ほむら「バレンタイン…私には関係ないわ」 (85)

ほむら(今日の夕食を買いにスーパーへやって来たわ)

ほむら(あら、チョコレートがたくさん置いてあるのね)

ほむら(種類がたくさん…あの子達に買っていってあげようかしら)

ほむら(バレンタイン…?ああ、もうすぐ2月14日なのね)

ほむら(人間だった時でも関わることの無いイベントだったのに…もう魔法少女ですら無い私に関係ないわ)

ほむら(でもこれなんて美味しそう。包装なんかも凝ってて素敵…あら値段が若干高めなのね)

ほむら(あの子達何人居るのかしら…13、14…財布が大変なことになりそうね)

ワガママ「…」チョイチョイ

ほむら「あらあなた、こんな所でどうしたの?」

ワガママ「…」ジー

ほむら「ダメよそのお菓子は。後で別のもの買ってあげるわ」

ワガママ「…」ジワ…

ほむら「仕方ないわね…他の子には内緒よ?」

ワガママ「~♪」パタパタ

ほむら「ふふ…みんなにはこの缶のクッキーでも買って帰りましょう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391516219

マミ「あら、暁美さんもお買い物?」

ほむら「巴さん。ええ、夕食の買出しに…すごいチーズの量ね」

マミ「ああこれ?ふふ…チーズが大好きな子が遊びに来るから」

ほむら「なぎさちゃんの事ね。仲睦まじくて微笑ましいわ」

マミ「本当の妹みたいなの。あら、暁美さんそのチョコレートは…バレンタイン?」

ほむら「下手な勘ぐりは入れない方が身の為よ、巴さん」ニコッ

マミ「ええそうね、だから勘ぐりなんかじゃないわ」ニコッ

ほむら「だから…」

マミ「普段は恋愛要素皆無の暁美さんも、バレンタインは別かぁ…ふふっ」

ほむら「巴マミ、ちょっと待ちなさい。あなたは重大な勘違いをしているわ」

マミ「真実はどうでもいいの…事実はあなたがラッピングされたチョコレートを持っているということ」

ほむら「…そこのカフェでいいかしら」

マミ「あら、ご馳走してくれるの?有り難いわ」

マミ「久しぶりに暁美さんと話せて楽しかったわ」

ほむら「私はとんだ出費よ…」

マミ「何を言ってるの?ここは私が払うわ」

ほむら「私は口止め料を払わないといけないのよ。私が出すわ」

マミ「もう!さっきのは冗談よ。先輩の私が払います」

ほむら「巴さん…ありがとう」

マミ「秘密をばらされたくなかったら、また私のお喋りに付き合ってね」

ほむら「ええ…秘密は別として、そんなことならいつでも付き合うわ」

マミ「暁美さんのそんなところが大好きよ」

ほむら「あなた、誤解されるような事は言わないほうがいいわ」


まどか「…」ジー

学校


まどか「バレンタイン…」

杏子「まどかーっ!!」

まどか「ひゃっ!?杏子ちゃん!びっくりしたっ」

さやか「さっきから声かけてんのに全然気付かないからさあ」

杏子「どーしたー?悩みがあるんなら言ってみなよ」

さやか「うんうん、人生相談から恋の悩みまで、このさやかちゃんが何でも解決しちゃいますよー」

まどか「あはは…それ絶対解決しないよね…」

杏子「あたしならお金貰っても相談しないね」

さやか「2人ともそこまで言うー?」

杏子「ま、このバカは放っといて。まどかの悩みを言ってみな」

さやか「バカってあんた…」

まどか「実はね…」

さやか「えー!チョコレートを作るー!?」

ほむら(…!)ピクッ

まどか「ちょっ!さやかちゃん声!」

杏子「このバカ!」

さやか「…ゴメン」

ほむら(さやかの大声のおかげで嫌でも耳に入ってくるわ…)

杏子「で、誰に渡すのさー」

まどか「それは…言えないよっ」

ほむら(何でこんなに気になるのかしら)

さやか「絶対言わないからさー」

杏子「さやかは危ないけど、あたしにだけは言って欲しいねー」

ほむら(…早く言いなさい)

まどか「うん…ってダメ、絶対言わないっ!」

さやか「うーん、まあそこまで言うんだったら…」

杏子「あんまり無理に聞き出すもんでもないしねー」

ほむら(諦めたらそこで試合終了よ!2人とももっと頑張りなさい!)

