京介「なに?今なんて?」
あやせ「噛んだだけです!なに言ってるんですか!私がそんな呼び方するわけないじゃないですか!」
京介「あ、ああ……だよな……だと思ったよ……」
あやせ「全くお兄さんは変態ですね……通報しますよ」
京介「今の俺悪いとこあった?」
あやせ「全く……何か疲れました。相談はまた後にします」
京介「あ、ああ……そうか……」
あやせ「じゃあ、さよなら」
京介「ああ。またな」
あやせ「」タ゛ッ
京介「……速い……」
あやせ(つい口が滑ってしまった……危ない危ない)
京介(何か今日のあやせは変だったな……流石俺の天使……)
京介「ただいま」カ゛チャッ
桐乃「……おかえり」
京介「てめぇの返事なんか求めてねぇよ!」ト゛スッ
桐乃「コ゛フッ」ト゛サッ
京介「ふぅ……あやせが変なのは気になるぞ……どうする……」
京介「うーん……」スタスタ
京介「どうしよう……あやせが変だと俺の気も変になりそうだ……」
京介「俺も誰かに相談すべきか……」
京介「黒猫……沙織……ダメだな……」
京介「あ、そうだ。」ヒ゜ッヒ゜ッ
『あ、どうしたの京ちゃん?』
京介「なぁ、あやせが変なんだけど、何か知ってるか?」
『え?うーん…何もないよ?』
京介「そうか……何か変わったこととかは?」
『そうだなぁ……何だか、兄弟ができたらどうするかって話を、急にされたなぁ』
京介「ふーん……そうか。ありがとな」
『どういたしましてぇ』ヒ゜ッ
京介「今の情報だけじゃ何もわからん……本人に探りいれるのはもっと後にするか……」
桐乃「ちょっと、ご飯出来たって」カ゛チャ
京介「勝手に入ってくんな!知ってるわんなこと!」ト゛スッ
桐乃「クフ゛ォ……」ト゛サッ
京介「ふぅ……メシ食おう」
京介「ごちそうさまでした」
桐乃「ごちそうさま」
京介(……ふーむ……しかし本人に探りを入れるのは難しい……俺が思いつく情報源も兄弟の話で終わり……)
京介(これからどうする……他にあやせについて詳しい奴は……)
桐乃「ちょっと、まだ貸したエロゲーやってないの!?早くクリアしないさいよ!」
京介「俺も忙しいんだよ!黙れ!」ト゛スッ
桐乃「んほぉ!?………イイ……」ト゛サッ
京介「さーてどうしよう……」スタスタ
京介「……あ、加奈子がいた」
京介「でも連絡つけるのも難しそうだな。直接どっかで探して会うか」
京介「とりあえず今日は早めに寝ておこう……」
桐乃「この前貸してたゲーム、ちょっと返してくれる?」
京介「今寝ようとしてんだろうが!うるせぇんだよ!」ト゛スッ
桐乃「あぁん!?……クセになる……」ト゛サッ
京介「チッ、ほらよ。」ホ゜イッ
京介「さっさと寝よ」
翌朝
京介「ふぁぁ……」
桐乃「ちょっと!早く起きなさいよ!何でここまで遅く寝てられるわけ!?」
京介「朝っぱらからうるせぇんだよ!邪魔だ!」ケ゛シッ
桐乃「ぐふぇ!?………アリカ゛トウコ゛サ゛イマス……」ト゛サッ
京介「あー全く。朝メシ食おう」
桐乃「あーん待ってよお兄ちゃーん」スタタ
学校
地味子「あやせちゃん変なんだって?」
京介「そうなんだよ。俺も心配っていうか……」
地味子「京ちゃん昔からそういうとこあるよねぇ」
京介「うるせぇな……」
地味子「大丈夫だよ。なんとかなるよ」
京介「ああ、なんとかするよう努力する」
あやせ「あ」
京介「ん?」
地味子「あ」
京介「よう」
あやせ「ふん」スタスタ
地味子……行っちゃったね」
京介「変だろ?」
地味子「いや、ここはいつも通りだと思うけど」
京介「やっぱり変だわ……」
地味子「変なのが京ちゃんのほうに思えてきたよ……」
放課後
京介「……ん?よう黒猫」
