夏海「駄菓子屋、腕相撲で勝負だ!!」楓「なんでだよ」 (175)

夏海「いや、実はさ。この前ほたるんに負けちゃって」

楓「それで?」

夏海「ほたるんがウチの実力を疑ってるんだよ」

蛍「そ、そんなことありませんよ、夏海先輩」

夏海「いーや、ほたるんの目が告げている。激弱の夏海が駄菓子屋に勝てるなんてありえないってね」

蛍「思ってません!!」

夏海「ウチにも先輩としてのプライドがある!!さぁ、駄菓子屋!!勝負だ!!」

楓「はぁ……」

れんげ「なっつん!ファイん!!駄菓子屋、ファイん!!」

夏海「うっしゃー!!かかってこいやー!!!」

小鞠「よっぽど蛍に負けたのが悔しかったんだ」

楓「やってもいいけど、なんか買ってけよ」

夏海「おーけー、おーけー。さ、やろう」

楓「はやくしろ」

夏海「姉ちゃん、レフェリーお願い」

小鞠「はいはい。用意はいい?」

夏海「見てろよ、ほたるん!!」

楓「……」

蛍「はい」

れんげ「がんばってなのん!!」

小鞠「レディー……ゴー!」

夏海「やぁー!!!」ダンッ

楓「あーあ。まけちまったぁ」

蛍「え……」

夏海「やったぁー!!どぉーだ、ほたるん!!!これがウチの実力だー!!まいったかー!!!」

楓「やっぱりつえーなぁ、夏海は」

夏海「でっしょー?夏海ちゃんは強いんだってー」

れんげ「なっつん、つよいのん!!駄菓子屋に圧勝しちゃったのん!!」

夏海「ふっふん。ほたるんには負けちゃったから今の暫定チャンピョンはほたるんでいいけどね」

楓「何買っていくんだ?」

夏海「ああ、そうだった。えっとー。どれにしようかなぁ」

れんげ「おー……」

夏海「ん?そーだ。れんちょん、好きなの買ってあげるよ。どれがいい?」

れんげ「なっつん、いいのん!?」

夏海「いいよいいよ。今日はウチのおごりだ」

れんげ「なっつん、太っ腹なのん!!」

夏海「いやぁ、今日は気分がいいからねぇ」

小鞠「また調子にのって」

蛍「……」

楓「……」

蛍「あのぉ」

楓「どうした?」

蛍「今の腕相撲……その……本気でしたか……?」

楓「……本気に決まってるだろ」

蛍「本当に?」

楓「なんだ?あたしが手を抜いたとで思ってるのか?」

蛍「い、いえ!そんなことはないんですけど!!」

夏海「駄菓子屋、これ」

楓「随分と買うんだな」

夏海「れんちょんと姉ちゃんとほたるんの分があるからね」

楓「えーと、合計で150円な」

夏海「じゃ、これで」

れんげ「なっつん、ありがとうなのん!!」

夏海「ほたるんもどーぞ」

蛍「い、いいんですか?」

夏海「いいっていいって」

蛍「ど、どうも」

れんげ「なっつんは腕相撲つよいのん」

小鞠「この村じゃ夏海に勝てる人を探すほうが難しいしね」

蛍「そうなんですか?」

夏海「前に言ったはずだけ、ウチは兄ちゃんにだって勝てるしね」

楓「男勝りだな」

蛍「あの、それは……」

夏海「なにぃ?もしかしてほたるん、ウチが兄ちゃんに勝てないと思ってる?」

蛍「えっと……」

夏海「よーし!!そこまで疑われたらウチだって引けないね!!兄ちゃん!!雑誌立ち読みしてないで、こっちきて!!」

卓「……」コクッ

夏海「ほらほら、ここでしよう」

卓「……」

楓「カウンターを勝手に使うなよ」

夏海「いいじゃん、ちょっとぐらい」

楓「ったく……」

夏海「れんちょん、審判頼める?」

れんげ「審判、やるん!!」

夏海「兄ちゃんとやるのも久しぶりだね」ギュッ

卓「……」ギュッ

蛍「最近はいつ腕相撲をしたんですか?」

小鞠「いつかなぁ……。3年前ぐらい?」

蛍「3年前ですか……」

れんげ「両者、みあってみあって……はっけよい、のこったん!!」

夏海「ファイトー!!いっぱーっつ!!」ダンッ

自然とみんなに気を使わせちゃうなっつん可愛い
何だかんだで駄菓子屋なっつん好きだよな。結婚式で泣きそう

れんげ「なっつん山のかち~」

夏海「ごっつぁんです」

卓「……」

蛍「あの……」

卓「……」フルフル

蛍「え……」

小鞠「やっぱりお兄ちゃんにも圧勝かぁ。夏海、強すぎ」

夏海「まぁね」

れんげ「そのなっつんの勝てるほたるんは無敵なのん」

蛍「え!?」

楓「ホントだな。この村で最強の女じゃないか」

蛍「そ、そうなるんですか!?」

夏海「ゴリラレディの称号はほたるんにあげようか」

