男「いや、別にそういうわけじゃ」
幼馴染「なんでなの!?昔から一緒に遊んできたのにさ!最近冷たいよ!」
男「いや俺は普通に…」
幼馴染「もしかして…好きな女の子できたの…?」ジワ
男「あっいやいや違う違う!」
幼馴染「ほんと…?」ジワワッ
男「なんでそこまで疑うの?」
幼馴染「だってぇっ…委員長と最近…」ブワッ
男「いやいや!よく怒られてるだけだから!」
男「とにかく!お前が想像してる関係じゃないから」
幼馴染「本当だよ…信じるからねっ…」グスッ
男「う、うん。まかせて」
幼馴染「あ゛い…今日のおべんと…」パカッ
幼馴染「グスン」
男「とりあえず泣き止んでくれ。クラスの視線が突き刺さるから」
幼馴染「だってぇ…」
男「ほらハンカチ!」
午後
体育
男「いやぁ、秋は運動のしがいがあるなー」ハァハァ
男友「あぁ、ほらパス」ピッ
男「おっ」
幼馴染「う゛ぇぇん…ここにいたぁ…」キャッチ!
男「おわっ!なんだお前、早く女子のところに戻れ」
幼馴染「だってぇ…だってぇ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「クラスのAちゃんが体育倉庫に入ってくの見えて…そんでね…」ジワワッ
男「うん」
幼馴染「もじがじだら男と昼下がりの情事に及ぶんじゃないかって…!」ブワッ
男「及ぶか!」
男「はー、学校終わったー」
男友「おう、じゃあな」
男「おー」
幼馴染「グスンッ」ガシッ
男「おうっ!?…なんだ今度は」
幼馴染「よかったぁ…真っ直ぐ帰るつもりでよかったぁ…」ジワ
男「なんだよ」
幼馴染「放課後の夕陽差し込む教室でねっ…」ジワワッ
男「うん…」
幼馴染「Aちゃんと体育の延長戦するのかなって…」ブワッ
男「延長以前にキックオフすらしてねーよ!あと鼻水すごいなお前!」
男「もう日も短くなってきたなー」
幼馴染「…なんでよ、男…!」
男「なんだよ?」
幼馴染「そうやって『暗くなる前に帰ろう』とか言ってさ!」
幼馴染「私と一緒にいる時間を少しでも短くしようってんでしょ!?」
男「え、えぇ!?」
幼馴染「なによぉ…」ジワ
男「いやいや嫌ってないから!いつものペースで歩くから!」
幼馴染「…ほんと?」ブワッ
男「あぁ。ほら鼻水また出てるぞ。ほら、チーンしろ。」
幼馴染「…グスン」チーン
/;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
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,....、 ____ リ (ミ、ヾL;:__;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/ ヽ..._/二二二ト、 r‐ュ /_,, `´ .: r=`、` '' ‐r―--==〈
/ r┴┴‐┼──‐弋三三マヽ / トュミy `~´ ,ノ::::::::::::::::::::ノ
j  ̄>──┴─ 、:.:.:.|─‐9|<7|l ,' ``ラ, ,ィエ二丶、^ヾミ:::::::::::::ィヘ
f' 7´ ´¨`ヽ`ヽヽ:::::::__ヽ|}}─ j|^:|Yl ! ,.. / .: 'ヾヒi≧ァミ ,}::::::::::ノクノ
j 、l::;′ Y:::::l:::l::::{ ヾ!|!ュ:.:.:l|:::V ゙l,/ (;' ,rぅ、、 ,':::::r'"(.イ
l l:::| ||:::::|:::|::ハ \_:.:.:ト、::ト__,,.ィ'l ヘ`ニ"´ ヽ _,. ,':::ク>-ヘ-ゝ、、
l `ヽヽ __ノ/.::/::/:::::/ヽ  ̄ヽr‐'´ /l'! lトミ三=ァィ` ,:" , ,ルイ /:.:.:.::/ リ ``t、ー-
' / マ=∠∠∠∠ -'" ∨ {i,ヽ丶-‐ '"ノ ,/,/:::://:.:.:.:.:/ / ヽ:::
' ハ::::「 -r 、 ∨ ヾ.丶.,__,, -‐'" /ノ:.:._// }::
} ハ::::∨ ヽ ヽ、 ゝミミ三ニ=≦,,ムニ彡'" ノ::
/ ヽ:::ヽ ヽ \'"::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::丶、__,,r ''":::::::
男「今日は親いないんだったな…よし、いっちょ自分で料理するか」
幼馴染「うぇぇん」ガチャッ
男「な、なんやねんお前!」
幼馴染「だって…だってぇ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「Aちゃんを家に連れ込んで裸エプロンとかさせてるのかなって…」ブワッ
男「させねーよ!」
幼馴染「あ、あどごれ…天ぷら…」グスンッ
男「お、おう、ありがとう。でも涙拭いてくれ」
prrrrr
男「ムニャ…誰だこんな時間に」
男「もしもし?」
幼馴染『あぁぁあん…』グスンッ
男「…」
幼馴染『今Aちゃんと何回戦なのさっ!?昼から数えて何回戦なのさ!?どんな体位なのさ!?うわぁあああん!』
男「……Aちゃんひっぱりすぎ…」ガチャ
<キュウニキレタ…ヤッパリソウナンダ、ウワァアアアアン!!
