応変に召喚できる…それが葛葉ゲイリンの名を継承した彼女の強みの一つです」
ドウマン(ことごとく魔法がはじかれる…だが儀式の時間さえ稼げば……)
良子「貴方にタイムを与えるつもりはありません!」
良子「このビルには貴方以外のエネミーがいないことはサーチ済み。全力でアタックするプロセスです!」
良子「来たれアモン!四十の軍団を率いる大いなる侯爵!」
炎の魔人が彼女の呼び声に応え、召喚される。
良子「私に宿りなさい!アモン!!」
アモン「デビィィルゥゥーーー!」
豊音「あ、悪魔が豊音さんの中に…!?」
彼女の中に悪魔が消えた瞬間、魔力が大きく膨れ上がるのを豊音達は感じた。
ニャル子「イタコ能力のちょっとした応用ですね。自分に宿らせる事で悪魔の能力を120%発揮させるといったところですか」
良子「これでフィナーレです!」
彼女は大きく飛び上がり、右足に炎を纏わせると同時に急降下。
良子「キックストライク!!」
他の悪魔に足止めをされ、動けなかったドウマンに蹴りが直撃した。
ドウマン「ば、馬鹿な~~~!!」ドカ~ン
必達の蹴りを受けたドウマンから謎の爆発が起きた。
ニャル子「良子さん!超イイネ、サイコーです!」
ドウマンは意識こそあるものの、もはや戦える状態では無かった。
張り詰めていた空気が緩み、全員戦いは終わったのだと肌で感じたのだった。
>豊音「あ、悪魔が豊音さんの中に…!?」
良子じゃなく豊音になってるよー
今日の投下はここまで。
この調子なら明日の投下で4話は終わりに出来そうです。
乙
やっぱイタコってすごい、僕は改めて(ry
>>418
すみませんでした! 訂正します。
ドウマン(ことごとく魔法がはじかれる…だが儀式の時間さえ稼げば……)
良子「貴方にタイムを与えるつもりはありません!」
良子「このビルには貴方以外のエネミーがいないことはサーチ済み。全力でアタックするプロセスです!」
良子「来たれアモン!四十の軍団を率いる大いなる侯爵!」
炎の魔人が彼女の呼び声に応え、召喚される。
良子「私に宿りなさい!アモン!!」
アモン「デビィィルゥゥーーー!」
豊音「悪魔が良子さんの中に…!?」
彼女の中に悪魔が消えた瞬間、魔力が大きく膨れ上がるのを豊音達は感じた。
ニャル子「イタコ能力のちょっとした応用ですね。自分に宿らせる事で悪魔の能力を120%発揮させるといったところですか」
良子「これでフィナーレです!」
彼女は大きく飛び上がり、右足に炎を纏わせると同時に急降下。
良子「キックストライク!!」
他の悪魔に足止めをされ、動けなかったドウマンはこれを直撃した。
ドウマン「ば、馬鹿な~~~!!」ドカ~ン
必達の蹴りを受けたドウマンから謎の爆発が起きた。
ニャル子「良子さん!超イイネ、サイコーです!」
ドウマンは意識こそあるものの、もはや戦える状態では無かった。
張り詰めていた空気が緩み、全員戦いは終わったのだと肌で感じたのだった。
必達の蹴りも直す所じゃないかな。もういないかもだけど。
あともうデビルマンネタは通じない世代なのかな読者たち
これでキックのときにパンツが見えてたことを小声で喜ぶ京太郎なんてあれば……
デビルイヤーが活躍する
>>422
その通りでした。さすがに2回も訂正で投下は良くないですよね……
見なおしたつもりでしたが反省します……
>>412
曲はすごく良いんですよね……
>>413
SPRITSの滝さん的なカッコよさを目指してますので嬉しいです。
>>415
正直、ウィザードドライバーを持たせるか最後まで迷いました。
ヴィクトルいるし、造ろうと思えば出来そうなんですよね。
>>420
この世界はムダヅモも含んでいるのでイタコは基本的に高スペックです。
>>422
一応、今もデビルマンの漫画はやってますけどね。
永井豪の漫画版は今でもトラウマです……
>>423
胸の揺れも相まって怪我が無ければテンションマックスです。
その辺りは最後に安価が取られたら書こうかと。
誤字を本当にすまないという気持ちで…胸がいっぱいなら…!
どこであれ土下座ができる…!たとえそれが…(AA略
そんな訳で、今夜の安価枠は三つでいこうかと思います。
ライダーネタなのにニャル子さんの反応が薄い…偽物か(迷推理
>>426
何故バレたし(棒
谷風掘りも終わったし、ほとんど毎日投下もした。
今年のGWは満喫できたな~~
それでは投下を始めます。
ドウマン「わ、私を倒しても…儀式は解除されないぞ……」
良子「でしたら、ライブをストップさせるだけです。はやりさんとは知己なので詳しい事情を話さなくても取り計らってくれるはずです」
ドウマン「無駄だ…このファンの盛り上がりが分からないのか…中止しようものならそれらが一気に落胆や不満に変わる…その強い感情だけで充分なMAGが生まれる」
ニャル子「どちらにしてもゲートの活性化に繋がりますか…やってくれますね」
豊音「……大丈夫、私に考えがあるよ~」
ドウマン「な…に…?」
豊音「みんなが協力があれば何とかなるよ~!」
―――― エコービル ライブ会場 ――――
はやり「みんな~、盛り上がってる~!?」
ファン「おお~~!!」
はやり「よ~しこの調子でどんどん行くよ~、次の曲は―――」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9
はやり「はややや~~!?」
ニャル子「あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代、人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた」
ニャル子「科学の力ではどうしょうも出来ないその奇怪な輩にたちむかう、神妙不可侵にて 胡散臭い男が一人」
ニャル子「その名は矢部野彦麿。そう、人は彼を陰陽師と呼ぶ!」
矢部野彦麿「悪霊退散!悪霊退散!怨霊、ものの怪、困った時はドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!直ぐに呼びましょ陰陽師 レッツゴー!!」
矢部野彦麿(豪血寺一族シリーズ)
陰陽師ステージで“背景キャラ”として登場する胡散臭い男。
ゲーム本編とは全く関係の無いキャラなのでゲームをやっていたとしても、初見では誰だよ!?となる。
歌のレパートリーとしてレッツゴー陰陽師の他には、レッツゴー!ぱちんこ陰陽師や陰陽ジジジ!がある。
豊音の新しいペルソナで、分類的には「大僧正」でありアルカナは「法王」
そうきたか。
ところで大僧正ってグラ的には骨だったけど、この彦麿も骨なのか
良子(はやりさん…はやりさん……)
はやり(あ、良子ちゃん?これっていったい…?)
良子(詳しい話は後ほど。今はライブが中断しないよう彼に合わせてください。お願いします!)
はやり(…分かった。はやりにお任せ!)
矢部野彦麿「死してなおこの世に未練、残せしは魑魅魍魎と成り果てるその悪しき血を、清めるが陰陽の道!」
はやり「人の世に~生まれし悪を~闇にへと~葬れよ~!」
良子(さすがです、はやりさん…アドリブでソングに合わせている!)
ニャル子「イエーイ!イエーイ!」
ファン「イエーイ!イエーイ!」
ドウマン「儀式が…MAGが…霧散していく……!?」
良子が一般人にもペルソナが視えるように結界を張り、豊音がペルソナで呪術を歌に混ぜて儀式を書き換える。
ニャル子がファンを扇動し、はやりもベテランの感を遺憾なく発揮し、突然の状況にもかかわらずあたかも打ち合わせ通りのように振る舞った。
これによってファンには気付かれず、儀式を破壊することに成功した。
>>432
豊音のペルソナパワーが高いので、生前の全盛期(PVの状態)の姿です。
―――― エコービル 廊下 ――――
ドウマン「終わった…これで本当に…私の策が全て……」
ニャル子「目には目を、歌には歌ということです。後はあの二人だけで大丈夫でしょう。さて、この男の処遇ですが……」
京太郎「なあドウマン、ゴトウとなんて手を切って、俺達と協力しないか?」
ニャル子(……あれだけ痛めつけられたのに、よくそんな台詞が出てきますね)
ドウマン「ふざけるな!私にもプライドがある!たとえ脅されたとしても……」
京太郎「ゴトウの野望が成就すれば、どう転んでもはやりんの歌が聴けなくなる。お前はそれで良いのかよ?」
ドウマン「…勘違いするな…私は儀式の為に利用しただけだ……」
京太郎「それは違うぞ!」
ドウマン「…っ!」
ニャル子「おいどういうことだ説明しろ京太郎さん!」
京太郎「そもそも、本当にMAGが欲しいだけだったら、俺達がお前を倒した時点でライブを無理やり中止においやれば良かった」
京太郎「今のお前にもその程度の力なら残ってるはずだからな」
ドウマン「………」
京太郎「それに…ここに入ってきた時に、あんたが親衛隊長としてはやりんの応援するところを俺は見た」
京太郎「俺もファンだから分かる…あれは本気のエールだった!」
京太郎「認めちまえよ。初めは利用するだけのつもりだったかもしれない。…だが今のお前は…アイドル“はやりん”を愛する一人のファンだって事を!」
ドウマン「わ、私は……」
京太郎「俺みたいな青二才の言葉に納得できないならさ…否定する前にせめてこの人達の話を聞いてくれ」
京太郎「先生方…お願いします!」
ブッダ「ちょっとお話(説教)しようか」
イエス「いつでも父は貴方を許しますよ」
ドウマン「……へ?ま、まさか…仏に…キリスト!?」
ニャル子「ああなるほど、京太郎さんが復帰していたのはこの二人が来てたからですか」
どうもー、パンチとロンゲでーす
ちょっと叱ってあげたら仲魔になるから
―――― 数分後 ――――
ドウマン「私が間違っておりました!これからは誠心誠意、はやりんを応援していきたいと思います!」
ニャル子(この二人の話を聞いた後でも、まだはやりんのファンを貫くとか筋金入りですね……)
イエス「たとえ信仰は違ったとしても…正しい道を歩もうとするなら父はお喜びになるでしょう」
ニャル子「う~んさすが2大聖人。もうこの人達さえいれば良いんじゃないか状態」
ブッダ「そんなことは無いよ。先に京太郎君の言葉があったから、彼は私達の言葉に耳を傾けてくれたんだ」
イエス「なにか美味しいところだけ持っていってしまった気分だね」
ドウマン「須賀殿、すまなかった!この度は、どんな詫びをしたら良いのか………」
京太郎「あ~、俺は良いけどさ、豊音さんにも一言謝っといてくれよ」
ドウマン「それだけで良いのか…!?」
普通は命を狙われたのだから詫びの一つで許されるはずは無い。
ドウマンとしては首を差し出せと言われても仕方がないと思っていた。
京太郎「心から反省してる…豊音さんはそれだけで充分なはずだよ」
ドウマン「……分かった。ライブが終わったら彼女には必ず謝罪しよう。しかし君は……」
京太郎「俺もはやりんのファンだ。つまり俺達は同士!これ以上の謝罪は必要ないさ」
ドウマン「そうか…ありがとう同士!」
ガシっと堅く握手を交わす二人。
ニャル子「ドウマンが仲魔になった」
京太郎「……超人って悪魔扱いなのか?」
親衛隊員「あ、隊長!こんなところに!」
ドウマン「む、どうした隊員?」
親衛隊員「どうしたじゃないですよ。何処に行っていたんですか!?ライブはこれからが本番だって時に……」
親衛隊員「貴方の指揮が無ければ上手く揃いません。さあ早く戻って下さい。他の隊員も待ってますよ!」
ドウマン「し、しかし……」
京太郎「そうだな…協力の第一歩ってことで、まずはこのライブを大成功させようぜ!」
ブッダ「アイドルの生ライブか~、山風のコンサート以来だね」
イエス「うん、どんなミサか楽しみだよ」
ニャル子「よ~し、私もステージに乱入しちゃいますよ!」
京太郎「それはやめろ!」
ドウマン「…よし、やるぞ隊員!我々で今日のライブを最高のモノにするのだ!」
隊員「はい!」
こうしてライブは今までに無いほどの盛り上がりを見せ、後にファンの間では伝説として語られる事となるのだった……
第四話『Life is SHOW TIME』 了
本編の投下はここまで。
後は安価だけ決めて終わりにします。
今まで出てきたキャラ
安価↓1~3
良子さん、はやりーん、とよねえの三人ですね。
正直、はやりんが選ばれたのは意外でした。
後日書き上がり次第、投下していきます。
突然うさんくさい陰陽師が出てきたから驚いたが、
よく考えるとアトラスつながりか
豪血寺一族のサントラは2から(良い意味で)おかしくなったんだよな…
>>435
最強の漫才コンビです。
>>436
問題は悪魔を叱ると、仲魔になる前に威光で消滅してしまうことです。
>>446
試しに他の曲を聞いてみたら、他も負けず劣らずぶっとんでましたね……
某アカギスレのクオリティの高さを見てると、このスレを立てるときに
京太郎「お~いしげる、麻雀しようぜ」アカギ「………」
というスレと、どっちを立てようか迷っていたけど、こっちにしておいて良かったと思った(小並感
それでは短いですが今夜は良子編を投下します
―――― 吉祥寺 ――――
日が落ちきった吉祥時、京太郎と良子は帰りの途についていた。
他の仲間は熱狂のライブが終わった後、すぐにブッダ達のアパートに戻っている。
良子には、はやりに事情の説明やヤタガラスと協力して儀式場の解体など色々と後始末が残っていた。
そのため良子と京太郎がエコービルに残り、他の面子だけ先に帰る事となった。
良子「貴方も先に帰っていて良かったんですよ」
京太郎「いえいえ、女性を夜中に一人で歩かせるわけにはいきませんから」
良子は再三、自分だけが残れば良いと言ったが、京太郎は自分も残ると頑として譲らなかった。
良子(おそらく、私のコンディションを気遣っての事なんでしょうね……)
良子がドウマン戦で行った悪魔降ろしは強力な力を得る代わりに体力とMAGを消費する。
そのことを彼女は口にしていないが、京太郎はそれとなく気付いているのだと良子は予想していた。
良子(貴方も今日はヘビーでしたのにね……)
京太郎「そういえば、ドウマンはこれからどうゆう扱いになるんですか?」
良子「彼の身柄はヤタガラスが預かることになりました。捕虜というよりは司法取引をした協力者という扱いになりますね」
良子「少しアイを離している間に彼を仲魔にしているとは……私はともかく上はこの展開に困惑していましたよ」
京太郎「相談も無しに勧誘したのはまずかったですか?」
良子「逆です。彼が仲魔になったおかげでハイスピードで事態が進行することになりました」
京太郎「それって…良い方向にですか」
良子「イエス。彼が協力してくれる事で、ゴトー側の戦力が大幅なダウン、そして重要な情報もかなりゲット出来ました」
良子「これによって、ゴトーを失脚させる手筈が想定より遥かに早く整いそうです」
京太郎「つまり嬉しい悲鳴ってやつですね」
良子「政府もヤタガラスも降って沸いた事態にてんてこダンスを踊っていますよ」
京太郎「あははは……でもこれで俺達がやれることは終わったんですよね」
良子「トールマンの事もありますし、全てが終わった訳ではありません」
良子「しかし、ゴトーを抑えればゲートのこれ以上の活性化は無くなりますし、トールマンのICBMを使う名目も失われます」
良子「だから、ひとまずはこれにて一見コンプリートといったところです」
良子「豊音も狙われる理由も無くなりましたし、望めば明日にでも岩手に帰ることが出来ます」
京太郎「それなら俺も学校がありますし、明日中に長野に戻ろうかと思います」
良子「それがグットです。あとは私達大人に任せてください」
良子「それと……デートの件ですが……もう少しタイムをいただけますか?」
京太郎「俺は何時でもウエルカムですから、良子さんの都合が良い時でオーケーです!」
京太郎(やっぱり、麻雀プロとデビルサマナーの掛け持ちは忙しいんだろうな……)
良子(デートの計画を建てるのにデータが圧倒的に足りません。はやりさんにも相談してみましょう……)
こうして何時か来るであろう幸福な一日に思いを馳せながら二人は帰路についた。
良子の示した一連の見解。
これはヤタガラスや政府の総意でもあった。
しかし明日、それが甘い考えだったことを彼女達は痛感するのだった。
本日はここまで。
明日は豊音編を投下予定です。
なんか不穏だな。
どこからどんな横槍入るのか。
あ、麻雀ネタ入れたほうがいいならカンチャン入るって書いたほうがいい?
乙
原作でもトールマンのお願い聞いても聞かなくても結果は同じだったよな
もしかして……金剛神界までやっちゃうのか!?あのソーマ取ってくるのがめんどくさい金剛神界を!
>>452
まあ大方の予想通りの展開です。
>>453
確かにめんどくさいですけどフツオを鍛える為だし、役小角さんはメガテンで数少ないフツオの事を損得無しで助けてくれる良い人です。
こうして雑談がついてると読んでもらえてるんだなと嬉しいかぎりです。
それでは豊音編を投下します。
―――― 2日目 夜 アパート前 ――――
京太郎(明日には長野に帰れるのか……東京にいたのは2日間だけだったけど濃密な日々だったな……)
豊音「こんばんわ~京くん」
京太郎「豊音さん?身体はもう大丈夫なんですか?」
1度のペルソナの発動は数十秒間程度が普通である。
だが今回、豊音はペルソナ(矢部野彦麿)を長時間出し続けた。
これは豊音が規格外であるから出来たことだが、それ相応の負担が彼女にかかった。
豊音達を先に帰らせたのは、彼女を早く休ませる為でもあった。
豊音「うん、少し寝たらすっかり元通りだよ~。それで外を見たら京くんがいたから……」
京太郎「そんなに焦らなくても、明日にだってゆっくり話せますよ」
豊音「でも…明日にはお別れだから……」
京太郎「あ…そうですね……」
豊音「もしかしたら、ゆっくり話すのは今夜が最後になるかもって思ったら体が動いちゃったよ~」
京太郎「確かに明日にはお互い地元へ帰りますけど、その後もゆっくり話せますよ。」
京太郎「昔と違って今は話がしたい時は携帯がありますし、メールもあります。手紙なんてのも風情があって良くないですか?」
豊音「手紙かあ~、うん、文通友達ってステキかも~」
京太郎「会いたいなら、お互い住所を知ってますし直接出向けば良い」
京太郎「俺達は、今日それが出来る自由を勝ち取ったんですから!」
豊音「そっか…それって私達みんなで頑張ったから、もらえたものなんだよね~!」
京太郎「俺達の誰が欠けても出来なかった事です」
京太郎(まあ俺はいなくても変わらなかったと思うけど……)
豊音「……京くん、私は京くんがいたから怖くても戦う勇気が持てたんだよ~」
豊音は京太郎の目をまっすぐ見つめて、たしなめるようにそう言った。
京太郎「う…何故考えがバレたし……」
豊音「京くんの事だから分かるよ~」
豊音「あらためて…ありがとう京くん!これからもよろしくだよ~!」
京太郎「…こちらこそです、豊音さん!」
激動の2日目は終わりを迎え、少年少女達は穏やかな日々が来ると信じて眠りについた。
しかし……
―――― 日本 某所 ――――
男「そうか…ドウマンが寝返ったか……」
男「些か準備不足ではあるが、仕方あるまい……」
男「各部門に潜伏している同士に通達しろ」
男「明日、正午よりかねてから計画していた……」
男「クーデターを実行する!!」
―――― アメリカ 某所 ――――
外人男「日本の情勢が大きく動きだしたようだな」
外人女「こちらの支度は整っていますミスター―――」
外人男「そうか……思わぬ助っ人も来たことだし、我々もそろそろ行動に移ろうか」
外人女「それでは……」
外人「明日の正午より、[オペレーション・トールハンマー]を発動する!!」
少年少女達はまだ知らない。
明日が世界の運命を決める3日目だということを………
豊音編はここまで
はやり編と合宿組は一緒にやりたいので安価を取ります
合宿組安価 直下↓
合宿組の安価が決まった所で今回はここまでです。
仮面ライダーの戦闘力を考察しようというスレがあるけど、
一番強いのは「その年の主役ライダー」か「そのとき補正が強いライダー」。
間違って投下してしまいました。
仮面ライダーの戦闘力を考察しようというスレがあるけど、
一番強いのは「その年の主役ライダー」か「そのとき補正が強いライダー」と決められてるのであまり荒れずに皆でワイワイと考察されてる。
そしてどの主役ライダーもぶっ飛んだ設定があるのが面白い。WはICBMに耐えられるとか、スーパー1のキック力は無限とか。
いつかこういったネタを使ったSSをやってみたいです。
今日は咲編の途中までを投下します。
―――― ??? 牢獄 ――――
咲「……もしかして京ちゃん!?」
京太郎「咲…?それに和、生きてたのか!?」
和「京太郎君こそ!…でもその姿は……」
京太郎「……俺は30年前のあの日に死んだ……そしてゾンビとして復活させられたんだ……」
京太郎「この町の住民はみんな過去の記憶を消されたゾンビだ。俺は忘れなかったから牢屋に閉じ込められた」
京太郎「お前達は30年前と同じ姿だけど、ちゃんと生きてるみたいだな…理由はわからないけど良かったぜ」
咲「訳は後で話すね…すぐに牢屋から出してあげる!」
京太郎「いや…それよりも反魂香を持ってないか?」
和「これのことですか?」
京太郎「それを俺に使ってくれ!そうすれば、この呪縛から解き放たれて成仏できる!」
咲「それって死ぬってことだよね!?そんなこと出来るわけ無いよ!」
京太郎「違う!俺は既に死んでるんだ!頼む!俺をこの地獄から開放してくれ!」
和「………………分かりました」
咲「和ちゃん!?」
和「彼の言う通りです。死んだ人間は、この世にいつまでも留まってはいけないんです」
咲「でも京ちゃんは和ちゃんの―――」
和「だからこそ!!」
咲「」ビク
和「だからこそ…私の手で彼を楽にするんです………」
京太郎「ありがとう和。俺はお前のことを―――」
和「はい。私も貴方のことを――――」
―――― 3日目 合宿場 朝 食堂 ――――
優希「どうした咲ちゃん?顔色悪いじぇ」
咲「……よく覚えてはいないんだけど、色々な意味で最悪な夢を見た気がするんだ」
和「私の顔になにかついてますか?」
咲「…ううん、何でもないよ」
久「何でもない…は何かあるのがお約束よね」
咲「……私が見た悪夢に和ちゃんが出たかも…って思ったんです」
久「ああうん…私が悪かったわ……」
まこ「ただの夢だし、そんなに気にすることないぞ咲」
咲「……うん、そうですね」
咲(思えば昨日もおかしな事があったな……)
昨日の昼、咲達一年組三人が散歩をしていると、見知らぬ老人に声をかけられた
老人「お前が宮永咲か。お前なら大いなる力を使いこなせるかもしれんな」
咲「え?え?」
老人「光と闇、法と混沌、世界のバランスがくずれようとしておる」ペラペラ
咲達の理解など考慮せず、一方的に喋る老人。
老人「とりあえず、力を見せてもらおうか」
咲「はい?」
一瞬気が遠くなったかと思うと、咲達は見知らぬ場所に立っていた。
和「ここはいったい?どうやって一瞬でこんなところに!?」
咲「え~と、テレポートとか?」
和「SOA!」
優希「どうせだから、目の前にあるこの赤い扉をあけるじぇ!」
和「ちょっと優希!?」
その先に広がっていたのは………
はやり「みんな~、私の歌を聞け~~!!」
ファン達「はやり~ん!!」
熱狂のライブ会場だった。
優希「うお~、すごい盛り上がりだじぇ!」
和「これは幻覚?それとも催眠術でしょうか……」
優希「考えるな、感じるんだ和ちゃん!こうゆうのは楽しんだもの勝ちだじぇ!」
咲(あれ?あそこにいるのは京ちゃん?)
良子「私は悪魔を降ろすことで身体能力はもちろん、五感もパワーアップします」
京太郎「デビルイヤーは地獄耳ですね」
良子「見えた!とは何をウォッチしたんでしょうね?」
京太郎「あれです、良子さんがドウマンに勝つイマジネーションです」
良子「…まあ、私のような魅力の無いレディのパンツなんて見ても誰も反応なんてしませんしね」
京太郎「異議あり!」
京太郎「あのチラリズムを興奮しない男子高校生は一部を覗いて存在しません!」
京太郎(それとあのおっぱいぷるんぷるんも!)
良子「……まあ、このスーツでファイトした私に責任はありますから怒りはしませんが……」
京太郎「くっ!分かってはいたけど反応してしまった!でも、良子の誤った認識を正すのは男としての当然の責務!」
京太郎「良子さんはもう少し、自分が美人であることを自覚して下さい!」
良子「あ、アドバイスは謹んで受けましょう。でも貴方も、もう少しデリカシーを持ちましょうね」
京太郎(怒ってないと言ってるけど、めっちゃ顔を赤くしてるよ!)
咲(誰かと何か話してるのかな?人混みでよくわからないや)
咲が近づこうした瞬間―――
咲「あ、元の場所に戻った……」
老人「……これはどうゆうことだ?」
和「私達に聞かれても……」
結局、運命が変わりつつあるのかとかぶつぶつ言いながら、老人は首をかしげならがらとぼとぼと歩き去って行ってしまった
咲(結局、何がしたかったんだろうあのおじいちゃん……?)
本日はここまで!
続きとはやり編は明日に投下します。
乙
これは咲=ヒーロー、和=ロウヒーロー、優希=カオスヒーローになる運命が
京太郎が頑張ったおかげで変わったって事なのかな?
タイジョウロウクンがただの不審者扱いで出番を終えるとは…
後は核ミサイルをクリムゾンで皆殺しにすればハッピーエンドですね!
いつからこのスレはデスクリムゾンスレになったんだ(汗
気になって続編の動画を見たら、初代とはまた別方向のバカゲーだった。
本家は“どうせだから”じゃなくて、“せっかくだから”だったのを投下してから気付きました……
>>487
太上老君に導かれると最終的に仲間同士の殺し合いになるので、これでいいんじゃね(適当
それじゃ、合宿編兼はやり編を投下していきます。
裕子「おはようございます先輩」
マホ「おはようございます!!」
優希「おう、二人共おはようだじぇ」
和「昨日は良く眠れましたか?」
裕子「はい、おかげさまで」
マホ「先輩、昨日から聞きたかったことがあるんですが!」
和「何かしらマホ?」
マホ「どうしてこの合宿には須賀先輩が来てないんですか?風邪でも引いちゃったんですか?」
裕子「あのなあマホ。ちょっと考えれば分かることだろう……」
マホ「ほへ?」
久「今回の合宿は女子ばかりだから、男子の須賀君には遠慮してもらったのよ」
マホ「そうですか…残念です……」
裕子「マホ、その先輩と仲が良かったのか?」
マホ「はい!強敵と書いてともと読む仲です」
裕子「はあ?」
マホ「以前、清澄でお世話になった時に、お互いに全力を出しあい、手に汗にぎる対局をしました」
まこ「前にうちに来た時は、必ず二人のビリ争いになっとったな」
マホ「そしてお互い認め合い、共に高みを目指そうと誓い合いました!」
和「中学生をライバルと認める須賀君の子供っぽさに呆れるべきか、1年以上も打っていて初心者と同レベルのマホの未熟さを嘆くべきでしょうか…?」ハ~
マホ「あれ?でも昨日はこっちに来るってどこかで聞いたような……」
まこ「日帰りなら大丈夫だろうと、他校の許可を得たんだがな…どうも外せなら用事が出来たらしいんじゃよ」
マホ「へ~、どんな用事なんでしょう?」
和「そういえば、昨日はドタバタして結局、そのあたりが有耶無耶になってしまったんでした」
優希「主にあの辺りが大騒ぎしたからな」
一「もう落ち着いたようだね透華」
透華「一時は取り乱しましたが、よく考えて見ればあの番組は関東だけのローカル放送!」
透華「私は麻雀で全国的に活躍してみせますわ!それで彼以上に目立てば良いだけの話!」
純「やれやれ…二人は何をやってるんだ?」
衣「うむ!二度あることは三度あるというからな」
衣「今日もあのうつけ者が何か面白いことをしているのではないかと、智紀に調べてもらっているのだ」
智紀「今のところ…それらしい情報は無い……」
透華「あってたまりますか!」
マホ「あの…テレビのチャンネルを変えても良いですか?」
久「誰も見てないみたいだし、別に良いんじゃないかしら」
マホ「それでは…ポチッとです!」
はやり『みんな~牌のおねえさんのまーじゃん教室の時間だよ~」
観客席の子供達『は~い!!』
マホ「は~い!」
まこ「ほ~、懐かしいのう。ワシも昔はみとったな~」
和「私は今でもたまに見てます。分かりやすいですし、基礎の復習になります」
久「須賀君にはこれのシリーズを一から見せたほうが、私達が指導するより効率良いかもね」
咲「どうでしょう……京ちゃんの場合、別のものに集中しちゃうと思いますよ……」←ある部分を見ながら
優希「さかりのついた犬だからなあいつは!」←ある部分を見ながら
咲(…今日の悪夢には京ちゃんも出ていた気がする……)
昨日の出来事、今日の悪夢、そして東京での謎の行動―――
咲(なんだろう……すごく嫌な予感がするよ……)
はやり『今日は私のお友達が来てるから、みんなに紹介するね~」
良子『ハローエブリワン。戒能良子です』
まこ「今日のゲストは戒能プロか。なかなかの有名ドコロが来たのう」
和「去年のシーズンは大活躍でした。確か瑞原プロとはプライベートでも親交があると聞きます」
はやり『そしてもう一人、私のお手伝いをしてくる男の子を紹介するね』
京太郎『こんにちわ~~!牌のおにいさん見習いの須賀京太郎です!」
一同「「「……………え?」」」」
はやり『京太郎君は麻雀を始めたばかりの初心者さんなんだ~」
京太郎『ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします牌のおねえさん!』
はやり『うん!皆と一緒に楽しく麻雀を覚えていこうね』
京太郎「はい!いつか牌のおにいさんと名乗れるよう頑張ります!』
マホ「すごいです!マホもプロの教室に行きましたが、須賀先輩はそのはるか上を行ってます!私もライバルとしてもっと頑張らないと!」
まこ「神出鬼没にもほどがあるじゃろ……」
久「あっちの約一名がお通夜モードになってるわね……」
透華「全国放送の番組…麻雀でもあんなに目立って……完敗ですわ………」
一「と、透華が真っ白に……」
純「そっとしといてやれ……」
衣「このうつけが全国の場でどう打つか、ゆるりと見させてもらおう」
智紀「……【今度は】メキシコ店で愛を叫んだ男、麻雀教室に登場【はやりん狙い?】…スレ立て完了……」
はやり『今日は“鳴き”の使い方を覚えようか』
京太郎『ポン!チー!カン!』
はやり『鳴きをたくさんすると手が早く揃いやすくなるよ。でも……』
京太郎『完全に役なしになりました……』
はやり『こんなふうになっちゃうから注意だよ』
京太郎『最後のカンで嶺上開花を狙ってたんですが……』
良子『それはスペシャルな例なので狙うのはオススメ出来ません』
咲「そうかな……?」
一同「「そうだよ!」」
その後、はやり達は鳴きの有効な使い方、注意点を子供にも分かるよう簡潔かつ丁寧に授業していった。
✕私→○マホ
はやり『じゃあ、最後に観客席の子達も交えて実際に打ってみようか。京太郎君、選んで連れてきてくれるかな?』
京太郎は頷くと、観客席にいる子供達の中から二人選んでスタジオに連れてきた
小学生くらいの男の子、同じくそれくらいの歳の外人の少年だった。
和「須賀君は外国の方と意思疎通が出来るくらい英語が堪能なんですか?」
咲「京ちゃんいわく、ボディランゲージは世界共通言語だ…だってさ」
優希「あ、戒能プロが間に入って通訳してるじぇ」
こうして京太郎、良子、子供達二人で卓を囲んで、対局は始まった。
良子は手加減しつつ、今日の課題である鳴きを多用するスタイル。
子供二人も、その歳にしては上手いといえる力量を持っていた。
そして京太郎は……
裕子「あの…須賀先輩って……」
優希「ズバッと言って良いじょムロ。ハッキリ言ってダメダメだじぇ」
裕子「そこまでは……」
和「彼なりに本気でやってはいるみたいですが…他の三人に押されてますね」
久「今日教えられた事をちゃんと考えながらやってはいるんだけどね……」
まこ「じゃが……」
京太郎「うが~!もうちょいで和了れたのに~~」
子供「あははは、おにいさん、弱~い」
京太郎「まだだ、まだ終わらんよ!」
子供2「I am very pleasant(すっごく楽しい!)」
京太郎「ふふふ、その余裕、何時までもトップでいられると思うなよ!」
子供1「そうだそうだ、次こそ直撃させてやるからな!」
良子(すっかり、子供達と馴染んでますね。というか、いつの間にかニュアンスだけで通じあえるようになってますね)
咲「とっても楽しそうに打ってるね」
マホ「マホもなんだか打ちたくなってきました!」
優希「私もだじぇ!ついて来いマホ!」
マホ「はい!優希先輩!」
和「もう、二人だけじゃ打てないでしょう…私も失礼します」
元気よくかけ出す二人をやれやれと和が追っていった。
透華「この鬱憤、麻雀で晴らしてやりますわ!」
一「しょうがないな~、付き合うよ透華」
智紀「私も…行く……」
衣「……この男、衣とは何もかもが正反対だな」
純「ん?何か言ったか?」
衣「何時かこの男と打ってみたいと言っだけだ。衣も打ちに行くぞ!」
透華達や同じくテレビを見ていた他の学校の生徒も次々に対局室へ足を運んでいった。
久「今日は、もう帰るだけの予定だったんだけどねえ……」
まこ「気持ちは分かるがのう。ワシらも行くか?」
久「そうね…帰りの時間までまだあるし、打っていきましょうか」
咲(みんな行っちゃった……)
未だに咲の中では得も知れない不安が渦巻いている……
咲(でも不思議だな……京ちゃんの元気な姿を見てるとホッとするよ)
咲(何の目的で東京にいるかは分からないけど、後で電話くらいはしても良いよね京ちゃん!)
テレビには見事にラスになり、卓に突っ伏した京太郎が映しだされていた。
神々の麻雀を経験したことでオカルト開花。とはならなかったか。
どんな魔物相手でも楽しく麻雀できるのは立派な能力だと思うけどな。
天国の門まで逝ったから怜の能力の上位版かと思ったんだけど
なかったかー
―――― 楽屋 ―――――
番組終了後、楽屋で良子とはやりは休憩を取っていた。
京太郎は、観客席にいた子供達と代わる代わる打っている。
はやり達も先程までは一緒に子供達と打っていたが、次の仕事に差し支えては駄目ということで周りからストップが入った。
良子「はやりさん、そろそろ話してもらえますか?」
はやり「ん~?何を~?」
良子「昨日の一件のお詫びと礼を兼ねて、貴方の番組にゲストで参加しましたが、私はともかく、何故彼も番組に呼んだのですか?」
はやり「良子ちゃんは京太郎君と打ったことあるかな?」
良子「そういえば、先程の一局まで一度も打ってませんね」
はやり「良子ちゃんが連絡を取るって席を外してた時があったでしょ、あの時に京太郎君の指導も兼ねてネット麻雀をしたんだ」
はやり「彼はね、とても楽しそうに麻雀を打つんだ。勝ってる時も、負けてる時も」
良子「おかげで終始、グッドな雰囲気の対局になりました」
はやり「最近思ってたんだ…私は番組を通して麻雀の技術を教えられてる…でも麻雀を打つ楽しさは伝えられてるのか…ってね」
良子「彼ならそれをうまく視聴者のチルドレン達に伝えられる…そう考えたんですね」
はやり「うん。実際、スタジオに来てた子供たちの反応もすごく良かった!きっとテレビの前にいた子達も同じなはずだよ」
良子「それは私も同感です」
はやり「あと嬉しい誤算だったのが、彼ってすごく気が回るんだよね。ほら、客席から子供を選んでもらったじゃない?」
良子「アバウトに選んだ訳ではなく、彼なりに何か基準があったと?」
はやり「あの二人…実は退屈そうに聞いてた子達だったんだ」
良子「なるほど、外国の子は日本語に不自由だったようですし、もう一人は、あの歳ではレベルは高い方でしたからね」
はやり「素人なのに客席にも気を配れるなんて正直ビックリだよ」
はやり「子供に好かれてるのもポイント高いし、今後も彼を出演させられるよう、プロデューサーに相談してみようかな」
初心者ならではの視点で質問や意見が出れば、視聴者に親近感がわくというメリットもあると、はやりは考えていた。
良子「はやりさん、彼のホームは長野ですよ」
はやり「そうなんだよね~、本当に残念だよ~」
良子(まあ彼の場合、はやりさんが本気でスカウトすればイージーに首を縦に振りそうですが……)
そう考えてはいても、なんとなくそれを口に出す気にはならなかった良子だった。
本日の投下はここまで!
