岡部「・・・・・・」  ダル「うわあああああ!」(281)

立ったら書きます。

岡部「なあ、ダル。朝目が覚めたとき唇が湿っている事はあるか?」

ダル「は? 普通渇いてるんじゃね? まあヨダレ垂らしてたらわからんが」

岡部「うむ。その可能性は考えてみたのだが。唇全体が湿っているというか、
    濡れているというか。何故か潤っているのだ」

ダル「ふーん。で? そんだけ?」

岡部「ああ、ここ数日家に帰って寝ているのだが。
   その日に限って潤っている」

ダル「て事は、今日も朝潤ってたってことかお?」

岡部「うむ。しかも今日は首筋も少し湿っていた」

ダル「なにそれ、ちょっと怖いんだけど」

岡部「ああ。俺も、寝ている間になにか変な事が起きているのではないかと思って
   少しばかり恐怖を覚えている」

ダル「僕は心霊現象的な話はマジで無理なんだお」


ガチャ


まゆり「トゥットゥルー♪ おはよー二人共」

岡部「まゆりか、もう昼過ぎだぞ」

ダル「まゆ氏、おはよーなのだぜ」

まゆり「えへへー。オカリン、朝ちゃんと起きれた?」

岡部「ああ、まゆりが起こしてくれているお陰でな」

ダル「え? まゆ氏に朝起こしてもらってるん?」

岡部「ん? そうだ。まゆりが学校の補習があるというのでな、
   俺が家に帰っている時は朝起こしてもらっているのだ」

ダル「一人で起きれないのかよ。子供かよ」

まゆり「オカリンはお寝坊さんなのです」

岡部「まあ、俺も青果店の息子だしな。家に泊まった時くらいは
   早起きして、家の手伝いくらいはしておこうかなと思ってだな」

ダル「親孝行ですね。わかります。だからってまゆ氏に起こしてもらうのはどうかと思うんだが」

まゆり「まゆしぃは全然気にしてないのです。バナナも買えるから丁度いいのです」

ダル「ん? てことはオカリン。まゆ氏ならなんか知ってるんじゃね? 朝の事」

岡部「おお、そうだな。まゆりよ、最近起きると唇が湿っているのだが、
   俺を起こすとき、なにか気付いたことはないか?」

まゆり「んー。まゆしぃはわからないのです」

岡部「そうか・・・・・・やはり、霊的ななにかなのかもしれん」

ダル「ちょ、オカリン止めてくれ! オバケ的な話はNGだお!」

まゆり「オカリン、オカリン。夢の中で美味しい物食べてて、舌舐めずりしてるんじゃないかなぁ」

ダル「まゆ氏の口から舌舐めずりとか、エロ過ぎるお!」

岡部「自重しろこのHENTAI! まゆりで妄想するな!」

ダル「幼馴染を守るオカリン・・・・・・フラグ立てるきなのかお」

まゆり「えへへー。ちょっと恥ずかしいのです」

ちょっとだけ支援

岡部「なっ!? ダル! なにを言い出すんだ貴様!」

ダル「はいはい、リア充乙」

岡部「くっ!」

ダル「だいたい、幼馴染に朝起こしてもらうとか、どこのエロゲ主人公だっつーの」

岡部「・・・・・・まあいい。そこでだ、一つダルに頼みたいことがあるのだが」

ダル「なんだお? どうやったらエロ展開に持っていけるのか聞きたいのかお?」

岡部「ちがぁぁう! 俺の部屋に隠しカメラを付けて欲しいのだ」

ダル「・・・・・・」

ダル「・・・・・・本気なのかお?」

岡部「本気だ。霊的現象ならば、そいつが何をしているのか知っておかなければ
   何も解決できないと俺は思ったのだ」

ダル「オカリン・・・・・・僕はあくまでも霊だとは信じたくない・・・・・・」

岡部「そうだろう? だから尚更一部始終を録画して確かめるのだ!」

ダル「仮に、霊的現象だったら・・・・・・僕は手を引かせてもらうお」

岡部「ふっ、その時は霊媒師に頼むからダルの力など借りん」

ダル「まゆ氏はどう思う?」

まゆり「んー。オカリンに任せるのです。まゆしぃは難しい事は分からないのです」

岡部「2対1だな。さぁダルよ。さっそく準備をするのだ」

ダル「・・・・・・分かったお。じゃあ電化製品売り場に行くかお」

岡部「ああ、行こう」

まゆり「おー♪」

ショップ帰り



ダル「ふぅ。安く手に入ったお」

岡部「ああ、電化製品の良し悪しは、ダルにしか頼めんから助かったぞ」

まゆり「ダル君は凄いのです♪」

ダル「・・・・・・まゆ氏、もっと褒めてくれていいんだぜ?」

まゆり「凄いのです♪」ナデナデ

ダル「まゆ氏、マジ天使」

岡部「設置に関してもすべてお前に任せるぞダル」

ダル「オーキードーキー! つか、牧瀬氏に相談しなくてよかったん?
   いろいろヒントくれそうな気がすると思われ」

岡部「クリスティーナに霊的な話をしてみろ。あいつが信じるわけがない。
   きっとこう言われるだろう」

『はぁ? 霊? そんな非科学的な事あるわけないじゃない。妄想乙』

ダル「・・・・・・あぁ、うん。もうそれ以外考えられないお」

岡部「だろう? この作戦は俺とダルとまゆりだけで遂行する事が最善だ」

まゆり「何が映るんだろうねー。オバケさん映るのかなー?」

ダル「まゆ氏、もうオバケ禁止でお願いします」

まゆり「ダル君、ダル君」

ダル「ん?」

まゆり「ヒュードロドロドロドロー☆」

ダル「・・・・・・まゆ氏、鬼畜すぎる・・・・・・」

まゆり「あははー」

岡部「まゆり、あまりダルを怖がらせるんじゃない。ダルが居ないと
   次に進めないのだからな」

まゆり「うん♪ ダル君、頑張って欲しいのです」

ダル「まゆ氏の為に頑張るお!」

岡部「では、俺の家に行くとするか」

岡部宅




ダル「とりあえず、オカリンが寝てる場所とその周辺が写る様に設置してみたけど、
   こんなもんでいいかな?」

岡部「うむ。これなら何かしらあれば確実に見えるな」

まゆり「あそこにカメラがあるのー?」

ダル「そうだお、一見なにもないように見えるけど、バッチリカメラがあるんだぜ?」

まゆり「ダル君は凄いなー」

岡部「ふっ、我がマイフェイバリットライトアームなのだからな。当然だまゆりよ」

ダル「なんでオカリンが得意気なのか」

まゆり「じゃあ、紅莉栖ちゃんが、レフトなのー?」

岡部「ん? あいつは助手だがな、まあ左腕にしてやってもいいが」

まゆり「そっかー」

ダル「オカリン、寝る前にちゃんと録画スイッチ押すんだお。
   押し忘れたとかマジないからな」

岡部「この鳳凰院凶真! そんなドジを踏むわけがなかろう!」

まゆり「ねえ、オカリン? 明日まゆしぃは起こしに来てもいいの?」

岡部「ああ。いつものように7時で頼むぞまゆり」

まゆり「えへへー。了解なのです♪」

ダル「くそ! なんだよ、オカリンばっかりいい思いしやがって!!」