黒猫「……なに?」
京介「いや、別に?」
黒猫「だったら私に話しかけないでちょうだい。今忙しいのよ」
京介「……それなにやってんだ?」
黒猫「あの女に勧められたんだけど……恋愛ゲームよ」
京介「へぇ。面白いか?」
黒猫「まぁまぁね」
京介「ふーん……」
黒猫「まぁ、どっかの女は男同士で恋愛する妄想をしながらやってたわ」
京介「……ああそう。だいたいわかるわ」
黒猫「でしょうね」ヒ゜ッヒ゜ッ
京介「ってことは、これけっこう人気なのか?」
黒猫「ええ。評判にはなってるわね。あなたの妹も熱弁してきたわ」
京介「へぇ……」
黒猫「割とストーリーも深いし、やり込む価値はありそうね」
京介「邪魔しちゃ悪いな。俺帰るわ」
黒猫「そう。さよなら」スタスタ
京介「じゃあな」
京介「ふーん……」
京介「ただいまー」カ゛チャッ
桐乃「お兄ちゃん、おかえりー!」
京介「うるせぇよ!疲れてんだこっちはよぉ!黙れよ!」ト゛スッ
桐乃「あふぅん!」ト゛サッ
京介「……ん、そうだ。おい桐乃」
桐乃「ん?」
京介「黒猫に貸したゲーム、ちょっと説明してくれないか?」
桐乃「あ!あれ!?いいわよ!!ちょっと私の部屋来なさい!!ふへへ」
京介(……気色悪い)
桐乃「じゃーん。『ラブロード・バージン』っていうの!」
京介「……はぁ」
桐乃「このゲームのすごいとこはね!P◯Pでも完璧なグラフィックとCGが楽しめるとこ、
それと、フルボイスで名前も呼んでくれてー……」
京介「はーん。へー。ほー……」
桐乃「シナリオも読み応えがあるし、色んなキャラがいるのよー!」
京介「…………あ、そう」
桐乃「そして最後にタイトル通りバージンを奪われるっていうラストを……あ、言っちゃった」
京介「いや、いいよ言ってくれて。やる気ないし」
桐乃「……なんで説明させたのよ……」
京介「別に。深い意味はない」
桐乃「も、もしかしてあんた、あたしと喋りたいから……」
京介「んなわけあるか!!ボケ!!寝言は寝て言え!」ト゛スッ
桐乃「最高です!ありがとうございます!」ト゛サッ
京介「ふーむ……ちょっとやってみるか」
桐乃「げほっごほっ……い、いいわよ。ソフトならまだあるし」
京介「じゃあちょっと借りるわ」ハ゛タン
桐乃「うーん……あ、あたしのプレイする分なくなっちゃったわ」
桐乃「まぁいいか。お喋りできたし。ふへへ」
京介「ちょっとやってみっか」ヒ゜ツヒ゜ッ
『あなたの名前を教えてね』
京介「うーん……どうしよう……」ヒ゜ッヒ゜ッ
『あなたの名前は、 ラブリーマイエンジェルあやせたん ですね?』
京介「はいっと……」ヒ゜ッ
『あだなを教えてね!』
京介「へー。仲良くなるとあだ名で呼んでもらえるのかな……」ヒ゜ッヒ゜ッ
『あだ名は あやせたん でいいですね?』
京介「ふへへ……はいっと」ヒ゜ッ
京介「へー……幼馴染ルートと……同級生ルートと……色々フラグが立つなぁ」
京介「最初からフレンドリーな奴もいるんだなぁ」
ヒ゜ッヒ゜ッ
京介「……最後に出てきたけど……こいつ誰だ?」ヒ゜ッヒ゜ッ
『おいおい、兄の顔も忘れたのか?悲しいなぁ』
京介「ええぇ!?兄弟ルートありなの!?」
京介「ほうほう………へー……ふへへ……」
京介「へー……女の子ってこういうこと言われたら喜ぶのか。あやせに言ってみよう」
京介「………ふへへ……面白い……」ヒ゜ッヒ゜ッ
翌朝
桐乃「おーい。起きろー……」カ゛チャ
京介「………………なんだよ」クルッ
桐乃「ひっ!?」
京介「………ああ、朝か……メシ食わないと……」
桐乃「そ、そうよ……ちょっとは休みなさいよ……」
京介「…………」フラフラ