一週間毎に本編を投下すると決める→まだ期日まで時間があるしゆっくりやろう
→やばい、もう金曜日だ→土日で頑張って仕上げる。
最近はずっとこんな感じです……
毎日コツコツやれば良いだけの話だけど…と毎回、夏休みの宿題のような反省をしてます。
キェェェェェェェェェェェ!(乙です)
でも期日までに時間があるって思うと、どうしても後回しにしちゃいますね。
気持ちわかりますので、できる範囲でお願いします。
乙です
そうやって一部の女性は婚期を逃します
一部の女性の大部分を雀士が占めます
>>499
その辺に対する耐性は付きました(ただし対抗できるとは言っていない)
>>500,502
うちの京太郎はどんな魔物から「麻雀って楽しいよね」と言われても「そうだな!」と即答できます。本物の神や魔王との麻雀も経験しましたし。
>>501
京太郎「生死をさまよったらオカルトをゲット出来る…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」
>>507
つAED
>>508
温かい言葉、ありがたいです。
急用が無い限りは、今のペースを維持したいと思ってます。
>>510
ま、まだ数年は残ってるから(震え声
本日は>>501を見て浮かんだネタを投下します。
オマケ
『ボーイ・ミーツ・ガールin天国の門』
怜「ここは…どこやろ?」
怜「確かダブルの練習でまた気を失って……」
怜「…そっか……ついに私もお陀仏日か~」
怜「こんな所で私だけリタイヤして……部の皆に申し訳ないことしたなあ……」
京太郎「あ~、貴方は生霊っぽいしまだ大丈夫だと思いますよ」
怜「え?なんや君は?」
京太郎「貴方と同じ生霊ですよ。今から地上に帰るところです」
京太郎「良かったら、途中まで一緒に行きますか?」
怜「ん~、そんなら頼むわ」
京太郎「じゃあ行きましょう」
京太郎はそう言って怜の手を握った。
怜「へっ?」
京太郎「この辺りは逸れやすいですから…離したほうが良いですか?」
怜「…かまへんけど…なんや随分と慣れとる感じやね」
京太郎「今日一日で何往復もしてれば慣れもしますよ……」
怜「そうゆう意味で言った訳や無いけど……君も大変みたいやな……」
京太郎「でも貴方も結構、落ち着いてますよね」
怜「私はまあ…何時かはこうなるかなって思っとったから……」
京太郎「あ…それって……」
怜「あ、不治の病とかとはちゃうよ。私は昔から病弱でな―――」
怜は自分の体質のこと…能力について…仲間の足かせにならないよう、最近は無理を重ねていることを話した。
無理をしてることは親友である竜華にも話したことは無かった。
ここで話したのは、あまりに現実感が無かった事と、彼が聞き上手だったのが大きかった。
一度溢れてしまった弱音は歯止めが聞かず、今まで溜めていたモノが次々と口から出てしまった。
怜(は~、初対面の人に何言うてるんやろ自分……)
京太郎「園城寺さん、俺は―――」
怜「私の事は怜でええよ」
正直、ここまで赤裸々に身の上話をしてしまった以上、今更他人行儀な対応はむしろ不自然な感じがしたのだ。
京太郎「分かりました怜さん。俺も名前で読んで下さい」
怜「オーケーや、京太君!」
京太郎「何ですかその中途半端なニックネームは!?」
怜「良いツッコミや!君ならうちでも即戦力やで」
京太郎「怜さんの学校の麻雀部は漫才部も兼ねてるんですか…?」
京太郎「話を戻しますけど…無理をするなとは言いません。でも俺から一つ言っておきます」
京太郎「もしまた倒れてここに来るようことがあっても、俺が必ずこうして連れ帰りますから!」
怜「…いやいや、君だってしょっちゅう来とる訳やないやろ?」
京太郎「大丈夫です!天国の門の担当者とはメアドを交換してますから、貴方を見かけたら連絡してもらうようにします」
怜「私の命綱軽いな~!」
怜(でもまあ…わざとおちゃらけたふうにしとるんやろうな)
私だって死ぬのは怖い……彼はそれを見越してこうやって話をしているんだと怜は理解していた。
怜「せやけど、私がまたこっちに来るとはかぎらんで~、次は地獄の方かもしれんしな」
京太郎「それは無いですね」キッパリ
怜「…なんでそうハッキリ言うんや」
京太郎「自分が死んだかもしれないのに、真っ先に仲間の事を心配する貴方が地獄に堕ちるようなことは絶対ありえませんから」
京太郎「もし間違って堕ちてしまうような事があっても、俺は必ず貴方を迎えに行きます!」
怜「……ほんともう、真っ直ぐな男やな……セーラと会ったら、ものの数秒で意気投合しそうな勢いや」プイッ
京太郎(顔を背けられた…やっぱり信用されてないのかな……)
怜「こほん…まあそん時はまたエスコートを頼むわ」
京太郎「ええ、こうして合法的に手を繋げるなんて役得ですからね」
怜「うわ~、やっぱり下心があったか~」
京太郎「そりゃ~、可愛い女の子が相手なんですから、男子高校生なら下心の一つや二つはありますよ~」
怜「さらっと美少女扱いしたって、私は簡単にときめかんで~」
怜「あ、地上が近づいたら手を離してな。噂されると恥ずかしいし」
京太郎「ちくしょう!容姿が足りなかったか!!」
怜(それは充分に足りとるよ……)
怜「でもまあ…これで借り一つやからな。地上で会うことがあったら、ご飯の一つでもおごるわ」
京太郎「楽しみにしてますよ怜さん」
二人が地上で再会できたかどうかはまた別の話である……
本日の投下はここまで
短く済ませるつもりが書き終わって見ると、意外と長くなってしまった。
乙
後でテレビで見かけてニヤけたりするんですね、わかります
乙
これはテレビを見た反応が気になりますなぁ~
てか京太郎1日に何回もしにかけるってww
乙。
京ちゃんの携帯電話が聖遺物に認定される日も近いな。
乙ー
地獄に落ちてもイエス特製5枚つづりの免罪符さえあれば
>>507の人、エンジェル伝説ネタかな。違ったらごめんだけど
デスクリムゾンopの購入者の叫びじゃね?
しらんけど
>>518
そのうち天空聖者から魔法を授けられたり、百獣の力を手に入れます(嘘
>>519
もしくは、地獄のルシファーにメールするのもアリ。
>>520 >>521
後輩出演繋がりでアラサースレネタだと思ってたけど違ったのか……
>>516 >>517
続きが見たいって…イヤしんぼめ!
オマケ
『ボーイ・ミーツ・ガールin天国の門 その後』
―――― 千里山女子 ――――
セーラ「怜、昨日から調子良いじゃん。なんかええことでもあったん?」
怜「ん~ちょっとな~」
泉「…もしかして、彼氏が出来たとかですか?」
怜「ブっ!」
浩子「えらく唐突なフリやな泉」
泉「友達の調子が良くて、なんでって聞いたら彼氏が出来たって聞いてもないノロケを聞かされました……」
浩子「それはウザい」
竜華「あははは、ちなみに怜にはそんな人はおらんよ」
セーラ「なんで竜華が答え…四六時中一緒だから知ってて当然か」
泉「正直、羨ましい話ですけどね。うちは女子校ですから男子との出会いも少ないですし」
浩子「出会いを求める暇があったら、あんたは麻雀の練習をしとき」
泉「うっ、もっともな話ですが、夢見るくらいは良いじゃないですか~」
怜(……夢か……昨日のあれってただの夢の可能性もあんねんな……いやむしろ、そっちの方が現実的や)
怜(そういえば名前しか聞いてないし…よくよく考えてみたら、命の危機にイケメンが助てくれるとか出来すぎやん!)
怜(白馬の王子様を無意識に求めてるってこと!?……穴があったら入りたい……)
セーラ「どないした怜?急に虚ろな目になっとるで?」
怜「生きるんてつらいなぁ~」
竜華「よく分からんけど、辛いなら膝枕しよか?」
怜「そや…穴は無いけどこれがある……」
竜華「ちょっ、股の間に頭を入れようとするのやめ~!」
浩子「あ、ちょっとテレビつけますね」
泉「船久保先輩ってホントにマイペースですよね……」
セーラ「おもろいもんでもやってんの浩子?」
浩子「昨日見せた動画の少年が、別の生放送で出とるそうです」
泉「ああ、あの例の……」
怜「動画の少年?」
竜華「そういえば怜は病院の検査で見とらんか…ほら、今、丁度出とる子や」
京太郎『ツモ!対々和ドラ2!』
はやり『うん!今の和了は鳴きを上手く使ってたよ京太郎君!』
怜「……あ」
セーラ「なんや、えらく普通な感じやな。もっと暴走しとると思ったわ」
浩子「ネットの反応を見ても、出しゃばらず、かつ適度にギャグやツッコミを入れていて、下手な芸人より番組を盛り上げてるようです」
京太郎『さ、最後の最後でまたまくられた~~!』
泉「でも弱いな~。打ち筋から初心者なのは分かるけど」
セーラ「でもおもろい打ち筋やし、機会があったら打ってみたいわ」
怜「性格もセーラ好みだから、きっとすぐに仲良くなれるで」
竜華「え?何か言った怜?」
怜(そっか…夢やなかったんか……良かった……)
怜(でもあっちは私が何処にいるか知らんだろうし……あ、それやったら………)
怜「全国大会を勝ち上がって、私らもテレビに映ろうなって話や」
浩子「そうですね。あ、江口先輩はもちろん女子の制服を着てですよ」
セーラ「ど、どうしても着ないと駄目か~?」
浩子「ダメです」キッパリ
怜(もしかしたら東京で会えるかもしれんし、おごる店を先に探しとくか。雰囲気の良いのところ……)
竜華(怜の様子がまた良くなった。もしかして映ってる子と知り合い?でもうちは知らんしな……)ウ~ン
本日の投下はここまで!
さすがにコレ以上は書きませんよ!本編が全く進まなくなりますから!
京太郎め、フラグ建てまくりやがって。リア充滅びろッ
と思って悪魔崇拝しようとしたら悪魔の王がリア充の王な件について。
神様はリア充を恐れてるけどなww
やっぱり京怜はいいなぁ
乙でした
本編で活かして欲しいネタでした
和が好きすぎて>>525をトイトイのどかドラ2と読んでしまった
,.. / ヽ ´⌒> 、
/ \
/ | }! \⌒
. / / ! | | ヽ \
/ィ :| \∧ | /| |! トー―
| _|VT示r ∨j/示rx/ V(
レ1( 弋,り 弋り {ソ V __
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___/ | | ー 77 / / / ー―
ノ ( | | / / / /
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ー / \ / 人 〈 / / |
し′  ̄ , >==≠ | /⌒ ト{_
| | |/ |/| |::::}!
| \| {___/::/| |::/
AAを試しに張ってみた。
ずれて無いみたいだし、今後使っていこうかな。
>>527
フラグを立ててるかはともかく幼馴染もいるし、麻雀部以外とも交流ある京ちゃんは間違いなくリア充!
そしてそれを超えるリア充パワーの持ち主こそが魔界の王ルシファー!!
>>528
正直、あの神様もリア充な気がするけど、隣の芝生は青いということかな。
>>529
ですよね。>>1は都市伝説スレではまった口です。
>>530
思いつきの勢いで書いたものなので本編に絡ませるのはキツイですね。
今回はちょっと難産ぎみなので日曜日の投下は短めになりそうです……
都市伝説スレの京怜は最高だった、まだ途中までしか読めてないけど
>>533
長いし、密度が濃いから読むのに時間がかかりますよね。
すごい面白いからダレませんが。
オマケ
『2014/05/21 りつべブログ更新より』
豊音「京くん!ニャル子さんから聞いたよ!」
京太郎「情報源から嫌な予感しかしませんが、何を聞いたんですか?」
良子「君がミドルスクール時代に、ハンドボールで県大会準優勝したことです」
京太郎「あ~、そのことですか」
豊音「県大会準優勝だなんてすごいよ~!」
京太郎「いやいや、全国に出ている二人に比べれば全然ですよ」
良子「ノーウェイノーウェイ。準優勝でも立派ですよ」
豊音「謙遜は良くないよ~」
京太郎「そ、そうですか……」
良子(そういえば、どうして高校でもハンドボールをやらなかったのでしょうか?)
良子(そもそも、何故ルールも知らないのに麻雀部に入ろうと思ったのか……清澄入学時期にいったい何があったのか……考えてみるとミステリーですね)
豊音「ねえ京くん、私にハンドボールを教えてくれないかな~?」
良子「私も実はルールを良く知らないので、この機会にレクチャーしてもらいたいですね」
京太郎「良いですよ。まあ大した事は教えられませんけど」
豊音「やった~。ちょ~嬉しいよ~!」
良子「長野県ナンバー2のレクチャー。楽しみですね」
京太郎(…い、言い辛い!競技人口が極端に少なくて、1~2回勝てば、決勝にいけるなんて!!というか分かってて伝えただろニャル子おぉぉ~~~!!)
※現実の平成25年度、中学中学選抜大会は全6チームで行われました。なお、咲世界においてはどれほどの規模かは不明。
新設定という燃料が投下されたので勢いで書きました。
中学時代の部活はおろか、入学時期のネームまであるとは正直驚きです。
なにより、作者が京ちゃんを悪く思ってなくてホッとしました。
このスレではサッカー部と兼部していたことになってます。
アニメ版では中学時代にサッカー部に所属していたという話を聞きましたが、ググっても何処にも情報が無いので自分の勘違いだったんでしょうかね?
中学ハンドボールの試合はようつべで見れますが、京ちゃんの身体能力はリアルにこれくらいあるのか……
明日は番外編を投下予定です。
ハンドボールは高校から本番だからね。しょうがないね
でも京ちゃんの身長なら絶対活躍できる(確信)
大きなおもちに惹かれるのはハンドボールやってたからか
そういう事なんだね京ちゃん
一応入部にいたるまでのネームはあるそうだから……
公開するかすらわかんないらしいけど
>>537,538
球技って背が高いほうが有利なことが多いですよね。
背が低いなりの戦いようはいくらでもありますが。
>>539
もしくはおもちに惹かれたからハンドボールを始めた可能性が……
>>540
ネームのままで良いのでブログにアップしてほしいです。
今回の投下は予告通り、AAのテストがてら番外編を投下します。
番外編
『ドキッ!○○○○だらけのマヨナカテレビ』
これはインターハイ全国大会の裏側で起こった出来事。
決して表に出ることのない、少年少女達の戦い。
―――― ??? ――――
サイドポニーの少女「ま、間に合うでしょうか?」
巫女服の少女「彼女がここに入れられて、大分時間がたっていますから……」
委員長な少女「アレと出会う前に脱出…は無理だろうな」
関西弁の少女「もうちょい、初動がはようなる対策が必要やね」
金髪の少年「今は一刻も早く、彼女の所に向かいましょう!」
―――― 霧の麻雀会場 ――――
./ --- 、 '.,
,' ./ ./ \\ \ .',
.l / / ヽ.\ ヽ !
.! ,: ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l
l .! ./ ` ´ リ ', .', .l
ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l
,'/l .,:'::f/{:::::::::::}ヽー ''./イ{:::::::::::}ヽ:Y l
.,'/ .l 八:{ヾ乂: ゚ ノ,ノ/⌒ヽヽ 乂: ゚: ノ .ノ:/ l
(' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l 絹恵「あれ?ここはいったいどこやろ?」
l ト-, ''' '''' / ,' .!
l l ハ -‐ - ,/ .,' !
l l i>... ,.ィ/ /! .l
l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ ,: / ! .l
/ j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /.,:' / l .l
{( ./ ノ /_,'/ .,.ィ:!_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、
\ ヽ`ー':/ .// ./ 〉_::::ハ /./ l / `ー- .、 ! !
、 `ー=イ ,イ_,,..イ /:::::::} .\{/!l .V V ノ
絹恵「気付いたらここにおったけど、なんか霧が濃くてようわからんわ……」
絹恵「…もしかして麻雀の試合会場?でも何か雰囲気が違うような…?」
???「私なんかが、お姉ちゃんに勝つなんて無理な話や……」
絹恵「誰や!?」
./ --- 、 '.,
,' ./ ./ \\ \ .',
.l / / ヽ.\ ヽ !
.! ,: ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l
l .! ./ ` ´ リ ', .', .l
ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l
,'/l .,:'::f/ ヽー ''./ ヽ:Y l
.,'/ .l 八:{ ノ/⌒ヽヽ .ノ:/ l
(' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l 影絹恵「うちはあんた……愛宕絹恵の“影”や」
l ト-, ''' '''' / ,' .!
l l ハ -‐ - ,/ .,' !
l l i>... ,.ィ/ /! .l
l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ ,: / ! .l
/ j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /.,:' / l .l
{( ./ ノ /_,'/ .,.ィ:!_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、
\ ヽ`ー':/ .// ./ 〉_::::ハ /./ l / `ー- .、 ! !
、 `ー=イ ,イ_,,..イ /:::::::} .\{/!l .V V ノ
絹恵「私と同じ顔?どうゆうことや!?」
影絹恵「毎日毎日、必死にお姉ちゃんの背中を追ってるけど…全然追いつけへん……」
絹恵「あ~も~、なにいきなり変なこと言うてんねん!」
影絹恵「自分自身気付いてる……きっとこれからも一生、お姉ちゃんにはかなわないんやって……」
絹恵「……これ以上ふざけたことをぬかすなら……」
影絹恵「私を殴る?私を否定する?」
絹恵「当然やろ!あんたなんか私や無い!!」
影絹恵「ふふふ……そうか…うちを否定するんか……」
絹恵「あ…体から力が……」
イ:::::::::::::::::/ー' ,イ:::| |//>--― ―― -- <///| ハヽ\::::::::`ヽ
/:::::::::::::,イ`j }::::::| レ' `ヾ|l |::::} `´ィ、:::::::::ヽ
. /:::::::::::;イヽ_;/ ,イヽ\l , -- ―――― --- 、 i| i::ノ , !:::::}\::::::',
/::::::::::;イ::ヽ イ::::::{ o rイ jヽ| ´ <::ヽヽノ,ィ、ヽ:::',
. /:::::::::∧`=' ,ィ、\_::) r, ||!' __ _//l| ノ::::::} !::::ノ/ヽ:',
/:::::::::://ヽ ゝ;:ヽ イ:::i | {/////7Tヽ r 、=≦//j: :! ハヽ/,ィヽ`ソ//ハ::i
. /::::::::::://///≧=、j }::::::l | ヾ////ir' ヾ///ノ: :! l:::::} イ::::::j/////|i:|
/:::::::::::://////////7≧、ヘj |i、 ` ̄´ , 、 `¨´: :j /::/jヽ }////////ハ! 影絹恵「我は影…真なる我……」
. /::::::::::::://////////////> il| r 、 イ/ハ , 、: :/ -´イ>´///////////
/:::::::::::::://////////////////7≧、 ! !|l|lヽ_´ ̄` _,, イ/j: /,,ィ≦///////////////
ヽ::::::::////////////////////////∧ `ー'、`二´,-‐´ ////////////////////
丶:///////////////////////// \ : : :///////////////////
`ヾヘ////////////////////`ヽ、 `ー-- ‐<、_////////////////
ヽ///////////////// `ー-- 、\ ハ/////////////
\////////////// ヽ`ヽ ハ/////////
\/////////// ヾ ィ´`)//////
絹恵「ば、化け物!?」
影絹恵「もうあんたはいらない……ここで消してやる………」
絹恵(駄目…!足がすくんで動けない!)
絹恵(…誰か…誰か助けて……)
影絹恵「マハムドオン!」
絹恵「助けてお姉ちゃぁぁぁんーーー!!!」
絹恵「…………あれ?私、生きてる?」
,. --- 、 ____
/, ´ ̄ ̄` '⌒´ \
、_/_/⌒ヽ , / ヽ
,---、 / // : ヽ :.
, / ̄-/ /' { | | | :
/ __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | |
.:' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | |
/ ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | |
/\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
////\ r--- ´八 !∧  ̄ ,: :.:.: }/ノ/ リ 金髪の少年「ふ~、ギリギリセーフだったな」
. ///////\ \}∧ u 八/
//////////〉 込、 __ ,.: /
///////// / }>、 ` イ |从
,'//////// / _ /--、l ` ̄ :, |--、
.///////// / イ/////\ {////} / 「///|
'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、
絹恵(私…この子に抱き抱えられてるん!?)
金髪の少年「お姉ちゃんじゃないのは勘弁してください。怪我は…無さそうだな」
絹恵「えと…君が助けてくれてたん……?」
金髪の少年「あ~、後は俺達が…と言いたいところなんですが……このピンチを根本的に解決するのは貴方じゃないと無理なんです」
絹恵「え…まさか…あれと戦え言うんやないよね!?」
金髪の少年「いえ、貴方にはアレの言葉を受け入れてほしいんです」
絹恵「受け入れろって言うても……」
金髪の少年「何を言われたかは分かりませんが、アレは貴方の心の奥底にあるモノ…それが暴走したものなんです」
金髪の少年「全てを受け入れろとは言いません…でも、もう一度あれの話を真剣に聞いてくれませんか?」
絹恵「……分かった。でも今のアレと話をするのは、難易度高いと思うんやけど……」
シャドウ達「…………」
金髪の少年「雑魚もウジャウジャと出てきたか……でも大丈夫ですよ。あれは……」
/ , / / / / | | :. . :.
/ / / ' | | | | i| | .
イ ' /| /| l | | | | l| | |
// / | | { ' :. | | } | l| | {
' 〃 | | | | ト, : /| /| /| ' ∧|
/ / .' ,: ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ : / .イ `\
{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 /:. / }'
' ,イ / | { 从 | イ {::しメ∧ l Ⅵ イ {::し刈 `ヽ' ' }/
' / /イ Ⅵ :. Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ / 京太郎「俺達にまかせてください!」
/ | 从 | \ ∨/ , /
_∨∧ :. ` \ ,:_ノ> 、_
, <//////{/{{`∧ 、 / }}//////> 、
´//////////// l| ,∧ _ ∧ ||///////////>
/////////////从 { 、 _ ィ -vノ ' } /'/////////////
/////////////{/∧ l\ ー=≦__ , ´ /' / イ∧/////////////
/////////////|//∧ :. \ / / /'////}/////////////
___
..::.::.::.::.::.::.::.::.::.`丶、
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
/.::.::.::.::.::.::.::. イ:.::.::.::.::.::.::.:.::.
.::.::.::.::.::.::.::/ |::丶.::.::.::.::.::.::.:.
|::.::.::.::.:_::/ \{\ .::.::.::.::.:|
|.::.::.::./|/`丶 /\ ::.::.::|
_,,..、¬冖づ庁外、 斗劣、ハ::.::.|
/ ヘ. } し小 うソ ノー{ うソ/ /:/|/
/ _,-Уy个ー ゚ ゚ ー- =行 智葉「さて…話はまとまったようだな」
ノ 八‐:、 ′ 厶|
丿 ´__/ \丶、 ‐‐ イ |/
/ / ______〕: |> _. イ、_______
/ //二ニァ¬ア_] |¬r<二,¨¨ ̄\
/ /´ ̄/ / 〔∧ 〕 ∧ | ̄ ̄\〉
/ | |-- --| | | \ \
/ / [ │ マ¨¨¨¨¨ア | | ヽ \
/| __
{.:| /: :_⌒ヽ
-─……─‐-: : `∧
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.\:.
/: : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ:.:.:.ヽ
:' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.,:.:.:ハ
|: : : :i: : l / l!: : : ト、 : : : :ト、 : : : : |:.::.,
|: : : :|: : |' |: : : :|'´\: : |‐-: :}: :|i.:.::.,
|: : : :|\|'⌒ | l: : :| \| ∨: :八:.:.:.,
' : : : |:l __ 乂 : :| ,イ示冬、〉:/ ミ:.:.:.:., 巴「まずは、あの暴走したシャドウを鎮めましょう」
|l: : : |:l_ ,竹冬、\| .乂:ン / }::| 〉:.:.:.:..
\{:|i:ハー‐" ' u r|::| '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
|:| 人" __ ,イ_}∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:..\
':} ‘ ′ ...: |八:∧:::|.:.:.:.:.:.:.:.ト、.:.:..
>-<:: / 〉-}/|.:.:.:.:.:.:.:.| \|
/ ∧:: / / \.:.:.:.:.:.:.| }
-――-
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `. .
. . . . . . . . . . . .,. . . . . . .、. . . .. . . . . . . \
/. . . . . . . . . . . . |. . . . . . . !. . .ヽ. . . . . .ヽ. . .
/ . . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . ! . . . ! . . . ヽ. . . . .
/ . . . . . . . !. . . . .|. |. . . . . . .!| . . . |. . . . . }ヽ.|. . .
′ . . . . {、. !. . . . .j、j. . . . . . 从. . . j. . . . ...} . .!. . .!
. . . . . . . { )ノ< ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ 「. }. . .l
{ . . . . . . { ―- -― }. .}. . .|
{ . . . . . . { ムイ. . .′
. . . . . . . { __ニ彡 ゞニ__ . . . ./
. . . . ._. .{ 「 ̄ ̄}´ 「  ̄} !_ . /
. . . / ヽ==x っ ,ノ ii}==={ii っ ノ i} ∨
. . { ゙冬zzzzz彡′ ゙冬zzzzz彡! / 浩子「偶には戦闘無しで済ませたいわ~」
. \  ̄  ̄ {/
. . `¬、 }
. . . . . } . .、 ^ ´
ヽ. . . | . . . }i . . ィi{
/{ !\ノ . . . . !._.リ  ̄{. . . . . .|. .、
{. .ゝ┴彡. . . . .ノ{У {-人. . .ゝ. .\__ノ}
\. . . . . . . ./'/,'∧ `l'/,\ . . . . . . /
>―‐く /,'/,'/,∧― ― }'/,'/,'>―‐く
なるほど眼鏡か
絹恵「浩子?それに他も大会で見た面子やし……?」
京太郎「詳しい話は後ほど。この人は俺が守ります。三人はシャドウをお願いします!」
浩子「絹恵、言いたいことは分かるけど、今は自分に向き合う事に集中するんやな。それじゃ………」
三人「「「ペルソナ」」」カッ!!
_ ´::::::::::::::::::::二二ヽ:::::\__
,. ´::::::::::::::::::::二二ニ丶::::::::::::::::\
/::ニ:::::::::::::::二二ニニ丶:::::::::::::::::::::::::ヽ
///::::::::::一=ニニ:::::::::::::::::::::::::::::\:::::ハ.
/::/:::::::::―一=ニニ::::::::::::::::::::、::::ヽ::::::::!::::::|
_,/::::::ニ二:::::::::::::::::::二二ニ=::::::::::|:::::::|:::::::|::::八
/{:;:イ:X⌒ヾニ::::::::::=ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ハ
/ィ/ /´ \、 ー====ニニ彡ヘ:::::::::::::::::::::::::::::\::::::}
{ 厶-――-、}} ,r=\::::::::\:::\:::::::!:::{
,.-〃/ \、--、 ヽ / ヾミ、:::\:::ヽ::|::::}
__,.-‐ァ′/.l{∧ ヾ弐ぅ } ,r==='′_,. -―― ヾ:::::::::::::::/
/ ,.イ `トヽ._  ̄`人、〃 /´ ̄ ̄ \ Y::::::::ハ、
./ /.:.| .ハ }} ̄ ̄,rテ^ヾニニ{ _,. -――', }:::::イニYハ--、
-‐'′ ./.:.:.:| / |__ルx=f´/ ノ '、 `ヾ弐ぅー;}r====ァ'´} {リ| '. ` ー-
./.:.:.:.:.! :{/´| ̄`}{ Y´ Y⌒ヽ \  ̄ ̄ノ / ノ/.:l '.
___ f:.:.:.:.:.:.\∨ ;;''´`;廴__ノ-一′ ` ̄ ̄ _,x≠x;ァ'´/ l:.:.:.! ヽ
//⌒>ー、_:.:.:.ヽ;'';''´ `ヾニニヽ,;:'';, 、_,x=彳ィリ /‐'´ /.:.:.:! \
(_,/ },;:'';; ;; `ー‐;;' ';, ,;'';, _ノ´ イ `Y/ ./.:.:.:.:.|
/) ;,, `゙; ̄};' `''´ `'; /―一'´ /.:.:.:.:.:.:/j
⌒ ー‐;‐ ''´/,, ;;''"´ ,,{;,, ,;''イ /.:.:.:.:.:.:.:./:/
/^i/⌒ヾ. `':;ー;;'' ` '; / ,.-一 '´.:.:.:.:.:.:.:./:/
./ / } ,;;'´ ';, ';; ;//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:/
智葉「日本一の喧嘩師! 花山薫!!」
「l ̄ ̄: :'':・:-.,,_ }]`ヽ、
{.| : : : : : : : : : : : :`:ヽ、 .}.l : : ∧
{ | : : : : : : : : : : : : : : : ゙X¨`ヽ´: : ∧
. { | : : :_:_;,.:.--‐,‐:.:'':."":. ̄:. ̄:.゙゙:.''7
,. ┴: ''"~ : : : : /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:./:.~゙¨''┐
マ, : : : : : : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.¬ト、:.:,:':.:.:.:.:.:.:,ヘ
マ, : : : : : ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィv‐y‐x/|/リ`ト、/:.:/:/:}:ハ
マ、: :/,':.:.:.:.:.:.:,':./⌒}¨''‐!"~心、〃/:/:.:,':.i:.}
マ:,〃:.:.;':.:.:.:,i:.{{-、{! : : } ハし仆〃〃}:,':.:.リ
/: :/,':.:.:.;':.:.:.;':|:.:.:ヾニ| : : l ゙ー" ,㌢リ/:ノノ
/: :/ ,':,i:.;'i.:.:.:,':.|:.:〃,ィ’ェェォ、. 、":|' .´
/: :/ .!、{.l,'.{:.:,:'-‐、;' .Y´l : :!` `ー ノ :ト、\
,.イ >’ ,.<´ ヽ .ゝN :|` ー " /エj=ミ\\
. ,.<´>´ 、´ヘ=、ヽ, .\ ヽ!ヘ . .´l!ヽ:.! `<> .
/: :./´ 〈/ ヽ,、ヽ ヘ、.| T} ` `.<>.、
,': :.{ _.-'、 _ 'yヘ /´ヘ | }, ヽ; :',
{_:_:_', ,.ィ´ \ /´ ~}.ヘ ./: : ヽ<.{、_ | }ヽ'´/! '; :.',
l,、_,、j ヽ ヘ{ /ゝ,ヘ' : : : : : : \ヘ`_ヘ/ l、{ヽ'¨l} .{_、..j
巴「楽園の素敵な巫女! 博麗霊夢!!」
/: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !
|: : |: : : : : ,,=''".\: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ト、:|
|: : |: : : : /" _,=、 | :/ |:./,=、 V: ..|:.: : : | V
< : _: : : / ((;・.,;)|/ レ((・.,;) |:./ ヽ: : |
<:: |. 小{  ̄  ̄ レ{: :.|ヽ:|
厶ヘ ハ 、 {ハ/ /⌒ヽ_ノ) ) )
\_! _ ' !! ,' ;'⌒'ー''´
ヽ \ーェェェェァt / | i| (⌒)
___,r| \ 、\_ `ヽ / ノ ,'.! ノ ~.レ-r┐、
/:/::::| \ ::::: \_`\ \'、 ./ //、 ノ__ | .| | |
/::::::/::::::| \ ´ ∧.\、_>'´ ノ'´ 〈 ̄ `-Lλ_レレ
浩子「呪われた血統! 伊藤誠!!」
浩子「……………毎度思うんやけど、うちのペルソナってどう見てもオチ担当になっとる気がする!!」
誠「京太郎、シャドウは俺達にまかせておけ。お前はそこの女性のガードとケアをしっかりな」
浩子「これで性格は常識人だから扱いに困るわ……」
誠タヒね(条件反射)
船Qそれもう一人の自分やで…
上から剛毅、愚者、恋愛かな?
もう智葉1人でいいんじゃないかな
これに勝てるの範馬の血族ぐらいだろ…
薫「ふん!!」ブンッ!!
智葉「単純な拳でこれほどか…まさに握力×体重×スピード=破壊力だな」
浩子「一人のデータマンとしてその公式には物申したい!」
京太郎「でもそのツッコミをねじ伏せるほどの、桁外れの威力という名の説得力があるんだよな……」
霊夢「スペルカード!【夢想封印】(マジックブラスト)」
巴「霊夢の弾幕は集団先頭ではすごく役立ちますね」
京太郎「見た目も綺麗ですよね。敵が射撃反射を持ってると、こっちがルナティックな状態になりますが……」
誠「マリンカリン!」
浩子「そうゆう魔法なのは理解してるし、結構な確率で敵がかかるのは良い事やけど、どうも腑に落ちんわ……」
京太郎「あれです、本体の魅力も補正に入ってるんですよ!」
浩子「…京太郎、根拠の無いフォローはむしろ相手に失礼やで」
誠「気にするなよ京太郎。単なるマスターの照れ隠しだ」
浩子「よ、余計な事言っとらんで、さっさと敵を倒さんかい!」
誠「了解だ。だが良い機会だから、恋愛のデータを収集したらどうだ?俺もアドバイスするぜ」
浩子「それこそ余計な事やボケ!」
京太郎(これで息がすごく合ってるんだよなこの二人)
✕集団先頭→集団戦闘
京太郎「やっぱりあの三人は強いな。これでシャドウはほぼ全滅だ」
絹恵「せやけど、私の影が……」
智葉「ちっ!物理反射か!?」
浩子「うちの手持ちの属性攻撃も効果が薄いわ……」
巴「このままだと、押し負ける……!」
影絹恵「もう終わりか!?だったらまとめて倒してあげる!」
京太郎「……雑魚は全部倒したし…よし、こっちの切り札の出番だ!」
| | | | | | |il | H―|‐ト|-、| | | |゙、 ヾ 、 i
. | | | | | | _|il-‐| |/| | |.| ハ\ /| | | | ゙、 ヾ 、
| | | | | , -‐|'´ |i| | / | ナーリ./ | /.| || | | i ヾ 、
| | | i イ ゙、 X,ナ \| |/ レ'__|/ | | | / | i |ヽ
. | | | i | \__|__ ,-‐' ,,;;;;;,,, ヾ、|/| ,イ / i |
゙、 ゙、 ゙、 ヾ >'/.,,,,,,,,,,.゛゛ヾ /::::;;;;;;::`i ヾ./ / | ∧ | |
゙、 ヾ、ヽ .゙、 久 /:::::;;;;;;:::゙、 っ:::::::::::::} タ/ / / i ! i
\ 、\ \V,] つ::::::::::::::| r====ヽ \;;;;;0ノ ,.イ./,.イ | | i
/`>\|\ド゛ \:;;;;;;;0ノ / \...,,,,,,,,,,,;;;―' |イ| ト、 | i
/ / | | |\__,,,,,,,,,,,,,/ .:::::::::::::::. | || i | | | | i
/ /| | | i .::::::::::::::. ' |'´| | | ||| i 佳織「わ、私の出番ですね……ま、任せてくだしゃい!」
|| | | ト、 i / | | | | | | /
| | i i |  ̄ ゙、 , ‐ -- / / |/ / |.| /
| ハ ゙、 ゙、 i 丶 / i // / ,リ /
ソ ゙、 ゙、 ゙、 \ / / |/ ,ィ′ i
゙、 ゙、 ゙、 ` ー- _ _, -‐ i / / /| i
\ ヾi ___| |___ | |/ | |
\ \.-‐,:´.:.:.:.:.|\ /|:.:.:.:.:.!.:/ /`ー―----、_
_,..-‐.:´゙、 ゙、/:.:.:.:.:.:.:.| \ / .|:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:ヽ
絹恵「…なあ、あの子でほんまに大丈夫なん?」
京太郎「彼女はうちの切り札…最強ペルソナ保有者なんです」
佳織「行きます……」
佳織「ペルソナ!」カッ!!
,-、 .,r 、 llヽ、
l l ./ ./ r'"' 、l
. ゝ ∨ ./_ ,r'"´| /ヽ,
. (´`v'"´ ∨´l .`~´. l__
lヽ/ゝ-'"./) l .''___""l )
`r' ノヽl .l i´:::::::::::::::::`ll .(
ヽ /::ヽ ヾ:::::::::::::::::ノノ__)
`ヽ /:::::::::ヽ ` ̄ ̄´ノ
ヽi:::::r--'ヽ二二;;:::ヽ、
|:::< ―|― /::,,:::::::::ヽ
|:::::)./\ .>:∧;;;;;;;;∧
|:ノ =士= /:::l,r'__ .ノ
. |::7 「二」 >,r' i /
/∠r―'-、ノ:ゝ、_ノ
/:::::::::::::::::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::∧:::::::::::::ハ
. /:::::::::::::::/ ヽ::::::::::::ハ
/ヽ;;;r'"´/ ヽ;;;;::::::::>,
. / ./ ∨ `~´ハ
/ ./ ∨ ハ
/ { / \
. / | / ハ
l_____ノ ゝ____ソ
佳織「愛と真実のスーパーヒーロー! ラッキーマン!!」
影絹恵・絹恵(な、なんかショボイ……)
ラッキーマン「ラッキー・クッキー・八代亜紀~!私が来たからにはもう心配はいらないぞ!」
ラッキーマン「くらえ!ラッキービーム!」ヒョロヒョロ
影絹恵「そんなノロいビームなんて簡単にかわせる………グエぇぇーーー!」
智葉「避けられたビームが天井に向かっていって……」
浩子「それが照明の留め具に当たって……」
京太郎「そしたら、照明が落ちてきて……」
絹恵「私の影にジャストミート……」
京太郎「しかも、それに続いて色んなのがどんどん天井から落ちてきた……」
巴「それが狙ったように全部シャドウに落ちました……」
影絹恵「……………」グッタリ
佳織「完全に伸びてる……えっと、これってつまり……」
ニ_|_ ──
ニ ! __  ̄ ̄|
□ | |┃ ̄ ̄ ̄\ ノ
―┬― |┃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ | ``
| |二|二| | |┃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ | ヽヽ/
| |_|_| | -‐|┃‐- ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:│ ヽ__/ ノ
 ̄ ̄ ̄ .´,.::::;;:..|┃ _ `..:.:.:.:.:.:.:.:.:│ や
ヽ マ i ヾ<:;_ _,.ン |、__.:.:.:.:.:.| _/_ _|_
フ |二|二| _, .イl  ̄...:;:彡| `ヽ,| / ヽ |
) !‐‐!‐┤ ,∠.;.;.;.;.;} . . ...::::;:;;;;;彡{ ト、 / _|.  ̄| ̄
'^ー――― /.;.;.;.;.;.;.; i . . ...:::;;;;;彡| ト、 (_ノヽ
| / ̄ヽ /.;.;.;.;.;.;.;.; } . .....:::;::;:;;;;彡{ ト、 ||
レ' | /.;.;.;.;.;.;.; !, . .:.::;:;;;彡j ト |_ \ ||
ノ i.;.;.;.;.;.;.; ト , . ..,:;:;:=:彳 |  ̄| | ||
 ̄ l.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ヽ、.. ....::::;;;ジ | 丿 丿 _
_l.;.;.;.;.;.;.;.;.; l_ つ ┃ |
/_ !.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; !_\ -┼─ ┃ |
.( ( l.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; l ) ) / -─ ┃ |
> / i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ! ヽ< / ヽ_  ̄
( ヽ ヽ.;.;.;.;.;.;.;「`tふト、.;.;; ィ,さ:ァー示 i / ) □
\ハ_ヽ.;.;.;.;.; ト--- '`~.;.; `ー '´ /ハ__ノ/
ヽ ヽ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; / /
(__/い.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; /:___ノ
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佳織「び、ビクトリーです!」
智葉「どんな相手でもラッキーで問答無用に蹴散らす…相変わらず恐ろしいペルソナだな」
浩子「データが全く通用しないのは勘弁ですわ」
巴「一度の発動でかなり精神力を奪われるのが欠点ではありますけどね」
京太郎「俺達に出来る事はここまで…後はあの人次第か……」
曇っただけでアウトなのにマヨナカテレビの中で大吉維持できんの?