岡部「まあダル落ち着け。この作戦が成功したあかつきには、
   メイクイーンニャンニャンで好きな物を奢ってやろう」

ダル「絶対だな! 絶対だからな!」

岡部「ああ、フェイリスに頼んでサービスもしてもらおう」

ダル「オカリン・・・・・・僕は幸せだお・・・・・・」

まゆり「まゆしぃもサービスしちゃうのです♪」

ダル「まゆ氏・・・・・・マジ天使・・・・・・」

岡部「そういう訳で、今日は解散だ」

ダル「うん、僕はラボに戻って明日オカリンとまゆ氏が来るのを待ってるお」

まゆり「まゆしぃも家に帰るのです」

岡部「ダル、まゆり。今日は助かったぞ」

ダル「いいんだお。んじゃ、また明日」

まゆり「また明日ねーオカリン」


バタン
オジャマシマシター

岡部「さて、残っている宿題でも片付けるか」






岡部「よし、バッチリだ。宿題も終わった。録画ボタンも押した」

岡部「あとは寝るだけだな。クククッ、さあ、どんな物が写るのか楽しみだな!」

ヴーッヴーッ

岡部「ダルからメールか」

『録画ボタンを押すのを忘れるなお(´-ω-`)』

岡部「ふ、タイミングのいい奴だ」

『既に押してある。あとは寝るだけだ。おやすみ』

岡部「よし、全ての準備は整った・・・・・・今日も月が綺麗だ」






「オカリン、オカリン、朝だよー。起きてー」

岡部「んっ・・・・・・・んん・・・・・・・」

「起きてよー。オーカーリーン!」

岡部「んあっ・・・・・・まゆり・・・・・・か・・・・・・おはよう」

まゆり「おはよーオカリン」

岡部「うむ。ご苦労。ありがとな、まゆり」

まゆり「えへへー」

岡部「ん? まゆり、少し顔が赤くないか? 熱でもあるのか?」

まゆり「ううん、違うよー。ちょっと急いで来たので身体が火照ってるだけなのです」

岡部「そうか。すまんな、いつも」

まゆり「気にしないでいいよー」

岡部「むっ。やはり唇が濡れている・・・・・・」ゴシゴシ

まゆり「オバケさん来たのかなー?」

岡部「わからん。しかしそれも直ぐに分かるのだ! ラボへ行くぞまゆり」

まゆり「ごめんね、オカリン。まゆしぃ今日はちょっと用事が出来てしまったのです」

岡部「なに? そうか。いつ頃ラボに来れるのだ?」

まゆり「んー。時間はわからないけど、夜になるかもしれないのです。
    だから、ダル君と二人で確認しといて欲しいのです」

岡部「うむ。分かった。ではダルと先に見ることにするか」

まゆり「うん♪ じゃあ、まゆしぃは行くね」

岡部「ああ、気をつけてな。また夜に会おう」

まゆり「またねー」


バタン
マユリチャンバナナモッテキナー
オジサンアリガトー



岡部「よし、まずはメモリーカードを取って、と・・・・・・・」

岡部「さて、あとは着替えを済ましてラボに行くとするか」

ラボ



ガチャ



岡部「ダル、ついにこの時が来たぞ!」

ダル「オカリン、おはようなのだぜ」

岡部「ああ、さっそくセッティングを頼む」

ダル「あれ? まゆ氏は? 一緒じゃないん?」

岡部「ああ、まゆりは急遽予定が出来てしまったらしくてな、
   夜までこれないと言われた」

ダル「そっか。じゃあ、夜まで見るのはお預けかお」

岡部「いや、まゆりは二人で先に見ておいてくれと言っていたからな。
   先に映像を確認しておこう」

ダル「おっけー。んじゃ、メモリーカードを」

岡部「うむ。頼んだ」

ダル「ほいほい、ほほほい。準備できたお!」

岡部「では、再生を頼む」

ダル「つか何時間かかるんだよこれ。寝てからの映像ずっと見るとか」

岡部「仕方ないであろう。いつ何が映るのかわからないのだからな」

ダル「オカリン昨日メールしたの1時くらいだったよな・・・・・・
   てことは6時間かお・・・・・・その間二人で画面見続けるとか・・・・・・」

岡部「だからこうして、大量のお菓子を用意してきたのだが」

ダル「飲み物はもちろんわかってるんだろうなオカリン」

岡部「ああ、抜かりはない。ダイエットコーラさんだ」

ダル「さすがオカリン」

岡部「さあ、真実を見せてくれ!」

ダル「ポチッとな」

『キョウモツキガキレイダ』

ダル「なにいってんだオカリン」

岡部「くっ!」

バリバリ・・・・ゴクゴク

ポキポキ・・・・ゴクゴク


5時間後

ダル「・・・・・・」ズルズル

岡部「・・・・・・」フーッフーッ、ズルズル

ダル「なあオカリン。お菓子も尽きて、しまいにはラーメンまで食べて・・・・・・
   まったく変化がないわけだが・・・・・・」

岡部「・・・・・・あと一時間の辛抱だ・・・・・・耐えてくれダル・・・・・・」

ダル「なにが悲しくて、オカリンの寝てるだけのシーンを延々みなくちゃならないのか」

岡部「言うなダル・・・・・・俺も辛いんだ・・・・・・」

ダル「オカリン・・・・・・メイクィーンの話、絶対だからな・・・・・・」

岡部「ああ・・・・・・絶対にこの借りは返す・・・・・・」

30分後


『バタン』

ダル「おっ? まゆ氏来たよ」

岡部「なに? 俺が起きたのは7時だったはずだが」

『・・・・・・オカ・・・・・・リン』ソワソワ

ダル「・・・・・・なんかまゆ氏、そわそわしてね?」

岡部「・・・・・・まゆり、どうしたんだ・・・・・・」

『・・・・・・』スルスル

岡部「・・・・・・」

ダル「うわあああああ!」

ダル「・・・・・・なんで・・・・・・まゆ氏、下着姿になってんだお・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

ダル「オカリィィィン! なんなんだこれえええ!」

『オカリン・・・・・・』

ダル「まゆ氏が・・・・・・オカリンの傍に・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『オカリン・・・・・・チュッ、ンッ・・・・・・クチュッ、ハァ・・・・・・ンンッ』

ダル「・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

ダル「キスしながら、自分の胸揉んでるようにしか見えないんだが・・・・・・」

『ンッ・・・・・・チュッ、チュッ・・・・・・オカ・・・・・・リン・・・・・・キモチイイヨ・・・・・・アン・・・・・・・ンン』

ダル「オカリン・・・・・・これが、答えだと・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・レロレロ・・・・・・ンチュッ・・・・・・ンッ・・・・・・』

