QB「君が望むならね」
杏子「ふ、ふざけんな!何を言い出すかと思えば……友達なんて、うぜえもん…別に欲しくねえよ…」
QB「そうかい?なら別にかまわないんだけど」
杏子「…ちなみに、どうやって使うんだよ。その安価ってやつは」
QB「やっぱり友達を探すのかい?」
杏子「…っ、違ぇよ!ちなみにだ!ちなみに!」
QB「君がそれを望むなら、自ずと使えるようになるだろうね」
杏子「はあ?なんだよそれ…意味わかんねえ…」
杏子「はあ……なんか、無駄に体力使って腹減っちまったわ……」スタスタ
QB「どこへ行くんだい?」
杏子「>>3だよ!>>3!ついて来んな!」
銀行強盗
QB「銀行強盗?」
杏子「最近いろいろあって大人しくしてたからさ…ちょっとここいらで稼いどかないとね」
QB「美樹さやかや鹿目まどかに見られたら、嫌われてしまうんじゃないかい?」
杏子「は!関係ないね……あいつらがどう思おうと」
杏子「…わたしはわたしのために金が必要なのさ」
QB「仕方ないね。そこまで言うなら僕も止めはしないよ」
杏子「どっちにしろやめるつもりはねえよ。うざいからついて来んなよ」
スタスタ
QB「またね、佐倉杏子」
QB(君が絶望してくれることを祈ってるよ)
ー美滝沢市銀行ー
杏子「…」
杏子(警備員が三人。全員雇われただけって感じだね…チョロそうだ)
店員「次のお客様ー」
杏子「さて…」
杏子(いっちょ派手に暴れるとするか)
店員「今日は何のご用で……杏子「動くな」
店員「え?」
杏子「黙ってこのバッグに金を…」
>>6「何してるの…?」
杏子「!?」クルッ
まどか
まどか「杏子ちゃん…だよね?い、今…」
杏子「ああ……あんたかい」
杏子「向こう行ってな。面倒ごとに巻き込まれたくはないだろ」
まどか「な、何する気なの…?」
杏子「見てわかんないの?どう見ても銀行強と……まどか「ちょっと来て!」
グイッ
杏子「な…おい!なんだよまったく…」
スタスタ
ー路上ー
杏子「で、何の用だい?」
まどか「どうして……銀行強盗なんかするの…?」
杏子「そんなの金が必要だからに決まってんじゃん、銀行を狙えば当分は持つからね」
まどか「だ、ダメだよそんなの!そんなの…絶対良くないよ!」
杏子「…あんたには関係ないだろ」
まどか「関係なくなんかないよ!銀行強盗なんて…そんなこと、本当は杏子ちゃんだって望んでないはずたよ!」
杏子「…っ」
杏子(…たくっ、やり辛いったらありゃしないよ…この子)
杏子(さて……どうしたものかね)
杏子(ここは…>>9だ)
QBに脅されたって言う
杏子(邪魔なんかされたら敵わないからね…)
杏子「…QBにやれって言われたのさ」
まどか「え、QBが?」
まどか「でも…QBが何か命令したりするなんて、そんなの…」
杏子「あんたも見てただろ…QBの本性をさ、何を言い出したっておかしくなんかないさ」
まどか「うーん…」
杏子「それより、あんただ。あんたは銀行で何してたんだい?」
まどか「え、わたし?わたしは>>11」
>>5
×美滝沢 ○見滝原
宝くじの換金しにきたんだよ。
杏子「宝くじだと!?」
まどか「うん。ママが買った宝くじが当たってたんだけど…今日はお仕事で忙しいみたいだから」
杏子「いくらだよ?」
まどか「えっと…>>14」
ksk
300円
杏子「300円!?なんだそれ…んなもん、腹の足しにもなんねえじゃねえか…」
まどか「ティヒヒ…ママ
ったら、くじ運ないんだよねー」
まどか「すっごく悔しがってて、買った分のお金だけでも取り戻してやる!ってはしゃいでたんだよ」
杏子「ふーん…」
まどか「ママ負けず嫌いだから…この前なんかね、タツヤと…あ、弟なんだけど…」
ペチャクチャ
杏子「……」
杏子(弟、それに家族か…)
杏子(家に帰れば家族がいて、学校には友達…ってやつが大勢いるんだろうな)
杏子「……」
杏子(こいつは、ひとりじゃ…ねえんだな)
杏子「…っ」
杏子(はっ…QBのやつが言ってたことに動揺でもしてんのか…?)
