ジャン「念を極める」(28)

エレン「水見式?」シリーズ 個別編

アニ版に引き続きジャンです!

ジャンの精神状態や葛藤を書いてみたいと思っていたので第二段で早速書いてみたいと思います!

応援いただけるとありがたいです。どうか最後までお付き合いくださいませ。

ジャン(アルミンから念を教わってから早くも3ヶ月。あのときにいたメンバーも段々オーラのコントロールがうまくなってやがる。)

ジャン(憲兵団を狙う俺としては、上位十名に入るためにはかかせない修行方法だしな。念なしじゃすぐにあいつらに先を越されちまう…)

ジャン「うおぉぉぉ…ぉぉおおおッ!!!!!特訓だ!特訓!」

コニー「ジャンのやつ気合いはいってんなー」

サシャ「ほんとですね。きっとエレンに負けたくないんですよ」

アルミン「うん、まあそれだけじゃないだろうけど、エレンには本当にいいライバルだよ」(プライドの高さがお互いにいい影響を与えているのか、念を教えてからのジャンはいつにも増してやる気がすごいな)

アルミン(でもそれだけに実戦では心配だな…。念はコントロールが難しいから、抜き身過ぎる性格のジャンにはいざというときの戦闘判断は苦手かもね)

ジャン「…ん?なんだアルミン、エレンとミカサと一緒じゃないのか?」ハァハァ

アルミン「ああ、今はコニー達と訓練用具の掃除をしてたところだよ」

ジャン「そうか…ああ!くそっ!なんで俺はこの程度なんだよ!放出系の力を使いこなせるどころの騒ぎじゃねえぞ!」ハァハァ

アルミン「そんなことないよ。基本四体行は毎日ちゃんとできてるし、発の修行は人によって慣れがあるから、そう焦らなくてもいいよ」

ジャン「…」(わかってる…!けどな…強くなればなるほどわかっちまうんだよ!ミカサがどんだけすげえやつなのか…)

アルミン「ジャン?」

ジャン「なんでもねえ!俺はマルコと応用技の練習してくるぜ!」

アルミン「あ、ジャン!…がんばるなぁ…ジャンらしくない」

ジャン「お、マルコ」

マルコ「やあ、ジャン」

ジャン「なにやってんだよ」

マルコ「ああ、これからミリウスとミーナと一緒に馬の飼育だよ。ジャンは?」

ジャン「はあ、どいつもこいつもつれねえな…教官への媚びか?」

マルコ「そんなんじゃないよ。ジャンは?また修行かい?」

ジャン「まあな…でも相手がいねえ」

マルコ「じゃあベルトルトは?さっきエレンと喋ってるのをみたよ。放出系同士たまには手合わせ願ったら?」

ジャン「ん?…ああ、ベルトルトか。確かにいいかもな」

ベルトルト「へえ、すごいな」ハハ

エレン「おお!今度一緒にやってみようぜ!トーマスもさ!」

トーマス「いいけど。でもエレンはいつのまにか一人でいなくなっちゃわないように気を付けないとw」

ベルトルト「ホントだね」フフ

エレン「あ!お前らぁ!」


ハハハハ


ジャン「よお、取り込み中わりいな」

エレン「おお、ジャン」

トーマス「いま大きな牛の解体ショーの話をしてたんだよ。エレンが街の買い出し中に店の人に聞いたらしくてさ」

ジャン「へえ、まあそんなことより…ベルトルト。頼みがあるんだが」

ベルトルト「え?僕かい?」

エレン「珍しいな、ジャンがベルトルトとなんて」

ジャン「まあな」(ここじゃトーマスがいいるから念は話さない方がいいな)