男「隣の家うっせぇ…」
朝
ピンポーン
男「もう幼馴染来たか。あーい今支度するよー!」
男「お待たせ」ガチャ
幼馴染「あぁ…ぁぁぁぁ…」ゲソッ
男「…お前、昨夜…寝たの?」
幼馴染「ぁ…ぁぁぁ…」
男「どんだけ絶望的な顔と声してんだよ。言っとくが俺は昨日Aなんかと寝てないし家にもあげてないぞ」
幼馴染「…ほんと…?」
男「当たり前だろうが!」
幼馴染「よかったぁああん!うわぁあんっ!」ガバッ
男「なんだお前は」
幼馴染「Zzz...」
男「なんなんだお前は」
授業中
Cちゃん「Zz…んっ」ビクッ
Cちゃん「んぁー…寝ピク恥ずかし…」
男「…」カリカリ…
幼馴染「うわぁああん…」ジワッ
男「なんだお前は授業中に」
幼馴染「男がまたCちゃんにリモバイしかけてる…ふぇぇん…」ブワッ
男「またってなんだよ」
幼馴染「初犯なの…?やっぱりやってるの…?」ブワワッ
男「やってないわ!」
Cちゃん「んぁ?」
授業中
男「…眠い…」ボー…
幼馴染「うわぁぁん…!」
男「今度はなんだ」
幼馴染「男がAちゃんの透けブラ見てるぅ…!」ポロポロ
Aちゃん「!?」ババッ
男「声でけぇよ!」
幼馴染「昨夜の味が忘れられないんだぁ…わぁぁ…!」ブワッ
男「ちがうってば!」
Aちゃん「…??」
男「やっと昼飯だ」
幼馴染「…」グスンッ…
男「ん?」
幼馴染「あ゛い゛…お弁当ぉ…」パカッ
男「おいおいお前、昨日寝てなかったんだろ?無理するなよ」
幼馴染「だっでぇ…こうでもしないと男が私のこと嫌いになっちゃって…そんで、そんでBちゃんと昼休みにトイレの個室で」ブワッ
男「待て待て!Bちゃんどこから出てきた!?」
男「しかも嫌いになるなんてありえないから!この卵焼き美味しいぞ!?」
幼馴染「…ほんと…?」
男「ほんとほんと」
幼馴染「うぇへへぇ…」ムギュッ
男「抱きつくな食えん」
男「お前ってさ」
幼馴染「ぅ、うん」
男「愛人体質だよな」
幼馴染「…えへへぇ…」ニコッ
男「待て喜ぶとこおかしいぞ」
男「いいか、愛人ってことはだな…男性側には正妻っつー本命がいるんだぞ」
幼馴染「…」
幼馴染「……」ブワワッ
男「あっ!いやいや俺にはいないからな!ごめん今のは俺が悪かった!」
男「じゃあさ、このプリント皆に配っといて」
Aちゃん「」コクコク
男「はい、じゃあちょっと体育委員からアンケートがありまーす」
<ワ-!!
