みどり「えへへぇ~、たまこ~」///(125)
みどり「おっす、来たよ~」
たまこ「あ、みどりちゃん! いらっしゃい!」
みどり「今日はたまこ一人しかいないの? お父さんやあんこの姿が見えなかったけど」
たまこ「あぁ、皆今日は用事があるみたいで、夜まで帰ってこないんだ~」
みどり「へぇ~」
たまこ「あっ、とりあえず座っててよ」
たまこ「じゃーん! ぶどうジュース! そしてよもぎ餅~!」
みどり「美味しそう!いっつもありがと」
たまこ「お礼には及びませんよ~」
みどり「んっ、よもぎ餅美味しい~! 香りがいいね」
たまこ「うんうん」
みどり「そういえばたまこ、ぶどうジュースなんて珍しいね? いつもお茶だし」
たまこ「いやぁ~、今度ぶどう味のお餅を作ってみようかな~って思ってて」
みどり「へぇ~。なんか斬新」
たまこ「だよね! まあ元々はデラちゃんのアイデアなんだけど」
みどり「鳥の癖に高級だなぁ」
たまこ「だねぇ。それでね?まずはぶどうの味を研究しようと思って、高級なぶどうジュースを買ったのです!」
みどり「おぉ~! 高級っていくらぐらいなの?」
たまこ「え~と……、千円くらいだったかな?」
みどり「うわっ。高っ! なんか悪いね」
たまこ「いやいや! 実は私も飲むの初めてだから、私だけじゃなくてみどりちゃんにも飲んでもらったらいいかな~って」
みどり「なるほど……では、頂きます」
たまこ「どうぞ~」
みどり「んっ、んっ……? たまこ、こ、これワインじゃない?」
たまこ「えっ、嘘!? ……あ、本当だ!」
たまこ「ご、ごめんね! 大丈夫?今お水持ってくるね」
みどり「いやいや、大丈夫大丈夫! 一足先に大人の階段を登るぞーなんて」
たまこ「ええーっ? ダメだよ! まだ20歳超えてないのにお酒なんて飲んだら体に悪いよ……。お水持ってくるね」
みどり「えへへ、冗談だよ。ありがと」
みどり(何だろ……ちょっと体が熱くなってきちゃった。酔ったのかな?)
みどり(体もふわふわするし)
たまこ「みどりちゃん、お水持ってきたよ!」
みどり「ん、ありがと」
たまこ「本当にごめんね? まさかワインとは思わなくて……」
みどり「いいっていいって!むしろちょっと美味しかったし」
たまこ「嘘ー! おっとな~」
みどり「あはは、それほどでも」
たまこ「そういえばこの間のお祭りの時に、あんことかんなちゃんと史織ちゃんとでお餅作ったんだけどね」
みどり「うん」
たまこ「作り終わった時に、史織ちゃんの鼻にもち粉がついてて可愛かったなぁ」
たまこ「その後で私やかんなちゃんも鼻につけて楽しかったんだよ」
みどり「……へぇ~」
たまこ「そういえばみどりちゃんはどうしてたの?」
みどり「私は商店街の人達と一緒にいたよ」
みどり「あぁ~、私も手伝いに行ってたらよかった!」
たまこ「えぇー、でもみどりちゃん去年や一昨年も手伝いにきてくれてるしいいじゃん」
みどり「まあそうだけど」
たまこ「ところでみどりちゃん、なんか顔が赤いよ?」
たまこ「もしかしてさっきので酔っちゃったり……」
みどり「んーそうかも。ちょっと顔が熱い……」///
たまこ「えっ、ど、どうしよう!? 今家に誰も居ないし……あっ、とりえあずちょっとベッドで休んだr
みどり「たーまこっ♪」///
たまこ「きゃっ! み、みどりちゃんどうしたの?」
たまこ「顔赤っ……」
みどり「はぁぁ~たまこは可愛いなぁ……ほっぺたスリスリしてやる~!」///
たまこ「ひょっ、らめへよ~!」
たまこ(みどりちゃん完璧に酔っ払っちゃってる……)
みどり「本当たまこは昔から変わらないよね~、可愛い。いい匂いもするし」///
たまこ「もぉ~……そんなことないよ! みどりちゃんだって可愛いしいい匂いもするよ?」
みどり「きゃーっ!! たまこに可愛いって言われたっ!!嬉しいよぉ」///
たまこ「みっ、みどりちゃんほんと大丈夫?休んだ方がいいよ」
みどり「やだ~! そのうち醒めるし……それに折角たまこと一緒にいるんだから、寝たらもったいないし」///
たまこ「恥ずかしいよ///」
みどり「恥ずかしがった顔も可愛いぃぃ! ……たまこ大好き!」///
たまこ「も、もう! ありがとね」
みどり「冗談じゃないからぁ~……。私はたまこにべた惚れ~」///
たまこ「えっ///べた惚れって……」
たまこ「照れちゃうなぁ……」
たまこ(酔っ払っていつもと違うみどりちゃん……なんか可愛いかも!)