蛍「そ、そんなの嬉しくないです!!」

支援ですよ♪

夏海「でも、ほたるんが最強なんだしさぁ、遠慮せずに受け取ってよ」

蛍「えぇぇ……」

小鞠「蛍にゴリラは可哀相だと思うけど」

蛍「で、ですよね!!」

夏海「いいじゃん、ゴリラ!アイツはちょー強いんだから!ウチが欲しいぐらいなのに、ゴリラレディの称号」

楓「欲しいのかよ」

夏海「えー。れんちょん、かっこいいよね、ゴリラ」

れんげ「ウホっ!うほっ!ゴリラ、かっこいいのん!」

夏海「ね?れんちょんもこういってるし」

小鞠「でも、欲しければ蛍に勝たなきゃねぇ。それとも今からリベンジする?」

夏海「前、負けたばっかりだしなぁ。もう少しトレーニングをしてからのほうがいいかな……」

蛍「……あ、あの、夏海先輩。もう一度、やりませんか?」

夏海「え?なんでまた」

蛍「あのときはその、夏海先輩が油断してたから、私が勝っちゃっただけかもしれないですし……」

夏海「そうか……。確かにウチ、油断してたかもしれない」

蛍「はい。そうですよ」

夏海「それじゃ、ほたるん。……きなよ」

蛍「は、はい」

れんげ「ウチが審判するのん!両者、みあってみあって~……」

夏海「今度は最初から全力でいくからね」ギュッ

蛍「うぅ……」ギュッ

れんげ「はっけよい、のこったん!!!」

夏海「ほたるん、かくごー!!!」

蛍「……」

夏海「うぉー!!」グググッ

蛍「……」

小鞠「す、すごい!全く動かない!!互角の勝負になってる!!」

れんげ「のこったん!のこったん!!」

みんな可愛い

夏海「くそぉ……流石はほたるんだ……!!一筋縄にはいかないか……!!」ググッ

蛍「夏海先輩……」

夏海「でもね……ウチの本気モードはこれからだぁー!!!」

蛍「……」

夏海「夏海ちゃんマックスパワー!!!」グググッ

れんげ「ほたるんがなっつんを本気にさせてしまったのん!!!」

小鞠「蛍!!きをつけてー!!!」

蛍「は、はい」

夏海「ボンバー!!!」ダンッ

蛍「……あっ」

夏海「ぅおっしゃー!!!!」

れんげ「なっつん山のかち~」

蛍「……」

小鞠「蛍、残念だったね。だけど、夏海のバカ力に対抗できるだけで十分すごいから。うんっ!!」

夏海「しゃー!!これでゴリラレディの称号はウチのもんだ!!」

れんげ「なっつん、ゴリラなのん!!」

夏海「ふふーん。そうだよ、れんちょん。ウチこそがゴリラさ」

れんげ「おぉー!!すっごいのん!!!」

夏海「いやぁ。ま、腕相撲だけは負けられないからね」

楓「やるじゃん。最強は夏海だったか」

卓「……」パチパチパチ

夏海「あははは。ちょっと、やめてよぉ。腕相撲ごときでさぁ。いやぁ、あははは」

れんげ「なっつん、かっこいいのん!」

夏海「そう?れんちょん、お菓子いる?買ってあげるけど」

れんげ「いいのん!?」

夏海「いいよいいよ。好きなの選んで」

れんげ「なっつん、大盤振る舞いなのん!!」

小鞠「私にも買ってよー」

蛍「……あの」

楓「なんだ?」

蛍「夏海先輩は……」

楓「言うなよ。みんな幸せだろ」

蛍「そうですけど……」

夏海「駄菓子屋、これも追加でー」

楓「ああ。二つで60円な」

夏海「はい、これ」

楓「どうも」

夏海「にしても、駄菓子屋も兄ちゃんも弱すぎ。まともな相手がいなくて、ウチの腕が鈍っちゃうね」

卓「……」

小鞠「夏海の相手は蛍がやればいいんじゃない?」

蛍「え?そ、それは……」

夏海「ほたるんのばっかりじゃ飽きるし、ウチが勝ち続けちゃうとほたるんもつまんないじゃん。もっと強い相手がほしいところだねぇ」

雪子「……」ゴゴゴゴゴ

楓「一穂先輩とはやったことあんのか?」

夏海「もっちろん」

楓「どっちが勝ったんだ?」

夏海「当然、ウチ」

小鞠「あのときも圧勝だったよね」

れんげ「ねぇねぇ、腕を骨折したっていってたのん」

蛍「そ、それは流石に……」

夏海「あー、そうだったそうだった。あのときはかず姉に悪いことしたよねぇ」

楓「マジか。そりゃ、やりすぎだな、一穂先輩」

夏海「ゴリラなウチが悪いんだけどね」

蛍「それ、いつのときの話なんですか?」

夏海「えーと、ウチが5年生のときだったかな」

れんげ「なっつん、もうねぇねぇのことは苛めないでほしいのん……」

夏海「しないしない。ウチだって弱いものイジメなんてしたくないしさぁ」

保守なのん!

