上条「ピシ……プシレン?」禁書「サイレンなんだよ!」 (210)

「ねえ、サイレンって知ってる?」

「知ってるよ。都市伝説の『秘密結社サイレン』でしょ?」

「そう、そのサイレン」

「確か現実が嫌になった人たちを集めて、ネメシスQって使者が『楽園』に連れてくんだよね?」

「そして、そのサイレンの謎を解いたものには」



「『5億の懸賞金が出る』だったよね?」



「そう。そしてもうひとつ___」



「サイレンから帰ってこれたものは『超能力』ではない、『別の力』を得ることができる」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400390444

三年ぶりぐらいにPSYERとのクロスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

期待

スレ立て乙
期待してる

久し振りにサイレンクロスを見たな
科学サイド相手では無敵のアゲハさんは出るんですかね?

もう四年前のサイレンスレ
http://blog.livedoor.jp/crown24/archives/51023281.html

とある×PSYRENのSSです。

SIRENではありません。

禁書のキャラがサイレン世界に行く話 で、時系列は禁書1巻、サイレン1巻から です。

投下は1週間に1回以上はして行こうと思います。

また、オリ展開や自己解釈が多数あります。

良かったらご覧ください。

上条当麻は不幸な人間である。

特に7月19日は不幸なことこの上なかった。

朝は買ったばかりの目覚まし時計が壊れて遅刻し、小学生にしか見えない担任にクラスのみんなの前で怒られ、

終了式では座った椅子が急に壊れ、女子を押し倒し周りから殺意ある目と拳とおでこをいただいた。

クラスで1学期のお疲れ様会でもしようと誘われるも担任から「上条ちゃーん、バカだから補修でーす♪」とラブコール。

補修が終わったころにはすでに日が落ち、こうなったらファミレスでやけ食いでもしようとファミレスに向かうと女の子に絡んでいる、不良グループを発見。
不良グループをとりあえず「助けてやっか」と話しかけた結果
不良たちに夜の街中を追われることとなった。

そして不良たちをまいたと思ったら今度は1人の少女に勝負と言う名の一方的な暴力をされる羽目になり
その少女、御坂美琴から電撃やら超電磁砲(レールガン)何て物を「打ち消し」ながら少女を脅して、騙して、やっとの思いで逃げ切ったのであった。

そして現在御坂美琴から逃げ切った彼はとある公園で今日のことを思って口癖を言う。
いつものように。

「……不幸だ」



その時音がなった。

リリリリン!!

何かの警告音(サイレン)のような、何かを目覚めさせるような、電話の着信音だった。


その音が深夜の公園で響く。
誰もいない公園で。
上条1人の公園で。

リリリリン! リリリリン!!

公衆電話が深夜の公園を支配していた。

「この公園に公衆電話なんて、あったか?」

「……えっと出ていんだよな?」

リリリリン!リリリリン!!

公衆電話までむかい、電話をとり、声を発した。

「もっし、もーし、どなたサマですかー?」

『もっし、もーし、どなたサマですかー?』

その言葉がそっくりそのまま同じ音で返ってきた。

公衆電話の外に気配を感じ、すぐさま外に飛び出た。
そこで上条は『怪人』の姿を見た。
その姿は異形としか言えず、また神々しくも見えた。

「誰だ!?」

「ピー……ガッ……Q……!!!」

(…喋った?って!)

そして気づく、先ほどまで確かに存在した怪人がいた気配などなくいなくなっていることを。

上条は驚き、そして考える。

(学園都市の新しい立体映像?)

(いや、今のレベルは装置がないと無理なはず)

(じゃあ一体……)


ピー ピー ピー……と公衆電話から音が鳴り響く

「あー、今度はなんなの? なんだよ! なんなんですかー三段活用!」

「……テレホンカード? さっきこんなのあったっけ?」

公衆電話で見つけたものは『赤いテレホンカード』だった。

そこにはPSYRENと書かれていた。

「えっと……ピ?…ピシ……プシレン…?」

学力が少しばかり足りない上条はこれが読めない。

とそこで

「それはサイレンなんだよ!」

声が聞こえた。

時刻は午前0時。7月20日。
夏休みが始まり、上条当麻の戦いが始まった日であった。







科学と魔術が交差し、『サイレン』を知った時物語は始まる。




声の主は上から下まで純白な少女だった。
「それはサイレンって読むんだよ!」

「…サイレン?」

「うん! 多分この街でも噂されてると思うんだけど、都市伝説の『秘密結社サイレン』のことだよ!」

「あー、それか。そういえばビリビリもなんか言ってたな」


「…………ところであなたは誰でせう?見たところシスターさんっぽいけど」

「あっ、名乗り忘れてたんだよ。私の名前は____」

どう考えても浜面はカブトポジ
てか、あいつ以外勤まるやつ居るのか?

名前を言おうとしたその時、少女は言葉を発せずに呆然とした。

「どうかしたのか?」

「…………ごめんね。用事ができちゃった。行かなくちゃ」

「…行くってどこに?」

少女はじゃあねと上条に対して笑いかけて言い、持っていた携帯電話を耳にかざした。

「なっ」

上条が気づいた時には少女は既にいなくなっていた。
音もなく、まるで最初からそこにいなかったように。

「…見るからにシスターだったよな? 空間移動能力者(テレポーター)だったのか?」

上条は考える。
しかし、上条程度の知恵では結論が出ず、上条は考えるのをやめた。


そして、公園にあった時計をふと見る。

「って、もう1時じゃねーか! 明日も補修で学校なのに」

「はぁ……不幸だ」

上条は本日始めての口癖をつぶやき、家へと帰って行った。
空にいる怪人に気づかずに。

「……………」

「ピー…あれが……ガ、上条…ガ、当麻、……ピー」

ノイズのある声でそう呟いた。

今日の投下は以上です。

書き溜めが予想以上にはかどらないorz

意見や、アドバイスなどありましたらどんどん言ってください!

できる限り答えたいと思います。

また、忘れていましたが>>1はSSあまり書いたこと無いので変な箇所など出て来ると思いますがご了承ください。

最後にサイレンキャラは敵キャラ以外は出ない予定です。
期待していた方はすみません。


モブでいいからアゲハとか出してほしい(名前は出ない感じで)
普通に学生しているアゲハと雨宮とヒリューさんとか見たいし……

グラナが見れるなら……
でも影虎さんも見たい

黄泉川さんに惚れてスキルアウトをしている影虎さん
冥土帰しとつながりがあるイアン
祭さんは学園都市で音楽の先生(不定期)
原作より先に叔父の仕事をついで世界をまたかけるカブト
同じ学校で仲良く学生をしているアゲハ、雨宮、ヒリュー


モブでいいからこんな感じでサイレンの登場人物がいるのを示唆してほしい

よく考えたら幹部連中が上条にとっては天敵ばかりだなwwwwww

前にクロス書くって言ってた人じゃないよね?
酉違うし

これは期待

読者様が要望書きまくって作者の書きたいように書けなくなってエタるフラグ立ったな

書きためて一気に投下しない方が悪い

今日の夜に少しですが投下します。

この手の長編クロスはほぼ間違いなくエタるからな
落とし所を決めずに禁書とPSYREN両方のストーリーを追おうとすれば、残念な結末になるのは目に見えてる

読むだけしかできない癖に
だまって見てろよ能無し

夜科とかPSYRENキャラとの絡みを見たい人は他の人が書くって言ってるから、もう少し待てばいいんじゃないかな

皆様たくさんのレスありがとうございます。
レス返ししたいと思います。

>>2>>3>>4>>22
期待していただきありがとうございます。
期待に添えるように頑張りたいと思います。

>>5
無敵のアゲハさんは出せませんが、
>>17>>18>>19
で意見をいただいたのでなんとかしてモブででも出して行こうと思います。
ですが、期待はしないでください。

>>6
すごい面白かったですよね、 そのスレ。 >>1はこのレベルには到底なれると思えませんが頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