桐乃「……腹パンしてこない……!?」
京介「………」フラフラ
地味子「……京ちゃん、おはよ?」
京介「……ああ、どうした?」
地味子「いや、だから、おはよ」
京介「……………ああ。おはよう」
地味子「どうしたの?返事に5秒もかかるなんて」
京介「……いや、なんでもない」
地味子「そ、そうに見えないよ京ちゃあん……」
京介「……お前さ、兄弟出来たらなんて言われたい?」
地味子「え?」
京介「なんて言われたいかって」
地味子「え、えっと……それって、お兄ちゃんとか?」
京介「ああ」
地味子「……『だらしないなぁ』とか、かな?えへへ」
京介「……そうか。わかった」
地味子「……え?なにが?」
京介「……おっと、遅刻するぜ」タッタッタ
地味子「う、うん……」タタタタ
地味子(なんとなく……デジャヴ……)
学校 放課後
京介「……あ、よう。黒猫」フラフラ
黒猫「………ああ、あなたね」フラフラ
京介「どうした。目の下にクマが出来てるぞ」
黒猫「あなただって言えたことじゃないわ。鏡を見なさい」
京介「マジかよ」
黒猫「……なんだか疲れたわ。今日は速く帰らないと」
京介「俺もそうする」
京介「……何か思い出した気がするな……なんだっけ……」
京介「……確か……あの時あやせの目の下にもクマがあったな」
京介「あいつも寝不足なんだな」
京介「……あ、家ついた。ただいまー」カ゛チャッ
桐乃「おかえなさいお兄ちゃん!おやつ食べよ!」
京介「あ……無理……限界……」ト゛サッ
桐乃「ど、どうしたの!?」
京介「Zzz……」
桐乃「……はぁ。しょうがないわね。部屋まで運んであげないと。よいしょ」ス゛ルス゛ル
京介「………ふぁぁ……」ムクッ
桐乃「……」ヒ゛クッ
京介「なにやってんだお前」
桐乃「べ、別に……」
京介「何もやってない奴が一緒に寝てるわけねぇだろ!邪魔なんだよ!」ケ゛シッケ゛シッ
桐乃「ああんっ!イイっ!イイよぉ!」ヒ゛クン
京介「ったく……やっぱ返すわこれ。データ消しといて」
桐乃「え?なんで?」
京介「やりすぎると口調がおかしくなりそうだ」
桐乃「あ、そう…」
京介「全く、黒猫もどうなるか……」
桐乃「貸したの黒いのだけじゃないわよ」
京介「あ?」
桐乃「あやせにも貸したんだけど、中々返してくれないのよ。やり込むなんて意外」
京介「……まさか、まさかな」
京介「あースッキリした。散歩でもしたいぜ。いい天気だしな」
桐乃「行ってらっしゃい」
カ゛チャ
京介「………」テクテク
加奈子「……あ、桐乃の兄貴じゃん。なにやってんだよ」
京介「ああ、加奈子か。……あ、聞きたいことがあるんだが」
加奈子「ふーん、いいぜー。暇だし」
京介「あやせのことなんだけど、最近ゲームやってないか?」
加奈子「うん。やってるぜ。学校に持ってきてまでやってて、あいつもあたしの喫煙言えたもんじゃねぇよなー」
京介「お前のは別だろ。そうか………ありがとな」
加奈子「ん?それだけかよ。つまんねーなー」
京介(……間違いない……)
京介「原因は……ラブロード・バー……なんだっけ。」
桐乃「ラブロード・バージン!」
京介「そうそう。それ。それのせいだ」
桐乃「何が?」
京介「てめーに関係ねぇんだよ!!黙れ!!」ト゛スッケ゛シッ
桐乃「ああんっ!イグぅ!」ヒ゛クンヒ゛クン
京介(確か……兄ルートのときの主人公の呼び方が……デレ100%状態のステータスだと、
『お兄たん』……)
京介「……繋がった、か」
京介(上手くいけば……あやせのバージンもゲット出来るかもしれん……)
桐乃「ねぇねぇ何が?何が何が?」