蛍「夏海先輩……」

夏海「あー、最強すぎるのも考えものかー」

楓「そうだな」

夏海「しかし、この才能は何かに使えないだろうか」

小鞠「どういうこと?」

夏海「だって、こんなにウチが強いのはさ、きっと神様が何かに役立てて欲しいからでしょ?」

れんげ「神様かの授かった才能なのん!」

夏海「そう!そうだよ、れんちょん!!これはウチの才能なんだから、できるだけ利用したほうがいいはずだし」

小鞠「腕相撲が強くて何に役立つの?」

夏海「それを今から考えるんじゃん」

楓「どうでもいいけど、早く帰れよ。もう日が暮れるぞ」

夏海「あ!そうだ!駄菓子屋!!」

楓「なんだ?」

夏海「駄菓子屋で開催しない?腕相撲大会をさ」

あちゃー
遂にのんのんもバトル漫画にシフトしちゃったかー

保守でしょ

楓「大会を開催してどうする?」

夏海「なにって決まってるじゃん。腕相撲大会で優勝したら、駄菓子屋が優勝賞品を提供するわけだ」

楓「アホか」

夏海「ウチ、アホじゃないし!!ゴリラだし!!」

小鞠「ちょっと、夏海。そんなの夏海が優勝するに決まってるじゃん」

れんげ「なっつんがお菓子もらえるだけになるのん」

夏海「まぁまぁ、待ちたまえ。確かにこのままではウチの優勝は目に見えてる。だからさ、ウチが優勝しても賞品は出ないことにすればいいんだよ」

楓「へぇ……」

夏海「それならいいっしょ!?」

楓「そうだな……」

小鞠「それでも夏海の勝ちは決まってるんだし、挑戦者はつまんないって」

夏海「いーじゃん、やろうよー!!腕相撲大会!!駄菓子屋が損しないようにウチが絶対に勝つからさぁ!!」

楓「……夏海、絶対に勝つんだな?」

夏海「あったりまえじゃん。ま、ウチに勝てる人間なんていないけどね」

蛍「夏海先輩、あの……それは……」

夏海「問題があるとすればほたるんに負ける可能性がほんの少しある程度だけど、100回やって99回はウチの勝ちだしね」

小鞠「まだ1勝1敗じゃん」

楓「そこまで言うなら、やってみるか?」

蛍「え!?」

夏海「マジで!?駄菓子屋、意外とはなせるぅ!」

蛍「あ、あの!いいんですか!?もしもってことも……!!」

楓「あたしもいつまでも甘やかしてはいられないと思ってたところだしな。いい機会かもしれねぇ」

蛍「そ、それって……」

楓「夏海には大人になってもらわないとな」

蛍「あ……」

夏海「シュッ!シュッ!さぁ、この大会でウチを倒せる猛者がいるかどうか、調べさせてもらいましょうか!」

小鞠「あんたは自慢したいだけなんでしょ?」

れんげ「駄菓子屋、優勝賞品はなににするのん?おかし?ジュース?」

蛍「あ……(察し)」

楓「大会なんだし、豪華にいくか。1万円でどうだ?」

夏海「え……!?」

小鞠「い、いちまんえぇん!?」

れんげ「大金!大金なのん!!一万円なんてお年玉でもないのん!!」

蛍「そ、そんなにいいんですか!?」

楓「この賞金に釣られて、夏海を倒せる相手も出てくるかもしれないだろ?」

夏海「な……な……」

楓「どうした?嬉しいか?」

夏海「うっ……うぅ……」

楓「なんだよ?」

夏海「ウ、ウチが挑戦者全員を倒したら、賞品もらおっかなぁ……やっぱり……」

小鞠「なにいってんの!?」

夏海「考えてみたらさぁ、ウチだってほたるんに負ける可能性あるんだし、賞品もらってもいいじゃん」

小鞠「ずるいってそんなの!!」

楓「まぁ、いいんじゃないか?」

小鞠「え!?でも……!!」

夏海「マジ!?いいの!?」

楓「夏海だってまだ暫定なだけで、真のチャンピョンってわけじゃないからな」

夏海「うぉー!!!もえてきたぁー!!!!」

小鞠「ただ夏海に高額のお小遣いあげるだけになるような……」

蛍「……」

楓「大会はいつにするか」

夏海「明日にしよう!」

小鞠「急すぎる!!参加者あつまんないじゃん!!」

夏海「だって、ここでやるんだよ?店の規模からいって、参加者も6人ぐらいが限界じゃん?」

楓「もっと入るっつーの」

夏海「だから、明日!よーし!決まった!!明日、腕相撲大会しよう!!」

小鞠「あーもう。ひか姉なら倒せるかもしれなかったのに……。このみちゃんはどうかな……。いや、ダメだ。このみちゃんも昔負けてたし……」

このみちゃんなら空気を読まず無慈悲に倒すかと思ってたけど
