765のバスケ (23)
————『悪いけど、今のミキは誰にも止められないよ』
————『...絶対に、負けないっ!!』
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——一ヶ月前
春香「芸能人ガチンコスポーツ対決、ですか?」
P「ああ、今度新しく始まる番組でな。アイドルやタレント、俳優、芸人まで様々な芸能人がガチでスポーツ対決をする番組だそうだ」
真「それにボクたちが出るんですね!」
P「初回は是非765プロにお願いしたい、って熱烈なオファーがあってな」
響「それで何のスポーツで対決するんだ?」
P「記念すべき初回は『765プロ ガチンコバスケ対決!』だ!!」
千早「バスケ、ですか...」
P「試合は一ヶ月後、チームは既に決めてある」
雪歩「うぅ...バスケなんて無理ですぅ...」
やよい「私も自信ないですー...」
P「試合までの一ヶ月間は練習期間としてコーチも呼んでいるから心配しなくていいぞ。」
P「それに、重要なのは勝ち負けじゃない。とにかく一生懸命に頑張ってる姿を視聴者に見てもらって、元気を与えてあげることだ!」
亜美「モチのロン!」
真美「やるからには全力っしょ!!」
P「よし!それじゃあチームを発表するぞ!」
P「チームは紅白の2チームに分かれてもらう。まずは紅組から」
紅組
天海 春香
我那覇 響
高槻 やよい
四条 貴音
如月 千早
萩原 雪歩
響「うー、燃えてきたぞー!!」
やよい「精一杯頑張りますっ!」
雪歩「皆の足引っ張っちゃうかもだけど、よろしくお願いしますぅ...」
貴音「大丈夫ですよ、雪歩。己の持てる力を出しきりましょう」
千早「そうね。私も余りしたことはないけれど、やれるだけやってみるわ」
春香「よーしっ!じゃあ皆行くよ!紅組ーーー!!」
紅組「「「ファイトーッ!!!!」」」
P「やる気充分だな!じゃあ白組発表するぞー」
伊織「わざわざ発表しなくても分かってるじゃない」
P「ま、まあ一応な!こういうのは形が大事なんだよ!」
伊織「はいはい」
白組
星井 美希
菊地 真
水瀬 伊織
三浦 あずさ
双海 亜美
双海 真美
美希「テキトーに頑張るのー」
伊織「アンタはまたそうやって...ま、それでもしっかりこなしちゃうから余計に腹立たしいわね」
あすさ「まあまあ二人とも、一緒に頑張りましょ〜」
亜美「んっふっふ〜...ついに亜美のアノ技を見せるときが来たようだ...」
真美「ま、まさかっ!?アノ技を使うというのかっ...ッ!!!!」
真「やるからには絶対勝とう!!皆で!!」
白組「「「おー!!!!」」」
P「それから、紅組の監督には俺が、白組には律子がつくことになってるからよろしく頼むな!」
春香「竜宮が皆同じチームなのはスケジュール調整がしやすいからってことですね」
P「そういうことだ。よし、紅組の皆!さっき勝ち負けは重要じゃないと言ったが、もちろん負けるつもりはない!やるからには勝ちにいくぞ!!」
律子「白組の皆!こっちだって負けるつもりは全くないわ!バスケは詳しくないけど、しっかり研究して皆で勝ちにいくわよ!!」
P「よし、気合いも充分に入ったところで、試合まで特訓だッッ!!」
——練習開始初日
亜美「トラベラーズってなに?」
真「トラベリングの事...?」
あずさ「ボールを付くだけでも結構難しいのね〜」ダムップルンッダムップルンッ
千早「くっ...!!」
春香「わひゃあ!?」ズテーン
——練習開始3日目
やよい「97...98...99...100!!うっうー!100回連続で付けましたー!」
貴音「...はっ!」ヒュッ...ガコンッ
響「貴音、ドヤ顔してるけど外してるからな...?」
貴音「...」ショボン
春香「うわっほぉい!?」ドガシャーン
——練習開始1週間目
亜美「真美、パスッ!」ヒュンッ
真美「ナイスパスっ...て、うあっ!?」バシッ...コロコロ
響「雪歩、ドリブルうまくなったなー!」
雪歩「ほ、ほんと?も、もっと頑張るよ!」
春香「ちょいやさー!?」ズサー
——練習開始2週間目
伊織「美希っ!」ヒュッ
美希「ナイスパスなのデコちゃん!!」シュッ...パスンッ
伊織「デコちゃんゆーな!」
貴音「参りますよ、千早」ダムッダムッ...シュタッ
千早「...っ!やぁっ!!」パンッ
春香「ナイスブロック千早ちゃんおわっはぁい!?」ドンガラカッカー
——練習開始3週間目
やよい「響さんっ!!」ヒュッ
響「任せてっ!!」パシッ
千早「行かせないわっ!!」キュッ
響「千早!?...でも、自分を止めるにはまだ甘いぞ!!」キュックルッシュバッ!!