>>14
やっぱりそう思いますよね。

>>18
グラナさんマジカッコ良いですよね。>>1は初登場時から好きで、最後まで良キャラだったので今でも断然好きなキャラです。

>>20
果たして幹部に原作の上条さんが触れることができるのか。

>>21
こまけえこたぁ(ryの人かな?
ちなみに言っておきますが>>1は違います

>>23>>28
>>1としては読者がいる限り、エタることは絶対にしません!
最低でも1週間に1回は来て投下をほんの少しでもして行く予定です。

>>24
すみません。
長編となり、ほとんど初挑戦のSSだったので意見なども聞くために書き溜めをあまり作らずに始めてしまいました。

>>28
残念な結果にならないように頑張ろうと思います。

>>29
意見やアイディア、レスをくれるだけでも大変助かりますし、励みになります。
なので、これからもよかったらレスだけでも良いのでください。

>>30
何それkwsk

では、投下を始めます。

7月20日朝、夏休み1日目。
上条は自宅である学生寮にいた。

「」

絶句である。

そうなっている原因は目の前にいる少女にある。

「どうかしたのかな?」

もぐもぐと上条の作った野菜炒め(有毒)を食べる少女。
深夜に上条が出会って、そして、直ぐに消えた少女。
その少女が上条の目の前に居た。

時間は今朝午前7時に遡る。
この時の上条は、

「」zzz

爆睡である。


このまま目を覚まさなければ遅刻確定となる。

不幸なことに目覚まし時計は壊れたままだったので上条の眠りを妨げるものはない。
はずだった。

♪~~~

携帯電話の音が響く。
上条はその音を聞き、目を覚ます。

「……はい、上条ですー」


電話の内容は担任から『上条ちゃーん、バカだから今日も補修でーす♪』とラブコールだった。

電話も終わり、意識が覚醒した上条は。

「不幸だ……」

と何時もの一言を言い、無理やりテンションを上げるため色々なことを考えながら、布団を干しに行く。

しかし、ベランダには既に何かが干されていた。

それは、少女であった。
真っ白い少女だった。

少女はパチリと目を覚まし、言葉を発する。

「おなかへった」

「」

上条はこの状況でこの言葉を使う少女を前に、言葉を失った。

「おなかへった」

「」

「おなかへった、って言ってるんだよ?」

ここまで、言われてようやく上条は言葉を取り戻した。

「あぅ、えっと?」

「ナニ? ひょっとして、アナタはこの状況で自分は行き倒れですとかおっしゃりやがるつもりでせう?」

「倒れ死に、とも言う」

上条は考える。

(この子には遠い所で幸せになってもらおう)

そして、自分の足元にあった腐りかけ(というより腐って、すっぱい匂い)の焼きそばパンを彼女に差し出す。

(流石にこの匂いを嗅いだら逃げるだろ)

しかし、上条の考えは外れる。

「ありがとう、そしていただきます」

焼きそばパンのラップごと、上条の腕ごと、焼きそばパンを食べられた。

上条の悲鳴がベランダで響き渡った。

その後腕を噛まれた上条は、不幸だと感じながらも、このままベランダにいられたら近所迷惑になると思い、少女を家にあげた。

初めに少女から、まずは自己紹介をしなくちゃいけないねと言われ、

「私の名前はインデックスって言うんだよ!」

「えっと、夜ぶりだね。ツンツンの人!」

なんてことを言われた。

上条は色々突っ込みたい所があったが抑えて自分も自己紹介をした。

「わかったんだよ。よろしくね、とうま!」

「…あぁ。とりあえずよろしくな。インデックス」

「ところでとうま……」

「ん? どうしたんだ?」

「おなかへったんだよ?」

「なっ、お前さっき俺の朝飯(だったもの)食ったじゃねーか」

「あんなんじゃたりないかも!」

結局ぎゃあぎゃあと騒ぐインデックスに対して上条が諦めて、野菜炒め(有毒)を作ることとなった。

ちなみに有毒と言うのは本当に毒が入っている訳では無く、冷蔵庫などの電気機器が昨日の落雷によって壊れたために出来た腐った野菜をふんだんに使った野菜炒めだからである。

それを美味しそうに食べるインデックスを見て、上条は心を若干ながら痛める。

「お、おい。大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ。あれだよね、さりげなく疲労回復のためにすっぱい味付けしてるところがにくいよね」

そして現在に戻る。

「」

絶句である。

「どうかしたのかな?」

「やっぱり、それは俺が食………えっ?」

上条が気がついた時には既に野菜炒め(有毒)は無くなっていた。

それはもう、人の限界を超えたような速度で無くなっていた。

「……ところでさ」

上条は気になっていた話に移す。

「何だってお前はベランダで布団状態になってたんだ?」

「落ちたんだよ。ホントは屋上から屋上に飛び移るつもりだったんだけどね」

上条はインデックスが言った言葉を理解するのに時間が掛かった。

「思ったよりも疲れてたみたいで失敗しちゃった」

「……失敗って、疲れてたって、下手したら地獄行きだったんだぞ」

「しょうがないよ」



「追われてたからね」


インデックスは悲しい顔を浮かべながら、諦めたように言う。

「追われてたって……」

「「いつも」だったら上手く巻いたりとかするんだけど……昨日は「帰って」来たばっかりで疲れてたんだ」

インデックスは少し微笑みながら上条に向かって言った。
上条は何と無くだがインデックスが嘘をついていないことを悟った。
そして、上条は質問を続ける。

「…追われてるって誰に追われてるんだよ?」

「魔術結社だよ」




「……………………………は?」

上条当麻は超能力は信じているが幽霊などのオカルトは信じない人間である。

なので、先ほどインデックスが言った魔術結社やあの後に聞いた魔法名や魔術などは信じられるはずもなかった。

試しに魔術って奴を使ってみせろよなどと上条が言っても、

「私は魔術が使えないんだ……正確には使えなくされたらしいんだけど」

などと言葉を返し、インデックスは魔術を使えないと言うのだから、上条の中では嘘確定である。

そう、インデックスがこんなことを言い出さなければ。

「でもね、私のこの服は『歩く教会』と言って、高度な魔術が施された極上の防御結界なんだから!」

「これを着てさえいればどんな攻撃も受けないんだから!」

インデックスはドヤ顔をして両手を広げる。

「……じゃあ「仮に」魔術があってその服が魔術で作られた服だってんだったら、俺の右手が反応するんだな?」

「…右手って何?」

上条は自身の右手、幻想殺し(イマジンブレイカー)について説明する。

「この右手で触ると…それが異能の力だったら、戦略級の超電磁砲(レールガン)だろうが、神の奇跡(システム)だって打ち消せます、はい」

「……ふふっ」

「…何がおかしいんだよ?」

「だって、オカルトを信じてない人が神様の奇跡だって打ち消せる、なんていってもさー」

上条はこの発言にイラつく。

「なら、証明してやるよ!」

なので宣言通りにインデックスが言う「歩く教会」に触れるように動く。



そして、上条の右手がインデックスの服に触れた。

触れてしまった。

この行為をのちに上条当麻、彼は強く悔いることとなる。

数秒間の静寂。

起きない。何にも起きない。

ふっふーん、それ見たことかと言う感じで両手を腰に当てて小さな胸を大きく張るインデックス。

次の瞬間、何かが壊れた音がなりインデックスの服がストンと落ちた。

インデックスはまだ気づかない。
自分が今帽子を覗いて全裸だと言うことを。

数瞬後、インデックスの顔が真っ赤に染まる。

「きゃああああ!」

なんて可愛らしい声を出しながら右手を平手にして、信じられない速度で、上条に対してビンタを食らわせる。

打たれ強いと自分で思っている上条だったが、あまりの威力にただの一撃、しかも女の子からのビンタで意識を失う。

上条は薄れゆく意識の中でインデックスの口から
「心波(トランス)」
と聞こえたような気がした。

そして、上条は意識を完全に失った。

ここまでです。
意見やアイディア、レスだけでも良いのでよかったらください。

乙、上条さんがバーストとかは流石にイメージと合わないからライズ特化が面白いかもね
学園都市の超能力は脳を開発して使えるようになるもんだけど、PSYは脳をフル活用して使えるようになる力だから
別に上条さんがPSYを使えるようになってもそんなにおかしくないと思う
ライズ特化と幻想殺しだったら、PSYRENの強キャラ相手に無双もせずかといって手も足も出ないって展開にはならなそう
他の人が言ってたクロスだけど、人のスレであんまり言うのはスレ違いなんだけど
現行で禁書の再構成書いてる人がpixivのアカウントでプロローグだけ投下してる
どっちの作品も好きだから期待してる


上条さんはそもそも原作でライズ特化してる説あるからな
あまり違和感はなさそう


初期にガンツのパクリと言われていた頃が懐かしい
こちらでも浜面が活躍できればいいな。主人公とフラグ建てしなければ人気はあるだろうし


ネタバレになるなら答えなくていいけど…天戯弥勒の生命の樹の残りとかオリジナルとかで出る?
打ち切りで全部見れなかったからここでいいから保管してほしい。>>1も大変で恐れ多いと思うけど

>>45
×主人公とフラグ建てしなければ人気はあるだろうし
○主人公であることと女の子とフラグ建てしなければ人気あるだろうし

どう解釈してもホモ展開で困惑したわ

明日の夜に投下したいと思います。

その時にレス返しも行います。

あと、上条さんの幻想殺しについてですが、勝手に自己解釈してオリ設定つけてます。

言い忘れすみません。

では、明日の夜にまた来ます。
その時はよろしくお願いします。

そういえば第六位とか出たりしないかな?
ノヴァ使いはレベル5になると思う

上条さん→右腕切断面から竜王の顎が顕現
ヒリョーさん→フルサイズの竜を任意で顕現

つまりヒリョーさんも主人公であり
上条さんと同じく竜王を宿しているのは確定的に明らか

すみません。

昨日来れなかったです。
今日は大丈夫だと思うので今日の夜に投下します。

よろしくお願いします

もーちょい書き溜めてからやって欲しいかなーって
なんだか前書きあとがきの方が多い気がする

最近サイレンスレが増えて嬉しい>>1です。

ではまずレス返しからします
>>43
支部の方、見に行きました
>>1も続き楽しみです

>>44
原作はライズ+脅威ですかね?

