穂乃果「スピリチュアルだね!」 (54)

初めて書くほののぞです。
無事に完結させることが出来るのだろうか。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391430058

穂乃果「きっかけはほんのささいなことだと思うんだ」

穂乃果「希ちゃんって、私たちがスクールアイドルを始めた頃からずっと見守ってくれてたんだよね」

穂乃果「いろいろと手伝ってくれたこともあった」

穂乃果「今でこそ同じμ'sのメンバーとして活動してるけど、希ちゃんには助けられっぱなしだよ」

穂乃果「最初の頃は」

『なんて親切で優しい先輩なんだろう』

穂乃果「って思って憧れてた」

穂乃果「私もあんな先輩になれたらいいな~って」

穂乃果「μ'sにも希ちゃんみたいな、なんだかお母さんみたいなメンバーがいたらいいなとも思ってたよ」

穂乃果「え?じゃあなんで誘わなかったのかって?」

穂乃果「それはね…」

穂乃果「もし断られちゃったら…って思ったら、怖くて声をかけられなかったの」

穂乃果「ほら、それまでも一緒にいられる時間はあったし!」

穂乃果「だから…」

穂乃果「あ、希ちゃんがそれくらいで来なくなるって思ってた訳じゃないよっ」

穂乃果「でも、もし…」

穂乃果「もしも、私一人の行動で、希ちゃんとの関係が壊れたら…」

穂乃果「私たちの活動を助けてくれる人がいなくなっちゃうってことになっちゃうし」

穂乃果「あ、あれ?」

穂乃果「なんか私、告白したかったみたいなこと言ってるね」アハハ

穂乃果「別に希ちゃんのことそんなふうに思ってた訳じゃ」

穂乃果「…」

穂乃果「そのときはそんなふうに想ってた訳じゃなかったんだよね」

穂乃果「でも今は…」

穂乃果「私、希ちゃんのこと…」

ドキドキ

海未「穂乃果ー!遅刻しますよー!」

ことり「穂乃果ちゃーん!」

ガラガラッ

穂乃果「二人ともおはよぉ…」フラフラ

海未「ほ、穂乃果!?」

ことり「すごい隈だよ、大丈夫!?」

穂乃果「うん、大丈夫だよ」

穂乃果「ちょっと寝不足なだけだから」

穂乃果「新しく買ったマンガが面白くってー、夢中で読んでたら夜が明けちゃったー」アハハ

海未「全く…」ホッ

ことり「良かった、また無理してるのかと思っちゃったー」

穂乃果(昨夜は希ちゃんのことを考えてたら眠れなかったよ)

穂乃果(とりあえず、誤魔化せたかな?)

穂乃果「考えてみたんだけど」

穂乃果「私は、希ちゃんのことが好きみたい」

穂乃果「希ちゃんのことを考えると胸が苦しい」

希「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「一緒にいるとドキドキする」

希「土器?」

穂乃果「うわっ!希ちゃん、なんで」

希「うちの名前が聞こえたから来てみたんよ」

希「そしたら穂乃果ちゃんの声が聞こえたから」

穂乃果「え」

穂乃果(聞かれてた?)

希「誰かと喋っとったん?」

穂乃果「あ、うんちょっと友達とね~」アセアセ

希「ふーん」

穂乃果(あれ、聞こえてなかったのかな)

希「なんか隠してない?」

穂乃果「」ギクッ

穂乃果「な、何も隠してないよー!」

希「怪しい」

希「聞かれたらまずい話でもしとったん?」

穂乃果「ひっ!」

希「隠し事はダメやよー!」ワシワシ

穂乃果「ぎゃあああああああああああ!!」

希「これだけやってもまだ吐かないなんて…」

穂乃果「」グッタリ

希「よし、カードに聞いてみよう」スッ

穂乃果「!」

希「穂乃果ちゃんはうちに何を隠してるんかな?」

穂乃果(ヤバい…)

希「…」

穂乃果「」ハラハラ

希「…え?」

穂乃果「」ビクッ

希「『今はまだ知るときではない いずれ分かるときが来る』ってどういうこと?」

穂乃果「え」

キーンコーンカーンコーン

希「ああ!余礼や!」ハッ

穂乃果「授業が始まっちゃう!」

穂乃果(なんかよく分かんないけど、カードさんありがとう!)