ジャン「とりあえずこっち来てくれるか?」

ベルトルト「うん、かまわないよ」

宿舎 廊下

ベルトルト「なんだい?ジャン、話って…」

ジャン「ああ、…あのよ。念のことなんだが…」

ベルトルト「…うん」

ジャン「お前はなぜか異常なまでに修得が早い。今じゃもう達人の域に近づいてるって噂は聞いてる」

ベルトルト「そんな…ミカサやライナーに比べたら…」

ジャン「同じ放出系として、少しは勉強ってやつをしたくてな。ちょっと特訓に付き合ってくれねえか?」

ベルトルト「ああ、まあ時間が許すかぎりでなら…」

ジャン「よし!じゃあ今晩は何時ならいける!?30分でもいい!」

ベルトルト「…ああ、かまわないよ。僕も他の人とそこまで大差はないけど…」

ジャン「よし!決まりだ!夕食食ったらすぐにここで待ち合わせな!」

ベルトルト「うん…わかったよ。約束だね」

キース「よし!貴様ら!これから立体起動の訓練に移る!全員訓練所まで走れ!遅れたやつらはペナルティだ!」

一同「はっ!」バッ

ジャン(しかしベルトルトに訓練を手伝ってもらうのはいいが…俺なんかが相手になるのか?まああいつのことだから手加減しまくるんだろうけどよ…舐めやがって…)



夕食後 倉庫裏


ジャン「よし!ベルトルト、すまねえな。疲れてんのに」

ベルトルト「いや…いいよ。ジャンも最近ずいぶんストイックに修練に励んでるみたいで、すごいね」

ジャン「はっ!それでも俺はお前には遠く及ばねえがな」

ベルトルト「そんなこと…」

ジャン「ベルトルト。とりあえずお前、発はもう使えるんだよな?」

ベルトルト「んー…まあそこそこ…」

ジャン(80%は会得してそうだな…)

ジャン「とりあえず俺は、まだその段階に来てねえ。それどころか、応用技もあんまり自信がねえんだ」

ベルトルト「…うん」

ジャン「そこで、ゆっくりでいいから硬の打ち合いに放出系のオーラを飛ばす技を交えて実戦してくれねえか?おれとよ」

ベルトルト「うん、わかったよ。使うのは実践向けの応用技だね…」

ジャン「じゃあいくぜ。練!!!!」ボッ

ジャン「でやぁ!…ってあれ?」ズゴォォォン

ベルトルト「ダメだよ。それじゃあまるで殺気だらけで、いまからお腹に攻撃するよって言ってるようなものだよ」

ジャン「…いてて、くっそ!じゃあこれでどうだ!」ボッ

ジャン()

ジャン「でやぁ!…ってあれ?」ズゴォォォン

ベルトルト「ダメだよ。それじゃあまるで殺気だらけで、いまからお腹に攻撃するよって言ってるようなものだよ」

ジャン「…いてて、くっそ!じゃあこれでどうだ!」ボッ

ジャン(遠距離からオーラを飛ばした!これなら避ける方向で次の動きが予測できる)

ベルトルト「ふっ!」ボッ

ジャン「…なっ!?」(向こうも念を飛ばして相殺しやがった…いや、少し俺のより強い!)

ベルトルト「はっ!」グワッ

ジャン「ぐっ…!」(相殺した念の土煙に紛れてこっちに突っ込んできた!やべぇ!)バッ

ベルトルト「…」シュタッ

ジャン「へへ間一髪かわし…ぐっ!」ビシュッ

ジャン(腹にダメージが…!そんなまさか…、完璧に交わしたはずなのに…)

ベルトルト「ジャン、今の僕の攻撃で弱めのオーラを同時に飛ばしたのには気づいたかい?」

ジャン「な!?オーラを飛ばした…?」

ジャン(そうか…土煙で気付かなかったが、微弱な放出系のオーラを出してダメージをあたえたのか…)

ベルトルト「あの場合は練で防御しないといけないんだ。接近戦を嫌う癖が出るのがジャン…いや放出系の癖だからね…」

ジャン「…」(やっぱこいつ、半端じゃねえ…。そりゃ成績も常に上位なわけだ)