ペルソナだから、ラッキーマンの皮をかぶった「幸運という概念」なのかもしれんぞ
絹恵「なあ…あんたって私だったんやな。すまんかったな、頭ごなしに否定して……」
影絹恵「うちを認めるの…?」
絹恵「確かに私も薄々は思ってた…お姉ちゃんには一生かかっても勝てないかもって……」
絹恵「でも絶対に諦めない!あんたがうちならこの気持ちも分かるやろ?」
影絹恵「…うん」
絹恵「一緒に頑張ろう…今度は目を逸らさんから……」
影絹恵「…うん!」
???「我は汝…汝は我…我は汝の心の海より出でし者」
,,,─ ─-,,
l\/___/::::::::ヽ___\/)
>:::::::───l::::::::/::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::──|:/─::::::::::::::::::::|
',──:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
',_─三三ニニ三三ニニニ ─:,.|
/ヘl::l f'て::)`::::::r''て:カ l::lヘ 〉
ヽ{ l::l :::::::::|:::::::: l::l:: /
ヽll ::::::::::::::┘:::::::: l:アソ 円堂「熱血守護神 円堂守! みんな!サッカーやろうぜ!」
ト、 :::-‐‐-::::::/|
_| `'::::.,`¨´:/:: ト、
. _,. ‐'", ┘ :::::::`¨´:::::::: \`' 、
,. - '" \.,_::::::::::::::::::::::::::/ `' - .,_
ヽ \::::::::::::::::::/ /\
! :::::::\:::::/::::::::: | \
| :::::::::::::::::::::::::::::::: | ヽ
絹恵「これが…私のペルソナ……」
巴「自分の影と向き合うことで得られる、困難に立ち向かうための人格のヨロイです」
絹恵「よう事情は飲み込めへんけど、助けてもらったのは分かる。皆さん……」
-─━━━‐
/. . . . . . . . . . . . . . . . .`
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/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . ヽ
, . . . . . . . ./ ̄` . . .\ . . . .ヽ. . . . .
i. . ./ . . / \ . . . . . . . . . . . . :
|. . i. . :/ \. .|. . . . .| . . .│
|i . |. i | -――| . . . . . . . . |
|i.│Ν―- - iИ. . . |. . .i i|
|i八| - ィチ灯 |i . . .|. . .i i|
|i. .K不灯ミ 〃 ∨)ツ リi . |│ . i i|
|i. 〔ト ∨ツ》= -====行!. i|│ . . i|
|i 小== , ///|i. .i │ . . i| 絹恵「ほんまおおきにな!!」
|i. |八 // 、 , |i. i:. .|. . .|八__ノ|i /|
|i.i. .个 . /|i i| . |. . 丶. . .厶イ. |
|i. . .| . .|> ,_,,.. ´ __|i i . .|:. . . . . . . . . ..,ノ
|ト--リ. . .i. . j__ノ八|__r< :|i | .八. . . . . 乂|/|
|\_乂__厶. . j. ./| /⌒} 八 i从. . . . ー=彡. . .,;人
乂. . . . . . . . . ./ [/{{ ∧八_.\. . . . . . . .ブ
ァァ--=彡 __....{{____,,∠..__ ̄\ ー=ァァ彡 |
. 〈人 }/ /¨¨¨ア不¨¨¨¨¨\ / / く|
/ У {{__/イ | |\___}} ∨ |
/ /  ̄/│ |  ̄ ̄´ j/ 丿
京太郎「これにて一件コンプリート!またシャドウが寄ってこない内にここから出ようぜ!」
絹恵「どうやってここから出るん?」
京太郎「まずは安全な場所まで移動しましょう。そこにもう一人俺の仲間がいますから……っとその人から通信ですね」
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|::::::::::lヽ:l _ヽ_  ̄ ´.l::::::::イ`:::::::::::::|::::::::::::i
|::::::::::|´〃l:::ャ`--、 丶-‐'ノ|:::::::::::|::::::::::::::i
|::::::::::l l 丶‐' ノ ` ‐‐ ´ |:::::::::::|:::::::::::::::i 智紀「今なら…現実世界のテレビの前に…誰もいない…出てもオーケー」
|::::::::::|`:l゙ 、 |:::::::::::|::::::::::::::::i
|:::::::::::|::::l |:::::::::::|:::::::::::::::::i
|:::::::::::|:::::\  ̄ /|::::::::::::|::::::::::::::::::i
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. |:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| _ - < |:::::::::::::| ヽ
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|::::::::::::::::|::::::::::::::イ |:::::::∧ / |::::::::::::::| / l
|:::::::::::::::::|::::/ /' .〉:/ ヽ' |:::::::::::::::| / ヽ
京太郎「ありがとうございます。引き続き監視をお願い出来ますか?」
智紀「…まかせて……私のペルソナは…戦う力は無いけど……」
/ / ヽ ヽ |
/| / ヽ V
/ / / | ヽ i
/ / / /l ! ll l l
i / / ! l| !i ト、 ! l 十 ゙
! l ノ / l l | i ! レ'l l i レ tナ
! l | ,イ /-―l/ i l ニl/,斗ェァl l`! /
., -| l l / l/-― l / 云テlyi´ / /// ナ ┐ヽ
i┬ヽ l lV_!,.斗テ元于〒 |ツ lリ !/_/ /ィ 、ノ
.l l/ iヽ. | l≦代_ツ_,ン′' ー' l l | |
. !ヽ._ l \ ヽl ^ー一 ' 〉 ! l | | l 十 ゙
`ー-r! \! ,,,,,, _ ノ! l | | レ tナ
,ハ |、 ´ / l l ! |
i ヾ゙ヘ l ` 、 /l l | | l | つ
rくl ヽ. ヘ ` .ァ‐- ._,.ノ | l | | l l
/ \\ ヽ. ヽ ∧ V | l | l l | ナ ┐ヽ
. \\ ヽ. ヽ | l l | l | l l | 、ノ
\\ ヽ ヽ !. l l | l l ! i l
智紀「電子の妖精 ルリ 監視カメラのハッキングと改ざんは出来る」
絹恵「はあ~、色々ありすぎて頭がパンクしそうや……」
京太郎「俺達も説明できるほど状況を把握できてないんです……」
浩子「被害者の共通点はハッキリしてるけど……」
智葉「正直、バカバカしいとは思うがな……」
巴「こちらも他の可能性を探ってはいるんですけどね……」
佳織「あははは……」
智紀「………………」
京太郎「俺は佳織さんの時に巻き込まれた口なので省いてもらって、貴方とこっちの面子の共通点ってなんだと思いますか?」
絹恵「…えっと………まさか………」
京太郎「ええ、被害者はみんな……」
『ドキッ!眼鏡っ娘だらけのマヨナカテレビ』 続かない!
これにて本日の投下は終了です。
これが生まれた経緯
佳織がメインのSSって見かけないな→佳織以外でもメガネっ娘がメインなSSって少なくね?
→メガネと言えばP4だな→今ここ
>>560
>>561の解釈、もしくは佳織自体が幸運の星だと思って下さい。
ガイトさんのAAが少ないのはアニメでまだ活躍してないから分かるけど、巴ェ……
乙!せっかくだから真犯人の尭深が足立ばりの演説やるところまで書いてみようぜぇ
犯人は木吉
>>548
メガネ繋がり以外に、照:ブラックRX、衣:ターンXに佳織を加えたチートばかりのマヨナカテレビというの案もありました。
>>551
なんでや!(心が)きれいな誠やろ!
>>552
誠の他にヨッシーを使う案もありました。
>>553
それで合ってます。
>>554
今回みたいに物理反射や吸収持ちにはキツイですね。ただし、成長すると貫通が付く可能性あり。
>>566
尭深のペルソナはブラック・ローズ・ドラゴンのつもりでしたが…あれ?効果的にボスでも良いかも。
>>569
何故に犯人が木吉なん!?
誠AAだけ見るとただの妖怪だな。
乙です
眼鏡っ娘と4Pとか素敵だな!
はーい
体調だけは崩さないでくれよ
>>571,572
【伊藤誠の概念】なので汚い誠やきれいな誠の両方の側面を持ってます。
>>573
咲世界では眼鏡っ娘は他にも沢山いる……あとは分かるな(ゲス顔
>>575,576,577
すみません、今週も書き上げられませんでした…
>>578
体は資本ですからお互いに気をつけましょう。
結局、あまり書けなかったのですがこのまま引き伸ばすとズルズル行ってしまいそうなので、今日は1レス分だけでも投下します。
―――― 三日目 立川 アパート 正午過ぎ ――――
昼下がり、立川のアパートでちゃぶ台を囲む男女の姿があった。
歳や性別はおろか人種すらも違っており、はたから見れば何の集団なのか首をかしげるだろう。
しかし、その部屋を満たす空気は東京都は思えないほど清浄だった。
清浄すぎて神々しさすら醸し出し、人によってはそこをパワースポットと定めるくらいである。
一同「「「ごちそうさまでした!」」」
ブッダ「お粗末さまでした」
ただし、そこにいる者達の雰囲気はとてもアットホームであった。
豊音「ブッダさんの手料理はすっごく美味しかったよ~」
ブッダ「はは、ありがとう。イエス以外には食べてもらうことが少ないから味に自信が無かったけど、そう言ってもらえると嬉しいよ」
良子(それはそうでしょうね。仏のクッキングしたものを食べるとか、機会もそうですが畏れ多くて食べようとする人もいないでしょうから)
良子(私ですか?ヒューマンというのは環境に良くも悪くも適応するものですよ)
京太郎「それに食べた後はすごく活力が湧いてきます!」
ニャル子(実際にステータスが上がってますからね。一時的にとはいえ全てのパラメータが上がるとはさすが仏料理)
イエス「この後はまっすぐ地元に戻るのかい?」
京太郎「豊音さんは新幹線で、俺はニャル子の魔法で帰る予定です」
良子「私は念のためのガードと熊倉さんへの報告も兼ねて豊音と同行します」
ブッダ「みんな気をつけて帰るんだよ」
イエス「まだしばらくは地上にいるから気軽に遊びに来てね」
豊音「はい!インターハイで東京に来たら必ず遊びに来るよ~」
京太郎「俺もその時は長野のお土産を持って来ます。あれ?この場合はお供え物になるのか?」
ブッダ「ふふ、楽しみにしてるよ」
短いですが本日はここまで!
俺、これが完結したらペルソナQを買うんだ……
おつ
天にも昇る旨さなんやろ?
おつおつ
14日辺りから更新だと思ってたから数レスでも嬉しい
>>583
パンを作ったら、一部の人はすごいリアクションをしてくれるでしょう。
>>584
週一のペースをなるべく維持しないと、どんどん間延びしてしまいますから……
>>585
PQはやらないが、更新速度が落ちないとは限らない(予防線)
P3M夏編はまだですね。
最近ようやく春編を見ました。狙ってるのは分かりますがキタローがあまりに無感情過ぎてアイギス以上にロボっぽくなってる……
続いていく内に番長並みに弾けてくれるんでしょうかね?
ぼちぼち投下を始めます。
良子(確かに豊音を連れて岩手まで行けば、ミッションコンプリートです…しかし一つ懸念があります……)
ニャル子「イエスさん、今日の大型イベントですが―――」
イエス「うん、今回は弟子の皆揃って参加する予定―――」
良子(這い寄る混沌ニャルラトホテプことニャル子の思惑です)
良子(そもそも彼女がどうしてこの一件に関わっているのかがミステリーのままです)
以前、ニャル子に問いただしたところ、世界…いえ宇宙規模でも貴重なほど日本ではサブカルチャーが発達しており、命をかけて守るに値すると力説された。
這い寄る混沌がそれで良いのかと京太郎がツッコむと、
ニャル子「雨の中、傘を差さずに踊る混沌がいてもいい。自由とは、そういうことだ」
と、ドヤ顔で答えた。
なお、その後、そういった類に知識が無い良子や豊音の為に、説明という名の布教活動として、
夜通しのニャル子イチオシアニメ鑑賞会が行われようとしたがブッダの夜更かしは良くないという教育的ストップにより中止となった。
イエスはちょっと残念そうであったが、ブッダの仏の顔カウントダウンが始まったのを見て素直に従った。
結局、後日布教用のDVD(内容を京太郎が検閲したもの)を送ることで落ち着いたのだった。
良子(彼女の熱心さから、あれはあれで彼女の本心なのでしょうが……それだけでは無いでしょう)
良子(…葛葉キョウジなら疑わしきはデストロイしようとするんでしょうが……)
事実これが一番、後腐れの無い選択であったし、彼女も出会った直後はそうしようとした。
良子(ですがこの三日間で彼女から悪意らしきものは感じませんでした)
だからといって手放しに信用することは良子には出来なかった。
良子(あんなスタイルでも邪神です。悪意を持たず、自然体で人を陥れることは充分考えられます)
良子(とはいえ、仮にそうだとしてもブッダ様やイエス様がそれに気付かないはずは無いですし……)
良子(やはり、キーとなるとは彼…須賀京太郎でしょうね)
良子(わざわざ、彼女が無能力者の彼を選んだ理由、それこそがもう一つの本心に繋がるはずです……)
結局のところ良子には今までと変わらず、ニャル子に対して油断せずに接することしか出来ないのだった。
夜通しで一気に鑑賞する苦行って言えばなんとかなったのに…
エンドレスなんちゃらとか物が限られるが
手塚なら許されたかもしれん
京太郎「あ、すみません。電話なんでちょっと外出てます」アキラメタラオワリ
良子「…ん?私も組織からコールがきたので少し外します」ベイベベイベ
久「可愛い咲だと思った?残念!久ちゃんでした」
京太郎「いや、電話番号で分かってましたから」
竹井久(咲-Saki-)
麻雀部の部長にして、学生議会長も兼務する才女(公ry
咲世界における一級フラグ建築士。なお、クラッシュは今のところ無い模様。
京太郎の扱い関係でぐう畜扱いされることもあるが、環境的に仕方がない部分も多々ある。
一人きりで打てない辛さは知っているし、大会が終わったら色々フォローを入れるだろう…はず、きっと、メイビー。
久「こっちの合宿もつつがなく終わりそうだからね。そっちはどんな感じかしらと思って電話したのよ」
京太郎「こっちもどうにかこうにか無事に終えられそうです」
久「そう…それなら良いわ。皆の話だと込み入ったことに首を突っ込んでるみたいだったから心配してたのよ」
京太郎「雑用がいないと面倒ですもんね」
久「そうそう、全国大会のホテルにもパソコンとか大きな荷物は持っていくつもりだからいてくれないと困るのよ」
京太郎「せめてノートを買いましょうよ。全国大会に行くんですからそれくらい融通は利かせてくれてもバチは当たりませんよ」
久「う~ん、私としてはそうゆうのは麻雀の備品に使いたいのよね。ほら、今使ってる全自動卓も少しガタついてるし」
京太郎「卓の前に俺が故障しそうですよ。過労的な理由で」
久「こんな名言があるわ…『無理』というのは、嘘吐きの言葉なんです」
京太郎「鼻血が出てもやれってことですね。ちくしょう!」
久「私はあれよりは飴と鞭のバランスは取ってるつもりよ」
久「え、何よまこ…冗談もほどほどにしておけ?分かってるわよそんなこと」
久「須賀君だって分かってて…あっち見ろ?……美穂子、冗談だからね?私だって摩耗させるほど酷使してないから!だから涙ぐまないで!!」
久「津山さんも部長として後輩にはそう接すれば良いんですね参考になりますとか言わないで。何処かからか恨めしげな視線がを感じるから!」
久「いえ、龍門渕さん?分かってますわよ的に肩を叩かないでください。彼は部員であってマネージャーでもなければ執事でも無いですから!」
数分後……
久「ふ~、やっと誤解が解けたわ」
京太郎「口は災いの元でしたね」
久「人事みたいに言わないでくれる?貴方もこうなった原因の一部なんだから」
京太郎「俺は貴方に合わせただけです。それに嘘は言ってませんし」
久「…最近、歯に衣着せぬ物言いになってきたわね」
京太郎「そりゃ、あれだけ雑用を押し付けられればそうもなりますよ」
久「訂正、図太くなったわね」
京太郎(そりゃ、本物の悪魔とやりあってたら図太くもなります)
久「冗談は抜きにして……全国大会まで時間はあるし、少しは本格的な指導をしようとは思ってるのよ」
京太郎「………部長、合宿で何か悪いものでも食べたんですか?それとも疲れで熱が出てるんじゃ!?」
久「貴方ねえ……私は冗談は抜きって言ったわよ……」
久(美穂子は進んで雑用をして後輩たちに打つ時間を確保してるなんて話を聞いた時は、居た堪れない気持ちになったけど……)
京太郎「気持ちは嬉しいですが、今は大会に集中して下さい。それに今なら、リーダーの大変さってものも欠片程度ですが分かりましたし」
久「ああ、そういえばまこから貴方がリーダーに選ばれたとかそんなことを言ってたわね」
京太郎「結局、リーダーらしいことは全然出来ませんでしたけどね……」
京太郎「今更ですが、昨日の内に部長にリーダーとしての心構えや振る舞い方を聞いとけば良かったです」
久「リーダーとしての心構えや振る舞い方ねえ……例えばそう……」
久「ピンチの時こそニヤリと笑うことかしらね」
京太郎「笑う…ですか?」
久「別にリーダーに限ったことでは無いけどね。味方はもちろん、敵や自分自身にも結構効果あるのよこれ」
京太郎「ハッタリを利かせる訳ですか……あの!部長!!」
久「な、何かしら須賀君」ビックリ
京太郎「俺は直接試合には関わりませんし、むしろ逆境上等だと思ってます!」
久「……?」
京太郎「だから……弱音とかは俺になら話して無問題です!むしろバッチコイです!」
久「え~と……」
ポク ポク ポク チーン
久「……は!?違うからね!あくまで一般論よ!別に私がそうだって言うわけじゃないからね!」
京太郎「そうですよね、俺なんかには話せませんよね」
久「そうゆう意味じゃないわよ!貴方のことはちゃんと信頼してるから!」
京太郎「ありがとうございます。あ、でも染谷先輩にはちゃんと話した方が良いと思いますよ。そっちの方が染谷先輩も安心しますし」
久「だ~か~ら~……私ってそんなに無理してるように見える?」
京太郎「正直俺には見えません。でも、付き合いの深い染谷先輩は違うかもしれませんよ?」
久「は~~、分かったわよ。まこは心配症だし、この後少し話しとくわ」
京太郎「お互いにそれがベストだと思います。以心伝心は良いことですけど言葉にしないと伝わらないこともありますから」
久「…なんか少し説教臭くなったわね須賀君」
京太郎(…あの人の影響かな……?)
ブッダ「ヘックション」
豊音「ブッダさん風邪ですか~?」
京太郎「ただいま戻りました~。あ、良子さんも戻ってたんですね」
良子「…全員揃いましたね。皆さん、とてもシリアスな話があります」
京太郎(シリアス…重大な話ってなんだ?)
さきほどの和やかな雰囲気とは一転、彼女からは今までにないほどの緊張感が出ていた。
周りもそれを察して自然と居住まいを正した。
良子「バットなニュースとベリーバットなニュースがあります」
京太郎「良い話は無しと……」
ニャル子「ではジャブ代わりに普通の悪い話から聞きましょう」
ブッダ「この段階でもう嫌な予感しかしないよ」
良子「……ゴトーがクーデターを起こしました」
一同「「「「……えええええ!!!??」」」」
イエス「でもドウマン君が改心したおかげで弱体化したって……」
良子「ですので先手を打つために計画開始を繰り上げたようです。政府も虚をつかれ、現状の戦況は五分五分といったところだそうです」
京太郎「俺達のやったことは…焼け石に水だった…てことですか」
良子「それはノーです。ドウマンが抜けて戦力は落ちていますし、実行された作戦もところどころに綻びがあるそうです」
良子「不完全でこれですから…パーフェクトな状態で作戦が開始されていたらなすすべなくクーデターは成功していたでしょうね」
豊音「私達の行動は無駄じゃ無かったんだ…良かったよ~」
イエス「でもこれより悪い知らせがあるんだよね……もしかして………」
良子「アメリカ軍がICBMの発射準備を始めました」
一同「「「「…………」」」」
想像通りの最悪な展開に一同は声も出なかった。
豊音「やっぱりゴトーさんのクーデターが原因だよね~……」
京太郎「…そもそもアメリカの大統領がそんな事を許すのか?あの人って親日な人だってニュースで聞いたことあるぞ」
良子「大統領は先日の飛行機事で行方不明……それに呼応する形でアメリカでもクーデターが起きました」
ニャル子「まるでクーデターのバーゲンセールですね」
イエス「このタイミングで大統領の失踪とクーデター…トールマンが一枚噛んでるのかもしれないね……」
良子「さて…ここからが本題です」
京太郎(今までのが前ふりか…もうお腹いっぱいだぞ)
良子「京太郎…貴方はこれからどうしますか?」
京太郎「……すみません。質問の意図がよく分かりません」
良子「貴方がもしこのまま帰らず、この状況に関わろうとするならサポートに入れとのオーダーが来ました」
京太郎「良子さんってたしか組織でも実力者なんですよね。そんな人が俺の補助に付くなんておかしくないですか?」
良子「先程も言いましたが、ゴトーのクーデターがギリギリのラインで抑えられているのは貴方の活躍のおかげです」
良子「私の上司はその点を踏まえて、貴方にホープをしているんです」
良子(そして引き続きニャル子を探れ…ということでしょうね)
京太郎「……確かにヤタガラスの援護があれば心強いですね………」
京太郎「だが断る」
良子「………そうですか」
京太郎「俺は国の平和の為に戦った訳じゃないですし、そちらの考えなんて知ったことじゃないです」
良子「……………」
京太郎「それじゃあ、そろそろ行きます。ブッダさん、イエスさん、お世話になりました」ペコリ
ブッダ「……こっちこそ助かってるよ」
イエス「……気をつけてね」
京太郎「豊音さん、落ち着いたら電話しますね」
豊音「う、うん……」
京太郎「行こうぜ、ニャル子」
ニャル子「はいはい、了解ですよ~っと」
京太郎は最後に全員に一礼した後、部屋から退室した。
高校生が踏み込める事態じゃないものねどう考えても
アパートから少し離れた場所、京太郎達が長野から立川までワープした際に着地した所に京太郎とニャル子は立っていた。
京太郎「さてと……」
ニャル子「ゴトーとトールマン…どちらからブッコミますか?」
京太郎「……俺がついさっき良子さんの話を蹴った所を見てたよな?」
ニャル子「でも関わらないとは言ってませんよね?」
京太郎「あの場で戦うなんて言ったら豊音さんも、私も戦うよ~って流れになってたからな」
京太郎「せっかく大手を振って友達の所に帰れるんだ。望まない戦いに付き合う必要はないさ」
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/ / . ´ ⌒ヽ. ` ` .
. / / / / // ハ\ \ \
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|| .' / ∧l 从 l.斗ヤT ヘ. | | |
l| /| l ヤT|、 \ハノ, |斗=kⅥ | ||
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. 从 |l 从 |《 { ノ:ハ゛ ′ 乂zン ' / ハ lノ|
\ イ|||\ ∨乂ン , ::::: // /l | | 「……お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」
人| | >.ゝ:::: < _ . イノ| |
| / 八 (`ヽ.  ̄ / | | |
从/ 个 . ー . /| | | |
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/::::::>、:::l |_ ノ:::ヽ..._ ,⊥| | '.
/::::::::/ }::::'. '\::::::::::::::/Υ〉::::| |>‐V´) ヘ
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|:::::::::l (:::::::::::∧ 〈┼┼┼「|フ┼N | ∨ /:::ヽ
/、_)::::| ` ー 、:::::〉 └┼┼厂Vl‐リ ⊥ノ. 〈:::::::::| \
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. / / ∨ \;:::::::::::::::::ハ| |/┼|::::|‐|〈/| / |::::::::| '
/ / \ V⌒ヽ:/ | |‐┼|::::|‐| / |:::::ノ\
京太郎「え?」
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/ ̄\_ -=ニニニニニニニニ+ _
_[三二ニ\/二二二二二二二二二二+_
. └―――/_____  ̄ -=ニニニニ二+_
/三三二二二ニニニニニ=- _ ̄-=ニ二+_
/ニ二二/:::::::::::::::::::::::::::....-=ニニニニ=- _ -=±
八ニニ二/:|::::::::::::|:::|::::::::: / 〕ト、:}::..-=ニ二=- _ [
\ニ/::::|::::/⌒|:::|::::::::/__ }:{ }::::::::::::〕ト-=ニ=-、
/:::::::|::{ r対 :|:::::汯忝,刈 }:::::::::/}:::::::::.=ニ二\
/::::::::::|:人`゙人:|::/弋 'ツ 〉 }: ハ/ー|:::::::::::/〉ニニニ\
. . :::::::::::/|::::::个 ″″ }:/汳刈:::::::://ニニニニ〉
/::::::::::::/八::::: | И{ツ /::::∨ しヘ二二/
. /:::::::::::::::厶ニ=手ミ\ 、 リ{ /:::::::/ ∨
......:::::::7:::::::::::::: /ニ二二二\>┐ - イ:::::::/ A〉 「あ~、やっぱりあそこにいたよ~」
/::::::::::::::/::::::::::: /ニニニニニニ二\人 ....::::::::厂 ̄\ /
/:::::::::::::::::/:::::::: /ニニニニニ二二二二介ー<7:::::::::/二二二\′
/:::::::::::::::::::::::::::::: /ニニ二二/ニニニニ二 ̄\_]::::::::/}:::::::/ニニ二二Ο \
:::::::::::::::::::/ ::::::::::ニニニニ〈ニニニニニニニ二二〉 }::〈ニニニニ二二二/
:::::::::::::::::::::::::::::::::|ニニニニ\/ニニニニ二二二Λ }:::Λ二二二二\/
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´ ヽ
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, ヽ ハ ',
/ / / ! ', , ハ
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| { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、
/ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \
' /\ >_二ニ x,,\ _/ z ニ二__< | ,' \ ヽ
.// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ
〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ
/ ! |', ' | | ヽ}
| 八 _ /! / 「どうやら豊音の勘はヒットしたみたいですね」
| / .> !_ヽ イ| /
| |レ / ,> ィ'"|_ `.!//
|/ ./-''" / | ¨::: |ハ !\\
, イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙
イ ,ハ_ヘ }<
> '" { /////〉 l ゙ <
> ''" l / {//// \ j ゙ <
京太郎「二人とも……どうしてここに……?」
豊音「前に言ったよね~、私にも守りたい人達がいるって……だから自分の意志で戦うって!」
良子「私には葛葉ゲイリンとしての使命とプライドがありますからね。ファイトするのに貴方の意志は関係無いです」
京太郎「これってつまり俺のしたことって……」
ニャル子「自意識過剰のオレかっけー、だったということです」
京太郎「うわ~……」
ニャル子「あ、思ってたよりヘコミましたね」
京太郎「……なんかすみません。余計な気遣いをしてしまったみたいで」
豊音「本当だよ~、みずくさいよ~京くん」
良子「まあそうゆう空回りも君らしいといえば君らしいですがね」
京太郎「うう~~~」
ニャル子「さて、良い感じに京太郎さんイジりもしたことですし、行きましょうか」
良子「はい」
豊音「うん」
京太郎「へ~い」カミヲカサネテ ユビヲカサネテ~
メールの着信音が鳴ったので携帯を見ると、ディスプレイにはブッダとイエスの名が出ていた
oooooooo
ooooooooooooo
oooooooooooooooo
oooooooooooooooooooo
ooooo 。 o
ooooo_,,..-‐-、 ィ-- 、o
oooo _,,..--、 _,,..--、|,
i〃ヽo -===- .i:-===-|.l
l ォ-、 i: .i,
ヽー y | l ケガをしたらすぐに呼んでほしいな。
〉 , _ l |
/:ヤ |キ -,---,- .l/、 あと、終わったらまたウチによってね。今日の夕食は腕によりをかけるから。
/::::::ヽ_| \  ̄ /:::::\
, -'"::::::::::::| ヤ_ ::::::::::::/ |::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::| ∧ ヽ ̄ ̄\ .|:::::::::::::::<
冫----v----、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/’::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::ハ
7::::::::::::::::::::::/ ヘ:::::::::::::::::::::::::::ハ
iヽ、__:::::::::ノ ヽ _:::::::_,..、≠
_i”++±ノァY〉;l=l=l=l=l'=ト=モヲ'"ハ
i ヽ::::/`゙''-、_ _,,.-‐''"ヽ::/ ヽ 良子さんから、事をなるべく穏便に収めるため、
ヽλ <ヽナ 〃tナy 〃7/
iヾ、 i ノ, 神の意志とは関係ない人同士の戦いとして決着をつけたいと言われたよ。
i:::::::i i i'":::::i
/:::::::ハ 〈 , i:::::::::::ヽ だから私は父に祈らない。その代わり私は君を信じている。
_,,.-‐''":::::::::::::ヘ ━ ━ i:::::::::::::::ヽ
`゙''ー-、,_::::::::::::::::::ヘ.  ̄ ̄ ̄ /,::::::::::::::::::::i アパートで君が帰ってくるのを待っているよ。
/:::::::::::::::/-,\ ,, / i::::::::::::::::::::ヾ
i::::::::::::::::::::i '-lllll- '" / ヘ::::::::::::::::::::::ヘ _
i::::::::::::::::::::i l / 〉::::::::::::::::::::::\\
ヽ::::::::::::::::::ヽ i ,′ /:::::::::::::::::::::::::::::i \
ヽ::::::::::::::::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::/ \
京太郎(ブッダさん、イエスさん……終わったら必ずゴチになりに行きます!)
ニャル子「それでは改めて聞きますが、どこから向かいますか京太郎さん?」
京太郎「俺が決めて良いのか?」
豊音「もちろんだよ~、京くんがリーダーだからね~」
良子「貴方にはアイデアがあるんですよね。もしそれに穴があっても私がフォローしますからご心配なく」
京太郎「分かりました……」
____
,. ´ __ `¨¨ヽ
,  ̄` / ヽ `ヽ
/ _ ,: ∨ 、 :.
/ /,´ / | ヽ .
/ //' ' / ' / l| | : : ∨ :
l// / , / ' l| | | | | | | | |
_/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧
 ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
/ , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
/ イ从 l ム Vり ム' ノ/}'
´ \∧ ' ,r ' / 「そんじゃあ、行きましょうか……」
、 v ァ / 从/
\ `こ イ _|、
` r ´ //∧
/| /////∧
「 | //////////> 、
, </∧ / {///////////////> 、
, </////// ∨__∨//////////////////>、
第五話『明日の笑顔のために!』 了
今日の投下はここまで!
今回は本当に難産だった……
いつもなら今日明日辺りが更新日だがはたして
>>589
ブッダ達も夜通しでドラマを見たことありますからね。
>>590
テニプリは最初、ガチで高校生の話だと思ってました。
>>601
メガテンの主人公は一介の高校生だった場合が多いですがね……
>>614
アナウンスが無ければ、おまけ以外は週末に投稿するつもりです。
>>615
高校生って書いて人外って読むじゃないですかヤダー
―――― 三日目 立川 アパート ――――
京太郎達と入れ替わった形で一人の青年がブッダ達のアパートに訪れていた
???「連絡もなしに突然の訪問、大変失礼なのは重々承知ですが緊急事態のため―――」
ブッダ「分かったから玄関で五体投地は止めてアナンダ!」
アナンダ(聖☆おにいさん)
ブッダの一番弟子。天界で経理をしている。
ニコポ、ナデポを超越したアイポ(目が合うだけで惚れる)の使い手。
しかし、当人的には教義に対する試練と考え「呪われた顔面」だと思っている。
なお、多くの惚れた女子はアナンダのブッダへの献身ぶりにドン引きする。
五体投地
五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝すること。
アナンダ「ブッダ様、バカンスで寛がれているところ申し訳ないのですが、至急天界にお戻りください」
ブッダ「天界で何かあったのかい?」
アナンダ「いえ、天界では無く、地上に問題があるのです。実は今この日本で―――」
ブッダ「あ、それはこっちも把握してるよ」
アナンダ「もうお知りになっているとはさすがです!ではさっそく天界へ―――」
ブッダ「アナンダ、せっかく迎えに来てもらって悪いけど、私達は地上を離れる気は無いよ」
アナンダ「何故ですか!?」
イエス「私達は友を信じると決めたからさ。彼らなら必ず最悪の事態を阻止してくれるとね」
ブッダ「あ、イエス。もう連絡はすんだのかい?」
イエス「ああ……それでは向かおう。私達の戦場へ」
アナンダ「戦場!?どちらに赴くおつもりですか!?」
イエス「クーデターの煽りをうけて、一部の住民達の間で混乱や諍いが起きているようなんだ」
ブッダ「私達は彼らに落ち着くよう、説得して周るつもりだよ」
アナンダ「ですが、今のお二人は……」
ブッダ「うん…バカンスの為に地上に来ていたから、大部分の力は発揮できない状態だよ」
むしろ力があったら、天界の神が本格的に関わってきたと見られて、事態がより悪化してしまう可能性もあっただろうなとブッダは思った。
イエス「力のない私達では周れる範囲も話が出来る人間もわずかだろうね」
ブッダ「でもそんなことは関係ないんだよアナンダ」
ブッダ「私達の友人は愛する者達の為……何一つ力を持たず、強い意志だけを胸に宿らせ戦場へ向かっている」
イエス「だから私達も愛する者達の為に出来ることは、どんなに小さくともやりたいのさ」
ブッダ(京太郎君、仏として力になれなくても、私達は一人の平和を願う者として自分達の出来る事をするよ)
アナンダ「ブッダ様…イエス様……!!」←五体投地
ブッダ「アナンダ、君は戻って天部の皆に心配いらないと伝えてくれ」
アナンダ「いえ……お二人の崇高なご意志を聞いた以上、弟子として帰るわけにはまいりません!」
アナンダ「不詳アナンダ!お伴させて頂きます!!」
ブッダ「いや、君まで来ることは―――」
???「お話は外から聞かせていただきました。主に愛された弟子も勿論付いていきます」バン!
ドアを勢い良く開け、今度は西洋人の青年が部屋に入ってきた。
イエス「ヨハネ!?君も来ていたのかい?」
ヨハネ「私もアナンダさんと同様、イエス様を迎えに来ていました」
ヨハネ(聖☆おにいさん)
イエスの弟子、十二使徒の一人。
一人称は主に愛された弟子。なお本人が自称しているだけでイエスは誰が一番とかはないと言っている
アナンダ「ヨハネさん、あなたが協力してくれるなんて心強いです!」
ヨハネ「主に愛された弟子はすでに他の弟子達にも声をかけました!」
アナンダ「なるほど人海戦術ですね。私も他の十大弟子にブッダ様のご意思を伝えます」
イエス「ふ、二人共落ちついて!私達は―――」
ペトロ「イエス様が呼んでるなら、メシ食ってる場合じゃねえっ!」
アンデレ「他の弟子達もすぐに降りてくる来るっすよ」
イエス「早っ!何でこんな時だけフットワーク軽いの!?」
アナンダ「ブッダ様!他の十大弟子もすぐに馳せ参じるそうです!」
ブッダ「ど、どんどん収集がつかなくなって来てる……」
ヨハネ「アナンダさん!今こそ宗教の垣根を超え、共に力を合わせましょう!」
アナンダ「はい!共に地上の平和のため頑張りましょう!」
イエス「友情を深めるのは良いことだけど、とりあえず私達の話を聞きなさ~~~い!!」
後に、街で諍いがあると仏教徒とキリスト教徒がタッグを組んで説教しに来るという都市伝説が生まれたという……
――― 市ヶ谷駐屯地前 ―――
ニャル子「ここがあの男のハウスですね」
豊音「家というより基地だね~」
良子「ここに来たということは、まずはゴトーとバトルするつもりですね」
京太郎「トールマンもクーデターが阻止されればICBMを落とす理由がなくなりますからね」
ニャル子「本気でそう思ってますか?」
京太郎「……希望的な憶測だってのは自覚してる。でもすこしでも戦う可能性は減らしたいんだよ」
豊音「私も出来るなら戦いたくないよ~」
ニャル子「まあ兎にも角にもまずはゴトーを倒してから…ですね」
良子「ええ……それではスニークミッションスタートです」
――― 市ヶ谷駐屯地 施設内 ―――
京太郎「入る前は半信半疑だったけど、本当に気づかれないな」
ニャル子「だから言ったじゃないですか。私の宇宙CQCをなめたらあかんぜよ!」
___
∠∠/|__
∠|___|∠/ ×4
京太郎「それと俺達以外にもここに来ている人達もいるみたいですね」チュド~ン
良子「どうやら、政府のスペシャルチームが先行して突入していたようですね。おかげでセキュリティがかなり手薄になってます」ドカ~ン
ニャル子「さっきから良い感じに爆音と悲鳴が聞こえますしね」ギャ~
京太郎「ここに来る途中に検問が無かったのはその所為か。俺達と違って正面から大立ち回りしてるみたいだな」ズカ~ン
ニャル子「何だっていい!奴にとどめを刺すチャンスだ!…って感じで先に進みましょう」
AAが崩れてたのでやり直します
――― 市ヶ谷駐屯地 施設内 ―――
京太郎「入る前は半信半疑だったけど、本当に気づかれないな」
ニャル子「だから言ったじゃないですか。私の宇宙CQCをなめたらあかんぜよ!」
__________
/ / /| .
