律子「本当になんでもないですから……」

P「えーひどいよりっちゃーん、プロデューサーに教えてよー」

律子「」ｲﾗｧ

P「ほらほらー、肩揉んであげるからさー」もみもみ

律子「ちょ、止めて下さい」

P「照れてる照れてる―」

律子「」ｲﾗｧ

P「もーみもーみ♪　もーみもーみ♪」

律子「いいかげん止めて下さいって……」

P「大丈夫大丈夫ー」

律子「大丈夫じゃないですから」

P「しかしりっちゃん肩こってるなー、意外とおっぱい大きいからかなー」

律子「……」

P「おーっぱい♪　おーっぱい♪」

律子「……いいかげんにして下さい！！」

P「んはぁ」

律子「なんですかさっきから！！」

P「んはぁ」

律子「言っておきますけど、今の完全にセクハラですよ！！」

P「んはぁ」

律子「もう、私に構わないでください！！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

P「んはぁ」




P「んぎゃー、罵声がキモティィィィィィイィｌ」

P「やっぱ律子って最高だわ」

P「さーって、罵声も浴びて元気出たし仕事やるかー」




春香「プロデューサーさーん、今日の予定ってなんでしたっけ？」

P「今日はAスタジオで撮影だ」

やよい「えーっと、私は……」

P「やよいは今日はレッスン。今日から新曲のダンスレッスンだから大変だと思うけど頑張ろうな」

やよい「はい」

小鳥「プロデューサーさんは有能だなあ」

P「っと、そろそろ行くか春香」

春香「はい」



小鳥「えぇー！？」

P「どうかしたんですか？　音無さん」

小鳥「じ、実はあずささんが……」

P「もしかして、迷ったんですか？　今日は竜宮での生放送ですよね？」

小鳥「そ、そうなんです、ど、どうしよう……」

P「……春香、悪いが今日の収録一人で行ってもらえるか？」

春香「はい。プロデューサーさんが作ってくれたマニュアルもあるし大丈夫です」

P「すまんな、今からタクシー呼ぶからそれで行ってくれ」

春香「はい」

P「そういうことなんで、あずささんの所には俺が迎えに行きます」

小鳥「は、はい」

P「あずささんには動かないように言っておいてください」

小鳥「了解です」

伊織「もー、あずさはまだなのー！？」

亜美「もうすぐ始まっちゃうよー」

律子「お、落ちつきなさい二人とも」

亜美「でもー」

伊織「そうよ、生で遅刻なんて洒落にならないわよ」

律子「そんな事いってもしょうがないでしょ、きっと間に合うから落ちつきなさい」

伊織「……そんな事言いながらも律子、あんた顔真っ青よ」

亜美「りっちゃん足もガクガク震えてるよ」

律子「そ、そそ、そんな訳ないでしょ」

あずさ「律子さーん」

律子「あずささん！！」

あずさ「すいません遅れてしまって」

伊織「何やってたのよ！！」

あずさ「実は道に迷っちゃって～」

亜美「さすがはあずさお姉ちゃん。でも一人でよくここにたどり着けたね」

あずさ「それはプロデューサーさんが～」

P「おっ、いたいた」

亜美「あっ、兄ちゃんじゃん」

律子・伊織「「げっ……」」

亜美「兄ちゃんがあずさお姉ちゃんを連れて来たの？」

P「あぁ、なんとか間に合って良かったよ」

あずさ「本当に良かったわ～、ありがとうございますプロデューサーさん」

P「気にしないで下さい。こんなのでもプロデューサーですから」

亜美「ねぇねぇ、兄ちゃんはこのまま亜美達の収録見てくの？」

P「あー、春香の収録……ってここからだともう間に合わないか」

亜美「なら亜美達見てってよ！！　亜美チョー頑張るからさ」

P「んー、そうだな、じゃあ少し見ていこうかな」

律子・伊織「え……」

すまぬすまぬ感謝感謝

律子「今からでも春香の所に向かって下さい」

伊織「そ、そうよ、早く行きなさいよ」

亜美「えー、ちょっとくらいいいーじゃーん」

あずさ「あの～、私も連れて来てもらったので少しでいいから見てもらいたいです」

律子「で、でも春香が……」

伊織「そうよ、春香の所に行きなさいよ」

P「そうだな……」

亜美「ふーん、りっちゃんといおりんはるるんの事を全然信じてないんだね」

律子「そ、そんな事ないわよ」