ジャン「はあ、まいったよ。お前との実践の修行はまだ早かったな」

ベルトルト「ジャン…」

ジャン「自分の能力と同じ条件の相手のことすら先読みできねえんだから、こんなんで念の修行を頑張ってるなんて、お世辞にもならねえぜ」

ベルトルト「僕から言えることは少ないかもしれない…でも、自分と近いレベルの戦闘相手を見つけて修行すれば、きっと効率的に戦闘技術は会得できる…かもしれない」

ジャン「近いやつ…か。お前もそうしたのかよ」

ベルトルト「僕は…ライナーと少し。たぶんアルミンに聞けばよくわかるんじゃないかな…?」

ジャン「…そうだな、いま一番俺達を把握してるのはアイツだしな。」

ジャン「すまねえベルトルト。実践はもういいよ。だから放出系の技を少し見てくれねえか?」

ベルトルト「技…?発かい?それならあまり他言はしないほうが…」

ジャン「ちげえよ。オーラを飛ばすってくらいの放出技だ。発って程じゃなくても、お前がさっきやったように、まだまだフェイントに使えたりするかもしれねえしな」

ベルトルト「…うん、わかったよ」

ベルトルト「僕から言えることは少ないかもしれない…でも、自分と近いレベルの戦闘相手を見つけて修行すれば、きっと効率的に戦闘技術は会得できる…かもしれない」

ジャン「近いやつ…か。お前もそうしたのかよ」

ベルトルト「僕は…ライナーと少し。たぶんアルミンに聞けばよくわかるんじゃないかな…?」

ジャン「…そうだな、いま一番俺達を把握してるのはアイツだしな。」

ジャン「すまねえベルトルト。実践はもういいよ。だから放出系の技を少し見てくれねえか?」

ベルトルト「技…?発かい?それならあまり他言はしないほうが…」

ジャン「ちげえよ。オーラを飛ばすってくらいの放出技だ。発って程じゃなくても、お前がさっきやったように、まだまだフェイントに使えたりするかもしれねえしな」

ベルトルト「…うん、わかったよ」

ジャン「…というわけだ」

アルミン「なるほど」

ジャン「さすがに念ってのは一人でやって良くなるってわけでもなさそうだ」

アルミン「うん、でもミカサを意識してるならやめた方がいいよ」

ジャン「…い、意識っていうか…まああいつは一人でもあんなに強くなれてるしな。気にはなるっつーの」

アルミン「おそらく、そのベルトルトとの実践でジャンがミカサなら、一撃でベルトルトをノックダウンだったと思うよ。もちろん、相手がミカサならベルトルトも違う戦略で来たかもしれないけど」

ジャン「ああ、ベルトルトは本気を出してなかった…そして、それでもミカサはそのベルトルトよりも強ぇ…」

アルミン「ベルトルトも相当だけどね。何せ彼はまだ発を誰にも見せていない。間違いなく使いこなせるところまで来ているのに…」

ジャン「…はぁ、さすがの俺も落ち込むぜ…」

アルミン「ジャン、そんなにきを落とさないで。ジャンだって僕の見立てでは数千人に一人の逸材だよ」

ジャン「じゃあミカサは数百万人に一人の逸材ってか?」

アルミン「…うん、まあそうだね」ハハハ

ジャン「でよ、俺と同等くらいの奴と実践訓練をした方がいいってベルトルトが言ってたんだが…」

アルミン「うん、そうなるとジャンは…エレンだね」

ジャン「な!?…くそっ!アイツと組むのかよ!」

アルミン「この際だから二人で思いっきりぶつかってみたら?」

ジャン「エレン!」

エレン「ん?どうしたんだよ、ジャン」

ジャン「念の修行はどうだ?ちっとは腕あげたか?」

エレン「なんだ、ジャン。やる気か?」

ジャン「おう、そういきんなよ。ちょっと組手でもやろうぜ。もちろん念のな」

エレン「へえ、お前が俺にねぇ。さては卒業までに俺を負かさねえと気がすまないのか?」

ジャン「そのつもりはなかったが…それでもいい。とにかく俺と組め。互いの力比べだ」

エレン「よし、表に出ろ」

ジャン「そうこなくっちゃな」

ミカサ「エレン、念での戦闘はまだ早い。ジャンとの喧嘩は買うべきじゃない」

エレン「はあ?喧嘩じゃなくてこれも訓練だよ。実戦でしか得られない事もあるんだよ」

ミカサ「…それはそうだけど…」

ジャン「ミカサ、お前は黙っててくれ。これは修行だ。お前みたいな上級者レベルとエレンが戦っても訓練にならねえみてえだしな」

エレン「…ふん、いっとくがお前はその俺にすらかなわねえぞ」

ジャン「言ってろよ死に急ぎやろう」

エレン「この馬面が…」

アルミン「ミカサ、ここは見学させてもらおうよ」

ジャン(アルミン!)

