凛「Linkラジオ、可愛く続くよ」(150)

 
凛「さて。Linkラジオの放送を始めるよ」

凛「第19回、決めていくからね」

凛「気合いれて、いってみよー」

 
凛「私ね、カラオケが結構好きなんだ」

凛「みりあちゃん、舞ちゃん、ありすちゃんと4人で行ったことがあってさ」

凛「おしゃべりしながら、点数競ったり、おやつ食べたり」

凛「今日はそのことを話そっか」

 
凛「みりあちゃんは、あの子はお喋りが大好きでね」

凛「たぶん、歌ってるより話してる時間の方が多かった気がするよ」

凛「でも、とても笑顔が可愛いからね」

凛「ついついこっちも話が弾んじゃうんだ」

凛「また衣装のしっぽ、もふもふしたいなあ……」

 
凛「舞ちゃんはおしとやかで優等生なんだよ」

凛「ただ、カラオケのときは、夢中で子供向けアニメ主題歌を歌うんだ」

凛「年相応で、可愛いよね」

凛「奈緒がいたら喜ぶんじゃないかなー、そうでもない?」

凛「今度、一緒にアニメの鑑賞会してみる?」

 
凛「ありすちゃんは、すごくクールな子でさ」

凛「演歌を歌い始めた時は以外でびっくりしたな……」

凛「でも、こっそり恋愛曲検索してるの、ばれてるからね」

凛「曲のレパートリーからして、片想いの相手でも……いるのかな?」

 
凛「一通り歌ったらさ、次はお待ちかねのおやつタイム」

凛「カラオケに来たら、やっぱり定番の罰ゲーム遊びだよね」

凛「わさび入りルーレットたこ焼き……激戦だったな」

凛「なにせ、最後まで誰も悲鳴をあげなかったから」

凛「いろいろ騒いで、最後の一個を、舞ちゃんが涙目で食べたのに……」

 
凛『あ、あれ……辛く、ないですよ?』

凛『えー! わさび入れ忘れてるのー?』

凛『そういうこともあるんじゃないですか……らっ』

凛『良かったー。ほ、ほっとしましたー……!』

凛『つまんなーい! もう一回やろー!』

凛『いえもう良いんじゃないですか……らっ。子供じゃないんです辛っ 』

 
凛『も、もう一回はやめましょうよー!』

凛『だめー! 舞ちゃんが面白いりあくしょんしてくれるまで止めなーい!』

凛『えぇー!?』

凛『みりあひゃんそこまでにしまひぇんか……らっ。凛さんもそう思いまひぇんかっ……ら!』

凛「そのあと、ありすちゃんは10分くらい水をちびちび飲んでたな……」

凛「二人は気付いてなかったけど……我慢は良くないと思うよ、ありすちゃん」

 
凛「そこで、私の携帯が鳴ってさ……」

凛「プロデューサーが、遊園地のチケットを手に入れたって連絡が来たんだ」

凛「2名様ご招待、期限が明日きり」

凛「明日の予定が空いてるアイドルが、私たちだけだったから」

凛「カラオケ勝負することで満場一致したよ。私たちの団結力は芸能界一だよね」

 
凛「まずみりあちゃんが99点」

凛「次にありすちゃんが98点」

凛「続いて私が99点」

凛「最後に舞ちゃんが99点」

凛「惜しいな……でも、2回勝負だったからね。ワンチャンスあるよ」

 
凛「先手を打って、私が100点」

凛「次にみりあちゃんが100点」

凛「続いて舞ちゃんが100点」

凛「最後にありすちゃんが100点」

凛「熱戦だったな……結局、皆でおねだりすることになったよ」

凛「皆のチケット代は私も手伝ったからさ、今度借り、返してね。プロデューサー」

凛「またカラオケ、行きたいなー……なんて」

 
凛「……さて。歌っているとだんだん、身体が熱くなってきちゃうよね」

凛「そんな時は、これを聴くの。もっと熱くなれるから」

凛「Twilight Sky。多田李衣菜ちゃんの曲だよ」

凛「ロックの在り処、私と貴方で見つけよう。聴いてみて?」

 
凛「……私、ロックはよくわかんないけど」

凛「目標とか、道しるべとか、そういうものは自分だけじゃ見つからないと思うんだ」

凛「大事な人がそっと手をとって、一緒に、自分だけの道を歩き出してくれる」

凛「ロックな魂の輝き、李衣菜ちゃんの歌から感じてね」

 
凛「そういうことで、今日の御花シンデレラ、ゲストは……」

李衣菜「こんにちはーっ! ロックアイドル、多田李衣菜でぇっす!」

凛「わ、元気あるなあ」

李衣菜「もちろんだよ、ロックは魂! 魂がなきゃダメダメ!」

凛「そういうものなの?」

李衣菜「そういうものなんだよね、これが……」

 
凛「深い、のかな?」

李衣菜「おっと、凛ちゃんにはまだ早かったかな。ちょっと高尚だからさ……」

凛「プロデューサーが首を傾げてるけど」

李衣菜「ろ、ロックは一枚皮じゃないからね……」

凛「プロデューサーが首を横に振ってるけど」

李衣菜「ぷ、プロデューサーとは音楽性の違いがあるの!」

 
凛「まあ、そういうことにしておくね」

李衣菜「うぅ、なんか釈然としない……」

凛「まあまあ。それも李衣菜ちゃんの可愛い所じゃない?」

李衣菜「あー、可愛いとかは私、ちょっと……」

凛「あれ、嫌なの?」

李衣菜「いえいえ……私、ロック目指してるんで」

凛「……そういうもの?」

 
