魔女「もっと喜びなさいよ・・・」
俺「え?あ、うん・・すげー嬉しい」
魔女「その魔力は普通の童貞30歳じゃ得られないのよ」
魔女「童貞で顔と頭が悪くチビで貧乏でコミュ障で持病持ちで働いたことがないキングオブクズに与えられるものなの!」
俺「」
俺「具体的に何ができるんだよ」
魔女「禁止事項を守れば基本なんでもできるわ」
俺「禁止事項?どんな?」
魔女「人を殺さないこと、金銭目当てで使わないこと、自分の容姿を変えないこと」
俺「なんもできねーじゃねーか」
魔女「えっ」
俺「えっ」
魔女「ああそうだ、人に対する魔法は1分で切れるから気をつけてね」
俺「ほんとになんもできねーぞそれ・・・」
魔女「仕方ないでしょ、クズの能力なんてそんなもんよ、じゃっ頑張ってね」
シュッ
俺「・・・とりあえず街にでるか・・・」
俺「・・・具体的な使い方聞いてなかった・・説明してけよクソビッチめ・・ん?あれは・・」
不良「オラッ!死ね死ね死ね死ね!!お前は今日俺に金を渡すために生まれて来たんだよ!金ないなら死ね!」
ガスッ!ガスッ!
デブ「ブヒゥゥゥ!!勘弁して下さい!御慈悲を!金ないっちゃよ・・」
俺「よし、あいつで実験してみるか・・」
俺「えーと・・念じればいいのか?」
グッ
俺「転べ・・!転べ・・・!」
不良「オラオラオラオラアアア!!!あ?なんだ!?足がもつれ・・・」
グラッ!
俺「やった!成功だ!」
ガシャーン!
通行人「た、大変だ、誰か窓ガラスに頭突っ込んだぞ!」
ヤクザ「おらあああ!うちの事務所になんの用じゃ!鉄砲玉か!ちょっと奥こいや!!」
ズリズリ
不良「ヒギィィィィィィィ!!!違うんです!僕は違うんです!ああああ!!」
俺「・・・死にはしないよな・・うん」
俺「一分あれば時間をとめてエロいことできそうだな・・よし」
グッ
俺「時よ止まれ」
ピタッ
俺「と、とまったぞ!な、なんか凄い疲れるなこれ・・早く女子高生を・・橋の所にいた!」
ダッ
俺「うおおおお!おっぱい揉ませろオラアアアア!!」
俺「ん?あれこの子なんだ・・裸足?」
俺「靴揃えて封筒がおいてある・・」
ガサッ
「もうイジメに耐えられません、○○先輩に強姦もされました。お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許し下さい」
俺「チンコが一瞬でしぼんでしまった・・」
俺「とりあえず靴履かせて・・この遺書には赤ペンで・・・」
「生きてればいいことありますよ。神より」
俺「これでよし・・時間切れか・・」
ダッ
女子高生「あれ・・なんで靴・・この手紙・・え?」
先輩「チョレー!女犯すのチョレー!処女アザーッスってかー」
後輩「ヒャヒャヒャあいついまごろ自殺でもしてるんじゃないっすか」
先輩「そしたら葬式でてやろうぜーヒャハハハ」
俺「奴らのチンコがねじ切れますように(祈願」
ブチブチブチブチ
先輩「ギャアアアア!いきなりチンコが右回転しだし・・うああああ!!」
後輩「お、俺のは左回転を・・ぎゃああああああああ!!」
ブチィ
俺「結局家に帰ってきてしまった・・・」
俺「そうだ、魔法ってくらいだから呪文が使えるんじゃないか・・」
グッ
俺「ルーラ!・・なんもおこらねぇ・・」
ガチャッ
母「あんた・・・その歳でなにやってんの・・・」
俺「うっせ!ばばあ!でてけ!」
シュン
俺「・・消えた・・・だと・・」
俺「くそ、まずは童貞を捨ててぇ・・!しかし1分は厳しい・・どうすれば・・」
俺「あ、そうだ」
ダッ
俺「芸能プロダクションの事務所前まで来たわけだが・・!きた!まいんちゃんだ!」
グッ
俺「俺の金玉から・・!まいんちゃんの子宮に・・!精子を空間転移させる!!!ハァァァl!!」
まいんちゃん「うっ」
マネージャー「どうしたの?お腹抑えて・・」
俺「や、やった成功だ!これである意味童貞捨てたのと一緒だろ!ヒャッホー!」
俺「さらに!まいんちゃんの腹の時間を数ヶ月進める!ハァァァl!!!」
ハラボゴォ!
