妹「お兄ちゃんホモかもしれない、私の誘惑に無反応だし」(153)

彼氏「え・・・お兄ちゃん誘惑したの?」

妹「お風呂上りにバスタオル一枚でおにいちゃんの部屋に突入したのよ」

彼氏「そうなんだ・・・」

妹「でもお兄ちゃん無反応で、むしろ早く着替えなさいとかいうのよ」

彼氏「それは普通の反応なんじゃないかな?」

妹「そんなわけないわ、美少女でおっぱいも大きい私の誘惑に無反応ってことは、絶対ホモよ」

彼氏「ははは・・・」

妹「そういうわけで彼氏くん、お兄ちゃんを誘惑してみて」

彼氏「え?」

妹「お兄ちゃんがホモなら彼氏くんの誘惑に反応するはずよ」

彼氏「なんでそんな事しなきゃいけないんだよ!」

彼氏「といったものの、断れきれなかったな・・・」

コンコン

兄「はーい」

彼氏「あの・・・僕です」

兄「彼氏くんか、遊びに来てたの?入っていいよ」

ガチャッ

彼氏「失礼します・・・」

兄「どうしたの?」

彼氏「いえ、たまにはお兄さんとお話しようかと思って」

兄「そうなの?ちょっと待ってもうすぐ筋トレ終わるから」

彼氏「はぁ」



彼氏(この人体鍛えてるんだよな、やっぱりホモだからそうなのかな)

兄「ふぅ・・・筋トレ後のプロテインは美味いな」

彼氏「・・・」

兄「ところで話って何?」

彼氏「いえ、特に何かあるってわけじゃないんですが」

兄「そうなの?」

妹「・・・・」

彼氏(妹ちゃんが見てる・・・)

妹は兄の死角から彼氏を見つめ、口パクパク動かしている

彼氏(ゆ う わ く そう言ってるな、わかったよ・・・)

彼氏「それにしてもこの部屋暑いですね、ちょっと服脱いでいいですか?」

兄「え、暑かった?ごめん、クーラーつけようか」

彼氏「いえ、僕が脱ぎますから!」

兄「そう?」

彼氏「暑い暑い」

兄「彼氏くん・・・」

彼氏「はい?」

兄「綺麗な肌してるね」

彼氏(来た!)

兄「腹筋鍛えてるの?でも大胸筋が弱いな、あと背中や肩も鍛えた方がいいよ」

彼氏「は・・・はぁ」

兄「暑いから俺も脱ぐか」ぬぎっ

彼氏「すごい体ですね」

兄「ははは、俺なんてまだまだだよ」

彼氏(すごい体がボコボコしてる・・・)