よく考えたらなっちゃん(越谷家)好きな彼女がそんなことするハズないか

楓「一穂先輩は絶対に呼んでくれ。夏海が勝てるのは見てみたいしな」

夏海「えー?かず姉かぁ……」

れんげ「やめてほしいのん!!またねぇねぇが腕折れるん!!」

楓「れんげ。そこは一穂先輩の意思を聞いてからだ」

れんげ「でもぉ……」

夏海「心配してなくていいって、ちゃんと手加減するからさ」

れんげ「ホントなのん?」

夏海「強すぎるウチなら幾らでも加減できるしね」

れんげ「……なっつん、お手柔らかにおねがいしますん」

夏海「まかせなさい」

蛍「あぁ……」

小鞠「一応、このみちゃんも呼ぼうかな。このままじゃ夏海の優勝は揺るがないし」

楓「あー。あたしも夏海には優勝してほしくないからな。できるだけ強そうなやつをつれてこいよー」

夏海「ウチもこのままじゃ負けるかもしれないな。兄ちゃん!!今日は寝るまで特訓に付き合って!!!」

卓「……」コクッ

――越谷家

夏海「兄ちゃん、こい!!」

卓「……」コクッ

夏海「おりゃー!!」ダンッ

卓「……」

夏海「兄ちゃん。もっと本気だしてってばぁ。これじゃ、特訓になんないよ」

卓「……」コクッ

小鞠「まだやってたの?」

夏海「ウチが優勝できなかったらかっこ悪いし、ねっ!!」ダンッ

卓「……」

夏海「兄ちゃん、やる気ないの?これじゃあ、ウチの優勝は確定かなぁ」

卓「……」コクッ

小鞠「このみちゃんも参加するってさ。燃えてるみたいだから油断してると負けるよ」

夏海「ウチがこのみちゃんに?ないない。だって、ウチが3年生のときにもこのみちゃんを倒した実績があるし。ヨユーだって」

着々とフラグが……

――宮内家

一穂「楓から聞いたよぉ。腕相撲大会するんだってねぇ」

れんげ「ねぇねぇ、どうするん?」

一穂「うーん……」

れんげ「ウチ、ねぇねぇにはあまり参加してほしくないのん」

一穂「あら、どうして?」

れんげ「だって、ねぇねぇ、ゴリラレディに腕おられたのん」

一穂「え?」

れんげ「なっつんに腕おられるかもしれないん!」

一穂「あー……あったあった。よく覚えてるね、れんちょん。そんな昔のこと」

れんげ「だって、あのときのねぇねぇがすごい悲鳴あげてて、こわかったのん」

一穂「やりすぎたのは反省してるんだけどね……」

れんげ「なっつんは手加減するっていってたけど、心配なのん」

一穂「だけど、一万円は魅力的だし、でようかなぁ。もし一万円もらったら、れんちょんにあげるから」

れんげ「ねぇねぇ!!がんばってなのん!!!でも、腕折れそうになったら、すぐにやめるのん!!ウチとの約束なん!!」

×腕相撲大会
○なっつん処刑

――翌日 駄菓子屋

このみ「どうもー。こんにちはー」

楓「腕相撲大会の参加者か?」

このみ「賞金に釣られてきちゃいましたー」

楓「チャンピョンがまだ来てないからな。ゆっくりしてろ」

このみ「はぁーい。ジュースでも飲もうかなぁ」

夏海「――おーっす!!チャンピョンのお出ましだぞー!!」

このみ「なっちゃん、いらっしゃーい」

夏海「このみちゃん、早いね」

このみ「うんっ。腕相撲大会が楽しみで、急いできちゃったの」

夏海「そうなんだ。でも、このみちゃん?」

このみ「なに?」

夏海「ウチには勝てないってわかってる?」

このみ「……うんっ。きっとなっちゃんの優勝だと思うよ。でも、やってみないとわからないじゃない?」

夏海「そうだけどね。ウチ、このみちゃんだろうと手加減する気はないから、覚悟だけはしていてくれ」

楓「他の参加者はどうした?」

夏海「え?ありゃ、まだあんなところ歩いてる。ちょっとまってて。――おーい!!みんなー!!はやく、はやくー!!」

小鞠「夏海、いそぎすぎー」

蛍「はぁ……。やっと追いついた」

れんげ「このみ姉、にゃんぱすー」

このみ「れんげちゃん、こんにちは」

一穂「ここが大会の会場かぁ。腕がなるねぇ」

楓「一穂先輩、うぃーっす。きてくれて、助かりました」

一穂「で、一万円はマジで出るの?」

楓「ここにあります。新札を用意しときました」

一穂「おぉーホンモノだぁ」

れんげ「ゲンナマなのん」

楓「れんげ、その言葉はどこで知ったんだ」

蛍「……あれ?他の参加者は?」

楓「あたしが聞いてるのはこれだけだ。他は忙しいってさ」

ほすっ!

