伊織「持ち物って具体的に何を売るのよ?」
やよい「えへへー私の古着を考えてるんだけど」
伊織「服…そうね、確かに服なら売れるでしょうけど、それくらいなら私が買い取ってあげてもいいわよ」
やよい「ええっ、良いの?」
伊織「そうね、気に入ったのは1着1万くらいなら出しても良いわよ(やよいの私服…やよいの…)」
やよい「うっうー!ありがとう伊織ちゃ千早「1着10万」
やよい「え?」
千早「1着10万出す」
続けろください
やよい「え?」
千早「だから、高槻さんの古着なら一着10万で私が買い取るわ」
やよい「え?」
伊織「ちょっと何言ってんのよ。あんたが言うと冗談に聞こえないわよ」
やよい「……」
千早「冗談なんかじゃないわ」
伊織「……あんた本気で言ってるの?」
千早「ええ」
千早「高槻さん、なんならATMで卸してきて今すぐ現金ニコニコ一発払いしてもいいけど」
やよい「さ……流石にそれは千早さんに悪いかなーって」
伊織「そ、そうよねやよい?大体やよいの服をあんたが着れるわけないじゃないの。身長が全然違うんだから」
千早「……」
④
千早「多分、そこのところは問題ないわ。私には大切な友達兼家政婦の春香がいるもの」
やよい「は、春香さんは千早さんの家政婦さんなんですか?」
千早「ええ。いつも私の家にきてご飯作って洗濯して掃除してくれるし」
千早「春香に頼めばサイズの合わない服でもちょちょいのちょいで寸法直ししてくれると思うわ」
伊織「あんた……」
やよい「でもでも私の服って子供っぽいし千早さんには合わないかも……」
千早「高槻さんの服は部屋着にするから大丈夫よ。本当にたまたま偶然なのだけど、ちょうど部屋着が全部燃えちゃって困ってたところなの」
伊織(いきなり何言い出してんのよコイツ)
やよい「も、燃えたんですか!?」
千早「ええ。まるでそう、困っている高槻さんが私に古着を売ってくれるのを見越したかのようについさっき燃えてしまったわ」
やよい「ついさっきですか!?そ、それは大丈夫なんですか!?おうちとか今どういう状況なんですか!?」
千早「そうね。すぐに春香が火消ししてくれたから家に関しては全然問題ないと思うわ」
千早「ただ私の普段着だけが全部無くなってしまい……。明日から何を着て過ごせばいいのか」チラッ
やよい「そ、そんな大変なことに……」
伊織「ちょっと千早、あんたやよいが信じちゃってるじゃない」ヒソヒソ
千早「水瀬さん、今私は本気で高槻さんの古着を手に入れようとしてるの」ヒソヒソ
千早「なんなら本気で家を燃やしたってかまわないわ」ヒソヒソ
伊織(なんて目つきしてるのよコイツ……)
千早「だから、ね?高槻さん、私を助けると思ってあなたの古着を売ってくれないかしら」
やよい「うっうー……」
やよい「分かりました!千早さんがそんな大変な状況にあるなんて……。私の古着で良かったらいくらでもあげます!」
千早(やった!)
千早「……本当にいいの?」
やよい「千早さんが困っているなら私だって助けたいです!」
やよい「普段から私なんかに優しくしてくれて……いつも助けられてばかりなのでこんなときくらいは千早さんの力になりたいです!」
千早(高槻さん優しい……天使……春香の代わりにうちに嫁いでほしい……)
千早「……ありがとう高槻さん」
やよい「あ、もちろんお金もいりませんよ!安心してください!」
千早「いいえ、それは流石に悪いわ。ちゃんと一着につき10万円払うわ」
やよい「そ、そんな困っている人からお金もらうなんてできません!」
千早「いいえ。高槻さんだって生活に困っているのでしょう?ちょうど困っている者同士、こういうときは助け合いましょう?」
やよい「な、なんか罪悪感が……」
千早「大丈夫よ。私だってさっきから純真無垢な天使を騙して罪悪感にまみれてるもの」
やよい「え?天使がなんですか?」
伊織「悪いとは思ってるのね」
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千早「とにかく、お互いを助け合うと思ってちゃんと金銭でのやりとりにしましょう?」
千早(私だってこれ以上高槻さんを騙すのは胸が痛いわ……)
やよい「うっうー……分かりました。それじゃあお言葉に甘えてお金は貰います!」
千早「ええ、なら私は高槻さんのいらない古着を貰うわね」
千早(よし、今日はサイズが合わなくてもこれを着て寝ましょう。春香にはやよいおりプレイに付き合ってもらわないと)
千早(しかし高槻さんを騙すのがこんなに胸が痛むことだなんて……)
やよい「でも私の古着なんて全部合わせても一万円もいかないし……」
千早(目先の欲に駆られて動いてしまったけどこれからはこういうことはないようにしましょう)
やよい「あ!千早さん!なんなら10万円で私の服を全部持ってってください!」
千早「ママママジで!?」
伊織「おい」
千早「ほ、本当に?本当にいいの?」
伊織「いいわけないでしょ!やよいも何言ってんのよ!」
やよい「で、でも私の持ってる服なんて全部合わしても五万円もいかないよ?」
伊織「そんな問題じゃないでしょ!あんた明日から何着ていくつもりなのよ!」
やよい「あー!そっかー!服全部あげちゃったら私が着るものなくなっちゃうねー」
伊織「そうよ!千早のお金で新しい服を買ったりしたら本末転倒でしょ!?」
やよい「粉末減少?」
伊織「本末転倒よ!意味がないってこと!」
伊織「とにかく!やよいがあげるのはいらな「高槻さん、それにはもちろん下着も入ってるのよね?」
やよい「え?」
伊織「ちょっと千早何言ってるの!?」
千早「全部くれるといったからには制服から下着まで入って全部よね」
やよい「い、いややっぱり全部っていうのは」
千早「高槻さんは嘘なんかつかないいい子だもの、自分で言ったことを取り下げるなんてするわけがないわ」
やよい「う、うう」
服はアレだけどブラは合いそうだよね
>>42
やよいの方が1cm大きくなっちゃったんだっけ?
