宮本「小咲改造計画」(48)


宮本「舞子君」


集「あれ?るりちゃんから俺に話しかけるなんて珍しいね。もしかして…愛の告白かな?」キリッ


宮本「………」サッ


集「ごめんなさい。ふざけませんからバットをしまってください」


宮本「本当はあなたにこんなことを頼みたくないのだけれど…私、そういうことに詳しくないから…」


集「ま、まさか…俺と肉体関係を!!」


宮本「…そうね、体を動かしたかったからちょうどいいわ」サッ


集「はい、いつもの冗談だからその釘バットもしまってね。下手すると死んじゃうし」


宮本「あなたと話すと中々本題に入れないじゃない、まったく…それでお願いというのは…同人誌を貸して欲しいの」


集「………………はい?」


宮本「変な誤解しないで。別にオカズにする為じゃないから」


集「女の子がオカズとか言わないほうがいいよ。で…何で同人誌を借りたいの?」


宮本「それは…小咲の為よ」


集「小野寺の?」


宮本「ええ。あのコと一条くんをくっ付けさせるのは至難の業だわ」


集「おっしゃる通りです」


宮本「小咲の積極性と運の無さはピカイチだし、ヘタレの一条君が告白するなんてもっとありえない」


集「すっごい言われようだね、二人とも」


宮本「その二人をくっ付けるにはどうすればいいか…10分ほど考えた結果、先に既成事実を作らせちゃおうと結論が出たの」


集「うん。考えた時間が短いし、結論がブっ飛びすぎ」


宮本「冗談よ。たまには私も舞子君をからかいたくて」


集「冗談に聞こえないのがるりちゃんクオリティだね」


宮本「で、本当は二人を同人誌のような展開に持っていき、一条君に小咲を襲わせようかと…」


集「さすがはるりちゃん。冗談じゃなかった」


宮本「まぁ、そこまではこれっっっっ…ぽっちも期待してないけど、少しでも小咲と一条君の距離を縮められればいいかなって」


集「るりちゃん…よし、わかった!俺の秘蔵のエロ同人誌を貸してあげるよ!」


宮本「………」ギロッ


集「…るりちゃんになら何時間でも無言で睨まれていられるよ♡」テレ


宮本「………」サッ


集「暴力はんたーい!」


宮本「一応普通の恋愛小説は一通り漁ったから、恋愛小説以上官能小説未満ぐらいにしてちょうだい」


集「難しい注文だな……ねぇ、るりちゃん。同人誌じゃなくてもいい?例えばゲームとか」


宮本「ゲーム?」


集「そう!可愛い女の子達と恋をするゲーム、通称ギャルゲー!エロくないし、きっとるりちゃんもハマると思うよ~!」


宮本「ハマる必要は無いんだけど…じゃあ、それを借りるわ」


集「別に借りなくても俺の部屋で一緒にプレイしようよ~。そのまま俺と夜のプレイも…♡」


宮本「牛刀あったかしら?」ゴソゴソ


集「すいません、明日持ってきます」


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翌日


るりの部屋


宮本(5本も借りちゃったけど…いくら明日は休日とはいえ、さすがにそんなにやらないわよ。じゃあさっそくプレイしてみましょう)カチ


1時間後


宮本(…女の子が可愛くて意外と面白い)カチカチカチ


3時間後


宮本(この子の攻略は終わったし、別の子を攻略しましょう)カチカチカチカチカチカチ


6時間後


宮本(ふぅ…フルコンしちゃった………さて、次のギャルゲーは…)


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さらに翌日


プルルルルル


集「ん?るりちゃんからだ。ゲームに不具合でもあったのかな?」ピッ


集「はーい、こちら君の愛しの集だよ~☆…はい、すいません。マジメに聞きますので、警察には通報しないでください」


集「………へ?もっと?もう全部プレイしたの!?はやっ!?てか俺もうあとはエロいのしか持ってないよ……え?エロいのでもいいの?……う、うん、わかった。今すぐ持っていくよ」ピッ