蛍「これだけですか……」

小鞠「急だったしね。宣伝もできなかったし」

夏海「まぁまぁ、いいじゃん。第一回腕相撲大会の参加者は少数精鋭ってことでさ。初代チャンピョン候補が何人もいたら不自然だし」

一穂「候補なら何人いてもいいと思うけどなぁ」

楓「役者も揃ったところでルール説明をするか」

夏海「駄菓子屋、ルールって?ウチがこの場にいる全員をなぎ倒したらいいだけじゃん」

楓「夏海が全員を倒すって、勝ち抜き戦をするってことか?」

夏海「そのつもりだけど?」

楓「……よし。なら夏海、カウンターの内側までこい」

夏海「なになに?」

楓「この席に座れ」

夏海「よっと。これでいいの?」

楓「いいか?そこが腕相撲チャンピョンの椅子だ。負けたら即座にどいてもらうからな」

夏海「ここが王座ってことね。それならもっと座り心地のいい椅子がよかったけど、これでいいか」

楓「……」

このみ「なっちゃん……」

小鞠「夏海、調子にのりすぎ!!」

夏海「いや、この椅子が悪いとかそういう意味じゃなくて……」

楓「誰から行く?」

小鞠「夏海を倒せば賞金はもらったも同然になるんだよね」

一穂「そうなるかなぁ。勝てればの話だけど」

夏海「誰からいいよー」

卓「……」

このみ「いくの?」

卓「……」コクッ

夏海「兄ちゃんから?いいけどさ、昨日ウチと50回ぐらいしても、兄ちゃんは一度も勝てなかったよね」

このみ「そんなにしたの?」

れんげ「絶望的なのん……」

小鞠「お兄ちゃん、がんばって!!」

卓「……」コクッ

さて、勝つのとワザと負けるの
どっちがなっつんの好感度が上がるのか

楓「れんげ、審判やってくれ」

れんげ「やるのん!!」

夏海「兄ちゃん、今日のウチはゴリラパワー全開でやるからね。腕痛めても文句はなしだよ」

卓「……」コクッ

れんげ「両者、みあってみあって~」

夏海「ふふん……」ギュッ

卓「……」ギュッ

れんげ「はっけよい、のこったん!!!」

夏海「うおりゃー!!!!」グッ

卓「……」

夏海「え……!?」

卓「……」

このみ「メガネ君の腕、微動だにしないね」

夏海「バ、バカな……兄ちゃんにこんな力があるなんて……!!」

小鞠「か、勝てるかも!!おにいちゃーん!!がんばれー!!!」

楓「いきなりか……」

一穂「これは手に汗握るね。色んな意味で」

夏海「ぬおぉー!!!なんでー!!!」ググッ

卓「……」

れんげ「のこったん!!のこったん!!」

蛍「あぁ……夏海先輩が……」

このみ「うーん……。もしかして、迷ってるのかも」

蛍「迷ってる?」

このみ「ほら、賞金があるから」

蛍「えぇ……でも……」

夏海「これが兄ちゃんの本気なのかぁ……!!!」

卓「……」

楓「決まっちまうか……」

夏海「にいちゃんにはまけないぃ……!!!」

卓「……」

小鞠「お兄ちゃん!!いけー!!そこだぁー!!!」

夏海「だぁー!!!」ダンッ

卓「……」

れんげ「なっつん山のかちぃ~」

夏海「はぁ……はぁ……。か、かった……!!に、兄ちゃん、ウチの……かちだ……」

卓「……」コクッ

小鞠「もうちょっとだったのにぃ!!」

蛍「で、ですね」

夏海「や、やっぱり、ウチが最強ゴリラだね……ふふん……」

このみ「なっちゃん、相当ダメージうけてない?」

楓「……まさか」

卓「……」

一穂「夏海を弱らせて、負けたときの理由を作ってあげたぁ?」

卓「……」フルフル

夏海「さ、さぁ、次の相手は誰?……あ、いや、その前にちょっと休憩しまーす」

具「……」

楓「なにいってやがる。そんなこと許すとでも思ってるのかよ」

夏海「でも、腕に疲れがあって、実力が出せないし。実力を出せずに負けたら悔いが残るし」

楓「どんな状態であろうと勝つのが王者だろうが」

夏海「うっ……」

このみ「今がチャーンスっ。私、やるぅー」

夏海「このみちゃんかぁ……。まぁ、このみちゃんなら、なんとかなるかな……」

このみ「弱ってる今なら私でも勝てるかも」

夏海「よし、どんとこい!」

れんげ「では、みあってみあって~」

このみ「やっちゃうよー」ギュッ

夏海「このみちゃんには勝てる。だって、小学生のときに勝てたんだし。あれからウチも成長してるし」ギュッ

れんげ「はっけよい、のこったん!!」