杏子「…アホらし」
まどか「え?」
杏子「なーんか、腹減っちまった…」
杏子「帰る……あんたは、300円でミラノ風ドリアでも食ってな」
まどか「へ?」
杏子「銀行強盗は、またの機会にしてやるよ」ヒラヒラ
まどか「あ、待って!杏子ちゃん!」
スタスタ
まどか「あ…行っちゃった」
>>18「あの二人…」
なぎさ
なぎさ「どこかで、会った、ような…」
なぎさ「……」
なぎさ「まあ、そんなこと今はどうでも良いのです!それよりチーズを食べに行くのです!」
なぎさ(街で偶然出会ったチーズみたいなお姉さんがチーズケーキをくれるそうなのです!)
なぎさ(こんなことしている暇はないのです!)
スタスタ
杏子「はあ…あの、まどかってやつにはああ言ったものの…もう金なんてありゃしねえな…」
杏子「……」グー
杏子「チッ…どうしたものかね…」
杏子「……」
杏子「こうなったら最終手段だ。>>20しかないね…」
マミの家で食事を貰う
杏子「マミの家に食事をたかりに行くしかねえな…」
杏子(そういや、マミのやつ…魔女にこてんぱんにされて、かろうじでほむらに助けられたんだってQBが言ってたな…)
杏子「…情けねーやつ」
杏子(……仲間ができただかなんだか知らねーが、そんな下らねえことで油断してるから…そんなドジ踏んじまうんだよ)
杏子「もしかしたら…死んでた、かもな……」
杏子「…はっ!馬鹿な野郎だぜ…マミ……」
杏子「……」
杏子「…行くか」
スタスタ
ーマミのマンションー
なぎさ「マミのチーズケーキは美味しいのです!おかわりがいるのです!」
マミ「はいはい、ちょっと待っててね」
ピンポーン
マミ「あら?こんな時間に誰かしら…」
なぎさ「マミ、早くするのです!」
マミ「もう、急かさないの。お客さんが来たみたいだから…ここで大人しくしてるのよ」
なぎさ「チーズのためなら、いくらでも大人しくするのです…」
マミ「うふふ、良い子ね」
スタスタ
マミ(本当に誰かしら…美樹さん?でもソウルジェムの件でずいぶんショックを受けてたみたいだし…)
ガチャッ
杏子「……よお、マミ」
マミ「!?」
マミ「佐倉、さん…」
杏子「…ちょっくら、上がらせてもらうぜ」
スタスタ
マミ「え…ま、待って…佐倉さん!」
なぎさ「む、お客様なのですか?」
杏子「な…誰だてめえは…」
なぎさ「なぎさなのです!」
杏子「なぎさ…何でマミの家に…」
なぎさ「なぎさはチーズを食べるためにここに来たのです!」
杏子「はあ…?」
マミ「ちょっと…佐倉さん!」
杏子「…マミ、お前さ……こんなあたしが言うのもなんだけど…さすがに誘拐犯ってのは良くないと思うぜ?」
マミ「ち、違っ…」
なぎさ「マミはお家に来たら、いくらでもチーズケーキを食べさせてあげる…と言ってくれたのです!」
杏子「おい…」
マミ「違うの!違うのよー!!!」
マミ「……と、いうわけなの」
なぎさ「なのです」
杏子「へえ…放っときゃいいのに……マミは相変わらず馬鹿なことしてんだな」
マミ「……佐倉さん」
マミ「あなた、この子に何か手荒なことしたりしないでしょうね」
杏子「……別に、ただのガキには興味ねえよ」
なぎさ「ガキではないのです!百江なぎさという名前があるのです」
杏子「!?」
杏子(ももえ……だと?)