集「………貸しちゃマズかったかも」


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さらにさらに翌日


公園



集「や…やあ、るりちゃん…目の下に凄いクマが出来てるよ?」


宮本「二日連続で徹夜したからしょうがないわ。それより…結論を言わせてもらうわ」


集「は、はい…」ゴク…


宮本「とても面白かったわ。新作が出たらまた貸してね」


集「楽しんでるーーーっ!!そもそもの目的は忘れたの!?」


宮本「忘れてないわよ。ちゃんと隅っこに置いといたわ」


集「すぐにここに持ってきて!」


宮本「冗談はさておき…本当に勉強になったわ。貸してくれてありがと、舞子君」ニコ


集「!?」ドキッ


集(不覚にも笑顔にドキッとしちゃった…てか、るりちゃんのこんな可愛い笑顔初めて見たかも…///)ドキドキ


宮本「…と、こんな具合にいつも無表情でぶっきら棒な子が笑うとすぐに男が堕ちることも学んだわ」


集「俺のトキメキ返してーーーー!!」


宮本「あっ、先に言っておくけどごめんなさい。私、舞子君のこと男として見てないの」


集「何も言ってないのにズタボロに振られたーー!?」


宮本「でも…これからは男として見てあげてもいいわよ」


集「えっ?」


宮本「か、勘違いしないでよね!好きとかじゃなくて男として見てあげるだけなんだから!///」プイッ


集「る、るりちゃん…」ドキドキ


宮本「これぞ、ツンデレのテンプレよ」キリッ


集「弄ばれてるーー!!」


宮本「私、本当にあなたに興味無いから安心して」


集「そして告ってないのに二回フラれたーーー!!」


宮本「そろそろ舞子君のツッコミも飽きてきたし本題に入るわね」


集(今日はるりちゃんのペースに持ってかれてるな…)


宮本「まず、色々とプレイした結果…私はツンデレ系の子が好きみたい」


集「わおっ!まだ本題に入ってなかった」


宮本「いえ、ちゃんと入ってるわ。一条君を主人公として考えた場合、舞子君はちょっとエロくてかなりウザい親友。正直必要の無い存在ね」


集「唐突にディスられてますね、俺。ま、それはいつもだからいいけどさ」


宮本「小咲は…可愛い幼馴染でいいわよね?」


集「他の子と比べたら付き合い長いし、それでいいと思うよ」


宮本「そして問題なのは…桐崎さん。転校生でハーフで金髪で典型的なツンデレ…私のドストライクなの」


集「…つまり、桐崎さんを応援したくなっちゃったと」


宮本「ざっくり言うとそうね。もちろん親友である小咲に幸せになってほしいけど、桐崎さんにも同じように幸せになってほしい…」


集「……ねぇるりちゃん。恋ってね…全てが実るわけじゃないんだ。実らずに枯れてしまうこともあるんだよ。むしろそっちの方が多いかも……」


宮本「………それ、舞子君の実体験?」


集「…いやぁ~普通は触れないでおくのにズバッと聞くとこがるりちゃんらしいね。実体験かどうかはヒ・ミ・ツ☆」


宮本(…無理しちゃって)


集「要するに俺が言いたいのは、実らないのも含めて恋ってこと。それに俺達が気にすることじゃないよ。全てあいつらが自分達で決めることだから…」


宮本「そうね…本当は私達は何もしないで、そっとしておくべきなのかもしれないわね」


集「……でも?」


宮本「見ててウザいから実行する」


集「さすがはるりちゃん!惚れてまうやろ!」


宮本「それで作戦は予定通り明日決行で」


集「うん、予定通りも何も今初めて作戦があることを聞いたけどね。内容もまったく聞いてないし」


宮本「作戦名を伝えて無かったわね。作戦名は…小咲改造計画よ!」キリッ


集「仮面ラ○ダーでも作るのかな?」


宮本「当たらずと雖も遠からずってとこかしら」


集「そ、そうなの…?(冗談で言ったんだけど…)」


宮本「さあ、舞子君。行きましょう」


集「え?俺も?…そうか!もう~早く言ってよ、るりちゃん。俺とデートがしたかったんだね~♡」テレ


宮本「…当たらずと雖も遠からずよ」


集「えっ?」


宮本「ほら、行くわよ」スタスタ


集「ま、待ってよるりちゃん!(今のどういう意味だろう…?)」タタタタタッ



デ、ドコイクノ?


    \
 ブヒンヲカイニ
    /


ブヒン!?