李衣菜「やはり、凛ちゃんには早いですかねー……」

凛「む……そういう李衣菜ちゃんは、可愛さについて理解してるの?」

李衣菜「まあ、可愛さについて知らなくもないかな~……みたいな?」

凛「どっちなの……」

李衣菜「ロックには必要ありませんからねー。基本だけは知ってますけど?」

凛「そう、じゃあ、可愛さ対決しよう」

李衣菜「げっ!?」

凛「……げっ?」

李衣菜「い、今のは無しで……」

 
李衣菜「で、具体的に何をするんですか……?」

凛「そうだね、なりきりシュチュエーション。これがいいと思う」

李衣菜「それはぁ……勘弁してくれませんかー……?」

凛「ん……ロックなアイドル目指すなら、可愛いロックも必要じゃない?」

李衣菜「そ、そんなわけ……」

凛「あると思うなー。ね、プロデューサー」

李衣菜「うぐぐ……わ、わかりましたよ! やります!」

凛「うんうん。素直が一番だよね」

 
凛「それじゃあ、お題はこちら」

李衣菜「ばばん! 愛しのあの人にバレンタインチョコを可愛く渡そう!」

凛「……うんっ」

李衣菜「あばば……」

凛「先にいってもいい?」

李衣菜「ど……どうぞっ?」

凛「ん。いくよ……」

 
凛「……心をこめて作りました」

凛「これからもずっと、私のチョコをもらってください!」

凛「……」

李衣菜「……」

 
凛「李衣菜ちゃん。逃げようとしても無駄だよ」

李衣菜「み、見逃してください! 可愛いのは憧れだけどぉ……!」

凛「だーめ。次は李衣菜ちゃんの番だから」

李衣菜「お願いします! あ、ギター、ギターあげますから!」

凛「それロックの魂なんじゃないの!?」

李衣菜「このままじゃリーナのアイデンティティがー……!」

 
凛「ほら、はやくはやく」

李衣菜「……む、無理ですよ! チョコとかほとんど渡したことないし……」

凛「去年のバレンタイン」

李衣菜「……」

凛「……」

李衣菜「や、やります……」

 
李衣菜「でも、チョコ渡すとか、中々イメージできませんよ……」

凛「あ、ほら。やりにくいなら、ちょうどいい相手がいるし。良いんじゃない?」

李衣菜「うぇええ!?」

凛「ほらほら」

李衣菜「あ、うぁ……そ、それは……」

凛「はい。ちょうど、李衣菜ちゃんのお尻のポケットにチョコが入ってたし」

李衣菜「あー! なんでばれて!?」

 
凛「さあ」

李衣菜「あわわ……」

凛「さあさあ」

李衣菜「……ええい!」

李衣菜「どーにでもなれーっ……!」

 
李衣菜「あの! これ、私の手作りですっ!」

李衣菜「美味しくないかも……っていうかマズイだろうけど!」

李衣菜「気持ち、気持ちだけは込めてますから!」

李衣菜「リーナのキモチ、う、受け取ってください!!」

 
李衣菜「……」

凛「……ほら。チョコ貰ったら、反応返してあげないと」

李衣菜「いやいや、いいです! 反応とかいいですから!」

凛「そんな謙遜しなくても……あ、美味しいって。良かったね?」

李衣菜「あう……」

 
李衣菜「そ、そんな、別にチョコが美味しいくらいで、喜ぶのはロックじゃないですし……」

凛「またそんな……」

李衣菜「もー、やめやめです! こんなの私の性に合いませんから!」

凛「そう? もうちょっと見たかったけど」

李衣菜「凛ちゃんが意地悪ですプロデューサー!」

凛「こら、泣き付くのはロックじゃないよ!」

 
李衣菜「涙を見せ合える存在……これはロックですもん!」

凛「に、にわかみたいだよ!」

李衣菜「な、失礼なー!」

凛「にわかロック!」

李衣菜「にわかじゃないですー!!」

 
凛「はあ、はあ……李衣菜ちゃんはこう、強情だからさ……」

凛「もうちょっと自分に素直になればいいのに……」

凛「別にロックじゃなくても可愛いのにな」

凛「むしろ、可愛さは既に頂点までいってるような気がするけどね」

凛「……って言いたそうな顔してるよ。プロデューサー?」

 
凛「それじゃ、お便りのコーナーだよ」

凛「最初はペンネーム、お便り頑張ります!さんから」

凛「凛ちゃんと椅子を並べるの、楽しみにしてるね!」

凛「うん、私も待ち遠しい。ふふ、待ってるよ」

 
凛「続いてペンネーム、しぶりんお疲れ!さんから」

凛「早くしぶりんに会いたいよー! 待っててねマイハニー!」

凛「もう、調子乗りすぎ。いざという時はしっかりしてよ?」

凛「……あと、マイハニーはやめて」

 
凛「最後はペンネーム、運命の赤い糸さんから」

凛「呼んでくれればすぐ行きますよぉ?」

凛「……そうだね、会いたくなったらね」

凛「…………それまではゆっくりしててね」

 
凛「……今日はこれまでにしよっか」

凛「次回は屋外で、公開生収録。よかったら、聴きに来て?」

凛「今から楽しみだよ。それじゃ、またね」

おしまい
支援ありがとう
前回藍子が出ると思った人がいると聞いて考えたけど、藍子はふんわりどころかぺったんこだったね
おやすみ

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