にこ「は?希に彼女?」

穂乃果「うん、にこちゃんなら知ってるかなーって思ったんだけど」

にこ「いなかったと思うわよ、なんで?」

穂乃果「え?いや、あの…」

にこ「?」

にこ「まさかあんた!?」

穂乃果「へ!?」ビクッ

にこ「ははーん、そういうことね」ニヤニヤ

穂乃果「うぅ…///」

にこ「なんか意外だわ、あんたが希のことをす」

穂乃果「わぁああああ!言わないでええええ!」

にこ「別にいいでしょ、あたしとあんたしかいないんだから」

穂乃果「は、恥ずかしいから、声に出すのはやめて…」

にこ「じゃああたしが聞いて来てあげるわよ」

穂乃果「何を?」

にこ「希に彼女がいるかどうかよ」

にこ「安心しなさい、あんたの気持ちは黙っててあげるから」

穂乃果「う、うん、ありがとう」

にこ「任せなさい!」

にこ「にっこにっこにー!」

希「あ、にこっち」

にこ「希ちゃんってー、付き合ってる人はいるの?」

希「いないけど、急にどうしたん?」

にこ「じゃあ好きな人は?」

希「うーん、そうやなぁ」

にこ「?」

希「…」

にこ「希?」

希「あ、ごめんごめん」

希「いないよ、うん」

にこ「今の間は何?」

希「ちょっとな」

にこ「気になる人がいるとか?」

希「いないって」

にこ「ウソ、隠してるでしょー」

希「あんまりしつこいとワシワシするよ」ワシワシ

にこ「ひぃっ!」

にこ「聞いて来たわよ」ゲッソリ

穂乃果「なんかやつれたね」

にこ「希は今、付き合ってる人はいないわ」

穂乃果「そっか」ホッ

にこ「で、好きな人もいないって言ってたけど、なんか様子が変だったわ」

穂乃果「え、どういうこと?」

にこ「ぼんやり何かを考えてるように見えたわ」

にこ「ひょっとしたら気になる人がいるのかも」

穂乃果「えぇっ!?」

穂乃果「そうだよね、希ちゃんも一人の高校生だもん」

穂乃果「気になる人ぐらいいてもおかしくないよ」

にこ「なんでちょっと諦めモードなの?」

にこ「本当にぼんやりしてただけかもしれないでしょ」

にこ「それに気になる人がいたとして、あんたが諦める理由にはならないでしょ!」

穂乃果「でも」

にこ「頑張りなさい、応援するから」

穂乃果「…」

穂乃果「ありがとう」

にこ「ほら、穂乃果」

にこ「にっこにっこにー!」

穂乃果「」クスッ

穂乃果「にっこにっこにー!」

にこ「あんたは笑顔が一番似合うわ」

穂乃果「えへへ」

穂乃果「の、希ちゃん!」ドキドキ

希「んー?なんや?」

穂乃果「今度の土曜日って暇かな?」

希「一応暇やけど、なんで?」

穂乃果「もし良かったら、一緒に遊びに行かないかなー…って思ってね」

希「いいよ、うちら二人だけ?」

穂乃果「うん、ダメ…かな?」

希「ダメやないよ」

希「…」

穂乃果「希ちゃん?」

希「あ、ごめんごめん」

希「うちら二人な、よし」

希「じゃあまた連絡するなー」タッタッ

穂乃果「うん!ありがとう!」

希「えりち、ちょっと」コソコソ

絵里「何?」

~当日~

穂乃果「あれ、希ちゃん早いね」

穂乃果(まだ約束した時間より30分も早いのにもう来てる)

希「楽しみやったからな」

希「楽しみ過ぎて、早く来てしまったわ」

穂乃果「そうだったんだ」

穂乃果(わぁ、嬉しいな!)

希「そういう穂乃果ちゃんも早いやん」

穂乃果「うん、私も楽しみだったから少し早めに来たよ」

希「じゃあ今日は、目一杯楽しもうな」

穂乃果「うん!」

希「これからどこに行くの?」

穂乃果「実は特に決めてないんだ」

穂乃果「どっか行きたいところある?」

希「じゃあうち、映画観に行きたい」

穂乃果「映画かぁ、いいね!」

希「今ちょうど観たいのがあったんよ」

穂乃果「どんなやつ?」

希「新作のホラー映画」

穂乃果「えぇ!?」ビクッ

希「ん?もしかして穂乃果ちゃん、怖いの苦手?」

穂乃果「いや、大丈夫」

穂乃果「へーきだよー」アセアセ

穂乃果(ごめんなさい嘘つきました今)