まどか「…とにかく、今年はパパに教わって、頑張って作りたいの」

さやか「まどかのパパは料理うまいもんねー」

ほむら(…はぁ…)

放課後


ほむら(今日は昨日作ったカレーがあるから真っ直ぐ帰りましょう)

まどか「あ、ほ…」

マミ「暁美さん、今日ちょっと付き合ってくれるかしら?」

ほむら「あら巴さん。2年生の教室まで来て…私でよければ付き合うわよ」

まどか「ほむ…」

マミ「良かったぁ。新しいお店がオープンして、ショコラが半額なのっ」

ほむら「それはいいわね。でもあなた、いい加減同い年の友達を作りなさい」

マミ「暁美さんが一番話が合うから仕方ないでしょ…」

まどか「…」

次の日の放課後


ほむら(昨日はマミの家で遅くまでくつろいでしまったわ。挙句には泊まっていきなさいなんて言うから断る

のに難儀したわ)

ほむら(今日はインキュベーターを踏んだ後、買い物して速やかに帰りましょう)

まどか「あの…」

ほむら(でもあの地球外生命体、最近は踏んだら変な声出すようになったから気持ち悪いのよね)

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら(この前なんか朝起きたら布団の中にいて下手なホラーより怖かっ…)

ほむら「た…鹿目まどかっ?どうしたのかしら」

まどか「あの、ね…今日、一緒に帰っていいかな?」

ほむら「ええ、断る理由は無いわ…でも、佐倉杏子や美樹さやかはいいのかしら」

まどか「2人は今から魔獣たい…ううんっ大事な用事があるんだって」

ほむら「そう、なら行きましょう」

まどか「…うんっ」

とりあえず今日はここまでです!
かなりフライングしてバレンタインネタを書いてしまったので、14日までゆっくりと更新していくつもりです!
ではまた明日!


節分みたいにフライングしてもいいのよ

うるせえエビフライぶつけるぞ
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;'`;、、:、. .:、:, :,.: ::`゛:.::'':,'.´ -‐i
'、;: ...: ,:. :.、... :.、.:: _;... .;;.‐'゛ ̄  ̄
   ヽ(´・ω・)ノ

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     UU

まどか「もうすぐバレン、タインだね」

ほむら「そうね、でも私には関係ないわ」

まどか「ほむらちゃんは…好きな人とか居ないの?」

ほむら「好き、ね。かけがえのない人は居るわ。好きなんて陳腐な感情ではないの…」

まどか「ふぇ…ほむらちゃんがそんなに想ってる人がいるんだ…」

ほむら「多分、この気持ちは誰にも分からない」

まどか「その人は…わた、私も知ってる人。かな」

ほむら「貴女が知らないわけないわ」

まどか「え…」

ほむら「私はその人の近くに居るだけで充分なの」

まどか「そう…なんだ…」

ほむら「ええ…」

まどか「…」

ほむら「まどかは…誰かにその、あげる…の?」

まどか「…」

ほむら「まどか?」

まどか「…え」

ほむら「どうしたの?思いつめた顔をして」

まどか「ううん、大丈夫っ!ちょっと考え事してただけ!」

ほむら「そう。気分が悪くなったのかと思ったわ」

まどか「全然大丈夫だよっ!あ、私ここで用事があるから…またねっ!」タタッ

ほむら「あっ…またね…」

ほむら(まどか…どうしたのかしら)

ヤキモチ「~!」

オクビョウ「~!」

ほむら「あら、あなた達。何喧嘩してるの、ほら離れなさい」

ヤキモチ「…」

ほむら「あなた達には鹿目まどかの護衛を頼んでいたはずよ」

オクビョウ「~!」

ほむら「それはお互い様。あんまり無理言ったらダメよ」

オクビョウ「…」タタタッ

ほむら「あ、こらっ」

ヤキモチ「…」

ほむら「あなたも…」

ヤキモチ「…」プイッ

ほむら「はあ…あの子らも難しい年頃ね。何歳かは分からないけど」

スーパー


ほむら(あらあそこに居るのは…杏子とさやかね)