たまこ「よし! じゃあ私はなでなでしちゃう……ってあれ?」
みどり「……」
たまこ「みどりちゃんどうかした?」
みどり「……うぅっ」
たまこ「!?」
みどり「うわぁぁぁぁん! うぅぅぅっ」
たまこ「えっ!? どうしたの!? 私何かしちゃったかな」
みどり「たまこの馬鹿ぁぁぁぁ! ぐすっ」
たまこ「えぇぇぇ!? ごっ、ごめんね!?」
みどり「たまこが鈍感だから私こんなに悩んでるんだからぁ……ひっく」
たまこ「えっ?」
みどり「私はたまこのことを友達以上に好きなのに、気付いてくれないしぃ」
たまこ「!?」
たまこ(どっ、どういうこと? てっきり私友達の好きかと思ってたけど)
たまこ(それに鈍感って……。やっぱりそういうことなの?///)
みどり「うぅぅっ……ぐすっ」
たまこ(みどりちゃんずっと泣いちゃってるし、私どうすればいいの?)
たまこ(それにみどりちゃんがそういう対象として私のことを見てたなんて……)
たまこ(いつも優しくて笑顔だったみどりちゃんだけど、本当はこんな風に悩んでたのかな)
たまこ「あのね、みどりちゃん」
みどり「ぐぅー……」
たまこ「あれ? みどりちゃん? 寝ちゃった?」
たまこ(みどりちゃん寝ちゃったのかな。とりえあず休ませてあげなきゃ)
たまこ(あぁ……。どうしよう、接し方がわかんなくなっちゃった)
たまこ(いつから私のこと好きになっちゃったんだろう……昔から?)
たまこ(いやいや、それはないよね。それに女同士って……。私なんかでいいのかな)
たまこ(こんなこと誰にも相談できないし……)
みどり「たまこぉ~」
たまこ「!? どっ、どうしたの?」
みどり「くかー……」
たまこ「みどりちゃん? 寝言かな?」
たまこ(はぁ、びっくりした。みどりちゃんには私が落ち着くまでもうちょっと眠っててほしいな)
たまこ(それに、なんだか私も眠くなってきちゃった)
たまこ(いきなりすぎて、頭が疲れちゃったのかも……)
たまこ(ちょっとだけ……)
たまこ「……」
たまこ「すー……」
みどり「……! あ、あれ? 私寝ちゃって……」
みどり「たまこも寝てるし……っ!痛つつ、あっ! 私もしかして酔って寝ちゃったのかな」
みどり「ってもうこんな時間かぁ。おーいっ、たまこ~」
たまこ「……」
みどり「たまこーっ、朝ですよー」
たまこ「……? あぁ、私寝たんだっけ……。って、みどりちゃん!?」
みどり「おはよ」
たまこ「おっ、おはよう! そっ、そのみどりちゃん、さっきのことなんだけど……」
みどり「さっきのこと?」
たまこ「……えっ? もしかして憶えてないの?」
みどり「えっ、私何か迷惑かけちゃったかな? 記憶が飛んじゃってて何も思い出せないし」
たまこ「ううん!憶えてないならいいの……」
みどり「私、酔っちゃってたんだよね……。本当ごめんね! わざわざ誘ってもらった挙句に酔って寝ちゃって」
たまこ「いや、私の方こそワインなんて出しちゃってごめんね」
みどり「いいって! じゃあお互い様ってことで」
たまこ「そっ、そうだね!」
たまこ「あっ、みどりちゃん。時間大丈夫?」
みどり「そうだった! ごめんたまこ、今日はもう遅いから帰るね」
たまこ「うん。ほんとにほんとにごめんね?」
みどり「もう! 気にすんなって」
みどり「それじゃ!」
たまこ「じゃあ」
たまこ「……」
たまこ(みどりちゃんが憶えてなくて少し安心したような……そうでないような……)
翌日
たまこ「かんなちゃんおはよ~」
かんな「たまちゃんおはよー……ふわぁぁ」
たまこ「また寝不足?」
かんな「うん……。ちょっと遅くまで作業を」
たまこ「へぇ~。何の作業してたの?」
かんな「今度は爪楊枝だけで私の家の模型作ろうと思って」
たまこ「爪楊枝? すごい!」