/ / / |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ..|
| | ..|
| 宇宙CQC | ..|
| | ..|
| | /
|__________|/ ×4
京太郎「それと俺達以外にもここに来ている人達もいるみたいですね」チュド~ン
良子「どうやら、政府のスペシャルチームが先行して突入していたようですね。おかげでセキュリティがかなり手薄になってます」ドカ~ン
ニャル子「さっきから良い感じに爆音と悲鳴が聞こえますしね」ギャ~
京太郎「ここに来る途中に検問が無かったのはその所為か。俺達と違って正面からストレートにやってるみたいだな」ズカ~ン
ニャル子「何だっていい!奴にとどめを刺すチャンスだ!…って感じで先に進みましょう」
――― 市ヶ谷駐屯地 最奥部 ―――
良子「ゴトーの魔力を感じます。このルームにミステイク無くいますね」
豊音「………」
京太郎「豊音さん?どうかしたんですか?」
豊音「だ、だ、大丈夫だよ~」ガクガク
京太郎「いや、どう見ても大丈夫じゃないですよ……」
良子「……実は私と豊音は三日前、岩手で逃げている際にゴトーと戦っているんです」
ニャル子「そしてこっぴどくやられたと……」
良子「あの時は私も指輪無しでベストコンディションでは無かったですし、豊音もペルソナに覚醒したばかりでしたが……それを抜きにしてもストロングでした」
豊音「こ、これは武者震いだよ~」ガクガク
ニャル子「恐怖心というのはそう簡単には消せるものではないですからね」
京太郎「豊音さん……俺の手を見て下さい」
そう言って京太郎は手のひらを豊音に見せる。
豊音「…汗がびっしょりだよ~」
京太郎「はい…本当は手を握ったり、頭をなでたりして豊音さんを励ましたいんですけど、それも出来ません」
京太郎「正直、俺も怖いんです。覚悟は決めたと思ってたのに……」
豊音「…それは私もおんなじだよ~」
京太郎「こんな俺が逃げずにいられるのは豊音さんが…皆がいてくれるからです」
豊音「それもおんなじだよ~!」
京太郎「消せないってんなら乗り越えてやりましょう。一人で無理ってんなら二人で!二人で駄目だったなら皆で!それが仲間です!!」
良子「私は戦いのプロですからね。その辺りの事はレクチャーできます」
ニャル子「ふふふ…私もその道で右に出るものはいませんよ。出典元的に考えて!」
豊音「みんなぁ~!」グスッ
京太郎「それに今は前の時とは違います。豊音さんはペルソナを増やして強くなりましたし、俺やニャル子がついてます」
良子「私も指輪やアイテムをフルにイークイップしてきました。今度はリベンジしてみせます」
豊音「…うん!もうほんと~に大丈夫!」ニパ~
豊音「それじゃ~、ドアを開けるね~」
そこは一見して何かの道場のような造りになっていた。
奥の掛け軸には天照大御神と書かれ、その前に一人の男が刀を片手に座っていた。
京太郎(あれがゴトーに間違いない。圧倒的な強者のオーラを放ってやがる!あいつには今までの敵には無い凄味がある!でも……)
それはこの場で言ってはならないことは分かっていた。
京太郎「なんで……」
しかし頭で分かっていても、本能がそれを口に出させた。
京太郎「なんで褌一丁なんだよてめえはぁぁーー!!」
今まで積み上げた決戦の雰囲気が台無しだよちくしょうという彼の魂のツッコミであった。
本日の投下はここまで
なおブッダやイエスは、弟子達に神通力等の能力を使うことは禁止、布教はしないことを徹底させました。
あくまで通りすがりの坊主や信者という体を保つのが理由です。
乙です。
そう言えば京太郎は神通力の一つ、女子力に秀でてる印象があるね。
乙
ゴトーの格好は初見だとまあね…漢って感じがして好きだけど
>>619の
イエス「ああ……それでは向かおう。私達の戦場へ」
で、「ああ、ネトゲですね」って思った俺を許さないでください
>>616
ここで言ってる高校生とはテニプリのことなのかメガテン主人公なのか…どっちでも問題ないな。
>>634
慣れると確かに漢って感じですがやっぱり初見だと……
>>635
イエス「許しますよ」ニッコリ
>>632を見て浮かんだネタ
おまけ
『伝言ゲーム』
※時系列は気にしないでください
――― 電話 ―――
京太郎「俺って男なのに女子力高いよなって言われることがあるんですよね」
ブッダ「へ~、私もだよ」
――― アパート ―――
ブッダ「京太郎君も私と同じで女子力を持ってるみたいなんだ」
アナンダ「ブッダ様、女子力とはいったい?」
ブッダ「私も詳しくは知らないけど、イエス曰く神通力の一種だって」
アナンダ「そんな神通力があったとは……自分はまだまだ勉強不足です……」
――― 天界 ―――
アナンダ「―――とゆうことがありました」
ラーフラ「神通力を持っていて、父が目にかけている……その少年はもしかしたら私達の弟弟子になるかもしれませんね」
アナンダ「確かにその可能性は高いですね」
――― 電話 ―――
京太郎「最近、ブッダさんの弟子の皆さんから、説法を聞かされたり出家を勧められるんです。俺ってそんなに欲まみれに見えるんでしょうか……?」
ブッダ「ええ!?」
『伝言ゲーム2』
――― 電話 ―――
イエス「やはり上を目指すには若者のセンスを取り入れるべきだと思うんだ。だから私達【パンチとロン毛】と組まないかい?」
京太郎「お気持ちは嬉しいですが、お二人の良さは2000年来の付き合いから生まれる、息の合った掛け合いだと思うんですよ」
京太郎「センス云々は勉強でどうにかなりますが、その辺りは一朝一夕では身に付けられないですからね」
イエス「なるほど……やっぱり第三者の意見は参考になるよ」
――― 電話 ―――
イエス「彼を(漫才に)誘おうかと思ったけど、やっぱりもう少し考えることにしたよ」
ペトロ「へ~そんなんっすか」
――― 天界 ―――
ペトロ「―――っていうことがあったらしいぜ」
アンデレ「ところで先生はいったい何に誘うとしたんだ?」
ペトロ「そりゃ先生が誘うっていったらあれだろ…神の教えを広めるのをじゃないか?」
アンデレ「つまり、もしかしたら俺達の弟弟子になるかもしれないわけだ」
ペトロ「あいつはノリも良いし、先生がわざわざ自分から誘うくらいだからな。将来有望だろ」
――― 電話 ―――
京太郎「最近、イエスさんの弟子の皆さんが前にもましてフレンドリーになってるんですが何か心当たり無いですか?」
イエス「う~ん、何でだろう?」
カン!
イエスが誘うってのがやっぱりネトゲのギルドにしか見えない件
豊音「変態さんだよ~~!」
良子「これはセクハラですね」
ニャル子「これを写メしてクーデターの人達に送れば士気が急降下しそうですね」
女性陣からも思い思いのコメントが吹き出た。
ゴトーはそんな面子をひと睨みした後、
ゴトー「これは私の覚悟…例えこの身一つとなろうとも戦い続ける不退転の意志の現れだ」
怒るとも呆れるともなく、ゴトーはそう答えた。
その一言だけで弛緩していた空気が一瞬で引き締まったのを京太郎達は肌で感じた。
京太郎(この威圧感……これが国を相手取って戦うと決めた男か…!)
ゴトー「男子三日会わざれば刮目して見よと言うが、これは女子にも当てはまるらしいな」
ゴトー「提倶璃一族の末裔、姉帯豊音。三日前の貴様には無かった意志と力を感じるぞ」
豊音「今度は逃げないよ~」
豊音はゴトーの目をまっすぐに見て答える。
ゴトー「葛葉四天王葛葉ゲイリン、戒能良子。貴様も以前よりも強力な悪魔の魔力を身に纏っているな」
良子「今回はビクトリーをもぎ取るプロセスです」
良子は指輪は見せつけるように構えた。
ゴトー「這いよる混沌、ニャルラトホテプ。容姿は小娘だが、名の通り底知れぬものを感じるぞ……」
ニャル子「そう…まだ私は変身を残しています!」
ニャル子は無駄に身体をくねらせたポーズを決めて答えた。
ゴトー「お前達の質問に一つ答えた。今度はこちらが聞く番だ」
京太郎(何だ?俺の方を見てる?)
ゴトー「須賀京太郎…貴様は一体何者だ?」
ニャル子「通りすがりの男子高生だ。覚えておけ!」
京太郎「何でお前が答えてんだよ!間違いじゃないけどよ」
良子「彼のクエッションはそうゆう意味では無いでしょうけどね」
かなり中途半端ですが今日はここまでです。
キリの良いところまで書けたら週末といわず、投下しようと思います。
乙ー
確かに何者か疑いたくなるコミュ二ティではあるよな
乙
清澄2人目の聖人にしてコミュ力の魔物かな?
>>648
一日で仏と神の子と邪神と魔王と知り合いになる普通の男子高校生がいるとかSOA(棒)
>>649
ブッダは手塚治虫を心から尊敬してるから許されるんじゃって意味ではないかと。
………何であの時の>>1はあの流れからテニプリを連想したんだろう…?
>>650
ここの京ちゃんならモンスターマスターの職につけば大成するだろうなと思います。
聖闘士星矢の映画を見てきましたけど、映画館で観るべきだと勧められるすごい迫力の戦闘シーンでした。
ストーリー?90分弱でうまくまとめろと言う方が無茶ですよ。黄金はもちろん主人公側ですら見せ場無しの人がいるくらいですから。
すごく今更ですがゴトーではなくゴトウでした……
今回からはゴトウに直します。
ゴトウ(名も無き一般人によって儀式が阻止されたと聞いた時は驚きと同時に歓喜したものだ)
ゴトウ(その男は邪神を従え、神や魔王からも一目置くを置き、ドウマンを離反させるほどのカリスマを持っている…そんな武士がまだ日本にいたのかと)
ゴトウ(だが目の前にいるのは……)
ゴトウ「ドウマンの一件から貴様を知り、部下に出自、経歴を調べさせたが……平凡の一言に尽きるものだった」
ニャル子「さすが国家権力!プライバシーを平然と侵害してます!」
京太郎「プライバシー云々は人のこと言えないだろお前」
ゴトウ「それ自体は些細な事だ。才能や素質は血や立場で決まるものでは無い。経験だけで決まるものでも無い。きっかけ一つで天賦の才能が目覚めることもあるからな」
ゴトウ「だが実際に実物を目の前にしても力も覇気も…何一つ脅威となるモノを感じない」
ニャル子「ボロクソに言われてますよ京太郎さん?」
京太郎「実際そうなんだからしょうがない」
比べる対象が色々と規格外なので怒るよりそりゃそうだよな、という感想しか京太郎には出なかった。
ゴトウ(どう見ても私が造ろうとする弱肉強食の世界において即脱落するであろう青二才だ。しかし……)
ゴトウ「儀式を阻止し、こうして私の前に立ちはだかっているのも事実」
ゴトウ「もう一度問う…お前がここまで来たのはただの運なのか、それとも私にも見抜けない何かを持っているのか……?」
豊音「京くんは―――」
良子「ストップです豊音」
豊音「戒能さん?」
良子「…ニャル子はどうシンキングしますか?」
ニャル子「え?私が答えるんですか?」
良子「京太郎を第三者の目線でジャッジするなら、貴方がライトスタッフかと」
ニャル子「そうですねえ~、はっきり言えるのは、あの褌男さんが期待しているようなものを、京太郎さんは一つも持っていないということですかね」
良子(……つまりニャル子が京太郎に近づいているのは、何かしらのスキルやパワーが目的では無いということですね)
ゴトウ「では何故邪神である貴様はそんな男に付き従っている?」
ニャル子「それはですね……」
ゴトウ「………」
ニャル子「教えてあげないよ、ジャン♪」
ゴトウ「………っ!」ピキピキ
京太郎(うん、これはウザいな)
ニャル子「質問は一つだけのはずですから答える義務はありません」
ニャル子「それに貴方には何を言っても、彼を認めることはありえないと思いますしね」
ゴトウ「…まあ良い。例えその男が何であれ私のするべきことには変わりは無い」
ゴトウ「お前達は所詮“あの漢”が来るまでの余興でしかないのだからな」
京太郎「何だと?」
ゴトウ「前座だと言っている!」
ゴトウが鞘に収めてている刀で床を叩くと、部屋の中央の床が割れ、何かがせり上がってくる。
京太郎「これは……雀卓!!??」
ゴトウ「ハンデだ。お前達からは3人が卓に入れ」
良子「では私と豊音、後は……」
ニャル子「宇宙麻雀で鍛えた腕をお見せしましょう……と言いたい所ですが、ここは話の流れ的に京太郎さんにお譲りします」
豊音「頑張ろう~京くん!」
京太郎「あれ!?おかしいと思ってるの俺だけ!?」
良子「一般ピープルにはあまり知られてはいませんが、国の外交や政治が麻雀の勝敗で決まるのはよくあるプロセスです」
良子「麻雀が全国的にメジャーな背景には、優秀な雀士を育て、スカウトしやすくするという政府側の意向があるからです」
京太郎「マジですか……」
こうして今ここに、日本の行末を決める“命がけ”の麻雀が始まる。
今日はここまで!
対局シーンですが、正直>>1の麻雀レベル的に色々と拙い感じになってしまいそう。
生暖かい目で読んでもらえると助かります……
乙
お友達呼べば大丈夫だよ
東西南北ってか太陽の軌跡は死と再生の循環に当て嵌められたりするし、親と子が入れ代わり立ち代わりになったりとか意味深
咲だと思ったらムダヅモ無きだった件について
>>660
ベネディクト16世「はじめ神は雀卓を作られた―――」
>>662-666
当初はむしろ咲×ムダヅモ×メガテン+その他(聖☆お兄さん等)だったのにどうしてこうなった。
まさしく合体事故です。
>>659
実はお友達でまともに原作を読んでるのは神域さんくらいなんだよな……
最近積みゲーだったP4UをP4GAが始まるとのことなのでプレイしました。
ストーリーはおまけ程度かなと思っていましたが、ガッツリあって良い意味で予想を裏切ってくれました。
そしてP4GAはまさに強くてニューゲームでしたね……
それじゃ投下をはじめます。
――― 東一局 ―――
ゴトウ:25000
豊音 :25000
良子 :25000
京太郎:25000
最初の親はゴトウ、次いで豊音、良子、京太郎の順となった。
京太郎「なあ、この卓はトビなしで構わないか?」
賽を振ろうとするゴトウに京太郎はそう提案した。
自分の腕では役満直撃で即トビ終了も冗談の話ではないからだ。
あくまでダメ元であったのだが……
ゴトウ「ああ、構わん。それと最終的にお前達の誰かがトップだったらそちらの勝ちで良い」
豊音「え?良いの~?」
これには京太郎だけでなく豊音も驚いた。
ゴトウが了承したルールでは仲間内で差し込みが容易に行え、豊音達にかなり有利になるからだ。
ゴトウ「ふ、出来るならすればいい。お前達にそれが出来ればの話だがな」
京太郎「余裕ぶっこいてるな……絶対に足元すくってやるぜ」
ゴトウ「余裕かどうかはすぐに分かる」
良子「………」
三巡目、牌をツモったところでゴトウは動きを止めた。
良子「これは…!二人共、デンジャーなのが来ます!」
京太郎「へ?」
「ツモっ! 断么九一盃口(トラ・トラ・トラ)!」
四五六四五六2342233 3
ゴトウ:25000→28900
豊音 :25000→23700
良子 :25000→23700
京太郎:25000→23700
ゴトウが和了を告げた瞬間、3人に全身を貫く強烈な衝撃が走った
豊音「ビリビリするよ~。こ、これって……」
良子「麻雀力の高い古強者はアガリに生命力そのものをのせてきます。これを受けると心身ともにダメージを負います」
豊音「うん…こんなの初めてだよ~」
良子「もしこの卓でトビにでもなれば……待っているのはデッドです」
豊音「…………」ブルッ
ゴトウがなぜあんなルールを飲んだのか、豊音は理解した。
こんな状況で下手な差し込みをすれば、その後ゴトウにトバされる可能性が高くなる……つまり死ぬということなのだ。
凄いフィールだ……
ゴトウ「ようやく状況を理解できたか…小僧はそこまで身体がもたんかもな」
京太郎「………こ、この程度でネを上げるつもりは無えよ!」
そう返した京太郎だが大量の汗を流し、顔色を見てもひと目で消耗が分かる状態だった。
ゴトウ「虚勢だな。他の二人はペルソナや修行である程度抵抗力はあるだろうが、弱者のお前には何もない」
ゴトウ「この環境では席に座り、牌を切るだけでも消耗するはずだ」
豊音「そうなの京くん!?」
京太郎「耐えられないほどじゃないですよ」
ニャル子(京太郎さんの麻雀力は3Adh。一方ゴトウは8000adh以上。これはゴトウの言う通り、何時倒れても不思議じゃないですね)
片メガネに似た形状をした機械を片耳に付けてニャル子そう状況を分析した。
アーデルハイド
麻雀力を計る単位で表記はAdh。ちなみに一般人の平均は7Adhである。
相手との数値の差が2000以上で吐き気、失神、軽い出血であり、5000以上で弱っている者は死んでしまう可能性が出てくる。
ゴトウ「葛葉、貴様はこうなること予想できていたはずだ。なぜこの小僧を選んだ?」
卓につく資格さえない者を席につかせるなど、世界の行く末が決まるこの戦いを貶めるつもりかとゴトウは怒りを滲ませた。
良子「それを理解した時が貴方のルーザーになった時です」
しかし、良子もそんなゴトウの威圧をものともせずに言い切った。
ゴトウ「ならば私には一生理解出来そうにない」
豊音「京くん……」
京太郎「そんな顔をしないでください。本当に大丈夫ですから!」
豊音「分かった…京くんの言葉…信じるからね……!」
良子(ゴトウのアガリ形…あれならもっとハンドを伸ばせていたはず。スピードタイプがあの男の打ち筋なのでしょうか?)
ニャル子(それとゴトウのあの麻雀力は異常ですね。クーデターの首謀者とはいえ、一介の軍人にあそこまでの麻雀力を発揮できるとは思えません)
良子(確かにそんなパワーがあるなら軍でも、もっと上のポジションにつけたはずです…何かリバースがありそうですね)
――― 東一局一本場 ―――
ゴトウ「お前達の力はその程度か!?リーチ!」
四順目、ゴトウは勢い良くリー棒を卓に叩きつける。
良子(まずいですね…流れが彼に傾いています)
ここは強引に行くべきかと良子は思索していると、
豊音「リーチだよ~!」
おっかけリーチを豊音が仕掛けた。
良子(仕掛けるんですね豊音…ならば私は……)
京太郎(よく分からないけど、豊音さんが何かしようとしてるのは分かる)
良子は安牌を切り出し、京太郎もそれにならって同じく安牌を切り出す。
そしてゴトウが西を切り、
豊音「ロン! リーチ一発ドラ2(バックアタック) 8000!」
六七八ⅠⅡⅢ345789西 西
ゴトウ:28900→20900
豊音 :23700→31700
良子 :23700
京太郎:23700
ゴトウ「…なるほど、これが話に聞く六曜か」
豊音「まだまだいくよ~!」
京ちゃんの雀力一般人以下ってw
しかも同卓についた時点でヤバイじゃねーかよ
――― 東二局 ―――
豊音「チー!」つ五六七
ゴトウの切った牌を豊音が鳴く。
豊音(この人と対峙するのは正直まだ怖いよ…気を抜けば指が振るえて牌が握れなくなるくらい……)
だが豊音は死ぬかもしれないこの勝負から降りる気はさらさらなかった。
豊音(昔の私だったら…皆と出会う前の私なら駄目だったと思うよ~)
目蓋を閉じて浮かぶのは宮守女子麻雀部の友達との楽しかった日々。
あの日々をこれからも続けたい。そう思わせてくれる大切な友達を守りたい。
その想いが彼女をここから一歩も引かせない力になる
良子(アレをやる気ですね、でしたら……)つ八
豊音「ポン!」つ八八八
隣には頼りになる大人の女性がいる。
彼女は右も左も分からない自分に親身になって色々教えてくれた。
良子は豊音の視線に分かっていますと目で答えた。
豊音「ポン!」つ三三三
後ろに目を向けると不思議な雰囲気を持つ邪神がいる。
彼女はわからないところだらけだが、危ない所を助けてもらったし悪い人じゃないと感じている。
これからもっと仲良くなれたらなと思う
ニャル子は豊音の視線に気づきサムズアップしてみせた。
京太郎(すごい鳴いてるけど速攻しかけてるんだよな?じゃあこれを切っといた方が良いか?)つ發
豊音「ポン!」つ發發發
そして今目の前にいるのは、初めての男の友達。
再会してから幾つもの危機にあったが決して折れず、今だって何時死ぬかも分からない対局に闘士を燃やしている。
自分を守ってくれただけじゃなく、こうして立ち上がらせてくれた彼女にとって永遠のヒーロー。
京太郎は豊音の視線に対して力強い笑みを浮かべてみせた。
豊音(私はこんなにもステキな人達に囲まれてる……)
豊音(だから戦える! もう私は…!)
豊音「ツモっ! 混一色(ボッチジャナイヨ~)!! 2000オール!」
三三三八八八五六七發發發西 西
ゴトウ:20900→18900
豊音 :31700→37700
良子 :23700→21700
京太郎:23700→21700
本日はここまで!
P4Uは面白かったしP4U2を予約する作業に移ろうかな(ステマ)
乙です
どうやって覚醒するのか楽しみだ
乙
あの世には逝きなれてるから
神々の麻雀で
乙
闇のゲームの始まりだぁ!
乙でした
余裕ぶってたからルール追加を提案してたら呑んでくれたんかな?
んで脱衣麻雀にして…キュフ
>>684
カンちゃん新作出ないなら3年ハウス
しかしこのスレ濃いな。連載期間4か月くらいで、まだ1レス目なのに、ずいぶん長期連載しているような錯覚を覚えるほどに
>>671
最高に高めたオレのフィールで最強の力を手に入れてやるぜ!!
>>676
国会議員のタイゾーでも7ですからようやくルールを覚えた京太郎ならこれくらいかと。
>>680
覚醒?ダレのことをいってるんだろうな~
>>681
みんな勘違いしてますけど、あれは死んでるんじゃなくてただ幽体離脱してるだけですから!
>>683
懐かしい響きだなあ闇のゲーム。
>>684
カンちゃんハウス!・・・ってこの流れも懐かしいな。
>>685
気がつけばもう4ヶ月…濃いと思ってもらえてるならなによりです。
それでは今夜の投下を開始します。
――― 東二局1本場 ―――
配牌が終わり、皆が自分の手牌を見ている中、京太郎は場の雰囲気が少し変わったと肌で感じた。
視線を手牌から上げ、周囲に目を向けるとすぐに原因が分かった。
京太郎「……あんた、何でそんな嬉しそうなんだ?」
ゴトウ「そう見えるか?」
京太郎「少なくても、直撃と連荘で波に乗ってる敵を前にしてるって感じではないな」
豊音(そう言われてみると、そんな感じがするよ~)
良子(衰弱した状態でよく気が付きましたね……)
ゴトウの表情自体は変わらず武骨なものであったが、若干闘気が和らいでいた。
ゴトウ「姉帯豊音、戒能良子、そしてニャルラトホテプ…私の元に来る気は無いか?」
その突然の提案に全員あっけに取られた。
ニャル子(またナチュラルにスルーされてますよ京太郎さん?)
京太郎(今はシリアスな流れだからそうゆうコシを折るツッコミは無しの方向で行くぞ)
ニャル子(お口にチャックですね、了解です)
良子「この期に及んで私達をスカウト…いったい何のつもりですか?」
ゴトウ「貴様達も知っているだろうが…今、神の名の下に神に選ばれた者のみが住む千年王国を作り上げる計画が進んでいる」
ゴトウ「ICBMを落とそうとするのもその計画の一環だ」
良子「それは貴方がゲートをオープンし、悪魔をコールしたのが原因です」
ゴトウ「奴らにとっては悪魔もクーデターもICBMを落とす為の口実にすぎん。それらが無くとも適当な理由をつけて落とそうとしただろう」
ゴトウ「私がクーデターを起こしたのは奴らの計画を阻止する為でもあるのだ」
豊音「でも天国の神様みんながみんな、計画に賛成じゃないってブッダさん達が言ってたよ~」
ゴトウ「確かに今回の計画を阻止するだけならクーデターなど起こさずとも、トールマンを排除すれば良い」
良子「つまり、私欲でクーデターを起こしたことを認めるんですね」
ゴトウ「私欲ではない……今回の計画を阻止しただけでは、時が過ぎればまた同じことを繰り返される」
ゴトウ「根本的に解決する方法は……二度と千年王国を造ろうなどと思わぬほどの力をこの国が持つ事だ!」
豊音「それは極端だよ~」
ゴトウ「それだけではない!少子高齢化、政治の腐敗、……若い貴様達には実感が沸かないだろうがこの国は徐々に衰退の一途を辿っている!」
ゴトウ「この国を生まれ変わらねばならないのだ!その為に劇薬を飲む必要がある!」
良子「それが悪魔の力を使ったクーデターですか……」
ゴトウ「悪魔との共存や生存競争…弱肉強食の理を持ってこの国は力を得る!」
ゴトウ「そしてその力で日本をどこの国にも…天界すらも手を出せぬほどの強靭な国へと昇華すること……それが私の理想だ!」
ゴトウ「この卓で再確認ができた。私は間違っていないとな!」
ゴトウはそう言って豊音に視線を向けた
豊音「え?わたし~?」
ゴトウ「三日前は震えるだけの小娘に過ぎなかった。しかし、異能を手に入れ、磨きをかけ、修羅場を潜ることによって私の前に立ちふさがるほどの成長を見せた」
ゴトウ「それは私の理想とする人類の姿そのものだ!」
ゴトウ「姉帯豊音!お前こそ私の理想の体現者だ!」
ゴトウ「そして戒能良子、ニャルラトホテプ、貴様達の知識と力はこれからの世界を統治するために必要なものだ」
ゴトウ「もう一度言うぞ、真にこの国の明日を考えるのならば私の元でその力を振るえ!」
ゴトウの勧誘……否、演説には強固な意志と力があり、それは聞く者の心を問答無用で震わせる言霊であった。
クーデター軍の部下がゴトウに心酔するのも分かると京太郎は納得した。
それを間近で聞いた三人の答えは……
良子「絶対にノー!」
豊音「お断りだよ~」
ハ,,ハ
( ゚ω゚ )
/ \
((⊂ ) ノ\つ)) ニャル子「お断りします」
(_⌒ヽ
ε≡Ξ ノノ `J
とりあえず京太郎はハリセンでニャル子を叩いておいた。
シリアスな場面が続きすぎてカッとなってやった。今は反省しています…とニャル子は供述している。
ゴトウ「そうか……やはり自分の命を狙った人間とは手を組む気にはならんか」
豊音「そうじゃないよ~」
豊音は首を横に振って否定した。
豊音「なんとなくゴトウさんがすごい悪人じゃないのは分かったよ~」
豊音「でもゴトウさんが目指してる世界は私の友達が不幸になる…そんな気がするんだよ~」
良子「そうですね。ゴトウの望む国家では確実に大勢のピープルが犠牲になります」
ゴトウ「……だが力無き弱者が強者の糧となるのは今の世も同じことだ」
京太郎(こいつにとっては俺は弱者……だから俺には声をかけないんだろうな)
良子「政に悪魔のパワーを用いて大成したケースはゼロ。大概はバットなエンドです」
良子「悪魔のパワーはそんなコンビニエンスなものではない。最悪、国そのものが崩壊する可能性があるプロセスです」
良子「私はヤタガラスのメンバーとして、そんな暴挙にハンドをレンタルするつもりはありません!」
ゴトウ「そうか…ならば致し方無し……ここからは貴様達を全力で叩き潰すとしよう!!」
ニャル子「あれ?私のターンは?」
京太郎「どうせふざけた答えだから聞く必要は無いってことだろ」
ニャル子「ショボーン」(´・ω・`)
本日はここまで。
またAAがずれてしまった……まあこれはこれで相手を煽って感があって良しとしよう。
せっかくの連休なので明日も出来れば投下しようと思ってます。
さて週末になりましたが、>>1はいかがお過ごしでしょうか。
>>697
たまの休日に家で寛いでたら暑さでダウンしかけた今日このごろです。
それでは投下はじめます。
――― 長野 合宿場 ―――
貴子「………」パラパラ
靖子「よう、難しい顔して何見てんだ?」
貴子「あ、藤田プロ」
久保貴子(咲-Saki-)
風越女子高校麻雀部OBで、現在はコーチを務める。
池田ァ!!の印象が強いが、大会後には部員を労ったり、目上の人に結構礼儀正しいという体育会系でもある。
また部活の連絡メールに絵文字を入れる可愛い面もある
藤田靖子(咲-Saki-)
長野をホームとするプロ麻雀チーム、佐久フェレッターズに所属するプロ雀士。
咲の2次創作ではかませプロとして登場することは多いが、大会での解説の的確さや『まくりの女王』の二つ名から雀士としての腕は確かだと思われる。
靖子「そいつは…牌譜だな、誰の何だ?」
貴子「清澄の須賀京太郎という1年男子のです」
靖子(須賀…ああ、久からそんな奴がいるって聞いたことがあったな)
靖子「それで…なんで風越女子のあんたがそんなのを見てんだい?」
貴子「清澄の主将に初心者に対する指導の仕方を聞かれたので……」
靖子「それでわざわざ牌譜を見るとは…見た目によらずに真面目だよなあんた」
貴子「見た目がは余計だよ……まあ半分はこの男子の環境に同情したってのもありますけどね」
靖子「同情…ああ、なるほどね」
貴子「聞いた限り、清澄麻雀部の環境は“実力のある経験者”にとってはある意味“最高”の環境です」
貴子「少数精鋭で皆全国クラスの実力者だからお互いに切磋琢磨でき、先輩後輩問わず仲が良い」
靖子「高圧的なコーチもいないから、自由に打てるしな」
貴子「…改めるつもりは無いですよ」
教える者がいないのは一見、悪条件だが彼女達のレベルになればむしろ下手な者が付くより自分達で考えて鍛錬を積むほうが実力が付く場合もある。
靖子「確かに“実力のある経験者”にとっては“最高”の環境だな」
靖子「“才能のない初心者”にとっては”最悪”の環境だがな」
貴子「少数精鋭ということは、初心者が対等に麻雀ができる人間がいないということ」
靖子「手加減すれば良いって話だが、男子としてもプライドがあるだろうしな」
それを抜きにしても、仲間とは全力で打ち合いたいというのは当たり前の欲求だろう。
靖子「これで指導者がいないのもキツイな」
貴子「他の部員が技術を指導するといっても、周りが特殊な打ち手だからまともな定石が通用しづらい」
靖子「通用しない定石なんて、どんなに大切と周りに言われようが真剣に身につけようと思わんだろうな。初心者なら尚更だ」
貴子「仮にまじめにやって身につけたとしても、そもそも実力差がありすぎる」
貴子「結果、どんなに指導されても自分の未熟さだけが浮き彫りになり、逆に初心者を追い詰めることになりかねない」
靖子「その辺りを上手くフォローしながら指導しろっていうのは学生に荷が重いわな……」
貴子「2年生になって後輩ができれば状況はより悪化するでしょうね」
貴子「全国にいった高校ですから、腕に自信のある子が何人か入るでしょう」
貴子「その子達は麻雀の腕は大したことがない、雑用しか出来ないのに一人だけ居座ってる男子を見てどうゆう反応をするでしょうね……」
靖子「生々しいなおい……」
貴子「風越女子は部員が多いですし、ピンキリがありますから……」
靖子「……色々とネガティブな事を上げたけどよ、ある程度の才能があるなら話は変わると思うぞ?」
貴子「才能については断言は出来ませんが…牌譜を見る限り明らかに普通よりも“不要牌を多く”ツモってます」
貴子「貴方風に言えば“牌に全く愛されていない子”ですね」
貴子「コーチとして沢山の子を指導してますけど、極稀にいるんですよね。技術云々の話ではなく、単純に運が無いって子が」
靖子「コーチがそうゆうこと言っていいのかよ」
貴子「本人にやる気があるなら、とことん技術を叩き込みますよ。県大会レベルなら努力次第で食いついていけますから」
全国クラスやプロレベルとなると……と貴子は目を伏せた
貴子「この男子部員には他の部員と打たずに、経験を積むために積極的に雀荘で打たせる…ということくらいしか私にはアドバイス出来ません……」
部外者の自分としてはこれが精一杯であり、ただの延命処置なのは分かってはいたが、貴子にはこうとしか言えない
靖子「場合によっては傷が深くなる前に部を離れた方が懸命だが、先輩後輩問わず仲が良いってことが逆にネックになるな」
靖子「心地良さを知っているからズルズルと辞められないし、辞めた後も未練が残っちまう」
靖子「別の場所で麻雀を打っても、ずっと麻雀部のことが頭にチラつくじゃないか?」
そして麻雀自体を止めてしまう……もはや最悪を通り越して、初心者殺しの環境だなと冗談とも本気とも取れる様子で呟いた。
靖子(そうなったら久も罪悪感がひどいだろうし、なんとかしてやりたいがな……)
貴子「正直、彼に他の部員に匹敵する才能が眠っているか、凄腕の指導者に出会えることを祈るしかないですよ……」
そう口にはしたが、世の中そうそう甘くないことも理解していたのだった……
――― 市ヶ谷駐屯地 最奥部 ―――
ゴトウ(ここまで様子を見ていたが…やはりあの小僧はただの弱者だな。では……)
良子(京太郎の顔色は良くなってますね。今の問答で体調をいくらか回復する時間が稼げましたか。しかし……)
良子達はゴトウを中心として、さきほどまで比べられないほどの闘気が渦巻いているのを感じた。
ゴトウ「お前達は甘い…甘すぎる!それを今から証明してやろう!」
良子(ここからが本番のプロセスですね)
8順目――
豊音(これで一向聴!それにこれなら……)
手牌:白白白發發發中中中34二三
豊音はここに来て大三元まで一向聴となっていた。
そして次順、ツモったのは…二。
豊音(これで聴牌――――っ!!?)
良子(…?豊音の様子が……)
豊音(か、身体が重いよ~)
聴牌になった瞬間から、豊音は重力が数倍に増したかのような感覚に襲われていた。
豊音(もしかしてゴトウさんの能力?でも麻雀が続けられないほどじゃないよ~!)
ゴトウ「リーチ」つ五
豊音「…!先んずれば即ち負ける…通らばリーチだよ~!」
本来、役満クラスの手牌ではリーチは全くの無駄である。
むしろ、切る牌を制限されてしまうので不利になってしまう。
だが、彼女には追っかけリーチをかけると先制リーチ者から直撃を取れる能力…先負を持っている。
東一局一本場での和了もその能力によるものである。
彼女の故郷でのあだ名は【背向のトヨネ】…先制したものを後ろから縊く
そしてゴトウが切ってきた牌は……
豊音「……え?」
ゴトウが切ったのは八…つまり和了牌ではなかった。
豊音(どうして先負が……さっきは通用したのに……)
ゴトウ「どうした?お前の番だぞ?」
豊音「……あ、う、うん私の番だよね~」つ東
良子「…っ!豊音、伏せて下さい!」
ゴトウ「いくぞ!これが真の開戦の狼煙だ!」
一二三123ⅠⅡⅢ九九九東 東
ゴトウ「ロン! リーチ混全帯么九三色同順ドラ3(ニイタカヤマノボレ)」
ゴトウ:20900→35200
豊音 :31700→21400
良子 :21700
京太郎:21700
京太郎「豊音さん!!」
豊音「だ、大丈夫だよ~。少しビリビリするけど~」
良子「ペルソナがガードしてくれたんですね」
ミシャクジさま(直接は戦えんが、防御はワシらにまかせい!)
豊音「うん…ミシャクジさま達も私達と一緒に戦ってくれてるんだよ~」
良子(豊音は先負を使っていたはず…それでも和了れなかった……)
ニャル子(ゴトウが妨害したんでしょうね、何かしらの能力で)
豊音(さえに塞がれた時に近い感じだったよ~)
良子(つまり何かしらの条件付きで相手の和了を防ぐ能力ですか)
京太郎(何かしらの条件付きだと断言できる理由は?)
良子(無条件なら最初から使っていたはずですから)
ニャル子(相手の条件を回避しつつ和了る……ただでさえ雀士として強敵なのに、これはまた厳しい制限が出来ましたね)
良子(それでも私達はファイトするしかありません!)
――― 東三局 ―――
3順目―――
豊音「あれ?」
手牌:二三四三四五ⅡⅢⅣ2223 ツモ4
豊音には前の局と同様に身体にプレッシャーはかかっていたが、和了れる牌をツモることが出来た。
豊音(でもこれだと平和だけで安めだよ~)
まだ早い段階であることや良子の親番であるので、豊音はこれを流した。
しかし、11順目には
ゴトウ「私の剣技をとくと視よ!!」
ゴトウ「ツモっ リーチ混全帯么九三暗刻(ヒートウェーブ)!」
ゴトウ:35200→47200
豊音 :21400→18400
良子 :21700→15700
京太郎:21700→18700
豊音(ごめんなさい~、私が和了ってれば……)
良子(ドンマイです豊音。それに、和了れていたということは図らずとも条件を回避していたということです)
京太郎(安目の和了よりも、出来る限り相手の条件を知る方が重要です)
ニャル子(そうそう、ケチな点棒拾う気なし…!ですよ)
京太郎(でも次は俺の親番ですけど、和了れるなら気にせず和了ってください)
京太郎(ここまで聴牌どころか一向聴にもなってませんからね……)
豊音(うん!でも京くんも……)
京太郎(分かってます、俺だってまだまだ和了る気はありますよ!)
――― 東四局 ―――
4順目――
ゴトウ「ポン!」つⅨⅨⅨ
良子(ドラを鳴いてきましか。しかしこちらは聴牌にはなりました)
良子(ですが豊音の言っていた聴牌になると掛かってくるプレッシャーが来ませんね……)
手牌:二三ⅠⅡⅢ12378999
良子(つまり私は今、ゴトウの能力の条件から外れた状態)
良子(では私と豊音…どこが違うのか……)
良子(そもそも、豊音も東一局一本場や東二局ではプレッシャーを感じてはいませんでした)
良子(プレッシャーがかかっていた時とかかっていない時の違い……)
次順、良子がツモったのは…四
良子(これで和了ることは出来ます…ですが点数は低い……点数?)