杏子「ホントにケーキなんて作れんのか~?」

さやか「今年こそはとびっきりのを作ってみせるの!」

杏子「去年のは酷い見た目だったもんな~」

さやか「…」

杏子「…あっゴメン…!いや、見た目は何だけど、美味かったって!」

さやか「どうせあたしは…」

杏子「あーもう…今年はあたしも一緒に作ってやるよ…」

さやか「杏子…」

ほむら(あぁ無駄な時間を過ごしたわ。行きましょ)

ほむら宅


ほむら(まどか、様子がおかしかったわね)

ほむら(誰にあげるのかしら。しかも手作り…気になるわ)

QB 「ほむら、入るよ」

ほむら「うわぁ…」

QB「なんでそうあからさまに嫌そうな顔をするんだい?君はいつもそうだ。僕が君のプライベートを考慮して部屋まで来るのは遠慮して踏まれるのはあくまで公園でということにしておいたらなかなか踏みに来ない。どうかしてるよ」

ほむら「いや、それはあなたの方がどうかしてるわ…」

QB「とにかく早く僕を踏んだ方がいい。さあ早く。この宇宙の熱的死を食い止める為に必要な儀式なんだよ」

ほむら「儀式という言葉が出る時点でおかしいわよ」フミフミ

QB「これは間違いなくエントロピーを凌駕するね。あ、今恒星1つ分のエネルギーが生まれたかもしれない」

ほむら「あなたが生むの!?…随分と安い宇宙ね」グリグリ

ほむら「それで?踏まれる為だけに来たわけでは無いんでしょう?」ウリウリ

QB「あふん…え?いや踏まれる為だけだよ」

ほむら「…」ガチャッ ポイッ ガチャン

QB「おーいほむら、まだ今日のノルマは達成してないんじゃないのかな。おーいおー…」

ほむら「怖っ…結界で遮断しよ」

>>9>>15
支援感謝です。
節分と違って、このままでは14日までに完走もあやしいですが少しづつでも書き込んでいきます。
キャラ崩壊はご容赦ください。
ではまた明日!


イラストもあるのかね?
かわいくて好きだよ

>>22-27
支援感謝です!
>>22
イラスト…拙い絵を気に入って頂いて恐縮です!
http://i.imgur.com/IWtrZQb.jpg
1レス目の画像を挙げておきます。

朝 登校中


ほむら(朝までインキュベーターがドアを引っ掻くから煩くて眠れなかったわ)

ほむら「ふぁ…」

杏子「よぉーすほむらっ、欠伸なんて珍しいねー」

ほむら「おはよう杏子、ちょっと寝不足なのよ…まどかも、おはよう」

まどか「…おはよう」

ほむら(今日はリボンが…私があげた赤いリボンじゃないわ)

杏子「さやかは遅いからおいて来たんだ。だからあんたに声かけれたんだよ」

ほむら「そう、さやかはどうでもいいわ。ところでまどか、昨日のことなんだけど」

まどか「…っ!」ビクッ

ほむら「ちょっと様子がおかしかったから。私、何か変なことを言ったかしら」

杏子「今日もずっとふさぎこんでるんだよなー。聞いても理由言わねーし」

まどか「大丈夫!ちょっとね、気分が悪いだけなの」

ほむら「熱があるの?」スッ

まどか「…触らないでっ!」パシッ

ほむら「まどか…」

まどか「あ…」

杏子「なんだ、朝っぱらから喧嘩はやめなよ…」

ほむら「…ごめんなさい。無神経だったわね」

まどか「ちが、違うの…私は…」フラッ

ほむら(…様子がおかしい?まさか!)

