とある暗黒武術会 (10)
「これが60%ってとこか……3分でこのビルを平らにしてみせようか?」
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学園都市にて
とある日の学校帰りの放課後
とある建築中のビルの中
右手に『幻想殺し』というあらゆる異能の力を持つ少年、上条当麻は、膝をついて地面に顔を埋めていた。
その身体中からは、冷たい汗がとめどなく溢れている。
『足がすくんで……動くことさえ出来なかった……』
先程まで相対していたサングラスをかけた大男が、その場から消えた後も上条の身体は震え続けていた。
上条「ちくしょお……チクショォォォォォオオオオッ!!!!!」
声なき声で、上条当麻は叫ぶ。
「3ヶ月後。ある場所で武術会が開かれる」
大男は言っていた。
「闇の世界を利用して暗躍している人間の金持ちや実力者が、それぞれ最強と自負するメンバー五人を参加させて戦うトーナメントだ」
震える自分の背後で大男は言っていた。
「お前は今大会のゲストだ。断ればその場で俺が殺す」
恐怖に怯える上条の頭にしっかりと、記憶されていた。
死にもの狂いで強くなることだ……
生き延びるためには勝つしかない……
ジャリッ!!!
上条の右手が地面を掴む。
上条「強く……強くなりてェ……」
冷や汗と涙を垂れ流し
未だ震えが収まらぬ身体のまま
上条当麻はゆっくりと立ち上がり歩き出した。
とある魔術の禁書目録と幽遊白書の暗黒武術会編のクロスです。
次回投下の際は、時間を遡り雪菜救出編に当たるところからスタートします。
幽遊白書での対戦する妖怪等は、魔術師や能力者として現れます。
凄まじくゆっくり更新になるため、気長ーにお待ちください。
それではまた。
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