<ヒュ-ヒュ-
男「ヒュ-ヒュ-ってなんだよ。簡単に言うと体育関連での要望だ」
男「設備とか扱うスポーツとかなんでもいいから、Aちゃんが配ったプリントに書いてくれ」
Aちゃん「」トントン
男「ん?」
Aちゃん「」チョイチョイ
男「幼馴染がどうしたって?」
幼馴染「…ふぇぇぇん…」カキカキ
『体育倉庫の生徒の侵入禁止…不純異性交遊の廃絶』
男「…熱心なことで」
男「美術の時間だ。俺苦手なんだよなー…はぁ」ヌリヌリ
幼馴染「うわあああんっ!」
男「なんだ?」
幼馴染「今、補助員のお姉さんが男の方見てたの…」ジワッ
男「それがどうしたんだ」
幼馴染「きっと放課後に、人体デッサンのモデルと称して…色んなところさわったりして…」ジワワッ
男「ねーよ」
幼馴染「わかった…じゃあ『私にボディペインティングしてみなさい』とか言って…そんで筆づかいから筆おろしに…ひぇぇんっ」ブワッ
男「ねーってば!」
男友「おう、今日俺とゲーセンいかねーか?」
男「おっいいねえ」
男「幼馴染には悪いが、ここからは男のロマンだ。黙って行くか」コソコソ
───
──
─
幼馴染「男ー」
幼馴染「男?」
幼馴染「あ…れ…?」
幼馴染「う…うわっ…うわぁああああああん」
体育倉庫
幼馴染「うわぁああんっ!」ガチャッ
幼馴染「いない…」ジワ
空き教室
幼馴染「ふぇぇぇんっ!」ガララッ
幼馴染「…あれ…?」ジワワッ
廊下
幼馴染「あ、Aちゃん!」ウルウル
Aちゃん「?」
幼馴染「男といっぱいした後、男はどこに行ったの!?」ブワッ
Aちゃん「??」
幼馴染「男とどこでキスして、どこでいじくりあって…それから、それから…!」
Aちゃん「!?」ブンブンブンッ
男「お前、本当にレース上手いなー完敗だったわ」
男友「お前の格ゲーの小足見てから昇竜もすごかったぜ」
男「そうか?ははっじゃあまた明日な!」
男友「おう」
男「~♪」
男「お」
幼馴染「あ!いたぁ…!うぇえええんっ」ダッ
幼馴染「うぇ」ドテ
男「うわっ…」
幼馴染「また男が色んな意味で遊んで帰ってきたぁ…あ~~ん…!」ポロポロ
男「は、鼻血鼻血。あと今までずっと家の前にいたのかよ」
幼馴染「だってぇ…心配だったもん…」グスン
男「…ごめんな、何も言わずにゲーセンなんか言ったりして」
幼馴染「え?ゲーセン?」グス
男「それがなにか?」
幼馴染「ゲーセンなら言ってよ!ばかばかばかぁ…!うぁああん!」ボカボカボカチカ
男「痛っ…逆にどこ行くと思ってたんだよ!」
幼馴染「Cちゃんとかとラ、ラ…ラブh」
男「野郎と格ゲーやっとったわ!悪かったな!」
男「ほら、消毒液、染みるぞ」
幼馴染「うぅ…」ズキッ
男「絆創膏貼って…はい終わり。足元見て走れよ」
幼馴染「ごめんなさい…」
幼馴染「Aちゃんともこんなことしたの…?」
男「あー、多分同じ体育委員だから傷の手当ての心得くらいは」
幼馴染「…お医者さんごっことか…」ジワッ
男「するか!」
翌日
男「あ、おはよ。昨日のアンケートの集計だけどさ」
Aちゃん「!」
Aちゃん「…っ」ポッ
男「あれ?」
Aちゃん「」プ、プイ…
男「…」
男「…お前、昨日何かいらんこと吹き込んだだろ」
幼馴染「だ、だってAちゃん何も言おうとしないから、てっきり、その…」
男「…はぁ…」
男「お前は」
幼馴染「う、うん」
男「心配性すぎる」
幼馴染「え、えぇっ!?」
男「なにかあったらすぐ変な妄想して泣き出すし」
幼馴染「で、でも…最悪の事態を予測して…」
幼馴染「備えあれば憂いなしって言うし…」
男「備えすぎて憂いが出てるんだよ」
Cちゃん「宿題見せてぇ~」
男「はいはい」
Cちゃん「ありがとぉ~」
幼馴染「…ぐすん」
男「なにが不満なんだよ」
幼馴染「なんでもないよぉ…!」プイッ
男「あの子だらしないけど、可愛いって評判だな」
幼馴染「ぇ、えぇ!?」ジワッ
男「…ほらきた」
男「なにが不満なんだ」
幼馴染「だ、だって…男はあの子が好きだって…」ジワッ
男「いや俺は評判の話をしただけだぞ」
幼馴染「だって!評判って言ってもCちゃんの体なんか限られた人しか知らないじゃん!」ジワワッ
男「Cちゃんの体…うん?」
幼馴染「だって、『あの子、だらしない(カラダしてる)けど(それが逆に)可愛いって評判だぞ』って」ブワッ