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教室


キーンコーン カーンコーン


宮本「…いくわよ、舞子君」


集「了解ッス!」ビシッ


ザッ


宮本「桐崎さん、ちょっといい?」


千棘「うん、何?」


宮本「たまには桐崎さんと二人きりでお話したいんだけど…」


千棘「えっ!?わ、私ももっとるりちゃんと仲良くなりたかったの!」キラキラ


宮本「じゃあ…桐崎さんにツンデレの良さを教えてあげるわ」


千棘「ツンデレ?」


集(完全にるりちゃんが変な方向にいっちゃってるけど、とりあえず作戦通り千棘ちゃんを引き止めることに成功だ。次は俺が…)


楽「(珍しい組み合わせだな…)ハニー、先に帰ってっぞ」スタスタ


集「なぁ、楽。この後お前んちで勉強してもいいか?」


楽「何でわざわざウチに来るんだ?近くのファミレスでいいじゃねぇか」


集「まぁまぁ、落ち着いた空間でやりたいんだよ。それに…部品を買ったから少し金欠気味なんだ…」


楽「部品?まぁウチでもいいけどさ…」


集(よし!計画通り)ニヤリ


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楽の部屋


集(下準備も完了した。後は…)カキカキカキ


楽「そういやお前、さっき竜と何を話してたんだ?」カキカキカキ


集「いやぁ~楽の学校生活のことを聞かれちゃって~。でも安心しろ楽!ちゃんと見境無く女をたぶらかしてるって言っておいたぞ!」グッ


楽「オイ!!」


集(そろそろるりちゃんから連絡来る頃なんだけど…桐崎さんとの話がまだ終わってないのかな?)チラ チラ


楽「…携帯ばっか見て何を待ってんだ?」


集「ふっふっふ…愛しの彼女から連絡を待ってるのさ!」


楽「お前、彼女いねーだろ」


プルルルルルル


集「来た!あまり聞かれたくないから少し席を外すな」スタスタ


楽「おう…(本当に彼女が出来たのか?…ま、いつまでもキョーコ先生を引きずるよりはいいのかもしれねぇな…)」


楽「………」カキカキカキ


スー


楽「ん?」


宮本「………」スタスタ


楽「……何で俺んちに宮本がいるんだ…?てか音も無く入りすぎだろ」


宮本「………」サッ


楽「…カンペ?」


つ『静かにして』


楽(…いや、まずはこの状況を説明をしろよ)


バリンッ!


楽「な、何だ!?」


悪者「ガハッハッハッハー!ワシは悪者だぞ~~~!!」


楽「…竜、何してんだ?マスク被っていきなり窓から入ってきやがって…後でガラス片付けろよ」


悪者(坊っちゃん!カンペカンペ!)クイクイ


楽「ん?」チラ


宮本「………」サッ


楽「なになに…助けて~マジカルパティシエこ…小咲ちゃん!?」



ム、ムリダッテ~///



楽(あっ、小野寺の声だ。……てか何で小野寺が俺の家に!?///この状況、ツッコミどころ多すぎるだろ!!)


宮本(…遅い)イラッ


宮本「………」スタスタ


スパーーン!


楽「お…小野寺!?そ、その格好は…!?///」


マジカルパティシエ小咲「えっ!?あ、その、おおおお邪魔してます一条君!///」


マジカルパティシエ小咲(ぅ~~~///恥ずかし過ぎるよこの衣装///)モジモジ


楽(やっべーー!よく分かんねーけど、魔法少女?パティシエ?みたいな格好をした小野寺めちゃめちゃ可愛い!///)


宮本(ほら、セリフを言いなさい)ボソッ


マジカルパティシエ小咲「も…も……もうムリ~~~~~!!///」ピューーーー!


宮本「チッ、ヘタレが…」


楽「み、宮本…これは一体…」


宮本「…後で説明するわ」


楽「今説明してくれよ」


宮本「そんなことより…今の小咲を10点満点で評価をつけるとしたら何点?」


楽「もちろん10点だ!」グッ


宮本「………」


楽(はっ!しまった、つい本音が///)


宮本「じゃあ次の準備をしてくるわ」スタスタ


ピシャン!


楽「…一体何なんだ?」


竜「ガラス片付け終わったんであっしも退散しやす!」ピョン


楽「…窓から飛び降りないで普通に襖から出てけよ」


空き部屋


小野寺「ちょっとるりちゃん!いきなり『勉強会しよう』って一条君の家に連れてきて、勉強しないであんな衣装着させるなんて…///ちゃ、ちゃんと説明してよ!」


宮本「よかったわね、小咲。10点満点よ」


小野寺「聞いてる!?それに10点満点取っても嬉しくないよ!」


宮本「点数をつけたのが私じゃなくて一条君でも?」


小野寺「い、一条君が!?///」


宮本「ほら、次のに着替えるわよ」


小野寺「えっ!?まだあるの!?」


楽の部屋


楽「なぁ集…さっきのは一体何だったんだ?」カキカキカキ


集「るりちゃん曰く『学園モノにはファンタジーがつき物』だ、そうだ」カキカキカキ


楽「…宮本、風邪でも引いてるのか?」


集「風邪の方がまだ良かったかも……ま、お前は得しかしないと思うから黙って見てろって。こっから先は俺も知らないから楽しみだし♪」


楽(確かにコスプレ姿の小野寺が見れて得したけど…//)



ルリチャン、ハズカシイヨ~///



集「おっ、来たみたいだな」


スパーーン!