ダル「ディープからの・・・・・・乳首責め・・・・・・だと・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『アッ・・・・・・チュッ・・・・・・ンアッ!・・・・・・モウ・・・・・・ダメッ・・・・・・』

ダル「・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『オカ・・・・・・リン・・・・・・イッチャウヨ・・・・・・マユシィ・・・・・・・イッチャウ・・・・・・』

ダル「・・・・・・まゆ氏・・・・・・」

『ンアアアアアッ!! ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ンッ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・』

『・・・・・・』チラッ

ダル「・・・・・・まゆ氏が・・・・・・こっち見つめてるお・・・・・・恥ずかしそうに・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』

ダル「・・・・・・なんか言ってる?・・・・・・口パクかな・・・・・・」

ダル「・・・・・・・お、か、り、ん、だ、い、す、き・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『・・・・・・・・』

ダル「服着た・・・・・・髪型整えてる・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

ダル「あれから10分・・・・・・まゆ氏はオカリンを見つめ続けてるわけだが・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

『オカリン、オカリン、アサダヨー。オキテー』
『ンッ・・・・・・ンン・・・・・・』
『オキテヨー。オーカーリーン!』

ダル「なあ、もういいんじゃね?」

岡部「・・・・・・」

ダル「オカリン・・・・・・なんか言えよ・・・・・・」

岡部「・・・・・・これは・・・・・・夢だ・・・・・・」

ダル「・・・・・・これは今日の朝実際にあったことだぞ・・・・・・オカリン・・・・・・」

岡部「・・・・・・まゆりが・・・・・あの、まゆりが・・・・・・」

ダル「そして、数日前から毎日行われてたことなんだお・・・・・・」

岡部「・・・・・・俺は・・・・・・どうすればいい・・・・・・」

ダル「それを、僕に聞くのかお! この僕に!」

岡部「・・・・・・」

ダル「まゆ氏は、この隠しカメラを使って・・・・・・オカリンに告白したんだお・・・・・・」

岡部「・・・・・・ああ」

ダル「あとは、オカリンの気持ち次第なんじゃね? ああもう! 爆発しろよオカリン!」

岡部「・・・・・・そう・・・・・・だな・・・・・・」

ダル「このメモリーカード・・・・・・破棄するしかないな・・・・・・・」

岡部「ああ・・・・・・ダルよ、この事はくれぐれも口外するんじゃないぞ」

ダル「うん。僕もこの映像の事は忘れるから・・・・・・あとはオカリンがどうするか決めてくれ」

ダル「まゆ氏とオカリンがどんな関係になろうとも、僕は応援するから・・・・・・・」

岡部「ああ・・・・・・・」

2時間後


ダル「んじゃ、僕は帰るお」

岡部「そうか、今日はすまなかったな」

ダル「謝るんじゃねえ! 僕が余計惨めに見えるじゃないか!」

岡部「そうだな。俺の気持ちはもうハッキリ決まっている」

ダル「・・・・・・そっか。どうするのか、聞いてもいいかお?」

岡部「ああ・・・・・・俺はまゆりの気持ちに・・・・・・応える」

ダル「うん。オカリンならそう言うと思ったよ」

岡部「ありがとう、ダル」

ダル「まゆ氏、夜にくるんだったよね。他のラボメンが来ないように
   みんなにメールしとくよ。今日はラボ空いてないって」

ダル「あと、オカリンはまゆ氏にメールしとけよ。待ってるって。
   最悪まゆ氏来ない可能性もあるからね」

岡部「ああ、そうだな。いろいろ助かったよダル」

ダル「あーあ。僕なんでこんな事してるんだろう。ふと、そう思いました!」

ダル「じゃあな、オカリン。頑張れお」

岡部「うむ。ではな」


ガチャ
リアジュウバクハツシロー!