このみ「えーいっ」ググッ

夏海「おぉぉ!!やばい!!これやばい!!腕に力はいんないって!!タイムタイム!!」

楓「王者だろ?弱音を吐くなよ」

卓→このみちゃんの順番が原作ぽくて良い

夏海「くっそぉ……!!」

このみ「なっちゃん、諦めないの?このまま倒しちゃうよ?」

夏海「あ、あきらめないって……!!だって、ウチ、ゴリラだし!!」

このみ「そう……」

夏海「ちょっと弱ったぐらいじゃ、負けない……!!!」ググッ

このみ「なっちゃんはホント頑張り屋さんだよね」

夏海「だ、だって、このみちゃんには一度も負けたことないし……!!」

このみ「そっか。なっちゃんは私に負けたこと、ないんだもんね。それならがんばっちゃうか」

夏海「そのとおり……です……!!」

このみ「……」

夏海「うりゃぁぁ……!!!」

このみ「うーんっ。なっちゃん、やるね。すごい粘り」

れんげ「のこったん!!のこったん!!」

小鞠「夏海が巻き返した!?このみちゃん!!まけるなー!!」

保守レンじゃ~い!!

夏海「くぅぅ……!!!」

このみ「んっ。なっちゃん、つよーい」

夏海「もう……すこ、し……でぇ……!!」

蛍「このみさん……」

夏海「やぁー!!」ダンッ

れんげ「なっつん山のかちぃ~」

夏海「ぜぇ……ぜぇ……」

このみ「あー。負けちゃった。いけると思ったんだけどなぁ」

夏海「ま、まぁ……ウチ、の……わん、りょくには……かなう……わけな、い……んだし……きにしな、くて……いいと、おもう……」

このみ「そうだね。なっちゃん。私に勝ったんだから、負けちゃだめだよ」

夏海「も……も、ちろんっ」

楓「王者の二連勝かよ」

一穂「やっぱり手ごわいねぇ」

夏海「あの、さすがに……きゅうけいを……ですね……」

楓「おーい、間髪いれずに誰かいけよ。今の王者、かなり衰弱してるから誰でも勝てるんじゃないか」

小鞠「――私が相手だ!!」

夏海「姉ちゃんが?」

蛍「ここで先輩が!?」

一穂「漁夫の利狙いか」

小鞠「れんげ!!審判!!」

れんげ「こまちゃん、気合はいってるん!」

小鞠「今なら夏海を倒せる!!」ギュッ

夏海「姉ちゃんか……どうしよう……」ギュッ

れんげ「はっけよい、のこったん!!!」

小鞠「どりゃー!!」

夏海「……」ダンッ

小鞠「……え?」

れんげ「なっつん山のかちぃ~」

蛍「せんぱーい!!」

楓「あの状態の夏海に負けるのか……」

自分が本気で負けるんだから
なっつん最強を信じるのも無理はないね

小鞠「うぇぇぇん!!なんでなんでー!!!」

一穂「よしよし。そういうこともあるよー。きにすんなぁ」ナデナデ

小鞠「私、卑怯なことしたのぃ!!卑怯なことしたのにぃ!!自分が嫌いになりそー!!!」

蛍「あぁ、先輩……」

夏海「腕がだるい……ここでほたるんが来たら……」

楓「ん」

夏海「……駄菓子屋がやるの?」

楓「こいよ」

夏海「ウチとほたるんを対戦させたほうがあとで有利になると思うけど?」

楓「いいから、握れよ」

夏海「弱ってるウチに負けたら悔しい思いをすることに……」

楓「ごちゃごちゃ言いながら休憩すんな。やるぞ。れんげ、審判」ギュッ

夏海「うぅー……。れんちょん、ゆっくりでいいからね。ゆっくりでさぁ」

れんげ「はっけよい、のこったん!!!」

夏海「はやっ!!れんちょん!!裏切ったなぁ!!」

こまちゃんの姉・年上スキルは1年に2、3回発動するかしないかだから……

楓「……」グググッ

夏海「んぎぃ……!!!タイム!!タイム!!ちょっと、背中がかゆくて集中できないんですけどー!!!」

楓「知るか」グググッ

夏海「がっ……ぐぅ……やめて!!やめて!!だがしやぁー!!」

楓「おら、もっと頑張れよ」グググッ

夏海「あぁー!!こんなのむりだってばー!!!」

このみ「なっちゃん!!まけるなー!!」

夏海「え……」

このみ「なっちゃん、私との約束!もう忘れたの!?」

夏海「そ、そうだった……!!このみちゃんのためにも……!!!」

楓「おー。そうだそうだ。その調子だ」

夏海「諦めない……ウチはやるんだー!!!」

楓「……」

夏海「たおれてよー!!」

楓(もう殆ど力がはいってねえな、コイツ……もういいか……)

???(力が欲しいか……?)