千早「は、速っ...くっ!?」
あずさ「えいっ!」シュップルンッ...パスッ
亜美「お→これで5本連続で決まった→!!」
真美「あずさお姉ちゃんやりますな→!!」
春香「よーし私も、ってぇぶらはっ!?」ノノワー
——練習開始4週間目
真「うおりゃああああ!!!!」ガゴンッ!!
伊織「アンタがダンク決めたところで今更驚きなんてないわよ...」
響「さああああああ!!!!」ガゴンッ!!
やよい「うっうー!響さんかっこいいですー!!」
春香「皆凄く上手くなってる...よ、よーし私も負けてられなっはんでりゃっ!?」ドグラシャパッ
——試合当日
—紅組ベンチ—
P「さあ、皆いよいよ本番だ!コンディションは大丈夫か?」
響「もちろんだぞ!早く試合がしたくてたまらないさー!!」
やよい「うっうー!練習でやったことを思い出して頑張りますー!」
P「うん、その意気だ!一ヶ月間の努力はきっと裏切らない!全力をだして、なにより楽しんでいこう!!」
紅組「「「はいっ!!!!」」」
P「よし、それじゃあポジションの確認だ」
紅組スターティングメンバー
PG 高槻 やよい
SG 我那覇 響
SF 萩原 雪歩
PF 四条 貴音
C 如月 千早
控 天海 春香
P「まずはこのメンバーで行く。ミーティングでも言ったがキーマンはやよいだ。響、しっかりフォロー頼むな」
やよい「うっうー!とにかく全力で頑張りますー!」
響「任せといて!自分、完璧だからなっ!」
P「雪歩は落ち着いて、周りを見て行こう。大変なポジションだが雪歩ならきっと大丈夫だ!」
雪歩「は、はいっ!頑張りますぅ!」
P「貴音、かなりきついと思うが勝つ為には貴音の力が必要だ、頼むぞ」
貴音「ええ、必ずや成し遂げてみせましょう」
P「千早、お前が最後の砦だ。任せたぞ!」
千早「私にやれることを最後までやるだけです」
P「それじゃあ、行くぞ皆!!」
春香「っておーい!?私は、春香さんは!?」
P「冗談だよ春香。あの作戦も多分長く持って第2クォーター...いや、そんなに持たないかもしれない。だからいつでも出れるように準備しておいてくれ!」
春香「はいっ!!」
P「よし!頼んだぞ、スーパーサブ!!」
春香「紅組ーーー!!」
紅組「「「ファイトーッ!!!!」」」
—白組ベンチ—
律子「さて、いよいよね。やれるだけの事はやった、あなた達を信じてるわ」
亜美「任せてよりっちゃん!!」
真美「真美達のス→パ→プレ→でイチコロだよん!!」
あずさ「えぇ、頑張りましょ〜」
美希「頑張るのはメンドウだけど、負けるのはもっと嫌なの」
伊織「トーゼンよっ!やるからには勝つわよっ!!」
真「よーっし!白組いくぞーー!!」
白組「「「おー!!!!」」」
律子「よし!皆、ポジションと作戦の最終確認するわよ!」
白組スターティングメンバー
PG 星井 美希
SG 双海 亜美
SF 双海 真美
PF 菊地 真
C 三浦 あずさ
控 水瀬 伊織
律子「作戦といっても相手はあのプロデューサー。下手な小細工は恐らく通じないわ。しっかりとやれることを一つ一つこなしていきましょう!」
白組「「「はいっ!!」」」
律子「この試合、うちのチームの要は美希、あなたよ。頼んだわよ!」
美希「任せてなのっ!いーっぱいキラキラしてくるの!!」
律子「亜美、真美。あなた達二人はそう簡単には止められないわ。自信持って行きなさい!」
亜美真美「「了解であります、りっちゃん監督!!」」
律子「何も言うことはないわ。真、蹴散らしてきなさい!」
真「へへっ!まっかせといてよっ!!」
律子「あずささんはこの試合で恐らく一番きついポジションだと思います。でも後ろを任せられるのはあずささんだけです!よろしくお願いします!」
あずさ「はい、頑張っちゃいますよ〜!」ドタプーン
律子「...伊織、影の司令塔、任せたわよ」
伊織「にひひっ!この伊織ちゃんにかかれば余裕よ!」
律子「さあ、それじゃあ試合開始よ!行ってきなさい!」
審判「それでは両チーム整列してください!」
審判「これより、765プロバスケ対決を始めます。互いに礼!」
皆「「「よろしくお願いしますッ!!!!」」」
審判「試合開始はジャンプボールで行います。代表者前へ」
響「絶対取るからなっ!」
真「へへっ!負けないよ!」
審判「それでは...TIP OFF!!」ヒュンッ
響「っはぁ!!」ダッ
真「やぁっ!!」ダッ
真(くっ、高い...!?)