彼氏「凄い体ですね、モテるでしょ?」

兄「モテないよ、女性はマッチョ好きッてそんなにいないよ、まぁ好きな人はメッチャ好きみたいだけど」

彼氏「そうですか?でもこんなカッコいい体してるのに」

兄「ありがとう、でも君の方がモテるでしょ、彼氏くん可愛いし」

彼氏「え?」

兄「美少年って感じだよね、何かボーイッシュな女の子にも見えるし」

彼氏「変な事言わないでください!」

兄「ごめん、男の子に可愛いは褒め言葉じゃないもんな」

彼氏「そっそうですよ!」ドキドキ

妹「どうだった?」

彼氏「・・・たぶんあの人はホモじゃないよ」

妹「本当?ちゃんと誘惑したの?」

彼氏「一応言われたとおりに半裸になったけど」

妹「それだけ?」

彼氏「え?」

妹「半裸になっただけじゃだめでしょ、体をこすり合わせたりしないと!」

彼氏「こすり合わせって・・・それおかしいでしょ!」

妹「私も後ろから抱き着いておっぱいこすり合わせたのよ、だけど無反応だったの」

彼氏「そんな事したんだ・・・」

妹「いいからもう一回言ってお兄ちゃんの背中におっぱいをこすり合わせてきなさい!」

彼氏「ええー!?」

コンコン

彼氏「ちょっといいですか?」

兄「また来たの?何?」

彼氏「あの・・・もう少しはなしたいなと思って」

兄「妹いるんでしょ?」

彼氏「いますけど・・・お兄さんとお話がしたいなって」

兄「そう?」

彼氏「あの、ちょっと向こう向いてもらっていいですか?」

兄「うん、別にいいけど」

彼氏「もう一回シャツを脱いでもらっていいですか」ぬぎぬぎ

兄「うん・・・脱いでもいいけど、どうしたの?」

彼氏「・・・えい!」ギュッ

兄「・・・」

彼氏(広い背中だな、しかも凄い硬いし・・・しかも筋トレ後だから汗の匂いがする・・・)ドキドキ

兄「・・・この前妹に同じことやられたけど、こういう遊び流行ってるの?」

彼氏「・・・」

兄「彼氏くん?」

彼氏「え?あ・・・すみません」

兄「これって何の意味があるの?」

彼氏「えーっと・・・これは、占いです」

兄「占い?」

彼氏「背中占いと言ってイタリアで昔から伝わってるものだそうです」

兄「そういう占いあるんだ、それでどんな結果がでたの?」

彼氏「素的な背中」

兄「え?」

彼氏「いっいや、占いの結果は明日は晴れのち曇りだそうです」

兄「そっそうか・・・占いっていうか天気予報のような・・・」

彼氏「そっそれじゃ僕はこれで!」

兄「うん・・・」

妹「どうだった?」

彼氏「・・・」

妹「彼氏くん?」

彼氏「うん・・・」

妹「どうだったの?」

彼氏「なんか、すごいドキドキした」

妹「え?」

彼氏「いっいや、そうじゃなくて・・・その、お兄さんはホモじゃないよ」

妹「本当?」

彼氏「残念ながらね・・・」

妹「まだわからないわよ、下半身裸肩車が残ってるわ」

彼氏「何それ?」

妹「最終的に私は下半身裸でおにいちゃんに肩車してもらったのよ、なのにノーリアクションだったわ」

彼氏「そんな事したんだ・・・」

妹「ほら、彼氏くんもう一回おにいちゃんの部屋にGO!」

コンコン ガチャッ


彼氏「あの・・・」

兄「ちょっとまってよ、今着替えてるんだから!」

彼氏「すっすみません!」

兄「また何かあるの?」

彼氏(お兄さんのパンツみちゃった)ドキドキ

兄「今から出かけるんだけど」

彼氏「え?そうなんですか?」

兄「うん、友達から連絡があってね」

彼氏「そうなんですか・・・」

兄「ごめんね、用事があるならまた今度にしてよ」

彼氏「いえ、こちらこそすみませんでした・・・」

エルフの女騎士「遅いではないか」

兄「お前が急に呼び出すからだろ」

エルフの女騎士「では行くか」

兄「何食うんだ?」

エルフの女騎士「そうだな、ラーメンかカツ丼か・・・」

兄「お前にまかせるよ」

エルフの女騎士「そうだな・・・」

兄「どうせ俺におごらせるんだろ?別にそれでもいいからどこでも好きなところでいいよ」

エルフの女騎士「本当か!?」

エルフの女騎士「うまうま・・・」ガツガツ

兄(こいつ本当に美味そうに食べるな)

エルフの女騎士「・・・デザートもいいか?」

兄「いいよ、遠慮せずたのめ」

エルフの女騎士「いつもすまない!」

兄(こいつ、いつも腹を空かせてるよな、そのわりには高価そうな鎧着てるし)

エルフの女騎士「おっほほへへふは」

妹「それでどうだった?」

彼氏「用事があるからまた今度だって」

妹「そっか、お兄ちゃんがホモかどうかわからずじまいか」

彼氏「あのさ、お兄さんがホモかどうかなんてどうでもよくない?」

妹「なんで?」

彼氏「妹ちゃんに関係なくない?」

妹「うーん・・・そうだけど、気になるっていうか」

彼氏「仮にさ、お兄さんがホモで、僕の誘惑に乗ってきたらどうするの?」

妹「え?」

彼氏「僕、お兄さんと付き合うことになるかもよ」

妹「んー、それは困るなぁ」

彼氏「でしょ?」

妹「・・・私が間違ってたのかな」

彼氏「うん、そうだよ」

妹「折角の休日なんだから、私達もでかけよっか?」

彼氏「そうだね」

妹「どこに行きたい?どこでもいいよ」

彼氏「パスタとか食べたい気分かな」

妹「パスタ食べたくない、今日の気分はラーメンかカツ丼って感じだし」

彼氏「じゃあ妹ちゃんに任せるよ」

ガラッ

店員「いらっしゃいませー」

妹「ここよ、ラーメンとカツ丼専門店ラーカツよ」

彼氏「こんな専門店あったんだ・・・」

妹「大将いつものやつ」

店員「はぁ・・・いつもってなにを注文してるんですか?」

彼氏(・・・あれは)

兄「もう十分食べたか?」

エルフの女騎士「ああ、腹いっぱいだな」

彼氏(お兄さんと・・・一緒にいる女性は誰?)

妹「いつもの奴だよ、お前覚えてねーのかよ」

兄「それじゃ出るか」

エルフの女騎士「そうだな、この後クレープが食べたいのだが・・・」

兄「ははは、いいよ行こうか」

彼氏(こっちに来る!)