れんげ「のこったん!!のこったん!!」

小鞠「か、かてる!!王者ついに陥落だ!!」

蛍「夏海先輩……」

一穂「あー。こりゃ、決まりかなぁ」

夏海「やぁー!!!」ダンッ

楓「あーあ。負けたか」

夏海「……あれ?」

楓「どうした?」

夏海「あ、えっと……」

楓「さてと、次は誰がやる?」

小鞠「こうなったら、最終兵器の蛍を投入するしかないね!!」

蛍「わ、わたしですか!?」

一穂「まったまった。その前に……」

れんげ「かず姉、やっぱりやるのん……?腕には注意してほしいのん」

一穂「ちがうちがう。次はれんちょんがやるの」

なるほど

>>116訂正
れんげ「かず姉

れんげ「ねぇねぇ

れんげ「ウチが……腕相撲するのん?」

小鞠「えぇ!?れんげが!?あぶないって!!」

蛍「……」

夏海「えっと……」

れんげ「ウチじゃゴリラパワーにはかてないのん」

楓「れんげ、やる前から諦めてどうすんだよ」

れんげ「ゴリラは最強なのん」

楓「夏海だってどんな劣勢でも諦めなかったし、あたしにまで勝ったんだ」

れんげ「おぉー」

一穂「そうそう。れんちょんでも、やればできるよ。がんばることは確かに辛い。辛いけど、得られるものもある」

れんげ「ねぇねぇ……」

楓「いけ。れんげ」

れんげ「駄菓子屋がいうならウチ、いくのん!!なっつん!!!ウチと勝負するん!!!」

夏海「ああ、うん……」

いい展開

れんげ「こまちゃん!!審判お願いなのん!!」

小鞠「お、おっけー」

夏海「……」

れんげ「なっつん!!真剣勝負なのん!!」ギュッ

夏海「お、おう!!勿論だ!!」ギュッ

小鞠「レディー……ゴー!!!」

れんげ「うおぉぉぉぉぉ!!!!!」

夏海「……」

れんげ「わぁー!!!!」

夏海「……」グイッ

れんげ「やっぱりだめなのん!!!まけるん!!ウチ、まけちゃうのーん!!!」

一穂「れんちょーん、諦めは厳禁ー。勝ったら晩御飯はカレーだぞー」

れんげ「カレー!?ウチ、あきらめないのん!!!」

夏海「れんちょん……」

れんげ「ウチ、本気なのん!!最後までがんばるん!!!」

蛍「れんちゃーん!!ファイトー!!」

れんげ「はたるん!!ウチ、ゴリラになるのん!!!」

夏海「ぐっ……」

このみ「どっちもがんばれー」

卓「……」コクッ

小鞠「れんげー!!いっちゃえー!!!」

れんげ「うおぉぉぉ!!!」

夏海「ふーん……!!!」

楓「いいぞー、れんげー。押してる押してる」

一穂「夏海もがんばりなよぉ」

楓「賞金はマジで出すからなー」

夏海「れんちょん、そんなに一万円ほしい?」

れんげ「そんなことよりなっつんに勝ってカレーたべるん!!」

夏海「そっか……」

れんげ「あと、負けるまではあきらめないのーん!!!」

楓「れんげ。グレートマンを思い出せ」

れんげ「グレートマン!?その手があったのん!!」

夏海「なに!?」

れんげ「んー……ひっさつ!!グレートマン、パーンチ!!!」ダンッ

夏海「……あぁ」

れんげ「おぉ……」

小鞠「え……れんげが勝っちゃった……」

れんげ「おぉぉー!!!かったー!!!ウチ、かったのん!!!」

夏海「あははは。いやー、れんちょん強いなぁ」

れんげ「わーい!!かったのん!!うわーい!!」

夏海「……」

れんげ「でもウチ、分かってるのん」

夏海「な、なにが!?」

れんげ「なっつんはかなり疲れてたのん。だから、ウチなんかでも勝てたのん」

夏海「ま、まぁ、そうだなぁ。でもさ、今度やるときはウチが勝つからね!今回れんちょんが勝てたのは運がよかったからだ!!覚えとけ!!」

れんげ「ねぇねぇ!!かてたのーん!!」

一穂「よくやった。今日はカレーにするからね」

れんげ「カレー!!カレーなのん!!おかわりもあるのん!?」

一穂「あるよー」

れんげ「おかわりするん!!絶対するのん!!」

一穂「いいよー。どんどんしなー」

夏海「……駄菓子屋」

楓「なんだ?」

夏海「あの……ありがとう……」

楓「何言ってんだよ。それより、そこどけ。今かられんげの席だ」

夏海「そっか。れんちょーん、こっちこっち。王者の椅子にどうぞー」

れんげ「王者のいすー!!すわるん!!」

夏海「れんちょんが座るとさまになるね」

れんげ「ウチ、王様みたいなのん?」

夏海「まさに女王様だよ、れんちょん」

れんげ「れんげ・ザ・クイーンなのん!!」

小鞠「えっとぉ、次は蛍がする?」