>>45
オリジナル技は弥勒に限らず結構出る予定です

>>46
浜面は結構活躍し、1人の女の子?にもフラグは立てる予定です。
すみません。

>>47
>>1も一瞬困惑しました

>>50
第6位は出ない予定ですね
あと、ノヴァ使いはレベル5は軽く倒せるレベルだと思ってます

>>51
ヒリョーさんレベル違いますね。
さすがドラゴンw

>>53
すみません。
了解しました。
次回からはなるべく長く投下できるように頑張りたいと思います。
しかし、あまり長く無かったり、投下が遅くなってしまうかもしれません。

では、投下を始めます

上条が気絶してから数分後。


上条は目を覚ます。

目を覚ますと目の前には頬どころか顔全体が赤く、リンゴのようになっているインデックスの顔があった。

インデックスとの顔の距離数センチ。
彼女が出来たことが無い上条は焦る。


「ど、ど、ど、とうしたんでせうか?」


インデックスはそのままの距離で問いかける。

「とうま大丈夫? つい勢いで強くやっちゃったんだけど痛いところはない?」


上条は思い出す。
そして、自身を落ち着かせる。

「……あー、大丈夫だと思うぞ」

「本当? ならあったこと言って見てよ」

インデックスはまだ顔を赤くして少し笑って言う。

「…確か、俺がお前の服を触ったら、幻想殺しが発動して」




「お前の服が今みたいな」




「安全ピンだらけの服になっちまったんだよな?」

数瞬の間の後。
インデックスが安心したような声で言う。

「うん! 大丈夫みたいだね!」

そうしてインデックスが上条から離れ、もといたテーブルに座る。

ボソリとインデックスは「良かった。 うまくいった」とつぶやく。

上条はその言葉が聞こえず

「…なんか言ったか?」

と聞きながら、上条もインデックスの向かいに座る。

「なんでもないんだよ」

そうかと言って、上条は考える。

(右手が反応して、こうなったってことは魔術ってのが本当にあるってことか…)

(…てことは魔術師てのも本当か)

「なあ、インデックス。今更なんだけどさ、お前が魔術師?って奴に追われてる理由が分かんねーんだけど、教えてくれないか?」

「……それは私が持ってる10万3000冊の魔道書を狙ってるんだと思う」

「………は?」

「持ってるって……それは「魔道書」って言うぐらいだから「本」なんだよな?」

「うん。そうだよ」

「じゃあどこにあるんだよ」

上条は部屋を見渡す。
上条の部屋には漫画や教科書ぐらいしか本はない。

「ここにあるよ」

インデックスは自らの頭を指差す。

「……どう言うことだ?」

「私は完全記憶能力を持ってるからね」


「私の頭の中に10万3000冊の魔道書があるんだよ」

その後上条はインデックスから完全記憶能力の説明と10万3000冊の魔道書について聞く。

そして上条はインデックスが追われてる理由を完全に理解する。

「じゃあ、さっき言ってたお前を追ってる奴らってのは、お前の頭ん中にある魔道書が欲しいってことだな?」

「……そうだったら良かったんだけどね」

悲しい顔でインデックスはそう答える。


「? それってどう言う……」

が、それは一瞬だけだったように元の少し頬が赤く染まっているインデックスの表情に戻った。

そして、インデックスは何かに気づいたように言う。
今日知り合ったばかりで上条のことなどほとんど知らないインデックスが言う。

「ねえ、とうま。補修はいいの?」

「………へ?」

「時間危ない……と言うか完全に遅刻だよね?」

「あっ…………」

上条は携帯を確認する。
時刻は午前9時。
補修が始まってすでに1時間近くが経過している。

そして1件の留守電で上条は察する。

留守電の主は月詠小萌。上条当麻の担任である。

留守電を聞く。

『上条ちゃーん。馬鹿で遅刻したから今日は1日補修ですー♪』

いつもよりも怖い声に聞こえた。

「……不幸だ」

上条は今日の午後にさよならと思いながら言う。

そしてインデックスに対して聞く。

「えっと、俺は補修で学校行くけど、お前は残るか? 残るんならカギ渡すけど」

「……、いい。出てく」

悲しい顔でそう呟いた。

「私も用事が出来ちゃったし」

「…用事?」

「……それにここにいたら、追って来てる人ここまで来ちゃうし」

そして、そのまま出て行こうとする。
辛そうな表情を浮かべながら。

上条は、なんとかしたかったが、何も出来そうにない、自分を恥じる。

特殊な右手を持ってはいるが上条当麻は普通の人間と大差が無かった。

そこでインデックスが何かを焦りながら探していることに気づく。

上条はインデックスが探しているものにきづく。
「……ほれ、忘れ物だ、インデックス」

そして、忘れ物(帽子)を左手で拾い、そのまま投げる。

すると、帽子から何かが落ちた。

携帯電話と「2つ」の赤いテレフォンカードだった。

インデックスはそれを拾う。

「ありがとう、助かったんだよ」
インデックスは笑顔を浮かべる。
今だに赤い顔を浮かべて。

あの赤いカードは、と上条は考え問う。

「……そういえば夜にお前とあった時に俺もその赤いカード拾ったんだけど、これはなんなんだ?」

上条は昨日拾ったカードを財布から出して言う。


「……これはね、『サイレン』に向かうために必要なカードだよ」

「『サイレン』、ね」

「聞いたことぐらいはあるよね。『楽園』って呼ばれてて、謎を説いたものには『5億の懸賞金が出る』って言われてる。あの『サイレン』のことだよ」

「『楽園』か、そんなとこだったら一回は言って見たいな」

「ダメ!!」

インデックスは強く否定する。
その姿に上条は驚き、不思議に思う。

「…この赤いカードはね、決して開けてはならないパンドラの箱なんだよ」

「…『サイレン』は噂されてるような良い世界じゃないんだ……。あれは『楽園』なんかじゃない。『地獄』と言ってもいいんだよ」

終わりが見えない地獄にね、とインデックスは言った。

上条は不思議に思ったことを聞く。
「……なんでお前はそんなに詳しいんだ?」

「だって、私その『サイレン』に行ってるもん」

「行ってるって、……そこは地獄みたいなところなんだろ? 大丈夫なのか?」

上条の問いに対して一瞬迷った表情を浮かべながらインデックスは笑顔で言う。

「私は大丈夫なんだよ! いつも無傷で帰ってこれてるんだから!」

上条はなんとか言葉を出そうとする。
「でもよ…」

「じゃあ」
上条の言葉を遮るようにインデックスは言葉を放つ。

「……、じゃあ。私と一緒に『地獄』の底まで着いて来てくれる?」

それはにっこりと笑顔だった。

それは完璧な笑顔でだった。

それはあまりにも辛そうな笑顔だった。


その笑顔を見て上条は一瞬にして言葉の全てを失う。

「……じゃあね」

そしてインデックスは部屋を出た。

数瞬後上条は意識を取り戻す。

「……って、ちょっと待て!」


そして上条はインデックスを追って外に出る。

「……インデックス?」

そこにはすでに誰もいなかった。

歩く教会のおかげでなんとか生き残ってのかな?
てか、原作だと絶対公衆電話に出るか怪しいけどなwwwww

投下終わりです。


短いですね。
すみません。

次は長めに投下できるように頑張りたいと思います。

地の文、下手すぎ
ただ原作の地の文を虫喰いにしてるだけじゃん

>>64
書き方を変えて
地の文無しの台詞帳にした方が良いでしょうか?

書きやすい方で
あとこのインデックスは携帯使えんの?