まどか「こんな…こと…」キィィィィィ…

ほむら「…ちっ!」ダキッ

まどか「あっ…」

ほむら「いい、落ち着いて…おかしいことは何も無いわ。大丈夫…」ギュ

まどか「ふぇ…」

杏子「お、おい」

まどか「…」

ほむら(収まったみたいね。何がトリガーだったのかしら…)

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「まどか、顔が真っ赤よ?やはり熱がありそうね」

まどか「~!ほむらちゃんの馬鹿!変態!鈍感!」ダッ

ほむら「あっ…」

杏子「おいっ…走って行っちゃった」

ほむら「まどか…」


リボン変わってる
接触拒否、罵倒
これはほむらちゃん身投げコースですわ

ほむら(まどかだけを思い作った世界なのだから、何があっても耐えれると思っていた)

杏子「何があったのか知らないけど、往来の真ん中で抱きつかれりゃあ普通はねぇ…」

ほむら(私はどうなってもいいと思っていた。でも…これは苦しいわ)

杏子「あれ?でもさやかはいっつも抱きついてるよな」

ほむら(初めてね。まどかに…怒られたの)

杏子「まどかがあんな反応するのも珍しい、のか?」

ほむら(どんな時間軸にも無かった。バカ、変態、鈍感、か…鈍感?)

杏子「まぁなんだ、虫の居所が悪い時ってあるさ」

ほむら(バカと変態は分かるけど鈍感って何かしら)

杏子「おい、ほむら聞いてるか?」

ほむら「ええ、聞いてるわ。色々とショックだったの…」

杏子「そりゃあな…大丈夫、ちゃんと謝ったら機嫌直るって。一緒にいってやるよ」

ほむら「杏子…ありがたいけど私のしたことよ。気持ちだけ受け取っておくわ」

ほむら「はぁ…」

杏子「ほら、食うかい?」

ほむら「いいえ結構よ。そういえば杏子、あなた…いやいいわ」

杏子「なんだよ、途中で止められたら余計気になるじゃんか」

ほむら「あなたが14日のイベントに興味があるとは思えないわ」

杏子「バレンタインかー?まぁチョコが貰えるから嬉しい日だね」

ほむら「いやいや、あなたは普通あげる方でしょう?男子が女子から貰うのよ」

杏子「そんな事言ったって貰えるんだから仕方ないじゃん」

ほむら(男勝りなところもあるからモテるのかも知れないわね)

杏子「今年はさやかと2人でケーキ作るから、それがバレンタインかな」

ほむら「もうあなた達結婚しなさい」

授業中


ほむら(謝ろうにも絶妙のタイミングで逃げられるわ)

ほむら(でも、円環と同化を阻止する為、過去に何回も抱きついたことがあったのに)

ほむら(今までは大人しく、収まるまで動かないで居てくれたのに)

ほむら(何で今回に限ってあんな反応が…)チラ

まどか「…!」プイッ

ほむら(今、露骨に顔を逸らしたわ!よほど怒ってるのね…)ズーン

ほむら(嫌われるのも覚悟していたつもりだったけど…これは辛いわ)ズズーン

ほむら(…)

ほむら(14日までもうすぐ…)

ほむら(相手はどんな男かしら)

ほむら(若しまどかに釣り合わない冴えない男だったら即座に存在そのものを消してあげる)

ほむら(いや、まどかが選ぶ相手よ。くだらない男であるはずがない)

ほむら(でも…相応しい好青年なら、私は祝福できるの?)

ほむら(それこそ愚問だわ。まどかの為、でしょう)

まどか(…)ジー

>>31-37
支援感謝です!ちょっと色々あって更新滞ってしまい申し訳ございません!
何とか完走する為に頑張ります!

放課後


ほむら(結局まどかと話すこともなく一日が終わったわ…)

さやか「えーっ、まだ作ってないの?」

ほむら(…)ピクッ

杏子「もう明日じゃん」

まどか「うん…」

さやか「どしたの?あんなにやる気出してたのに」

まどか「なんかね、渡そうと思ってた人は好きな人がいるみたいなの…」

ほむら(なんですって!)

さやか「あちゃ~」

杏子「みたいって何だよ。違うかも知れないのか?」

まどか「ううん、その人から直接聞いたから…」

杏子「そっか…まあなんだ。もっといい奴がいるよ」

さやか「うんうん。元気出して!今日は奢るよ」

まどか「うん…2人ともありがと」

ほむら(…)

ほむら(…複雑だわ)

ほむら(まどかが可愛そうだと思う気持ち)

ほむら(相手の男に対する怒り)

ほむら(何より、ほっとした気持ち)

ほむら(…ほっとした?何で私は安心したのかしら)

ほむら(それは…まどかに変な虫がつく可能性を排除出来たから、ね)

ほむら(そうよ、そうに決まっているわ)