京介「てめーさっきっからうるせぇんだよ!!考え事してんだ!!」ト゛スット゛スッ
桐乃「ああっ!キちゃうぅぅぅ……くぅ……はぁ…はぁ…」ヒ゛クッヒ゛クッ
京介「これは作戦が必要だな……」
京介「くっくっく……燃えてきたぜ……」
桐乃「はぁ……はぁ……さいっこー……」ヒ゛クッ
「ほらー!二人ともご飯よー!」
京介「だってよ。いつまでも余韻に浸ってんじゃねぇよ!パンツ替えてこい!」ケ゛シッ
桐乃「あんっ♥」ヒ゛クッ
京介(急に呼び出しても意味はない……もう一度ゲームをプレイして兄ルートを洗うか……)
京介「明日から大忙しだ」
京介「ふぅー……ごちそうさま」
桐乃「ごちそうさま」
京介「おい桐乃、もう一回あのゲーム貸せ」
桐乃「え?別にいいけど……」
京介「徹底的に研究しないと……」
桐乃「やっぱり面白いでしょあれー!」
京介「ああ。とても、面白い……」ニヤニヤ
翌朝
桐乃「お兄にゃーん、起きてー」カ゛チャ
京介「こうして……こうなってくるから……出来た!!」
桐乃「……ねぇ?どうしたの?」
京介「いや!!なんでもないぞ!!さぁ朝メシ食おう!!」
桐乃「う、うん?」
京介「よーし!!!!今日も頑張るぞー!!!!」
桐乃(変なテンションになってる……罵ってくれない……)
京介(いける……これで確実にイケる……)
地味子「おはよ。京ちゃん」
京介「……………」フ゛ツフ゛ツ
地味子「京ちゃん?」
京介「うるさい!!」
地味子「へっ!?ご、ごめんね……」
京介「はぁ……はぁ……」
地味子「……ん?」
あやせ「あ」
京介「あ」
地味子「あ」
京介(ああー……あやせたんだ……あやせたん可愛いよぉ……ふへ、ふへへ……
あやせたんとイチャイチャしたいよ照れるあやせたん可愛いもんあやせたんあやせたん……)ハァハァ
地味子「京ちゃん?」
あやせ「………」フッ
京介「…はっ!ま、待ってくれあやせ!」
あやせ「……何ですか?お兄た……お兄さん」
京介「ちょっと用があるから、放課後待っててくれるか?」
あやせ「……ええ。別にかまいませんよ」
京介「ああ、頼むぜ」
地味子「何かよくわかんないけど、頑張ってね」
京介「ああ!!頑張る!!」
あやせ(……ああお兄たんだいつも優しくて私にいっぱいセクハラしてくれるお兄たんだ
抱きしめてもらったついでにお尻なでなでしてもらってロマンチックな雰囲気とかぶち壊しにしてほしいよ
お兄たん最高……)ハァハァ
桐乃「おーい。大丈夫かー」
あやせ「あ、ううん1なんでもないの!大丈夫だよ!」
桐乃「なんか疲れてるっぽいけど……」
あやせ「大丈夫だって。ちょっと夜更かしちゃっただけ……」
桐乃「ふぅん。早く寝なよ」
あやせ「あ、ありがとう……」
あやせ(ああ……呼び出されてどうされちゃうんだろ……)ホ゛ー
桐乃「それでさー……」
加奈子「チョーウケる」
あやせ(ゲームで出て来た『お兄たんから言われたいセリフランキングベスト3』も作ったし、
ますますお兄たんのこと好きになっちゃうな……うへへ………)ホ゛ー
桐乃「私的には踏まれながら罵倒されたいんだよね」
加奈子「チョーキモい」
あやせ(もしかして放課後呼び出されてあんなことやこんなことされちゃうのかなぁ……
そして何年後……とかになって結婚したいなぁ……早く学校終わらないかなぁ……)ハァ
放課後
あやせ「な、何の用なんですか?」
京介「いやいや大したことじゃないんだけどさ。」
あやせ「はぁ……」
京介「まぁ、用事の無い用事も含まれてるんだけど」
あやせ「は?」
京介『お前の顔が見たくて、呼んだっていうのもあるかな』
あやせ(こ、これってベスト3のうちの3位!!何て偶然なの!!)