岡部「・・・・・・さて。メール・・・・・・だな・・・・・・」

『まゆり。ラボで待ってる。ずっと待ってるからな。』

ピロリン

岡部「あとは・・・・・・待つだけだ・・・・・・」

岡部「・・・・・・まゆり・・・・・・待ってるからな・・・・・・」




ラボ 夜 21時


岡部「・・・・・・まゆり・・・・・・」

岡部「メールの返信もない・・・・・・来てくれないのか・・・・・・まゆり」

ガチャ


岡部「!! まゆり!」

まゆり「・・・・・・」///

岡部「まゆり、来てくれたのか!」

まゆり「・・・・・・ウン・・・・・・」

岡部「・・・・・・顔が赤いな、まゆり」

まゆり「だって・・・・・・恥ずかしいのです・・・・・・」

岡部「大丈夫だ、俺はこれからもっと恥ずかしい事を言うぞ」

まゆり「・・・・・・ウン」

岡部「・・・・・・スゥーハァー。まゆり・・・・・・俺はお前が好きだ。
   俺と・・・・・・いつまでも、一緒に居てくれ・・・・・・」

まゆり「・・・・・・オカリン・・・・・」

岡部「毎日、お前と一緒に居たい・・・・・・毎日お前の笑顔が見たい・・・・・・
   毎日お前と笑っていたい・・・・・・毎日だ・・・・・・」

まゆり「・・・・・・まゆしぃが、おばあちゃんになっても・・・・・・・?」

岡部「ああ・・・・・・俺がおじいさんになって、まゆりがおばあさんになっても、
   ずっと俺の傍に居て欲しい」

岡部「人質としてではなく・・・・・・恋人として・・・・・・だ」

まゆり「・・・・・・オカリン!」

岡部「まゆり!」

俺はまゆりを抱きしめた
強く抱きしめるほど
まゆりもそれに応えるように
力強く抱きしめ返してくれた

まゆり「まゆしぃね・・・・・・ずっと、ずっと前から、
    オカリンのこと・・・・・・・ 大好きだったんだよ・・・・・・」ポロポロ

岡部「俺も・・・・・・大好きだったぞ! まゆり・・・・・・」

まゆり「まゆしぃは、るか君みたいに料理上手じゃないし・・・・・・
    紅莉栖ちゃんみたいに頭もよくないけど・・・・・・いいの?」

岡部「俺は、そんなまゆりが・・・・・・大好きなんだ」

まゆり「・・・・・・ありがと・・・・・オカリン」

岡部「まゆり・・・・・」

まゆり「オカ・・・・・・リン・・・・・・」

チュッ

俺はまゆりとキスをした
何度もまゆりとはキスをしていたが
俺もまゆりもこれが初めてだ
二人がお互いを意識し
お互いを想いながらした
初めてのキスだった

後日 ラボ



紅莉栖「まぁ、岡部とまゆりならお似合いよね」

フェイリス「そうだにゃー。羨ましいにゃー」

まゆり「ま、まゆしぃ・・・・・・・恥ずかしいのです」///

鈴羽「あははは。可愛いなー椎名まゆりは」

るか「まゆりちゃん、おめでとう!」

萌郁「おめでとう・・・・・・」

ダル「さあ! ここに桐生氏が買って来てくれたケーキがあります。
   なんと、ホールケーキです!」

岡部「なに!? ホールだと!?」

鈴羽「苺たっぷりのケーキだー!」ワクワク

紅莉栖「高かったんじゃないのこれ?」

ダル「高かったです! 直径21cmでお値段はなんと4000円!」

フェイリス「ダルにゃん、なんかテンションが高いにゃ」

ダル「あたりまえだおフェイリスたん。今日は記念日だからな!」

ダル「オカリンの友人、いや、親友として全額僕が支払いましたから!」

岡部「ダル・・・・・・貴様なにを考えているのだ・・・・・」

ダル「るか氏、例の物、準備できてるかお?」

るか「は、はい! ちゃんと持ってきました」

ダル「うん、じゃあ、ほら、まゆ氏とオカリンはケーキの前に」

岡部・まゆり「?」

ダル「で、他の皆にはこれを持ってもらいます」

紅莉栖「・・・・・・クラッカー?」

フェイリス「クラッカーだにゃ」

鈴羽「ねーこれなーにー?」

萌郁「・・・・・・・うん」

ルカ「阿万音さん、お尻の紐を引っ張るんです・・・・・・あ、まだですよ!」

岡部「おい! ダル! 貴様まさか・・・・・・」

まゆり「?」

ダル「じゃあ、オカリンとまゆ氏はこれを」

フェイリス「セレモニーナイフだにゃ」

紅莉栖「なるほど」ニヤ

ダル「皆さん分かってもらえたかと思います。ケーキ入刀です!」

岡部「ダァァルゥゥ! 何を言っているのだ貴様!」

まゆり「///」

るか「ドキドキ・・・・・・」

岡部「な!? なにをニヤニヤしているのだ貴様ら!」

紅莉栖「早くしなさいよ」ニヤニヤ

フェイリス「そうだにゃー」ニヤニヤ

るか「ドキドキ」

萌郁「・・・・・・」ニコ

鈴羽「あーそう言うことかー」ニコニコ

岡部「ま、まゆり! お前からも何か言ってやれ!」

まゆり「・・・・・・」

岡部「・・・・・・まゆり?」

まゆり「・・・・・・まゆしぃはね・・・・・・いいよ?」///

岡部「・・・・・・」

紅莉栖「岡部! まゆりに恥かかせるんじゃないわよ?」

フェイリス「そうだにゃ! 凶真、男を見せるにゃ」

岡部「ぐっ・・・・・・貴様ら・・・・・・」

まゆり「オカリン・・・・・・?」

岡部「・・・・・・まゆり、いいんだな?」

まゆり「うん♪」///

ダル「うおおおおおお! いっけえええええ!」

俺とまゆり
二人で握ったナイフが
ケーキに入れられた

パンッ! パパンッ! パンッ!


『二人共おめでとー!』

ああ、これでよかったんだ。
まゆりの笑顔
ラボメンの笑顔
俺はこんなに幸せでいいのだろうか。

いいのだろうな。
これがシュタインズ・ゲートの選択だ。


2年後
俺とまゆりは結婚した。

『オカリン、ずっと、ずーっと、傍に居るよ♪』

                                     まゆりend 




          別√もあるのです♪

>>86 から続く

2時間後

ダル「んじゃ、僕は帰るお」

岡部「そうか、今日はすまなかったな」

ダル「謝るんじゃねえ! 僕が余計惨めに見えるじゃないか!」

岡部「そうだな。俺の気持ちはもうハッキリ決まっている」

ダル「・・・・・・そっか。どうするのか、聞いてもいいかお?」

岡部「ああ・・・・・・Dメールを送る」

ダル「なん・・・・・・だと・・・・・・」

岡部「俺が家に泊まらないように、Dメールを送るのだ」

ダル「本気かよ、オカリン・・・・・・」

岡部「・・・・・・ああ」

ダル「まゆ氏の気持ちは・・・・・・受け取れないってことかお」

岡部「俺はまゆりが好きだ・・・・・・だかな、その好きは別の好きだ。
   俺はまゆりの事は妹のようにしか見れない」

ダル「そっか・・・・・・」

岡部「まゆりと、恋人同士にはなれない」

もう怒った寝てやる。とかでてエラーになる。ごめん、ちょいちょい時間かかるかもしれない。


ダル「・・・・・・そしたら、Dメールを送るしかないんだお」

岡部「ああ・・・・・・この世界では、まゆりと俺の関係は壊れてしまうだろうからな」

ダル「帰ろうとしたけど、帰るわけにはいかなくなった」

岡部「すまんな、ダル」

ダル「まあ、僕としてはオカリンとまゆ氏はお似合いだと思うんだけどね。
   オカリンがそう言うなら仕方がないお」

岡部「ああ」

ダル「・・・・・・なあオカリン。Dメールを送ったら僕は記憶がない。
   だから、そっちの世界の僕に、この事を教えてやってくれ」

岡部「・・・・・・ダル?」

ダル「僕はオカリンやまゆ氏、ラボメンの事が好きだお。
   僕ならきっとオカリンに力を貸せると思うんだ」

岡部「ああ、必ずお前に相談しよう」

ダル「頼むぜ、オカリン」

岡部「しかしだな、お前が俺の話を信じてくれるかどうか・・・・・・」

ダル「ああ、そうだお。僕しか知らないハズのことを言えばいいんだお」

岡部「なにかあるのか?」

ダル「僕は牧瀬氏のマイスプーンをペロペロした事がある」

岡部「・・・・・・」

ダル「僕は牧瀬氏のマイスプーンをペロペロした事がある。大事なことなので2回いいました」

岡部「・・・・・・貴様」

ダル「信じなかったらこれを言うんだぜ? 間違いなく僕は信じると思う。
   そして、酷く狼狽すると思う」

岡部「まあいい。それではDメールを送る準備をしてくれダル」

ダル「おっけーだお! はぁ・・・・・・暴露してしまったお・・・・・・」

岡部「安心しろ、必ずお前には伝えてやる。そしてこれは二人の秘密だ」

ダル「オカリン! あんた今輝いてるよ」

岡部「さあ、準備を急ぐのだ!」

ダル「とかいいつつ、既に準備完了なんだぜ?」

岡部「さすがは、ダル。我が右腕に相応しい働きだな」

ダル「僕は役にたつだろ?」

ダル「おっけー、放電現象きたお!」

バチバチバチッ

岡部「ダルよ、最後に言っておく事がある」

ダル「ん?」

岡部「二度と舐めるなよ」ドゴォ!