男「…んぇ?」
幼馴染「うわぁぁぁぁん!」
男「はぁ…ようやく帰宅かー」ガチャ…バタン
幼馴染「ぅぅぅっ」ガチャッ
男「おわっなんだお前!」
幼馴染「魚の煮付け…」ウルウル
男「ありがとう…なんで泣きそうなの?」
幼馴染「だって!だって美味しい料理作らないと男がCちゃんとAちゃんで3人で仲良くしちゃうもん!男の顔にAちゃんがまたがって、下半身にはCちゃんが跨って、そんで」
男「ありえねーよ!」
幼馴染「鰈の煮付け美味しい?美味しくないの?やっぱりBちゃんのところに行っちゃうの?うわぁあああん!」ブワワワッ
男「まだ何も言ってねーよ!」
男「あ、おいしい」
幼馴染「ふぇ」ピタ
男「この時期の風呂っていいもんだなー」チャプ
幼馴染「うわぁあんっ」ガララ
男「うわ!?なんだよ!」
幼馴染「男が、男がぁ~!」ジワッ
男「ん?」
幼馴染「Cちゃんのカラダを『だらしないカラダは俺が洗ってやる』とか言って…そんで…中の方まで指とかで洗って、中を洗いっこして…!」ジワワッ
男「Aちゃんの次はCちゃんかよ…」
幼馴染「でも誰もいなくてよかったぁ…」チャプ
男「いや入ってくるなよ」
男「風呂上がりに新鮮なリンゴってのもいいもんだな。いくつか切るか」
幼馴染「あ、あわわわわわ…」
男「なんだよ…」シャリ
幼馴染「怪我しないでよ!絶対しちゃダメだよ!」
男「あぁ大丈夫だよ」シャリシャリ
幼馴染「一瞬の迷いが全ての指を失う結果を招いたり…」ビクビク
男「切れ味よすぎないかその包丁」
幼馴染「ひぃいいい…!」ビクビク
男「何が危ないってお前が危ないわ」
未来
男「じゃあ会社行ってくるわ」
幼馴染「ぜ、絶対浮気しちゃダメだよ!やだよ!もっと料理上手くなるから」ジワッ
男「あ、あぁ」
幼馴染「やだぁぁぁ…浮気しないでお願いぃ…」ブワッ
子供「パパ!ママをイジメるなー!」
男「あ、あの…」
───
──
─
現在
男「確実にこうなるな」
幼馴染「え…?私が、男のお嫁さん…?え、えへへぇ~…」ニコ
男「そこかよ」
実質未来
男「じゃあ会社行ってくるわ」
幼馴染「気をつけてよ!絶対死んじゃだめだよ!」
男「どうやったらデスクワークで死ぬんだよ」
幼馴染「このお腹の子を残して死なないでよ、死なないでよぉぉ…」ブワッ
男「毎朝これやるつもりかよ」
幼馴染「死んでも私たちの愛は不変だけど死なないでよぉぉぉ…!いやぁあああ!」
男「そこは確固たる自信持ってるのかよ」
おわり
睡魔に負けたのだ
まだあるとか
Aちゃん「」ジト
男「あ、う…幼馴染に何をふきこまれたかは知らんけど、誤解だからな…!」
Aちゃん「」ジト
男「う…」
男「だいたい予想はついてるぞ。俺とAちゃんがあんなことやこんなことをだな、」
Aちゃん「!」
Aちゃん「」ベシッ
男「痛い!」
Cちゃん「ガムたべる?」
男「お、サンキュ」
Cちゃん「あ、ガムを家に忘れた」
男「間抜けすぎだ」
幼馴染「うぁああああん!」
男「なんだよ」
幼馴染「『ガムを家まで食べにくるついでに私も食べる?』みたいなことになるかもしれない…」ブワッ
Cちゃん「えっ!?」
男「あっいや…違う!違うんだ!」
隣に人が座った…うわぁあん…
男「テスト近いから勉強しなきゃな」カリカリ
幼馴染「わぁぁん…男が赤点とるかもしれない…」ジワ
男「珍しくまともな心配だな」
幼馴染「そんでね、そんでね…」ジワワッ
男「留年なんかしないぞ」
幼馴染「補習のときに若い女の先生から、『オトナになる予習よ』とか誘われて…ふぇぇぇん」ブワッ
男「結局そういう心配かよ」
(男「幼馴染に何を吹き込まれたかは知らんけど、誤解だからな」)
Aちゃん「…」
幼馴染「え?どうしたのAちゃん」
Aちゃん「」チョップ!
幼馴染「あぅっ!」
幼馴染「…」ジワ
Aちゃん「っ?」ギョッ
幼馴染「今のは、『男と私の肉体関係だから口出さないで』とかそういう…。…ごめんね」ブワッ
Aちゃん「!?」ブンブンブンブンッ
ごめんなさいごめんなさい今帰宅ごめんなさい
男「いやー、最近本当に寒いな。女子のほうはもうマラソンやってんの?」
Aちゃん「」コクコク
男「ほぇー、男子もそろそろかねぇ」
Aちゃん「」チョイチョイ
男「ん?幼馴染がなんだって?」
Aちゃん「…」
Aちゃん「」チョップ!