ほむら(まどかはまだ中学生なんだから色恋沙汰なんて早過ぎるわ)

ほむら(護衛を毎日4人に増やして、まどかの周囲からお父さん以外の男性を駆逐するように言っておきましょう)

マミ「暁美さん」チョイチョイ

ほむら「巴さん、また2年生の教室まで来て…」

マミ「誰も気にしてないわよ」

ほむら「あなた普通にしてても目立つのよ。自覚した方がいいわ」

マミ「?」

ほむら「それで?今日は何のお誘い?」

マミ「そうそう、暁美さんは苦手な食べ物ってある?」

ほむら「特に無いわ。それがどうしたの」

マミ「暁美さんに特別なお菓子を作ってあげるわっ」ガタッ

さやか「まどか、大丈夫?」

まどか「てぃひひ…ちょっと滑っただけだから大丈夫だよ」

ほむら「…まどか」

マミ「もう、聞いてるの?」

ほむら「ええ、歩きながら話しましょ…」

マミ「寄りたいお店があるの、新しく出来た…」

まどか「…2人とも帰ろ」

杏子「…おう」

さやか「まどか、顔怖いよ?」

翌日 教室


ほむら(昨日はまた巴マミの家に長居してしまったわ。あの部屋は居心地がいいのよね)

まどか「おはよー」

ほむら(まどか!今日こそ言わないと…)

まどか「おは…あっ」プイッ

ほむら「まどか…話を聞いてちょうだい」グッ

まどか「…」

杏子「まどか、なに意地になってんのか知らねーけど、ほむらの話を少しは聞いてやったらどうだ?」

さやか「杏子?」

杏子「まどからしくねーぞ」

まどか「…うん、分かった」

ほむら「ありがとう…まどか、昨日はごめんなさい」

まどか「ううん…ほむらちゃん、場所変えて話したいな…」

ほむら「ええ、では屋上へ行きましょう」

屋上


ほむら「いきなり抱きついて、デリカシーが無かったと思うわ」

まどか「…その、ね?抱きつかれたことは…その…ゴニョゴニョ」

ほむら「まどか?」

まどか「その…ね、問題はそうじゃなくて…」

ほむら「ええ」

まどか「あの…ほむらちゃんは、好きな人が居るんでしょ?」

ほむら「どうしたの、いきなり」

まどか「大事な人が居るって、以前言ってたよね」

ほむら「ええ…」(あれは貴女の事だなんて言えるわけないじゃない)