穂乃果(希ちゃんとのデートのためならこれくらい)

穂乃果「どんなお話なのかな?」

希「女の子に憑依した悪魔を神父さんが退治する話みたいやね」

穂乃果「お化けじゃないんだね」ホッ

穂乃果「でもなんだか怖そう」

希「大丈夫、うちがついてるよ」

穂乃果「希ちゃん」キュン

~上映中~

穂乃果「ぎゃあああああああああああ!!」

穂乃果「いやあああああああああああ!!」

希(やっぱり怖いのはダメやったか)

希(これは悪いことしたな)

穂乃果「きゃあああああああああああ!!」ギュー

希(さっきから穂乃果ちゃんが腕に抱きついてきてて、全然映画に集中できん)

穂乃果「あー怖かった」

穂乃果「希ちゃんは怖いの平気なの?」

希「そうやね」

希(っていうかあんまり分からんかった)

希「穂乃果ちゃん大丈夫やった?」

希「絶叫してたけど」

穂乃果「うん、大丈夫!」

穂乃果「この通り平気だよ!」グー

穂乃果「あ///」

希「うちもお腹空いたな」

希「どこかでお昼食べていこうか」

穂乃果「うん///」

ことり「いらっしゃいませーっ」

ことり「あ、穂乃果ちゃんに希ちゃん!」

穂乃果「いた!ことりちゃん!」

希「やっほー」

ことり「え、今日はどうしたの?」

穂乃果「たまたま近くまで遊びに来ててね」

穂乃果「お昼はここで食べていこうってことになったんだよ」

希「もしかしたらことりちゃんがいるかなーって思って来たら、やっぱりいたな」

ことり「うん、土曜日はよく入ってるんだ」

ことり「そっか、じゃあゆっくりしていってね」

ことり(穂乃果ちゃんと希ちゃんの二人だけ?)

ことり(これってもしかしてデート!?)キャー

ことり(でも二人が付き合ってるなんて聞いたことないし)

ことり(あ、そっか!)

ことり(穂乃果ちゃんは希ちゃんのことが好きで、今はアタックしてるところなんだ!)

ことり(そうだよ!きっとそうだよ!)

ことり(青春してるぅ~♪)

ことり(じゃあこのお店には私を頼って来たってこと?)

ことり(穂乃果ちゃん、私に任せて!)

ことり(絶対に成功させてあげるから!)

ことり(大親友の穂乃果ちゃんのためなら私、頑張っちゃうよ!)

穂乃果「何にしようかな」

希「いろいろあると迷うなぁ」

穂乃果「うーん」

穂乃果「よし、日替わりランチにしよう」

希「ならうちもそれにしよ」

穂乃果「ことりちゃーん!」

ことり「はーい」

穂乃果「日替わりランチ二つください」

ことり「はいっ、かしこまりましたぁ」

ことり「食後に当店おすすめのパフェはいかがですか?」

穂乃果「パフェ!?」

希「食べたいかも」

穂乃果「じゃあ一つ…いや、二つください!」

ことり「はーい、ありがとうございまぁす!」

ことり「では少々お待ち下さいませぇ」トテテ

穂乃果「楽しみだね」

希「そうやね」

穂乃果「でね、そのときの雪穂の驚いた顔があんまり面白くて」

希「ふふふっ、穂乃果ちゃんあんまり妹さんにいじわるしたらダメやよ」

穂乃果「だってすっごく面白いんだよ」

希「まあ、仲良しやからいいんやね」

穂乃果「うん!」

穂乃果「あれ、ことりちゃんが何か運んでる」

希「なんか…おっきなグラスやね」

穂乃果「あれ?こっちに来た」

ことり「お待たせしましたー!」

ことり「当店の名物、スペシャルドリンクカップルサイズでございます!」

穂乃果「か、カップル!!?」カァァ

希「え、うちらこれは頼んでないよ?」

ことり「こちらはサービスでございますっ!」コトッ

ことり「ではごゆっくり~」トテテ

希「行っちゃった」

希「すごいなこれ!」

希「二人で飲みきれるかな?」

穂乃果(ことりちゃんったら、どういうつもり?)