ダル「おうふ・・・・・すま○こ」

ピロリン

このまま書き続けても大丈夫?
エラー出まくりで、見てもらう側としては
申し訳ないんだけど。

ラボ

岡部「くっ・・・・・・RSが発動したか・・・・・・」

紅莉栖「・・・・・・」

岡部「助手・・・・・・か」

紅莉栖「な・・・・・・なによ・・・・・・」

岡部「いや、ダルはいないのか?」

紅莉栖「し、知らないわよ」

岡部「ん? どうした? 元気がないようだが」

紅莉栖「何もないわよ、気にしないで」

岡部「そうか、ならよい」

紅莉栖「っ――」

岡部(そうだ、家に連絡をして確認してみるか)

『親父? 俺は最近いつ家に帰ったかわかるか?』
『はあ? おめぇーは1週間以上帰って来てねえよこのドラ息子が!』
『そうか、ありがとう親父』

ピッ


岡部(うむ。間違いない、過去は変わった)

岡部(さて、ダルに連絡だな)

ガチャ

まゆり「トゥットゥルー♪ まゆしぃです♪」

岡部「! まゆり・・・・・・」

紅莉栖「まゆり、いらっしゃい」

まゆり「ん? オカリンどうしたのー?」

岡部「いや・・・・・なんでもない」

まゆり「へんなオカリーン」

岡部(やはり意識してしまうな。これではダメだ。
   今のまゆりはあのまゆりではないのだぞ)

まゆり「二人共ジューシー唐揚げナンバーワン♪ 食べるー?」

紅莉栖「ううん、私はいいわ」

岡部「俺も今はいらないぞ、まゆり」

まゆり「そっかー。じゃあまゆしぃ一人で食べちゃうのです」

岡部(ふむ、ダルに電話してみるか)

『オカリン、どしたん?』
『ダル、今どこだ?』
『今は牛丼食ってるお』 ケイタイキンシ!
『そうか、今から行くから待っててくれ』
『うん、わかったお』 キンシー!

紅莉栖「岡部、どこか出かけるの?」

岡部「ああ、ちょっとダルと話があるのでな」

紅莉栖「そう・・・・・・」

岡部「ああ、そうだ助手よ」

紅莉栖「なに?」

岡部「スプーンを使うときは良く洗ってから使えよ」

紅莉栖「え? 当たり前じゃない。使ったあとも直ぐ洗ってるし」

岡部「うむ、それなら安心した。ではちょっと出かけてくる」

紅莉栖「? ええ、いってらっしゃい」

まゆり「オカリン、いってらっしゃーい」

ガチャ


牛丼屋


ダル「で? どしたんオカリン」

岡部「うむ、俺の話を聞いてくれ、そして信じろ」


 ―――――――――――――――――――――

     ―――――――――――――――

          ―――――――

             ―――

ダル「妄想乙」

岡部「くっ!」

ダル「オカリン、妄想するのはいいけどな、それを人に言うなお」

岡部「妄想ではない! 事実だ!」

ダル「正直引いた」

岡部「貴様にだけは言われたくない!」

ダル「まゆ氏がオカリンの寝込みを襲ってオナヌーとかありえないだろ常考」

岡部「貴様の為を思って言わなかったのだが、仕方あるまい」

ダル「ん? まだなんかあんの?」

岡部「僕は牧瀬氏のマイスプーンをペロペロした事がある」

ダル「」ガタッ

岡部「僕は牧瀬氏のマイスプーンをペロペロした事がある。大事な事なので2回いいました」

ダル「・・・・・・」

岡部「前の世界のお前が言った。お前が俺の話を信じなかったらこう言えと」

ダル「・・・・・・まじかお・・・・・・」

岡部「正直引いた、だと? 俺のほうが引いたのだぞダルよ」

ダル「・・・・・・信じるお」

岡部「うむ、だろうな」

ダル「こ、この事は誰にも・・・・・・」

岡部「ああ、前の世界のダルとも約束した、それだけはせん」

ダル「サンクス・・・・・・オカリン」

岡部「・・・・・・」グッ

ダル「お、オカリン! 暴力は反対だお!」

岡部「ああ、もう既にこの拳は振り下ろされている」

ダル「・・・・・・え?」

岡部「前の世界のダルに一発かましてある。二度と舐めるんじゃないぞ」

ダル「わかったお・・・・・・ごめんお・・・・・・前の僕・・・・・・」

ダル「それにしても、まゆ氏がな・・・・・・」

岡部「ああ、言葉を失ったぞ」

ダル「つか、オカリンはまゆ氏ラブだと思ってたんだが」

岡部「LIKEだ、LOVEではない」

ダル「そっか、で? 僕はなにをすればいいん?」

岡部「ここ数日、お前から見たまゆりはどんな感じだ?」

ダル「まゆ氏? そっちのまゆ氏がどうだったか知らんけど、普通だお。
   いつもニコニコしてて、明るいまゆ氏だお」

岡部「ふむ、そうか」

ダル「つーか、変なのはむしろ牧瀬氏の方だお」

岡部「ん? どーいう意味だ」

ダル「なんか、オカリンと喋ってる時やたらキョロキョロしてるし、
   歯切れは悪いし、見てて違和感ばりばりだお」

岡部「ふむ。確かに先ほど助手と話している時少し変だなと思ったな」

ダル「だろ? 最近ちょっとおかしいなと思ってたんだお」

岡部「そうか、なにか悩みでもあるのかもしれんな」

ダル「かもしれないお。でもあの牧瀬氏の事だし、素直に話してくれるとは思えないお」

岡部「そうだな。本人が自分で喋ってくれるのを待ってみるか」

ダル「それがいいと思われ」

岡部「そうだ、ダルよ。これから時間はあるか?」

ダル「お? うん、全然予定はないけど」

岡部「前のお前と約束していてな、メイクィーンを奢ってやると」

ダル「!! オカリン・・・・・・」

岡部「約束は約束だからな、好きな物を奢ってやる」

ダル「言わなければ奢る必要もないのに、オカリン・・・・・・お前って奴は・・・・・・」

岡部「お前には世話になったからな、いろいろと・・・・・・な」

ダル「僕一生オカリンに付いていくお!」

岡部「では、行くか」

メイクィーン



フェイリス「いらっしゃいませニャー。凶真、ダルにゃん」

ダル「フェイリスたん!」

岡部「フェイリス、例の席を」

フェイリス「にゃにゃっ!? また機関の陰謀の話なのかにゃ!?」

岡部「ああ、誰にも聞かれてはならない重大な話なのだ、至急手配を頼む」

フェイリス「ガッテンにゃ! ついてくるのニャ」

ダル「フェイリスたん萌えー」

フェイリス「ご注文はお決まりかニャ?」

岡部「ダルよ、好きな物を頼むのだ」

ダル「オカリン! 貴方が神か!」

岡部「俺はアイスコーヒーを頼む」

ダル「じゃあ、僕は、世界がヤバイオムライスと、あれとこれとそれ」

フェイリス「了解だにゃ! 待っててくれにゃ」

岡部「牛丼からのオムライスか・・・・・・よく入る腹だな全く」

ダル「僕のお腹は4次元に繋がっているとかいないとか言われてるんだぜ?」

岡部「まあいい。存分に食べるがいい! フゥーッハハハハ」

ダル「んで? まだなにか聞きたいことはあるん?」

岡部「いや、特にないな。これはただの礼だからな」

ダル「そっか、ありがとな、オカリン」

フェイリス「お待たせニャンニャーン。ごゆっくりどうぞだニャー」

ダルとたわいもない話をした。
ダルには感謝しなければならない。
『僕はオカリンやまゆ氏、ラボメンの事が好きだお。
 僕ならきっとオカリンに力を貸せると思うんだ』
この言葉に救われた
前の世界で俺を助けてくれた。
そして、この世界でもダルは俺を助けてくれる。
ありがとう、ダル。