まいんちゃん「」
マネージャー「まいんちゃああああん!!!!!」
俺「やった!やったぞ!まいんちゃんとの子作りに成功だ!」
もう切れてんだし外科手術しないとくっつかないだろ
~一週間後~
俺「なんで・・・なんで堕ろしちゃったんだよ・・まいんちゃん・・」
ガラッ
魔女「そりゃ身に覚えないのに瞬間的に妊娠すればそうなるわ」
俺「ゲェ!魔女!なにしにきやがった!」
魔女「おめでとう、クズにゲスの要素が加わったお陰で魔法の制約がゆるくなったわよ」
俺「誰がゲスだ!真実の愛を求めた結果だこのビッチ!」
魔女「いや、そういう所がよ・・まぁいいわ、殺人以外はOKになったから、じゃあね」
戸籍抹消して好き放題に生きていける
~競馬場~
俺「じゃあさっそく金儲けだな、全財産を使い一番倍率高い馬券を三連単で買ったことだし・・あとは・・」
実況「最終コーナーカーブ曲がりました、直線!どの馬が勝つか!」
俺「俺の馬だ!うおおおおおおお!!!」
カッ
ドダガダガダグシャアアアアア!!
実況「な、なんと先頭集団が全部落馬!見るも無残な光景です!最後尾の三馬がゴール!」
俺「ヒャッホオオオ!!」
俺「ふふ・・いい眺めだな・・そうだろう?カトリーヌ」
猫「ナーゴ」
魔女「うわ、急に引っ越したと思ったら何よその格好」
魔女「バスローブにワインにシャム猫って・・」
俺「世の中は金が全てだ」
魔女「よりクズになったわね・・」
俺「金をちらつかせれば女はいくらでも寄ってきた・・だが・・」
俺「試しに金持ちを隠していたら・・ゴミを見るような目でどいつもこいつも見やがる・・」
魔女「そりゃゴミだもの」
俺「くそ!容姿だ!ジャニーズのイケメンと海外俳優を全て合体させた位の容姿を手に入れてやる!」
魔女「まぁ変身魔法使えるくらいクズになってるし、いけるんじゃない?」
俺「いくぞおおおお!おらああああ!!」
バシュウウウウウウ・・・
俺「ふ・・ふふはははは!!金持ち!イケメン!高身長!パーフェクト超人の完成だ!!」
魔女「おめでとう!パーフェクトクズ」
俺「女を食い漁ってやらあああ!待ってろパラダイス!!」
ダッ
魔女「・・・さてさて・・」
~1週間後~
俺「なんでだ・・何故どいつもこいつも・・・」
魔女「どうだったのよ」
俺「金をチラつかせれば寄ってくる、爽やかに笑ってやるとウットリしやがる・・」
俺「なのに最後の一線を超えさせてくれないんだよ・・誰ひとり」
俺「何が、何が悪いんだよ!!!」
魔女「性格でしょ」
魔女「曲がりきった根性、腐りきった性格、金と容姿でもカバーしきれないレベルでキモイんじゃないの?」
俺「なら性格も変えればいいだけのことだ!!」
魔女「・・本当にいいの?」
俺「・・なにがだよ」
魔女「今までは全て外面的な部分を変えてきた、だから貴方は貴方のままでいられた」
魔女「でも内面も変えてしまったら・・・30年生きてきた貴方はどこにもいなくなるわよ」
俺「・・・構うもんか!クズが消えてイケメンが爆誕するだけの話だ!!」
俺「オラアアアアアアアア!!」
カッ
(俺)「生まれ変わった気分です。魔女さん、今までのクズは今消えました。(ニコリ」
魔女「いいえ・・”殺した”のよ。貴方は、自分を」
(俺)「あんなのは消えてしまったほうが良かったのです。気にする必要はありませんよ(キラァ」
魔女「最初に言ったわよね”人を殺さないこと”って」
(俺)「僕はちゃんと生きてますよ。ほら、ここに!」
魔女「破ったらどうなるか・・教えてなかったわね」
魔女「魔法の没収・・私がやるのはそれだけよ」
(俺)「なんだ、そんなことですが、今の僕にはもう必要ありませんよ」
魔女「そう、じゃあ問題ないわね」
バシュッ
(俺)「実家に帰って一から清く正しく生きていきますよ(ニコォ」
魔女「へぇ・・」
~実家~
(俺)「ただいま!お母さん!元気にしてた?」