あやせ「な、何言ってるんですか!通報しますよ!」
京介「ご、ごめんごめん!用事はあるんだよ!」
あやせ「なら最初っから言ってください!全く!」
京介「実は学校の課題で、知り合いとルームシェアして外国の生活の疑似体験をしようみたいなものがあってな……」
あやせ「で?」
京介「ルームシェアしてくれないか!頼む!」
あやせ「な、なんで私がそんなことしなきゃいけないんですか!」
京介「他に頼めるのがいないんだ!頼む!」
あやせ「ま、まぁ?そこまでいうなら……」
京介「ほんとか!?ありがとうな!」
あやせ(お、お兄たんと同じ部屋で……どうしよう……お布団スーハーしたくなっちゃうかも……)
京介(ククク……そんな課題ねぇよ……親父たちにも許可はとってるぜ……)
夜
桐乃「この変態に何かされたらすぐに声上げなよ!」
あやせ「う、うん」
京介「てめーも早く寝ろって言ってんだろうが!!うぜーんだよ!!」
桐乃「あぁん……///」
ハ゛タン
あやせ「わ、私も寝ますから……」
京介「ああ。おやすみ」
あやせ(変態のお兄たんのことだからすぐセクハラ攻撃を仕掛けてくる……
ああ濡れる……濡れてしまう……ハァハァ……)
京介(まだ起きてるな……しばらく経ってから俺も寝るふりしてセクハラするか……)
あやせ(早く来ないかなぁ……)
1時間後……
京介「さーて、そろそろ寝るかー」
あやせ(き、来たっ!?)
京介「……ん、あやせの寝顔……」
あやせ(Aですか!Bですか!Cまでいくんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
京介「可愛いなぁ、寝顔」ナテ゛ナテ゛
あやせ(!?これは……言われたいセリフベスト3の2位!)
京介(ハァハァ……あやせたんの髪もぐもぐしたい……)
あやせ(最高……やっぱり引き受けてよかった……)
翌日
あやせ「なぜかよく眠れた……」
桐乃(くっそういいなぁ……兄貴と一緒の部屋と寝るとは……)
京介(堕ちかかってるな……ん?何か大事なこと忘れてるような……)
京介「ま、いいか」
桐乃「なにひとり言言ってんの。」
京介「うるっせぇな!朝メシのときぐらい黙れねぇのかよ!!」
桐乃「くぅぅぅ///」
あやせ「………いいなぁ」ホ゛ソッ
京介「!?」
あやせ「あっ……」
京介「きょ、今日の授業なにがあったっけなぁ~…… 」
あやせ「ほっ……」
京介(なるほど……メモっておこう)
あやせ「じゃ、じゃあ私たち学校に行きますんで!」
桐乃「じゃーね兄貴」
京介「ああ。行ってらっしゃい。あやせ」
桐乃「あたしは?」
あやせ「は、はい……」
桐乃「あたしは?」
京介「そろそろ俺も行くかー」
桐乃「あたしは?」
京介「うるせぇ!!」ト゛スト゛ス
桐乃「あ゛あん////」
京介「ふむ………」
地味子「どうしたの?」
京介「なかなか難しい問題があってな……」
地味子「ふーん、手伝ってあげようか?」
京介「いや、大丈夫だ。」
地味子「そう?すごい悩んでたけど」
京介「大丈夫だ……あと一歩……あと一歩で……ふひひ」
地味子(こうこの人に関わるのはやめておこう)
京介「あー楽しい」
放課後
京介「ふふんふーん」
あやせ「あ」
京介「おう。一緒に帰るか?」