ミカサ「アルミン、わかったそうしよう」

アルミン「せっかくの機会だし、観客は多い方がいいでしょ?」

ライナー「念での勝負だってな」

ベルトルト「…」

ユミル「面白そうなカードだな。クリスタ!お前も見てけよ」

クリスタ「うん、でもやりすぎないようにね。二人とも」

ジャン「お、ぞろぞろ来たな。こりゃカッコ悪いところ見せられないぜ」

アルミン「今回は本気の激突だね」

エレン「まあいいけどよ」

クリスタ「本気でやりあうの?そんな…仲間同士で戦って、もし大ケガでもしたら…」ウル

ジャン「…」(天使)

アルミン「…」(女神)

ライナー「…」(結婚しよ)

エレン「…」(へんなやつ)

ジャン「お前の念をみるのはそう言えば始めてだったな」

エレン「ああ、お前の念はたしか放出系だったな…俺も実際に見るのは久しぶりだ」

ジャン「じゃあ軽ぅーく…」スッ

エレン「…!」(な、いきなり発か!?)

ジャン「ふっ!」ボン

ライナー「…ぐっ!砂煙か…!」

クリスタ「なにをしたの!?」

アルミン「オーラをしたに向けて放ったんだ!…この砂地をうまく利用した戦術だ!」

エレン「くっそ!見えねえ…」ケホケホ

エレン「…な、なんだ!隠か?視界が悪いしこれじゃ…」

ジャン「おぅぅ…らぁあッ!!!!!」ドグゥ

エレン「ぐぅぅ…ッ!!!!」ズザザザザァァァ…

ジャン「ちっ!間一髪腕でガードしやがったか!だが念を放出した俺の一撃だ!無傷じゃすまねえはず…」

エレン「…へへ、あっぶねえあぶねえ」ビリビリ

クリスタ「…え?いったいなにが…」

アルミン「隠による攻撃を、砂煙の微妙な変化を目のはしでとらえてガードしたばかりか、瞬発的なオーラのコントロールでジャンの放出系攻撃を流したんだよ」

ベルトルト「体術に優れたエレンの技術を、そのまま念の能力に活かせてるね」

ライナー「頭を使って念の攻撃を駆使するジャンに対して、エレンは戦闘技術や直感によるスタイルで対抗している」

ユミル「二人の性格をうまく表してるってこったな」

ジャン「へへ、そうか…思ったよりやるじゃねえか」

アルミン「その後、ジャンとエレンの念での交戦は30分間にも及んだ。念を使った戦闘には相当な集中力を要するため、30分もの間オーラを駆使した戦闘が繰り広げられた事は、互いの負けたくないと思う気持ちに他ならなかった」

アルミン「結果は双方共倒れで力尽き、エレンは僕とミカサ、ジャンはマルコとコニーが部屋へと運んだ。エレンは持ち前の回復力で翌日にはその重症を完治にまで回復させたが、ジャンは不慮の事故と言う形で翌日の訓練は欠席となった」


医務室にて

ジャン「…くっそ!エレンなんかに俺が負ける…?ふざけんなよ…」

マルコ「ジャン、大丈夫かい?」ガラ

ジャン「マルコ。見舞いに来てくれたのかよ…」

マルコ「ああ、ちょうど訓練も終わったしね。どう?体調の方は」

ジャン「大丈夫だ。今着替えて晩飯にいくよ…」

マルコ「念の力さまさまだね。骨に数ヵ所ヒビが入ってたって聞いたけど…」

ジャン「ああ…、しかも右耳がいまだに聞こえにくい…。骨は大腿骨以外は治ったよ。明日の朝にはなんとかなる」

マルコ「そうかい…まあ、無理はせずにね」

コニー「よお、ジャン!もう立って大丈夫なのか?」

ジャン「おう、ったくなんでこんな事で1日欠席しなきゃなんねえんだよ…」

コニー「まあ勝負自体は引き分けだし、回復は強化系のエレンの方が早くて当然だろ?気にすんなよ」

ジャン「…あれが、引き分け?笑わせるぜ。少なくともあいつはそう思ってねえ…」

マルコ「…」

コニー「あいつ?」

ジャン「うるせえ、いくぞ。お前ら」

ジャン(わかってんだよ…俺よりエレンの方がいいんだろ?何がそんなに魅力的なのかわからねけど…いや、わからねえふりをしときたい…だけなのか…)