彼氏「妹ちゃん伏せて!」

妹「え?」

彼氏「いいから」

妹「ラジャー!」

彼氏「・・・」

妹「・・・」

店員(変な客来ちゃったなぁ・・・)

彼氏(あの人誰なのかな・・・恋人かな)

妹「うめうめ・・・ねぇ彼氏くん食べないの?」

彼氏「え?うん、食べてるよ」

妹「私と一緒にいるのがそんなにつまらない?」

彼氏「ちっ違うよ、ちょっと悩み事があるだけで」

妹「話して」

彼氏「え?」

妹「悩み事なら話してよ、私も彼氏くんに悩み事話すでしょ?」

彼氏「これはいえないよ・・・」

エルフの女騎士「バナナチョコクレープは格別だな」

兄「なぁ、お前って普段はなにしてるんだ?」

エルフの女騎士「まぁいろいろだ」

兄「いろいろを知りたいんだよ」

エルフの女騎士「バイトに剣術の訓練、そしてバイトに馬術の訓練、そしてバイトに」

兄「バイトしてるのか」

エルフの女騎士「ああ、馬や武具の維持費に金がかかるからな」

兄(食費もまかなえないほど支払いが大変なのか)

翌日

彼氏(妹ちゃんと喧嘩しちゃうとは思わなかったな・・・)

彼氏(でもあんまり気にならない、お兄さんと一緒にいた人の方が気になってしょうがないよ)

彼氏(やっぱり恋人なのかな、鎧着てて変な人だったけど凄い綺麗な人だったな)

エルフの女騎士「いらっしゃいませー!」

彼氏「・・・はっ!」

エルフの女騎士「お弁当は温めますか!?」

彼氏(あの人だ!)

彼氏「あの・・・」

エルフの女騎士「なんでしょうか?」

彼氏「お話があるのですが」

エルフの女騎士「えっお話!?」

客「おい早くしろよ」

彼氏「あっすみません、あの・・・これ僕の携帯番号です、後で連絡してほしいのですが」

エルフの女騎士(これは・・・ナンパ!?)

彼氏「すみません・・・それじゃ」

エルフの女騎士(・・・ついに私がナンパされるだと!?)

客「おい早くしろって」




彼氏「うわー、僕なにやってるんだろ・・・あんな事やったら怪しんで連絡してくるわけないのに」

彼氏(はぁ・・・妹ちゃんと喧嘩しちゃったからお兄さんに会いに行く事もできないし・・・)

彼氏(いや、そもそもあの人がお兄さんと付き合ってたところで僕には関係ないよ)

彼氏(・・・お兄さん、やっぱりああいう人がタイプなのかな)

彼氏(・・・)

彼氏(僕、最近お兄さんの事ばっかり考えてるような・・・)

兄「やぁ彼氏くんなにしてるの?」

彼氏「えっお兄さん!」ドキッ

彼氏「あなたの事を考えてました!」

兄「え?」

彼氏「いえ、ちょっと考え事を・・・それよりお兄さんはなにしてるんですか?」

兄「友達に至急来るようにと言われたから今から友達を迎えにいくんだよ」

彼氏「至急なら僕と話してていいんですか?」

兄「いいんだよ、あいつが頼む用事なんて大したことないから少し遅れるくらい、それにまだバイトの時間だと思うし」

彼氏「そうなんですか」

兄「そうだ、彼氏くん暇なら友達紹介するよ、面白い奴なんだよ」

彼氏(どうせ暇だし、お兄さんと一緒にいれるならいいかな)

彼氏「はい、僕も行きます」

エルフの女騎士「遅いぞ!」

兄「すまん、ところで用事ってなんだ?」

エルフの女騎士「先ほどバイト中にナンパされてしまってな」

彼氏「あっ!?」

エルフの女騎士「貴様は!?」

兄「ナンパってどんな奴にだ?」

エルフの女騎士「こいつだ!こいつが私をナンパしたのだ!」

兄「彼氏くん・・・妹とつきあってるのにナンパなんて・・・」

彼氏「ちっ違います!」

エルフの女騎士「嘘を言うな、先ほど私に携帯番号を渡して連絡しろといっただろ!」

彼氏「あれは連絡取りたかっただけで・・・」

兄「・・・」

彼氏(お兄さんに誤解されちゃう)