杏子「…っ」
マミ「………佐倉さん」
杏子「……」
杏子「そうか……お前、百江なぎさ…ってのか」
なぎさ「はい!」
杏子「……」
杏子「…良い名前だな」
なぎさ「えへへ//そうですか?」
マミ「……」
なぎさ(このお姉さん、怖い人かと思ったら…そうでもないのです!)
なぎさ「お姉さん、名前は何というのですか?」
杏子「……佐倉杏子だ」
なぎさ「杏子!」
杏子「いきなり呼び捨てかよ…」
マミ「…まだ子供だもの」
なぎさ「杏子は何しにマミの家に?」
杏子「ああ、そうだ…マミ」
マミ「何かしら?」
杏子「飯くれ、あと金も。泊まるとこねえんだよ」
マミ「え!?」
杏子「……ダメか?」
マミ「えっと、その…」
マミ「>>30」
帰ってくれないかしら
マミ「悪いけど…帰ってくれないかしら」
杏子「な…」
マミ「なぎさちゃんもいるし…わかるでしょ?あなたと一緒にいさせるわけにはいかないわ」
杏子「……なんでだ」
マミ「……」
マミ「あなたが美樹さんにしたこと、忘れたわけじゃないのよ?」
マミ「あの時のことだって…」
杏子「……」
杏子「……」
杏子「そうか」
杏子「…邪魔したな、帰る」スッ
スタスタ
なぎさ「杏子…」
マミ「……」
なぎさ「マミ、どうして…」
マミ「…佐倉さんは」
マミ「変わってしまったわ……今さら信用しろだなんて、無理よ」
なぎさ「杏子…」
マミ「……」
マミ(もう裏切られるのは嫌……あんな思い、二度とごめんだわ)
マミ「……」
なぎさ「うぅ…」
杏子「……」
スタスタ
杏子「……」
スタスタ
杏子(馬鹿か、あたしは…何で今さらマミの家に行ったりなんかしたんだ……)
杏子「……」
スタスタ
杏子(マミなら哀れんでくれるって思ったのか?助けてくれるって……)
杏子(…それとも)
ピタッ
杏子「また……いっしょにいてくれるとでも思ったのかよ…」
「君は」
杏子「……」クルッ
QB「君は、巴マミといっしょにいたかったのかい?」
杏子「…何の用だ」
QB「けれど、巴マミは君を拒んだ…君はまたひとりぼっちになってしまったね」
杏子「何の用だって聞いてんだよ…」
QB「でも良かったじゃないか、杏子。君は友達なんか欲しくなかったんだろ…これで願いが叶った」
杏子「……」
QB「僕はマミなら君を受け入れると思ってたんだけどね。予想外だったよ…君はそんなにマミに嫌われてたのかい?」
杏子「…黙れ」
QB「無理もないか。君がしたことを知ってて、それでも君を好きになる人なんてめったにいないよ」
杏子「……」
QB「巴マミには、美樹さやかや鹿目まどか…それに百江なぎさがいる。君は別にいなくても良いんだ。むしろ、いた方が迷惑なんじゃないかな」
杏子「……」
QB「けれど、これが君が望んでた未来なんだろ?佐倉杏子」
杏子「……」
杏子「……」
スタスタ
杏子「……」
杏子(腹減った……どうしようかな…)
杏子「……もう、どうでも良いのかもな…」
フラフラ
佐倉杏子のソウルジェムがかなり穢れた
巴マミのソウルジェムが少し穢れた
杏子「ん…なんだあれ?」
杏子「あれは…>>38」
寝ます。続きは明日
さやか
ー夕方、公園ー
さやか「……」
スッ
杏子「よお、ボンクラ」
さやか「あんた…」
杏子「公園なんかで何やってんだ?」
さやか「…あんたには、関係ないでしょ」
杏子「……」
杏子「そうだな」
さやか「え?」