まどか「じゃあ、私にあんなことしちゃダメだよ、誤解されちゃうよ」

ほむら「いえ、あれはそういう意味があったわけではないの」

まどか「…そういう意味って?」

ほむら「必要に迫られてのことで、貴女に対しての気持ちはまた別の問題よ」

まどか「…っ」

ほむら「あ、でも貴女のことが嫌いとかそういう意味ではなくて…」

まどか「…じゃあ何っ?」

ほむら「…」ビクッ

まどか「好きでも無い人に!ほむ、ちゃんは、抱きつ…たの!?」

ほむら「…いえ、そうじゃ…」

まどか「誰だって、いいの?私じゃなく、てい、の!」エグッ

ほむら「そんなわけないわ!」

まどか「何回も!そんな、こと…されて、わたし…っ!わたしっ!」エグッ

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃんのバカ…っ!」ダッ

ほむら「…まどかっ!」

ほむら「…あ」ガクッ

公園


QB「うんそう、ああいいね」

ほむら「本当に気持ち悪いわこの淫獣…」フミフミ

QB「そう言いつつ踏みに来てくれるなんて、本当は君も新しい快感に…」ジュッ

ほむら「はあ…家に来られたら困るからやってるだけ。くだらないこと言うと燃やすわよ」

QB「もう燃やしてるじゃないか。さあ次は僕の番だ」

ほむら「こんな世界にしてしまった自分を恨むわ」ウリウリ

QB「あふん…そういえば、鹿目まどかのことだけど」

ほむら「あの子に近付くとあなたの母星を消すわよ」ギリギリ

QB「いやいや、通りすがりに会話が聞こえてきただけだよ。どうやら君とまどかは喧嘩をしているみたいだね」

ほむら「…余計なことに首を突っ込まない方が身の為よ」

QB「余計なことをするつもりはないけど、君が精神的に不安定になればこの世界にも揺らぎが出来る。それは避けた

いんだ」

ほむら「なら尚更よ。放っておいて」

QB「そうはいかないよ。だって外から見ていて君達は実にもどかしいからね」

ほむら「…どういうこと?」

QB「…君は本当に神なのかい?僕達よりも心の機微が分からないなんて信じられないよ」

感情芽生えたての淫獣でもわかるレベル

ほむら「いいから早く言いなさい」

QB「やれやれ…はっきり言うと、鹿目まどかは君のことが好きだということだね。それもただの好きじゃない、恋愛感情といえるよ」

ほむら「…え」

QB「まどかは君の話になると必ず顔を紅潮させ軽い興奮状態に入る。これは今までの魔法少女達がいずれもそうであったように、間違いなく恋と

いう感情だよ」

ほむら「こ…」

QB「女性同士というのも例が無いわけじゃない。ただ、君はまどかとの過度な接触を避けてきたのに、何故彼女がそれほど君の事を好きなのか

は分からないね」

ほむら「…」

QB「僕に言えるのはこれだけだね」

ほむら「…信じられないわ」

QB「でも鹿目まどかの反応を見るにそうとしか考えられないんだ」

ほむら「じゃあ何故まどかは怒ってるの?私のことが好きなら、何故!?」

QB「僕に怒られても困るよ…」

ほむら「…感情の無いあなたの分析など!あてにならないわ!」グリッ

QB「きゅっぷい」

杏子「おーほむらーこんな所に居たのかー」

ほむら「杏子…どうしたの」

杏子「魔獣退治のついでにあんたを探してたんだ…お、キュゥべえじゃん。ちょうどよかった、ほら使用済みのグリーフシード」ポイッ

ほむら「私を探してた?」

杏子「ああ、まどかが冷たいからって落ち込んでただろ?それ、なんとなーく理由が分かってさ」

ほむら「…そんなことで来てくれたの」

杏子「仲間同士仲良くやりたいじゃん…まあさやかは反対するだろうけどね」

ほむら「そう…でも今、この淫獣の見立ては聞いたわ」

杏子「なんて?」

ほむら「赫赫然然…」

杏子「はー…何となくだったけど、本当だったんだねぇ…」

ほむら「このエイリアンの分析では、よ」

QB「僕達は感情が無いぶん冷静に分析が出来る。まず間違いないね」

ほむら「黙りなさい」フミフミ

QB「きゅっぷい」

杏子「まぁ、そんなら解決だな。あんたもまどかの事好きだろ?いっつもまどかの事見てるしさー」

ほむら「なっ…見てない時もあるわっ」

杏子「はいはい…じゃあ後は誤解を解くだけだね」

ほむら「誤解…?」

杏子「まどかはさー、あんたが別の人間を好きなんじゃないかって思い込んでるんだろ」

ほむら「私がまどか以外を…?ありえないわ」

杏子「だから思い込み、って言ってるじゃん。んでヤキモチだよ、焼き餅」

ほむら「嫉妬ね…でも、誰と勘違いしてるというの?」

杏子「多分マミ…ぐらいかな」

ほむら「マミ?お茶をたまに飲むぐらいよ。勘違いしようがないわ」

杏子「まどかにはそう見えたんだろ?この前も、あんたとマミが一緒に居る時強張った顔してたぜ」

ほむら「そんな…」

杏子「あくまであたしの推測だけどね」

ほむら「…」

杏子「…今日はそういや13日だねー」

ほむら「…杏子」スクッ

杏子「ああ」

ほむら「この借りは必ず返すわっ」タタッ

杏子「まどかに宜しくなー」ヒラヒラ


QB「杏子も随分とおせっかいだね」

杏子「…思い込みやすれ違いでさ。後悔したくないだろ?」

QB「そうだね。ところで杏子、僕を踏んでみないかい?」

杏子「何だよそれ…随分冷え込むから帰るよ。さやかとケーキ作んないとね」

>>58-61
支援感謝です。間に合うように頑張る。


堕ちたなキュゥべえ…

ほむら(全て私からの一方通行だと思い込んでいた)

ほむら(まどかの気持ちに気付けていなかった)

ほむら(なんてバカなのかしら…私は)


ほむら(家に着いた…まどかは…居ない?)