×補修
○補習

上条さんにトランス効くのか

>>69
トランスの線を右手で触れば無効化はできる
触らないと普通に効く


あと雨宮ポジがインデックスなのは斬新
普通は美琴。精神能力者つながりで食蜂あたりなのに

食蜂が居ればトランス耐性の無い野良禁人種を操って安地つくったり食料調達させてサイレン世界でも長期ステイできそう

>>54
>>46だけど別にあらまらなくても……
ただ、浜面アンチがいるから気を付けろとは言っておく。俺は好きな方だけど

最近全然自分の時間が作れない>>1です

では、まずレス返しから

>>62
公衆電話をとってすぐに受話器に戻しそうですよねw

>>67
それはそのうち説明することになると思います

>>68
申し訳ございません
>>1も投下前に確認を行うのですが確認不足でした
また、今後ももしかしたら文法が変な箇所や誤字、脱字等があるかもしれません
その時はよければまたご指摘の方お願いいたします

>>69
>>70であるように原作の上条さんはアウレオルスの魔術とかをくらって記憶が混雑したことがあったので
トランスは聞くと言うことにしてます。

>>70
雨宮ポジは祭ポジとかヒリューポジとかが埋まった時点で自然に決まりました。
あとはノヴァ的な点でインデックスで良いかなと考えたからですね。

>>71
食蜂の能力って動物とか廃人とかに聞くんですかね?
それによってだいぶ変わるかと思います。

>>72
了解しました。
しかし、浜面をモテ男にさせたり、主人公化させるまでが長いですね……



最後に今回の投下から書き方を
「」の前にキャラの名前を入れるようにし、地の文も必要ないところでは使わないようにしました。
それでも、地の文が大分多い気がしますが……

良かったら投下後この書き方に対してのご意見をください。

では、投下を始めます。

あの後上条はインデックスが気になるものの補習が会ったために急いで学校に向かった。

そして特に何事となく学校に着いた。

校門の前には可愛らしい怒りの形相を浮かべた小学生、月詠小萌がいた。

正確には小学生ではなく、上条の担任だが。

小萌「全く、上条ちゃんは! 補習1日目で遅刻は話になりませんよ」

上条「…ははは、すみません。先生」

小萌「…まぁいいですけどね! さっき電話入れたように上条ちゃんは今日は1日補習ですー」

上条「ですよねー。不幸だ……」

そして上条と小萌は一緒に教室に向かう。

小萌「そういえば、遅かったですけど、何かあったんですか?」

上条「ちょっと、不思議系ベランダヒロインと話してて……」

小萌「……そんなところだろうと思いました」

上条は歩きながら小萌に最近良く聞くようになったあるワードについて聞く。

上条「…ところで先生」

上条「サイレンって知ってます?」

小萌「都市伝説のですよねー。それがどうかしたんですー?」

上条「えっと、最近よく聞くようになったんで良かったら改めて教えてもらえます?」

小萌「良いですよー。上条ちゃんの頼みとあらばもちろんお答えするのですー」

小萌「サイレンっていうのは都市伝説の『秘密結社サイレン』のことですよ」

小萌「現実が嫌になった人たちを『ネメシスQ』って使者が集めて『楽園』に連れて行ってしまう」

小萌「って、いうのが都市伝説の話です」

小萌「ちなみに最近よく起こっている連続失踪事件はこのサイレンが原因だと言われているのです」

上条「それだけでせうか? ここまでだったらよくある都市伝説ですけど…」

小萌「そうなんです。ここまでだったらただの都市伝説で済んだんですが……」

小萌「とある大金持ちさんがサイレンの謎を説いたものに『5億の懸賞金を出す』なんて言いだしたんです」

上条「今朝も聞いたんですが、改めて聞くと都市伝説の懸賞金で『5億』は異常ですね……」

小萌「そうなのです。その所為でサイレンはたくさんの組織や人物が狙う一大ブームになってしまったのです」

上条「あー、だからですか。最近よくそれを聞くようになったのは」

小萌「まぁ、それ以外にも理由はあるんですけどね」

上条「それ以外って言うのは?」

小萌「サイレンから行って帰って来れた者は『超能力』ではない、『別の力』を得ることができるって話が出回っているのです」

上条(……別の力)

上条(インデックスが言ってた魔術って奴か?)

小萌「学園都市(ここ)ではこっちの方が有名でこっちが目的でサイレンを目指す人が多いんですよー」

上条「なるほど。でも、所詮噂話ですよね?」

小萌「そうだと思ってたんですが実際に実例があるのです」

小萌「例えば無能力者(レベルゼロ)が急に大能力者(レベルフォー)を倒せるようになってしまったとか」

小萌「例えば急に自分の能力ではない精神感応(テレパス)が使える人が現れたり」

小萌「例えば学園都市で実現不可能と言われている多重能力(デュアルスキル)を使用できる人が現れたり、とかですね」

上条(……あれ? 違った?)

上条「……それだけだったら、学園都市の技術が進歩しただけで済むんじゃないですか?」

小萌「それが数日間行方不明だった人たちだったとしてもですか?」

上条「…つまり、サイレンで行方不明だった人ってことですか?」

小萌「恐らくですけどね……」

上条「…恐らく?」

小萌「その方達なんですが、今ではその全てが行方不明や急死となっているそうです」

上条「…なっ」

小萌「まぁ、先生も聞いた話なので良くわかってはいないんですけどねー」

小萌はにこりと笑顔を浮かべる。
まるで本当に今までの話が都市伝説だったように。
それを見て上条は安心して笑みを浮かべる。

上条「…先生、驚かせないでくださいよ」

小萌「えへへー。ごめんなさいなのです」

教室のドアの前で小萌は一旦止まって上条に問う。

小萌「……上条ちゃん」

上条「なんですか?」

小萌は上条をしっかりと見つめて真剣に聞く。

小萌「急にサイレンについて聞きましたけど、まさか上条ちゃんは急にいなくなったりしませんよね?」

上条「……もちろんですよ! 誰がそんな危険なことしますか。先生もわかってるでしょ。上条さんは怖がりなんですよ」

上条「それに「能力」も「運」も無い上条さんは大人しく首を突っ込まずにいるのが一番なんですよ」

それを聞き小萌は安心し、笑顔で教室のドアを開ける。

上条が教室に着いて補習を受け始めた頃。

1人の男が少女を探していた。

その少女は男にとって大切な人である。

その少女にとっての男は大切な人「だった」。

その男、魔術師『ステイル・マグヌス』は少女が見つからないことに焦りながら1つの結論を出す。

その少女とは今朝上条が再び出会い、そして、すぐにいなくなった少女。
インデックスである。

最近はインデックスが行方をくらますこと自体は良くあった。
なので、ステイルは監視を行い、インデックスを見張るようにしていた。

が、今回は監視をしていたにも関わらず異常だった。

まず最初にインデックスが上条と接触したこと。

これはまだ問題が無かった。
人見知りをしないインデックスは初対面の相手とも、どんな堅物とも、ステイルのような人間とも、仲良くなれることをステイル自身が知っているからだ。

問題は無かったが、厄介な点として、上条の部屋はカーテンがかかっていたため、ステイルが中の様子を確認出来なかったということだ。


問題は次からの上条の部屋で唐突にインデックスの霊装『歩く教会』の反応が無くなったこと。

そして、上条の部屋にいたはずのインデックスが突然消えたことである。

これに対してステイルはあっさりと結論を出す。


ステイルにとっては分かりきった答えを。

そして真実にとっては見当違いの答えを。

ステイル「上条当麻か…」

フーッと煙草の煙を吐きながらつぶやく。

ステイル「この街の人間だろうが誰だろうが関係ない」

ステイル「あの子を狙う人間は」



ステイル「消す」



そして、ステイルは口にしていた煙草を捨てる。


するとその煙草は炎をあげて塵も残らず燃えた。

自分がインデックスを狙った人間だと勘違いされていることなど上条は知る良しもなく、上条は補習を受けていた。

上条「先生ー。このプリント量多すぎませんかー?」

小萌「上条ちゃんは今日遅刻したのといつもよりも多めです」

上条「多めってか、みんなの3倍あるんでせうが……」

「まぁまぁ、カミやん。小萌ちゃんはカミやんのことが可愛くて仕方ないんやでー。ホンマ羨ましいわー」

そう言うは身長180cmを超えた大男。
青髪ピアス。
ストライクゾーンが異常に幅広く、と言うか、女性ならば誰でも良いと思われるエセ関西人。
上条が属するクラスの4馬鹿(テトラフォース)の内の1人

上条「お前は本当にロリコンだな」

青ピ「違うで! カミやん! ロリが好きなんとちゃうで、ロリも好きなんやでー!」

上条はやれやれと思って近くにいたあと2人の友人に話しかける。

今回補習をすることになったクラスの4馬鹿の内の2人。
夜科アゲハと、土御門元春に。

アゲハ「青髪! お前はやっぱ、わかってねーよ! 1番はやっぱりクーデレとヤンデレだろうが!!」

土御門「分かってないのは夜科の方だぜい。1番はやっぱり妹だにゃー」


……話しかけようと思ったが話すのを断念した。

話に混ざらない代わりに上条はため息をつく。

青ピ「…ん? カミやんどうかしたん?」

アゲハ「そうだぞ元気ねーな。当麻さんよー」

土御門「夏風邪かにゃー?」

上条「青髪に、夜科、土御門……君たちは今補習中だって分かってるんでせうよね?」

青ピ「わかってるでー!」

アゲハ「分かってんに決まってんだろうがよ!」

土御門「愚問ですぜい」

上条「だったらさー…」

小萌「はーい! そこの4馬鹿ちゃんたちー。これ以上騒ぐとコロンブスの卵ですよー?」

その言葉を言って、にこりと微笑む。

上条にはその笑顔が超怖かった。

そして同時にこう思う。

上条(なんで俺まで……不幸だ)