男「痛い!なんで!?」
男「マフラーが欠かせない季節だなー」
幼馴染「寒い…」
男「しっかしこのマフラー長いな」
幼馴染「うぇ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「その長いマフラーをAちゃんと二人で共有して…」ジワワッ
男「ま、まぁ最後まで聞こうじゃないか」
幼馴染「そんで…そんで、衣服の共有、そんで、カラダの共有までしちゃって…うわぁぁぁん」ブワッ
男「マフラー一本でそこまで不安になれるのか、すげぇ」
男「ようやく男子の体育もマラソンに移行した」
Aちゃん「」コク
男「Aちゃんって意外に体力あるんだな、びっくりしたよ」
Aちゃん「」b
幼馴染「うわぁああああん!!」ゼェッゼェッ
男「なんだよ」
幼馴染「『意外に体力ある』ってどういう意味なのさ!?『意外に』ってなにさ!?行為中はAちゃんはすぐ参っちゃう人だったの?やっぱり関係持ってたの?うわぁぁん!」ブワワッ
男「持ってねーよ!」
Aちゃん「」ペチン
幼馴染「痛いぃっ…」ポロポロ
男「あ、消しゴム落とした」
男「よいしょ…あ、Bちゃんちょっと足元失礼するよ」
Bちゃん「あいよ」
幼馴染「あ、あわわわわわ」ハラハラドキドキ
男「消しゴム取れた。失礼したな」
Bちゃん「気にしないでくれ」
幼馴染「…ほっ」
男「どうかしたのか?」
幼馴染「だって…消しゴム拾ったついでに、いつもみたいに男がBちゃんの脚を悪戯しながらどんどん上に這っていって…Bちゃんも感化されて…」ジワ
男「いつもどおりってなんだよ!」
幼馴染「…男が机の下からBちゃんをいじめて…」ブワッ
男「お前は俺をどんな目で見てるんだ」
男「クリスマスかー…鬱だな…」
幼馴染「うぅ…」ジワッ
男「なんだ」
幼馴染「AちゃんとBちゃんとCちゃんが男とクリスマスを一緒にすごすために色々なアプローチをしかけてきたり…」ジワッ
男「お前は俺がどんなモテ人間だと思ってるんだよ」
幼馴染「それで、3人とも既成事実作ろうとして、一辺に来て、仲良く4人で…」ジワッ
男「お前あの3人に謝ってこい」
幼馴染「ひっく…先手をとられる前に…ぐすっ…まず私がぁ~!」ヌギッ
男「せんでいい!」
男「コーヒー入ったぞ。飲むか」
幼馴染「ぇ、えぇえ…」ハラハラ
男「なんだよ」
幼馴染「す、すすす睡眠薬とか入ってて…そ、それで…」ジワッ
男「お前を襲うってか?馬鹿馬鹿しい」
幼馴染「『これで幼馴染は起きないから俺たちで楽しもう』って、Cちゃん連れてきて…私が寝てるその横で大胆なプレイして…」ブワッ
男「お前かなり歪んだ性癖持ってるな」
男「いよいよこの日が来た」
幼馴染「あわわわわわわ」ハラハラハラハラハラハラハラ
男「バレンタイン」
幼馴染「うわぁあああああああああん!!」ドバッ
幼馴染「も゛、も゛う学校休む゛!男がチョコ貰ってるとこ見だぐないい゛い゛い゛!!」
男「暴れるな、行くぞ」
幼馴染「やだあ゛ああああ!」ブワッ
幼馴染「あ゛…うぁ…こ、これチョコ…」
男「あ、おお…ありがと」
Cちゃん「ちこうよれ」チョイチョイ
男「ん、なんだ上機嫌だな。チョコでもくれんのか」
Cちゃん「あい、ガムあげる」
男「ガムかよ」
Cちゃん「いやぁ、家に置いてきちゃってさー。明日でいい?」
男「お、いいの?」
Cちゃん「え?私が食べるって手もあるよ?」ジュルリ
男「あ、いただきます」
幼馴染「うあ゛ぁぁあ…『私「を」食べる手もある』ってさ…学校キライ…」ジワワッ
Bちゃん「あ、いたいた」
男「ん」
Bちゃん「クラスの男子に配ってたんだけど、どうやら君で最後のようだ」
男「あ、くれるんだ!ありがとう」
Bちゃん「…む、念のため一つ余計に作ってた奴が余ってしまったようだ」
Bちゃん「私が食べるのも味気ない。君に2つともあげよう」
男「やった!」
幼馴染「……あれわざとだ…絶対わざとだぁ…高得点ゲットだよぉ…」ブワッ
下足場
男「今年は3つか…大漁、やばい。生きててよかった」
男「ん、俺のロッカーにクッキー入ってる。入れ間違い?」
Aちゃん「」チョイチョイ
男「ん?」
Aちゃん「…」チョイチョイ!