穂乃果(もしかして私に気を使って…)チラッ

ことり「…」トテテ

ことり「!」

ことり「」グッ

穂乃果(なんか、「ファイトだよっ!」って顔して親指を立ててきた)

穂乃果(いきなりこんなに大胆なのは難しいよぉ)

希「穂乃果ちゃん、おーい」

穂乃果「あ、ごめんね」

穂乃果「ちょっとびっくりしちょって」

希「なんや、圧倒されてたんか」

穂乃果「あはは」

希「飲まないの?美味しいよ」

穂乃果「どれどれ」チュー

穂乃果「ほんとだ!美味しい!」

希「ねぇ、一緒に飲まない?」

穂乃果「一緒って?」

希「二人で同時にストローに口つけて飲むってこと」

穂乃果「ヴェッ!?」カァァ

穂乃果「そ、そんなこと///」

希「いいやん、せっかくなんやし」

希「さ、早く早く」チュー

穂乃果「うぅ…///」チュー

希「こうやって飲むと、いつもより美味しいな♪」

穂乃果「そ、そうだね…」

穂乃果(もう味なんか分かんないよ!)

パシャ

希「え?」

ことり「いい写真が撮れたよ、ほら」

穂乃果「デジカメなんていつの間に」

希「ほんと、よく撮れてる!」

ことり「こうやって見ると、ホントの"カップル"みたいだね!」キャルン

穂乃果「」ボンッ

希「あはは、穂乃果ちゃん顔真っ赤っかや」

ことり「トマトみたーい」

穂乃果「///」チュー

希「ランチも美味しかったなぁ」

穂乃果「うん、あとはパフェだね」

ことり「お待たせしましたー!」

ことり「パフェお二つでーす!」コトッ

穂乃果「む?」

希「ん?」

ことり「フルーツパフェとチョコレートパフェです」

ことり「ではごゆっくり~」

ことり(ふふふ)

ことり(違う種類を一つずつ用意すれば)

ことり(『そっちのも食べてみたいな~』)

ことり(『いいよ、あーん』)

ことり(『あーん、おいしー!』)

ことり(ってなるハズ!)

希「穂乃果ちゃん、どっちがいい?」

穂乃果「え、希ちゃんが先に決めてよ」

希「ふむ」

希「じゃあうちはチョコレートパフェにしようかな」

穂乃果「じゃあ私はスペシャルフルーツパフェだね」

希(パフェの上に乗ってるイチゴをずっと見てたな)

穂乃果「うーん、美味しい!」

希「ねぇ穂乃果ちゃん」

穂乃果「なに?」

希「そっちのフルーツパフェ少しもらっていい?」

穂乃果「いいよ、はい」サッ

希「…」

穂乃果「…え、どうしたの?」

希「せっかく二人っきりなんやし、食べさせてよ」

穂乃果「え、食べさせるって…」

穂乃果(嫌な予感が)

希「"あーん"ってやるやつ」

穂乃果「えぇー!?」カァァ

希「あ、嫌やったらいいよ」

希「自分で食べるから」

穂乃果「ううん、嫌じゃないよ」フルフル

希「ホント?じゃあ、あーん」

穂乃果「でも…」

希「あーん」

穂乃果「希ちゃんて」

希「あーん!」

穂乃果「あ、あーん…///」

希「んっ」モグモグ

希「ありがとう、美味しいな」

穂乃果「」ホッ

希「じゃあ今度はうちの番やね」

穂乃果「え?」ドキッ

希「はい、あーん」

穂乃果「あ、あぁぁ…///」

希「美味しいやろ?」

穂乃果「う、うん///」ドキドキ

ことり「やーん、大成功!」キャッキャッ

穂乃果ちゃんはフルーツパフェをいつの間にかスペシャルにする能力があったのか……
期待期待

ことり「ありがとうございましたぁっ!」

希「ことりちゃんまたねー!」

穂乃果「今日はありがとう」

ことり(穂乃果ちゃん、頑張ってね!)

穂乃果「ねぇ希ちゃん、今からちょっと行きたいお店があるんだけど行ってもいい?」

希「いいよ、どんなお店?」

穂乃果「それはねぇ」

希「わぁ、可愛いお店やね」

穂乃果「でしょー!」

穂乃果(にこちゃんに教えてもらって良かった!)