そして補習が終わり上条は帰路を歩く。

結局小萌の言っていたように完全下校時刻に帰ることとなった。

上条「……、不幸だ」

そして上条は見つける。

見つけたく無いものを見つける。
話しかけるなど論外な人を見つける。
ビリビリ中学生、御坂美琴を見つける。

御坂は上条に気づくことなく、何かを探している。
それはもう、必死に。
大切なものが無くなってしまったみたいに。

上条は御坂に若干の苦手意識を持っている。
それはそうである。
毎日会うたびに致死量の電撃を浴びせる中学生にどんな奴が好感を持つと言うのか。

なので、御坂と関わらないように寮に向かった。

帰る際に御坂の口から

御坂「……佐天さん、どこに行ったの?」

と聞こえた、気がした。

そして上条はやっと寮に着く。

やっとと言っても、上条にとっては珍しく不幸な目に合わずに帰れたが。

上条は自分の部屋の前につく。

すると部屋の前に赤髪で2mは超えている長身の男がいた。
その男に上条は問う。

上条「…えっと。どうかしたのか?」

「上条当麻だな?」

上条「そうだけど、なんか用か?」

「僕の名前はステイル・マグヌス。魔術師だ。魔術結社は必要悪の教会(ネセサリウス)」

魔術師と聞き上条はハッと気づく。

上条「…魔術師ってインデックスを追ってた奴か」

インデックスという名前を出されて一瞬ステイルの顔がゆがむ。

ステイルは表情を戻して一言。

ステイル「そうだと言ったらどうする? 上条当麻?」

ステイルの声は怒りで満ちていた。

上条「決まってる。どんな理由があろうとあんなにも小さな女の子を追うことは間違ってるんだよ」

上条「だから、お前を止める」

突然ステイルが笑い出す。

ステイル「ふふふ、ははははは」

そして笑を止めて話す。

ステイル「僕を止める? よりにも寄って、君がか?」

ステイル「彼女を攫った! 君がか!!」

ステイルが今言ったことについて上条は疑問を持つ。

上条「攫った? 一体なんのはなs…」

しかし、上条のその問いはステイルの一言によってかき消される。

ステイル「『Fortis931』」

自らの魔法名を名乗ったステイルは目の前の敵を殺すために魔術を発動せる。

ステイル「Kenaz(炎よ)」

そうステイルが呟いた途端に一直線の炎の剣が生み出される。


ステイル「Purisaz Naupiz Gebo(巨人に苦痛の贈り物を)」

それを上条に対して笑いながら叩きつける。

摂氏3000度の炎の一撃が上条に襲いかかる。

アゲハが上条と友達だとするとヒリューさんは駒場さんのスキルアウトと知り合いか?
ヒリューさんは弱いものを助ける人だし…

投下終了です。

勝手にアゲハを出したのと
ステイルがなんか変に病んでるのに関しては反省してるが公開はしていない。

次の投下も1週間以内に行います。
次はいい加減にサイレンに行きたいな。

では、質問や意見、などどんどんください。
できる限り答えます。

投下乙
4馬鹿(テトラフォース)という単語見えた瞬間にまさかと思ったがやはりハゲアさんが出演してて吹いた
どっちのキャラでもちょい役でも出せるキャラは出してもらった方が読んでてニヤニヤできる

敵キャラ以外出さないと思ったらアゲハでるんだー

>>92
後悔


前よりは読みやすくなったかな

そういえばサイレンの力は超能力と同じで魔術を使うと反動がやはり来るんだろうか?
インデックスはほぼ関係ない(関係するとしても自動書記)から大丈夫だろうけど

大半のサイキッカーって科学サイドでいうマルチスキルなんだよな
固有能力に肉体強化と精神感応も付いてくるというお得セット

すみません。
今日投下しなければならないのですが
今日は投下できないです
本当にすみません

明日には必ず投下します

あと、岩代先生の新しい読み切り結構面白かったです
みえるひとに近い話でしたね

待ってた!

報告乙
俺も早売りゲットして岩代の読切読んだぜ
月曜の朝イチでアンケも出してくる

最近ソルキチにはまっている>>1です。

昨日は投下出来ず、すみませんでした。
また、今回の投下で予告通りにサイレンまでいけないことをお詫びします。
本当にすみません。

では、レス返しから始めます。

>>91
さ、さぁ?
どうですかねー

>>93>>94
ご要望がありましたので出しました。
今後も出来る限りちょい役としてちょくちょく出して行けたら良いなと思っております。

>>95
またミス……
すみません。

>>97
そういった意見があり良かったです。
今後も読みづらい点や気になった所などがありましたら、レスください。
直していきたいと思います。

>>98-101
この物語では魔術師サイキッカーが少なくとも20人以上は存在します。
20人全てを出せませんが。
なのでこの物語ではpsyを使っても身体的なダメージありません。

>>102
天然物でない限りサイレンを生き残らないといけないですけどね……
例外を除いてですが。

>>104
待たせてすみません。

>>105
自分も明日の朝に出して来ます

では、投下を始めます

摂氏3000度の炎によってできた惨状を見て、ステイルは何も思うことはなく、問う。

ステイル「…まさかこれで終わりか? 彼女を捕らえた人間だったから警戒をしたが、この程度か」

返事はない。

ステイル「……まぁ、良いさ。彼女の捜索は神裂に任せてある」

そしてステイルはその場を立ち去ろうとする。

上条「おい、待てよ」

しかし立ち去ることはできなかった。
上条が全くの無傷でいたからだ。

ステイル「……、ほう。あの一撃を食らって全くの無傷とは面白い」

ステイル「一体どんなトリックを使ったのか、、な」

そう言ってステイルは先の一撃をまた与える。

上条は、右手を炎に向ける。
そして右手が炎に触れる。

上条「邪魔だ」

ただそれだけ、それだけで。

炎が消える。

それを見たステイルは一瞬表情を崩したがすぐに元に戻る。

ステイル「なるほど…。それが彼女の霊装を消した力か」

ステイル「ふざけた力だな」

そして笑う。
上条をあざ笑う。

ステイルは上条を殺すために自らの最高の魔術を使う。

ステイル「MTWOTFFTOIIGOIIOF(世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ)」

ステイル「IIBOLAIIAOE(それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり)」

ステイル「IIMHAIIBOD(それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり)」

ステイル「IINFIIMS(その名は炎、その役は剣)」

ステイル「ICRMMBGP(顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ)」

ステイル「魔女狩りの王(イノケンティウス)!」

ステイル最強の魔術。

その名は

『魔女狩りの王(イノケンティウス)』

その意味は

『必ず殺す』

ステイルに付き従う巨人。
炎の巨人。

『魔女狩りの王』

ルーンの刻印があれば決して消えることのない、不死の化物。

その炎の塊がステイルの僕として現れる。

そして魔女狩りの王が上条を狙う。

上条はそれに対応し、右手を出す。

目の前に出来た化物を殺すために、目の前の幻想を壊すために。


ステイルはそれを見て笑う。

ステイル(魔女狩りの王はルーンさえあれば消えることのない法皇級の魔術)

ステイル(君のその右手がどれだけ強力なものであろうと、不死の怪物を倒すことはできないはずだ)

ステイル「行け! 魔女狩りの王!!」

魔女狩りの王が接触した。

上条は炎剣と同じように魔女狩りの王に触れる。







何かが壊れる音がした。



魔女狩りの王は言葉にならない叫び声をあげる。



不死のはずの化物は、

ただの一度上条の右手で触れただけで、

それだけで、



『魔女狩りの王』は



死んだ。

ステイル「なっ」

ステイルの余裕の表情が一瞬にして崩れ去る。

ステイル「何故だ? 何故だ? 何故だ?!」

ステイル「ルーンの配置は完璧だったはずだ! 何故、ただの一撃で魔女狩りの王が消える?」

上条(どうかしたのか? でも、これはチャンスだよな……)