男「…うん…ん?」
Aちゃん「……ボ…」
男「?」
Aちゃん「……ク……」
Aちゃん「…」
Aちゃん「」チョップ!
男「痛い!正直途中から気づきましたごめんなさいごめんなさい」
幼馴染「大漁すぎるよぉ…黒潮市場も真っ青の大漁っぷりだよぉ…もう死にたい」ブワワッ
男「ただいまー」ガチャ
男「嬉しすぎる…もう死んでもいい…」
男「今日は鍋にするか。明日の朝は雑炊というパターンって素敵」
幼馴染「わぁぁぁんっ!」ガチャッ
男「なんだよ…」
幼馴染「きょ、今日は男の家で見張る…!」
男「なんで見張るんだよ」
幼馴染「あの三人が今夜ハダカのカラダにリボン巻いて『本物のバレンタインチョコ』って男の部屋に来るパターンだよ!うわぁぁぁん!!」ブワワワッ
男「絶対こねーよ!!」
幼馴染「あ、あど…チョコレートフォンデュ…持っでぎだぁ…」ウルウル
男「お、あぁ…チョコレートフォンデュ!?晩飯に!?」
男「ふぁぁ…よく寝た」
幼馴染「ぁあ゛あ…」ゲソ
男「お、お前マジで見張ってたのか」
幼馴染「男…起きた…昨日の鍋の雑炊……作る…」フラフラ
男「お前大丈夫かよ」
幼馴染「ご飯…入れる…」モソモソ
幼馴染「…煮込む…」グツグツ…
男「お前、それチョコレートフォンデュの鍋じゃね?」
幼馴染「…うわぁ…ぁ…ぁん……」
男「もういいっ…もう休めっ…!」
男「お前は今日休め。倒れる」
幼馴染「…ぅぇぇ…」ジワッ
男「なにが心配なんだよ」
幼馴染「男が意気揚々と通学路を歩いてるときに横から怒り狂った4tトラックが突っ込んできたり…」ジワッ
男「ないない」
幼馴染「石につまずいた拍子にアキレス腱が切れたり…」ジワワッ
男「ないない」
幼馴染「1日遅れで誰かからチョコ貰ったり…」ブワッ
男「ないな…あ、Cちゃんから貰う約束だった」
幼馴染「いやぁああああんっ!!」ブワワッ
男「ただいまー」ガチャ
幼馴染「あぁぁん…」ブワ
男「なんだよ無事に帰ったぞ」
幼馴染「昼休みに私がいないのをいいことにAちゃんと誰もいない男子トイレで」ジワッ
男「…」
幼馴染「男の執拗な責めに普段声を出さないAちゃんは声を抑えきれなくて」ジワワッ
男「はぁ」
幼馴染「でも男にキスされた途端に理性の線が切れちゃって、突かれるたびに甲高い声を存分にあげてて、それが周りに聞こえてバレて…」ブワッ
男「お前、よくもまぁそこまで細部にこだわって心配できるな」
幼馴染「夢で見たの…死にたい」ウルウル
男「病院行くか、頭の」
ピンポーン
男「お、来客だ。ちょっと待ってろ」
幼馴染「ぐすん」
Aちゃん「」b
Bちゃん「クラスのマスコットが休みとは何事なんだい?」
Cちゃん「幼馴染ちゃんの分のチョコも持ってきたよー」
男「…いやー、その…今日3人に俺が頼んだんだよ。見舞いに」
幼馴染「…え…」ジワ
男「なんだ何が心配なんだ」
幼馴染「…違うの…違うの…」ブワワッ
幼馴染「うわぁあああん!嬉しいのぉ…!生きててよかった~っ!!」ドバッ
男「そんなにかよ!」
Aちゃん「」クス
Bちゃん「やれやれ」
Cちゃん「…ね、もうチョコ食べていい?」
おわり
個別ルートか…
幼馴染
Aちゃん
Bちゃん
Cちゃん
選べ
一つだけな
複数やると男が軟派な男になっちまう
男「はい体育日誌」
Aちゃん「!」
Aちゃん「」カキカキ
男「今日は雨だったからな、マラソン休みでよかった」
幼馴染「うぇぇん…だから男はAちゃんと二人で夜のマラソンしてたり…」ブワッ
Aちゃん「?」
男「夜のマラソンって…お前そんな言い回し…」
Aちゃん「」クイ
男「ん?」
Aちゃん「…??」
男「あー、夜のマラソンの意味は知らなくていい」
男「体育委員会の会議があるんだって?」
Aちゃん「」コクコク
男「わー…面倒くさ…。まぁ行くしかないよな」
Aちゃん「」コク
幼馴染「うわぁぁん…!またAちゃんと男が放課後に二人で愛の営みをしようとしてる…あ゛ぁぁん!」ジワッ
Aちゃん「!?」ブンブンブンッ
男「来年の体育祭の営みだよ!」
Cちゃん「体育祭かぁ~…走るのやだ~…」
夜
学校
男「会議室にノート忘れた…」ガララ
男「あー怖…さっさととって出よう」
「」トントン
男「」ビクッ!