ほむら(まどか、どこに居るの?)

ほむら「今日の護衛を呼んで…あ」

ほむら「あなた…」

アイ「…」スッ

ほむら「元来た道?分かったわ」

アイ「…」

ほむら「あ、それと。はいっ」ポイッ

アイ「…?」

ほむら「クッキーの包みよ。みんなにはあげたからそれはあなたの分」

アイ「…」ニコッ

ほむら「…いつもありがとう」ダッ

噴水


ほむら「まどか…っ!」

まどか「ほむらちゃ…ん」

ほむら「まどか、何も言わずに聞いて欲しいことがあるの」

まどか「…」

ほむら「かけがえの無い人が居るって以前言ったわよね…」

まどか「うん…」

ほむら「好きなんて陳腐な感情じゃないって」

まどか「…」

ほむら「そうよ、大げさでも何でもない。私にとって、全てなの」

まどか「…」

ほむら「まどか」

まどか「…っん」フラッ

ほむら「貴女がそうなのっ」タッ

まどか「…ほむ…」キィィィィィ…

ほむら「…」ダキッ

ほむら「まどか…大丈夫?」ギュッ

まどか「うん…」ギュッ

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら「…あ、雪…」

まどか「ほんとだ…」

ほむら「冷えたらいけないわ、帰りましょ?」

まどか「ん…」ガサガサ

ほむら「これは…?」スルッ

まどか「マフラー…やっと完成したの」スルッ

ほむら「綺麗…まどか、手先が器用なのね」

まどか「私、手芸部なんだよ?紫色はね…ほむらちゃんのイメージなんだ…」

ほむら「ふふっ暖かいわね…」

まどか「うん、暖かい…もうしばらく、このままで居ようよ…」

ほむら「ええ…」

まどか「一面、真っ白だね」

ほむら「…まどか、聞きたいことが1つあるわ」

まどか「何?」

ほむら「あなたが私を好きになった理由…」

まどか「好きになるのに…理由なんて要るの?」

ほむら「いえ、愚問だったわ」

まどか「…理由になるか分からないけど」

ほむら「ええ」

まどか「ほむらちゃんに抱かれる度、頭に映像が流れてきたの」

ほむら「…」

まどか「色んな格好のほむらちゃんが出てくるんだけど…みんな、何かと戦ってるの…私の為に。私を守る為に」

ほむら「それは…」

まどか「最初は夢かと思ったけど、いつもだったから。そうじゃないんだ、これは私が忘れてるだけなんだ、と思ったの」

ほむら「…」

まどか「私はね、そんなほむらちゃんが…」

ほむら「…」

まどか「好き、なんて陳腐な言葉じゃないの。かけがえのない人なんだよ…」

ほむら「…まどか」

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら「あ…今、日付が変わったわ」

まどか「14日、バレンタインデーだね…」

ほむら「最高のプレゼントを貰ったわ」

まどか「私も…てぃひひ、暖かい」ギュウ

ほむら「もう絶対離さないわ…」ギュウ




OSIMAI

これにて終了です!
フライングして書き始めたのに何故こうなった!
あれも書きたい、これも書きたい…時間がないのでかなり切り詰めたのは後悔!
しかし一応…本当に一応完走は出来ました。

支援して頂いた皆様、本当に、本当に感謝です!


切り詰めたと聞いたからなのか
物足りなく感じるな

>>66-70 >>76-78
支援感謝です!

相当カットしたんで、次回作があればそちらにまわしたいと思います。
時事ネタは期限が命だと思って…すみません。

それでもお付き合いいただいた皆さんには幾ら感謝しても足りません。ありがとうございました!
では、次回作のSSこそ、もっと良い物を目指します!


良かったけど、俺も遅れてもいいから書きたいこと詰め込んで欲しかったな
まあ次回作に機体!

>>80-82
ありがとう、ちょっと忙しくてどうしても今日までに終わらないといけなかったんだ。
これ用に描いてたイラストをうp!
http://i.imgur.com/JVFe6eW.jpg

では本当にこれで終わりです!
ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月04日 (月) 13:54:41   ID: U6Et5Uvv

この人の、この、ソフトタッチなまどほむがたまりませんなー

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