エルフの女騎士「貴様、ガキのクセに私をナンパするなぞ百年早いわ!」

兄「お前なんか嬉しそうだな」

彼氏「だから違いますって・・・」

兄「なるほどな、ラーカツに君達もきてたのか」

彼氏「すみません、あの時思わず隠れてしまって・・・」

エルフの女騎士「・・・」

兄「何でお前が落ち込んでるんだよ」

彼氏「誤解させてすみませんでした」

エルフの女騎士「うん・・・」

兄「俺とこいつの関係が知りたかったら、直接俺に聞けばいいのに」

彼氏「だって、恋人同士とかだったらどうしようかと思って」

兄「こいつと俺が恋人とかありえないからな、それにもしそうだと困るのか?やはりエルフの女騎士のことを好きになったとか?」

エルフの女騎士「!?」

彼氏「それは違います、綺麗な人だとは思いますけど僕のタイプではないですし」

兄「そうか」

エルフの女騎士「・・・」

兄「妹と喧嘩したって話、本当?」

彼氏「はい、ちょっと口論になってしまって」

兄「あいつは我ままなところあるからな・・・」

彼氏「はい・・・」

エルフの女騎士「我ままはいかんぞ」

兄「無理に会話に入ってこようとしなくていいから」

エルフの女騎士「・・・」

兄「俺も手伝ってやるから、仲直りしろよ」

彼氏「いいんですか?」

兄「ああ、妹の扱いには慣れてるからな」

兄「この時間は妹はサイボーグ馬の世話をしてるはずだ」

彼氏(この家って結構広いんだな)

エルフの女騎士「おい、ここまで付き合わせるんだから晩飯おごれよ」

兄「別にお前が付いてくる意味はないんだが・・・まぁ晩飯くらい家で食っていけよ」

エルフの女騎士「かたじけない」




兄「おい、いるか?」

妹「なに?」

彼氏「・・・」

妹「彼氏くん・・・」

兄「お前ら喧嘩したんだって?」

妹「お兄ちゃんには関係ありませーん!」

彼氏「妹ちゃんごめん!」

妹「なにがごめんなの?」

彼氏「え?」

妹「なにに対してごめんなの?」

彼氏「その、昨日の喧嘩のことだけど」

妹「喧嘩のことでごめんなの?なにが原因で喧嘩になったの?」

彼氏「えーっと、僕と妹ちゃんが口論になって」

妹「その口論のなにに対してごめんなの?」

兄「おい、いいだろ」

妹「よくない」

兄「何で口論になったかわからないけど、別に彼氏くんもお前が嫌いだから口論になったわけじゃないんだろ?」

妹「だって私はいつも彼氏くんに対して悩みを打ち明けてるのに、彼氏くんは悩みを打ち明けてくれないんだもん」

兄「男にはな言えない悩みもあるんだよ」

妹「でも私達付き合ってるんだし」

彼氏「ごめん、でも言えない事はあるんだ、本当なんだよ」

兄「ほらな、男の悩みって奴だよ、お前だって男に対して言えない女の悩みの一つや二つあるだろ?」

妹「無いよ」

兄「え?」

妹「私はどんな悩みでも彼氏くんに打ち明けてるよ」

兄「確かにお前は前から変わってる奴だったけど・・・」

妹「だから彼氏くんも悩みを私に打ち明けてよ」

彼氏「わかった、言うよ・・・僕、お兄さんの事が好きかもしれないんだ!」

兄「・・・!?」

妹「そう、よかった」

彼氏「え?」

妹「私、お兄ちゃんと彼氏君が仲良くしてくれるのなら嬉しいよ」

彼氏「そういう意味じゃなくて・・・」

兄(どういう意味なんだ?)

妹「ほら、3人で付き合うってのも面白いじゃない?」

兄(やっぱりそういう意味か)

彼氏「ダメだよ、そういう曖昧な状態はよくないよ、ちゃんと二人でお互いを愛し合う付き合いじゃないと」

兄(彼氏くんは俺とそういう付き合いをするつもりなのか・・・)

エルフの女騎士「・・・」

エルフの女騎士「まだ話は終わらないのか・・・」

エルフの女騎士「・・・蚊だ」

エルフの女騎士「私の血を吸いよってからに・・・」

エルフの女騎士「晩飯はまだかな」

エルフの女騎士「はぁ・・・早く何か食べたい」

エルフの女騎士「うめうめ・・・」

彼氏「・・・」

兄「・・・」

妹「ほら二人も食べてよ」

エルフの女騎士「そうだぞ、こんなに美味いのに」

彼氏「・・・じゃあ食べますね」

兄「ああ・・・」

妹「ほらほら食べて食べて」

彼氏「あの・・・」

兄「え!?」

彼氏「醤油とってもらっていいですか?」

兄「ああ、うんいいよ、ほら」

彼氏「ありがとうございます・・・」

兄「・・・」

エルフの女騎士「うめうめ・・・」

エルフは今日もご飯にありつけて満足したのであった、めでたしめでたし


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