あやせ「しょ、しょうがないですね!」
京介(……確か似たわうなシチュがあったな……セリフも暗記済みだ)
あやせ「…何で黙ってるんですか?」
京介「ちょっとお前のことを考えててな」
あやせ「はっ!?」
京介「悪い悪い。なんでもないよ」
あやせ「何でもないで済まされる話でもないと思いますが」
京介「そ、そうだな」
あやせ「なんなんですかお兄た……お兄さん」
京介「ん?お前今……」
あやせ「なんでもないです」
京介(確か……こういうときに……)
京介「なぁあやせ」
あやせ「なんですか?」
京介「家帰ったら遊ぼうぜ」
あやせ「そ、そうですね……お兄さんと遊ぶのも不本意ですが、まぁいいでしょう」
京介「いやならいいけど?」
あやせ「えっ……」
京介「別に嫌ならいいぞ。俺は勉強してる」
あやせ「くっ……あ、遊びましょうよ……」
京介「ふへっ……そうかそうかー!遊ぼう!よし!」
あやせ「狙ってたでしょう!絶対!」
京介「んなことねぇよ!」
あやせ「嘘ですね!」
夜
あやせ「ふぁぁ……遊んでご飯食べたら眠くなりました……」
京介(きたか……)
京介「もうこれであやせが泊まりに来るのも終わりかー。やだなー」
あやせ「な、なに言ってるんですか!変態!」
京介「なんでもねぇって!早く寝ろよ」
あやせ「最後だからって襲わないでくださいよ!」
京介「そんなことしねぇよ」
あやせ「どうでしょうか」
京介「はいはい寝ろって」
あやせ「……おやすみなさい」
京介「おやすみ」
1時間後
京介(そろそろか……)
あやせ(!!お兄たんが動いた!!くる!!セクハラタイム!!)
京介「あー……寝るかー……」
(あやせのやつ、起きてるな……)
あやせ(さぁさぁ近づいてきましたよ……)
京介「あー……あやせと結婚してぇ……」
あやせ(!?)
京介「出来るならあやせと結婚してぇわー……マジで。うん」
あやせ(……死んでもいい)
京介「……あやせ寝てるし、いいか」
あやせ(何が来るんです!何が来るんです!)
京介「……あやせ、結婚しよう」
京介「なんつって」
あやせ(……これは……)
あやせ(……答えないとダメだ……)
京介「さーて寝るか」
(さぁ、どうする…)
あやせ「お、お兄さん!」カ゛ハ゛ッ
京介「うわぁ!起きてたのかあやせ!?」
あやせ「今……なんと……」
あやせ「今何て言ったのか聞いたんです!!」
京介「け、けけけけ……結婚しようって……」
あやせ「い、いいいいですよ!」
京介「……は?」
あやせ「だ、だから……はぁ」
あやせ「お兄さんと、結婚してあげていいって言ってるんです!」
京介「はぁ!?マジで!?」
あやせ「……嫌なんですか?」
京介「そ、そうじゃないけど……」
京介(こんなことになるとは……そういえば……兄ルートのエンディングは……)
あやせ(あのゲームと同じエンディングになってしまった……·
京介(異国で結婚エンディング……)
あやせ(兄と妹で結婚エンディング……)
京介(おいしい!)
あやせ「(最高!)
あやせ「こ、こここいう関係になったなら、お互いの呼び名も変えないといけませんね!」
京介「そ、そうだな……えっと、あやせたん?」
(うおおおおお本人に言っちゃったぁぁぁぁ!!)