 
 
 
ダル「オカリン、ご馳走様だお」


岡部「ああ、満足したか?」

ダル「うん! じゃあ、また明日な、オカリン」

岡部「ああ、じゃあな、ダル」

岡部「ふむ、ラボに帰るか」

ラボ


紅莉栖「あっ、おかえり岡部」

岡部「ん? なんだ助手よ、まだ居たのか?」

紅莉栖「え、ええ。ちょっとレポートをね」

岡部「そうか、あまり根を詰めるなよ」

紅莉栖「・・・・・・心配・・・・・してくれてるの?」

岡部「なっ、ラボメンだからな! 多少はする」

紅莉栖「そっか・・・・・・ありがと・・・・・・」

岡部(やりにくい・・・・・・この助手はやりにくいぞ)

岡部「ゴホン。あーそろそろ帰らないと終電がなくなるのではないか?」

紅莉栖「あ、そうね。岡部は? 今日もラボに泊まるの?」

岡部「ああ、多分今週はラボに泊まる事になるだろうな」

紅莉栖「そっか。じゃあ、また明日ね」

岡部「うむ。気を付けて帰るのだぞ」

ガチャ
テクテク

岡部「なんなんだ。やけにご機嫌だったな」

岡部「いつもなら『助手ってゆーな!』と言うはずなのだがな」

岡部「む? あれは宿題のノート。確か終わったはずだな」

岡部「・・・・・・くそ! 前の世界で終わらせただけでこっちの世界では
   まるで手付かずではないか!! くっ、機関の陰謀か!」

岡部「ふ、まあいい。一度やったものだ。楽に終わらせる事ができるだろう」

岡部「寝るまで気合を入れて終わらせるか」


午前1時


岡部「ああ・・・・・・もう眠い・・・・・・宿題も終わった」

岡部「うむ、今日も月が綺麗だ・・・・・・」


そうして俺は眠りについた
ベッドではないが、
このソファーの寝心地は最高だ。

朝 7時


岡部「ん・・・・・・ふあっ・・・・・・んん」

岡部「朝・・・・・・か・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

岡部「・・・・・・!!」

岡部(唇が・・・・・・湿っている・・・・・・)

岡部(なぜだ? 過去は変えた! なぜ再び唇が湿っているのだ!?)


ガチャ


岡部「!」ゴシゴシ

まゆり「トゥットゥルー♪ おはよーオカリーン♪」

岡部「ま、まゆり!?」

まゆり「ん? オカリンどーしたの?」

岡部「まゆり・・・・・・今・・・・・・来たのか?」

まゆり「? そうだよ? なんでー?」

岡部(まゆり・・・・・・ではない・・・・・・?)

岡部「ああ、いやなんでもない。気にするな」

まゆり「うん? だいじょうぶ? オカリン」

岡部「ああ、ちょっと寝ぼけてただけだ」

まゆり「そっかー。なにか飲むー?」ガチャ

岡部「では、ドクペを頂こう」

まゆり「うん♪ はい、どーぞ」

岡部「ありがとう、まゆり」

まゆり「えへへー」

岡部(これは、早急にダルの力を借りねばならん!)

岡部「まゆりよ、今日はラボにいられるのか?」

まゆり「ん? 今日は補習があるから直ぐに学校に行くよ?
    ほら、制服着てるでしょ?」

岡部「確かにそうだな。うむ、気を付けてな」

まゆり「うん♪ じゃあ、まゆしぃは行くのです」

岡部「ああ」


ガチャ
ナエチャントゥットゥルー マユリオネエチャントゥットゥルー

『ダル! ダル! 起きろ!』
『んー? オカリン・・・・・オハヨ・・・・・』
『ダル! 直ぐに来てくれ! 緊急事態だ!』
『・・・・・・眠い・・・・・・勘弁してくれ・・・・・・』
『ダァルゥ! 頼む! 直ぐにだ! 頼む!』
『わかったお・・・・・・待っててくれ・・・・・・』


岡部「ダル・・・・・・頼むぞ・・・・・・!」

8時30分



ダル「・・・・・・眠くてストレスがマッハなんだが」

岡部「ダル! 助けてくれ・・・・・・」

ダル「え? ちょ、オカリン何があったん?」

岡部「この世界でも・・・・・・唇が湿っていた・・・・・・」

ダル「・・・・・・」

岡部「どうあがいても、俺の唇は湿っているんだ・・・・・・」

ダル「ああ、うん。いいんじゃね? もう」

岡部「どういう意味だ!」

ダル「前の世界じゃ、霊の仕業だなんだのでカメラ設置したんだろ?
   結局人的な事だったんだし、死ぬわけじゃないからよくね?」

岡部「よくないだろ!? 眠いからって適当な事を言うでない!」

ダル「僕の口から言わせるのか? そうなんだな、オカリン!」

岡部「・・・・・・なにを・・・・・・だ・・・・・・」

ダル「オカリンの口が湿ってんのは! 誰かに寝込み襲われただけだろ!」

岡部「・・・・・・・」

ダル「分かってるくせに、僕に言わせるなお・・・・・・ハァ・・・・・・・どこのエロゲ主人公だよ」

岡部「どうすれば・・・・・・いいんだ・・・・・・」

ダル「え? なに? オカリン? また僕が言うパターンじゃねこれ」

岡部「どうすれば・・・・・・」

ダル「ラボに! 隠しカメラ! しかければ! それでよくね!?」


ガチャ・・・・・・


岡部・ダル「あっ・・・・・・」

紅莉栖「・・・・・・隠しカメラがなんだって?」ギロッ

ダル「え!? ちが、違うんだ牧瀬氏!」

紅莉栖「隠しカメラしかけてるの?」ギロッ

ダル「仕掛けてないお! ちょ、オカリン! 自分で説明しろよ!」

岡部「助手よ・・・・・・まずは落ち着いてくれ」

紅莉栖「私は落ち着いてるわけだが」

岡部「これから俺が話す事。信じられないかもしれないが、
   だが、最後まで聞いて欲しい」

紅莉栖「・・・・・・分かったわ。しっかり聞いてあげる」

岡部「ダル、余計な話はするな、俺が説明する」ヒソヒソ

ダル「ああ、オカリンにまかせるお」ヒソヒソ

紅莉栖「なに? 内緒のお話? 今しなきゃダメなの?」ギロッ

岡部「・・・・・・いや。では、聞いてくれ」

・朝起きると唇が湿っている
・寝ている間になにかおきているかもしれない
・もしかすると、霊的な者のせいかもしれない
・怖くてハゲそう
・なのでラボに隠しカメラを設置して様子を撮りたい
・助手よ、信じてくれ