蛍「え!?あの……」

れんげ「ほたるんの準ゴリラパワーには敵わないのん……」

蛍「いや、あの、私、ちょっと右腕の調子が悪くて、辞退しようって思っていたから……。昨日、夏海先輩と腕相撲したから、その所為で……なんて……」

小鞠「そうだったの!?」

れんげ「ほたるん、大丈夫なのん?」

蛍「う、うん。平気平気」

一穂「あーだったら、ウチも腕の調子が悪いかねぇ。昔、夏海に折られたところが痛み出してきた」

れんげ「それは大変なのん!!ねぇねぇは今回棄権したほうがいいのん!!」

一穂「そうさせてもらおうか」

楓「だったら、今回の優勝はれんげだな」

れんげ「ウチが優勝なのん!?」

夏海「やったじゃーん、れんちょーん。一万円ゲットじゃん」

れんげ「でも、なっつんに勝てたのはまぐれなのん。ウチが優勝したっていうのはちょっと違うのん……」

夏海「いや、そんなことないって」

れんげ「駄菓子屋」

楓「なんだ?」

れんげ「一万円は欲しいけどいらないのん」

楓「いいのか?」

れんげ「いいん!今日、カレー食べれるだけでウチは嬉しいのん!」

楓「そりゃ助かる」

このみ「ということは、第一回腕相撲大会の優勝者はいないってこと?」

小鞠「そうなっちゃうかぁ。ま、夏海が負けたってだけでいいけどね」

夏海「なんだよー。姉ちゃんがもっと応援してくれたら、かてたのにさぁ」

小鞠「えー?なんで夏海の応援なんて……。でも、次はちゃんと応援してあげるっ。挑戦者になっちゃったもんね」

夏海「絶対!絶対だからねー!!」

小鞠「はいはい。約束してあげる」

一穂「それじゃ、腕相撲大会は閉会します。おつかれさまでしたー」

楓「はい、お疲れ様でした。お前ら、一穂先輩がいるからって安心するなよ。気をつけてかえれよ」

一穂「ウチ、信頼されてないのね」

れんげ「カレー!カレー!」

小鞠「蛍ー、かえろっ」

蛍「はーい」

このみ「うーん。たのしかったぁ。またやろうね、みんなで」

卓「……」

夏海「――駄菓子屋!」

楓「ん?」

夏海「今度、腕相撲で勝負してくれ!!」

楓「なんでだよ」

夏海「だってウチ、駄菓子屋の本気が知りたいんだもん」

楓「……気が向けばな」

夏海「約束だからね!!」

楓「はやくいけ。置いていかれるぞ」

夏海「だがしやー!!これからもよろしくー!!バイバーイ!!!」

――越谷家

小鞠「またやんのぉ?」

夏海「いいじゃん!姉ちゃんは審判ね!!兄ちゃん!!こいっ!!」ギュッ

卓「……」ギュッ

小鞠「レディー……ゴー!!」

卓「……」ダンッ

夏海「おぉ……」

卓「……」

夏海「兄ちゃんはやっぱり強いなぁ」

小鞠「お兄ちゃん、今までわざと負けてたの?」

卓「……」フルフル

小鞠「え?あ、そっか。夏海は今日の疲れもあるし、負けるのも無理もないか」

卓「……」コクッ

夏海「ちょ……兄ちゃん……。あー!!もー!!いいー!!姉ちゃん、こい!!」

小鞠「ふふーん。いいのぉ?れんげに負けるぐらい弱ってる夏海には、流石に負けないと思うけどぉ」

――翌日 駄菓子屋

楓「うりゃ」ダンッ

夏海「ぐわー!!」

楓「これで5連勝だな。ほら、なんか買っていけよ」

夏海「手加減ぐらいしろよなー!!」

楓「バァーカ。あたしはわざと負けてやるほど大人じゃないんだよ」

れんげ「おかしいのん。駄菓子屋がなっつんに勝ち続けてるのん……」

蛍「きっと、トレーニングしたんだよ」

れんげ「ウチもやるん!!なっつんと真剣勝負ができるぐらいに強くなるのん!!」

小鞠「……わたしはもう、ぜったいに腕相撲なんてしない……」

蛍「せ、先輩、今から鍛えましょう。そうしたらもう夏海先輩に10連敗なんてことは……」

小鞠「ぜったいしない!!!うがー!!!」

楓「ほいっ」ダンッ

夏海「ぐっ……も、もう一回!腕相撲で勝負だ!!勝つまでやめるかー!!」


おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月25日 (火) 09:26:04   ID: Pub5aoFy

のんのんSSでこれが一番のんのんしてて好きだなぁ

2 :  SS好きの774さん   2014年03月09日 (日) 23:09:01   ID: gCovn7D7

のんびりしてていいね~。あっとさん、このssリスペクトしてくれ

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