伊織「あんたアホなこと言ってないで冷静になりなさいよ!」
千早「アホなこと?全然アホなことじゃないわ」
千早「だって文字通り全部って意味でしょう?」
千早「キャミソールからブラジャーからパッドからショーツまで」
千早「ここまできて本当の意味で全部よ。高槻さんはこれらも私にくれるのよね?」
やよい「ち、千早さん、流石に下着まであげたら明日から私裸で暮らさないといけないですよー……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」プッシャ------------!!
やよいおり「ひっ!」
>>44
2cmですのよ(小声
千早「いい……それはすごくいいと思うわ!」
やよい「千早さん!鼻からすごい血が!!」
千早「そうなったら高槻さんは事務所でも裸ということよね?」
伊織「ちょっとそれ以上妄想しちゃ駄目よ!今ティッシュ持ってくるから!」
千早「つまり高槻さんの可愛らしい膨らみや淡い恥丘に触れた空気がこの事務所に行き渡るということね」
やよい「な、何言ってるのか分からないけどとりあえず落ち着いてください!」
千早「そんな空気をもし私が吸い込んだら……死んじゃいたい」
やよい「なんで死ぬんですか!?」
千早「高槻さん……ありがとう」
やよい「何がですか!?」
千早「あなたのカラダを隅から隅まで隔てなく愛撫した空気」
千早「それが私の口に入り、肺に優しく溶けてやよいエキスとともに全身に行き渡る」ハァハァ
やよい「そ、その表現はなんか気持ち悪いですー!」
千早「そんなことがあったなら……」プッシャー!
千早「本当に死んでも良いわ」カクッ
やよい「千早さん!?千早さーーーん!!」
伊織「……てことがあったのよ」
真「なるほど……だから昨日事務所に行ったらあんなに大騒ぎしてたんだね」
雪歩「そ、それで千早ちゃんはどうなったの?」
伊織「律子を呼び出して病院に連れて行ってもらったわよ。鼻血の出過ぎで貧血起こしてたみたいだから点滴してから自宅療静よ」
真「まさか鼻血出すほど千早がやよいのことを好きだったなんて……」
伊織「点滴打ってる間はやよいはギャンギャン泣いて千早にすがりつくし途中で春香が血相変えてやってきて千早に抱きつくしで軽いハーレム状態だったわ」
雪歩「そんなことしたらまた鼻血出すんじゃ」
伊織「ずっと寝てたから意識はなかったわよ。というかあんな変態なのにあれだけ心配されるのは納得いかないわ!」
真「ははっ。千早は普段からみんなのお姉さんだし人徳があるんだよ」
伊織「それでも全然納得できないわ……とりあえず春香たちには事の顛末を話したから、やよいの古着の件はなくなったわ」
真「そりゃそうなるよねぇ」
雪歩「だからプロデューサーが将来トップアイドルになるから前払いって言ってやよいちゃんに封筒渡してたんだね」
伊織「春香が千早の服は燃えてなんかないってやよいにバラしたから古着も千早にあげなくて済んだわ」
雪歩「というか、古着なんて渡したらまた暴走しちゃうんじゃ……」
伊織(ま、その古着はこの伊織ちゃんがタダでもらったんだけどね。にひひ)
真「それじゃあ今は春香とやよいがつきっきりで千早についてるんだね?」
伊織「ええ、また鼻血出すからやよいはついてちゃだめっていったんだけどどうしても聞かなかったのよ」
雪歩「真ちゃん、あとで一緒にお見舞いに行こうね?」
真「うん、早く元気になるようにレバーを持って行こう!」
雪歩「そ、それはいらないと思うよぅ……」
千早「……」ボケー
春香「ふんふーん、千早ちゃーん。カラダ拭こうねーってああーー!千早ちゃん起きた!?」
千早「春香、うるさいからもう少し声を落として」
春香「あ、ご、ごめん」
千早「まったく春香ったら……で、そのタオルはどうしたの?」
春香「ああ、これね……ってそうじゃないよ!千早ちゃんが昨日倒れて大変だったんだから!」
千早「私が倒れた?それはいつの…はっ!!」
春香「……思い出した?言っとくけどやよいの古着の話はなかったことになったからね!」
千早「な、なぜ春香がそのことを!?」