良子「まさか……ゴトウの能力は、相手の和了る点数に制限をかけること!?」
豊音「え~と~、どうゆうこと~?」
良子「シンプルに言えば、前局で和了った点数以上の和了を封じる能力…違いますか?」
ゴトウ「ほう、この短期間でよく分かったな」
京太郎「和了れば和了るほど、点数が低くなる。初手で安上がりしてたら、ずっと安目のみしか和了れなくなるのか……」
ニャル子「う~む、初見殺しですね。ですが、タネさえ分かればこちらのものです!」
良子「イエス、つまりまだ一度も和了をしていない私にはリミッターは無いということ!」つ四
ゴトウ「どっしり構えて高い役を狙えば良いか……だから甘いと言っている!」
ゴトウ「カン!」
つ白白白白
めくって出た牌は中。
そして次順―――
ゴトウ「カン!」
つ6666
京太郎「ドラは……6!?」
豊音「これって…か、数え役満確定~!?」
良子(こ、これはバットです!いまの流れはゴトウにある。和了る可能性はビッグです)
良子(私は避けることは出来ますが他の二人は………仕方ありません!)
次順、良子が掴んだ牌は……再び四
良子「ツモっ! 平和(トラフーリ)」
二三ⅠⅡⅢ12378999 四
ゴトウ:47200→46800
豊音 :18400→18000
良子 :15700→17200
京太郎:18700→18000
京太郎「ド安目…まさか俺達の事を考えて……」
ゴトウ「戒能良子…お前は仲間を見殺しにしても自分で和了りにいくべきだった」
ゴトウ「お前は最大の勝機を自らの手でドブに捨てたのだ!」
良子「私は自分の判断に後悔はありません」
ゴトウ「それが甘いというのだ!!」
???「確かに甘ちゃんだな」
一同「!?」
いつの間にか開かれていたドア。
葉巻をくゆらせる男が一人、威風堂々とそこにいた。
ィ==≦三三三ヽ、
三三三三三三三三三ヽ
l三彡オ´ `¨ヾニニニミミ
/:三リ´ `リ
三三三 ‐ ‐ 、 , 、 ミヽ、
三三三 ィtラぇ‐´丶<不 ミリ
イ三三リ ` ¨ ´ ` :ミ
三/`ヽリ ' , 〈 r :ッ .〉
`{ ` -、 . , l
‘, ,' /-‐- '.l
‘ ,/、 ' , -‐ " ¨ "<> . 「だが俺は嫌いじゃないぜ」
. ヾ|‘, l `'<>.
l ヽ j `'<>
. l ` 、 /
l ヽ´
. l ', ..
l _..< ∧、
/:l _..< /: :\ _
/l ` . /: : : : :`l: : : : :`. … ―
/: :l /::::\ /: : : : : : :l: : : : : : : : : : : :
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ゴトウ「来たか…麻生タロー副総理!!」
>>706 バット→バッド
麻生タロー(ムダヅモ無き改革)
ムダヅモ世界の元総理にして、現副総理。二つ名は「スナイパー御曹司」
作中でも屈指の雀士であり、スコープなしの旧式ライフルで狙撃を成功させるという二つ名に恥じない実力者。
実在の人物である麻生太郎氏とは関係がない…とみせかけて本人公認キャラクター
本日はここまで!
最近、猛烈に暑くなりましたが、皆さんも熱中症にはご注意を。
乙です。
神の子と仏の家に一泊して、十二使徒と十大弟子の連絡先も知ってるのに牌に愛しては貰えないのか。
麻雀て厳しいね。
混沌はべらしているし多少はね?
むしろ牌に愛されすぎてて不要牌とかまで自重せずに押しかけちゃうのかもしれない
お父さんの試練とか、苦行と同じ扱い
>>715
ブッダ「昔ね、天界でマージャン大会があった時に外野から頑張れって応援したんだ」
ブッダ「そしたらその卓は和了が全部役満になっちゃったんだ……」
京太郎「見てる分には派手で面白いでしょうけど、やってる方は何時地雷を踏むか戦々恐々だったでしょうね」
>>716
ニャル子「なんもかんも混沌が悪い」
京太郎「あながち間違いじゃないんじゃないか?」
>>717
ブッダ「イエスが麻雀やり始めた時はそんな感じになってたっけ」
イエス「今はみんなで役満を和了らせようとしてくれるんだけど、その所為で手が重くなりやすいんだ」
京太郎「愛が重いですね」
>>718
イエス「神は乗り越えられる試練しか与えない」
京太郎「ただし、どれが神の試練かは分からない」
金曜ロードショーでるろうに剣心がやってたので観ましたが、評判通り演技良し、アクション良しで満足できる作品でした。
今やってる映画はどうしようかな……
もう少ししたら投下を始めます。
豊音「うわ~うわ~本物の麻生タローさんだよ~!サイン欲しいよ~!!」
ニャル子「お、落ちついてください豊音さん」
豊音「う、うん~。でもどうしてここに麻生さんがいるの~?」
麻生「な~に、ゴトウとは同期みたいなもんでな。こいつの台頭を許した俺の責任もある。だから俺が引導を渡しに来たのさ」
麻生「ようゴトウ、お山の大将になった気分はどうだ?」
ゴトウ「待っていたぞ麻生タロー。お前こそが最大の障害になるとみていたからな」
ゴトウ「正面で暴れているのはお前の子飼いであるMJ13か」
麻生「まだまだケツの青い奴らだがな。露払いくらいはやらせられるぜ」
ゴトウ「どうせなら、一緒に来ればよかったではないのか?」
麻生「てめえの尻を他人に拭わせるほど耄碌はしてねえよ。てめえごときは俺一人で充分だ」
ゴトウ「今の私は以前と同じと思うなよ!麻生!!」
麻生「さて……戒能プロ、あんた達の事情はヤタガラスから聞いてるぜ」
良子「そうですか、話が早くて助かります」
良子(さすがに立川にキリストや仏陀がいることまでは話していないのでしょうがね)
麻生「こんな所で面と向かってに会うことになるとはな、京太郎?」
京太郎「その声は…まさか“ローゼン閣下”!?あれ?でも何で俺があの“京太郎”だって?」
麻生「ヤタガラスからの報告の後、悪いがお前達の事はこちらでも身辺調査をさせてもらった」
麻生「その時にお前があの“京太郎”と分かったのさ」
麻生(ついでに分かった大統領魂があいつだったのにも驚いたがな)
麻生「お前の実力は分かってる。後は俺がやるから変わりな」
京太郎「確かにこの面子で俺が一番弱いし、変わったほうが勝てる可能性が高くなるだろう……」
京太郎「だが断る」
麻生「ほう……」
京太郎「今ここで降りたら、ゴトウに負けを認めること…ゴトウの言い分が正しいと認める事と同じだ!」
京太郎「俺は確かに弱者だ……だからこそ!ここで降りるわけにはいかない!」
京太郎「これは俺の意地だ!あいつが弱者を切り捨てるというのなら、俺はその弱者として、絶対に最後まで戦い抜いてやる!」
麻生「その意地は、命をかけるほどのもんかい?」
京太郎「はい!」
京太郎の即答に麻生は満足気に笑うと、
麻生「そんじゃ、しゃーない。だがお前が当たり牌を出したら遠慮無くいかせてもらうからな」
ニャル子「本当に良いんですか?」
麻生「男にはな、周りにバカと思われようが命張って通すもんがあるのさ」
麻生「だとすると…俺と変わんな嬢ちゃん、お前も結構キツイんじゃねえか?」
豊音「そうするよ~………あっ」フラ~
席から立ち上がった豊音だが、立ちくらみのようにその場に倒れかけた。
京太郎「危ない!?」ダキッ
頭を打つ既の所をなんとか京太郎が抱きとめた。
豊音「ごめんね~京くんもふらふらなのに~」
京太郎「俺のことよりも自分のことを心配して下さい」
豊音「ちょっとくら~と来ただけだよ~。もう大丈夫だからね~」
良子(無理もありません。彼女はオカルトが強力ですが、対人戦の経験があまりに少ない)
良子(まして相手は首脳級。ショートタイムとはいえ心身共に負担がかかったはず)
良子(しかし、私もこれから始まる首脳級同士のバトルに参加するにはレベルが足りないでしょうね)
良子(麻雀プロとしてのプライドはありますが…ここはバックにボディには代えられません)
良子「豊音、ニャル子、昨夜話しあったフォーメーションを使いましょう」
ニャル子「あれですね、分かりました!」
豊音「よ~し、もうひと踏ん張りするよ~」
京太郎(フォーメーション?一体何をする気なんだ?)
豊音「力を貸してください…ペルソナ!」カッ
京太郎(今まで見たことのないペルソナだ。でもこの人って……)
麻生「こ、こいつは…!?」
ニャル子「それじゃ良子さん、行きますよ」
良子「何時でもカモンです」
ニャル子「良子さんに、豊音さんのペルソナをチューニング!」
ニャル子「集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!」
ニャル子「ペルソナシンクロ憑依!」
/ _ ! _._ `ー=ニ ` 、
/ /ミミミ、 ! ////∧、 ヾミ三ニ─´ _ .
/ ノリ /ミミミミゞ ! l// `ミミヽ、 _ /
| // /ミミヾゞヾゞV ミミミ .、¨_¨─ ´ _
| /ミミヾゞヾゞ _..',Y ∧  ̄ ¨/
| /三ミ / ',Y 〉 ─ ´
ー .ヽ彡 i i イfェュf´ |) ./ミミミヾ、
ノノ〃ヽ´"fェュ、 ''"´ ノ|¨ゞゞ、三=='
-=彡≡彡 `¨´ i / |ハゞゞニ='
ミ三=´川ゞ i / .| ヽ  ̄
川ゞゞ、 、 _ . / .∧ _
ヾll| ゞゞヽ i` ._. / ./ ∧ヽ
ゞ ` ヽ、_¨-―- ./ ./ .|: :\
lハ 、_ .´ / l: : : :| ¨ ・ .
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小泉ジュンイチロー(ムダヅモ無き改革)
第89代 日本国 内閣総理大臣にしてムダヅモ無き改革の主人公。
正道、イカサマ問わず超絶的な技術や精神力をもった誰しもが認める真の愛国者。
彼の熱い生き様を文章で紹介するのはかなり無理があります。
アルカナは「太陽」
良子と豊音のペルソナ…小泉ジュンイチローが重なった瞬間、二つの影は一つになり、肉体をもった小泉ジュンイチローだけが姿を現した
京太郎「これって悪魔を身体に宿らせるみたいに、豊音さんのペルソナを良子さんに降ろしたのか?」
ニャル子「その通りです。こうすることでペルソナを長時間安定して発動させることが出来ます」
豊音「昨日の夜、松田さん家での女子会でみんなと考えたんだよ~」
京太郎(パジャマ姿で戦法を話しあうとか殺伐としすぎだろその女子会…!)
小泉「………」ゴゴゴ
ニャル子「まあ、豊音さんや良子さんの身体に負担が掛からないよう私がチューニングしてるので若干自我と能力が低下してますが、オヒキには充分すぎるでしょう」
京太郎「弱体化してこの闘気…すごかったんだな小泉元首相は……」
麻生「こいつは俺が知ってる小泉さんじゃ無いな」
ニャル子「小泉ジュンイチローとしての名前と性質は持ってますが、あくまで力が具現化したものですからね」
麻生「ふっ、どちらにしろ“小泉ジュンイチロー”がオヒキとは豪勢な話だ」
ゴトウ「くくくっ、良いぞ!私が超えたかった男と倒したい男が今この場に揃っている!」
ゴトウ「お前達を倒してこそ、新しい国を創造できるというものだ!」
京太郎「仕切り直しも終わったし、気合入れて行くぜ!!」
豊音(本当は私も最後まで一緒に戦いたかったよ~……でも今はここでペルソナと応援を頑張るよ~!)
ニャル子(さて…麻生さん達の参戦は果たして私的に吉とでるか凶とでますか……)
ここに日本の行末を決める“命がけ”の麻雀、その第二ラウンドの火蓋は切って落とされたのだった。
今日はここまで!
ムダヅモ無き改革の13巻を読みましたが、ブッダはあれの倍以上のモノを出せる……
やっぱり神様は麻雀が強い(確信
あと今更ですがP4U2で追加キャラのマリー…ストーリーもあるなら買うしか選択肢無いじゃん!!
乙っした!
京ちゃんは相手が本気じゃなかったと言うか能力制限中とはいえ、神仏級の闘牌からも逃げなかったからね。
……最悪、漁師兄弟か雷兄弟とダベるだけで済むし?
おつ
まさかここのスレまでフィールに侵食されるとは思わなかった
乙
たとえ才能のない初心者だったとしても清澄でずっと麻雀を楽しめそうなのがここの京太郎の凄いところ
>>722
ライオンハートなんて呼ぶならシンクロ召喚じゃなくてエクシーズ召喚だろ
豊音のペルソナと良子でオーバーレイ!現れろ、No.54!熱き闘志の雄叫びが眠れる魂すらも震わせる!
>>726,727
良子「マジレスすると常人である京太郎がトビになるようなら蘇生魔法が効かないレベルで心身共にバーンします」
京太郎「それでもブッダさん達ならなんとかしてくれそうなんだよな……」
>>728
ARC-VにD・ホイールが出てきたし、アニメにもフィールが出てくる可能性が微レ存
>>730
京太郎「麻雀って楽しいよね。一緒に楽しもうよ」
ニャル子「それを神にも魔王にも言える京太郎はマジぱねえです」
>>735
ニャル子「ランク1の京太郎でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!」
ニャル子「……チートなキャラが多くて選べません!中の人とか平行世界的な意味で!」
先週はすみませんでした。待っているというコメントも来ていてありがたいなと思いました。
お詫びの安価は来週以降、話のキリが良い所まで投下したらするつもりです。
それでは投下を始めます。
――― 南一局 ――――
ゴトウ:46800
麻生 :18000
小泉 :17200
京太郎:18000
豊音の席には麻生が、良子の席には小泉が入ることで卓が続行されることになった。
ゴトウ「挨拶代わりだ!リーチ!」つ白
京太郎「ダブリー!?」
麻生「それなら俺はポン!一発消しだ」
ゴトウ「自ら手を狭めるか…既に枷がはめられているのに余裕だな」
豊音「ニャル子さん、枷ってもしかして…?」
ニャル子「ええ、麻生さんと小泉さんには、前の席の豊音さんと良子さんにつけられた制限がそのまま引き継がれていますね」
豊音「これってやっぱり……
ニャル子「はい、私達の為に引き継いでくれたんでしょうね」
一度始めた対局は勝敗がつくまで終わらないのがこの世界の鉄則である。
安目しか和了れなくなった良子、能力はあっても対人戦での経験が圧倒的に不足してる豊音、初心者に毛が生えた程度の京太郎。
まだまだ戦意はあったが、良子達でだけで対局を続けていれば、負ける可能性は大であった。
だからこそ彼は不利になることを承知でこのタイミングに参戦したのだ。
麻生「こっちは3人がかりだ。丁度良いハンデだろ?」
だが、麻生は葉巻をふかし、なんてことのないと答える。
それを証明するかのように次順、
麻生「ツモ! 白ドラ1!」
白白白三三三22五六七ⅢⅢ Ⅲ
ゴトウ:46800 →47800
麻生 :18000 →20000
小泉 :17200 →16700
京太郎:18000 →17500
豊音「え~!?どうして~!?」
ニャル子「あんな安手で和了るなんて…どうゆうつもりでしょうか?」
普通の状況であれば親を流す手段として早めに和了るのは大いにアリだが、制限が付くこの状況では彼女達には悪手としか思えなかった。
ゴトウ(奴にも能力が効いている手応えはある…何を企んでいる麻生?)
――― 南二局 ――――
麻生「ツモ! 一盃口!」
三四五五六七11133三四 五
ゴトウ:47800→46800
麻生 :20000→23000
小泉 :16700→15700
京太郎:17500→16500
ニャル子「う~む、親番とはいえやっぱり点数が低いですね」
麻生「さあ、一本場だな」
豊音「でも麻生さんは全然焦って無いよ~?」
――― 南二局 一本場 ――――
小泉「……」つ3
麻生「ロン!リーチ平和!」
ゴトウ:46800
麻生: 23000→26200
小泉: 15700→12500
京太郎:16500
麻生「どうやら積み棒分は制限外みたいだな」
ニャル子「…もしかして、彼の狙いは……」
ゴトウ「八連荘(エイトセンシズ)か!?」
麻生「ふっ…どんどん行くぜ!」
――― 南二局 六本場 ――――
ゴトウと麻生の実力はほぼ互角ではあったが、二人には決定的な違いがあった。
小泉「………」つ中
麻生「ポン!」
麻生「ツモ!中ドラ1」
ゴトウ:41400
麻生 :42600
小泉 :4900
京太郎:11100
麻生には小泉ジュンイチローという強力なオヒキがいることだ。
小泉の絶妙な差し込みや鳴きがあったからこそ、ここまで点棒を積み上げることが出来た。
麻生(複製とはいえさすが小泉ジュンイチローってところだぜ)
――― 南二局 七本場 ――――
豊音「ついに七本場だよ~!」
京太郎「はあ…はあ……」
ニャル子「京太郎さんも限界ですし、このまま終わるようならこちらも助かるんですが……」
東場よりも激しさを増した対局に、京太郎も何度か気を失いかけたがなんとか踏みとどまっていた。
豊音(あともう少しだよ京くん~!)
ゴトウ「さすがは一時は一国を背負った男。一筋縄ではいかんか」
ゴトウ「ならば私も更にこれを使うとしよう」
ゴトウは懐からビー玉くらいの大きさの黒く丸い物を取り出した
麻生「そいつがてめえの異常な強さの源か」
ゴトウ「この丸薬は大正の時代、陰陽師達が起こしたクーデター“コドクノマレビト事件”において用いられたものだ」
ゴトウは丸薬を口に入れ噛み潰す。
するとゴトウの闘気が一気に膨れ上がり、それと同時に―――
豊音「あ、ゴトウさんの腕が~!?」
ゴトウ「ぬううう…」
豊音の指差す先ではゴトウの右手が人とはかけ離れた異形の物へと変化しようとしていた。
ゴトウ「静まれ…わが右腕よ……」
気合の念が通じたのか異形の手は、徐々に元の人の形へ戻っていく
ニャル子「キツイ薬にはそれ相応の副作用がありますが……あれは使いすぎると悪魔になってしまうんですね」
豊音「そんな~無茶苦茶だよ~!」
ゴトウ「たとえこの身が悪魔となろうとも、この戦いに勝ち、クーデターを成功させる!!」
麻生「ちっ!安手なのにプレッシャーが掛かってきやがった!」
ゴトウ「能力の範囲を広げた…もはやエイトセンシズも私のテリトリーの中だ」
京太郎「だったら俺が……」
ゴトウ「無駄だ!貴様は絶対に和了れん!」
ゴトウ「貴様には力はおろか覚悟も無い!ただ状況に流されるだけでここにいる貴様に私が負けることはありえない!!」
京太郎「お…おれは………」
ゴトウ「刮目せよ!これが我が覚悟!」
ゴトウ「ロン!清老頭(オウカアタック)!!」
ゴトウ:41400→73400
麻生 :42600→10600
小泉 :4900
京太郎:11100
麻生「この…野郎……」
ゴトウ「ほう…役満の直撃を受けてまだ意識があるか」
ゴトウ「だが余波を受けた小僧の方はそろそろ限界のようだな」
京太郎「あ…ああ…………」
豊音「京くん~~~~!!!」
京太郎(駄目だ……意識が遠のく………)
京太郎(結局俺は何も出来なかった…ただ歯を食いしばって耐えてただけ……)
京太郎(俺は負けるのか…何もできずに……)
京太郎(嫌だ……そんなのは絶対に嫌だ……)
???(力が欲しいか?)
京太郎(………ちから?)
???(力が欲しいなら)
京太郎(……そうだ、全てを屈服させる力があれば奴を倒せる………)
???(くれてやる!!)
京太郎「だが断る」
???(なんですと~~~!!!?)
今日の投下はここまで
ここからは京太郎のステージだ!(ただし活躍するとは言っていない)
そして???とはいったい誰だ!?
あ、???さんOVA新シリーズおめでとうございます!!
乙
その言葉を待っていた!!!
>>747
やっぱり決め台詞があると格好良いですよね。
今回の投下は少し長いので今日と明日の2日に分けて投下します。
―――― 南三局 ――――
京太郎「……………」
椅子にガクリと力なく座る京太郎。しかし麻雀はそんな彼を尻目に続行していた。
ゴトウ「命だけは助かったか。しかし、その体たらくではこの先ただのツモ切りマシーンにしかならないだろうがな」
麻生「はあ…はあ…畜生め……」
小泉「…………っ」
ゴトウ(麻生も小泉もどきも限界か……どうやら勝負あったな)
???「なぜ断る?力が欲しくは無いのか?」
京太郎「いや、だってお前、この状況で意味不明な力を手に入れるって明らかに暴走コース一直線じゃんか」
???「そんなこと無いって!コントロール出来るよ!もっと自分を信じて!」
京太郎「あのゴトウを倒せるほどの力だろ?そんなもんを普通の男子高校生に扱えるわけ無いだろ。常識的に考えて」
???「普通の男子高校生は仏やら魔王やらと卓を囲んだ後、楽しかったなんて感想は出てきませんよ」
京太郎「でもどうせ、力を得てもすごいデメリットがあるとかそんなんだろ?」
???「いえいえ、使えば使うほどSAN値が下がるだけです」
京太郎「アウトぉぉぉーー!!とゆうかさっきから地が出てるぞニャル子」
ニャル子「はっ!? ばれていましたか……」
京太郎「俺にこんなふうに声をかけてくる相手はお前かルシファーさんくらいだからな」
ニャル子「そこでさらっと大魔王の名が出てくる環境にいる貴方には、やっぱり常識云々を言えないと思いますよ」
ナチュラルに忘れられるマーラさんカワイソス
でもそれが聖☆おにいさんクオリティ
ニャル子「因みに今は貴方の魂に直接声をかけてます」
京太郎「頭じゃなくて魂って部分に若干の不安が漂うが……今は真剣なバトル中なんだから、妙な茶々を入れるなよな」
ニャル子「こちらだって真面目な話です!」
ニャル子「貴方さえ頷けば、分霊の私を通してニャルラトホテプ本体の力を貴方に与える事が出来ます」
京太郎「それはさぞすごい力なんだろうな……でもいらねえよ」
ニャル子「……こんどは真面目な理由を聞かせてくださいよ」
京太郎「ここで俺がお前の力を使って勝っても俺の勝ちにはならないんだよ」
ニャル子「試合に勝って勝負に負ける的な感じですか?」
京太郎「強大な力を持って世界を制す弱肉強食があいつの流儀だ」
京太郎「ここで安易にニャルラトホテプの力を使って倒しても、結果的にあいつの流儀を認めることになっちまう」
ニャル子「崖っぷちな状況で他を選べる余裕は無いと思いますがね」
京太郎「崖っぷち?今の何処がだよ?」
ニャル子「え?」
京太郎「とにかく、ニャルラトホテプの力はいらない。その代わり気合の入った応援を頼むぜニャル子!」
京太郎「やっぱ可愛い女の子の声援は何よりのカンフル剤だからな。男子高校生的に!」
ニャル子「………は~、分かりました!こうなったらニャル子さんの名にかけて全力で応援しますよ!!」
京太郎「期待してるぜ!……それとありがとな」
京太郎「お前がこうして声をかけてくれたおかげで、ギリギリで踏みとどまれた」
ニャル子「…どういたしまして。ここからの逆転劇を期待させてもらいますよ」
京太郎「ああ……俺達は絶対に勝つ!!」
ニャル子「豊音さん、京太郎さんに気合を入れます。手伝ってください!」
豊音「京くんの為ならなんでもするよ~!」
ん?今何でもするって言ったよね?という言葉を喉に抑えこみ、どこからかバールのようなものを取り出した。
ニャル子「ニャルラト・プリズムパワー!メイクアップ!」
その謎の呪文と共に、これまた謎の光に包まれるニャル子と豊音。そして現れたのは………
豊音「チアリーダー姿だよ~!あれニャル子さんその姿は……」
良子の姿をしたニャル子「はい良子さんの姿を拝借しました。京太郎さんもこっちの方が、力が出ると思いましたので」
良子(人のフォームで何を勝手にやってるんですか!!?)
豊音「頭の中に声が~、ってこの声は良子さん?」
ニャル子「こいつ直接脳内に…!まあ念話ですね。憑依状態を維持しながらとは器用ですね」
良子(何ですかその恥ずかしいコスチュームは!?ヘソは出てるしスカートもベリーショートです!!)
ニャル子「別にこれくらいは普通です!」
良子(特にバスト周りがすごいことになってますが!!?)
ニャル子「さあやりますよ豊音さん!」
豊音「おお~~!!」←京太郎にしか意識が向いて無いのでそこまで気がまわっていない
良子(ですから私のトークを聞いて下さい~~~!)
ニャル子「フレ~フレ~京太郎!!」ボヨンボヨン
豊音「頑張れ~!頑張れ~京~く~ん~!!」ピョンピョン
ニャル子はその豊満な良子ボディを使い扇情的に、豊音は小動物を思わせるような元気いっぱいに声援を色々な意味でダイナミックに送った。
ゴトウ「何を馬鹿なことを…そんなもの…で……!?」
京太郎「う……うおお………」
麻生「おいおい…マジかよ……」
精魂尽き果てたはずの男が声援一つで起き上がろうとする様にゴトウは困惑し、麻生もまたゴトウとは違った意味で顔色を変えた。
そして良子は恥ずかしさで内心悶えていた。それでも憑依状態を解かない辺りはプロといったところだろう
ニャル子「理性と煩悩、その相乗効果で男を奮い立たせる…これが宇宙CQC式応援です!」
京太郎「ニャル子ぉぉぉ~~~~!!」ガバッ!
ニャル子「京太郎さ~~~~ん!!」
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!! ←京太郎
フ /ヽ ヽ_//
_n
( l _、_
\ \ ( <_,` )
ヽ___ ̄ ̄ ) イエス!! ←ニャル子
/ /
豊音「わ~い、京くんが元気になったよ~!」ヤッター!
京太郎「豊音さんもあざっす!」
これ以上は明日に差し支えてしまうので今日はここまでにします。
続きは明日投下します。あと最後にはキャラ安価も取ろうかと思ってます。
……艦これE-6は終わったけど、レア駆逐艦が一人も出ない……6万近く消費して掘っているのに全然出てこないよ……
乙
豊音ちゃんマジ天使系小動物
乙
捕鯨できたからE7は終わり
乙っした
キャラ安価、とりあえず今回は可哀想なマーラさんの今を
多分1レスで終わるくらい短い気がするけど
>>759
猛烈に頭を撫でたくなりますね。
>>760
攻略中に来ましたよ…既に持ってましたがね。ほんとに物欲センサーがあるのかと疑うレベル。
>>753、763
マーラさんは何だかんだで出番はあるしそうゆうキャラだから良いけど、原作の京太郎は作者自身が持て余してる感じだからな……
>>762
――― 地獄 ―――
マーラ「…………」ブツブツ
ルシファー「おい、どうしんだあいつ?」
ルキフグス「何でもリベンジを果たそうと、ピンチの須賀京太郎へ唆しに行ったみたいで」
ルシファー「あいつも昨日の今日で頑張るねえ」
ルキフグス「彼の精神には先客がいたらしく、強引に入ろうとしたらああなったそうです……」
ルシファー「コズミック・ホラーに触れちまった訳か。あれは下手なグロ画像を見るよりくるものがあるからな……」
ルシファー「まああいつも悪魔だ、すぐに元に戻るだろ。この対局が終わっても続いてたら精神分析してやるよ」
マーラ「窓に…窓に……」
マーラさん、ニャル子を通してニャルラトホテプ本体を直視し、SANチェックに盛大に失敗した模様。
なお、ルシファー様は地獄でポテチ片手に仲間達と京太郎達の戦いをワイワイ観戦中。
ぼちぼち投下を始めます。
ゴトウ「貴様ら…巫山戯るな!!」
ここは生きるか死ぬかの修羅場なのだぞとゴトウは怒髪天を衝かんばかりに震えた。
京太郎「巫山戯てたらこんなことしねえよ……」
一方の京太郎は脇腹を押さえながらそう答えた。
ゴトウ「それは…!?」
京太郎「…これくらいやらないとそのままお寝んねだったからな」
ゴトウの視線の先、京太郎の脇腹は赤く染まり、そこから点棒が突き刺さっていた。
麻生「陰腹(シャドウデザイア)……」
ゴトウ「何故だ…何故貴様がそこまでする!?」
京太郎「お前の言う通り、俺は状況に流されてここにいる部分はある。現に豊音さんの事が無かったらこんな所に来ようとは思わなかっただろうからな」
京太郎「それにお前みたいに人間を辞めるほどの覚悟も無い……」
京太郎「でもそんな俺を信じてくれた人達がいる……帰りを待ってくれている人達がいる!!」
京太郎「覚悟の無い俺にだって、守りたいと思うものがあるんだよ!!」
ブッダ「ふう…さっきの彼は大変だったね」
イエス「ああ、まさに怠惰の化身のような人だった……二人ががりでようやくだったもの」
ブッダ「でもまたすぐに元に戻りそうな気も――」
アナンダ「ブッダ様、イエス様!天部からの報告です!現在、須賀京太郎とその仲間達はゴトウと闘牌中とのことです!」
ブッダ「ありがとうアナンダ。じゃあここも収まったし、次の場所に行こうか」
イエス「そうだね。まだ色んな場所で騒ぎが起きかけているみたいだし」
アナンダ「あの……詳しい状況をお聞きには?」
ブッダ「アナンダよ…彼らはどんな危機に陥っていたとしても、必ず帰ってくる」
イエス「私達はそれを信じ、自分達の成すべきことに集中するのみさ」
アナンダ「ブッダ様、イエス様……私が浅はかでした!!」←五体投地
ブッダ「だから往来で五体投地は止めて!」
久「………駄目ね。やっぱり携帯につながらない」
和「やはり情報統制がされているんでしょうか…?」
優希「まったく…ご主人に心配をかけるなんて犬失格だじぇ!」
まこ「まさか、あいつが東京にいるタイミングでクーデターなんぞ起こるとはのう」
咲(京ちゃん…きっと無事だよね……)
咲(京ちゃんにまでいなくなられるなんて私、嫌だよ……)
京太郎「勝機が無い?そんなわけあるかよ!!」
ゴトウ「……その自信はどこから出る!?」
京太郎「てめえの目は節穴か?」
京太郎「俺の後ろには信頼できる友達や、多少胡散臭いけど一蓮托生な相棒がいる!」
京太郎「隣には背中を任せてくれた仲間、国なんてでっかいものを背負って立つ男達!」
京太郎「これだけのすげえ面子が揃ってるんだ!勝機の一つや二つ見つけられるはずだ!」
京太郎「いや、絶対に見つけてみせる!!」
言葉だけなら他力本願もいいところだろう。
しかし、それを聞いていた者達はそうは思わなかった。なぜなら……
麻生(こいつ…この状況で笑うか!)
京太郎の顔には不敵な笑みがあり、瞳には不屈の炎が燃えていたのを目にしたからだ。
その激しく燃える不屈の炎は、他者のハートにも火を灯す―――
豊音「ニャル子さん、私の力をもっとペルソナに渡すことは出来る?」
ニャル子「可能ですが、結構な負担を強いりますよ?」
豊音「私は京くんの信頼に応えたい…だからもっと頑張りたいんだよ~!」
良子(私からもお願いしますニャル子)
ニャル子「貴方の負担もましましですよ?」
良子(憑依にも慣れてきたところです。それに私も彼の信頼には応えたいプロセスです!)
ニャル子「分かりました…じゃあ遠慮なく行きますよ~」
ニャル子(ペルソナを調律する私の負担もきつくなるんですけどね…まあ全力で応援するって言っちゃいましたからね)
ハートについた火は灯火となり新しき道を照らしだす―――
ゴトウ「何をするかしらんが、そんな時間はあたえん!リーチ!!」つ五
麻生「そいつだ!ロン!平和!」
一二三④⑤⑥ⅦⅧⅨⅨⅨ三四 五
ゴトウ:73400 →71400
麻生 :10600 →12600
小泉 :4900
京太郎:11100
ゴトウ「麻生…!まだそれだけの力を残していたのか……」
麻生「若い奴らが気張ってるんだ。俺も大人としての責務を果たさねえとな」
ニャル子「豊音のペルソナ『小泉ジュンイチロー』にみんなの想いをチューニング!!」
ニャル子「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す!光差す道となれ!ペルソナシンクロ憑依!!」
ニャル子「再臨せよ! 小泉ジュンイチロー!!!」
灯火に照らされ、示される道の名は……必勝への軌跡!!
小泉「…………」┣¨┣¨┣¨┣¨
姿形は先ほどと全く同じ…だが、根本的な何かが変わったことをその場にいた全員が直感で分かった。
小泉「麻生、オヒキにまわってくれ」
麻生「っ!?……ああ、俺もそうしようと思ってた所だぜ“小泉さん”」
小泉「……京太郎」
京太郎「は、はいっ!」
小泉から発するオーラについ背筋を伸ばして答える京太郎
小泉「これから更に苦しくなるだろうが耐えてくれるな?」
京太郎「勿論です!!」
ゴトウ(違う…これは先ほどの真似ただけの虚像などではない!)
ゴトウ「本物…だというのか…?」
この問いに小泉は肯定も否定もしなかった。
だがゴトウは確信していた。この男はかつて日本の明日の為、幾度も大国と渡り合い…最後は世界すらも救ったあの“漢”だと
小泉「待たせたなゴトウ……」
/ ! ヽ/´ ̄¨ミヽ、
/ !、 ミ! _ \__,.
/ /ミヽ ミ! /,ハ ミ ヾミ三ニ
__,,. - ´ // ,/ミミミ:ヽ l ///∧ `ー=ニ
二ニフ /ミミヾゞヾミ V ///,ハ
`ス=、_ミくく 三三ミ''` _ {ミ ` ー―‐
\_ミ三_ゝミ、彡 ! i ! _∠_´ ヾミ 三 彡
ーr=彡巛T { ,rェ=ェ、」 V/'宀¨ ` 「ヾ、 三彡
_\彡ヾミミ\ `二`λ h ノ トソミミ≧=
/L」.}_,. >-ミ ミZニ__ ! ! : |ミミヾミ`
/__ ///`ー'フ 彡ミミ=' r'._,. ┘ヽ jミミ三ー
/ ̄/7´ γ´彡ノソハ /, -―-._ 、 / Vハ「
「゙ヽ/''=ナ/¨`!/,.rー T¨ヾ彡llト ., ¨二 ̄-' !/ V` 最終決戦(オーラス)を始めるぞ!!
/ ! / !ノ 〃 ,.-ニ二_`ヾ| >、__,./ ̄¨¨ ‐r-、
| !「 r 7 〃ヽ _,ノ _⊥‐'´ /:.\ \
| /l ! 〈 ノ 厂 ノ! /:.:.:.:.:.:.:\ |
| _! 「 / /// ./ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ\ |
| 「,','//,ハ / 〉―ー┬' \ //
」 |,','//,//| / /:.:.:.:.:.:.| ////
/ ̄ ̄ 〉 /,','/,///ハ /:.:.:.:.:.:.:.| //////
/,',',',',',∧ /,',' /////ハ /::.:.:.:.:.:.:.:.| ////////
/,',',',',/,'\\ _/,',', /,/////∧ /:.::.:.:.:.:.:.:.:.:|/////////
/,',',',','/,',',',',','\\ γ,',',',',' く////////V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://////////
―――― 南四局 ――――
豊音「闘牌してるだけなのに…離れている私達まで衝撃が来るよ~」
ニャル子「渦中の京太郎さんにかかるプレッシャーは…想像するだけで身震いがしてきますよ」
豊音「京くんが最後まで頑張れるように私達も応援しよ~!ファイトだよ~!!」フレ~フレ~
ニャル子(現在進行形で豊音さんにもペルソナの負担はかかっているでしょうに……)
オーラス、親は京太郎であったが、ゴトウの意識は小泉に集中していた。
ゴトウ(対峙するだけでこちらを押しつぶすかのオーラ!牌を切るだけでこちらの身を切り裂かれたと錯覚するほどのキレ!まさしく“小泉ジュンイチロー”!!)
ゴトウ(目の前にいるこの男が私の知る“小泉ジュンイチロー”であるならこの点差でも油断は出来ん!)
ゴトウ(私の能力を正面から打ち破ってきても不思議では無いからな……しかし、こちらが有利な状況であることも事実)
ゴトウ(この点差にオーラスという状況で奴が狙うのは……逆転する唯一の術にしてあの男のフェイバリットホールド!!)
ゴトウ(それさえ分かっていれば放銃はありえない!)
ゴトウ(牌を想像するという神(ゴッド)盲牌を使って和了る可能性も除外できるだろう)
ゴトウ(あの神技はそうやすやすと使えるものでは無いし、私の能力による妨害もあるからな)
ゴトウ「小泉ジュンイチロー…貴様の偉業は敬意に値するものだ。しかし、貴様は既に斜陽の存在!この勝負…勝つのは私だ!!」
小泉「斜陽の存在か……」
十二巡目―――
ゴトウ(……これで聴牌!)
一一一二三四五六七八九九白
ゴトウ(純正九蓮宝燈か……今の私には皮肉な役だ)
ゴトウ(良いだろう!この卓でこのダブル役満を和了ることで、私は人としての生を自らの手で幕引きする!!)
ゴトウ(だが問題はこの…白!!)
この白はゴトウが予測している小泉の狙う役…そのキーとなる牌であった。
既に場には二枚の白がある。
ゴトウ(奴の手牌が何処まで進んでいるのか分からん…どうする…!?)
迷っている時間はゴトウには限られていた。
後回しにすればするほど、小泉が聴牌になる可能性はハネ上がるからだ。
小泉ほどの豪運であればなおさらである。
焦る気持ちを必死に抑え、小泉の動向を観察するゴトウ、そして彼は信じられない一打を目にする。
小泉が捨てた牌…それは白であったからだ。
ゴトウ(何故ここで白を切る!?私の予想が外れていたのか!?)
混乱するゴトウであったが、それに拍車を掛ける事実を発見する。
ゴトウ(あの白、中央が凹んでいる…轟盲牌で造った牌か!)
