女「もし、この世界がSSの中の世界だったらどうする?」 (5)

男「SSって掲示板に台本書きで書かれるあれの事か?」

女「うん」

男「そんな訳ねーだろ
今こうやって普通に会話してんじゃねーか」

女「でもさ、5分前仮説が否定出来ないように、この世界がSSである事も否定出来ないよね?」

男「それはそうだが……」

女「もしもこの世界がSSなら、私たちに自由意思はあるの?」

男「……」

女「抗ってみようよ!SSを書いてる人の思惑通りにならないように!」

男「ったく、相変わらずお前は電波だな
どうせ暇だし付き合ってやるよ」

女「まずは、名前を名乗ってみよう!」

男「名前?」

女「ほら、SSって大抵『男』とか『女』とかばっかりで、名前は出てこないでしょ?」

男「まあ、名前つけたらつけたで叩かれるだろうな」

女「でも、私達にはお母さんとお父さんが付けてくれたちゃんとした名前がある
これを名乗ってみよう!」

男「そうだな」

女「まず私から……私の名前は女です!
おお、言えた!」

男「言えたも何も普段から言ってるだろ」

女「ほら、次は男の番だよ!」

男「お、おお……俺の名前は男
どうだ?」

女「うん、男って名前、ちゃんと伝わってる」

男「今頃SS書いてる奴は叩かれてるのかもな
こいつオリジナルの名前付けてるよ、って」

女「ふふっ、そうだね」

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