男「笹瀬川佐々美ちゃんに恋をした」 (13)
アニメに出てくる紫色の長い髪をした少女に私は恋をした。
男「べんきょーだりー」
男「テレビでも見るか」
これが全ての始まりであった。
ブラウン管に映る世にも美しい少女。
溢れ出る煌めきとも言えよう独特の雰囲気は次元の隔たりである画面を優に越えて四畳半の部屋へと充満した。
そして、その日の夜
私は夢を見た。
いや、夢であるのか現実であるのか定かではない。
なぜなら、私はまだ目を覚ましていないからだ。
布団の中にいたはずの私は見知らぬ道路に放り出され宛も無く彷徨う羽目になった。
男「なんだこれ。夢か?いや、夢でなければおかしい」
私の脳は柔軟な思考を持ってして今、置かれているこの奇想天外な状況が奇想天外であるが故に夢なのだと判断した。
夢ならしょうがない
いっそのこと天狗の如く宙にでも舞うか
と、ひたすら天に向かいジャンプをしていたところで私は目にした。
いや、恥ずかしい姿を見られたのだ。
彼女に
テレビで見たあの長い紫色の髪をした少女に
男「え?」
笹瀬川「……?」
おわり
リトバスの世界で
本筋を掻き回してまで
己の恋を貫くか、部外者なら手を引くかっていう心の葛藤
佐々美の好きな人知って絶望するとか
ゲームやアニメで一切、役割なかったモブと仲良しになって
モブもやっぱり人間なんだなと感じたりとか
そういうのが書きたかっです
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