轟盲牌(ムダヅモ無き改革)
通常の牌の表面を右手親指一点をもってして削り取り、白牌に変える技。
単純であるがゆえに阻止が困難な技(イカサマ)
京太郎「はあ…はあ……」つ⑦
ゴトウ(……今ここで余計に考えを巡らせることこそ奴の術中にはまるというものだ)
一時は混乱の極みであったが、ゴトウはすぐに頭を切り替えた。
予想外の事態において素早く冷静さを取り戻し、的確な判断を下す。
その術に長けているからこそ、平和な日本においてクーデターを起こせるほどの一軍の将となりえたのだ。
そんなゴトウに呼応するかのごとく、掴んだ牌は九。
ゴトウ(奴が何故わざわざ轟盲牌で造った牌を捨てたのかはわからん。だがはっきりしているのは私の白は安全牌ということ)
ゴトウ(私は9面待ちだ。小泉がどんな手牌であろうと先に和了る可能性は私のほうが高い!)
ゴトウ「この勝負、私の勝ちだ!!」つ白
――――――――― ロン!! ―――――――――
ゴトウ(……?今のは…一体何だ?)
この瞬間、ゴトウには何が起きたのか理解できなかった。
ゴトウ(何故だ……何故“奴”が和了った??)
ゴトウ「どうゆうことだ!!小泉ぃぃぃーーー!!?」
小泉「……ふっ」
ゴトウの視線に応えるように手牌を倒す。そこにあったのは……一切の役も無いバラバラの手牌であった。
ゴトウ「これは……幻日(パフィーリア)!?」
まったく揃っていない手牌をまるで聴牌間近のように見せる技……これこそが幻日(パフィーリア)
並大抵のブラフではこうは上手く行かなかっただろう。
部屋そのものが震えるほどの闘気、それだけで相手を倒すと言わんばかりの殺気。
その全てが全力であったからこそ、このブラフは成功したのだ。
ゴトウ「あの轟盲牌は私に白を切らせる為のモノだったのか…!」
ゴトウ「だ、だがあれ一人の力では聴牌まで揃えられるはずが無い」
首脳級に囲まれている状況で、聴牌まで手を進められるほどの豪運を持っていないのはこれまでの闘局で把握していた。
だからこそ、今までノーマークだったのだ。
ゴトウ「首脳級……はっ!? お前の仕業か!?」
___________
rfilililiilililil≦liliヽ
,.,.}ilノ ニニニ ヽilil>,
__ {ilif _, ,, ― {ililili}、
/ i} }ili}´____ィ /'r,,aァ' ヾililil{
/ 厶'- 、 )) {ili{´,raァ} !、 }"ヽ
′ ____}} (( ヾハ 、、 ヽ {__.ノ
|´ __}}フ )) { ヽ ( t:,=ー 、 } Y{
|´ _ }} {,( ゝヘ,〈/´ ̄ 八
| i}_ノ ゞ ,〈/、 /j , 気づくのが遅えんだよゴトウ。
| / =ーz,〈/ }ト-==' / ',
| __ ィ ` ,ヘ ,厶ィ≦}i,_
| i{>。 ,. : :´≧==ー〈{o >s< o/:〈:≧======ー-
}ゞ==≦ililiノ} /: : : : : : , : : /:} /{三ハ /.:: :{: : : : : : : : : : : : ヽ
}: :`¨¨¨´iu:{ }彡' : :ハ/: : /: :{' }ミ{ }i イ: : : :{: : : : : : : : : : : : : : \
ト: : : : : : iu:{ /: : : : : :}}:./: : :{ i}ミ{ ´ /: : : : {: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
}: ヾ: : : : :.:i{': : : : : : : :,リ.:\: : :} i}ミ{ /: : : : : {: : : : : : : : : : : : : : : /.:∧
}: : :',: : : :.:.i{: : : : : : : :/: : : :.\{ /ミ{ ./: : : :<´: : : : : : : : : ',}}i, : : : : /.:∧____
}: : : : : : :.:.i{: : : : : :イ: : : / : : {'==ミ/: : : /: : : : : : : : : : : :/三三三三三三三!
}: : : : : : :.:从: :/}: : : : : \:.:.: {:=ミ/: : /: : : : : : : : : : : : :/三三三三三三三ミ}
}: : : : : : :'.: :i}/ }: : : : : : : :ヽ:.!:ミ/:./: : : : : : : : : : : : : :/三三三三三三三三j
ゴトウ「私が小泉に集中している間、お前が山のすり替えをしていたのだな!」
麻生「これでも技術立国ニッポンの元首相だぞ?俺も小泉さんほどじゃないが、テクには自信があるぜ」
麻生「それにお前の能力は聴牌してない人間には効果が出ないようだしな」
ゴトウ「……それでもこの男が放銃する可能性があった。これの実力ならその危険性は充分に考えられたはずだ」
麻生は葉巻を吸い、こいつだけが聴牌になっても能力の範囲外だったってのもあるがと前置きをしてから―――
麻生「………お前は今、笑えるか?」
ゴトウ「…何を言っている?」
麻生「競技や試合ならそこの嬢ちゃんみたいな技術やセンスのある奴が勝つ」
豊音「わ~、麻生さんに褒められたよ~」
ニャル子「なんだかんだ言っても豊音さんは充分にチート能力者ですからね」
麻生「だが人生や生命の賭けられた今みたいな状況で勝つのは強い心、自分がブレない奴だ」
麻生「そこの男は生命を失う一歩手前から帰ってきてなお、戦うことを止めなかった」
麻生「敵の脅威も死への恐怖も知り、それでも笑ってまた生命をベットしやがったんだ」
麻生「俺は小泉さんに言われるまでもなく、そんなこいつのオヒキにまわるつもりだったぜ」
小泉「確かにお前の言う通り私は斜陽の存在だろう」
小泉「だが日が落ちたとしても時が経てばまた新しき日、昇るが摂理!」
小泉「その事実を見落としていた…それがお前の最大の敗因だ!」
小泉「何も特別な事じゃない。これは古来よりこの日ノ本で受け継がれてきたことだ」
麻生「そしてそれはお前が否定した事だ」
小泉「私が先人より託されたものを麻生へと託し……」
麻生「俺が小泉さんから受け取ったモノを今度は次の世代に託す……」
その男は心身共にボロボロ、息も絶え絶えな状態だった。
しかしその目だけは、この部屋に来てからどんなことがあっても光を失うことは無かった。
ゴトウ「須賀…京太郎……」
思えば全てはこの男が関わった時から全てが狂いだした。
提倶璃一族末裔の逆襲、ドウマンを離反、そしてこの闘牌―――
京太郎「過去、現在、そして未来。その全てを込めて……これが俺達の!!」
京太郎が倒した手牌。
それは一見、小泉と同様にバラバラな手牌。
所属も年齢、種族でさえ違う京太郎達そのものな手牌。
そして、それはひとつの目的の為に結集した時、どんな脅威にも打ち勝てる事を表す手牌。
京太郎「国士無双十三面!!またの名を―――」
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lllllllllllllllllllllllllll ,,lllllllllll ,llllllllllll,,,, llllllllllllll ,,llllll,,,, llllllllll,,,,,,,,,,llllllllllllll llllllll lllllllll ,,lllll,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,
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'llllllllllllll'''' lllllllll 'lllllllllllll'''''' 'llllllllllll''''''' llllllllllllll''' lllllllllllll'''' 'lllllllllllll'''''' ''''''''' '''''''' ''''''''
''''''' ''''''' ''''' '''''''
本日の投下はここまで。
最後にキャラ安価を出して終わります。
今まで出たキャラ 直下↓
乙ー
ニャル子と豊音で悩んでたが考える暇もなかったぜ!
熱い展開でした!
安価も決まったので今日はここまで!
終盤に来て熱いニャル子押しとは……
余裕があれば良子さんもやるっという感じでいこうと思います。
最近、アカギを読み返してますが、前に読んだ時は麻雀のルールを知らずに読んでたのでリアクションを楽しむ感じでしたが、
今はざわ…ざわ…なサブキャラと共感できて前とはまた違った感じで楽しく読めてます。
いまだにピンフと点数計算がわかんない初心者ですよー
麻雀わかんないけど京太郎スレ読んで咲読んで麻雀ゲームくらいなら何とかできなくもないレベル
京太郎「か、勝てた~~」
和了りの宣言と同時に卓に突っ伏すと、背後から近づいてくる足音が聞こえてきた。
ニャル子「congratulation! おめでとう…! おめでとう…!」パチパチ
京太郎(……労ってるんだよな?)
ツッコミを入れる体力も残っていない京太郎は、突っ伏した状態を継続した。
ニャル子「おや?反応が無いですね?気を失ってしまいましたか?では今のうちに脇腹を治療しましょう」
ニャル子が何かを懐から取り出した瞬間、この数日で鍛え上げられた危険感知およびツッコミセンサーが全力で稼働、それにチェーンして火事場のクソ力が発動。
何でツッコミに肉体のリミッターを外してるんだよと、自分にもツッコミを入れながら起き上がる。
京太郎「おい待て!何だその手に持ってるウネウネしたものは!?まさかそれを使うとか言うなよ!!」ガバッ!
ニャル子「この名状しがたい肉を使って脇腹に空いた穴を塞ぎます。最初は違和感がありますが、すぐに慣れますよ」
京太郎「なんか肉体の支配権まで奪われそうな禍々しさを感じるんだがそれ!?」
京太郎「あれか?お前の誘いを断ったのを根に持ってるのか?」
ニャル子「むむ!私がそんな狭量な邪神だと思われるのは心外ですよ!これは即効性と負担軽減を真剣に考えた上での選択です」キリッ
京太郎「そ、そうか…疑って俺が悪かったな……」
ニャル子「まあ確かに失敗すると、そこに口が出来て勝手に喋り出しますが……」ボソ
京太郎「だと思ったよ! 茶番は良いから早く治してくれよ! マジでどんどん痛みが増してきたから!!」
ニャル子「アドレナリンが切れてきたんですね。じゃあこのヒールゼリーを使ってパパっと治しましょう」
ニャル子はポケットからビンを取り出すと中にあるゼリー状のモノを傷口に塗りだした。
ニャル子「いくら気付けとはいえ点棒を刺すなんて、なかなかクレイジーな事しますね」
京太郎「あの時は無我夢中だったからな…感謝してるぜニャル子」
ニャル子「応援の件ですね。あれは色々と昂ったでしょう?」
京太郎「それもあるけど……お前が俺に語りかけてくれたおかげでギリギリ意識が保てたことだよ」
京太郎「あの時も言ったけど…改めてありがとな」
ニャル子(私の意図していた事にはなりませんでしたが…結果的にこれで良かったのでしょうね)
ヒールゼリーを塗られた直後は傷口に染みたが、すぐに痛みが引き、完治とはいかなかったが動くのには支障がない程度までになった。
京太郎「ふ~、だいぶ楽になったぜ。ところで豊音さんは?」
ニャル子がゆびを指し、そちらに目を向けるとニャル子達が先程まで対局を見守っていた場所に、豊音が床に腰を下ろしていた。
豊音は京太郎達の視線に気づき、大きく手を振って応えてきた。
京太郎達も軽く手を振って返す。
ニャル子「ペルソナに力を注ぎすぎて、少しダウン状態になっているんです」
ニャル子「でもスタミナドリンクも渡していますし、すぐに回復しますよ」
京太郎「そのドリンクを作ってる会社を言ってみろ」
ニャル子「怪しい物じゃないですよ、多くの名プロデューサーも愛飲しているものです」
ニャル子「私が豊音さんに変なモノを渡すと思ってるんですか?」プンプン
京太郎「俺には変なモノを使おうとしてたよな!?」
良子「手当もフィニッシュしたようですし、今度は私とトークしましょうかニャル子」
ニャル子「あ、良子さん。ペルソナ憑依を解いたんですね」
良子「よくも人のフォームであんな恥ずかしい事をしてくれましたね」ゴゴゴゴ
ニャル子「こ、これも京太郎さんの為ですよ!京太郎さんからも何か―――」
京太郎「お疲れ様でした豊音さん」ハイタッチ
豊音「京くんもお疲れ様だよ~!」ハイタッチ
ニャル子「逃げた!?そうゆう処世術はむしろ私のキャラがするべきことじゃ―――」
良子「さあ、ショータイムです」ニッコリ
ニャル子「あばばば……」ガクガク
ゴトウ「………私は……生きている…のか?」
麻生「起きたなゴトウ。残念ながらここは地獄の一丁目じゃないぜ」
ゴトウ「何故だ?私はダブル役満の直撃でトビになったはずだぞ?」
麻生「点数表を見てみろよ」
ゴトウ:23400
麻生 :12600
小泉 :4900
京太郎:59100
麻生「今年のインターハイではダブル役満は無し。あいつはそのルールで打っているつもりだったそうだ」
ゴトウ「我々のルールではダブル役満は有りのはずだろう!?」
麻生「それでも点数は当人の宣言制だ。あいつがシングルといったらシングルだ」
ゴトウ「麻生…何故私を生かすような真似をする!?」
麻生「勘違いすんな。この卓の勝者は京太郎だ。お前の生殺与奪の権利はあいつが握ってんだよ」
そう言ってある場所を顎で指した。
良子「ニャル子、リピート!」
ニャル子「肖像権侵害、ダメ、絶対!」
京太郎「最近、良子さんもニャル子を扱い慣れてきたな」
ニャル子「うう~裏切り者~。貴方も喜んでたじゃないですか~?」
京太郎「確かにあれは良いものだった……がそれはそれ、これはこれだ。大人しく良子さんの沙汰につけ」
ニャル子「うえ~ん、豊音さ~ん!」
豊音「お~よしよしだよ~」
良子「ちなみにだらしなくノーズのアンダーを伸ばしている京太郎にも後で教育的指導を予定してます」
京太郎「うえ~ん、八つ当たりだよ~豊音さ~ん!」
ニャル子「お~、京くんもよしよしだよ~」
そこには先程まで命がけの戦いをしていたとは思えないような平和な空気が流れていた。
ゴトウ「…………私はあれに負けたのか麻生?」
麻生「……気持ちは分かるが現実を見ようぜゴトウ」
京太郎「あ、起きたのかゴトウ」
ゴトウ「………須賀京太郎、貴様に一つ聞く」
京太郎「……なんだよ?」
ゴトウ「何故私を殺さなかった?私はお前を殺そうとしていたし、他の者達も私を殺すことを厭わなかったぞ!?」
京太郎「周りがどう思ってようが、俺には俺のどんなことがあっても貫くと決めてることがあるんだよ」
ゴトウ「それは何だ…?」
京太郎「俺には守りたいと思うものがあるって言ったよな」
京太郎「その中にはある人の笑顔も含まれてる」
豊音「あ……」
京太郎「その人は優しい人だ。たとえどんな相手でも死んでしまったら悲しんで涙を流す」
京太郎「自分の生命を狙った人間であってもな!」
ゴトウ「………………」
京太郎「もし…まだあの人にちょっかいを出そうと思ってるなら……」
点棒を1本だけ掴むと、京太郎は卓に勢い良く立てた。
京太郎「1本場…このままお前が納得するまで相手になってやる!!」
本日はここまで!
続きは明日か明後日に出来れば投下予定です。
E-7……資材7万であきつ丸5人をドロップしたから負けではない(震え声
乙
メンタルは魔物級だな、本当に
おつ
たとえどんな相手でも死んでしまったら悲しんで涙を流す人…一瞬ブッダ達と思ってしまった辺りだいぶ毒されてる
点棒って刺せるんだな知らなかった
これだけやっても京太郎は一般人か
でも人脈はチートだよね
絆と心で戦うと書くと王道っぽい
>>793
倒れたら立ち上がり、前よりも強くなれです。
>>794
あの神様達の場合はそれプラスあの世で説教をします。
>>795
一般人です!(断言
>>797
絆と心で戦うというと、やっぱり不動遊星が浮かびますね。
今回は短いですが、投下を始めます。
ゴトウ(この男からは勝者としての驕りも油断も一切感じない)
ゴトウ(死の恐怖も敗北の不安にも目をくれずに、ただまっすぐに前を見据えてきている)
ゴトウ(力無き正義は無力、心なき力は暴力にしかならない。両方を持ってこそ大事を成す事ができる)
ゴトウ(この男には心の強さがある!そして力は……)
麻生「若いのは元気だねえ。付き合うのも一苦労だぜ」
豊音「私もペルソナはまだ無理だけど麻雀を打てる元気はあるよ~」
良子「こちらもノープロブレムです。憑依ではなく私個人のプロとしてのパワーをお見せしますよ」
ニャル子「ふふふ……どうやら宇宙麻雀で鍛えた私の腕が火を噴くことになりそうですね」
両者がこのまま戦えば勝敗は五分五分……むしろ消耗し、ペルソナ憑依が使えなくなった京太郎達に比べ、いまだに丸薬を服用することの出来るゴトウの方が有利といえた。
この場にいる者達は全員百も承知…それでも、京太郎と共に戦うことに何の躊躇も無かった。
ゴトウ(須賀京太郎、それ自身には力は無い。しかし、仲間を集めその意志と能力を一つにすることが出来る)
ゴトウ(個人の力ではどうしても上限がある。今の私のようにな……だがあの男のそれには無限の可能性がある)
ゴトウ(なるほど…そうゆうことか……)
ゴトウ「認めよう……須賀京太郎という男を……!」
良子「それは……!!」
ゴトウ「葛葉……お前の言う通りだったな」
“葛葉、貴様はこうなること予想できていたはずだ。なぜこの小僧を選んだ?”
“それを理解した時が貴方のルーザーになった時です”
ゴトウ「私の………完敗だ!!」
京太郎達の歓声が部屋中に響くなか、麻生はゴトウに携帯を渡した
麻生「こいつを使えば、お前の言葉をクーデター軍全員に聞かすことが出来る」
ゴトウ「敗北を認めた私が要求できる事ではないが……クーデターに加担した者達の身の保証はしてもらえるか?」
麻生「これ以上、無駄に暴れなければな」
ゴトウ「恩に着る……」
麻生「それにしても、えらくあっさり敗北を認めたじゃねか?」
ゴトウ「……“ひとりで歩いても時代は変わらん。千人の人間が一歩歩いて時代は変わるのだ”」
麻生「それは…確か剣桃太郎元総理の言葉だな」
ゴトウ「昔は何を理想論をと思っていたが……今ならばその言葉が真実だと分かる……」
ゴトウ「この国は今…小泉ジュンイチローがいなくなり、政治も腐敗している……いわば太陽が沈んだ状態だ」
麻生「否定はしねえよ。でもな…沈まぬ太陽が無いように……」
ゴトウ「うむ、夜明け前が一番暗い……だが必ず………」
第五話『太陽は昇る』 了
今日はここまで!
本当は一昨日にここまで投下したかったんですけどね……
さて…5話も終わったしP4U2を始めようかな!
あと、P5のPVを観ましたが、今回はまた都会が舞台みたいですね。
今回のメガネ主人公はどんなキャラになるのだろうか……
乙、さて次はトールマンか。あいつ麻雀で負けそうになったらミサイル撃ちそうだから怖いなー
原作でも何やってもミサイル撃ちやがったし。あいつ絶対CHAOSだよ
乙ー
この世界には男塾まで存在するのか。
確かに多少凄い位の京太郎じゃ一般人枠なのも仕方ないな。
>>803
トールマンは絶対ICBM発射するマンだからな……
>>804
男塾ではつい最近までただの一般人だったはずなのに根性だけで三百kgの旗を持ち上げたりするから仕方ないね。
それでは今夜の投下を始めます。
おまけ
『託す者、託された者』
京太郎「ニャル子の所為でうやむやになってましたが、いつの間にか憑依が解けてましたね良子さん」
良子「彼は貴方がライジング・サンを和了ったと同時に私からアウトしていきました」
京太郎「あの時の小泉さんって……やっぱり本人だったんでしょうか?」
良子「ペルソナはあくまでマスターのマインドが具現化したものであって、それの元になったものにはストレートなエフェクトは無いはずです」
良子「ですが貴方のスピークしたいこともアンダースタンド出来ます」
良子「以前、彼は勝利のために己のボディをバーンしかねない闘牌をしたそうです」
京太郎(ゴトウとの対局が無ければ、麻雀で物理的に燃え尽きるってどうゆうことだよってツッコミしてたな)
良子「チリになってしまうと周りがストップさせようとしました。しかし彼は……」
小泉「ならばその時は、そのチリを集めて敵の前に置けッ!!たとえ、この身が塵芥に成り果てても」
小泉「私はこの国を護る!!!」
京太郎「日本の一大事って理由だけで、あの世からペルソナに干渉して有限実行してもおかしくないですね小泉さん……」
良子「もしかしたら生きてるかもしれませんよ?」
京太郎「え?でもニュースでは……」
良子「私は少し前に、彼を口寄せしようとしましたが、どうしてもサクセスしませんでした」
良子「その時は私のスキルが足りない所為だと思っていましたが……」
京太郎「確かにそれなら麻生さんが、豊音さんのペルソナを一目で本物ではないと看破したのにも説明がつきますね」
京太郎「麻生さんに直接聞けば―――」
良子「たとえ私の推測が正しかったとしても、それはつまり彼の生存をハイドしているということ」
良子「彼にクエッションしてもアンサーしてはくれないでしょう」
京太郎「なんかモヤモヤするな~」
良子「ただ一つはっきりしていることがあります」
良子「彼は私からアウトする際、貴方をルックして安心しきったスマイルを作っていました」
良子「まだトールが残っているのに…です」
京太郎「……俺も闘牌中に直接じゃないですけど、なんとなく言われた気がするんです」
京太郎「後は任せるぞ…って」
良子「ビックなものを託されましたね」
京太郎「まったくです……でも、自分の意志で受け取った以上は絶対に途中で投げ出しませんよ」
良子(そうでしょうね。ミスター小泉の意志と正面から向かい合ったからこそ、ライジング・サンを和了れたのですから。ですが………)
笑いながら彼は言うが、託されたモノが軽いはずが無いと良子は理解していた。
そして、本来それを受け取らねばならないのは葛葉四天王、葛葉ゲイリンである自分だとも。
本格的に京太郎の人脈がすごいことになってきたな
ついでにヴァチカンに行ってピエトロさんに会っておこう
良子「京太郎、確かに貴方はミスター小泉から託されはしました。ですが、それを貴方一人で背負うニードは無いのです」
良子「辛い時や悲しい時は…何時だって私を頼って下さい」
自分が代わりに背負うといったところで彼は納得しないだろう。
だから良子は自分の決意を彼にを伝える。
良子「私はここに契約します……葛葉ゲイリンとしても、戒能良子としても、全力で貴方を支え続けると!」
悪魔と取引を行うデビルサマナーにおいて契約ほど重く堅いモノは無い。
故に彼女は契約という形で彼に決意を伝えようとしたのだ。
京太郎(…俺って今までも結構頼ってばかりだと思うんだけどな)
京太郎(正直、俺がこうして五体満足でいられるのも良子さんのおかげだし。でも……)
その決意の堅さは伝わった京太郎も、それに真剣に応えようとする。
京太郎「分かりました。でも俺にも契約させて下さい」
京太郎「俺も貴方が支え続けてくれるかぎり、絶対に挫けたりしないって!」
良子「ええ、これで契約は結ばれました……改めて、今後とも宜しくです」
麻生(月での小泉ジュンイチローVSヒトラーの闘牌。その点―地球という死闘にあの人はロボット…アシモをオヒキにした)
麻生(アシモを通じて沢山の人間があの人に想いを託し、あの人もアシモを通じてその人達を信頼した)
麻生(そして、それに応えるようにアシモは最後まで小泉さんの勝利に貢献してみせた)
麻生(あの人は知っていたんだ。信頼し、信頼されることで生まれる力を……そしてそれを京太郎もよく知っていた)
麻生(それが分かっていたからこそ、あの人はあいつに託したのかもしれないな……)
京太郎「ところで、契約というからには期間とかも決めたりした方が良いですか?」
良子「そうですね…では“死がふたりを分かつまで”としましょう」
京太郎「……意味が分かってて言ってるんですよね?」
良子「別に豊音ともそうゆう関係なのですからノープロブレムでは?」
京太郎「………豊音さんから聞いてたんですか」
良子「それはもうとびっきりのスマイルを浮かべて、ハッピーな様子で話してくれましたよ」
良子「ええ、あの時はビックリしましたよ。いきなり、京くんと死がふたりを分かつまでの仲になれたよ~と言い出しましたからね」ニッコリ
京太郎(アレ~?笑顔なのに何ですごい威圧感があるんだろ~?)
麻生「若いというか、青いというか……まあそれも経験だ。精々肝を冷やしな京太郎」
本日の投下はここまで!
まだ、書き溜めが残っているので、それは明日投下します。
アルドノア・ゼロがすごく面白い。オリジナルだから先が分からないし、イナホマンが頼りになりすぎる……そしてスレイン君マジ不憫。
乙
ハーレムルート入ったかな?
???「―――報告は以上です」
ゴトウとの闘牌が終わっても、麻生に休息は無い。
むしろ、政治家である彼にとってはここからが本業だといえる。
今も、電話越しに東京の現状について報告を受けていた。
麻生「ご苦労だったなゆかり。多少の混乱はあったが、死傷者はゼロか……」
ゆかり「麻生副総理の迅速な行動の賜物かと」
ゆかりタン(ムダヅモ無き改革)
元小泉チルドレンの女性衆議院議員。二つ名は「美しき女豹」
なお、『ゆかりタン』が正式名称であるが、誰もそれで呼んではいない。
麻生「ありがとよ、だがここまで被害が少なかったのには他に理由があるからだろ?」
確かに出来る限りスピーディーに解決をすることは出来た。
しかしここは天下の大都市東京である。
その人口密度は世界有数であり、密度が高ければ高いほど混乱や諍いは起こりやすくなるものだ。
その上、クーデター軍が行動を開始している間、警察機関もその機能をマヒしていた。
直接クーデター軍が関わっていなくとも、何かしらの騒動や犯罪が起きてしかるべきなのだ。
しかし、今回の報告ではそれすら無かった。
日本人のモラルが高いおかげなどと、考えられるほど麻生は楽天家ではなかった。
ゆかり「…はい。その件に関しては不可解な事が多く、もっと情報を集めてから報告しようと――」
麻生「はっきりしている事だけで良いから話しな」
状況が状況である、情報収集にもいつも以上に時間が掛かるだろう。
新たな火種になりそうであれば、出来る限り早いうちから手を打っておくべきだと麻生は考えていた。
ゆかり「実は…混乱や諍い、犯罪が起きると何処からか宗教家が現れ、それが小さい内に場をおさめていったそうなんです」
麻生「ちっ!面倒な奴らが出てきたな」
麻生(社会が混乱すれば、必ずと言っていいほど宗教がしゃしゃり出てくるもんだ。そして大概そういった宗教はカルト染みてやがる)
麻生(この機に乗じて力を付けられると厄介だな……)
麻生「お前の事だ、その宗教家達についてある程度は調べがついてんじゃねえか?」
ゆかり「どのような宗教かは分かっているのですが……」
麻生「どうした?」
ゆかり「いえ…その……キリスト教――」
麻生「キリスト教だあ!?」
信徒を集めるため、名ばかりで教義がまったく違う宗教は存在する。
その類だと判断した麻生は政治家としてだけでなく、キリスト教徒としても絶対に許さんと大きな青筋を立てた。
ゆかり「最後まで聞いて下さい!キリスト教と仏教……その二つなんです!」
ゆかり「騒ぎが起きるとどちらか、もしくはその両方が揃って止めに入っているんです」
麻生「…何だそりゃ?」
仏教とキリスト教の教義が全く違うことなんて子供でも知っていることである。
いくら名ばかりの宗教とはいえ、そんな異なる二つの宗教を名乗っていれば周りから不審がられるはずである。
信仰を広げるだけじゃなく、信徒の勧誘をするにしてもこれほどマイナスになることは無い。
ゆかり「それが……彼らは勧誘や信仰を広げる等は一切せず、事態が収拾したら何もせずに立ち去っているんです」
麻生「…まさか、本当にその二つの宗教が立ち上がったとか言うなよ?」
ゆかり「周辺のキリスト教会および寺院に問い合わせましたが、そのような事はしていないそうです」
ゆかり「それと、その二つの宗教の教主らしき人物とタイゾー君が聞き込み中に遭遇したみたいなんですが……」
杉村タイゾー(ムダヅモ無き改革)
ゆかりタンと同じく元小泉チルドレンの衆議院議員。二つ名は「伝説のニート」
相手の恐ろしさのあまり失禁し滝の如く尿を漏らし、最近ではそれで相手の力量を測れるほどになっていた。
タイゾー「この仕事が終わったら俺、ハローワークで定職を探します」
麻生「…初対面の人間に大俗物と言わしめたあの男が言ったのか?」
ゆかり「はい…動かざることニートの如しのタイゾーがです」
麻生「……一発殴ったら戻ったんだよな?」
ゆかり「……全力で往復ビンタをしました。そうしたら………」
タイゾー「思えば僕は幸せ者でしたね。道を誤りそうになった時、いつも誰かがこうして止めてくれていたんですから」
タイゾー「でも、もう大丈夫です。明日からはコツコツまじめに働きます!」
ゆかり「そう言ってバイトのフリーペーパーを持っていく彼に私は何も言えませんでした……」
麻生「あのヒトラーのカリスマを受けても、脳天カチ割りで元に戻ったあいつにそこまでの影響を与える奴か……」
ゆかり「彼の股間は濡れていなかったことから、悪意を持った相手では無いようですが……」
ゆかり「あと、目撃者の話では、一人はまるで仏像がそのまま動いているかのような、無性に拝みたくなるような姿」
ゆかり「そしてもう一人はまるで最後の晩餐の絵から抜け出てきたかのような、心からすがりつきたくなるような人物だったそうです」
その報告を聞いた麻生は胸元にある十字架に手を伸ばした。
麻生「まさか……本当に貴方だというのですか…主よ………」
なお、神たちの予想通り数日後にはタイゾーは元のニートに戻ったという。
本日はここまで。
鎧武は最終的に、龍騎みたいに世界ごとリセットになるのか、ブレイドみたいにロンリー仮面ライダーになるのか……
やはり聖人様たちが出てくると返ってくる反応は多い。さすせい(流石です聖人様)
それでは投下を始めます。
麻生「――――というのが東京の現状だな」
麻生「教主に関してはジョニデ似だとか、奈良にある大仏だとか、ぶらさがりたい、あのみみたぶだとか、額を抑えて子供達から逃げてたなんて話もあった」
京太郎(教主ってやっぱり……)
良子(ゴッド達でしょうね)
ニャル子(でしょうね~)
豊音(ブッダさん達も頑張ってくれてるなんてちょ~嬉しいよ~)
京太郎「え~と、その宗教に関しては問題視しなくて大丈夫だと思いますよ」
麻生「お前達のツレか……いったい何も…いや、やっぱり聞かないほうが良い気がしてきたから言わなくていい」
京太郎(イエスさん達の事は麻生さんには言わないほうが良いですか?)
良子(ミスター麻生はキリシタンですからね。微妙なラインですが本人が聞く気が無いなら言わなくて良いかと)
麻生「それとトールマンの件だが…やっぱり中止する気は無いみたいだな」
京太郎「薄々、そうなるだろうとは思っていたけど……」
ゴトウ「奴らにとって私のクーデターは口実にすぎないからな」
ゴトウ「むしろ、私という最大の障害が取り除かれた今、一気に計画を押し進めようとするだろう」
ゴトウ「それに……ターミナルを停めるのは不可能だ」
豊音「え~!?、どうして~!?」
ゴトウ「お前達は勘違いしているようだが、私がターミナルを発見した時点で既にアレが暴走を起こし、ゲートが開かれていた」
ゴトウ「そもそも、私がアレを発見できたのは任務で悪魔の大量発生の原因を調査していた為だ」
麻生「そいつの言うことは間違いねえよ。こっちでもウラは取れてる」
麻生「任務を命じた奴がゴトウが力を付けた原因として責任を取らされるのが嫌で、ゴトウが独断でやったことにしやがったんだ」
ゴトウ「開発者にも見せたが、暴走したあれを正式な手段で停めるのは不可能…もはやゲートを閉じるにはターミナルごと破壊するしかないとの結論だった」
ゴトウ「そして……さらに暴走を起こし、ゲートを拡大させ東京…最悪日本そのものを魔界化させることが何時起こっても不思議ではないということも分かった」
全員「…………!?」
あまりの事実に一同は言葉を失った。
脳裏には日本中に悪魔が跋扈する地獄絵図が浮かび上がり、全員の顔は青く染まる。
京太郎「そんな危険なもの…一刻も早く破壊してでも停めないと!」
ゴトウ「言っただろう不可能だと……生半可な攻撃では更なる暴走の引き金になりかねない」
ゴトウ「そしてアレの内部はもはや異空間に近い状態…そんなアレを一撃で完全に破壊するには大魔王クラスの力が必要なのだ」
良子「では豊音のライフを使ってルシファーを召喚しようとしたのは…ターミナルの暴走をストップする為に…?」
ゴトウ「それもあるが……それよりも自分が更なる力を得ることの方が大きな理由だった」
ニャル子「ターミナルを停めたいだけなら、ヤタガラスに力を借りるなり国に危険性を訴えるなり他にもやり方はありましたしね」
ゴトウ(そうだ…暴走の対処よりも私はクーデターの成功を優先した……国そのものが滅びるかもしれなかったのにだ)
ゴトウ(私は悪魔の力を得たことで気付かぬ内に増長していたのだな。力ある自分ならば全て手中に収められる…機械の暴走程度に阻まれるはずは無いと……)
ゴトウ(フッ…所詮、私は国を治められる器では無かったということか……)
麻生「京太郎、今の俺達に出来る事はねえ以上、ターミナルの事は棚上げにしときな」
京太郎「そ、そうですね。今はトールマンの事に集中しましょう」
京太郎「……そもそも、何で外交官にミサイルの発射権限が与えられてるんだ?普通そうゆうのは大統領とかが決めるんじゃないのか?すごい今更だけど……」
京太郎「まさか大統領もグルとか無いですよね…?」
麻生「いや、そいつは逆だ。あっちの政府の方でも色々あったが、あの人が大統領だったからギリギリの所でミサイルが降ってくる事態にはならなかった」
ゴトウ「だが先日、その大統領が乗るエアフォースワンが消息不明になった」
麻生「そしてアメリカでもクーデターが起きて、新しい大統領が政権を握りやがった。日本ではまだ報道されて無いがな」
京太郎「そしてその新しい大統領がトールマンにか……これはもう真っ黒ですね」
ニャル子「因みに政府としてはこの件はどう対処するつもりですか?」
麻生「俺達は―――――」
麻生「――――とゆう手筈になってる」
ニャル子「なるほどな~」
京太郎「…………みんな、俺達は――」
良子「トールマンの所でゴー、ですね」
豊音「うん、行こう~行こう~」
ニャル子「今度こそ、私の宇宙CQCの出番ですね~!」
麻生「お前ら…それで良いんだな?」
京太郎「ここまで来たら、俺達は最後まで出来る事をやります」
次の戦地へ向かおうとする京太郎達に麻生はデジャヴを感じた。
小泉ジュンイチローが月という戦場へ向かったあの日と……
麻生(……小泉さんの時といい、俺は見送るだけしか出来ねえのか………)
京太郎「あの、俺が言うのも生意気だと思うんですが……」
麻生「あん…?」
京太郎「この後も、色々と混乱が起きると思いますが、東京の…日本のことを宜しくお願いします!」
麻生「…………ク、クククッ…」
麻生は目を細め、京太郎の頭に手を置いた。
京太郎「麻生さん…?」
そしてものすごい勢いで乱暴に揺らしまくった。
京太郎「うお~、あたまが~~!!」
麻生「ほんと~~~~に生意気だぞ京太郎!!」
京太郎「すんませんすんません調子に乗ってすんませんでした~~~!」
麻生(ああそうだ…俺にはあるんだよな!)
麻生(小泉さんに託されて、そして次に託す為に俺が守らなきゃらならないもんがな!)
ゴトウ「お前達がトールマンに戦いを挑むというなら、私から言っておきたいことが2つある」
良子「何でしょうか?」
ゴトウ「まず1つめは――――」
京太郎「あ~やっと脳みそシェイクから開放された~」
麻生「おい京太郎、俺に大口叩いたんだ!根回しはしてやるから絶対に生きて帰ってきな!!」
京太郎「うっす!帰ってきたら、今度はネトゲじゃなくて、リアルで打ちましょう!」
豊音「サインありがとうございました~!」
良子「それではグッドラック!」
麻生は京太郎達を見送ると、携帯を取り出した
麻生「…ゆかり、宗教団体に関しての操作は打ち切りだ。その人員を他に回せ。今後も調べる必要はない」
麻生「詳しい指示は追って伝える。俺は国会議事堂に行く」ピッ
これから彼が向かう先には京太郎達と違い命の危機は無いだろう。
しかし、彼が相手をしなくてはならないのはこの機に及んで自分の利に走ろうとする者達。
それはありとあらゆる手を使い、ドス黒い欲望を叶えようとする者達。
それはもはや良子が戦ってきたモノ達とは違った意味で魑魅魍魎の群れである
だが、そんな場所に向かう麻生の足には一切の逡巡は無かった。
何故ならば……
麻生「俺は内閣副総理大臣 麻生タローだからな!!」
そして彼は向かう、己の戦場へ……
本日の投下はここまで!
気がつけば800オーバー。これも皆さんの応援のおかげです。
ジョジョは前半最終回を迎えましたが、思いの外早い再開のようで嬉しい誤算です。
オリジナルの部分も程よい感じなので後半も期待してます。
ニャル子「セーブはこまめにねってことで一旦イエスさん達と合流です」
イエス「私達がセーブポイントか…言い得て妙だね」
ブッダ「実際に出来るのは怪我や体力の回復だけどね」
京太郎「それでもマジで助かってます」
豊音「癒やされるよ~」
良子(魔法による傷のリカバリーは魂に負荷が掛かるうえに失った体力までは戻せない)
良子(そんな私達の常識が目の前でイージーに覆されている……私の中の常識がこの数日で幾つロストしたんでしょうかね……)
京太郎「さて、これからトールマンへ殴りこみをかけに行くわけだが…ブッダさん、イエスさん、正直なところ二人から見て俺達に勝機はあると思いますか?」
イエス「う~ん…こっちに来てるのは本体じゃなくて分霊の方だから無理ゲーでは無いと思うけど……」
ブッダ「直接会ったことは無いからどれくらいの実力の分霊が来てるかは僕達にもわからないんだよね」
ニャル子「ふふふ…それなら私にお任せあれですよ!」ピコン!