Aちゃん「…」
男「なんだAちゃんか…おどかすなよ」
Aちゃん「」ペコリ
男「いや謝る必要はないけどだな」
Aちゃん「」チョップ!
男「なんで!?最近ちょっとチョップするの楽しくなってきてるの!?」
男「で、Aちゃんはなんでここにいるの?」
Aちゃん「」ゴソゴソ
男「あ…そっちもノート?」
Aちゃん「」ゴソ…
男「えっ…あ、スケッチブック!?授業中なにやってんのAちゃん!?」
Aちゃん「」ホッ
男「見つかってよかったな」
ガタンッ!!
Aちゃん「ひゃっ…!」ムギュッ
男「うっ」
Aちゃん「!」
男「おち、落ち着いて。ただの音だから。オカルティズムとは無関係にちがいないから」
Aちゃん「!」ババッ
Aちゃん「」…ポッ
男「早く学校を出よう。正直怖い」
Aちゃん「」クイ
(幼馴染「うわぁぁん…!またAちゃんと男が放課後に二人で愛の営みをしようとしてる…」)
Aちゃん「…」
男「ん?まだ忘れ物あるの?」
Aちゃん「…っ………っ…」パク…パク…
Aちゃん「!」ブンブンブンッ!
Aちゃん「」チョップ!
男「自分にチョップ!?き、気を確かに!」
翌日
男「夜の学校ってやっぱり怖いんだなー…」
幼馴染「うぐ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「夜の学校に何しに行ったのさ…!」ジワワッ
男「ノートを持って帰るためだよ」
幼馴染「偶然そこに居合わせたBちゃんとそのまま夜の教室で…」ブワッ
Bちゃん「はっは、そこで私かい?」
Aちゃん「」ギクッ
男「やべ、英語が全然わからん」
男「特にこの発音がわからん」
男「Aちゃんは英語得意だったな、聞いてみるか」
男「Aちゃん」
Aちゃん「!」ビクッ
男「あ、あのさ…この単語の発音がわからないんだけど、どう発音したらいいかな?」
Aちゃん「…」サッ…ススッ…ス-、シュシュッサッ
男「あー、ジェスチャーで発音をこんなに丁寧に説明してくれるのか。…わかるか!」
Cちゃん「なるほど!」
男「えっお前わかったの!?」
男「」トントン
Aちゃん「?」
男「」チョイチョイ
Aちゃん「!」ポンッ
男「」コク
Aちゃん「…」コクコク
男「……」
男「ダメだ、真似したけど全然わからねぇ」
Aちゃん「!」ガーン…!
男「え、そっちは全部わかってたの?」
Bちゃん「Aのコミュニケーションは未来を行ってるな」
幼馴染「うぁぁ…」ジワッ
男「なんだ」
幼馴染「私の星座の恋愛運が微妙だぁ…」ジワワッ
男「微妙なのか」
幼馴染「もうだめだぁぁ…きっと男が私の前で他の人とまぐわって…そんで…そんで…」ブワッ
男「待て待て」
幼馴染「私の初恋は打ち切りを迎えるんだぁ…ふぇぇ…」ポロポロ
男「恋愛運微妙でそんな仕打ちだったら最悪だとどうなるんだよ」
幼馴染「死ぬ」グスッ
男「死ぬの!?」
Aちゃん「…」
Aちゃん「…」
(幼馴染「私の初恋は打ち切りを迎えるんだぁ…ふぇぇ…」)
Aちゃん「…」
(男「Aちゃん!」)
Aちゃん「…」コホンッ…
Cちゃん「ねーAちゃん」ポンッ
Aちゃん「?」
Cちゃん「私、今Aちゃんが何を考えてるか知ってるよ?」
Aちゃん「!」アセアセ
Cちゃん「駅前のロールケーキなかなか買えないよねー、私も同じこと考えてたー」
Aちゃん「」チョップ!
Cちゃん「痛った!」
男「ふー、男子のマラソンも今日で最後だったわ。女子も終わった?」
Aちゃん「」コク
男「これで楽になるなー!さ、そろそろ帰るか」
幼馴染「うん…」グスッ
男「おいおい今度はなんだよ」
…
Aちゃん「…」
Bちゃん「A」ポン
Aちゃん「?」
Bちゃん「今Aが何を考えているかくらい、私にもわかるぞ」
Aちゃん「」チョップ!