響「貰った!」パンッ
雪歩「ナイスジャンプですぅ!」ダムッダムッ
亜美「いかせないよっ!!」キュッ
雪歩「やよいちゃん!」シュッ
やよい「はいっ!!」パシッ
響「やよい、こっち!!」
やよい「えいっ!」ヒュンッ
響「ナイスパス!!」パスッキュッダムッ
美希「ここは通さないの!」
響「...そんなんじゃ自分は止められないよ?」キュッ!キュキュッダッ!!
美希(は、速いのっ!でも、あの体勢なら右に来るはず...!!)
響「...外れ、だぞっ!」ギュッ!!クルッ
美希(う、嘘っ!?あそこから左に行くとかハンソクなのっ!)
響「はぁっ!」シュバッ!!
P「ぬ、抜いた!!目線も体重も完全に右に流れてるように見えたがあそこから左に切り返すなんて...」
響「まずは、貰ったぁ!!」シュッ...パスッ
春香「決まったぁ!」
貴音「響、ないすしゅーとです!」
紅組2-0白組
P「初得点を取ったのは大きいぞ!このままの流れで行こう!」
あずさ「亜美ちゃん!」シュッ
亜美「オッケ→いっくよ→!!」キュッダムッダムッ
響「悪いけど止めさせてもらうぞっ!!」
亜美「...行くのは亜美じゃないけどNE」シュンッ
響「へ、どこに投げて...」
真美「ナイスパスっしょ!!」バシッ
響「なっ...!?いつの間にあんな所に、っていうかノールックで合図もなしに!?」ダッ
律子「そう、双子の亜美と真美だからこそ出来るノールックノーサインパス...『二心同体(パーフェクトリンク)』!!」
真美「そんじゃあまこちん!お返ししてやってよ!!」シュッ
真「オッケー!」バシッ
響「やばっ!雪歩左カバー入っt」
真「もう遅い、よっ!!」ダッ!!
千早「と、飛んだっ!?」
P「おいおいマジかよ!?」
真「らああああああ!!!!」ガゴンッ!!
美希「きゃー!真クン超かっこいいのー!!」
あずさ「真ちゃん、ナイスシュート〜!」
真「へへっ!やーりぃ!!」ブイッ
紅組2-2白組
春香「まだまだこれからだよっ!反撃しちゃいましょー!」
雪歩「響ちゃんっ」ヒュンッ
響「...よし、やよいっ!」シュッ
やよい「は、はいっ!」パシッ
春香「やよいにボールが回った!と言うことは...」
P「ああ...少し早いが作戦開始だ!!」
美希「なんだか分からないけどボールはいただきな、の...」キュッ
やよい「んしょ、えいっ、えいっ!」ダムッダムッ
美希(と、取れない...ッ!こんなに一生懸命にドリブルをしてるやよいからボールを奪うなんて、できないのッ!!)キュッ
伊織「美希の動きが止まった!?」
P「無理もない...やよいのあの純真無垢にドリブルをする姿を見てボールを奪えるはずがない...これがやよいの『天使の領域(エンジェルサンクチュアリィ)』!!」
やよい「うんしょっ、んしょっ!!」ダムッダムッ
真「ぐ、うぅ...」ピタッ
やよい「貴音さんっ!」シュッ
貴音「お任せください...はっ!」ヒュンッ...パスッ
やよい「うっうー!はい、ターッチ!!」
やよい貴音「「いぇいっ!!」」パンッ
千早「高槻さん可愛い!!」
紅組4-2白組
真美「まだまだ→!!まこちんっ」シュッ
真「取られたら取り返すっ!!」キュッズダダッ
雪歩「と、止めますぅっ!」
真「ごめんね、雪歩」キュッ!ググッ...ズダッ!!
雪歩(急停止からの急加速...っ!つ、ついていけないっ...足が!?)
雪歩「っ、きゃっ!?」ペタン
千早「...」
真「このまま押しきる...っ!!」ダムッダムッ
千早「...」ゴゴゴゴ
真「っ!?」
千早の技名考えてたらGW終わってた
ついでに規制に巻き込まれるありさま
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