穂乃果(えーっと…)キョロキョロ

穂乃果「あった!」

穂乃果「希ちゃん、こっちこっち」

希「何々ー?」

希「あ」

穂乃果「ほらここ!」

希「シュシュがいっぱい」

穂乃果「これ着けてみて」

希「うん」シュルシュル

希「できたよ」

穂乃果「どれどれ…」

穂乃果「うん、やっぱり似合うよ」

希「そう?」

穂乃果「うん、とっても可愛い!」

希「ありがと///」

穂乃果「じゃあ貸して」

希「え?」シュルッ

穂乃果「ちょっと待っててね!」タッタッ

希「?」

穂乃果「はい!」

希「えーっと」

穂乃果「さっきのシュシュだよ」

希「いや、分かるけど」

穂乃果「プレゼント!受け取って!」

希「えっ、なんで?」

穂乃果「いつもお世話になってるから」

希「お金ならうちが払うって」

穂乃果「せっかくのデートだから…」

穂乃果「記念にと思って…///」

希「…」

希「ありがとう」

希「じゃあ、うちにもプレゼントさせて」

穂乃果「!」

穂乃果「うん!」

穂乃果「希ちゃん、今日はありがとう」

希「こっちこそ、楽しかったよ」

希「素敵なプレゼントをもらったし」

穂乃果「私も可愛いリボンもらっちゃった」

希「よく似合ってるよ」

穂乃果「希ちゃんもね」

希「うふふ」

穂乃果「あはは」

穂乃果(もうすぐ希ちゃんとの別れ道だね)

希「じゃあうちはこっちやから」

希「また明日学校でな」

穂乃果「うん、気をつけてね」

希「穂乃果ちゃんも」

穂乃果「うん」

希「…」

穂乃果「…」

穂乃果(ダメ、黙ってちゃダメだよ私! )

穂乃果(言わなきゃ、自分の気持ちを伝えなきゃ!)