Bちゃん「いたっ!?な、なんで怒るんだい!?」
Bちゃん「男が好きだけど幼馴染のことを考えると…てところだろう?」
Aちゃん「」ギクッ
Aちゃん「」ブンブンブンブンッ
Bちゃん「丸わかり丸わかり」
Bちゃん「とりあえず、もう少しわがままになってみてはどうかな?」
Aちゃん「…?」
Bちゃん「例えば、明日は一緒に帰るとか」
Aちゃん「!」
Aちゃん「」シュッシュシュッ…シュバババッ
Bちゃん「な、何その手の動き」
Aちゃん「……どれだけキレのあるチョップを出せるか……」
Bちゃん「張り切ってるみたいでなによりだよ。…というか久々にマトモに喋った言葉がそれなのかい?」
翌日
放課後
男「で、何が心配なんだ?」
幼馴染「男を好きなお嬢様の黒服に蜂の巣にされて…それで…それから…!」ブワッ
男「蜂の巣にされてからまだ何かあるのかよ」
男「馬鹿言ってないで帰るぞ」
Aちゃん「!」
Aちゃん「」トントン
男「ん?」
Aちゃん「」クイクイ
男「ん?今日は会議ないだろ?」
Aちゃん「」フルフル…
Aちゃん「…」グイグイ!
男「おわっ」
幼馴染「ふぇぇ…わぁああああん!!」ジワ
Bちゃん「はいはい幼馴染はこっち。駅前のケーキご馳走してあげるからさ」グイグイ
幼馴染「んー!むー!」ジタバタ
Cちゃん「え!?ケーキ!?」
Bちゃん「君は自腹だよ」
男「へぇ…Aちゃんって俺と同じ帰宅路通るんだ…知らんかった」
Aちゃん「」ギュッ!
男「こういう腕に抱きつかれるのって、意外に照れくさいな…」
Aちゃん「…」ガクッ
男「あ、いやいや悪いわけじゃないぞ!でも、恥ずかしい」
Aちゃん「…」ギュッ
男「この角右?」
Aちゃん「」コクコク
Bちゃん「もうすぐだぞ、駅前のケーキ屋」
幼馴染「うぇぇ…」グスッ
Bちゃん「ど、どうしたのかな?」
幼馴染「もし駅前のケーキ屋がまさかの大繁盛で全部品切れ状態だったらどうしよう…」ジワッ
Cちゃん「そしたらロールケーキも食べられないのかな…」ジワッ
幼馴染「うわぁぁぁぁぁん!」
Cちゃん「あぁ~~~~ん!!」
Bちゃん「……男はこんなのを毎日捌いてたのか…」
男「それでさ、そしたらアイツなんて言ったと思う?」
男「『ダンプカーが男の部屋に突っ込んでくるかもしれない』だとよ!あははは」
Aちゃん「」クス
Aちゃん「…」トントン
男「ん?」
Aちゃん「…」
Aちゃん「…」フリフリ
Aちゃん「」トコトコ
男「??」
男「ん、俺こっちの道だわ。じゃ、また明日な」
Aちゃん「!」
Aちゃん「」グイッ!
男「おわっなんだよ」
Aちゃん「」ギュゥウウッ
男「待つ!待つから!痛い痛い!」
Aちゃん「」ハァ…
Aちゃん「…男…くん…ボク…」
Aちゃん「男…くんが…」
男「?」
Aちゃん「…」
(幼馴染「男ー…」ブワッ)
Aちゃん「…………」
(男「ははっお前、本当に手間のかかる奴だな幼馴染!」)
Aちゃん「…………好……」
Aちゃん「…」スッ…
男(な、なんでチョップの構え!?俺なんか悪いことした!?)
男(なんかキレがすごそうだ…死ぬっ…!)グッ
チュ…
男「ん!?」
Aちゃん「ん…」
男「え…」
Aちゃん「…」
Aちゃん「」クス
Aちゃん「」バイバイ
男「えっ、ちょっ…」
Aちゃん「」タッタッタ…
男「…………」
翌日
Bちゃん「で、納得したの?」
Aちゃん「」コク
Cちゃん「私はロールケーキ食べらんなかったから納得できぬ」
Bちゃん「君は黙ってなさい」
Bちゃん「…辛いだろう?」
Aちゃん「…」コク
…
幼馴染「あ゛ぁ~」
男「ええいひっつくな」
男「…あ、お…おはよ…」
Aちゃん「」ニコ
Bちゃん「…どこまでいい子なんだこの子は」
おわり
あ、書き忘れた
おちんちん大好き
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