亜美「でも、はるるんの所に行け―って言ってるじゃん」

律子「そ、それは……」

亜美「これを知ったらはるるん悲しむだろうな―、可哀想だな―はるるん」

律子「……もー、分かったわよ……はぁ」

伊織「……」

亜美「ほんとっ！！　やったね兄ちゃん♪」

P「おう、じゃあちょっとだけな」

あずさ「私も頑張りますから見てて下さいね？」

P「えぇ、ちゃんと見てますよ」

あずさ「では、行ってきます」

亜美「ちゃーんと見ててよねー」

伊織「はぁ……」

亜美「いおりん元気ないけどどったの？」

P「頑張ってこいよ～」





P「ねぇねぇりっちゃんりっちゃん」

律子「……」

P「褒めて―褒めて―、褒めてけろー」

律子「……」

P「シカトー？　シカトゥー？　シカトゥ―するのりっちゃああああん」

律子「さ、撮影中だから静かにして下さい」

P「だってりっちゃんがシカトゥーするからでしょ、激おこプンプンマルなのだ」

律子「……」

P「あれあれあれ～？　いいのかな～？　生放送に遅れないようにあずささんを連れて来たの誰だっけー？」

律子「……」

P「この中にりっちゃんのピンチを助けた人がいまーす、誰ですか―？」

律子「……」

P「はーい、俺で―す」

P「俺だよー、俺、俺、俺だけど？　俺俺」

律子「……分かってます」

P「感謝！　マジで俺に感謝の言葉を聞いてない！！　りっちゃんの感謝の言葉を聞いてないよ！？」

律子「……はぁ」

P「ほら、早く言ってよりいいいいいいいいいっちゃああああああああああああああん」

律子「分かりました、分かりましたから静かにして下さい」

P「ほら、じゃあ言ってよ～」

律子「ありがとうございました」

P「心







　　か」

律子「は？」

P「いや、心こもってなくない？　なくなくない？　なくなくなくなくない？」

律子「……別にちゃんと言ったからいいじゃないですか」

P「ダーメ、許してあげないんだからね♪」

律子「……」ｲﾗｲﾗ

P「ちゃんと、心から言わないと許さないんだ　ぞ！」

律子「……」ｲﾗｧ

P「しょういがないにゃ～、今回はキッシュで許してあげようかにゃ～？」

律子「……」ｲﾗｧｲﾗｧ

P「んー？　どうぞ？」

律子「……死ねー」
ドコォ

P「うっ……ありがとうございます！！」

律子「いーかげんにして下さい！！　こんな所で！！」

P「あふぅ」

律子「なんなんですか、いつもいつも！！」

P「あふぅ」

律子「この……バカ！！」

P「んっ……んあー」


亜美「ん？　どったの兄ちゃん？」

P「おう、お疲れさん亜美、あずささん、伊織」

律子「はぁ……はぁ……はぁ……」

律子「はぁ～……」

伊織「ちょっと律子、大丈夫？」


亜美「ちゃんと見ててくれたー、兄ちゃん？　りっちゃんもー」

P「あぁ、しっかり見てたぞ」

P「亜美はちゃんと喋れてたな、あずささんも笑いがとれてて良かったですよ」

亜美「へへー、さすが亜美っしょー」

あずさ「本当ですか～ありがとうございます～」

P「伊織も良かったぞ」

伊織「……そう」

P「さすがはトップアイドルってくらい良かったぞ。なっ、律子？」

律子「えっ？　は、はい、そうですね」

亜美「もしかしてりっちゃん見てなかったのー？」

律子「み、見てたわよ……」

亜美「じゃあ、どこが良かったのー？」

律子「えと……」

亜美「むぅー、りっちゃんより兄ちゃんの方がちゃんと見てたんじゃん」

律子「う……」

P「亜美、それにくらいにしてやってくれ、律子も仕事で疲れてるんだから」

律子「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

P「仕事も終わったし帰りますか」

亜美「じゃあ亜美は兄ちゃんの車がいいー」

あずさ「じゃ、じゃあ私も……」

律子「はぁ……やっと離れられる」

P「んー、けど、俺は事務所に向かいたいし、あずささんも亜美も反対方向なんで律子に送ってもらえないですか？」

あずさ「そうですか～、残念だわ」

亜美「ぶー、亜美は兄ちゃんの車がいいのにー」

P「はは、また今度な」

伊織「ねぇ、もしかして私は……」

P「伊織は俺が送って行くよ」ﾆｺｯ