あやせ「じゃあ私は、お兄たん!」
京介「は?」
あやせ「だから、お兄たんですよ!聞いてるんですか!?お兄たん!」
終わればいいのに
ぶっちゃけ疲れた。VIPでSSってけっこうキツい。寝たい。
あやせたんマジ天使
>>1だけどまだスレ残ってたのかwwwwwww
誰か後日談オナシャス
じゃあ安価で書くよ。即興だからあんまり期待せんでくれ
>>150を書く
あやせとのいちゃラブを頼む
>>150
うっす
五年後
あやせ「ふんふんふーん」
あやせ「今日は楽しみだなぁ……」
あやせ(今日で丁度プロポーズから五年目の記念日)
あやせ「お兄さんは仕事でいなくて寂しいけど、ちょっとは我慢しないと」
あやせ「お、お嫁さんだからね!えへへ」
あやせ「まだ信じられないなぁ……うへへ」
職場
上司「……この営業成績、ぶっちゃけどうかと思うわー。わし的に」
京介「はぁ……すいません……」
上司「その態度で謝るのもぶっちゃけどうかと思うわ。わし的にさ」
京介「すいません……企画書練り直しますんで……」
上司「そうだよ。頑張ってよって思うわ。わし的に」
同僚「……まぁ頑張れよ。あの上司厳しいくせに無駄に脱力することで有名だし」
京介「悪いな……今日も残業か……」
同僚「今日は早くあがるんじゃないのか?ん?」ニヤニヤ
京介「そ、そうなんだよ……はは……」
同僚「応援してるぜ」
あやせ「……あ、どうせお兄さんのことだから調子乗ってパーティーとか開いちゃうんじゃないかな」
あやせ「うーん……」チラッ
あやせ「買いに行かないと」
あやせ「あっ……服買いに行く服が無い!どうしよう!」
あやせ「えーっとえーっと……」カ゛サカ゛サ
あやせ「…………」
桐乃「なんであたしに来てくれって頼むわけよ。」
あやせ「ちょっと服貸してもらおうと思って」
桐乃「あたしはデリバリーじゃないよ。まぁいいわ。あの兄貴との記念日なら」
あやせ「ありがと、桐乃……」
桐乃「いいわよ別に。また用事があったらいつでも来るから」
あやせ「いつも本当にありがと……ごめんね……」
桐乃「いいっていいって。じゃあね」カ゛チャ
あやせ「……よし、服買いに行こう」
鬱エンドだけは頼むからやめてくれ
あやせ「どんな服がいいかなー……」
あやせ「思いっきり派手なのは嫌がられるだろうし……」
あやせ「かといって地味なのも…」
あやせ「あ……加奈子」
加奈子「ん?おお、あやせじゃーん。元気してた?」
あやせ「元気よー。ちょっと今パーティー(予定)の服探してるんだけど……いいのないかな?」
加奈子「へー……ま、加奈子ちゃんが選んでやるよ。ちょー可愛いのをな」
あやせ「ありがと……ところで、タバコやってるの?」
加奈子「や、やるわけねぇじゃん……」
あやせ「だよね!じゃあ行こう!」
加奈子「お、おお……」
>>163
そんなの、あたしが許さない
あやせ「うーん……」
加奈子「お、こんなのいいじゃーん」
あやせ「でもこれは……派手すぎじゃないかな……?」
加奈子「そうかぁ……?じゃあ、これは」
あやせ「うーん……地味じゃない?」
加奈子「………チッ、これは?」
あやせ「……!!それ!それいい!店員さん!これ買います!」
店員「ありがとうござまーす」
加奈子「!?」
(やけくそで選んだのに)
あやせ「これでいいよ!バッチリ!ありがとう加奈子!」タタッ
加奈子「……」
京介「っくしゅん!」
同僚「おいおい、風邪か?残業するかしないかの瀬戸際だぞー?」
京介「わかってるって……」
同僚「俺も頑張って嫁さん見つけねぇとなぁ!あっははは!」
京介「何だよ。羨ましいのか」
同僚「ああ羨ましいね。高校生の頃に婚約してちゃんと結婚してるなんてよ。しかも記念日まで祝ってやがる」
京介「こう考えると幸せなもんだな」
同僚「へーへーそうですか。手動かせよおい」
京介「おおっとそうだった」
あやせ「あー楽しみだな……」
あやせ「……待てよ、仕事から帰ってくるのって何時だったっけ。」
あやせ「うわぁ!?あと4時間しかない!料理とか早めに仕込んでおかないと!」
あやせ「えーっとえーっと……パーティーは……どんな料理作ったっけ……」
あやせ「…………………」ヒ゜ッヒ゜ッ
prrrrr
地味子『はーいもしもしー?』
地味子「で、どんな料理作るのか教えてほしいのね?」
あやせ「すいません……」
地味子「ううん!だって記念日だもん。ちゃんとしなきゃね。偉いと思うよ?」
あやせ「そ、そうでしょうか……」