楽「あっ、その制服…中学の時の…」


小野寺「ほ、本当にやるの!?///」E:中学校の制服


宮本(もちろん。やらないとあなたの服返してあげないわよ)ボソッ


小野寺(るりちゃんの鬼~~~~!///)


楽「な…何でその制服を着てるんだ…?」


小野寺「ら…ら……楽お兄ちゃん!勉強教えて!///」


楽「」ブーッ!


集「なるほど、そうきたか!兄妹も定番中の定番だな」フムフム


宮本「………」サッ


小野寺(え~~~っ!?そのセリフも言うの!?)


楽「お…小野寺…これは一体…///(ぐっ、小野寺のお兄ちゃん呼びは破壊力がありすぎる…!!)」ヨロッ


小野寺「ら、楽お兄ちゃん…実は私達…本当の兄妹じゃないの!///」


楽「な、何だってーーーっ!?」


集「伝家の宝刀を惜しげもなく使ったーー!」


宮本「………」サッ


つ『だから私と楽お兄ちゃんは結婚出来るんだよ!』


小野寺「だ、だから私と楽お兄ちゃんはけ…結婚!?///」ボンッ!


楽「お、小野寺!?」


宮本(…ま、小咲にしては頑張った方ね)ズルズル


小野寺(一条君と結婚///)ポー


集「さ~て、次はどんなのかな~♪」スタスタ


宮本「………」


集「ん?」ニコ


宮本「フンッ!」ズボッ!


集「ぎゃあぁあああ~~~!!目が~~~~!!」ゴロゴロ


楽「お前は何がしたいんだ?」


空き部屋


小野寺「る、るりちゃん!もう終わりにしようよ~…」


宮本「何を言ってるの?まだ戦いは始まったばっかよ」


小野寺「何の戦い!?」


宮本「次も定番中の定番で攻めてみましょう」


小野寺「そもそも何の定番なの…?」


楽の部屋


集「ふぅ…冗談で覗こうとしただけで眼鏡ごと目を潰されるとは…代えの眼鏡を持ってきておいてよかった~」スチャ


楽(楽お兄ちゃん、か……あんな可愛い妹がいたら絶対にシスコンになっちゃうよな///)



モウイヤ~!//



集「おっ、次は何だ?」ワクワク


スパーーン!


小野寺「せ、せめてもう少し心の準備をさせてから開けてよ~///」E:メイド服


楽(おお…!文化祭の時の衣装も似合ってたけど…メイド服も可愛くて似合ってるな///)


集「メイドか~これまた定番で攻めたね」


宮本(小咲、GO!)ボソッ


小野寺(ぅ~~~///今日のるりちゃんには逆らえないなぁ…)


小野寺「ご…ご主人様、お飲み物をお持ちいたしました///」コト


楽「あ、ありがとう…///」


楽(うおお~~~~!何なんだ今日は!?良いことありすぎだろ!!何か後で悪いことが起きるとかねぇよな!?)ズズズズズ…


楽「………ガハッ!?」バタンッ!