京太郎(あ、何か分からないけど良くないモノが立った音がした)
良子「既にリサーチ済みということですか?」
ニャル子「私にはニャルラトホテプとして平行世界を観察する能力がありますからね」
ニャル子「それを使って、別世界のトールマンとザ・ヒーロー達の戦闘を観てきました」
豊音「よく分からないけど予習はバッチリってことだね~」
ニャル子「ええ!平行世界なので全く同じではありませんが大した違いはないでしょう!」ピコン!!
京太郎(あ、また何か立った音がした)
ニャル子「既に本にしていますから、皆さんにもお渡ししますね」
イエス「へ~、装飾がこってるね。まるで本当の攻略本みたいだよ」
ニャル子「因みに出版協力はあのファミ痛です!」ピコン!!!
京太郎(……この音、何故か死刑台の階段を昇る音をイメージがする)
良子「京太郎、先ほどヤタガラスから補給のアイテムが届けられました」
良子「貴方には戦いに備えて回復薬とマジックストーンを渡しておきます。使い方は今からレクチャーしますね」
京太郎「あ、お願いします。戦力にならないといってもさすがに無手で行くのは良くないですもんね」
ニャル子「無手が嫌でしたら……」
京太郎「這い寄る混沌はノーサンキュー!」
ニャル子「……でしたら今の内にあれを使いますか?サッカーバトルで勝った時にルシファーさんから貰ったカード」
京太郎「これか……」
京太郎はポケットから天使の絵柄と悪魔の絵柄の2枚のカードを取り出した。
―――― 一日目 フットサル場 ――――
ルシファー「こいつは俺の力が込められたマテリアルカードだ」
良子(こ、これは…!?一目ルックしただけとてつもなくビックな魔力が込められているのが分かります…!)
ニャル子「『告発者の日記』に『明けの明星』…サタンとルシフェルのマテリアルカード!?レア中のレアじゃないですか!!」
豊音「そんなにすごいカードなの~?」
ニャル子「遊戯王の最初期におけるブルーアイズ並みの強さとレアさです!」
ニャル子「もしくは、はぐれメタルの武具レベル!カジノの景品的な意味で!」
京太郎「魔王の力が景品ってどんだけ物騒なカジノだよ!?」
ニャル子「これがあればサタンとルシフェルのペルソナを召喚できるようになります」
ニャル子「この2体が使えればほぼ勝利確定。これに勝てるのはエクゾディア並みのチートであるそこの神達くらいです」
イエス「いや、私達もあそこまで理不尽では無いよ……」
京太郎「それで…具体的にこのカードを使うとどんなペナルティがあるんだ?」
ルシファー「おっ?真っ先に聞くことがそれなんだな」
京太郎「いくら大魔王様でもノーリスクでそんなすごい力が使えるものを渡してくれるとは思いませんので」
ルシファー「そうそう甘い話はないってな…解ってるじゃねえか」
良子(フレンドリーになったと思わせてこれですか…やはり悪魔というものは侮れません)
ルシファー「最初に言っとくが、そのカード自体には何にも仕掛けはないぜ」
ルシファー「ただ、今のお前じゃ俺の力は使いこなせない。少なくともそこの嬢ちゃんみたいな成功法じゃ絶対にな」
京太郎「つまりリスク自体はその成功法じゃない方法にあるってことか……」
ルシファー「その辺りの詳しい説明はそこのオタク混沌に聞くんだな」
豊音「…ルシファーさんって……」
ルシファー「あん?」
豊音「すっごく良い人だよ~~!!」
ルシファー「はぁぁああああ~~~~!!?」
ルシファー「何言ってんだよお前!?俺は魔王!しかも頭に大が付くスペシャルだぞ!そんな俺が何で良い奴んだよ!!??」
豊音「だって儀式の事をお話ししてくれるし~」
ルシファー「そうゆう契約だからな。悪魔はそうゆうのは絶対に守るものなんだよ!」
豊音「こうしてお土産もくれるし~」
ルシファー「バッカ、それはあれだ。誘惑だよ誘惑!力ってのはあるだけで人を堕落させんだよ。そもそもリスクあるって聞いてなかったのか!?」
豊音「でもちゃんとそれも説明してくれたし~、ルシファーさんはちょ~良い人だよ~!」
ルシファー「くっ!そんなキラキラした瞳で俺を見るな~~~!!」
ルシファーは羽を広げると、逃げるように夜空へ飛び立っていった。
ブッダ「豊音ちゃんと致命的に相性が悪いみたいだね彼」
イエス「純粋な精神は時に聖水よりも悪魔にダメージを与えるものなんだね」
本日はここまで!
安価までいきたかったです……
ハイキュー!!を観終わりましたが、試合シーンはすごく動くし、物語も熱かった。
原作のストックが貯まればぜひ2期をやってほしい作品です。
把握
ところでこの京ちゃんはヴィジョンクエストへの誘いすらだが断るしちゃうんでしょうかね
――― 3日目 ―――
京太郎「そういえば、これを使うリスクについてまだ聞いてなかったな」
ニャル子「そもそも、ペルソナを使うには、大前提としてそのペルソナに見合う精神力が必要になります」
京太郎「俺にこの二つのペルソナを扱えるだけの精神力は無い……それをお前がどうにかする訳か」
ニャル子「ペルソナを扱うのに必要なのは精神力…それは正常なものでなくとも構わないんです」
ニャル子「だから私の力で使い手の精神を歪め、先鋭化させれば……」
良子「マインドコントロール……」
ニャル子「具体的に言えば、狂気、憤怒、悲痛といった強烈な感情を用いることで擬似的に精神力を上げ、強引にそのペルソナが使えるレベルに仕立てあげるんです」
京太郎「そんな事して大丈夫なのか?」
ニャル子「ダメですね。使えば使うほど、大なり小なり人間として大切な部分が壊れます」
京太郎「おいおい……」
ニャル子「ですが京太郎さん、世の中にはそれでも力が欲しいという人は結構いるんですよ?」
良子(ダークサマナーなんてのはその筆頭ですね)
ニャル子「リスクを恐れるのは結構ですが、負ければ貴方、そして貴方が守ろうとする者達の明日が無くなる事も考慮した方が良いですよ」
京太郎「俺は―――」ココロハショウジキ
京太郎「すまん、優希…部活の仲間から電話だ。今留守電にするから―――」ドキツモカイカン
豊音「待って!出たほうが良いよ~!」
京太郎「え、でも今はそんな事をしてる場合じゃ…」
ブッダ「そうだね、東京が大変なことになってるのはテレビでもやってるし、きっと心配してるんじゃないかな」
良子「それに、今後の事を考えれば、彼女達の現状も知っておいた方がグッドでしょう」
京太郎「…分かりました。ちょっと外します」
京太郎「もしもし……」
優希「京太郎!?本当に京太郎なんだな!?」
京太郎「これは俺の携帯なんだから当たり前だろ。それよりそっちの皆はどうしてる?」
優希「よ……」
京太郎「よ?」
優希「良かったじぇ~~~~~~~~~!!!」ウエ~ン!!
京太郎(ちょ、まさかのガチ泣き!??)
久「お~、よしよし……」ナデナデ
優希「うう~~、あいつの前で大泣きなんて一生の不覚だじょ~」カオマッカ
和「まったく……いきなり優希が泣き出しかと思ったら貴方の所為だったんですね……」
京太郎「俺は何もしてないんだけどな……」ボソ
和「何か言いましたか?」
京太郎「何でもありません、マム!」
和「表にこそ出してませんでしたが、優希は貴方のことをとても心配していたんです」
和「優希が落ちついたら、ちゃんと話をして安心させて下さいね」
京太郎「…ああ、分かったよ」
まこ「その辺で良いじゃろ和、そっちは大丈夫か?怪我とかしとらんか?」
京太郎「ええ、怪我は(もう治療したので)無いです」
まこ「それなら重畳じゃな」
まこ「だが、まだまだ何が起こるかわからん。どんな理由でそっちにいるかは詳しく聞かんが早めに帰ってくるんじゃよ」
京太郎「うっす!」
今日はここまで!
やっぱり筆が進まない…ほぼ毎日のように投稿する人達は本当にすごいと思う。
仮面ライダードライブが始まりましたが、アクションはバッチリでしたし、特にライダーキックはすごくカッコ良かった。
次回は車の方の見せ場のようですし、楽しみです。
>>852
あれって強制だから、だが断るしても結局は見させられそう。
一発ネタとしてはイエスと京太郎の天海市観光(ヒロイン:沢村 智紀)とか
ブッダと京太郎の夜回り先生in平崎市(ヒロイン:辻垣内 智葉)なんてのも良いかもですね。
久「は~い、須賀君。こうして落ち着いて電話できるって事は、もうそっちの心配はいらなそうね」
京太郎「ええ、まだ少しごたついてますけど、インターハイは問題なく開催出来ますよ」
久「……一応言っておくけど、私が言ってる心配は貴方の無事の事だからね」
一同「「「え?」」」
久「ちょっと!?いくらなんでもその反応はひどくない!?」
まこ「そうじゃぞお前ら、いくら久といってもじゃな……」
久「いくら私ってどうゆうことよまこ!?ってゆうか今の“え?”って貴方の声も聞こえたわよ」
京太郎「ところで咲の声はしませんが、一緒じゃないんですか?」
久(私の事をイジっておいてスルーとは貴方も偉くなったわね須賀君。後で覚えておきなさいよ)
久「咲ならさっき外に出てたわね」
京太郎「…あいつ一人でですか?」
久「…いくらあの子でも3日もいたんだから簡単に迷子になるはずが……ちょっと和、電話してみ―――」
咲「あれ?皆集まってどうしたの?」
まこ「どうやらフリでは無かったようじゃな」
和「おかえりなさい咲さん。何処まで行ってたんですか?」
咲「うん、ちょっと神社までね。帰りに少し迷ったけど、通りすがりの親切な人に送ってもらったんだ」
まこ(神社…ああ、そうゆうことか……)
久「ふふふ…神社でどんなお願いをしたかは知らないけど乙女な貴方に、はいこれ…」
咲「何ですかその笑みは…それに誰と繋がってるか分からないのにいきなり携帯を渡されても―――」
京太郎「おっす咲」
咲「きょ、京ちゃん!?無事だったんだね!!」
京太郎「まあな、こんな時でも迷子とかお前も平常運転だな」
咲「ま、迷子じゃないもん!」
京太郎「人に送ってもらった時点で何を言っても説得力ないけどな」
咲「考え事してたらちょっと道を間違えただけだよ!そもそもこうなったのは誰のせいだとおもってるの!?」
京太郎「俺のせいで無いことは確かだな」
一同((いや、半分はお前のせいじゃないかな))
咲「む~~~!」
京太郎「……そうだよな、ポンコツなお前には世界の救世主だの破壊者だのは似合わねえよな」
咲「ん?何の話?」
京太郎「気にすんな。お前にはこれから、一生縁の無くなる話だ」
咲「よく意味は分からいけど……本当に……無事で良かったよ京ちゃん。心配したんだからね……」
京太郎「……ああ、悪かったな」
優希「きょ、京太郎……」
京太郎「お、復帰したか優希」
優希「い、言っておくがあれは食べてたタコスのサルサソースが目に入って染みたからだじょ!断じて電話が繋がって嬉しかったからじゃないからな!」
京太郎「お、おう……」
優希「私は心配していなかったが、皆はすんごく心配してたんだぞ!私は心配して無かったけどな!!」
優希「私はともかく皆に心配をかけたお詫びとして、帰ってきたらタコスを山ほど作ってもらうじょ!」
京太郎「お約束だがそれ喜ぶのお前だけだよな!?」
京太郎「まあ良い…こっちで料理上手の人と肉無しのベジタブルオンリータコスを開発したからな。帰ったらそれを振る舞ってやるよ」
優希「そうか、ならば首を洗って待っててやるじぇ!」
京太郎「ああ、今度こそお前に美味い、美味すぎるって言わせてやるからな!」
京太郎(そうだ俺は絶対に…絶対に皆の所に帰るんだ……)
本日はここまで!
1ヶ月も更新してなくてすみませんでした……
Gの閃光を頭の中でリピートさせて今後もエターしないように投下を頑張っていきます!
乙
無理せず頑張って。
しかし、これだけ豪華とか言うレベルじゃない面子とコネ出来たのに全く増長せんな京太郎は。
普通なら多少は周りの力を自分の力と誤認して調子に乗るんだが。
やっぱメンタル最強や。
>>872
ずっとボス戦ばかりで毎回ギリギリな状態に追い込まれてるのでそんな余裕が無いのもありますね。
それではぼちぼち投下します。
京太郎が電話している一方で、ブッダとイエスは弟子達と電話で連絡を取り合い、豊音達も今後の事を話し合っていた。
ニャル子「豊音さんも麻雀部の皆さんに電話してはどうですか?」
豊音「私は止めておくよ~。話したいことはいっぱいあるけど、それは全部終わってからって決めてるから~」
豊音「ところで戒能さんは何をしてるんですか~?」
良子「武器のチェックです。アイテムと一緒にヤタガラスから届けられましたので」
豊音が良子の手元を覗くと、小刀にリボルバー式の拳銃“コルトM1877 ライトニング”がそこにはあった。
良子「いつもは麻雀プロという表の仕事があるので持ち歩いてはいないセオリーですが、次のトールとのバトルはフルアーマーでいくプロセスです」
豊音「武器か~、私もなにか持ってた方が良いのかな~?」
良子「何かリクエストがあるなら、マイナーなモノ以外は用意できますよ」
ニャル子「武器ですか…京太郎さんにも何か渡しましょうか…どうせなら魔力の弾を……」
豊音(……え…どうしたんですか?…あ……うん、分かったよ~)
豊音「ニャル子さん、矢部野彦麿さんが言いたいことがあるって~」
ニャル子さん「ピコ麻呂さんがですか?なんでしょう?」
神経弾か麻酔弾込めた複数回攻撃の銃か雷神剣か姥切りの太刀だな・・・
豊音「いくよ~、ペルソナ!」カッ
豊音の背後から数多いる陰陽師の中でも最強クラスだが、どうにも胡散臭い男…矢部野彦麿が現れる。
彦麿「邪神よ、あの少年は既に最強の武器を持っている。余計なことをするな」
良子「最強のウエポン?それはいったい…?」
彦麿「逆に皆に問おう、最強の武器とはなんぞや?」
豊音「え?え? え~と~すごく強いペルソナ?」
良子「私の場合は強大な力を持つ仲魔でしょうか」
ニャル子「チェーンソーです!」
彦麿「確かにどれも強力な力だ。だが最強ではないな」
良子「では貴方の考える最強のウエポンとは?」
彦麿「辛い時、悲しい時、人はそんな時に心の隙間に闇が出来る。どれほどの力を持っていても使い手が満足に振るえなくては宝の持ち腐れよ」
ニャル子「ふむふむ、一理ありますね」
良子「貴方はそういったタクティクスを使う代表例ですからね」
彦麿「真の最強の武器とは…どんな苦境にあっても、挫けず、落ち込まず、くよくよしないこと……」
彦麿「すなわち……何事にも屈しない 強 靭 な 心 なり!!」
よく考えたら、首脳級闘牌に参加して麻雀中毒症候群だっけ? あれを発症しないなんて潜在雀力高いのかもな。京太郎は。
神々の闘牌は側に癒し系が二人居たから(震え声
良子(確かに彼は地に伏すことはあっても、メンタルまで折れた事は一度もなかった)
良子(この騒動に巻き込まれる前まで悪魔の存在を知らないただの一般ピープルだったにも関わらずです)
良子(私の悪魔召喚や豊音のペルソナのように、悪魔に立ち向かえる何かしらの手段や異能があれば、それを支えにするプロセスです)
良子(ですが、彼にはそういった類のモノは本当に何も無い…彼をスタンドアップさせているのはシンプルにメンタルのパワーです)
良子(そしてただ立ち上がるだけでなく、状況を打開しようと頭をフル回転させる)
良子(これはミスター矢部野の言う通り、そこらにある武器や異能などとは比べ物にならないほどストロングな代物ですね)
良子「彼は無力であるが故に、強靭なメンタルで困難に立ち向おうとする」
良子「下手に中途半端なウエポンを与えては、それが阻害されるセオリーですね」
彦麿「うむ、付け焼き刃の武器はむしろ、あの少年にとっては害にしかならん」
ニャル子「そこまで言い切られると、何も言い返せませんね」
豊音「…………うん!決めたよ~!私、武器を持つのはやめておくよ~」
ニャル子「護身刀くらいは持っていても良いんじゃないですか?」
豊音「私が何か武器を持つより、ペルソナ達だけに集中した方が良いと思うんだよ~」
良子「貴方には多種多様なペルソナがいますから、それもまたグッドなチョイスだと思いますよ」
豊音「はい!みんなの力を信じるよ~!」
彦麿「汝の心の強さは我らの強さだ。我らに信を寄せるならばそれに見合う力を披露してみせよう」
豊音は彦麿だけでなく内にいる他のペルソナ達からも、豊音の信頼に応える心強い意志を感じ、改めて自分には頼もしい味方がいることを理解したのだった。
本日はここまでです。
ログ・ホライズンの2期は相変わらず面白いですね。MMORPGはやったことが無いですが、レイドってあんなに大変なのか……
あと、異能バトルは日常系のなかでが個人的にダークホースだった。ヒロインも良いですが、異能に対する主人公の振る舞いがかなり新鮮な感じ。
>>875
問題はそれを京太郎が装備しても使えこなせないこと。TRPG的には愚者以下ですから。
>>877
むしろそれの所為で普通に打ってるだけでボロボロでした。一回でも直撃をくらってたらやばかったです
それでは投下を始めます。
――― 四ツ谷地下道 ―――
アメリカ兵「トマレ!トマレナサーイ!」
アメリカ兵「コカラサキ、タチリキンシデース」
良子「………」つ偽造IDカード
アメリカ兵「OH!!IDカードモテマスネ。ドゾオトリクダサイ」
アメリカ兵「ゴクロサマ、キイオツケテネ」
豊音「麻生さんがくれたカードだから心配してなかったけど、本当にこれ一枚で素通り出来ちゃったよ~」
良子「私もイージーな身元確認くらいはするセオリーだと思いましたが……」
ニャル子「所詮はお役所仕事というやつです」
良子「トラップの可能性も考えられますが…あなたはどう思いますか京太郎?……京太郎?」
京太郎「……え、あ、すみません」
豊音「どうかしたの~?」
ニャル子「今更ビビってる訳ではないでしょうが…あ、“なんでもない”だけは止めてくださいね。後々悪いことが起こるフラグですから」
京太郎「このまま行けば、トールマンと戦うことになる。その事でな……」
豊音「出来れば話し合いで解決したいけどね~」
良子「今までの経緯を考えて、残念ながらインポッシブルでしょう」
ニャル子「ぶっ飛ばして止める展開になるでしょうね。まああっちは分霊ですから、我が滅びても第二第三の我が……みたいな捨て台詞を言いそうですけどね」
京太郎「そう…例えトールマンを倒したとしても根本的な解決にはならないんだよ……」
豊音「ゴトウさんもその事を気にしてたよね~」
良子「本体は無傷ですから、タイムが経てばまた分霊を送ってくるプロセスですから」
ニャル子「しかし相手は天界のタカ派筆頭ですらね。説得で解決するのは無理ゲーですよ」
京太郎「説得だけならな……」
良子「何かアイデアがあるんですね」
京太郎「一応は…かなり屁理屈ではありますし、結局は戦うことになります」
良子「現状では他にアイデアが無いですし、その辺りは全面的に貴方にお任せするプロセスです」
京太郎「具体的な内容は聞かないんですか?」
豊音「京くんなら大丈夫だって信じてるよ~。手伝えることがあったら言ってね~」
ニャル子「お楽しみはその時まで取っておくとしますよ」
京太郎「き、期待が重い…でも全力でやってやりますよ!」
――― アメリカ大使館 ―――
トールマン「Welcome!ヨウコソミナサン、ワタシガアメリカタイシノトールマンデス」
公園から数時間後、アメリカ大使館の一室で京太郎達はスーツ姿の白人男性と対面した。
突然の訪問であるはずの一行を見ても、トールマンは紳士的に応対をする・
京太郎「トールマンさん、俺達は―――」
ニャル子「待って下さい京太郎さん。色々と言いたいことがあるでしょうが、まず私から言わせてほしいことがあります」
トールマン「What?ナンデショウプリティガール?」
ニャル子はコホンと咳払いをして、
ニャル子「ここではリントの言葉を話せ!」
トールマン「リント?」
ニャル子「もう貴方の正体はまるっとお見通しなんですから、とっとと元の姿になりやがれってことだよ、言わせんな恥ずかしい」
ニャル子「それに全文カタカナとか書く方も読む方もメンドイんですよ!」
トールマン「アノ~」
ニャル子のノリについていけず、助けを求めるように視線を送るアメリカ大使()
良子「…ニャル子の戯言はともかく、お互いにタイムもありませんので、腹を割って話すのがセオリーかと」
トールマン「…アイシー……それでは私も真の姿となろう」
トールマンの身体から光を放たれると、スリムであった身体がムキムキといった効果音が聞こえてきそうなパンクアップをしたシルエットが浮かびあがる
トール「私は魔神トール。神に代わり人を導く存在なり」
頭に特徴的な兜をかぶりマントをはためかす姿は威風堂々、まさしく闘神そのものといえた。
常人であればその姿に、頭を垂れるか、腰を抜かすかのいずれかであろう。
ニャル子「あの服装といい、股間のもっこり具合といい、あの姿で往来を歩いていたら筋肉モリモリマッチョマンの変態として通報されても文句が言えないレベルですね」
豊音「ま、マントがあるから隠せばきっとセーフだよ」
良子「それはそれで不審者としてポリスにコールされそうですけどね」
京太郎「良子さんやニャル子はともかく、豊音さんもタフになりましたよね……」
ここにいる面子は何かしらの理由で常人よりも耐性を持っていたのでマイペースな反応であった。
京太郎(それにトールってたしか北欧神話だよな。それなのに神を崇めるって……やめとこう、その辺りを突っつくと泥沼な気がする)
トール「……まあ良い……お前達がここに来ることは予想出来ていた。私がここにいたのはお前達に恩赦と救済を与えるためだ」
ニャル子達の態度に青筋を立てたが、そこは神格、すぐに気を取り直して話を進める。
京太郎「恩赦と救済だと?」
トール「貴様らはそこの混沌の化身と手を組んだこと。これは許されざる大罪だ」
ニャル子「私自身は直接、神に反抗したことないんですけどね」
トール「しかし貴様らはゴトウという我らの最大の障害を排除した」
トール「奴は目の上の瘤であったからな。これで我が計画は成功したも当然だ」
良子「その功績を持って私達を許すというのが恩赦というプロセスですか」
トール「そして悔い改めるならばICBMによって浄化されたこの地において建設される千年王国に住まう権利を与えよう」
トール「そうだな…貴様らの家族や友人も、特別に招くことを許す」
豊音「麻雀部の皆も……」
トール「さあ、私の手を取るが良い!さすれば幸福の未来が約束されよう!!」
京太郎「千年王国……そこに生きる民は永久の安らぎが約束されるだったか」
京太郎「確かにそこに住めれば悩みも辛い事もなくなるだろう」
京太郎「だが断る」
トール「き、貴様!!」
トール「この私の言う事が聞けぬと言うのか!ならばお前達の命、この魔神トールがいただこう!」
ニャル子「はいどうぞと渡すほど、私達の命は安くないですよ!」
トール「千年王国こそ神の意志!神の意志は誰にも覆せん!」
トール「故に貴様らは絶対に私に勝てんのだ!」
良子「何を巫山戯たことを―――」
京太郎「確かに神の意志はどうやったって覆すことなんて出来ないな」
豊音「京くん!?」
京太郎「だからこそ勝負する前に断言してやる!!」
京太郎「俺達が必ず勝つ!!」
トール「貴様らこそが神の意志だと言いたいのか!!身の程を弁えろ人間風情が!!」
京太郎「それをこの戦いで証明してやると言っているのさ!」
人と魔神…共に神の代弁者を語る者達。
この勝敗によって日本…否、世界の未来が決まる一戦がここに始まりを告げた……
今日の投下はここまで!
投下の間隔が長くなってるので気をつけます……
1ヶ月近く空いたのに読んでくれている人がいて嬉しいかぎりです。
短いですが投下します。
ニャル子「まずはプランA!宇宙CQCジオループ!!」
トール「…!?」
ニャル子の放った雷撃がトールに直撃する。
ニャル子「貴方に雷耐性が無い事は調査済み!つまりマヒになるということです!」
京太郎「悪どい顔してんなニャル子」
ニャル子「くくく…このままマヒさせて皆でフルボッコですよ!」
豊音「う~ん、ちょっと卑怯な気がするよ~」
ニャル子「勘違いするな!私達は1の力を4分割して戦っているだけだ!」
良子「ウィークポイントを突くのはバトルの基本です。我々には手段を選り好みする余裕も無いですしね」
ニャル子「恨むなら雷神のくせに雷耐性が無い自分を恨みなさい!」
トール「全くだな、そんな雷神の面汚しが本当にいるのなら倒されて当然だろう」
ニャル子「・・・へ?」
ニャル子が放った雷撃を受け続けているトールは、まるで蚊に刺されているかのように涼しい顔をしていた。
トール「それ、返すぞ」
ニャル子「うぎゃ~~!?そっくりそのまま返ってきた~~!?」
豊音「うわ~ニャル子さんの頭がアフロになっちゃったよ~」
ニャル子「か、雷反射ですと!?」
良子「あ、もうヘアーが元に戻りました。もしかして自分でセットしてたんですかね」
京太郎「お約束のリアクションですからね。こんな時でも余裕あるなあいつ・・・・・・」
ニャル子「も、もしかしてここに来るまで裁判官をしていたとか?」
トール「いかにも」
ニャル子「そっちだったか~!」
トール「茶番はこれで終わりか?ならば今度はこちらから行くぞ」
良子「この魔力の高まりは・・・!」
京太郎「なんとなくこうなると思ってたよ!皆!プランBだ!」
ニャル子「あ?ねぇよそんなもん」
豊音「え?ニャル子さん忘れちゃったの~?プランBっていうのは~」
京太郎「豊音さん、そいつは無視してください!」
トール「魅せてやろう!これが真の雷撃というものだ!」
トール「マハジオダイン!!」
それは雷神の一撃に相応しい、ニャル子とは桁違いの雷であった。
トール「・・・なるほど、対策はしているというのは本当だったようだな」
そんな雷を受けてなお、誰一人として地に伏す者はいなかった。
豊音「び、びっくりしたよ~」
ミシャグジさま「たいしたもんだったがワシに雷は効かんよ」
豊音は雷を無効化する高位ペルソナ、ミシャグジさまを発動、
良子「想定はしていましたが、ストロングなサンダーです」
デカラビア「しかし無問題!すわっ!」
良子は属性魔法に高い耐性を持つ五芒星型の悪魔を召喚、
ニャル子「マカラカーン・・・間に合って良かったです」
京太郎「おい・・・また頭がアフロになってるぞ」
ニャル子が京太郎を庇う位置に立ち、反射魔法マカラカーンを展開する。
三者三様の手段で彼女達はトールの雷撃を防いでいた。
トール「面白い・・・ICBMが発射されるまでの間、退屈せずに済みそうだ!」
自慢の雷撃を防がれたトールであったが、その顔に怒りも屈辱も無かった。
トール「雷は凌いだようだが、我が槌の一撃はどうだ!!」
強き敵との戦は、闘神としての側面を持つトールにとって至福の時といえたのだ。
戦闘開始から数分が経過したが結論からいえば、トールとの一戦は拮抗状態に陥った。
トールの戦い方は鎚による物理攻撃と代名詞となる強烈な雷撃のみのシンプルなもの。
しかし、高いステータスにより実行されるそれは、下手な策を使われるより厄介なものであった。
その上、簡易であるが回復魔法も所持しているから京太郎達も攻め切れずにいた。
一方、京太郎達のプランBでそれに対抗していた。
前衛を雷撃耐性をもったミシャグジさまを持ち、ペルソナ補正で身体能力が向上した豊音。
経験と知識、数多の召喚悪魔による巧みな立ち回りで、未熟な豊音のフォローもこなしながら戦う良子の二人が担当。
後衛をニャル子と京太郎が担当するというものだった。
この4人で一番活躍していたのは誰かというならニャル子であろう。
この戦いを拮抗状態に持ち込めているのは彼女の補助魔法があればこそといえたからだ。
ニャル子「スクンダ!スクンダ!もう一発スクンダ!」
トール「このっ!鬱陶しい奴だ!」
ニャル子「次はダルンダ3積みですよ!」
攻撃力から素早さ、防御力を只管に下げ続ける。
トールにも解除魔法があったが、それを使った傍から妨害魔法の雨あられをニャル子は浴びせる。
ペルソナ補正があるとはいえ、戦闘の素人である豊音が闘神であるトールと渡り合えていたのは、彼女のこの妨害魔法があったからだ。
京太郎「真面目な場面でニャル子がここまで活躍するとは……」
ニャル子「ゴトウ戦では結果的にいてもいなくても大差ない存在でしたからね」
ニャル子「いや~、攻撃系は雷属性しかスキルをセットしてきてないから焦りましたが、なんとか空気になるのは防げました!」
ニャル子「趣味で取ってて良かった妨害魔法!」
京太郎「見直したのにこれだよ……」
今回はここまで!
仮面ライダーMOVE大戦を観に行きましたが、MEGAMAXと並ぶ面白い映画でした。
メロン兄さんがかっこ良くて兄弟揃って実質主役でしたね。
乙
自分も見たけどほんまニーサンは安定の人外やったね…
>>903
メロン兄さんは本編でも主人公補正が無い主人公でしたからね。
気がつけばもう年末……まさか年を跨ぐことになろうとは。
今年最後の投下を始めます。
京太郎「ニャル子、このままだとやっぱり・・・」
ニャル子「ええ、ジリ貧ですね。こちらのMPは有限ですが、あちらはボス使用ですからほぼ無限です」
京太郎「ボスでも偶にガス切れ起こす奴はいるぞ。今回はそれは期待できそうにないがな」
良子や豊音に槌を振るっているトールの動きには一切の陰りは無い。
むしろ時間が経つほどテンションが上り、動きの切れがよくなっているように見える。
京太郎「こうなったらプランCだな」
ニャル子「ですが、あれは隙が大きいので、敵がマヒや凍結とかで動けなくなってる状態なのが前提ですよ」
京太郎「そこは俺が―――」
トール(このまま続ければ私の勝ちで終わるな)
激しい攻撃と興奮の中にあるトールもまた、この膠着状態が続けばどうなるかを冷静に判断をしていた。
良子「アギダイン!」
豊音「地獄突き!」
トール(目の前の者達もそれが分かっているはずだ。だが、この娘達の動きに焦りや迷いが無い)
もし、豊音や良子にそういった感情があったなら、トールはそこを狙い撃ちしていただろう。
しかし、彼女達はただ只管に自分達の全力をトールに叩き続けていた。
トール(何か策があるのか?……否、これは信頼か)
トールは彼女達の気持ちの先が…良子達の後ろにいる1人の少年に向いていると感じた。
トール(信頼の源は特別なマグも能力も無いあの小僧だ。常人でありながら私と相対して全く臆することが無いのはたいしたものだが……)
精神的な強さがあるのはトールも認めていたが、逆に言えばそれ以外のモノを京太郎から感じられなかった。
だからこそ、トールは戦闘中は京太郎を脅威とは見ず、今まで放置していたのだ。
しかし、そんなトールにも一つの懸念があった。
トール(果たして、この男は本当に精神力だけなのか……?)
トール(この小僧に信頼を寄せているのは娘達だけではない。仏や神の子…聴いた話ではあのルシファーすらも目にかけたという)
自分が看破していないだけで、何か他の神族達が認めるものを持っているのか?
京太郎が戦いの前に、自分こそが真の神の使途であると確信を持っていた事もそこから出たものではないのか?
トールには京太郎という人間の器を図りかねていたのだ。
トール(奴らはこの状況を死に物狂いで打破しようとするはずだ)
トールの長年の勘が、相手が何か仕掛けてくると告げている。
トール(策が何かは分からん。しかし、小僧が倒れればそれが何であれ成功はしまい)
戦士である良子はともかく豊音に関しては、京太郎が死ねば冷静でいられないだろうとトールは見ていた。
トール(ならば……こちらが先に仕掛ける!!)
神の使いとしての京太郎と直接矛を交えることで彼を知る、
そして戦神として策を未然に潰し勝利を確実に掴む。
この二つの理由が、トールを強引な手段へと突き動かした。
トール「■■■■■■■■■■■ーーー!」
豊音・良子「…!?」
トールの突然発した雄叫びを受けた二人の身体は硬直してしまった。
豊音「動けないよ~」
良子「これはバインドボイス!?しまった…!」
トールはそんな二人の目の前まで迫り……そのまま間をすり抜けていった。
豊音「え?」
良子「ターゲットは私達じゃなく…京太郎!?」
トールの視線の先では、驚きはしたがすぐに身構えた京太郎がいた。
トール(後ろや横に移動して距離を稼ぐか?そうなれば我が雷で撃墜してやる)
トール(それともその場に留まり、近くにいる悪魔から補助魔法を受けて攻撃を耐えるか?その時は我が槌を見縊った事、その身が粉砕されることで償ってもらう!)
トールは京太郎が如何な行動を取ろうと討ち取れる…その算段と自信があった。
しかし……京太郎の行動は、トールが予想していたどれでも無かった。
トール(私に向かってきただと!?)
京太郎が自らトールに向かって走りだしたのだ。
トールは京太郎の行動に驚愕した。
恐怖のあまり、自殺しに来たのかとすら思えた。
が、すぐに違うことをトールは察した。
トール(奴の目は死んでいない。寧ろ揺ぎ無い決意がある!)
トールはニャル子が反射魔法を掛けている可能性を考え、槌での迎撃を選択した。
京太郎はトールの射程範囲ギリギリ外で右手を前に出す。
トール(何かを握っている……あれは悪魔召喚機…封魔管か!?)
トールは京太郎の行動に納得と……
トール(確かにこの距離、しかも槌を構えた状態では、私も一撃を受けるだろう)
・・・・・・そして落胆した
トール(だがそれだけだ。大したマグを持たない小僧が召還できる悪魔など高が知れている)
トール(そんな悪魔の一撃で我が進軍は止められん。このまま我が槌で葬ってやろう!)
トールは構わず、槌を振りかぶり、京太郎もそれに臆すること無く封魔管を発動させる。
京太郎「来てくれ!―――!!」
トール「………!?」
京太郎から聞こえた名前……それはトールのよく知るモノの名。
それはここにいるはずの無い存在……トールにとって意外すぎるモノの名であった。
トール「何故だ……何故貴様がここにいる!?」
トール「ゴトウ!!!?」
ゴトウ「ここであったが百年目……切捨て御免!!」
ゴトウのすれ違いざまに放たれた居合いがトールの脚を切り裂く。
トール「っぐ!!」
トールはゴトウの存在、会心の一刀の威力、その両方に意表を突かれ、京太郎にカウンターを仕掛けることが出来なかった。
トール「やってくれたな…だが、私はまだ戦えるぞ!」
京太郎「いいや、これで終わりだ。周囲をよく見てみな」
いつの間にか京太郎はトールから遠い場所に離れており、周囲には……
豊音「プランC…ニャル子さん、戒能さん!矢部野彦麿さん!いっくよ~!!」
彦麿「今こそ主の信に応える時!」
ミシャグジさまから矢部野彦麿にペルソナチェンジした豊音―――
ニャル子「マジックカード発動!この効果によりニャル子は新しい魔法を覚える!」
魔法を修得することが出来る貴重なマジックカードを使用したニャル子―――
良子「これでフィナーレです!」
アモンの悪魔憑依を済ませた良子―――
気がつけば準備万端の豊音達がトールを囲む形で陣を組んでいた。
トール「そうか…お前が前に出た狙いは…自分に注意を引き付ける為か!」
雷での迎撃は間に合わないと悟ったトールはせめて直撃は避けようとしたが、
トール(ゴトウの斬撃で脚がまともに動かん!わざわざ脚に狙いを定めていたのはこれのためか!)
京太郎「みんな!仕上げは頼んだぜ!!」
京太郎の合図に3人は全力で魔法を唱える。
豊音「アギダイン!」
ニャル子「メギド!」
良子「マハラギダイン!」
ある魔法を決まった順に発動させることにより、単なる連発よりはるかに破壊力が増した攻撃となる。
それがプランC…合体魔法である。
三人「「「メルトダウン!!!」」」
発動させた三つの魔法が重なり合い一つとなり、威力は単なる加算ではなく相乗される。
それははこの戦いの終焉に相応しい、暴虐的でありながら美しさを感じさせる炎獄の大魔法であった……
本日はここまで!