地味子「基本的な料理から教えていくね!」
あやせ「はい!頑張ります!」
2時間後
あやせ「全部出来ました……」
地味子「大変だったねぇ……」
あやせ「すみません……」
地味子「ううん!いいんだよ!こんなに京ちゃんが好きな気持ちが伝わる料理もないよ!」
あやせ「ありがとうございます……あと京ちゃんっていうのやめてくれます?」
地味子「あ、ご、ごめんね……」
あやせ「今日はありがとうございました。」
地味子「あ、じゃ、じゃあね!おめでと!」
あやせ「ありがとうございます!」
あやせ「あー楽しみだなぁ……」
あやせ「……私もプレゼント用意したほうがいいのかな?」
あやせ「えーっとえーっとどうしよう……」オロオロ
あやせ「プレゼントは私だよ♥みたいなのじゃダメかな……」
あやせ「だ、だめだ……これクリスマス以外で使えない!」
あやせ「うーんと……これは自分で考えないと……」
あやせ「………むーん……」
あやせ「ダメ……思いつかない。私が何あげたら喜ぶのかな……」
あやせ「うーん……うーん……」
京介「残業決定か……」
同僚「せいぜい頑張れよー。お先」
京介「ああ……」
京介「これ連絡しないといけないよな……」ヒ゜ッヒ゜ッ
prrrrrr
あやせ「ブラブラしてればプレゼント見つかるかもしれない!行こう!」ヒ゜ュッ
prrrrrr
京介「繋がらない……帰らないからなのか……?」
京介「……………」フ゛ルッ
何時間後
京介「終わった!お疲れ!退社!」タ゛タ゛タ゛
京介「終電の一本前……相当遅いじゃねぇか……」ハァハァ
京介「頼む間に合えェェェェうおぁぁぁぁぁぁぁ!!!」タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
あやせ「……………」
あやせ「お兄さん……どうしたのかな……」
あやせ「……………忘れてないよね?」
京介「た、ただいま!!!」ハ゛ターン
あやせ「……………お兄さん……」フラッ
京介「ごめん!!遅れた!!残業で……」
タ゛キッ
京介「え?」
あやせ「良かった……覚えてくれて……それだけで幸せです……」
京介「ああ……ごめんな……」ク゛ッ
あやせ「いっぱい食べ物用意したんですよ!頑張りました!」
京介「おー!すげー!」
京介「いやー……うめぇ……お前その服どうしたんだ?」
あやせ「あ、やっぱりわかりました?」
京介「すげー可愛いぞ」
あやせ「……えっへへ……」
あやせ「あ、そうだ!こ、これ作ったんです……」スッ
京介「……これ、ケーキか!?ありがとうな!嬉しいよ!」
あやせ「それは、記念日ですから……うへへ……」
京介「あー……あやせ可愛い」
あやせ「きゅ、急に何言ってるんですか……変態……」
京介「ははっ、それ懐かしいなー」
あやせ「も、もう……」
京介「あー腹一杯……」
あやせ「いっぱい食べましたねお兄さん」
京介「そりゃお前が作ったものだしなー」
あやせ「え、えへへ……」
京介「……今夜お前を食べたい」
あやせ「な、なに言ってるんですか!変態!死んじゃえ!」
京介「うほぅ……懐かしいなぁ……」
あやせ「ふぁぁ……楽しくて眠くなっちゃいました……」
京介「俺も寝るか」
あやせ「……一緒に寝ますか?」
京介「いいのか?」
あやせ「だって今日は、記念日じゃないですか」
京介「まぁそろそろ終わるけどな」
あやせ「じゃあ今日が終わる前に言いたいんですけど」
京介「なに?」
あやせ「これからも、よろしくお願いしますね。……お兄たん」
京介「それも懐かしいな……。こっちこそ、よろしくな。これからも」
ホ゛ーン ホ゛ーン
あやせ「記念日、終わっちゃいましたね」
京介「俺はもうその言葉をもらっただけで幸せだよ」
あやせ「……うふふ」
京介「結婚五年目、おめでとう」
あやせ「結婚五年目、ありがとう」
終わり。終われ。なんとか0時ちょうどに間に合って良かった
乙
桐乃がやたら変態可愛かった
>>196
余裕あればいつか書きたい
>>197
はよ
>>198
余裕あったらな!!!!!明日にでも書いてやるわ!!!!
>>199
新しいスレ立てるの?
これ保守?
>>200
新しいスレたてようと思う
>>201
そうか
楽しみにしてるぜ!
>>202
ネタつまったら安価スレになると思うからそんときは頼むわ
このスレも落としてくれていいよ。おやすみなさい
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