小野寺「一条君!?」


集「……このアイスティーをいれたのって…?」


宮本「……小咲よ」


集「わぁお…どうすればアイスティーで人を気絶させられるの?」


宮本「私に聞かないで」


空き部屋


小野寺「またやっちゃった…」シュン


宮本「落ち込むこと無いわ。次で汚名返上よ」


小野寺「…るりちゃん、もういいよ。これ、私の為にやってくれてるんでしょ?」


宮本「…ええ、そうよ。いつまで経っても進展しないから手伝ってあげようと思って」


小野寺「ありがとう、るりちゃん。その気持ちはとっても嬉しいよ。でも…私はもう少しゆっくりでもいいと思ってるの」


宮本「…どうして?」


小野寺「恋って実るだけじゃなくてその過程も楽しむものだと思うの。だから一気に距離を縮めるんじゃなくて、一歩ずつ自分の足で歩いて近づきたいんだ」


宮本「…わかったわ、余計なことをしたわね。ごめんなさい」


小野寺「ううん、余計なことじゃないよ。いつもるりちゃんが背中を押してくれるから私は前に進めるの。だから…いつもありがとね、るりちゃん」ニコ


宮本「小咲…」


小野寺「あっ、でも…出来ればもう少しゆっくり背中を押してほしいなぁ~」


宮本「……小咲は歩くの遅いんだから、そんなことしてたらお婆ちゃんになっちゃうわ」


小野寺「ひどいっ!?」


宮本「…でも、確かに今回は押しすぎたかもしれないわね」


小野寺「じゃ、じゃあこれでお終いに…」


宮本「まぁ、せっかく昨日買ったんだから全部着させるけどね」


小野寺「ええーー!?」ガーン



セクシーケイモアルワヨ

          \
ソレハゼッタイキナイ!//
          /


____________________


翌日


教室


小野寺(ぅぅ…昨日、散々恥ずかしいところを見せちゃったから、一条君と顔合わせづらいよぉ~…)


楽「お…小野寺、おはよう」


小野寺「い、一条君!?おおおおおおはよう!」


楽「き、昨日は大変だったな。宮本が作ったコスプレ衣装を着させられて…」


小野寺「(本当は全部買ったらしいけど…)ご、ごめんね!一条君にまで迷惑かけちゃって!」


楽「め、迷惑なんてかかってねぇよ!むしろ良かったというか…」ボソッ


小野寺「えっ?ごめんね、今何て言ったの?」


楽「な、何でもないから気にしないでくれ!」アセアセ


宮本「おはよう一条くん。昨日はありがとね」


楽「お、おう」


宮本「それで…どの小咲が一番良かった?」


楽「う~ん…どれも可愛くて捨てがたいが、やっぱり普段の制服が一番似合ってて……」


小野寺「えっ!?///」


楽「…はっ!ちちちち違うんだ!いや、違くないけど違うんだ!///や、やっぱりウチの制服が一番ってことだよ!///」アタフタ


宮本「一条くん、少し落ち着きなさい」


楽「あれーー?お腹の調子が悪いなーー!ごめんな、二人とも!また後で!!」ピューーーー!


宮本「……本当にヘタレね」


小野寺(どれも可愛い…衣装のことだとしても嬉しい~~~!///)ニヤニヤ


宮本「小咲、顔が凄いことになってるわよ」


キーンコーン カーンコーン


楽(ハァ~…今日はほとんど上の空だったなぁ。授業内容まったく覚えてねぇ…)


小野寺「い、一条君!今朝のことなんだけど…」


楽「あ、あれはその…」アタフタ


小野寺「大丈夫、衣装のことだってわかってるから…」


楽(違うんだ…小野寺のことなんだ…)


小野寺「でも…衣装のことだとしても可愛いって言ってくれて…嬉しかったよ///」ニコ


楽「お、小野寺…///」


小野寺「き、昨日は結局勉強会出来なかったから、今度また誘ってね!///(るりちゃん、私にはこれが限界だよ~~~!)」タタタタタッ


楽「お、おう!またな小野寺!(よっしゃ!誘う口実が出来た!)」








集「…一応作戦成功かな?」


宮本「そうね。ほんの少しだけど二人の距離が縮まったと思うわ。それに…楽しめたし」


集「絶対そっちがメインだったよね?」


集「それより…今回のことで俺とるりちゃんの距離も縮まったんじゃないかな~?」


宮本「…そうね」


集「えっ!?や、やっぱりるりちゃんは俺のことを…」


宮本「0.1μmぐらいは縮まったわね」


集「短っ!?誤差の範囲だよねそれ!…ま、それでも縮められただけ良しとするか。ちなみにあとどれくらいかな?」


宮本「私と舞子君の距離はおよそ地球7週分よ」


集「長っ!?」


千棘「…ちょっとダーリン」


楽「おう何だ?」


千棘「こ、このあと何か食べに行かない?」


楽「今日はデートの日じゃねぇだろ。それに毎回奢らされる俺の身にもなれ」


千棘「た、たまには私が奢ってあげるわよ!」


楽「……はあ?どうしたんだ急に」


千棘「べ、別にあんたと一緒にいたいとか日頃のお礼にとかじゃないんだから!か、勘違いしないでよね!///で、行くの?行かないの?」


楽「お、おう…そこまで言うなら行くけど…」


千棘「ほ、本当!?」パアァ


楽(な、何か調子狂うな…いつもより可愛いく見えるっていうか…///)








集「………る、るりちゃん?」


宮本「ツンデレ最高!」グッ



Fin

これで完結です


アニメ化記念にニセコイssをこれ入れて3つほど書かせてもらいましたが、これでニセコイssは最後の予定です

そして最後に一言だけ





マリーが一番可愛い

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 00:43:59   ID: _eV0tqL-

なんだそりゃwww

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