母「え、誰ですか貴方?家間違えてません?」
(俺)「やだなぁ、僕ですよ。貴方の息子です」
母「何言ってるんですか、変な事言うと警察呼びますよ!出てって下さい!」
(俺)「え、いや僕は・・」
バタン
(俺)「まぁ誤解は後で解きましょう。とりあえずお金があれば生きて行けます。」
ニュース「本日〇〇銀行が破綻し、大勢の顧客が本社前に押し寄せ・・」
(俺)「あれ・・これ僕がお金全部預けていた銀行じゃ・・・」
(俺)「ま、まぁ僕ならどんな逆境も乗り越えられますよね・・あ、あれは・・」
友「俺の奴、どこに行ったんだよ・・誕生日祝ってやろうとしたのに・・」
幼馴染「俺くん、引き篭ってから会えなかったしね・・元気にしてるかなぁ・・・」
(俺)「やぁ二人共!久しぶり!僕だよ!」
友「え?誰?」
(俺)「ああ、”俺”だよ!」
幼馴染「!?へんな冗談やめてください!貴方のような人に昔から俺くんは傷つけられてきたんですよ!」
(俺)「え?」
友「よせよ、ほっといて俺の所いこうぜ・・きっとあいつ喜ぶぜ!それにお前・・」
幼馴染「うん・・今日こそ私の気持ち伝えるんだ・・!」
ザッザッ
(俺)「・・・え?」
(俺)「え?」
バカヤロー幼馴染っつっても同級生とは書いてないだろ(一縷の希望)
(俺)「パーフェクトな僕が何故こんな目に・・あんなクズが何故これほど慕われているのですか・・・」
魔女「まだわからんのかい」
(俺)「貴方は・・!もしやこれも貴方の仕業ですか!?」
魔女「なんもしてないわよ」
(俺)「なら何故!この僕が!パーフェクトな僕が!!!」
魔女「貴方にあげた魔法はね・・」
魔女「幸せを削って使用する魔法だったのよ」
魔女「使えば使うだけ心が荒み、幸せが消えていく」
魔女「貴方がそれだけの魔法が使えた理由が分かる?」
魔女「貴方が物凄く幸せな人間だったからよ」
>>76なるほど。
幼馴染(36)
魔女「引き篭って自分の事しか考えてなかったから知らないでしょう?」
魔女「母親が貴方の為に一生懸命内職していたのを」
魔女「父親が貴方の為に病気になるほど頑張って仕事していたのを」
魔女「友人が貴方を助けるために不良と喧嘩していたことを」
魔女「幼馴染が貴方の為に毎日家に手料理を届けていたのを」
魔女「関わった人間の大半が貴方の味方だったことを」
(俺)「嘘・・嘘だ・・」
魔女「そんな幸せを全て失って得たものは何かしら」
(俺)「まだ・・まだ僕にはこの容姿が・・・」
魔女「醜いわね、自分を偽って生きる人間は・・」
( )「あ・・あ・・あああああああああああああ!!」
プツン・・・
ガバッ!
俺「ヒィ!ヒィ!おああああああ!!」
バーン!
母「うるさいわよ!さっさと学校行きなさい!幼馴染ちゃんが迎えに来てるわよ!!」
幼馴染「俺くん!学校いこう!友くんも待ってるよ!」
俺「ゆ・・ゆめ・・・ゆめ!夢!ゆめだああああああああああああ!!!」
ダキッ
幼馴染「ちょ!俺くん!朝からそんな//・・あれ、泣いてるの?」
俺「俺、大事にするよ!みんな大事にするから!!大事に・・あああああああ!!!!」
魔女「15年後の未来を見たいとか、ガキが変な願い事するからよ」
魔女「分かったら自分に言い訳をせず真面目に生きなさい」
魔女「自分が不幸なんて勝手な思い込みかもしれないんだから」
-完-
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
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まだ落ちてなかったか
休日の昼間から酒飲んでる酔っぱらいが書いた文章だから細かいところは多めにみてくれ・・
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