さやか(こいつ……杏子、なんかこの前教会で会った時と感じが違う…何かあったんだ…)
さやか「……」
さやか「>>40」
このスレを落とす
なお、安価下・再安価は無効とする
さやか「ねえ、あんた……杏子」
杏子「…なんだ」
さやか「あたし、疲れちゃった……なんか、もうどうでも良くなっちゃってさ…」
杏子「……」
さやか「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって…いつだったかあんた言ってたよね……今ならそれ、よく分かるよ」
さやか「こんなどうしようもない世界なんか」
スッ
杏子「あんたのソウルジェム…」
さやか「どっかに落ちて……無くなっちゃえばいいと思わない…?」
さやか「……」
杏子「……」
スッ
杏子「…そうだな」
さやか「ソウルジェム…あんたのも、もうダメみたいだね…」
杏子「ああ…」
さやか「あたし達、どうなっちゃうんだろうね」
杏子「さあな…ソウルジェムがあたし達の魂なら……やっぱり死んじまうか」
杏子「…それとも」
さやか「あはは、杏子もわかるよね…なんかさ、もっと悪いことが起きるような…そんな気がするんだ…」
杏子「嫌か?」
さやか「……」
さやか「嫌じゃないよ。もう、こんな世界…」
杏子「…ああ、あたしもだ」
さやか「……」
杏子「……」
さやか「杏子、最後にさ、ひとつだけ……願い事聞いてくれる?」
杏子「……」
杏子「ああ…わかってる」
杏子「…ひとりぼっちは、寂しいもんな……いいよ…いっしょにいてやるよ……さやか」
さやか「あはは…ばれちゃったか、でも…杏子だってそうでしょ」
杏子「ああ、だからさ…あたしからも最後のお願いってやつ……言ってもいいか?」
さやか「なに?」
杏子「あたしと…最後に、友達になってくれねえかな…」
さやか「……」
杏子「……」
さやか「あんた…馬鹿だね、杏子」
杏子「……」
さやか「最後にいっしょにいてくれだなんて、そんなこと…」
さやか「友達じゃなきゃ、頼めないよ」
杏子「……」
さやか「……」
杏子「そっか…あたしにも友達、出来てたんだな…」
さやか「えへへ…」
杏子「これで、良かったのかもな…」
杏子「これでーーー」
パリンッ
.
QB「美樹さやか…そして、佐倉杏子」
QB「二人が魔女になったエネルギーと、これから起こるであろう多くの出来事…」
QB「しばらく、宇宙の平和は保証されそうだね」
QB「君のおかげだよ、佐倉杏子…」
スタスタ
Oktavia_Von_Seckendorff「……」
Ophelia「……」
ゴオォォ
BAD END
QB「君が望むならね」
杏子「はっ、友達なんて…うぜえもんは…」
杏子「…っ」
QB「どうかしたのかい、杏子」
杏子「別に…胸くそ悪い夢を思い出しちまっただけだ」
QB「夢?」
杏子「ああ、よくは思い出せねえが…とにかくひでぇ夢を見ちまってさ…」
QB「なるほどね…そんな時友達がいれば、きっと助けになってくれるんじゃないかな」
杏子「た、助けなんているかよ!…あたし一人で充分だ」
QB「本当に?」
杏子「……ああ、もう!なんなんだよ…」
スタスタ
QB「どこへ行くんだい?杏子」
杏子「放っとけ!ついて来んじゃねえ!」
杏子(……とりあえず、>>53でも行くか)
Z市
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