上条はステイルに近づく。

ステイルは上条を近づけないように、炎剣を飛ばす。

ステイル「来るな! 来るな! 来るな!!」

一撃で金属の手すりを溶かす。
一撃でコンクリートを変形させる。

しかし、上条は溶けない。
変形もしない。

着実に一歩ずつステイルに近づく。

ステイルと上条の距離残り後3mといった所で、


「そこまでです」

突然、ステイルと上条の間に女が現れた。

女はとても変わった格好をしていた。

白い半袖のTシャツに、片足だけ大胆に切ったジーンズ、腰にぶら下げた長さ2m以上の日本刀。

そんな彼女を上条は、何処かで見たことがあるなと思っていた。

いつの間にか落ち着きを取り戻したステイルは女に問う。

ステイル「……、神裂? 何故君がここにいる? 君にはあの子の捜索をお願いしたはずだ」

ステイル「そして何故、そんなにも大量のルーンカードを持っている?」

ステイルの言ったように女、『神裂火織』の両手には大量のルーンカードが握られていた。

『魔女狩りの王』に使用したルーンカードが。

ステイル「答えろ! 神裂!!」

神裂「落ち着いてください、ステイル。順々に説明します」

神裂「まず、私がここにいて、ルーンカードを持っている理由ですが」


神裂「簡単です。この少年、上条当麻はインデックスをさらった人物ではありません」

神裂「なので無駄な殺生を無くすために、あなたのルーンカードを剥がし、あなた達の戦いを止めに来ました」

ステイル「……、インデックスがこの能力者にさらわれていないという根拠は?」

神裂「……………すみませんが、言えません」

ステイル「ッ! それで信じろというのか?」

神裂「信じ難いことはわかっています。ですが、私を信じてください」

ステイル「…………」

ステイルはため息を吐く。

ステイル「…わかった。信じるよ」

神裂「ありがとうございます」

ステイル「ただし! もし彼女に何かあった場合は、僕は君を許さない」

神裂「…わかっています」

少しの沈黙。

上条「って、ちょっと待て。勝手に話を進めてるんじゃねーよ!」

上条「上条さんにも詳しい説明をしてくださいよ! そもそもなんで殺されかけたのかも良く分かってねーんだぞ!」

ステイル「それに関してはこちらの勘違いだったよ。もう帰っていいよ」

上条「はい、そうですか。って、帰れるかよ! 大体お前らインデックスを追ってる奴らなんだろ?」

ステイルは上条に聞こえるように露骨に舌打ちをする。

ステイル「……、面倒だな」

そしてルーンをばら撒こうと構える。

神裂「押さえてください、ステイル。彼にも協力してもらわなければならないことがあります」

ステイル「……、本気か神裂? この男はあの子の霊装『歩く教会』を壊した男なんだぞ?」

ステイル「そんな男に協力してもらうなど……」

神裂「以前私が言ったインデックスにつけられた『首輪』の話を覚えていますよね?」

ステイル「覚えているさ。あの忌々しい魔術のことだろ?」

急にステイルはハッとした表情となる。

ステイル「……まさか!」

神裂「そのまさかです。彼にはインデックスを救ってもらいます」

原作より利己的な神裂
契約者でもなったのか?(すっとぼけ)

上条なら暴王の月位なら処理できるよな

ここまでです。

誰か>>1に時間と文章力をくださいorz

次回投下時は今度こそサイレンに行きます。
質問やご意見などどんどんください!
出来る限り答えたいと思います。

上条さんの右手がPSIを消せるとしたら、ただ救うだけならテレフォンカード触って終了なんだよな

>>120
初期の暴王なら余裕だと思う
そして禁書中の上条さんの描写見ると、流星も余裕でいけそう
ただ名前忘れたが球体をいくつも弾き飛ばす奴は難しいんじゃないかな?

>>122
スプラッシュか



あとpsyを使っても魔術師が反動を受けないのは学園都市の脳開発とは自然と人工の違いだからだろうか?

すみません。

投下しようと思ったら書き溜め全部飛んでしまいました。

なので今日の投下は出来ないです。

水曜までには投下します。

本当に申し訳ございません。

>>128
どういう管理してたら書きため吹っ飛ぶの?

>>129

理由がわからないのですが携帯が使えなくなってしまい、バックアップからデータを修復した所
書き溜めがなくなってしまっていました

本当にすみません。

>>130
スマホかな?ありがとう

昨日来れなくてすみません。
寝落ちしてました。

投下だけします。
コメ返答はまた後で行います。

時間がなくて全然直せてないので短いです。

すみません

上条「……インデックスを救う? お前たちはインデックスを追っていたんじゃないのか?」

神裂「…では、そこから説明しましょうか」

神裂「私達はあの子と同じ、『イギリス清教』の者です。そしてあの子は、私にとっても、ステイルにとっても、大切な親友………でした」

上条「……親友だった? なんで過去形なんだよ。それに、仮にインデックスと親友だったとして、親友を追うなんて真似は間違ってるだろ!」

それを聞いて、ステイルは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべ、上条を睨む。

ステイル「そんなのは僕もここにいる神裂も分かっているさ。でも、そうしないと彼女は『死ぬ』。だから、僕は彼女を追っていた、彼女を今度こそ救うために!!」

その声には、その叫びに近い声には、ステイルのインデックスに対する心配の情が強く現れていた。

ステイルの声を聞き、混乱する。

上条「…死ぬ? だから、追っていた?」

その様子を見た神裂が何かを察したかのような顔を浮かべ、説明を続ける。

神裂「彼女には『首輪』と言う、魔術がかけられています」

神裂「その効果は」

神裂「ある一定の記憶……1年ほどの記憶を得ると記憶容量が無くなり、記憶消去をしなければ_____」




神裂「______死ぬ」

上条はこの2人が嘘を言っていないことを、2人の表情や声で理解した。
だからこそ、神裂から知らされた事実に言葉を発せずにいた。

神裂はさらに事実を告げる。

自分達2人がインデックスと仲が良かった時のこと。
インデックスが記憶のせいで苦しんでしまっているのを実際に見たこと。
その当時、2人はそれが魔術だと分からなかったということ。
インデックスの自分達との記憶を消した時のこと。
そのあと、インデックスを追わなければならなくなったこと。


そして_____


神裂「彼女の記憶を消すために残された期間はあと、1ヶ月と言ったところです」

上条「……残り1ヶ月しか記憶を覚えられない? 今朝見たけどインデックスはまだ全然元気だったぞ…間違いじゃないのか?」

ステイル「…間違いではないんだよ」

ステイルがため息を吐きながら言った。

ステイル「魔術によって作られた限界は急に訪れる。前兆なんて、『顔が赤くなってる』ってぐらいで、他には何もない」

ステイル「それに1年ほどで記憶を消さなければならないのだが、その時によって違っていてね……1年を10日ほど超えても大丈夫だった場合や、1年を超える前にダメになってしまった時もある。そうなる理由はわからないんだけどね…」

ステイルが暗い顔を浮かべて答える。

今のステイルの発言に何処か引っ掛かりを感じた上条だったが、それを無視して、打開策を出す。


上条「……でも、でもよ! お前らがよく使う『魔術』なんだろ? だったらインデックスについてる奴を『解除』とか出来ないのかよ?」

神裂「出来ないことはありません。私自身、インデックスに魔術がっていると知った時に上の者に確認を取りました」

神裂「最初はしらを切っていましたが、『交渉』した所あっさりと教えてくれました」

上条「それを使えばインデックスは助かるんだろ? だったら早くやるに越したことはないんじゃないのか?」

神裂「そうなのですが、私達もそれが出来ていれば苦労はしません」

神裂「インデックスにかけられている『首輪』を解く方法は___」

神裂「『何年もの月日を使用し、何人もの犠牲を必要として、その上でさらに術者を殺すこと』」

この神裂さんは原作より有能


上条はなんとか言葉を作ろうとするが、すぐに言葉を失う。
神裂の表情を見て、ステイルの表情を見て、言葉を失う。

神裂「魔術を解くにはこの方法しかないのです。ですが、この方法で魔術を解いたことをあの子が、インデックスが、知ってしまったら、きっとあの子は悲しみます」

ステイル「だから、僕達はあの子を助けるために、あの子を救うために、あの子の笑顔を守るために。あの子の記憶を消さなければならなかったんだ」

この2人がどれだけインデックスを思っているかを知り、理解した。

そして、今思い出した一筋の光について話す。


上条「…それで、俺は何をすれば良いんだ? さっき聞いてた話だと、インデックスを助けるために俺の力が必要みたいだけど」

神裂はハッとした表情を一瞬浮かべ、上条に改めて話をする。

神裂「先ほどは勝手に話を進めて、申し訳ございませんでした。事実を聞いた上で尋ねます」

神裂「上条当麻。インデックスを助けることに協力してください……お願いします」

上条の返答は即答だった。
たった一言。

上条「もちろんだ!」

あの後すぐに学生寮の部屋から人が出始め、騒ぎ始める。
なので、上条達は逃げるように、隠れるように、上条の部屋に入る。


その後,上条はステイルと神裂から上条の能力についてや、インデックスと何があったのかを聞かれたので答えていた。

まず始めに上条の能力『幻想殺し』について。
次に最初にインデックスとあった深夜の話を。
そして、今朝再びインデックスと出会った際にあったことを説明した。

ステイルは話に合わせて、反応を示した。
神裂は一貫して反応はせずに常に何かを考えているようだった。

そして、現在ステイルは煙草を吸うためにベランダに出ており、部屋には神裂と上条の2人だけである。
神裂が考えていたことを確認するために話を切り出す。

神裂「すみません。確認したいことが出来ましたので、少し頭を覗かせてもらいます」

上条「…え? 何を言ってるんだ」

神裂「『トランス』」

すみません。
ここで、終わりです。

土曜までにまた投下します。

その時にレス返しも行います

このねーちんはある程度純粋でいてくれよ……トランス系なんて持っていたら疑心暗鬼になりそうで


まさか神裂までサイキッカーとは

禁書はアニメ見たくらいだけど正直サイレンの連中に適いそうもないよな禁書の連中は
一方通行がやっと太刀打ちできるレベル
それでもアゲハの流星で食われそう

>>144
アニメは中途半端
原作だと新約以前でも結構いる。個人的には全盛期アックアvsカイルとか面白そうと思う


この世界のねーちんはサイレンの世界で人を救えなくて絶望してそうだな……
あとソギーって純粋なサイキッカーじゃね?バーストとライズの二つを高く使いこなす……的な。ノヴァのその内に使えるようになりそうだな