岡部「・・・・・・以上だ」

ダル「オカリン、襲われたってのは言わなくていいのか?」ヒソヒソ

岡部「ああ、ラボメンの仲に亀裂が入るかもしれんからな」ヒソヒソ

紅莉栖「・・・・・・ちょっと考えさせて」

岡部「ああ、ゆっくり考えてくれ」

紅莉栖「・・・・・・隠しカメラ、これから付けるのよね?」

岡部「そうだ。だが安心してくれ。俺がここで寝ている間しか起動させない」

紅莉栖「・・・・・・そう」

岡部「信じてくれるか?」

紅莉栖「ま、まあ。霊現象(笑)は全く信じないけど・・・・・・一つ。条件があるわ」

岡部「なんだ?」

紅莉栖「隠しカメラの設置、起動確認、私も一緒にさせなさい」

岡部「・・・・・・それだけか?」

紅莉栖「ええ。写ってる映像自体に興味ないから見ないけど
     私の知らないところで隠し撮りされたら嫌だから」

ダル「まあ、それなら全然問題ないんじゃね? オカリン」

岡部「そうだな。男二人で隠しカメラなんぞ仕掛けたあとに
   他のラボメンにバレたら大事になるかもしれんしな」

紅莉栖「でしょ? 私が一緒にする方がリスクが少ないと思うわよ」

岡部「うむ。では一緒に頼む」

ダル「よしっ。話も纏まったところで、買いに行きますか」

岡部「ああ。ダル。買う物はお前に任せる」

紅莉栖「じゃあ、行きましょ」

家電ショップ



ダル「おっ。オカリン、こいつ中々のもんですぜ?」

岡部「ふむ。確かに良さそうだ。値段も手頃だしな」
   (どこの世界でもダルの目は本物だな)

紅莉栖「へー。橋田ってこういうのも得意なのね」

ダル「ムフフ。ただのデブだと思うなお!」

岡部「そうだな、我が右腕に相応しい能力だ」

紅莉栖「はいはい、買うのはそれだけでいいの?」

ダル「うん、これだけあればあとはどうにでもなるお」

紅莉栖「思ったんだけど、隠しカメラに詳しいって事は
    あんた盗撮とかやったりしてないでしょうね?」

ダル「え? いや、牧瀬氏? 僕は犯罪になるような事はしてないお!」

岡部「助手よ。ダルは見た目や知識はマニアックだが・・・・・・
   そのような行為は決してしない男・・・・・・だ・・・・・ぞ?」

ダル「なんで疑問系なのか詳しく」

紅莉栖「ふふっ。冗談よ、冗談」

ダル「牧瀬氏、ブラックジョークかお」

岡部「では、会計を済ましてラボに戻るか」

紅莉栖「そうね」

ラボ



ダル「牧瀬氏、設置する場所、ここでいいかな?」

紅莉栖「んー、もうちょっとこっちの方がいいんじゃない? うん、そこらへん」

ダル「うっし、設置オッケーだお! 後はスイッチ入れるだけだ」

岡部「うむ、ご苦労」

紅莉栖「ふー。岡部、お腹空いたんだけど」

岡部「そうだな、もう2時だしな」

ダル「オカリン、カップ麺を要求する!」

岡部「味はなにがいい? 味噌、塩、豚骨、醤油選り取りみどりだぞ」

ダル「豚骨でお願いします」

紅莉栖「共食い乙。私は塩がいいわ。あとフォークも」

ダル「牧瀬氏さらっとヒドイこと言ったお」

岡部「ダル、あっさり豚骨とこってり豚骨があるが、どっちがいい?」

ダル「んー。じゃあ、こってり豚骨で」

岡部・紅莉栖「共食い乙」

ダル「うん、分かってたよちくしょう!」

3分後

助手「チュルチュル」

岡部「フーッフーッズズズッ」

ダル「猫舌乙」

ダル「ズルズルッズル」 岡部「ピギャーピギャー」

紅莉栖「チュルチュr ブ――ブハッ!」

ダル「・・・・・・」

岡部「助手よ、汚いぞ」

紅莉栖「アハハ! ちょ――おか――やめ――」ケラケラ

ダル「ズルズルズル」 岡部「共食い乙」

紅莉栖「や――め――て」ケタケタ

ラボ 夜


岡部「あっという間に22時だ」

紅莉栖「そうね。ほんとあっという間」

ダル「僕はすごく長く感じたわけだが」

岡部・紅莉栖「気のせいだ(よ)」

ダル「僕は決めたお! 二度と豚骨は食べないと!」

紅莉栖「別にいいのよ、食べたって」

岡部「そうだぞ、人間だって極限状態では人をだな――」

紅莉栖「もう――ム、リ――」クスクス

ダル「共食いネタはもういいお!」

ダル「じゃあ、僕はそろそろ帰るお」

紅莉栖「そうね、私も帰るわ」

岡部「そうか、ではスイッチを入れておくか」ポチッ

紅莉栖「じゃあ、オバケに気を付けて」クスクス

ダル「オカリン、幸運を祈る」ビシッ!

岡部「ああ、二人共気を付けて帰れよ」


ガチャ
ピギャーピギャー トモグイオツ

岡部「ふむ。シャワーでも浴びて、寝るとするか」

・・・・
・・・
・・


岡部「さて、誰も来ないことを祈るか」

岡部「寝込みを襲われたと断言は出来んがな」

岡部「いっそ、霊であってほしい」

岡部「眠い・・・・・・うむ。今日も月が綺麗だ・・・・・・」

ラボ 朝 9時



岡部「・・・・・・ん・・・・・・・んん」

岡部「・・・・・・はぁ、朝か」

岡部「・・・・・・だよな。湿ってるよな」

岡部「・・・・・・はぁ」

岡部「ん、ダルからメールがきてるな」

ダル『今からラボに行くお! 寝てたら起こす」

岡部「ふむ。もう少ししたら着きそうだな」

ヴーッヴーッ

岡部「助手からか」

紅莉栖『録画見たら内容を教えろ。ちょっと気になる』

岡部「気になるのなら見に来ればいいものを」

岡部『了解した。そんなに時間はかからないと思う』

岡部「ダルが来る前に準備しておくか」

岡部「メモリーカードをここに差し込めばよかったよな」

岡部「うむ。あとは再生ボタンだけだな」

ヴーッヴーッ

ダル『すまん、野暮用が出来た。一人で確認しといてくれ。
                         HYKBKHTSR』

岡部「野暮用か。それは良いとして、最後のはなんだ?
   エイチワイケービーケーエイチティーエスアール? なんだこれは」

岡部「どこかの店か? まあいい。映像の確認をするか」 ピッ

岡部「最初は飛ばすか、シャワー浴びただけだしな」 ピッ

『キョウモツキガキレイダ』

岡部「・・・・・・俺は寝る前にこんな事を言ってるのか・・・・・・?」 ピッ

岡部「・・・・・・飛ばし飛ばしみるべきだな。時間の無駄だ」 ピッピッピッ

07:20 REC

『ガチャ・・・・・・』

岡部(く・・・・・・来たか・・・・・・)