描写はしてませんが、京太郎も戦闘中はハンドボール経験を生かして豊音達に回復薬をアイテムスローしてました。
それでは皆さん、良いお年を……
乙ー
良子さんが憑依させたアモンがどうやってもパズドラの究極アモンになってしまう
おつでした
来年もよろしくお願いします
京太郎「プランC…合体魔法、ぶっつけ本番だったが上手くいったな」
良子「パワーはグレートですが、少しでも合わせるタイミングが狂うとミステイクになってしまうのがウィークポイントですね……」
豊音「ニャル子さん、顔色悪いよ~!?」
ニャル子「戦闘の真っ只中でマジックカードによる魔法スキル装備はさすがに身体に来ますね…く~疲れました!」
合体魔法による破壊が過ぎた後、そこには立ったまま微動だにしないトールがいた。
京太郎「勝った・・・んだよな?」
豊音「…気を失ってるみたいだよ~」
良子「決して膝をつかない…戦士としての最後のプライドですね」
ニャル子「今のうちに落書きとかしますか。お約束で肉とか」
やめておけと京太郎がサインペン片手のニャル子を止めていると、ゴトウが刀を鞘にしまい身を正した。
ゴトウ「礼を言わせてくれ須賀京太郎。貴様のおかげで本懐を遂げる事が出来た」
まるで憑き物が落ちたような顔で、ゴトウは感謝を告げた。
京太郎「こちらこそありがとう。ゴトウがいなかったら俺はあの時トールにやられてた」
二人は示し合わせたかのように同時に手を出し、ガッチリと握手を交した。
パチパチパチ………
京太郎「拍手…?でもどこから……」
ニャル子「皆さん、あそこのモニターを見て下さい!」
入室時には電源の入っていなかった備え付けのモニターには、椅子に脚を組んで座り、拍手する外人の姿が映し出されていた。
???「くくく…ICBM発射前の良い余興だったよ」
良子「貴方は…リチャード・ホーク!」
ニャル子「知っているのか良子さん!?」
良子「彼は副大統領にして先日、アメリカで起きたクーデターのボスです」
リチャード・ホーク(メタルウルフカオス)
アメリカ合衆国副大統領。
目的のためなら毒ガスから人身売買までありとあらゆることをする男。
プライドは高く、それがクーデターを起こす原因の一つとなり、また死に際でもそれが折れることは無かった。
自称はラストアメリカンヒーロー
良子「やはり貴方とトールはハンドを組んでいたんですね」
リチャード「有能な人間の手駒が必要だと奴から私に接触してきたのさ」
リチャード「私もクーデターを盤石のモノとするため喜んで契約したよ。おかげで目障りな奴を潰すことが出来た」
リチャード「さて諸君、私の手にあるものが何か分かるかね?」
豊音「スイッチ……まさか!?」
リチャード「そうさ!ICBMの発射スイッチは私が保有しているのだよ」
ニャル子「つまり…ここでトールを倒したのは……」
リチャード「完全な無駄骨だったのだよ!ア~ハハハーーー!!!」
京太郎「…………」
リチャード「そんな君達の健闘を讃えて、これから君達に面白いショーをお見せしよう」
リチャードが指をパチンとならすと、モニターの画像が分割し複数のとある場所を映しだした。
京太郎「あれは…俺の家!それにあれは咲達のいる合宿場か!?」
豊音「わ、私の学校も映ってるよ~」
良子「リチャード!もしや貴方は…!!」
リチャード「私に逆らった者はその4親等以内の家族、同じ学校の学友、職場の同僚などに該当する人間全てがギルティだ!!」
今日はここまで!
アイドルアニメを観ていたはずなのに、一番印象に残ったのが男キャラだった……
あのアニメの一番のシンデレラは両方の意味で武内Pだと思う。
次回は多分来週に投下できるかと。
otuotu
来週も楽しみにしております
そろそろ次スレだけど立ててから最初の週は放置すると落ちるっぽいので気を付けて
>>928
投下はこれが初めてなのでアドバイスありがとうございます・
それでは本日の投下を始めます。
――― 須賀家前 ――――
アマノサクガミ「クカカカ、人間のウマそうな臭いがするなあ~」
――― 長野 合宿場 ―――
オリアス「ふふふ、分かるぞ。ここには興味深い木偶人形がたくさんあることが……」
――― アメリカ大使館 ―――
豊音「わ、私の学校の周りにも悪魔が沢山いるよ~」
トール「よ、余計な事をするな……!」
リチャード「おや、負け犬が起きたようだな」
トール「なに…!?」
リチャード「神の代行を名乗っておきながら、そんな寄せ集めの集団に負けるとは……戦神が聞いて呆れるなあ!」
トール「………っ!」ギリ!
リチャード「安心したまえ、私がお前に代わって神の威光を示してやろう」
リチャード「だがその前に、愚かにも私達に楯突いたものに、生き地獄を味わってもらおうか!」
リチャード「友人や親類の無残な死に様を見て、自分の愚かさを噛みしめると良い!フハハハハハ!!!」
リチャードの嘲笑が部屋中に響き渡る。
だが、すぐに京太郎達の反応が自分の予想していたモノと違うことに気付いた。
ニャル子「英国の不倫は文化ださん、曰く……相手が勝ち誇ったとき そいつはすでに敗北している」
リチャード「…何だそれは?心が折れて現実逃避か?」
京太郎「……ここに来る前、ゴトウは二つの可能性を俺達に話した」
京太郎「一つは戦力が足りない可能性だ。敵は分霊とはいえあのトールだ」
豊音「だからゴトウさんは、自分を連れて行って欲しいって私達に頼んだんだよ~」
良子(封魔管に入ったのは政府に逃走はしないとアピールするためでしたが、結果的にトールのアイを欺くことも出来ましたね)
ゴトウ「そしてもう一つは……今みたいな状況になることだ!」
――― 須賀家前 ――――
???「悪いがここから先は通行止めだぜ」
アマノサクガミ「なんだ貴様らは!?」
ダークサマナー1「ただのダークサマナーさ。もうすぐ廃業予定だがな」
ダークサマナー2「私達が誰かは>>78辺りを読み直してもらえれば分かるアルよ」
ダークサマナー3「南無、仏の神名において成敗する」
ダークサマナー1&2「…………」
ダークサマナー2「1年近くぶりの登場といってもキャラが変わりすぎてないアルか?」
ダークサマナー1「煩悩がすごいから仏に説教してもらったんだが、すっかり心酔しちまったんだよ……」
ダークサマナー1「お前も説教されたのに何でまともにならないんだ?」
ダークサマナー2「煩悩を捨てろとか私に死ねと言うアルか!?」
ダークサマナー1「そこまでかよ!?」
アマノサクガミ「邪魔をするなら貴様らから食べてやるぞ!」
ダークサマナー3「お二人共、出家前の一善行です」
ダークサマナー2「わ、私は出家なんてしないアルよ!」
ダークサマナー1(あいつに返してもらったCOMPをさっそく使うことになるとはな)
ダークサマナー1(いくら狙わないって約束したとはいえ、命を奪おうとした奴にすんなり凶器を返すかね普通?)
ダークサマナー1(懐が深いというか、大馬鹿というか……まあ嫌いじゃないけどな)
カピー「キュ~!」ボクモゴシュジンノタメニガンバルヨ!
ダークサマナー1「いや、ペットは引っ込んでろよ……」
カピー「キュ~!!」ゴッ!!
アマノサクガミ「!!?」
ダークサマナー2「な、何て闘気アルか!!」
ダークサマナー3「あの動物もまた、戦士ということですね」
ダークサマナー1「ああもう~とにかくだ!借りは返すぞガキ共!!」
――― 長野 合宿場 ―――
???「させませんよ!」
オリアス「貴様はドウマン!?な、なんだそのハッピ姿は!?」
ドウマン「今日はこの後、はやりんファンクラブ長野支部に顔を出す予定なのでね」
ドウマン「私に愛を教えてくれたアイドル、そして目を覚まさせてくれた友の為に……貴様を倒すぞオリアス!」
衣「む・・・!?」
咲「……!?」ブル
和「二人共どうかしたんです?」
咲「何か急に変な感じがして…」
衣「この感じ…すぐ近くに百鬼夜行が来ているとでも言うのか…!?」
和「そんなオカルトありえません」
――― 岩手 宮守女子校 校門前 ―――
トシ「これで掃除は済んだかねえ」パンパン
トシ(念の為、こっちに残っておいて正解だったようだねえ……)
塞「こんな所にいたんですか先生」
トシ「おや?皆そろって、どうしたんだい?」
胡桃「それはこっちの台詞です!いきなりいなくなったから心配したんですよ!」
エイスリン「サガシタ!」←皆で探している絵
トシ「それはすまなかったねえ。私も用事はすんだから部室に戻ろうか」
白望「……ダル」
トシ(こっちは心配いらないよ豊音。お前の帰ってくる場所を私が守っているからね)
――― アメリカ大使館 ―――
京太郎「どうやらお前の手下どもは全滅したみたいだぜ」
リチャード「……まあ良い、ジョーカーは私の手の中にあるのだからな!」
リチャードはICBMの発射スイッチを見せつけるように掲げた
リチャード「余興はここまでだ!それでは……サヨナラ!」カチ
リチャードがスイッチを押すと、モニターの画像が切り替わりICBMが発射される様子を写し出した。
遠く離れた地にいる京太郎達にはただそれを見ていることしか出来なかった。
トール「お前達の健闘は認めよう…しかし、何人たりとも神の意志を妨げることは出来ないということだ」
京太郎「……お前は三つ勘違いをしてるぜ」
トール「……?」
京太郎「まず一つ、言ったはずだぜ、俺達が勝つことが神の意志だってな」
トール「だがICBMは…あと数分で神の鉄槌はこの日本に下されるのだぞ」
京太郎「二つ、ICBMは強力だが…人間が造ったものだ。神の力そのものじゃない」
トール「確かにな。だがお前達と戦ったから分かるが……あれを破壊するのはお前達には不可能だ」
京太郎「そして三つ……守るために戦っているのは、ここにいる俺達だけじゃないってことだ!」
オペレーター「これは……ICBMに高速で接近する物体があります!」
リチャード「なに?鳥か?それとも飛行機か?」
オペレーター「いえ……これは………」
/ / _ -一ー-、/ ヽ|
/ヽ/ 〉 ,-、 一、 / ,\' ヽ _ - ¨/
// / /、/ヽィ ヽ / ; ヘ _ - ¨ /
/__/__/ァー\'´ ヽ _/ _」 /. \', __ j _ - ¨ _ -‐ ¨
`Yj)マ i¨ヘ _ -‐ ¨フ ̄7 ̄ヽ/ `ヽ、_ノ¨ _ -‐ ¨ ヽ
, -一ヾノ,ムケ´二 -‐ ¨ l l iト、 , ┴- 、¨Zマ⌒Y /
/ //r一i´ { ヘ j゙ ヽ / ヽ ゝ_ノ /
i´ ,| / | _」、 ヽ、 ヽ_ノ、 ヾ\'\'´ ヘ,才<´
| l] イ 匸_ `¨ ー- __ `¨ヾニ| ヽ/ i:-、、\
\ /| \ ` ー- _  ̄フ\'¨´| | , __ | )\\
\| ヘ. \ 7 ー-r\'´ | | / ´ ̄¨ヽ|`¨´ ̄\\ 「レッツパァァァァーリィィィィィィーーー!!」
〔|`ヽ、 \ _ -‐\'‐一、|_ -一i´ ̄`ヽ__ -一\' ゙| \\
./`ゝ-`ー‐ァ^¨ _ -‐  ̄フ´ | | ,\' |\ \\
./ / ´ ̄7´ ̄__ / ゝ | _ ,\' -一- 、 / ` ー- __ \j
_j/ /\'´ ̄ `ヽ/ Θ ヽ、_ノ|´ |--|ァ―一ヽ /  ̄
/ | .| `|7 ̄| ヘ_/
/θ \ ,| / | ヘ
/ \__,ム Θ |,、i^l |ハハハハ
./ / | Θ ト、ヽj゙ / / //
./ Θ ./ /| \', .| ヽ/ノ_//
/ _ -一 ¨〉\'゙7ヽ.! _ \', /`¨´i ̄ ̄
i /7\' ̄ ̄∨ / /.|`T´ ¨ヽ \', // |  ̄`ヽ
| /,ィ〈__/|ー{ / |.└-- __ゝ \', // | ヽ
マイケル・ウィルソン(メタルウルフカオス)
第47代アメリカ合衆国大統領。
アメリカ軍時代に世界各地の紛争に参加しており、その功績からメダルオブオナーを授与されている。
あらゆる困難を「大統領魂」で解決(物理)する漢。
海外のゲームサイトが選ぶ投票したいゲームの政治家で1位を獲得している。
オペレーター「これは 大 統 領 です!!!」
リチャード「生きていたのか!マイコォォ!!」
オペレーター「あ…ICBMが撃墜されました!!大統領はそのまま…こちらに向かっています!」
リチャード「対空砲火だ!急げ!!」
オペレーター「間に合いません!!」
爆発音がモニターから響き渡り、画面が砂嵐に変わる。
トール「こ、これは……」
あまりの画像の先で起きている超展開に絶句するトール。
京太郎(事前に聞いてはいたけど、本当に大統領自身が突っ込むとは……これがアメリカ合衆国大統領か……)
砂嵐が消え、リチャードとマイケルの姿がモニターに映し出された。
マイケル「How do you like me now ?久しぶりだなリチャード!」
リチャード「エアフォースワンと共に空で塵にしたはずだったが……しぶとい奴め!」
オペレーター「今の一撃でミサイルは全弾発射不能です!」
リチャード「この基地が駄目なら他のミサイル基地を使えば良い!」
オペレーター「だ、駄目です!他の施設も襲撃を受けています!」
リチャード「何だと!?軍は完全に掌握したはずだぞ!何処にそんな戦力が!?」
マイケル「顔見知りの傭兵や退役軍人に声をかけたのさ。元コマンドーや今は料理人をしている元特殊部隊員なんかは口説くのに苦労したがね」
リチャード「ぐぬうう~~!」
マイケル「リチャード!すぐに行くぞ!首を洗って待っているんだな!」
リチャード「ここには精鋭部達、そして悪魔達がいる!来れるものなら来てみろ!!」
リチャードの姿が消え、モニターに映るのはマイケルの姿だけとなった。
本日の投下はここまで。
夜ノヤッターマンは面白かったけど、ヤッターマンが悪役なのはやっぱり辛い。
撃ったのは機械っぽいから終盤に本当のヤッターマンが出てきて共闘とかしないかな……
麻生「よお、首尾よくいったみてえだな」
リチャードに代わり、麻生がモニターに映し出された。
麻生「オペレーション・トール・ハンマー…聞いてた通り電光石火な作戦だったな」
マイケル「ジョディ、君が考えたにしては中々洒落た作戦名だったな」
ジョディ「いえ、これは調子に乗った奴ら(トール)の横っ面を思いっきりぶん殴る(ハンマー)という意味です」
マイケル「……いつも通りの君でホッとしているよ」
ジョディ「ありがとうございます」
マイケルは若干置いてけぼりをくらっていた京太郎達の方へ顔を向けた。
マイケル「京太郎、こうして顔を合わせて喋るのは初めてだったな」
京太郎「えっと…麻生さんから聞いてましたが…本当に大統領魂さんだったんですね」
豊音「うわ~、京くんって大統領さんと知り合いだったんだ~!」
京太郎「いや、ネトマごしだったし、相手が大統領なのも今日初めて知った」
マイケル「片や大統領、片や副総理…偶然というには出来過ぎた話だよ、まさに事実は小説よりも奇なりというやつだ」
良子(最後の一人は仏なんですよプレジデント……)
マイケル「さて…この作戦が滞り無く遂行できたのは、京太郎達が派手に暴れてリチャードの気を引いていてくれたからだ」
マイケル「アメリカ国民を代表して、君に感謝を……本当にありがとう!」
麻生「自衛隊の設備だけじゃあICBMを撃墜するのは難しかったからな…俺からも礼を言うぜ」
京太郎「いや…その……って、そこ!笑うなニャル子!」
国のトップクラス二人に頭を下げられ、どう返せば良いかなど一般的な男子高校生には分かるはずもなく狼狽する京太郎であった。
いつの間にか京ちゃんがとんでもない大物になってる…
麻生「そんで大統領、お前はそのまま大将の首を取りに行くのか?」
マイケル「ああ、だがパーティー会場に乗り込む前に、見届けさせてもらうつもりだ」
マイケルの視線の先…そこには戦士の姿があった。
トール「余計な横槍が入ったな…続きを始めるぞ!」
ニャル子「そんな状態でまだやる気ですか?」
無論だ!と槌を構えるトール。
誰がどう見ても満身創痍の姿…しかしその闘志は全く衰えていなかった。
トール「人は堕落した!欲望のままに争いを起こし、破壊を繰り返す!」
トール「この混沌の地を浄化し、選ばれた正しき者達だけが住まう世界…千年王国を築くことこそが人の救済!それこそが神の意志なのだ!」
トール「私は負けん!今回は失敗したが別の手段を見つけ、必ず果たす!トールの名にかけてだ!!」
京太郎「救済…神の意志……か………」
良子「京太郎…?」
京太郎「トール…あんたは神様から直接その意志とやらを聞いてないんだよな?」
トール「必要ない…私達の考えが間違っているはずがない!」
京太郎「俺達もさ…神様の意志を聞いてここにいる訳じゃない」
トール「当然だ。神が私を止めることに賛成するはずがないのだからな!」
京太郎「そう、賛成の声はなかったが………反対もされてないんだよ!」
トール「神は人間を見限ったのだ。お声をかけるはずも無かろうが!」
京太郎「人間だけならな…でも俺達の仲間はそうじゃない」
トール(『神の子』達の事か!?)
京太郎「いくらなんでも、自分の身内が過ちを犯そうとしてるなら神様だって止めにはいるだろう?」
トール「し…しかし……」
京太郎「俺はずっと考えてたんだ。どうして神様は何も言わないんだって……」
京太郎「そしてお前の言葉を聞いてある結論に達した」
トール「それは何だ…?」
京太郎「これは人間が自分の力で愚かさに気付き、それを克服する為の試練なんだってな!!」
なんかカルト宗教臭くなってきたぞ
トール「私にそんなつもりは無い!本気でこの地に千年王国を築くつもりだ!」
京太郎「それでこそ意味があるんだろ。お前達の本気を止めるには、人間一人一人の力じゃ無理だ」
京太郎「立場とか人種とかを超えて、手を取り合う…それではじめて乗り越えることが出来るレベルじゃないと試練にならないからな」
京太郎「周りを見てみろよ…皆や麻生さんに大統領…誰かが欠けていたらICBMは日本に間違いなく落ちていた」
マイケル(それは京太郎自身にも言えるだろうな)
麻生(てめえの事を棚に上げてよく言うぜ)
京太郎「敵だった奴とだって、いざとなればこうして力を合わせることが出来た!」
ゴトウ(ドウマン……今ならお前の考えを理解できるぞ)
京太郎「なあ……この光景を見てもまだ千年王国なんてものを築かなくちゃならない……そうでなければ人は救われないなんて思うのかよ!!?」
しばしの沈黙が流れた。
トールは京太郎の言葉を反芻していた。
己の中に生まれたモノをしっかり見極めるように……
トール「………そうか…………」
トール「……人の子が己で過ちを正せるというのなら……そして神もそれを望んでおられるというのなら……私はそれに従おう……」
トール「私は千年王国を断念する」
京太郎(ふう…神様には後で勝手に名前を使ったことを謝らないとな。イエスさん経由で大丈夫かな?)
豊音「やったねきょぉぉ~くぅぅぅ~~~ん!!!」
京太郎「と、豊音さ―――ぶがぁ!?」
ニャル子「すがくん ふっとばされた!」
全力ダッシュからの抱擁という名の、197cmの長身から繰り出される捨て身タックルには京太郎も抗うすべは無かった。
二人揃って地面に倒れたが、男としての最低限のプライドでなんとか、豊音が怪我しないようにはした
豊音「これで本当に……本当に全部終わったんだよね~!」
京太郎「ええ!俺達が終わらせたんです!」
良子「グッドジョブですよ京太郎」
京太郎「すみません…勝手に話を進めちゃって……」
良子「バトル前にトークしたはずですよ、全面的に貴方にお任せするプロセスですと……私は貴方と共にファイト出来たことを誇りに思います」
京太郎「良子さん……」
ニャル子「顔を赤くしているの豊音さんに抱きしめられているからか、それとも良子さんのパンツを下から覗いているからか、どっちでしょうね…?」
京太郎「おい!何言ってんだよニャル子。いや、二人共これはその……」
豊音「どっちなのかな~?」ギュ~
良子「どっちなのでしょうか?」ジー
豊音はさらに身体を密着させ、良子も動かずじっと京太郎を見ている。
京太郎「両方です!」キリ!
京太郎「はっ!?つい二人の気迫に負けて……」
ニャル子「気迫というより色気でしょう。とりあえず……」
ニャル子「デデ~ン! 京太郎さん アウト~!」
京太郎「え?どうなるの俺!?」
ゴトウ(神の名を使うことで、自分達を正当化させ、尚且つ相手にも神の意志だから仕方がないと“逃げ道”を用意する)
ゴトウ(奴らは自分が間違っているなどと絶対に認めたりはしないからな)
ゴトウ(そしてなによりも奴ら自身に認めさせる事で、今後同じようなことを起こさせないようにした)
ゴトウ(簡単に前言を覆しては自分達の沽券に関わるからな)
ゴトウ(これで私の懸念も完全に払拭できた……返しきれない借りが彼には出来てしまったな)
ゴトウ(それにしても神の名を利用するとは…まっすぐなだけでなく、したたかな部分もあるか……いや、成長したのだろうな)
ゴトウ(修羅場を生き抜くために…大切なモノを守るために……)
麻生「やれやれ、若いのは元気だね~」
マイケル「私もまだまだ現役さ。君と一緒にしないでもらいたいね」
麻生「へ~、言ってくれるじゃねえか。次にこっちへ来た時が楽しみだぜ」
マイケル「その時は京太郎やパンチを交えて麻雀オフ会といこうか」
麻生「京太郎は良いがパンチはどうだろうな。あいつのリアル情報を俺も持ってないぞ」
マイケル「私もだ。知っているのは熱心な仏教徒だということくらいだからな……」
ジョディ「大統領、そろそろ主催者が主賓は何時来るんだと癇癪を起こす頃合いかと……」
マイケル「おっと、私もパーティーに誘われていたんだったな。それでは―――」
???「申し訳ありませんが、もう少しお時間をいただけませんか大統領?」
いつの間にか、京太郎達のすぐ傍に頭巾を深く被った和服姿の女性が立っていた。
麻生「何だお前は?」
良子「貴方は…ヤタガラスの使者、どうしてこんな所に?」
ヤタガラスの使者(デビルサマナー葛葉ライドウシリーズ)
ヤタガラスのエージェント。顔は頭巾で見えないが、口元と頭の形がキレイ
異界開きの儀式や空間転移などの能力を持っているが、ハイセンスな二つ名を勝手に付けてしまうのが難点。
ヤタガラスの使者「私のような者がこの場にいるのは不相応と存じていますが、緊急事態のため、平にご容赦を……」
良子「エマージェンシーですか?」
京太郎「ま た こ の パ タ ー ン か !!」
豊音「もう嫌だよ~~!」
マイケル「それはアメリカにいる私も聞かねばならない程のことか…分かった、話してくれ」
ヤタガラスの使者「ありがとうございます」
マイケル「レディの為ならいくらでも時間を作るさ」
全員の視線が使者に向かい、冷静に彼女はある状況を口にした。
ヤタガラスの使者「ターミナルの暴走が加速しています。このままでは大量の悪魔が東京を…日本を跋扈することになるでしょう」
ニャル子「終わりの始まりは止められない…か……」
ニャル子「この状況で貴方はどんな判断をするんでしょね」
ニャル子「玉砕覚悟でもがくのか…それとも諦めるか……」
ニャル子「本当に楽しみですよ京太郎さん……私が選んだザ・ヒーロー………」
第六話『神は賽を投げない』 了
本日の投下はここまで!
艦これのイベントはE-4まで終わらせたけど、E-5がクリアできる気がしない。特にラストダンス……
乙
桃と照と咲と豊音と初美と京太郎が力を合わせることはありますか?
>>948
実るほど頭を垂れる稲穂かなということで高校生に頭を下げられる二人も大物です。
>>950.951.955
ぐはっ(吐血)
その通りですね…精進いたします……
>>958.960
俺より背が低いのにお姉さんぶる子=衣ですね。
う~ん、次の話で完結予定ですが、一度の投下を大量にしてギリギリでこのスレ中に収めるのと、
このままのペースで次スレに行って数コメで終わるのとどっちが良いのでしょうか……
皆さんお久しぶりです。
このまま本編を始めると中途半端な所で次スレに行きそうなのでここは小ネタで埋めようかと思います。
そんな訳で本日は、最近になって今更ながら13巻を読んだので臨海女子ネタを投下します。
おまけ
『雑用雀士須賀京太郎対臨海女子』
電話を終えて雀荘に戻った私……辻垣内智葉に待っていたのは、混沌の渦となった卓だった。
明華「LAAAA~~~♪」
まず、明華が歌っている。
大会では対局中に歌うことは禁止されているので、部活の練習中でも歌うことは無い。
精々対局の区切りのタイミングの時くらいだ。
しかし、彼女は対局中であるにも関わらずおもいっきり歌っている。
周りや店員もそれに対して何も言わないのでどうやら歌って構わない取り決めのようだ。
今は私達以外の客はいないから店側も問題はないのだろう
普段、満足に歌えない鬱憤を晴らすかのような伸び伸びとした歌声だ。
手牌も、それに呼応するかのように好配牌だ
だが、和了ってみせたのは……
慧宇「和―― ツモ、一色三歩高――」
慧宇の宣言したのは日本では採用されていない中国麻雀の役だ。
しかし、全員それを2翻役扱いで点棒を払っている。
どうやらこの卓では中国の役を日本の翻役に置き換えて行っているようだ。
慧宇も明華と同様、制限された状態で打っているようなもなので、基本的なルールは日本であってもいつもよりやりやすそうだ。
この二人はまだ良いとして、問題なのは………
ネリー「ブツブツ……あと1200点で……」メラメラ
ネリーが今まで見たことがないほどの闘志を燃やしている。
視線の先にあるのは、ドラマでよく見るような大きさと形の紙の束。
その紙の束の一番上の絵柄は福沢諭吉……あの厚みから察するに百万円はあるだろう。
色々と事情があって、金には人一倍執着のあるネリーには喉から手を出しかねない状況だ。
最後の4人目は……私と同年代か少し下のどこか見覚えのある金髪の少年だった。
少年「う~む焼き鳥だ…いつも通りだけど」
彼からは他の三人からは感じるある種の異常ともいうべきものを感じない。
捨て牌をざっと見たが、麻雀の腕は初心者に毛が生えた程度だろう。
どこからどう見ても普通の少年だ。
マジョリティに属するであろう彼だが、この異様な状況においてはマイノリティとなってしまうな。
いや…この卓の雰囲気に飲まれていないだけ大したものというべきか
……このカオスな状況に何時までも頭を抱えていても仕方がない。
一部始終を見ていたであろうメグに事情を聞かねばな。
少し卓から目を離せばすぐにメグは見つかった。
彼女は大人の男性3人とこの対局を観戦しているようだ。
メガン「おかえりサトハ」
智葉「メグ…これは一体どうゆうことだ?」
メガン「実はカクカクシカジカデス……」
智葉「……日本語は単語一つに色々と意味を込めることはできるが、本当にカクカクシカジカだけ言われても通じんぞ」
メガン「Oh~、お約束というやつデス」
―――メグからあらかたの事情は聞けたので、一旦状況を整理しよう。
そもそも私達、臨海女子麻雀部のレギュラー陣がこの雀荘に来たのは、ここにトッププロレベルの雀士がよく来るという噂をコーチが耳にしたからだ。
まあ、本当にいたら儲けものというくらいの話しで、本命は監督曰く部活での練習のマンネリ化を防ぐためだそうだ。
雀荘には先客が大人と少年の4人がおり、対局中であった。
一応、部活中ということで監督に定期連絡をする為、私は外に出た。
部長として監督と打ち合わせしなければならないこともあったので長話になったが、電話を済ませ雀荘に戻るとあの対局に出くわしたのだ。
ここからはメグから聞いた話になるが、私が雀荘を出た後、すぐにあちらから声をかけられたそうだ。
この少年と対局してほしいと。
だがメグ達は少年よりも、3人の大人の方と対局したかった。
一人は筋骨隆々の大男、もう一人は逆にメガネのスマートな男、そして最後の一人は帽子を被った鋭い眼光の持ち主。
私が最初に見た時は離れていたから気付かなかったが、今は近くにいてはっきりと分かる。
それぞれタイプは異なるがこの三人は強者…いや兵(つわもの)だと。
3人はそれならば、この少年を半荘でトバせたら打ってやると条件をつけてきた。
厳正なじゃんけんの結果、今の三人が打つことになった。
東場が終わった時点で彼の実力を把握し、南場は消化試合になりそうだと、気が抜けたことを見抜いたのか、とんでもない爆弾をあの大人達は投下してきた
―――少年をトバすことが出来れば、この百万をくれてやる―――
更に、この対局中は歌って良い、中国麻雀の役を採用するとまで言ってきたのだ。
ネリー「百万円……あと1200点で百万円!」メラメラ
それにネリーが喰い付き、他の三人は訝しく思ったがネリーの勢いに負け、現状にいたるということだ。
しかしこの追加ルールは明らかに私達の事を……
メガネ「ええ、存じていますよ。昨年度インターハイ個人戦3位、辻垣内 智葉さん」
やはり私達の事を知っていたのか。
メガネ「そう警戒しないでくださいレディ。皆さんは有名人ですし、牌譜も調べればすぐに見つかりますよ」
メガネ「あとはそれに実際に打っている時の姿勢や仕草を合わせれば、彼女達がどんな雀士か解析することは充分可能ですよ」
理屈は分かるが、東場の内にそれらを完璧に終わらせるなど常人には不可能だ。
しかし、説明している当人はそれを誇ることもなく、他の二人もそれくらい出来て当たり前という態度。
智葉(どうやら自分が感じていた以上に、この3人は高みにいる雀士のようだな……)
大男「そう睨むな、お前達をどうこうするつもりはない」
どうやら自分達の事を不審がっていると勘違いさせたようだ。
まあ実際、いきなり百万を出してくる辺り不審ではあるが……
帽子「俺達の目的はそこのひよっこを鍛えることだからな」
大男「俺達の上か…上司に頼まれてな。あのお金も必要なら使えとポケットマネーから出されたものだ」
確かに敵意は感じないし、彼らの意識は主にあの少年に向けられているように思える。
メガネ「その為にも、まずは彼の実力を精確に把握したいのです」
やりたいことは分かったが疑問も出てきた。
智葉「私達の実力は東場で把握できたのにですか?」
メガネ「……表面的な力量はある程度データが取れたのですけどね………」
帽子「聞いた話では、どうにもそれ以上の力を持ってるらしいんだよ」
それで相手の力量を下げて様子を見ようという訳か。
だがそれでは何故、大金を出してまで続行させたのか?
東場の時点で彼と私達では力量差がありすぎると分かったはずだが?
帽子「まあな。だが、あいつは教官と同じタイプかもしれないからな」
教官か…これほどの実力者達を指導しているのだから相当な猛者なのだろうな。
帽子「何を想像してるかは知らんが、要は崖っぷちになってようやく力を発揮するタイプってことだ」
智葉「……もしかして、負けたら彼にあの百万を?」
帽子「おう、働いて返してもらうつもりだぜ」
メガネ「その時は私の部署でモルモ…モニターを務めてもらいましょうか」
大男「俺達の隊でおとr…雑用をやらせるのも悪くないな」
少年「そんなの初耳なんですけど~~!!」
少年の反応からしてどうやら冗談では無いようだ。
少年「薄々はそうじゃないかと思ってたけどさ!せめてこっちの了解を得てからやってほしかった!」
帽子「勝てばいいんだよ、勝てばよ」
帽子「強くなりたいんだろ?だったらこのくらい四の五の言わずに乗り越えろ」
少年「分かりましたよチキショー!」
帽子「……あの修羅場を生き抜いたのがまぐれじゃないと証明してみせな」ボソ
慧宇「このくらいとは言ってくれますね。私達もインターハイの出場者としての誇りはありますよ」
帽子「おっと、そいつは悪かったな」
そうは言うが、卓を囲んでいる3人の表情に余裕は見られない。
残すはオーラスのみだが少年の点数は1200点。
トバすのは充分可能な射程範囲内だというのにだ。
メガン「あのボーイはさっきからあと一歩の所を上手く踏みとどまっていマス」
加えて、彼女達は露骨な協調や狙い撃ちはしていないようだ。
本人も言っていたが彼女達にもプライドがあるということだ。
まあネリーは露骨に狙いを彼に定めているがそこは仕方がないだろう。
メガン「彼のディフェンスは拙いですが、どこか牌のオネエサンを思い浮かべマシタ」
智葉「牌のおねえさん…瑞原はやり……そうか!どこかで見たと思ったがあの須賀京太郎か!」
京太郎「あ、はやりさんの番組を観てくれてるんですね」
智葉「……たまにな」
まさかこんな形で彼に会うとは…縁というは分からないものだな……
メガン「さて…そんなこんなでオーラスが始まった訳デスが、サトハはどうなると思いマスカ?」
智葉「明華や慧宇はペース自体は悪くないからそのままだろう。是が非でも賞金を得たいネリーは強引に動くだろうな」
そんな予想を裏切り、場を動かしたのは意外にもこの人物だった。
京太郎「カン!」つ發發發發
メガン「暗カン!?しかも特急券を!?」
これにはその場にいた全員が驚かされた。
このオーラス、子である彼はどんな安手でも和了さえすれば良いのだ。
それなのにわざわざ鳴いて手を晒す…これでは自らの首を締めることに他ならない!
さらに彼は2順後……
京太郎「カン!そんでもってリーチ!」つ二二二二
慧宇(ここでリーチ!?その残りの点数では屑手でもトビになってしまうのに!?)
明華(うわ~、これにいったいどんな意図があるんでしょうか?)
メガネ「不可解なカン…これは教官と同じゼロ除算!?」
大男「いや違う!教官と同じならここで脱衣するはずだ!」
メガン「ストリップ!?HENTAIデスカ!?」
帽子「落ち着けよ、あいつの手牌じゃこれ以上のカンは無え」
このスピード…どうやら瑞原プロから学んだのは防御だけでは無いということか。
しかし2つのカンのうえにリーチまで…あれでは手変わりは出来ないし、何よりあの待ちでは……
帽子「和了るのは不可能…だと思ってるみたいだな?」
智葉「不可能とまでは言いませんが…地獄待ちですし、かなり可能性は低いです。貴方はそうは思っていないようですが」
帽子「普通のスポーツ麻雀ならお前の言う通りだろうよ。だが、これは大金の掛かった勝負だ」
私達のいつも行っている試合と賭け麻雀では、勝手が違うと言いたいのだろう。
だが、この卓では負けても私達が失うものは何も無いはずだ。
賭け麻雀でよくある負けるリスクを考えて手を縮こませることは無い。
帽子「それはそれで…その思考が付け入る隙になる」
そう言った彼の視線の先にはこの卓で一番、百万を意識している人物…ネリーがいた。
ネリー(他の二人はこの対局に勝つことは考えてるけど、無理にでもあいつをトバそうとはしてない……まあその事に私はとやかく言わないよ)
ネリー(私が抱えてる風牌を出せば明華は迷わず和了るだろうし、こっちの九は慧宇の危険牌だし……)
ネリー(……この8を切りたいけど、場に既に2枚出てるとはいえ、ちょっとアブナイ感じだ)
ネリー(でもこれを抱えて遠回りしてたら、絶対に和了れない!)
帽子「自分が負けてもリスクが無いってことは…緊張感という研ぎ澄ますべき感覚や判断力も鈍るってことだ」
ネリー(相手はもう聴牌なのにこのままじゃダメだ!)
智葉「その思考と、リーチという明確なプレッシャーが合わされば……」
ネリー「……こうなったら仕方がない!」つ8
帽子「安易な賭けに出やすくなる。今みたいにな」
京太郎「ロン!リーチ發のドラは裏表合わせて……2で8000!」
二二二二發發發發ⅢⅣⅤ4568 8
ネリー「そ、そんな…私の百万が……」
ぐにゃぐにゃという擬音が聞こえてきそうなすごい顔をした後、ネリーは卓に突っ伏してしまった。
智葉「彼はこれを狙って…!?」
帽子「……あの様子だと違うっぽいな」
オーラスで和了り、ギリギリで百万の借金を逃れて胸を撫で下ろしているかと思っていたが……
京太郎「あ~、やっぱドラ9は無理だったか……」
智葉「…………っ!」
メガン「ドラ9……和了れていればツモ和了りでもトップになれる点数デス」
慧宇「あのカンやリーチは逆転を狙ってということですか」
明華「なるほど……」
大男「あの状況で逃げるどころか勝ちに行く……良い根性だ」ニヤリ
帽子(どんな強大な相手、プレッシャーのかかる状況であっても自分を貫く……これがこいつの本領か)
智葉「ちょっと待ってもらおうか」
帽子「何だ?俺達との対局はこいつをトバせたらのはず―――」
智葉「分かっている。私が打ちたいのは…須賀京太郎、君だ!」
京太郎「え?俺ですか?」
智葉「先に詫ておこう…私は君を侮っていた」
智葉「そんな私が卓に入っていたとしても同じ結果になっていただろう……」
智葉「私はその未熟を叩きなおしたい…付き合ってもらえないだろうか?」
京太郎「全国3位にそこまで言われて断るなんて、男の廃る真似は出来ませんよ!」
智葉「…ありがとう」
メガン「やれやれ…サトハは回りくどい言い方をしマス」
メガン「見ていて自分も打ちたくなった…シンプルにそれで良いじゃないデスか」
智葉「ふ…それもあるな」
メガン「勿論私も打たせてもらいマスヨ!」
ネリー「ちょっと待った~!私も参加するよ!」ガバッ
負けたショックで卓に突っ伏していたネリーが勢い良く顔を上げる。
大男「もう須賀をトバしても金は払わんぞ」
ネリー「そっちはもう諦めたよ!こっからは気持ちの問題!」
慧宇「右に同じ。私も続けたいです」
明華「私もこんなに気持ちよく歌えたのは久しぶりですから♪」
どうやら彼女達も不完全燃焼のようだ。
さて、5人でどうローテーションを回そうか……
大男「これも京太郎の素質…だと思うか?」
メガネ「その辺りのデータも取る必要が出てきましたね」
帽子「俺達にフクロにされるよりはこいつの為になりそうだしな…よ~し!お前ら!ここの場所代とドリンク代は俺の奢りにしてやる!」
ネリー「店長!一番高いのよろしく!」
京太郎「せめてメニューを見てから頼めよ!」
こうして、この日は門限まで打ち続けた。
思いがけない形ではあったが、良い経験を積むことが出来たな。
彼とは連絡先を交換したので、機会があればまた打つことになるだろう。
………出来れば今後もこうした穏便な形で彼とは付き合って行きたいものだ。
カン!
本日の投下はここまで!
レス返しは明日…というか今日の夜に回させてもらいます。
スレがギリギリになってしまったのでレス返しは次スレにします。
次スレ
ニャル子「ザ・ヒーローとして荒廃した世界を導きましょう」京太郎「だが断る」
ニャル子「ザ・ヒーローとして荒廃した世界を導きましょう」京太郎「だが断る」 - SSまとめ速報
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今更だけど、その2。とか入れた方が分かりやすかったかも……
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