春香「伊織から全部聞きましたー!ていうか千早ちゃん普段着全焼なんてしてないじゃん!!」
千早「そ、そのことまで……」
春香「別に春香さんは家政婦扱いでいいですけどー、いくら古着が欲しかったからってやよいを騙すのはよくないよ!」
千早「ち、違うのよ春香!本当に春香のことを家政婦だと思ってるわけじゃないのよ!」
春香「ふーん……まあいいけどねー。でもやよいはスッゴく千早ちゃんのことを心配してたんだから後でちゃんと謝るんだよ?」
千早「え、ええ……でも高槻さんの古着が……くっ!」
春香「残念だったねー。誰かさんのことを家政婦なんて言ったからバチがあたったのかもねー」
千早「そ、そんな」
春香「ねー?」
千早「……」
千早「ご、ごめんね春香?あのときは高槻さんのことで頭がいっぱいで……心にもないことを言ってしまったわ……本当にごめんなさい」
春香「もう……次そんな扱いしたら怒るからね?」ナデナデ
千早「ええ……ごめんなさい。春香が一番大好きよ?本当よ?」イチャイチャ
やよい「春香さーん、ご飯できましたよー……ってあー!千早さん!!」
千早「高槻さん!?」
やよい「春香さん千早さんが起きたなら教えてくださいよー!」
春香「あ、ごめんごめん。やよいもずっと心配してたもんね」ナデナデ
千早「高槻さん……」
やよい「千早さん!目が覚めたんですね!良かったですー!」
千早「えぇ、心配かけてごめんなさい」
やよい「いいですよー!……元はと言えば私が原因ですし」
千早「そ、そんなことないわ!私が勝手に暴走しちゃっただけで……」
千早「高槻さんにも迷惑かけたわね。本当にごめんなさい……」
やよい「そ、そんな謝らないでください!」
やよい「あっ、暴走といえば古着の件はなしです!また千早さんが倒れたら困りますし!」
千早「えぇ、春香から聞いたわ。残念だわ……」
やよい「う、うぅー……期待させてたのにすみません。わざわざ嘘までつかせてしまったのに」
千早「た、高槻さんにも服が燃えたことは嘘だって言ったの!?」
春香「当たり前です!こうなったのも自業自得だし千早ちゃんはちょっとは反省したらいいんだもんねー」
千早「くっ……」
やよい「あ、でも嘘をついたことは全然気にならないんです。千早さんが私を助けようと思ってついた嘘ですし……」
春香「それは違うよやよい!千早ちゃんは己の欲望に負けてあんな情けない嘘をついたんだよ!」
千早「ちょっと春香!?」
やよい「あ、それも伊織ちゃんから言われました……」
千早「くっ!水瀬さんまで!」
やよい「千早さんが古着を欲しがるくらい私のことを気に入ってくれてるなんて知りませんでした……」
春香(これは千早ちゃん嫌われフラグかなー、そうなったら春香さんが一晩かけて慰めてあげないと……うひひ)
千早「高槻さん……その…………」
やよい「……」
やよい「私、嬉しいです!千早さんみたいな人にここまで可愛がってもらえて!」
春香「!?」
やよい「服はあげられませんけど!千早さんが元気になるまでは私が精一杯看病します!」
千早「!!」
やよい「あ、まずは千早さんのカラダ拭くんでしたね!千早さん寝たきりでしたから……ほら、バンザイしてくださーい!」ガバ
春香「ちょっとやよい!?あんたには伊織がいるでしょ!?千早ちゃんは私の!!!」
千早「あん……駄目よ高槻さん……春香が見てるわ……」
春香「千早ちゃん!?」
はるやよ「ギャアギャアギャアギャア」
ピンポーン、ガチャ
千早(結局古着は手に入らなかったけど)
雪歩「ま、真ちゃん、勝手に開けたら駄目だよぅ……」
千早(春香と高槻さんが私を奪い合うなんて……)
真「千早ー、お見舞いにきたよー」
千早(ちひゃー大勝利ね)
終わり
乙カレー
>>33のいうSSが分からんズ
誰か教えてくんろ
>>68
違うかも知れないけどワタクシが以前書いた奴
やよい「うっうー、今月も家計がピンチですー 」
>>69
サンクス
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