『・・・・・・』テクテク

岡部(な!? お前が・・・・・・)

『・・・・・・』チラッ

岡部(・・・・・・紅莉栖・・・・・・)

『・・・・・・』ヂィー

岡部(カメラを見つめている・・・・・・)

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

岡部(まゆりの時と同じか?)

岡部(こ、れ、が、こ、た、え、だ、)

『・・・・・・』チュッ

岡部「・・・・・・」

『・・・・・・』チラッ

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

岡部(こ、う、え、ん、で、ま、っ、て、る)

『・・・・・・』タタタタッ

『ガチャ・・・・・・』

岡部「・・・・・・」

岡部「まさか・・・・・・紅莉栖だったとはな・・・・・・」

岡部「ダルと一緒じゃなくてよかったな・・・・・・」

岡部「公園か。あの場所しかないよな・・・・・・」


ガチャ
ダダダダダッ

公園


岡部「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」

紅莉栖「・・・・・・オソイ」

岡部「す・・・・・・まな、い・・・・・・」

紅莉栖「返事を・・・・・・聞かせろ」

岡部「はぁっ・・・・・・はぁっ」

紅莉栖「・・・・・・」

岡部「・・・・・・俺も、お前が・・・・・・紅莉栖が好きだ!」

紅莉栖「ピクッ」

岡部「お前と出会って、色んな話をして。最初は憧れていただけだった」

岡部「だが、いつの間にか俺にとって、大切な存在になっていたんだ!」

紅莉栖「・・・・・・ウン」

岡部「お前が、アメリカに戻る事は知っている。だが、それでも俺はお前と一緒に居たい!」

紅莉栖「・・・・・・オカ・・・・・・ベ」

岡部「紅莉栖! お前が好きだ!」

紅莉栖「岡部!」


紅莉栖が飛び込んで来た
俺はその小さな身体を
力いっぱい抱きしめた
離したくない
離れたくない
俺は牧瀬紅莉栖が大好きだ

紅莉栖「・・・・・・ナマエ」

岡部「ん?」

紅莉栖「名前、呼んでほしい・・・・・・」

岡部「む・・・・・・く、くり・・・・・・す」

紅莉栖「ちゃんと呼べ」

岡部「・・・・・・紅莉栖・・・・・」

紅莉栖「おかべ・・・・・・」 ン


背伸びをする紅莉栖
紅莉栖の唇が近づいた
触れるか触れないか
とても僅かな
紅莉栖との口付け

岡部「・・・・・・なあ紅莉栖」

紅莉栖「・・・・・・なに?」

岡部「視線が痛い」

紅莉栖「!!」 バッ

岡部「・・・・・・」

紅莉栖「・・・・・・」

岡部「・・・・・・ベンチに、座るか」

紅莉栖「・・・・・・」コクコク

ベンチ

岡部「・・・・・・」

紅莉栖「・・・・・・」

岡部「・・・・・・あー、その。ダルが途中でこれないと言ってな?
    その、来なくて良かったなと思ってな」

紅莉栖「・・・・・・私が、行くなって言ったから・・・・・・」

岡部「なに? そうなのか?」

紅莉栖「・・・・・・あれは、岡部に気持ちを伝えたメッセージだから、
     橋田は見ないでって・・・・・・メールした」

岡部「・・・・・・そ、そうか」

紅莉栖「・・・・・・ウン」

岡部「紅莉栖。俺はまだお前の口から聞いてないぞ」

紅莉栖「・・・・・・」

岡部「これが答えだ。公園で待つ。それだけしか聞いてない」

紅莉栖「ダ・・・ス・・・キ、ヨ・・・・・・」

岡部「聞こえないな」

紅莉栖「大好きよ! 岡部!」



公園に響き渡った紅莉栖の声
歩いている人に
また視線を向けられるんじゃないか
そう思った
しかし、俺の目の前には
真っ赤に頬を染めた紅莉栖の顔
誰に見られてもいい気がした
2度目の口付けだった

後日 ラボ


ダル「で? 牧瀬氏のビデオレターに巻き込まれた僕になにかないん?」

紅莉栖「もう! 許してよ! 謝ったじゃない!」

ダル「え? 皆に喋ってもいいって? オッケー言いふらすお」

紅莉栖「やめて!」

岡部「そうか。残念だな」

ダル「うん、何を言われてもこんな面白いネタ、黙ってられないんだお」

紅莉栖「いやぁぁ・・・・・・」

岡部「奇遇だな、俺もとても面白いネタを一つ持っていてな」

紅莉栖「?」

岡部「スプーンがな、黙ってないと思うんだが」

ダル「・・・・・・」

岡部「スプーン味のキャンディーだったか、いや、キャンディー味のスプーンか」

ダル「オカリン、たった今僕の口にはチャックが付いた」

岡部「奇遇だな、俺の口にも付いた」

紅莉栖「? 黙っててくれるの?」

ダル「墓場まで持ってく所存でございますですはい」

紅莉栖「ヤッタ!」

岡部「紅莉栖は塩ラーメンでよかったな」

紅莉栖「塩一択だろ常識的に考えて」

岡部「うむ。ダルには――」




俺は紅莉栖とずっと一緒に居たい
紅莉栖もそう言ってくれた          岡部「豚骨と豚骨と豚骨があるのだが、どれにする?」
これから色んな苦難が
俺たちを待ち構えているだろう
しかし、紅莉栖となら             紅莉栖「橋田、好きなの選びなさい」
どんな壁も乗り越えていける
ああ、絶対に乗り越えられる
そして                      ダル「じゃあ、こってり豚骨お願いします」
紅莉栖を幸せにしてみせる!

エル・プサイ・コングルゥ                  『共食い乙!!!』



                   共食いエンd 紅莉栖end

長々とお付き合いありがとうございまいた。

まゆり、紅莉栖しか考えてなかったです。

コメ見てたら、確かに全√も書けるかも、

とか思いましたが、書く気ないです。


今度は、フェイリス、ルカのどっちかでSS書きたいなと

思いました。 お疲れ様でした!

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