日輪『天墜』のスケールの大きさには感動したなー

>>148
ローマ教は危ないからイギリスあたりかな?

昨日投下出来ず、すみません。

今日の夜に投下します。

すみません。
寝落ちしてました。

>>119
この時の神裂さんはステイルに説明してるのとインデックスを助けたい気持ちからこんな口調になってました

>>120>>122-127
原作上条さんだったら流星と円盤なら対処はできるかと思います。
でも、渦とか月そのものは手で持って軌道を変えるとかもきついかと考えてます。

>>122
それで終わってしまうと世界が滅んでしまいますね

>>123
このSSのPSYの設定は後ほど説明されると思います。
>>1が言うのもなんですがふざけた設定だと思います。

>>131
>>1の家にパソは無いのでスマホで投稿しています。
多分これからもスマホでの投稿となると思います。

>>138
かんざきさんじゅうはっさいもやる時はやります。

>>142>>143
神裂サイキッカー予想は少なかったみたいで>>1的には驚きです。

>>144
>>145で言われているように
禁書はアニメでやった話の後あたりから強キャラがバカみたいに出て来ますよ
アニメでも一方さんとかヴェントさんとかいますし

>>145
そう言った所も書けて行けたら良いなと考えています。

>>146
あれはやばいです

>>149->>150
碓氷はどこに居ようがいつの間にか死んでるイメージがありますね

では、投下を始めます。
今回はやっとサイレンに入ります。
遅くなりすみません。

『心波(トランス)』

インデックスと神裂が使ったこれは相手の精神や、記憶を操作することのできるpsy(サイ)である。

例えば相手の精神を操り、相手に幻覚を見せたり。

例えば周囲の人間と言葉を発さずにテレパシーでコミュニケーションを取ることが可能だったり。

例えば『記憶を見たり、記憶を改ざんすること』が出来るのである。

今回インデックスと神裂が行った『トランス』は最後のものである。

もっとも神裂は記憶を見ただけだが

最後のもの___『記憶を見る』そして、改ざんする。


『上条当麻の16年近い記憶を見る』



その意味は_______________

上条がトランスを受けてから数分。

ここまで無言だった神裂が口を開く。

神裂「……すみません、上条当麻」

神裂「先ほどとは別で、お願いがあります」

その声は自分の無力を嘆くような、そんな声だった。

神裂の表情と、何と無く自分がされたことから察する。

上条「……それはインデックスを助けるために必要なことなんだな?」

神裂「……そうです」

上条「だったらやることは決まっている。インデックスを助ける、ただそれだけだ」

神裂「ですが、私が今から頼むことはあなたの命に関わる選択となります」

数瞬、時が止まる。

その間に上条は考える。

インデックスに自分の命をかけるほど仲が良いわけではない。
たかが、数時間の仲だ。
ならば、インデックスを諦めても良いのではないか? と。


そう考えた時にインデックスの言葉を思い出す。

「……、じゃあ。私と一緒に『地獄』の底まで着いて来てくれる?」

その時の表情を上条はしっかりと覚えている。

それを思い出しただけで上条の考えは決まった。

そして、時が動き出す。

この選択はまさしく今後の上条を大きく左右する選択となった。
答えはもちろん__

上条「神裂。俺は何をすれば良い?」

神裂「あなたには『サイレン』に行ってもらいたいのです」

上条「やっぱり、それか……」

インデックスが消えた理由、そして、命をかけた選択と言われて、頭ではすでに何をすれば良いのかは分かっていた。

神裂「現在あの世界にいるインデックスを、連れ帰ってもらいたいのです」

神裂「インデックスは恐らく、1人では帰ることが出来ない状況に追いやられています」

神裂「なのでサイレンに行ってあの子を助けてください」

深々と頭を下げる神裂に対し上条は。

上条「サイレンに行くためには赤いテレホンカードを使えば良いんだよな?」

自分が頭で決めた答えに従って答えた。

神裂「……その通りです。公衆電話で行けます」

神裂「……本当にすみません。私がいけたら一番良いのですが、私にはもう既に参加資格がないので」

上条「気にすんな」



上条「俺もインデックスを助けたいだけなんだからさ」

上条はあの時のインデックスを思い出し、そう言った。

その後、家をすぐに出た上条は、インデックスと出会った公園に来ていた。
右手にはサイレンに行くための赤いテレホンカードを持ち、左手で公衆電話の受話器を持って。

そして、カードを入れる。
躊躇うことなく、入れる。

電話音がなり、途切れ、声が聞こえた。
女の声だった。

『おはようございます! 世界はつ・な・が・る』

『サイレン入国管理センターです』

『それではこれから入国審査を行います。質問にお答え下さい』

『第1問________』

質問が続く。
10問…20問…40問…60問。

そして、63問目の質問。

『"さいれん"に行キタイ?』

この質問に対して、上条は、YESと答えた。

すると後ろで気配を感じ、確認すると、『怪人』の姿があった。

怪人『ネメシスQ』の姿が。

ネメシスQが上条に手を向ける。

そして__________



上条が気がついた時には静寂と荒野だけが広がる世界になっていた。







第1ゲーム開始。




投下終了です。

次は金曜の朝までに投下します。

>>152繝溘せ

psy竊単SI

>>167

>>152繝溘せ
psy竊単SI

とりあえず>>1は落ち着け
あと実際に投下する時以外はsageといた方がいいと思うぞ

>>170
失礼しました。

>>152ミス

psy→PSI

一つ>>1に忠告しとくと全部のレスに対してコメ返しするのはやめた方がいい
この手のスレはそれが原因で荒れやすいから

すみません

明日の朝までに投下厳しそうです。

なので明日の夜(深夜まで)には投下します

本当にすみません。

また、>>176でご指摘を受けたので、今後レス返しは質問やアイディア、指摘などのみを返すようにしようと思います

昨日来れず本当にすみません。

言い訳になりますが最近忙しくて。

では、投下を始めます。

上条がサイレンに行った頃。

ステイルへ1部の事実を除いて、説明を終えた神裂は上条をサイレンに送って本当に良かったのかを考えていた。

救われぬ者に救いの手を。

神裂の魔法名であり、信念。

神裂にとってインデックスは救われなければならない存在であり、大切な弟子であり、かけがえのない友である。

だからと言って、関わりの無い上条を巻き込んで良かったのか。

神裂は考え直す。

そして神裂は思い出していた。

上条を送った理由となるものを。

トランスによって見ることができた上条の記憶を。

正確には、上条の記憶と記憶の奥深くに隠れるように存在していた、上条の能力についてである。

隠れるように存在したそれを神裂が見ることが出来たのは、単純に神裂のトランス能力が優れていたからに他ならない。

優れていたと言っても神裂が見れたのはイメージだけだが。

神裂が見ることが出来たイメージは3つあった。



1つ目は黒い竜。
貪欲で強欲な竜。
全てを喰う竜。



2つ目は古い鏡。
古ぼけて汚れや曇りがある鏡として不完全な鏡。
不完全ゆえに完璧には見えないが、全てを見通すことが出来そうな鏡。



3つ目は黒い竜を従え、鏡を持つヒト。
退屈そうに何かを見つめるヒト。
今の現状では満足行かない。
何かを望むかのようにただ待っているだけのヒト。

この3つを見て神裂はインデックスが生きていることを何故か確信し、上条ならばインデックスを助けられるということを考えてしまった。

否、考えさせられてしまったのである。

そこから神裂の中で上条を行かせるか、行かせないか。
インデックスを助けるか、助けないか。

これを測りにかけ、考え、その結果上条をサイレンに送ってしまったのだった。

思い出してみるとやはり自分がした選択は間違いだったのではないかと神裂は思う。

あんなにも強力な能力を持っていても上条は所詮一般人。


自分の選択は、はたして本当に良かったのか。
本当にあの世界に行かせることだけしか選択肢は無かったのか。
誰か別の人を探すことは出来なかったのか。


神裂は自分を責める。
上条をサイレンに送ることを選択してしまった自分を責める。


そして、祈る。
ただただ、祈る。
インデックスと上条が無事にあの世界から帰って来れることを祈る。

それだけしか出来ない自分の無力を嘆きながら。

上条はまずこの状況に驚愕した。

先ほどまで自分がいた公園とは全く違う。
荒野と廃墟しかない世界。
人がどころか生き物が存在するかも怪しい世界。

そして、このあからさまに怪しい世界に連れて来られたのに幻想殺しが発動しなかった現実に。

上条(………、ここがサイレンか?)