ジャン(だいたいどうして俺はいつも肝心なときに突っ張るんだ…。訓練中でも休憩中でも話しかける事くらいできるだろう)

ジャン(…ちがうな。俺はきっと、手の届かないあいつにも魅力を感じちまってるんだ)

ジャン(どうせ叶わない…実らない片想いだ…。でもやめられねえんだよ)

ジャン(…こんな時…どんな顔をすればいいんだよ…)

ジャン(成績上位になればあいつは俺に振り向いてくれるのか?…ちがう)

ジャン(そんな事はわかってんだよ…わかってる…)

ジャン(憲兵団に入ったら…おそらくあいつとは二度と会えないだろう…)

ジャン(念を極めれば…あいつが振り向いてくれるとでも思ってたのか…)

ジャン(なあ…ミカサ、お前は俺が居なくても全然平気だよな。…でも俺は…いや、俺も…)

ジャン「きっと平気だ…そのはずだ…」ボソッ

マルコ「なにかいったかい?」

ジャン「いーや、なんでもねえよ」

エレン「だから!こっちの方が巨人(木偶)がいっぱいいるだろうが!」

ジャン「うるせぇ!もう俺らはノルマを超えてるんだ!十分トップであがれるんだよ!」

エレン「まだいっぱいいるんだからもっとやるべきだろ!」

ジャン「そっちはまだノルマに達してない奴らが狙いをつけて争奪戦になる!ここはこっち側に行って無難にダラダラ稼いだらまちがいねえんだよ!」

エレン「お前!実戦でそんなことしてたら何人の犠牲者が出ると思ってるんだ!」

ジャン「バーカ!てめえは調査兵志望だからいいかもしれねえが、俺達は今後は巨人と遭遇する事なんてねえんだよ!」

エレン「そういう問題じゃねえだろ!」

ミリウス「また始まっちゃった…」

ダズ「もういいじゃねえかよ…どうせこれ以上やったって仕方がないんだから…」

ジャン(こんな風に言い合えるのも最後かもな…。このイカれた死に急ぎやろうともおさらばだ…)

ジャン「まったく…!行くならどこへでも勝手に行きやがれ!」

エレン「憲兵団に行って楽がしたいのは勝手だが、それがお前の信念ってやつならとやかく言いはしねえ」

エレン「でもな、ここにいる奴らは…みんな仲間だろうが。お前は目の前で巨人に仲間が食い殺されててもその信念を貫くことができるなら…」

ジャン「はっ!決まってんだろ、そんなのよ」

ミリウス(ジャンの事だから…)

ダズ(仲間は見捨てて自分だけ助かればいいなんて言うんじゃ…)

ジャン「…そんとき考えりゃいいんだよ!バーカ!」

エレン「!」

ジャン「今は訓練だ!与えられた試練を個人がどう全うするかがすべてだ!実力がないやつは去るしかないっていってたやつは何処のどいつだ!今さら偽善者面すんじゃねえよ!」

エレン「…!」(確かに…こいつが言うことは一理ある…。自分が助かりゃそれでいいって言うのかと思ってたけど…こいつはこいつなりにちゃんと解釈してやがるな…)

ジャン「わかったら集合場所に行くぞ!お前ら!」

ジャン(自分でもなんであんなことを言ったのかわからなかったが…きっと念を通じて心に余裕が少し生まれたのが幸いしたのか…死に急ぎのバカに説教されることは無くなった…。ミカサ…お前はこいつと一緒にいるんだろうな…これからも危険な道に自分から進んで行くんだろ?)

ジャン(俺は…)



Fin

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月03日 (月) 02:19:23   ID: dP8B-ZVm

続き下さい

2 :  SS好きの774さん   2014年03月07日 (金) 19:25:30   ID: zs1Ob0Gc

すばらしい

3 :  SS好きの774さん   2015年03月24日 (火) 10:06:34   ID: J8s216eO

途中のエレンの(へんなやつ)に笑ったwwww

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