希「何か言いたそうな顔やな」

穂乃果「!?」

希「穂乃果ちゃんて、うちに隠し事してるよね」

希「この間カードに聞いても分からなかったけど」

穂乃果「あの時の…」

希「それがどうしても気になってしまって、今朝もう一回カードに聞いてみたんよ」

希「そしたらなんて言ったと思う?」

穂乃果「」ドキッ

希「『すぐに分かる』って」

希「そのことなんやね?」

穂乃果「…」

希「さぁ、うちに教えて」

希「どんなことでもうちが全部受け止めるから」

穂乃果「…あのね」

穂乃果「私、希ちゃんのことが好き!」

希「!」

穂乃果「希ちゃん!私とこ、恋人として付き合って下さい!」

希「…」

穂乃果「っ」ドキドキ

希「うちな、ずっと前から気になる子がいたんよ」

穂乃果「え?」

希「最初はただ気になってただけやった」

希「でもな、うちは自分の気持ちが分かってなかったみたいやわ」

穂乃果「?」

希「言われてやっと気づいた、うちも穂乃果ちゃんのことが好き」

希「こんなうちで良いんなら、喜んで付き合うよ」

穂乃果「…ーっ!!」

穂乃果「希ちゃーん!」ダキッ

希「嬉しかった」ナデナデ

希「恋なんてしたことなかったから、好きって気持ちがよく分からんかった」

希「ありがとう、穂乃果ちゃん」ギュー

穂乃果「希ちゃん、だぁい好きー!」

希「ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「何?」

希「キスしてもいい?」

穂乃果「えっ」

穂乃果「…いいけど、まだ心の準備が…」カァァ

希「大丈夫、うちもドキドキやから」

穂乃果「じゃあ…」

チュッ

穂乃果「ふわぁ///」ドキドキ

希「ちょっと照れるな///」

穂乃果「私、初めてだった」

希「うちも初めてやった」

穂乃果「初めてが希ちゃんで嬉しい」

希「ありがとう、うちも嬉しいよ」

穂乃果「だから、ずっと側にいてね」ギュー

希「もちろんや」ギュー

海未「穂乃果ー!遅刻しますよー!」

ことり「穂乃果ちゃーん!」

希「二人ともおはよう」

海未「希、おはようございます」

ことり「おはよう希ちゃん」

希「ここはうちに任せて」

ガラガラッ

穂乃果「すやすや…」

希「穂乃果ちゃーん、早く起きんと遅刻するよー」

穂乃果「すーすー…」

希「ほーのーかーちゃーん!」ワシワシ

穂乃果「きゃああああああああああ!!」ガバッ

希「おはよう穂乃果ちゃん」

穂乃果「あれ、希ちゃんおはよう」

穂乃果「なんで私の部屋にいるの?」

希「迎えに来た」

穂乃果「えー、ホントに!?」

穂乃果「ありがとー!」

穂乃果「希ちゃんだぁい好きー」ギュー

希「うちも大好きやよー」ギュー

穂乃果「あったかい」ギュー

希「…」ギュー

穂乃果「…」ギュー

希「穂乃果ちゃん?」

希「遅刻するよ」

穂乃果「うん、もうちょっと」

希「早く着替えんと」

穂乃果「えー」

希「うちが着替えさせるか」ゴソゴゾ

穂乃果「ひっ!」バッ

穂乃果「じ、自分で着替えるから下で待ってて!」

希「よろしい」フフッ

穂乃果「希ちゃんと一緒に登校って夢みたい♪」

希「夢やないよ、本当やよ」

ことり「手をつないでる、いいねいいね」

海未「まさかあの二人が付き合うとは」

ことり「この間のデートは上手くいったんだね、良かったー」

絵里「ホント、良かったわ」

にこ「そうね」

海未「絵里!にこ!おはようございます」

絵里「二人ともおはよう」

にこ「おはよう」

ことり「おはよう」

絵里「穂乃果が希をデートに誘ったときね、希が相談に来たのよ」

希『気になる子に急にデートに誘われたときって、どうしたらいいんやろ?』

絵里「ってね」

海未「そんな話をしていたのですか」

ことり「えっ、てことは希ちゃんは穂乃果ちゃんのことが前から気になってたってこと?」

絵里「気になってたどころか、絶対穂乃果のことが好きだったわよ」

絵里「ずっと前から穂乃果のこと気にかけてたし、目で追ったりしてたわ」

海未「気付きませんでした」

ことり「じゃあ聞かれたときに、絵里ちゃんはなんて答えたの?」

絵里「それはもう『行ってきなさい』って背中を押してあげたわ」

にこ「私も穂乃果にお店とプレゼント作戦を教えたわ」

海未「そうでしたか」

ことり「うまくいって良かったね」

穂乃果「希ちゃん♪」

希「穂乃果ちゃん♪」

希「遅刻しそうやから走るよ」ダッ

穂乃果「あぁ!あーれー!」グイッ

絵里「じゃあ今日の練習はここまで」

絵里「みんな、お疲れさま!」

穂乃果「疲れたー」

希「お疲れやね」

穂乃果「希ちゃん、もう疲れて歩けないよ」ベタベタ

希「うちも疲れた、寝よっかなー」

穂乃果「寝ちゃだめだよー、帰らなきゃ」

希「じゃあうち帰って一緒に寝よっか」

穂乃果「いいよー」スリスリ

希「」ニヤッ

穂乃果「ちょっと待って、家で寝るってまさか」カァァ

希「言葉通りの意味やよ」

希「家で一緒に寝る」

穂乃果「うぅ、希ちゃんがそうしたいっていうなら私は///」

希「恐がらなくていいよ」

希「大丈夫、うちがついてる」ギュー

穂乃果「希ちゃん」ギュー

希「穂乃果ちゃんは甘えん坊さんやね」ナデナデ

穂乃果「っていうかさ、今度また一緒にお出かけしたいな」

希「いいね、どこに行こうか」

穂乃果「今度は遊園地に行きたいな」

希「遊園地もいいけど、うちは動物園とか水族館に行きたいかな」

穂乃果「それもいいね、あー決められないなあ」

希「なんにしても、今うちは疲れてるから帰って寝たいな」

希「穂乃果ちゃんと」

穂乃果「うぅ、それは」カァァ

希「さ、一緒に帰ろ」

穂乃果「でもー」

希「うちは穂乃果ちゃんのことが好きやから来てほしいなー」

穂乃果「希ちゃんの誘いは断りたくないけどー」

希「穂乃果ちゃん、うちのこと好き?」

穂乃果「大好きだよ」

希「うちも大好きやよ」

にこ「あんたらイチャイチャし過ぎ!」

絵里「仲良しなのはいいけど、なるべく二人のときにしなさいね」

ほののぞ「はーい」

海未「全く…」ヤレヤレ

ことり「あはは」

まきりんぱな「…」ボーゼン

穂乃果「えへへ、起こられちゃった」

希「気をつけような」


END

以上になります。
無事に完結しました。
半ば無理やりな気もしますが。
読んで下さったみなさん、ありがとうございました!

>>34
言われて気づいたww
ミスです、申し訳!

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