かんな「必要な部分は束ねたり、サイズを調整したりして楽しいんだよ」
たまこ「へぇ~!」
みどり「おっす~! 二人とも」
かんな「おはよう」
たまこ「!? み、みどりちゃんおはよう」
かんな「?」
みどり「どうかした? たまこ」
たまこ「いやいや! 何でもないよ」
かんな「たまちゃんと何かあったの?」ボソッ
みどり「この間遊んだ時に、私酔っちゃって迷惑かけちゃったのかも」
かんな「それだよ多分。というかみどちゃん酔ったって、もしかしてストレス……」
みどり「違うから。まあ紆余曲折ありまして……」
かんな「まあ深くは聞かないけどね」
みどり「うん」
たまこ「……? 二人とも内緒話?」
かんな「別にそんなんじゃないよ」
たまこ「気になるなぁ」
かんな「たまちゃんにはまだ秘密」
たまこ「えぇー」
みどり「あっ、そうだ。今度家で遊ばない?」
かんな「いいね」
たまこ「そ、そうだね!」
かんな「あ、学校つきましたよ」
みどり「それじゃ、また放課後に」
かんな「じゃ」
たまこ「……」
かんな「たまちゃーん?」
たまこ「あっ、あれ!? みどりちゃんは?」
かんな「もう教室入っちゃったよ」
たまこ「あ、そっか……」
数日後
みどり「今日は先に来てもらってありがとう」
かんな「いえいえ。結局、今週ずっとたまちゃんちょっとぎこちなかったね」
みどり「ね……。私一体何しちゃったんだろう?」
かんな「まさかみどちゃん日々の鬱憤が溜まってたまちゃんを……」
みどり「えぇ!?///それは流石にない……と思いたい」
かんな「それにしてもみどちゃんってこういう話題になると意外と弱いよね」
みどり「う、うるさい!」///
かんな「顔や言葉にすぐ出ちゃって」
みどり「も、もう! やめてよ」
かんな「それでもたまちゃんは気付かないよね」
みどり「まあたまこは鈍感だし……。それにたまこの前になると気が締まって、しっかりしなきゃ! って思うからセーブがかかるのかも」
かんな「やっぱり直接アタックするしかないですよ。みどちゃん」
みどり「……出来たらとっくにしてるよ」
かんな「……ごめんね」
みどり「いや、私も」
かんな「まあ、私は応援してるから」
みどり「うん」
かんな「気兼ねなく相談してよ」
みどり「ありがとう」
かんな「あ、そろそろたまちゃん来る時間じゃない?」
みどり「そうだね」
ピンポーン
かんな「たまちゃんかな?」
みどり「だね。……はーい」
たまこ「お邪魔しまーす……なんかみどりちゃんちに来るの久々だよ~」
みどり「そうだね」
かんな「はろー。たまちゃん」
たまこ「えへへ、はろー!」
たまこ「今日は何するの?」
かんな「後になったら分かるよ」
たまこ「何だろ~?」
みどり「はいっ、これチョコ」
かんな「何やら凄く豪華な箱に入ってますね」
みどり「お爺ちゃんが貰ったらしいんだけど、食べられないからってさ」
たまこ「へぇ~。すごいね!」
かんな「あ、このチョコちょっとデラちゃんに似てますね」
たまこ「本当! 食べてみよっ」パクッ
たまこ「!?……おっ、美味しいよ!」
かんな「あっ、これはトンカチみたいな形してる……。このチョコ作った人は分かってるなぁ」
みどり「色んな形があるんだねぇ。甘くて美味しい……」
みどり「あのね? たまこ、今日呼び出したのはたまこに聞きたいことがあるからなの」
たまこ「ん~?」
かんな「たまちゃん、最近ずっとみどちゃんに対してなんとなくぎこちなかったから」
みどり「そ。もしかしてあの時、私何かしちゃったんじゃ……遠慮なく言っ
たまこ「えへへぇ~、みどりちゃ~ん」///
みどり「えっ、なっ、何!?」
かんな「チョコの紹介によると、あのデラちゃんチョコの中にはお酒が入ってたみたいですよ」
たまみどSSきたああああああ!