上条(インデックスの言ってたように『楽園』ってよりは『地獄』に近いな)

そんなことを考えていると、叫び声が聞こえた。

その叫び声に反応し、急いで叫び声があった場所に向かう。

叫び声があった場所に到着した上条はまず初めに驚きを表す。

上条「なっ!」

そこには息がない1人の男と1体の怪物が存在した。

男は20代ぐらいでYシャツにスラックスを着た人間で、砂や灰、血で服が汚れ、腕は片腕をなくしていた。

その男を殺した元凶の怪物は、人の顔のようなものに幼虫の体、昆虫の足を取り付け、体の大きさは2mを軽々と超えた化け物で、口や足は男の血で赤く塗られていた。

上条はその姿に多少の恐怖を覚え、体が固まる。

そして、怪物が上条に気づき上条を殺そうと突撃する____

怪物が車ほどの速度で上条に近づく。

上条は今だに恐怖に支配され、体を動かすことが出来ない。

そして、怪物が上条にぶつかる。

上条はなんとか右手を前に突き出し、怪物に当てる。






何かが壊れた音が荒野に響く。



だが、怪物は死ぬことも壊れることもなく、上条は怪物に当たった衝撃で数メートル吹き飛ばされる。


上条「がはっ」

上条から声が漏れる。

上条はなんとか体制を整えようとするも体をうまく動かすことが出来ない。

怪物の方を向くと、怪物は今だに動かずに上条が先程までいた位置にいた。
まるで、怪物の時間が止まったかのように。


しかし、それもほんの数秒だった。

数秒後には止まっていた怪物は動き上条を殺さんと近づく。

上条はまだ動けない。

怪物が上条の元にたどり着き、上条に鋭利な足を向ける。

そしてその足を上条に振り下ろす___

その瞬間に声が響く。

「とうま!」

上条に声が聞こえ気づくと怪物が真っ二つになっていた。

怪物を真っ二つにしたものの正体は_____



上条「……インデックス?」

右手に光る槍を持ったインデックスだった。

インデックス「……、とうま。久しぶりだね」

その光る槍は淡い光をあげて消えた。

投下終了。

次は一週間以内に必ずします。

全然書き溜めが出来ず投下が出来そうにありません。

本当にすみません。

次の投下ですが土曜までに投下します。

時間が守れず本当に申し訳ありません。

いろんな意味で大変遅くなりすみません。

投下します。

インデックスを象徴する白い服は砂埃で汚れ、所々も怪我があり、全身がボロボロだった。

そのインデックスは自分のことを気にしない。
気にせずに目の前の上条の心配をする。

インデックス「とうま、大丈夫? 怪我はない?」

そう言って上条に怪我がないことを確認すると途端にインデックスの表情が変わる。

インデックス「私言ったよね?」

憤怒の形相を浮かべた表情に変わる。
それは真っ赤になった顔と合わさり上条にとっては鬼のように見えた。

上条「ど、どうかしたんでせうか。インデックスさん?」

インデックスは上条の肩を掴むと揺すりながら問う。

あまりの激しさに上条は軽い脳震盪を起こした。

インデックス「私言ったよね? ここは『地獄』みたいなところだって!!」

インデックス「なのに、なんでここにいるの!! 」

インデックス「私はとうまを巻き込みたくなかったんだよ!!!」

いつの間にかインデックスは肩をゆするのをやめ、先程とは変わった表情を浮かべていた。

インデックス「……、とうま。死んじゃうところだったんだよ?」

インデックス「今だって、『運良く』私が助けなかったらきっと死んじゃってたんだよ?」

インデックス「ねぇ。なんで来ちゃったのかな? とうま……」

ここまで無言だった上条が口を開く。

上条「お前が言ったんじゃねーか。『地獄』の底まで着いて来てって」

インデックス「それは…」

上条「……、残念だけどお前と一緒に地獄まで着いていくことは出来ない」

その言葉を聞き、インデックスは気を落とし、顔を地へ向ける。

上条「でもな、お前を地獄の底から引きづり上げることはできる」

そう言って笑う上条。

インデックスは下を向いたまま

インデックス「……、バカだね。とうまは」

と呟き、上条の方を向き

インデックス「本当にバカなんだよ!」

泣きながらも、にこりと笑顔で、完璧な笑顔で答えた。

再びインデックスの笑顔を見て、改めて上条は思う。

上条(絶対にインデックスを連れて帰らねーとな)

そして話しかけようとする。

上条「……、インデックス?」

しかし、話しかけるべきインデックスは意識を半分失い、倒れていた。

上条「どうした? インデックス!」

心配してそう言った上条に対し

インデックス「………、大丈夫、…だよ、とうま」

辛そうにそう言った。

上条「…大丈夫って、全然大丈夫じゃねーだろうが!」

そう言ってインデックスの頭を右手で触る。

右手は反応しない。

そして、同時にインデックスが凄い熱を出していることを感じ取った。

上条はインデックスを抱える。

インデックスは思った以上に軽かった。



まるで何かに力を奪われているように。

そしてインデックスの吐息を感じる。

その吐息がインデックスの現状を上条に伝えていた。

上条(……これは早く落ち着ける場所を見つけないとな)

上条にしては、運が良いことに数分ほど歩いて人の声が聞こえた。

「こっちだよ!こっち!」とか「また、人が増えたのかよ」とか「…なんであいつが!」などの声だ。

声がした所を見ると真新しい廃墟に数人の人が見えた。

上条は何処かで聞いた声があった気がしたが、気にしている時間がないので足早にその廃墟に向かう。

廃墟では上条とインデックスを含めて8人の人間がいた。

それぞれがそれぞれで何かを呟いていた。

あるものはここについてを呟き、
またあるものは家に帰りたいと呟き、
あるものはサイレンに来れたことに喜びを覚え呟いているものもいた。

上条はインデックスを床におろし、病状を確認していた。

病状は酷い。
上条が思い、感じていた以上に酷い。
特に熱が酷い。
人が出す限界を超えてるんじゃないかと錯覚するほど暑い。

その廃墟にはもちろん熱さまシートなんて物はなく、上条はただインデックスの心配をするしかなかった。

その上条に話しかけんとする人物が1人。
その者は学園都市の人間ならば名前を知らぬものはいない程の有名人であり、一部の学生は憧れを抱き、目標にするような人物だった。

その少女の名は『御坂美琴』。

Level5 第3位 『超電磁砲』の名をもつ上条にとっては厄介極まりない人物であった。

そして御坂が上条に声をかける。

御坂「ちょっと、あんた!」

上条はインデックスから目を離し御坂の方を向きながら答える。

上条「はい? なんですか……って、ビリビリかよ…」

御坂がビリビリって言うなと、お決まりのセリフを吐きながら、バチバチと電撃を繰り出そうとする。


その瞬間にタイミングを見計らったように電話のベルが鳴った。

リリリリン! リリリリン!!

何処かで聞いたような音が、一目で壊れているとわかる公衆電話から鳴っていた。

床に伏せているインデックスを除いた7人全てが公衆電話に目を向けた。

それと同時に幻想殺しが発動した。
上条は気づかなかったが御坂の電撃が右手に当たっていた。
何時もよりも威力の弱い電撃が。

公衆電話の音は鳴り続ける。

7人は動かない。

リリリリン! リリリリン!!

と鳴り続ける。

このままでは鳴り続けるなと、上条が動こうとすると、音が止まった。

受話器を取ったことによって止まる。



電話を取ったのは先ほどまで床に伏せていたインデックスだった。

インデックス「みんな、びっくりする、と思うけど、落ち着いて、ね」

精一杯にぎこくちない口調でそう言った。

その瞬間、上条達8人の脳内に声と映像が響く。

投下終わり。

最近忙しくあまり書けず申し訳ありません。
忙しいのが収まったらなんとかして投下速度か投下量をあげたいです。

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