これで勝つる!
みどり「えぇぇぇぇ!?」
かんな「まさか酒入りチョコ一粒でここまで泥酔するとは……」
たまこ「みどりちゃんかーわいー!あ、え、なんだっけ?前みどりちゃんが何したかってことだっけ」///
たまこ「それはねぇ~、えへへ、私に告白してきたんだよぉ~」///
みどり「!?」
かんな「あらあら」
たまこ「私すっごく困っちゃって……。えへ、みどりちゃんからいきなりだもん」///
みどり「……!」(思い出した……私、たまこにべたべたした上にたまこに文句言ったんだった……)
たまこ「でもねぇ~?みどりちゃんから告白されて私嬉しかったからぁ」///
たまこ「私もみどりちゃんに応えてあげたくって」///
みどり「///」
みどり「そっ、それって……」
ええでええで
今忙しいから黙ってて?
たまこ「まだはっきりしないけど……多分私も好き♪」///
みどり「やっ、やった///」
かんな(いい雰囲気……私は退散しますか)スッ
たまこ「だからぁ……みどりちゃん!」///
みどり「えっ?」
たまこ「///」チュッ
みどり「――!!///」
キマシタワ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
みどり「……あのねっ、たまこ///……って」
たまこ「くー……くー」///
みどり「早っ!もう寝ちゃってるし……」
みどり「……出来ることなら、酔ってないときに聞きたかったかも」
みどり「たまこ、目が覚めても私みたいに忘れないでいてくれたら嬉しいな」
みどり「……///」チュッ
たまこ(……忘れないから安心してね、みどりちゃん)
終わり
乙
良かったぜ
さあ2話目書こっか(勧誘)
真面目なみどたまSS書くのに行き詰ったので息抜きにしました
またちょくちょくみどたまSS書くのでどうぞよろしく
>>96
パンツは何枚買っとけばいい?
____ 丿
....:::::::::::::::::::::::::::`'<
/::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::\
/^Y⌒∨::::::::∧ :::::::::::|\ :::::::::::\
/::::::乂_ノ :::::::::::/\::::::::|/ヘ:::::::::::::::ヽ
|:::::(__ノ::|::::::::|::/=--ヽ::::| x=ミV:::::::小|
|:(⌒Vヘ:|::::::::|:斗=ミ Lリ´riハハ ::::|ノ
|::ヘ ∨i|:::::: i〃J心 Vソ |∨| このロリコンども!
|::::::〉 `マ::::从 V:ソ , |ノ :|
|:::::{. \ \{ 、、 -、 人|::|\_ _
\{ ー-У イ介::... ( 丿/ト、:|::| `''ーく 'っ
{ _ノし'│\::::≧=ァ</ ∧小|ノー──く_「
`ト、_ノ_,,ノ_ハ:::::マ ニニ/ |..|人
|::::::::::::\ |::|:::| r‐r:(⌒}|..| ::::〉
∨\|\::::人_,,|..| く___/∨|..|
∨\...|..L..___/し\
ノ.. ノヘし───く.........〉
〈......Lノ..............() .........../
\....................-()....... イ
\............__ノ‐‐く |
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません